JPH10266839A - 自動車排気系用フレキシブルチューブ - Google Patents

自動車排気系用フレキシブルチューブ

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Publication number
JPH10266839A
JPH10266839A JP9067163A JP6716397A JPH10266839A JP H10266839 A JPH10266839 A JP H10266839A JP 9067163 A JP9067163 A JP 9067163A JP 6716397 A JP6716397 A JP 6716397A JP H10266839 A JPH10266839 A JP H10266839A
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JP
Japan
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bellows
outer cover
protector
flexible tube
coil spring
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Application number
JP9067163A
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English (en)
Inventor
Hiroyuki Aihara
広之 相原
Seiichi Nitta
誠一 新田
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Marelli Corp
Original Assignee
Calsonic Corp
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Filing date
Publication date
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Publication of JPH10266839A publication Critical patent/JPH10266839A/ja
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16LPIPES; JOINTS OR FITTINGS FOR PIPES; SUPPORTS FOR PIPES, CABLES OR PROTECTIVE TUBING; MEANS FOR THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16L27/00Adjustable joints, Joints allowing movement
    • F16L27/12Adjustable joints, Joints allowing movement allowing substantial longitudinal adjustment or movement
    • F16L27/127Adjustable joints, Joints allowing movement allowing substantial longitudinal adjustment or movement with means for locking the longitudinal adjustment or movement in the final mounted position
    • F16L27/1275Adjustable joints, Joints allowing movement allowing substantial longitudinal adjustment or movement with means for locking the longitudinal adjustment or movement in the final mounted position by means of at least an external threaded bolt
    • F16L27/12751Adjustable joints, Joints allowing movement allowing substantial longitudinal adjustment or movement with means for locking the longitudinal adjustment or movement in the final mounted position by means of at least an external threaded bolt the threaded bolt extending longitudinally

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Exhaust Silencers (AREA)
  • Joints Allowing Movement (AREA)
  • Springs (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 エンジン側に取り付けられる第1排気管とマ
フラ側に取り付けられる第2排気管の相対変位を吸収す
る自動車排気系用フレキシブルチューブにおいて、小型
軽量、低コスト、高変位吸収性、高耐久性という要求性
能を全て満足する実用価値の高いフレキシブルチューブ
を提供すること。 【解決手段】 両排気管1,2の変位を吸収するベロー
ズ3と、ベローズ3の外周を覆い一端部をベローズ3の
一端部に固定されたアウタカバー5と、ベローズ3の他
端に接続されたプロテクタ7と、バネ両端部をアウタカ
バー5の他端部とプロテクタ7とに固定結合させたコイ
ルバネ6と、ベローズ3の伸縮、曲げ、剪断方向の適正
変位以上の変位を阻止するストッパ8と、を備えた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車用排気系の
エンジン側に取り付けられる第1排気管とマフラ側に取
り付けられる第2排気管の相対変位を吸収するベローズ
