JP4426422B2 - ドアガード - Google Patents

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Description

本発明は、ドアが半開位置を越えて開放操作されるのを規制するドアガードに関する。
牽制アームを水平軸の回りに上下揺動可能に支持する形態のドアガードは、例えば特許文献1に公知である。そこでは、ドア枠に側に設けた掛止ピンを全開姿勢と横倒し操作される半開姿勢とに切り換えて、ドアを全開し、あるいは牽制アームで半開位置に開放規制できるようにしている。さらに、室外からの不正操作、たとえば紐による牽制アームの不正操作を防止するために、牽制アームと掛止ピンとを分離するときの掛止ピンの操作を複雑化している。
具体的には、掛止ピンの基端にボスと、掛止ピンをボス中心回りに回動操作する切換レバーとが一体に設けてあり、半開姿勢においてボス部分をピン台に凹凸係合させて、掛止ピンを回動不能にロック保持できるようになっている。切換レバーをロックばねに逆らって抜き出し(第1動作)、その状態のまま切換レバーをレバー軸の回りに回動操作(第2動作)すると、掛止ピンを全開姿勢に戻して、ドアを全開操作できる。このように、第1動作と第2動作を経た後でないと、掛止ピンを全開状態に戻せないようにして、室外からの不正操作を困難化している。
本発明のドアガードは補助錠の機能を発揮するが、同趣旨のドアガードは特許文献2に公知である。そこでは、掛止ピンを錠止姿勢に切り換えると、掛止ピンの軸部が牽制アームのスライド溝内へ入り込めないので、ドアガードをドアの開放を阻止する補助錠として機能させることができる。なお、このドアガードは、牽制アームが垂直軸の回りに水平揺動可能に支持してある点で、本発明のドアガードと基本構造が異なっている。
特許第3439664号公報(段落番号0025、図1) 特開2004−19135号公報(段落番号0034、図1)
一般的なドアガードの牽制アームは、ドアを閉じた状態でのみ、掛止ピンと係合する半開位置からドアの表面に沿う全開位置に戻すことができ、その限りでは、牽制アームを外部から不正に操作することはできないはずである。しかし、一般的なドアガードであれば、紐などを使用して牽制アームを外部から簡単に全開位置に戻すことができる。
この点特許文献1のドアガードは、掛止ピンの姿勢を切り換えるのに、第1動作と第2動作とが必要であるため、紐などによる牽制アームの不正操作を確実に防止できる。しかし、ドアガードが半開状態にある時と、全開状態にある時とでは、掛止ピンの姿勢が異なるだけであるので、ドアガードの現在の状態を間違いやすく、とくに、薄暗い場合に勘違いしやすい。
特許文献2のドアガードは、掛止ピンの姿勢を全開位置に切り換えることで、補助錠として機能させることができ、その状態をクリック機構によって維持できる。また、乱暴に閉じ操作されたドアがドア枠に衝突するような場合に、意に反して牽制アームが掛止ピン側へ倒れ込んだとしても、使用者が室外へ締め出されることはない。全開姿勢に切り換えられた状態の掛止ピンに牽制アームを交差させたうえで、掛止ピンを半開姿勢に切り換え操作してからでないと、牽制アームの案内溝と掛止ピンとを相対移動できないからである。
しかし、掛止ピンが全開姿勢と半開姿勢との中間位置に位置している状態では、牽制アームが掛止ピンと交差でき、さらに、ドアを開放操作することで掛止ピンの姿勢がスライド溝の溝周壁で強制的に半開姿勢に切り換えられるので、稀にではあっても、使用者が室外へ締め出されるおそれがある。
本発明の目的は、必要時には補助錠として機能できるうえ、牽制アームが不正に操作されてドアガードの開放規制機能が無効化されるのを確実に防止でき、全体として防犯機能に優れたドアガードを提供することにある。本発明の目的は、ドア開閉時の振動や衝撃で牽制アームが掛止ピンと係合し、使用者が意に反して室外へ締め出されるのを確実に防止できるドアガードを提供することにある。
