JP3853906B2 - 自動車排気系用フレキシブルチューブ - Google Patents

自動車排気系用フレキシブルチューブ Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、自動車用排気系のエンジン側に取り付けられる第1排気管とマフラ側に取り付けられる第2排気管の相対変位を吸収するベローズを有する自動車排気系用フレキシブルチューブの技術分野に属する。
【0002】
【従来の技術】
従来、自動車排気系用フレキシブルチューブとしては、例えば、下記に列挙するようなものが知られている。
【0003】
(1) 実開昭61−187916号公報
この公報に記載のフレキシブルチューブは、図8に示すように、排気管に接続されるベローズと、ベローズの外周に配置されるアウタブレードと、アウタブレードの両端部に設けられ、アウタブレードとベローズとをスポット溶接するプロテクタを備えた構成である。
【0004】
(2) 実開平2−14418号公報
この公報に記載のフレキシブルチューブは、図9に示すように、排気管に接続されるベローズと、ベローズの両端外周にそれぞれ配置されるばね支管と、両ばね支管の間に架設されるばね材を備えた構成である。
【0005】
(3) 実開平4−6523号公報
この公報に記載のフレキシブルチューブは、図10に示すように、排気管に接続されるベローズと、ベローズの外周に配置され、一端がベローズに固定されたアウタブレードと、アウタブレードの他端部に固定されたクランプ材とベローズに固定された円筒体との間に介装された圧縮スプリングとを備えた構成である。
(4) 特開平6−117243号公報
この公報に記載のフレキシブルチューブは、図11に示すように、排気管に接続されるベローズと、ベローズの外周に配置され、一端がベローズの一端に固定された第1アウタカバーと、一端がベローズの他端に固定され他端がベローズおよび第1アウタカバーの外周に配置された第2アウタカバーと、第1アウタカバーと第2アウタカバーとの間に複数介装されたスプリングとを備えた構成である。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来の自動車排気系用フレキシブルチューブにあっては、それぞれ下記に列挙するような問題がある。
【0007】
(1) 図8に記載のフレキシブルチューブは、アウタブレードの製造バラツキによってフレキシブルチューブのバネ定数が大きく影響され、振動変位の吸収特性にバラツキが出る。また、ステンレス鋼線を編んで作られるアウタブレードが高価である。よって、振動変位の吸収特性を確保するために採用される山数の多いベローズにより大型化し、また、ベローズを保護するために採用されるアウタブレードにより高コスト化を招く。
【0008】
(2) 図9に記載のフレキシブルチューブは、ベローズの中央部が外部露出状態となるため、飛び石等によりベローズが損傷され易く、ベローズ耐久性に劣る。
【0009】
また、ばね材が外方に大きく突出しているため、外径の大きなフレキシブルチューブとなる。走行中、外方に大きく露出状態で突出しているばね材に泥等が付着した場合、ばね特性が変化し、所望の変位吸収性が得られなくなる。
【0010】
(3) 図10に記載のフレキシブルチューブは、基本的にはステンレス鋼線を編んで作られるアウタブレードを用いたものであるため、上記(1) の問題点を有する。加えて、圧縮スプリングにより引っ張り変位に対する吸収性は高まるが、圧縮変位に対する吸収性の向上は見込めない。
【0011】
(4) 図11に記載のフレキシブルチューブは、ベローズの外周に配置される第1・第2両アウタカバーの外周に、さらにスプリング径プラスアルファ−の張り出し部が形成されるため、外径の大きなフレキシブルチューブとなり、取付場所に制約を受け易く、車両の最低地上高や路面干渉性に悪影響を与える。
【0012】
また、スプリングはベローズの周方向に複数配置されるため、▲1▼スプリング特性のばらつきによる悪影響、即ち、曲げ方向のバネ定数に左右あるいは上下方向で差が生じ、振動吸収力にむらが発生し、また、引っ張り圧縮荷重が印加された場合にベローズ曲げ方向の力が掛かることが考えられる。▲2▼バネ単品のバネ定数は、相対的に弱い設計となるため、排気系の振動で振られて他部品との干渉音が発生し易くなる。▲3▼曲げ変形または剪断変形力の作用する方向によっては、両アウタカバーおよびベローズに加わる応力に差異が発生するため、耐久性の点で不利である。
【0013】
以上のように、それぞれについて一長一短があり、小型軽量、低コスト、高変位吸収性、高耐久性という自動車排気系用フレキシブルチューブに要求される性能を全て満足するものではなく、現在最も一般的に採用されている図8に記載のフレキシブルチューブに代わる新たなフレキシブルチューブの出現が望まれているところである。
