JPH10259336A - インクジェット式製版印刷版用油性インクおよびインクジェット式製版印刷版の作成方法 - Google Patents

インクジェット式製版印刷版用油性インクおよびインクジェット式製版印刷版の作成方法

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Publication number
JPH10259336A
JPH10259336A JP14862497A JP14862497A JPH10259336A JP H10259336 A JPH10259336 A JP H10259336A JP 14862497 A JP14862497 A JP 14862497A JP 14862497 A JP14862497 A JP 14862497A JP H10259336 A JPH10259336 A JP H10259336A
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JP
Japan
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group
monomer
general formula
ink
oil
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Pending
Application number
JP14862497A
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English (en)
Inventor
Eiichi Kato
栄一 加藤
Sadao Osawa
定男 大澤
Kazuo Ishii
一夫 石井
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Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 分散性、保存安定性、および耐刷性に優れた
インクジェット式製版印刷用油性インクおよびそれを用
いたインクジェット式製版印刷版の作成方法を提供す
る。 【解決手段】 電気抵抗109 Ωcm以上、かつ誘電率
3.5以下の非水担体液中に、少なくとも樹脂粒子が分
散されたインクジェット式製版印刷版用油性インクにお
いて、前記分散された樹脂粒子が、一官能性単量体の少
なくとも一種、前記単量体と共重合可能な下記一般式
(I)で表される単量体の少なくとも1種、および前記
非水溶媒に可溶で単量体と重合するグラフト基を有しな
い分散安定用樹脂の少なくとも一種を含有する溶液を重
合造粒することによって得られる重合体である。 一般式(I) は、脂肪族基を表す

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、インクジェット式
製版印刷版用油性インク、およびこの油性インクを用い
たインクジェット式製版印刷版の作成方法に関する。
【0002】
【従来の技術】最近の事務機器の発達とOA化の進展に
伴い、軽印刷分野において、耐水性支持体上に親水性表
面の画像受理層を有する直描型平版印刷原版に種々の方
法で製版、即ち画像形成を行ない印刷版を作成するオフ
セット平版印刷方式が普及している。
【0003】従来の直描型平版印刷用版材は、耐水化処
理を施した紙、プラスチックフィルムなどからなる支持
体上に、無機顔料、水溶性樹脂および耐水化剤等を含む
画像受容層(ないし画像受理層)を設けたものであり、
このような直描型平版印刷用原版上に親油性インキを用
いて、タイプライターまたは手書きによって親油性画像
を形成するか、あるいは熱転写プリンターでインクリボ
ンから画像を熱溶融転写することで親油性画像を形成す
ることで印刷版とする方法が知られている。
【0004】しかし、このような方法で作成された印刷
版は、画像部の機械的強度が充分でなく、印刷すると容
易に画像部の欠落を生じてしまう。
【0005】他方、インクジェット記録は、低騒音で高
速印字が可能な記録方法であり、最近急速に普及しつつ
ある記録方法である。
【0006】このような、インクジェット記録方式とし
ては、静電誘引力を利用してインクを吐出させる、いわ
ゆるドロップ・オン・デマンド方式(圧力パルス方
式)、さらには高熱によって気泡を形成し、成長させる
ことによって生じる圧力を利用してインクを吐出させ
る、いわゆるバブル(サーマル)方式等の各種インクジ
ェット方式が提案されており、これらの方式によりきわ
めて高精細な画像を得ることができる。
【0007】これらのインクジェット記録方式には、主
溶媒として水を用いる水性インクと、主溶媒として有機
溶剤を用いる油性インクとが一般に用いられている。
【0008】また、インクジェット記録方式を用いたイ
ンクジェットプリンターにより、上記直描型平板印刷用
原版を製版することも行われており、このとき分散媒を
水とした水性インクも用いられている。しかしながら、
水性インクでは、版材上の画像に滲みを生じたり、乾燥
が遅いために描画速度が低下するという問題があつた。
このような問題を軽減するために、分散媒を非水溶媒と
した油性インクを用いる方法が特開昭54−11720
3号に開示されている。
【0009】しかし、この方法においても、実際の製版
画質には滲みが見られ、更に印刷してみると滲みが生
