JP2019108856A - エンジン - Google Patents

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Abstract

【課題】重量の増加を抑制しながら、高い支持剛性を以って機関出力軸を支持することが可能なエンジンを提供する。【解決手段】エンジンは、シリンダブロックにおけるブロックコア11と、当該ブロックコア11におけるシャフト支持部118の−Z側に取り付けられたベアリングキャップ151と、を備える。ベアリングキャップ151の端壁面151bには、それぞれがZ方向に対して斜め方向の延びる補強リブ158,159が設けられている。補強リブ158,159は、+Z側が軸受部151cの外縁部まで延びている。ベアリングキャップ151の端壁面151bには、補強リブ158と補強リブ159との間の領域に、第1空洞部151aが設けられている。第1空洞部151aは、ベアリングキャップ151をX方向に貫通するように設けられている。【選択図】図5

Description

本発明は、エンジンに関し、特に、機関出力軸を支持するシリンダブロックの機関出力軸支持部及び機関出力軸支持部の下方に取り付けられるキャップ部の構造に関する。
車両等のエンジンは、駆動力を出力するための機関出力軸と、機関出力軸の支持部位を有する機関出力軸支持部を有するシリンダブロックと、シリンダブロックの上方に取り付けられるシリンダヘッドと、機関出力軸の支持部位を有し、シリンダブロックの下方に取り付けられるキャップ部と、を有する。機関出力軸は、機関出力軸支持部とキャップ部との結合により軸支される。
特許文献1には、ボルトを、板部材で接合した2本のパイプナットに対して螺結することにより、シリンダヘッドとシリンダブロックとキャップ部とを結合(共締め)してなる構造が開示されている。具体的には、シリンダヘッド、シリンダブロック、及びキャップ部のそれぞれに、互いに連続する貫通孔部を設けておき、キャップ部の下方側から接合された状態の2本のパイプナットをそれぞれの貫通孔部に挿入し、シリンダヘッドの上方側からそれぞれの貫通孔部にボルトを挿入し、ボルトとパイプナットとを螺結することで、シリンダヘッドとシリンダブロックとキャップ部とを結合(共締め)してなる構造となっている。
特開2007−127055号公報
しかしながら、エンジンでは、シリンダブロックとキャップ部との結合により、機関出力軸の支持に係る支持剛性を高く維持することが必要であり、上記特許文献1で提案されている技術では、キャップ部やシリンダブロックの機関出力軸支持部の肉厚を厚くすることが必要である。即ち、上記特許文献1で提案されている技術では、キャップ部の下方から挿入するパイプナットをシリンダブロックの上端近傍あるいはシリンダヘッドまで到達させており、当該パイプナットを挿通させるための大径の貫通孔部をキャップ部や機関出力軸支持部に設ける必要があり、高い支持剛性を以って機関出力軸を支持するためには上記のように肉厚を厚くすることが必要となってしまう。よって、上記特許文献1で提案されている技術では、エンジンの重量増加が避けられない。
本発明は、上記のような問題の解決を図ろうとなされたものであって、重量の増加を抑制しながら、高い支持剛性を以って機関出力軸を支持することが可能なエンジンを提供することを目的とする。
本発明の一態様に係るエンジンは、前記エンジンの機関出力軸と、前記機関出力軸に対して直交方向に延設される1又は複数の気筒を形成する気筒形成部と、前記気筒形成部に対して、前記機関出力軸側で前記機関出力軸を支持する部位を有する機関出力軸支持部と、
前記機関出力軸支持部における前記気筒形成部とは反対側に取り付けられ、前記機関出力軸を支持する部位を有するキャップ部と、前記機関出力軸支持部と前記キャップ部とを締結する複数のボルトと、を備え、前記キャップ部は、機関出力軸方向視において、前記機関出力軸の径方向外側部分を気筒軸方向に貫通し、前記ボルトが挿通された第1孔部と第2孔部とを少なくとも有し、前記キャップ部を前記機関出力軸方向から見て、当該キャップ部は、前記第1孔部と前記第2孔部との間の領域において、前記機関出力軸の支持部分から前記第1孔部及び前記第2孔部のそれぞれに向けて、前記気筒軸方向に対して斜め方向に延設された第1補強部及び第2補強部を有する。
なお、上記において「第1孔部」及び「第2孔部」とは、内周面にネジが刻設されていないボルト孔(所謂、バカ孔)の場合と、内周面に雌ネジが刻設されているネジ孔の場合の両方を含む。
上記態様に係るエンジンでは、キャップ部に第1補強部及び第2補強部を設けた構成を採用し、第1補強部及び第2補強部が機関出力軸の支持部分から斜め方向に延設されている。よって、上記態様に係るエンジンでは、機関出力軸支持部とキャップ部との締結による圧縮応力を、第1補強部及び第2補強部のそれぞれが延設された領域で分散させることができ、キャップ部における機関出力軸の支持部分において、第1孔部及び第2孔部が設けられた部分の近傍だけに局所的に圧縮応力が作用するのを抑制することができる。
従って、上記態様に係るエンジンでは、キャップ部の肉厚が厚くなるのを抑制しながら、高い支持剛性を以って機関出力軸を支持することができる。
本発明の別態様に係るエンジンは、上記態様であって、前記第1補強部及び前記第2補強部のそれぞれは、前記機関出力軸方向の外側に向けて突出形成されたリブである。
上記態様に係るエンジンでは、リブにより第1補強部及び第2補強部のそれぞれを構成することで、第1補強部及び第2補強部を除く部分の肉厚の増大を抑制しながら、機関出力軸支持部とキャップ部とによる高い支持剛性での機関出力軸の支持が可能である。
本発明の別態様に係るエンジンは、上記態様であって、前記キャップ部を前記機関出力軸方向から見て、当該キャップ部は、前記第1補強部と前記第2補強部との間の領域に、該キャップ部を前記機関出力軸方向に貫通する第1空洞部を有する。
上記態様に係るエンジンでは、第1補強部と第2補強部との間の領域に第1空洞部を設けることで、第1補強部と第2補強部との間の領域での圧縮応力が集合することを抑制でき、キャップ部における機関出力軸を支持する部分の外縁部の一部に対して、局所的に高い圧縮応力が作用するのを抑制することができる。
なお、上記態様に係るエンジンでは、第1補強部と第2補強部との間の領域に第1空洞部を設けることとしたが、第1空洞部の代わりに他の領域よりも肉厚が薄い薄肉部を設けることとしてもよい。この場合にも、上記同様の効果を得ることができる。
