JP4320289B2 - クレセント錠 - Google Patents

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Description

本発明は、室内障子及び室外障子が共に閉鎖された状態時にのみ施錠を可能とした空掛け防止機能付きのクレセント錠に関する。
従来より、引き違い窓等のサッシ用施錠装置としてクレセント錠が知られている。このクレセント錠は、図11に示されるように、室内障子54の縦框に取り付けられるベース部材51と、このベース部材51に対してクレセント軸53を介して回動自在に取り付けられた笠金状のクレセント52と、室外障子55に取り付けられ前記クレセント52が係合するためのフック部56aを有するクレセント受け金具56とからなる施錠装置50である(例えば、下記特許文献1等参照)。
また、上記クレセント錠50の場合は、内障子又は外障子が開放状態にあっても、クレセント52を回動させることが可能であり、この施錠状態のまま障子を閉めると、外障子の縦框(召合せ框含む。)が室外側に突出したクレセント52に衝突し、クレセントが変形したり損傷したりすることがあった。
上記問題を解決するために、例えば下記特許文献2〜4では、内障子及び外障子が正常閉鎖位置にあるとき以外はクレセント錠のハンドルが施錠方向に回転しないようにしたクレセント錠が提案されている。
前記特許文献2,3で提案されているクレセント錠は、外障子側へ突出した状態でハンドルの回動を阻止している突出部(感知部)を有しており、内障子および外障子を閉鎖したときに上記突出部が外障子の召合せ框に接触して没入することによりハンドルの回動阻止状態が解除されるように構成されたものである。
また、特許文献4で提案されているクレセント錠は、基台とクレセントとの間においてクレセント軸に回転自在に嵌め被せられ、かつクレセントの回転に伴ってこれと同方向に回転してその一部が内側障子の縦框の外面よりも外方に突出するようになされた施錠可能位置確認部材と、受け金に設けられかつクレセントと受け金とが施錠可能位置にあるときにクレセントとともに回転した施錠可能位置確認部材の一部が当接する当接部と、施錠可能位置確認部材の一部が受け金の当接部に当接した場合にクレセントのそれ以上の施錠方向への回転を許容するとともに、施錠可能位置確認部材の一部が受け金の当接部に当接しない場合にクレセントのそれ以上の施錠方向への回転を阻止する手段とを備えているものである。
さらに、特許文献5では、内障子の召合せ框に操作レバーの回動により回動しつつ延出する掛け部を有するクレセント錠を設け、外障子の召合せ框に上記掛け部が係合するクレセント受けを設け、上記掛け部を含む回動側に揺動可能な揺動体を設け、この揺動体の一端を固定側に設けられた係止部に係止させて上記操作レバーの所定角度以上の回動を阻止すると共に、上記内障子と外障子が正常閉鎖位置にあるときに上記操作レバーの回動で上記揺動体の他端が上記クレセント受けもしくは外障子の召合せ框に当接する反力で上記揺動体の一端と係止部の係止状態を解除するようにしたクレセント錠が提案されている。
特開平11−93488号公報 実公昭57−52303号公報 実開昭58−25467号公報 特開平9−217537号公報 特開平9−158584号公報
しかしながら、上記特許文献2、3に記載されるクレセント錠の場合には、内障子や外障子を開閉する度に上記突出部が外障子の縦框等に接触するため、縦框に擦り傷が生じるようになる。また、前記突出部を外障子に対して接触させるためには、突出部側の機構を内障子の縦框内部に組み込まなければならず、構造が複雑化するなどの問題がある。
また、前記特許文献4に記載されるクレセント錠の場合には、受け金にL字状の屈曲する当接部を連設するものであり、この当接部が衣類に引っ掛かったり、手に切り傷を負う原因となるなどの問題がある。また、居住者が誤って室内障子及び/又は室外障子が開いた状態で施錠を図ろうとした場合、途中までは操作レバーの回動操作が可能であるため、過大な力を加え過ぎることがあり、クレセント錠を破壊してしまうことがあった。
