JPH10266892A - エンジンのラダーフレーム構造 - Google Patents
エンジンのラダーフレーム構造Info
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- JPH10266892A JPH10266892A JP7599897A JP7599897A JPH10266892A JP H10266892 A JPH10266892 A JP H10266892A JP 7599897 A JP7599897 A JP 7599897A JP 7599897 A JP7599897 A JP 7599897A JP H10266892 A JPH10266892 A JP H10266892A
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Abstract
れ、エンジンの高さを高めないエンジンの下部構造を補
強するラダーフレームを提供する。 【解決手段】 エンジンのシリンダブロック1の下面に
締結される、複数のベアリングキャップ部8の両端を連
結したラダーフレーム2構造において、前記ラダーフレ
ーム構造の複数のベアリングキャップ部8の間の側壁6
の断面形状がクランク軸の回転軌跡に対応して円弧状に
形成したエンジンのラダーフレーム構造。
Description
ブロックを補強するためのラダーフレーム構造の改良に
関し、更に詳しくは剛性が高く、耐久信頼性の高いラダ
ーフレーム構造を提供するものである。
な部分としては、動弁系の衝撃や燃焼圧力に伴う衝撃や
ピストンスラップ等が考えられるが、これらの内、燃焼
圧力は低周波から高周波成分までの広い振動を含んでお
り、最も大きな振動・騒音の発生原因となっている。
してシリンダブロックに伝達され、これに伴って発生す
る振動エネルギーの大部分はピストン側からシリンダブ
ロックへ伝達される。そしてピストンに伝達された振動
エネルギーはクランクシャフトを経由してシリンダブロ
ックに伝達され、このシリンダブロックで一部が放射さ
れて騒音となり、更にこのシリンダブロックの下部の解
放面に取付けられているオイルパンやフロントカバー等
にも伝達されて放射され、エンジン騒音となっている。
てはシリンダブロックの下部構造の剛性を高める方法が
あるが、この方法はエンジンの重量を増加するために好
ましくはない。そこで例えば、イ)実開昭59−552
号、ロ)実開平6−73355号公報等でクランクシャ
フトを軸支するラダーフレーム構造を強化する方法が提
案され、実施されている。
ブロックの下縁に締結される複数のベアリングキャップ
部の両側端部を、シリンダブロックスカート部に連なる
側壁部にて前後方向に一体的に連結したクランクフレー
ムの側壁部の下縁に厚肉部を設けるとともに、この厚肉
部とベアリングキャップ部とが交差する隅部に、両者を
斜めに結合する火打ち部を一体的に形成した構造を提案
している。
ャフトのウエイト部やコンロッドピンの回転軌跡を避け
るため、下面を大きく開口せざるを得ない構造となるた
めにクランクフレームの剛性を高めることが困難であ
り、更に厚肉部の厚さをかなり厚くしなければ効果が期
待できず、その結果、エンジンの振動や騒音の低減効果
に比較して重量が増加するという問題がある。
ーフレーム20の下面にこのラダーフレーム20より比
強度の高い材料で作ったクランクシャフトの回転軌跡を
回避する後退部21aを板状に形成した補強プレート
(ベッドプレート)21を配置し、更にその下面に図示
しないオイルパンを配置し、このオイルパンの下面から
前記補強プレート21からラダーフレーム20を通して
シリンダブロックの側壁に至るボルトで一体的に締結し
た構造を提案している。
レーム20の下面に補強プレート21を付加しているの
で、ラダーフレーム20等の剛性が向上する反面、コス
トが大幅に増加する欠点がある。また、図示しないシリ
ンダブロックと前記ラダーフレーム20と補強プレート
21と、更にオイルパンからなる多数の部材を積層し、
これらにボルトをオイルパン側から貫通して一体的に組
立てることから、各合面である取付面が増加することに
なり、その結果シール面の耐久信頼性が低下するという