を有する自動車排気系用フレキシブルチューブの技術分
野に属する。
【0002】
【従来の技術】従来、自動車排気系用フレキシブルチュ
ーブとしては、例えば、下記に列挙するようなものが知
られている。
【0003】(1) 実開昭61−187916号公報 この公報に記載のフレキシブルチューブは、図7に示す
ように、排気管に接続されるベローズと、ベローズの外
周に配置されるアウタブレードと、アウタブレードの両
端部に設けられ、アウタブレードとベローズとをスポッ
ト溶接するプロテクタを備えた構成である。
【0004】(2) 実開平2−14418号公報 この公報に記載のフレキシブルチューブは、図8に示す
ように、排気管に接続されるベローズと、ベローズの両
端外周にそれぞれ配置されるばね支管と、両ばね支管の
間に架設されるばね材を備えた構成である。
【0005】(3) 実開平4−6523号公報 この公報に記載のフレキシブルチューブは、図9に示す
ように、排気管に接続されるベローズと、ベローズの外
周に配置され、一端がベローズに固定されたアウタブレ
ードと、アウタブレードの他端部に固定されたクランプ
材とベローズに固定された円筒体との間に介装された圧
縮スプリングとを備えた構成である。
【0006】(4) 特開平6−117243号公報 この公報に記載のフレキシブルチューブは、図10に示
すように、排気管に接続されるベローズと、ベローズの
外周に配置され、一端がベローズの一端に固定された第
1アウタカバーと、一端がベローズの他端に固定され他
端がベローズおよび第1アウタカバーの外周に配置され
た第2アウタカバーと、第1アウタカバーと第2アウタ
カバーとの間に複数介装されたスプリングとを備えた構
成となっている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の自動車排気系用フレキシブルチューブにあっては、
それぞれ下記に列挙するような問題がある。
【0008】(1) 図7に記載のフレキシブルチューブ
は、アウタブレードの製造バラツキによってフレキシブ
ルチューブのバネ定数が大きく影響され、振動変位の吸
収特性にバラツキが出る。また、ステンレス鋼線を編ん
で作られるアウタブレードが高価である。よって、振動
変位の吸収特性を確保するために採用される山数の多い
ベローズにより大型化し、また、ベローズを保護するた
めに採用されるアウタブレードにより高コスト化を招
く。
【0009】(2) 図8に記載のフレキシブルチューブ
は、ベローズの中央部が外部露出状態となるため、飛び
石等によりベローズが損傷され易く、ベローズ耐久性に
劣る。
【0010】また、ばね材が外方に大きく突出している
ため、外径の大きなフレキシブルチューブとなる。走行
中、外方に大きく露出状態で突出しているばね材に泥等
が付着した場合、ばね特性が変化し、所望の変位吸収性
が得られなくなる。
【0011】(3) 図9に記載のフレキシブルチューブ
は、基本的にはステンレス鋼線を編んで作られるアウタ
ブレードを用いたものであるため、上記(1) の問題点を
有する。加えて、圧縮スプリングにより引っ張り変位に
対する吸収性は高まるが、圧縮変位に対する吸収性の向
上は見込めない。
【0012】(4) 図10に記載のフレキシブルチューブ
は、ベローズの外周に配置される第1・第2両アウタカ
バーの外周に、さらにスプリング径プラスアルファ−の
張り出し部が形成されるため、外径の大きなフレキシブ
ルチューブとなり、取付場所に制約を受け易く、車両の
最低地上高や路面干渉性に悪影響を与える。
【0013】また、スプリングはベローズの周方向に複
数配置されるため、スプリング特性のばらつきによる
悪影響、即ち、曲げ方向のバネ定数に左右あるいは上下
方向で差が生じ、振動吸収力にむらが発生し、また、引
っ張り圧縮荷重が印加された場合にベローズ曲げ方向の
力が掛かることが考えられる。バネ単品のバネ定数
は、相対的に弱い設計となるため、排気系の振動で振ら
れて他部品との干渉音が発生し易くなる。曲げ変形ま
たは剪断変形力の作用する方向によっては、両アウタカ
バーおよびベローズに加わる応力に差異が発生するた
め、耐久性の点で不利である。
【0014】以上のように、それぞれについて一長一短
があり、小型軽量、低コスト、高変位吸収性、高耐久性
という自動車排気系用フレキシブルチューブに要求され
る性能を全て満足するものではなく、現在最も一般的に
採用されている図7に記載のフレキシブルチューブに代
わる新たなフレキシブルチューブの出現が望まれている
ところである。
【0015】本発明が解決しようとする課題は、自動車
用排気系のエンジン側に取り付けられる第1排気管とマ
フラ側に取り付けられる第2排気管の相対変位を吸収す
るベローズを有する自動車排気系用フレキシブルチュー
ブにおいて、小型軽量、低コスト、高変位吸収性、高耐
久性という要求性能を全て満足する実用価値の高いフレ
キシブルチューブを提供することにある。
【0016】
【課題を解決するための手段】
(解決手段1)上記課題を達成するため請求項1記載の
発明では、第1排気管と第2排気管に両端部が接続さ
れ、両排気管の変位を吸収するベローズと、プレート材
により前記ベローズの外周を覆う筒状に形成され、一端
部がベローズの一端部に固定されたアウタカバーと、前
記ベローズの他端部に接続されたプロテクタと、前記ア
ウタカバーの自由端部とプロテクタとの間に介装され、
バネ両端部をそれぞれアウタカバーとプロテクタに固定
結合させたコイルバネと、前記アウタカバーまたは該ア
ウタカバーに対し相対変位するベローズ側部材との間に
ベローズの適正変位量とほぼ一致するギャップを有して
ベローズ側部材またはアウタカバーに設けられると共に
ベローズの変位によりアウタカバーまたはベローズ側部
材の相対変位個所に当接して係止するストッパと、を備
えていることを特徴とする。
【0017】よって、第1排気管と第2排気管とが同一
管軸方向に変位することによりフレキシブルチューブが
外力を受ける場合、圧縮荷重と引張荷重はベローズとコ
イルバネとの両方に作用する。
【0018】このため、ベローズの板厚を薄くしてベロ
ーズのバネ定数を低く設定してもフレキシブルチューブ
のトータルバネ定数はコイルバネで補うことができ、フ
レキシブルチューブの小型軽量化と低コスト化が達成さ
れる。