【0014】
本発明が解決しようとする課題は、自動車用排気系のエンジン側に取り付けられる第1排気管とマフラ側に取り付けられる第2排気管の相対変位を吸収するベローズを有する自動車排気系用フレキシブルチューブにおいて、小型軽量、低コスト、高変位吸収性、高耐久性という要求性能を全て満足する実用価値の高いフレキシブルチューブを提供することにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】
(解決手段1)
上記課題を達成するため請求項1記載の発明では、第1排気管と第2排気管に両端部が接続され、両排気管の変位を吸収するベローズと、プレート材により前記ベローズの外周を覆う筒状に形成されたアウタカバーと、一端部がアウタカバーの一端部に固定され、他端部がベローズの一端部に固定された異径円筒状プロテクタと、一端部が前記ベローズの他端部に接続されたプロテクタと、前記アウタカバーと同一軸上で、且つ、該アウタカバーの他端部とプロテクタの他端部との間に介装され、バネ両端部をそれぞれアウタカバーとプロテクタに固定結合されることにより、ベローズの伸縮と、引っ張りと圧縮の両方で同じバネ特性が発揮されるコイルバネと、前記ベローズの内径部に添って多数のリングが引っ張り・圧縮方向と曲げ方向と剪断方向への所定の動き代を付与されて筒状に連結一体化された状態で両端部を前記ベローズの両端部に固定されたインターロック管と、を備えていることを特徴とする。
【0016】
よって、第1排気管と第2排気管とが管軸方向に変位しフレキシブルチューブに対し外力が作用する場合、圧縮荷重と引張荷重はベローズとコイルバネとの両方に作用する。
【0017】
このため、ベローズの板厚を薄くしてベローズのバネ定数を低く設定してもフレキシブルチューブのトータルバネ定数はコイルバネで補うことができ、フレキシブルチューブの小型軽量低コスト化が達成される。
【0018】
第1排気管と第2排気管に管軸方向の変位を与えるような外力が作用した場合、ベローズとコイルバネが、荷重の作用方向に追従する圧縮または引っ張り変形することにより変位が吸収される。尚、コイルバネはベローズと同心円の単独バネであって曲げ変形や剪断変形方向によるバネ定数に差がないため、第1排気管と第2排気管に曲げ方向や剪断方向の変位を与えるような外力が作用しても、変形自由度の高いベローズとコイルバネがその外力の作用方向に係らず均一に荷重の作用方向に追従して曲げ変形や剪断変形することにより吸収される。つまり、ベローズとコイルバネとの両方を用いた変位吸収作用が達成されると共に、曲げ変形や剪断変形方向によるバネ定数に差がないため、変位および振動吸収力にムラがなく、耐久性向上が達成される。
【0019】
さらに、コイルバネは圧縮荷重にも引張荷重にも作用し、フレキシブルチューブに加わる外力がベローズとコイルバネに分散されるため、ベローズの荷重負担が軽減される。
【0020】
ベローズとコイルバネが荷重の作用方向に追従するとき、インターロック管もまたベローズの変位に追従し、このインターロック管が所定の量(動き代)だけ変位した後は変位不能となってベローズにそれ以上の変位を許さず、このインターロック管の変位制限作用によってベローズの変形が防止される。
【0021】
また、走行中に石跳ね等があった場合、アウタカバーによる保護作用でベローズ及びコイルバネの変形や損傷が防止される。
【0022】
(解決手段2)
請求項2記載の発明では、第1排気管と第2排気管に両端部が接続され、両排気管の変位を吸収するベローズと、プレート材により前記ベローズの外周を覆う筒状に形成されたアウタカバーと、一端部がベローズの両端部にそれぞれ接続された第1プロテクタと第2プロテクタと、前記アウタカバーと同一軸上で、且つ、アウタカバーの一端部と第1プロテクタの他端部との間に介装され、バネ両端部をそれぞれアウタカバーと第1プロテクタに固定結合させることにより、ベローズの伸縮と、引っ張りと圧縮の両方で同じバネ特性が発揮される第1コイルバネと、前記アウタカバーと同一軸上で、且つ、アウタカバーの他端部と第2プロテクタの他端部との間に介装され、バネ両端部をそれぞれアウタカバーと第2プロテクタに固定結合させることにより、ベローズの伸縮と、引っ張りと圧縮の両方で同じバネ特性が発揮される第2コイルバネと、前記ベローズの内径部に添って多数のリングが引っ張り・圧縮方向と曲げ方向と剪断方向への所定の動き代を付与されて筒状に連結一体化された状態で両端部を前記ベローズの両端部に固定されたインターロック管と、を備えていることを特徴とする。
【0023】
