JPH10264826A - 移送台車 - Google Patents

移送台車

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JPH10264826A
JPH10264826A JP7224997A JP7224997A JPH10264826A JP H10264826 A JPH10264826 A JP H10264826A JP 7224997 A JP7224997 A JP 7224997A JP 7224997 A JP7224997 A JP 7224997A JP H10264826 A JPH10264826 A JP H10264826A
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shaft
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axis
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Toru Kafuku
徹 加福
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 この発明は、リフタを2揚程できるように
し、床面からの浮き上がり量を大きくして機器を移動で
きる移送台車を得る。 【解決手段】 リフタ4がフレーム2に挿通されて上下
動可能に配設されている。偏心カム20は、5角形の主
面形状をなし、水平な軸7によりリフタ4の鉛直片4a
に軸結合されている。偏心カム20の周面の角部には、
ローラ21、22、23が水平軸回りに回転可能に取り
付けられている。この偏心カム20は、その回動動作に
より、第1の辺20aの隅部とローラ21とでフレーム
2に接して安定な初期位置をとり、ローラ21、22と
でフレーム2に接して安定な第1の揚程位置をとり、ロ
ーラ23と第4の辺20dの隅部とでフレーム2に接し
て安定な第2の揚程位置をとり、リフタ4を2揚程でき
るようになる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、床上に置かれた
機器を床面から浮かせて支持し、所望位置まで移送する
移送台車に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図7は例えば実公昭63−30161号
公報に記載された従来の移送台車を示す斜視図である。
図において、移送台車1は、フレーム2に4個の自在車
輪としてのキャスタ3が設けられており、リフタ4がフ
レーム2を挿通して上下動可能に配設されており、さら
に偏心カム5がフレーム2の上面に配置されている。リ
フタ4は、下端に水平片4bを有するL字状に成形さ
れ、該水平片4bの上面にピン4cが固設されている。
また、偏心カム5は、主面が長方形に成形され、その一
隅にローラ6を有し、軸方向が水平な軸7によってフレ
ーム2から延出しているリフタ4の鉛直片4aの上端部
と回動可能に軸結合されている。そして、偏心カム5に
は、操作レバー8が挿脱自在に挿入されている。さら
に、フレーム2には、上方からピン4bを視認するため
の窓9が設けられている。
【0003】つぎに、この移送台車1の動作について図
8を参照しつつ説明する。操作レバー8を図8中矢印で
示す方向に押し下げることにより、偏心カム5は90度
回動する。この時、リフタ4は鉛直方向に上下動可能に
配設されているので、偏心カム5はローラ6が回転しな
がらフレーム2の上面を図8中右方向に走行移動し、図
8中点線で示すように、90度回動する。偏心カム5は
直方体に成形されているので、図8中実線で示される初
期状態と、図8中点線で示される回動後の状態とでは、
フレーム2からの軸7の高さ位置が異なる。つまり、こ
の偏心カム5の回動動作により、軸7の高さの差分hだ
けリフタ4の水平片4cが上昇される。また、図8中点
線の状態から、操作レバー8を引き上げると、偏心カム
5は逆方向に90度回動し、初期状態に復帰する。そし
て、リフタ4の水平片4cがhだけ下降され、初期状態
に戻る。なお、この移送台車1は、キャスタ3が設けら
れており、前後左右に自在に走行することができる。
【0004】ついで、この移送台車1を用いた機器の移
送動作について図9および図10を参照しつつ説明す
る。この機器11の両側面の下端に、奥行の前後に延出
させて転倒防止片12がボルト13により締着固定され
ている。この転倒防止片12は、山形鋼のように断面L
字状の鋼材でなり、機器11に取り付けられる刃面12
aが下向きで、刃面12aの下辺が機器11の底面、即
ち床面14とほぼ同一平面上にあるように、断面逆L字
状に設置されている。そこで、他方の刃面12bは床面
14と間隔を有して水平となっており、両端部にリフタ
4に設けられているピン4cが係脱するピン孔15がそ
れぞれ穿設されている。
【0005】このように転倒防止片12が取り付けられ
た機器11が輸送トラック(図示せず)から荷下ろしさ
