JPH10265226A - ガラス溶融装置及び方法並びに溶融ガラス撹拌翼 - Google Patents
ガラス溶融装置及び方法並びに溶融ガラス撹拌翼Info
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- JPH10265226A JPH10265226A JP7136697A JP7136697A JPH10265226A JP H10265226 A JPH10265226 A JP H10265226A JP 7136697 A JP7136697 A JP 7136697A JP 7136697 A JP7136697 A JP 7136697A JP H10265226 A JPH10265226 A JP H10265226A
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-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C03—GLASS; MINERAL OR SLAG WOOL
- C03B—MANUFACTURE, SHAPING, OR SUPPLEMENTARY PROCESSES
- C03B5/00—Melting in furnaces; Furnaces so far as specially adapted for glass manufacture
- C03B5/16—Special features of the melting process; Auxiliary means specially adapted for glass-melting furnaces
- C03B5/18—Stirring devices; Homogenisation
- C03B5/187—Stirring devices; Homogenisation with moving elements
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- Chemical & Material Sciences (AREA)
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Materials Engineering (AREA)
- Organic Chemistry (AREA)
- Mixers Of The Rotary Stirring Type (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 小規模連続炉においてガラスの均質度を向上
させ多品種少量生産に対応したガラスの溶融装置及び溶
融成形方法並びに溶融ガラス撹拌翼を提供する。 【解決手段】 第1平板3,4、第2平板5,6、及び
第3平板7,8を有するガラス撹拌部2を回転軸9に支
持した溶融ガラス撹拌翼1を小規模の溶解槽12内に備
え、上記溶解槽内の溶融ガラスを撹拌するようにした。
よってガラスの均質度を高めることができ、多品種小量
生産に対応した小ロット生産のガラス溶融装置において
均質度の高いガラスを作製することができる。
させ多品種少量生産に対応したガラスの溶融装置及び溶
融成形方法並びに溶融ガラス撹拌翼を提供する。 【解決手段】 第1平板3,4、第2平板5,6、及び
第3平板7,8を有するガラス撹拌部2を回転軸9に支
持した溶融ガラス撹拌翼1を小規模の溶解槽12内に備
え、上記溶解槽内の溶融ガラスを撹拌するようにした。
よってガラスの均質度を高めることができ、多品種小量
生産に対応した小ロット生産のガラス溶融装置において
均質度の高いガラスを作製することができる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ガラスの多品種少
量生産に対応したガラス溶融装置及びガラス溶融成形方
法並びに溶融ガラス撹拌翼に関する。
量生産に対応したガラス溶融装置及びガラス溶融成形方
法並びに溶融ガラス撹拌翼に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】従来、
ガラスの連続溶融成形装置としては、数トン/日以上の
生産能力を有する装置が普通であり、小規模の物でも数
百キロ/日程度の生産能力を有している装置が多かっ
た。このように従来のガラス連続溶融成形装置において
は、上述のように生産能力が大きいので、溶解槽の容量
も大きい。よって、例えば光学レンズ用のガラスを製造
する場合、当該レンズに最適な組成が安定して存在す
る、溶解槽内の所定部分のガラスを抽出して使用するこ
とができる。
ガラスの連続溶融成形装置としては、数トン/日以上の
生産能力を有する装置が普通であり、小規模の物でも数
百キロ/日程度の生産能力を有している装置が多かっ
た。このように従来のガラス連続溶融成形装置において
は、上述のように生産能力が大きいので、溶解槽の容量
も大きい。よって、例えば光学レンズ用のガラスを製造
する場合、当該レンズに最適な組成が安定して存在す
る、溶解槽内の所定部分のガラスを抽出して使用するこ
とができる。
【0003】しかし、最近では、光学ガラスについても
多品種少量生産の時代となってきており、レンズの少量
生産化、言い換えるとレンズの小径化、多品種化が進ん
できている。上記多品種少量生産に対して、研磨レンズ
ならば硝材のストックで対応できるが、ダイレクトプレ
スレンズの場合、大規模な炉では硝種変更などへのフレ
キシブルな対応は困難であり、又、炉の操業コストなど
の問題があり、多品種少量生産の実現が非常に難しくな
っている。一方、小規模な連続炉では、溶解槽の容量が
小さいことから槽内においてガラス組成の安定性や均質
性を確保することが難しく、大規模な炉のように最適組
成部分のガラスのみを抽出することは困難である。本発
明は、このような問題点を解決するためになされたもの
で、小規模連続炉においてガラスの均質度を向上させ多
品種少量生産に対応したガラスの溶融装置及び溶融成形
方法並びに溶融ガラス撹拌翼を提供することを目的とす
る。
多品種少量生産の時代となってきており、レンズの少量
生産化、言い換えるとレンズの小径化、多品種化が進ん
できている。上記多品種少量生産に対して、研磨レンズ
ならば硝材のストックで対応できるが、ダイレクトプレ
スレンズの場合、大規模な炉では硝種変更などへのフレ
キシブルな対応は困難であり、又、炉の操業コストなど
の問題があり、多品種少量生産の実現が非常に難しくな
っている。一方、小規模な連続炉では、溶解槽の容量が
小さいことから槽内においてガラス組成の安定性や均質
性を確保することが難しく、大規模な炉のように最適組
成部分のガラスのみを抽出することは困難である。本発
明は、このような問題点を解決するためになされたもの
で、小規模連続炉においてガラスの均質度を向上させ多
品種少量生産に対応したガラスの溶融装置及び溶融成形
方法並びに溶融ガラス撹拌翼を提供することを目的とす
る。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明の第1態様の溶融
ガラス撹拌翼は、連続的にガラスの溶融を行う溶融装置
に備わる撹拌槽に設けられ、該撹拌槽内で回転する回転
軸と、該回転軸に支持され溶融ガラスを撹拌するガラス
撹拌部とを備えた溶融ガラス撹拌翼において、上記ガラ
ス撹拌部は、上記回転軸の回転に伴い上記撹拌槽内の底
部側に向けて溶融されたガラスを加圧する第1平板と、
少なくとも上記第1平板にて上記撹拌槽内底部側へ加圧
された溶融ガラスを上記回転軸の回転に伴い上記撹拌槽
内の上部側へ運ぶ第2平板と、少なくとも上記第2平板
にて上記撹拌槽内上部側へ運ばれた溶融ガラスを上記回
