JPH10264200A - 竪型ロータリー式射出成形機およびそれによる成形方法 - Google Patents

竪型ロータリー式射出成形機およびそれによる成形方法

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JPH10264200A
JPH10264200A JP9035997A JP9035997A JPH10264200A JP H10264200 A JPH10264200 A JP H10264200A JP 9035997 A JP9035997 A JP 9035997A JP 9035997 A JP9035997 A JP 9035997A JP H10264200 A JPH10264200 A JP H10264200A
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JP
Japan
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rotary table
hook cylinder
cylinder device
positioning pin
rotary
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Application number
JP9035997A
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English (en)
Inventor
Hironori Koyama
洋典 小山
Koichi Kakinaka
宏一 柿中
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Meiki Seisakusho KK
Original Assignee
Meiki Seisakusho KK
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 この種竪型ロータリー式射出成形機において
不可避的に生ずるロータリーテーブルの傾斜や湾曲(反
り)を修正しつつ成形を行う新規な構造を有する装置、
および該装置を用いた成形方法を提案する。 【解決手段】 可動盤30に前記ロータリーテーブル5
0の位置を定める位置決めピン装置70を抜き差し自在
に設けるとともに、前記ロータリーテーブル50の外周
縁部53に係着して吊持する複数のフックシリンダ装置
80を配設し、前記フックシリンダ装置80は、前記位
置決めピン装置70により位置決めされたロータリーテ
ーブル50を前記可動盤30下面に圧着する圧着位置A
と、同じく前記位置決めピン装置70により位置決めさ
れたロータリーテーブル50を前記中心軸部51と当該
フックシリンダ装置80によって前記可動盤30下面と
一定間隙gを保って支持する支持位置Bとの二位置で吊
持するように構成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は竪型ロータリー式
射出成形に関し、特にはその装置および該装置による成
形方法に関する。
【0002】
【従来の技術】多色成形やインサート成形のために、竪
型ロータリー式射出成形機が使用される。この成形装置
は、例えば、図9に示すような竪型ロータリー式射出成
形機100のように、水平方向に配置された固定盤11
0に相対向して上下動可能に配置された可動盤120の
下面側に、中心軸部141を介して保持されかつ外周に
巻掛けされたベルト155によって周方向に回転可能に
設置されたロータリーテーブル140を備えたものであ
る。
【0003】図において、111は基台、112はステ
ィ、113は固定盤110に設けられた固定型(複
数)、114はロータリーテーブル140に前記固定型
113に対応して設置された可動型(複数)、115は
そのガイドピン、116は上盤、130は上下動機構部
全体を表し、131は上盤116に固設されたその油圧
シリンダ装置、132は可動盤120を作動するそのピ
ストンロッドである。また、ロータリーテーブル140
の駆動関係に関し、142はロータリーテーブル140
を可動盤120に軸支するボールベアリング、143は
同じくニードルベアリング、150はテーブル駆動機構
部全体を表し、151はそのサーボモータ、152は同
じく減速機、153は同じく駆動軸、154は同じく駆
