JPH10270074A - リチウム二次電池用電解液 - Google Patents

リチウム二次電池用電解液

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JPH10270074A
JPH10270074A JP9072233A JP7223397A JPH10270074A JP H10270074 A JPH10270074 A JP H10270074A JP 9072233 A JP9072233 A JP 9072233A JP 7223397 A JP7223397 A JP 7223397A JP H10270074 A JPH10270074 A JP H10270074A
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secondary battery
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Shunichi Hamamoto
俊一 浜本
Atsuo Hidaka
敦男 日高
Koji Abe
浩司 安部
Yosuke Ueno
洋介 上野
Noriyuki Ohira
則行 大平
Masahiko Watabe
昌彦 渡部
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 サイクル特性に優れ、更に電気容量、保存安
定性などの電池特性にも優れたリチウム二次電池を構成
できるリチウム二次電池用電解液を提供することを課題
とする。 【解決手段】 本発明の課題は、非水溶媒及びリチウム
イオンを放出できる含フッ素電解質を有するリチウム二
次電池用電解液において、前記電解液中のHFが30p
pm未満であるリチウム二次電池用電解液によって達成
される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、サイクル特性に優
れ、更に電気容量、保存安定性などの電池特性にも優れ
たリチウム二次電池を構成できるリチウム二次電池用電
解液に関する。
【0002】
【従来の技術】リチウム二次電池用電解液としては、環
状カーボネートや、鎖状カーボネート、エーテルなどの
溶媒にLiPF6 などの含フッ素電解質を溶解した非水
系電解液が、高電圧及び高容量の電池を得るのに好適で
あることからよく利用されている。しかしながら、この
ような電解液を用いるリチウム二次電池は、サイクル特
性、電気容量、保存安定性などの電池特性において必ず
しも満足できるものではなく、特に電池性能の低下を起
こさないサイクル特性に優れたリチウム二次電池用電解
液が望まれている。電池特性を向上させるために種々の
方法が提案されており、例えば特開平7−211349
号公報には含フッ素電解質を溶解した非水電解液をフッ
素吸着剤であるMgOなどの金属酸化物により処理して
HFのような遊離酸を20〜25ppmとする方法が開
示されている。しかしながら、従来より金属酸化物とH
Fとの反応により金属フッ化物と水とが生成することが
知られている。また、水がLiPF6 、LiBF4 、L
iAsF6 などの含フッ素電解質と反応してHFを生成
することは公知であることから、該公報の方法では、こ
の反応により水が生成し、生成した水と電解液中のLi
PF6 との加水分解反応により再びHFを生成し、非水
電解液中のHF量は時間の経過とともに再び増加するこ
とが懸念され、さらに優れたリチウム二次電池用電解液
が求められている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前記のようなリチウム
二次電池用電解液が有する問題を鑑みて、電解液中のH
Fを低減し、電池特性、特にサイクル特性に優れたリチ
ウム二次電池を構成できるリチウム二次電池用電解液を
提供することを課題とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、電解液中