れ、床面14上に置かれる。移送台車1は4台用意さ
れ、それぞれ転倒防止片12の両端部に配置される。そ
して、リフタ4の水平片4bを転倒防止片12の水平な
刃面12bの下方に挿入し、窓9から視認してピン4c
の位置をピン孔15の真下の位置に合わせる。その後、
操作レバー8を押し下げて偏心カム5を回動させ、リフ
タ4を上昇させる。このリフタ4の上昇により、ピン4
cがピン孔15に挿入され、水平片4bが転倒防止片1
2の水平な刃面12bに宛てがわれ、ついには機器11
が持ち上げられる。このように、機器11は4台の移送
台車1により床面14から浮かされて、キャスタ3を利
用して荷下ろし位置から据え付けベース(図示せず)へ
搬入される。この間、ピン4cがピン孔15に係入され
ているので、移送台車1が転倒防止辺12から外れるこ
とはない。据え付けベース位置に機器11を搬入した
ら、操作レバー8を押し上げてリフタ4を下降させ、機
器11を据え付けベースに載せ、移送台車1を機器11
から離す。ついで、ボルト13を外して転倒防止片12
を機器11から取り外し、機器11を据え付けベースに
固定する。
【0006】ここで、機器11は、一例として水処理場
などの中央制御部に設置される電気系のコントロール盤
である。この種のコントロール盤は、例えば幅1400
mm、奥行600mm、高さ2300mmで重量が約7
00Kgというように、高さに比べ奥行が短く、かつ、
重心が高いことから、運搬、移動の操作時に転倒しない
ように、十分の配慮が必要となる。そして、機器11を
持ち上げる際、あるいは機器11を降ろす際には、移送
台車1を1台づつ操作してリフタ4を昇降させている。
そこで、1台の移送台車1のリフタ4を上昇、あるいは
下降させる際に、該リフタ4の揚程量が大きすぎると、
機器11が転倒する恐れがあり、さらには機器11の重
量が約700Kgと重いことから、人力により操作レバ
ー8を押し下げて機器11ごと持ち上げるリフタ4の揚
程量には限度があり、この揚程量は、通常30〜50m
m程度である。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】従来の移送台車1は以
上のように、カム5の主面が長方形に成形され、リフタ
4の揚程量が30〜50mmの1揚程となっているの
で、据え付けベース位置に設置台が置かれているような
場合には機器11の床面14からの浮き上がり量が不足
し、該設置台上に据え付けできないという課題があっ
た。さらに、機器11の床面14からの浮き上がり量が
少ないので、移送中に床面14に突起があると、その突
起部を迂回して移動させる必要があり、移送作業性が低
下するという課題もあった。
【0008】この発明は、上記のような課題を解決する
ためになされたもので、リフタを2揚程できるようにし
て機器の床面からの浮き上がり量を大きくし、設置台上
にも機器を据え付けることができ、床面の突起を迂回す
ることなく機器を移動させることができる移送台車を得
ることを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】この発明の第1の発明に
係る移送台車は、フレームと、下端に水平片を有するL
字状に成形され、その鉛直片を該フレームの下面側から
上面側に挿通させて上下動可能に配設されたリフタと、
該フレームの下面に該リフタを包囲して配設された少な
くとも3個の自由車輪と、主面を鉛直として該フレーム
の上面に配設され、かつ、該リフタの鉛直片の上端側に
軸心が水平な軸により回動可能に軸結合され、周面を該
フレームの上面に接触させて回動し、該軸を鉛直方向に
上下動させる偏心カムと、該偏心カムの周面に設けられ
た挿入穴と、該挿入穴に挿入されて該偏心カムを回動さ
せる操作レバーとを備えた移送台車において、該偏心カ
ムは、その主面形状が、第1の辺、この第1の辺に連ら
なる第2の辺、この第2の辺に連なる第3の辺、この第
3の辺に連なる第4の辺および第1の辺と第4の辺とを
つなぐ少なくとも1つの辺からなる多角形状に形成さ
れ、該第1の辺の周面が該フレームに接する状態で、該
軸の軸心を通る鉛直線が該フレームに接する該第1の辺
の周面の両端接触部間を通り、かつ、該フレームの上面
からの該軸の軸心の高さ位置が最下高さとなる初期位置
をとり、該第2の辺の周面が該フレームに接する状態
で、該軸の軸心を通る鉛直線が該フレームに接する該第
2の辺の周面の両端接触部間を通り、かつ、該フレーム
の上面からの該軸の軸心の高さ位置が最下高さより高い
第1の揚程高さとなる第1の揚程位置をとり、該第4の
辺の周面が該フレームに接する状態で、該軸の軸心を通
る鉛直線が該フレームに接する該第4の辺の周面の両端
接触部間を通り、かつ、該フレームの上面からの該軸の
軸心の高さ位置が第1の揚程高さより高い第2の揚程高
さとなる第2の揚程位置をとり、さらに、該第3の辺の
周面が該フレームに接する状態で、該軸の軸心を通る鉛
直線が該フレームに接する該第3の辺の周面の該第2の
辺側の端部接触部もしくは該第2の辺側を通り、該第1