【0019】第1排気管と第2排気管が管軸方向に変位
することによりフレキシブルチューブが外力を受ける場
合、ベローズとコイルバネが、荷重の作用方向に追従す
る圧縮または引っ張り変形することにより変位が吸収さ
れる。尚、コイルバネはベローズと同心円の単独バネで
あって曲げ変形や剪断変形方向によるバネ定数に差がな
いため、第1排気管と第2排気管に曲げ方向や剪断方向
の変位を与えるような外力が作用しても、変形自由度の
高いベローズとコイルバネがその外力の作用方向に係ら
ず均一に荷重の作用方向に追従して曲げ変形や剪断変形
することにより吸収される。つまり、ベローズとコイル
バネとの両方を用いた変位吸収作用が達成されると共
に、曲げ変形や剪断変形方向によるバネ定数に差がない
ため、変位および振動吸収力にムラがなく、耐久性向上
が達成される。
【0020】さらに、コイルバネは圧縮荷重にも引張荷
重にも作用し、フレキシブルチューブに加わる外力がベ
ローズとコイルバネに分散されるため、ベローズの荷重
負担が軽減される。
【0021】また、走行中に石跳ね等があった場合、ア
ウタカバーによる保護作用でベローズ及びコイルバネの
変形や損傷が防止される。
【0022】また、アウタカバーの外径がフレキシブル
チューブの最大径部分となるため、フレキシブルチュー
ブの小型軽量低コスト化が達成される。
【0023】また、ベローズが適正変位量以上の変位を
しないようにストッパで阻止するため、規制のない場合
に設定されているベローズの山数を削減しベローズとア
ウタカバーの低コスト化が達成される。
【0024】(解決手段2)請求項2記載の発明では、
第1排気管と第2排気管に両端部が接続され、両排気管
の変位を吸収するベローズと、プレート材により前記ベ
ローズの外周を覆う筒状に形成されたアウタカバーと、
ベローズの両端部にそれぞれ接続された第1プロテクタ
と第2プロテクタと、前記アウタカバーの一端部とその
内側の第1プロテクタとの間に介装され、バネ両端部を
それぞれアウタカバーと第1プロテクタに固定結合させ
た第1コイルバネと、前記アウタカバーの他端部とその
内側の第2プロテクタとの間に介装され、バネ両端部を
それぞれアウタカバーと第2プロテクタに固定結合させ
た第2コイルバネと、前記アウタカバーまたは第1プロ
テクタとの間に前記ベローズの適正変位量と同等のギャ
ップを有して第1プロテクタまたはアウタカバーに設け
られると共にベローズの変位によりアウタカバーまたは
第1プロテクタの相対変位個所に係止する第1ストッパ
と、前記アウタカバーまたは第2プロテクタとの間に前
記ベローズの適正変位量と同等のギャップを有して第2
プロテクタまたはアウタカバーに設けられると共にベロ
ーズの変位によりアウタカバーまたは第2プロテクタの
相対変位個所に係止する第2ストッパと、を備えている
ことを特徴とする。
【0025】よって、上記請求項1記載の発明の作用が
得られる他、第1・第2両コイルバネによりアウタカバ
ーが両持ち状態で完全な弾性支持状態となり、コイルバ
ネの変形範囲ではアウタカバーに応力が作用することが
ないため、耐久的にさらに有利である。
【0026】(解決手段3)請求項3記載の発明では、
請求項1または請求項2記載の自動車排気系用フレキシ
ブルチューブにおいて、前記ストッパは、ベローズとプ
ロテクタとの管軸方向ギャップ内に端部を挿入状態で前
記アウタカバーに固定された引っ張り・圧縮方向ストッ
パと、アウタカバーとプロテクタとの同一管軸に直交す
る方向であって該アウタカバーの自由端部側とプロテク
タとの間に所定のギャップを形成するため前記プロテク
タ上に固定された曲げ・剪断方向ストッパと、で形成さ
れていることを特徴とする。
【0027】よって、第1排気管と第2排気管が同一管
軸上で離れたり近づいたりするとき、ベローズとプロテ
クタとの間であって管軸方向のギャップがアウタカバー
に対し変位することにより、所定量変位後は、このギャ
ップに挿入された引っ張り・圧縮方向ストッパに対して
前記ギャップ両側のベローズまたはプロテクタが当接し
てギャップのそれ以上の変位が不可能となり、ベローズ
は適正変位量以上の変位による引っ張り・圧縮が阻止さ
れることになる。
【0028】また、第1排気管と第2排気管がそれぞれ
の管軸を交差させたり偏心させるとき、アウタカバーと
プロテクタとの間のギャップが増減し、減少側でアウタ
カバーとプロテクタが当接することにより、ベローズは
それ以上の管軸の交差・偏心による曲げ・剪断が阻止さ
れることになる。
【0029】(解決手段4)請求項4記載の発明では、
請求項1ないし請求項3記載の自動車排気系用フレキシ
ブルチューブにおいて、前記コイルバネまたは第1コイ
ルバネと第2コイルバネとを、巻き径が一定で管軸に平
行配置される円筒コイルバネとしたことを特徴とする。
【0030】(解決手段5)請求項5記載の発明では、
請求項1ないし請求項3記載の自動車排気系用フレキシ
ブルチューブにおいて、前記コイルバネまたは第1コイ
ルバネと第2コイルバネとを、一端側の巻き径がプロテ
クタ外径とほぼ一致し、他端側の巻き径がアウタカバー
内径とほぼ一致する円錐コイルバネとしたことを特徴と
する。
【0031】(解決手段6)請求項6記載の発明では、
請求項1ないし請求項5記載の自動車排気系用フレキシ
ブルチューブにおいて、前記ストッパは、金属との摩擦
音が発生しにくい材料にて形成されていることを特徴と
する。
【0032】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。
【0033】(実施の形態1)まず、構成を説明する。
【0034】実施の形態1は請求項2,3,4,6記載
の発明に対応する。
【0035】図1は実施の形態1の自動車排気系用フレ
キシブルチューブを示す半断面図である。
【0036】図1において、A1はフレキシブルチュー
ブ、1は第1排気管、2は第2排気管、3はベローズ、
5はアウタカバー、6’は第1コイルバネ、6”は第2
コイルバネ、7’は第1プロテクタ、7”は第2プロテ
クタ、8’は第1ストッパ、8”は第2ストッパ、9’
は第1インナカバー、9”は第2インナカバーである。
【0037】前記ベローズ3は、第1排気管1と第2排
気管2に両端部が接続され、両排気管1,2の変位を吸
収するために設けられる。
【0038】このベローズ3の素材としては、厚み0.