本発明の別態様に係るエンジンは、上記態様であって、前記気筒形成部は、前記機関出力軸方向に沿って配列され、互いに連続形成された状態で複数設けられており、前記第1補強部及び前記第2補強部が設けられた前記キャップ部は、前記機関出力軸方向の外側部分に配された端部キャップ部であり、前記端部キャップ部が取り付けられた前記機関出力支持部は、機関出力軸方向の外側部分に配された端部機関出力軸支持部であり、前記機関出力軸方向において、隣り合う前記気筒形成部同士が接続された部分に対して、前記機関出力軸側で前記機関出力軸を支持する部位を有する内側機関出力軸支持部と、前記内側機関出力軸支持部における前記気筒形成部とは反対側に取り付けられ、前記機関出力軸を支持する部位を有する内側キャップ部と、を更に備え、前記内側キャップ部は、前記機関出力軸方向視において、前記機関出力軸の径方向外側部分を前記気筒軸方向に貫通し、前記ボルトが挿通された第3孔部及び第4孔部と、前記第3孔部と前記第4孔部との間の領域に、該内側キャップ部を前記機関出力軸方向に貫通する第2空洞部と、を有し、前記第2空洞部は、前記気筒軸方向において、前記内側機関出力軸支持部とは反対側の部分から前記内側機関出力軸支持部の側に向けて、内幅が漸減するように設けられている。
なお、上記において「第3孔部」及び「第4孔部」とは、内周面にネジが刻設されていないボルト孔(所謂、バカ孔)の場合と、内周面に雌ネジが刻設されているネジ孔の場合の両方を含む。
上記態様に係るエンジンでは、内側キャップ部に第2空洞部が設けられ、当該第2空洞部が気筒軸方向における内側機関出力軸支持部とは反対側の部分から内側機関出力軸支持部の側へと行くのに従って内幅が漸減するように構成されているので、内側機関出力軸支持部と内側キャップ部との締結による圧縮応力が、第2空洞部の周囲の部分を伝達するようにし、第3孔部及び第4孔部が設けられた部分の近傍だけに局所的に作用するのを抑制することができる。
なお、上記態様に係るエンジンでは、第3孔部と第4孔部との間の領域に第2空洞部を設けることとしたが、第2空洞部を設ける代わりに他の領域よりも肉厚が薄い薄肉部を設けることとしてもよい。この場合にも、上記同様の効果を得ることができる。
本発明の別態様に係るエンジンは、上記態様であって、前記内側キャップ部を前記機関出力軸方向視するとき、前記第2空洞部は、二等辺三角形の形状を有する。
上記態様に係るエンジンでは、機関出力軸方向視で第2空洞部の形状が二等辺三角形(角丸の二等辺三角形も含む。)に規定されているので、内側キャップ部において、第3孔部が設けられた部分と第4孔部が設けられた部分との間での応力分散が図られる。
本発明の別態様に係るエンジンは、上記態様であって、前記端部キャップ部及び前記内側キャップ部は、前記気筒軸方向における前記端部機関出力軸支持部及び前記内側機関出力軸支持部とは反対側の端部同士が接続されておらず、それぞれの前記端部が自由端の状態にある。
上記態様に係るエンジンでは、内側キャップ部及び端部キャップ部のそれぞれにおける端部が自由端となっており、機関出力軸の回転に伴う気筒軸方向の荷重(上下荷重)が端部機関出力軸支持部及び内側機関出力軸支持部へと作用することになる。この場合においても、上記態様に係るエンジンでは、端部キャップ部に第1補強部及び第2補強部を設けることにより、上述したように、高い支持剛性を以って機関出力軸を支持することができる。
本発明の別態様に係るエンジンは、上記態様であって、複数の前記気筒形成部に対して、前記気筒軸方向の前記端部機関出力軸支持部及び前記内側機関出力軸支持部とは反対側に取り付けられたシリンダヘッドを更に備え、前記複数の気筒形成部と、前記端部機関出力軸支持部と、前記内側機関出力軸支持部とは、シリンダブロックの少なくとも一部を構成する部位として一体形成されており、前記シリンダヘッドと前記シリンダブロックと前記端部キャップ部及び前記内側キャップ部とは、前記ボルトにより共締めされている。
上記態様に係るエンジンでは、シリンダヘッドとシリンダブロックと端部キャップ部及び内側キャップ部とを共締めすることにより、締結のためのボルトの本数を減らすことができ、エンジンの軽量化及びコストの低減を図ることができる。
また、上記態様に係るエンジンでは、上記のように共締めを行いながら、高い支持剛性を以って機関出力軸を支持することができる。これについては、上述の通りである。
本発明の別態様に係るエンジンは、上記態様であって、前記シリンダブロックは、前記複数の気筒形成部と、前記端部機関出力軸支持部と、前記内側機関出力軸支持部と、を外方から囲繞するシリンダブロック外壁を更に有し、前記複数の気筒形成部と、前記端部機関出力軸支持部と、前記内側機関出力軸支持部とは、金属材料を用い形成されており、前記シリンダブロック外壁は、樹脂材料を用い形成されている。
上記態様に係るエンジンでは、樹脂材料を用い形成されたシリンダブロック外壁を備えるので、シリンダブロック外壁も金属材料を用い形成する場合に比べて、エンジンの重量軽減を図ることができる。そして、上記態様に係るエンジンでは、樹脂材料を用い形成されたシリンダブロック外壁を備えることで重量軽減を図りながら、上述のように、高い支持剛性を以って機関出力軸を支持することができる。
本発明の別態様に係るエンジンは、上記態様であって、前記機関出力軸支持部は、前記機関出力軸方向視において、前記機関出力軸の径方向外側部分を前記気筒軸方向に貫通するとともに、前記第1孔部及び前記第2孔部にそれぞれに連続し、それぞれに前記ボルトが挿通された第5孔部及び第6孔部を少なくとも有し、前記機関出力軸支持部を前記機関出力軸方向視するとき、当該機関出力軸支持部の外壁面は、前記第5孔部と前記第6孔部との間の領域において、前記機関出力軸を支持部分から前記第5孔部及び前記第6孔部のそれぞれに向けて、前記気筒軸方向に対して斜め方向に延設された第3補強部及び第4補強部を有する。
上記態様に係るエンジンでは、機関出力軸支持部(端部機関出力軸支持部)に第3補強部及び第4補強部を設けた構成を採用し、第3補強部及び第4補強部が機関出力軸の支持部分から斜め方向に延設されている。よって、上記態様に係るエンジンでは、機関出力軸支持部とキャップ部(端部キャップ部)との締結による圧縮応力を、第3補強部及び第4補強部のそれぞれが延設された領域で分散させることができ、機関出力軸支持部における機関出力軸の支持部分において、第5孔部及び第6孔部の近傍だけに局所的に圧縮応力が作用するのを抑制することができる。
従って、上記態様に係るエンジンでは、端部機関出力軸支持部の肉厚の増大も抑制しながら、高い支持剛性を以って機関出力軸を支持することができる。
本発明の別態様に係るエンジンは、上記態様であって、前記第3補強部及び前記第4補強部のそれぞれは、前記機関出力軸方向の外側に向けて突出形成されたリブである。
上記態様に係るエンジンでは、リブにより第3補強部及び第4補強部のそれぞれを構成することで、機関出力軸支持部における第3補強部及び第4補強部を除く部分の肉厚の増大を抑制しながら、機関出力軸支持部とキャップ部とによる高い支持剛性での機関出力軸の支持が可能である。
上記の各態様に係る多気筒エンジンでは、重量の増加を抑制しながら、高い支持剛性を以って機関出力軸を支持することが可能である。