じ、また印刷枚数もせいぜい数百枚程度が限度であり不
充分であった。またこのようなインクは、高解像度の製
版画像を可能とする微少インク滴を吐出させるノズルの
目詰まりを生じやすいという問題があった。
【0010】一般に、インクジェット記録方式では、イ
ンクはフィルターを通してからノズルより吐出されるの
で、ノズルの目詰まりやフィルターの目詰まりを起こし
たり、あるいはインクの流動性等が経時的に変化する
等、その他各種の要因によってインクの吐出異常を起こ
しやすい。
【0011】このインクの吐出異常は、水性インク組成
物のみならず、油性インク組成物にも起こる。このよう
なインクの吐出異常を改良するための提案が種々なされ
ており、例えば、油性インク組成物を用いた場合のイン
クの吐出異常を防止するために、電界制御方式のインク
ジェット記録方式については、特開昭49−50935
号公報に記載されているように、インク組成物の粘度お
よび比抵抗を制御する提案がなされ、また、特開昭53
−29808号公報に記載されているように、インク組
成物に使用する溶媒の比誘電率および比抵抗を制御する
提案もなされている。
【0012】また、一般的なインクジェットプリンター
用油性インクによるノズルの目詰まりを防止する試みと
して、例えば、顔料粒子の分散安定性を向上させる方法
(特開平4−25573号公報、同5−25413号公
報、同5−65443号公報等)、インク組成物とし
て、特定の化合物を含有させる方法(特開平3−796
77号公報、同3−64377号公報、同4−2023
86号公報、同7−109431号公報等)等が提案さ
れている。
【0013】しかしながら、何れのものも平板印刷版の
画像形成に用いた場合、印刷時の画像の強度不足で、耐
刷性を満足しうるものは得られていない。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、繰り
返し使用してもインクジェット記録が安定に行なわれ、
そして耐刷性に優れた平版印刷版を作成するインクジェ
ット式製版印刷版の作成方法を提供することである。
【0015】また本発明の他の目的は、鮮明な画像の印
刷物を多数枚印刷可能とするインクジェット式製版印刷
版の作成方法を提供することである。
【0016】また本発明の目的は、分散性、保存安定
性、および耐刷性に優れたインクジェット式製版印刷用
油性インクを提供することである。
【0017】また、本発明の他の目的は、ノズルおよび
インク供給経路で目詰まりせず、インクの吐出が安定す
るインクジェット式製版印刷版用インクを提供すること
である。
【0018】
【課題を解決するための手段】上記目的は、以下の構成
により達成される。 (1) 平版印刷可能な親水性表面を有する耐水性支持
体上に、電気抵抗109Ωcm以上、かつ誘電率3.5以
下の非水担体液中に、少なくとも樹脂粒子が分散された
油性インクを、ノズルから液滴状に射出するインクジェ
ット方式にて画像を形成する製版印刷版用油性インクに
おいて、前記分散された樹脂粒子が、前記非水溶媒に可
溶であって、重合することにより不溶となる一官能性単
量体(A)の少なくとも一種、および、前記単量体
(A)と共重合可能な下記一般式(I)で表される単量
体(B)の少なくとも1種(ただし、単量体(B)の使
用量は一官能性単量体(A)に対し0.1〜15重量%
である)、および、前記非水溶媒に可溶で単量体と重合
するグラフト基を有しない分散安定用樹脂の少なくとも
一種(ただし、分散安定用樹脂の使用量は単量体
(A)、単量体(B)の総量に対して5〜50重量%で
ある)を含有する溶液を重合造粒することによって得ら
れる重合体であるインクジェット式製版印刷版用油性イ
ンク。 一般式(I)
【0019】
【化5】
【0020】上記一般式(I)中、E1 は炭素数8以上
の脂肪族基、または下記一般式(II)で示される置換基
から選ばれる置換基を表す。 一般式(II) −(A1 −B1 m −(A2 −B2 n −R21 上記一般式(II)中、R21は水素原子または炭素数1〜
18の脂肪族基を表す。B1 およびB2 は、互いに同じ
でも異なっていてもよく、各々−O−,−S−,−CO
−,−CO2 −,−OCO−,−SO2 −,−N
(R22)−,−CON(R22)−,−N(R22)CO
−,−N(R22)SO2 −,SO2 N(R22)−,−N
HCO2 −または−NHCONH−を表す(ここでR22
は、上記R21と同義である)。A1 およびA2 は互いに
同じでも異なってもよく、各々置換されてもよい、また
は下記一般式(IIa)を主鎖の結合に介在させてもよい
炭素数1〜18の炭化水素基を表す。 一般式(IIa)
【0021】
【化6】
【0022】上記一般式(IIa)中、B3 およびB4
互いに同じでも異なっていてもよく、上記B1 ,B2
同一内容を表し、A4 は置換されてもよい炭素数1〜1
8の炭化水素基を示し、R23は上記R21と同一内容を示
す。m、nおよびpは、互いに同じでも異なっていても
よく、各々0〜4の整数を表す。但しm+n+p=0と
なることはない。式(I)中、U1 は−COO−、−C
ONH−、−CON(E2 )−〔ここで、E2 は、脂肪
族基もしくは前記一般式(II)で示される置換基を表
す〕、−OCO−、−CONHCOO−、−CH2 CO
O−、−(CH2 kOCO−、〔ここで、kは1〜4