2mm(従来は厚み0.3mm)のステンレス薄肉板を
2層重ね合わせた薄肉多層品を使用し、山数を従来より
大幅に削減し(21〜28山→8〜9山)、等価のバネ
定数を得ている。
【0039】前記アウタカバー5は、プレート材により
ベローズ3の外周を覆う筒状に形成されていて、中央部
で縦2分割された第1カバー51と第2カバー52とを
溶接により一体化して構成されている。そして、第1カ
バー51と第2カバー52の端部を深絞り加工により内
側に屈曲することで、第1カバー側バネ固定部5a’と
第2カバー側バネ固定部5a”が形成されている。
【0040】前記第1プロテクタ7’と第2プロテクタ
7”は、ベローズ3の両端部にそれぞれ接続(スポット
溶接)されていて、この両プロテクタ7’,7”には、
アウタカバー5の内面に向かう第1プロテクタ側バネ固
定部7a’と第2プロテクタ側バネ固定部7a”が形成
されている。
【0041】前記第1コイルバネ6’と第2コイルバネ
6”は、巻き径が一定で管軸に平行配置される円筒コイ
ルバネであり、第1コイルバネ6’は、第1カバー側バ
ネ固定部5a’と第1プロテクタ側バネ固定部7a’と
の間に介装され、バネ外側端部をバネ固定部5a’に溶
接にて固定結合させ、バネ内側端部はそのままバネ固定
部7a’に間接的に支持固定させた状態で設けられてお
り、また、第2コイルバネ6”は、前記第2カバー側バ
ネ固定部5a”と第2プロテクタ側バネ固定部7a”と
の間に介装され、バネ外側端部をバネ固定部5a”に溶
接にて固定結合させ、バネ内側端部はそのまま固定部7
a”に間接的に支持固定させている。また、前記支持固
定する第1・第2両プロテクタ側バネ固定部7a’,7
a”には端部をわずかに軸方向に屈曲させた屈曲部7
0’,70”が形成されている。
【0042】前記第1ストッパ8’は第1プロテクタ
7’側に配置され,ベローズ3始端の側壁と第1プロテ
クタ側バネ固定部7a’(管軸に対しそれぞれ垂直ある
いは略垂直となっている部位)との管軸方向空間部内に
先端部を挿入状態でその両側にそれぞれギャップGa
(G)を有して基端部がアウタカバー5内面に固定され
た第1引っ張り・圧縮方向ストッパ8a’と、バネ固定
部5a’における先端部5b’に対向させた面との間に
ギャップGb(G)を有して第1プロテクタ7’表面に
固定された第1曲げ・剪断方向ストッパ8b’とで構成
されている。また、前記ギャップGaは該ベローズ3の
引っ張り・圧縮作用における許容限応力にて設定された
変位量であり、ギャップGbはベローズ3の曲げ・剪断
作用における許容限応力にて設定された変位量である。
【0043】また、前記第2ストッパ8”は第2プロテ
クタ7”側に配置されたもので、前記同様に,ベローズ
3終端の側壁と第2プロテクタ側バネ固定部7a”(管
軸に対しそれぞれ垂直あるいは略垂直となっている部
位)との管軸方向空間部内に先端部を挿入状態でその両
側にそれぞれギャップGaを有して基端部がアウタカバ
ー5内面に固定された第2引っ張り・圧縮方向ストッパ
8a”と、第2バネ固定部5a”における先端部5b”
に対向させた面との間にギャップGbを有して第2プロ
テクタ7”表面に固定された第2曲げ・剪断方向ストッ
パ8b”とで構成されている。前記ギャップGaは、該
ベローズ3の引っ張り・圧縮作用における許容限応力に
て設定された変位量であり、ギャップGbはベローズ3
の曲げ・剪断作用における許容限応力にて設定された変
位量である。
【0044】また、前記各ストッパは、金属との摩擦音
が発生しにくく高温に強い材料、例えば耐熱樹脂やステ
ンレスのメッシュ等で形成される。
【0045】前記第1インナカバー9’と第2インナカ
バー9”はベローズ3の両端部にそれぞれ接続(スポッ
ト溶接)されていて、ベローズ3の内周を2つのインナ
カバー9’,9”にて覆う筒状に形成されている。
【0046】図2は実施の形態1のフレキシブルチュー
ブが適用された自動車排気系を示す斜視図である。
【0047】図2において、A1はフレキシブルチュー
ブ、Bはエキゾーストパイプ、Cは触媒コンバータ、D
はサブマフラ、Eはメインマフラであり、フレキシブル
チューブA1は、図外のエンジンと触媒コンバータCと
を連結するエキゾーストパイプBの途中に設けられ、エ
ンジンや車体等からの入力による変位を吸収する。
【0048】次に、作用を説明する。
【0049】[バネ定数の設定作用]前記フレキシブル
チューブA1のバネ定数を設定するにあたっては、図3
に示すように、ベローズ3のバネ定数をK1とし、第1コ
イルバネ6’と第2コイルバネ6”のバネ定数をK2とす
ると、ベローズ3と両コイルバネ6’,6”とが並列配
置になっているので、フレキシブルチューブバネ定数K
は、下記の式により表される。
【0050】K=K1+(K2/2) このように、ベローズ3のバネ定数K1と、両コイルバネ
6’,6”のバネ定数K2と、フレキシブルチューブバネ
定数Kのうち2つが明らかであれば残りの1つのバネ定
数は決まる。
【0051】よって、フレキシブルチューブバネ定数K
として良好な変位吸収ができる値に設定する場合、ベロ
ーズ3のバネ定数K1を一定値に設定し、管理しやすく選
択自由度が高い両コイルバネ6’,6”のバネ定数K2を
多数の値の中から選択して決めると、所望のフレキシブ
ルチューブバネ定数Kが得られることになる。
【0052】このように、バネ定数調整代を、ベローズ
3のバネ定数K1の変更によるものではなく両コイルバネ
6’,6”のバネ定数K2の変更に委ねることで、ベロー
ズ3のバネ定数K1を一定値に設定することができる。
【0053】この結果、実施の形態1のベローズ3のよ
うに、従来よりも薄肉で山数の少ない2層品をベローズ
素材として使用し、ベローズ3のバネ定数K1を低い値の
一定値に設定しても両コイルバネ6’,6”のバネ定数
