JP2681871B2 - 傘の袋収納装置およびそれに用いる傘収納袋 - Google Patents
傘の袋収納装置およびそれに用いる傘収納袋Info
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Description
の入り口に設置して、雨天時に濡れた傘を袋内に自動的
に収納する装置およびそれに用いる傘収納袋に関する。
雨天時に客が濡れた傘を持ち歩くことによって衣服や床
または商品等が濡れるのを防ぐために、合成樹脂等より
なる収納袋に傘を収納することが行われている。また収
納袋への傘の収納操作を容易に行えるように収納袋の開
口部を自動的に開放し、その開放した開口部に傘を挿入
するだけで収納できるようにした装置が種々提案されて
いる(例えば特開昭60−134817号、実開昭62
−125708号、特開平4−31222号公報等参
照)。
は収納袋の開口部を開放する手段として、負圧で吸引す
る手段や、多数のリンクやカム機構等を用いるものであ
るから、構成が複雑であると共に、真空吸引ポンプやモ
ータ等を用いなければならないので、製作コストが増大
すると共に、近くに電源のないところでは使用できな
い、しかも電源コードが邪魔になったり、雨天に使用す
るものであるから、漏電のおそれもある等の問題があっ
た。
もので、上記のような電源が不要で、しかも構造簡単か
つ確実に袋内に傘を収納することのできる装置およびそ
れに適する傘収納袋を提供することを目的とする。
めに、本発明による傘の袋収納装置およびそれに用いる
傘収納袋は、以下の構成としたものである。即ち、本発
明による傘の袋収納装置は、傘の収納袋を装填する装置
本体と、その装置本体内に上下動可能に配置した可動支
持部材と、その可動支持部材に保持され上記収納袋の開
口部を開放する開放操作レバーとを備え、上記可動支持
部材の下降動作に連動して上記開放操作レバーを装置本
体に装填した収納袋の開口部内に進入させて該開口部を
開放するように構成したことを特徴とする。上記可動支
持部材を下降移動させる手段としては、例えば袋に収納
すべき傘の先端を当接させる受板を介して下降移動させ
る構成とし、その可動支持部材の下降動作に連動して上
記開放操作レバーにより収納袋の開口部が開放されたと
き、上記受板が下方に退避回動して上記傘の収納袋内へ
の進入を許容するように構成することができる。また本
発明による傘収納袋は、上部に開口を有し、その開口部
における前片の上端部をU字状に折り返すと共に、後片
の上端部を前片よりも上方に突出させ、その突出部の上
縁部に掛止孔を設けたことを特徴とする。
可動支持部材の下降動作に連動して開放操作レバーが収
納袋の開口部内に進入して該開口部が開放されるように
構成したので、収納袋を確実に開放させることが可能と
なる。この場合、上記可動支持部材を上記のように傘の
先端を当接させる受板を介して下降移動させる構成と
し、それに連動して開放操作レバーにより収納袋の開口
部が開放されたとき、上記受板が下方に退避回動して上
記傘の収納袋内への進入を許容するようにすればワンタ
ッチで傘を袋内に収納することが可能となる。また本発
明による上記の傘収納袋を用いれば、前記掛止孔に例え
ば棒状のハンガ等を挿通して吊り下げ保持させることに
よって、多数枚の収納袋を一括して袋収納装置に装填で
きると共に、収納袋の開口部における前片の上端部をU
字状に折り返すことによって開放操作レバー等を開口内
に良好に進入させて開放させることが可能となる。
体的に説明する。図1は本発明による傘の袋収納装置の
一実施例を示す斜視図、図2はその拡大横断平面図、図
3は拡大縦断正面図、図4は拡大縦断側面図である。図
において、1は前面中央部が開口した略角筒状の装置本
体で、その装置本体1は台座2上に載置され、装置本体
1の上端にはカバー3が開閉可能に設けられている。上
記装置本体1内の上部内面には、図2および図4に示す
ように固定支持基板4が取付けられ、その固定支持基板
4には、合成樹脂フィルム等で形成した傘収納袋5を吊
り下げ保持するハンガ6が設けられている。
に平面略コ字形に形成され、図5に示すように前記カバ
ー3を開放して、コ字形ハンガ6の基部6aを固定支持
基板4に取付けたフック7に係止すると共に、両端部6
b・6bを固定支持基板4に固着した支持部材8の係止
孔8aに係合させることによって脱着可能に取付け保持
されている。一方、収納袋5は図7に示すように上部に
開口5aを有し、その開口部における前片51の上端部
51aは前方にU字状に折り返され、後片52の上端部
52aは前片51よりも上方に突出し、その突出部の上
端部に一対の掛止孔5bが設けられている。
対向片を挿入することによって図2および図4に示すよ
うに多数の収納袋5が吊り下げ保持されている。その収
納袋5の背面側には、押圧板9が一対のガイド棒10・
10に沿って移動可能に設けられ、その各ガイド棒に挿
通させたコイルスプリング10aによって上記押圧板9
が常時収納袋5の背面に圧接されている。
端側には、図2および図3に示すように平面略コ字形の
案内レール13が、他端側には支持板14がそれぞれ一
体的に設けられ、固定支持基板4の前面には可動支持部
材11が配置されている。その可動支持部材11は、そ
の一端側に回転自由に設けたローラ12を上記案内レー
ル13内に配置すると共に、可動支持部材11の他端側