動プーリである。
【0004】この竪型ロータリー式射出成形機100
は、図のように、テーブル駆動機構部150によってロ
ータリーテーブル140を所定角度回動して、該ロータ
リーテーブル140に設置された可動型114を固定盤
110上の固定型113に対して交互あるいは順次配置
替えして、図示しない射出装置より樹脂材料を注入して
成形するものである。
【0005】しかるに、この種竪型ロータリー式射出成
形機100にあっては、ロータリテーブル140の作動
に関連して、次のような問題が指摘されている。すなわ
ち、可動型114が設置されたロータリーテーブル14
0は、可動盤120に軸支された中心軸部141を介し
て、その外周に巻掛けされたベルト155によって回転
されるのであるが、このときに、外周にベルト155が
巻掛けされたロータリーテーブル140が、駆動機構部
150から伝達されるベルト155のテンション(張
力)およびトルクにより駆動機構150側に引き寄せら
れ、中心軸部141を支持するベアリング142、14
3のクリアランス分だけ傾斜(図中符号k)することが
ある。この中心軸部141におけるベアリング142、
143のクリアランスはわずかなものであるが、ロータ
リーテーブル140の径が大きいために無視することが
できない。
【0006】また、ロータリーテーブル140は、可動
盤120の上下動に伴って一体に上下動するのである
が、この際に、該ロータリーテーブル140は、前記し
たように、中心軸部141によって支持され、かつその
ベアリング142、143のわずかなクリアランスがあ
り、かつテーブルが大径であることによって、テーブル
全体が傾斜したり、あるいはテーブル外周側が可動型1
14の自重により湾曲したり反ったりすることがある。
この傾斜や湾曲(反り)は、特に、ロータリーテーブル
140の射出終了後の型開き時の持ち上げの際に発生し
やすい。
【0007】例えば、ロータリーテーブル140がわず
かに傾斜したまま可動盤120を下降して固定型113
に対する可動型114の型閉めを行うと、固定型113
と可動型114のガイドピン115との間でいわゆるカ
ジリを引き起こすおそれがある。また、成形後の型開き
時においてロータリーテーブル140が傾斜したり湾曲
したりすると、上記型閉め時と同様に、カジリが発生す
るおそれがある。さらに、可動盤120に設けられた突
出し機構145によって可動型114から成形品を突出
すときに、突出し力によってロータリーテーブル140
をさらに湾曲させ、ひいては突出し機構145の突出し
ピンが同様にカジリを引き起こすおそれがある。このよ
うな現象は成形工程の効率を妨げ、ひいては成形品の品
質に悪影響を及ぼす。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】この発明は、このよう
な状況に鑑みて提案されたものであって、この種竪型ロ
ータリー式射出成形機において不可避的に生ずるロータ
リーテーブルの傾斜や湾曲(反り)を修正しつつ成形を
行う新規な構造を有する装置、および該装置を用いた成
形方法を提案しようとするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】すなわち、請求項1の発
明は、水平方向に配置された固定盤に相対向して上下動
可能に配置された可動盤の下面側に、中心軸部を介して
保持されかつ外周に巻掛けされたベルトによって周方向
に回転可能に設置されたロータリーテーブルを備えた竪
型ロータリー式射出成形機において、前記可動盤に前記
ロータリーテーブルの位置を定める位置決めピン装置を
抜き差し自在に設けるとともに、前記ロータリーテーブ
ルの外周縁部に係着して吊持する複数のフックシリンダ
装置を配設し、前記フックシリンダ装置は、前記位置決
めピン装置により位置決めされたロータリーテーブルを
前記可動盤下面に圧着する圧着位置と、同じく前記位置
決めピン装置により位置決めされたロータリーテーブル
を前記中心軸部と当該フックシリンダ装置によって前記
可動盤下面と一定間隙を保って支持する支持位置との二
位置で吊持するように構成されていることを特徴とする
竪型ロータリー式射出成形機に係る。
【0010】また、請求項2の発明は、請求項1記載の
装置において、前記ロータリーテーブルの回転時には前
記位置決めピン装置およびフックシリンダ装置を作動す
ることなくフリー状態で回転を行い、回転後にフリー状