K2により補うことができ、フレキシブルチューブの小型
軽量低コスト化が図られる。
【0054】[変位吸収作用]エンジンや車体等から第
1排気管1と第2排気管2に管軸方向に変位を与えるよ
うな荷重が入力された時の変位吸収作用について説明す
る。
【0055】変位荷重のうち圧縮荷重が作用した場合に
は、ベローズ3は圧縮され第1,第2コイルバネ6’,
6”は引っ張り方向に伸長されて両排気管1,2が圧縮
変位する。つまり、図3に示すように、圧縮荷重が作用
すると、ベローズ取付スパンL1がΔLだけ短くなり、
コイルバネ取付スパンL2はそれぞれΔL/2だけ長く
なる。
【0056】変位荷重のうち引張荷重が作用した場合に
は、ベローズ3は引っ張られ第1,第2コイルバネ
6’,6”は圧縮方向に短縮されて両排気管1,2が引
張変位する。つまり、図3に示すように、引張荷重が作
用すると、ベローズ取付スパンL1がΔLだけ長くな
り、コイルバネ取付スパンL2はそれぞれΔL/2だけ
短くなる。
【0057】すなわち、ベローズ3の伸縮と、引っ張り
と圧縮の両方で同じバネ特性が発揮される第1,第2コ
イルバネ6’,6”により、管軸方向に振動的に引っ張
りと圧縮が繰り返される変位が整然と吸収される。
【0058】尚、第1排気管1と第2排気管2には、管
軸方向以外にも曲げ方向や剪断方向の変位を与えるよう
な外力が作用することがあるが、この場合にも変形自由
度の高いベローズ3と両コイルバネ6’,6”が、荷重
の作用方向に追従して曲げ変形や剪断変形することによ
り曲げ変位や剪断変位が吸収される。
【0059】[ベローズ耐久性確保作用]ベローズ3の
耐久性は、荷重負担の分担と、飛び石等からの保護と、
後述する過大入力防止により確保される。
【0060】フレキシブルチューブA1に加わる外力
は、ベローズ3に加わる力と、両コイルバネ6’,6”
に加わる力とに分散されるため、ベローズ3の荷重負担
が軽減される。
【0061】フレキシブルチューブA1は車両の底部に
露出して配置されるため、車両走行中にタイヤにより石
等を跳ねるような場合、この跳ね石等がフレキシブルチ
ューブA1に衝突することがあるが、走行中に跳ね石等
があった場合、ベローズ3の全外周を覆うアウタカバー
5による保護作用でベローズ3の変形や損傷が防止され
る。尚、アウタカバー5は、第1,第2コイルバネ
6’,6”の外周も覆う配置であるので、跳ね石等に対
し第1,第2コイルバネ6’,6”の変形や損傷も防止
される。
【0062】[ベローズ過大入力防止作用]フレキシブ
ルチューブA1は、第1排気管1と第2排気管2が同一
管軸上で離れたり近づいたりするとき、あるいは管軸同
士を交差・偏心させるとき、ベローズ3はその方向に伸
縮,曲げあるいは管軸を偏心させて対応し、伸縮時はギ
ャップGaの範囲で変位した後は第1,第2引っ張り・
圧縮方向ストッパ8a’,8a”にベローズ3の始端側
あるいは終端側側壁が係止してそれ以上のベローズ3の
伸縮方向変位を阻止する。また、曲げ、偏心時はギャッ
プGbの範囲で変位した後は第1,第2曲げ・剪断方向
ストッパ8b’,8b”に、それぞれ第1・第2カバー
側バネ固定部5a’,5a”の先端部5b’,5b”が
係止してそれ以上のベローズ3の曲げ、偏心方向変位を
阻止する。このため、ベローズ3は常に許容限応力以内
の範囲で変位・復元を繰り返すことができる。
【0063】尚、第1,第2引っ張り・圧縮方向ストッ
パ8a’,8a”の破損時、引張荷重に対しては第1,
第2コイルバネ6’,6”が圧縮されるため、過大な引
張荷重が作用する時には第1,第2コイルバネ6’,
6”の隣接する素線の密着が変位規制ストッパとなり、
ベローズ3の伸び切りが防止される。
【0064】次に、効果を説明する。
【0065】(1)第1排気管1と第2排気管2に両端
部が接続され、両排気管1,2の変位を吸収するベロー
ズ3と、プレート材により前記ベローズ3の外周を覆う
筒状に形成されたアウタカバー5と、ベローズ3の両端
部にそれぞれ接続された第1プロテクタ7’と第2プロ
テクタ7”と、前記アウタカバー5の一端部とその内側
の第1プロテクタ7’との間に介装され、バネ両端部を
それぞれアウタカバー5と第1プロテクタ7’に固定結
合させた第1コイルバネ6’と、前記アウタカバー5の
他端部とその内側の第2プロテクタ7”との間に介装さ
れ、バネ両端部をそれぞれアウタカバー5と第2プロテ
クタ7”に固定結合させた第2コイルバネ6”と、を備
えた構成としたため、小型軽量、低コスト、高変位吸収
性、高耐久性という要求性能を全て満足する実用価値の
高いフレキシブルチューブA1を提供することができ
る。
【0066】(2)第1,第2引っ張り・圧縮方向スト
ッパ8a’,8a”の存在により、ベローズ3の引っ張
り・圧縮方向の変位と、第1,第2曲げ・剪断方向スト
ッパ8b’,8b”の存在により、ベローズ3の曲げ・
剪断方向の変位を該ベローズ3の許容限応力内の変位に
限定し、適正変位量以上の変位を阻止することができる
から、ベローズの確実な高耐久性が得られると共に、従
来よりベローズの山数を減少して使用することができる
ことから、ベローズ3とアウタカバー5の低コスト化が
図れる。
【0067】(3)第1コイルバネ6’と第2コイルバ
ネ6”とを、巻き径が一定で管軸に平行配置される円筒
コイルバネとしたため、コイルバネ単体として製造販売
されている既製のバネを用いることができる。
【0068】(実施の形態2)まず、構成を説明する。
【0069】図4は請求項1,3,4,6記載の発明に
対応する実施の形態2の自動車排気系用フレキシブルチ
ューブA2を示す半断面図である。
【0070】この実施の形態2のフレキシブルチューブ
A2は、前記実施の形態1のフレキシブルチューブA1
が一対の第1・第2コイルバネ6’,6”でアウタカバ
ー5を両持ち状に支持したのに対し、一方のコイルバネ