転軸の回転に伴い上記撹拌槽内底部側へ運ぶ第3平板
と、を備えたことを特徴とする。
ガラス撹拌翼は、連続的にガラスの溶融を行う溶融装置
に備わる撹拌槽に設けられ、該撹拌槽内で回転する回転
軸と、該回転軸に支持され溶融ガラスを撹拌するガラス
撹拌部とを備えた溶融ガラス撹拌翼において、上記ガラ
ス撹拌部は、上記回転軸の回転に伴い上記撹拌槽内の底
部側に向けて溶融されたガラスを加圧する第1平板と、
少なくとも上記第1平板にて上記撹拌槽内底部側へ加圧
された溶融ガラスを上記回転軸の回転に伴い上記撹拌槽
内の上部側へ運ぶ第2平板と、少なくとも上記第2平板
にて上記撹拌槽内上部側へ運ばれた溶融ガラスを上記回
転軸の回転に伴い上記撹拌槽内底部側へ運ぶ第3平板
と、を備えたことを特徴とする。
【0005】本発明の第2態様のガラス溶融装置は、上
記第1態様の溶融ガラス撹拌翼を備えたことを特徴とす
る。
記第1態様の溶融ガラス撹拌翼を備えたことを特徴とす
る。
【0006】本発明の第3態様のガラス溶融成形方法
は、上記第1態様の溶融ガラス撹拌翼を備えた溶解槽に
て溶融ガラスを撹拌した後、当該溶解槽から溶融ガラス
を排出して成形することを特徴とする。
は、上記第1態様の溶融ガラス撹拌翼を備えた溶解槽に
て溶融ガラスを撹拌した後、当該溶解槽から溶融ガラス
を排出して成形することを特徴とする。
【0007】
【発明の実施の形態】本発明の一実施形態である溶融ガ
ラス撹拌翼、ガラス溶融装置、及びガラス溶融成形方法
について図を参照しながら以下に説明する。尚、上記溶
融ガラス撹拌翼は、上記ガラス溶融装置に備わり、又、
上記ガラス溶融成形方法は上記ガラス溶融装置にて実行
されるものである。又、各図において、同じ構成部分又
は同様の機能を果たす部分については同じ符号を付して
いる。
ラス撹拌翼、ガラス溶融装置、及びガラス溶融成形方法
について図を参照しながら以下に説明する。尚、上記溶
融ガラス撹拌翼は、上記ガラス溶融装置に備わり、又、
上記ガラス溶融成形方法は上記ガラス溶融装置にて実行
されるものである。又、各図において、同じ構成部分又
は同様の機能を果たす部分については同じ符号を付して
いる。
【0008】まず、上記溶融ガラス撹拌翼について説明
する。後述するように、該溶融ガラス撹拌翼は、ガラス
溶融装置に備わる撹拌槽、好ましくは溶解槽内に設けら
れ溶融ガラスを撹拌する。図1から図3に示すように、
溶融ガラス撹拌翼1は、円筒状又は円柱状の回転軸9
と、該回転軸9に支持されて第1平板3,4、第2平板
5,6、及び第3平板7,8を有するガラス撹拌部2と
を備える。これらの第1ないし第3平板3〜8は白金材
にてなり加工上の都合から平板にて作製される。又、回
転軸9も白金材にて作製される。第1平板3,4は、回
転軸9の軸方向に対して直交方向にそれぞれが延在し、
かつ図3に示すように上記軸方向に対して角度θ1にて
それぞれが傾斜して、それぞれの一端部3a,4aが回
転軸9の先端部に固定される。上記角度θ1にて傾斜し
て第1平板3,4を取り付ける理由は、回転軸9が時計
回りに回転したときに、上記溶解槽内の底部側に向けて
溶融されたガラスを加圧するためである。よって、第1
平板3と第1平板4とは、例えば図3に示すように上記
軸方向に対して互いに逆方向へ傾斜する。又、上記角度
θ1は30度以上60度以下が好ましく、本実施形態で
は45度としている。第1平板3,4によるこのような
作用により、上記溶解槽内の底部側に沈殿する比重の大
きい硝材を上記溶解槽内で撹拌することができる。さら
に、図2に示すように、第1平板3の一端部3aは、回
転軸9の先端9aを覆って回転軸9に固定される。この
ような構造により、回転軸9の延長上に位置する溶融ガ
ラスも上記一端部3aにて撹拌することができる。尚、
第1平板3の一端部3aの代わりに第1平板4の一端部
4aにて回転軸9の先端9aを覆ってもよい。又、本実
施形態では、回転軸9に対する第1平板3,4の突出量
は同じとしているが異ならせてもよい。又、本実施形態
では、上記角度θ1は、第1平板3及び第1平板4にお
いて同一とするが、両者で異ならせてもよい。
する。後述するように、該溶融ガラス撹拌翼は、ガラス
溶融装置に備わる撹拌槽、好ましくは溶解槽内に設けら
れ溶融ガラスを撹拌する。図1から図3に示すように、
溶融ガラス撹拌翼1は、円筒状又は円柱状の回転軸9
と、該回転軸9に支持されて第1平板3,4、第2平板
5,6、及び第3平板7,8を有するガラス撹拌部2と
を備える。これらの第1ないし第3平板3〜8は白金材
にてなり加工上の都合から平板にて作製される。又、回
転軸9も白金材にて作製される。第1平板3,4は、回
転軸9の軸方向に対して直交方向にそれぞれが延在し、
かつ図3に示すように上記軸方向に対して角度θ1にて
それぞれが傾斜して、それぞれの一端部3a,4aが回
転軸9の先端部に固定される。上記角度θ1にて傾斜し
て第1平板3,4を取り付ける理由は、回転軸9が時計
回りに回転したときに、上記溶解槽内の底部側に向けて
溶融されたガラスを加圧するためである。よって、第1
平板3と第1平板4とは、例えば図3に示すように上記
軸方向に対して互いに逆方向へ傾斜する。又、上記角度
θ1は30度以上60度以下が好ましく、本実施形態で
は45度としている。第1平板3,4によるこのような
作用により、上記溶解槽内の底部側に沈殿する比重の大
きい硝材を上記溶解槽内で撹拌することができる。さら
に、図2に示すように、第1平板3の一端部3aは、回
転軸9の先端9aを覆って回転軸9に固定される。この
ような構造により、回転軸9の延長上に位置する溶融ガ
ラスも上記一端部3aにて撹拌することができる。尚、
第1平板3の一端部3aの代わりに第1平板4の一端部
4aにて回転軸9の先端9aを覆ってもよい。又、本実
施形態では、回転軸9に対する第1平板3,4の突出量
は同じとしているが異ならせてもよい。又、本実施形態
では、上記角度θ1は、第1平板3及び第1平板4にお
いて同一とするが、両者で異ならせてもよい。
【0009】第2平板5,6は、図2に示すように回転
軸9の軸方向と平行に配置され、かつ図3に示すように
上記軸方向に対して角度θ2にてそれぞれが傾斜して、
それぞれの他端部5b,6bが第1平板3,4の他端部
3b,4bにそれぞれ固定される。上記角度θ2にて傾
斜して第2平板5,6を取り付けることで、回転軸9が
時計回りに回転したとき、第2平板5,6は、少なくと
も第1平板3,4にて上記溶解槽内の底部側へ加圧され
た溶融ガラスを上記溶解槽内の上部側へ運ぶように作用
する。よって、第2平板5と第2平板6とは、例えば図
3に示すように上記軸方向に対して互いに逆方向へ傾斜
する。又、上記角度θ2は30度以上60度以下が好ま
しく、本実施形態では30度としている。又、本実施形
態では第2平板5,6は、その他端部5b,6bにて第
1平板3,4に固定されるが、第2平板5,6の中央部
5c,6cを第1平板3,4に固定してもよい。又、本
実施形態では、第2平板5,6における長手方向寸法
は、それぞれ同じであるが、異ならせてもよい。又、本
実施形態では、上記角度θ2は、第2平板5及び第2平
板6において同一とするが、両者で異ならせてもよい。
軸9の軸方向と平行に配置され、かつ図3に示すように
上記軸方向に対して角度θ2にてそれぞれが傾斜して、
それぞれの他端部5b,6bが第1平板3,4の他端部
3b,4bにそれぞれ固定される。上記角度θ2にて傾
斜して第2平板5,6を取り付けることで、回転軸9が
時計回りに回転したとき、第2平板5,6は、少なくと
も第1平板3,4にて上記溶解槽内の底部側へ加圧され
た溶融ガラスを上記溶解槽内の上部側へ運ぶように作用
する。よって、第2平板5と第2平板6とは、例えば図