よって、上記請求項1記載の発明の作用が得られる他、第1・第2両コイルバネによりアウタカバーが両持ち状態で完全な弾性支持状態となり、コイルバネの変形範囲ではアウタカバーに応力が作用することがないため、耐久的にさらに有利である。
【0024】
(解決手段3)
請求項3記載の発明では、請求項1または請求項2記載の自動車排気系用フレキシブルチューブにおいて、前記コイルバネまたは第1コイルバネと第2コイルバネとを、巻き径が一定で管軸に平行配置される円筒コイルバネとしたことを特徴とする。
【0025】
(解決手段4)
請求項4記載の発明では、請求項1または請求項2記載の自動車排気系用フレキシブルチューブにおいて、前記コイルバネまたは第1コイルバネと第2コイルバネとを、一端側の巻き径がプロテクタ外径とほぼ一致し、他端側の巻き径がアウタカバー内径とほぼ一致する円錐コイルバネとしたことを特徴とする。
【0026】
(解決手段5)
請求項5記載の発明では、請求項1ないし請求項4記載の自動車排気系用フレキシブルチューブにおいて、前記インターロック管を形成しているリングが、一方の縁に断面略J字状の鉤部を有し他方の縁に前記一方の縁の鉤部と逆向きの鉤部を有し、かつ両鉤部は隣接するリングの鉤部を係止した状態でリング同士の引っ張り・圧縮方向と曲げ方向と剪断方向に変位可能な隙間を有していることを特徴とする。
【0027】
インターロック管がベローズの変位によって引っ張り・圧縮方向または曲げ方向または剪断方向に変位するとき、共に係止し合った鉤部内の隙間の範囲内でスムーズに変位し、隙間内で鉤部同士が当接し合った時インターロック管はその方向のそれ以上の変位が不可能となり、作用力が除去されるまでベローズを保護し変形を防止する。
【0028】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
【0029】
(実施の形態1)
まず、構成を説明する。
【0030】
実施の形態1は請求項2,3,5記載の発明に対応する。
【0031】
図1は実施の形態1の自動車排気系用フレキシブルチューブを示す半断面図である。
【0032】
図1において、A1はフレキシブルチューブ、1は第1排気管、2は第2排気管、3はベローズ、5はアウタカバー、6’は第1コイルバネ、6”は第2コイルバネ、7’は第1プロテクタ、7”は第2プロテクタ、8はインターロック管である。
【0033】
前記ベローズ3は、第1排気管1と第2排気管2に両端部が接続され、両排気管1,2の変位を吸収するために設けられる。
【0034】
このベローズ3の素材としては、厚み0.2mm(従来は厚み0.3mm)のステンレス薄肉板を2層重ね合わせた薄肉多層品を使用し、山数を従来より大幅に削減し(21〜28山→8〜9山)、等価のバネ定数を得ている。
【0035】
前記アウタカバー5は、プレート材によりベローズ3の略全長に亘る外周を覆う筒状に形成されていて、中央部で縦2分割された第1カバー51と第2カバー52とを溶接により一体化して構成されている。そして、第1カバー51と第2カバー52の端部を深絞り加工により内側に屈曲することで、第1カバー側バネ固定部5a’と第2カバー側バネ固定部5a”が形成されている。
【0036】
前記第1プロテクタ7’と第2プロテクタ7”は、ベローズ3の両端部にそれぞれ接続(スポット溶接)されていて、この両プロテクタ7’,7”には、アウタカバー5の内面に向かう第1プロテクタ側バネ固定部7a’と第2プロテクタ側バネ固定部7a”が形成されている。
【0037】
前記第1コイルバネ6’と第2コイルバネ6”は、巻き径が一定で管軸に平行配置される円筒コイルバネであり、第1コイルバネ6’は、第1カバー側バネ固定部5a’と第1プロテクタ側バネ固定部7a’との間に介装され、バネ外側端部を前記第1カバー側バネ固定部5a’に溶接にて固定結合させ、バネ内側端部は第1プロテクタ側バネ固定部7a’に溶接的に支持固定させた状態で設けられており、また、第2コイルバネ6”は、第1コイルバネ6’と同様に第2カバー側バネ固定部5a”と第2プロテクタ側バネ固定部7a”との間に支持固定されている。なお、第1,第2コイルバネ6’,6”ともそれぞれの固定部5a’,5a”,7a’,7a”には溶接のみでなく、かしめ固定等その他の固定手段を広く用いることができる。
【0038】
前記インターロック管8は、図1,図2に示すように、前記ベローズ(3)の内径と略同一の外径を有し同一形状に形成された多数のリング81,82,83,84・・を同一軸上に連結して設けられており、その連結部分は、例えばリング82のまわりについて説明すると、一方の縁には断面略J字状に折り曲げた鉤部82aが設けられ他方の縁には前記一方の縁の鉤部82aと逆向きに折り曲げた鉤部82bが設けられている。そして、この一方の縁側である鉤部82aには、隣接するリング81の逆向きの鉤部81bが挿入され,また他方の縁側である逆向きの鉤部82bには、隣接するリング83の鉤部83aが挿入されている。
