JP4094333B2 - ゲーム機の施錠装置 - Google Patents

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JP4094333B2 JP2002122899A JP2002122899A JP4094333B2 JP 4094333 B2 JP4094333 B2 JP 4094333B2 JP 2002122899 A JP2002122899 A JP 2002122899A JP 2002122899 A JP2002122899 A JP 2002122899A JP 4094333 B2 JP4094333 B2 JP 4094333B2
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農史 中村
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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、スロットマシン、パチンコ機などのゲーム機に使用される施錠装置に関し、特に、扉と本体(キャビネット)の隙間から針金などを差し込んで鉤部材を動かして行う不正解錠を効果的に防止し得るゲーム機の施錠装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
スロットマシン、パチンコ機などゲーム機の施錠装置として、キャビネットの前面にヒンジを介して開閉可能に取り付けられた前扉を施錠するために、前扉の内側に縦に装着され、キャビネット側に取り付けた受け金具にフック状の鉤部材を係止させて施錠する施錠装置が、従来一般に使用されている。
【0003】
この施錠装置は、通常、取付板と支持板を横断面略L形またはコ字形に成形してなる縦長の基枠体を有し、その支持板の上部と下部に、鉤部材を傾動可能に枢支し、基枠体内に摺動可能に配設した連動杆により上下の鉤部材を連結し、基枠体の取付板の中間部にシリンダ錠が取り付けられ、その錠軸の先端に取り付けたカム板を連結杆に連結させ、シリンダ錠のキー操作によりカム板を回動させ、連動杆を介して上下の鉤部材を下側に傾動させ、解錠する構造である。また、連結杆には鉤部材を施錠側に付勢するコイルばねが掛止され、前扉をキャビネットに対し閉鎖した時、鉤部材が受け金具の縁部に当って傾動しながら、係止状態となり、コイルばねの付勢力で、鉤部材が係止位置に戻り、施錠状態となるように動作する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ゲーム機には、殆ど全てに上記のような構造の施錠装置が装着されており、正常なキーを用いてシリンダ錠を操作して、施錠装置を解錠しなければ、ゲーム機の前扉は、殆ど開くことが不可能である。しかしながら、前扉とキャビネットの隙間から針金などを差し込み、連結杆や鉤部材を動かして不正解錠が行なわれ、上記のような不正行為が行われる問題があった。
【0005】
このため、従来、ゲーム機の前扉を施錠する施錠装置において、前扉を鉤部材により施錠した状態で、その鉤部材を連結する連動杆を不正解錠禁止機構とクラッチ機構によってロックし、不正解錠を防止する施錠装置が、特開2001-38026号公報等により提案されている。しかしながら、上記従来の施錠装置は、不正解錠禁止機構とクラッチ機構が複雑な構造であるため、部品の加工工数が増大すると共に、部品点数も多く、部品の組付作業時にも多くの工数が必要となる等の問題があった。
【0006】
また、特開2001-342763号公報などにおいて、上部の鉤部材と下部の鉤部材を独立して傾動可能な構造とする共に、何れか一方の鉤部材を針金などで引っ掛けて傾動させた場合でも、他方の鉤部材は連動しないようにして、針金などを使用した不正解錠を防止する施錠装置が提案されているが、この種の施錠装置は構造的に鉤部材やそれを連結する連結杆が前扉とキャビネットの開口隙間に近い箇所に配置されるため、やはり針金などで不正解錠される虞があった。
【0007】
