JP4019183B2 - 運搬用台車及び昇降キャスター - Google Patents

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俊安 石井
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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、車輪の接地高さを調整可能な昇降キャスター及びこのキャスターを使用した台車に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来のキャスターで、基台(ケース)に対して、車輪を昇降可能とする場合には、縦のスクリューボルトあるいはナットを使用して回動により昇降させるもの(実開昭61−196803号、特開平4−287704号等)が提案されている。
【0003】
また、従来、荷物を載せて搬送走行中の直進性を図った台車として、6車輪の運搬用台車が使用されていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
前記従来のキャスターでは、スクリューを回転させて、昇降させるため、高さの微調節が容易である反面、素早い昇降が困難であり、手動による昇降では装置を複雑化させる問題点があった。
【0005】
また、従来の6車輪の運搬用台車では、走行中の直進性を図ると不使用時の取扱が困難となる問題点があった。
【0006】
【課題を解決するための手段】
然るにこの発明では、カムと制動板を組み合わせて、キャスターを昇降させるので、上昇位置と下降位置の選択が容易で、昇降動作が迅速にでき、前記問題点を解決した。また、この発明の運搬用台車(6車台車)では、中間部のキャスターを昇降させたので、前記問題点を解決した。
【0007】
即ちこの発明は、下面隅部に夫々第一キャスター39が取り付けられた床フレーム41の中間部に昇降自在に第二キャスター28が取り付けられた台車であって、下記(1)〜(6)の総ての要件を具備するように構成したことを特徴とする運搬用台車である。
(1) 前記第二キャスター28は、水平軸15の周りにキャスター28が垂直面内で回動自在に取付けられ、該キャスター28が上昇位置と下降位置との二位置を保持できるようにカム17により制御された。
(2) 前記第二キャスター28は、所定ケース6内の水平軸15に、下部に車輪10を軸止した車受け8の上部一側8aを回動自在に軸止し、該車受け8の上端部に中央部が凹んだ底部12とし該底部の両側に一側13及び他側14を有する断面略逆「へ」字型の制動面11を形成し、該制動面11の一側13を前記水平軸15側に配置し、前記制動面11の底部12の略上方位置で、前記ケース6内に水平の操作軸16を取り付け、該操作軸16に、制動面11に当接するカム17を固定すると共に、該操作軸16にハンドル20を取付けた。
(3) 前記カム17の制動部18を制動面11の底部12から他側14の端部14aに沿って摺動可能に当接させ、
(4) 前記カム17の制動部18が制動面11の他側14の端部14aに位置した際に、車輪10が上昇位置にあり、前記制動部18の位置は水平方向で操作軸16から最も遠い位置にある。
(5) 前記カム17の前記制動部18が制動面11の底部12に位置した際に車輪10が下降位置にあり、かつ前記制動部18は、操作軸16の鉛直線より、水平方向で、水平軸15側に位置させ、かつ前記制動面11の他側14は略水平に配置される。
(6) 前記車軸受け8に案内棒26を突出させ、前記ケース6に該案内26を挿入して前記車軸受け8の回動を案内できる円弧状の長孔27を穿設すると共に、前記車輪10が下降位置で、前記案内棒26を長孔17の下縁7aに位置させ、前記車輪10の上昇位置で前記案内棒26を前記長孔27の上縁17bに位置させる。
また、前記において、床フレーム41は、横設した所定長さの横杆33の両端部下面から所定高さ下方に、第一キャスター板固定用の第一基板33、33を夫々固定し、前記横杆33の中間部下面で所定高さ下方に、第二キャスター板固定用の第二基板6を固定し、平面略「王」字型に形成したことを特徴とする運搬用台車である。
【0008】
また、以下(1)〜(5)の総ての要件を具備するように構成したことを特徴とする昇降キャスターである。