を省略し、アウタカバー5を1つのコイルバネ6で片持
ち状に支持した点と、一方の引っ張り・圧縮方向ストッ
パと曲げ・剪断方向ストッパを省略した点で実施の形態
1と異なる。尚、この場合、ギャップGaは実施の形態
1におけるギャップGaの2倍に設定することができ
る。
【0071】この一方のコイルバネの省略に伴い、コイ
ルバネ6で支持されていない方のアウタカバー5の端部
は、ベローズ3の一端に小径部10aが固定された異径
円筒状プロテクタ10の大径部10b内に装着され、ス
ポット溶接により接続固定されている。
【0072】尚、他の構成は実施の形態1と同様である
ので説明を省略する。
【0073】次に、バネ定数の設定作用において、フレ
キシブルチューブバネ定数Kは、下記の式により表され
る。
【0074】K=K1+K2 従って、実施の形態1と同様に、ベローズ3のバネ定数
K1と、コイルバネ6のバネ定数K2と、フレキシブルチュ
ーブバネ定数Kのうち2つが明らかであれば残りの1つ
のバネ定数は決まることになる。
【0075】この結果、実施の形態1と同様に、従来よ
りも薄肉で山数の少ない2層品をベローズ素材として使
用し、ベローズ3のバネ定数K1を低い値の一定値に設定
してもコイルバネ6のバネ定数K2により補うことがで
き、フレキシブルチューブの小型軽量化と低コスト化が
図られる。
【0076】次に、効果を説明する。
【0077】実施の形態2にあっては、実施の形態1の
(1)〜(3)の効果に、下記の効果が加えられる。
【0078】(4)一方のコイルバネと、一方の引っ張
り・圧縮方向ストッパおよび曲げ・剪断方向ストッパの
省略により、部品点数が削減され、部品コストを低減す
ることができる。
【0079】(実施の形態3)まず、構成を説明する。
【0080】図5は請求項2,3,5,6記載の発明に
対応する実施の形態3の自動車排気系用フレキシブルチ
ューブA3を示す半断面図である。
【0081】この実施の形態3のフレキシブルチューブ
A3は、第1コイルバネ6’と第2コイルバネ6”とし
て、一端側(内側)の巻き径がプロテクタ外径とほぼ一
致し、他端側(外側)の巻き径がアウタカバー内径とほ
ぼ一致する円錐コイルバネを使用した点で実施の形態1
と異なる。
【0082】このコイルバネ変更に伴い前記アウタカバ
ー5は、2分割することのない一体の円筒材を用い、ア
ウタカバー5の両端部に形成される第1カバー側バネ固
定部5a’と第2カバー側バネ固定部5a”とは、端部
をわずかに内側に屈曲させた第1,第2屈曲部53’,
53”と、アウタカバー5の内周面側にスポット溶接に
より固定されていて前記第1,第2屈曲部53’,5
3”に第1,第2コイルバネ6’,6”の大径側端部を
押圧固定する第1,第2固定部材54’,54”とで形
成し、第1プロテクタ側バネ固定部7a’と第2プロテ
クタ側バネ固定部7a”とは、端部をわずかに外側に屈
曲させた第1,第2屈曲部71’,71”と、第1,第
2プロテクタ7’,7”の外周面にスポット溶接により
固定されていて前記第1,第2屈曲部71’,71”に
第1,第2コイルバネ6’,6”の小径側端部を固定す
る第1,第2固定部材72’,72”とで形成してい
る。
【0083】また、第1,第2曲げ・剪断方向ストッパ
8b’,8b”はアウタカバー5の屈曲部53’,5
3”の幅が狭くなっている分、実施の形態1に比べ厚く
設けられている。
【0084】尚、他の構成は実施の形態1と同様であ
り、作用についても実施の形態1と同様であるので説明
を省略する。
【0085】次に、効果を説明する。
【0086】実施の形態3にあっては、実施の形態1の
(1),(2)と,実施の形態2の(4)の効果に、下
記の効果が加えられる。
【0087】(5)第1コイルバネ6’と第2コイルバ
ネ6”とを、一端側の巻き径がプロテクタ外径とほぼ一
致し、他端側の巻き径がアウタカバー内径とほぼ一致す
る円錐コイルバネとしたため、2分割のアウタカバー5
を連結する溶接や深絞り加工によるバネ固定部5a’,
5a”,7a’,7a”の形成を要さず、フレキシブル
チューブA3の製造コストを低く抑えることができる。
【0088】(実施の形態4)まず、構成を説明する。
【0089】図6は請求項1,3,5,6記載の発明に
対応する実施の形態4の自動車排気系用フレキシブルチ
ューブA4を示す半断面図である。
【0090】この実施の形態4のフレキシブルチューブ
A4は、前記実施の形態3のフレキシブルチューブA3
が一対の第1・第2コイルバネ6’,6”でアウタカバ
ー5を両持ち状に支持したのに対し、一方のコイルバネ
を省略し、アウタカバー5を1つのコイルバネ6で片持
ち状に支持した点と、一方の引っ張り・圧縮方向ストッ
パと曲げ・剪断方向ストッパを省略した点で実施の形態
3と異なる。尚、この場合、ギャップGaは実施の形態
1におけるギャップGaの2倍に設定することができ
る。
【0091】この一方のコイルバネの省略に伴い、コイ
ルバネ6で支持されていない方のアウタカバー5の端部
は、ベローズ3の一端に小径部10aが固定された異径
円筒状プロテクタ10の大径部10b内に装着され、ス
ポット溶接により接続固定されている。
【0092】尚、他の構成は実施の形態3と同様であ
り、作用についても実施の形態3とほぼ同様であるので
説明を省略する。
【0093】次に、効果を説明する。
【0094】実施の形態4にあっては、実施の形態1の
(1),(2)と,実施の形態3の(5)の効果に、下
記の効果が加えられる。
【0095】(6)前記(4)と同様の効果、即ち、一
方のコイルバネと、一方の引っ張り・圧縮方向ストッパ
および曲げ・剪断方向ストッパの省略により、部品点数
が削減され、部品コストを低減することができる。
【0096】(他の実施の形態)実施の形態では、第
1,第2引っ張り・圧縮方向ストッパ8a’,8a”は