本発明は、上記の点に鑑みてなされたもので、強固な施錠力を発揮し、不正解錠を防止することができるゲーム機の施錠装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明のゲーム機の施錠装置は、取付板と支持板と有した基枠体の支持板の上部と下部に鉤部材が枢軸を介して傾動可能に枢支され、支持板に沿って連動杆が鉤部材を傾動させるように摺動可能に配設され、取付板の一部にシリンダ錠がその錠軸を基枠体内に向けて取り付けられ、シリンダ錠の錠軸にはカム板が連動杆と係合可能に取り付けられ、基枠体の取付板が扉側に固定され、本体側に固定した受け金具の係合部に鉤部材が係止されて施錠されるゲーム機の施錠装置において、支持板の上部と下部には各々1対の鉤部材が相互に上下からその係合凹部を向き合うように傾動可能に枢支され、受け金具の係合部を上下から挟むように1対の鉤部材が係合して施錠される施錠装置であって、各対の鉤部材における上側の鉤部材は、その元部が枢軸により上側に傾動可能に軸支され、下側の鉤部材は、その中間部が枢軸により下側に傾動可能に軸支され、連動杆には該上側の鉤部材の中間部と係合可能な上係合部が設けられると共に、下側の鉤部材の末端部と係合可能な下係合部が設けられ、各対の各鉤部材には各鉤部材を傾動状態から水平となる施錠側に付勢するコイルばねがかけられ、前記扉の閉鎖時に、上下の各対の鉤部材が前記本体側の受け金具に接触して、各鉤部材傾動方向の力が印加されたとき、各々の鉤部材が独立して傾動可能に構成され、連動杆の解錠側への摺動時、各対の上側の鉤部材が上側に傾動し、下側の鉤部材が下側に傾動して、解錠されることを特徴とする。
【0009】
ここで、上記施錠装置においては全ての鉤部材と連動杆を支持板の外側に配置するように構成することができる。
【0011】
【作用】
上記構成の施錠装置では、本体(キャビネット)に対し扉(前扉)を閉じると、本体側の受け金具の係合部に扉側の施錠装置の上下各1対の鉤部材が上下から挟むように係止されて施錠される。このとき、上下各1対の鉤部材は、各々独立して傾動可能であるから、閉鎖時に鉤部材が受け金具の係合部に当って容易に傾動して係止され施錠される。また、施錠状態では、各対の鉤部材において、上側の鉤部材が係合部の上側から係合し、下側の鉤部材が係合部の下側から係合して、受け金具の係合部の上下から1対の鉤部材が挟むように係合して施錠されるから、強固な施錠力が発揮され、施錠状態を安定して保持することができる。
【0012】
一方、扉を解錠する場合は、キーをシリンダ錠に差込み回して、錠軸と共にカム板を回動させ、カム板と係合する連動杆を解錠方向に摺動させて行う。このとき、連動杆の摺動により、連動杆と係合する上側の鉤部材は上側に傾動し、下側の鉤部材は下側に傾動し、上下各対の鉤部材が間を開くように動作し、受け金具の係合部の上下両側に係合して鉤部材が外れて、解錠される。
【0013】
上下各対の鉤部材は、各々解錠方向に力が加えられた場合、解錠方向に独立して傾動するため、ゲーム機の本体と扉との隙間から針金などを差し込んで行う不正解錠では、上下各対の全ての鉤部材を同時に解錠方向に引くことは不可能であるから、不正解錠を確実に防止することができる。
【0014】
また、連動杆を解錠方向に摺動させた場合、上下各対の鉤部材は連動杆の摺動によって解錠方向に傾動するため、解錠することが可能となるが、連動杆と鉤部材は、本体と扉の隙間から差し込まれた針金が届きにくい支持板の外側に位置するから、連動杆や鉤部材を針金などで引いて摺動させることは困難となり、これによる不正解錠を防止することができる。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。図1は、スロットマシンに使用される施錠装置の正面図を、図2はその右側面図を示し、図3はその背面図を示し、図4はその左側面図を示している。1は施錠装置の基枠体であり、断面コ字状のチャンネル材(溝形鋼)形状に形成され、その底部が取付板2として形成され、取付板2と直角に続く部分が支持板3として形成される。支持板3は取付板2を正面から見て左側に形成される。
【0016】
したがって、基枠体1が高い曲げ強度を有する溝形鋼形状につまり全体を通して断面コ字状を有する長尺の溝形鋼状に形成され、使用時にはこの基枠体1の取付板2を前扉21の自由端側の内側に固定することによって、施錠装置の基枠体1は、前扉21を強固に補強する機能を有する。