前記連結部分は、ベローズ3が排気管1,2の変位を吸収する際、ベローズ3の引っ張り・圧縮応力と曲げ応力と剪断応力の許容範囲内における変位だけを許すクリアランス(動き代)が設けられており、このうち引っ張り・圧縮方向についてはリング同士を同一軸上に均等に配置した状態で、管軸方向に、つまり鉤部82aの先端82a’と鉤部81bの内底部81b”との間と、鉤部81bの先端81b’と鉤部82aの内底部82a”との間にクリアランスaが設けられている。また、剪断方向については鉤部82bの内部空間に、この内部空間から鉤部83aの管軸と直交する方向の厚みを引いた間にクリアランスb,bが設けられ、曲げ方向については前記クリアランスb,bと、鉤部82aの底部から鉤部82aと鉤部82bとの反転部中心までの長さcによって設けられている。このクリアランスa,b,cはベローズ3の仕様によって調整される。そして、このインターロック管8は、その両端部をベローズ3の両端内部にそれぞれ接続(スポット溶接)されている。
【0039】
図3は実施の形態1のフレキシブルチューブが適用された自動車排気系を示す斜視図である。
【0040】
図3において、A1はフレキシブルチューブ、Bはエキゾーストパイプ、Cは触媒コンバータ、Dはサブマフラ、Eはメインマフラであり、フレキシブルチューブA1は、図外のエンジンと触媒コンバータCとを連結するエキゾーストパイプBの途中に設けられ、エンジンや車体等からの入力による変位を吸収する。
【0041】
次に、作用を説明する。
【0042】
[バネ定数の設定作用]
フレキシブルチューブA1のバネ定数を設定するに当っては、図4に示すように、ベローズ3のバネ定数をK1とし、第1コイルバネ6’と第2コイルバネ6”のバネ定数をK2とすると、ベローズ3と両コイルバネ6’,6”とが並列配置になっているので、フレキシブルチューブバネ定数Kは、下記の式により表される。
【0043】
K=K1+(K2/2)
このように、ベローズ3のバネ定数K1と、両コイルバネ6’,6”のバネ定数K2と、フレキシブルチューブバネ定数Kのうち2つが明らかであれば残りの1つのバネ定数は決まる。
【0044】
よって、フレキシブルチューブバネ定数Kとして良好な変位吸収ができる値に設定する場合、ベローズ3のバネ定数K1を一定値に設定し、管理しやすく選択自由度が高い両コイルバネ6’,6”のバネ定数K2を多数の値の中から選択して決めると、所望のフレキシブルチューブバネ定数Kが得られることになる。
【0045】
このように、バネ定数調整代を、ベローズ3のバネ定数K1の変更によるものではなく両コイルバネ6’,6”のバネ定数K2の変更に委ねることで、ベローズ3のバネ定数K1を一定値に設定することもができる。
【0046】
この結果、実施の形態1のベローズ3のように、従来よりも薄肉で山数の少ない2層品をベローズ素材として使用し、ベローズ3のバネ定数K1を低い値の一定値に設定しても両コイルバネ6’,6”のバネ定数K2により補うことができ、フレキシブルチューブの小型軽量低コスト化が図られる。
【0047】
[変位吸収作用]
エンジンや車体等から第1排気管1と第2排気管2に変位を与えるような荷重が入力された時の変位吸収作用について説明する。
【0048】
変位荷重のうち圧縮荷重が作用した場合には、ベローズ3は圧縮され第1,第2コイルバネ6’,6”は引っ張り方向に伸長されて両排気管1,2が圧縮変位する。つまり、図4示すように、圧縮荷重が作用すると、ベローズ取付スパンL1がΔLだけ短くなり、コイルバネ取付スパンL2はそれぞれΔL/2だけ長くなる。そして、このベローズ3の圧縮時は、インターロック管8のそれぞれのリング81,82,83・・の両縁同士が接触状態となることにより、ベローズ3のそれ以上の変位を阻止することになる。
【0049】
変位荷重のうち引張荷重が作用した場合には、ベローズ3は引っ張られ第1,第2コイルバネ6’,6”は圧縮方向に短縮されて両排気管1,2が引張変位する。つまり、図4に示すように、引張荷重が作用すると、ベローズ取付スパンL1がΔLだけ長くなり、コイルバネ取付スパンL2はそれぞれΔL/2だけ短くなる。そして、このベローズ3の引っ張り時はインターロック管8も引っ張られ、そのリング同士における連結部分において、1個所の連結部分を例にとると、鉤部の先端81b’,82a’がそれぞれ内底部82a”,81b”に突き当たるから、ベローズ3は、このベローズ3の許容応力内で設定された管軸方向のクリアランスaのトータル分だけの範囲内で変位することになる。
【0050】
すなわち、ベローズ3の伸縮と、引っ張りと圧縮の両方で同じバネ特性が発揮される第1,第2コイルバネ6’,6”により、管軸方向に振動的に引っ張りと圧縮が繰り返される変位がベローズ3の許容応力の範囲内で整然と吸収されることになる。
