JPH10265602A - アルケニル芳香族樹脂発泡体の製造方法および製造された発泡体 - Google Patents

アルケニル芳香族樹脂発泡体の製造方法および製造された発泡体

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JPH10265602A
JPH10265602A JP9072229A JP7222997A JPH10265602A JP H10265602 A JPH10265602 A JP H10265602A JP 9072229 A JP9072229 A JP 9072229A JP 7222997 A JP7222997 A JP 7222997A JP H10265602 A JPH10265602 A JP H10265602A
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alkenyl aromatic
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 環境適合性、圧縮強度、断熱性、燃焼性、生
産安定性に優れたアルケニル芳香族樹脂発泡体の製造方
法を提供する。 【解決手段】 アルケニル芳香族樹脂を加熱し溶融さ
せ、発泡剤を配合し発泡可能なゲル状物質となし、該ゲ
ル状物質を発泡に適する温度に冷却し、該ゲル状物質を
ダイを通して、より低圧の領域に押出して、発泡体を形
成する各工程を含むアルケニル芳香族樹脂発泡体の製造
方法において、発泡剤として、発泡剤の全重量に対して
50重量%を超え、80重量%未満の二酸化炭素を含む
発泡剤を使用することを特徴とするアルケニル芳香族樹
脂発泡剤の製造方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、アルケニル芳香族
樹脂押出発泡体の製造方法および該製造方法により製造
された発泡体に関する。さらに詳しくは、発泡剤として
二酸化炭素を主体とするものを使用するアルケニル芳香
族樹脂押出発泡体の製造方法および該製造方法により製
造された発泡体に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、ポリスチレン樹脂のようなアルケ
ニル芳香族樹脂を押出発泡させる際に発泡剤として、毒
性が少なく不燃性で化学的に安定な塩素原子含有ハロゲ
ン化炭素(以下、CFCと略す)が使用されてきた。た
とえば、ジクロロジフルオロメタンを発泡剤として使用
することが特公昭41−672号公報に開示されてい
る。
【0003】しかしながら、近年これらCFCはオゾン
層破壊の惧れが指摘され、CFCより安全な発泡剤とし
て、CFCの塩素原子を部分的に水素化した塩素原子含
有ハロゲン化炭化水素(以下、HCFCと略す)が使用
されている。たとえば、1,1−ジフルオロ−1−クロ
ロエタン(以下、HCFC142bと略す)を発泡剤と
して使用することが特公昭57−7175号公報に開示
されている。また、特公昭57−7175号公報には、
HCFC142bと、任意成分として塩化メチル、塩化
エチルのような塩化アルキルとを組み合わせた発泡剤が
開示されている。しかし、地球環境保護の観点からのさ
らなる改善のため、HCFCの使用量の低減、あるいは
他の発泡剤の使用が検討されている。
【0004】このような観点から、塩素原子およびフッ
素原子を分子中に含有しない無機ガスを発泡剤として使
用する方法が提案されている。たとえば二酸化炭素を発
泡剤として使用することが特開昭51−7068号公
報、特公平6−41161号公報、特開平3−8134
6号公報、特開平6−32930号公報等にそれぞれ開
示されている。
【0005】二酸化炭素に代表される無機ガスは一般に
オゾン層破壊が無く環境適合性に優れており、発泡体に
活用することが望まれているが、発泡体を構成する各気
泡同士が連結しやすく、すなわち、各気泡の独立性が低
いことや外気に対して気泡が開いてしまいやすく、圧縮
強度に解決すべき課題を多く残してしている。さらに、
たとえば二酸化炭素はアルケニル芳香族樹脂への混練含
浸が難しく、たとえば前記HCFC142bを使用した
場合に比べて製造時の圧力が高くなったり、押出し量の
変動が生じることがあり、産業上望まれる安定的な生産
が難しい傾向を有し、改善が望まれている。さらに、発
泡体の内部に部分的に過大な気泡が混じり、外観上、ま
た、局部強度上課題を有することがある。これらの点も
課題として解決されなければならない。
【0006】同様に、たとえば特開平1−195014
号公報において、二酸化炭素を80〜100重量%と
し、特定性質を有する炭化水素および/またはハロゲン
化炭化水素0〜20重量%と組み合わせた発泡剤を使用
し、発泡性樹脂組成物を特定の圧力に加圧された領域に
押出す製造方法が開示されているが、加圧された領域に
押出すため装置が複雑になり、生産性もわるく、しかも
二酸化炭素が多すぎるため、前記二酸化炭素を使用する
際の問題点を十分には克服することができない。
【0007】これに対して、二酸化炭素と他の発泡剤を
混合し発泡体の気泡独立性を改良しようという試みも提
案されている。たとえば特開平4−226547号公報
においては、アルコールおよび/またはケトンに、
二酸化炭素と、特定の炭化水素および/またはフッ素
化炭化水素とを混合使用することが開示されている。し
かし、該方法ではアルコールが多くを占める場合は該ア
ルコールの沸点が室温よりも高いため、発泡体の発泡性
と寸法安定性が低く、一方フッ素化炭化水素が多量を占
める場合には地球環境保護の観点から課題が残る。さら
に、該方法では二酸化炭素の使用量が最高でも発泡剤全
体の50重量%に限定されることから、環境への適合性
が低いなど、さらに解決を要する課題を含んでいる。
【0008】同様に、炭化水素と、分子中に塩素原子を
含まないフッ素化炭化水素(以下、HFCと略す)を同
時に使用することも提案されている。たとえば、特定の
HFCと炭化水素を同時に使用する方法が特表平8−5
02477号公報に、HCFCまたはHFCとi−ブタ
ンを同時に使用する方法が特開平4−189839号公
報に、それぞれ開示されている。しかしHFCを多量に
使用してこれらの方法を実施した場合、HFCは地球温
暖化に寄与する傾向が高いため、オゾン層破壊とは別の