【0017】
図1に示すように、基枠体1の取付板2はその上部が段差をもって下側より少し幅広に形成されて上部幅広部が形成されている。この上部幅広部と下側の標準幅部分との間の支持板3に、間隙が形成され、その間隙を後述の連動杆4が挿通する構造である。また、その上部幅広部の側部の支持板は、下側の支持板3とは隙間を介して分離し、分離支持板3aとして形成されている。一方、その支持板3の上部外側に1対のフック状の鉤部材5,6が枢軸5a,6aを介して傾動(回動)可能に枢支され、さらに支持板3の下部外側に1対のフック状の鉤部材7,8が枢軸7a,8aを介して傾動(回動)可能に枢支される。
【0018】
上下1対づつのフック状の鉤部材5,6と鉤部材7,8は、各々係合凹部を向き合う状態で、つまり後述の受け金具22の係合部23,24に対し、各々上側から鉤部材5と7を係合させ、下側から鉤部材6と8を係合させて、各係合部23,24を上下から挟むように係止して施錠するように取り付けられている。
【0019】
このように、受け金具22の各々の係合部23,24に対し、その上下両側から鉤部材5,6または鉤部材7,8を挟むように係止して施錠することにより、より強固につまりより強固な耐扉開放保持力を持って施錠可能としている。
【0020】
ここで、2対の鉤部材5,6,7,8における上側の鉤部材5,7は、最末端部を枢軸5a,7aで枢支されるが、下側の鉤部材6,8は、その中間部を枢軸6a,8aによって枢支されている。さらに、上側の鉤部材5,7の中間部には長孔状のガイド孔5b、7bが形成され、全ての鉤部材5,6、7,8の末端部には、コイルばねを掛止するためのばね掛止部5c,6b、7c,8bが形成されている。特に、鉤部材6,8のばね掛止部6b、8bは、後述の連動杆4の係合部4c、4dがその上方移動時に係合して、鉤部材6,8を下側に傾動させて解錠動作させる機能を持たせている。
【0021】
上記のように、枢軸5aで枢支された鉤部材5の末端のばね掛止部5cと後述の連動杆4との間に、コイルばね15が鉤部材5を係止方向(下側)に付勢するように掛け渡される。また、枢軸6aで枢支された鉤部材6の末端のばね掛止部6bと後述の連動杆4との間に、コイルばね16が鉤部材6を係止方向(上側)に付勢するように掛け渡される。鉤部材5,6の中間部にはガイド突部5d、6cが突設され、そのガイド突部5d、6cを支持板3側に設けた長孔3bに係合させて、鉤部材5,6の傾動範囲を水平位置から上または下への所定傾斜角度の傾動を可能としている。
【0022】
同様に、枢軸7aで枢支された鉤部材7の末端のばね掛止部7cと後述の連動杆4との間に、コイルばね17が鉤部材7を係止方向(下側)に付勢するように掛け渡される。また、枢軸8aで枢支された鉤部材8の末端のばね掛止部8bと後述の連動杆4との間に、コイルばね18が鉤部材8を係止方向(上側)に付勢するように掛け渡される。鉤部材7、8の中間部にはガイド突部7d、8cが突設され、そのガイド突部7d、8cを支持板3側に設けた長孔3bに係合させて、鉤部材7,8の傾動範囲を水平位置から上または下への所定傾斜角度の傾動を可能としている。
【0023】
一方、その支持板3の外側で且つ鉤部材5,6,7,8の外側に、帯状の連動杆4が摺動可能に配設される。図5に示すように、連動杆4には、上部と下部にガイド孔4a,4bが設けられ、ガイド孔4aにはガイドピン13aが挿入されて支持板3の外側に固定される。このガイドピン13aは鉤部材5のガイド孔5bにも挿通している。同様に、ガイド孔4bにはガイドピン13bが挿入されて支持板3の外側に固定される。このガイド孔4a,4bとガイドピン13a、13bによって連動杆4の上下動がガイドされる。
【0024】
このように、全ての鉤部材5,6、7,8と連動杆4を基枠体1の支持板3の外側に配置することにより、後述のように、前扉21とキャビネット20との隙間に対して支持板3の反対側に全ての鉤部材5,6、7,8と連動杆4を配置するようにし、支持板3が壁となって隙間から差し込まれた針金などが容易に鉤部材や連動杆4に達しないようにしている。
【0025】