3に示すように上記軸方向に対して互いに逆方向へ傾斜
する。又、上記角度θ2は30度以上60度以下が好ま
しく、本実施形態では30度としている。又、本実施形
態では第2平板5,6は、その他端部5b,6bにて第
1平板3,4に固定されるが、第2平板5,6の中央部
5c,6cを第1平板3,4に固定してもよい。又、本
実施形態では、第2平板5,6における長手方向寸法
は、それぞれ同じであるが、異ならせてもよい。又、本
実施形態では、上記角度θ2は、第2平板5及び第2平
板6において同一とするが、両者で異ならせてもよい。
【0010】第3平板7,8は、回転軸9の軸方向に対
して直交方向にそれぞれが延在し、かつ図3に示すよう
に、又、第1平板3,4と同様に、上記軸方向に対して
角度θ1にてそれぞれが傾斜して、それぞれの一端部7
a,8aが回転軸9に固定される。上記角度θ1にて傾
斜して第1平板7,8を取り付けることで、回転軸9が
時計回りに回転したときに、少なくとも第2平板5,6
にて上記撹拌槽内上部側へ運ばれた溶融ガラスを上記溶
解槽内の底部側へ運ぶように作用する。よって、第3平
板7と第3平板8とは、例えば図3に示すように上記軸
方向に対して互いに逆方向へ傾斜する。又、上記角度θ
1は、上述のように、30度以上60度以下が好まし
く、本実施形態では45度としている。又、本実施形態
では、回転軸9に対する第3平板7,8の突出量は同じ
としているが異ならせてもよい。又、例えば図2及び図
3に示すように、本実施形態では、回転軸9の軸方向に
おいて第2平板5,6の設置位置とほぼ同レベルに第3
平板7,8を配置している。このような配置が撹拌効率
上好ましいが、このような配置に限定されるものではな
い。又、本実施形態では、上記角度θ1は、第3平板7
及び第3平板8において同一とするが、両者で異ならせ
てもよい。又、本実施形態では、第1平板3,4及び第
3平板7,8における傾斜角度は上記角度θ1にて同一
としているが、第1平板3,4と、第3平板7,8とで
異ならせてもよい。
して直交方向にそれぞれが延在し、かつ図3に示すよう
に、又、第1平板3,4と同様に、上記軸方向に対して
角度θ1にてそれぞれが傾斜して、それぞれの一端部7
a,8aが回転軸9に固定される。上記角度θ1にて傾
斜して第1平板7,8を取り付けることで、回転軸9が
時計回りに回転したときに、少なくとも第2平板5,6
にて上記撹拌槽内上部側へ運ばれた溶融ガラスを上記溶
解槽内の底部側へ運ぶように作用する。よって、第3平
板7と第3平板8とは、例えば図3に示すように上記軸
方向に対して互いに逆方向へ傾斜する。又、上記角度θ
1は、上述のように、30度以上60度以下が好まし
く、本実施形態では45度としている。又、本実施形態
では、回転軸9に対する第3平板7,8の突出量は同じ
としているが異ならせてもよい。又、例えば図2及び図
3に示すように、本実施形態では、回転軸9の軸方向に
おいて第2平板5,6の設置位置とほぼ同レベルに第3
平板7,8を配置している。このような配置が撹拌効率
上好ましいが、このような配置に限定されるものではな
い。又、本実施形態では、上記角度θ1は、第3平板7
及び第3平板8において同一とするが、両者で異ならせ
てもよい。又、本実施形態では、第1平板3,4及び第
3平板7,8における傾斜角度は上記角度θ1にて同一
としているが、第1平板3,4と、第3平板7,8とで
異ならせてもよい。
【0011】又、本実施形態では上述のように第1平板
3と第1平板4、並びに、第3平板7と第3平板8と
は、回転軸9の周方向へ互いに180度離れた位置に配
置しているが、これに限定されるものではない。第1平
板3及び第1平板4を例に採ると、例えば回転軸9の周
方向へ3以上の箇所に第1平板3及び第1平板4を設置
してもよい。尚、この場合には、上述のように第1平板
3は回転軸9の先端9aを覆うように設置されることか
ら、第1平板4が2以上設置されることになる。又、こ
れに対応して第2平板5,6についても3セット以上設
けることになる。
3と第1平板4、並びに、第3平板7と第3平板8と
は、回転軸9の周方向へ互いに180度離れた位置に配
置しているが、これに限定されるものではない。第1平
板3及び第1平板4を例に採ると、例えば回転軸9の周
方向へ3以上の箇所に第1平板3及び第1平板4を設置
してもよい。尚、この場合には、上述のように第1平板
3は回転軸9の先端9aを覆うように設置されることか
ら、第1平板4が2以上設置されることになる。又、こ
れに対応して第2平板5,6についても3セット以上設
けることになる。
【0012】以上のように構成される溶融ガラス撹拌翼
1の動作を以下に説明する。尚、溶融ガラス撹拌翼1に
おいて、図2に示す幅寸法Iは、上記溶解槽の内径に対
して約2/3程度の寸法が好ましい。このような溶融ガ
ラス撹拌翼1は、上記溶解槽の中心軸と回転軸9の軸芯
とをほぼ一致させた状態にて、第1平板3,4が上記溶
解槽内の底部近傍に位置するように設置され、回転軸9
の後端9bに連結された、例えばモータからなる駆動源
81にて回転軸9の軸回りに、本実施形態では時計回り
に回転される。該回転により、第1平板3,4にて、上
記溶解槽の底部側へ溶融ガラスが加圧される。このよう
に加圧された溶融ガラスや、元々上記溶解槽底部側に存
在していた溶融ガラスは、第2平板5,6の作用により
上記溶解槽の上部側へ押し上げる。さらに、第2平板
5,6にて上記溶解槽の上部側へ押し上げられた溶融ガ
ラスや、元々上記溶解槽の上部側に存在していた溶融ガ
ラスは第3平板7,8によって再び第1平板3,4側へ
圧し下げられる。このような溶融ガラスの撹拌作用によ
り、小容量の溶解槽においても均質度の高い光学ガラス
を得ることができる。尚、上記均質度とは、直径40m
m、厚さ10mm程度の光学ガラスのサンプルにおける
ガラスのくもり、言い換えると、屈折率が他の部分と異
なる部分である「脈理」の存在割合にて決定されるもの
であり、上記脈理が存在しないものが最も均質度が良い
ことになる。本実施形態では、第1平板ないし第3平板
3〜8を上述の角度θ1,θ2の範囲にて設置すること
で、均質度の良い光学ガラスを得ることを可能にする。
1の動作を以下に説明する。尚、溶融ガラス撹拌翼1に
おいて、図2に示す幅寸法Iは、上記溶解槽の内径に対
して約2/3程度の寸法が好ましい。このような溶融ガ
ラス撹拌翼1は、上記溶解槽の中心軸と回転軸9の軸芯
とをほぼ一致させた状態にて、第1平板3,4が上記溶
解槽内の底部近傍に位置するように設置され、回転軸9
の後端9bに連結された、例えばモータからなる駆動源
81にて回転軸9の軸回りに、本実施形態では時計回り
に回転される。該回転により、第1平板3,4にて、上
記溶解槽の底部側へ溶融ガラスが加圧される。このよう
に加圧された溶融ガラスや、元々上記溶解槽底部側に存
在していた溶融ガラスは、第2平板5,6の作用により
上記溶解槽の上部側へ押し上げる。さらに、第2平板
5,6にて上記溶解槽の上部側へ押し上げられた溶融ガ
ラスや、元々上記溶解槽の上部側に存在していた溶融ガ
ラスは第3平板7,8によって再び第1平板3,4側へ
圧し下げられる。このような溶融ガラスの撹拌作用によ
り、小容量の溶解槽においても均質度の高い光学ガラス
を得ることができる。尚、上記均質度とは、直径40m
m、厚さ10mm程度の光学ガラスのサンプルにおける
ガラスのくもり、言い換えると、屈折率が他の部分と異
なる部分である「脈理」の存在割合にて決定されるもの
であり、上記脈理が存在しないものが最も均質度が良い
ことになる。本実施形態では、第1平板ないし第3平板
3〜8を上述の角度θ1,θ2の範囲にて設置すること
で、均質度の良い光学ガラスを得ることを可能にする。