の整数を表す〕、−O−または−C6 4 −COO−を
表す。a1 およびa2 は、互いに同じでも異なっていて
もよく、各々水素原子、アルキル基、ハロゲン原子、シ
アノ基、−COO−E3 または−CH2 COO−E
3(ここでE3 は脂肪族基を表す)を表す。 (2) 平版印刷可能な親水性表面を有する平版印刷用
原版に、電気抵抗109Ωcm以上、かつ誘電率3.5以
下の非水担体液中に、少なくとも樹脂粒子が分散された
油性インクを、ノズルから液滴状に射出するインクジェ
ット方式にて画像を形成する製版方法において、前記分
散された樹脂粒子が、前記非水溶媒に可溶であって、重
合することにより不溶となる一官能性単量体(A)の少
なくとも一種、および、前記単量体(A)と共重合可能
な下記一般式(I)で表される単量体(B)の少なくと
も1種(ただし、単量体(B)の使用量は一官能性単量
体(A)に対し0.1〜15重量%である)、および、
前記非水溶媒に可溶で単量体と重合するグラフト基を有
しない分散安定用樹脂の少なくとも一種(ただし、分散
安定用樹脂の使用量は単量体(A)、単量体(B)の総
量に対して5〜50重量%である)を含有する溶液を重
合造粒することによって得られる重合体である油性イン
クを用いることを特徴とするインクジェット式製版印刷
版の作成方法。 一般式(I)
【0023】
【化7】
【0024】上記一般式(I)中、E1 は炭素数8以上
の脂肪族基、または下記一般式(II)で示される置換基
から選ばれる置換基を表す。 一般式(II) −(A1 −B1 m −(A2 −B2 n −R21 上記一般式(II)中、R21は水素原子または炭素数1〜
18の脂肪族基を表す。B1 およびB2 は、互いに同じ
でも異なっていてもよく、各々−O−,−S−,−CO
−,−CO2 −,−OCO−,−SO2 −,−N
(R22)−,−CON(R22)−,−N(R22)CO
−,−N(R22)SO2 −,SO2 N(R22)−,−N
HCO2 −または−NHCONH−を表す(ここでR22
は、上記R21と同義である)。A1 およびA2 は互いに
同じでも異なってもよく、各々置換されてもよい、また
は下記一般式(IIa)を主鎖の結合に介在させてもよい
炭素数1〜18の炭化水素基を表す。 一般式(IIa)
【0025】
【化8】
【0026】上記一般式(IIa)中、B3 およびB4
互いに同じでも異なっていてもよく、上記B1 ,B2
同一内容を表し、A4 は置換されてもよい炭素数1〜1
8の炭化水素基を示し、R23は上記R21と同一内容を示
す。m、nおよびpは、互いに同じでも異なっていても
よく、各々0〜4の整数を表す。但しm+n+p=0と
なることはない。式(I)中、U1 は−COO−、−C
ONH−、−CON(E2 )−〔ここで、E2 は、脂肪
族基もしくは前記一般式(II)で示される置換基を表
す〕、−OCO−、−CONHCOO−、−CH2 CO
O−、−(CH2 kOCO−、〔ここで、kは1〜4
の整数を表す〕、−O−または−C6 4 −COO−を
表す。a1 およびa2 は、互いに同じでも異なっていて
もよく、各々水素原子、アルキル基、ハロゲン原子、シ
アノ基、−COO−E3 または−CH2 COO−E
3(ここでE3 は脂肪族基を表す)を表す。 (3) 前記インクジェット方式の画像形成が、静電界
を利用して該油性インクを吐出させる方法であることを
特徴とする上記(1)のインクジェット式製版印刷版の
作成方法。 (4) 前記平版印刷用原版が、耐水性支持体上に平版
印刷可能な親水性表面を有する画像受理層を設けて成
り、且つ前記耐水性支持体として、少なくとも前記画像
受理層直下の部分が1010Ωcm以下の固有電気抵抗値を
有する支持体を用いる上記(2)または(3)のインク
ジェット式製版印刷版の作成方法。 (5) 前記耐水性支持体として、支持体全体の固有電
気抵抗値が1010Ωcm以下の支持体を用いる上記(2)
または(3)のインクジェット式製版印刷版の作成方
法。 (6) 前記油性インク中に分散されて成る樹脂粒子
が、正電荷もしくは負電荷に荷電されて成る検電性粒子
である油性インクを用いる上記(3)〜(5)のいずれ
かのインクジェット式製版印刷版の作成方法。
【0027】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て詳細に説明する。本発明は、平版印刷用原版上に、油
性インクをインクジェット法で吐出して画像を形成する
ことを特徴とし、用いる油性インクは、分散安定性再分
散性・保存安定性に優れ又得られた平版印刷版は、鮮明
な画像を多数枚印刷することが可能である。
【0028】以下に本発明に用いられる油性インクにつ
いて説明する。
【0029】本発明に用いる電気抵抗109 Ωcm以上、
かつ誘電率3.5以下の非水溶媒として好ましくは直鎖
状もしくは分岐状の脂肪族炭化水素、脂環式炭化水素、
または芳香族炭化水素、およびこれらの炭化水素のハロ
ゲン置換体がある。例えばオクタン、イソオクタン、デ
カン、イソデカン、デカリン、ノナン、ドデカン、イソ
ドデカン、シクロヘキサン、シクロオクタン、シクロデ
カン、ベンゼン、トルエン、キシレン、メシチレン、ア
イソパーE、アイソパーG、アイソパーH、アイソパー
L(アイソパー;エクソン社の商品名)、シェルゾール
70、シェルゾール71(シェルゾール;シェルオイル
社の商品名)、アムスコOMS、アムスコ460溶剤