観点からの環境適合性の更なる改善が望まれる。一方炭
化水素を主成分とした場合には、可燃性が強くなる傾向
を有するため、その産業上の利用範囲に制約を有する。
【0009】これに対して、アルコール0〜70重量
%、二酸化炭素0〜50重量%、特定の炭化水素0〜8
8重量%、特定のHFC2〜90重量%からなる発泡剤
を使用して発泡体をうる方法が特開平6−200068
号公報に開示されている。しかし、この方法では二酸化
炭素を使用しない場合を含むことや、全発泡剤に対して
二酸化炭素は最高でも50重量%であり、二酸化炭素に
比し地球温暖化係数のさらに高いHFC等の発泡剤を、
発泡剤全体としては結局のところ多く使用する結果にな
る可能性があることから、地球環境問題の解決に課題を
有しており、環境適合性の面で未だ不充分である。さら
に、炭化水素がゼロであるばあいも開示さているが、炭
化水素がゼロの場合でHFCも少量である場合、気泡の
生成および維持が困難、すなわち気泡内圧が十分でな
く、独立気泡率の低下や寸法安定性の不足を招く可能性
がある。さらにそれぞれの発泡剤が発泡剤中の70重量
%〜90重量%の多量を占める場合も開示されている
が、沸点が比較的高いアルコールが増える場合は断熱性
と強度、生産安定性、発泡性に課題を有する可能性があ
る。また、炭化水素が多量を占める場合は可燃性の課題
を有する可能性がある。また、HFCが多量を占める場
合は地球温暖化問題を無視できなくなる。
【0010】これに対して、例えば特開平2−1130
38号公報においては、HCFC142bおよび/また
はCFC12を0〜30重量%、塩化エチルおよび/ま
たは二酸化炭素を10〜60重量%、炭素数3〜5の飽
和炭化水素20〜90重量%を使用して発泡体を製造す
ることが開示されている。この方法においては、二酸化
炭素の量については、先の例より多量となり、環境面か
らは好ましい方向が示されているが、組み合わせて使用
する他の発泡剤の種類および量の特定に課題を含んでい
る。すなわち、この方法に示されたCFCは現在におい
ては使用すべきではないことは当然である上、HCFC
142bを使用する場合でも、前述のように環境保護の
観点から更なる改善が望まれている。また、特に炭化水
素を多量に使用した場合には可燃性が高くなる。
【0011】このように、従来技術では産業上の要請に
十分に応えることができず、さらにより優れた環境適合
性を有し、かつ、良好な発泡体がえられる製造方法が望
まれているのが現状である。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】本発明が解決しようと
する課題は、オゾン層破壊がなく、独立気泡率が高く、
圧縮強度、断熱性に優れたアルケニル芳香族樹脂押出発
泡体の、安定的な製造方法及び該方法により製造された
発泡体を提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明者は、上記課題の
解決のため鋭意研究の結果、アルケニル芳香族樹脂を押
出発泡するに際し、発泡剤として少なくとも特定量の二
酸化炭素を用いる製造方法をとることで、オゾン層破壊
がなく環境適合性に優れ、独立気泡率が高く、圧縮強度
の高い、断熱性、燃焼性、外観に優れたアルケニ芳香族
樹脂押出発泡体を安定的に得ることができることを見出
し、本発明を完成するに至った。
【0014】すなわち本発明は、(1)アルケニル芳香
族樹脂を加熱し溶融させ、発泡剤を配合し発泡可能なゲ
ル状物質となし、該ゲル状物質を発泡に適する温度に冷
却し、該ゲル状物質をダイを通して、より低圧の領域に
押出して、発泡体を形成する各工程を含むアルケニル芳
香族樹脂発泡体の製造方法において、発泡剤として、発
泡剤の全重量に対して50重量%を超え、80重量%未
満の二酸化炭素を含む発泡剤を使用することを特徴とす
るアルケニル芳香族樹脂発泡体の製造方法に関する。
【0015】さらに本発明は、(2)発泡剤の全重量に
対して60重量%を超え、80重量%未満の二酸化炭素
を含む発泡剤を使用することを特徴とする前記(1)項
記載のアルケニル芳香族樹脂発泡体の製造方法に関す
る。
【0016】さらに本発明は、(3)発泡剤として、少
なくとも、二酸化炭素と、炭化水素を含むことを特徴と
する前記(1)または(2)項記載のアルケニル芳香族
樹脂発泡体の製造方法に関する。
【0017】さらに本発明は、(4)発泡剤として、少
なくとも、二酸化炭素と、炭化水素と、アルコールを含
むことを特徴とする前記(1)または(2)項記載のア
ルケニル芳香族樹脂発泡体の製造方法に関する。
【0018】さらに本発明は、(5)発泡剤として、少
なくとも、二酸化炭素と、炭化水素と、分子中に塩素原
子を含まないフッ素化炭化水素を含むことを特徴とする
前記(1)または(2)項記載のアルケニル芳香族樹脂
発泡体の製造方法に関する。
【0019】さらに本発明は、(6)発泡剤として、少
なくとも、二酸化炭素と、炭化水素と、分子中に塩素原
子を含まないフッ素化炭化水素と、アルコールを含むこ
とを特徴とする前記(1)または(2)項記載のアルケ
ニル芳香族樹脂発泡体の製造方法に関する。
【0020】さらに本発明は、(7)発泡剤の合計重量
が、アルケニル芳香族樹脂の重量に対し5.5重量%を
超え、20重量%以下であることを特徴とする前記
(1)、(2)、(3)、(4)、(5)、(6)項の
いずれかに記載のアルケニル芳香族樹脂発泡体の製造方
法に関する。
【0021】さらに本発明は、(8)炭化水素が、−9
0℃〜85℃の範囲に沸点を有する脂肪族炭化水素類よ
り選ばれる少なくとも1種であることを特徴とする前記
(2)、(3)、(4)、(5)、(6)、(7)項の
いずれかに記載のアルケニル芳香族樹脂発泡体の製造方
法に関する。
【0022】さらに本発明は、(9)炭化水素が、プロ
パン、n−ブタン、i−ブタン、n−ペンタン、i−ペ
ンタン、2,2−ジメチルプロパンよりなる群から選ば
れる少なくとも1種であることをと特徴とする前記
(8)項記載のアルケニル芳香族樹脂発泡体の製造方法
に関する。
【0023】さらに本発明は、(10)アルコールが、
1気圧下における沸点が50℃以上であるアルコール類
から選ばれる少なくとも1種であることを特徴とする前
記(4)、(6)、(7)項のいずれかに記載のアルケ
ニル芳香族樹脂発泡体の製造方法に関する。
【0024】さらに本発明は、(11)アルコールが、