実施形態に係るエンジンの概略構成を示す模式斜視図である。 エンジンの概略構成を示す模式側面図である。 図2のIII−III断面を示す図であって、シリンダヘッドとシリンダブロックとベアリングキャップとの取り付け構成を示す模式断面図である。 ブロックコア及びベアリングキャップの構成を示す模式斜視図である。 X方向端部における気筒形成部、端部シャフト支持部、及び端部ベアリングキャップの構成を示す模式斜視図である。 X方向端部における気筒形成部、シャフト支持部、及び端部ベアリングキャップの構成を示す模式正面図である。 ヘッドボルトによる共締めにより端部シャフト支持部及び端部ベアリングキャップに作用する圧縮応力の伝達経路を説明するための模式図である。 図4のVIII−VIII断面を示す図であって、X方向内側におけるベアリングキャップの構成を示す模式断面図である。 ヘッドボルトによる共締めにより内側ベアリングキャップに作用する圧縮応力の伝達経路を説明するための模式図である。
以下では、本発明の実施形態について、図面を参酌しながら説明する。なお、以下で説明の形態は、本発明の一態様であって、本発明は、その本質的な構成を除き何ら以下の形態に限定を受けるものではない。
なお、以下の説明で用いる各図においては、X方向が機関出力軸方向であり、Y方向が吸排気方向であり、Z方向が気筒軸方向である。
[実施形態]
1.エンジン1の概略構成
エンジン1の概略構成について、図1及び図2を用い説明する。
本実施形態に係るエンジン1は、4気筒のガソリンエンジンを一例として採用しており、図1に示すように、シリンダブロック10と、シリンダヘッド13と、ヘッドカバ14と、ベアリングキャップ(キャップ部)15と、クランクシャフト(機関出力軸)16と、オイルパン17と、を備える。
シリンダブロック10は、金属材料を用い形成されたブロックコア11と、樹脂材料を用い形成されたシリンダブロック外壁12と、を有する。ブロックコア11の詳細な構成については、後述する。
シリンダブロック外壁12は、ブロックコア11と、ベアリングキャップ15とクランクシャフト16の一部と、を外方から囲むように形成されており、−Z側にオイルパン17が接続されている。なお、図1では、詳細な図示を省略するが、シリンダブロック外壁12には、冷却液が流通する経路であるウォータージャケットが形成されている。
シリンダヘッド13は、シリンダブロック10の+Z側に取り付けられている。図1では図示を省略するが、シリンダヘッド13には、カムシャフト、吸排気バルブ、及び吸排気マニホールドなどが設けられている。
ヘッドカバ14は、シリンダヘッド13の+Z側に取り付けられており、シリンダヘッド13の+Z側開口部を塞いでいる。
ベアリングキャップ(キャップ部)15は、ブロックコア11の−Z側に取り付けられており、ブロックコア11とでクランクシャフト16を回転自在の状態で支持している。
図2に示すように、クランクシャフト16は、X方向に沿って延びている。クランクシャフト16は、ブロックコア11とベアリングキャップ15とで支持されたクランクジャーナル16aと、X方向に隣り合うクランクジャーナル16a同士の間に設けられたクランクアーム16bと、X方向に隣り合い互いに対をなすクランクアーム16b同士の間に設けられたクランクピン16cと、各クランクアーム16bに連続形成されたカウンターウェイト16dと、を有する。
各クランクピン16cには、回転自在の状態でコンロッド(コネクティングロッド)18が取り付けられており、コンロッド18の他端にピストン19が取り付けられている。ピストン19は、各気筒内をZ方向(クランクシャフト16の延設方向であるX方向に対して直交する方向)に往復動自在となっている。そして、クランクシャフト16は、ピストン19の往復動に伴い、回転する。
2.シリンダヘッド13とブロックコア11とベアリングキャップ15との取り付け構成
シリンダヘッド13とブロックコア11とベアリングキャップ15との取り付け構成について、図3を用い説明する。図3は、図2のIII−III断面を示す模式断面図である。
図3に示すように、ブロックコア11には、複数のヘッドボルト孔(第5孔部及び第6孔部)11aが設けられている。複数のヘッドボルト孔11aは、Y方向に対をなす状態で設けられており、クランクシャフト16が挿通する軸受部11bのY方向両脇部分(径方向外側部分)を、それぞれがZ方向に貫通している。
シリンダヘッド13にも、複数のヘッドボルト孔13aが設けられている。シリンダヘッド13の複数のヘッドボルト孔13aは、それぞれがブロックコア11のヘッドボルト孔11aに連続するように設けられている。そして、複数のヘッドボルト孔13aも、それぞれがZ方向に貫通している。
ベアリングキャップ15には、クランクシャフト16が挿通する軸受部15bのY方向両脇部分(径方向外側部分)に、それぞれがブロックコア11のヘッドボルト孔11aに連続する複数のネジ孔(第1孔部及び第2孔部、又は、第3孔部及び第4孔部)15aが設けられている。複数のネジ孔15aは、それぞれがZ方向に貫通している。
エンジン1では、シリンダヘッド13の+Z側より複数のヘッドボルト20が、それぞれヘッドボルト孔13a及びヘッドボルト孔11aに挿入され、−Z側の先端部分に設けられたネジ部20bがベアリングキャップ15のネジ孔15aの雌ネジと螺結されている。
図3に示すように、本実施形態に係るエンジン1では、シリンダヘッド13とブロックコア11とベアリングキャップ15とがヘッドボルト20により共締めされている。このため、エンジン1において、シリンダヘッド13とブロックコア11とが、ヘッドボルト20のボルト頭20aと、ネジ部20bとベアリングキャップ15のネジ孔15aとの螺結箇所と、の間で挟持された状態となっている。さらに詳細には、ブロックコア11は、シリンダブロック13とベアリングキャップ15とでZ方向に挟持された状態となっている。
なお、図3では、エンジン1の一断面(図2のIII−III断面)を一例として図示したが、ヘッドボルト20による他の締結箇所も同様の構成となっている。
3.ブロックコア11及びベアリングキャップ15の構成
ブロックコア11及びベアリングキャップ15の構成について、図4を用い説明する。図4は、ブロックコア11及びベアリングキャップ15の構成を示す模式斜視図である。
図4に示すように、シリンダブロック10におけるブロックコア11は、4つの気筒形成部111〜114と、3つの接続部115〜117と、5つのシャフト支持部(機関出力軸支持部)118〜122と、を有する。ブロックコア11において、4つの気筒形成部111〜114と、3つの接続部115〜117と、5つのシャフト支持部118〜122と、は金属材料を用いて一体形成されている。
4つの気筒形成部111〜114のそれぞれは、気筒123〜126を有する。気筒123〜126は、X方向に配列されている。ブロックコア11では、それぞれがZ方向に貫通する複数のヘッドボルト孔127〜136が設けられている。そして、複数のヘッドボルト孔127〜136の内、ヘッドボルト孔127,129,131,133,135は、ブロックコア11の+Y側の側壁に設けられており、ヘッドボルト孔128,130,132,134,136は、ブロックコア11の−Y側の側壁に設けられている。
また、ヘッドボルト孔129〜134は、X方向において、隣り合う気筒123〜126同士の間の部分に設けられており、ヘッドボルト孔127,128,135,136は、X方向において、気筒123,126の両端となる箇所に設けられている。