(アムスコ;スピリッツ社の商品名)等を単独あるいは
混合して用いる。なお、このような非水溶媒の電気抵抗
の上限値は1016Ωcm程度であり、誘電率の下限値は
1.80程度である。
【0030】本発明における最も重要な構成部分である
非水系分散樹脂粒子(以下、ラテックス粒子と称するこ
ともある)は、非水溶媒において、前記非水溶媒に可溶
性の分散安定用樹脂(P)の存在下に、一官能性単量体
(A)の少なくとも一種、および単量体(B)の少なく
とも一種を重合することによって重合造粒したものであ
る。
【0031】式(I)中、U1は−COO−、−CON
H−、−CON(E2)−[ここで、E2は、脂肪族基も
しくは前記一般式(II)で示される置換基を表す。]、−
OCO−、−CONHCOO−、−CH2COO−、−
(CH2KOCO−、[ここで、kは1〜4の整数を表
す]、−O−または−C64−COO−を表す。
【0032】a1およびa2は、互いに同じでも異なって
いてもよく、、各々水素原子、アルキル基、ハロゲン原
子、シアノ基、−COO−E3または−CH2COO−E
3(ここでE3は脂肪族基を表す)を表す。
【0033】ここで、非水溶媒としては、基本的には、
前記油性インクの担体液に混和するものであれば使用可
能である。
【0034】すなわち、分散樹脂粒子を製造するに際し
て用いる溶媒としては、前記担体液に混和するものであ
ればよく、好ましくは直鎖状もしくは分岐状の脂肪族炭
化水素、脂環式炭化水素、芳香族炭化水素およびこれら
のハロゲン置換体等が挙げられる。例えばオクタン、イ
ソオクタン、デカン、イソデカン、デカリン、ノナン、
ドデカン、イソドデカン、アイソパーE、アイソパー
G、アイソパーH、アイソパーL、シェルゾール70,
シェルゾール71,アムスコOMS、アムスコ460溶
剤等を単独あるいは混合して用いる。
【0035】これらの有機溶媒と共に、混合して使用で
きる溶媒としては、アルコール類(例えば、エチルアル
コール、プロピルアルコール、ブチルアルコール、エチ
レングリコールモノメチルエーテル、フッ化アルコール
等)、ケトン類(例えば、メチルエチルケトン、シクロ
ヘキサノン等)、カルボン酸エステル類(例えば、酢酸
メチル、酢酸エチル、酢酸プロピル、酢酸ブチル、プロ
ピオン酸メチル、プロピオン酸エチル、エチレングリコ
ールモノメチルエーテルアセテート等)、エーテル類
(例えば、ジプロピルエーテル、エチレングリコールジ
メチルエーテル、テトラヒドロフラン、ジオキサン
等)、ハロゲン化炭化水素類(例えば、クロロホルム、
ジクロロエタン、メチルクロロホルム等)等が挙げられ
る。
【0036】これらの混合して使用する非水溶媒は、重
合造粒後、加熱あるいは減圧下で留去することが望まし
いが、ラテックス粒子分散物として、油性インクに持ち
込まれても、インクの抵抗が109 Ωcm以上という条件
を満足できる範囲であれば問題とならない。
【0037】通常、樹脂分散物製造の段階で担体液と同
様の溶媒を用いる方が好ましく、前述のごとく、直鎖状
もしくは分岐状の脂肪族炭化水素、脂環式炭化水素、芳
香族炭化水素、ハロゲン化炭化水素などが挙げられる。
【0038】本発明における一官能性単量体(A)は、
非水溶媒には可溶であるが重合することによって不溶化
する一官能性単量体であればいずれでもよい。具体的に
は、例えば下記一般式(III)で表される単量体が挙げ
られる。 一般式(III)
【0039】
【化9】
【0040】一般式(III )中、T1 は−COO−、−
OCO−、−CH2 OCO−、−CH2 COO−、−O
−、−CONHCOO−、−CONHOCO−、−SO
2 −、−CON(W1 )−、−SO2 N(W1 )−、ま
たはフェニレン基(以下、フェニレン基を「−Ph−」
と記載する。なお、フェニレン基は1,2−、1,3−
および1,4−フェニレン基を包含する。)を表す。こ
こでW1 は、水素原子または炭素数1〜8の置換されて
いてもよい脂肪族基(たとえば、メチル基、エチル基、
プロピル基、ブチル基、2−クロロエチル基、2−ブロ
モエチル基、2−シアノエチル基、2−ヒドロキシエチ
ル基、ベンジル基、クロロベンジル基、メチルベンジル
基、メトキシベンジル基、フェネチル基、3−フェニル
プロピル基、ジメチルベンジル基、フロロベンジル基、
2−メトキシエチル基、3−メトキシプロピル基等)を
表す。
【0041】D1 は水素原子または炭素数1〜6の置換
されてもよい脂肪族基(例えば、メチル基、エチル基、
プロピル基、ブチル基、2−クロロエチル基、2,2−
ジクロロエチル基、2,2,2−トリフロロエチル基、
2−ブロモエチル基、2−グリシジルエチル基、2−ヒ
ドロキシエチル基、2−ヒドロキシプロピル基、2,3
−ジヒドロキシプロピル基、2−ヒドロキシ−3−クロ
ロプロピル基、2−シアノエチル基、3−シアノプロピ
ル基、2−ニトロエチル基、2−メトキシエチル基、2
−メタンスルホニルエチル基、2−エトキシエチル基、
N,N−ジメチルアミノエチル基、N,N−ジエチルア
ミノエチル基、トリメトキシシリルプロピル基、3−ブ
ロモプロピル基、4−ヒドロキシブチル基、2−フルフ
リルエチル基、2−チェニルエチル基、2−ピリジルエ
チル基、2−モルホリノエチル基、2−カルボキシエチ
ル基、3−カルボキシプロピル基、4−カルボキシブチ
ル基、2−ホスホエチル基、3−スルホプロピル基、4