一方、図5のように、連動杆4の上端部には後述のカム板9と係合可能な係合部4eが形成され、さらに、連動杆4の鉤部材6,8に対応した箇所には、鉤部材6,8の枢軸6a、8aを逃がすための逃がし孔4g,4hが形成されている。さらに、その連動杆4の逃がし孔4g、4hの近傍には、その上方への摺動時に、鉤部材5,7の中間部に当接してそれを上方に傾動させるための係合突部4e,4fが内側に曲げて形成される。さらに、その連動杆4の逃がし孔4g、4hの近傍には、その上方への摺動時に、鉤部材6,8の末端のばね掛止部6b、8bに係合してそれを下側に傾動させるための係合突部4c,4dが突設されている。
【0026】
したがって、図6に示すように、連動杆4を上方に摺動させると、係合突部4e,4fが鉤部材5,7の中間部に当接してそれを上方に傾動させ、同時に、その係合突部4c,4dが鉤部材6,8の末端のばね掛止部6b、8bに係合してそれを下側に傾動させ、上部の1対の鉤部材5と6及び下部の1対の鉤部材7,8はその間を開くように動いて解錠動作する。この解錠動作はコイルばね15〜18の付勢力に抗して行われ、連動杆4の上方への操作力を消去すれば、2対の鉤部材5,6,7,8は図4の施錠位置に戻る。このように、1本の連動杆4の上下動により、2対の鉤部材5,6、7、8を開放動作と閉鎖動作の両動作を行うことができる。
【0027】
ところで、鉤部材5,6、7、8は、解錠方向に外部から力を受けた場合、独立して傾動するように作動し、連動杆4とは連結された状態とはなっていない。すなわち、鉤部材5,7は連動杆4の係合突部4e,4fが鉤部材5,7の中間部に当接してそれを上方に傾動させる構造であるから、鉤部材5と7はそれ自体が独自に傾動可能であり、鉤部材5または7に針金などを引っかけてそれを傾動させた場合、その鉤部材5または7が傾動するのみで、他の鉤部材を動かすことはない。また、同様に、鉤部材6,8は、連動杆4の係合突部4c,4dがその末端のばね掛止部6b、8bに係合してそれを下側に傾動させる構造であるから、鉤部材6と8はそれ自体が独自に傾動可能であり、鉤部材6または8に針金などを引っかけてそれを傾動させた場合、その鉤部材6または8が傾動するのみで、他の鉤部材を動かすことはない。
【0028】
したがって、針金などを使用して、鉤部材5,6,7,8を傾動させて不正解錠しようとして、1個の鉤部材のみを解錠方向に動かしたとしても、他の3個の鉤部材は施錠状態にあるから、解錠は全く不可能で、不正解錠を防止することができる。また、上下2対の鉤部材5,6,7,8は、上述のように、受け金具22の2個の係合部23,24の各々を、その上下から挟むように係止してロックするから、施錠力は大きく、耐開放保持力は従来の施錠装置に比べ格段に大きくなっている。
【0029】
一方、基枠体1の上部の支持板3aの部分つまり取付板2の上部幅広部に、シリンダ錠10が前面に突き出す形態で取り付けられる。シリンダ錠10は、異形筒状に形成され、末端に大形のフランジ部を有し、取付板2に形成された異形孔に内側から挿入され、フランジ部を取付板2の内側にねじで固定し、取り付けられる。シリンダ錠10の錠軸の末端はフランジ部を通して内側に突出し、その先端にカム板9が固定される。
【0030】
カム板9には図8に示すように、第一係合部9aと第二係合部9bが形成される。カム板9を図8の反時計方向に回動した時、第一係合部9aが上記連動杆4の上端部に設けた係合部4eに係合可能であり、図8の時計方向に回動した時、第二係合部9bが後述のスイッチ作動杆12の長孔状の係合部と係合可能である。
【0031】
スイッチ作動杆12は、基枠体1の上部内側に、支持板3aに沿って摺動可能に配設され、ガイドピンと長孔の係合により上下摺動可能に支持される。一方、支持板3aの内側には、光電スイッチ、近接スイッチなどからなる作動スイッチ19が、例えばスロットマシンのリセットスイッチ用などとして取り付けられる。
【0032】
スイッチ作動杆12の内側には、その上下移動時に作動スイッチ19をオンオフさせるための作動部12aが突出して設けられ、さらに、その下端部には手動のための操作部12bが左側に突き出して設けられる。スイッチ作動杆12は基枠体1との間に掛け渡したコイルばね14によって上方に付勢され、このコイルばね14の付勢力に抗して作動する。
