JP3650195B2 - サッシ - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、クレセント錠を備えたサッシに係り、特に内障子および外障子が正常閉鎖位置にあるときにのみクレセント錠の施錠操作が行なえるようにしたサッシに関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、引き違い窓等のサッシにおいては、防犯等の目的で内障子と外障子を互に閉鎖位置で固定するクレセント錠が装備されている。このクレセント錠は、内障子の召合せ框に設けられ、ハンドルの回動により回動しつつ延出する掛け部(クレセントともいう)を有し、外障子の召合せ框には上記掛け部が係合するクレセント受け(受け金具ともいう)が設けられている。
【0003】
しかしながら、上記クレセント錠を有するサッシにおいては、内障子および外障子が正常閉鎖位置にあるときだけでなく、開放位置にあるときでもクレセント錠のハンドルを回動操作することが可能に構成されているため、ハンドルを施錠方向に回動したままの状態、すなわち掛け部が外障子側に延出したままの状態で内障子や外障子を開閉すると、上記掛け部と外障子の縦框等が衝突して変形または損傷し、耐久性の低下を招く問題があった。
【0004】
上記問題を解消するために、内障子および外障子が正常閉鎖位置にあるとき以外にはクレセント錠のハンドルが施錠方向に回動しないようにしたクレセント錠が提案されている(実公昭57−52303号公報、実開昭58−25467号公報等参照)。このクレセント錠は、外障子側へ突出した状態でハンドルの回動を阻止している突出部(感知部)を有しており、内障子および外障子を閉鎖したときに上記突出部が外障子の召合せ框に接触して没入することによりハンドルの回動阻止状態が解除されるように構成されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述したクレセント錠を備えたサッシにおいては、内障子や外障子を開閉する度に上記突出部が外障子の縦框等に接触する。このため、上記突出部や外障子の縦框等に摩耗や損傷を受けやすく、耐久性の低下を招く不具合がある。
【0006】
本発明は、上記課題を解決すべくなされたもので、クレセント錠のハンドルの回動を利用して内障子と外障子が正常閉鎖位置にあるか否かを感知し、正常閉鎖位置にあるときにのみハンドルを施錠方向に回動できるようにし、摩耗損傷を受けにくく、耐久性の向上が図れるサッシを提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために本発明のうち請求項1に係る発明は、内障子の召合せ框にハンドルの回動により回動しつつ外障子側へ延出する掛け部を有するクレセント錠を設け、外障子の召合せ框に上記掛け部が係合するクレセント受けを設け、上記掛け部を含む回動側に、ハンドルの施錠方向への所定角度以上の回動を阻止する回動阻止機構を設けると共に、上記内障子と外障子が正常閉鎖位置にあるときに上記ハンドルの回動により上記クレセント受けに当接する反力で上記回動阻止機構を解除する解除機構を設けたことを特徴とする。
【0008】
請求項2に係る発明は、内障子の召合せ框にハンドルの回動により回動しつつ延出する掛け部を有するクレセント錠を設け、外障子の召合せ框に上記掛け部が係合するクレセント受けを設け、上記掛け部を含む回動側に揺動可能な揺動体を設け、この揺動体の一端を固定側に設けられた係止部に係止させて上記ハンドルの所定角度以上の回動を阻止すると共に、上記内障子と外障子が正常閉鎖位置にあるときに上記ハンドルの回動で上記揺動体の他端が上記クレセント受けに当接する反力で上記揺動体の一端と係止部の係止状態を解除するように構成したことを特徴とする。
【0009】
請求項3に係るサッシは、請求項2に記載のサッシにおける上記揺動体が上記掛け部を含む回動側に回動可能に軸支され、上記揺動体の他端が復帰バネにより突出する方向に付勢されていることを特徴としている。