なお、Y方向において、ヘッドボルト孔127とヘッドボルト孔128とが対をなし、ヘッドボルト孔129とヘッドボルト孔130とが対をなし、ヘッドボルト孔131とヘッドボルト孔132とが対をなし、ヘッドボルト133とヘッドボルト134とが対をなし、ヘッドボルト135とヘッドボルト136とが対をなしている。
接続部115は、X方向における気筒形成部111と気筒形成部112との隣接部分(接続部分)の−Z側の部分に設けられ、接続部116は、X方向における気筒形成部112と気筒形成部113との隣接部分(接続部分)の−Z側の部分に設けられ、接続部117は、X方向における気筒形成部113と気筒形成部114との隣接部分(接続部分)の−Z側の部分に設けられている。
なお、図4では、ブロックコア11における−Y側の側壁面だけを図示しているが、反対側となる+Y側についても、同様の構成を以って接続部が形成されている。
シャフト支持部119〜121は、それぞれ接続部115〜117の−Z側部分から、−Z側に向けて延設されている。
一方、シャフト支持部118,122は、X方向において、気筒形成部111,114の両外側から−Z側に向けて延設されている。本実施形態において、シャフト支持部118,122を端部シャフト支持部と記載する場合があり、当該端部シャフト支持部118,122が端部機関出力軸支持部に相当する。
シャフト支持部118〜122のそれぞれは、X方向の厚みが、Y方向の幅及びZ方向の高さに比べて小さい、板形状を以って構成されている。
図4に示すように、シャフト支持部118〜122のそれぞれの−Z側の部分には、ベアリングキャップ151〜155が取り付けられている。これらベアリングキャップ151〜155を纏めて、ベアリングキャップ15と記載する場合がある。また、ベアリングキャップ151〜155の内、端部シャフト支持部118,122に取り付けられたベアリングキャップ151,155を端部ベアリングキャップ(端部キャップ部)と記載する場合があり、それ以外のベアリングキャップ152〜154を内側ベアリングキャップ(内側キャップ部)と記載する場合がある。
シャフト支持部118〜122に対するベアリングキャップ151〜155の取り付けは、図3を用い説明したようにヘッドボルト20との締結による。ここで、ヘッドボルト20とベアリングキャップ15(ベアリングキャップ151〜155)のネジ孔15aとの締結により生じる圧縮応力は、ブロックコア11に対してZ方向に作用する。
なお、ベアリングキャップ151〜155のそれぞれの下端部151d,152a,153a,154a,155aは、相互の連結されておらず、自由端となっている。
4.気筒形成部111,114、端部シャフト支持部118,122、及び端部ベアリングキャップ151,155の構成
端部シャフト支持部118,122及び端部ベアリングキャップ151,155の構成について、図5及び図6を用い説明する。図5は、気筒形成部111、端部シャフト支持部118、及び端部ベアリングキャップ151の構成を示す模式斜視図であり、図6は、気筒形成部111、端部シャフト支持部118、及び端部ベアリングキャップ151の構成を示す模式正面図である。
なお、図5及び図6では、気筒形成部114、端部シャフト支持部122、及び端部ベアリングキャップ155の図示を省略しているが、気筒形成部111、端部シャフト支持部118、及び端部ベアリングキャップ151と同様の構成を有する。
図5及び図6に示すように、気筒形成部111における−X側の端壁面(外壁面)111aには、ヘッドボルト孔形成部144,145が設けられている。ヘッドボルト孔形成部144は、+Y側の端部に設けられ、ヘッドボルト孔形成部145は、−Y側の端部に設けられている。
図5に示すように、ヘッドボルト孔形成部144,145は、ヘッドボルト孔127,128の各ボルト孔中心軸Ax127,Ax128から−X側に突出する円柱リブ状の構成を有する。ヘッドボルト孔127は、ヘッドボルト孔形成部144に設けられ、ヘッドボルト孔128は、ヘッドボルト孔形成部145に設けられている。
図5及び図6に示すように、端部シャフト支持部118における−X側の端壁面(外壁面)118aには、軸受部11bの外縁部から+Y側であって+Z側に斜め方向に延びる補強リブ(第3補強部)148と、軸受部11bの外縁部から−Y側であって+Z側に斜め方向に延びる補強リブ(第4補強部)149と、が設けられている。
図5に示すように、補強リブ148,149は、−X側に突出する半円柱リブ状の構成を有する。そして、図5及び図6に示すように、補強リブ148は、+Z側の端部がヘッドボルト孔形成部144に接続されており、補強リブ149は、+Z側の端部がヘッドボルト孔形成部145に接続されている。
図6に示すように、補強リブ148のリブ中心軸Ax148とヘッドボルト孔形成部144のボルト孔中心軸Ax127とは、ブロックコア11におけるシリンダヘッド13との合わせ面11cよりも距離Hだけ−Z側の箇所である接続箇所Pで接続されている。
同様に、補強リブ149のリブ中心軸Ax149とヘッドボルト孔形成部145のボルト孔中心軸Ax128とは、ブロックコア11におけるシリンダヘッド13との合わせ面11cよりも距離Hだけ−Z側の箇所である接続箇所Pで接続されている。
補強リブ148と補強リブ149とは、−Z側から+Z側へと行くのに従って、間隔が漸増するようになっている。具体的には、+Z側の箇所での補強リブ148と補強リブ149との間隔Gは、−Z側の箇所での補強リブ148と補強リブ149との間隔Gよりも広くなっている。
図6に示すように、補強リブ148及び補強リブ149のそれぞれの下端部(−Z側の端部)は、端部シャフト支持部118における軸受部118の外縁部に位置している。軸受部118bは、端部シャフト支持部118におけるクランクシャフト16を支持する部分である。
図5及び図6に示すように、端部ベアリングキャップ151における−X側の端壁面(外壁面)151bには、軸受部151c(15b)の外縁部から+Y側であって−Z側に斜め方向に延びる補強リブ(第1補強部)158と、軸受部151c(15b)の外縁部から−Y側であって−Z側に斜め方向に延びる補強リブ(第2補強部)159と、が設けられている。
補強リブ158,159は、−X側に突出する半円柱リブ状の構成を有する。そして、補強リブ158と補強リブ159とは、Y方向における互いに間に第1空洞部151aを挟む状態で設けられている。
図6に示すように、補強リブ158のリブ中心軸Ax158とボルト孔中心軸Ax127とは、端部ベアリングキャップ151における下端部(−Z側の端部)の近傍箇所で接続されている。同様に、補強リブ159のリブ中心軸Ax159とボルト孔中心軸Ax128とは、端部ベアリングキャップ151における下端部(−Z側の端部)の近傍箇所で接続されている。
5.ヘッドボルト20の共締めにより端部シャフト支持部118,122及び端部ベアリングキャップ151,155に作用する圧縮応力