本発明のドアガードは、ドア1側に固定されるアームブラケット10および牽制アーム11と、ドア枠2側に設けられる掛止ピン12と、アームブラケット10と牽制アーム11との間に設けられて、牽制アーム11を少なくとも半開位置と錠止位置において位置保持するアームロック機構を含む。牽制アーム11は、その基端がアームブラケット10に装着したアーム軸25で上下揺動自在に支持されおり、牽制アーム11がアーム軸25で吊持されて牽制アーム11がアーム全体がドア1の一面壁に沿う全開位置と、全開位置から上方へ90度起立揺動操作されて掛止ピン12と係合できる半開位置と、全開位置から180度反転操作された錠止位置とに揺動変位できる。牽制アーム11には、掛止ピン12と相対スライドするスライド溝21と、スライド溝21の基端開口に臨んで設けられる掛止ピン12用の係脱部23と、係脱部23の一側に設けられて、掛止ピン12と接当してドア1の開放を阻止する規制壁24とを設ける。牽制アーム11を錠止位置に保持した状態において、規制壁24を掛止ピン12より内側に位置しており、この状態では掛止ピン12が規制壁24で受け止められて、ドア1の室外側への開き操作が規制されるようになっている。
アームロック機構は、牽制アーム11に同行してアーム軸25の回りに回動するラチェット体30と、ラチェット体30と係合して牽制アーム11の復帰回動を阻止するロックブロック31と、ロックブロック31をラチェット体30へ向かって係合付勢するロックばね32とを含む。アームブラケット10の外面に、ロックブロック31をロックばね32の付勢力に抗してロック解除操作する操作体40を設ける。
牽制アーム11を、ラチェット体30の一側に設けた連結ボス37でアームピン26を介して左右傾動可能に軸支する。以て、ドア1の開閉軌跡の左右成分の変化を、牽制アーム11の左右傾動動作で吸収できるようにする。
牽制アーム11を、プラスチック成形されるU字枠状の化粧枠11Aと、化粧枠11Aの対向枠面に設けた装填溝51に差し込み装填されて、化粧枠11Aを補強する金属プレス成形品からなる構造枠11Bとで構成する。
本発明では、アームブラケット10、牽制アーム11、掛止ピン12と、アームロック機構などでドアガードを構成し、牽制アーム11をアーム軸25の回りに上下揺動自在に支持することにより、牽制アーム11を全開位置と、半開位置と、錠止位置とに姿勢変更できるようにした。そのうえで、牽制アーム11に掛止ピン12用の係脱部23を設け、その背面側に掛止ピン12の出入りを規制する規制壁24を設けることにより、牽制アーム11を錠止位置に位置保持した状態において、掛止ピン12の出入りを規制壁24で規制できるようにした。したがって、本発明のドアガードによれば、ドア1が半開位置を越えて開放操作されるのを規制できるのはもちろん、牽制アーム11を錠止位置へ起立操作するだけで、ドアガードを補助錠として機能させることができる。
ドアガードを全開状態にした状態では、牽制アーム11がアーム軸25で吊持されており、ドアガードを半開状態にした時は、牽制アーム11がアーム軸25の回りに起立しているので、各状態における牽制アーム11の姿勢の違いを明確化でき、したがって、勘違いや見間違いなどによる操作ミスを解消してドアガードの防犯機能を向上できる。また、錠止位置においては、牽制アーム11が全開位置から反転した姿勢になるので、ドアガードを補助錠として使用するときの状態の変化を明確化し、操作ミスを一掃できる利点もある。
牽制アーム11を上下揺動可能に軸支し、全開位置において牽制アーム11がアーム軸25で吊持されるようにするので、乱暴に閉じ操作されたドア1がドア枠2に衝突するような場合に、牽制アーム11が起立方向へ揺動したとしても、直ちに牽制アーム11が掛止ピン12と係合することはなく、さらに自重で全開位置へ復帰揺動できるので、意に反して牽制アーム11が掛止ピン12と係合して、使用者が室外へ締め出されるのを良く防止できる。
