JPH10264340A - 電気用積層板 - Google Patents

電気用積層板

Info

Publication number
JPH10264340A
JPH10264340A JP7761597A JP7761597A JPH10264340A JP H10264340 A JPH10264340 A JP H10264340A JP 7761597 A JP7761597 A JP 7761597A JP 7761597 A JP7761597 A JP 7761597A JP H10264340 A JPH10264340 A JP H10264340A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
resin
epoxy resin
parts
laminate
formaldehyde
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP7761597A
Other languages
English (en)
Inventor
Riyouko Shimooke
陵子 下桶
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Electric Works Co Ltd
Original Assignee
Matsushita Electric Works Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Matsushita Electric Works Ltd filed Critical Matsushita Electric Works Ltd
Priority to JP7761597A priority Critical patent/JPH10264340A/ja
Publication of JPH10264340A publication Critical patent/JPH10264340A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H05ELECTRIC TECHNIQUES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H05KPRINTED CIRCUITS; CASINGS OR CONSTRUCTIONAL DETAILS OF ELECTRIC APPARATUS; MANUFACTURE OF ASSEMBLAGES OF ELECTRICAL COMPONENTS
    • H05K1/00Printed circuits
    • H05K1/02Details
    • H05K1/03Use of materials for the substrate
    • H05K1/0313Organic insulating material
    • H05K1/032Organic insulating material consisting of one material
    • H05K1/0326Organic insulating material consisting of one material containing O