のHFの含有量が多くなると、リチウム二次電池のサイ
クル特性が低下し、更に電気容量、保存安定性などの電
池特性も低下してくることから、100〜1000pp
m程度のHFが含有されている市販のLiPF 6 のよう
な含フッ素電解質中のHFの含有量を低減させることを
検討すると共に、更にサイクル特性を向上させるために
鋭意検討を行った。その結果、十分に精製した含フッ素
電解質を使用したような場合にも、エチレンカーボネー
トのような高誘電率溶媒やジメチルカーボネートのよう
な低粘度溶媒に含まれている微量の水分ばかりではなく
微量不純物の作用により新たにHFが生成し、所定濃度
に調製された電解液中のHFの含有量が時間の経過とと
もに増大し、これがサイクル特性を低下させていること
を見い出し本発明に至った。本発明は、非水溶媒及びリ
チウムイオンを放出できる含フッ素電解質を有するリチ
ウム二次電池用電解液において、前記電解液中のHFが
30ppm未満であることを特徴とするリチウム二次電
池用電解液に関する。
【0005】
【発明の実施の形態】本発明で使用される非水溶媒とし
ては、高誘電率溶媒と低粘度溶媒とからなるものが好ま
しい。高誘電率溶媒としては、例えば、エチレンカーボ
ネート(EC)、プロピレンカーボネート(PC)、ブ
チレンカーボネート(BC)などの環状カーボネート類
が好適に挙げられる。これらの高誘電率溶媒は一種類で
使用してもよく、また二種類以上組み合わせて使用して
もよい。
【0006】低粘度溶媒としては、例えば、ジメチルカ
ーボネート(DMC)、メチルエチルカーボネート(M
EC)、ジエチルカーボネート(DEC)などの鎖状カ
ーボネート類、テトラヒドロフラン、2−メチルテトラ
ヒドロフラン、1,4−ジオキサン、1,2−ジメトキ
シエタン、1,2−ジエトキシエタン、1,2−ジブト
キシエタンなどのエーテル類、γ−ブチロラクトンなど
のラクトン類、アセトニトリルなどのニトリル類、プロ
ピオン酸メチルなどのエステル類、ジメチルホルムアミ
ドなどのアミド類が挙げられる。これらの低粘度溶媒は
一種類で使用してもよく、また二種類以上組み合わせて
使用してもよい。前記高誘電率溶媒と低粘度溶媒とはそ
れぞれ任意に選択され組み合わせて使用される。なお、
前記の高誘電率溶媒および低粘度溶媒は、容量比(高誘
電率溶媒:低粘度溶媒)で通常1:9〜4:1、好まし
くは1:4〜7:3の割合で使用される。
【0007】本発明で使用されるリチウムイオンを放出
できる含フッ素電解質としては、例えば、LiPF6
ようなフルオロリン酸塩、LiBF4 のようなフルオロ
ホウ素酸塩、LiAsF6 のようなフルオロヒ素酸塩、
またはLiOSO2 CF3 などのトリフレート塩などが
挙げられる。これらの電解質は、少なくとも1種類が選
択されて使用される。これら含フッ素電解質は前記非水
溶媒に通常0.1M〜3M、好ましくは0.5〜1.5
Mの濃度で溶解されて使用される。
【0008】本発明のリチウム二次電池用電解液として
は、前記の非水溶媒及びリチウムイオンを放出できる含
フッ素電解質を含有するものであって、電解液中のHF
が30ppm未満、好ましくは20ppm未満、特に好
ましくは15ppm未満が良い。
【0009】そこで、各使用原料を以下のような方法に
より精製して、水分及び微量不純物を除去した。非水溶
媒を構成する市販の高誘電率溶媒及び低粘度溶媒は、ま
ずエチレンカーボネートのような常温で固体の原料は晶
析処理を行うことが好ましく、またジエチルカーボネー
トのような常温で液体の原料は、還流比率0.01〜3
00、理論段数5〜90段で精密蒸留したものを使用す
ることが好ましい。晶析は、アセトニトリル、アセト
ン、トルエンのような溶媒を使用して行うことが望まし
い。精密蒸留の条件は、使用される市販原料の純度によ
っても異なるが、通常上記条件で精製するのが好まし
い。なお、市販原料の精製に際し、晶析に代えて精密蒸