【0010】
請求項4に係る発明は、内障子の召合せ框にハンドルの回動により回動しつつ延出する掛け部を有するクレセント錠を設け、外障子の召合せ框に上記掛け部が係合するクレセント受けを設け、上記掛け部を含む回動側に径方向に摺動可能な摺動体を設け、この摺動体に設けられた爪部を固定側に設けられた係止部に係止させて上記ハンドルの所定角度以上の回動を阻止すると共に、上記内障子と外障子が正常閉鎖位置にあるときに上記ハンドルの回動で上記摺動体が上記クレセント受けに当接する反力で上記摺動体の爪部と係止部の係止状態を解除するように構成したことを特徴とする。
【0011】
請求項5に係るサッシは、請求項4に記載のサッシにおける上記ハンドルには上記掛け部の取付基板に形成した嵌合孔に嵌合する回動軸が突設され、上記摺動体には上記回動軸に摺動可能に嵌合する長穴が設けられていることを特徴としている。
【0012】
【実施の形態】
以下に、本発明の実施の形態を添付図面に基づいて詳述する。
【0013】
図1においては、1は引き違い式のサッシで、建物の躯体の開口部に取り付けられる方形に組み立てられた枠体2を有している。この枠体2内には、内障子3と外障子4がスライド開閉可能に取り付けられている。内障子3および外障子4は、上框5a,6a、下框5b,6bおよび両側の縦框5c,5d,6c,6dにより方形に組み立てられた框体5,6の内側にガラス7を嵌めて構成されている。
【0014】
そして、上記内障子3の召合せ框5cには図2ないし図3にも示すようにハンドル8の回動操作により回動しつつ外障子4側に延出する掛け部9を有するクレセント錠10が取り付けられ、外障子4の召合せ框6cには上記掛け部9が係合するクレセント受け11が取り付けられている。上記掛け部9は、剛性を有する板材、好ましくは金属板からなる取付基板12を有し、この取付基板12の一部を略円弧状に折り曲げ加工して形成されている。上記クレセント受け11は、剛性を有する板材、好ましくは金属板からなり、先端が内障子3側にU字状に折り曲げられ、且つ上記掛け部9が係合しやすいように断面円弧状に加工された受部13を有している。
【0015】
上記クレセント錠10には、そのハンドル8の施錠方向への所定角度以上の回動を阻止する回動阻止機構14が設けられると共に、上記内障子3と外障子4が正常閉鎖位置にあるときに上記ハンドル8の回動により上記クレセント受け11に当接する反力で上記回動阻止機構14を解除する解除機構15が設けられている。これらの構造について更に具体的に説明すると、上記クレセント錠10は、これを内障子3の召合せ框5cの端面に取り付けるための箱状の台座16を有し、この台座16には上記ハンドル8に設けられた回動軸17を回動可能に支持する孔部18が設けられている。
【0016】
上記ハンドル8の基部には、上記回動軸17が直角に突設されており、この回動軸17にはキー19が突設されている。上記掛け部9の取付基板12には、上記ハンドル8のキー19を含む回動軸17が嵌合するキー溝20付きの嵌合穴21が設けられ、取付基板12を含む掛け部9がハンドル8と一体に回動するようになっている。また、上記台座16には、上記回動軸17のキー19を収容し、このキー19を介してハンドル8の回動を一定範囲、図示例では図6にも示すように下向きから上向きまでの略180度の範囲に規制する回動規制溝22が設けられている。
【0017】
そして、上記クレセント錠10の掛け部9を含む回動側には、揺動可能な揺動体23が設けられ、この揺動体23の一端を固定側に設けられた係止部24に係止させてハンドル8の所定角度以上の回動を阻止すると共に、内障子3と外障子4が正常閉鎖位置にあるときに上記ハンドル8の回動で上記揺動体23の他端が上記クレセント受け11、具体的にはその受部13に当接する反力で上記揺動体23の一端と係止部24の係止状態を解除するように構成されている。
【0018】