【0051】
また、第1排気管1と第2排気管2には、管軸方向以外にも曲げ方向や剪断方向の変位を与えるような外力が作用し、ベローズ3が曲げ変位を受ける時インターロック管8も曲げ変位を受け、その連結部分において、鉤部82b,83aがそれぞれ相互の空間部分内のみで回転するから、ベローズ3は管軸に直交する方向のクリアランスbと管軸方向のクリアランスcによる範囲内で変位することになる。また、ベローズ3が剪断変位を受ける時インターロック管8も剪断変位を受け、その連結部分において、鉤部82b,83aがそれぞれ相互の空間部内のみで管軸と直交する方向に変位するから、ベローズ3は前記クリアランスbによる範囲内で変位することになる。
すなわち、この場合にも、変形自由度の高いベローズ3と両コイルバネ6’,6”が、荷重の作用方向に追従して曲げ変形や剪断変形することにより曲げ変位や剪断変位がベローズ3の許容応力の範囲内で整然と吸収される。
【0052】
[ベローズ耐久性確保作用]
ベローズ3の耐久性は、後述するように、荷重負担の分担と、伸び切りの防止と、飛び石等からの保護とにより確保される。
【0053】
フレキシブルチューブA1に加わる外力は、ベローズ3に加わる力と、両コイルバネ6’,6”に加わる力とに分散されるため、ベローズ3の荷重負担が軽減される。
【0054】
ベローズ3は、インターロック管8の変位制限作用によって常に許容応力の範囲内だけの変位に制限されることから、ベローズ3の変形が防止され更に耐久性が向上する。また、引張荷重に対しては第1,第2コイルバネ6’,6”が圧縮されるため、過大な引張荷重が作用する時には第1,第2コイルバネ6’,6”の隣接する素線の密着が変位規制ストッパとなり、二重の変形防止策となる。
【0055】
フレキシブルチューブA1は車両の底部に露出して配置されるため、車両走行中にタイヤにより石等を跳ねるような場合、この跳ね石等がフレキシブルチューブA1に衝突することがあるが、走行中に跳ね石等があった場合、ベローズ3の全外周を覆うアウタカバー5による保護作用でベローズ3の変形や損傷が防止される。尚、アウタカバー5は、第1,第2コイルバネ6’,6”の外周も覆う配置であるので、跳ね石等に対し第1,第2コイルバネ6’,6”の変形や損傷も防止される。
【0056】
次に、効果を説明する。
【0057】
(1)第1排気管1と第2排気管2に両端部が接続され、両排気管1,2の変位を吸収するベローズ3と、プレート材により前記ベローズ3の外周を覆う筒状に形成されたアウタカバー5と、ベローズ3の両端部にそれぞれ接続された第1プロテクタ7’と第2プロテクタ7”と、前記アウタカバー5の一端部側とその内側の第1プロテクタ7’との間に介装され、バネ始端部を第1プロテクタ7’に固定結合させた第1コイルバネ6’と、前記アウタカバー5の他端側とその内側の第2プロテクタ7”との間に介装され、バネ始端部を第2プロテクタ7”に固定結合させた第2コイルバネ6”と、前記ベローズ3の内径部に添って多数のリングが引っ張り・圧縮方向と曲げ方向と剪断方向へのクリアランス(所定の動き代)a,b,cを付与されて筒状に連結一体化された状態で両端部を前記ベローズ3の両端部に固定されたインターロック管8と、を備えた構成としたため、小型軽量、低コスト、高変位吸収性、高耐久性という要求性能を全て満足する実用価値の高いフレキシブルチューブA1を提供することができる。
【0058】
(2)また、ベローズ3が外力によって変位する時、インターロック管8もまたベローズ3の変位に追従し、このインターロック管8が、ベローズ3の許容応力の範囲内で設定された量、つまり、引っ張り・圧縮方向のクリアランスaと曲げ,剪断方向のクリアランスb,cだけ変位した後は変位不能となってベローズ3にそれ以上の変位を許さず、常に、このインターロック管8の変位制限作用によってベローズ3の変形が防止されるから、更に耐久性が向上する。
【0059】
インターロック管8を、ベローズ3の内部に設けることにより、山数を低減したベローズ3とそれを可能としたコイルバネ6’,6”との共同作用を保護すると共に、異音防止効果を有し、更に従来のインナーブレードよりベローズの温度上昇防止効果が優れている。
【0060】
(3)第1コイルバネ6’と第2コイルバネ6”とを、巻き径が一定で管軸に平行配置される円筒コイルバネとしたため、コイルバネ単体として製造販売されている既製のバネを用いることができる。
【0061】
(実施の形態2)
まず、構成を説明する。
【0062】
図5は請求項1,3記載の発明に対応する実施の形態2の自動車排気系用フレキシブルチューブA2を示す半断面図である。
【0063】