ヘッドボルト20の共締めにより端部シャフト支持部118,122及び端部ベアリングキャップ151,155に作用する圧縮応力について、図7を用い説明する。図7は、ヘッドボルト20の共締めにより端部シャフト支持部118及び端部ベアリングキャップ151に作用する圧縮応力Sc,Sc,Sc,Scの作用を説明するための模式図である。
なお、図7では、端部シャフト支持部122及び端部ベアリングキャップ155に作用する圧縮応力についての図示を省略しているが、端部シャフト支持部118及び端部ベアリングキャップ151と同様である。
図7に示すように、ヘッドボルト20の共締めにより、端部シャフト支持部118及び端部ベアリングキャップ151には、圧縮応力Sc,Sc,Sc,Scが作用する。圧縮応力Sc,Sc,Sc,Scは、ヘッドボルト20が挿通する領域(ヘッドボルト孔形成部144,145)とその近傍領域に入力される。
端部シャフト支持部118の端壁面119aには、補強リブ148,149が形成されている。このため、圧縮応力Sc,Scの各一部は、補強リブ148,149に沿う応力成分Sc,Scへと分散される。圧縮応力Sc,Scの残りの部分は、そのまま−Z側に向かう応力成分Sc,Scとなる。
一方、端部ベアリングキャップ151の端壁面151bにも、補強リブ158,159が形成されている。このため、圧縮応力Sc,Scの各一部は、補強リブ158,159に沿う応力成分Sc,Sc10へと分散される。
上記のように、端部シャフト支持部118に補強リブ148,149を設け、端部ベアリングキャップ151に補強リブ158,159を設けることにより、ヘッドボルト20の共締めにより作用する圧縮応力Sc,Sc,Sc,Scの各一部を、軸受部118b,151cの外縁部に向く応力成分Sc,Sc,Sc,Sc10として分散させることができる。よって、端部シャフト支持部118と端部ベアリングシャフト151との合わせ面11dにおいては、ヘッドボルト20が挿通する部分とその近傍だけでなく、軸受部118b,151cの外縁部に対しても作用する。
なお、ベアリングキャップ151には、補強リブ158と補強リブ159の間の領域に第1空洞部151aが設けられているので、圧縮応力の伝達経路が第1空洞部151aを除く部分に制御される。
以上のように、端部シャフト支持部118,122及び端部ベアリングキャップ151,155に、補強リブ148,149及び補強リブ158,159を設けることにより、クランクシャフト16を支持する軸受部118b,151cに対して周方向により均一な状態で圧縮応力を作用させることができ、クランクシャフト16の支持に係る高い支持剛性を確保することができる。
6.気筒123〜126同士の間の構成、並びに内側シャフト支持部120,121及び内側ベアリングキャップ152〜154の構成
気筒123〜126同士の間の構成、並びに内側シャフト支持部120,121及び内側ベアリングキャップ152〜154の構成について、図8を用い説明する。図8は、図4のVIII−VIII断面を示す図である。
なお、図8では、ブロックコア11における気筒124と気筒125(図示を省略)との間の部分での切断面のみを図示しているが、気筒123と気筒124との間、気筒125と気筒126との間の部分についても同様の構成となっている。
図8に示すように、ブロックコア11における気筒124と気筒125との間の領域には、ブロックコア11におけるシリンダヘッド13との合わせ面11cに、−Z側に向けて凹入された凹部11eが設けられている。凹部11eにおける+Z側の開口部は、X方向に比べてY方向に長さが長い形状を有している。また、凹部11eの底部は、Y方向中央部が+Z側に隆起した状態にある。
ブロックコア11では、凹部11eとヘッドボルト孔131,132とは、Y方向に沿って直線状に配置されている。
エンジン1においては、ブロックコア11の合わせ面11cに凹部11eを設けることにより、合わせ面11cの面積(シリンダヘッド13との当接面積)を小さくすることができ、ブロックコア11とシリンダヘッド13との間に発生する面圧を気筒123〜126同士の間の領域で高めることができる。
図8に示すように、内側シャフト支持部120は、−Z側の部分にクランクシャフト16を支持するための軸受部120b(11b)を有する。なお、内側シャフト支持部120の+X側及び−X側の壁面には、補強リブを設けていない。これは、クランクシャフト16のクランクアーム16bやカウンターウェイト16dとの干渉を避けるためである。
次に、内側ベアリングキャップ153には、X方向に貫通する第2空洞部153bが設けられている。また、内側ベアリングキャップ153には、+Z側の部分にクランクシャフト16を支持するための軸受部153c(15b)が設けられている。
なお、図8に示すように、内側ベアリングキャップ152にも第2空洞部152bが設けられている。
第2空洞部152b,153bは、X方向からの正面視で角丸の二等辺三角形状をしており、ネジ孔160(15a)とネジ孔161(15a)との間の領域に設けられている。そして、詳細には図示していないが、第2空洞部152b,153bのそれぞれは、内側ベアリングキャップ152,153において、Y方向に対称となる位置に設けられている。
7.ヘッドボルト20による共締めにより内側ベアリングキャップ152〜154に作用する圧縮応力
ヘッドボルト20による共締めにより内側ベアリングキャップ152〜154に作用する圧縮応力について、図9を用い説明する。図9は、内側ベアリングキャップ153に作用する圧縮応力Sc11,Sc12,Sc13,Sc14の伝達経路を説明するための模式図である。
なお、図9では、内側ベアリングキャップ153のみを図示しているが、内側ベアリングキャップ152,154においても圧縮応力の伝達経路は同様である。
図9に示すように、ヘッドボルト20の共締めにより、ベアリングキャップ153には、ネジ孔160,161の周辺領域に圧縮応力Sc11,Sc12が作用する。圧縮応力Sc11,Sc12は、ボルト孔中心軸Ax131,Ax132に沿ってベアリングキャップ153と内側シャフト支持部120との合わせ面11fに作用する(圧縮応力Sc15,Sc16)。
また、圧縮応力Sc13,Sc14は、第2空洞部153bのY方向両脇部分を+Z側に向けて伝達される(圧縮応力Sc17,Sc18)。
ここで、第2空洞部153bは、角丸の二等辺三角形状をしているので、内側辺153d,153eがZ方向に対して斜め方向に延びるようになっている。このため、圧縮応力Sc17,Sc18は、第2空洞部153bにより伝達方向が制御され、軸受部153cの外縁部へと導かれる。
以上のように、内側ベアリングキャップ152〜154に、角丸の二等辺三角形状の第2空洞部152b,153bを設けることにより、クランクシャフト16を支持する軸受部153cに対して周方向により均一な状態で圧縮応力を作用させることができ、クランクシャフト16の支持に係る高い支持剛性を確保することができる。
8.効果