留を採用することもでき、また晶析を行った後、精密蒸
留することもできる。次いで前記非水溶媒を構成する高
誘電率溶媒と低粘度溶媒は、それぞれモレキュラーシー
ブス(商品名。以下同じ。)4A及び/またはモレキュ
ラーシーブス5Aのような吸着剤により精製処理し、水
分及び微量不純物を除去するのが好ましい。これら高誘
電率溶媒と低粘度溶媒とを所定の比率となるように調製
した後、更に精製するために前記と同様なモレキュラー
シーブス4A及び/またはモレキュラーシーブス5Aの
ような吸着剤により精製処理し、微量水分及び微量不純
物を除去するようにしても良い。以上のように吸着剤処
理した非水溶媒に、LiPF6 のような含フッ素電解質
を所定濃度となるように溶解した。LiPF6 のような
含フッ素電解質は、真空加温処理(30℃〜50℃、1
〜10時間)することにより、精製して使用することが
好ましい。
【0010】以下に非水溶媒の具体的な精製処理方法に
ついて詳述する。高誘電率溶媒及び低粘度溶媒のそれぞ
れの精製処理も同様な方法で行われる。前記精製処理に
用いられる吸着剤として、シリカゲル、アルミナ、活性
炭、モレキュラーシーブス4A、モレキュラーシーブス
5Aなどが挙げられる。接触方法は非水溶媒を連続的に
通液する方法(以下、連続法という。)、または、非水
溶媒中に吸着剤を添加し、静置または攪拌する方法(以
下、バッチ法という。)が挙げられる。連続法の場合、
接触時間は液空間速度(LHSV)として0.1〜4/
時間であることが好ましい。また、接触温度は10℃〜
60℃が好ましい。バッチ法の場合は非水溶媒に対して
0.1〜30重量%を添加し、0.5時間〜24時間処
理することが好ましい。非水溶媒中に含まれる微量不純
物量が多い場合は、蒸留や晶析を繰り返したり、吸着法
の滞留時間あるいは接触時間を長くして十分に精製して
電解液中のHF量を30ppm未満とすることができ
る。前記吸着剤の中でモレキュラーシーブス4Aを使用
した場合には水分や不純物の選択的な吸着能が高く、し
かも吸着破過時間が大きいので好ましい。
【0011】精製方法や精製条件は使用される各原料の
種類や純度により異なるが、できるだけ高誘電率溶媒や
低粘度溶媒に含まれるアルコールなどの不純物を除去
し、電解質塩であるLiPF6 のような含フッ素電解質
中に含まれるHFを精製して極力除去することが必要で
ある。これらの原料を用いて作製したリチウム二次電池
用電解液中のHF量は30ppm未満となり、特に電解
液を調製した後に電解液中のHF量が経時的に増大する
ことも殆ど無く、リチウム二次電池を構成した場合にサ
イクル特性が向上する。
【0012】本発明のリチウム二次電池用電解液を用い
たリチウム二次電池は、サイクル特性が良好であり、さ
らに電気容量、保存安定性などの電池特性に優れてい
る。電解液以外のリチウム二次電池の構成部材について
は特に限定されず、従来使用されている種々の構成部材
を使用できる。例えば、正極材料(正極活物質)として
は、クロム、バナジウム、マンガン、鉄、コバルト及び
ニッケルよりなる群から選ばれる少なくとも一種の金属
とリチウムとの複合金属酸化物が使用される。このよう
な複合金属酸化物としては、例えば、LiCoO2 、L
iMn2 4 、LiNiO2 などが挙げられる。
【0013】正極は、前記の正極材料をアセチレンブラ
ック、カーボンブラック等の導電剤及びポリテトラフル
オロエチレン(PTFE)、ポリフッ化ビニリデン(P
VDF)等の結着剤と混練して正極合剤とした後、この
正極合剤を集電体としてアルミニウムやステンレス製の
箔またはラス板に圧延して、50〜250℃程度の温度
で2時間程度真空下で加温処理することによって作製さ
れる。
【0014】負極材料(負極活物質)としては、リチウ
ム金属、リチウム合金、炭素材料(熱分解炭素類、コー
クス類、グラファイト類、ガラス状炭素類、有機高分子
化合物燃焼体、炭素繊維、活性炭等)やスズ複合酸化物
などのリチウムを吸蔵・放出することが可能な物質が使