さらに、前記特許文献5に記載されるクレセント錠の場合も同様に、ハンドルの回動により前記揺動体の他端がクレセント受け若しくは外障子の召合せ框に当接する反力によって回動阻止機構を解除するものであるため、居住者が誤って室内障子及び/又は室外障子が開いた状態で施錠を図ろうとした場合、途中までは操作レバーの回動操作が可能であるため、過大な力を加え過ぎることがあり、クレセント錠を破壊してしまうことがあった。
そこで本発明の主たる課題は、室外障子の縦框に擦り傷を付けることが無いとともに、室内障子及び/又は室外障子が開いた状態で施錠を図ろうとした場合は、当初からハンドルの回動が阻止されるようにすることで、クレセント錠への過大な力の加え過ぎを防止し、クレセントが破壊されるのを防止したクレセント錠を提供することにある。
前記課題を解決するために請求項1に係る本発明として、室内障子側に固定されるベース部材と、このベース部材に回動自在に取り付けられたクレセントと、このクレセントを回動操作する操作レバーとを備える施錠側金具、及び室外障子側に固定され前記クレセントが係合するためのフック部を有するクレセント受け金具からなるクレセント錠において、
前記ベース部材に、室内外方向に沿う水平ガイド溝と、この水平ガイド溝の中間部から連続してクレセントの略回動方向に沿う回動ガイド溝とが設けられ、一方前記クレセントを含む回動側に、室内外方向にスライド可能に保持されるとともに、付勢手段によって室外側に付勢され、かつ解錠状態で前記水平ガイド溝に係合する係合ピンを備えた空掛け防止部材を設けるとともに、前記操作レバーに対して、平時は前記空掛け防止部材を付勢力に抗して室内側寄り位置に保持し、施錠時操作に伴い前記空掛け防止部材の位置保持を解除するトリガー部材を設け、
クレセントの回動操作時に室内障子及び室外障子が正常に閉鎖されているならば、前記トリガー部材による解除操作により前記空掛け防止部材が室外側に突出し、室外側端部がクレセント受け金具に当接し前記係合ピンが前記水平ガイド溝と回動ガイド溝との交点部に位置決めされ、前記係合ピンが回動ガイド溝に進入可能となることにより前記操作レバーの回動が許容され、前記室内障子及び室外障子が正常に閉鎖されていないならば、前記トリガー部材による解除操作により前記空掛け防止部材が全突出状態となり、前記係合ピンが水平ガイド溝の室外側端部に位置決めされ、前記係合ピンが回動ガイド溝に進入不能となることにより前記操作レバーの回動が阻止されるようにしたことを特徴とするクレセント錠が提供される。
上記請求項1記載の発明においては、通常のクレセント構成部材の他に、前記空掛け防止部材とトリガー部材とを設けるようにした。施錠操作に当たり、最初に前記トリガー部材による解除操作により前記空掛け防止部材を室外側に突出させるようにする。仮に、室内障子及び室外障子が正常に閉鎖されているならば、空掛け防止部材の室外側端部がクレセント受け金具に当接して前記係合ピンが前記水平ガイド溝と回動ガイド溝との交点部に位置決めされ、前記係合ピンが回動ガイド溝に進入可能となることにより前記操作レバーの回動が許容されるようになる。一方、室内障子及び室外障子が正常に閉鎖されていないならば、前記トリガー部材による解除操作により前記空掛け防止部材はクレセント受け金具に当接しないため全突出状態となり、前記係合ピンが水平ガイド溝の室外側端部に位置決めされ、前記係合ピンが回動ガイド溝に進入不能となることにより前記操作レバーの回動が阻止される。
従って、前記空掛け防止部材が外障子と接触することがないので、室外障子の縦框に擦り傷を付けることが無い。また、トリガー部材の操作により、仮に室内障子及び室外障子が正常に閉鎖されていないならば、操作レバーは全く回動操作ができないため、クレセント錠への過大な力の加え過ぎが防止され、クレセントが破壊されるのを未然に防止することができる。
請求項2に係る本発明として、前記トリガー部材は、操作レバーに対して揺動可能に支持された部材とされ、かつ前記空掛け防止部材の付勢手段よりも強い付勢力を持つ手段によって前記空掛け防止部材を室内側寄り位置に保持するとともに、前記操作レバーの室外側面に、指の掛かり部を突出させた状態で配置されている請求項1記載のクレセント錠が提供される。