に取付けた平面略コ字形のガイド部材15に図3に示す
ように上下一対の長孔16・16を形成し、その各長孔
16内に、上記支持板14に回転自由に設けた溝付ロー
ラ17を係合させることによって可動支持部材11が固
定支持基板4に対して上下方向に移動可能に保持されて
いる。
および図5に示すように上下一対のプーリ18・18が
前記支持板14に回転自由に取付けられ、その両プーリ
18・18に懸回したベルト19の一辺に重錘20をね
じ20a等で取付けると共に、ベルト19の他辺を上記
ガイド部材15に固着した連結部材21にねじ21a等
で連結することによって、前記可動支持部材11を常時
上方に移動付勢している。なお固定支持基板4には可動
支持部材11の上昇動を規制して平時は可動支持部材1
1を図3の上昇位置に位置決め係止するストッパが設け
られているが図には省略した。図2および図3におい
て、13aおよび14aは前記案内レール13および支
持板14の一端部を前方に屈曲させて形成した可動支持
部材11の下降動を規制するストッパである。
は、図2〜図4に示すように軸受部材16を介して一対
の支軸23・24が設けられ、その一方の支軸23には
傘の先端の石突きを当接させて可動支持部材11を下降
移動させる受板25が回動可能に設けられている。その
受板25の中央部上面には傘の先端の石突きを当接させ
る凹部25aが形成され、受板25の後部には図4に示
すように可動支持部材11と固定支持基板4との間から
下方に垂下する屈曲部25bが設けられている。その屈
曲部25bの下端部には溶接等で固着した軸26を介し
てコロ27が回転自由に設けられ、そのコロ27を固定
支持基板4の全面に当接させることによって受板25の
上面を略水平に保持させている。
袋5の開口部5a内に進入してその開口部を開放させる
一対の開放操作レバー28・28が、上記受板25の両
側方において回動可能に設けられ、その両レバー28・
28はその上端部に溶接等で固着した連結アーム29で
連結されている。その連結アーム29の一端は図2に示
すように前方に屈曲し、その屈曲部29aの先端部に重
錘30を取付けることによって、開放操作レバー28を
図4で常時反時計方向に回動付勢し、そのレバー28の
先端(下端)を前記ハンガ6に吊り下げた最前位の収納
袋5の前面に圧接させる構成である。また上記連結アー
ム29の屈曲部29aの下方には、その屈曲部が当接し
て開放操作レバー28を図4で時計方向に回動させる板
状の当接片31が、前記案内レール13の前面に一体的
に設けられている。
収納するに当たっては、先ず図8の(a)に示すように
傘Uの先端の石突きU1を、受板25の凹部25aの上
面に当接させて傘Uを下方に押し付ける。すると、受板
25の屈曲部25bに設けたコロ27が固定支持基板4
の前面に当接した状態で受板25の上面が水平状態に維
持されたままで可動支持部材11と共に重錘20による
押し上げ力に抗して同図(b)のように下降移動する。
それに伴って開放操作レバー28も下降し、その先端2
8aが最前位の収納袋5の開口部5aの上部前面に圧接
した状態で下降移動する。すると、開放操作レバー28
の先端28aが収納袋5の開口部5aから袋内に進入す
る。その際、前述のように開口部5aにおける前片51
の上端部51aを折り返しておくと、上記レバー28の
先端28aを開口部5a内に確実に進入させることがで
きる。
先端28aが開口部5a内に進入して行くと、収納袋5
の前片51が次第に前方に引き出され、その前片51の
上端部51aが、同図(b)のように開放操作レバー2
8に形成した凹部28b内に入り込む。又それと略同時
に連結アーム29の屈曲部29aが当接片31に当接す
る。その状態で、可動支持部材11と共に開放操作レバ
ー28が更に下降移動すると、その開放操作レバー28
および連結アーム29が、重錘30の押し下げ力に抗し
て支軸24を中心に同図(b)において時計方向に回動
し、開放操作レバー28の凹部28b内に収納袋5の前
片51の上端部51aが入り込んだ状態で収納袋5の開
口部5aが同図(c)のように大きく開放される。又そ
れと略同時に受板25が下降し、その受板25の屈曲部
25bに設けたコロ27が、固定支持基板4の中央部の
突部4a(図3参照)から外れ、受板25が支軸23を
中心に図8の(c)に示すように半時計方向に退避回動
する。それによって傘Uの先端の石突きU1が受板25
の凹部25aから受板25の上面を滑って収納袋5内に
進入し、さらに傘Uを下降させることによって自動的に
収納袋5内に挿入されるものである。
置本体1の前方にやや下降させながら引き出すことによ
って収納袋5の掛止孔5bの上部がちぎれてハンガ6か
ら外れ、容易に取り出すことができる。また袋5に収納
した傘Uを前方に取り出すことによって、可動支持部材
11および開放操作レバー28は、それぞれ重錘20・
30によって元の状態に自動的に復帰し、受板25の屈
曲部25bに設けたコロ27は固定支持基板4の前面に
移動して受板25は水平状態に戻って待機状態となる。
内に簡単・確実に収納することができるものである。な
お上記実施例は一例であり、各部材の構成等は本発明の
趣旨に反しない範囲において適宜変更可能である。例え
ば、可動支持部材11を上下動可能に保持させる手段と
して実施例はローラ12・17と長孔16とを用いた