ラチェット体30と、ラチェット体30および牽制アーム11の復帰回動を阻止するロックブロック31と、ロックばね32などでアームロック機構を構成すると、牽制アーム11が半開位置あるいは錠止位置から全開位置へ向かって復帰回動しようとするのを、ラチェット体30およびロックブロック31で機械的に阻止できる。このように、牽制アーム11の復帰回動をアームロック機構で規制すると、ロックブロック31が操作体40でロック解除されていることと、ドア1が閉じ操作されて、牽制アーム11のスライド溝21と掛止ピン12との係合が解除されていることとの、ふたつの条件を満足した状態でないと、ドアガードの開放規制機能を解除することができず、室外側から操作する限りこれらの2条件を同時に満たすことはできない。
したがって、本発明のドアガードによれば、牽制アーム11や操作体40が室外から不正に操作されてドアガードの開放規制機能が無効化されるのを確実に防止でき、必要時には補助錠として機能できる、全体として防犯機能に優れたドアガードを提供できる。ドア1が乱暴に閉じ操作されてドア枠2に衝突するような場合に、牽制アーム11が起立方向へ揺動しようとするのを、ロックばね32の付勢力によって阻止でき、これに牽制アーム11の重力が加わって牽制アーム11の起立揺動を抑止できるので、使用者が意に反して室外へ締め出されるのをさらに良く防止できる。
牽制アーム11を、アーム軸25の回りに上下揺動可能としたうえで、連結ボス37でアームピン26を介して左右傾動可能に軸支すると、ドア1の開閉軌跡の左右成分の変化を牽制アーム11の左右傾動動作で吸収できるので、ドア開閉時に牽制アーム11のスライド溝21と掛止ピン12とがこじれるのを防止して、ドア1の開放操作を円滑に行える。開閉軌跡の左右成分を吸収するために牽制アーム11を部分円弧状に形成する場合に比べて、牽制アーム11の外形形状を単純化できる利点もある。
プラスチック成形されるU字枠状の化粧枠11Aと、化粧枠11Aの対向枠面に設けた装填溝51に差し込み装填される構造枠11Bとで牽制アーム11を構成すると、ダイキャスト成形された牽制アーム11に比べて製造に要するコストを削減し、ドアガードの全体コストを減少できる。化粧枠11Aの色や模様が異なるドアガードを、安価に提供できる利点もある。
(実施例) 図1ないし図8は本発明に係るドアガードの実施例を示す。図2において、符号1はドア、2はドア枠であり、ドア1の側端上下が一対のヒンジ3・4で揺動開閉自在に支持してある。符号5はドアハンドル、6はドア錠であり、ドア1とドア枠2との隣接部分に本発明に係るドアガードを配置する。
図3においてドアガードは、ドア1に固定されるアームブラケット10と、アームブラケット10で上下揺動自在に支持される牽制アーム11と、アームブラケット10と牽制アーム11との間に設けられるアームロック機構と、ドア枠2側に設けられる掛止ピン12と、掛止ピン12を支持するピン台13とからなる。アームブラケット10は、平板状の座板15と、座板15の一側中央に膨出形成した軸受16とを一体に備えたダイキャスト成形品からなり、座板15の上下3箇所がビスでドア1に締結固定してある。軸受16の下部には、後述するロックブロック31を収容する区室17が形成してある(図6参照)。
牽制アーム11は、縦長U字状の係合アーム19と、係合アーム19の基端側に張り出し形成される連結部20とを一体に備えたダイキャスト成形品からなり、係合アーム19の長手方向内面に沿ってスライド溝21が形成してある。スライド溝21の周囲には、掛止ピン12のピン頭部45を受け入れる段部22が凹み形成してある。段部22は、係合アーム19の左右両側にそれぞれ形成する。スライド溝21の基端開口に臨んで、掛止ピン12を出入りさせるための係脱部23を設け、その背面側に掛止ピン12の出入りを規制する規制壁24を形成する。
牽制アーム11は、軸受16に装着したアーム軸25で上下揺動自在に支持され、さらにアームピン26で左右傾動可能に支持される。詳しくは図1に示すように、後述するラチェット体30をアーム軸25で回転自在に軸支し、ラチェット体30と一体に設けた連結ボス37に牽制アーム11の連結部20をアームピン26で左右傾動可能に連結する。アームピン26は、アーム軸25と直交する状態で配置されて、連結部20の対向壁と、これらの対向壁に挟まれる連結ボス37とを前後に貫通している。
