JPH10266255A - ふるい装置付きスケルトンバケット - Google Patents

ふるい装置付きスケルトンバケット

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JPH10266255A
JPH10266255A JP7703897A JP7703897A JPH10266255A JP H10266255 A JPH10266255 A JP H10266255A JP 7703897 A JP7703897 A JP 7703897A JP 7703897 A JP7703897 A JP 7703897A JP H10266255 A JPH10266255 A JP H10266255A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 油圧ショベルに取り付けるスケルトンバケッ
トのふるい作業をきめ細かく、かつ効率良く行えるよう
にする。 【解決手段】 少なくとも底面にマス目状フレームを備
えたスケルトンバケットの内部に、油圧モータにより偏
心駆動される駆動用主軸をバケット本体の側面フレーム
間に装架し、上記駆動用主軸よりバケット本体の開口端
側へと延在する支持フレームを間隔をあけて設け、該支
持フレーム上にふるい網を着脱自在に取り付け、上記駆
動用主軸を油圧モータにより上下および水平方向へ振動
させ、該駆動用主軸に上記支持フレーム及びふるい網を
連動させてバケット本体に収容した土砂や破砕物を上記
ふるい網を通してふるい分ける構成としている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ふるい装置付きス
ケルトンバケットに関し、油圧ショベルのアームにアタ
ッチメント式に取り付け、スケルトンバケット内に掬い
取った残土のガラ、土砂等の各種のふるい分け作業を効
率良く行うものである。
【0002】
【従来の技術】従来、建造物の解体時に発生する石材、
コンクリート材等のガラは、まず、クラッシャーで砕い
た後、図6に示す如き、底板部にマス目状のフレーム1
を設けたスケルトンバケット2に上記破砕物をすくいと
り、該スケルトンバケット2を取り付けた油圧ショベル
のアーム3を作動させることにより、スケルトンバケッ
ト2のフレーム1で仕切られた穴1aより所要の大きさ
の破砕物を落下させて、破砕物の大きさに応じたふるい
分けが行われていた。なお、上記破砕物に限らず、玉
石、砂利採取、土砂のふるい分け作業も、上記と同様
に、スケルトンバケットを用いて行われていた。
【0003】しなしながら、上記スケルトンバケット2
では、油圧ショベルのアーム3を動かさなければならな
いため、作動速度が遅く、その結果、ふるい分けが能率
よく行いない問題がある。スケルトンバケット2の作動
を高速化させて作業効率を上げようとすると、油圧ショ
ベルのオペレータに手数がかかると共に疲労が大きくな
る問題がある。
【0004】上記した問題に対して、油圧ショベルのア
ームに取り付けられるが、ふるい分け時にアームを作動
させることなく、すくいとった破砕物、土砂等をふるい
分けることができる図7(A)(B)に示す自動ふるい
機が提供されている。
【0005】上記自動ふるい機は、長方形状の箱形とな
ったバケット2’の底面にふるい網4を取り付けたスラ
イド枠5を側面ローラ6と下部ローラ7とで摺動自在に
支持する一方、バケット2’に油圧モータ8を搭載し、
該油圧モータ8の回転を駆動チェーン9を介してクラン
ク10に伝達して前後往復作動させ、該クランク10を
上記スライド枠5の後端に連結している。よって、油圧
モータ8の回転によりスライド枠5が水平方向に前後往
復移動し、ふるい網4を前後に移動させてバケット2’
の土砂をふるい網4の大きさに応じてふるい分けてい
る。
【0006】上記図7に示す自動ふるい機では、油圧シ
ュベルに取り付けたバケット2’によるふるい作業時
に、油圧シュベルのアームを作動させずに、バケット
2’内のふるい網4を取り付けたスライド枠を前後往復
移動させるだけであるため、作業能率を高めることがで
きると共に、ふるい網を交換することによりふるい分け
る大きさを容易に調節できる利点がある。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記ふ
るい機では、ふるい網4を水平方向に前後往復移動させ
るだけであるため、さらに、上下往復移動を加える場合
と比較して、ふるい分けの作業性が劣る問題がある。さ
らに、バケット2’が平板な長方形の箱状であるため、
バケット2’内への土砂や破砕物の収容量が少ない。
【0008】また、ロ字枠状のスライド枠5の開口部に
ふるい網4を張設しただけの構造であるため、強度的に
弱い問題がある。かつ、スライド枠5自体も後端がクラ
ンク10に連結されているだけで、土砂等をすくいとる
側に面する前端はフリーとなっているため、このフリー
側に土砂等が詰ま理やすく、この場合、油圧モータ8を
駆動してもスライド枠5は容易に作動せずに、作動不良
が発生しやすい。さらに、油圧モータ8の回転を駆動チ
ェーン9を介してクランク10に伝達し、該クランク1
0のスライド枠5に連結した構成であるため、駆動伝達
機能の部品点数が多く、その分、故障が発生しやすくメ
ンテナンスに手数がかかる問題がある。さらに、スライ
ド枠5を支持する側面ローラ6および下部ローラ7に摩
耗が発生しやすく、耐久性の点で劣る等、種々の問題が
あった。
【0009】本発明は、上記した問題に鑑みてなされた
もので、ふるい網によるふるい分け作業を更に効率良く
行えるようにし、かつ、バケットの形態を特種な形態で
はなく、通常の収容量の大きな形態のままとし、かつ、
強度的に優れていると共に、部品点数を少なくして故障
の発生率し、メンテナンスに手数がかからないふるい装
置付きバケットを提供することを課題としている。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明は、請求項1で、少なくとも底面にマス目状