の揚程位置と該第2の揚程位置との過渡位置をとるよう
に構成されているものである。
【0010】また、この発明の第2の発明に係る移送台
車は、フレームと、下端に水平片を有するL字状に成形
され、その鉛直片を該フレームの下面側から上面側に挿
通させて上下動可能に配設されたリフタと、該フレーム
の下面に該リフタを包囲して配設された少なくとも3個
の自由車輪と、主面を鉛直として該フレームの上面に配
設され、かつ、該リフタの鉛直片の上端側に軸心が水平
な軸により回動可能に軸結合され、周面を該フレームの
上面に接触させて回動し、該軸を鉛直方向に上下動させ
る偏心カムと、該偏心カムの周面に設けられた挿入穴
と、該挿入穴に挿入されて該偏心カムを回動させる操作
レバーとを備えた移送台車において、該偏心カムは、そ
の主面形状が、第1の辺、この第1の辺に連らなる第2
の辺、この第2の辺に連なる第3の辺、この第3の辺に
連なる第4の辺および第1の辺と第4の辺とをつなぐ少
なくとも1つの辺からなる多角形状に形成され、該第1
の辺の周面が該フレームに接する状態で、該軸の軸心を
通る鉛直線が該フレームに接する該第1の辺の周面の両
端接触部間を通り、かつ、該フレームの上面からの該軸
の軸心の高さ位置が最下高さとなる初期位置をとり、該
第2の辺の周面が該フレームに接する状態で、該軸の軸
心を通る鉛直線が該フレームに接する該第2の辺の周面
の両端接触部間を通り、かつ、該フレームの上面からの
該軸の軸心の高さ位置が最下高さより高い第1の揚程高
さとなる第1の揚程位置をとり、該第4の辺の周面が該
フレームに接する状態で、該軸の軸心を通る鉛直線が該
フレームに接する該第4の辺の周面の両端接触部間を通
り、かつ、該フレームの上面からの該軸の軸心の高さ位
置が第1の揚程高さより高い第2の揚程高さとなる第2
の揚程位置をとり、さらに、該第3の辺の周面が該第2
の辺の周面との交差部から該第4の辺の周面との交差部
に該軸の軸心からの距離を漸次増加する曲面形状に形成
されているものである。
【0011】また、ローラが、第3の辺の周面に水平軸
回りに回動可能に周方向に複数並設されているものであ
る。
【0012】また、ローラが、第1の辺の周面と第2の
辺の周面との交差部、第2の辺の周面と第3の辺の周面
との交差部および第3の辺の周面と第4の辺の周面との
交差部に、それぞれ水平軸回りに回動可能に取り付けら
れているものである。
【0013】また、リフタの水平片の上面にピンが立設
されているものである。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態を図
について説明する。 実施の形態1.図1はこの発明の実施の形態1に係る移
送台車を示す斜視図、図2の(a)〜(d)はそれぞれ
この発明の実施の形態1に係る移送台車における偏心カ
ムの初期位置、第1の揚程位置、過渡位置および第2の
揚程位置を示す側面図であり、図において図7に示した
従来の移送台車と同一または相当部分には同一符号を付
し、その説明を省略する。各図において、移送台車50
は主面が第1の辺20a、第2の辺20b、第3の辺2
0c、第4の辺20dおよび第5の辺20eからなる5
角形状に形成された偏心カム20を備えている。この偏
心カム20は、第1、第2、第3および第4の辺20
a、20b、20c、20dの周面の交差部にそれぞれ
ローラ21、22、23が水平軸回りに回転可能に取り
付けられ、第4および第5の辺20d、20eの周面に
それぞれ操作レバー8が挿入される挿入穴24、25が
設けられている。また、偏心カム20は、その主面を鉛
直としてフレーム2の上面に配設され、リフタ4の鉛直
片4aの上端側に軸心が水平な軸7により回動可能に軸
結合されている。そして、この偏心カム20は、図2の
(a)に示される初期位置、図2の(b)に示される第
1の揚程位置、図2の(c)に示される過渡位置および
図2の(d)に示される第2の揚程位置をとるように構
成されている。
【0015】初期位置では、図2の(a)に示されるよ
うに、偏心カム20は第1の辺20aが隅部(接点A)
とローラ21の外周面(接点B)とでフレーム2に接し
ており、リフタ4を介して軸7の軸心に鉛直下方に作用
する荷重Wが接点A、B間に位置している。そこで、偏
心カム20の回動動作が阻止されている。そして、フレ
ーム2の上面からの軸7の軸心位置の高さがh0となっ
ている。また、第1の揚程位置では、図2の(b)に示
されるように、偏心カム20は第2の辺20bがローラ
21、22の外周面(接点C、D)とでフレーム2に接
しており、リフタ4を介して軸7の軸心に鉛直下方に作
用する荷重Wが接点C、D間に位置している。そこで、
偏心カム20の回動動作が阻止されている。そして、フ
レーム2の上面からの軸7の軸心位置の高さがh1とな
っており、第1の揚程位置における初期位置からの揚程
量は(h1−h0)となっている。また、過渡位置では、
図2の(c)に示されるように、偏心カム20は第3の
辺20cがローラ22、23の外周面(接点E、F)と
