JPH10260113A - 車両の車輪回転制動力検査装置 - Google Patents

車両の車輪回転制動力検査装置

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JPH10260113A
JPH10260113A JP9063608A JP6360897A JPH10260113A JP H10260113 A JPH10260113 A JP H10260113A JP 9063608 A JP9063608 A JP 9063608A JP 6360897 A JP6360897 A JP 6360897A JP H10260113 A JPH10260113 A JP H10260113A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 完成車検査ライン等で使用される4輪ブレー
キテスタにおいて、テスタに対して検査車両が正対され
ていない状態(車両姿勢が検査条件に適合していない状
態)で測定を行なった場合に発生する検査結果の不正確
さや再検査の煩わしさを解消することができる車両の車
輪回転制動力検査装置を提供する。 【解決手段】 ブレーキテスト機構部2と、制動力測定
部31、車両姿勢判断部32、制動力判定部33、モー
タ運転制御部34を備えた制御装置3と、表示部4とか
らなる車両の車輪回転制動力検査装置1。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、車両の車輪回転
制動力検査装置(ブレーキテスタ)に係り、詳しくは4
輪の制動力を同時に評価できるローラ式の車輪回転制動
力検査装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】車両の制動力を試験するローラ式の制動
力試験装置(ブレーキテスタ)は、特開平1−9782
8号公報で知られているように、車両の各車輪に対し
て、前ローラと後ローラとからなる1対のローラと、ロ
ーラを駆動するモータと、制動力検出器とをそれぞれ備
えている。
【0003】各車輪は、車軸の前方が前ローラに転接さ
せ、車軸の後方が後ローラに転接される。モータを駆動
し、車輪を所定の速度で回転させる。検査員のブレーキ
操作によって車輪に制動が掛けられると、その制動力を
検出する。制動力の検査は各車輪(ブレーキ毎)に対し
て行なっており、全ての車輪の制動力が規格値を満足し
た場合に合格となる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ブレーキテスタの通り
芯(マシンセンタ)に対して車両が平行に進入し、車輪
が一対のローラに均等に乗り込んだ状態で測定しないと
正しい制動力が得られない。例えば、図7に示すよう
に、ブレーキテスタの通り芯に対して車両のセンタが右
回転方向へずれた場合、図8に示すように、右車輪側の
制動力が大きく、左車輪側の制動力が小さくなる等制動
力の検出結果に差が発生する。
【0005】このように、従来のブレーキテスタでは、
検査車両をローラ上に乗り入れた時の乗り入れ角度が大
きかったり、前輪のハンドルを転舵していて正位置から
ずれて、各車輪の制動力の検出に誤差が発生して規格値
から外れた場合には、その都度測定のやり直しを行なわ
なければならず、検査作業に手間を要していた。
【0006】この発明はこのような課題を解決するため
なされたもので、各車輪の制動力検査において車両姿勢
を判断し、車両姿勢が充分でない場合はその旨を表示す
るとともに、車両姿勢が修正されるまでの間は制動力の
合否判定を保留することのできる車両の車輪回転制動力
検査装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
この発明に係る車両の車輪回転制動力検査装置は、右前
輪の制動力と左前輪の制動力との差ならびに右後輪の制
動力と左後輪の制動力との差に基づいて車両の姿勢が適
正でないことを判断する車両姿勢判断手段と、車両の姿
勢が適正でないことを表示する表示手段とを備えたこと
を特徴とする。