この実施の形態2のフレキシブルチューブA2は、前記実施の形態1のフレキシブルチューブA1が一対の第1・第2コイルバネ6’,6”でアウタカバー5を両持ち状に支持したのに対し、一方のコイルバネを省略し、アウタカバー5を1つのコイルバネ6で片持ち状に支持した点で実施の形態1と異なる。
【0064】
この一方のコイルバネの省略に伴い、コイルバネ6で支持されていない方のアウタカバー5の端部は、ベローズ3の一端に小径部10aが固定された異径円筒状プロテクタ10の大径部10b内に装着され、スポット溶接により接続固定されている。
【0065】
尚、他の構成は実施の形態1と同様であるので説明を省略する。
【0066】
次に、バネ定数の設定作用において、フレキシブルチューブバネ定数Kは、下記の式により表される。
【0067】
K=K1+K2
従って、実施の形態1と同様に、ベローズ3のバネ定数K1と、コイルバネ6のバネ定数K2と、フレキシブルチューブバネ定数Kのうち2つが明らかであれば残りの1つのバネ定数は決まることになる。
【0068】
この結果、実施の形態1と同様に、従来よりも薄肉で山数の少ない2層品をベローズ素材として使用し、ベローズ3のバネ定数K1を低い値の一定値に設定してもコイルバネ6のバネ定数K2により補うことができ、フレキシブルチューブの小型軽量低コスト化が図られる。
【0069】
次に、効果を説明する。
【0070】
実施の形態2にあっては、実施の形態1の(1)〜(3)の効果に、下記の効果が加えられる。
【0071】
(4)一方のコイルバネの省略により、部品点数が削減され、部品コストを低減することができる。
【0072】
(実施の形態3)
まず、構成を説明する。
【0073】
図6は請求項2,4記載の発明に対応する実施の形態3の自動車排気系用フレキシブルチューブA3を示す半断面図である。
【0074】
この実施の形態3のフレキシブルチューブA3は、第1コイルバネ6’と第2コイルバネ6”として、一端側(内側)の巻き径がプロテクタ外径とほぼ一致し、他端側(外側)の巻き径がアウタカバー内径とほぼ一致する円錐コイルバネを使用した点で実施の形態1と異なる。
【0075】
このコイルバネ変更に伴いアウタカバー5は2分割することのない一体の円筒材を用い、アウタカバー5の両端部に形成される第1カバー側バネ固定部5a’と第2カバー側バネ固定部5a”とは、端部をわずかに内側に屈曲させた屈曲部53’,53”とアウタカバー5の内周面側にスポット溶接により固定されていて前記屈曲部53’,53”にコイルバネ6’,6”の大径側端部を押圧固定する固定部材54’,54”とで形成し、第1プロテクタ側バネ固定部7a’と第2プロテクタ側バネ固定部7a”とは、端部をわずかに外側に屈曲させた屈曲部71’,71”と、プロテクタ7の外周面にスポット溶接により固定されていて前記屈曲部71’,71”にコイルバネ6’,6”の小径側端部を固定する固定部材72’,72”とで形成されている。
【0076】
尚、他の構成は実施の形態1と同様であり、作用についても実施の形態1と同様であるので説明を省略する。
【0077】
次に、効果を説明する。
【0078】
実施の形態3にあっては、実施の形態1の(1),(2)と,実施の形態2の(4)の効果に、下記の効果が加えられる。
【0079】
(5)第1コイルバネ6’と第2コイルバネ6”とを、始端部の巻き径がプロテクタ外径とほぼ一致し、終端部の巻き径がアウタカバー内径とほぼ一致する円錐コイルバネとしたため、深絞り加工も容易となり、フレキシブルチューブA3の製造コストを低く抑えることができる。
【0080】
(実施の形態4)
まず、構成を説明する。
【0081】
図7は請求項1,4記載の発明に対応する実施の形態4の自動車排気系用フレキシブルチューブA4を示す半断面図である。
【0082】
この実施の形態4のフレキシブルチューブA4は、前記実施の形態3のフレキシブルチューブA3が一対の第1・第2コイルバネ6’,6”でアウタカバー5を両持ち状に支持したのに対し、一方のコイルバネを省略し、アウタカバー5を1つのコイルバネ6で片持ち状に支持した点で実施の形態3と異なる。
【0083】
この一方のコイルバネの省略に伴い、コイルバネ6で支持されていない方のアウタカバー5の端部は、ベローズ3の一端に小径部10aが固定された異径円筒状プロテクタ10の大径部10b内に装着され、スポット溶接により接続固定されている。
【0084】
尚、他の構成は実施の形態3と同様であり、作用についても実施の形態3とほぼ同様であるので説明を省略する。
【0085】
次に、効果を説明する。
【0086】
実施の形態2にあっては、実施の形態1の(1),(2)と,実施の形態3の(5)の効果に、下記の効果が加えられる。
【0087】