でフレーム2に接しており、リフタ4を介して軸7の軸
心に鉛直下方に作用する荷重Wが接点E、F間を通ら
ず、第2の辺20b側に位置している。そこで、荷重W
が接点Eを支点として偏心カム20を図2の(c)中時
計回りに回動させるように作用し、外力が作用していな
い状態では、第1の揚程位置に戻ってしまう。さらに、
第2の揚程位置では、図2の(d)に示されるように、
偏心カム20は第4の辺20dがローラ23の外周面
(接点G)と隅部(接点H)とでフレーム2に接してお
り、リフタ4を介して軸7の軸心に鉛直下方に作用する
荷重Wが接点G、H間に位置している。そこで、偏心カ
ム20の回動動作が阻止されている。そして、フレーム
2の上面からの軸7の軸心位置の高さがh2となってお
り、第2の揚程位置における第1の揚程位置からの揚程
量は(h2−h1)となっている。ここで、揚程量(h1
−h0)、(h2−h1)がそれぞれ50mmとし、2揚
程動作により100mmの揚程量を得るように偏心カム
20が構成されている。なお、他の構成は、従来の移送
台車1と同様に構成されている。
【0016】つぎに、移送台車50のリフタ4の昇降動
作について図3を参照しつつ説明する。まず、偏心カム
20は、図3の(a)に示すように、隅部(接点A)と
ローラ21の外周面(接点B)とでフレーム2に接した
状態にある。この時、軸7の軸心に鉛直下方に作用する
荷重は接点A、B間に位置し、荷重は偏心カム20を回
動させるように作用していない。そこで、リフタ4が最
下位置まで下降し、初期位置に安定に位置している。つ
いで、操作レバー8を挿入穴24に挿入し、該操作レバ
ー8を図3の(a)中反時計回りに押し下げる。する
と、偏心カム20は隅部(接点A)が上昇し、軸7が鉛
直方向上方に移動し、ローラ21が回転しつつフレーム
2上を図3の(b)中右方向に走行する。そして、ロー
ラ21とフレーム2との接点が軸7の鉛直下方位置を越
えると、軸7に作用する荷重がローラ21とフレーム2
との接点を支点として偏心カム20を図3の(b)中反
時計回りに回動させるように作用し、偏心カム20は一
気に回動して図3の(c)の状態となる。図3の(c)
の状態では、偏心カム20はローラ21、22の外周面
(接点C、D)とでフレーム2に接し、リフタ4を介し
て軸7の軸心に鉛直下方に作用する荷重方向が接点C、
D間に位置していることから、偏心カム20の回動動作
が阻止され、第1の揚程位置に安定に位置している。こ
の第1の揚程位置における軸7の高さ位置は、図3の
(a)に示される初期位置における軸7の高さ位置より
高くなっている。
【0017】ついで、操作レバー8を挿入穴25に挿入
し直し、該操作レバー8を図3の(c)中反時計回りに
押し下げる。すると、偏心カム20はローラ21が上昇
し、軸7が鉛直方向上方に移動し、ローラ22が回転し
つつフレーム2上を図3の(d)中右方向に走行する。
そして、ローラ22とフレーム2との接点が軸7の鉛直
下方位置に至る直前で、ローラ23がフレーム2に接触
し、過渡位置となる。この時、軸7の軸心に鉛直下方に
作用する荷重方向がローラ22、23とフレーム2との
接点E、F間に位置していない、即ち第2の辺20b側
に位置していることから、操作レバー8の押し下げを止
めると、軸7に作用する荷重がローラ22とフレーム2
との接点Eを支点として偏心カム20を図3の(d)中
時計回りに回動させるように作用する。即ち、操作レバ
ー8を押し下げるのを止めると、図3の(c)の状態に
戻ってしまう。そこで、操作レバー8の押し下げ続け
る。すると、偏心カム20はローラ22が上昇し、軸7
が鉛直方向上方に移動し、ローラ23が回転しつつフレ
ーム2上を図3の(e)中右方向に走行する。そして、
ローラ23とフレーム2との接点が軸7の鉛直下方位置
を越えると、軸7に作用する荷重がローラ23とフレー
ム2との接点を支点として偏心カム20を図3の(e)
中反時計回りに回動させるように作用し、偏心カム20
は一気に回動して図3の(f)の状態となる。
【0018】ここで、第1の揚程位置から第2の揚程位
置に変位する過程において、軸7にかかる荷重がローラ
22とフレーム2との接点を支点として偏心カム20を
時計回りに回動させるように作用する。そして、偏心カ
ム20が反時計回りに回動するにつれ、ローラ22とフ
レーム2との接点が軸7の軸心を通る鉛直線に近づき、
偏心カム20を時計回りに回動させるモーメントが小さ
くなる。即ち、操作レバー8による押下力は、第1の揚
程位置から過渡位置側に回動させる時最大で、徐々に小
さくなり、過渡位置で最小となる。同様に、操作レバー
8による押下力は、過渡位置から第2の揚程位置側に回
動させる時最大となり、徐々に小さくなり、図3の
(e)の状態でゼロとなる。なお、図3の(f)の状態
では、偏心カム20はローラ23の外周面(接点G)と
隅部(接点H)とでフレーム2に接し、リフタ4を介し
て軸7の軸心に鉛直下方に作用する荷重方向が接点G、
H間に位置していることから、偏心カム20の回動動作