問題がある。更にラダーフレーム20と補強プレート2
1とシリンダブロックとの結合は、長いボルトを使用し
て締結するので、結合剛性が低下し、エンジン全体の剛
性も低下するという問題がある。
し、剛性を高めたラダーフレーム構造によってシリンダ
ブロックのスカート部を補強する構造を提案するもので
ある。
の本発明に係るエンジンのラダーフレーム構造は、エン
ジンのシリンダブロックの下面に締結される、複数のベ
アリングキャップ部の両端を連結したラダーフレーム構
造において、前記ラダーフレーム構造の複数のベアリン
グキャップ部の間の壁面の断面形状がクランク軸の回転
軌跡に対応して円弧状に形成されている。
ーフレーム構造の下面及びメイン締結ボルトの孔端面よ
りも上部に設けられている。
の形態を説明する。図1は本発明に係るラダーフレーム
の一部を示す平面図、図2は図1におけるA−A断面
図、そして図3はラダーフレームと関連する部材の関係
を示す斜視図である。
面に本発明に係るラダーフレーム2を設け、更にこのラ
ダーフレーム2の側壁部の中間位置にオイルパン3のフ
ランジ部4を固定して前記ラダーフレーム2の下部の開
口部を閉止するようになっている。本発明に係るラダー
フレーム2は、上面に設けたフランジ部5の下方に側壁
部6を延長し、この側壁部6の下面に開口部7を形成
し、更に前記側壁部6の内面側に図1のように複数個の
ベアリングキャップ部8を配置して両側壁部6の間を連
結してラダーフレーム2全体を補強している。
ように図示しないクランク軸の回転軌跡Cにほぼ沿って
形成され、外面あるいは外面と内面に連通してリブ9
a,9bが長手方向に設けられ、更にこのリブ9bの下
側であって、側壁部6の中間位置にフランジ部9cが形
成され、側壁部6の下端部に肉厚部9dが開口部7を囲
んで枠状に形成されている。
部にベアリングキャップ支持面10を形成し、このベア
リングキャップ支持面10の背面と側壁部6の内面との
間に複数本の肉厚のリブ8a〜8dを連結し、これらの
リブ8a〜8dと前記側壁部6とで囲まれた部分に壁1
1が設けられて補強し、更にこの壁11に窓14が開口
されてベアリングキャップ部8間にオイルや空気の通過
を許容するようになっている。
のラダーフレームと同様なシリンダブロックの下部構造
の補強をする機能を持ち、更に前記より下方部分は従来
の補強プレートと同様にラダーフレーム2を補強する機
能を持っており、この部分はオイルパン3内に収容され
ている。前記側壁部6は、図示しないクランク軸の回転
軌跡Cに近い円弧状の断面に形成されており、これの内
面を多数のリブ8a〜8dとこれらのリブ8a〜8dと
該側壁部6を結ぶ壁11からなるベアリングキャップ部
8を一体的に形成して補強すると共に、軽量化を図った
構造に形成されている。そしてラダーフレーム2の下面
の肉厚部9dで囲まれた枠形の部分に開口部7が設けら
れてオイルパン3とラダーフレーム2との間を連通して
いる。
メインボルト孔12が開口されており、これのピッチは
シリンダブロック1に形成したベアリングキャップ部に
開口したメインボルト孔まで貫通している。また、ラダ
ーフレーム2の側壁部6の中程に形成したフランジ部9
cの下面にオイルパン3の取付面であるフランジ部4を
当てがい、図示しないボルトで当接面に設けたシール材
を介して締結するようになっている。
である前記フランジ部9cの位置は、ラダーフレーム2
の下面である肉厚部9dの下端面N、及びメインボルト
孔12の孔の開口端面Mよりも上部であって、このラダ
ーフレーム2の高さの半分の部分に設けてある。従っ
て、ラダーフレーム2の下半分はオイルパン3内に収容
され、上半分はシリンダブロック1側に連結された状態
となっている。
ラダーフレーム20の下面を補強する構造のものである
ことから、ラダーフレーム20自体にもかなりの強度を
持たせなければならなかった。一方、本発明に係るラダ
ーフレーム2においては、図2に示すように側壁部6を
オイルパン3の内部まで延長してその面積を広くしてい
るので、ラダーフレーム2の強度をかなり高くすること
ができ、これを取付けたシリンダブロック1の下部構造
を十分に補強することができる。
跡Cに沿わせて円弧状に形成してラダーフレーム2を構