(1) 所定ケース6内の水平軸15に、下部に車輪10を軸止した車軸受け8の上部一側8aを回動自在に軸止し、該車軸受け8の上端部に、中央部が凹んだ底部12とし該底部12の両側に一側13及び他側14を有する断面略逆「へ」字型の制動面11を形成し、該制動面11の一側13を前記水平軸15側に配置し、前記制動面11の底部12の略上方位置で、前記ケース6内に水平の操作軸16を取り付け、該操作軸16に、制動面11に当接するカム17を固定すると共に、該操作軸16にハンドル20を取付けた。
(2) 前記カム17の制動部18を制動面11の底部12から他側14の端部14aに沿って摺動可能に当接させ、
(3) 前記カム17の制動部18が制動面11の他側14の端部14aに位置した際に、車輪10が上昇位置にあり、前記制動部18の位置は水平方向で操作軸16から最も遠い位置にある。
(4) 前記カム17の前記制動部18が制動面11の底部12に位置した際に車輪10が下降位置にあり、かつ前記制動部18は、操作軸16の鉛直線より、水平方向で、水平軸15側に位置させ、かつ前記制動面11の他側14は略水平に配置される。
(5) 前記車軸受け8に案内棒26を突出させ、前記ケース6に該案内棒26を挿入して前記車軸受け8の回動を案内できる円弧状の長孔27を穿設すると共に、前記車輪10が下降位置で、前記案内棒26を長孔17の下縁7aに位置させ、前記車輪10の上昇位置で前記案内棒26を前記長孔27の上縁17bに位置させる。
【0009】
前記において、通常は、第一キャスターを自在キャスター、第二キャスターを固定キャスターで構成する。
【0010】
【作用】
運搬用台車は、第二キャスターが上昇位置を取れば、第二キャスターは接地せず、両第一キャスターのみで走行する。また、第二キャスターが下降位置を取れば、一側の第二キャスターは接地せず、他側の第一キャスターと第二キャスターとで走行する。
【0011】
床フレームを横杆の下面から所定高さ下方に、第一キャスター、第二キャスターを設け、平面略「王」字型に形成すれば、複数の運搬用台車を並列した際、床フレームを重ねてネスティングできる。
【0012】
昇降キャスターでは、カムと車軸受けの制動面が当接するので、カム軸の回動により、車軸受けを回動させて車輪を昇降できる。また、制動面を底部の両側に斜面を形成して略逆「へ」字型に構成すれば、カムの取る2位置により、車軸受けの上昇位置及び下降位置の2位置を対応させることができる。
【0013】
【実施例1】
図7〜図9に基づきこの発明の昇降キャスターの実施例について説明する。
【0014】
開口4を下方に向けて水平に配置した断面「リップ溝型鋼」状の本体1に、該本体1の両端部2、2の端部開口3、3に塞ぎ部材5、5を夫々固着し、ケース(第二基板)6を構成する。前記ケース6の開口4からケース6内に、下部に車輪10を軸止した車軸受け8の上部を挿入し、該車軸受け8の上部一側8aを、ケース6内ケースに沿って架設した水平軸15に軸止する。前記水平軸15は塞ぎ部材5、5間に軸止されている。また、前記塞ぎ部材5は、横板の両端に、下端部に突出部を有する縦板を下方に向けて一体に連設してなる断面略門型に形成されている(図9)。
【0015】
前記車軸受け8は車輪10を挟む受け片9、9と、受け片9、9の上端部に受け片9、9を連結するように制動板11が一体に連設されている。前記制動板11は、底部12の両側に斜面13、14が形成された略逆「へ字」状の制動面が形成されている。また、車輪10が上昇した位置にある時、前記制動板11は、底部12を中心に斜面13、14がほぼ対称に位置するよう(略V字状)に形成され、車輪10が下降した位置にある時は、他側の斜面14がほぼ水平に位置するように形成されている。
【0016】
また、前記ケース6内において、前記水平軸15より高い位置で、前記制動板11の底部12の略上方位置に操作軸16を架設し、該操作軸16の両端部に(車軸受け8、8の制動板11に対応して)カム17、17が夫々固着されている。前記において、操作軸16は断面正方形で、前記塞ぎ部材5、5間に、架設されている。
【0017】
前記カム17は、前記車軸受け8の制動板11に当接して、制動板11に沿って移動できるローラー(制動部)18を有する。前記カム17は、車輪10が上昇位置にある時に、前記制動板11は底部12を中心に斜面13、14がほぼ対称に位置し(略V字状)、前記ローラー18が制動板11の他側の斜面14の端部14aに位置するように形成されている(図7(a))。また、カム17は、操作軸16を矢示30のように回動して、車輪10が下降位置にある時に、制動板11の他側の斜面14がほぼ水平に配置され、前記ローラー18が制動板11の底部12に位置するように形成されている(図7(b))。
【0018】