用される。なお、炭素材料のような粉末の材料はエチレ
ンプロピレンジエンモノマー(EPDM)、ポリテトラ
フルオロエチレン(PTFE)、ポリフッ化ビニリデン
(PVDF)等の結着剤と混練して負極合剤として使用
される。
【0015】リチウム二次電池の構造は特に限定される
ものではなく、正極、負極及び単層又は複層のセパレー
ターを有するコイン型電池、更に正極、負極及びロール
状のセパレーターを有する円筒型電池や角型電池などが
一例として挙げられる。なお、セパレーターとしては、
公知のポリオレフィンの微多孔膜、織布、不織布などが
使用される。
【0016】
【実施例】次に、実施例及び比較例を挙げて本発明を具
体的に説明するが、これらは本発明を何ら限定するもの
ではない。 実施例1 〔電解液の調製〕市販のECをアセトニトリルで2回晶
析した後、モレキュラーシーブス4Aで吸着処理(50
℃、LHSV;1/時間)を行った。一方、DMCは還
流比1、理論段数30段で十分に精密蒸留した後、LH
SV;1/時間としてモレキュラーシーブス4Aで吸着
処理(25℃)を行った。その後、EC:DMC(容量
比)=1:2の非水溶媒を調製した。これに真空加温処
理(40℃、2時間)したLiPF6 を0.8Mの濃度
になるように溶解した。その結果、1日後の電解液中の
HF量は9ppmであった。2週間後に再度電解液中の
HF量を測定したが9ppmと変わらなかった。
【0017】〔リチウム二次電池の作製及び電池特性の
測定〕LiCoO2 (正極活物質)を70重量%、アセ
チレンブラック(導電剤)を20重量%、ポリテトラフ
ルオロエチレン(結着剤)を10重量%の割合で混合
し、これを圧縮成型して正極を調製した。天然黒鉛(負
極活物質)を95重量%、エチレンプロピレンジエンモ
ノマー(結着剤)を5重量%の割合で混合し、これを圧
縮成型して負極を調製した。そして、ポリプロピレン微
孔性フィルムのセパレーターを用い、上記の電解液を含
浸させてコイン型電池(直径20mm、厚さ3.2m
m)を作製した。このコイン型電池を用いて、室温(2
0℃)下、0.8mAの定電流で、充電終止電圧4.2
V、放電終止電圧2.7Vの電位規制として充放電を繰
り返したところ、100サイクル後の放電容量維持率は
90%であった。
【0018】実施例2 市販のEC及びDMCをそれぞれ別個に、還流比1、理
論段数30段で、精密蒸留した後、それぞれをLHSV
を2/時間として、ECについては50℃、DMCにつ
いては25℃でモレキュラーシーブス4A吸着処理を行
った。その後、EC:DMC(容量比)=1:2の非水
溶媒を調製し、LHSVを2/時間として、モレキュラ
ーシーブス4Aで処理(25℃)した。これに真空加温
処理(40℃、2時間)したLiPF6 を0.8Mの濃
度になるように溶解した。その結果、1日後の電解液の
HF量は10ppmであり、2週間後は10ppmであ
った。この電解液を用いて実施例1と同様にコイン型電
池を作製し、充放電を繰り返したところ100サイクル
後の放電容量維持率は89%であった。
【0019】実施例3 市販のECをアセトニトリルで1回晶析した後、モレキ
ュラーシーブス5Aで処理(50℃、LHSV;2/時
間)を行った。一方、DECは還流比0.5、理論段数
30段で十分に精密蒸留した後、LHSVを2/時間と
してモレキュラーシーブス4Aで吸着処理(25℃)を
行った。その後、EC:DEC(容量比)=1:2の非
水溶媒を調製し、LHSV;2/時間としてモレキュラ
ーシーブス4Aで処理(25℃)した。これに真空加温
処理(40℃、2時間)したLiPF6 を0.8Mの濃
度になるように溶解した。その結果、1日後の電解液中
のHF量は12ppmであり、2週間後は12ppmで
あった。この電解液を用いて実施例1と同様にコイン型
電池を作製し、充放電を繰り返したところ100サイク
ル後の放電容量維持率は88%であった。
【0020】実施例4 市販のEC及びDMCをそれぞれ別個に、還流比0.
