JP3074969B2 - トランスファー成形用装置 - Google Patents
トランスファー成形用装置Info
- Publication number
- JP3074969B2 JP3074969B2 JP04293553A JP29355392A JP3074969B2 JP 3074969 B2 JP3074969 B2 JP 3074969B2 JP 04293553 A JP04293553 A JP 04293553A JP 29355392 A JP29355392 A JP 29355392A JP 3074969 B2 JP3074969 B2 JP 3074969B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- mold
- transfer molding
- opening
- closing mechanism
- close
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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- Moulds For Moulding Plastics Or The Like (AREA)
- Injection Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、上下一対の金型が互い
に接近離間自在に設けられ、下金型を移動させて型開閉
を行う型開閉機構がこの下金型に設けられてなるトラン
スファー成形用装置に関する。
に接近離間自在に設けられ、下金型を移動させて型開閉
を行う型開閉機構がこの下金型に設けられてなるトラン
スファー成形用装置に関する。
【０００２】
【従来の技術】従来、この種のトランスファー成形用装
置としては、上下一対の金型が互いに接近離間自在に設
けられ、下金型を移動させて型開閉を行う型開閉機構が
この下金型に設けられ、かつこの型開閉機構として油圧
シリンダーを用いたものが知られている。
置としては、上下一対の金型が互いに接近離間自在に設
けられ、下金型を移動させて型開閉を行う型開閉機構が
この下金型に設けられ、かつこの型開閉機構として油圧
シリンダーを用いたものが知られている。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記従来の
トランスファー成形用装置において、型開を行って上下
金型間に形成されるキャビティ内に成形された製品を突
き出して離型する場合に、樹脂の離型性が悪いと、製品
にクラックが生じるという問題があった。そして、この
ように製品にクラックが発生するのは、以下の理由によ
ることがわかった。すなわち、上記従来のトランスファ
ー成形用装置にあっては、上金型より製品を突き出す突
き出しピンが型締状態から作用していると共に、型開時
には上記型開閉機構の油圧シリンダーを解放して下金型
を下降させるため、上記上金型の突き出しピンの突き出
し力と上記下金型の重量とが相俟って、下金型が急速に
降下し、上下金型間が急激に開く結果、製品が円滑に離
型されずに製品に無理な力がかかってクラックが発生す
るのである。
トランスファー成形用装置において、型開を行って上下
金型間に形成されるキャビティ内に成形された製品を突
き出して離型する場合に、樹脂の離型性が悪いと、製品
にクラックが生じるという問題があった。そして、この
ように製品にクラックが発生するのは、以下の理由によ
ることがわかった。すなわち、上記従来のトランスファ
ー成形用装置にあっては、上金型より製品を突き出す突
き出しピンが型締状態から作用していると共に、型開時
には上記型開閉機構の油圧シリンダーを解放して下金型
を下降させるため、上記上金型の突き出しピンの突き出
し力と上記下金型の重量とが相俟って、下金型が急速に
降下し、上下金型間が急激に開く結果、製品が円滑に離
型されずに製品に無理な力がかかってクラックが発生す
るのである。
【０００４】本発明は、上記事情に鑑みてなされたもの
で、その目的とするところは、製品の金型からの離型を
確実にかつ円滑に行うことができて、製品にクラックな
どが生じることを防止でき、品質の良好な製品を容易に
成形することができるトランスファー成形用装置を提供
することにある。
で、その目的とするところは、製品の金型からの離型を
確実にかつ円滑に行うことができて、製品にクラックな
どが生じることを防止でき、品質の良好な製品を容易に
成形することができるトランスファー成形用装置を提供
することにある。
【０００５】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、上下一対の金型が互いに接近離間自在に