炭素数1〜6の1価のアルコール類から選ばれる少なく
とも1種であることかを特徴とする前記(10)項記載
のアルケニル芳香族樹脂発泡体の製造方法に関する。
【0025】さらに本発明は、(12)アルコールが、
メタノール、エタノール、1−プロパノール、i−プロ
ピルアルコール、1−ブタノール、2−ブタノール、t
−ブチルアルコール、i−ブチルアルコールよりなる群
から選ばれる少なくとも1種であることを特徴とする前
記(11)項記載のアルケニル芳香族樹脂発泡体の製造
方法に関する。
【0026】さらに本発明は、(13)分子中に塩素原
子を含まないフッ素化炭化水素が、1,1−ジフルオロ
エタン、1,1,1,2−テトラフルオロエタン、1,
1−1−トリフルオロエタン、1,1,1,2,2−ペ
ンタフルオロエタン、1,1,1,2,3,3−ヘキサ
フルオロプロパン、1,1,2,2,3−ペンタフルオ
ロプロパン、1,1−3,3,3−ペンタフルオロプロ
パンよりなる群から選ばれる少なくとも1種であること
を特徴とする前記(5)、(6)、(7)項のいずれか
に記載のアルケニル芳香族樹脂発泡体の製造方法に関す
る。
【0027】さらに本発明は、(14)分子中に塩素原
子を含まないフッ素化炭化水素が、1,1−ジフルオロ
エタン、1,1,1,2−テトラフルオロエタンよりな
る群から選ばれる少なくとも1種であることを特徴とす
る前記(13)項記載のアルケニル芳香族樹脂発泡体の
製造方法に関する。
【0028】さらに本発明は、(15)アルケニル芳香
族樹脂がスチレン系樹脂であることを特徴とする前記
(1)、(2)、(3)、(4)、(5)、(6)、
(7)、(8)、(9)、(10)、(11)、(1
2)、(13)、(14)項のいずれかに記載のアルケ
ニル芳香族樹脂発泡体の製造方法に関する。
【0029】さらに本発明は、(16)アルケニル芳香
族樹脂がポリスチレンであることを特徴とする前記(1
5)項記載のアルケニル芳香族樹脂発泡体の製造方法に
関する。
【0030】さらに本発明は、(17)製造後72時間
経過した以後に、発泡体が少なくとも炭化水素を含み、
かつ、炭化水素の発泡体中における量が、発泡体100
g当り0.02モル〜0.13モルであることを特徴と
する前記(3)、(4)、(5)、(6)、(7)、
(8)、(9)、(15)、(16)項のいずれかに記
載の方法により製造されたアルケニル芳香族樹脂発泡体
に関する。
【0031】さらに本発明は、(18)製造後72時間
経過した以後に、発泡体が少なくとも分子中に塩素原子
を含まないフッ素化炭化水素を含み、かつ、分子中に塩
素原子を含まないフッ素化炭化水素の発泡体中における
量が、発泡体100g当たり0.02モル〜0.13モ
ルであることを特徴とする前記(5)、(6)、
(7)、(13)、(14)、(15)、(16)項の
いずれかに記載の方法により製造されたアルケニル芳香
族樹脂発泡体に関する。
【0032】さらに本発明は、(19)製造後72時間
経過した以後に、発泡体が少なくとも分子中に塩素原子
を含まないフッ素化炭化水素と、炭化水素を含み、か
つ、分子中に塩素原子を含まないフッ素化炭化水素と、
炭化水素の発泡体中における合計量が、発泡体100g
当たり0.02モル〜0.13モルであることを特徴と
する前記(5)、(6)、(7)、(8)、(9)、
(13)、(14)、(15)、(16)項のいずれか
に記載の方法により製造されたアルケニル芳香族樹脂発
泡体に関する。
【0033】さらに本発明は、(20)前記(1)、
(2)、(3)、(4)、(5)、(6)、(7)、
(8)、(9)、(10)、(11)、(12)、(1
3)、(14)、(15)、(16)項のいずれかに記
載の方法により製造されたことを特徴とするアルケニル
芳香族樹脂発泡体に関する。
【0034】
【発明の実施の形態】本発明に用いられるアルケニル芳
香族樹脂としては、スチレン系樹脂などがあげられる。
スチレン系樹脂としては、たとえば、スチレン、メチル
スチレン、エチルスチレン、イソプロピルスチレン、ジ
メチルスチレン、ブロモスチレン、クロロスチレン等の
スチレン系単量体の単独重合体または2種以上の組み合
わせからなる共重合体、前記スチレン系単量体の1種ま
たは2種以上と、ブタジエン、アクリル酸、メタクリル
酸、アクリル酸メチル、メタクリル酸メチル、アクリロ
ニトリル、無水イタコン酸などのスチレン系単量体以外
の単量体の1種または2種以上とを共重合させた共重合
体などがあげられる。該共重合体におけるスチレン系単
量体の共重合割合は50重量%以上が好ましい。これら
スチレン系樹脂は単独でまたは混合して使用できる。ま
た、前記スチレン系単量体と他の単量体を共重合させる
のではなく、スチレン系単量体の重合体と他の単量体の
重合体をブレンドしても良く、ジエン系強化ポリスチレ
ンやアクリル系強化ポリスチレンをブレンドすることも
できる。
【0035】これらのアルケニル芳香族樹脂の中では、
ポリスチレンに代表されるスチレン系樹脂は、本発明に
おいて好適に使用しうるものであり、ポリスチレンがさ
らに好ましい。
【0036】本発明で使用する発泡剤は、少なくとも特
定量の二酸化炭素を含む。
【0037】また、本発明においては、発泡剤として二
酸化炭素に加えて他の発泡剤が併用されるが、炭化水
素、アルコール、塩素原子を含まないフッ素化炭化水素
などが好ましい。
【0038】二酸化炭素を含む発泡剤全体中での二酸化
炭素の混合量は、二酸化炭素を含む発泡剤全体の重量に
対して、50重量%を超え、80重量%未満であること
が、地球環境への適合性、可燃性の観点から好ましい。
さらに好ましくは60重量%を超え、80重量%未満で
ある。60重量%以下、特に50重量%以下では環境適
合性の高い二酸化炭素を使用する効果が薄れる上、相対
的に増加する併用する発泡剤によって課題を生ずること
がある。たとえば、炭化水素が増加する場合、一般に可
燃性である炭化水素に起因する燃焼性が発泡体に現れや
すくなり、分子中に塩素原子を有さないフッ素化炭化水
素が増加する場合、地球温暖化への寄与が大きくなる傾
向にあり、またアルコールが増加する場合には発泡性お
よび寸法安定性の課題が顕著に現れることがある。二酸
化炭素の混合量が80重量%以上では従来の技術と同様
の二酸化炭素を用いて発泡させる場合の課題が十分に解
