JPH1025945A - 感震ロック具 - Google Patents

感震ロック具

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Publication number
JPH1025945A
JPH1025945A JP20289796A JP20289796A JPH1025945A JP H1025945 A JPH1025945 A JP H1025945A JP 20289796 A JP20289796 A JP 20289796A JP 20289796 A JP20289796 A JP 20289796A JP H1025945 A JPH1025945 A JP H1025945A
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JP
Japan
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latch claw
lock
case
latch
locking device
Prior art date
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JP20289796A
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English (en)
Inventor
Shigemasa Takemoto
重雅 竹本
Yuzuru Sato
譲 佐藤
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Shinkansai Bearing Co Ltd
Original Assignee
Shinkansai Bearing Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 地震発生時に扉を開放不能にロックできる感
震ロック具を提供する。ロック具は、ロック状態へ切り
換わる際の応答度が高く、地震終息時には待機状態に自
己復帰して、リセット操作を省略できる。 【構成】 キャビネット1にロック本体5を配置し、ロ
ック本体5のラッチ爪10で係合保持されるロックピー
ス6を扉2に設ける。ケース8にラッチ爪10を出没自
在に支持し、ラッチ爪10をばね11で進出付勢する。
ラッチ爪10の内側の基端に隣接するよう検知体12を
配置する。検知体12はばね13で浮動支持する。検知
体12はラッチ爪10の退入を許す空所25とラッチ爪
10を受け止めるロック面27とを備えている。地震が
発生すると、検知体12が揺れ動き、そのロック面27
がラッチ爪10の退入領域内に入り込んで、ラッチ爪1
0を退入不能にブロックする。地震が終息したら、検知
体12は待機状態へ自己復帰できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、地震発生時に扉を
開放揺動不能にロック保持できる感震ロック具に関す
る。
【0002】
【従来の技術】地震の振動を機械的に検知する手段に
は、一端に錘が固定しある線ばねや板ばねの揺れを利用
した共振型(特公平4−64014号公報)や、磁石で
吸着した鋼球が振動で落下することを利用した落球型
(特公平1−60772号公報)や、錘を線材等で全方
位へ揺振可能に支持した吊り子型(実公昭63−512
55号公報)などがある。
【0003】かかる検知要素を利用して地震の発生と同
時にキャビネットのドアをロック保持するロック具は、
実公平2−41267号公報に公知である。そこでは、
上下傾動するシーソー状の掛止アームと、常態において
掛止アームの一端に載置されてアームを待機姿勢に保持
する錘とでロック具を構成している。地震等によって錘
がアームの一端から転がり落ちると、掛止アームの他端
が下降傾動して扉の外面に引っ掛かり、扉を閉止保持で
きる。このロック具は、ロック状態へ切り換わるのに、
錘の転落と掛止アームの傾動との二つの動作を経るの
で、応答が遅い点に問題がある。ロック具の配置個所が
洋服たんす等の天板上面に限られる不利も避けられな
い。
【0004】本出願人は、上記の問題点を解消できる感
震ロック具を先に提案した(特願平7−274943
号)。そこでは、振り子の下端に設けたピンでロック体
を支えておき、振り子が振動を検知して振れ動くのと同
時に、ロック体が自重で落下して錠片と係合し、扉の開
放揺動を阻止する。地震の終息後に扉を開放可能とする
ために、ロック体を待機位置へ押し上げ操作するリセッ
ト機構も備えている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記の感震ロック具
