JPH10266841A - 自動車排気系用フレキシブルチューブ - Google Patents
自動車排気系用フレキシブルチューブInfo
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- JPH10266841A JPH10266841A JP9070957A JP7095797A JPH10266841A JP H10266841 A JPH10266841 A JP H10266841A JP 9070957 A JP9070957 A JP 9070957A JP 7095797 A JP7095797 A JP 7095797A JP H10266841 A JPH10266841 A JP H10266841A
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- Japan
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- bellows
- outer cover
- protector
- spring
- flexible tube
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-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16L—PIPES; JOINTS OR FITTINGS FOR PIPES; SUPPORTS FOR PIPES, CABLES OR PROTECTIVE TUBING; MEANS FOR THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16L27/00—Adjustable joints, Joints allowing movement
- F16L27/12—Adjustable joints, Joints allowing movement allowing substantial longitudinal adjustment or movement
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- General Engineering & Computer Science (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- Exhaust Silencers (AREA)
- Joints Allowing Movement (AREA)
- Diaphragms And Bellows (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 エンジン側に取り付けられる第1排気管とマ
フラ側に取り付けられる第2排気管の相対変位を吸収す
る自動車排気系用フレキシブルチューブにおいて、ベロ
ーズに非連続的なバネ特性を持たせることで引っ張り荷
重や圧縮荷重が作用した時に破断に至るまでの許容長さ
をより長くすること。 【解決手段】 第1排気管1と第2排気管2に両端部が
接続されて両排気管1,2の変位を吸収するベローズ3
を、断面形状がサインカーブ形状のベローズ部30と、
山の最大幅mが谷同士の間隔sより大きいベローズ部3
00とを一体に連接させた断面形状を持つ構成とした。
フラ側に取り付けられる第2排気管の相対変位を吸収す
る自動車排気系用フレキシブルチューブにおいて、ベロ
ーズに非連続的なバネ特性を持たせることで引っ張り荷
重や圧縮荷重が作用した時に破断に至るまでの許容長さ
をより長くすること。 【解決手段】 第1排気管1と第2排気管2に両端部が
接続されて両排気管1,2の変位を吸収するベローズ3
を、断面形状がサインカーブ形状のベローズ部30と、
山の最大幅mが谷同士の間隔sより大きいベローズ部3
00とを一体に連接させた断面形状を持つ構成とした。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車用排気系の
エンジン側に取り付けられる第1排気管とマフラ側に取
り付けられる第2排気管の相対変位を吸収するベローズ
を有する自動車排気系用フレキシブルチューブの技術分
野に属する。
エンジン側に取り付けられる第1排気管とマフラ側に取
り付けられる第2排気管の相対変位を吸収するベローズ
を有する自動車排気系用フレキシブルチューブの技術分
野に属する。
【0002】
【従来の技術】従来、自動車排気系用フレキシブルチュ
ーブの構成要素であるベローズとしては、例えば、実開
昭61−187916号公報や実開平3−99826号
公報(第6図)に記載のものが知られている。
ーブの構成要素であるベローズとしては、例えば、実開
昭61−187916号公報や実開平3−99826号
公報(第6図)に記載のものが知られている。
【0003】公報に記載のフレキシブルチューブのベロ
ーズは、図8に示すように、半円断面の山と半円断面の
谷とを直線断面で結んだ断面形状としている。
ーズは、図8に示すように、半円断面の山と半円断面の
谷とを直線断面で結んだ断面形状としている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の自動車排気系用フレキシブルチューブにあっては、
同じ断面形状のみを持つベローズであるため、引っ張り
長さや圧縮長さに対する荷重をあらわすベローズのバネ
特性はバネ定数で決まる傾きを持つ単純な直線特性とな
ってしまう。
来の自動車排気系用フレキシブルチューブにあっては、
同じ断面形状のみを持つベローズであるため、引っ張り
長さや圧縮長さに対する荷重をあらわすベローズのバネ
特性はバネ定数で決まる傾きを持つ単純な直線特性とな
ってしまう。
【0005】すなわち、引っ張り長さに対する荷重をあ
らわすベローズのバネ特性は図9に示す直線特性とな
り、圧縮長さに対する荷重をあらわすベローズのバネ特
性は図10に示す直線特性となる。
らわすベローズのバネ特性は図9に示す直線特性とな
り、圧縮長さに対する荷重をあらわすベローズのバネ特
性は図10に示す直線特性となる。
【0006】このため、引っ張り許容長さΔLTや圧縮
許容長さΔLC以上の引っ張り荷重や圧縮荷重を加える
と、破断荷重を超えてベローズが破断してしまう。
許容長さΔLC以上の引っ張り荷重や圧縮荷重を加える
と、破断荷重を超えてベローズが破断してしまう。