すなわち、回動側である上記掛け部9の取付基板12とハンドル8には、上記揺動体23の支軸25が嵌合する孔部26,27が設けられ、取付基板12とハンドル8の間には、剛性を有する板材、好ましくは金属板からなる上記揺動体23が支軸25を介して揺動可能に取り付けられている。上記揺動体23の一端には台座16側へ突出した爪部28が形成され、揺動体23の他端には上記クレセント受け11の受部13に当接される感知部としての当接面部29が形成されている。
【0019】
上記揺動体23の支軸25には、上記爪部28を取付基板12の一部に係止させ、上記当接面部29を掛け部9の始端側に保持するように付勢する復帰バネ30が取り付けられている。また、固定側である台座16には、ハンドル8を下向きの解除位置イから施錠方向へ所定角度(当接面部29がクレセント受け11の受部13に当接するのに必要な回動角度、例えば70度程度)回動すると、上記揺動体23の爪部28を係止して、ハンドル8のそれ以上の回動を阻止する係止部24が設けられている(図4参照)。すなわち、上記揺動体23の爪部28および係止部24によって上記回動阻止機構14が構成されている。
【0020】
一方、上記揺動体23は、内外の障子3,4が正常閉鎖位置にあるときにハンドル8を解錠位置イから施錠方向へ回動すると、当接面部29がクレセント受け11の受部13に当接し、更に復帰バネ30の付勢力に抗して支軸25を支点に掛け部9の内側後方へ倒れ、その反力ないし反作用で爪部28が取付基板12および上記係止部24から離反し、回動阻止状態が解除されるようになっている。すなわち、上記揺動体23の当接面部29によって上記回動阻止機構14を解除する解除機構15が構成されている。上記回動阻止状態が解除されることにより、ハンドル8を上向きの施錠位置ロまで回動することができる(図5参照)。上記台座16には、上記係止部24から離反された爪部28を上記当接面部29が倒れた状態を維持するように案内する案内部31が設けられている。
【0021】
上記台座16の内部において、上記ハンドル8の回動軸17の端部には抜け止め用の端板32がネジ33で取り付けられ、この端板32にはハンドル8の回動に伴ってハンドル8を解錠位置イ方向もしくは施錠位置ロ方向へ選択的に付勢するバネ34が取り付けられている。また、台座16内には、施錠位置ロにおいて、上記端板32に形成された係合溝35に着脱可能に係合する係合片36を有するロック部材37が摺動可能に設けられ、このロック部材37に突設された摘み38の操作でクレセント錠10を施錠位置にロックすることができるように構成されている。
【0022】
次に、以上のように構成されたサッシの作用について述べる。通常、クレセント錠10は、内障子3および外障子4を閉鎖してから施錠するのであるが、内障子3および外障子4の閉鎖が不十分な状態、或いは内障子3や外障子4が開放された状態で誤って施錠操作を行なってしまう場合がある。このような場合、クレセント錠10のハンドル8を図4の(a)、(b)に示すように解錠位置イから施錠方向に回動操作すると、揺動体23の当接面部29がクレセント受け11の受部13に当接しないため、揺動体23の爪部28が台座16側の係止部24に係止され、ハンドル8の回動が阻止される。従って、ハンドル8をそれ以上施錠方向へ回動することができないため、誤って施錠を行なうことが未然に防止される。
【0023】
また、ハンドル8を解放すると、ハンドル8がバネ34によって解除位置イに自動的に戻るため、クレセント錠10の掛け部9が施錠方向に延出したままになることがない。従って、その後、内障子3や外障子4を開閉しても、上記掛け部9と外障子4の縦框6d等が衝突して変形または損傷するようなことはなく、耐久性の向上が図れる。
【0024】