態のロータリーテーブルに位置決めピンを挿入し前記フ
ックシリンダ装置を作動して該ロータリーテーブルを可
動盤下面に圧着した圧着位置で型閉めを行い、射出終了
後には前記フックシリンダ装置を作動して前記位置決め
ピン装置によって位置決めされたロータリーテーブルを
前記中心軸部と当該フックシリンダ装置によって可動盤
下面と一定の間隙を保って支持する支持位置で型開きを
なし、かつ成形品の突出しを行うことを特徴とする竪型
ロータリー式射出成形機による成形方法に係る。
【0011】
【発明の実施の形態】以下添付の図面に従ってこの発明
を詳細に説明する。図1はこの発明の一実施例である竪
型ロータリー式射出成形機全体の概略構成を示す正面
図、図2はそのロータリーテーブルのフリー位置状態を
示す要部断面図、図3は同じく図2の位置において位置
決めピンを挿入した状態の要部断面図、図4は前記フリ
ー位置状態におけるフックシリンダ装置の要部断面図、
図5はロータリーテーブルの圧着位置状態を示す要部断
面図、図6は該圧着位置状態におけるフックシリンダ装
置の要部断面図、図7はロータリーテーブルの支持位置
状態を示す要部断面図、図8は該支持位置状態における
フックシリンダ装置の要部断面図である。
【0012】図1に示す竪型ロータリー式射出成形機1
0は、前記従来技術の項で説明したと同様に、水平方向
に配置された固定盤20に相対向して上下動可能に配置
された可動盤30の下面側に、中心軸部51を介して保
持されかつ外周に巻掛けされたベルト65によって周方
向に回転可能に設置されたロータリーテーブル50を備
えてなるものである。
【0013】図1において、符号11は基台、12はス
ティ、13は固定盤110に設けられた固定型(この例
では2個)、14はロータリーテーブル50に前記固定
型13に対応して設置された可動型(この例では2
個)、15はそのガイドピン、16は上盤、40は上下
動機構部全体を表し、41は上盤16に固設されたその
油圧シリンダ装置、42は可動盤30を作動するそのピ
ストンロッドで、45は成形品突出し装置である。ま
た、ロータリーテーブル50の駆動関係に関し、60は
テーブル駆動機構部全体を表し、61はそのサーボモー
タ、62は同じく減速機、63は同じく駆動軸、64は
同じく駆動プーリである。
【0014】この竪型ロータリー式射出成形機10は、
前記した公知のものと同様に、テーブル駆動機構部60
のサーボモータ61の駆動によるベルト65の回動によ
ってロータリーテーブル50を所定角度回動して、該ロ
ータリーテーブル50に設置された可動型14を固定盤
20上の固定型13に対して交互に配置替えして、図示
しない射出装置より樹脂材料を注入して成形するもので
ある。なお、図示の実施例では、固定型および可動型が
2個のものを図示したが、これらは任意の数とすること
ができ、またロータリーテーブル50の回動(回転)も
従来公知の範囲で任意のものとすることができる。
【0015】図2はこの発明装置の要部を示すもので、
可動盤30とロータリーテーブル50の位置関係が断面
図によって表わされる。図のように、ロータリーテーブ
ル50の上面側にはその中心に中心軸部51が一体に形
成されていて、該中心軸部51を可動盤30の中心孔部
31に挿入して、当該ロータリーテーブル50が可動盤
30の下面側に回動自在に取り付けられる。なお、図の
符号32は可動盤30の中心孔部31に形成された大径
の段部で、該段部32と中心軸部51の大径部51aと
の間に荷重受け用のボールベアリング35が介装され
る。符号36および37はガイド用のニードルベアリン
グである。また、成形品の突出し装置45に関し、符号
46は突出しピンで、47はその作動用のシリンダ装
置、54はロータリーテーブル50に設けられた前記突
出しピン46の貫通孔である。
【0016】次に、本発明装置の特徴的構成を、図の実
施例に基づいて説明する。請求項1の発明は、上記した
竪型ロータリー式射出成形機10において、前記可動盤
30に前記ロータリーテーブル50の位置を定める位置
決めピン装置70を抜き差し自在に設けるとともに、前
記ロータリーテーブル50の外周縁部53に係着して吊
持する複数のフックシリンダ装置80を配設し、前記フ
ックシリンダ装置80は、前記位置決めピン装置70に
より位置決めされたロータリーテーブル50を前記可動
盤30下面に圧着する圧着位置A(後述する図5および