請求項2記載の本発明では、トリガー部材は操作レバーに対して揺動可能に支持された部材とされ、かつ付勢手段によって前記空掛け防止部材を室内側寄り位置に保持するとともに、前記操作レバーの室外側面に、指の掛かり部を突出させた状態で配設されている構造とする。従って、施錠を図るため操作レバーを掴むようにすると、自然に指がトリガー部材に掛かり、トリガー部材が最初に操作される。そして、このトリガー部材の操作により空掛け防止部材が作動し、操作レバーの回動操作が許容されるか或いは阻止されるかが決定される。
以上詳説のとおり本発明によれば、空掛け防止部材が外障子と接触することがないため、室外障子の縦框に擦り傷を付けることが無い。また、トリガー部材が最初に操作され、空掛け防止部材が作動することにより、仮に室内障子及び室外障子が正常に閉鎖されていないならば、操作レバーは全く回動操作ができない状態となるため、クレセント錠への過大な力の加え過ぎが防止され、クレセントが破壊されるのを未然に防止することができるようになる。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら詳述する。
図1は本発明に係るクレセント錠1の施錠状態を示す、(A)は正面図、(B)は側面図、(C)は平面図であり、図2(A)は解錠状態、(B)は回動許容状態、(C)は回動阻止状態を夫々示す正面図、図3は分解図、図4は操作レバー6の分解図である。
前記クレセント錠1は、図1に示されるように、室内障子の召合せ框7Aにビス等で取り付けられるベース部材3と、このベース部材3に対して回動軸4を回転中心として回動自在に取り付けられたクレセント5と、室内障子7及び室外障子8が共に閉鎖された状態時にのみ施錠を可能とするために追加された空掛け防止部材9及びトリガー部材10と、前記回動軸4と一体的に連設された操作レバー6とからなる施錠側金物2、及び室外障子8の召合せ框8Aにビス等で取り付けられ、前記クレセント5が係合するためのフック11aを備えたクレセント受け金具11からなる。
そして、前記操作レバー6を摘み、クレセント5をほぼ180°回動させることにより、クレセントの周囲に形成された、壁高を斬次テーパー状に変化させた環状周壁5Aが前記クレセント受け金具11に係脱し、窓の施錠または解錠が成されるようになっている。なお、符号12は、ベース部材3とクレセント5とを連結している連結用バネ材であり、クレセント5の回動時に操作レバー6が水平の状態から施錠位置および解錠位置に対して付勢させるためのものである。
本クレセント錠1では、室内障子7及び室外障子8が共に閉鎖された状態にある時以外は、クレセント錠1の操作レバー6が施錠方向に回動できないようにした空掛け防止機能を備えている。すなわち、図2(A)(B)に示されるように、室内障子及び室外障子(図2以降では図示せず)が共に閉鎖されていれば、操作レバー6は回動が許容され回動操作が可能とされ、図2(C)に示されように、室内障子及び室外障子(図2以降では図示せず)が共に閉鎖されてなければ、操作レバー6は解錠状態で回動が阻止され操作できないようになっている。
具体的に本クレセント錠1では、前記ベース部材3に、室内外方向に沿う水平ガイド溝3cと、この水平ガイド溝3cの中間部から連続してクレセントの略回動方向に沿う回動ガイド溝3dとが設けられ、一方前記クレセント5を含む回動側に、室内外方向にスライド可能に保持されるとともに、付勢手段によって室外側に付勢され、かつ解錠状態で前記水平ガイド溝3cに係合する係合ピン9bを備えた空掛け防止部材9を設けるとともに、前記操作レバー6に対して、平時は前記空掛け防止部材9を付勢力に抗して室内側寄り位置に保持し、施錠時操作に伴い前記空掛け防止部材9の位置保持を解除するトリガー部材10を設け、
クレセント5の回動操作時に室内障子7及び室外障子8が正常に閉鎖されているならば、前記トリガー部材10による解除操作により前記空掛け防止部材9が室外側に突出し、室外側端部がクレセント受け金具11に当接し前記係合ピン9bが前記水平ガイド溝3cと回動ガイド溝3dとの交点部に位置決めされ、前記係合ピン9bが回動ガイド溝3dに進入可能となることにより前記操作レバー6の回動が許容され、前記室内障子7及び室外障子8が正常に閉鎖されていないならば、前記トリガー部材10による解除操作により前記空掛け防止部材9が全突出状態となり、前記係合ピン9bが水平ガイド溝3cの室外側端部に位置決めされ、前記係合ピン9bが回動ガイド溝3dに進入不能となることにより前記操作レバー6の回動が阻止されるようになっている。