【0033】
なお、基枠体1の下端の支持板3には、支持ローラ11が回転自在に軸支され、この支持ローラ11は前扉21の閉鎖時にキャビネット20の底板上を転動し、前扉21を持ち上げるように支持する。
【0034】
このように構成された施錠装置は、図9に示す如く、スロットマシンなどのゲーム機において、そのキャビネット20に開閉可能に装着された前扉21の自由端側の内側に、シリンダ錠10の先端を前面に露出させ、鉤部材5、6,7,8をキャビネット20側に向け、取付板2を用いて縦に取付けられる。
【0035】
一方、キャビネット20の内側の対応位置には縦長の受け金具22が、キャビネット20の開口部の縦辺部全長にわたって固定される。この縦長の受け金具22は、厚い高強度の金属板で形成することにより、キャビネット20の前面開口部を効果的に補強し、キャビネット20の軽量化を図ることができる。受け金具22には、1対の鉤部材5、6と1対の鉤部材7,8に対応した上下位置に、板状の係合部23、24が突設されている。
【0036】
前扉21をキャビネット20に対し閉じると、図9のように、施錠装置の上部の1対の鉤部材5、6がキャビネット20側の受け金具の係合部23に当って、その上側の鉤部材5は上方に傾動し、その下側の鉤部材6は下方に傾動し、その後、各鉤部材5,6の係合凹部が係合部23を越えたとき、コイルばね15、16の付勢力により各鉤部材5,6が元の水平状態に戻って係止され、施錠状態となる。同様に、下部の1対の鉤部材7,8は、受け金具の下部の係合部24に当って、その上側の鉤部材7は上方に傾動し、その下側の鉤部材8は下方に傾動し、その後、各鉤部材7,8の係合凹部が係合部24を越えたとき、コイルばね17、18の付勢力により各鉤部材7,8が元の水平状態に戻って係止され、施錠状態となる。このとき、連動杆4は動かずに、上部と下部の2対の鉤部材5,6,7,8が各々独立して傾動し、係止状態となって施錠されるから、鉤部材5,6,7,8の傾動は摩擦などの負荷が少ないために、極めて軽く動き、軽い動作で確実に施錠することができる。
【0037】
前扉21を解錠する場合は、図9に示すように、キーをシリンダ錠10に差し込み右に回し、カム板9を図8のように反時計方向に回転させる。この動作により、図6に示すごとく、カム板9の第一係合部9aが連動杆4の係合部4eと係合してこれを上方へ摺動させ、連動杆4の摺動時にその上係合部4e、4fが各対の上の鉤部材5、7の縁部を上方に押して上方に傾動させる。また同時に、連動杆4の下係合部4c、4dが各対の下の鉤部材6,8の末端のばね掛止部6b、8bに係合してこれを下側に傾動させる。このように図6のごとく、各対の鉤部材5,6と鉤部材7,8がその内側を開くように傾動し、この鉤部材5、6,7,8の傾動動作によって、キャビネット20側の受け金具22の係合部23、24との係合が外れ、前扉21は解錠され開放可能な状態となる。
【0038】
一方、ゲーム機では、そのキャビネット20と前扉21との隙間から針金などを差し込んで、不正解錠される場合がある。本施錠装置は、ゲーム機の正面に向かって、前扉21の右端の自由端側に取り付けられているから、ゲーム機の右側の隙間から針金などを差し込み、その先端で鉤部材5,6,7,8や連動杆4を引っ掛けて、解錠方向に摺動させて、不正解錠が行われやすい。
【0039】
しかしながら、本施錠装置では、連動杆4と鉤部材5,6,7,8が基枠体1の支持板3の外側(施錠装置の正面に向かって左側)に配設されているから、前扉の右側の隙間から差し込まれた針金などは、支持板3が壁となって連動杆4や鉤部材5,6,7,8には達しにくく、不正解錠を阻止することができる。
【0040】
また、2対の鉤部材5、6、7,8は全て独立して傾動可能であり、何れかの鉤部材を針金などで引っ掛けて解錠方向に傾動させた場合であっても、他の鉤部材は施錠状態を保持するため、不正解錠を防止することができる。さらに、キャビネット側の受け金具の各係合部23,24が、各々1対の鉤部材5,6と1対の鉤部材7,8により上下から挟むように係合して施錠されるため、施錠は強固に行われ、無理やりに前扉21をこじ開けるような不正解錠を防止することができる。