Landscapes

  • Laminated Bodies (AREA)
  • Reinforced Plastic Materials (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 桐油等の乾性油で変性したレゾール型フェノ
ール樹脂を用いた積層板よりも、反り及び寸法安定性を
改善した電気用積層板を提供する。 【解決手段】 基材に樹脂組成物を含浸してなるプリプ
レグを積層し、加熱加圧成形してなる電気用積層板にお
いて、樹脂組成物が、桐油変性ノボラック型フェノール
ホルムアルデヒド樹脂を含んでなるホルムアルデヒド縮
合樹脂と、ナフタレン型エポキシ樹脂を含んでなるエポ
キシ樹脂とを含むことを特徴とする電気用積層板。ま
た、上記ホルムアルデヒド縮合樹脂としてメラミンホル
ムアルデヒド樹脂をも含んでいることを特徴とする電気
用積層板。さらに、桐油変性ノボラック型フェノールホ
ルムアルデヒド樹脂とメラミンホルムアルデヒド樹脂の
固形分の合計100重量部に対し、メラミンホルムアル
デヒド樹脂の固形分が5〜20重量部であることを特徴
とする電気用積層板。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子機器、電気機
器等に用いられる電気用積層板に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来から、電子機器、電気機器用のプリ
ント配線板や電気絶縁基板等に用いられる電気用積層板
として、フェノール樹脂組成物をクラフト紙やリンター
紙等の基材に含浸してなるプリプレグを積層し加熱加圧
してなるフェノール樹脂積層板が使用されている。従来
のフェノール樹脂積層板では主にレゾール型フェノール
ホルムアルデヒド樹脂(以下レゾール型フェノール樹脂
と記す)を使用していたが、このものは反りや寸法安定
性の点で問題があった。これは、レゾール型フェノール
樹脂が、加熱加圧成形時に脱水縮合反応を起こすことに
起因するものと思われる。すなわち、レゾール型フェノ
ール樹脂の脱水縮合反応に伴って起こる樹脂の硬化収縮
が、積層板の反り増大と寸法安定性を低下させる要因に
なっているものと思われる。そこで、桐油等の乾性油で
変性したレゾール型フェノール樹脂を用いて積層板を可
塑化させる手法で、反りや寸法安定性を改善することが
行われているが、不十分であり、さらなる改善が望まれ
ている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記のような
事情に鑑みてなされたものであって、その目的とすると
ころは、桐油等の乾性油で変性したレゾール型フェノー
ル樹脂を用いた積層板よりも、反り及び寸法安定性を改
善した電気用積層板を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】請求項1に係る発明の電
気用積層板は、基材に樹脂組成物を含浸してなるプリプ
レグを積層し、加熱加圧成形してなる電気用積層板にお
いて、樹脂組成物が、桐油変性ノボラック型フェノール
ホルムアルデヒド樹脂を含んでなるホルムアルデヒド縮
合樹脂と、ナフタレン型エポキシ樹脂を含んでなるエポ
キシ樹脂とを含むことを特徴とする。
【0005】請求項2に係る発明の電気用積層板は、請
求項1記載の電気用積層板において、ホルムアルデヒド
縮合樹脂としてメラミンホルムアルデヒド樹脂をも含ん
でいることを特徴とする。
【0006】請求項3に係る発明の電気用積層板は、請
求項2記載の電気用積層板において、桐油変性ノボラッ
ク型フェノールホルムアルデヒド樹脂とメラミンホルム
アルデヒド樹脂の固形分の合計100重量部に対し、メ
ラミンホルムアルデヒド樹脂の固形分が5〜20重量部
であることを特徴とする。
【0007】請求項4に係る発明の電気用積層板は、請
求項1から請求項3までの何れかに記載の電気用積層板
において、エポキシ樹脂としてノボラック型エポキシ樹
脂をも含むことを特徴とする。
【0008】請求項5に係る発明の電気用積層板は、請
求項4記載の電気用積層板において、エポキシ樹脂とし
て、ビスフェノールA型エポキシ樹脂をも含むことを特
徴とする。
【0009】本発明で、基材に含浸する樹脂組成物が、
桐油変性ノボラック型フェノールホルムアルデヒド樹脂
を含んでなるホルムアルデヒド縮合樹脂と、ナフタレン
型エポキシ樹脂を含んでなるエポキシ樹脂とを含むこと
は、桐油変性レゾール型フェノール樹脂よりなる樹脂組
成物に比べ、加熱加圧成形時の脱水縮合反応を抑制で
き、そのため、樹脂の硬化収縮が低減される。その結
果、積層板の反り及び寸法安定性が改善される。また、
ナフタレン型エポキシ樹脂を含んでいることで耐水性等
の良好な積層板となる。なお、本発明における桐油変性
ノボラック型フェノールホルムアルデヒド樹脂とは、桐
油とフェノール類との反応物にホルムアルデヒドを加え