以下、さらに詳細に部材毎に構造を詳述するとともに、作動状態について詳述する。
先ず、前記ベース部材3は、図3及び図5に示されるように、縦方向に長い直方体状の部材で、基台部3Aと、ボス部3Bとからなる。前記基台部3Aは上下部にそれぞれビス孔3a、3aが形成され、室内障子の召合せ框7Aにビス等で固定されるようになっている。前記ボス部3Bは、クレセント5が回動自在に取り付けられる台座面を構成する部分で、前記基台部3Aよりも若干高く形成されるとともに、略中央に操作レバー6の回動軸4が挿通される軸孔3bが形成されている。
前記ボス部3Bの上面には、室内外方向に沿う水平ガイド溝3cと、この水平ガイド溝3cの中間部から連続してクレセントの略回動方向に沿う回動ガイド溝3dとからなる第1摺動溝3Cが設けられるとともに、傾斜ガイド溝3eと、この傾斜ガイド溝3eの上端から連続してクレセントの略回動方向に沿う第2回動ガイド溝3fとからなる第2摺動溝3Dが設けられている。
次いで、前記操作レバー6は、詳細には図4及び図6に示されるように、回動中心側部分に回動軸4が一体的に設けられた把手部材であり、その内面側にはトリガー部材10を装着するためのトリガー部材用設置空間6Aと、空掛け防止部材9を装着するための空掛け防止部材用設置空間6Bとが夫々形成されている。前記取付空間6Aはトリガー部材10の形状に対応して略く字状に屈曲した形状を成しており、屈曲位置近傍にはトリガー部材10を揺動可能に支持するための揺動軸孔6aが形成され、上部側にはこのトリガー部材10を室内側に付勢するトリガー部材用バネ材14(図4参照)を収容するためのバネ収容部6bが斜め上方に沿って形成されている。一方、前記空掛け防止部材用設置空間6Bは、前記トリガー部材10に隣接するように、トリガー部材用設置空間6Aよりも上方側位置に回動軸4を含む範囲に形成された空間である。また、前記操作レバー6の上端側にはクレセント5に形成された通孔5b(図3参照)に係合し、操作レバー6の回動に伴ってクレセント5を同調的に回動させるための突部6cが形成されている。
前記空掛け防止部材9は、詳細には図7に示されるように、若干横長に形成された平板状部材であり、上部側に回動軸4を挿通した状態で、室内外方向にスライド可能とするために回動軸用長孔9aが形成されるとともに、この長孔9aの斜め上方位置に、解錠状態時に前記ベース部材3の水平ガイド溝3cに係合する係合ピン9bが突出して設けられている。また、該空掛け防止部材9を室外側に付勢保持するための空掛け防止部材用バネ材15を収容するために、矩形状孔に形成されたバネ収容部9cが形成されている。さらに、前記バネ収容部9cの図中右側には、略三角形状のピン係合孔9dが形成されている。
一方、前記トリガー部材10は、詳細には図8に示されるように、平面視でへ字状を成す屈曲部材であり、中間部に揺動軸10aが形成されている。また、上端側には、前記空掛け防止部材9のピン係合孔9dを貫通し、ベース部材3の第2摺動溝3Dに係合する係合ピン10bが設けられるとともに、上面部にはトリガー用バネ部材14の一端を係止するためのバネ係止突起10cが設けられている。
〔部材の組立て〕
前記クレセント錠1の組立ては、先ず図4に示される要領によって操作レバー6側の組立てを行う。最初に操作レバー6のトリガー部材用設置空間6A内にトリガー部材10を組み込む。組込みは、操作レバー6の揺動軸孔6aにトリガー部材10の揺動軸10aを嵌合させるとともに、トリガー部材用設置空間6Aのバネ収容部6bにトリガー用バネ部材14を挿入し、一端をトリガー部材10のバネ係止突起10cに係止させた状態とする。
次いで、操作レバー6の空掛け防止部材用設置空間6Bに空掛け防止部材9を組み込む。組込みは、空掛け防止部材9の回動軸用長孔9aに回動軸4を挿通するとともに、前記トリガー部材10の係合ピン10bを空掛け防止部材9のピン係合孔9dに挿通させるようにしながら設置する。また、空掛け防止部材9を室外側に付勢保持するための空掛け防止部材用バネ材15をバネ収容部9cに設置し、蓋板16を被せ、操作レバー6側の組立てを完了する。なお、この状態では、前記蓋板16には切起しによって起立片16aが形成され、この起立片16aが前記バネ収容部9cに挿入され、前記空掛け防止部材用バネ材15の他端が当接し空掛け防止部材9を室外側に付勢するようになっているとともに、前記トリガー部材10は、前記空掛け防止部材9のバネ材15よりも強い付勢力を持つバネ14によって前記空掛け防止部材9の付勢力に抗して室内側寄り位置に保持するようになっており、前記トリガー部材10の係合ピン10bは空掛け防止部材9のピン係合孔9dの右端側(室内側)に位置するようになっている。