フレームを備えたスケルトンバケットの内部に、油圧モ
ータにより偏心駆動される駆動用主軸をバケット本体の
側面フレーム間に装架し、上記駆動用主軸よりバケット
本体の開口端側へと延在する支持フレームを間隔をあけ
て設け、該支持フレーム上にふるい網を着脱自在に取り
付け、上記駆動用主軸を油圧モータにより上下および水
平方向へ振動させ、該駆動用主軸に上記支持フレーム及
びふるい網を連動させてバケット本体に収容した土砂や
破砕物を上記ふるい網を通してふるい分ける構成として
いることを特徴とするふるい装置付きスケルトンバケッ
トを提供している。
【0011】上記構成のふるい装置付きスケルトンバケ
ットでは、ふるい網を水平方向に往復移動させるだけで
なく、上下方向へも往復移動させ、上下および水平方向
の両方に振動させるため、ふるい網上の土砂等が非常に
効率よくふるい分けることができる。
【0012】さらに、ふるい網の駆動機構は油圧モータ
の偏心させた出力軸を駆動用主軸に内嵌するだけの簡単
な構成で、前記した従来例で必要とされた駆動用チェー
ン、クランク等の伝動機構は不要となり、作動の信頼性
を高めることができる。
【0013】上記駆動用主軸は内輪と外輪とをベアリン
グを介して嵌合した形状とし、上記内輪に上記油圧モー
タの偏心させた出力軸を挿入して内輪を偏心回転させる
と共に外輪を上下および水平方向へ往復移動させる構成
としている(請求項2)。該構成とすることにより、油
圧モータの偏心させた出力軸により、支持フレームと連
動する駆動用主軸の外輪を上下および左右方向に移動さ
せて、ふるい網を振動させることができる。
【0014】上記支持フレームはバケット本体のマス目
状フレームと隙間をあけて設置し、非接触で振動する構
成としている(請求項3)。このようにバケット本体と
の摺動部を無くしているため、摩耗が少なく耐久性を高
めることができるとともに、作動時に騒音も発生しな
い。さらにまた、バケット本体に振動を負荷しないた
め、油圧ショベルのオペレータにかかる疲労も軽減でき
る。
【0015】上記駆動用主軸の外輪に環状の支持フレー
ム取付部を突設して、上記支持フレームの球状とした横
軸を嵌合して取り付ける一方、該支持フレームの先端の
横軸をバケット本体に設けたガイド用空間に摺動及び上
下動自在に収容して支持する構成とすることが好ましい
(請求項4)。
【0016】上記のように支持フレームと駆動用主軸と
を球面嵌合させると共に、支持フレームの先端をガイド
用空間に挿入した構成とすると、駆動用主軸と支持フレ
ームとの連動時に無理が発生しない。即ち、ふるい網上
に大量の土砂等が搭載された場合、支持フレームが駆動
用主軸に追従しにくい場合が発生するが、その場合、無
理に連動させないことにより、駆動用主軸および油圧モ
ータに負荷をかけないようにすることができる。
【0017】しかしながら、駆動用主軸に支持フレーム
を直接連結しても良い。また、支持フレームの先端をリ
ンクを介して上下および水平方向に移動可能にバケット
本体に連結してもよい。
【0018】上記バケット本体は略三角形の一対の側面
フレームと、油圧ショベルのアーム先端に着脱自在に取
り付けられるブラケットを突設した上面フレームと、底
面先端フレームと、これらフレームにかこまれた底面お
よび背面に上記マス目状フレームを設け、略三角形状の
土砂等の収容部を備え、該バケット本体の上記マス目状
フレームを上記ふるい網で覆うようにしており、かつ、
バケット本体の側面フレーム取り付けた上記油圧モータ
を、油圧ショベルに搭載した油圧源により駆動する構成
としている(請求項5)。
【0019】上記のようにバケット本体の収容部を略三
角形状とすると、土砂等をバケット本体に掬いあげやす
いと共に、バケット本体の収容量を増すことができる。
かつ、バケット本体の底面から背面にかけて設けるマス
目状フレームの全面にわたってふるい網を配置すると、
底面側からのみでなく背面側からもふるい分け作業がで
き、作業能率を高めることができる。
【0020】上記油圧モータはバケット本体の一側面の
フレームに取り付けて、該油圧モータの出力軸を上記駆
動用主軸に挿入して、該駆動用主軸の一端を支持する一
方、駆動用主軸の他端を弾性緩衝材を介して他側面フレ
ームに取り付けている(請求項6)。
【0021】上記のように駆動用主軸の一端を油圧モー
タで作動すると、他端側では上下および水平方向の移動
量は減衰しているため、ゴムブッシュ等の弾性緩衝材に
より支持すればよくなる。なお、一側面のフレームに油
圧モータを取り付け、他側面に伝導機構を介して回転す
る従動ローラを取り付け、該従動ローラにより駆動用主
軸の他端側を回転させてもよい。さらに、両側面のフレ
ームに油圧モータを取り付けて、駆動用主軸を両側より
同期回転させることも好ましい。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面を
参照して説明する。図1乃至図3は第1実施形態を示
し、図1に示す分解斜視図において、11は標準型のス
ケルトンバケット本体(以下、バケット本体と略す)、
12は該バケット本体11の内面に沿って取り付けるふ
るい装置、13はバケット本体11の側面フレームに固
定する振動発生用の油圧モータで、バケット本体11を
取り付ける油圧ショベル(図示せず)の油圧ポンプを油
圧源として、配管を介して圧油を供給している。
【0023】上記バケット本体11は標準型のスケルト
ンバケットの構成と略同一で、略三角形状の左右両側フ
レーム14A、14B、上面フレーム15、底面先端フ
レーム16および、上面フレーム15から底面先端フレ
ーム16にあけた開口部に設けるマス目状フレーム17
とよりなり、これらフレームにより略三角形の収容部C
を構成している。上記底面先端フレーム16の先端にす
くい用爪18を所定間隔をあけて突設している。また、
上面フレーム15に油圧ショベルのアームへの取付ブラ
ケット19を突設している。
【0024】上記ふるい装置12は底面側のマス目状フ
レーム17の内面に沿って着脱自在に取り付けられるも