設けられ、下金型を移動させて型開閉を行う型開閉機構
がこの下金型に設けられてなるトランスファー成形用装
置において、上記型開閉機構が、下金型が取り付けられ
る下プラテンを上下移動して型開閉を行うよう油圧シリ
ンダー装置のピストンで支持してなるとともに、該ピス
トンを上方に向けて付勢する弾発手段を油圧シリンダー
装置内に付設せしめて、型開時の油圧解除による下金型
の下降速度を、弾発手段の付勢により緩めて低速型開き
せしめるものである。
に、本発明は、上下一対の金型が互いに接近離間自在に
設けられ、下金型を移動させて型開閉を行う型開閉機構
がこの下金型に設けられてなるトランスファー成形用装
置において、上記型開閉機構が、下金型が取り付けられ
る下プラテンを上下移動して型開閉を行うよう油圧シリ
ンダー装置のピストンで支持してなるとともに、該ピス
トンを上方に向けて付勢する弾発手段を油圧シリンダー
装置内に付設せしめて、型開時の油圧解除による下金型
の下降速度を、弾発手段の付勢により緩めて低速型開き
せしめるものである。
【０００６】
【作用】本発明のトランスファー成形用装置にあって
は、型開時において下金型が上金型から離れる際に、型
開閉機構に付設された弾発手段によって、下金型を支
え、下金型の下降速度を緩めて低速型開を実現する。
は、型開時において下金型が上金型から離れる際に、型
開閉機構に付設された弾発手段によって、下金型を支
え、下金型の下降速度を緩めて低速型開を実現する。
【０００７】
【実施例】以下、図１に基づいて本発明の一実施例を説
明する。
明する。
【０００８】この図において符号１はベースであり、こ
のベース１の上方には上プラテン２が４本のロッド３に
より連結固定されている。また、ベース１と上プラテン
２との間であって、上記各ロッド３には、下プラテン４
が上下方向へ移動可能に装着されており、この下プラテ
ン４の下面には、円環状の回転盤５が水平回転自在に設
けられている。そして、この回転盤５は、図示していな
いエアシリンダー装置により所定角度回転駆動されるよ
うになっており、回転盤５の下面には、円柱状の上サポ
ート６が回転盤５の回転軸を中心とする円周上に位置し
て垂設されている。さらに、上記ベース１上には、上記
上サポート６を含む円周上に位置して、これらの上サポ
ート６にそれぞれ対応する油圧シリンダー装置７が取付
けられている。そして、これらの油圧シリンダー装置７
の上下動するピストン８には下サポート９がそれぞれ立
設されていると共に、上記油圧シリンダー装置７の内部
には上記ピストン８を上方に付勢するスプリング１０が
装着されている。さらにまた、上記ベース１上には、電
動サーボモーター１１が固定されており、図示されてい
ないがこの電動サーボモーター１１の水平回転する回転
子に固定されたナットには、上記下プラテン４に固定さ
れたボールネジ１３が螺合されている。このような構成
により、電動サーボモーター１１の回転子が水平回転す
るのに伴い、下プラテン４が上下動するようになってい
る。また、上記上プラテン２の下面側には上金型１４が
取付けられ、下プラテン４の上面側には下金型１５が取
付けられている。そして、上記両金型１４，１５間に
は、複数のキャビティ１６が形成されるようになってい
る。さらに、上記上プラテン２には、キャビティ１６内
の成形品を突き出しピン１７によって突き出すための上
突き出し機構１８が設けられていると共に、図示されて
いないが、モーターによりナット及びボールネジを介し
て上下方向に駆動されるプランジャーを有しており、こ
のプランジャーによって樹脂が上記キャビティ１６内に
充填されるようになっている。
のベース１の上方には上プラテン２が４本のロッド３に
より連結固定されている。また、ベース１と上プラテン
２との間であって、上記各ロッド３には、下プラテン４
が上下方向へ移動可能に装着されており、この下プラテ
ン４の下面には、円環状の回転盤５が水平回転自在に設
けられている。そして、この回転盤５は、図示していな
いエアシリンダー装置により所定角度回転駆動されるよ
うになっており、回転盤５の下面には、円柱状の上サポ
ート６が回転盤５の回転軸を中心とする円周上に位置し
て垂設されている。さらに、上記ベース１上には、上記
上サポート６を含む円周上に位置して、これらの上サポ
ート６にそれぞれ対応する油圧シリンダー装置７が取付
けられている。そして、これらの油圧シリンダー装置７
の上下動するピストン８には下サポート９がそれぞれ立
設されていると共に、上記油圧シリンダー装置７の内部
には上記ピストン８を上方に付勢するスプリング１０が
装着されている。さらにまた、上記ベース１上には、電
動サーボモーター１１が固定されており、図示されてい
ないがこの電動サーボモーター１１の水平回転する回転