図6)と、同じく前記位置決めピン装置70により位置
決めされたロータリーテーブル50を前記中心軸部51
と当該フックシリンダ装置80によって前記可動盤30
下面と一定間隙gを保って支持する支持位置B(後述す
る図7および図8参照)との二位置で吊持するように構
成されていることを特徴とするものである。以下、位置
決めピン装置70とフックシリンダ装置80の詳細構造
を述べる。
【0017】位置決めピン装置70は、ロータリーテー
ブル50の回転停止時において、可動盤30に対する該
ロータリーテーブル50の周方向の位置決めをなすもの
で、図2のように、可動盤30内に内蔵された位置決め
ピン71と該ピン71を前進後退するシリンダ装置72
よりなる。位置決めピン71は、先端がテーパ状に形成
され、ロータリーテーブル50の周方向の所定位置に複
数形成されているピン孔52の一に差し込まれる。実施
例では、このピン孔52は、図のように、ピン孔部材5
5をテーブル面に埋設することによって設けられてい
る。このピン孔部材55は周方向には固定されている
が、径方向にはわずかなクリアランス(内外各0.5m
m)をもって遊嵌されていて、ロータリーテーブル50
の位置決めがなされる。なお、ロータリーテーブル50
の回転時には、この位置決めピン装置70の位置決めピ
ン71は可動盤30内部に後退していることはいうまで
もない。
【0018】フックシリンダ装置80は、可動盤30の
外周段部30aに一定角度間隔で複数基配設され、後述
する型閉めおよび型開きに伴って、ロータリーテーブル
50を一定位置状態に吊持するものである。実施例で
は、このフックシリンダ装置80は、可動盤30の外周
の45度角度位置に8基設けられている。フックシリン
ダ装置80は、図のように、ロータリーテーブル50の
外周縁部53に係着するフック部81と公知の油圧式2
段シリンダ装置82より構成される。この発明装置で
は、フックシリンダ装置80は、ロータリーテーブル5
0を可動盤30下面に圧着する圧着位置Aと、前記可動
盤30下面と一定間隙gを保って支持する支持位置Bと
の2位置で吊持するものであるから、実施例のような2
段シリンダ装置82が有利に用いられる。
【0019】この2段シリンダ装置82は、図4に示す
ように、フック部81と結合された小径ロッド83aと
段部83cを介して連接された大径ロッド83bを有す
るメインロッド83を有し、前記メインロッド83の小
径ロッド83aに嵌着された第1ピストン84と、該第
1ピストン84が往復動する第1シリンダ85と、前記
メインロッド83の大径ロッド83bに結合された第2
ピストン86と、前記第2ピストン86が往復動する第
2シリンダ87より構成される。図中の符号85aは第
1シリンダ85の作動油流出入路、符号87aは第2シ
リンダ87の作動油流出入路である。なお、第1ピスト
ン84の前進限度位置は、フック部81がロータリーテ
ーブル50を可動盤30下面と一定間隙gを保って支持
する支持位置Bで吊持することができる位置に調整され
ている。また、第2ピストン86は、ロータリーテーブ
ル50を可動盤30下面に圧着する圧着位置Aとするこ
とができるように構成されている。図の符号89はメイ
ンロッド83の戻し用のスプリングである。
【0020】以下、本装置の作動とともに、請求項2の
方法発明を説明する。請求項2の発明は、前記請求項1
記載の竪型ロータリー式射出成形機10を用いて成形を
行う方法に係り、前記ロータリーテーブル50の回転時
には前記位置決めピン装置70およびフックシリンダ装
置80を作動することなくロータリーテーブル50のフ
リー状態Fで回転を行い(図2,図4参照)、回転後に
フリー状態Fのロータリーテーブル50に位置決めピン
71を挿入し(図3参照)前記フックシリンダ装置80
を作動して該ロータリーテーブル50を可動盤30下面
に圧着した圧着位置Aで型閉めを行い(図5,図6参
照)、射出終了後には前記フックシリンダ装置80を作
動して前記位置決めピン装置70によって位置決めされ
たロータリーテーブル50を前記中心軸部51と当該フ
ックシリンダ装置80によって可動盤30下面と一定の
間隙gを保って支持する支持位置Bで型開きをなし、か
つ成形品の突出しを行う(図7,図8参照)ことを特徴
とする。
【0021】すなわち、ロータリーテーブル50は、図
2に示す回転時におけるフリー状態Fと、図3に示す位
置決めピンの挿入状態Iと、図5に示す型閉め時におけ