が阻止され、第2の揚程位置に安定に位置している。こ
の第2の揚程位置における軸7の高さ位置は、図3の
(c)に示される第1の揚程位置における軸7の高さ位
置よりさらに高くなっている。また、第2の揚程位置か
ら第1の揚程位置を経由して初期位置に戻すには、操作
レバー8を押し上げて偏心カム20を時計回りに回動さ
せればよい。このように、この移送台車50では、操作
レバー8の押し下げ操作あるいは押し上げ操作により偏
心カム20を回動させ、リフタ4の2段階揚程を行わせ
るものである。
【0019】つぎに、この移送台車50を用いた機器の
移送動作について図4を参照しつつ説明する。この機器
11の両側面の下端に、奥行の前後に延出させて転倒防
止片12がボルト13により締着固定されている。この
転倒防止片12は、山形鋼のように断面L字状の鋼材で
なり、機器11に取り付けられる刃面12aが下向き
で、刃面12aの下辺が機器11の底面、即ち床面14
とほぼ同一平面上にあるように、断面逆L字状に設置さ
れている。そこで、他方の刃面12bは床面14と間隔
を有して水平となっており、両端部にリフタ4に設けら
れているピン4cが係脱するピン孔15がそれぞれ穿設
されている。
【0020】このように転倒防止片12が取り付けられ
た機器11が輸送トラック(図示せず)から荷下ろしさ
れ、床面14上に置かれる。リフタ4を初期位置とした
移送台車50が4台用意され、図4の(a)に示すよう
に、それぞれ転倒防止片12の両端部に配置される。そ
して、リフタ4の水平片4bを転倒防止片12の水平な
刃面12bの下方に挿入し、窓9から視認してピン4c
の位置をピン孔15の真下の位置に合わせる。その後、
挿入穴24に挿入された操作レバー8を押し下げて偏心
カム20を回動させ、リフタ4を第1の揚程位置まで上
昇させる。このリフタ4の上昇により、ピン4cがピン
孔15に挿入され、水平片4bが転倒防止片12の水平
な刃面12bに宛てがわれ、ついには図4の(b)に示
すように機器11が持ち上げられる。ついで、操作レバ
ー8を挿入穴25に挿入し直し、該操作レバー8を押し
下げて偏心カム20を回動させ、リフタ4を第2の揚程
位置まで上昇させる。このリフタ4の上昇により、図4
の(c)に示すように、機器11がさらに持ち上げられ
る。
【0021】ここで、移送台車50は、4台全てが一旦
リフタ4を第1の揚程位置まで上昇された後、リフタ4
を第2の揚程位置まで上昇される。そこで、機器11は
最終的に4台の移送台車50により床面14から約10
0mm浮かされて、キャスタ3を利用して荷下ろし位置
から据え付けベース(図示せず)へ搬入される。この
間、ピン4cがピン孔15に係入されているので、移送
台車1が転倒防止辺12から外れることはない。据え付
けベース位置に機器11を搬入したら、挿入穴25に挿
入されている操作レバー8を押し上げてリフタ4を第2
の揚程位置から過渡位置を経由して第1の揚程位置まで
下降させる。さらに、操作レバー8を挿入穴24に挿入
し直し、該操作レバー8を押し上げてリフタ4を初期位
置まで下降させ、機器11を据え付けベースに載せ、移
送台車50を機器11から離す。ついで、ボルト13を
外して転倒防止片12を機器11から取り外し、機器1
1を据え付けベースに固定する。
【0022】この実施の形態1によれば、偏心カム20
が第1乃至第5の辺20a〜20eからなる5角形の主
面形状をなし、ローラ21、22、23が第1、第2、
第3および第4の辺20a〜20dの周面の交差部にそ
れぞれ水平軸回りに回動可能に取り付けられ、さらに偏
心カム20が、軸7の軸心を通る鉛直線が第1の辺20
aの隅部およびローラ21とフレーム2との両接点間に
位置する初期位置、軸7の軸心を通る鉛直線がローラ2
1およびローラ22とフレーム2との両接点間に位置
し、軸7の高さ位置が初期位置の軸7の高さ位置より高
い第2の揚程位置、軸7の軸心を通る鉛直線がローラ2
2、23とフレーム2とが接した状態で第2の辺20b
側を通る過渡位置、および、軸7の軸心を通る鉛直線が
ローラ23および第4の辺20dの隅部とフレーム2と
の両接点間に位置し、軸7の高さ位置が第1の揚程位置
の軸7の高さ位置より高い第2の揚程位置をとるように
構成されている。
【0023】そこで、偏心カム20の回動動作により、
リフタ4を2段階に揚程することができるので、1回の
揚程量を、高さに比べ奥行が短く、かつ、重心が高い機
器でも転倒させず、約700Kgという重い機器でも人
力で揚程できる揚程量に抑えて、2回の揚程工程により
所望の揚程量を達成することができる。その結果、高さ
に比べ奥行が短く、かつ、重心が高い機器11でも、重
い機器11でも、転倒することなく、簡易に運搬、移動
することができる。また、機器11を床面14から十分
に浮かすことができるので、床面14に突起物があって
も迂回することなく、運搬、移動することができる。ま
た、第1の揚程位置と第2の揚程位置との間に過渡位置
を設けているので、偏心カム20を第1の揚程位置から