酸性触媒下でノボラック化させて得られる樹脂を表わし
ている。また、ナフタレン型エポキシ樹脂とは、下記式
化1で表わされるナフタレン骨格と、複数のエポキシ基
を分子内に有する化合物を示している。
【0010】
【化1】
【0011】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を説明する。
本発明に係る電気用積層板は、基材に樹脂組成物を含浸
してなるプリプレグを積層し、加熱加圧成形してなる電
気用積層板である。上記基材としては、特に限定するも
のではないが、例えばセルロース系の紙基材が好まし
く、具体的にはクラフト紙、リンター紙、あるいはクラ
フト紙やリンター紙に無機物、有機物を混入させた紙基
材等を使用できる。そして、上記樹脂組成物は、桐油変
性ノボラック型フェノールホルムアルデヒド樹脂を含ん
でなるホルムアルデヒド縮合樹脂とナフタレン型エポキ
シ樹脂を含んでなるエポキシ樹脂とを含んでいる。
【0012】上記の桐油変性ノボラック型フェノールホ
ルムアルデヒド樹脂は、桐油とフェノール類を反応させ
た樹脂をベースにしてホルムアルデヒドを加え酸触媒存
在下でノボラック化させて得られる樹脂である。ここ
で、上記フェノール類としては、フェノール、クレゾー
ル等のアルキルフェノール、ビスフェノール等が例示で
き、これらを単独又は複数種併用して使用する。また、
桐油とフェノール類を反応させた樹脂は、例えば酸触媒
の存在下等の条件で反応させることで得ることができ
る。
【0013】上記のホルムアルデヒド縮合樹脂に、メラ
ミンホルムアルデヒド樹脂をも含有させると、積層板の
絶縁抵抗や耐トラッキング性を向上させることができる
ので好ましい。この場合の含有割合は、桐油変性ノボラ
ック型フェノールホルムアルデヒド樹脂とメラミンホル
ムアルデヒド樹脂の固形分の合計100重量部に対し、
メラミンホルムアルデヒド樹脂の固形分が5〜20重量
部であることが望ましい。なぜならば、5重量部未満で
あると積層板の絶縁抵抗や耐トラッキング性の向上効果
が小さく、一方、20重量部を越えるとプリプレグ作製
時に基材含浸用の樹脂ワニスを調整するときに固形分が
溶媒に溶解し難くなり、場合によってはメラミンホルム
アルデヒド樹脂が沈殿して、樹脂ワニスの粘度調整やプ
リプレグの樹脂含有量のコントロールが困難になるとい
った不具合が生じるからである。
【0014】そして、エポキシ樹脂としてはナフタレン
型エポキシ樹脂を必須成分として含んでいる。ここでい
うナフタレン型エポキシ樹脂は、分子内にナフタレン骨
格及び複数のエポキシ基を有する化合物を表わしてい
る。このナフタレン型エポキシ樹脂を必須成分とするこ
とにより、加熱加圧成形時の脱水縮合反応を抑制でき、
それに伴い樹脂の硬化収縮が低減され、その結果、積層
板の反り及び寸法安定性が改善され、且つ、耐水性の良
好な積層板となる。エポキシ樹脂中のナフタレン型エポ
キシ樹脂の含有割合については、特に限定するものでは
ないが、エポキシ樹脂の固形分の合計を100重量部と
したとき、ナフタレン型エポキシ樹脂を30〜100重
量部含有していることが反り、寸法安定性及び耐水性を
改善する点から望ましい。また、エポキシ樹脂としてナ
フタレン型エポキシ樹脂以外にノボラック型エポキシ樹
脂を含むと、硬化した樹脂の架橋密度が向上することか
ら、半田耐熱性も向上するので好ましい。さらに、エポ
キシ樹脂として、ナフタレン型エポキシ樹脂及びノボラ
ック型エポキシ樹脂と共にビスフェノールA型エポキシ
樹脂を含むと、より反りが小さくなる効果があり好まし
い。そして、ビスフェノールA型エポキシ樹脂がブロム
化されたものである場合には、難燃剤としても作用し、
難燃性が向上するので好ましい。そして、ブロム化ビス
フェノールA型エポキシ樹脂を含む場合には、テトラブ
ロムビスフェノールA等の従来使用していたブロム化化
合物よりなる難燃剤の削減が可能となり、それに伴い積
層板の耐熱性をより向上できるという効果が達成でき
る。
【0015】ホルムアルデヒド縮合樹脂とエポキシ樹脂
の混合比率については、ホルムアルデヒド縮合樹脂及び
エポキシ樹脂の固形分の合計100重量部に対し、ホル
ムアルデヒド縮合樹脂の固形分が30〜70重量部であ
ることが望ましい。ホルムアルデヒド縮合樹脂の固形分
が30重量部未満であると樹脂の硬化収縮を低減させる
作用が小さく、従って積層板の寸法安定性の向上効果が
小さくなり、また70重量部を越えた場合も、積層板の
反りや寸法安定性の改善効果が小さくなるからである。
そして、本発明ではホルムアルデヒド縮合樹脂とエポキ
シ樹脂とは混合もしくは反応(プレリアクト)させて樹
脂組成物とする。
【0016】上記の樹脂組成物を上記の基材に含浸して
プリプレグを製造するに当たっては、樹脂組成物に難燃
剤、硬化触媒、充填材等を添加することができる。難燃
剤としては、例えば、テトラブロモビスフェノールA等
のブロム化化合物や、トリフェニルホスフェート等のリ