ので、左右両側フレーム14Aと14Bとの間に装架す
る駆動用主軸20に、複数本の縦軸21aと、これら縦
軸21aにマス目状に交叉して連結した横軸21bとか
らなる支持フレーム21を後述するように取り付けてい
る。上記駆動用主軸20への取付側の横軸21b−1は
図3(A)に示すように比較的おおきな円形状とすると
共に、反対側の開口端側に位置する横軸21b−2は小
さい円形状としている。
【0025】該支持フレーム21の上面に(バケット本
体11内に取付時には内面)にふるい網22をビス23
を用いて交換可に取り付けている。該ふるい網22とし
ては金属製メッシュあるいはパンチングメタル等の強度
を有する金属多孔体を用いている。
【0026】上記駆動用主軸20は図2および図3に示
すように、外輪24の一端側にベアリング25を介して
内輪26を内嵌している。該内輪26には、バケット本
体11の側面フレーム14Aに固定した上記油圧モータ
13の偏心させた出力軸27を挿嵌することにより、駆
動用主軸20の一端を支持している。該駆動用主軸20
の外輪24の他端を閉鎖面とし、その中心より軸24a
を突設し、該軸24aに振動吸収用ゴムブッシュ28を
外嵌し、該ゴムブッシュ28を保持プレート29を介し
てビス30で側面フレーム14Bに取り付け、よって、
駆動用主軸20の他端を支持している。
【0027】上記駆動用主軸20の設置位置はバケット
本体11においてマス目状フレーム17の底面側奥端に
当たる位置に装架し、かつ、該駆動用主軸20および連
結した支持フレーム21がマス目状フレーム17と隙間
をあけて接しないように配置している。
【0028】上記油圧モータ13の出力軸27の偏心量
は、本実施形態では10mmに設定しており、よって、
図3(A)において、駆動用主軸20および連結したし
た支持フレーム21の外輪25が、Xで示す上下方向に
20mm、Yで示す水平方向に20mm移動するように
設定している。即ち、油圧モータ13により支持フレー
ム21の外輪25が上下および水平方向に20mmづつ
往復移動して振動するようにしている。なお、上記偏心
量はバケットの大きさによって適宜に設定される。
【0029】上記駆動用主軸20の外輪25の一部外周
より、図3(A)に示すように、環状の支持フレーム取
付部25bを突設し、該フレーム取付部25bに支持フ
レーム21に上記横軸21b−1を球面嵌合して取り付
け、駆動用主軸20の作動を支持フレーム21に伝達し
ている。一方、支持フレーム21の開口端側に位置する
横軸21b−2は、バケット本体11の底面先端フレー
ム16と、該底板先端フレーム16と間隔をあけて配置
したガイドフレーム31との間の隙間32に水平方向お
よび上下方向に20mm移動できる状態で挿入してい
る。
【0030】上記ガイドフレーム31は側面フレーム1
4Aと14Bとの間に形成しており、該ガイドフレーム
31と底面先端フレーム16との間の隙間32の先端に
は、上記すくい爪18を固定したプレート33を取り付
けて閉鎖している。
【0031】上記構成からなるふるい装置付きスケルト
ンバケットでは、バケット本体11のマス目状フレーム
17の底面の内面側全面にわたって、ふるい装置12の
マス目状の支持フレーム21が隙間をあけた非接触の状
態で位置し、該支持フレーム21の内面全面にふるい網
22が配置された構成となっている。
【0032】よって、スケルトンバケットにすくい取ら
れてふるい網22上の土砂あるいは破砕物は、ふるい網
22が上下および水平方向へ振動されることにより、上
下に跳びはねる共に左右に揺さぶられて、ふるい網22
により効率良くふるい分けられる。具体的には、モータ
13を油圧ショベルの油圧ポンプからの油圧で駆動して
出力軸27を偏心回転させると、駆動用主軸20の内輪
27が偏心回転し、ベアリング26を介して外輪25を
上下左右に移動する。この外輪25の動きに連動して支
持フレーム21及びふるい網22も上下左右に移動して
振動が発生する。該上下左右の両方向の振動により、ふ
るい網22上の土砂あるいは破砕物はふるい網の網目の
大きさに応じて、ふるい網22、マス目状の支持フレー
ム21およびバケット本体11のマス目状フレーム16
を通して落下して、所要の大きさにふるい分けられる。
【0033】このように、上記スケルトンバケットでは
ふるい網22を水平方向だけではなく、水平方向と上下
方向に振動させているため、ふるい網22上の土砂及び
破砕物等を迅速にふるい分けることができ、作業性を大
幅に高めることができる。しかも、バケット本体11は
標準的な三角形状の収容部Cを有する形状であるため、
油圧ショベルのアームを作動してバケット本体11内に
土砂あるいは破砕物等を容易かつ大量にすくい取ること
ができ、その分、ふるい分け作業も一度に大量に行うこ
とができる。
【0034】そのうえ、油圧モータ13の出力軸を偏心
させて、ふるい装置12の駆動用主軸20内に直接的に
嵌挿して、該駆動用主軸20を作動させているため、従
来必要とされた電動用チェーン、クランク等の伝達機構
を不要とできる。よって、部品点数の大幅な削減を図る
ことができると共に、故障発生箇所が減少し、その分、
メンテナンスも容易となる。
【0035】さらに、バケット本体11とふるい装置1
2とは殆ど非接触の状態としているため、振動が油圧シ
ョベルのオペレータに伝わらないと共に、バケット本体
11及びふるい機12側も摺動摩耗が発生せず、耐久性
を向上させることができ、かつ、摺動による騒音も発生
させない。
【0036】なお、ふるい装置21に取り付けるふるい
網22は支持フレーム21にビス31で取り付けている
ため、選別の種類に応じて、その網目の大きさを変えた
ものと容易に取り替えることが出来ることは言うまでも
ない。
【0037】図4は第1実施形態の変形例を示し、バケ
ット本体11の背面から底面先端にかけてマス目状フレ
ーム17を設けた箇所の全面に、ふるい装置12の支持
フレーム21を配置してふるい網22を取り付けてい
る。即ち、支持フレーム21の縦軸21aを図示のよう