決されず、高価な高圧を達成しうる製造装置等が必要と
なることがある。
【0039】二酸化炭素を含む発泡剤の合計重量は、ア
ルケニル芳香族樹脂の重量に対して5.5重量%を超
え、20重量%以下であることが好ましい。5.5重量
%以下では発泡倍率が低く樹脂発泡体としての軽量、断
熱等の特性が発揮されにくく、20重量%を超えると過
剰な発泡剤量のため発泡体中にボイドなどの不良を生じ
ることがある。
【0040】本発明で使用される炭化水素としては、−
90℃〜85℃の範囲に沸点を有する脂肪族炭化水素類
より選ばれる少なくとも1種が好ましい。沸点が低すぎ
るものは蒸気圧が高くなり、取り扱いに際して高圧が必
要になり、産業上課題を含む。沸点が高すぎるものは発
泡体の加熱時の物性、特に強度の低下が大きくなる傾向
を有する。
【0041】また、前記脂肪族炭化水素類としては、取
り扱いの容易性、安定性、価格などの観点から、プロパ
ン、n−ブタン、i−ブタン、n−ペンタン、i−ペン
タン、2,2−ジメチルプロパンよりなる群から選ばれ
る少なくとも1種がさらに好ましい。
【0042】本発明で使用されるアルコールとしては、
1気圧下における沸点が50℃以上であるアルコール類
から選ばれる少なくとも1種が好ましい。沸点が50℃
以上のものはアルケニル芳香族樹脂との混合性が特に良
好であるためである。
【0043】さらにアルコールは、炭素数1〜6の1価
のアルコール類から選ばれる少なくとも1種が好まし
い。炭素数が多くなるにつれて発泡性が悪化し、発泡体
の独立気泡率、耐熱性などが悪化するためである。
【0044】これらアルコールとしては、メタノール、
エタノール、1−プロパノール、i−プロピルアルコー
ル、1−ブタノール、2−ブタノール、t−ブチルアル
コール、i−ブチルアルコールよりなる群から選ばれる
少なくとも1種以上であることが、二酸化炭素の溶解性
と、発泡体の製造直後の形状安定性良好であること、さ
らには製造された発泡体の気泡径のばらつきが比較的少
なく発泡体の機械特性のばらつきが低減されることから
さらに好ましい。
【0045】本発明で用いる分子中に塩素原子を含まな
いフッ素化炭化水素としては、HFCや分子中に塩素原
子を含まないフッ素化炭化水素エーテル(以下、HFE
と略す)があげられる。
【0046】これら分子中に塩素原子を含まないフッ素
化炭化水素としては、1,1−ジフルオロエタン、1,
1,1,2−テトラフルロエタン、1,1,1−トリフ
ルオロエタン、1,1,1,2,2−ペンタフルオロエ
タン、1,1,2,2,3−ペンタフルオロプロパン、
1,1,1,2,3,3−ヘキサフルオロプロパン、
1,1,3,3,3−ペンタフルオロプロパンよりなる
群から選ばれる少なくとも1種が、熱伝導率が比較的小
さく、得られた発泡体の断熱性能が高いため好ましい。
【0047】さらにこれら分子中に塩素原子を含まない
フッ素化炭化水素としては、1,1−ジフルオロエタ
ン、1,1,1,2−テトラフルロエタンよりなる群か
ら選ばれ少なくとも1種以上が、地球温暖化係数が比較
的小さく、得られた発泡体の環境適合性が高いこと、あ
るいは、該発泡体中の塩素原子を含まないフッ素化炭化
水素の気泡からの抜けが遅く、得られた発泡体の断熱性
能の維持期間が長くなることから特に好ましい。
【0048】これら発泡剤は目的に応じて特定量の二酸
化炭素と組み合わせて使用される。
【0049】圧縮強度の向上を主たる目的として、さら
に生産安定性の向上を目的とする場合には、二酸化炭素
と炭化水素を組み合わせるのが好ましい。
【0050】この場合、発泡剤の全重量に対して二酸化
炭素が50重量%を超え80重量%未満、好ましくは6
0重量%を超え80重量%未満、さらに好ましくは65
〜75重量%であり、炭化水素が50重量%未満20重
量%を超え、好ましくは40重量%未満20重量%を超
え、さらに好ましくは35〜25重量%である。炭化水
素の量が前記範囲より少ないと、二酸化炭素の量が相対
的に多くなり、二酸化炭素を発泡剤として使用する際の
問題点、すなわち独立気泡率が低下し、圧縮強度が低
く、生産性が低いなどの点が十分に克服できない傾向が
あり、一方前記範囲より多くなると、可燃性が生じる傾
向がある。
【0051】また、ボイド発生の減少とさらなる生産安
定性と、機械強度と外観を向上させる目的の場合には、
二酸化炭素と炭化水素とアルコールを組み合わせるのが
好ましい。
【0052】この場合、発泡剤の全重量に対して二酸化
炭素が50重量%を超え80重量%未満、好ましくは6
0重量%を超え80重量%未満であり、炭化水素とアル
コールの合計量が50重量%未満20重量%を超え、好
ましくは40重量%未満20重量%を超えるのが好まし
い。炭化水素とアルコールのそれぞれの適切な量につい
ては、炭化水素が10〜45重量%、さらに好ましくは
15〜35重量%、アルコールが5〜15重量%、さら
に好ましくは8〜13重量%であり、かつ炭化水素とア
ルコールの合計が前記炭化水素とアルコールの合計量範
囲にあることが好ましい。炭化水素が前記範囲より多い
場合やアルコール量が少ない場合は、アルコールの混合
量の減少のため生産安定性、たとえば押出圧力が、アル
コールを添加しない場合と同様となり、生産安定性への
寄与度が小さい。一方、炭化水素が前記範囲より少ない
場合やアルコール量が多い場合は、アルコール量が増加
するため発泡性や寸法安定性が低下することがある。
【0053】また、さらなる圧縮強度、断熱性および生
産安定性の向上と地球環境への負荷の低減を目的とする
場合には、二酸化炭素と、炭化水素と、分子中に塩素原
子を含まないフッ素化炭化水素を組み合わせるのが好ま
しい。
【0054】この場合、発泡剤の全重量に対して二酸化
炭素が50重量%を超え80重量%未満、好ましくは6
0重量%を超え80重量%未満であり、炭化水素と、分
子中に塩素原子を含まないフッ素化炭化水素の合計が5
0重量%未満20重量%を超え、好ましくは40重量%
未満20重量%を超えるのが好ましい。炭化水素と、分
子中に塩素原子を含まないフッ素化炭化水素のそれぞれ
の適切な量については、炭化水素が1〜45重量%、さ
らに好ましくは5〜30重量%、分子中に塩素原子を含
まないフッ素化炭化水素が5〜35重量%、さらに好ま
しくは10〜25重量%であり、かつ炭化水素と、分子
中に塩素原子を含まないフッ素化炭化水素の合計が、前