上記のように、アーム軸25およびアームピン26で牽制アーム11を軸支することにより、牽制アーム11はアーム全体がドア1の面壁に沿う全開位置(図1および図3に示す状態)と、全開位置から上方へ90度起立揺動する半開位置(図4〜図6に示す状態)と、全開位置から反転操作された錠止位置(図8に示す状態)とに揺動変位でき、さらに、ドア1の開閉に応じてアームピン26の回りの一定範囲に限って左右傾動できる。
牽制アーム11を先の3位置においてそれぞれ位置保持するためにアームロック機構を設ける。図6においてアームロック機構は、牽制アーム11に同行して回転するラチェット体30と、ラチェット体30と係合して、牽制アーム11が錠止位置あるいは半開位置から全開位置へ向かって復帰回動するのを阻止するロックブロック31と、ロックブロック31をラチェット体30へ向かって係合付勢するロックばね32などで構成する。
ラチェット体30は円形のブロックの周面に、平端なストッパー面34と、部分円弧状のカム面35とを交互に形成したダイキャスト成形品からなり、その全体が軸受16に設けたラチェット穴36に収容される。ラチェット体30の側端面に、牽制アーム11用の連結ボス37が一体に形成されて、ラチェット穴36の外方に突出している。これら両者30・37はアーム軸25で回転自在に軸支されて、抜け外れ不能に保持固定してある。ストッパー面34は位相位置がそれぞれ90度ずれた個所に3個形成してあり、各ストッパー面34の間に2個のカム面35が形成してある。
ロックブロック31は四角形のダイキャスト成形品からなり、その前面側に操作つまみ40(操作体)が一定に形成してある。ロックブロック31は、アームブロック10の背面側から区室17内に組み込まれ、区室17の底壁とロックブロック31との間に配置したロックばね32で、ラチェット体30へ向かって押し上げ付勢してある。符号41は、区室17の開口を塞ぐカバー、42は操作つまみ40を区室17の外へ突出させるための開口である。
ラチェット体30に接当係合するロックブロック31の隅部分は丸めてあり、この隅部分に連続する前壁31aでストッパー面34を受け止めることにより、ラチェット体30の復帰回動を阻止できる。牽制アーム11を起立操作するとき、隅部分に連続する上壁31bはカム面35で押し下げ操作され、カム面35が隅部分を乗り越えるのと同時にロックブロック31が復帰スライドして、前壁31aで次のストッパー面34を受け止める。操作つまみ40をロックばね32の付勢力に抗して押し下げ操作すると、ロックブロック31をラチェット体30の回転領域から退避させてロック解除操作でき、この状態で牽制アーム11を全開位置側へ倒し込み収納することができる。
掛止ピン12は、丸軸からなるピン軸44と、ピン軸44の突端に張り出し形成される三角形状のピン頭部45とを一体に備えており、図7に示すようにピン軸44の中途部が斜めに折り曲げてある。ピン軸44の基端は支軸46で軸支してあり、図示していないロック体をロック解除操作した状態では、掛止ピン12を図7に実線で示す使用姿勢と、想像線で示す不使用姿勢とに変位操作できる。先に説明したスライド溝21の溝幅は、ピン軸44の直径寸法より僅かに大きく設定する。
以下、ドアガードの使用法を説明する。常態における牽制アーム11は、図1に示すようにアーム全体がドア1の面壁に沿う状態に倒伏してあり、ロックブロック31はラチェット体30のストッパー面34およびカム面35と接当して、牽制アーム11を全開位置に位置保持している。このとき、掛止ピン12のピン頭部45は、牽制アーム11の係脱部23内に位置しているが、その前面側が開放されているので、ドア1を全開放操作できる。
上記の状態でドア1が乱暴に閉じ操作されてドア枠2と激しく衝突したとしても、牽制アーム11はアーム軸25で吊持され、しかもロックブロック31で位置保持してあるので、運動慣性力によって牽制アーム11が起立揺動することはなく、全開位置に位置保持される。したがって、使用者が室外に締め出されるのを確実に防止できる。仮に、牽制アーム11が上向きに揺動したとしても、ロックばね32の付勢力によって復帰方向へ押し戻され、さらに牽制アーム11自体の重力が加わるので、牽制アーム11が半開姿勢に切り換わることはない。