【0007】本発明が解決しようとする課題は、自動車
用排気系のエンジン側に取り付けられる第1排気管とマ
フラ側に取り付けられる第2排気管の相対変位を吸収す
るベローズを有する自動車排気系用フレキシブルチュー
ブにおいて、ベローズに非連続的なバネ特性を持たせる
ことで引っ張り荷重や圧縮荷重が作用した時に破断に至
るまでの許容長さをより長くすることにある。
用排気系のエンジン側に取り付けられる第1排気管とマ
フラ側に取り付けられる第2排気管の相対変位を吸収す
るベローズを有する自動車排気系用フレキシブルチュー
ブにおいて、ベローズに非連続的なバネ特性を持たせる
ことで引っ張り荷重や圧縮荷重が作用した時に破断に至
るまでの許容長さをより長くすることにある。
【0008】
(解決手段1)上記課題を達成するため請求項1記載の
発明では、第1排気管と第2排気管に両端部が接続さ
れ、両排気管の相対変位を吸収するベローズを備えた自
動車排気系用フレキシブルチューブにおいて、前記ベロ
ーズを、山から谷にかけての断面がサインカーブ形状の
波形部と、山と谷が断面略円弧状に形成され該山の最大
幅が谷同士の間隔より大きく設けられた波形部との混合
または2種類の波形断面を持つベローズ部を連結して構
成したことを特徴とする。
発明では、第1排気管と第2排気管に両端部が接続さ
れ、両排気管の相対変位を吸収するベローズを備えた自
動車排気系用フレキシブルチューブにおいて、前記ベロ
ーズを、山から谷にかけての断面がサインカーブ形状の
波形部と、山と谷が断面略円弧状に形成され該山の最大
幅が谷同士の間隔より大きく設けられた波形部との混合
または2種類の波形断面を持つベローズ部を連結して構
成したことを特徴とする。
【0009】(解決手段2)上記課題を達成するため請
求項2記載の発明では、第1排気管と第2排気管に両端
部が接続された請求項1記載のベローズと、プレート材
により前記ベローズの外周を覆う筒状に形成され、一端
部がベローズの一端部に固定されたアウタカバーと、前
記ベローズの他端部に接続されたプロテクタと、前記ア
ウタカバーと同一軸上に配置されると共に該アウタカバ
ーの自由端部側とプロテクタとの間に介装されバネ両端
部をそれぞれアウタカバーとプロテクタに固定結合させ
たコイルバネと、を備えていることを特徴とする。
求項2記載の発明では、第1排気管と第2排気管に両端
部が接続された請求項1記載のベローズと、プレート材
により前記ベローズの外周を覆う筒状に形成され、一端
部がベローズの一端部に固定されたアウタカバーと、前
記ベローズの他端部に接続されたプロテクタと、前記ア
ウタカバーと同一軸上に配置されると共に該アウタカバ
ーの自由端部側とプロテクタとの間に介装されバネ両端
部をそれぞれアウタカバーとプロテクタに固定結合させ
たコイルバネと、を備えていることを特徴とする。
【0010】(解決手段3)上記課題を達成するため請
求項3記載の発明では、第1排気管と第2排気管に両端
部が接続された請求項1記載のベローズと、プレート材
により前記ベローズの外周を覆う筒状に形成されたアウ
タカバーと、前記ベローズの両端部にそれぞれ接続され
た第1プロテクタと第2プロテクタと、前記アウタカバ
ーの一端部側とその内側の第1プロテクタとの間に介装
され、バネ両端部をそれぞれアウタカバーと第1プロテ
クタに固定結合させた第1コイルバネと、前記アウタカ
バーの他端部側とその内側の第2プロテクタとの間に介
装され、バネ両端部をそれぞれアウタカバーと第2プロ
テクタに固定結合させた第2コイルバネと、を備えてい
ることを特徴とする。
求項3記載の発明では、第1排気管と第2排気管に両端
部が接続された請求項1記載のベローズと、プレート材
により前記ベローズの外周を覆う筒状に形成されたアウ
タカバーと、前記ベローズの両端部にそれぞれ接続され
た第1プロテクタと第2プロテクタと、前記アウタカバ
ーの一端部側とその内側の第1プロテクタとの間に介装
され、バネ両端部をそれぞれアウタカバーと第1プロテ
クタに固定結合させた第1コイルバネと、前記アウタカ
バーの他端部側とその内側の第2プロテクタとの間に介
装され、バネ両端部をそれぞれアウタカバーと第2プロ
テクタに固定結合させた第2コイルバネと、を備えてい
ることを特徴とする。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。
に基づいて説明する。
【0012】(実施の形態1)まず、構成を説明する。
【0013】実施の形態1は請求項1,3記載の発明に
対応する。
対応する。
【0014】図1は実施の形態1の自動車排気系用フレ
キシブルチューブを示す半断面図である。
キシブルチューブを示す半断面図である。
【0015】図1において、A1はフレキシブルチュー
ブ、1は第1排気管、2は第2排気管、3はベローズ、
5はアウタカバー、6’は第1コイルバネ、6”は第2
コイルバネ、7’は第1プロテクタ、7”は第2プロテ
クタである。
ブ、1は第1排気管、2は第2排気管、3はベローズ、
5はアウタカバー、6’は第1コイルバネ、6”は第2
コイルバネ、7’は第1プロテクタ、7”は第2プロテ
クタである。
【0016】前記ベローズ3は、図1,図2に示すよう
に、山(3a’)から谷(3a”)にかけての断面がサ
インカーブ形状に設けられた波形部(3a)を略4.5
組設けて形成した圧縮側超過変形ベローズ部30と、山
(3b’),谷(3b”)を中心角が180度以上の円
弧状とすると共に谷(3b”)同士の間隔sが山(3
b’)の最大幅mより小さくして設けられた波形部(3
a)を略4.5組設けて形成した引っ張り側超過変形ベ
ローズ部(300)と、を連接し溶接にて固定して一体
に設けられている。そして、第1排気管1と第2排気管
2に両端部が接続され、両排気管1,2の変位を吸収す
る。
に、山(3a’)から谷(3a”)にかけての断面がサ
インカーブ形状に設けられた波形部(3a)を略4.5
組設けて形成した圧縮側超過変形ベローズ部30と、山
(3b’),谷(3b”)を中心角が180度以上の円
弧状とすると共に谷(3b”)同士の間隔sが山(3
b’)の最大幅mより小さくして設けられた波形部(3
a)を略4.5組設けて形成した引っ張り側超過変形ベ
ローズ部(300)と、を連接し溶接にて固定して一体
に設けられている。そして、第1排気管1と第2排気管
2に両端部が接続され、両排気管1,2の変位を吸収す
る。
【0017】このベローズ3の素材としては、厚み0.