(6)前記(4)と同様の効果、即ち、一方のコイルバネの省略により、部品点数が削減され、部品コストを低減することができる。
【0088】
(他の実施の形態)
実施の形態では、アウタカバーと第1排気管断面形状が円形であるフレキシブルチューブの例を示したが、楕円形のフレキシブルチューブにおいても同様の作用効果が得られる。
【0089】
【発明の効果】
請求項1記載の自動車排気系用フレキシブルチューブにあっては、第1排気管と第2排気管に両端部が接続され、両排気管の変位を吸収するベローズと、プレート材により前記ベローズの外周を覆う筒状に形成されたアウタカバーと、一端部がアウタカバーの一端部に固定され、他端部がベローズの一端部に固定された異径円筒状プロテクタと、一端部が前記ベローズの他端部に接続されたプロテクタと、前記アウタカバーと同一軸上で、且つ、該アウタカバーの他端部とプロテクタの他端部との間に介装され、バネ両端部をそれぞれアウタカバーとプロテクタに固定結合されることにより、ベローズの伸縮と、引っ張りと圧縮の両方で同じバネ特性が発揮されるコイルバネと、前記ベローズの内径部に添って多数のリングが引っ張り・圧縮方向と曲げ方向と剪断方向への所定の動き代を付与されて筒状に連結一体化された状態で両端部を前記ベローズの両端部に固定されたインターロック管と、を備えた構成としたため、適用するコイルバネを標準化できるし、小型軽量、低コスト、高変位吸収性、高耐久性という要求性能を全て満足する実用価値の高いフレキシブルチューブを提供することができるという効果が得られる。
【0090】
請求項2記載の発明にあっては、第1排気管と第2排気管に両端部が接続され、両排気管の変位を吸収するベローズと、プレート材により前記ベローズの外周を覆う筒状に形成されたアウタカバーと、一端部がベローズの両端部にそれぞれ接続された第1プロテクタと第2プロテクタと、前記アウタカバーと同一軸上で、且つ、アウタカバーの一端部と第1プロテクタの他端部との間に介装され、バネ両端部をそれぞれアウタカバーと第1プロテクタに固定結合させることにより、ベローズの伸縮と、引っ張りと圧縮の両方で同じバネ特性が発揮される第1コイルバネと、前記アウタカバーと同一軸上で、且つ、アウタカバーの他端部と第2プロテクタの他端部との間に介装され、バネ両端部をそれぞれアウタカバーと第2プロテクタに固定結合させることにより、ベローズの伸縮と、引っ張りと圧縮の両方で同じバネ特性が発揮される第2コイルバネと、前記ベローズの内径部に添って多数のリングが引っ張り・圧縮方向と曲げ方向と剪断方向への所定の動き代を付与されて筒状に連結一体化された状態で両端部を前記ベローズの両端部に固定されたインターロック管と、を備えた構成としたため、上記効果に加え、アウタカバーの耐久性を向上させることができる。
【0091】
請求項3記載の発明にあっては、請求項1または請求項2記載の自動車排気系用フレキシブルチューブにおいて、コイルバネまたは第1コイルバネと第2コイルバネとを、巻き径が一定で管軸に平行配置される円筒コイルバネとしたため、上記効果に加え、コイルバネ単体として製造販売されている既製のバネを用いることができる。
【0092】
請求項4記載の発明にあっては、請求項1または請求項2記載の自動車排気系用フレキシブルチューブにおいて、コイルバネまたは第1コイルバネと第2コイルバネとを、一端側の巻き径がプロテクタ外径とほぼ一致し、他端側の巻き径がアウタカバー内径とほぼ一致する円錐コイルバネとしたため、上記効果に加え、深絞り加工によるバネ固定部の形成を要さず、フレキシブルチューブの製造コストを低く抑えることができる。
【0093】
請求項5記載の発明にあっては、請求項1ないし請求項4記載の自動車排気系用フレキシブルチューブにおいて、前記インターロック管を形成しているリングが、一方の縁に断面略J字状の鉤部を有し他方の縁に前記一方の縁の鉤部と逆向きの鉤部を有し、かつ両鉤部は隣接するリングの鉤部を係止した状態でリング同士の引っ張り・圧縮方向と曲げ方向と剪断方向に変位可能な隙間を有している構成としたため、上記効果に加え、ベローズは、インターロック管の変位制限作用によって常に許容応力の範囲内だけの変位に制限されることから、ベローズの耐久性を更に向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1の自動車排気系用フレキシブルチューブを示す半断面図である。
【図2】図1のPにて示す範囲の拡大断面図である。
【図3】本発明の実施の形態1のフレキシブルチューブが適用された自動車排気系を示す斜視図である。
【図4】本発明の実施の形態1の自動車排気系用フレキシブルチューブのバネ吸収作用説明図である。
【図5】本発明の実施の形態2の自動車排気系用フレキシブルチューブを示す半断面図である。
【図6】本発明の実施の形態3の自動車排気系用フレキシブルチューブを示す半断面図である。