成しており、このラダーフレーム2の下面が塞がれたよ
うな形状になっているので剛性が向上する。そして前記
側壁面6はクランク軸の回転軌跡Cに合わせて構成され
ているのでこのクランク軸が干渉することがない。更
に、ラダーフレーム2の下端面N及びメインボルト締結
孔端面Mがオイルパン3の取付面であるフランジ部9c
よりも下部に位置しているので、ラダーフレーム2の高
さが増した分がオイルパン3内に収容されることにな
り、従ってエンジンの高さを高くすることがない。ま
た、従来のシリンダブロック、オイルパンをそのまま使
用することができる。
ム2との間、及びこのラダーフレーム2とオイルパン3
との間はそれぞれシール部材を介して接合されるので複
数枚のシール部材を押圧することがないので、シール面
における信頼性が向上する。また、ラダーフレーム2と
シリンダブロック1との間はメインボルトで締結される
ことからシリンダブロック1の下部構造を容易に強化す
ることができる。
構造は、エンジンのシリンダブロックの下面に締結され
る、複数のベアリングキャップの両端を連結したラダー
フレーム構造において、前記ラダーフレーム構造の複数
のベアリングキャップの間の壁面の断面形状がクランク
軸の回転軌跡に対応して円弧状に形成されているので次
の効果を奏することができる。
リンダブロックの下面が塞がれた形状になっているの
で、剛性が著しく向上する。 2.本発明のラダーフレームの側壁部はクランク軸の回
転軌跡に沿った形状をしているのでクランク軸と側壁部
とが干渉することがなく、またオイルはオイルパンに円
滑に流下する。
インボルト締結孔端部がオイルパンの取付面よりも下部
に位置しているので、ラダーフレームの高さが高くなっ
た分がオイルパン内に収容されてエンジンの高さを高く
することがない。 4.シリンダブロックとオイルパンを従来のものを使用
することができる。また、オイルパンの取付面が上方に
位置しているのでオイル漏れなどに対する信頼性を向上
することができる。
示す平面図である。
斜視図である。
を示す斜視図である。
オイルパン 4,5 フランジ部 6 側壁部 7 開口部 8 ベアリングキャップ部 8a〜8d リブ 9a,9b リブ 9c フランジ部 10 ベア
リングキャップ支持面 11 壁 12 メインボルト孔 14 窓 M メインボルト孔の開口端面 N 下端面
Claims (2)
- 【請求項1】 エンジンのシリンダブロックの下面に締
結される、複数のベアリングキャップ部の両端を連結し
たラダーフレーム構造において、前記ラダーフレーム構
造の複数のベアリングキャップ部の間の壁面の断面形状
がクランク軸の回転軌跡に対応して円弧状に形成されて
いるエンジンのラダーフレーム構造。 - 【請求項2】 オイルパンのフランジ部が前記ラダーフ
レーム構造の下面及びメイン締結ボルトの孔端面よりも
上部に設けられている請求項1記載のエンジンのラダー
フレーム構造。
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JP07599897A JP3724106B2 (ja) | 1997-03-27 | 1997-03-27 | エンジンのラダーフレーム構造 |
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Family Applications (1)
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---|---|---|---|
JP07599897A Expired - Fee Related JP3724106B2 (ja) | 1997-03-27 | 1997-03-27 | エンジンのラダーフレーム構造 |
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-
1997
- 1997-03-27 JP JP07599897A patent/JP3724106B2/ja not_active Expired - Fee Related
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