【0013】尚、回転軸9に対する第1平板ないし第3
平板3〜8の支持の態様は、上述したものに限定される
ものではなく、図4ないし図7に模擬的に図示するよう
な支持態様が考えられる。即ち、図4に示すように、回
転軸9に第1平板3,4の一端部3a,4aを固定し、
第1平板3,4の他端部3b,4bに第2平板5,6を
固定し、該第2平板5,6に上記第3平板を固定するこ
ともできる。又、図5に示すように、回転軸9に第3平
板7,8の一端部7a,8aを固定し、該第3平板7,
8の他端部7b,8bに第2平板5,6の一端部5a,
6aを固定し、該第2平板5,6の他端部5b,6bに
上記第1平板3,4を固定してもよい。尚、この場合、
第1平板3,4の一端部3a,4aどうしは連結して、
回転軸9の延長線上を覆うようにするのが好ましい。
又、図6に示すように、回転軸9に第1平板3,4及び
第3平板7,8の各一端部3a,4a,7a,8aを固
定し、該第3平板7,8の他端部7b,8bに第2平板
5,6を固定することもできる。又、図7に示すよう
に、回転軸9に第1平板3,4及び第3平板7,8の各
一端部3a,4a,7a,8aを固定し、該第3平板
7,8の他端部7b,8bに第2平板5,6の一端部5
a,6aを固定し、該第2平板5,6の他端部5b,6
bに第1平板3,4の他端部3b,4bを固定すること
もできる。
平板3〜8の支持の態様は、上述したものに限定される
ものではなく、図4ないし図7に模擬的に図示するよう
な支持態様が考えられる。即ち、図4に示すように、回
転軸9に第1平板3,4の一端部3a,4aを固定し、
第1平板3,4の他端部3b,4bに第2平板5,6を
固定し、該第2平板5,6に上記第3平板を固定するこ
ともできる。又、図5に示すように、回転軸9に第3平
板7,8の一端部7a,8aを固定し、該第3平板7,
8の他端部7b,8bに第2平板5,6の一端部5a,
6aを固定し、該第2平板5,6の他端部5b,6bに
上記第1平板3,4を固定してもよい。尚、この場合、
第1平板3,4の一端部3a,4aどうしは連結して、
回転軸9の延長線上を覆うようにするのが好ましい。
又、図6に示すように、回転軸9に第1平板3,4及び
第3平板7,8の各一端部3a,4a,7a,8aを固
定し、該第3平板7,8の他端部7b,8bに第2平板
5,6を固定することもできる。又、図7に示すよう
に、回転軸9に第1平板3,4及び第3平板7,8の各
一端部3a,4a,7a,8aを固定し、該第3平板
7,8の他端部7b,8bに第2平板5,6の一端部5
a,6aを固定し、該第2平板5,6の他端部5b,6
bに第1平板3,4の他端部3b,4bを固定すること
もできる。
【0014】次に、図8〜図14を参照して、上述した
溶融ガラス撹拌翼1を備えたガラス溶融装置70につい
て説明する。本実施形態のガラス溶融装置70は、4つ
の溶解槽12−1,12−2,12−3,12−4(代
表して溶解槽12と記す場合もある)を備え、溶解槽1
2−1と溶解槽12−2との間、及び溶解槽12−2と
溶解槽12−3との間は、それぞれ連結部18を介して
連結され、かつそれぞれの溶解槽12には溶融ガラスを
排出するための排出部16−1,16−2,16−3
(代表して排出部16と記す場合もある)を設けてい
る。又、溶解槽12−3と、製品とするための溶解ガラ
スを最終的に排出する溶解槽12−4との間も連結され
ている。又、本実施形態のガラス溶融装置61では、溶
解槽12−4の排出部16−4には、排出される溶解ガ
ラスを所定量ごとに切断する切断装置30と、該切断装
置30の下流側にて上記切断装置30に連結され、切断
装置30から排出された溶融ガラスの成形を行う成形装
置40とが付加されている。よって、本実施形態のガラ
ス溶融装置70は、ガラス溶融成形装置としても機能す
る。
溶融ガラス撹拌翼1を備えたガラス溶融装置70につい
て説明する。本実施形態のガラス溶融装置70は、4つ
の溶解槽12−1,12−2,12−3,12−4(代
表して溶解槽12と記す場合もある)を備え、溶解槽1
2−1と溶解槽12−2との間、及び溶解槽12−2と
溶解槽12−3との間は、それぞれ連結部18を介して
連結され、かつそれぞれの溶解槽12には溶融ガラスを
排出するための排出部16−1,16−2,16−3
(代表して排出部16と記す場合もある)を設けてい
る。又、溶解槽12−3と、製品とするための溶解ガラ
スを最終的に排出する溶解槽12−4との間も連結され
ている。又、本実施形態のガラス溶融装置61では、溶
解槽12−4の排出部16−4には、排出される溶解ガ
ラスを所定量ごとに切断する切断装置30と、該切断装
置30の下流側にて上記切断装置30に連結され、切断
装置30から排出された溶融ガラスの成形を行う成形装
置40とが付加されている。よって、本実施形態のガラ
ス溶融装置70は、ガラス溶融成形装置としても機能す
る。
【0015】溶解槽12−1は、光学ガラス、例えばレ
ンズを作製するために必要な材料が投入され、これらの
材料の溶解を行う投入炉として機能するものである。溶
解槽12−2は、溶解槽12−1から流れ込んだ溶融ガ
ラス13の撹拌を行う撹拌槽として機能するものであ
り、上述した溶融ガラス撹拌翼1が槽内に設けられてい
る。尚、これらの溶解槽12−1及び溶解槽12−2
は、一つの溶解槽にて各機能を兼用させることもでき
る。したがって、ガラス溶融装置70においては少なく
とも3つの溶解槽12を設ければよいことになる。溶解
槽12−3も溶解槽12−2と同様に、溶融ガラス撹拌
翼1が槽内に設けられ、溶解槽12−2から流れ込んだ
溶融ガラス13の撹拌を行う撹拌槽として機能する。し
かしながら溶解槽12−3の上部には、蓋19が取り付
けられ、外気が槽内へ容易に侵入できないように構成さ
れている。尚、密閉部材の機能を果たす一実施形態が上
記蓋19に相当する。又、本実施形態においては、溶解
槽12−3には、ガス導入装置25にて槽内へガスの導
入が行えるように構成されている。又、溶解槽12−3
の槽内を密閉可能とするように蓋19を構成すること
で、溶解槽12−3の槽内を加圧可能なように構成する
こともできる。槽内への上記ガス導入や、上記加圧によ
り、溶融ガラス13に含まれる揮発性成分の揮発を抑え
溶融ガラス13の成分の安定化を図ることができる。溶
融槽12−4は、槽内にシリンダー弁20を備える。該
シリンダー弁20の先端部は、溶解槽12−4の底部に
開口し排出部16−4につながる排出穴22に嵌合可能
な形状であり、シリンダー弁20が駆動装置21にて上
下動されることで、シリンダー弁20は、溶解槽12−
3から流れ込んだ溶融ガラス13を槽外へ排出する際の
排出量の調整や排出の開始、停止を行う。
ンズを作製するために必要な材料が投入され、これらの
材料の溶解を行う投入炉として機能するものである。溶
解槽12−2は、溶解槽12−1から流れ込んだ溶融ガ
ラス13の撹拌を行う撹拌槽として機能するものであ
り、上述した溶融ガラス撹拌翼1が槽内に設けられてい
る。尚、これらの溶解槽12−1及び溶解槽12−2
は、一つの溶解槽にて各機能を兼用させることもでき
る。したがって、ガラス溶融装置70においては少なく
とも3つの溶解槽12を設ければよいことになる。溶解
槽12−3も溶解槽12−2と同様に、溶融ガラス撹拌
翼1が槽内に設けられ、溶解槽12−2から流れ込んだ
溶融ガラス13の撹拌を行う撹拌槽として機能する。し
かしながら溶解槽12−3の上部には、蓋19が取り付
けられ、外気が槽内へ容易に侵入できないように構成さ
れている。尚、密閉部材の機能を果たす一実施形態が上
記蓋19に相当する。又、本実施形態においては、溶解
槽12−3には、ガス導入装置25にて槽内へガスの導