【0008】また、この発明に係る車両の車輪回転制動
力検査装置は、車両の姿勢が適正でないことを表示して
いる間は、制動力の良否判定を保留することを特徴とす
る。
【0009】車両姿勢判断手段は、各車輪の制動力に基
づいて車両の姿勢を判断し、車両の姿勢が適正でない場
合は、その旨を表示手段に表示させる。これにより、検
査員はハンドル操作によって車両姿勢を直ちに修正する
ことができる。車両の車輪回転制動力検査装置は、車両
の姿勢が適正でないことを表示している間は、制動力の
良否判定を保留しているので、車両の姿勢が適正になっ
た以降に制動力の良否判定を行なう。よって、車両の姿
勢が適正でないために正常な車両に対して制動力が不良
との判定をすることを解消できる。さらに、車両の姿勢
を検出するためにセンサ等を設ける必要がないので、装
置の構造を複雑にすることなく、適正な車両姿勢で制動
力を正確に測定・検査することができる。
【0010】
【発明の実施の形態】以下この発明の実施の形態を添付
図面に基づいて説明する。図1はこの発明に係る車両の
車輪回転制動力検査装置のブロック構成図である。この
発明に係る車両の車輪回転制動力検査装置1は、ブレー
キテスト機構部2と、制御装置3と、表示部4とからな
る。制御装置3はコンピュータシステムを利用して構成
している。
【0011】図2はブレーキテスト装置の全体平面図、
図3は図2のIII−III断面図である。図2に示す
ように、ブレーキテスト機構部2は、車両の各車輪に対
して、前ローラ(フリーローラ)21と後ローラ(制動
力検出用ローラ)22とからなる1対のローラと、ロー
ラを駆動するモータ23と、トルク検出器24とをそれ
ぞれ備えている。各トルク検出器24の検出出力は、図
1に示した制御装置2へ供給される。
【0012】制動力試験に際して、車両は検査員によっ
て各ローラ上に乗り入れられる。各車輪は、車軸の前方
が前ローラ21に転接させ、車軸の後方が後ローラ22
に転接される。モータ23を駆動し、モータ23の回転
駆動力をトルク検出器24を介して後ローラ22へ伝達
して、車輪を所定の速度で回転させる。検査員のブレー
キ操作によって車輪に制動が掛けられると、その制動力
(制動トルク)をトルク検出器24で検出する。一方向
クラッチ内蔵のスプロケット25aおよびチェーン25
bを介して後ローラ22の回転を前ローラ21へ伝達
し、前ローラ21も回転駆動できるようにしている。な
お、前ローラ21は自由回転できる構造であってもよ
い。
【0013】図3に示すように、ホイールベース調整用
モータ26を駆動することによってレール26a上にス
ライド可能に搭載された後輪用ローラ架台26bを介し
て後輪用の各ローラの位置を調整できるようにしてい
る。また、ブレーキテスト機構部2への進入路部に軸重
測定部を備えて、検査車の軸重を測定できるようにして
いる。
【0014】図1に示すように、制御装置3は、制動力
測定部31と、車両姿勢判断手段を構成する車両姿勢判
断部32と、制動力判定部33と、モータ運転制御部3
4とを備える。ブレーキテスト機構部2内の各トルク検
出器24で検出された各トルク信号2aは制動力測定部
31へ供給される。制動力測定部31は、各トルク信号
2aを増幅する各増幅回路と、各トルク検出器24のゼ
ロトルク出力レベルを補正する各ゼロトルク補正回路、
補正された各トルク信号をデジタルトルク信号へ変換す
るA/D変換器等を備え、各トルク検出器24の各トル
ク信号2aに基づいて各車輪の制動力データ31aを出
力する。各車輪の制動力データ31aは、車両姿勢判断
部32ならびに制動力判定部33へ供給される。
【0015】車両姿勢判断部32は、各車輪の制動力デ
ータ31aに基づいて検査車の姿勢が適正であるか否か
を判断する。車両姿勢判断部32は、車両姿勢が不良で
あると判断した場合は、姿勢不良表示指令信号32aを
出力する。姿勢不良表示指令信号32aは、表示部4へ
供給される。車両姿勢判断部32は、車両姿勢が正常で
あると判断した場合は、良否判定許可指令32bを出力
する。良否判定許可信号32bは制動力判定部33へ供
給される。
【0016】図4はブレーキテスト機構部の中心線に対