5、理論段数30段で精密蒸留した。その後、EC:D
MC(容量比)=1:2の非水溶媒を調製し、モレキュ
ラーシーブス5A(25℃、LHSV;4/時間)及び
4A(25℃、LHSV;4/時間)で処理した。これ
に真空加温処理(40℃、2時間)したLiPF6
0.8Mの濃度になるように溶解した。その結果、1日
後の電解液のHF量は11ppmであり、2週間後は1
2ppmであった。この電解液を用いて実施例1と同様
にコイン型電池を作製し、充放電を繰り返したところ1
00サイクル後の放電容量維持率は87%であった。
【0021】実施例5 市販のECをモレキュラーシーブス4Aで処理(50
℃、LHSV;1/時間)を行った。一方、DMCを還
流比0.5、理論段数30段で精密蒸留した後、モレキ
ュラーシーブス4Aで吸着処理(25℃、LHSV;1
/時間)を行った。その後、EC:DMC(容量比)=
1:2の非水溶媒を調製し、モレキュラーシーブス4A
で処理(25℃、LHSV;2/時間)した。これに真
空加温処理(40℃、2時間)したLiPF6 を0.8
Mの濃度になるように溶解した。その結果、1日後の電
解液のHF量は15ppmであり、2週間後は17pp
mであった。この電解液を用いて実施例1と同様にコイ
ン型電池を作製し、充放電を繰り返したところ100サ
イクル後の放電容量維持率は85%であった。
【0022】実施例6 市販のECと還流比0.5、理論段数30段で精密蒸留
したDMCを、EC:DMC(容量比)=1:2の非水
溶媒となるように調製し、モレキュラーシーブス5Aで
吸着処理(25℃、LHSV;4/時間)を行い、続い
てモレキュラーシーブス4Aで処理(25℃、LHS
V;4/時間)した。これに真空加温処理(40℃、2
時間)したLiPF6 を0.8Mの濃度になるように溶
解した。その結果、1日後の電解液のHF量は17pp
mであり、2週間後は24ppmであった。この電解液
を用いて実施例1と同様にコイン型電池を作製し、充放
電を繰り返したところ100サイクル後の放電容量維持
率は80%であった。
【0023】実施例7 市販のEC及び1,2−ジメトキシエタン(DME)を
それぞれ別個に、還流比0.7、理論段数30段で、精
密蒸留した。その後、EC:DME(容量比)=1:2
の非水溶媒を調製し、モレキュラーシーブス5A(25
℃、LHSV;4/時間)及び4A(25℃、LHS
V;4/時間)で処理した。これに真空加温処理(40
℃、2時間)したLiPF6 を0.8Mの濃度になるよ
うに溶解した。その結果、1日後の電解液のHF量は1
0ppmであり、2週間後は11ppmであった。この
電解液を用いて実施例1と同様にコイン型電池を作製
し、充放電を繰り返したところ100サイクル後の放電
容量維持率は89%であった。
【0024】比較例1 市販のECとDMCとを混合して、EC:DMC(容量
比)=1:2の非水溶媒を調製し、モレキュラーシーブ
ス5Aで処理(25℃)した。LHSVは5/時間であ
った。これにLiPF6 を0.8Mの濃度になるように
溶解した。その結果、1日後の電解液のHF量は51p
pmであり、2週間後は78ppmであった。この電解
液を用いて実施例1と同様にコイン型電池を作製し、充
放電を繰り返したところ100サイクル後の放電容量維
持率は58%であった。
【0025】
【発明の効果】本発明により、特にサイクル特性に優
れ、更に電気容量、保存安定性などの電池特性にも優れ
たリチウム二次電池を構成できるリチウム二次電池用電
解液を提供することができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 上野 洋介 山口県宇部市大字小串1978番地の10 宇部 興産株式会社宇部ケミカル工場宇部統合事 業所内 (72)発明者 大平 則行 山口県宇部市大字小串1978番地の10 宇部 興産株式会社宇部ケミカル工場宇部統合事 業所内 (72)発明者 渡部 昌彦 山口県宇部市大字小串1978番地の10 宇部 興産株式会社宇部ケミカル工場宇部統合事 業所内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 非水溶媒及びリチウムイオンを放出でき
    る含フッ素電解質を有するリチウム二次電池用電解液に
    おいて、前記電解液中のHFが30ppm未満であるこ
    とを特徴とするリチウム二次電池用電解液。
JP9072233A 1997-03-25 1997-03-25 リチウム二次電池用電解液 Pending JPH10270074A (ja)

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