が、これに限られるものではなく、また可動支持部材1
1を上昇移動させる手段、および開放操作レバー28を
収納袋5に圧接させる手段として、実施例はそれぞれ重
錘20・30を用いたが、例えばばね等を用いることも
できる。
袋収納装置は、可動支持部材の下降動作に連動して開放
操作レバーが収納袋の開口部内に進入して該開口部が開
放されるように構成したので、収納袋を確実に開放させ
ることができる。また可動支持部材を、傘の先端を当接
させる受板を介して下降移動させる構成とし、それに連
動して開放操作レバーにより収納袋の開口部が開放され
たとき、上記受板が下方に退避回動して上記傘の収納袋
内への進入を許容するようにすればワンタッチで傘を袋
内に収納することができる。又この場合、前記従来のよ
うにモータ等を用いることなく傘を袋内にワンタッチで
容易に収納することが可能となり、製作コストを低減で
きると共に、電源のないところでも使用可能であり、し
かも電源コードが邪魔になったり、漏電のおそれもない
もので、極めて実用的な装置を提供することができる。
また本発明による傘収納袋は、上部に開口を有し、その
開口部における前片の上端部をU字状に折り返すと共
に、後片の上端部を前片よりも上方に突出させ、その突
出部の上縁部に掛止孔を設けたから、その掛止孔に棒状
のハンガ等を挿通させることによって多数枚の収納袋を
袋収納装置内に容易に吊り下げ保持させることができる
と共に、収納袋の開口部における前片の上端部をU字状
に折り返したことによって開放操作レバー等を開口内に
確実に進入させて開放させることができるものである。
斜視図。
の拡大平面図。
示す縦断側面図。
図。
Claims (3)
- 【請求項1】 傘の収納袋を装填する装置本体と、その
装置本体内に上下動可能に配置した可動支持部材と、そ
の可動支持部材に保持され上記収納袋の開口部を開放す
る開放操作レバーとを備え、上記可動支持部材の下降動
作に連動して上記開放操作レバーを装置本体に装填した
収納袋の開口部内に進入させて該開口部を開放するよう
に構成したことを特徴とする傘の袋収納装置。 - 【請求項2】 上記可動支持部材は、収納すべき傘の先
端を当接させる受板を介して下降移動させる構成とし、
その可動支持部材の下降動作に連動して上記開放操作レ
バーにより収納袋の開口部が開放されたとき、上記受板
が下方に退避回動して収納袋内への傘の進入を許容する
ように構成したことを特徴とする請求項1記載の傘の袋
収納装置。 - 【請求項3】 上部に開口を有し、その開口部における
前片の上端部をU字状に折り返すと共に、後片の上端部
を前片よりも上方に突出させ、その突出部の上縁部に掛
止孔を設けたことを特徴とする傘収納袋。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP32106893A JP2681871B2 (ja) | 1993-11-26 | 1993-11-26 | 傘の袋収納装置およびそれに用いる傘収納袋 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP32106893A JP2681871B2 (ja) | 1993-11-26 | 1993-11-26 | 傘の袋収納装置およびそれに用いる傘収納袋 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH072237A JPH072237A (ja) | 1995-01-06 |
JP2681871B2 true JP2681871B2 (ja) | 1997-11-26 |
Family
ID=18128451
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP32106893A Expired - Fee Related JP2681871B2 (ja) | 1993-11-26 | 1993-11-26 | 傘の袋収納装置およびそれに用いる傘収納袋 |
Country Status (1)
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---|---|
JP (1) | JP2681871B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2562806B2 (ja) * | 1994-01-20 | 1996-12-11 | 株式会社村春製作所 | 傘の袋収納装置 |
JPH0856806A (ja) * | 1994-08-23 | 1996-03-05 | Yamagata Gravure:Kk | 濡傘を袋に収納せしめる装置 |
CN1071239C (zh) * | 1995-07-19 | 2001-09-19 | 株式会社村春制作所 | 伞的袋式收放装置 |
-
1993
- 1993-11-26 JP JP32106893A patent/JP2681871B2/ja not_active Expired - Fee Related
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JPH072237A (ja) | 1995-01-06 |
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