は、従来例に比べて応答速度を向上できるが、ロック状
態へ切り換わるのに依然として二つの動作を経るので、
僅かなタイムラグを避けられない。
【0006】ロック体は地震終息後にリセット操作する
が、そのために扉や戸枠等に操作溝を開口する必要があ
り体裁に欠ける。多くの場合は、隣接する扉の隙間を操
作溝として利用するが、操作溝から害虫が出入りするの
を避けられない不利もある。リセット操作には専用の操
作工具を使用するが、操作工具を紛失したり、操作法を
忘れてしまうおそれがあり、ロックされた扉の開放に手
間取る状況も予想される。
【0007】本発明の目的は、地震発生時に、扉を開放
不能にロック保持して、キャビネット内の収納物が外へ
飛び出したり、転落して破損するのを阻止でき、しかも
地震の振動に即応して扉を速やかにロック保持できる感
震ロック具を提供することにある。本発明の目的は、地
震終息後には検知体が待機状態に自己復帰でき、従って
リセット操作を行う必要もなく扉を開放操作でき、取り
扱いの容易化を図るにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の本発明
は、キャビネット1と扉2とに個別に装着されて、地震
発生時に扉2をロック保持するロック本体5およびロッ
クピース6とからなる。ロック本体5は、図3に示すご
とくケース8と、ケース8で出没自在に支持したラッチ
爪10と、ラッチ爪10をこれがロックピース6に係合
するロック位置へ向かって移動付勢するばね11と、ラ
ッチ爪10に隣接配置されて地震発生時にラッチ爪10
のロック解除方向への退入を阻止する検知体12とを備
えている。ロックピース6は、図5に示すごとくラッチ
爪10と接当係合して、扉2を閉止保持する受壁6bを
備えている。検知体12はラッチ爪10の退入を許す空
所25と、ラッチ爪10の退入を阻止するロック面27
とを備えている。ここでの空所25とは貫通孔、凹み
穴、凹部、溝等のいずれをも含む。検知体12は、外部
振動を受けてロック面27がラッチ爪10の退入領域と
交差するよう、ケース8で遊動自在に支持する。常態に
おける検知体12は、その空所25がラッチ爪10の退
入領域に合致する待機状態に保持されており、地震終息
後に待機状態へ自己復帰できるようケース8で支持して
ある。
【0009】検知体12は、図3に示すごとくラッチ爪
10の断面形状と相似の空所25を備えている筒体から
なり、検知体12をケース8に設けた室15内に配置し
て、ばね13で検知体12を遊動自在に浮動支持する。
又は図9および図10に示すごとく、検知体12は、ラ
ッチ爪10の断面形状と相似の空所25を備えているリ
ング体からなり、検知体12をケース8内の室15の底
壁に設けた凹面37で転動自在に支持してもよい。その
際、検知体12は複数個の重量の異なるリング12a・
12bで構成し、各リング12a・12bに対応して曲
率の異なる凹面37a・37bを室15の底壁に形成す
ることができる。
【0010】図1において、ラッチ爪10はケース8で
出没スライド自在に案内支持し、ラッチ爪10の内端の
接当面22に隣接して、検知体12を配置する。ロック
本体5のケース8の中央に検知体12を配置し、検知体
12を間に挟んで左右一対のラッチ爪10を配置する。
【0011】
【作用】常態においては、検知体12が待機状態に保持
されていて、その空所25がラッチ爪10の退入領域に
合致した位置にあるので、ラッチ爪10は扉2の開閉に
伴って支障なく出没できる。地震によって外部振動がロ
ック本体5に作用すると、検知体12は図6に示すよう
に外力の作用する向きに不規則に揺れ動く。この状態で
は、空所25の位置がラッチ爪10の退入領域からず
れ、ロック面27が退入領域内に入り込む。従って、ラ
ッチ爪10にケース内方へ退入する外力が作用していて
も、その端部がロック面27に受け止められてそれ以上
はケース内方へ移動できない。このように、検知体12
が僅かでも揺れ動くのと同時に、ラッチ爪10の退入動
作を即座にロックできるので、応答度が向上する。地震
が終息すると、検知体12の動きは徐々に収斂して待機
状態へ自己復帰する。従って検知体12をリセット操作
する必要はなく、そのための操作具も省略できる。
【0012】
【実施例】
(実施例1)図1ないし図6は本発明の実施例1に係る
感震ロック具を示しており、例えば図2に示す台所用の
キャビネット1に適用される。このキャビネット1は調
理台の下面に設けてあり、その開口前面が観音開き状の
一対の扉2で開閉できる。各扉2は上下一対のスライド
ヒンジ3で揺動自在に支持されていて、ヒンジ3に内蔵
のばねの反発力で閉じ状態に自己保持できる。符号4は