ン含有化合物や、アンチモン等の無機物等を用いること
ができ、硬化触媒としては、例えば、イミダゾール類
や、トリエチルアミン等のアミン類等を用いることがで
きる。また、樹脂組成物に適当な溶媒を混合して樹脂ワ
ニスとして使用することが好ましい。この溶媒として
は、例えば、メチルエチルケトン、アセトン等のケトン
類、メタノール、エタノール等のアルコール類、水等を
単独又は混合して用いることができる。
【0017】そして、上記樹脂組成物を上記基材に含浸
してプリプレグを製造するに当たっては、予め基材を、
上記樹脂組成物とは異なる樹脂組成物であって基材への
含浸性の良好な樹脂組成物を用いて一次含浸しておき、
次いで上記樹脂組成物を用いて二次含浸してプリプレグ
を製造することが、電気特性の良い積層板を得るために
は好ましい。なぜならば、電気特性の良い積層板を得る
ためにはプリプレグ中の樹脂含有量を多くすることが有
効であるが、桐油変性ノボラック型フェノールホルムア
ルデヒド樹脂は桐油成分を含むために基材への含浸性が
不十分な場合があるため、一次含浸において含浸性の良
好な樹脂組成物を用いるようにすると、樹脂含有量が多
いプリプレグを容易に製造することが可能になるからで
ある。この一次含浸用の樹脂組成物としては、例えばレ
ゾール型又はノボラック型フェノール樹脂を含む樹脂組
成物を溶媒(水も含む)で希釈したものを用いることが
できる。
【0018】本発明の電気用積層板は上記で得られたプ
リプレグを複数枚積層し、さらに必要に応じて銅、アル
ミニウム、ニッケル等の金属箔を重ね合わせて、加熱加
圧成形して製造する。本発明では、基材に含浸する樹脂
組成物が、桐油変性ノボラック型フェノールホルムアル
デヒド樹脂を含んでなるホルムアルデヒド縮合樹脂とナ
フタレン型エポキシ樹脂を含んでなるエポキシ樹脂とを
含んでいるので、主に桐油変性レゾール型フェノール樹
脂よりなる樹脂組成物を用いた場合に比べ、加熱加圧成
形時の脱水縮合反応が抑制され、そのため、樹脂の硬化
収縮が低減される。従って本発明の電気用積層板は反り
及び寸法安定性が改善されている電気用積層板となる。
また、ナフタレン型エポキシ樹脂を含んでいることで耐
水性の良好な積層板となる。
【0019】また、エポキシ樹脂として、ナフタレン型
エポキシ樹脂以外にノボラック型エポキシ樹脂を含む
と、硬化した樹脂の架橋密度が向上することから、半田
耐熱性の向上した電気用積層板となる。
【0020】また、エポキシ樹脂として、ナフタレン型
エポキシ樹脂及びノボラック型エポキシ樹脂と共にビス
フェノールA型エポキシ樹脂を含むと、より反りが小さ
い電気用積層板となる。
【0021】また、ブロム化ビスフェノールA型エポキ
シ樹脂を含む場合には、テトラブロムビスフェノールA
等の従来使用していたブロム化化合物よりなる難燃剤の
削減が可能となり、それに伴って、より耐熱性の向上し
た電気用積層板を得ることが可能になる。
【0022】
【実施例】次に本発明の実施例及び比較例を示す。
【0023】(実施例1) 一次含浸用の樹脂組成物の調製 フェノール100重量部(以下単に部と記す)、37重
量%(以下単に%と記す)濃度のホルマリン70部を反
応させてレゾール型フェノール反応生成物Aを得た。一
方、メラミン100部、37%濃度のホルマリン100
部を反応させてメラミン反応生成物Bを得た。このレゾ
ール型フェノール反応生成物A50部とメラミン反応生
成物B50部の混合物を水とメタノールの混合液で希釈
し、固形分15%の一次含浸用の樹脂組成物を得た。
【0024】二次含浸用の樹脂組成物の調製 フェノール100部、桐油80部を反応させた桐油フェ
ノール反応物にホルムアルデヒドを添加し、酸触媒存在
下でノボラック化反応を行い、その後、減圧下で脱水を
行い、桐油変性ノボラック型フェノールホルムアルデヒ
ド樹脂を得た。得られた桐油変性ノボラック型フェノー
ルホルムアルデヒド樹脂を固形分で50部、ナフタレン
型エポキシ樹脂(大日本インキ化学工業社製、品番HP
−4032)を固形分で25部配合し、その他にテトラ
ブロムビスフェノールAを15部、トリフェニルホスフ
ェートを10部配合・混合し、さらに溶剤としてメチル
エチルケトンを添加して二次含浸用の樹脂組成物を得
た。なお、使用したナフタレン型エポキシ樹脂(品番H
P−4032)は下記化2で表わされる化合物を主成分
とするエポキシ樹脂である。
【0025】
【化2】
【0026】プリプレグの作製 基材として重量120g/m2 のクラフト紙を用い、こ
のクラフト紙に上記一次含浸用の樹脂組成物を一次含浸
した後に、135℃の乾燥機で30秒乾燥し、樹脂が半
硬化した状態である一次プリプレグAを得た。この一次
プリプレグAにおける一次含浸用の樹脂組成物の固形分
の含有率は15%であった。この一次プリプレグAに上
記二次含浸用の樹脂組成物を二次含浸し、155℃の乾
燥機で100秒乾燥し、樹脂が半硬化した状態であるプ
リプレグBを作製した。このプリプレグBにおける樹脂