第2の揚程位置に回動させる際に、ローラ23がフレー
ム2に接するまではローラ22とフレーム2との接点が
支点となり、その後はローラ23とフレーム2との接点
が支点となり、軸7にかかる荷重による偏心カム20を
第1の揚程位置側に回動させるモーメントが小さくな
り、重量い機器11でも第2の揚程位置まで揚程するこ
とができる。また、ローラ21、22、23が第1、第
2および第3の辺の周面の交差部にそれぞれ水平軸回り
に回動可能に取り付けられているので、偏心カム20の
回動動作の際に、各ローラが回転しつつフレーム2上を
走行するので、機器11の揚程過程での偏心カム20の
回動動作をスムーズに行うことができる。
【0024】また、リフタ4の水平片4bの上面にピン
4cが立設されているので、機器11の両側面の下端に
前後に延出させて取り付けられた転倒防止片12を水平
片4b上に載せて機器11を揚程する際に、転倒防止片
12にピン孔15を設けておけば、ピン4cを該ピン孔
15に嵌入させて、運搬、移動時の機器11の転倒を確
実に阻止することができる。また、第4の辺20dの周
面および第5の辺20eの周面とにそれぞれ挿入穴2
4、25を設けているので、偏心カム20の状態に合わ
せて偏心カム20からの操作レバー8の延出方向を選
べ、偏心カム20の回動操作を簡易に行える。
【0025】実施の形態2.この実施の形態2では、偏
心カム20は、図5に示されるように、その主面形状が
第1の辺20a、第2の辺20b、第3の辺20c、第
4の辺20dおよび第5の辺20eからなる5角形状に
形成され、第3の辺20cの周面が第2の辺20bの周
面との交差部から第4の辺20dの周面との交差部に向
かって軸7の軸心からの距離が漸次増加する曲面形状に
形成されているものである。なお、他の構成は上記実施
の形態1と同様に構成されている。
【0026】この実施の形態2によれば、偏心カム20
が第1の揚程位置から第2の揚程位置に変位する過程
で、偏心カム20は第3の辺20cの曲面形状の周面を
フレーム2に接しつつ、図6中右方向に走行移動する。
そこで、第3の辺20cとフレーム2との接点は軸7の
軸心を通る鉛直線の近傍に位置し、軸7にかかる荷重に
よる偏心カム20を第1の揚程位置側に回動させるよう
に作用するモーメントは小さくなり、偏心カム20を回
動させる操作レバー8の押下力を低減できる。
【0027】実施の形態3.この実施の形態3では、偏
心カム20は、ローラを第3の辺20cの周面に水平軸
回りに回転可能に周方向に複数並設して構成されている
ものとしている。なお、他の構成は、上記実施の形態2
と同様に構成されている。
【0028】この実施の形態3によれば、偏心カム20
が第1の揚程位置から第2の揚程位置に変位する過程
で、第3の辺20cの周面に配設された複数のローラ
が、第2の辺20b側のローラから順次フレーム2に接
しつつフレーム2上を走行移動して偏心カム20が回動
する。この時、フレーム2に接したローラは回転しつつ
フレーム2上を走行して、次のローラがフレーム2に接
すると同時にフレーム2から離反するように動作する。
そこで、偏心カム20の回動動作における第3の辺20
cのフレーム2上の走行時の摩擦力がローラの回転によ
り著しく軽減され、偏心カム20を回動させる操作レバ
ー8の押下力を一層低減できる。
【0029】
【発明の効果】この発明は、以上のように構成されてい
るので、以下に記載されるような効果を奏する。
【0030】この発明によれば、偏心カムは、その主面
形状が、第1の辺、この第1の辺に連らなる第2の辺、
この第2の辺に連なる第3の辺、この第3の辺に連なる
第4の辺および第1の辺と第4の辺とをつなぐ少なくと
も1つの辺からなる多角形状に形成され、該第1の辺の
周面が該フレームに接する状態で、該軸の軸心を通る鉛
直線が該フレームに接する該第1の辺の周面の両端接触
部間を通り、かつ、該フレームの上面からの該軸の軸心
の高さ位置が最下高さとなる初期位置をとり、該第2の
辺の周面が該フレームに接する状態で、該軸の軸心を通
る鉛直線が該フレームに接する該第2の辺の周面の両端
接触部間を通り、かつ、該フレームの上面からの該軸の
軸心の高さ位置が最下高さより高い第1の揚程高さとな
る第1の揚程位置をとり、該第4の辺の周面が該フレー
ムに接する状態で、該軸の軸心を通る鉛直線が該フレー
ムに接する該第4の辺の周面の両端接触部間を通り、か
つ、該フレームの上面からの該軸の軸心の高さ位置が第
1の揚程高さより高い第2の揚程高さとなる第2の揚程
位置をとり、さらに、該第3の辺の周面が該フレームに
接する状態で、該軸の軸心を通る鉛直線が該フレームに
接する該第3の辺の周面の該第2の辺側の端部接触部も
しくは該第2の辺側を通り、該第1の揚程位置と該第2
の揚程位置との過渡位置をとるように構成されているの
で、リフタを2揚程できるようになり、機器を転倒させ
ることなく床面から大きく浮かせて運搬、移動でき、設
置台上にも機器を据え付けることができるとともに、床
面の突起を迂回することなく機器を移動させることがで