2mm(従来は厚み0.3mm)のステンレス薄肉板を
2層重ね合わせた薄肉多層品を使用し、山数を従来より
大幅に削減し(21〜28山→8〜9山)、等価のバネ
定数を得ている。
2mm(従来は厚み0.3mm)のステンレス薄肉板を
2層重ね合わせた薄肉多層品を使用し、山数を従来より
大幅に削減し(21〜28山→8〜9山)、等価のバネ
定数を得ている。
【0018】前記アウタカバー5は、プレート材により
ベローズ3の略全長に亘る外周を覆う筒状に形成されて
いて、中央部で縦2分割された第1カバー51と第2カ
バー52とを溶接により一体化して構成されている。そ
して、第1カバー51と第2カバー52の端部を深絞り
加工により内側に屈曲することで、第1カバー側バネ固
定部5a’と第2カバー側バネ固定部5a”が形成され
ている。
ベローズ3の略全長に亘る外周を覆う筒状に形成されて
いて、中央部で縦2分割された第1カバー51と第2カ
バー52とを溶接により一体化して構成されている。そ
して、第1カバー51と第2カバー52の端部を深絞り
加工により内側に屈曲することで、第1カバー側バネ固
定部5a’と第2カバー側バネ固定部5a”が形成され
ている。
【0019】前記第1プロテクタ7’と第2プロテクタ
7”は、ベローズ3の両端部にそれぞれ接続(スポット
溶接)されていて、この両プロテクタ7’,7”には、
アウタカバー5の内面に向かう第1プロテクタ側バネ固
定部7a’と第2プロテクタ側バネ固定部7a”が形成
されている。
7”は、ベローズ3の両端部にそれぞれ接続(スポット
溶接)されていて、この両プロテクタ7’,7”には、
アウタカバー5の内面に向かう第1プロテクタ側バネ固
定部7a’と第2プロテクタ側バネ固定部7a”が形成
されている。
【0020】前記第1コイルバネ6’と第2コイルバネ
6”は、巻き径が一定で管軸に平行配置される円筒コイ
ルバネであり、第1コイルバネ6’は、第1カバー側バ
ネ固定部5a’と第1プロテクタ側バネ固定部7a’と
の間に介装され、バネ外側端部を前記第1カバー側バネ
固定部5a’に溶接にて固定結合させ、バネ内側端部は
第1プロテクタ側バネ固定部7a’に間接的に支持固定
させた状態で設けられており、また、第2コイルバネ
6”は、第2カバー側バネ固定部5a”と第2プロテク
タ側バネ固定部7a”との間に介装され、バネ外側端部
を前記第2カバー側バネ固定部5a”に溶接にて固定結
合させ、バネ内側端部は第2プロテクタ側バネ固定部7
a”に間接的に支持固定させている。尚、前記支持固定
する第1,第2両プロテクタ側バネ固定部7a’,7
a”には端部をわずかに軸方向に屈曲させて設けた第
1,第2屈曲部70’,70”が形成されている。
6”は、巻き径が一定で管軸に平行配置される円筒コイ
ルバネであり、第1コイルバネ6’は、第1カバー側バ
ネ固定部5a’と第1プロテクタ側バネ固定部7a’と
の間に介装され、バネ外側端部を前記第1カバー側バネ
固定部5a’に溶接にて固定結合させ、バネ内側端部は
第1プロテクタ側バネ固定部7a’に間接的に支持固定
させた状態で設けられており、また、第2コイルバネ
6”は、第2カバー側バネ固定部5a”と第2プロテク
タ側バネ固定部7a”との間に介装され、バネ外側端部
を前記第2カバー側バネ固定部5a”に溶接にて固定結
合させ、バネ内側端部は第2プロテクタ側バネ固定部7
a”に間接的に支持固定させている。尚、前記支持固定
する第1,第2両プロテクタ側バネ固定部7a’,7
a”には端部をわずかに軸方向に屈曲させて設けた第
1,第2屈曲部70’,70”が形成されている。
【0021】図3は実施の形態1のフレキシブルチュー
ブが適用された自動車排気系を示す斜視図である。
ブが適用された自動車排気系を示す斜視図である。
【0022】図3において、A1はフレキシブルチュー
ブ、Bはエキゾーストパイプ、Cは触媒コンバータ、D
はサブマフラ、Eはメインマフラであり、フレキシブル
チューブA1は、図外のエンジンと触媒コンバータCと
を連結するエキゾーストパイプBの途中に設けられ、エ
ンジンや車体等からの入力による変位を吸収する。
ブ、Bはエキゾーストパイプ、Cは触媒コンバータ、D
はサブマフラ、Eはメインマフラであり、フレキシブル
チューブA1は、図外のエンジンと触媒コンバータCと
を連結するエキゾーストパイプBの途中に設けられ、エ
ンジンや車体等からの入力による変位を吸収する。
【0023】次に、作用を説明する。
【0024】[バネ定数の設定作用]フレキシブルチュ
ーブA1のバネ定数を設定するに当っては、図4に示す
ように、ベローズ3のバネ定数をK1とし、第1コイルバ
ネ6’と第2コイルバネ6”のバネ定数をK2とすると、
ベローズ3と両コイルバネ6’,6”とが並列配置にな
っているので、フレキシブルチューブバネ定数Kは、下
記の式により表される。
ーブA1のバネ定数を設定するに当っては、図4に示す
ように、ベローズ3のバネ定数をK1とし、第1コイルバ
ネ6’と第2コイルバネ6”のバネ定数をK2とすると、
ベローズ3と両コイルバネ6’,6”とが並列配置にな
っているので、フレキシブルチューブバネ定数Kは、下
記の式により表される。
【0025】K=K1+(K2/2) このように、ベローズ3のバネ定数K1と、両コイルバネ
6’,6”のバネ定数K2と、フレキシブルチューブバネ
定数Kのうち2つが明らかであれば残りの1つのバネ定
数は決まる。
6’,6”のバネ定数K2と、フレキシブルチューブバネ
定数Kのうち2つが明らかであれば残りの1つのバネ定
数は決まる。
【0026】よって、フレキシブルチューブバネ定数K
として良好な変位吸収ができる値に設定する場合、ベロ
ーズ3のバネ定数K1を一定値に設定し、管理しやすく選
択自由度が高い両コイルバネ6’,6”のバネ定数K2を
多数の値の中から選択して決めると、所望のフレキシブ
ルチューブバネ定数Kが得られることになる。
として良好な変位吸収ができる値に設定する場合、ベロ
ーズ3のバネ定数K1を一定値に設定し、管理しやすく選
択自由度が高い両コイルバネ6’,6”のバネ定数K2を
多数の値の中から選択して決めると、所望のフレキシブ
ルチューブバネ定数Kが得られることになる。
【0027】このように、バネ定数調整代を、ベローズ
3のバネ定数K1の変更によるものではなく両コイルバネ
6’,6”のバネ定数K2の変更に委ねることで、ベロー
ズ3のバネ定数K1を一定値に設定することもができる。
3のバネ定数K1の変更によるものではなく両コイルバネ
6’,6”のバネ定数K2の変更に委ねることで、ベロー