−スルホブチル基、2−カルボキシアミドエチル基、3
−スルホアミドプロピル基、2−N−メチルカルボキシ
アミドエチル基、シクロペンチル基、クロロシクロヘキ
シル基、ジクロロヘキシル基等)を表す。
【0042】b1 およびb2 は互いに同じでも異なって
もよく、好ましくは水素原子、ハロゲン原子(例えば、
塩素原子、臭素原子等)、シアノ基、炭素数1〜3のア
ルキル基(例えばメチル基、エチル基、プロピル基
等)、−COO−Z1 または−CH2 −COO−Z
1 〔ここでZ1 は水素原子、または置換されてもよい炭
素数10以下の炭化水素基(例えば、アルキル基、アル
ケニル基、アラルキル基、アリール基等を表す〕を表
す。
【0043】具体的な一官能性単量体(A)としては、
例えば炭素数1〜6の脂肪族カルボン酸(酢酸、プロピ
オン酸、酪酸、モノクロロ酢酸、トリフロロプロピオン
酸等)のビニルエステル類あるいはアリルエステル類;
アクリル酸、メタクリル酸、クロトン酸、イタコン酸、
マレイン酸等の不飽和カルボン酸の炭素数1〜4の置換
されてもよいアルキルエステル類またはアミド類(アル
キル基として例えばメチル基、エチル基、プロピル基、
ブチル基、2−クロロエチル基、2−ブロモエチル基、
2−フロロエチル基、トリフロロエチル基、2−ヒドロ
キシエチル基、2−シアノエチル基、2−ニトロエチル
基、2−メトキシエチル基、2−メタンスルホニルエチ
ル基、2−ベンゼンスルホニルエチル基、2−(N,N
−ジメチルアミノ)エチル基、2−(N,N−ジエチル
アミノ)エチル基、2−カルボキシエチル基、2−ホス
ホエチル基、4−カルボキシブチル基、3−スロホプロ
ピル基、4−スルホブチル基、3−クロロプロピル基、
2−ヒドロキシ−3−クロロプロピル基、2−フルフリ
ルエチル基、2−ピリジニルエチル基、2−チエニルエ
チル基、トリメトキシシリルプロピル基、2−カルボキ
シアミドエチル基等);スチレン誘導体(例えば、スチ
レン、ビニルトルエン、α−メチルスチレン、ビニルナ
フタレン、クロロスチレン、ジクロロスチレン、ブロモ
スチレン、ビニルベンゼンカルボン酸、ビニルベンゼン
スルホン酸、クロロメチルスチレン、ヒドロキシメチル
スチレン、メトキシメチルスチレン、N,N−ジメチル
アミノメチルスチレン、ビニルベンゼンカルボキシアミ
ド、ビニルベンゼンスルホアミド等);アクリル酸、メ
タクリル酸、クロトン酸、マレイン酸、イタコン酸等の
不飽和カルボン酸;マレイン酸、イタコン酸の環状酸無
水物;アクリロニトリル;メタクリロニトリル;重合性
二重結合基含有のヘテロ環化合物(具体的には、例えば
高分子学会編「高分子データハンドブック−基礎編
−」、p175〜184、培風舘(1986年刊)に記
載の化合物、例えば、N−ビニルピリジン、N−ビニル
イミダゾール、N−ビニルピロリドン、ビニルチオフェ
ン、ビニルテトラヒドロフラン、ビニルオキサゾリン、
ビニルチアゾール、N−ビニルモルホリン等)等が挙げ
られる。
【0044】単量体(A)は2種以上を併用してもよ
い。
【0045】次に、本発明に用いられる一般式(I)で
示される特定の置換基を含有する単量体(B)について
更に説明する。 一般式(I)
【0046】
【化10】
【0047】一般式(I)中、E1 は炭素数8以上の脂
肪族基、または下記一般式(II)で示される置換基から
選ばれる置換基を表す。
【0048】一般式(II) −(A1 −B1 m −(A2 −B2 n −R21 上記一般式(II)中、R21は水素原子または炭素数1〜
18の脂肪族基を表す。B1 およびB2 は、互いに同じ
でも異なっていてもよく、各々−O−,−S−,−CO
−,−CO2 −,−OCO−,−SO2 −,−N
(R22)−,−CON(R22)−,−N(R22)CO
−,−N(R22)SO2 −,SO2 N(R22)−,−N
HCO2 −または−NHCONH−を表す(ここでR22
は、上記R21と同義である)。
【0049】A1 およびA2 は互いに同じでも異なって
もよく、各々置換されてもよい、または下記一般式(II
a)を主鎖の結合に介在させてもよい炭素数1〜18の
炭化水素基を表す。 一般式(IIa)
【0050】
【化11】
【0051】上記一般式(IIa)中、B3 およびB4
互いに同じでも異なっていてもよく、上記B1 ,B2
同一内容を表し、A4 は置換されてもよい炭素数1〜1
8の炭化水素基を示し、R23は上記R21と同一内容を示
す。
【0052】m、nおよびpは、互いに同じでも異なっ
ていてもよい、各々0〜4の整数を表す。但しm+n+
p=0となることはない。
【0053】式(I)中、U1 は−COO−、−CON
H−、−CON(E2 )−〔ここで、E2 は、脂肪族基
もしくは前記一般式(II)で示される置換基を表す〕、
−OCO−、−CONHCOO−、−CH2 COO−、
−(CH2 S OCO−、〔ここで、sは1〜4の整数
を表す〕、−O−または−C6 4 −COO−を表す。
【0054】a1 およびa2 は、互いに同じでも異なっ
ていてもよく、各々水素原子、ハロゲン原子、シアノ
基、アルキル基、−COO−E3 または−CH2 COO
−E3(ここでE3 は脂肪族基を表す)を表す。
【0055】一般式(I)で示される単量体(B)にお
いて、E1 が炭素数8以上の脂肪族基を表す場合につい
て詳しく説明する。
【0056】一般式(I)において好ましくは、E1