きる移送台車を得ることができる。
【0031】また、偏心カムは、その主面形状が、第1
の辺、この第1の辺に連らなる第2の辺、この第2の辺
に連なる第3の辺、この第3の辺に連なる第4の辺およ
び第1の辺と第4の辺とをつなぐ少なくとも1つの辺か
らなる多角形状に形成され、該第1の辺の周面が該フレ
ームに接する状態で、該軸の軸心を通る鉛直線が該フレ
ームに接する該第1の辺の周面の両端接触部間を通り、
かつ、該フレームの上面からの該軸の軸心の高さ位置が
最下高さとなる初期位置をとり、該第2の辺の周面が該
フレームに接する状態で、該軸の軸心を通る鉛直線が該
フレームに接する該第2の辺の周面の両端接触部間を通
り、かつ、該フレームの上面からの該軸の軸心の高さ位
置が最下高さより高い第1の揚程高さとなる第1の揚程
位置をとり、該第4の辺の周面が該フレームに接する状
態で、該軸の軸心を通る鉛直線が該フレームに接する該
第4の辺の周面の両端接触部間を通り、かつ、該フレー
ムの上面からの該軸の軸心の高さ位置が第1の揚程高さ
より高い第2の揚程高さとなる第2の揚程位置をとり、
さらに、該第3の辺の周面が該第2の辺の周面との交差
部から該第4の辺の周面との交差部に該軸の軸心からの
距離を漸次増加する曲面形状に形成されているので、機
器を転倒させることなく床面から大きく浮かせて運搬、
移動でき、設置台上にも機器を据え付けることができる
とともに、床面の突起を迂回することなく機器を移動さ
せることができる移送台車を得ることができる。
【0032】また、ローラが、第3の辺の周面に水平軸
回りに回動可能に周方向に複数並設されているので、第
1の揚程位置から第2の揚程位置への偏心カムの回動動
作時にローラが回転しつつフレーム上を走行移動し、操
作レバーの回動力を低減させることができる。
【0033】また、ローラが、第1の辺の周面と第2の
辺の周面との交差部、第2の辺の周面と第3の辺の周面
との交差部および第3の辺の周面と第4の辺の周面との
交差部に、それぞれ水平軸回りに回動可能に取り付けら
れているので、偏心カムの回動動作時にローラが回転し
つつフレーム上を走行移動し、操作レバーの回動力を低
減させることができる。
【0034】また、リフタの水平片の上面にピンが立設
されているので、機器の両側面の下端に前後に延出させ
て取り付けられた転倒防止片にピン孔を設け、ピンをピ
ン孔に嵌入させて機器を揚程することにより、運搬、移
動時の機器の転倒を確実に阻止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1に係る移送台車を示
す斜視図である。
【図2】 この発明の実施の形態1に係る移送台車にお
ける偏心カムの状態を説明する図である。
【図3】 この発明の実施の形態1に係る移送台車にお
ける揚程動作を説明する図である。
【図4】 この発明の実施の形態1に係る移送台車によ
る搬送動作を説明する図である。
【図5】 この発明の実施の形態2に係る移送台車にお
ける偏心カムを示す正面図である。
【図6】 この発明の実施の形態2に係る移送台車にお
ける偏心カムの回動動作を説明する図である。
【図7】 従来の移送台車を示す斜視図である。
【図8】 従来の移送台車の揚程動作を説明する図であ
る。
【図9】 機器の搬送状態を示す斜視図である。
【図10】 従来の移送台車による搬送動作を説明する
図である。
【符号の説明】
2 フレーム、3 キャスタ(自由車輪)、4 リフ
タ、4a 鉛直片、4b水平片、4c ピン、7 軸、
8 操作レバー、20 偏心カム、20a 第1の辺、
20b 第2の辺、20c 第3の辺、20d 第4の
辺、21、22、23 ローラ、24、25 挿入穴、
50 移送台車。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 フレームと、下端に水平片を有するL字
    状に成形され、その鉛直片を前記フレームの下面側から
    上面側に挿通させて上下動可能に配設されたリフタと、
    前記フレームの下面に前記リフタを包囲して配設された
    少なくとも3個の自由車輪と、主面を鉛直として前記フ
    レームの上面に配設され、かつ、前記リフタの鉛直片の
    上端側に軸心が水平な軸により回動可能に軸結合され、
    周面を前記フレームの上面に接触させて回動し、該軸を
    鉛直方向に上下動させる偏心カムと、前記偏心カムの周
    面に設けられた挿入穴と、前記挿入穴に挿入されて前記
    偏心カムを回動させる操作レバーとを備えた移送台車に
    おいて、 前記偏心カムは、その主面形状が、第1の辺、この第1
    の辺に連らなる第2の辺、この第2の辺に連なる第3の
    辺、この第3の辺に連なる第4の辺および第1の辺と第
    4の辺とをつなぐ少なくとも1つの辺からなる多角形状
    に形成され、 該第1の辺の周面が前記フレームに接する状態で、前記
    軸の軸心を通る鉛直線が該フレームに接する該第1の辺
    の周面の両端接触部間を通り、かつ、該フレームの上面