に上下方向から水平方向へと屈曲させており、該支持フ
レーム21の上端を駆動用主軸20に連結している。他
の構成は第1実施形態と同様であるため同一符号を付し
て説明を省略する。
【0038】上記図4に示す変形例では、スケルトンバ
ケットのマス目状フレーム17を設けた背面から底面の
全面にかけてふるい装置12のふるい網22を配置する
ため、第1実施形態と比較して、バケット本体11内に
土砂あるいは破砕物を背面側からもふるい網22を通し
てふるい分けることができる。
【0039】図5は第2実施形態を示し、第1実施形態
との相違点は、ふるい装置12の支持フレーム21の開
口端側の横軸21b−2とバケット本体11との取付機
構と、ふるい網22の支持フレーム21への取付機構で
あり、他の構成は同様であるため、同一符号を付して説
明を省略する。
【0040】即ち、第2実施形態のふるい装置12で
は、駆動用主軸20の外輪25から縦軸21aを間隔を
あけて突設し、これら縦軸21aの先端にのみ横軸21
b−2を取り付けている。この横軸21b−2の長さ方
向の両端にリンク40の一端に回転自在に取り付け、各
リンク40の他端をバケット本体11より突設したブラ
ケット41A、41Bに装架した軸42に回転自在に取
り付けている。よって、上記リンク40により横軸21
b−2は上下および水平方向への移動を可能とした状態
で支持される。
【0041】上記のようにふるい装置12の支持フレー
ム21の開口端側の横軸21b−2をリンク40を介し
てバケット本体11のフレームに連結しても、上下およ
び左右方向の振動を吸収することができる。
【0042】また、ふるい網22の長さ方向の両端には
取付プレート40、40を取り付け、これら取付プレー
ト40、40に取付孔40a、40aを設ける一方、支
持フレーム21の縦軸フレーム21aにボルト41を突
設し、該ボルト41を上記取付孔40aに挿入してナッ
ト(図示せず)で締め付けている。よって、ふるい網2
2は容易に交換することができる。
【0043】
【発明の効果】以上の説明より明らかなように、本発明
に係わるふるい装置付きスケルトンバケットによれば、
ふるい装置の駆動用主軸を上下および水平方向の2方向
へ振動させるため、該駆動用主軸と連動する支持フレー
ムに取り付けたふるい網は水平方向に往復移動するだけ
でなく上下方向へも往復移動して振動し、ふるい網上の
土砂等が非常に効率よくふるい分けることができる。
【0044】さらに、ふるい網の駆動機構は油圧モータ
の偏心させた出力軸を駆動用主軸に内嵌するだけの簡単
な構成で、前記した従来例で必要とされた駆動用チェー
ン、クランク等の伝動機構は不要となり、部品点数の低
減および取付手数の低減によりコストをさせることがで
きる。かつ、伝動機構をなくしているため、作動の信頼
性を高めることができると共に、メンテナンスも少なく
できる。
【0045】さらにまた、ふるい装置をバケット本体と
殆ど非接触としているため、接触摩耗を低減して耐久性
を高めることができ、かつ、摺動騒音も発生させない。
しかも、バケット本体を振動させないため、該バケット
をアームを介して取り付けた油圧ショベルのオペレータ
の疲労を低減できる。
【0046】さらに、ふるい装置の支持フレームと駆動
用主軸とを球面嵌合させると共に、支持フレームの先端
をガイド用空間に挿入した構成とすると、駆動用主軸と
支持フレームとの連動時に無理が発生しなず、この点か
らも耐久性を高めることができる。
【0047】また、バケット本体は通常の形状の略三角
形の収容部を有する標準型としているため、バケット内
に土砂等を掬いあげやすいと共に、バケット本体の収容
量を増すことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1実施形態の分解斜視図である。
【図2】 上記第1実施形態の底面部分を示す一部破断
平面図である。
【図3】 (A)は第1実施形態の要部側断面図、
(B)は要部正面図である。
【図4】 第1実施形態の変形例の要部側断面図であ
る。
【図5】 第2実施形態の分解斜視図である。
【図6】 従来のスケルトンバケットの斜視図である。
【図7】 他の従来例を示し、(A)は油圧ショベルに
取り付けた状態を示す概略正面図、(B)は要部拡大斜
視図である。
【符号の説明】
11 バケット本体 12 ふるい装置 13 油圧モータ 14A、14B 側面フレーム 18 爪 20 駆動用主軸 21 支持フレーム 21a 縦軸 21b 横軸 22 ふるい網 25 外輪 25a 支持フレーム取付部 26 ベアリング 27 内輪 28 ゴムブッシュ 32 ガイド空間
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成9年7月22日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】
【書類名】 明細書
【発明の名称】 ふるい装置付きスケルトンバケット
【特許請求の範囲】
【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ふるい装置付きス
ケルトンバケットに関し、油圧ショベルのアームにアタ
ッチメント式に取り付け、スケルトンバケット内に掬い
取った残土のガラ、土砂等の各種のふるい分け作業を効
率良く行うものである。
【0002】
【従来の技術】従来、建造物の解体時に発生する石材、
コンクリート材等のガラは、まず、クラッシャーで砕い
た後、図6に示す如き、底板部にマス目状のフレーム1
を設けたスケルトンバケット2に上記破砕物をすくいと
り、該スケルトンバケット2を取り付けた油圧ショベル
のアーム3を作動させることにより、スケルトンバケッ
ト2のフレーム1で仕切られた穴1aより所要の大きさ
の破砕物を落下させて、破砕物の大きさに応じたふるい
分けが行われていた。なお、上記破砕物に限らず、玉
石、砂利採取、土砂のふるい分け作業も、上記と同様
に、スケルトンバケットを用いて行われていた。
【0003】しなしながら、上記スケルトンバケット2