また、前記操作軸16に、操作軸16を回動させることができるハンドル20を取り付ける。前記ハンドル20は、操作軸16に直角に連結した第一腕部21、該第一腕部21の先端に、軸の方向に直角屈曲部23を介して第二腕部22が連設し、該第二腕部22の先端を更に直角に屈曲して把持部24が位置するように一体に屈曲されている。また、前記第一腕部21と第二腕部22との成す角θは鈍角(この実施例では)に形成され、前記操作軸16と直角屈曲部23、把持部24は夫々略平行に並列される(図7、8)。
【0019】
また、前記塞ぎ部材5は、前記ケース6の内壁に沿って嵌挿され、開口4から下方に突出する突出部5aが連設されている。前記塞ぎ部材5の突出部5aに、車軸受け8の他側8bに突出した案内棒26を挿入できる円弧状の長孔27が穿設され、前記水平軸15周りの車軸受け8の回動時に、案内棒26が長孔27に沿って移動して、長孔27と案内棒26とで車軸受け8の回動を案内する。
【0020】
また、前記ケース6の開口4の中間部(車軸受け8、8が突出した部分以外の部分)に該部を塞ぐように補強のための補強蓋29を取付ける(図9)。以上のようにして、キャスター(昇降キャスター)28を構成する(図7、8、9))。 前記において、カム17、操作軸16又は車軸受け8の少なく共1つに、車輪10が上昇位置(図7(a)の位置)となるように付勢するバネ類を介在させてある(図示していない)。
【0021】
次に、前記実施例に基づくキャスター28の作動について説明する。
【0022】
車輪10を下降位置で使用している時には、カム17のローラー18が制御板11の底部12に位置し、かつローラー18は、操作軸16の鉛直線よりも水平方向(図7のA−A方向)で水平軸15側に位置しており、かつ案内棒26は長孔27の下縁27aに当接している。従って、車輪10が更に下降することを制限し、かつケース6に荷重が掛かっていれば(通常のキャスター28の使用状態)、ハンドル20を操作してカム17を作動させない限り、車軸受け8が回動することなく、現状位置を保つことができる(図7(b))。また、この状態で、ハンドル10はケース6の上面6aより下方に位置している。
【0023】
次に、車輪10を上昇位置で使用する場合には、ハンドル20を図7(b)の矢示31のように回転させると、操作軸16に固定されたカム17も回転し、ローラー18が制動板11の底部12から斜面14に沿って移動し、ローラー18の移動に従い車軸受け8も水平軸15の周りに回動して車輪10が上昇する。
【0024】
ローラー18が制動板11の斜面14の端部14aに位置した状態で、車輪10は最も上昇した位置となり、操作軸16とローラー18とは略水平に並列し、ローラー18の位置は、水平方向(図7中のA−A方向)で、操作軸16から最も遠い位置にある。また、案内棒26は長孔27の上縁27b付近に位置する。従って、車輪10が更に上昇することを制限し、かつケース6に荷重が掛かっていれば(通常のキャスター28の使用状態)ハンドル20を操作してカム17を作動させない限り、車軸受け8が回動することなく、現状位置を保つことができる(図7(a)、図8)。
【0025】
次に、再度、車輪10を下げる際には、ハンドル20を矢示30方向に回転させれば、カム17のローラー18が車軸受け8の制動板11の斜面14に沿って、端部14aから底部12に向けて移動し、車軸受け8を水平軸15の周りに回転させ、車輪10は下降位置に至る(図7(b))。
【0026】
前記実施例において、ケース1の形状は前記実施例に限らず、両端部に車軸受け8、8を配置でき、車軸受け8を操作する操作軸16を取付けできる構造であれば、他の構造とすることもできる(図示していない)。
【0027】
また、前記実施例において、ハンドル20は、前記構造とすることが望ましいが、操作軸16を回動できれば、他の構造とすることもできる(図示していない)。
【0028】
また、前記実施例において、ケース6内の両端部に、車輪10付きの車軸受け8を操作軸16で連結して、車軸受け8、8を1つのハンドル20で操作したが、ケース6内に、車輪10付きの車軸受け8を1つと共に操作するハンドルを設けることもできる(図示していない)。
【0029】
また、前記実施例において、カム17は前記構造とすることが望ましいが、制動板11に当接するローラー18を、操作軸16に対して同位置に取付けてあれば、他の構造とすることもできる(図示していない)。
【0030】