次に、図3に示されるように、前記操作レバー6、クレセント5及びベース部材3との組立ては、操作レバー6の回動軸4をクレセント5の軸孔5aに挿入するとともに、操作レバー6に形成された突部6cをクレセント5に形成された通孔5bに嵌合させることによって操作レバー6と一体的にクレセント5が回動するようにし、かつ前記空掛け防止部材9の係合ピン9bをクレセント5に形成された水平方向の長孔5cに挿通させた状態でクレセント5を装着したならば、操作レバー6の回動軸4をベース部材3の軸孔3bに挿通し、裏面側において抜脱不能に止めるようにする。この組立て状態では、前記空掛け防止部材9の係合ピン9bがベース部材3の第1摺動溝3Cに係合するとともに、前記トリガー部材10の係合ピン10bが前記ボス部3Bの第2摺動溝3Dに係合している。
〔施錠時の作動動作〕
次いで、本クレセント錠1における施錠時作動状態を図9及び図10により説明する。
図9は室内障子及び室外障子が共に閉鎖された状態であるため施錠が可能な場合の作動図を示し、図10は室内障子及び/又は室外障子が開かれた状態であるため施錠が不可能な場合の作動図を示したものである。なお、説明の便宜のために図9では操作レバー6の回動角度を記載している。また、同様の理由から図9及び図10においてはトリガー部材用バネ材14及び空掛け防止部材用バネ材15の図示は省略している。
〈障子閉鎖状態(施錠可能状態)〉
図9(A)は操作レバー6が下向きとなっている解錠状態を示したものである。本ケースでは、室内障子及び室外障子が共に閉鎖された状態であるため、空掛け防止部材9の対向位置にはクレセント受け金具11のフック11aが定位しており、空掛け防止部材9の係合ピン9bは、水平ガイド溝3cの右端側に位置している。また、回動軸4は長孔9aの図中左端側に当接している。
この状態で、施錠操作のために操作レバー6を掴むと、自然にトリガー部材10に指が掛かり、そのまま施錠方向に回動させるようにしてトリガー部材10を操作レバー6側へ押し込むと、図9(B)に示されるように、トリガー部材10が揺動し空掛け防止部材9の位置規制が解除されることにより、前記空掛け防止部材9が室外側に突出し空掛け防止部材9がクレセント受け金具11側に突出し、室外側端部がフック11aに当接する。この当接によって、同図9(B)に示されるように、前記空掛け防止部材9の係合ピン9bが水平ガイド溝3cと回動ガイド溝3dとの交点部に位置決めされ、前記係合ピン9bが回動ガイド溝3dに進入可能となることにより前記操作レバー6の回動が許容されるようになる。また同時に、トリガー部材10の係合ピン10bは揺動によって、傾斜ガイド溝3eと第2回動ガイド溝3fとの交点部に位置決めされるため、第2回動ガイド溝3fへの進入が可能となり、前記操作レバー6の回動が許容されるようになる。
この後、図9(C)〜図9(E)に示されるように、引き続き操作レバー6を回動させると、これに伴って空掛け防止部材9及びトリガー部材10も、前記係合ピン9b、係合ピン10bが夫々回動ガイド溝3d、第2回動ガイド溝3fを摺動しながら回動方向に沿って回動する。そして、最終的に図9(F)に示されるように操作レバー6が180°回動されると、クレセント5がフック11aに係合し、施錠が完了する。
〈障子開放状態(施錠不能状態)〉
一方、図10(A)に示されるように、室内障子及び/又は室外障子が開かれた状態であるため、クレセント受け金具11がクレセント対向位置に存在しない状態時に施錠が成されようとした場合には、図10(B)に示されるように、トリガー部材10が押し込まれ、空掛け防止部材9の位置規制が解除されると、該空掛け防止部材9は全突出の状態となり、空掛け防止部材9の係合ピン9bは水平ガイド溝3cと回動ガイド溝3dの交点部を越えて水平ガイド溝3cの左端側まで移動するため、前記係合ピン9bが回動ガイド溝3dに進入不能となることにより前記操作レバー6の回動が阻止されるようになる。