ズ3のバネ定数K1を一定値に設定することもができる。
【0028】この結果、実施の形態1のベローズ3のよ
うに、従来よりも薄肉で山数の少ない2層品をベローズ
素材として使用し、ベローズ3のバネ定数K1を低い値の
一定値に設定しても両コイルバネ6’,6”のバネ定数
K2により補うことができ、フレキシブルチューブの小型
軽量低コスト化が図られる。
うに、従来よりも薄肉で山数の少ない2層品をベローズ
素材として使用し、ベローズ3のバネ定数K1を低い値の
一定値に設定しても両コイルバネ6’,6”のバネ定数
K2により補うことができ、フレキシブルチューブの小型
軽量低コスト化が図られる。
【0029】[変位吸収作用]エンジンや車体等から第
1排気管1と第2排気管2に変位を与えるような荷重が
入力された時の変位吸収作用について説明する。
1排気管1と第2排気管2に変位を与えるような荷重が
入力された時の変位吸収作用について説明する。
【0030】変位荷重のうち圧縮荷重が作用した場合に
は、ベローズ3は圧縮され第1,第2コイルバネ6’,
6”は引っ張り方向に伸長されて両排気管1,2が圧縮
変位する。つまり、図4示すように、圧縮荷重が作用す
ると、全長Lを保ちながらベローズ取付スパンL1が短
くなり、コイルバネ取付スパンL2はそれぞれ長くな
る。
は、ベローズ3は圧縮され第1,第2コイルバネ6’,
6”は引っ張り方向に伸長されて両排気管1,2が圧縮
変位する。つまり、図4示すように、圧縮荷重が作用す
ると、全長Lを保ちながらベローズ取付スパンL1が短
くなり、コイルバネ取付スパンL2はそれぞれ長くな
る。
【0031】変位荷重のうち引張荷重が作用した場合に
は、ベローズ3は引っ張られ第1,第2コイルバネ
6’,6”は圧縮方向に短縮されて両排気管1,2が引
張変位する。つまり、図4に示すように、引張荷重が作
用すると、全長Lを保ちながらベローズ取付スパンL1
が長くなり、コイルバネ取付スパンL2はそれぞれ短く
なる。
は、ベローズ3は引っ張られ第1,第2コイルバネ
6’,6”は圧縮方向に短縮されて両排気管1,2が引
張変位する。つまり、図4に示すように、引張荷重が作
用すると、全長Lを保ちながらベローズ取付スパンL1
が長くなり、コイルバネ取付スパンL2はそれぞれ短く
なる。
【0032】このように、ベローズ3と第1,第2コイ
ルバネ6’,6”とが荷重の作用方向に追従して伸び変
形や縮み変形することにより引っ張り変位や圧縮変位が
吸収される。
ルバネ6’,6”とが荷重の作用方向に追従して伸び変
形や縮み変形することにより引っ張り変位や圧縮変位が
吸収される。
【0033】また、第1排気管1と第2排気管2には、
管軸方向以外にも曲げ方向や剪断方向の変位を与えるよ
うな外力が作用することがあるが、この場合にも変形自
由度の高いベローズ3と両コイルバネ6’,6”が、荷
重の作用方向に追従して曲げ変形や剪断変形することに
より曲げ変位や剪断変位が吸収される。
管軸方向以外にも曲げ方向や剪断方向の変位を与えるよ
うな外力が作用することがあるが、この場合にも変形自
由度の高いベローズ3と両コイルバネ6’,6”が、荷
重の作用方向に追従して曲げ変形や剪断変形することに
より曲げ変位や剪断変位が吸収される。
【0034】[ベローズ耐久性確保作用]ベローズ3の
耐久性は、後述するように、荷重負担の分担と、伸び切
りの防止と、飛び石等からの保護とにより確保される。
耐久性は、後述するように、荷重負担の分担と、伸び切
りの防止と、飛び石等からの保護とにより確保される。
【0035】フレキシブルチューブA1に加わる外力
は、ベローズ3に加わる力と、両コイルバネ6’,6”
に加わる力とに分散されるため、ベローズ3の荷重負担
が軽減される。
は、ベローズ3に加わる力と、両コイルバネ6’,6”
に加わる力とに分散されるため、ベローズ3の荷重負担
が軽減される。
【0036】引張荷重に対しては第1,第2コイルバネ
6’,6”が圧縮されるため、過大な引張荷重が作用す
る時には第1,第2コイルバネ6’,6”の隣接する素
線の密着が変位規制ストッパとなり、二重の変形防止策
となる。
6’,6”が圧縮されるため、過大な引張荷重が作用す
る時には第1,第2コイルバネ6’,6”の隣接する素
線の密着が変位規制ストッパとなり、二重の変形防止策
となる。
【0037】フレキシブルチューブA1は車両の底部に
露出して配置されるため、車両走行中にタイヤにより石
等を跳ねるような場合、この跳ね石等がフレキシブルチ
ューブA1に衝突することがあるが、走行中に跳ね石等
があった場合、ベローズ3の全外周を覆うアウタカバー
5による保護作用でベローズ3の変形や損傷が防止され
る。尚、アウタカバー5は、第1,第2コイルバネ
6’,6”の外周も覆う配置であるので、跳ね石等に対
し第1,第2コイルバネ6’,6”の変形や損傷も防止
される。
露出して配置されるため、車両走行中にタイヤにより石
等を跳ねるような場合、この跳ね石等がフレキシブルチ
ューブA1に衝突することがあるが、走行中に跳ね石等
があった場合、ベローズ3の全外周を覆うアウタカバー
5による保護作用でベローズ3の変形や損傷が防止され
る。尚、アウタカバー5は、第1,第2コイルバネ
6’,6”の外周も覆う配置であるので、跳ね石等に対
し第1,第2コイルバネ6’,6”の変形や損傷も防止
される。
【0038】[ベローズのバネ特性による許容長さの延
長作用]ベローズ3の引っ張り時は、引っ張り側超過変
形ベローズ部300により許容長さの延長作用を示し、
ベローズ3の圧縮時は、圧縮側超過変形ベローズ部30
により許容長さの延長作用を示す。
長作用]ベローズ3の引っ張り時は、引っ張り側超過変
形ベローズ部300により許容長さの延長作用を示し、
ベローズ3の圧縮時は、圧縮側超過変形ベローズ部30
により許容長さの延長作用を示す。
【0039】ベローズ3に引っ張り荷重が作用して変形
する場合、図2(イ)に示すように谷3b”の間隔が狭
い略円弧形状から、山3b’の間隔と谷3b”の間隔が
同じになり、図2(ハ)に示すようにサインカーブ形状
に変わる変形が生じる。この変形のうち山3b’の間隔
と谷3b”の間隔がほぼ同じとなる瞬間的な変形時には
ベローズ3の変形歪みが最も小さくなり、バネ力が一気
に低下する。つまり、図2の(ホ)に示すように、ベロ
ーズ3のバネ特性は瞬間的な変形が生じる引っ張り長さ
の時点で荷重が低下する非連続的なバネ特性となる。
する場合、図2(イ)に示すように谷3b”の間隔が狭
い略円弧形状から、山3b’の間隔と谷3b”の間隔が
同じになり、図2(ハ)に示すようにサインカーブ形状