全開位置から牽制アーム11を起立操作すると、カム面35がロックブロック31の上壁31bに接当し、ロックばね32に抗してロックブロック31を押し下げる。カム面35の先端が丸められた隅部分を乗り越えると、ロックブロック31はロックばね32で押し上げられて再びロック姿勢に戻り、その前壁31aでストッパー面34を受け止めて、図5および図6に示すように、牽制アーム11を半開位置に位置保持する。この状態でドア1を開き操作すると、スライド溝21と掛止ピン12とは相対的にスライドし互いに係合できる。しかし、スライド溝21の内面奥端が掛止ピン12のピン軸44で受け止められると、それ以上ドア1を開放操作できないので、ドア1の開放量を半開位置までに規制することができる。
ドア1が開放揺動するとき、その先端は円弧軌跡にそって移動する。そのため、円弧軌跡の左右方向の移動成分の分だけ、アームブラケット10は掛止ピン12に対して遠ざかる。しかし、牽制アーム11がアームピン26で左右傾動可能に支持してあるので、ドア1が開放揺動するのに伴って、牽制アーム11は図7に示すようにアームピン26の回りに傾動変位して先の左右方向の移動成分を吸収する。したがって、牽制アーム11のスライド溝21と掛止ピン12とがこじれるのを防止して、ドア1の開放操作を円滑に行える。
上記のように、ドア1を半開放した状態では、ドア1とドア枠2の隙間から手を差し込んで操作つまみ40をロック解除方向へ押し下げ操作できる。しかし、ドア1を閉じない限りは、牽制アーム11を全開位置へ復帰揺動できないので、ドアガードの開放規制機能が不正に解除されることはない。また、紐を用いて牽制アーム11を収納位置側へ操作しようとしても、ドア1を閉じた状態でロックブロック31を室外からロック解除操作することはできないので、牽制アーム11を全開位置へ戻すことはできない。
ドア1を閉じた状態で牽制アーム11を半開位置からさらに起立操作すると、牽制アーム11は図8に示すように全開位置から180度反転した姿勢になり、アームロック機構で位置保持される。このように牽制アーム11を錠止位置に切り換えた状態では、係脱部23の一側に設けた規制壁24が、掛止ピン12より室内側に位置して、掛止ピン12が係脱部23から出入りするのを規制する。そのため、ドア1を開き操作すると、ピン頭部45が規制壁24に受け止められるので、それ以上開放することはできず、したがって、ドアガードを補助錠として機能させることができる。
上記のように、ピン頭部45が規制壁24に接当した状態においては、図8に示すように三角形のピン頭部45のうち、アーム軸25の軸中心より下方に位置する底辺側の頂部が規制壁24と接当する。そのため、牽制アーム11は、図8において時計回転方向のモーメントを受けて、ドア1の面壁側へ傾動し自己ロック機能を発揮できるので、牽制アーム11が全開位置へ傾倒されるのを確実に防止して、防犯効果を向上できる。全開位置と半開位置、および錠止位置とで、牽制アーム11の姿勢が起立姿勢と、上下に反転した姿勢になるので、ドアガードの現在の状態を明確に知ることができ、勘違いによるドア1の全開放を確実に防止できる利点もある。
図9および図10は、ドアガードの別の実施例を示す。そこでは、牽制アーム11をプラスチック成形されるU字枠状の化粧枠11Aと、化粧枠11Aの対向枠面に設けた装填溝51に差し込み装填される構造枠11Bとで構成して、牽制アーム11の構造強度を向上しながら製造コストを削減できるようにした。化粧枠11Aを補強する構造枠11Bは、ステンレス製のプレス成形品からなる。
この実施例におけるアームロック機構は、上記の実施例におけるアームロック機構に比べて構造が簡単なクリック機構で構成する。図9に示すように、連結ボス37をアーム軸25で回転自在に軸支し、軸受16と連結ボス37との接合面に、クリック凹部53と、鋼球54と、鋼球54を押し出し付勢する圧縮コイル形のばね55とからなるクリック機構を配置する。
クリック凹部53は軸受16の接合面の3個所、詳しくは、図10に示すように時計の文字盤における12時と、3時と、6時の位置にそれぞれ形成する。鋼球54およびばね55は、連結ボス37の接合面に形成したばね穴56に収容してあって、先のクリック凹部53に鋼球54が落ち込むことにより、牽制アーム11を全開位置と、半開位置と、錠止位置の各位置に位置保持する。この実施例のドアガードも、先の実施例で説明した自己ロック機能を同様に発揮できる。他は先の実施例と同じであるので、同じ部材に同じ符号を付してその説明を省略する。