    からの該軸の軸心の高さ位置が最下高さとなる初期位置
    をとり、 該第2の辺の周面が前記フレームに接する状態で、該軸
    の軸心を通る鉛直線が該フレームに接する該第2の辺の
    周面の両端接触部間を通り、かつ、該フレームの上面か
    らの該軸の軸心の高さ位置が最下高さより高い第1の揚
    程高さとなる第1の揚程位置をとり、 該第4の辺の周面が該フレームに接する状態で、該軸の
    軸心を通る鉛直線が該フレームに接する該第4の辺の周
    面の両端接触部間を通り、かつ、該フレームの上面から
    の該軸の軸心の高さ位置が第1の揚程高さより高い第2
    の揚程高さとなる第2の揚程位置をとり、 さらに、該第3の辺の周面が該フレームに接する状態
    で、該軸の軸心を通る鉛直線が該フレームに接する該第
    3の辺の周面の該第2の辺側の端部接触部もしくは該第
    2の辺側を通り、該第1の揚程位置と該第2の揚程位置
    との過渡位置をとるように構成されていることを特徴と
    する移送台車。
  2. 【請求項2】 フレームと、下端に水平片を有するL字
    状に成形され、その鉛直片を前記フレームの下面側から
    上面側に挿通させて上下動可能に配設されたリフタと、
    前記フレームの下面に前記リフタを包囲して配設された
    少なくとも3個の自由車輪と、主面を鉛直として前記フ
    レームの上面に配設され、かつ、前記リフタの鉛直片の
    上端側に軸心が水平な軸により回動可能に軸結合され、
    周面を前記フレームの上面に接触させて回動し、該軸を
    鉛直方向に上下動させる偏心カムと、前記偏心カムの周
    面に設けられた挿入穴と、前記挿入穴に挿入されて前記
    偏心カムを回動させる操作レバーとを備えた移送台車に
    おいて、 前記偏心カムは、その主面形状が、第1の辺、この第1
    の辺に連らなる第2の辺、この第2の辺に連なる第3の
    辺、この第3の辺に連なる第4の辺および第1の辺と第
    4の辺とをつなぐ少なくとも1つの辺からなる多角形状
    に形成され、 該第1の辺の周面が前記フレームに接する状態で、前記
    軸の軸心を通る鉛直線が該フレームに接する該第1の辺
    の周面の両端接触部間を通り、かつ、該フレームの上面
    からの該軸の軸心の高さ位置が最下高さとなる初期位置
    をとり、 該第2の辺の周面が前記フレームに接する状態で、該軸
    の軸心を通る鉛直線が該フレームに接する該第2の辺の
    周面の両端接触部間を通り、かつ、該フレームの上面か
    らの該軸の軸心の高さ位置が最下高さより高い第1の揚
    程高さとなる第1の揚程位置をとり、 該第4の辺の周面が該フレームに接する状態で、該軸の
    軸心を通る鉛直線が該フレームに接する該第4の辺の周
    面の両端接触部間を通り、かつ、該フレームの上面から
    の該軸の軸心の高さ位置が第1の揚程高さより高い第2
    の揚程高さとなる第2の揚程位置をとり、 さらに、該第3の辺の周面が該第2の辺の周面との交差
    部から該第4の辺の周面との交差部に該軸の軸心からの
    距離を漸次増加する曲面形状に形成されていることを特
    徴とする移送台車。
  3. 【請求項3】 ローラが、第3の辺の周面に水平軸回り
    に回動可能に周方向に複数並設されていることを特徴と
    する請求項2記載の移送台車。
  4. 【請求項4】 ローラが、第1の辺の周面と第2の辺の
    周面との交差部、第2の辺の周面と第3の辺の周面との
    交差部および第3の辺の周面と第4の辺の周面との交差
    部に、それぞれ水平軸回りに回動可能に取り付けられて
    いることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか
    に記載の移送台車。
  5. 【請求項5】 リフタの水平片の上面にピンが立設され
    ていることを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれ
    かに記載の移送台車。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN100411771C (zh) * 2006-01-10 2008-08-20 贵州新艺机械厂 熔模铸造的压型模具辅助移动装置
CN102502154A (zh) * 2011-11-18 2012-06-20 中国神华能源股份有限公司 重物搬运装置和焊机移动架
JP2018202877A (ja) * 2017-05-30 2018-12-27 三菱電機株式会社 搬送据付調整装置
CN110482442A (zh) * 2019-09-26 2019-11-22 黄石鼎信机电有限公司 一种超薄举升全向agv

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