に変わる変形が生じる。この変形のうち山3b’の間隔
と谷3b”の間隔がほぼ同じとなる瞬間的な変形時には
ベローズ3の変形歪みが最も小さくなり、バネ力が一気
に低下する。つまり、図2の(ホ)に示すように、ベロ
ーズ3のバネ特性は瞬間的な変形が生じる引っ張り長さ
の時点で荷重が低下する非連続的なバネ特性となる。
【0040】よって、破断荷重に至る許容引っ張り長さ
は、図2の(ホ)に示すように、従来のベローズに比べ
てΔd1だけ長くなり、それだけ大きな引っ張り荷重を
吸収できることになる。
は、図2の(ホ)に示すように、従来のベローズに比べ
てΔd1だけ長くなり、それだけ大きな引っ張り荷重を
吸収できることになる。
【0041】ベローズ3に圧縮荷重が作用して変形する
場合、図2(ロ)に示すようにサインカーブ形状から、
山3b’の間隔と谷3b”の間隔が同じになり、図2
(ニ)に示すように谷3b”の間隔が狭い略円弧形状に
変わる変形が生じる。この変形のうち山3b’の間隔と
谷3b”の間隔がほぼ同じとなる瞬間的な変形時にはベ
ローズ3の変形歪みが最も小さくなり、バネ力が一気に
低下する。つまり、図2の(ヘ)に示すように、ベロー
ズ3のバネ特性は瞬間的な変形が生じる圧縮長さの時点
で荷重が低下する非連続的なバネ特性となる。
場合、図2(ロ)に示すようにサインカーブ形状から、
山3b’の間隔と谷3b”の間隔が同じになり、図2
(ニ)に示すように谷3b”の間隔が狭い略円弧形状に
変わる変形が生じる。この変形のうち山3b’の間隔と
谷3b”の間隔がほぼ同じとなる瞬間的な変形時にはベ
ローズ3の変形歪みが最も小さくなり、バネ力が一気に
低下する。つまり、図2の(ヘ)に示すように、ベロー
ズ3のバネ特性は瞬間的な変形が生じる圧縮長さの時点
で荷重が低下する非連続的なバネ特性となる。
【0042】よって、破断荷重に至る許容圧縮長さは、
図2の(ヘ)に示すように、従来のベローズに比べてΔ
d2だけ長くなり、それだけ大きな圧縮荷重を吸収でき
ることになる。
図2の(ヘ)に示すように、従来のベローズに比べてΔ
d2だけ長くなり、それだけ大きな圧縮荷重を吸収でき
ることになる。
【0043】次に、効果を説明する。
【0044】(1)ベローズ3を、山3a’から谷3
a”にかけての断面形状がサインカーブ形状の波形部3
aと、山3b’と谷3b”が断面略円弧状に形成され該
山3b’の最大幅mが谷3b”同士の間隔sより大きく
設けられた波形部3bとを連結する構成としたため、ベ
ローズ3に非連続的なバネ特性が持たられ、引っ張り荷
重や圧縮荷重が作用した時に破断に至るまでの許容長さ
を従来のベローズに比べてより長くすることができる。
a”にかけての断面形状がサインカーブ形状の波形部3
aと、山3b’と谷3b”が断面略円弧状に形成され該
山3b’の最大幅mが谷3b”同士の間隔sより大きく
設けられた波形部3bとを連結する構成としたため、ベ
ローズ3に非連続的なバネ特性が持たられ、引っ張り荷
重や圧縮荷重が作用した時に破断に至るまでの許容長さ
を従来のベローズに比べてより長くすることができる。
【0045】(2)第1排気管1と第2排気管2に両端
部が接続され、両排気管1,2の変位を吸収するベロー
ズ3と、プレート材により前記ベローズ3の外周を覆う
筒状に形成されたアウタカバー5と、ベローズ3の両端
部にそれぞれ接続された第1プロテクタ7’と第2プロ
テクタ7”と、前記アウタカバー5の一端部側とその内
側の第1プロテクタ7’との間に介装され、バネ両端部
をそれぞれアウタカバー5と第1プロテクタ7’に固定
結合させた第1コイルバネ6’と、前記アウタカバー5
の他端部側とその内側の第2プロテクタ7”との間に介
装され、バネ両端部をそれぞれアウタカバー5と第2プ
ロテクタ7”に固定結合させた第2コイルバネ6”と、
を備えた構成としたため、小型軽量、低コスト、高変位
吸収性、高耐久性という要求性能を全て満足する実用価
値の高いフレキシブルチューブA1を提供することがで
きる。
部が接続され、両排気管1,2の変位を吸収するベロー
ズ3と、プレート材により前記ベローズ3の外周を覆う
筒状に形成されたアウタカバー5と、ベローズ3の両端
部にそれぞれ接続された第1プロテクタ7’と第2プロ
テクタ7”と、前記アウタカバー5の一端部側とその内
側の第1プロテクタ7’との間に介装され、バネ両端部
をそれぞれアウタカバー5と第1プロテクタ7’に固定
結合させた第1コイルバネ6’と、前記アウタカバー5
の他端部側とその内側の第2プロテクタ7”との間に介
装され、バネ両端部をそれぞれアウタカバー5と第2プ
ロテクタ7”に固定結合させた第2コイルバネ6”と、
を備えた構成としたため、小型軽量、低コスト、高変位
吸収性、高耐久性という要求性能を全て満足する実用価
値の高いフレキシブルチューブA1を提供することがで
きる。
【0046】(3)第1コイルバネ6’と第2コイルバ
ネ6”とを、巻き径が一定で管軸に平行配置される円筒
コイルバネとしたため、コイルバネ単体として製造販売
されている既製のバネを用いることができる。
ネ6”とを、巻き径が一定で管軸に平行配置される円筒
コイルバネとしたため、コイルバネ単体として製造販売
されている既製のバネを用いることができる。
【0047】(実施の形態2)まず、構成を説明する。
【0048】図5は請求項1,2記載の発明に対応する
実施の形態2の自動車排気系用フレキシブルチューブA
2を示す半断面図である。
実施の形態2の自動車排気系用フレキシブルチューブA
2を示す半断面図である。
【0049】この実施の形態2のフレキシブルチューブ
A2は、前記実施の形態1のフレキシブルチューブA1
が一対の第1・第2コイルバネ6’,6”でアウタカバ
ー5を両持ち状に支持したのに対し、一方のコイルバネ
を省略し、アウタカバー5を1つのコイルバネ6で片持
ち状に支持した点で実施の形態1と異なる。
A2は、前記実施の形態1のフレキシブルチューブA1
が一対の第1・第2コイルバネ6’,6”でアウタカバ
ー5を両持ち状に支持したのに対し、一方のコイルバネ
を省略し、アウタカバー5を1つのコイルバネ6で片持
ち状に支持した点で実施の形態1と異なる。
【0050】この一方のコイルバネの省略に伴い、コイ
ルバネ6で支持されていない方のアウタカバー5の端部
は、ベローズ3の一端に小径部10aが固定された異径
円筒状プロテクタ10の大径部10b内に装着され、ス
ポット溶接により接続固定されている。
ルバネ6で支持されていない方のアウタカバー5の端部
は、ベローズ3の一端に小径部10aが固定された異径