また、前記実施例において、カム17、操作軸16又は車軸受け8の少なく共1つに、車輪10が上昇位置(図7(a)の位置)となるように付勢するバネ類を介在させたが、バネ類は省略することもできる(図示していない)。
【0031】
【実施例2】
次に、図面に基づき、前記昇降キャスターを使用した運搬用台車の実施例について説明する。
【0032】
角パイプからなる所定長さの横杆33を横設し、該横杆33の両端部34、34の下面36に、その下面38a両側に自在キャスター(第一キャスター)39、39を取付けた基板(第一基板)37の上面38を固定する。前記横杆33の中央部35の下面36に、前記実施例1の昇降キャスター(第二キャスター)28のケース(第二基板)6の上面6aを固定する。前記横杆33と並列した基板37、37及びケース6とで、平面略「王」状の床フレーム41を構成する(図4、図5(a))。前記昇降キャスター28の車輪10、10は固定車輪としてある。
【0033】
前記において、横杆33の下面36と基板37、37の上面38とは所定高さ宛、離して配置されている。即ち、2つの床フレーム41を並列した際、他の床フレーム41の基板37、37及び昇降キャスター28は、当該床フレーム41の横杆33の下方を通過することができるようになっている。
【0034】
また、前記において、基板37、37上で中央部の外側に縦筒42を夫々固着する。
【0035】
また、前記において、昇降キャスター28は、車輪10が上昇した位置で、両側の自在キャスター39の車輪40、40が接地した際に(地面55)、昇降キャスター28の車輪10は接地しないように(地面55より上方位置)構成され、かつ、昇降キャスター28の車輪10が下降した位置で、自在キャスター39の車輪40が接地した地面55より下方に位置するように形成されている。
【0036】
また、前記において、昇降キャスター28のハンドル20は、横杆33付近に配置されて、車輪10が下降位置の状態で、ハンドル20は、ケース6の上面6aより下方に位置するので(図7(b))、横杆33の上面36aより、突出しない位置に配置される(図4)。
【0037】
次に、縦長長方形状の屈曲枠の下縁に、下方に突出させて連結突起を連設して、側面パネル43、44を構成する(図3)。図中、は側面パネルの枠内に架設した横桟材である。前記側面パネル43、44の連結突起45を、前記床フレーム41の基板37、37の縦筒42、42に夫々嵌挿して、床フレーム41に側面パネル43、44を夫々取付ける(図3)。前記床フレーム41と側面パネル43、44とは縦筒42と連結突起45とでのみ支持され、側面パネル43、44の下縁両側部と床フレーム41の上面とは、所定の間隙52、52が形成されている。
【0038】
次に、前記床フレーム41上に、床フレーム41を覆うような床パネル47を載置する。前記床パネル47の一端面(側面パネル側)48両側に連結金具50、50が設けられており、該連結金具50、50を側面パネル43側に対応させてある。前記連結金具50は、床パネル47の端面48に沿って上方に屈曲され、床パネル47の上面49より突出した位置で、略水平に側面パネル43側に屈曲した形状としてある。前記連結金具50の先端部を、前記側面パネル43の屈曲枠の下端の横材46に、横軸51を介して回動自在に取付ける。
【0039】
従って、前記床パネル47は、横軸51により起伏できるようになっている。即ち、床パネル47を回動させて(起して)縦に配置された状態で、床パネル47が側面パネル43に当接して並設される。この際に、床パネル47を係止して、床パネル47の回動を阻止する係止金具53を側面パネル43に取り付ける。
【0040】
以上のようにして、この発明の運搬用台車54を構成する(図1、図2)。
【0041】
次に前記実施例に基づきこの発明の運搬用台車54の使用について説明する。
【0042】
運搬時は、横設して床パネル47を床フレーム41上の載置した状態で、床パネル47上に荷物を載置して使用する(図1)。この際、昇降キャスター28のハンドル20は、床パネル47の下面49aより下方に位置しており、昇降キャスター28は下降位置にある。従って、運搬用台車54の一側の自在キャスター39と昇降キャスター28でのみ接地し、他側の自在キャスター39は接地していない(図1(b)、図4(b))。従って、自在キャスター39と固定キャスター(昇降キャスター28)との組合わせで、直進性の良い状態で運搬作業ができる。
【0043】