総炭素数10以上の置換されてもよいアルキル基または
総炭素数10以上のアルケニル基を表す。
【0057】U1 は−COO−、−CONH−、−CO
N(E2 )−〔但し、E2 は、好ましくは炭素数1〜3
2の脂肪族基(脂肪族基としては例えばアルキル基、ア
ルケニル基またはアラルキル基等を示す)を示す〕、−
OCO−、−CH2 OCO−または−O−を表す。
【0058】a1 およびa2 は、互いに同じでも異なっ
ていてもよく、好ましくは水素原子、フッ素原子、塩素
原子、臭素原子、シアノ基、メチル基、−COO−E3
または−CH2 COO−E3 を表す(但しE3 は好まし
くは炭素数1〜32のアルキル基、アルケニル基、アラ
ルキル基あるいはシクロアルキル基を表す)。
【0059】更に、より好ましくは、式(I)中、U1
は−COO−、−CONH−、または−CON(E2
−を表し、a1 およびa2 は、互いに同じでも異なって
いてもよく、水素原子、フッ素原子、塩素原子、シアノ
基またはメチル基を表し、E1 は上述したと同様の内容
を表す。
【0060】以上のような一般式(I)で示される単量
体(B)において、E1 が炭素数8以上の脂肪族基を表
す場合、その具体例としては、総炭素数10〜32の脂
肪族基(脂肪族基はハロゲン原子、ヒドロキシル基、ア
ミノ基、アルコキシ基等の置換基を含有していてもよ
く、あるいは酸素原子、イオウ原子、窒素原子等のヘテ
ロ原子でその主鎖の炭素−炭素結合が介されてもよい)
を有するアクリル酸、α−フルオロアクリル酸、α−ク
ロロアクリル酸、α−シアノアクリル酸、メタクリル
酸、クロトン酸、マレイン酸、イタコン酸の如き不飽和
カルボン酸のエステル類(脂肪族基として例えばデシル
基、ドデシル基、トリデシル基、テトラデシル基、ヘキ
サデシル基、オクタデシル基、ドコサニル基、ドデセニ
ル基、ヘキサデセニル基、オレイル基、リノレイル基、
ドコセニル基等);前述した不飽和カルボン酸のアミド
類(脂肪族基はエステル類で示したと同様のものを表
す);高級脂肪酸のビニルエステル類あるいはアリルエ
ステル類(高級脂肪酸として、例えば、ラウリン酸、ミ
リスチン酸、ステアリン酸、オレイン酸、リノール酸、
ベヘン酸等);または総炭素数10〜32の脂肪族基を
置換したビニルエーテル類(脂肪族基は前記の不飽和カ
ルボン酸の脂肪族基と同じ範囲を表す)等を挙げること
ができる。
【0061】一般式(I)で示される単量体(B)にお
いて、E1 が前記一般式(II)で示される置換基を表す
場合について詳しく説明する。
【0062】A1 およびA2 について更に具体例を挙げ
ると、これらは、−C(R24)(R25)−〔R24,R25
は水素原子、アルキル基、ハロゲン原子等を表す〕、−
(CH=CH)−、シクロへキシレン基〔以下、シクロ
へキシレン基を「−C6 10−」で表し、「−C6 10
−」は1,2−シクロへキシレン基、1,3−シクロへ
キシレン基、1,4−シクロへキシレン基を包含す
る〕、前記一般式(IIa)等の原子団の任意の組み合わ
せで構成されるものである。
【0063】また、一般式(I)中の結合基: −U1 −(A1 −B1 m −(A2 −B2 n −R21 において、U1 からR21(すなわち、U1 、A1
1 、A2 、B2 、R21)で構成される連結主鎖は原子
数の総和が8以上から構成されるものが好ましい。ここ
で、U1 が−CON(E2 )−を表し、かつE2 が前記
一般式(II)で表される置換基、〔すなわち、−(A1
−B1 m −(A2 −B2 n −R21〕を表す場合の、
2 で構成される連結主鎖も前記連結主鎖に含まれる。
更にA1 ,A2が前記一般式(IIa)を主鎖の結合に介
在させる炭化水素基の場合における、−B3 −(A4
4 p −R23もまた前記連結主鎖に含まれる。連結主
鎖の原子数としては、例えば、U1 が−COO−や−C
ONH−を表す場合、オキソ基(=O基)や水素原子は
その原子数として含まれず、連結主鎖を構成する炭素原
子、エーテル型酸素原子、窒素原子はその原子数として
含まれる。従って、−COO−や−CONH−は原子数
2として数えられる。同時に、R21が−C9 19を表す
場合、水素原子はその原子数として含まれず、炭素原子
は含まれる。従って、この場合は原子数9として数えら
れる。
【0064】以上のような一般式(I)で示される単量
体(B)において、E1 が前記一般式(III )で示され
る置換基を表す場合、すなわち、特定の極性基を含有す
る単量体の場合、より具体的には、下記の化合物を例と
して挙げることができる。
【0065】なお、下記式(1)〜(19)中、各記号
は以下の内容を表す。
【0066】 r1:−H、−CH3 、−Clまたは−CN、 r2:−Hまたは−CH3 l:2〜10の整数、 p:2〜6の整数、 q:2〜4の整数、 m:1〜12の整数、 n:4〜18の整数、
【0067】
【化12】
【0068】
【化13】
【0069】
【化14】
【0070】本発明の分散樹脂は、単量体(A)および
単量体(B)の各々少なくとも1種以上からなり、重要
なことは、これら単量体から合成された樹脂が非水溶媒
に不溶であれば、所望の分散樹脂を得ることができる。
【0071】より具体的には、不溶化する単量体(A)
に対して、一般式(I)で示される単量体(B)を0.
1〜10重量%使用することが好ましく、さらには0.