円筒状プロテクタ10の大径部10b内に装着され、ス
ポット溶接により接続固定されている。
【0051】尚、他の構成は実施の形態1と同様である
ので説明を省略する。
ので説明を省略する。
【0052】次に、バネ定数の設定作用において、フレ
キシブルチューブバネ定数Kは、下記の式により表され
る。
キシブルチューブバネ定数Kは、下記の式により表され
る。
【0053】K=K1+K2 従って、実施の形態1と同様に、ベローズ3のバネ定数
K1と、コイルバネ6のバネ定数K2と、フレキシブルチュ
ーブバネ定数Kのうち2つが明らかであれば残りの1つ
のバネ定数は決まることになる。
K1と、コイルバネ6のバネ定数K2と、フレキシブルチュ
ーブバネ定数Kのうち2つが明らかであれば残りの1つ
のバネ定数は決まることになる。
【0054】この結果、実施の形態1と同様に、従来よ
りも薄肉で山数の少ない2層品をベローズ素材として使
用し、ベローズ3のバネ定数K1を低い値の一定値に設定
してもコイルバネ6のバネ定数K2により補うことがで
き、フレキシブルチューブの小型軽量低コスト化が図ら
れる。
りも薄肉で山数の少ない2層品をベローズ素材として使
用し、ベローズ3のバネ定数K1を低い値の一定値に設定
してもコイルバネ6のバネ定数K2により補うことがで
き、フレキシブルチューブの小型軽量低コスト化が図ら
れる。
【0055】次に、効果を説明する。
【0056】実施の形態2にあっては、実施の形態1の
効果に、下記の効果が加えられる。(4)一方のコイル
バネの省略により、部品点数が削減され、部品コストを
低減することができる。
効果に、下記の効果が加えられる。(4)一方のコイル
バネの省略により、部品点数が削減され、部品コストを
低減することができる。
【0057】(実施の形態3)まず、構成を説明する。
【0058】図6は請求項1,3記載の発明に対応する
実施の形態3の自動車排気系用フレキシブルチューブA
3を示す半断面図である。
実施の形態3の自動車排気系用フレキシブルチューブA
3を示す半断面図である。
【0059】この実施の形態3のフレキシブルチューブ
A3は、第1コイルバネ6’と第2コイルバネ6”とし
て、一端側(内側)の巻き径がプロテクタ外径とほぼ一
致し、他端側(外側)の巻き径がアウタカバー内径とほ
ぼ一致する円錐コイルバネを使用した点で実施の形態1
と異なる。
A3は、第1コイルバネ6’と第2コイルバネ6”とし
て、一端側(内側)の巻き径がプロテクタ外径とほぼ一
致し、他端側(外側)の巻き径がアウタカバー内径とほ
ぼ一致する円錐コイルバネを使用した点で実施の形態1
と異なる。
【0060】このコイルバネ変更に伴いアウタカバー5
は2分割することのない一体の円筒材を用い、アウタカ
バー5の両端部に形成される第1カバー側バネ固定部5
a’と第2カバー側バネ固定部5a”とは、端部をわず
かに内側に屈曲させた屈曲部53’,53”とアウタカ
バー5の内周面側にスポット溶接により固定されていて
前記屈曲部53’,53”にコイルバネ6’,6”の大
径側端部を押圧固定する固定部材54’,54”とで形
成し、第1プロテクタ側バネ固定部7a’と第2プロテ
クタ側バネ固定部7a”とは、端部をわずかに外側に屈
曲させた屈曲部71’,71”と、プロテクタ7の外周
面にスポット溶接により固定されていて前記屈曲部7
1’,71”にコイルバネ6’,6”の小径側端部を固
定する固定部材72’,72”とで形成されている。
は2分割することのない一体の円筒材を用い、アウタカ
バー5の両端部に形成される第1カバー側バネ固定部5
a’と第2カバー側バネ固定部5a”とは、端部をわず
かに内側に屈曲させた屈曲部53’,53”とアウタカ
バー5の内周面側にスポット溶接により固定されていて
前記屈曲部53’,53”にコイルバネ6’,6”の大
径側端部を押圧固定する固定部材54’,54”とで形
成し、第1プロテクタ側バネ固定部7a’と第2プロテ
クタ側バネ固定部7a”とは、端部をわずかに外側に屈
曲させた屈曲部71’,71”と、プロテクタ7の外周
面にスポット溶接により固定されていて前記屈曲部7
1’,71”にコイルバネ6’,6”の小径側端部を固
定する固定部材72’,72”とで形成されている。
【0061】尚、他の構成は実施の形態1と同様であ
り、作用についても実施の形態1と同様であるので説明
を省略する。
り、作用についても実施の形態1と同様であるので説明
を省略する。
【0062】次に、効果を説明する。
【0063】実施の形態3にあっては、実施の形態1の
(1),(2)の効果に、下記の効果が加えられる。
(1),(2)の効果に、下記の効果が加えられる。
【0064】(5)第1コイルバネ6’と第2コイルバ
ネ6”とを、始端部の巻き径がプロテクタ外径とほぼ一
致し、終端部の巻き径がアウタカバー内径とほぼ一致す
る円錐コイルバネとしたため、深絞り加工も容易とな
り、フレキシブルチューブA3の製造コストを低く抑え
ることができる。
ネ6”とを、始端部の巻き径がプロテクタ外径とほぼ一
致し、終端部の巻き径がアウタカバー内径とほぼ一致す
る円錐コイルバネとしたため、深絞り加工も容易とな
り、フレキシブルチューブA3の製造コストを低く抑え
ることができる。
【0065】(実施の形態4)まず、構成を説明する。
【0066】図7は請求項1,2記載の発明に対応する
実施の形態4の自動車排気系用フレキシブルチューブA
4を示す半断面図である。
実施の形態4の自動車排気系用フレキシブルチューブA
4を示す半断面図である。
【0067】この実施の形態4のフレキシブルチューブ
A4は、前記実施の形態3のフレキシブルチューブA3
が一対の第1・第2コイルバネ6’,6”でアウタカバ
ー5を両持ち状に支持したのに対し、一方のコイルバネ
を省略し、アウタカバー5を1つのコイルバネ6で片持
ち状に支持した点で実施の形態3と異なる。
A4は、前記実施の形態3のフレキシブルチューブA3
が一対の第1・第2コイルバネ6’,6”でアウタカバ
ー5を両持ち状に支持したのに対し、一方のコイルバネ
を省略し、アウタカバー5を1つのコイルバネ6で片持
ち状に支持した点で実施の形態3と異なる。
【0068】この一方のコイルバネの省略に伴い、コイ
ルバネ6で支持されていない方のアウタカバー5の端部
は、ベローズ3の一端に小径部10aが固定された異径
円筒状プロテクタ10の大径部10b内に装着され、ス
ポット溶接により接続固定されている。
ルバネ6で支持されていない方のアウタカバー5の端部
は、ベローズ3の一端に小径部10aが固定された異径