【0041】
このように、2対の鉤部材5,6,7,8によって施錠は強固に行われ、不正解錠を防止できる共に、キャビネット20と前扉21との隙間から針金などを差し込んで行われる不正解錠を、簡単な構成により防止することができる。
【0042】
なお、上記実施形態では、スロットマシン用の施錠装置について説明したが、基枠体内にガラス枠用の施錠杆を配設する構造とすれば、本施錠装置はパチンコ機の施錠装置に適用することができる。
【0043】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の施錠装置によれば、向き合うように配設されて係合部を上下両側から挟むように係合する1対の鉤部材によって施錠は強固に行われ、不正解錠を防止できる。また、連動杆と鉤部材が、キャビネットと前扉の隙間から差し込まれた針金が達しにくい支持板の外側に配設されるから、施錠装置近傍の隙間から差し込まれた針金などでは、支持板が壁となって、連動杆や鉤部材を引っ掛けて摺動させることは困難となり、針金などによる不正解錠を防止することができる。
【0044】
さらに、各鉤部材は、各々解錠方向に力が加えられた場合、解錠方向に独立して傾動するため、ゲーム機のキャビネットと前扉との隙間から針金などを差し込んで行う不正解錠では、各鉤部材を同時に解錠方向に引くことは難しく、一部の鉤部材のみを解錠方向に引いて解錠しようとしても、解錠は不可能となり、不正解錠を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態を示す施錠装置の正面図である。
【図2】同施錠装置の右側面図である。
【図3】同施錠装置の背面図である。
【図4】同施錠装置の左側面図である。
【図5】同施錠装置の分解右側面図である。
【図6】同施錠装置の解錠時の左側面図である。
【図7】(a)は上部の鉤部材が傾動する状態の部分左側面図、(b)は下部の鉤部材が傾動する状態の部分左側面図である。
【図8】(a)は解錠時の要部拡大部分背面図、(b)はスイッチ作動時の要部拡大部分背面図である。
【図9】使用状態を示す同施錠装置の右側面図である。
【符号の説明】
1−基枠体
2−取付板
3−支持板
4−連動杆
4c、4d−下係合部
4e,4f−上係合部
5、6,7,8−鉤部材
9−カム板
10−シリンダ錠
12−スイッチ作動杆
20−キャビネット
21−前扉
22−受け金具

Claims (2)

  1. 取付板と支持板と有した基枠体の該支持板の上部と下部に鉤部材が枢軸を介して傾動可能に枢支され、該支持板に沿って連動杆が該鉤部材を傾動させるように摺動可能に配設され、該取付板の一部にシリンダ錠がその錠軸を基枠体内に向けて取り付けられ、該シリンダ錠の錠軸にはカム板が該連動杆と係合可能に取り付けられ、該基枠体の取付板が扉側に固定され、本体側に固定した受け金具の係合部に該鉤部材が係止されて施錠されるゲーム機の施錠装置において、
    該支持板の上部と下部には各々1対の鉤部材が相互に上下からその係合凹部を向き合うように傾動可能に枢支され、該受け金具の係合部を上下から挟むように該1対の鉤部材が係合して施錠される施錠装置であって
    該各対の鉤部材における上側の鉤部材は、その元部が枢軸により上側に傾動可能に軸支され、該下側の鉤部材は、その中間部が枢軸により下側に傾動可能に軸支され、前記連動杆には該上側の鉤部材の中間部と係合可能な上係合部が設けられると共に、該下側の鉤部材の末端部と係合可能な下係合部が設けられ、該各対の各鉤部材には該各鉤部材を傾動状態から水平となる施錠側に付勢するコイルばねがかけられ、前記扉の閉鎖時に、該上下の各対の該鉤部材が前記本体側の受け金具に接触して、該各鉤部材に傾動方向の力が印加されたとき、該各々の鉤部材が独立して傾動可能に構成され、該連動杆の解錠側への摺動時、各対の該上側の鉤部材が上側に傾動し、該下側の鉤部材が下側に傾動して、解錠されることを特徴とするゲーム機の施錠装置。
  2. 前記全ての鉤部材と前記連動杆が前記支持板の外側に配置されたことを特徴とする請求項1記載のゲーム機の施錠装置。
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