【図7】本発明の実施の形態4の自動車排気系用フレキシブルチューブを示す半断面図である。
【図8】従来例1の自動車排気系用フレキシブルチューブを示す半断面図である。
【図9】従来例2の自動車排気系用フレキシブルチューブを示す正面図(イ)及び側面図(ロ)である。
【図10】従来例3の自動車排気系用フレキシブルチューブを示す半断面図である。
【図11】従来例4の自動車排気系用フレキシブルチューブを示す半断面図である。
【符号の説明】
A1〜A4 フレキシブルチューブ
1 第1排気管
2 第2排気管
3 ベローズ
5 アウタカバー
6,6’,6”コイルバネ
7’,7”プロテクタ
8 インターロック管

Claims (5)

  1. 第1排気管(1)と第2排気管(2)に両端部が接続され、両排気管(1),(2)の変位を吸収するベローズ(3)と、
    プレート材により前記ベローズ(3)の外周を覆う筒状に形成されたアウタカバー(5)と、
    一端部がアウタカバー(5)の一端部に固定され、他端部がベローズ(3)の一端部に固定された異径円筒状プロテクタ(10)と、
    一端部が前記ベローズ(3)の他端部に接続されたプロテクタ(7)と、
    前記アウタカバー(5)と同一軸上で、且つ、該アウタカバー(5)の他端部とプロテクタ(7)の他端部との間に介装され、バネ両端部をそれぞれアウタカバー(5)とプロテクタ(7)に固定結合されることにより、ベローズ(3)の伸縮と、引っ張りと圧縮の両方で同じバネ特性が発揮されるコイルバネ(6)と、
    前記ベローズ(3)の内径部に添って多数のリング(82,83・・)が引っ張り・圧縮方向と曲げ方向と剪断方向への所定の動き代を付与されて筒状に連結一体化された状態で両端部を前記ベローズ(3)の両端部に固定されたインターロック管(8)と、
    を備えていることを特徴とする自動車排気系用フレキシブルチューブ。
  2. 第1排気管(1)と第2排気管(2)に両端部が接続され、両排気管(1),(2)の変位を吸収するベローズ(3)と、
    プレート材により前記ベローズ(3)の外周を覆う筒状に形成されたアウタカバー(5)と、
    一端部がベローズ(3)の両端部にそれぞれ接続された第1プロテクタ(7')と第2プロテクタ(7")と、
    前記アウタカバー(5)と同一軸上で、且つ、アウタカバー(5)の一端部と第1プロテクタ(7')の他端部との間に介装され、バネ両端部をそれぞれアウタカバー(5)と第1プロテクタ(7 ' )に固定結合させることにより、ベローズ(3)の伸縮と、引っ張りと圧縮の両方で同じバネ特性が発揮される第1コイルバネ(6')と、
    前記アウタカバー(5)と同一軸上で、且つ、アウタカバー(5)の他端部と第2プロテクタ(7")の他端部との間に介装され、バネ両端部をそれぞれアウタカバー(5)と第2プロテクタ(7")に固定結合させることにより、ベローズ(3)の伸縮と、引っ張りと圧縮の両方で同じバネ特性が発揮される第2コイルバネ(6")と、
    前記ベローズ(3)の内径部に添って多数のリング(82,83・・)が引っ張り・圧縮方向と曲げ方向と剪断方向への所定の動き代を付与されて筒状に連結一体化された状態で両端部を前記ベローズ(3)の両端部に固定されたインターロック管(8)と、
    を備えていることを特徴とする自動車排気系用フレキシブルチューブ。
  3. 請求項1または請求項2記載の自動車排気系用フレキシブルチューブにおいて、
    前記コイルバネ(6)または第1コイルバネ(6’)と第2コイルバネ(6”)とを、巻き径が一定で管軸に平行配置される円筒コイルバネとしたことを特徴とする自動車排気系用フレキシブルチューブ。
  4. 請求項1または請求項2記載の自動車排気系用フレキシブルチューブにおいて、
    前記コイルバネ(6)または第1コイルバネ(6’)と第2コイルバネ(6”)とを、始端側の巻き径がプロテクタ外径とほぼ一致し、終端側の巻き径が始端側より拡大した円錐コイルバネとしたことを特徴とする自動車排気系用フレキシブルチューブ。
  5. 請求項1ないし請求項4記載の自動車排気系用フレキシブルチューブにおいて、
    前記インターロック管(8)を形成しているリング(82,83・・)が、一方の縁に断面略J字状の鉤部(82a,83a・・)を有し他方の縁に前記一方の縁の鉤部と逆向きの鉤部(82b,83b・・)を有し、かつ両鉤部は隣接するリングの鉤部を係止した状態でリング同士の引っ張り・圧縮方向と曲げ方向と剪断方向に変位可能な隙間(a,b,c)を有していることを特徴とする自動車排気系用フレキシブルチューブ。
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