円筒状プロテクタ10の大径部10b内に装着され、ス
ポット溶接により接続固定されている。
【0069】尚、他の構成は実施の形態3と同様であ
り、作用についても実施の形態3とほぼ同様であるので
説明を省略する。
り、作用についても実施の形態3とほぼ同様であるので
説明を省略する。
【0070】次に、効果を説明する。
【0071】実施の形態4にあっては、実施の形態3の
効果に、下記の効果が加えられる。 (6)前記(2)と同様の効果、即ち、一方のコイルバ
ネの省略により、部品点数が削減され、部品コストを低
減することができる。
効果に、下記の効果が加えられる。 (6)前記(2)と同様の効果、即ち、一方のコイルバ
ネの省略により、部品点数が削減され、部品コストを低
減することができる。
【0072】(他の実施の形態)実施の形態では、ベロ
ーズ3はサインカーブ形状の波形部3aと山の最大幅m
が谷同士の間隔sよりおおきい波形部3bとをそれぞれ
4〜5組ずつ設けたものを連接する例を示したが、組数
は任意に設定できるし、また、波形部3aと波形部3b
とを交互に配置したもの、あるいは複数組にしたものを
交互に配置したものでも同様の効果が得られる。
ーズ3はサインカーブ形状の波形部3aと山の最大幅m
が谷同士の間隔sよりおおきい波形部3bとをそれぞれ
4〜5組ずつ設けたものを連接する例を示したが、組数
は任意に設定できるし、また、波形部3aと波形部3b
とを交互に配置したもの、あるいは複数組にしたものを
交互に配置したものでも同様の効果が得られる。
【0073】実施の形態では、ベローズとアウタカバー
とプロテクタとコイルバネにより構成されるフレキシブ
ルチューブの例を示したが、従来例で示したように、ア
ウタブレードによりベローズが覆われるタイプのものに
も本発明の特徴とする構成を持つベローズを適用するこ
とができる。
とプロテクタとコイルバネにより構成されるフレキシブ
ルチューブの例を示したが、従来例で示したように、ア
ウタブレードによりベローズが覆われるタイプのものに
も本発明の特徴とする構成を持つベローズを適用するこ
とができる。
【0074】
【発明の効果】請求項1記載の発明にあっては、第1排
気管と第2排気管に両端部が接続され、両排気管の相対
変位を吸収するベローズを備えた自動車排気系用フレキ
シブルチューブにおいて、ベローズを、山から谷にかけ
ての断面がサインカーブ形状の波形部と、山と谷が断面
略円弧状に形成され該山の最大幅が谷同士の間隔より大
きく設けられた波形部との混合または2種類の波形断面
を持つベローズ部を連結して構成したため、ベローズに
非連続的なバネ特性を持たせることで引っ張り荷重や圧
縮荷重が作用した時に破断に至るまでの許容長さをより
長くすることができる。
気管と第2排気管に両端部が接続され、両排気管の相対
変位を吸収するベローズを備えた自動車排気系用フレキ
シブルチューブにおいて、ベローズを、山から谷にかけ
ての断面がサインカーブ形状の波形部と、山と谷が断面
略円弧状に形成され該山の最大幅が谷同士の間隔より大
きく設けられた波形部との混合または2種類の波形断面
を持つベローズ部を連結して構成したため、ベローズに
非連続的なバネ特性を持たせることで引っ張り荷重や圧
縮荷重が作用した時に破断に至るまでの許容長さをより
長くすることができる。
【0075】請求項2記載の発明にあっては、第1排気
管と第2排気管に両端部が接続された請求項1記載のベ
ローズと、プレート材により前記ベローズの外周を覆う
筒状に形成され、一端部がベローズの一端部に固定され
たアウタカバーと、ベローズの他端部に接続されたプロ
テクタと、アウタカバーと同一軸上に配置されると共に
該アウタカバーの自由端部側とプロテクタとの間に介装
されバネ両端部をそれぞれアウタカバーとプロテクタに
固定結合させたコイルバネと、を備えているため、上記
効果に加え、小型軽量、低コスト、高変位吸収性、高耐
久性という要求性能を全て満足、特に、部品点数が少な
くて小型軽量・低コスト化のメリットが大きな実用価値
の高いフレキシブルチューブを提供することができる。
管と第2排気管に両端部が接続された請求項1記載のベ
ローズと、プレート材により前記ベローズの外周を覆う
筒状に形成され、一端部がベローズの一端部に固定され
たアウタカバーと、ベローズの他端部に接続されたプロ
テクタと、アウタカバーと同一軸上に配置されると共に
該アウタカバーの自由端部側とプロテクタとの間に介装
されバネ両端部をそれぞれアウタカバーとプロテクタに
固定結合させたコイルバネと、を備えているため、上記
効果に加え、小型軽量、低コスト、高変位吸収性、高耐
久性という要求性能を全て満足、特に、部品点数が少な
くて小型軽量・低コスト化のメリットが大きな実用価値
の高いフレキシブルチューブを提供することができる。
【0076】請求項3記載の発明にあっては、第1排気
管と第2排気管に両端部が接続された請求項1記載のベ
ローズと、プレート材により前記ベローズの外周を覆う
筒状に形成されたアウタカバーと、ベローズの両端部に
それぞれ接続された第1プロテクタと第2プロテクタ
と、アウタカバーの一端部側とその内側の第1プロテク
タとの間に介装され、バネ両端部をそれぞれアウタカバ
ーと第1プロテクタに固定結合させた第1コイルバネ
と、アウタカバーの他端部側とその内側の第2プロテク
タとの間に介装され、バネ両端部をそれぞれアウタカバ
ーと第2プロテクタに固定結合させた第2コイルバネ
と、を備えているため、請求項1記載の効果に加え、小
型軽量、低コスト、高変位吸収性、高耐久性という要求
性能を全て満足、特に、曲げや剪断方向の変位に対して
も安定した変位吸収性を示す実用価値の高いフレキシブ
ルチューブを提供することができる。
管と第2排気管に両端部が接続された請求項1記載のベ
ローズと、プレート材により前記ベローズの外周を覆う
筒状に形成されたアウタカバーと、ベローズの両端部に
それぞれ接続された第1プロテクタと第2プロテクタ
と、アウタカバーの一端部側とその内側の第1プロテク
タとの間に介装され、バネ両端部をそれぞれアウタカバ
ーと第1プロテクタに固定結合させた第1コイルバネ
と、アウタカバーの他端部側とその内側の第2プロテク
タとの間に介装され、バネ両端部をそれぞれアウタカバ
ーと第2プロテクタに固定結合させた第2コイルバネ
と、を備えているため、請求項1記載の効果に加え、小
型軽量、低コスト、高変位吸収性、高耐久性という要求
性能を全て満足、特に、曲げや剪断方向の変位に対して
も安定した変位吸収性を示す実用価値の高いフレキシブ