3〜8重量%使用することが好ましい。
【0072】また、本発明の分散樹脂の分子量は好まし
くは、1×103 〜1×106 であり、より好ましくは
8×103 〜5×105 である。また本発明の分散樹脂
は、その熱物性として、ガラス転移点が15〜80℃ま
たは軟化点40〜120℃の範囲が好ましく、特にガラ
ス転移点が20〜60℃または軟化点40〜90℃の範
囲が好ましい。
【0073】以上のような範囲であれば、本発明の油性
インクの分散樹脂粒子の分散安定性、再分散安定性、保
存安定性に優れ、かつ画像形成後の迅速な定着性が良好
で、印刷時にも画像の欠損を生じることなく保持され、
高耐刷性を示す。
【0074】非水溶媒中で、単量体を重合して生成した
該溶媒不溶の重合体を安定な樹脂分散物とするために用
いられる本発明の分散安定用樹脂(P)について説明す
る。
【0075】本発明に使用される分散安定用樹脂は、単
量体と重合するグラフト基を含有しない樹脂であり、従
来公知の分散安定剤を用いることができる。すなわち、
非水溶媒に可溶な各種の合成樹脂または天然樹脂を単独
あるいは2種以上の組み合わせにして用いる。
【0076】本発明に用いられる分散安定用樹脂(P)
は、有機溶媒に可溶性であり、具体的にはトルエン溶媒
100重量部に対して、温度25℃において、分散安定
用樹脂が少なくとも5重量部以上溶解するものが好まし
い。
【0077】本発明に用いられる分散安定用樹脂(P)
の重量平均分子量(Mw)は、1×104〜1×106
であり、好ましくは、2×104 〜2×105 である。
【0078】例えば、総炭素数6〜32のアルキル鎖、
アルケニル鎖(これらの脂肪族基は、ハロゲン原子、ヒ
ドロキシ基、アミノ基、アルコキシ基等の置換基を含有
していてもよく、あるいは酸素原子、イオウ原子、窒素
原子等のへテロ原子で主鎖の炭素−炭素結合が介されて
いてもよい。)を有するアクリル酸、メタクリル酸、ま
たはクロトン酸のエステル類、高級脂肪酸ビニル類、ア
ルキルビニルエーテル類、またはブタジエン、イソプレ
ン、ジイソプレン等のオレフィン類等の重合体、または
2種以上の組み合わせによる共重合体、さらには上記の
ような非水溶媒に可溶な重合体を形成する単量体と、得
られる共重合体が非水溶媒に可溶な範囲の割合で、下記
のような各種の単量体1種以上とを重合して得られる共
重合体も用いることができる。
【0079】その単量体として例えば、酢酸ビニル、酢
酸アリル、アクリル酸、メタクリル酸、クロトン酸、マ
レイン酸、イタコン酸のメチル、エチル、あるいはプロ
ピルエステル類、スチレン誘導体(例えば、スチレン、
ビニルトルエン、α−メチルスチレン等)、アクリル
酸、メタクリル酸、クロトン酸、マレイン酸、イタコン
酸のような不飽和カルボン酸またはその酸無水物、ヒド
ロキシエチルメタクリレート、ヒドロキシエチルアクリ
レート、ジエチルアミノエチルメタクリレート、N−ビ
ニルピロリドン、アクリルアミド、アクリロニトリル、
2−クロロエチルメタクリレート、2,2,2−トリフ
ロロエチルメタクリレート等、ヒドロキシ基、アミノ
基、アミド基、シアノ基、スルホン酸基、カルボキシル
基、ハロゲン原子、ヘテロ環等の各種極性基を含有する
単量体等を挙げることができる。
【0080】あるいは上記の合成樹脂の他に、アルキッ
ド樹脂、各種の脂肪酸で変性したアルキッド樹脂、アマ
ニ油、変性ポリウレタン樹脂等の天然樹脂を用いること
もできる。
【0081】本発明で用いられる分散樹脂粒子を製造す
るには、一般に、前述のような分散安定用樹脂(P)、
単量体(A)および単量体(B)とを非水溶媒中で過酸
化ベンゾイル、アゾビスイソブチルニトリル、ブチルリ
チウム等の重合開始剤の存在下に加熱重合させればよ
い。具体的には、分散安定用樹脂(P)、単量体
(A)および単量体(B)の混合溶液中に重合開始剤を
添加する方法、分散安定用樹脂(P)を溶解した溶液
中に、単量体(A)および単量体(B)を重合開始剤と
共に滴下してゆく方法、あるいは、分散安定用樹脂
(P)全量と単量体(A)および単量体(B)の一部を
含む混合溶液中に、重合開始剤と共に残りの単量体
(A)および単量体(B)を任意に添加する方法、さら
には、非水溶媒中に、分散安定用樹脂(P)、単量体
(A)および単量体(B)の混合溶液を、重合開始剤と
共に任意に添加する方法があり、いずれの方法を用いて
も製造することができる。
【0082】単量体(A)および単量体(B)の総量
は、非水溶媒100重量部に対して、10〜100重量
部程度であり、好ましくは、10〜80重量部である。
【0083】分散安定用樹脂(P)は、上記で用いられ
る全単量体100重量部に対して、1〜50重量部であ
り、好ましくは5〜30重量部である。
【0084】重合開始剤の量は全単量体の0.1〜10
重量%が適切である。また、重合温度は40〜180℃
程度であり、好ましくは50〜120℃である。反応時
間は3〜15時間が好ましい。
【0085】反応に用いた非水溶媒中に、前記したアル
コール類、ケトン類、エーテル類、エステル類等の極性
溶媒を併用した場合、あるいは、重合造粒される単量体
(A)および単量体(B)の未反応物が残存する場合、
該溶媒あるいは単量体の沸点以上に加温して留去するか
あるいは、減圧留去することによってのぞくことが好ま
しい。