ロックブロック31はプラスチック成形品で形成することができ、その操作体40はレバー状や棒状などに形状変更できる。牽制アーム11は部分円弧状に形成することができ、その場合には、連結ボス37とアームピン26を省略して、牽制アーム11をアーム軸25で直接軸支することができる。掛止ピン12のピン頭部45の形状は三角形である必要はなく、円形、半円形、台形などに変更できる。
ドアガードの正面図である。 ドアガードの配置例を示すドアの正面図である。 ドアガードの斜視図である。 牽制アームを半開位置に起立したドアガードの縦断正面図である。 図4におけるA−A線断面図である。 図4におけるB−B線断面図である。 半開状態のドアガードを示す一部破断平面図である。 錠止位置に起立した牽制アームの一部破断側面図である。 別の実施例に係る牽制アームの縦断側面図である。 図9におけるC−C線断面図である。
符号の説明
1 ドア
2 ドア枠
10 アームブラケット
11 牽制アーム
12 掛止ピン
13 ピン台
21 スライド溝
23 係脱部
24 規制壁
25 アーム軸
26 アームピン

Claims (4)

  1. ドア(1)側に固定されるアームブラケット(10)および牽制アーム(11)と、ドア枠(2)側に設けられる掛止ピン(12)と、アームブラケット(10)と牽制アーム(11)との間に設けられて、牽制アーム(11)を少なくとも半開位置と錠止位置において位置保持するアームロック機構を含み、
    牽制アーム(11)は、その基端がアームブラケット(10)に装着したアーム軸(25)で上下揺動自在に支持されており、牽制アーム(11)がアーム軸(25)で吊持されて、牽制アーム(11)がアーム全体がドア(1)の一面壁に沿う全開位置と、全開位置から上方へ90度起立揺動操作されて掛止ピン(12)と係合できる半開位置と、全開位置から180度反転操作された錠止位置とに揺動変位でき、
    牽制アーム(11)には、掛止ピン(12)と相対スライドするスライド溝(21)と、スライド溝(21)の基端開口に臨んで設けられる掛止ピン(12)用の係脱部(23)と、係脱部(23)の一側に設けられて、掛止ピン(12)と接当してドア(1)の開放を阻止する規制壁(24)とが設けられており、
    牽制アーム(11)を錠止位置に保持した状態において、規制壁(24)が掛止ピン(12)より内側に位置しており、この状態では掛止ピン(12)が規制壁(24)で受け止められて、ドア(1)の室外側への開き操作が規制されるようになっていることを特徴とするドアガード。
  2. アームロック機構が、牽制アーム(11)に同行してアーム軸(25)の回りに回動するラチェット体(30)と、ラチェット体(30)と係合して牽制アーム(11)の復帰回動を阻止するロックブロック(31)と、ロックブロック(31)をラチェット体(30)へ向かって係合付勢するロックばね(32)とを含み、
    アームブラケット(10)の外面に、ロックブロック(31)をロックばね(32)の付勢力に抗してロック解除操作する操作体(40)が設けてある請求項1記載のドアガード。
  3. 牽制アーム(11)が、ラチェット体(30)の一側に設けた連結ボス(37)でアームピン(26)を介して左右傾動可能に軸支されており、
    ドア(1)の開閉軌跡の左右成分の変化を、牽制アーム(11)の左右傾動動作で吸収できる請求項1または2記載のドアガード。
  4. 牽制アーム(11)が、プラスチック成形されるU字枠状の化粧枠(11A)と、化粧枠(11A)の対向枠面に設けた装填溝(51)に差し込み装填されて、化粧枠(11A)を補強する金属プレス成形品からなる構造枠(11B)とで構成してある請求項1〜3のいずれかに記載のドアガード。
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