では、油圧ショベルのアーム3を動かさなければならな
いため、作動速度が遅く、その結果、ふるい分けが能率
よく行いない問題がある。スケルトンバケット2の作動
を高速化させて作業効率を上げようとすると、油圧ショ
ベルのオペレータに手数がかかると共に疲労が大きくな
る問題がある。
【0004】上記した問題に対して、油圧ショベルのア
ームに取り付けられるが、ふるい分け時にアームを作動
させることなく、すくいとった破砕物、土砂等をふるい
分けることができる図7(A)(B)に示す自動ふるい
機が提供されている。
【0005】上記自動ふるい機は、長方形状の箱形とな
ったバケット2’の底面にふるい網4を取り付けたスラ
イド枠5を側面ローラ6と下部ローラ7とで摺動自在に
支持する一方、バケット2’に油圧モータ8を搭載し、
該油圧モータ8の回転を駆動チェーン9を介してクラン
ク10に伝達して前後往復作動させ、該クランク10を
上記スライド枠5の後端に連結している。よって、油圧
モータ8の回転によりスライド枠5が水平方向に前後往
復移動し、ふるい網4を前後に移動させてバケット2’
の土砂をふるい網4の大きさに応じてふるい分けてい
る。
【0006】上記図7に示す自動ふるい機では、油圧シ
ュベルに取り付けたバケット2’によるふるい作業時
に、油圧シュベルのアームを作動させずに、バケット
2’内のふるい網4を取り付けたスライド枠を前後往復
移動させるだけであるため、作業能率を高めることがで
きると共に、ふるい網を交換することによりふるい分け
る大きさを容易に調節できる利点がある。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記ふ
るい機では、ふるい網4を水平方向に前後往復移動させ
るだけであるため、さらに、上下往復移動を加える場合
と比較して、ふるい分けの作業性が劣る問題がある。さ
らに、バケット2’が平板な長方形の箱状であるため、
バケット2’内への土砂や破砕物の収容量が少ない。
【0008】また、ロ字枠状のスライド枠5の開口部に
ふるい網4を張設しただけの構造であるため、強度的に
弱い問題がある。かつ、スライド枠5自体も後端がクラ
ンク10に連結されているだけで、土砂等をすくいとる
側に面する前端はフリーとなっているため、このフリー
側に土砂等が詰ま理やすく、この場合、油圧モータ8を
駆動してもスライド枠5は容易に作動せずに、作動不良
が発生しやすい。さらに、油圧モータ8の回転を駆動チ
ェーン9を介してクランク10に伝達し、該クランク1
0のスライド枠5に連結した構成であるため、駆動伝達
機能の部品点数が多く、その分、故障が発生しやすくメ
ンテナンスに手数がかかる問題がある。さらに、スライ
ド枠5を支持する側面ローラ6および下部ローラ7に摩
耗が発生しやすく、耐久性の点で劣る等、種々の問題が
あった。
【0009】本発明は、上記した問題に鑑みてなされた
もので、ふるい網によるふるい分け作業を更に効率良く
行えるようにし、かつ、バケットの形態を特種な形態で
はなく、通常の収容量の大きな形態のままとし、かつ、
強度的に優れていると共に、部品点数を少なくして故障
の発生率し、メンテナンスに手数がかからないふるい装
置付きバケットを提供することを課題としている。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明は、請求項1で、少なくとも底面にマス目状
フレームを備えたスケルトンバケットの内部に、油圧モ
ータにより偏心駆動される駆動用主軸をバケット本体の
側面フレーム間に装架し、上記駆動用主軸よりバケット
本体の開口端側へと延在する支持フレームを間隔をあけ
て設け、該支持フレーム上にふるい網を着脱自在に取り
付け、上記駆動用主軸を油圧モータにより上下および水
平方向へ振動させ、該駆動用主軸に上記支持フレーム及
びふるい網を連動させてバケット本体に収容した土砂や
破砕物を上記ふるい網を通してふるい分ける構成として
いることを特徴とするふるい装置付きスケルトンバケッ
トを提供している。
【0011】上記構成のふるい装置付きスケルトンバケ
ットでは、ふるい網を水平方向に往復移動させるだけで
なく、上下方向へも往復移動させ、上下および水平方向
の両方に振動させるため、ふるい網上の土砂等が非常に
効率よくふるい分けることができる。
【0012】さらに、ふるい網の駆動機構は油圧モータ
の偏心させた出力軸を駆動用主軸に内嵌するだけの簡単
な構成であるため、前記した従来例で必要とされた駆動
用チェーン、クランク等の伝動機構は不要となり、作動
の信頼性を高めることができる。
【0013】上記駆動用主軸は内輪と外輪とをベアリン
グを介して嵌合した形状とし、上記内輪に上記油圧モー
タの偏心させた出力軸を挿入して内輪を偏心回転させる
と共に外輪を上下および水平方向へ往復移動させる構成
としている(請求項2)。該構成とすることにより、油
圧モータの偏心させた出力軸により、支持フレームと連
動する駆動用主軸の外輪を上下および左右方向に移動さ
せて、ふるい網を振動させることができる。
【0014】上記支持フレームはバケット本体のマス目
状フレームと隙間をあけて設置し、非接触で振動する構
成としている(請求項3)。このようにバケット本体と
の摺動部を無くしているため、摩耗が少なく耐久性を高
めることができるとともに、作動時に騒音も発生しな
い。さらにまた、バケット本体に振動を負荷しないた
め、油圧ショベルのオペレータにかかる疲労も軽減でき
る。
【0015】上記駆動用主軸の外輪に環状の支持フレー
ム取付部を突設して、上記支持フレームの球状とした横
軸を嵌合して取り付ける一方、該支持フレームの先端の
横軸をバケット本体に設けたガイド用空間に摺動及び上
下動自在に収容して支持する構成とすることが好ましい
(請求項4)。
【0016】上記のように支持フレームと駆動用主軸と
を球面嵌合させると共に、支持フレームの先端をガイド
用空間に挿入した構成とすると、駆動用主軸と支持フレ
ームとの連動時に無理が発生しない。即ち、ふるい網上
に大量の土砂等が搭載された場合、支持フレームが駆動