子に固定されたナットには、上記下プラテン４に固定さ
れたボールネジ１３が螺合されている。このような構成
により、電動サーボモーター１１の回転子が水平回転す
るのに伴い、下プラテン４が上下動するようになってい
る。また、上記上プラテン２の下面側には上金型１４が
取付けられ、下プラテン４の上面側には下金型１５が取
付けられている。そして、上記両金型１４，１５間に
は、複数のキャビティ１６が形成されるようになってい
る。さらに、上記上プラテン２には、キャビティ１６内
の成形品を突き出しピン１７によって突き出すための上
突き出し機構１８が設けられていると共に、図示されて
いないが、モーターによりナット及びボールネジを介し
て上下方向に駆動されるプランジャーを有しており、こ
のプランジャーによって樹脂が上記キャビティ１６内に
充填されるようになっている。
【０００９】上記のように構成されたトランスファー成
形用装置にあっては、型締時に、まず、電動サーボモー
ター１１の駆動により、ナット及びボールネジ１３を介
して、下プラテン４とともに下金型１５が所定高さまで
（上金型１４と下金型１５が接触し、上サポート６の下
面と下サポート９の上面との間に隙間が生じる位置ま
で）上昇する。次いで、回転盤５が所定角度回転して、
上サポート６が下サポート９の直上に達する。この状態
で、油圧シリンダー装置７に圧油が供給されて、下サポ
ート９が上サポート６を突き上げると共に、上記ボール
ネジ１３が持ち上がることにより、両金型１４，１５ど
うしが強固に型締めされる。そして、上金型１４のポッ
トに装填された溶融樹脂が、下降するプランジャーによ
りキャビティ１６内に流れ込んで充填され、キャビティ
１６内に成形品が成形される。続いて、型開工程に移
り、油圧シリンダー装置７への加圧が解除されることに
より、下プラテン４とともに下金型１５が下降を開始す
る。この場合、下降を開始する下プラテン４及び下金型
１５等の可動部にかかる下向きの力としては、その重量
（例えば、１ｔｏｎ）と、上突き出し機構１８の突き出
しピン１７による突き出し力（たとえば、６ｔｏｎ）と
がある一方、上向きに上記可動部を支える力としては、
ボールネジ１３，ナットを介して支持する電動サーボモ
ーター１１の力（例えば、５ｔｏｎ）と、スプリング１
０の付勢力（例えば、２ｔｏｎ）とがあり、両者がほぼ
均衡しているため、上記可動部は電動サーボモーター１
１の低速回転により緩やかに下降する。従って、上金型
１４から下金型１５がゆっくりと離れていくことにな
り、上記キャビティ１６内の成形品の離型が円滑に行わ
れて、該成形品に無理な力がかかることなく、クラック
が発生することがない。さらに、成形品が上金型１４か
ら離型する位置まで上記下プラテン４が下がると、油圧
シリンダー装置７に圧油が供給され、上サポート６が下
サポート９から外れた後、上記回転盤５が所定角度回転
して、電動サーボモーター１１の駆動により、下金型１
５が下降して、上金型１４と下金型１５との型開が完了
する。
形用装置にあっては、型締時に、まず、電動サーボモー
ター１１の駆動により、ナット及びボールネジ１３を介
して、下プラテン４とともに下金型１５が所定高さまで
（上金型１４と下金型１５が接触し、上サポート６の下
面と下サポート９の上面との間に隙間が生じる位置ま
で）上昇する。次いで、回転盤５が所定角度回転して、
上サポート６が下サポート９の直上に達する。この状態
で、油圧シリンダー装置７に圧油が供給されて、下サポ
ート９が上サポート６を突き上げると共に、上記ボール
ネジ１３が持ち上がることにより、両金型１４，１５ど
うしが強固に型締めされる。そして、上金型１４のポッ
トに装填された溶融樹脂が、下降するプランジャーによ
りキャビティ１６内に流れ込んで充填され、キャビティ
１６内に成形品が成形される。続いて、型開工程に移
り、油圧シリンダー装置７への加圧が解除されることに
より、下プラテン４とともに下金型１５が下降を開始す
る。この場合、下降を開始する下プラテン４及び下金型
１５等の可動部にかかる下向きの力としては、その重量
（例えば、１ｔｏｎ）と、上突き出し機構１８の突き出
しピン１７による突き出し力（たとえば、６ｔｏｎ）と
がある一方、上向きに上記可動部を支える力としては、
ボールネジ１３，ナットを介して支持する電動サーボモ
ーター１１の力（例えば、５ｔｏｎ）と、スプリング１
０の付勢力（例えば、２ｔｏｎ）とがあり、両者がほぼ
均衡しているため、上記可動部は電動サーボモーター１
１の低速回転により緩やかに下降する。従って、上金型
１４から下金型１５がゆっくりと離れていくことにな
り、上記キャビティ１６内の成形品の離型が円滑に行わ
れて、該成形品に無理な力がかかることなく、クラック
が発生することがない。さらに、成形品が上金型１４か