本実施形態に係るエンジン1では、端部ベアリングキャップ151,155の端壁面151bに補強リブ(第1補強部)158及び補強リブ(第2補強部)159を設けた構成を採用し、補強リブ158及び補強リブ159が軸受部151cの外縁部から斜め方向に延びるよう構成されている。よって、本実施形態に係るエンジン1では、端部シャフト支持部118,122と端部ベアリングキャップ151,155との締結による圧縮応力Sc,Scの一部を、補強リブ158及び補強リブ159がそれぞれ延びる範囲で分散させることができ(圧縮成分Sc,Sc10)、端部ベアリングキャップ151,155における軸受部151cの外縁部において、ネジ部15aが設けられた部分の近傍だけに局所的に圧縮応力が作用するのを抑制することができる。
従って、本実施形態に係るエンジン1では、端部ベアリングキャップ151,155の肉厚が厚くなるのを抑制しながら、高い支持剛性を以ってクランクシャフト16を支持することができる。
本実施形態に係るエンジン1では、補強リブ158,159により端部ベアリングキャップ151,155におけるクランクシャフト16の支持に係る支持剛性を補強しているので、補強リブ158,159が設けられた部分を除く部分の肉厚の増大を抑制しながら、高い支持剛性でのクランクシャフト16の支持が可能である。
本実施形態に係るエンジン1では、端部ベアリングキャップ151,155において、補強リブ158と補強リブ159との間の領域に第1空洞部151aを設けることで、補強リブ158と補強リブ159との間の領域での圧縮応力が集合することを抑制でき、端部ベアリングキャップ151,155における軸受部151cの外縁部の一部に対して、局所的に高い圧縮応力が作用するのを抑制することができる。
なお、本実施形態に係るエンジン1では、端部ベアリングキャップ151,155において、補強リブ158と補強リブ159との間の領域に第1空洞部151aを設けることとしたが、第1空洞部151aの代わりに他の領域よりも肉厚が薄い薄肉部を設けることとしてもよい。この場合にも、上記同様の効果を得ることができる。
本実施形態に係るエンジン1では、内側ベアリングキャップ152〜154に第2空洞部152b,153bを設け、当該第2空洞部152b,153bの内幅が−Z側から+Z側へと行くのに従って漸減するように構成しているので、ヘッドボルト20での共締めによる圧縮応力が、第2空洞部152b,153bのY方向両枠部分を伝達し、ネジ孔160,161(15a)が設けられた部分の近傍だけに局所的に作用するのを抑制することができる。
なお、本実施形態に係るエンジン1では、ネジ孔160とネジ孔161との間の領域に第2空洞部152b,153bを設けることとしたが、第2空洞部152b,153bを設ける代わりに他の領域よりも肉厚が薄い薄肉部を設けることとしてもよい。この場合にも、上記同様の効果を得ることができる。
本実施形態に係るエンジン1では、X方向からの正面視において、第2空洞部152b,153bの形状を角丸の二等辺三角形状としているので、内側ベアリングキャップ152〜154において、ネジ孔160が設けられた部分とネジ孔161が設けられた部分との間での応力分散が図られる。
本実施形態に係るエンジン1では、内側ベアリングキャップ152〜154及び端部ベアリングキャップ151,155のそれぞれにおける下端部151d,152a,153a,154a,155aが自由端となっており、クランクシャフト16の回転に伴うZ方向の荷重(上下荷重)が端部シャフト支持部118,122及び内側シャフト支持部119〜121へと作用することになる。この場合においても、本実施形態に係るエンジン1では、端部ベアリングキャップ151,155に補強リブ158,159を設けることにより、上述したように、高い支持剛性を以ってクランクシャフト16を支持することができる。
本実施形態に係るエンジン1では、シリンダヘッド13とブロックコア11と端部ベアリングキャップ151,155及び内側キベアリングャップ152〜154とをヘッドボルト20により共締めすることにより、締結のためのボルト本数を減らすことができ、エンジン1の軽量化及びコストの低減を図ることができる。
また、本実施形態に係るエンジン1では、上記のようにヘッドボルト20による共締めを行いながら、高い支持剛性を以ってクランクシャフト16を支持することができる。
上記態様に係る多気筒エンジンでは、樹脂材料を用い形成されたシリンダブロック外壁を備えるので、シリンダブロック外壁も金属材料を用い形成する場合に比べて、エンジンの重量軽減を図ることができる。そして、上記態様に係る多気筒エンジンでは、樹脂材料を用い形成されたシリンダブロック外壁を備えることで重量軽減を図りながら、上述のように、高い支持剛性を以って機関出力軸を支持することができる。
本実施形態に係るエンジン1では、端部シャフト支持部118,122の端壁面118aに補強リブ148,149を設け、補強リブ148,149が軸受部118bの外縁部からZ方向に対して斜め方向に延びるよう構成されている。よって、本実施形態に係るエンジン1では、シリンダヘッド13とベアリングキャップ151〜155とで挟持されることでブロックコア11に作用する圧縮応力を、補強リブ148,149がそれぞれ延びる範囲で分散させることができ、端部シャフト支持部118,122における軸受部118bの外縁部において、ヘッドボルト孔127,128が設けられた部分の近傍だけに局所的に圧縮応力が作用するのを抑制することができる。
従って、本実施形態に係るエンジン1では、端部シャフト支持部118,122の肉厚の増大も抑制しながら、高い支持剛性を以ってクランクシャフト16を支持することができる。
本実施形態に係るエンジン1では、補強リブ148,149により端部シャフト支持部118,122におけるクランクシャフト16の支持剛性を補強しているので、端部シャフト支持部118,122における補強リブ148,149が設けられた部分を除く部分の肉厚の増大を抑制しながら、高い支持剛性でのクランクシャフト16の支持が可能である。
以上のように、本実施形態に係るエンジン1では、重量の増加を抑制しながら、高い支持剛性を以ってクランクシャフト16を支持することが可能である。
[変形例]
上記実施形態に係るエンジン1では、ブロックコア11における端部ベアリングキャップ151,155の各端壁面151bに2つの補強リブ158,159を設けることとしたが、本発明は、これに限定を受けるものではない。例えば、それぞれの端部ベアリングキャップの端壁面に補強リブを3つ以上設けることとしてもよい。また、端部ベアリングキャップ151と端部ベアリングキャップ155の何れか一方の端壁面だけに補強リブを設けることとしてもよい。
また、上記実施形態に係るエンジン1では、内側ベアリングキャップ152〜154には補強リブを設けないこととしたが、クランクシャフト16のクランクアーム16bやカウンターウェイト16dなどとの干渉が避けられる範囲で、クランクシャフトの支持剛性を補強するための補強部を設けることとしてもよい。
また、上記実施形態では、補強リブ158と補強リブ159とが互いに接続や交差などがされていない構成を採用したが、本発明は、これに限定を受けるものではない。例えば、補強リブ同士が接続あるいは交差する構成を採用することもできる。