記炭化水素と、分子中に塩素原子を含まないフッ素化炭
化水素の合計量範囲にあることが好ましい。分子中に塩
素原子を含まないフッ素化炭化水素が前記範囲より少な
い場合は断熱性能が主として二酸化炭素と炭化水素を組
み合わせた場合と同等となる。分子中に塩素原子を含ま
ないフッ素化炭化水素が前記範囲より多い場合は、断熱
性は向上するが、地球温暖化への寄与が大きくなること
や、炭化水素より価格が高いため発泡体価格が上昇する
傾向となる。
【0055】また、ボイド発生のさらなる低減と、さら
なる機械強度、断熱性および生産安定性の向上と地球環
境への負荷の低減を目的とする場合には、二酸化炭素
と、炭化水素と、分子中に塩素原子を含まないフッ素化
炭化水素と、アルコールを組み合わせるのが好ましい。
【0056】この場合、発泡剤の全重量に対して二酸化
炭素が50重量%を超え80重量%未満、好ましくは6
0重量%を超え80重量%未満であり、炭化水素と、ア
ルコールと、分子中に塩素原子を含まないフッ素化炭化
水素の合計量が50重量%未満20重量%を超え、好ま
しくは40重量未満20重量%を超えるのが好ましい。
炭化水素と、アルコールと、分子中に塩素原子を含まな
いフッ素化炭化水素のそれぞれの適切な量については、
炭化水素が1〜45重量%、さらに好ましくは5〜30
重量%、アルコールが5〜15重量%、さらに好ましく
は8〜13重量%、分子中に塩素原子を含まないフッ素
化炭化水素が5〜35重量%、さらに好ましくは10〜
25重量%であり、かつ炭化水素と、アルコールと、分
子中に塩素原子を含まないフッ素化炭化水素の合計が、
前記炭化水素と、アルコールと、分子中に塩素原子を含
まないフッ素化炭化水素の合計量範囲にあることが好ま
しい。分子中に塩素原子を含まないフッ素化炭化水素が
前記範囲より少ない場合は断熱性能が主として二酸化炭
素と炭化水素を組み合わせた場合と同等となる。分子中
に塩素原子を含まないフッ素化炭化水素が前記範囲より
多い場合は、断熱性は向上するが、地球温暖化への寄与
が大きくなることや、炭化水素より価格が高いため発泡
体価格が上昇する傾向となる。また、アルコールが前記
範囲より少ないばあいにはボイドの発生低減や、生産安
定性に対する改善効果が薄く、前記範囲より多い場合に
は発泡性や寸法安定性が低下することがある。また、炭
化水素が多いばあいには分子中に塩素原子を含まないフ
ッ素化炭化水素が相対的に過小となり、また少ない場合
には相対的に分子中に塩素原子を含まないフッ素化炭化
水素が過大となるため、前述の分子中に塩素原子を含ま
ないフッ素化炭化水素の使用に関する問題が解決されな
い可能性がある。
【0057】本発明のアルケニル芳香族樹脂発泡体は、
アルケニル芳香族樹脂を加熱して溶融させ、高圧条件下
で発泡剤を配合し、発泡可能なゲル状物質を形成し、該
ゲル状物質を発泡に適した温度に冷却し、該ゲル状物質
をダイを通して、より低圧の領域に、通常は大気圧下に
押出して、発泡体生成物を形成することにより製造でき
る。
【0058】発泡剤を配合する前に、前記樹脂は、その
ガラス転移温度または融点、あるいは、それ以上の温度
に加熱される。発泡剤の配合は、加熱溶融樹脂に分散で
きるような方法で行なえばよい。すなわち、発泡体の製
造および/または開発に係わる分野で公知の手段、たと
えば、押出機、混合機により、溶融された前記樹脂に混
合、圧入または配合することができる。また、発泡剤成
分のそれぞれは、個別または同時に押出機に投入するこ
とができる。さらに発泡剤成分のそれぞれは、液体およ
び気体のいずれの状態で配合しても良い。
【0059】発泡体の製造に当たっては、さらに可塑
剤、発泡助剤、造核剤、難燃剤などを、本発明の効果を
阻害しない範囲内で、おおむねアルケニル芳香族樹脂1
00重量部に対して、これら配合剤の全量が10重量部
以下となる範囲で配合することができる。
【0060】これら配合剤としては、たとえば、塩化メ
チルや塩化エチルなどの塩化アルキル、ジメチルエーテ
ル、テトラヒドロフランなどのエーテル類、アセトン、
メチルエチルケトン、ジエチルケトンなどのケトン類、
ギ酸メチルエステル、プロピオン酸メチルエステルなど
の有機酸エステル類、シリカ、タルク、珪酸カルシウ
ム、ワラストナイト、カオリン、クレイ、マイカ、酸化
亜鉛、酸化チタン、ステアリン酸カルシウムやステアリ
ン酸バリウムなどの脂肪酸金属塩、ヘキサブロモシクロ
ドデカンなどの難燃剤、高分子型ヒンダードフェノール
系化合物などの抗酸化剤などが例示でき、これらは単独
または2種以上混合して使用することができる。
【0061】本発明による方法にて製造されたアルケニ
ル芳香族樹脂発泡体は、製造後一定期間、概ね72時間
経過した後でも、その発泡体中に少なくとも炭化水素
か、分子中に塩素原子を含まないフッ素化炭化水素か、
あるいは、その両方を、好ましくは発泡体100g中に
0.02モル〜0.13モル含む。発泡体中にこれら発
泡剤が、製造後一定時間を経過してもなお適量含まれる
ことで、発泡体の寸法、あるいは断熱性、あるいはその
両方が長期に渡り維持される。該発泡剤の量が少なくな
ると、発泡性が劣化するか、寸法収縮が激しいか、断熱
性の効果が十分に発揮されないか、あるいはその両方が
生じるため好ましくない。また、該発泡剤があまりにも
多量含まれると、逆に発泡体が膨張傾向を示すか、可燃
性が強くなるか、あるいは地球環境にとって好ましくな
いか、あるいはこれら不具合の2つないし3つの複合結
果が生じ、やはり好ましくない。
【0062】本発明によると、従来技術に比べて次のご
とき効果がえられる。
【0063】たとえばポリスチレン樹脂を樹脂として使
用した場合の従来技術では、つぎのごとき不具合があっ
た。
【0064】二酸化炭素だけでは発泡体を構成する各
気泡同士が連結しやすいく、さらに製造する際の温度、
圧力が高く製造費が高いことや、製造上不安定性を有し
ていた。
【0065】炭化水素のみでは可燃性と、断熱性に課
題を有していた。
【0066】特定のフッ素化炭化水素と炭化水素のみ
を用いた場合では地球環境への適合性または可燃性にお
いて問題を生じていた。
【0067】二酸化炭素が少量でありHFCが多量で
あったために地球温暖化問題を生じていた。
【0068】炭化水素がゼロであったために気泡が十
分に成長しなかったか、あるいはアルコールがゼロであ
ったために発泡剤の分散や膜の固化が不充分であった。