アウタカバー5内に配置する例を示したが、アウタカバ
ー5の第1,第2屈曲部5a’,5a”に設け、これに
対し第1,第2プロテクタ7’,7”に管軸方向のギャ
ップGa形成部材を取付けて引っ張り・圧縮方向を規制
するようにしてもよい。また、この場合は曲げ・剪断方
向ストッパを一体化させることもできる。
【0097】実施の形態では、ベローズ3の両端部にそ
れぞれインナカバー9’,9”を設ける例を示したが、
ベローズ3の一端部のみにベローズ3の内周を覆う筒状
に形成されたインナカバーを設けるようにしても良い。
【0098】さらに、実施の形態では、アウタカバーと
第1排気管断面形状が円形であるフレキシブルチューブ
の例を示したが、楕円形のフレキシブルチューブにおい
ても同様の作用効果が得られる。
【0099】
【発明の効果】請求項1記載の自動車排気系用フレキシ
ブルチューブにあっては、第1排気管と第2排気管に両
端部が接続され、両排気管の変位を吸収するベローズ
と、プレート材により前記ベローズの外周を覆う筒状に
形成され、一端部がベローズの一端部に固定されたアウ
タカバーと、前記ベローズの他端部に接続されたプロテ
クタと、前記アウタカバーの自由端部とプロテクタとの
間に介装され、バネ両端部をそれぞれアウタカバーとプ
ロテクタに固定結合させたコイルバネと、前記アウタカ
バーまたは該アウタカバーに対し相対変位するベローズ
側部材との間にベローズの適正変位量とほぼ一致するギ
ャップを有してベローズ側部材またはアウタカバーに設
けられると共にベローズの変位によりアウタカバーまた
はベローズ側部材の相対変位個所に当接して係止するス
トッパと、を備えた構成としたため、小型軽量、低コス
ト、高変位吸収性、高耐久性という要求性能を全て満足
する実用価値の高いフレキシブルチューブを提供するこ
とができるという効果が得られる。
【0100】請求項2記載の発明にあっては、第1排気
管と第2排気管に両端部が接続され、両排気管の変位を
吸収するベローズと、プレート材により前記ベローズの
外周を覆う筒状に形成されたアウタカバーと、ベローズ
の両端部にそれぞれ接続された第1プロテクタと第2プ
ロテクタと、前記アウタカバーの一端部とその内側の第
1プロテクタとの間に介装され、バネ両端部をそれぞれ
アウタカバーと第1プロテクタに固定結合させた第1コ
イルバネと、前記アウタカバーの他端部とその内側の第
2プロテクタとの間に介装され、バネ両端部をそれぞれ
アウタカバーと第2プロテクタに固定結合させた第2コ
イルバネと、前記アウタカバーまたは第1プロテクタと
の間に前記ベローズの適正変位量と同等のギャップを有
して第1プロテクタまたはアウタカバーに設けられると
共にベローズの変位によりアウタカバーまたは第1プロ
テクタの相対変位個所に当接して係止する第1ストッパ
と、前記アウタカバーまたは第2プロテクタとの間に前
記ベローズの適正変位量と同等のギャップを有して第2
プロテクタまたはアウタカバーに設けられると共にベロ
ーズの変位によりアウタカバーまたは第2プロテクタの
相対変位個所に当接して係止する第2ストッパと、を備
えた構成としたため、上記効果に加え、アウタカバーの
耐久性を向上させることができる。
【0101】請求項3記載の発明にあっては、請求項1
または請求項2記載の自動車排気系用フレキシブルチュ
ーブにおいて、前記ストッパは、ベローズとプロテクタ
との管軸方向ギャップ内に端部を挿入状態で前記アウタ
カバーに固定された引っ張り・圧縮方向ストッパと、ア
ウタカバーとプロテクタとの同一管軸に直交する方向で
あって該アウタカバーの自由端部側とプロテクタとの間
に所定のギャップを形成するため前記プロテクタ上に固
定された曲げ・剪断方向ストッパと、で形成されるとし
たため、上記効果に加え、ベローズの耐久性を更に向上
させることができる。
【0102】請求項4記載の発明にあっては、請求項1
ないし請求項3記載の自動車排気系用フレキシブルチュ
ーブにおいて、前記コイルバネまたは第1コイルバネと
第2コイルバネとを、巻き径が一定で管軸に平行配置さ
れる円筒コイルバネとしたため、上記効果に加え、コイ
ルバネ単体として製造販売されている既製のバネを用い
ることができる。
【0103】請求項5記載の発明にあっては、請求項1
ないし請求項3記載の自動車排気系用フレキシブルチュ
ーブにおいて、前記コイルバネまたは第1コイルバネと
第2コイルバネとを、一端側の巻き径がプロテクタ外径
とほぼ一致し、他端側の巻き径がアウタカバー内径とほ
ぼ一致する円錐コイルバネとしたため、上記効果に加
え、2分割のアウタカバーを連結する溶接や深絞り加工
によるバネ固定部の形成を要さず、フレキシブルチュー
ブの製造コストを低く抑えることができる。
【0104】請求項6記載の発明にあっては、請求項1
ないし請求項5記載の自動車排気系用フレキシブルチュ
ーブにおいて、前記ストッパは、金属との摩擦音が発生
しにくい材料にて形成されているとしたため、上記効果
に加え、ベローズの伸縮、曲げ、剪断方向作動時に気に
なる金属音を発生しないという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1の自動車排気系用フレキ
シブルチューブを示す半断面図である。
【図2】本発明の実施の形態1のフレキシブルチューブ
が適用された自動車排気系を示す斜視図である。
【図3】本発明の実施の形態1の自動車排気系用フレキ
シブルチューブのバネ吸収作用説明図である。
【図4】本発明の実施の形態2の自動車排気系用フレキ
シブルチューブを示す半断面図である。
【図5】本発明の実施の形態3の自動車排気系用フレキ
シブルチューブを示す半断面図である。
【図6】本発明の実施の形態4の自動車排気系用フレキ
シブルチューブを示す半断面図である。
【図7】従来例1の自動車排気系用フレキシブルチュー