入が行えるように構成されている。又、溶解槽12−3
の槽内を密閉可能とするように蓋19を構成すること
で、溶解槽12−3の槽内を加圧可能なように構成する
こともできる。槽内への上記ガス導入や、上記加圧によ
り、溶融ガラス13に含まれる揮発性成分の揮発を抑え
溶融ガラス13の成分の安定化を図ることができる。溶
融槽12−4は、槽内にシリンダー弁20を備える。該
シリンダー弁20の先端部は、溶解槽12−4の底部に
開口し排出部16−4につながる排出穴22に嵌合可能
な形状であり、シリンダー弁20が駆動装置21にて上
下動されることで、シリンダー弁20は、溶解槽12−
3から流れ込んだ溶融ガラス13を槽外へ排出する際の
排出量の調整や排出の開始、停止を行う。
【0016】上記連結部18は、図9に示すように、ス
パイラル状の溝18aが形成されており、連結部18を
流れる溶融ガラス13にせん断応力を与える。該せん断
応力によって溶融ガラス13の撹拌がさらに行われ溶融
ガラスの均質化を促すことができる。
パイラル状の溝18aが形成されており、連結部18を
流れる溶融ガラス13にせん断応力を与える。該せん断
応力によって溶融ガラス13の撹拌がさらに行われ溶融
ガラスの均質化を促すことができる。
【0017】切断装置30は、大きく分けて、排出部1
6−4内を流れる溶融ガラス306を切断するカッター
303と、該カッター303を駆動する駆動装置305
とを備える。本実施形態のカッター303は、平面長方
形状の板状体であり、松下電器産業(株)製で、商品
名、「パナソニックグラファイト」(略して、「PG」
という)にて販売される高結晶グラファイト材にて形成
される。このようなカッター303は、排出部16−4
の端部に設けられた2つのカッター保持体301,30
2にて、排出部16−4の延在方向に対して直交方向で
ある矢印II方向へ摺動可能に保持される。これらのカッ
ター保持体301,302は、排出部16−4の内径と
同寸法の内径にてなる通路307,307を有し、これ
らの通路307,307は排出部16−4と同芯軸上に
配置される。又、カッター303にも、排出部16−4
や通路307と同じ内径を有する少なくとも一つの開口
304が形成されている。よって、駆動装置305にて
カッター303が矢印II方向へ移動されて、カッター3
03の開口304とカッター保持体301の通路307
とが一致したときには、排出部16−4内の溶融ガラス
306がカッター303の開口304を通過してカッタ
ー保持体302の通路307側へ排出される。そして、
所定量の溶融ガラス306が排出された時点で、駆動装
置305にてカッター303を移動し、カッター303
にてカッター保持体301の通路307とカッター保持
体302の通路307とを遮断する。このようにして、
所定量の溶融ガラス306が排出される。尚、カッター
303は、本実施形態のように前後方向に移動するもの
に限られない。例えば図11に示すように、開口304
を有する円板状のカッター308をその周方向へ駆動装
置309にて回転させるタイプとすることもできる。
又、排出される溶融ガラス306の上記所定量は、カッ
ター303の開口304の大きさや、カッター303の
移動速度、溶融ガラス306の粘度などにより制御する
ことができる。
6−4内を流れる溶融ガラス306を切断するカッター
303と、該カッター303を駆動する駆動装置305
とを備える。本実施形態のカッター303は、平面長方
形状の板状体であり、松下電器産業(株)製で、商品
名、「パナソニックグラファイト」(略して、「PG」
という)にて販売される高結晶グラファイト材にて形成
される。このようなカッター303は、排出部16−4
の端部に設けられた2つのカッター保持体301,30
2にて、排出部16−4の延在方向に対して直交方向で
ある矢印II方向へ摺動可能に保持される。これらのカッ
ター保持体301,302は、排出部16−4の内径と
同寸法の内径にてなる通路307,307を有し、これ
らの通路307,307は排出部16−4と同芯軸上に
配置される。又、カッター303にも、排出部16−4
や通路307と同じ内径を有する少なくとも一つの開口
304が形成されている。よって、駆動装置305にて
カッター303が矢印II方向へ移動されて、カッター3
03の開口304とカッター保持体301の通路307
とが一致したときには、排出部16−4内の溶融ガラス
306がカッター303の開口304を通過してカッタ
ー保持体302の通路307側へ排出される。そして、
所定量の溶融ガラス306が排出された時点で、駆動装
置305にてカッター303を移動し、カッター303
にてカッター保持体301の通路307とカッター保持
体302の通路307とを遮断する。このようにして、
所定量の溶融ガラス306が排出される。尚、カッター
303は、本実施形態のように前後方向に移動するもの
に限られない。例えば図11に示すように、開口304
を有する円板状のカッター308をその周方向へ駆動装
置309にて回転させるタイプとすることもできる。
又、排出される溶融ガラス306の上記所定量は、カッ
ター303の開口304の大きさや、カッター303の
移動速度、溶融ガラス306の粘度などにより制御する
ことができる。
【0018】尚、上記高結晶グラファイト材と、通常一
般の等方性黒鉛との物理的性質の比較を表1に示す。
尚、表1では、上記高結晶グラファイト材を「PG」と
記している。又、表1において、「PG」の熱膨張係数
としての、−1.3×10-6/22.2×10-6とは、
長方形状のPGの場合に、その長辺方向への熱膨張係数
が−1.3×10-6であり、短辺方向への熱膨張係数が
22.2×10-6であることを示す。同様に、「PG」
の熱伝導率としての、1200/3とは、上記長辺方向
への熱伝導率が1200であり、短辺方向への熱伝導率
が3であることを示す。
般の等方性黒鉛との物理的性質の比較を表1に示す。
尚、表1では、上記高結晶グラファイト材を「PG」と
記している。又、表1において、「PG」の熱膨張係数
としての、−1.3×10-6/22.2×10-6とは、
長方形状のPGの場合に、その長辺方向への熱膨張係数
が−1.3×10-6であり、短辺方向への熱膨張係数が
22.2×10-6であることを示す。同様に、「PG」
の熱伝導率としての、1200/3とは、上記長辺方向
への熱伝導率が1200であり、短辺方向への熱伝導率
が3であることを示す。
【0019】
【表1】
【0020】成形装置40は、図12に示すように、上
記高結晶グラファイト材にてなる形枠401,402
と、同じく上記高結晶グラファイト材にてなるピストン
403とを備える。ピストン403は、形枠401,4
02に対して摺動可能に挿入され駆動装置406にて移
動して、切断装置30から排出された溶融ガラスを成形
部406にてプレスして成形する。それぞれの形枠40
1,402及びピストン403には、その長手方向に沿
って熱が伝わるように、電力供給を制御することで温度
制御を行う電源406にて加熱されるヒータ404が設
けられている。上記表1からも明らかなように、上記高
結晶グラファイト材は、非常に熱伝導性の優れた材料で
ある。よって、上記高結晶グラファイト材にて形枠40
1,402及びピストン403を作製することでガラス
転移点付近の微妙な温度制御が可能となるので、形枠4
01,402及びピストン403の温度制御を行い、か
つ形枠401,402及びピストン403の表面につい
て特殊処理を施すことにより、例えば図12に示すよう
なプリズムのような角張った形状の物でも成形可能であ
る。
記高結晶グラファイト材にてなる形枠401,402
と、同じく上記高結晶グラファイト材にてなるピストン