【0069】本発明ではこれらの欠点を解消し、つぎの
効果を奏する。
【0070】特定量の二酸化炭素に炭化水素を適量混
合することで、気泡同士の独立度合いが高く、機械強度
において改善される上、製造時の温度、圧力が低減され
ることで製造時の安定性が向上する。
【0071】特定量の二酸化炭素に炭化水素とアルコ
ールを適量混合することで、良好な発泡性を示し気泡同
士の独立度合いが高く、さらに気泡径のばらつきが減少
され機械強度に優れ、さらに地球環境への適合性も高い
発泡体を得ることができる。さらに製造時の圧力が低減
されることにより製造時の安定性が向上する。
【0072】特定量の二酸化炭素に炭化水素と、分子
中に塩素原子を含まないフッ素化炭化水素を適量混合す
ることで、良好な発泡性を示し気泡同士の独立度合いが
高く機械強度に優れ、断熱性においても優れ、さらに地
球環境への適合性も比較的高い発泡体を得ることができ
る。さらに製造時の圧力が低減されることにより製造時
の安定性が向上する。
【0073】特定量の二酸化炭素に炭化水素と、分子
中に塩素原子を含まないフッ素化炭化水素と、アルコー
ルを適量混合することで、良好な発泡性を示し気泡同士
の独立度合いが高く、さらに気泡径のばらつきが減少さ
れ機械強度に優れ、断熱性においても優れ、さらに地球
環境への適合性も比較的高い発泡体を得ることができ
る。さらに製造時の圧力が低減されることにより製造時
の安定性が向上する。
【0074】しかも上記効果に加え、二酸化炭素も炭化
水素もオゾン破壊係数はゼロであるとされている上、地
球温暖化係数も従来使用されているHCFC142bは
もとよりHFC類に比較しても極めて低く環境適合性に
優れており、両者を多量に使用することで総体で環境適
合性に優れた発泡体となる。
【0075】
【実施例】次に本発明のアルケニル芳香族樹脂発泡体の
製造方法について、実施例と比較例をあげて、本発明の
優れている所以を詳細に説明するが、これらは単なる例
示であり、本発明はこれらに何ら限定されるものではな
い。なお、特に断らない限り、「部」は重量部、「%」
は重量%を表す。
【0076】発泡体の圧縮強度、熱伝導率、燃焼性につ
いてはJIS A 9511に準じて測定した。ただ
し、燃焼性については消炎時間をもって評価した。評価
基準は以下のとおりである。
【0077】圧縮強度 ○ 圧縮強度が1.6kgf/cm2以上 × 圧縮強度が1.6kgf/cm2未満 熱伝導率 ◎ 熱伝導率が0.029kcal/mhr℃以下 ○ 熱伝導率が0.029kcal/mhr℃を超え、
0.034kcal/mhr℃以下 × 熱伝導率が0.034kcal/mhr℃を超える 燃焼性 ○ 消炎時間が3.0秒以下 × 消炎時間が3.0秒を超える 独立気泡率(以下、独気率と略す)については、マルチ
ピクノメーター(湯浅アイオニクス(株)製)を使用
し、ASTM D−2856に準じて測定した。
【0078】発泡体の外観については、目視による検査
を行い、以下の基準で評価した。
【0079】○ 断面に未発泡樹脂塊およびボイドがな
く、かつ表面にシワおよび突起がほとんどない × 断面に未発泡樹脂塊およびボイドが多量に存在する
か、および/または、表面にシワおよび突起が顕著に存
在する 発泡体中に残存する発泡剤の残存モル数は、製造後72
時間経過した発泡体を(株)島津製作所製ガスクロマト
グラフGC−9Aを使用し、発泡体100gに対する残
存量を分析した。分析では炭化水素、および分子中に塩
素原子を含まないフッ素化炭化水素を分析対象とした。
【0080】以下の記載において、略号はそれぞれ下記
の物質を表すものである。
【0081】 CO2 :二酸化炭素 MeOH :メタノール EtOH :エタノール HFC152a:1,1−ジフルオロエタン HFC134a:1,1,1,2−テトラフルオロエタ
ン HFC236ea:1,1,1,2,3,3−ヘキサフ
ルオロプロパン HFC245fa:1,1,3,3,3−ペンタフルオ
ロプロパン
【0082】実施例1−1 ポリスチレン樹脂(新日鐵化学(株)製、商品名:エス
チレンG17、メルトインデックス(MI):3.1)
100部と、ポリスチレン樹脂100部に対して、臭素
系の難燃剤としてヘキサブロモシクロドデカン3.0
部、造核剤としてタルク0.1部とからなる樹脂混合物
をドライブレンドし、得られた樹脂混合物を口径65m
mと口径90mmのものを縦に連結した押出機へ約60
kg/hrの割合で供給した。
【0083】口径65mmの押出機に供給した樹脂混合
物を、200℃に加熱して溶融ないし可塑化し、混練
し、連結された口径90mmの押出機で樹脂温度を12
5℃に冷却し、口径90mmの押出機の先端に設けた厚
さ方向2mm,幅方向50mmの長方形断面の口金より
大気中へ押出し、押出し方向に直交する断面が概ね長方
形状の押出発泡体をえた。
【0084】この際、発泡剤として、CO270%とi
−ブタン30%とからなる発泡剤をポリスチレン樹脂1
00部に対して12部となるように、それぞれ別のライ
ンから、65mm押出機先端付近(90mm押出機との
連結部側の端部付近)から樹脂中に圧入した。
【0085】表1に記載したように、えられた発泡体
は、発泡倍率が31倍、発泡体の独気率が94%であっ
た。まだ該発泡体は圧縮強度が3.0kgf/cm2
あり、外観は平滑であった。さらに消炎時間は2.8秒
であった。またえられた発泡体の熱伝導率は0.032
kcal/mhr℃であった。またその際の口金部にお
ける押出圧力は72kgf/cm2であった。
【0086】実施例1−2〜1−6 表1に記載した条件以外は、実施例1−1と同様な条件
で押出発泡体をえた。なお、得られた発泡体の倍率、独
気率、圧縮強度、熱伝導率、消炎性、外観の評価結果は
表1に記載した。
【0087】比較例1−1 比較例として、二酸化炭素のみを発泡剤として用い、表
1に記載した条件以外は、実施例1−1と同様な条件で
押出発泡体を得た。なお、得られた該発泡体の発泡倍
率、独気率、圧縮強度、熱伝導率、消炎性、外観の評価
結果は表1に記載した。
【0088】実施例2−1 発泡剤として二酸化炭素、炭化水素およびアルコールの
混合物を用いた以外は実施例1−1と同様の方法で押出
発泡体を得た。その際、発泡剤として、CO270%と
i−ブタン20%とメタノール10%からなる発泡剤を
ポリスチレン樹脂100部に対して14部となるよう