ブを示す半断面図である。
【図8】従来例2の自動車排気系用フレキシブルチュー
ブを示す正面図(イ)及び側面図(ロ)である。
【図9】従来例3の自動車排気系用フレキシブルチュー
ブを示す半断面図である。
【図10】従来例4の自動車排気系用フレキシブルチュ
ーブを示す半断面図である。
【符号の説明】
A1〜A4 フレキシブルチューブ G,Ga,Gb ギャップ 1 第1排気管 2 第2排気管 3 ベローズ 5 アウタカバー 6,6’,6” コイルバネ 7,7’,7” プロテクタ 8,8’,8” ストッパ

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1排気管(1)と第2排気管(2)に
    両端部が接続され、両排気管(1),(2)の変位を吸
    収するベローズ(3)と、 プレート材により前記ベローズ(3)の外周を覆う筒状
    に形成され、一端部がベローズ(3)の一端部に固定さ
    れたアウタカバー(5)と、 前記ベローズ(3)の他端部に接続されたプロテクタ
    (7)と、 前記アウタカバー(5)の自由端部とプロテクタ(7)
    との間に介装され、バネ両端部をそれぞれアウタカバー
    (5)とプロテクタ(7)に固定結合させたコイルバネ
    (6)と、 前記アウタカバー(5)または該アウタカバー(5)に
    対し相対変位するベローズ(3)側部材との間にベロー
    ズ(3)の適正変位量とほぼ一致するギャップ(G)を
    有してベローズ(3)側部材またはアウタカバー(5)
    に設けられると共にベローズ(3)の変位によりアウタ
    カバー(5)またはベローズ(3)側部材の相対変位個
    所に当接して係止するストッパ(8)と、 を備えていることを特徴とする自動車排気系用フレキシ
    ブルチューブ。
  2. 【請求項2】 第1排気管(1)と第2排気管(2)に
    両端部が接続され、両排気管(1),(2)の変位を吸
    収するベローズ(3)と、 プレート材により前記ベローズ(3)の外周を覆う筒状
    に形成されたアウタカバー(5)と、 ベローズ(3)の両端部にそれぞれ接続された第1プロ
    テクタ(7’)と第2プロテクタ(7”)と、 前記アウタカバー(5)の一端部とその内側の第1プロ
    テクタ(7’)との間に介装され、バネ両端部をそれぞ
    れアウタカバー(5)と第1プロテクタ(7’)に固定
    結合させた第1コイルバネ(6’)と、 前記アウタカバー(5)の他端部とその内側の第2プロ
    テクタ(7”)との間に介装され、バネ両端部をそれぞ
    れアウタカバー(5)と第2プロテクタ(7”)に固定
    結合させた第2コイルバネ(6”)と、 前記アウタカバー(5)または第1プロテクタ(7' )
    との間に前記ベローズ(3)の適正変位量と同等のギャ
    ップ(G)を有して第1プロテクタ(7' )またはアウ
    タカバー(5)に設けられると共にベローズ(3)の変
    位によりアウタカバー(5)または第1プロテクタ
    (7' )の相対変位個所に係止する第1ストッパ(8'
    )と、 前記アウタカバー(5)または第2プロテクタ(7”)
    との間に前記ベローズ(3)の適正変位量と同等のギャ
    ップ(G)を有して第2プロテクタ(7”)またはアウ
    タカバー(5)に設けられると共にベローズ(3)の変
    位によりアウタカバー(5)または第2プロテクタ
    (7”)の相対変位個所に係止する第2ストッパ
    (8”)と、 を備えていることを特徴とする自動車排気系用フレキシ
    ブルチューブ。
  3. 【請求項3】 請求項1または請求項2記載の自動車排
    気系用フレキシブルチューブにおいて、 前記ストッパ(8,8’,8”)は、ベローズ(3)と
    プロテクタ(7,7’,7”)との管軸方向ギャップ内
    に端部を挿入状態で前記アウタカバー(5)に固定され
    た引っ張り・圧縮方向ストッパ(8a’,8a”)と、 アウタカバー(5)とプロテクタ(7,7’,7”)と
    の同一管軸に直交する方向であって該アウタカバー
    (5)の自由端部側とプロテクタ(7,7’,7”)と
    の間に所定のギャップ(G)を形成するため前記プロテ
    クタ(7,7’,7”)上に固定された曲げ・剪断方向
    ストッパ(8b’,8b”)と、で形成されていること
    を特徴とする自動車排気系用フレキシブルチューブ。
  4. 【請求項4】 請求項1ないし請求項3記載の自動車排
    気系用フレキシブルチューブにおいて、 前記コイルバネ(6)または第1コイルバネ(6’)と
    第2コイルバネ(6”)とを、巻き径が一定で管軸に平
    行配置される円筒コイルバネとしたことを特徴とする自
    動車排気系用フレキシブルチューブ。
  5. 【請求項5】 請求項1ないし請求項3記載の自動車排
    気系用フレキシブルチューブにおいて、 前記コイルバネ(6)または第1コイルバネ(6’)と
    第2コイルバネ(6”)とを、一端側の巻き径がプロテ
    クタ外径とほぼ一致し、他端側の巻き径がアウタカバー
    内径とほぼ一致する円錐コイルバネとしたことを特徴と
    する自動車排気系用フレキシブルチューブ。
  6. 【請求項6】 請求項1ないし請求項5記載の自動車排
    気系用フレキシブルチューブにおいて、 前記ストッパ(8,8a’,8a”8b’,8b”)
    は、金属との摩擦音が発生しにくい材料にて形成されて
    いることを特徴とする自動車排気系用フレキシブルチュ
    ーブ。
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