403とを備える。ピストン403は、形枠401,4
02に対して摺動可能に挿入され駆動装置406にて移
動して、切断装置30から排出された溶融ガラスを成形
部406にてプレスして成形する。それぞれの形枠40
1,402及びピストン403には、その長手方向に沿
って熱が伝わるように、電力供給を制御することで温度
制御を行う電源406にて加熱されるヒータ404が設
けられている。上記表1からも明らかなように、上記高
結晶グラファイト材は、非常に熱伝導性の優れた材料で
ある。よって、上記高結晶グラファイト材にて形枠40
1,402及びピストン403を作製することでガラス
転移点付近の微妙な温度制御が可能となるので、形枠4
01,402及びピストン403の温度制御を行い、か
つ形枠401,402及びピストン403の表面につい
て特殊処理を施すことにより、例えば図12に示すよう
なプリズムのような角張った形状の物でも成形可能であ
る。
【0021】次に、上述の溶解槽12−1,12−2,
12−3,12−4を加熱するための加熱炉について説
明する。図13に示す加熱炉50は、図8に示すガラス
溶融装置70の各溶解槽12−1,12−2,12−
3,12−4を包むように配置されたヒータと、及び該
ヒータに電力量を制御しながら電力を供給する電源とを
備えており、さらに加熱炉50に対して溶解槽12が着
脱自在なように構成されている。加熱炉50をこのよう
な構造とすることで、小規模のガラス溶融装置70にお
ける溶解槽12について、同一の加熱炉50に対して、
生産するガラスの種類毎に溶解槽12を交換することが
容易に行える。又、溶解するガラスの種類別に溶解槽1
2を持つことで、溶融ガラスへの不純物の混合を防ぐ効
果も得られる。
12−3,12−4を加熱するための加熱炉について説
明する。図13に示す加熱炉50は、図8に示すガラス
溶融装置70の各溶解槽12−1,12−2,12−
3,12−4を包むように配置されたヒータと、及び該
ヒータに電力量を制御しながら電力を供給する電源とを
備えており、さらに加熱炉50に対して溶解槽12が着
脱自在なように構成されている。加熱炉50をこのよう
な構造とすることで、小規模のガラス溶融装置70にお
ける溶解槽12について、同一の加熱炉50に対して、
生産するガラスの種類毎に溶解槽12を交換することが
容易に行える。又、溶解するガラスの種類別に溶解槽1
2を持つことで、溶融ガラスへの不純物の混合を防ぐ効
果も得られる。
【0022】さらに、図14には、上述の加熱炉50と
同様にガラス溶融装置70に対して着脱自在な加熱炉5
5を示す。該加熱炉55は、溶解槽12を加熱する溶解
槽加熱炉56と、各溶解槽12の各排出部16を加熱す
る第1排出部加熱炉57と、溶解槽12−4に備わる切
断装置30及び成形装置40への導入通路部分581を
加熱する第2排出部加熱炉58とを備える。さらに、溶
解槽加熱炉56及び第1排出部加熱炉57は、各溶解槽
12毎に区切られ各溶解槽12毎に温度制御可能なよう
に構成されている。即ち、溶解槽加熱炉56について、
溶解槽12−1,12−2,12−3,12−4に対応
する各区画56−1,56−2,56−3,56−4毎
に加熱装置561,562,563,564を設け、第
1排出部加熱炉57について、排出部16−1,16−
2,16−3,16−4に対応する各区画57−1,5
7−2,57−3,57−4毎に加熱装置571,57
2,573,574を設ける。尚、これらの加熱装置5
61,571等は、各区画部分の温度検出を行う検出部
と、該検出部により検出された温度に基づいて温度制御
を行いながら上記区画部分を加熱する加熱部とを備え、
当該加熱炉55全体の動作制御を行う制御装置59に接
続される。又、溶解槽12−1は1500℃に、溶解槽
12−2は1450℃に、溶解槽12−3は1400℃
に、溶解槽12−4は1300℃に、加熱装置561,
562,563,564にて、それぞれ保持される。
又、第1排出部加熱炉57は、通常状態では常温に保持
され、これにより溶融ガラス13を固化させ、各溶解槽
12から溶融ガラス13が排出されないようにする。一
方、溶融ガラス13を排出させる場合には、排出させた
い溶解槽12の排出部16に対応する区画を1000℃
に加熱し、溶解槽12内の底部に溜まってくる比重の重
い成分を含む不均質な溶融ガラスを排出させる。又、第
2排出部加熱炉58は、切断装置30へ供給する溶融ガ
ラスを最適な温度、例えば700℃に保持するため上記
導入通路部分581を加熱する。
同様にガラス溶融装置70に対して着脱自在な加熱炉5
5を示す。該加熱炉55は、溶解槽12を加熱する溶解
槽加熱炉56と、各溶解槽12の各排出部16を加熱す
る第1排出部加熱炉57と、溶解槽12−4に備わる切
断装置30及び成形装置40への導入通路部分581を
加熱する第2排出部加熱炉58とを備える。さらに、溶
解槽加熱炉56及び第1排出部加熱炉57は、各溶解槽
12毎に区切られ各溶解槽12毎に温度制御可能なよう
に構成されている。即ち、溶解槽加熱炉56について、
溶解槽12−1,12−2,12−3,12−4に対応
する各区画56−1,56−2,56−3,56−4毎
に加熱装置561,562,563,564を設け、第
1排出部加熱炉57について、排出部16−1,16−
2,16−3,16−4に対応する各区画57−1,5
7−2,57−3,57−4毎に加熱装置571,57
2,573,574を設ける。尚、これらの加熱装置5
61,571等は、各区画部分の温度検出を行う検出部
と、該検出部により検出された温度に基づいて温度制御
を行いながら上記区画部分を加熱する加熱部とを備え、
当該加熱炉55全体の動作制御を行う制御装置59に接
続される。又、溶解槽12−1は1500℃に、溶解槽
12−2は1450℃に、溶解槽12−3は1400℃
に、溶解槽12−4は1300℃に、加熱装置561,
562,563,564にて、それぞれ保持される。
又、第1排出部加熱炉57は、通常状態では常温に保持
され、これにより溶融ガラス13を固化させ、各溶解槽
12から溶融ガラス13が排出されないようにする。一
方、溶融ガラス13を排出させる場合には、排出させた
い溶解槽12の排出部16に対応する区画を1000℃
に加熱し、溶解槽12内の底部に溜まってくる比重の重
い成分を含む不均質な溶融ガラスを排出させる。又、第
2排出部加熱炉58は、切断装置30へ供給する溶融ガ
ラスを最適な温度、例えば700℃に保持するため上記
導入通路部分581を加熱する。
【0023】このように構成されるガラス溶融装置70
の動作について説明する。ガラス溶融装置70における
各部の温度設定と、作製するガラスの種類に対応した硝
材等の必要な材料の溶解槽12−1への投入との時間的
前後は問わないが、溶解槽12−1にて上記材料を溶解
する。溶解された溶融ガラスは、順次、溶解槽12−2
及び溶解槽12−3へ流れ込み、溶解槽12−2,12
−3にて溶融ガラス撹拌翼1にて撹拌され、均質度の良
い溶融ガラスとなる。又、溶解槽12−3では、溶融ガ
ラスの撹拌とともに槽内へのガス導入を行い溶融ガラス
からの揮発性成分の揮発を抑えている。又、溶解槽12
−1,12−2,12−3では、第1排出部加熱炉57
の温度制御により、必要に応じてそれぞれの排出部16
から不均質な成分を含む溶融ガラスを抜き取り、該不均
質な成分を含む溶融ガラスが次の段階の溶解槽に流入す
るのを防いでいる。溶解槽12−4へ流れ込んだ溶融ガ
ラスは、シリンダー弁20の動作、並びに第1排出部加
熱炉57及び第2排出部加熱炉58の温度制御により、
排出部16−4から排出され、上述のように切断装置3
0にて所定量毎に切断された後、成形装置40の成形部
406へ投入され、成形されて、製品となって排出され