一方、上記内障子3および外障子4が正常閉鎖位置にある場合には、図5の(a)、(b)に示すようにクレセント錠10のハンドル8を解錠位置イから施錠方向へ回動操作すると、上記ハンドル8の回動に伴って掛け部9および揺動体23の当接面部29がクレセント受け11に接近し、更に図5の(c)に示すように当接面部29がクレセント受け11の受部13に当接して復帰バネ30の付勢力に抗して支軸25を支点に倒れ、その反力ないし反作用で揺動体23の爪部28が台座16側の係止部24から離反する。
【0025】
従って、上記揺動体23の爪部28が係止部24に係止されず、すなわち回動阻止機構14が解除された状態となるため、図5の(d)に示すようにハンドル8をそのまま施錠位置ロまで回動することが可能となり、掛け部9をクレセント受け11の受部13に十分に係合させて確実に施錠することができる。また、上記係止部24から離反した爪部28はそのまま案内部31に沿って案内されることにより、揺動体23の当接面部29が倒れたままの状態を維持される。
【0026】
クレセント錠10を解錠する場合には、ハンドル8を施錠位置ロから解錠方向へ回動操作すればよく、上記とは逆の順序で掛け部9および揺動体23の当接面部29がクレセント受け11から離反され、揺動体23の当接面部29がクレセント受け11の受部13に引っ掛かることがなく、確実且つ容易に解錠することができる。
【0027】
このようにクレセント錠10のハンドル8の回動を利用して内障子3と外障子4が正常閉鎖位置にあるか否かを感知することができ、正常閉鎖位置にあるときにのみハンドル8を施錠方向に十分に回動することができるため、感知部である突出部が常時突出していて障子の開閉の度に外障子の縦框等と接触する従来のクレセント錠を備えたサッシと異なり、摩耗損傷を受けにくく、耐久性の向上が図れる。すなわち、本実施の形態において、感知部として機能する揺動体23の当接面部29は、クレセント錠10の回動側である掛け部9の始端側に配置されており、施錠時にのみ掛け部9と共に外障子4側へ延出される構造であるため、摩耗損傷を受けにくく、耐久性の向上が図れる。また、上記クレセント錠10を既存のクレセント錠と交換するだけで、既存のサッシにも本発明を容易に適用することができる。
【0028】
図7〜図9は、クレセント錠の他の例を示している。上述したクレセント錠と同一部分には同一参照符合を付してその部分の説明は省略する。図示するようにこのクレセント錠10は、その掛け部9を含む回動側に径方向に摺動可能な摺動体40を設け、この摺動体40に設けられた爪部28を固定側に設けられた係止部24に係止させてハンドル8の所定角度以上の回動を阻止すると共に、内障子3と外障子4が正常閉鎖位置にあるときに上記ハンドル8の回動で上記摺動体40が上記クレセント受け11、具体的にはクレセント受け11の受部13に当接する反力で上記摺動体40の爪部28と係止部24の係止状態を解除するように構成されている。
【0029】
上記摺動体40は、上述したクレセント錠10の揺動体23に代わるもので、剛性を有する板材、好ましくは金属板により形成されている。この摺動体40には、ハンドル8のキー19を含む回動軸17に径方向の一方向に摺動可能に嵌合する長穴41が設けられている。また、摺動体40の摺動方向一端には、掛け部9の始端側に位置される山状のカム面部(当接面部に相当する)42が形成され、摺動体40の他端に上記爪部28が形成されている。上記ハンドル8には、摺動体40の他端を上記カム面部42が掛け部9の始端に当接する方向へ付勢する復帰バネ43が取り付けられている。
【0030】
上記クレセント錠10においては、内障子3および外障子4が正常閉鎖位置にない場合に、ハンドル8を図8の(a)、(b)に示すように解錠位置イから施錠方向に回動操作すると、摺動体40のカム面部42がクレセント受け11の受部13に当接しないため、摺動体40の爪部28が台座側の係止部24に係止され、ハンドル8の回動が阻止される。従って、ハンドル8をそれ以上施錠方向へ回動することができないため、誤って施錠操作を行なうことが未然に防止される。
【0031】