各扉2の外面に装着した把手である。感震ロック具はロ
ック本体5とロックピース6とからなり、キャビネット
1の上壁内面の左右中央にロック本体5を固定し、各扉
2の揺動先端寄りの内面上部にそれぞれロックピース6
を固定する。
【0013】図3において、ロック本体5はケース8お
よびカバー9と、ケース8で出没自在に支持した一対の
ラッチ爪10と、各ラッチ爪10をケース外へ向かって
進出付勢する圧縮コイル形の一対のばね11と、両ラッ
チ爪10間に隣接配置されて地震発生時にラッチ爪10
の退入動作を阻止する検知体12と、検知体12を浮動
支持するばね13と、このばね13の張力を調整する機
構などからなる。
【0014】図5においてロックピース6は、扉2にビ
ス止めされるベース壁6aと、扉2の内面に突出する受
壁6bとを一体に形成した断面L字状のプラスチック成
形品からなり、受壁6bの外側面にラッチ爪10と係合
する断面半円状の係合面6cを凹み形成する。ベース壁
6aと受壁6bとの上下端は、台形状の補強壁で補強し
てある。
【0015】ケース8は直方体ブロック状のプラスチッ
ク成形品からなり、その中央に上面が開口する室15を
形成し、ラッチ爪10をスライド案内するガイド穴16
を左右側面から室15内に連通する状態で形成する。室
15の左右両側に一対のピン穴をガイド穴16と交差す
る状態で上下方向に形成し、ケース8の四隅に取付穴を
上下貫通状に形成する。室15の前部左隅と後部右隅の
それぞれに、後述するばね受板30用の装填穴17を形
成し、各装填穴17の下方にねじ穴18(図4参照)を
設ける。カバー9はケース8と同じ平面形状のプラスチ
ク板材からなり、その四隅にケース8の取付穴と同様の
取付穴を貫通状に設けてある。
【0016】ラッチ爪10は一端を半球状に丸めた銃弾
状のプラスチック軸体からなり、軸心に沿ってばね受穴
19を設け、ばね受穴19と直交するスライド溝20が
軸部を上下に貫通する状態で形成されている。ラッチ爪
10の先端に設けた半球状の係合面21は、ロックピー
ス6の係合面6cに落ち込み係合し、基端の接当面22
は地震発生時に検知体12で受け止められる。ラッチ爪
10の基端の接当面22で開口する各ばね受穴19に一
対のばね11を個々に装填した後、これらを接当面22
側からケース8のガイド穴16に差し込み、図1に示す
ごとくスライド溝20を上下方向に貫通する状態でピン
23をケース8のピン穴に打ち込み、ばね11の挿入基
端をピン23で受け止めることにより、ラッチ爪10は
係合面21がケース外へ突出する係合位置と、全体がケ
ース内へスライドして接当面22が室15内へ退入する
係合解除位置との間でスライド変位する。
【0017】検知体12は、ラッチ爪10の退入スライ
ドを許す断面円形の空所25を有する金属リングからな
り、リング周面の幅方向中央に支持溝26を周回状に形
成してある。検知体12はケース8の室15内に収容さ
れて、左右両端のロック面27が左右のラッチ爪10の
基端の接当面22と隣接する(図1参照)。
【0018】検知体12は小径の引張コイルばねからな
るばね13で浮動状に懸架する。すなわち、ばね13を
支持溝26の下半周面に巻き掛けて検知体12を支え、
室15内において検知体12を径方向の全方位へ遊動で
きるよう支持する。検知体12が揺れ動くとき、ばね1
3が支持溝26から外れるのを防ぐために、図4に示す
ごとく検知体12の下面にばね押え28をビス止めし、
その一対の爪29をばね13の線間に差し込み係合して
いる。
【0019】ばね13の吊り位置や検知体12の重量等
の僅かなばらつきによって、空所25の中心軸とラッチ
爪10の中心軸とがずれることがある。こうした場合の
位置調整のために、ばね13の両端をばね受板30で支
持し、ばね受板30をねじ穴18にねじ込んだ調整ねじ
31で上下操作し、ばね13の張力を調整できるように
している。
【0020】ばね受板30は、上下に長いコ字状の基部
33と、基部33の一方の縦壁から水平に突設した腕部
34とを有するプレス成形品からなり、腕部34が室1
5内へ突出する状態で、基部33を装填穴17に落とし
込み装填する。腕部34にはばね掛片が下向きに押し出
し形成してあり、これにばね13の端部を引っ掛ける。
基部33の底壁とカバー9との間には、圧縮コイル形の
ばね35を配置して、基部33を調整ねじ31側に押し
付け付勢しておく。なお、カバー9はケース8に全ての
部品を組み込んだ後、ビスでケース8に締結固定され
る。
【0021】地震発生時には、縦・横方向の振動がケー
ス8に作用する。この振動を受けた検知体12は、ばね
13によって浮動支持してあるため、図6に示すように
静止慣性力あるいは運動慣性力によって径方向へ揺れ動