ら離型する位置まで上記下プラテン４が下がると、油圧
シリンダー装置７に圧油が供給され、上サポート６が下
サポート９から外れた後、上記回転盤５が所定角度回転
して、電動サーボモーター１１の駆動により、下金型１
５が下降して、上金型１４と下金型１５との型開が完了
する。
【００１０】
【発明の効果】以上説明したように、本発明は、上下一
対の金型が互いに接近離間自在に設けられ、下金型を移
動させて型開閉を行う型開閉機構がこの下金型に設けら
れてなるトランスファー成形用装置において、上記型開
閉機構に、上記下金型を上方に付勢する弾発手段が付設
されたものであるから、型開時において下金型が上金型
から離れる際に、型開閉機構に付設された弾発手段によ
って、下金型を支え、下金型の下降速度を緩めて低速型
開を実現することにより、製品の金型からの離型を確実
にかつ円滑に行うことができて、製品にクラックなどが
生じることを防止でき、品質の良好な製品を容易に成形
することができる。
対の金型が互いに接近離間自在に設けられ、下金型を移
動させて型開閉を行う型開閉機構がこの下金型に設けら
れてなるトランスファー成形用装置において、上記型開
閉機構に、上記下金型を上方に付勢する弾発手段が付設
されたものであるから、型開時において下金型が上金型
から離れる際に、型開閉機構に付設された弾発手段によ
って、下金型を支え、下金型の下降速度を緩めて低速型
開を実現することにより、製品の金型からの離型を確実
にかつ円滑に行うことができて、製品にクラックなどが
生じることを防止でき、品質の良好な製品を容易に成形
することができる。
【図１】本発明の一実施例を示す概略正面図である。
７ 油圧シリンダー装置（型開閉機構） １０ スプリング（弾発部材） １１ 電動モーター（型開閉機構） １４ 上金型 １５ 下金型
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭61−135718（ＪＰ，Ａ) 特開 昭61−263717（ＪＰ，Ａ) 特開 昭64−45616（ＪＰ，Ａ) 特開 昭58−116137（ＪＰ，Ａ) 特開 昭51−20259（ＪＰ，Ａ) 実開 昭60−109916（ＪＰ，Ｕ) (58)調査した分野(Int.Cl.7，ＤＢ名) B29C 45/00 - 45/84
Claims (1)
- 【請求項１】 上下一対の金型が互いに接近離間自在に
設けられ、下金型を移動させて型開閉を行う型開閉機構
がこの下金型に設けられてなるトランスファー成形用装
置において、上記型開閉機構が、下金型が取り付けられ
る下プラテンを上下移動して型開閉を行うよう油圧シリ
ンダー装置のピストンで支持してなるとともに、該ピス
トンを上方に向けて付勢する弾発手段を油圧シリンダー
装置内に付設せしめて、型開時の油圧解除による下金型
の下降速度を、弾発手段の付勢により緩めて低速型開き
せしめることを特徴とするトランスファー成形用装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP04293553A JP3074969B2 (ja) | 1992-10-30 | 1992-10-30 | トランスファー成形用装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP04293553A JP3074969B2 (ja) | 1992-10-30 | 1992-10-30 | トランスファー成形用装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH06143324A JPH06143324A (ja) | 1994-05-24 |
| JP3074969B2 true JP3074969B2 (ja) | 2000-08-07 |
Family
ID=17796247
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP04293553A Expired - Lifetime JP3074969B2 (ja) | 1992-10-30 | 1992-10-30 | トランスファー成形用装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3074969B2 (ja) |
-
1992
- 1992-10-30 JP JP04293553A patent/JP3074969B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH06143324A (ja) | 1994-05-24 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20000509 |