に、それぞれ別のラインから、65mm押出機先端付近
(90mm押出機との連結部側の端部付近)から樹脂中
に圧入した。
【0089】表2に記載したように、えられた発泡体
は、発泡倍率が33倍、独気率が95%であった。ま
た、該発泡体は圧縮強度が3.2kgf/cm2、消炎
時間は2.8秒、外観は平滑であり、表2に記載したよ
うにいずれも前記評価基準に照らして○であった。また
その際、口金部における圧力は68kgf/cm2であ
った。
【0090】実施例2−2〜2−5 表2に記載した条件以外は、実施例2−1と同様な条件
で押出発泡体をえた。なお、えられた発泡体の発泡倍
率、独気率および圧縮強度、燃焼性、熱伝導率、外観に
関する評価は表2に記載した。
【0091】比較例2−1〜2−2 比較例として、二酸化炭素のみおよびi−ブタンのみを
それぞれ発泡剤として用い、表2に記載した条件以外は
実施例2−1と同様な条件で押出発泡体をえた。なお、
えられた発泡体の発泡倍率、独気率および圧縮強度、燃
焼性、熱伝導率、外観に関する評価は表2に記載した。
【0092】実施例3−1 発泡剤として二酸化炭素、炭化水素およびHFCの混合
物を用いた以外は実施例1−1と同様の方法で押出発泡
体を得た。その際、発泡剤として、CO270%とi−
ブタン10%とHFC152a 20%からなる発泡剤
をポリスチレン樹脂100部に対して14部となるよう
に、それぞれ別のラインから、65mm押出機先端付近
(90mm押出機との連結部側の端部付近)から樹脂中
に圧入した。
【0093】表3に記載したように、えられた発泡体
は、発泡倍率が32倍、発泡体の独気率が94%であっ
た。また、該発泡体の圧縮強度は3.1kgf/c
2、熱伝導率は0.028Kcal/mhr℃、消炎
時間は2.6秒、外観は平滑であり、表3に記載したよ
うにいずれも前記評価基準に照らして◎または○であっ
た。またその際、口金部における圧力は65kgf/c
2であった。
【0094】実施例3−2〜3−7 表3に記載した条件以外は、実施例3−1と同様な条件
で押出発泡体をえた。なお、えられた発泡体の発泡倍
率、独気率および圧縮強度、燃焼性、熱伝導率、燃焼
性、外観に関する評価は表3に記載した。
【0095】比較例3−1〜3−2 比較例として、二酸化炭素のみおよびi−ブタンのみを
それぞれ発泡剤として用い、表3に記載した条件以外は
実施例3−1と同様な条件で押出発泡体をえた。なお、
えられた発泡体の倍率、独気率および圧縮強度、熱伝導
率、燃焼性、外観は表3に記載した。
【0096】実施例4−1 発泡剤として二酸化炭素、炭化水素、HFCおよびアル
コールの混合物を用いた以外は実施例1−1と同様の方
法で押出発泡体を得た。その際、発泡剤として、CO2
70%とi−ブタン8%とHFC152a 12%とエ
タノール10%からなる発泡剤をポリスチレン樹脂10
0部に対して14部となるように、それぞれ別のライン
から、65mm押出機先端付近(90mm押出機との連
結部側の端部付近)から樹脂中に圧入した。
【0097】表4に記載したように、えられた発泡剤
は、発泡倍率が33倍、発泡体の独気率が96%であっ
た。また、圧縮強度は3.2kgf/cm2、熱伝導率
は0.028kcal/mhr℃、消炎時間は2.6
秒、外観は平滑であり、表4に記載したようにいずれも
前記評価基準に照らして◎または○であった。またその
際、口金部における圧力は64kgf/cm2であっ
た。
【0098】実施例4−2〜4−7 表4に記載した条件以外は、実施例4−1と同様な条件
で押出発泡体をえた。なお、えられた発泡体の倍率、独
気率および圧縮強度、熱伝導率、燃焼性、外観に関する
評価は表4に記載した。
【0099】比較例4−1〜4−5 比較例として、発泡剤として、二酸化炭素のみを用いた
もの、炭化水素のみを用いたもの、二酸化炭素と炭化水
素とアルコールを使用したもの、二酸化炭素とHFCと
アルコールを使用したもの、さらには二酸化炭素と炭化
水素とHFCをそれぞれ使用し、表5に示した条件以外
は、実施例4−1と同様な条件で押出発泡体をえた。な
お、えられた発泡体の発泡倍率、独気率および圧縮強
度、熱伝導率、燃焼性、外観は表5に記載した。
【0100】
【表1】
【0101】
【表2】
【0102】
【表3】
【0103】
【表4】
【0104】
【表5】
【0105】
【発明の効果】上記の通り本発明によれば、アルケニル
芳香族樹脂を押出し発泡するに際し、 (1)発泡剤として二酸化炭素と炭化水素を併用するこ
とで、外観、機械強度に優れ、かつ環境適合性に優れた
アルケニル芳香族押出発泡体がえられる。
【0106】(2)発泡剤として二酸化炭素と炭化水素
とアルコールを併用することで、外観、機械強度に優
れ、かつ環境適合性に優れ、生産安定性良好なアルケニ
ル芳香族押出発泡体がえられる。
【0107】(3)発泡剤として二酸化炭素と炭化水素
と分子中に塩素原子を含まないフッ素化炭化水素を併用
することで、外観、機械強度に優れ、かつ環境適合性に
優れたアルケニル芳香族押出発泡体がえられる。
【0108】(4)発泡剤として二酸化炭素と炭化水素
と分子中に塩素原子を含まないフッ素化炭化水素とアル
コールを併用することで、外観、機械強度に優れ、かつ
環境適合性に優れた、生産安定性良好なアルケニル芳香
族押出発泡体がえられる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI B29K 25:00 105:04

Claims (20)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アルケニル芳香族樹脂を加熱し溶融さ
    せ、発泡剤を配合し発泡可能なゲル状物質となし、該ゲ
    ル状物質を発泡に適する温度に冷却し、該ゲル状物質を
    ダイを通して、より低圧の領域に押出して、発泡体を形
    成する各工程を含むアルケニル芳香族樹脂発泡体の製造
    方法において、発泡剤として、発泡剤の全重量に対して
    50重量%を超え、80重量%未満の二酸化炭素を含む
    発泡剤を使用することを特徴とするアルケニル芳香族樹
    脂発泡剤の製造方法。
  2. 【請求項2】 発泡剤の全重量に対して60重量%を超
    え、80重量%未満の二酸化炭素を含む発泡剤を使用す