組成物の固形分の含有率は54%であった。
【0027】積層成形 上記で得たプリプレグBを8枚重ね、最上層及び最下層
に厚さ0.035mmの銅箔を接着剤を介して配設し、
これを圧力100kg/cm2 、温度170℃で60分
間成形し、樹脂を硬化させて、厚さ1.6mmの両面銅
張積層板を得た。
【0028】(実施例2)実施例1の二次含浸用の樹脂
組成物の配合について、桐油変性ノボラック型フェノー
ルホルムアルデヒド樹脂の固形分の配合を50部から4
5部に変更し、ナフタレン型エポキシ樹脂の配合を25
部から15部に変更し(テトラブロムビスフェノールA
とトリフェニルホスフェートの配合量は変えない)、新
たにクレゾールノボラック型エポキシ樹脂を15部配合
するようにした以外は実施例1と同様にして厚さ1.6
mmの両面銅張積層板を得た。
【0029】(実施例3)実施例2の二次含浸用の樹脂
組成物の配合について、桐油変性ノボラック型フェノー
ルホルムアルデヒド樹脂の固形分の配合は45部のまま
とし、ナフタレン型エポキシ樹脂の配合を15部から1
0部に変更し、クレゾールノボラック型エポキシ樹脂の
配合を15部から10部に変更し、テトラブロムビスフ
ェノールAとトリフェニルホスフェートの配合量は変え
ずに、新たにテトラブロムビスフェノールA型エポキシ
樹脂を10部配合するようにした以外は実施例2と同様
にして厚さ1.6mmの両面銅張積層板を得た。
【0030】(実施例4)実施例1の二次含浸用の樹脂
組成物の配合について、桐油変性ノボラック型フェノー
ルホルムアルデヒド樹脂の固形分の配合は50部のま
ま、ナフタレン型エポキシ樹脂の配合を25部から15
部に変更し、テトラブロムビスフェノールAの配合を1
5部から10部に変更し、トリフェニルホスフェートの
配合は10部のままとし、新たにブロム化フェノールノ
ボラック型エポキシ樹脂(大日本インキ化学工業社製、
品番EXA−3817、固形分80%のメチルエチルケ
トン溶解品)を固形分で15部配合するようにした以外
は実施例1と同様にして厚さ1.6mmの両面銅張積層
板を得た。
【0031】(実施例5)実施例1の二次含浸用の樹脂
組成物の配合について、ホルムアルデヒド縮合樹脂とし
て、桐油変性ノボラック型フェノールホルムアルデヒド
樹脂と前記のメラミン反応生成物B(メラミンホルムア
ルデヒド樹脂)を混合したものを固形分で合計50部用
いるようにした以外は実施例1と同様にして厚さ1.6
mmの両面銅張積層板を得た。なお、メラミンホルムア
ルデヒド樹脂の固形分の含有割合は、桐油変性ノボラッ
ク型フェノールホルムアルデヒド樹脂とメラミンホルム
アルデヒド樹脂の固形分の合計100重量部に対し、メ
ラミンホルムアルデヒド樹脂の固形分が10%となるよ
うにした。
【0032】(実施例6)実施例5における、メラミン
ホルムアルデヒド樹脂の固形分の含有割合を、桐油変性
ノボラック型フェノールホルムアルデヒド樹脂とメラミ
ンホルムアルデヒド樹脂の固形分の合計100重量部に
対し、メラミンホルムアルデヒド樹脂の固形分が20%
となるようにした以外は、実施例5と同様にして厚さ
1.6mmの両面銅張積層板を得た。
【0033】(実施例7)実施例1の二次含浸用の樹脂
組成物の配合について、桐油変性ノボラック型フェノー
ルホルムアルデヒド樹脂の固形分の配合を50部から4
0部に変更し、ナフタレン型エポキシ樹脂の配合を25
部から35部に変更し、テトラブロムビスフェノールA
とトリフェニルホスフェートの配合量は変えないように
した以外は実施例1と同様にして厚さ1.6mmの両面
銅張積層板を得た。
【0034】(比較例1)二次含浸用の樹脂組成物の調
製を次のようにして行った以外は実施例1と同様にして
厚さ1.6mmの両面銅張積層板を得た。フェノール1
00部、37%濃度のホルマリン80部、桐油80部を
反応させて桐油変性レゾール型フェノール樹脂を得、得
られた桐油変性レゾール型フェノール樹脂を固形分で4
5部、ナフタレン型エポキシ樹脂(大日本インキ化学工
業社製、品番HP−4032)を固形分で30部、その
他にテトラブロムビスフェノールAを15部、トリフェ
ニルホスフェート10部を混合し、さらに溶剤としてメ
チルエチルケトンを添加して二次含浸用の樹脂組成物を
得た。
【0035】(比較例2)実施例2の二次含浸用の樹脂
組成物の配合について、桐油変性ノボラック型フェノー
ルホルムアルデヒド樹脂の配合は45部のままとし、ナ
フタレン型エポキシ樹脂及びクレゾールノボラック型エ
ポキシ樹脂に代えて、フェノールノボラック型エポキシ
樹脂を30部配合し、テトラブロムビスフェノールAと
トリフェニルホスフェートの配合量は変えないようにし
た以外は実施例2と同様にして厚さ1.6mmの両面銅
張積層板を得た。
【0036】上記の実施例1〜実施例7及び比較例1〜
比較例2で得た銅張積層板の反り、寸法変化(寸法安定
性)、半田耐熱性、曲げ強度、絶縁抵抗、耐トラッキン