る圧着位置A状態と、図7に示す型開き時および成形品
の突出し時における支持位置B状態の4つの状態を有
し、これらの状態を順次繰り返しつつ成形が行われる。
以下、順に説明する。
【0022】まず、図2のフリー状態Fでは、ロータリ
ーテーブル50がテーブル駆動機構部60によって回転
されるため、位置決めピン装置70およびフックシリン
ダ装置80は作動していない。このフリー状態Fでは、
ロータリーテーブル50は、その中心軸部51において
のみ可動盤30に支持されており、その回転のため、ロ
ータリーテーブル50と可動盤30下面との間にはフリ
ー間隙fを有する。なお,このフリー間隙fは、中心軸
部51におけるボールベアリング32あるいはニードル
ベアリング36,37のクリアランスの分だけ誤差を生
ずることがあり、ロータリーテーブル50が傾斜するこ
とがあることは、従来技術の項で述べた通りである。
【0023】テーブル駆動機構部60によって所定角度
位置に回転されたロータリーテーブル50は、次いで、
位置決めピン装置70の作動により、図3のように、そ
の位置決めピン71がロータリーテーブル50のピン孔
52に挿入され、可動盤30との正確な位置決めがなさ
れる。このロータリーテーブル50の位置決め状態Iに
おいて、以下の圧着位置Aおよび支持位置Bの制御が行
われる。なお、図2および図3におけるフックシリダ装
置80の状態が図4に示される。
【0024】図5は、ロータリーテーブル50の位置決
め後、型閉め時におけるロータリーテーブル50の圧着
位置Aの状態を示すものである。すなわち、可動盤30
の下降による型閉めに際して、フックシリダ装置80が
作動して、ロータリーテーブル50が可動盤30の下面
に圧着される。前記したように、ロータリーテーブル5
0と可動盤30下面との間にはその回転のためにフリー
間隙fを有し、このフリー間隙fは型閉めに際してロー
タリーテーブル50の傾斜により成形型のガイドピンの
カジリ等を引き起こすおそれがある。そこで、あらかじ
め、このフリー間隙fをなくするように、ロータリーテ
ーブル50を可動盤30の下面に圧着して倣わせるので
ある。
【0025】この状態では、ロータリテーブル50はフ
ックシリンダ装置80(実施例では8基)によって支持
されることになる。つまり、ロータリーテーブル50は
可動盤30下面との間に有するフリー間隙fの分を引き
上げられ、その中心軸部51は可動盤30の中心孔部3
1から浮いた状態(図5の符号51A)となる。なお、
実施例では、フックシリンダ装置80の引上げストロー
クとして4mmを設定してある。この状態のフックシリ
ンダ装置80の作動が図6に示される。
【0026】すなわち、2段シリンダ装置である実施例
のフックシリンダ装置80は、その第2シリンダ87の
作動油流出入路87aから作動油が注入されて、そのメ
インロッド83を引き上げ、フック部81を介してロー
タリーテーブル50を可動盤30の下面に圧着する。こ
の圧着位置A状態で、上下動機構部40により可動盤3
0が固定盤20に対して下降して型閉めがなされる。な
お、型閉めが完了した後は、可動盤30による型締圧が
加わるので、この圧着位置A状態を保つ必要はない。
【0027】型閉め後、図示しない射出装置によって固
定型13および可動型14からなる成形型内に樹脂材料
が射出される。そして、射出終了後に、上下動機構部4
0により可動盤30が上昇して、型開きが行われる。こ
の型開き時において、フックシリンダ装置80が作動し
て、ロータリーテーブル50は支持位置Bに保持され
る。この支持位置状態Bとは、中心軸部51とフックシ
リンダ装置80によって、ロータリーテーブル50と可
動盤30下面との間に一定間隙gを保つ位置であって、
ロータリーテーブル50は可動盤30の下面に対して、
完全に水平に保たれ、型開き時のロータリーテーブル5
0の持ち上げ時に発生しやすい傾斜や湾曲(反り)を防
ぎ、成形品の突出しを完璧に行うことができる。なお、
実施例における一定間隙gは2mmである。
【0028】図7および図8はこの支持位置Bを表わす
ものである。図8から理解されるように、この支持位置
Bでは、2段シリンダ装置であるフックシリンダ装置8
0の第1シリンダ85のみが作動される。すなわち、第
1シリンダ85の作動油流出入路85aから注入された
作動油が第1ピストン84を作動させ、メインロッド8
3の小径ロッド83aと大径ロッド83bの段部83c