また、運搬に使用しない場合には、床パネル47を回動させ、縦に配置して側面パネル43に並列して、戻らないように側面パネル43の係止金具53に係止する(図2(c))。続いて、ハンドル20を回動して、カム17と制動板11との作用により、昇降キャスター28の車輪10、10を上昇させる(図7(a))。この状態で、カム17のローラー18が制動板11の斜面14の先端14a側に位置しているので、ハンドル20を操作しない限り、車輪10が下降するおそれはない。
【0044】
この状態で、昇降キャスター28の車輪10、10の下端は地面55から高さHの位置にあり、車輪10は接地せず、運搬用台車54は両側の自在キャスター39、39の車輪40、40のみが地面55に接地する(図5)。従って、小回りが効き、操作性が良く、ネスティングし易い。
【0045】
また、ネスティング時には、運搬用台車54の床フレーム41を並列するように並べた場合、床フレーム41の基板37(及びケース6)、37は、他の運搬用台車の横杆33の下面36の下方を通過するので、隣接させた運搬用台車54の基板37、37が相互に当たらないように並列でき、かつ隣接させた一方の運搬用台車54の横杆33は他方の運搬用台車54の側面パネル43、44の下方の間隙52、52に位置させることができる(図2(c))。従って、横杆33、33が並列するように、床フレーム41を平面上で重なるようにネスティングでき、配置面積を狭くして、運搬用台車54、54を並べることができる(図6)。
【0046】
次に、ネスティング時から再度使用する際には、分離した運搬用台車54の係止金具53を外し、横軸51の周りに、床パネル47を回動させる。床パネル47の回動に従って、床パネル47の下面が昇降キャスター28のハンドル20に当接し、ハンドル20の第二腕部22、第一腕部21の順に当接して、ハンドル20により操作軸16を回動させ(図7(b))、前記実施例1のように、カム17のローラー18により制動板11を回動して、昇降キャスター28の車輪10を下降させる。床フレーム41上に床パネル47を載置したなら、前記のように運搬用台車54を運搬に使用できる。
【0047】
前記実施例において、床フレームの構成は、横杆が33の下面が基板37、37の上面より上方に位置していれば、他の構造とすることもできる。
【0048】
【発明の効果】
運搬用台車は、第二キャスターを上昇位置下降位置の2位置を取れるので、第二キャスターの接地の有無を調節して、異なる走行を実施できるので、自在キャスターと固定キャスターとを組み合わせることにより、走行時の直進性とネスティング時の操作性とを合わせ持った運搬用台車を構成できる効果がある。また、床フレームの横杆の下面と、第一キャスター、第二キャスターの上面とを所定距離を設け、平面略「王」字型に形成すれば、複数の運搬用台車を平面で、横方向に並列して重ねてネスティングできるので、収容面積を大幅に削減できる効果がある。
【0049】
また、昇降キャスターでは、カムと車軸受けの制動面とで、車軸受けを回動させて車輪を昇降できるので、スプリングやねじを不要とし、カム軸の回動により確実かつ容易に車輪の昇降ができる効果がある。また、制動面を底部の両側に斜面を形成して略逆「へ」字型に構成して、その上方カムを配置すれば、カムの2位置に車軸受けの上昇位置及び下降位置の2位置を対応させるので、カムの戻りを防止して不慮のカムの回動を防止して、より確実な車輪の昇降を実現できる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の運搬用台車の実施例で、搬送時の状態で、(a)は平面図、(b)は正面図である。
【図2】同じく(a)は搬送時の左側面図、(b)は搬送時の右側面図、(c)はネスティング時の左側面図である。
【図3】同じく側面パネルの構成を表す左側面図である。
【図4】同じくパネルを外した状態の床フレームで、(a)は一部を省略した拡大平面図、(b)は一部を省略した拡大正面図である。
【図5】同じく、底パネルを跳ね上げた状態で、(a)は平面図、(b)は正面図である。
【図6】複数の運搬用台車をネスティングした状態の床フレームの平面図である。
【図7】この発明の昇降キャスターの概略した拡大縦断面図で、(a)は車輪の上昇位置、(b)は車輪の下降位置を夫々表す。
【図8】同じく昇降キャスターの一部を破切した拡大側面図である。
【図9】同じく昇降キャスターの拡大底面図である。
【符号の説明】
6 ケース
8 車軸受け
10 車輪
11 制動板
12 底部(制動板)
13 斜面(制動板)
14 斜面(制動板)
15 水平軸
16 操作軸
17 カム
18 ローラー(カム)
20 ハンドル
28 昇降キャスター
33 横杆
34 端部(横杆)
35 中央部(横杆)