グ性及び吸水率(耐水性)を評価し、評価結果を表1及
び表2に示した。なお、二次含浸用の樹脂組成物を得る
ための各材料の配合量についても表1及び表2に示し
た。
【0037】反りの評価は大きさ230mm×230m
mの銅張積層板の両面にパターンを形成した後、150
℃で30分加熱を行い、4角の反り量を測定し、その平
均値を求め、これを反り量とした。
【0038】寸法変化の評価は銅箔を除去した試験片の
ヨコ方向について、30℃から150℃までの膨張率及
びその後30℃まで冷却したときの収縮率を測定して求
めた。なお、ここにいうヨコ方向とは、基材であるクラ
フト紙を連続して抄造する際の流れ方向をタテ方向と
し、それと直交する方向をヨコ方向としている。
【0039】半田耐熱性の評価はJIS−C6481に
基づき260℃の半田にフロートし、ふくれ発生までの
時間を測定した。絶縁抵抗の評価はJIS−C6481
に基づきD−2/100の処理後の絶縁抵抗を測定し
た。
【0040】耐トラッキング性は、銅箔をエッチングし
た表面から4mm離して電極を配置し、電圧を印加しな
がら、0.1%の塩化アンモニウム水溶液を30秒間隔
で滴下し、積層板が着火するまでの滴下数を印加電圧を
変化させて記録し、この結果から、50滴に対応する電
圧を求めて評価した。なお、電極は黄銅を用いた。
【0041】吸水率の測定はJIS−C6481に基づ
き、銅箔を除去して5cm角にカットした試験片を、先
ず前処理として50℃で24時間乾燥させて重量を測定
して基準重量とし、その後23℃の水に24時間浸漬し
た後、再度重量を測定して、吸水率を求めた。
【0042】
【表1】
【0043】
【表2】
【0044】表1及び表2の結果から、下記のことが明
らかになった。実施例1〜7はここに掲げた全ての性能
において、桐油変性レゾール型フェノール樹脂を主成分
とする樹脂組成物を用いた比較例1より優れていた。ま
た、実施例1、7は比較例2と比べて反り、寸法変化、
半田耐熱性、吸水率が良好であり、実施例2、3、4は
比較例2と比べて反り、半田耐熱性、吸水率が良好であ
り、その他の特性についてもほぼ同等又は同等以上であ
った。また、メラミンホルムアルデヒド樹脂を含有させ
ている実施例5、6は、絶縁抵抗及び耐トラッキング性
が実施例1より良好であった。
【0045】
【発明の効果】請求項1〜請求項5に係る発明では、基
材に含浸する樹脂組成物が、桐油変性ノボラック型フェ
ノールホルムアルデヒド樹脂とナフタレン型エポキシ樹
脂を含んでいるので、主に桐油変性レゾール型フェノー
ル樹脂よりなる樹脂組成物に比べ、加熱加圧成形時の脱
水縮合反応が抑制され、樹脂の硬化収縮が低減される。
従って、請求項1〜請求項5に係る発明の電気用積層板
は、主に桐油変性レゾール型フェノール樹脂よりなる樹
脂組成物を使用して得られる電気用積層板に比べて、反
り及び寸法安定性が良好な積層板となる。また、ナフタ
レン型エポキシ樹脂を含んでいるので耐水性も良好な積
層板となる。
【0046】請求項2係る発明の電気用積層板では、メ
ラミンホルムアルデヒド樹脂をも含有する樹脂組成物を
使用するので、上記の効果に加えて、絶縁抵抗及び耐ト
ラッキング性も良好な積層板となる。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基材に樹脂組成物を含浸してなるプリプ
    レグを積層し、加熱加圧成形してなる電気用積層板にお
    いて、樹脂組成物が、桐油変性ノボラック型フェノール
    ホルムアルデヒド樹脂を含んでなるホルムアルデヒド縮
    合樹脂と、ナフタレン型エポキシ樹脂を含んでなるエポ
    キシ樹脂とを含むことを特徴とする電気用積層板。
  2. 【請求項2】 ホルムアルデヒド縮合樹脂としてメラミ
    ンホルムアルデヒド樹脂をも含んでいることを特徴とす
    る請求項1記載の電気用積層板。
  3. 【請求項3】 桐油変性ノボラック型フェノールホルム
    アルデヒド樹脂とメラミンホルムアルデヒド樹脂の固形
    分の合計100重量部に対し、メラミンホルムアルデヒ
    ド樹脂の固形分が5〜20重量部であることを特徴とす
    る請求項2記載の電気用積層板。
  4. 【請求項4】 エポキシ樹脂としてノボラック型エポキ
    シ樹脂をも含むことを特徴とする請求項1から請求項3
    までの何れかに記載の電気用積層板。
  5. 【請求項5】 エポキシ樹脂として、ビスフェノールA
    型エポキシ樹脂をも含むことを特徴とする請求項4記載
    の電気用積層板。
JP7761597A 1997-03-28 1997-03-28 電気用積層板 Pending JPH10264340A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7761597A JPH10264340A (ja) 1997-03-28 1997-03-28 電気用積層板