〔その他の形態例〕
(1)上記形態例において、トリガー部材10は操作レバー6に対して揺動可能に支持された部材とされ、かつ付勢手段によって前記空掛け防止部材9を室内側寄り位置に保持するとともに、前記操作レバー6の室外側面に、指の掛かり部を突出させた状態で配設した構造としたが、前記トリガー部材10は押しボタン方式とされ、この押操作により前記空掛け防止部材9の位置規制を解除する構造としてもよい。
本発明に係るクレセント錠1を示す(A)は正面図、(B)は側面図、(C)は平面図である。 (A)は解錠状態、(B)は回動許容状態、(C)は回動阻止状態を夫々示す正面図である。 クレセント錠1の分解図である。 操作レバー6の分解図である。 ベース部材3を示す、(A)は左側面図、(B)は正面図、(C)は右側面図である。 操作レバー6を示す、(A)は左側面図、(B)は正面図、(C)は右側面図である。 空掛け防止部材9を示す、(A)は正面図、(B)は右側面図である。 トリガー部材10を示す、(A)は正面図、(B)は左側面図である。 障子閉鎖状態(施錠可能状態)の作動図(A)〜(F)である。 障子開放状態(施錠不能状態)の作動図(A)・(B)である。 従来のクレセント錠を示す斜視図である。
符号の説明
1…クレセント錠、2…施錠側金物、3…ベース部材、3A…基台部、3B…ボス部、3C…第1摺動溝、3D…第2摺動溝、3a…ビス孔、3b…軸孔、3c…水平ガイド溝、3d…回動ガイド溝、3e…傾斜ガイド溝、3f…第2回動ガイド溝、4…回動軸、5…クレセント、6…操作レバー、6A…トリガー部材用設置空間、6B…空掛け防止部材用設置空間、6a…揺動軸孔、6b…バネ収容部、6c…突部、7…室内障子、8…室外障子、9…空掛け防止部材、9a…長孔、9b…係合ピン、9c…バネ収容部、9d…ピン係合孔、10…トリガー部材、10a…揺動軸、10b…係合ピン、10c…係止突起、11…クレセント受け金具、11a…フック

Claims (2)

  1. 室内障子側に固定されるベース部材と、このベース部材に回動自在に取り付けられたクレセントと、このクレセントを回動操作する操作レバーとを備える施錠側金具、及び室外障子側に固定され前記クレセントが係合するためのフック部を有するクレセント受け金具からなるクレセント錠において、
    前記ベース部材に、室内外方向に沿う水平ガイド溝と、この水平ガイド溝の中間部から連続してクレセントの略回動方向に沿う回動ガイド溝とが設けられ、一方前記クレセントを含む回動側に、室内外方向にスライド可能に保持されるとともに、付勢手段によって室外側に付勢され、かつ解錠状態で前記水平ガイド溝に係合する係合ピンを備えた空掛け防止部材を設けるとともに、前記操作レバーに対して、平時は前記空掛け防止部材を付勢力に抗して室内側寄り位置に保持し、施錠時操作に伴い前記空掛け防止部材の位置保持を解除するトリガー部材を設け、
    クレセントの回動操作時に室内障子及び室外障子が正常に閉鎖されているならば、前記トリガー部材による解除操作により前記空掛け防止部材が室外側に突出し、室外側端部がクレセント受け金具に当接し前記係合ピンが前記水平ガイド溝と回動ガイド溝との交点部に位置決めされ、前記係合ピンが回動ガイド溝に進入可能となることにより前記操作レバーの回動が許容され、前記室内障子及び室外障子が正常に閉鎖されていないならば、前記トリガー部材による解除操作により前記空掛け防止部材が全突出状態となり、前記係合ピンが水平ガイド溝の室外側端部に位置決めされ、前記係合ピンが回動ガイド溝に進入不能となることにより前記操作レバーの回動が阻止されるようにしたことを特徴とするクレセント錠。
  2. 前記トリガー部材は、操作レバーに対して揺動可能に支持された部材とされ、かつ前記空掛け防止部材の付勢手段よりも強い付勢力を持つ手段によって前記空掛け防止部材を室内側寄り位置に保持するとともに、前記操作レバーの室外側面に、指の掛かり部を突出させた状態で配置されている請求項1記載のクレセント錠。
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