る。
の動作について説明する。ガラス溶融装置70における
各部の温度設定と、作製するガラスの種類に対応した硝
材等の必要な材料の溶解槽12−1への投入との時間的
前後は問わないが、溶解槽12−1にて上記材料を溶解
する。溶解された溶融ガラスは、順次、溶解槽12−2
及び溶解槽12−3へ流れ込み、溶解槽12−2,12
−3にて溶融ガラス撹拌翼1にて撹拌され、均質度の良
い溶融ガラスとなる。又、溶解槽12−3では、溶融ガ
ラスの撹拌とともに槽内へのガス導入を行い溶融ガラス
からの揮発性成分の揮発を抑えている。又、溶解槽12
−1,12−2,12−3では、第1排出部加熱炉57
の温度制御により、必要に応じてそれぞれの排出部16
から不均質な成分を含む溶融ガラスを抜き取り、該不均
質な成分を含む溶融ガラスが次の段階の溶解槽に流入す
るのを防いでいる。溶解槽12−4へ流れ込んだ溶融ガ
ラスは、シリンダー弁20の動作、並びに第1排出部加
熱炉57及び第2排出部加熱炉58の温度制御により、
排出部16−4から排出され、上述のように切断装置3
0にて所定量毎に切断された後、成形装置40の成形部
406へ投入され、成形されて、製品となって排出され
る。
【0024】このようなガラス溶融装置70によれば、
溶解槽12を加熱炉50や加熱炉55から分離すること
ができ、異なる種類のガラスを作製するために異なる溶
解槽12を容易に交換することができる。又、溶解槽1
2には溶融ガラス撹拌翼1を設けて溶融ガラス13を撹
拌してその均質度を高め、さらに各溶解槽12には、排
出部16を設けたことより、槽内底部に溜まり易い不均
質成分を含む溶融ガラスを上記排出部16から抜き出す
ことができ、次の溶解槽12内の溶融ガラスへの不均質
成分を含む溶融ガラスの混入を防ぐことができる。さら
に、溶解槽12の内、少なくとも一槽以上にガス導入装
置25を設け、又は溶解槽12の内、少なくとも一槽以
上に蓋19を設け槽内を密閉可能として該槽内を加圧可
能とすることにより、溶融ガラス内に含まれる揮発性成
分の揮発を抑えて溶融ガラスの均質化を向上させること
ができる。さらに又、各溶解槽12間の連結部18若し
くは溶融ガラスの流路の一部に、通過する溶融ガラスに
対してせん断応力を与える形状の溝を設けて、上記溶融
ガラスに撹拌効果を与えて溶融ガラスの均質度を上げる
ことができる。又、溶解槽12−4の排出部16−4の
下流側に取り付けた、高結晶グラファイト材製のカッタ
ー303を有する切断装置30により、溶融ガラスの定
量取り出しが可能になる。さらに、高結晶グラファイト
複合材料を用いた成形装置40を設けることで、後研削
が不要となる程度の加工精度にて、溶融ガラスを例えば
プリズム等に成形することができる。したがって、上述
した、溶融ガラス撹拌翼1、又は溶融ガラス撹拌翼1を
備えた溶解槽12、加熱炉50若しくは加熱炉55、排
出部16、ガス導入装置25、蓋19、及び連結部18
を備えることで、小ロットでもガラスの均質化が達成で
き、多品種小量生産に対応した硝種切り換え容易なガラ
ス連続溶融装置を実現することができ、その工業的価値
は大なるものがある。
溶解槽12を加熱炉50や加熱炉55から分離すること
ができ、異なる種類のガラスを作製するために異なる溶
解槽12を容易に交換することができる。又、溶解槽1
2には溶融ガラス撹拌翼1を設けて溶融ガラス13を撹
拌してその均質度を高め、さらに各溶解槽12には、排
出部16を設けたことより、槽内底部に溜まり易い不均
質成分を含む溶融ガラスを上記排出部16から抜き出す
ことができ、次の溶解槽12内の溶融ガラスへの不均質
成分を含む溶融ガラスの混入を防ぐことができる。さら
に、溶解槽12の内、少なくとも一槽以上にガス導入装
置25を設け、又は溶解槽12の内、少なくとも一槽以
上に蓋19を設け槽内を密閉可能として該槽内を加圧可
能とすることにより、溶融ガラス内に含まれる揮発性成
分の揮発を抑えて溶融ガラスの均質化を向上させること
ができる。さらに又、各溶解槽12間の連結部18若し
くは溶融ガラスの流路の一部に、通過する溶融ガラスに
対してせん断応力を与える形状の溝を設けて、上記溶融
ガラスに撹拌効果を与えて溶融ガラスの均質度を上げる
ことができる。又、溶解槽12−4の排出部16−4の
下流側に取り付けた、高結晶グラファイト材製のカッタ
ー303を有する切断装置30により、溶融ガラスの定
量取り出しが可能になる。さらに、高結晶グラファイト
複合材料を用いた成形装置40を設けることで、後研削
が不要となる程度の加工精度にて、溶融ガラスを例えば
プリズム等に成形することができる。したがって、上述
した、溶融ガラス撹拌翼1、又は溶融ガラス撹拌翼1を
備えた溶解槽12、加熱炉50若しくは加熱炉55、排
出部16、ガス導入装置25、蓋19、及び連結部18
を備えることで、小ロットでもガラスの均質化が達成で
き、多品種小量生産に対応した硝種切り換え容易なガラ
ス連続溶融装置を実現することができ、その工業的価値
は大なるものがある。
【0025】
【発明の効果】以上詳述したように本発明の第1態様の
溶融ガラス撹拌翼によれば、ガラス撹拌部に第1平板な
いし第3平板を備えたことにより、撹拌槽内の底部側か
ら上部側へ、さらに該上部側から上記底部側へ溶融ガラ
スを撹拌することができる。よって、上記溶融ガラス撹
拌翼は、多品種小量生産に対応した小ロット生産のガラ
ス溶融装置でも均質度の高いガラスを作製可能なように
寄与する。
溶融ガラス撹拌翼によれば、ガラス撹拌部に第1平板な
いし第3平板を備えたことにより、撹拌槽内の底部側か
ら上部側へ、さらに該上部側から上記底部側へ溶融ガラ
スを撹拌することができる。よって、上記溶融ガラス撹
拌翼は、多品種小量生産に対応した小ロット生産のガラ
ス溶融装置でも均質度の高いガラスを作製可能なように
寄与する。
【0026】又、本発明の第2態様のガラス溶融装置に
よれば、上記第1態様の溶融ガラス撹拌翼を備えたこと
より、溶解槽内で溶融ガラスを撹拌することで溶融ガラ
スの均質度を高め、よって、多品種小量生産に対応した
小ロット生産のガラス溶融装置において均質度の高いガ
ラスを作製することができる。
よれば、上記第1態様の溶融ガラス撹拌翼を備えたこと
より、溶解槽内で溶融ガラスを撹拌することで溶融ガラ
スの均質度を高め、よって、多品種小量生産に対応した
小ロット生産のガラス溶融装置において均質度の高いガ
ラスを作製することができる。
【0027】又、本発明の第3態様のガラス溶融成形方
法によれば、上記第1態様の溶融ガラス撹拌翼にて溶融
ガラスを撹拌して溶融ガラスの均質度を高めた後、当該
溶融ガラスを排出、成形することから、多品種小量生産
に対応した小ロット生産のガラス溶融装置において均質
度の高いガラスを作製することができる。
法によれば、上記第1態様の溶融ガラス撹拌翼にて溶融
ガラスを撹拌して溶融ガラスの均質度を高めた後、当該
溶融ガラスを排出、成形することから、多品種小量生産
に対応した小ロット生産のガラス溶融装置において均質
度の高いガラスを作製することができる。
【図1】 本発明の一実施形態である溶融ガラス撹拌翼
の斜視図である。
の斜視図である。
【図2】 図1に示す溶融ガラス撹拌翼の正面図であ
る。
る。
【図3】 図2に示す溶融ガラス撹拌翼の右側面図であ
る。
る。
【図4】 図1に示す溶融ガラス撹拌翼の第1平板ない
し第3平板の取り付け態様の一例を示す図である。
し第3平板の取り付け態様の一例を示す図である。
【図5】 図1に示す溶融ガラス撹拌翼の第1平板ない
し第3平板の取り付け態様の一例を示す図である。
し第3平板の取り付け態様の一例を示す図である。
【図6】 図1に示す溶融ガラス撹拌翼の第1平板ない
し第3平板の取り付け態様の一例を示す図である。