して車両の中心線が傾いている車両姿勢不良時における
各車輪の制動力の表われ方を示す説明図である。ブレー
キテスト機構部2の各ローラに対して車両が正対してい
ない車両姿勢不良時においては、例えば右側前輪の制動
力FRが左側前輪の制動力FLよりも高くなった場合、
右側後輪の制動力RRが左側後輪の制動力RLよりも高
くなる。逆に、左側前輪の制動力FLが右側前輪の制動
力FRよりも高くなった場合、左側後輪の制動力RLが
左側後輪の制動力RRよりも高くなる。このように、車
両姿勢不良時においては、前輪と後輪とで制動力が高く
表れる方向が同位相となる。
【0017】図1に示す車両姿勢判断部32は、各車輪
の制動力データ31aに基づいて、左側前輪の制動力F
Lが右側前輪の制動力FRよりも大きく且つ右側後輪の
制動力RLが左側後輪の制動力RRよりも大きい場合、
ならびに、右側前輪の制動力FRが左側前輪の制動力F
Lよりも大きく且つ左側後輪の制動力RRが右側後輪の
制動力RLよりも大きい場合には、ブレーキテスト機構
部2の中心線(センター)に対して車両の中心線が正対
していない車両姿勢不良であると判断し、姿勢不良表示
指令信号32aを出力する。
【0018】右側前輪の制動力をFR,左側前輪の制動
力をFL,右側後輪の制動力をRR,左側後輪の制動力
をRL,制動力前後配分係数をαとしたときに、車両姿
勢不良による制動力の表われ方は、 FR<FLならば(FL−FR)×α=(RL−RR) FL<FRならば(FR−FL)×α=(RR−RL) となる。したがって、上記の関係式が成り立った場合
に、車両姿勢が悪いと判断できる。実際には、車体精度
や各車輪毎に制動力のばらつきがあるため判定にある程
度の幅をもたせる必要がある。前後輪の左右差は符号が
同じなるため、 判定値A=α×(FL−FR)/(RL−RR)>0 となる。判定値Aは1±βで判定する。βは判定幅であ
り、車両の特性によって決定する。
【0019】表示部4は、姿勢不良表示指令信号32a
が供給されると、姿勢不良であることを表示するよう構
成している。表示部4を可視表示器で構成する場合、表
示部4は検査員が視認できる位置に設置される。なお、
表示部4は姿勢不良であることを可聴表示するようにし
てもよい。
【0020】検査員は、表示部4に姿勢不良であること
が表示された場合、ハンドル修正を行なって車両の姿勢
を修正する。車両姿勢の修正にともなって各車輪の制動
力データが変化する。車両姿勢判断部32は、各車輪の
制動力データの変化を監視しており、左右の車輪の制動
力の特徴が予め設定した車両姿勢判定幅以外になった場
合、ならびに、各車輪の制動力が全て規格値に達した場
合は、車両姿勢が正常であると判断し、姿勢不良表示指
令信号32aの出力を停止するとともに、良否判定許可
信号32bを出力する。
【0021】制動力判定部33は、良否判定許可信号3
2bが供給されると各車輪の制動力データを各車輪の規
格値とを比較する。そして、全ての車輪の制動力が全て
規格値を越えた場合は、規格値を越えた時点から予め設
定した時間が経過するまでのピーク値取り込み期間内に
おいて各車輪毎に制動力のピーク値を記憶する。なお、
規格値を越えた時点から予め設定した時間が経過するま
での期間をピーク値取り込み期間とするのではなく、制
動力が予め設定した試験完了値に達するまでの間をピー
ク値取り込み期間としてもよい。この場合、制動力判定
部33は、制動力が予め設定した試験完了値に達するま
での間に発生した各車輪の制動力のピーク値を記憶す
る。なお、ピーク値はその検査車両の最大制動力値とす
る。制動力判定部33は、ピーク値取り込み期間が完了
した時点で、制動力の良否判定結果表示指令信号33a
を出力する。
【0022】表示部4は制動力の良否判定結果表示指令
信号33aの供給されると、良否判定結果表示指令信号
33aの指令内容に基づいて判定結果の良否を表示する
よう構成している。表示部4を可視表示器で構成する場
合、表示部4は検査員が視認できる位置に設置される。
なお、表示部4は良否の判定結果を可聴表示するように
してもよい。また、表示部4は制動力の良否判定結果だ