用主軸に追従しにくい場合が発生するが、その場合、無
理に連動させないことにより、駆動用主軸および油圧モ
ータに負荷をかけないようにすることができる。
【0017】しかしながら、駆動用主軸に支持フレーム
を直接連結しても良い。また、支持フレームの先端をリ
ンクを介して上下および水平方向に移動可能にバケット
本体に連結してもよい。
【0018】上記バケット本体は略三角形の一対の側面
フレームと、油圧ショベルのアーム先端に着脱自在に取
り付けられるブラケットを突設した上面フレームと、底
面先端フレームと、これらフレームにかこまれた底面お
よび背面に上記マス目状フレームを設け、略三角形状の
土砂等の収容部を備え、該バケット本体の上記マス目状
フレームを上記ふるい網で覆うようにしており、かつ、
バケット本体の側面フレーム取り付けた上記油圧モータ
を、油圧ショベルに搭載した油圧源により駆動する構成
としている(請求項5)。
【0019】上記のようにバケット本体の収容部を略三
角形状とすると、土砂等をバケット本体に掬いあげやす
いと共に、バケット本体の収容量を増すことができる。
かつ、バケット本体の底面から背面にかけて設けるマス
目状フレームの全面にわたってふるい網を配置すると、
底面側からのみでなく背面側からもふるい分け作業がで
き、作業能率を高めることができる。
【0020】上記油圧モータはバケット本体の両側面の
フレームに取り付けた一対の油圧モータからなり、これ
ら油圧モータの出力軸を上記駆動用主軸の両端に挿入し
て該駆動用主軸の両端を支持して同期回転させている
(請求項6)。このように、フレーム両側に油圧モータ
を設置して、一対の油圧モータにより駆動用主軸を回転
させると、安定した回転がなされると共に、耐荷重性が
増加する。
【0021】あるいは、上記油圧モータはバケット本体
の一側面のフレームに取り付けて、該油圧モータの出力
軸を上記駆動用主軸に挿入して、該駆動用主軸の一端を
支持する一方、駆動用主軸の他端を弾性緩衝材を介して
他側面フレームに取り付けてもよい(請求項7)。
【0022】上記のように駆動用主軸の一端を油圧モー
タで作動すると、他端側では上下および水平方向の移動
量は減衰しているため、ゴムブッシュ等の弾性緩衝材に
より支持すればよくなる。なお、一側面のフレームに油
圧モータを取り付け、他側面に伝導機構を介して回転す
る従動ローラを取り付け、該従動ローラにより駆動用主
軸の他端側を回転させてもよい。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面を
参照して説明する。図1乃至図3は第1実施形態を示
し、図1に示す分解斜視図において、11は標準型のス
ケルトンバケット本体(以下、バケット本体と略す)、
12は該バケット本体11の内面に沿って取り付けるふ
るい装置、13はバケット本体11の側面フレームに固
定する振動発生用の油圧モータで、バケット本体11を
取り付ける油圧ショベル(図示せず)の油圧ポンプを油
圧源として、配管を介して圧油を供給している。
【0024】上記バケット本体11は標準型のスケルト
ンバケットの構成と略同一で、略三角形状の左右両側フ
レーム14A、14B、上面フレーム15、底面先端フ
レーム16および、上面フレーム15から底面先端フレ
ーム16にあけた開口部に設けるマス目状フレーム17
とよりなり、これらフレームにより略三角形の収容部C
を構成している。上記底面先端フレーム16の先端にす
くい用爪18を所定間隔をあけて突設している。また、
上面フレーム15に油圧ショベルのアームへの取付ブラ
ケット19を突設している。
【0025】上記ふるい装置12は底面側のマス目状フ
レーム17の内面に沿って着脱自在に取り付けられるも
ので、左右両側フレーム14Aと14Bとの間に装架す
る駆動用主軸20に、複数本の縦軸21aと、これら縦
軸21aにマス目状に交叉して連結した横軸21bとか
らなる支持フレーム21を後述するように取り付けてい
る。上記駆動用主軸20への取付側の横軸21b−1は
図3(A)に示すように比較的おおきな円形状とすると
共に、反対側の開口端側に位置する横軸21b−2は小
さい円形状としている。
【0026】該支持フレーム21の上面に(バケット本
体11内に取付時には内面)にふるい網22をビス23
を用いて交換可に取り付けている。該ふるい網22とし
ては金属製メッシュあるいはパンチングメタル等の強度
を有する金属多孔体を用いている。
【0027】上記駆動用主軸20は図2(A)および図
3に示すように、外輪24の一端側にベアリング25を
介して内輪26を内嵌している。該内輪26には、バケ
ット本体11の側面フレーム14Aに固定した上記油圧
モータ13の偏心させた出力軸27を挿嵌することによ
り、駆動用主軸20の一端を支持している。該駆動用主
軸20の外輪24の他端を閉鎖面とし、その中心より軸
24aを突設し、該軸24aに振動吸収用ゴムブッシュ
28を外嵌し、該ゴムブッシュ28を保持プレート29
を介してビス30で側面フレーム14Bに取り付け、よ
って、駆動用主軸20の他端を支持している。なお、図
2(B)に示すように、バケット本体11の側面フレー
ム14B側にも、フレーム14A側と同様に油圧モータ
13’を設置して、該油圧モータの出力軸を駆動用主軸
20の他端に挿入して支持し、油圧モータ13と13’
とを同期回転されて、駆動用主軸20を両側より回転駆
動させることも好ましい。
【0028】上記駆動用主軸20の設置位置はバケット
本体11においてマス目状フレーム17の底面側奥端に
当たる位置に装架し、かつ、該駆動用主軸20および連
結した支持フレーム21がマス目状フレーム17と隙間
をあけて接しないように配置している。
【0029】上記油圧モータ13の出力軸27の偏心量
は、本実施形態では10mmに設定しており、よって、
図3(A)において、駆動用主軸20および連結したし
た支持フレーム21の外輪25が、Xで示す上下方向に
20mm、Yで示す水平方向に20mm移動するように
設定している。即ち、油圧モータ13により支持フレー