し第3平板の取り付け態様の一例を示す図である。
【図7】 図1に示す溶融ガラス撹拌翼の第1平板ない
し第3平板の取り付け態様の一例を示す図である。
し第3平板の取り付け態様の一例を示す図である。
【図8】 本発明の一実施形態である溶融ガラス撹拌翼
を使用したガラス溶融装置を示す図である。
を使用したガラス溶融装置を示す図である。
【図9】 図8に示す溶解槽を連結する連結部の構造を
示す図である。
示す図である。
【図10】 図8に示す切断装置の構造を示す断面図で
ある。
ある。
【図11】 図10に示す切断装置の他の実施形態にお
ける斜視図である。
ける斜視図である。
【図12】 図8に示す成形装置の構造を示す平面図で
ある。
ある。
【図13】 図8に示す溶解槽を加熱する加熱路の一実
施形態を示す図である。
施形態を示す図である。
【図14】 図8に示す溶解槽を加熱する加熱路の他の
実施形態を示す図である。
実施形態を示す図である。
1…溶融ガラス撹拌翼、2…ガラス撹拌部、3,4…第
1平板、5,6…第2平板、7,8…第3平板、9…回
転軸、12…溶解槽、16…排出部、18…連結部、1
9…蓋、25…ガス導入装置、30…切断装置、40…
成形装置、50,55…加熱装置、70…ガラス溶融装
置、303…カッター、401,402…形枠、403
…ピストン。
1平板、5,6…第2平板、7,8…第3平板、9…回
転軸、12…溶解槽、16…排出部、18…連結部、1
9…蓋、25…ガス導入装置、30…切断装置、40…
成形装置、50,55…加熱装置、70…ガラス溶融装
置、303…カッター、401,402…形枠、403
…ピストン。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 上田 修治 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内
Claims (18)
- 【請求項1】 連続的にガラスの溶融を行う溶融装置に
備わる撹拌槽(12)に設けられ、該撹拌槽内で回転す
る回転軸(9)と、該回転軸に支持され溶融ガラスを撹
拌するガラス撹拌部(2)とを備えた溶融ガラス撹拌翼
(1)において、 上記ガラス撹拌部は、 上記回転軸の回転に伴い上記撹拌槽内の底部側に向けて
溶融されたガラスを加圧する第1平板(3,4)と、 少なくとも上記第1平板にて上記撹拌槽内底部側へ加圧
された溶融ガラスを上記回転軸の回転に伴い上記撹拌槽
内の上部側へ運ぶ第2平板(5,6)と、 少なくとも上記第2平板にて上記撹拌槽内上部側へ運ば
れた溶融ガラスを上記回転軸の回転に伴い上記撹拌槽内
底部側へ運ぶ第3平板(7,8)と、を備えたことを特
徴とする溶融ガラス撹拌翼。 - 【請求項2】 上記第1平板、上記第2平板、及び上記
第3平板は、上記回転軸の軸方向に対して30〜60度
の角度の範囲内で傾斜し、かつ上記回転軸の周方向の少
なくとも2カ所に配置される、請求項1記載の溶融ガラ
ス撹拌翼。 - 【請求項3】 上記第1平板及び上記第3平板はそれぞ
れ一対の平板からなり、各対となる上記平板は互いに同
一の上記角度にて傾斜し上記回転軸の周方向に互いに1
80度離れて配置される、請求項2記載の溶融ガラス撹
拌翼。 - 【請求項4】 上記角度は45度である、請求項3記載
の溶融ガラス撹拌翼。 - 【請求項5】 上記回転軸に上記第1平板及び上記第3
平板の一端部が固定され、該第1平板の他端部に上記第
2平板が固定される、請求項1ないし4のいずれかに記
載の溶融ガラス撹拌翼。 - 【請求項6】 上記回転軸に上記第1平板の一端部が固
定され、該第1平板の他端部に上記第2平板が固定さ
れ、該第2平板に上記第3平板が固定される、請求項1
ないし4のいずれかに記載の溶融ガラス撹拌翼。 - 【請求項7】 上記回転軸に上記第1平板及び上記第3
平板の一端部が固定され、該第3平板の他端部に上記第
2平板が固定される、請求項1ないし4のいずれかに記
載の溶融ガラス撹拌翼。 - 【請求項8】 上記回転軸に上記第3平板の一端部が固
定され、該第3平板の他端部に上記第2平板の一端部が
固定され、該第2平板の他端部に上記第1平板が固定さ
れる、請求項1ないし4のいずれかに記載の溶融ガラス
撹拌翼。 - 【請求項9】 上記回転軸に上記第1平板及び上記第3
平板の一端部が固定され、該第3平板の他端部に上記第
2平板の一端部が固定され、該第2平板の他端部に上記
第1平板の他端部が固定される、請求項1ないし4のい
ずれかに記載の溶融ガラス撹拌翼。 - 【請求項10】 請求項1ないし9のいずれかに記載の
溶融ガラス撹拌翼を備えたことを特徴とするガラス溶融
装置。 - 【請求項11】 上記溶融ガラス撹拌翼を有し底部には
溶融ガラスを排出する排出部(16)を有する溶解槽
(12)と、上記溶解槽に着脱自在であり上記溶解槽内
のガラス溶解用の加熱装置(50,55)とを備えた、
請求項10記載のガラス溶融装置。 - 【請求項12】 上記溶解槽は3以上設けられ、各溶解
槽はスパイラル状の通路を有する連結部(18)にて連
結される、請求項11記載のガラス溶融装置。 - 【請求項13】 上記溶解槽の少なくとも1槽には、溶
融ガラス内の揮発性成分の揮発を抑えるため槽内へガス
を導入するガス導入装置(25)を備えた、請求項12
記載のガラス溶融装置。 - 【請求項14】 上記ガス導入装置を備えた溶解槽は、
上記ガス導入により槽内圧を高めるための密閉部材(1
9)を備えた、請求項13記載のガラス溶融装置。 - 【請求項15】 上記排出部には、排出される溶融ガラ
スを切断する、高結晶グラファイト製のカッターを有す
る切断装置(30)を備えた、請求項11ないし14の
いずれかに記載のガラス溶融装置。 - 【請求項16】 上記排出部には、排出された溶融ガラ
スを成形する、高結晶グラファイト製の成形装置(4
0)を備えた、請求項11ないし14のいずれかに記載
のガラス溶融装置。 - 【請求項17】 上記成形装置は、上記切断装置の下流
側に配置される、請求項16記載のガラス溶融装置。 - 【請求項18】 請求項1ないし9のいずれかに記載の
溶融ガラス撹拌翼を備えた溶解槽にて溶融ガラスを撹拌
した後、当該溶解槽から溶融ガラスを排出して成形する
ことを特徴とするガラス溶融成形方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7136697A JPH10265226A (ja) | 1997-03-25 | 1997-03-25 | ガラス溶融装置及び方法並びに溶融ガラス撹拌翼 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7136697A JPH10265226A (ja) | 1997-03-25 | 1997-03-25 | ガラス溶融装置及び方法並びに溶融ガラス撹拌翼 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10265226A true JPH10265226A (ja) | 1998-10-06 |
Family
ID=13458444
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7136697A Pending JPH10265226A (ja) | 1997-03-25 | 1997-03-25 | ガラス溶融装置及び方法並びに溶融ガラス撹拌翼 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH10265226A (ja) |
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