けでなく、各車輪毎の制動力の測定値を表示するように
してもよい。
【0023】検査員は、表示部4に制動力の良否判定結
果を表示されとことを確認すると、制動力試験のために
踏んでいたブレーキペダルを開放する。なお、モータ運
転制御部34は、検査車両がブレーキテスト機構部2に
乗り入れられ、試験開始操作がなされるとモータ運転指
令信号34aをブレーキテスト機構部2へ供給して、ブ
レーキテスト機構部2内の各モータ23を運転させて各
ローラを回転させる。そして、モータ運転制御部34
は、良否判定結果が表示された時点から予め設定した所
定時間経過後にモータ運転指令信号34aの供給を停止
して、ローラの回転を停止させる。
【0024】図5はこの発明に係る車輪回転制動力検査
装置の動作を示すフローチャート、図6は同装置の動作
を示す説明図である。図5に示すように、ブレーキテス
ト機構部2に検査車両が進入すると(ステップS1)、
制御装置3はモータ運転指令信号34aを出力して各ロ
ーラを回転させる(ステップS2)。各ローラの回転に
よって検査車両の各車輪は回転駆動される。各ローラが
所定の回転数での回転状態になった以降に、検査車両に
乗車している検査員はブレーキペダルを踏み込んで各車
輪にブレーキをかける。このブレーキ操作による各車輪
の制動力は各トルク検出器24で検出される。制御装置
3内の車両姿勢判断部32は、各車輪の制動力に基づい
て検査車両に姿勢が検査条件に適合しているか否かを監
視する(ステップS3)。
【0025】図6に示すように、検査開始後に例えば左
側の車輪の制動力が規格値を越えているにもかかわらず
右側の車輪の制動力が左側の車輪の制動力よりも小さい
場合、すなわち、制動力の左右差が予め設定した許容値
を越えている場合、ならびに、左側前輪の制動力FLが
右側前輪の制動力FRよりも大きく且つ右側後輪の制動
力RLが左側後輪の制動力FFよりも大きい場合、また
は、右側前輪の制動力FRが左側前輪の制動力FLより
も大きく且つ左側後輪の制動力RRが右側後輪の制動力
FLよりも大きい場合、車両姿勢判断部32は、ブレー
キテスト機構部2の中心線(センター)に対して車両の
中心線が正対していない車両姿勢不良であると判断し
(ステップS3)、姿勢不良表示指令信号32aを出力
して、表示部4に検査条件不備であることを表示させる
(ステップS4)。
【0026】検査条件不備が表示されると検査員はハン
ドルを操作して車両の姿勢を修正する。この車両姿勢の
修正によってブレーキテスト機構部2に対して検査車両
が正対した状態になり、図6に示すように、右側の車輪
の制動力が規格値に達すると、車両姿勢判断部32は姿
勢不良表示指令信号32aの出力を停止し、良否判定許
可信号33aを制御力判定部33へ供給して、制動力判
定動作を開始させる(ステップS5)。
【0027】制動力判定部33は、良否判定許可信号3
2bが供給されると各車輪の制動力データを各車輪の規
格値とを比較する(ステップS6)。制動力判定部33
は、全ての車輪の制動力が全て規格値を越えた場合は、
図6に示すピーク値取り込み期間内において各車輪毎に
制動力のピーク値を求め、求めたピーク値を記憶する
(ステップS7)。制動力判定部33は、ピーク値取り
込み期間が完了した時点で(ステップS8)、制動力の
良否判定結果表示指令信号33aを出力して、表示部4
に判定結果を表示する(ステップS9)。なお、制動力
判定部33は、ステップS6において所定の監視時間が
経過しても各車輪の制動力が規格値に達しない場合は、
制動力不良の判定結果を表示する。
【0028】表示部4に良否に判定結果が表示される
と、検査員はブレーキペダルをオフするので、図6に示
すように、制動力はゼロに向って減少する。制御装置3
は、判定結果の表示を行なった後に、ローラの回動駆動
を停止させる(ステップS10)。以上で、一連の検査
が終了する。なお、表示部4に検査条件不備が表示され
た状態で、図示しない検査中止操作部を検査員等が操作
することで、検査を中止できるようにしている。
【0029】この発明に係る車両の車輪回転制動力検査
装置1は、ブレーキテスト機構部2の乗り入れられた車