ム21の外輪25が上下および水平方向に20mmづつ
往復移動して振動するようにしている。なお、上記偏心
量はバケットの大きさによって適宜に設定される。
【0030】上記駆動用主軸20の外輪25の一部外周
より、図3(A)に示すように、環状の支持フレーム取
付部25bを突設し、該フレーム取付部25bに支持フ
レーム21に上記横軸21b−1を球面嵌合して取り付
け、駆動用主軸20の作動を支持フレーム21に伝達し
ている。一方、支持フレーム21の開口端側に位置する
横軸21b−2は、バケット本体11の底面先端フレー
ム16と、該底板先端フレーム16と間隔をあけて配置
したガイドフレーム31との間の隙間32に水平方向お
よび上下方向に20mm移動できる状態で挿入してい
る。
【0031】上記ガイドフレーム31は側面フレーム1
4Aと14Bとの間に形成しており、該ガイドフレーム
31と底面先端フレーム16との間の隙間32の先端に
は、上記すくい爪18を固定したプレート33を取り付
けて閉鎖している。
【0032】上記構成からなるふるい装置付きスケルト
ンバケットでは、バケット本体11のマス目状フレーム
17の底面の内面側全面にわたって、ふるい装置12の
マス目状の支持フレーム21が隙間をあけた非接触の状
態で位置し、該支持フレーム21の内面全面にふるい網
22が配置された構成となっている。
【0033】よって、スケルトンバケットにすくい取ら
れてふるい網22上の土砂あるいは破砕物は、ふるい網
22が上下および水平方向へ振動されることにより、上
下に跳びはねる共に左右に揺さぶられて、ふるい網22
により効率良くふるい分けられる。具体的には、モータ
13を油圧ショベルの油圧ポンプからの油圧で駆動して
出力軸27を偏心回転させると、駆動用主軸20の内輪
27が偏心回転し、ベアリング26を介して外輪25を
上下左右に移動する。この外輪25の動きに連動して支
持フレーム21及びふるい網22も上下左右に移動して
振動が発生する。該上下左右の両方向の振動により、ふ
るい網22上の土砂あるいは破砕物はふるい網の網目の
大きさに応じて、ふるい網22、マス目状の支持フレー
ム21およびバケット本体11のマス目状フレーム16
を通して落下して、所要の大きさにふるい分けられる。
【0034】このように、上記スケルトンバケットでは
ふるい網22を水平方向だけではなく、水平方向と上下
方向に振動させているため、ふるい網22上の土砂及び
破砕物等を迅速にふるい分けることができ、作業性を大
幅に高めることができる。しかも、バケット本体11は
標準的な三角形状の収容部Cを有する形状であるため、
油圧ショベルのアームを作動してバケット本体11内に
土砂あるいは破砕物等を容易かつ大量にすくい取ること
ができ、その分、ふるい分け作業も一度に大量に行うこ
とができる。
【0035】そのうえ、油圧モータ13の出力軸を偏心
させて、ふるい装置12の駆動用主軸20内に直接的に
嵌挿して、該駆動用主軸20を作動させているため、従
来必要とされた電動用チェーン、クランク等の伝達機構
を不要とできる。よって、部品点数の大幅な削減を図る
ことができると共に、故障発生箇所が減少し、その分、
メンテナンスも容易となる。
【0036】さらに、バケット本体11とふるい装置1
2とは殆ど非接触の状態としているため、振動が油圧シ
ョベルのオペレータに伝わらないと共に、バケット本体
11及びふるい機12側も摺動摩耗が発生せず、耐久性
を向上させることができ、かつ、摺動による騒音も発生
させない。
【0037】なお、ふるい装置21に取り付けるふるい
網22は支持フレーム21にビス31で取り付けている
ため、選別の種類に応じて、その網目の大きさを変えた
ものと容易に取り替えることが出来ることは言うまでも
ない。
【0038】図4は第1実施形態の変形例を示し、バケ
ット本体11の背面から底面先端にかけてマス目状フレ
ーム17を設けた箇所の全面に、ふるい装置12の支持
フレーム21を配置してふるい網22を取り付けてい
る。即ち、支持フレーム21の縦軸21aを図示のよう
に上下方向から水平方向へと屈曲させており、該支持フ
レーム21の上端を駆動用主軸20に連結し、該駆動用
主軸の両端を一対の油圧モータで同期回転させている。
他の構成は第1実施形態と同様であるため同一符号を付
して説明を省略する。
【0039】上記図4に示す変形例では、スケルトンバ
ケットのマス目状フレーム17を設けた背面から底面の
全面にかけてふるい装置12のふるい網22を配置する
ため、第1実施形態と比較して、バケット本体11内に
土砂あるいは破砕物を背面側からもふるい網22を通し
てふるい分けることができる。
【0040】図5は第2実施形態を示し、第1実施形態
との相違点は、ふるい装置12の支持フレーム21の開
口端側の横軸21b−2とバケット本体11との取付機
構と、ふるい網22の支持フレーム21への取付機構で
あり、他の構成は同様であるため、同一符号を付して説
明を省略する。
【0041】即ち、第2実施形態のふるい装置12で
は、駆動用主軸20の外輪25から縦軸21aを間隔を
あけて突設し、これら縦軸21aの先端にのみ横軸21
b−2を取り付けている。この横軸21b−2の長さ方
向の両端にリンク40の一端に回転自在に取り付け、各
リンク40の他端をバケット本体11より突設したブラ
ケット41A、41Bに装架した軸42に回転自在に取
り付けている。よって、上記リンク40により横軸21
b−2は上下および水平方向への移動を可能とした状態
で支持される。
【0042】上記のようにふるい装置12の支持フレー
ム21の開口端側の横軸21b−2をリンク40を介し
てバケット本体11のフレームに連結しても、上下およ
び左右方向の振動を吸収することができる。
【0043】また、ふるい網22の長さ方向の両端には
取付プレート40、40を取り付け、これら取付プレー
ト40、40に取付孔40a、40aを設ける一方、支
持フレーム21の縦軸フレーム21aにボルト41を突
設し、該ボルト41を上記取付孔40aに挿入してナッ
ト(図示せず)で締め付けている。よって、ふるい網2