を介して該メインロッド83を所定距離(実施例では2
mm)引き上げ、フック部81を介してロータリーテー
ブル50を可動盤30と一定の間隙を保って支持する。
この支持位置状態Bで、型開きが行われ、図7のよう
に、成形品突出し装置45が作動して突出しピン46に
よって成形品の突出しが行われる。この支持位置状態B
では、中心軸部51とフックシリンダ装置80とによっ
て、ロータリーテーブル50は、内側と外側、つまり中
心部と外周部で均一に支持されるので、型開き時のテー
ブル持ち上げ時にも、成形品突出し時においてもロータ
リーテーブル50は完璧に水平保持され、成形品の突出
しを確実に行うことができる。
【0029】
【発明の効果】以上図示し説明したように、ここに開示
された発明によれば、この種竪型ロータリー式射出成形
機において不可避的に生ずるロータリーテーブルの傾斜
や湾曲(反り)およびこれに関連して生ずるあらゆる問
題を完全に解消することができ、成形の効率化および成
形品の品質の向上に大きく寄与する。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例である竪型ロータリー式射
出成形機全体の概略構成を示す正面図である。
【図2】そのロータリーテーブルのフリー状態を示す要
部断面図である。
【図3】同じく図2の状態において位置決めピンを挿入
した状態の要部断面図である。
【図4】前記フリー位置状態におけるフックシリンダ装
置の要部断面図である。
【図5】ロータリーテーブルの圧着位置状態を示す要部
断面図である。
【図6】図5の圧着位置状態におけるフックシリンダ装
置の要部断面図である。
【図7】ロータリーテーブルの支持位置状態を示す要部
断面図である。
【図8】図7の支持位置状態におけるフックシリンダ装
置の要部断面図である。
【図9】従来の竪型ロータリー式射出成形機の一例の概
略構成を示す正面図である。
【符号の説明】
10 竪型ロータリー式射出成形機 20 固定盤 30 可動盤 50 ロータリーテーブル 51 中心軸部 65 ベルト 70 位置決めピン装置 71 位置決めピン 80 フックシリンダ装置 A ロータリーテーブルの圧着位置 B ロータリーテーブルの支持位置

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 水平方向に配置された固定盤に相対向し
    て上下動可能に配置された可動盤の下面側に、中心軸部
    を介して保持されかつ外周に巻掛けされたベルトによっ
    て周方向に回転可能に設置されたロータリーテーブルを
    備えた竪型ロータリー式射出成形機において、 前記可動盤に前記ロータリーテーブルの位置を定める位
    置決めピン装置を抜き差し自在に設けるとともに、前記
    ロータリーテーブルの外周縁部に係着して吊持する複数
    のフックシリンダ装置を配設し、前記フックシリンダ装
    置は、前記位置決めピン装置により位置決めされたロー
    タリーテーブルを前記可動盤下面に圧着する圧着位置
    と、同じく前記位置決めピン装置により位置決めされた
    ロータリーテーブルを前記中心軸部と当該フックシリン
    ダ装置によって前記可動盤下面と一定間隙を保って支持
    する支持位置との二位置で吊持するように構成されてい
    ることを特徴とする竪型ロータリー式射出成形機。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の装置において、前記ロー
    タリーテーブルの回転時には前記位置決めピン装置およ
    びフックシリンダ装置を作動することなくフリー状態で
    回転を行い、回転後にフリー状態のロータリーテーブル
    に位置決めピンを挿入し前記フックシリンダ装置を作動
    して該ロータリーテーブルを可動盤下面に圧着した圧着
    位置で型閉めを行い、射出終了後には前記フックシリン
    ダ装置を作動して前記位置決めピン装置によって位置決
    めされたロータリーテーブルを前記中心軸部と当該フッ
    クシリンダ装置によって可動盤下面と一定の間隙を保っ
    て支持する支持位置で型開きをなし、かつ成形品の突出
    しを行うことを特徴とする竪型ロータリー式射出成形機
    による成形方法。
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