き、あるいはばね13によって引き戻されて、そのロッ
ク面27がラッチ爪10の退入領域に進入する。そのた
め、扉2に開放する向きの力が作用し、その分力として
ラッチ爪10にケース8内へ退入する向きの力が作用し
たとしても、ラッチ爪10の基端の接当面22はロック
面27で受け止められて、それ以上はスライドできな
い。従って、扉2は開放できない。このように感震ロッ
ク具は検知体12が揺れ動くのと同時に、ラッチ爪10
の退入動作を即座に阻止し、タイムラグを解消して応答
度を向上できる。
【0022】地震が終息すると、検知体12の揺れも徐
々に収まり、やがて空所25の中心軸とラッチ爪10の
中心軸とが一致する待機状態へと自己復帰できる。従っ
て、検知体12をリセット操作する必要もなく、扉2を
開放し、キャビネット1内の収納物を取り出せる。常態
における感震ロックは、ラッチ錠として作用し、扉2の
開閉を自由に行える。なお、重量物を調理台上に勢いよ
く載置した場合や、扉2の近くで子供が走る際の振動な
どの生活振動によっても、検知体12は揺れ動くが、常
に待機状態へ自己復帰するので、その都度扉2がロック
保持される煩わしさを解消できる。
【0023】ばね13で浮動支持した検知体12は、他
物に接触しない状態で懸架されているので、摩擦による
動作抵抗を無視でき、外部振動に敏感に応答する。長期
使用時に位置ずれを生じても、調整ねじ31を操作して
容易に位置修正を行える。
【0024】(実施例2)図7は検知体12の懸架構造
を変更した本発明の実施例2を示す。そこでは、検知体
12の周面3個所をY字状に配置した3個のばね13a
・13a・13bで浮動支持した。上方の前後一対のば
ね13aは、それぞれ実施例1と同様にばね受板30で
支持し、その張力を調整できるようにした。このよう
に、検知体13を3点支持する場合には、検知体12を
より遊動しやすい状態で支持できる。
【0025】(実施例3)図8は本発明の実施例3を示
しており、この場合の感震ロック具は、検知体12を板
ばね13cで遊動自在に支持した点が上記の各実施例と
異なる。板ばね13cはばね板をヘアーピン状に折り曲
げて形成し、その上面のばね腕36で検知体12を支持
する。ばね腕36の全体は凹弧状に形成して、静止状態
において検知体12を待機位置へ自己復帰させ、空所2
5とラッチ爪10の中心を一致できるようにする。
【0026】(実施例4)図9および図10は、ばね1
3を省略した感震ロック具の更に異なる実施例4を示
す。そこでは、検知体12を外径寸法は同じであるが、
厚み(重量)の異なる3個のリング12a・12b・1
2bで構成し、各リング12a・12bを室15の底壁
に設けた凹面37で転動自在に支持する。3個のリング
12a・12bのうち1個12aは他よりぶ厚く形成
し、室15の中央に配置する。このリング12aの左右
に同じ厚みのリング12b・12bを隣接配置する。凹
面37は各リング12a・12bに対応して形成してあ
り、図10に示すごとく中央の凹面37aは、左右の凹
面37bに比べて半径寸法が小さい。
【0027】実施例4では、地震発生時に各リング12
a・12bが凹面37a・37bに沿って転動し、ある
いは室15内を飛び跳ねるので、左右のリング12bで
ラッチ爪10の退入動作を阻止できる。しかも、各リン
グ12a・12bの重量および凹部37a・37bの曲
率が異なるので、各リング12a・12bはばらばらに
動き、隣接するリングどうしの中心が一致する可能性は
極めて低い。そのため、万が一ラッチ爪10が左右のリ
ング12bの空所25内に入り込むことがあったとして
も、それ以上はラッチ爪10が退入するのを中央のリン
グ12aで阻止できる。各凹面37a・37bは、静止
状態における各リング12a・12bの空所25の中心
を、ラッチ爪10の中心軸に一致させる作用も発揮す
る。なお、検知体12は1個のリングのみで形成しても
よい。
【0028】実施例4における凹面37に代えて、室1
5を左右に横断するピンをケース8に固定しておき、こ
のピンで前記空所25の内側面を支持して検知体12を
遊動自在に支えてもよい。検知体12は多角筒状や断面
C字形等に形成してもよく、必ずしもリング状に形成す
る必要はない。ロック本体5を扉2に装着し、ロックピ
ース6をキャビネット1側に固定して使用することもで
きる。この場合には、上記の実施例で説明した左右一対
のラッチ爪10のいずれか一方を省略して、感震ロック
具を片面型に構成する。感震ロック具は、キャビネット
1の底壁や中仕切壁に装着できる。ラッチ爪10の係合
部はくさび状に形成でき、この場合は係合面6cを省略
できる。
【0029】
【発明の効果】本発明では、ラッチ爪10に隣接して検