    ることを特徴とする請求項1記載のアルケニル芳香族樹
    脂発泡体の製造方法。
  3. 【請求項3】 発泡剤として、少なくとも(A)二酸化
    炭素、および(B)炭化水素を含むことを特徴とする請
    求項1または2記載のアルケニル芳香族樹脂発泡体の製
    造方法。
  4. 【請求項4】 発泡剤として、少なくとも(A)二酸化
    炭素、(B)炭化水素、および(C)アルコールを含む
    ことを特徴とする請求項1または2記載のアルケニル芳
    香族樹脂発泡体の製造方法。
  5. 【請求項5】 発泡剤として、少なくとも(A)二酸化
    炭素、(B)炭化水素、および(C)分子中に塩素原子
    を含まないフッ素化炭化水素を含むことを特徴とする請
    求項1または2記載のアルケニル芳香族樹脂発泡体の製
    造方法。
  6. 【請求項6】 発泡剤として、少なくとも(A)二酸化
    炭素、(B)炭化水素、(C)分子中に塩素原子を含ま
    ないフッ素化炭化水素、および(D)アルコールを含む
    ことを特徴とする請求項1または2記載のアルケニル芳
    香族樹脂発泡体の製造方法。
  7. 【請求項7】 発泡剤の合計重量が、アルケニル芳香族
    樹脂の重量に対し5.5重量%を超え、20重量%以下
    であることを特徴とする請求項1、2、3、4、5、6
    の各項のいずれかに記載のアルケニル芳香族樹脂発泡体
    の製造方法。
  8. 【請求項8】 炭化水素が、−90℃〜85℃の範囲に
    沸点を有する脂肪族炭化水素類より選ばれる少なくとも
    1種であることを特徴とする請求項2、3、4、5、
    6、7の各項のいずれかに記載のアルケニル芳香族樹脂
    発泡体の製造方法。
  9. 【請求項9】 炭化水素が、プロパン、n−ブタン、i
    −ブタン、n−ペンタン、i−ペンタン、2,2−ジメ
    チルプロパンよりなる群から選ばれる少なくとも1種で
    あることを特徴とする請求項8記載のアルケニル芳香族
    樹脂発泡体の製造方法。
  10. 【請求項10】 アルコールが、1気圧下における沸点
    が50℃以上であるアルコール類から選ばれる少なくと
    も1種であることを特徴とする請求項4、6、7の各項
    のいずれかに記載のアルケニル芳香族樹脂発泡体の製造
    方法。
  11. 【請求項11】 アルコールが、炭素数1〜6の1価の
    アルコール類から選ばれる少なくとも1種であることを
    特徴とする請求項10記載のアルケニル芳香族樹脂発泡
    体の製造方法。
  12. 【請求項12】 アルコールが、メタノール、エタノー
    ル、1−プロパノール、i−プロピルアルコール、1−
    ブタノール、2−ブタノール、t−ブチルアルコール、
    i−ブチルアルコールよりなる群から選ばれる少なくと
    も1種であることを特徴とする請求項11記載のアルケ
    ニル芳香族樹脂発泡体の製造方法。
  13. 【請求項13】 分子中に塩素原子を含まないフッ素化
    炭化水素が、1,1−ジフルオロエタン、1,1,1,
    2−テトラフルオロエタン、1,1,1−トリフロオロ
    エタン、1,1,1,2,2−ペンタフルオロエタン、
    1,1,1,2,3,3−ヘキサフルオロプロパン、
    1,1,2,2,3−ペンタフルオロプロパン、1,
    1,3,3,3−ペンタフルオロプロパンよりなる群か
    ら選ばれる少なくとも1種であることを特徴とする請求
    項5、6、7の各項のいずれかに記載のアルケニル芳香
    族樹脂発泡体の製造方法。
  14. 【請求項14】 分子中に塩素原子を含まないフッ素化
    炭化水素が、1,1−ジフルオロエタン、1,1,1,
    2−テトラフルオロエタンよりなる群から選ばれる少な
    くとも1種であることを特徴とする請求項13記載のア
    ルケニル芳香族樹脂発泡体の製造方法。
  15. 【請求項15】 アルケニル芳香族樹脂がスチレン系樹
    脂であることを特徴とする請求項1、2、3、4、5、
    6、7、8、9、10、11、12、13、14の各項
    のいずれかに記載のアルケニル芳香族樹脂発泡体の製造
    方法。
  16. 【請求項16】 アルケニル芳香族樹脂がポリスチレン
    であることを特徴とする請求項15記載のアルケニル芳
    香族樹脂発泡体の製造方法。
  17. 【請求項17】 製造後72時間経過した以後に、発泡
    体が少なくとも炭化水素を含み、かつ、炭化水素の発泡
    体中における量が、発泡体100g当たり0.02モル
    〜0.13モルであることを特徴とする、請求項3、
    4、5、6、7、8、9、15、16の各項のいずれか
    に記載の方法により製造されたアルケニル芳香族樹脂発
    泡体。
  18. 【請求項18】 製造後72時間経過した以後に、発泡
    体が少なくとも分子中に塩素原子を含まないフッ素化炭
    化水素を含み、かつ、分子中に塩素原子を含まないフッ
    素化炭化水素の発泡体中における量が、発泡体100g
    当たり0.02モル〜0.13モルであることを特徴と
    する、請求項5、6、7、13、14、15、16の各
    項のいずれかに記載の方法により製造されたアルケニル
    芳香族樹脂発泡体。
  19. 【請求項19】 製造後72時間経過した以後に、発泡
    体が少なくとも分子中に塩素原子を含まないフッ素化炭
    化水素と、炭化水素を含み、かつ、分子中に塩素原子を
    含まないフッ素化炭化水素と炭化水素の発泡体中におけ
    る合計量が、発泡体100g当たり0.02モル〜0.
    13モルであることを特徴とする、請求項5、6、7、
    8、9、13、14、15、16の各項のいずれかに記
    載の方法により製造されたアルケニル芳香族樹脂発泡
    体。
  20. 【請求項20】 請求項1、2、3、4、5、6、7、
    8、9、10、11、12、13、14、15、16の
    各項のいずれかに記載の方法により製造されたことを特
    徴とするアルケニル芳香族樹脂発泡体。
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