2は容易に交換することができる。
【0044】
【発明の効果】以上の説明より明らかなように、本発明
に係わるふるい装置付きスケルトンバケットによれば、
ふるい装置の駆動用主軸を上下および水平方向の2方向
へ振動させるため、該駆動用主軸と連動する支持フレー
ムに取り付けたふるい網は水平方向に往復移動するだけ
でなく上下方向へも往復移動して振動し、ふるい網上の
土砂等が非常に効率よくふるい分けることができる。
【0045】さらに、ふるい網の駆動機構は油圧モータ
の偏心させた出力軸を駆動用主軸に内嵌するだけの簡単
な構成で、前記した従来例で必要とされた駆動用チェー
ン、クランク等の伝動機構は不要となり、部品点数の低
減および取付手数の低減によりコストをさせることがで
きる。かつ、伝動機構をなくしているため、作動の信頼
性を高めることができると共に、メンテナンスも少なく
できる。
【0046】さらにまた、ふるい装置をバケット本体と
殆ど非接触としているため、接触摩耗を低減して耐久性
を高めることができ、かつ、摺動騒音も発生させない。
しかも、バケット本体を振動させないため、該バケット
をアームを介して取り付けた油圧ショベルのオペレータ
の疲労を低減できる。
【0047】さらに、ふるい装置の支持フレームと駆動
用主軸とを球面嵌合させると共に、支持フレームの先端
をガイド用空間に挿入した構成とすると、駆動用主軸と
支持フレームとの連動時に無理が発生しなず、この点か
らも耐久性を高めることができる。
【0048】また、バケット本体は通常の形状の略三角
形の収容部を有する標準型としているため、バケット内
に土砂等を掬いあげやすいと共に、バケット本体の収容
量を増すことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1実施形態の分解斜視図である。
【図2】 (A)は上記第1実施形態の底面部分を示す
一部破断平面図、(B)は(A)の一部変形例を示す平
面図である。
【図3】 (A)は第1実施形態の要部側断面図、
(B)は要部正面図である。
【図4】 第1実施形態の変形例の要部側断面図であ
る。
【図5】 第2実施形態の分解斜視図である。
【図6】 従来のスケルトンバケットの斜視図である。
【図7】 他の従来例を示し、(A)は油圧ショベルに
取り付けた状態を示す概略正面図、(B)は要部拡大斜
視図である。
【符号の説明】 11 バケット本体 12 ふるい装置 13 油圧モータ 14A、14B 側面フレーム 18 爪 20 駆動用主軸 21 支持フレーム 21a 縦軸 21b 横軸 22 ふるい網 25 外輪 25a 支持フレーム取付部 26 ベアリング 27 内輪 28 ゴムブッシュ 32 ガイド空間
【手続補正2】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図2
【補正方法】変更
【補正内容】
【図2】

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも底面にマス目状フレームを備
    えたスケルトンバケットの内部に、油圧モータにより偏
    心駆動される駆動用主軸をバケット本体の側面フレーム
    間に装架し、上記駆動用主軸よりバケット本体の開口端
    側へと延在する支持フレームを間隔をあけて設け、該支
    持フレーム上にふるい網を着脱自在に取り付け、上記駆
    動用主軸を油圧モータにより上下および水平方向へ振動
    させ、該駆動用主軸に上記支持フレーム及びふるい網を
    連動させてバケット本体に収容した土砂や破砕物を上記
    ふるい網を通してふるい分ける構成としていることを特
    徴とするふるい装置付きスケルトンバケット。
  2. 【請求項2】 上記駆動用主軸は内輪と外輪とをベアリ
    ングを介して嵌合した形状とし、上記内輪に上記油圧モ
    ータの偏心させた出力軸を挿入して内輪を偏心回転させ
    ると共に外輪を上下および水平方向へ往復移動させる構
    成としている請求項1に記載のふるい装置付きスケルト
    ンバケット。
  3. 【請求項3】 上記支持フレームはバケット本体のマス
    目状フレームと隙間をあけて設置し、非接触で振動する
    構成としている請求項1または請求項2に記載のふるい
    装置付きスケルトンバケット。
  4. 【請求項4】 上記駆動用主軸の外輪に環状の支持フレ
    ーム取付部を突設して、上記支持フレームの球状とした
    横軸を嵌合して取り付ける一方、該支持フレームの先端
    の横軸をバケット本体に設けたガイド用空間に摺動及び
    上下動自在に収容して支持している請求項1乃至請求項
    3のいずれか1項に記載のふるい装置付きスケルトンバ
    ケット。
  5. 【請求項5】 上記バケット本体は略三角形の一対の側
    面フレームと、油圧ショベルのアーム先端に着脱自在に
    取り付けられるブラケットを突設した上面フレームと、
    底面先端フレームと、これらフレームにかこまれた底面
    および背面に上記マス目状フレームを設け、略三角形状
    の土砂等の収容部を備え、該バケット本体の上記マス目
    状フレームを上記ふるい網で覆うようにしており、か
    つ、バケット本体の側面フレーム取り付けた上記油圧モ
    ータを、油圧ショベルに搭載した油圧源により駆動する
    構成としている請求項1乃至請求項4のいずれか1項に
    記載したふるい装置付きスケルトンバケット。
  6. 【請求項6】 上記油圧モータはバケット本体の一側面
    のフレームに取り付けて、該油圧モータの出力軸を上記
    駆動用主軸に挿入して、該駆動用主軸の一端を支持する
    一方、駆動用主軸の他端を弾性緩衝材を介して他側面フ
    レームに取り付けている請求項1乃至請求項5のいずれ
    か1項に記載のおふるい装置付きスケルトンバケット。
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