ルチューブを提供することができる。
【図1】本発明の実施の形態1の自動車排気系用フレキ
シブルチューブを示す半断面図である。
シブルチューブを示す半断面図である。
【図2】本発明の実施の形態1の自動車排気系用フレキ
シブルチューブの作動状態を(イ)〜(ヘ)の順に示す
説明図である。
シブルチューブの作動状態を(イ)〜(ヘ)の順に示す
説明図である。
【図3】本発明の実施の形態1のフレキシブルチューブ
が適用された自動車排気系を示す斜視図である。
が適用された自動車排気系を示す斜視図である。
【図4】本発明の実施の形態1の自動車排気系用フレキ
シブルチューブのバネ吸収作用説明図である。
シブルチューブのバネ吸収作用説明図である。
【図5】本発明の実施の形態2の自動車排気系用フレキ
シブルチューブを示す半断面図である。
シブルチューブを示す半断面図である。
【図6】本発明の実施の形態3の自動車排気系用フレキ
シブルチューブを示す半断面図である。
シブルチューブを示す半断面図である。
【図7】本発明の実施の形態4の自動車排気系用フレキ
シブルチューブを示す半断面図である。
シブルチューブを示す半断面図である。
【図8】従来の自動車排気系用フレキシブルチューブを
示す半断面図である。
示す半断面図である。
【図9】従来の自動車排気系用フレキシブルチューブに
用いられているベローズの引っ張りバネ特性図である。
用いられているベローズの引っ張りバネ特性図である。
【図10】従来の自動車排気系用フレキシブルチューブ
に用いられているベローズの圧縮バネ特性図である。
に用いられているベローズの圧縮バネ特性図である。
A1〜A4 フレキシブルチューブ 1 第1排気管 2 第2排気管 3 ベローズ 3a サインカーブ形状の波形部 3b 山の最大幅が谷同士の間隔よりおおきい波形部 m 山の最大幅 s 谷同士の間隔 5 アウタカバー 6,6’,6”コイルバネ 7,7’,7”プロテクタ
Claims (3)
- 【請求項1】 第1排気管(1)と第2排気管(2)に
両端部が接続され、両排気管(1),(2)の相対変位
を吸収するベローズ(3)を備えた自動車排気系用フレ
キシブルチューブにおいて、 前記ベローズ(3)を、山から谷にかけての断面がサイ
ンカーブ形状の波形部(3a)と、山と谷が断面略円弧
状に形成され該山の最大幅が谷同士の間隔より大きく設
けられた波形部(3b)との混合または2種類の波形断
面を持つベローズ部(30),(300)を連結して構
成したことを特徴とする自動車排気系用フレキシブルチ
ューブ。 - 【請求項2】 第1排気管(1)と第2排気管(2)に
両端部が接続された請求項1記載のベローズ(3)と、 プレート材により前記ベローズ(3)の外周を覆う筒状
に形成され、一端部がベローズ(3)の一端部に固定さ
れたアウタカバー(5)と、 前記ベローズ(3)の他端部に接続されたプロテクタ
(7)と、 前記アウタカバー(5)と同一軸上に配置されると共に
該アウタカバー(5)の自由端部側とプロテクタ(7)
との間に介装されバネ両端部をそれぞれアウタカバー
(5)とプロテクタ(7)に固定結合させたコイルバネ
(6)と、 を備えていることを特徴とする自動車排気系用フレキシ
ブルチューブ。 - 【請求項3】 第1排気管(1)と第2排気管(2)に
両端部が接続された請求項1記載のベローズ(3)と、 プレート材により前記ベローズ(3)の外周を覆う筒状
に形成されたアウタカバー(5)と、 前記ベローズ(3)の両端部にそれぞれ接続された第1
プロテクタ(7’)と第2プロテクタ(7”)と、 前記アウタカバー(5)の一端部側とその内側の第1プ
ロテクタ(7’)との間に介装され、バネ両端部をそれ
ぞれアウタカバー(5)と第1プロテクタ(7’)に固
定結合させた第1コイルバネ(6’)と、 前記アウタカバー(5)の他端部側とその内側の第2プ
ロテクタ(7”)との間に介装され、バネ両端部をそれ
ぞれアウタカバー(5)と第2プロテクタ(7”)に固
定結合させた第2コイルバネ(6”)と、 を備えていることを特徴とする自動車排気系用フレキシ
ブルチューブ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9070957A JPH10266841A (ja) | 1997-03-25 | 1997-03-25 | 自動車排気系用フレキシブルチューブ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9070957A JPH10266841A (ja) | 1997-03-25 | 1997-03-25 | 自動車排気系用フレキシブルチューブ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10266841A true JPH10266841A (ja) | 1998-10-06 |
Family
ID=13446520
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP9070957A Pending JPH10266841A (ja) | 1997-03-25 | 1997-03-25 | 自動車排気系用フレキシブルチューブ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH10266841A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR20040037728A (ko) * | 2002-10-30 | 2004-05-07 | 현대자동차주식회사 | 배기압을 이용한 가변흡기장치 |
KR100494408B1 (ko) * | 2002-04-11 | 2005-06-13 | 현대자동차주식회사 | 자동차 배기관용 디커플러구조 |
-
1997
- 1997-03-25 JP JP9070957A patent/JPH10266841A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100494408B1 (ko) * | 2002-04-11 | 2005-06-13 | 현대자동차주식회사 | 자동차 배기관용 디커플러구조 |
KR20040037728A (ko) * | 2002-10-30 | 2004-05-07 | 현대자동차주식회사 | 배기압을 이용한 가변흡기장치 |
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