一方、上記内障子3および外障子4が正常閉鎖位置にある場合には、図9の(a)、(b)に示すようにクレセント錠10のハンドル8を解錠位置イから施錠方向へ回動操作すると、上記ハンドル8の回動に伴って掛け部9および摺動体40のカム面部42がクレセント受け11に接近し、更に図9の(c)に示すようにカム面部42がクレセント受け11の受部13に当接して復帰バネ43の付勢力に抗して押し込まれ、その反力ないし反作用で摺動体40の爪部28が台座16側の係止部24から離反する。
【0032】
これにより、上記摺動体40の爪部28が係止部24に係止されないため、図9の(d)に示すようにハンドル8をそのまま施錠位置ロまで回動することが可能となり、掛け部9をクレセント受け11に十分に係合させて確実に施錠することができる。従って、本例のサッシにおいても、上述したサッシと同様の作用効果が得られる。
【0033】
以上、本発明の実施の形態を図面により詳述してきたが、本発明は上記実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲での種々の設計変更等が可能である。例えば、揺動体の取付構造としては、ハンドルに突設した支軸に、揺動体に形成した孔を嵌合させるようにしてもよく、あるいは掛け部の取付基板に揺動体を軸支するようにしてもよい。摺動体の取付構造としては、掛け部の取付基板に軸を突設し、この軸を介して摺動体を摺動可能に取付けるようにしてもよい。
【0034】
上記実施の形態では、内外2枚の障子を有するサッシが例示されているが、本発明は3枚以上複数枚の障子を有するサッシにも適用可能である。
【0035】
【発明の効果】
以上要するに本発明によれば、次のような優れた効果が得られる。
【0036】
(1)請求項1に係るサッシによれば、内障子の召合せ框に設けられたクレセント錠の掛け部を含む回動側にそのハンドルの施錠方向への所定角度以上の回動を阻止する回動阻止機構を設けると共に、内障子と外障子が正常閉鎖位置にあるときに上記ハンドルの回動により外障子のクレセント受けに当接する反力で上記回動阻止機構を解除する解除機構を設けたので、クレセント錠のハンドルの回動を利用して内障子と外障子が正常閉鎖位置にあるか否かを機械的に感知することができると共に、正常閉鎖位置にあるときにのみハンドルを施錠方向に回動することができ、感知部である突出部が常時突出していて障子の開閉の度に外障子の縦框等と接触する従来のクレセント錠を備えたサッシと異なり、摩耗損傷を受けにくく、耐久性の向上が図れる。
【0037】
(2)請求項2ないし請求項3に係るサッシによれば、内障子の召合せ框に設けられたクレセント錠の掛け部を含む回動側に揺動可能な揺動体を設け、この揺動体の一端を固定側に設けられた係止部に係止させて上記クレセント錠のハンドルの所定角度以上の回動を阻止すると共に、内障子と外障子が正常閉鎖位置にあるときに上記ハンドルの回動で上記揺動体の他端が外障子のクレセント受けに当接する反力で上記揺動体の一端と係止部の係止状態を解除するように構成したので、クレセント錠のハンドルの回動を利用して内障子と外障子が正常閉鎖位置にあるか否かを機械的に感知することができると共に、正常閉鎖位置にあるときにのみハンドルを施錠方向に回動することができ、感知部である突出部が常時突出していて障子の開閉の度に外障子の縦框等と接触する従来のクレセント錠を備えたサッシと異なり、摩耗損傷を受けにくく、耐久性の向上が図れる。
【0038】