上記実施形態に係るエンジン1では、端部シャフト支持部118,122の端壁面118aにも補強リブ148,149を設けることとしたが、本発明は、これに限定を受けるものではない。例えば、端部シャフト支持部の端壁面に全く補強リブを設けない構成を採用することもできるし、どちらか一方にだけ補強リブを設ける構成を採用することもできる。また、各端壁面に3つ以上の補強部を設けることを排除するものでもない。
上記実施形態に係るエンジン1では、補強リブ148,149及び補強リブ158,159の形態を半円柱リブ状としたが、本発明は、これに限定を受けるものではない。例えば、多角形横断面を有するリブや、ヒレ状のリブなどを採用することもできる。
上記実施形態に係るエンジン1では、補強リブ148が+Z側でヘッドボルト孔形成部144と接続され、補強リブ149が+Z側でヘッドボルト孔形成部145に接続されている構成を採用したが、本発明は、これに限定を受けるものではない。補強リブ148とヘッドボルト孔形成部144とは必ずしも接続されていなくてもよく、補強リブ149とヘッドボルト孔形成部145とについても必ずしも接続されていなくてもよい。
また、補強リブ148,149,158,159の幅や高さについては、長手方向に一定であることは必ずしも必要ではない。−Z側から+Z側に向けて、幅が漸増し、高さが漸減するようなリブや、逆に、幅が漸減し、高さが漸増するようなリブを採用することもできる。
また、補強リブについては、必ずしも直進するリブである必要はなく、端壁面で曲線を描くように設けられていてもよい。
上記実施形態に係るエンジン1では、ベアリングキャップ151〜155の下端部151d,152a,153a,154a,155aが相互に接続されておらず、各下端部151d,152a,153a,154a,155aが自由端の状態となっていることとしたが、本発明は、これに限定を受けるものではない。例えば、ベアリングキャップの下端部同士をビーム状部材で相互に連結することとしてもよい。
また、上記実施形態では、ヘッドボルト20をシリンダヘッド13の上方から挿入し、シリンダヘッド13及びブロックコア11を挿通させ、ベアリングキャップ15に設けたネジ孔15aの雌ネジに対して螺結させることとしたが、本発明は、これに限定を受けるものではない。例えば、ヘッドボルトを、ベアリングキャップの下方から挿入し、ベアリングキャップ及びブロックコアを挿通させ、シリンダヘッドに設けたネジ孔の雌ネジに螺結させる構成を採用することもできる。
また、ヘッドボルトを、シリンダヘッド、シリンダブロック、ベアリングキャップを挿通させ、ベアリングキャップの下方に配したナットに対して螺結させることとしてもよい。この場合には、ベアリングキャップには、ヘッドボルトが挿通する孔部(内周面に雌ネジが刻設されていない、所謂、バカ孔)を設ければよい。
上記実施形態に係るエンジン1では、シリンダヘッド13とシリンダブロック10との間への、ヘッドガスケットの介挿の有無については特に言及しなかったが、介挿することとしてもよい。
上記実施形態では、エンジン1として4気筒のガソリンエンジンを一例として採用したが、本発明は、これに限定を受けるものではない。例えば、単気筒、2気筒、3気筒、あるいは5気筒以上のエンジンを採用することもできるし、ディーゼルエンジンを採用することもできる。
エンジン形式についても、例えば、水平対向エンジンを採用することもできる。
1 エンジン
10 シリンダブロック
11 ブロックコア
12 シリンダブロック外壁
13 シリンダヘッド
15 ベアリングキャップ(キャップ部)
15a ネジ孔(第1孔部、第2孔部、第3孔部、第4孔部)
15b 軸受部
16 クランクシャフト(機関出力軸)
20 ヘッドボルト
111〜114 気筒形成部
118,122 シャフト支持部(機関出力軸支持部)
118a 端壁面(外壁面)
119〜121 シャフト支持部(機関出力軸支持部)
123〜126 気筒
148 補強リブ(第3補強部)
149 補強リブ(第4補強部)
151,155 ベアリングキャップ(キャップ部)
151a 第1空洞部
151b 端壁面(外壁面)
152〜154 ベアリングキャップ(キャップ部)
152b,153b 第2空洞部
158 補強リブ(第1補強部)
159 補強リブ(第2補強部)
本発明の一態様に係るエンジンは、前記エンジンの機関出力軸と、前記機関出力軸に対して直交方向に延設される1又は複数の気筒を形成する気筒形成部と、前記気筒形成部に対して、前記機関出力軸側で前記機関出力軸を支持する部位を有する機関出力軸支持部と、前記機関出力軸支持部における前記気筒形成部とは反対側に取り付けられ、前記機関出力軸を支持する部位を有するキャップ部と、前記機関出力軸支持部と前記キャップ部とを締結する複数のボルトと、を備え、前記キャップ部は、機関出力軸方向視において、前記機関出力軸の径方向外側部分を気筒軸方向に貫通し、前記ボルトが挿通された第1孔部と第2孔部とを少なくとも有し、前記キャップ部を前記機関出力軸方向から見て、当該キャップ部は、前記第1孔部と前記第2孔部との間の領域において、前記機関出力軸の支持部分から前記第1孔部及び前記第2孔部のそれぞれに向けて、前記気筒軸方向に対して斜め方向に延設された第1補強部及び第2補強部を有前記第1補強部及び前記第2補強部が設けられた前記キャップ部は、前記機関出力軸方向の外側部分に配された端部キャップ部である
本発明の別態様に係るエンジンは、上記態様であって、前記気筒形成部は、前記機関出力軸方向に沿って配列され、互いに連続形成された状態で複数設けられており、前記端部キャップ部が取り付けられた前記機関出力支持部は、機関出力軸方向の外側部分に配された端部機関出力軸支持部であり、前記機関出力軸方向において、隣り合う前記気筒形成部同士が接続された部分に対して、前記機関出力軸側で前記機関出力軸を支持する部位を有する内側機関出力軸支持部と、前記内側機関出力軸支持部における前記気筒形成部とは反対側に取り付けられ、前記機関出力軸を支持する部位を有する内側キャップ部と、を更に備え、前記内側キャップ部は、前記機関出力軸方向視において、前記機関出力軸の径方向外側部分を前記気筒軸方向に貫通し、前記ボルトが挿通された第3孔部及び第4孔部と、前記第3孔部と前記第4孔部との間の領域に、該内側キャップ部を前記機関出力軸方向に貫通する第2空洞部と、を有し、前記第2空洞部は、前記気筒軸方向において、前記内側機関出力軸支持部とは反対側の部分から前記内側機関出力軸支持部の側に向けて、内幅が漸減するように設けられている。
上記態様に係るエンジンでは、リブにより第3補強部及び第4補強部のそれぞれを構成することで、機関出力軸支持部における第3補強部及び第4補強部を除く部分の肉厚の増大を抑制しながら、機関出力軸支持部とキャップ部とによる高い支持剛性での機関出力軸の支持が可能である。