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7761597A JPH10264340A (ja) 1997-03-28 1997-03-28 電気用積層板

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH10264340A true JPH10264340A (ja) 1998-10-06

Family

ID=13638830

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP7761597A Pending JPH10264340A (ja) 1997-03-28 1997-03-28 電気用積層板

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH10264340A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100565421B1 (ko) * 2000-07-27 2006-03-30 제일모직주식회사 반도체 소자 밀봉용 에폭시 수지 조성물

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100565421B1 (ko) * 2000-07-27 2006-03-30 제일모직주식회사 반도체 소자 밀봉용 에폭시 수지 조성물

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR100228047B1 (ko) 할로겐프리의 난연성 에폭시수지조성물 및 그를함유하는 프리프래그 및 적층판
JP2000256537A (ja) エポキシ樹脂組成物、その製造方法、および樹脂付き金属箔、ならびにそれを用いた多層プリント配線板
JPH10195178A (ja) 難燃性エポキシ樹脂組成物、プリプレグ、積層板、銅張積層板及びプリント配線板
US3947393A (en) Resin composition for laminates and prepared therefrom
JPH10264340A (ja) 電気用積層板
JPH10264341A (ja) 電気用積層板
JP4016782B2 (ja) プリント配線板用エポキシ樹脂組成物、プリプレグ、金属張積層板、多層プリント配線板
JP2005314656A (ja) 熱硬化性組成物及びその硬化物
JP2002145994A (ja) プリント配線板用プリプレグ及び積層板
JP2846964B2 (ja) ハロゲンフリーの難燃性エポキシ樹脂組成物、並びにそれを含有するプリプレグ及び積層板
JPH1044338A (ja) 電気用積層板
JP2997945B2 (ja) エポキシ樹脂の製造方法
JP4036050B2 (ja) 積層板形成用フェノール樹脂、積層板形成用フェノール樹脂の製造方法及びフェノール樹脂積層板
JPS6119640A (ja) 耐熱積層板の製造方法
JP2002060586A (ja) フェノール樹脂組成物、及び、絶縁基板
JPH1034860A (ja) 電気用積層板
JP2004123892A (ja) 樹脂組成物、プリプレグおよび紙基材フェノール樹脂積層板
JPS5845234A (ja) エポキシ樹脂積層板の製造方法
JPS6364306B2 (ja)
JPS61236833A (ja) 積層板
JPH0662734B2 (ja) 積層板用エポキシ樹脂組成物
JPH09227699A (ja) プリプレグの製造方法
JPH0940845A (ja) フェノール樹脂組成物、プリプレグ、及び電気用積層板
JPH06220225A (ja) プリプレグの製造方法および電気用積層板
JPS6119641A (ja) 耐熱積層板の製法