36 下面(横杆)
36a 上面(横杆)
37 基板
38 上面(基板)
38a 下面(基板)
39 自在キャスター
40 車輪
41 床フレーム
42 縦筒
43、44 側面パネル
43a、44a 側面パネルの下面
47 床パネル
50 連結金具
51 横軸
52 間隙
54、54A、54B、・・・ 運搬用台車
55 地面

Claims (3)

  1. 下面隅部に夫々第一キャスター39が取り付けられた床フレーム41の中間部に昇降自在に第二キャスター28が取り付けられた台車であって、下記(1)〜(6)の総ての要件を具備するように構成したことを特徴とする運搬用台車。
    (1) 前記第二キャスター28は、水平軸15の周りにキャスター28が垂直面内で回動自在に取付けられ、該キャスター28が上昇位置と下降位置との二位置を保持できるようにカム17により制御された。
    (2) 前記第二キャスター28は、所定ケース6内の水平軸15に、下部に車輪10を軸止した車軸受け8の上部一側8aを回動自在に軸止し、該車軸受け8の上端部に、中央部が凹んだ底部12とし該底部の両側に一側13及び他側14を有する断面略逆「へ」字型の制動面11を形成し、該制動面11の一側13を前記水平軸15側に配置し、前記制動面11の底部12の略上方位置で、前記ケース6内に水平の操作軸16を取り付け、該操作軸16に、制動面11に当接するカム17を固定すると共に、該操作軸16にハンドル20を取付けた。
    (3) 前記カム17の制動部18を制動面11の底部12から他側14の端部14aに沿って摺動可能に当接させ、
    (4) 前記カム17の制動部18が制動面11の他側14の端部14aに位置した際に、車輪10が上昇位置にあり、前記制動部18の位置は水平方向で操作軸16から最も遠い位置にある。
    (5) 前記カム17の前記制動部18が制動面11の底部12に位置した際に車輪10が下降位置にあり、かつ前記制動部18は、操作軸16の鉛直線より、水平方向で、水平軸15側に位置させ、かつ前記制動面11の他側14は略水平に配置される。
    (6) 前記車軸受け8に案内棒26を突出させ、前記ケース6に該案内棒26を挿入して前記車軸受け8の回動を案内できる円弧状の長孔27を穿設すると共に、前記車輪10が下降位置で、前記案内棒26を長孔17の下縁7aに位置させ、前記車輪10の上昇位置で前記案内棒26を前記長孔27の上縁17bに位置させる。
  2. 床フレーム41は、横設した所定長さの横杆33の両端部下面から所定高さ下方に、第一キャスター板固定用の第一基板33、33を夫々固定し、前記横杆33の中間部下面で所定高さ下方に、第二キャスター板固定用の第二基板6を固定し、平面略「王」字型に形成したことを特徴とする請求項1記載の運搬用台車。
  3. 以下(1)〜(5)の総ての要件を具備するように構成したことを特徴とする昇降キャスター。
    (1) 所定ケース6内の水平軸15に、下部に車輪10を軸止した車軸受け8の上部一側8aを回動自在に軸止し、該車軸受け8の上端部に、中央部が凹んだ底部12とし該底部12の両側に一側13及び他側14を有する断面略逆「へ」字型の制動面11を形成し、該制動面11の一側13を前記水平軸15側に配置し、前記制動面11の底部12の略上方位置で、前記ケース6内に水平の操作軸16を取り付け、該操作軸16に、制動面11に当接するカム17を固定すると共に、該操作軸16にハンドル20を取付けた。
    (2) 前記カム17の制動部18を制動面11の底部12から他側14の端部14aに沿って摺動可能に当接させ、
    (3) 前記カム17の制動部18が制動面11の他側14の端部14aに位置した際に、車輪10が上昇位置にあり、前記制動部18の位置は水平方向で操作軸16から最も遠い位置にある。
    (4) 前記カム17の前記制動部18が制動面11の底部12に位置した際に車輪10が下降位置にあり、かつ前記制動部18は、操作軸16の鉛直線より、水平方向で、水平軸15側に位置させ、かつ前記制動面11の他側14は略水平に配置される。
    (5) 前記車軸受け8に案内棒26を突出させ、前記ケース6に該案内棒26を挿入して前記車軸受け8の回動を案内できる円弧状の長孔27を穿設すると共に、前記車輪10が下降位置で、前記案内棒26を長孔17の下縁7aに位置させ、前記車輪10の上昇位置で前記案内棒26を前記長孔27の上縁17bに位置させる。
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