両の姿勢をチェックし、ブレーキテスト機構部2に対し
て車両が正対していない場合は、検査条件が不備である
ことを表示部4に表示させることで、検査員に車両姿勢
の修正を促し、ハンドル操作等によって車両が正常な姿
勢になったことを検出した時点から制動力を検査するの
で、車両姿勢不良によって正確な制動力が検出できずに
誤判定となることを防止し、正確な制動力検査判定を行
なうことができる。車両正対状態の検出を各車輪の制動
力(トルク検出器の出力信号)に基づいて行なう構成で
あるから、車両姿勢を検出するための専用のセンサ等を
設ける必要がなく、制御装置2をコンピュータシステム
を利用して構成している場合は、制御プログラムに車両
姿勢チェックに関するプログラムを追加するだけで、正
確な制動力検査判定を行なうことができる。
【0030】
【発明の効果】以上説明したようにこの発明に係る車両
の車輪回転制動力検査装置は、制動力の左右差に基づい
て車両の姿勢が適正でないことを判断する車両姿勢判断
手段と、車両の姿勢が適正でないことを表示する表示手
段とを備えたので、車両の姿勢が適正でないことを検査
員等に知らせて車両姿勢の修正を促すことができる。
【0031】また、この発明に係る車両の車輪回転制動
力検査装置は、車両の姿勢が適正でないことを表示して
いる間は、制動力の良否判定を保留する構成としている
ので、車両の姿勢が適正になった以降に制動力の良否判
定を行なう。よって、車両の姿勢が適正でないために正
常な車両に対して制動力が不良との判定をすることを解
消できる。さらに、車両の姿勢を検出するためにセンサ
等を設ける必要がないので、装置の構造を複雑にするこ
となく、適正な車両姿勢で制動力を正確に測定・検査す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係る車両の車輪回転制動力検査装置
のブロック構成図
【図2】ブレーキテスト装置の全体平面図
【図3】図2のIII−III断面図
【図4】ブレーキテスト機構部の中心線に対して車両の
中心線が傾いている車両姿勢不良時における各車輪の制
動力の表われ方を示す説明図
【図5】この発明に係る車輪回転制動力検査装置の動作
を示すフローチャート
【図6】この発明に係る車輪回転制動力検査装置の動作
を示す説明図
【図7】ブレーキテスタの通り芯に対して車両のセンタ
が右回転方向へずれた場合の車輪とローラとの位置関係
を示す説明図
【図8】図7に示した状態における左右の車輪の制動力
の検出結果を示すグラフ
【符号の説明】
1…車輪回転制動力検査装置、2…ブレーキテスト機構
部、3…制御装置、4…表示部、21…前ローラ、22
…後ローラ、23…モータ、24…トルク検出器、31
…制動力測定部、32…車両姿勢判断部、33…制動力
判定部、34…モータ運転制御部

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 前ローラと後ローラとからなる1対のロ
    ーラを車両の各車輪に対してそれぞれ設け、前記各ロー
    ラで車両の各車輪を回転駆動力を付与自在に支持し、前
    記各ローラの各一方のローラにトルク検出手段をそれぞ
    れ設けて、各車輪毎の制動力を測定できるようにした車
    両の車輪回転制動力検査装置において、 右前輪の制動力と左前輪の制動力との差ならびに右後輪
    の制動力と左後輪の制動力との差に基づいて車両の姿勢
    が適正でないことを判断する車両姿勢判断手段と、 前記車両姿勢判断手段の判断出力に基づいて車両の姿勢
    が適正でないことを表示する表示手段と、を備えたこと
    を特徴とする車両の車輪回転制動力検査装置。
  2. 【請求項2】 車両の姿勢が適正でないことを表示して
    いる間は、制動力の良否判定を保留することを特徴とす
    る請求項1記載の車両の車輪回転制動力検査装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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