(3)請求項4ないし請求項5に係るサッシによれば、内障子の召合せ框に設けられたクレセント錠の掛け部を含む回動側に径方向に摺動可能な摺動体を設け、この摺動体に設けられた爪部を固定側に設けられた係止部に係止させて上記クレセント錠のハンドルの所定角度以上の回動を阻止すると共に、内障子と外障子が正常閉鎖位置にあるときに上記ハンドルの回動で上記摺動体が外障子のクレセント受けに当接する反力で上記摺動体の爪部と係止部の係止状態を解除するように構成したので、クレセント錠のハンドルの回動を利用して内障子と外障子が正常閉鎖位置にあるか否かを機械的に感知することができると共に、正常閉鎖位置にあるときにのみハンドルを施錠方向に回動することができ、感知部である突出部が常時突出していて障子の開閉の度に外障子の縦框等と接触する従来のクレセント錠を備えたサッシと異なり、摩耗損傷を受けにくく、耐久性の向上が図れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用したサッシを室内側から見た正面図である。
【図2】図1のA−A線拡大断面図である。
【図3】図2に示されたクレセント錠の分解斜視図である。
【図4】クレセント錠の作動を説明する説明図である。
【図5】クレセント錠の作動を説明する説明図である。
【図6】クレセント錠の台座部の背面図である。
【図7】クレセント錠の他の例を示す分解斜視図である。
【図8】図7のクレセント錠の作動を説明する説明図である。
【図9】クレセント錠の作動を説明する説明図である。
【符号の説明】
1 サッシ
3 内障子
4 外障子
5c 内障子の召合せ框
6c 外障子の召合せ框
8 ハンドル
9 掛け部
10 クレセント錠
11 クレセント受け
14 回動阻止機構
15 解除機構
23 揺動体
24 係止部
28 爪部
40 摺動体
Claims (5)
- 内障子の召合せ框にハンドルの回動により回動しつつ外障子側へ延出する掛け部を有するクレセント錠を設け、外障子の召合せ框に上記掛け部が係合するクレセント受けを設け、上記掛け部を含む回動側に、ハンドルの施錠方向への所定角度以上の回動を阻止する回動阻止機構を設けると共に、上記内障子と外障子が正常閉鎖位置にあるときに上記ハンドルの回動により上記クレセント受けに当接する反力で上記回動阻止機構を解除する解除機構を設けたことを特徴とするサッシ。
- 内障子の召合せ框にハンドルの回動により回動しつつ延出する掛け部を有するクレセント錠を設け、外障子の召合せ框に上記掛け部が係合するクレセント受けを設け、上記掛け部を含む回動側に揺動可能な揺動体を設け、この揺動体の一端を固定側に設けられた係止部に係止させて上記ハンドルの所定角度以上の回動を阻止すると共に、上記内障子と外障子が正常閉鎖位置にあるときに上記ハンドルの回動で上記揺動体の他端が上記クレセント受けに当接する反力で上記揺動体の一端と係止部の係止状態を解除するように構成したことを特徴とするサッシ。
- 上記揺動体が上記掛け部を含む回動側に回動可能に軸支され、上記揺動体の他端が復帰バネにより突出する方向に付勢されていることを特徴とする請求項2に記載のサッシ。
- 内障子の召合せ框にハンドルの回動により回動しつつ延出する掛け部を有するクレセント錠を設け、外障子の召合せ框に上記掛け部が係合するクレセント受けを設け、上記掛け部を含む回動側に径方向に摺動可能な摺動体を設け、この摺動体に設けられた爪部を固定側に設けられた係止部に係止させて上記ハンドルの所定角度以上の回動を阻止すると共に、上記内障子と外障子が正常閉鎖位置にあるときに上記ハンドルの回動で上記摺動体が上記クレセント受けに当接する反力で上記摺動体の爪部と係止部の係止状態を解除するように構成したことを特徴とするサッシ。
- 上記ハンドルには上記掛け部の取付基板に形成した嵌合孔に嵌合する回動軸が突設され、上記摺動体には上記回動軸に摺動可能に嵌合する長穴が設けられていることを特徴とする請求項4に記載のサッシ。
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Publication number | Publication date |
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JPH09158584A (ja) | 1997-06-17 |
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