知体12を設け、地震発生時に検知体12が揺れ動くこ
とを利用して、ラッチ爪10がケース8内へ退入スライ
ドするのを阻止できるようにした。従って、地震の発生
と同時に扉2を開放不能にロック保持して、収納物がキ
ャビネット1の外へ跳ね出したり、棚から転落して破損
するのを確実に防止できる。検知体12が僅かでも揺れ
動くのと同時にラッチ爪10の退入動作を阻止できるの
で、従来のこの種のロック具に比べて、感震ロック具の
応答速度が向上し、その分だけ信頼性の向上を図れる。
【0030】検知体12は常態時にラッチ爪10の退入
動作を許す待機状態に保持され、外部振動が終息するの
に伴って待機状態へ自己復帰できるよう支持してあるの
で、地震が終息した後には、リセット操作を行う必要も
なく直ちに扉2を開放でき、混乱した状況下でリセット
用の操作具や取扱説明書などを探すなどの煩わしさが解
消できることにもなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】感震ロック具の縦断正面図である。
【図2】感震ロック具の使用例を示すキャビネットの正
面図である。
【図3】感震ロック具の分解斜視図である。
【図4】図1におけるA−A線断面図である。
【図5】ロックピースの斜視図である。
【図6】検知体がラッチ爪の退入動作を阻止している状
態を示す断面図である。
【図7】実施例2に係る感震ロック具の縦断側面図であ
る。
【図8】実施例3に係る感震ロック具の縦断側面図であ
る。
【図9】実施例4に係る感震ロック具の縦断正面図であ
る。
【図10】図9におけるB−B線断面図である。
【符号の説明】
5 ロック本体 6 ロックピース 8 ケース 10 ラッチ爪 11 ばね 12 検知体 13 ばね 15 室 25 空所 27 ロック面

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 キャビネット1と扉2とに個別に装着さ
    れて、地震発生時に扉2をロック保持するロック本体5
    およびロックピース6とからなり、 ロック本体5は、ケース8と、ケース8で出没自在に支
    持したラッチ爪10と、ラッチ爪10をこれがロックピ
    ース6に係合するロック位置へ向かって移動付勢するば
    ね11と、ラッチ爪10に隣接配置されて地震発生時に
    ラッチ爪10のロック解除方向への退入を阻止する検知
    体12とを備えており、 ロックピース6は、ラッチ爪10と接当係合して、扉2
    を閉止保持する受壁6bを備えており、 検知体12はラッチ爪10の退入を許す空所25と、ラ
    ッチ爪10の退入を阻止するロック面27とを備えてお
    り、 検知体12は、外部振動を受けてロック面27がラッチ
    爪10の退入領域と交差するよう、ケース8で遊動自在
    に支持されており、 常態における検知体12は、その空所25がラッチ爪1
    0の退入領域に合致する待機状態に保持されていて、地
    震終息後に待機状態へ自己復帰できるようケース8に支
    持してあることを特徴とする感震ロック具。
  2. 【請求項2】 検知体12が、ラッチ爪10の断面形状
    と相似の空所25を備えている筒体からなり、 検知体12がケース8に設けた室15内に配置されて、
    ばね13で遊動自在に浮動支持されている請求項1記載
    の感震ロック具。
  3. 【請求項3】 検知体12が、ラッチ爪10の断面形状
    と相似の空所25を備えているリング体からなり、 検知体12がケース8内の室15の底壁に設けた凹面3
    7で転動自在に支持されている請求項1記載の感震ロッ
    ク具。
  4. 【請求項4】 検知体12が複数個の重量の異なるリン
    グ12a・12bで構成されており、 各リング12a・12bに対応して曲率の異なる凹面3
    7a・37bが、室15の底壁に形成されている請求項
    3記載の感震ロック具。
  5. 【請求項5】 ラッチ爪10がケース8で出没スライド
    自在に案内支持されており、 ラッチ爪10の内端の接当面22に隣接して、検知体1
    2が配置してある請求項2又は3記載の感震ロック具。
  6. 【請求項6】 ロック本体5のケース8の中央に検知体
    12が配置されており、 検知体12を間に挟んで左右一対のラッチ爪10が配置
    してある請求項5記載の感震ロック具。
JP20289796A 1996-07-12 1996-07-12 感震ロック具 Pending JPH1025945A (ja)

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