なお、本発明の別態様に係るエンジンは、前記エンジンの機関出力軸と、前記機関出力軸に対して直交方向に延設される1又は複数の気筒を形成する気筒形成部と、前記気筒形成部に対して、前記機関出力軸側で前記機関出力軸を支持する部位を有する機関出力軸支持部と、前記機関出力軸支持部における前記気筒形成部とは反対側に取り付けられ、前記機関出力軸を支持する部位を有するキャップ部と、前記機関出力軸支持部と前記キャップ部とを締結する複数のボルトと、を備え、前記キャップ部は、機関出力軸方向視において、前記機関出力軸の径方向外側部分を気筒軸方向に貫通し、前記ボルトが挿通された第1孔部と第2孔部とを少なくとも有し、前記キャップ部を前記機関出力軸方向から見て、当該キャップ部は、前記第1孔部と前記第2孔部との間の領域において、前記機関出力軸の支持部分から前記第1孔部及び前記第2孔部のそれぞれに向けて、前記気筒軸方向に対して斜め方向に延設された第1補強部及び第2補強部を有し、前記機関出力軸支持部は、前記機関出力軸方向視において、前記機関出力軸の径方向外側部分を前記気筒軸方向に貫通するとともに、前記第1孔部及び前記第2孔部にそれぞれに連続し、それぞれに前記ボルトが挿通された第5孔部及び第6孔部を少なくとも有し、前記機関出力軸支持部を前記機関出力軸方向視するとき、当該機関出力軸支持部の外壁面は、前記第5孔部と前記第6孔部との間の領域において、前記機関出力軸を支持部分から前記第5孔部及び前記第6孔部のそれぞれに向けて、前記気筒軸方向に対して斜め方向に延設された第3補強部及び第4補強部を有する。

Claims (10)

  1. エンジンにおいて、
    前記エンジンの機関出力軸と、
    前記機関出力軸に対して直交方向に延設される1又は複数の気筒を形成する気筒形成部と、
    前記気筒形成部に対して、前記機関出力軸側で前記機関出力軸を支持する部位を有する機関出力軸支持部と、
    前記機関出力軸支持部における前記気筒形成部とは反対側に取り付けられ、前記機関出力軸を支持する部位を有するキャップ部と、
    前記機関出力軸支持部と前記キャップ部とを締結する複数のボルトと、
    を備え、
    前記キャップ部は、機関出力軸方向視において、前記機関出力軸の径方向外側部分を気筒軸方向に貫通し、前記ボルトが挿通された第1孔部と第2孔部とを少なくとも有し、
    前記キャップ部を前記機関出力軸方向から見て、当該キャップ部は、前記第1孔部と前記第2孔部との間の領域において、前記機関出力軸の支持部分から前記第1孔部及び前記第2孔部のそれぞれに向けて、前記気筒軸方向に対して斜め方向に延設された第1補強部及び第2補強部を有する、
    エンジン。
  2. 請求項1に記載のエンジンであって、
    前記第1補強部及び前記第2補強部のそれぞれは、前記機関出力軸方向の外側に向けて突出形成されたリブである、
    エンジン。
  3. 請求項1又は請求項2に記載のエンジンであって、
    前記キャップ部を前記機関出力軸方向から見て、当該キャップ部は、前記第1補強部と前記第2補強部との間の領域に、該キャップ部を前記機関出力軸方向に貫通する第1空洞部を有する、
    エンジン。
  4. 請求項1から請求項3の何れかに記載のエンジンであって、
    前記気筒形成部は、前記機関出力軸方向に沿って配列され、互いに連続形成された状態で複数設けられており、
    前記第1補強部及び前記第2補強部が設けられた前記キャップ部は、前記機関出力軸方向の外側部分に配された端部キャップ部であり、
    前記端部キャップ部が取り付けられた前記機関出力支持部は、機関出力軸方向の外側部分に配された端部機関出力軸支持部であり、
    前記機関出力軸方向において、隣り合う前記気筒形成部同士が接続された部分に対して、前記機関出力軸側で前記機関出力軸を支持する部位を有する内側機関出力軸支持部と、
    前記内側機関出力軸支持部における前記気筒形成部とは反対側に取り付けられ、前記機関出力軸を支持する部位を有する内側キャップ部と、
    を更に備え、
    前記内側キャップ部は、前記機関出力軸方向視において、前記機関出力軸の径方向外側部分を前記気筒軸方向に貫通し、前記ボルトが挿通された第3孔部及び第4孔部と、前記第3孔部と前記第4孔部との間の領域に、該内側キャップ部を前記機関出力軸方向に貫通する第2空洞部と、を有し、
    前記第2空洞部は、前記気筒軸方向において、前記内側機関出力軸支持部とは反対側の部分から前記内側機関出力軸支持部の側に向けて、内幅が漸減するように設けられている、
    エンジン。
  5. 請求項4に記載のエンジンであって、
    前記内側キャップ部を前記機関出力軸方向視するとき、前記第2空洞部は、二等辺三角形の形状を有する、
    エンジン。
  6. 請求項4又は請求項5に記載のエンジンであって、
    前記端部キャップ部及び前記内側キャップ部は、前記気筒軸方向における前記端部機関出力軸支持部及び前記内側機関出力軸支持部とは反対側の端部同士が接続されておらず、それぞれの前記端部が自由端の状態にある、
    エンジン。
  7. 請求項4から請求項6の何れかに記載のエンジンであって、
    複数の前記気筒形成部に対して、前記気筒軸方向の前記端部機関出力軸支持部及び前記内側機関出力軸支持部とは反対側に取り付けられたシリンダヘッドを更に備え、
    前記複数の気筒形成部と、前記端部機関出力軸支持部と、前記内側機関出力軸支持部とは、シリンダブロックの少なくとも一部を構成する部位として一体形成されており、
    前記シリンダヘッドと前記シリンダブロックと前記端部キャップ部及び前記内側キャップ部とは、前記ボルトにより共締めされている、
    エンジン。
  8. 請求項7に記載のエンジンであって、
    前記シリンダブロックは、前記複数の気筒形成部と、前記端部機関出力軸支持部と、前記内側機関出力軸支持部と、を外方から囲繞するシリンダブロック外壁を更に有し、
    前記複数の気筒形成部と、前記端部機関出力軸支持部と、前記内側機関出力軸支持部とは、金属材料を用い形成されており、
    前記シリンダブロック外壁は、樹脂材料を用い形成されている、
    エンジン。
  9. 請求項1から請求項8の何れかに記載のエンジンであって、
    前記機関出力軸支持部は、前記機関出力軸方向視において、前記機関出力軸の径方向外側部分を前記気筒軸方向に貫通するとともに、前記第1孔部及び前記第2孔部にそれぞれに連続し、それぞれに前記ボルトが挿通された第5孔部及び第6孔部を少なくとも有し、
    前記機関出力軸支持部を前記機関出力軸方向視するとき、当該機関出力軸支持部の外壁面は、前記第5孔部と前記第6孔部との間の領域において、前記機関出力軸を支持部分から前記第5孔部及び前記第6孔部のそれぞれに向けて、前記気筒軸方向に対して斜め方向に延設された第3補強部及び第4補強部を有する、
    エンジン。
  10. 請求項9に記載のエンジンであって、
    前記第3補強部及び前記第4補強部のそれぞれは、前記機関出力軸方向の外側に向けて突出形成されたリブである、
    エンジン。
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