【0086】以上のようにして、本発明により製造され
た非水系分散樹脂粒子は、微細でかつ粒度分布が均一な
粒子として存在する。その平均粒径は0.08〜0.8
μmであり、好ましくは0.1〜0.5μm である。こ
の粒径は、CAPA−500(堀場製作所(株)製商品
名)等により求めることができる。また、同時に、非常
に安定な分散性を示し、特に記録装置内において、長く
繰り返し使用をしても分散性がよく、かつ再分散も容易
であり、装置の各部に付着して汚れを生じることが全く
認められない。
【0087】さらには、インク画像形成後に加熱等によ
り迅速処理し、容易に平板印刷版用支持体表面に強固な
皮膜が形成され、良好な定着性を示す。これにより、オ
フセット印刷においても、多数枚の印刷(高耐刷製)が
可能となる。
【0088】以上のような効果をもたらす本発明の油性
インクは、本発明の不溶性ラテックスによって可能とな
る。
【0089】従来、単量対(A)として用いられる、例
えばメタクリレート、アクリレート、脂肪酸ビニルまた
は脂肪酸アクリル等の化合物は、分子中に含まれるアル
キル基の炭素数が通常1〜4であり、長くても6以内の
ものであった。このことは、生成した樹脂の非水溶媒へ
の可溶性が起こり、粒子の形成が難しくなること、ある
いは、生成樹脂の軟化点が低下し、熱的変化に対して弱
く、保存性が悪化すること等の問題を避けるためであっ
た。しかしながら、重合して不溶化する重合体(A)と
共に、単量対(A)と共重合しうる単量体(B)を、単
量体(A)にたいして、少量(0.1〜15重量%)同
時に存在させて重合造粒して得た本発明の分散樹脂粒子
は、上述のような樹脂の可溶化および樹脂の軟化点の実
用不可能となる程の低下を生じることがなく、所望の平
均粒径の単分散粒子を形成し、かつ再分散性が著しく向
上した。
【0090】このような本発明の顕著な性能の向上の効
果は、不溶化して分散した樹脂の粒子界面に、単量体
(B)に含まれる可溶性成分が存在し、粒子表面がある
種の改善をされ、分散媒との親和性が向上し、分散媒と
の溶媒和が高められ、樹脂粒子同士の凝集が防止される
ことによるものと考えられる。
【0091】これらのことより、不溶性粒子の凝集・沈
殿が抑制され、再分散性が著しく向上するものと考えら
れる。
【0092】本発明に供される油性インク中には、前記
の分散樹脂粒子とともに、製版後の版を検版する等のた
めに着色成分として色材を含有させることが好ましい。
【0093】色材としては、従来から油性インク組成物
あるいは静電写真用液体現像剤に用いられている顔料お
よび染料であればどれでも使用可能である。
【0094】顔料としては、無機顔料、有機顔料を問わ
ず、印刷の技術分野で一般に用いられているものを使用
することができる。具体的には、例えば、カーボンブラ
ック、カドミウムレッド、モリブデンレッド、クロムイ
エロー、カドミウムイエロー、チタンイエロー、酸化ク
ロム、ビリジアン、チタンコバルトグリーン、ウルトラ
マリンブルー、プルシアンブルー、コバルトブルー、ア
ゾ系顔料、フタロシアニン系顔料、キナクリドン系顔
料、イソインドリノン系顔料、ジオキサジン系顔料、ス
レン系顔料、ペリレン系顔料、ペリノン系顔料、チオイ
ンジゴ系顔料、キノフタロン系顔料、金属錯体顔料、等
の従来公知の顔料を特に限定することなく用いることが
できる。
【0095】染料としては、アゾ染料、金属錯塩染料、
ナフトール染料、アントラキノン染料、インジゴ染料、
カーボニウム染料、キノンイミン染料、キサンテン染
料、シアニン染料、キノリン染料、ニトロ染料、ニトロ
ソ染料、ベンゾキノン染料、ナフトキノン染料、フタロ
シアニン染料、金属フタロシアニン染料、等の油溶性染
料が好ましい。
【0096】これらの顔料および染料は、単独で用いて
もよいし、適宜組み合わせて使用することも可能である
が、インク全体に対して0.01〜5重量%の範囲で含
有されることが望ましい。
【0097】これらの色材は、分散樹脂粒子とは別に色
材自身を分散粒子として非水溶媒中に分散させてもよい
し、分散樹脂粒子中に含有させてもよい。含有させる場
合、顔料などは分散樹脂粒子の樹脂材料で被覆して樹脂
被覆粒子とする方法などが一般的であり、染料などは分
散樹脂粒子の表面部を着色して着色粒子とする方法など
が一般的である。
【0098】方法の1つとしては、特開昭57−487
38号公報等に記載されている、分散樹脂物を、好まし
い染料で染色する方法がある。あるいは、他の方法とし
て、特開昭53−54029号公報等に開示されてい
る、分散樹脂物と染料とを化学的に結合させる方法があ
り、あるいは、また特公昭44−22955号公報等に
記載されている、重合造粒法で製造する際に、予め色素
を含有した単量体を用い、色素含有の共重合体とする方
法がある。
【0099】本発明の油性インク中の分散樹脂粒子およ
び着色粒子(あるいは色材粒子)は、好ましくは正荷電
または負荷電の検電性粒子である。
【0100】これら粒子に検電性を付与するには、湿式
静電写真用現像剤の技術を適宜利用することで達成可能
である。具体的には、前記の「最近の電子写真現像シス
テムとトナー材料の開発・実用化」139〜148頁、
電子写真学会編「電子写真技術の基礎と応用」497〜
505頁(コロナ社、1988年刊)、原崎勇次「電子写
真」16(No. 2)、44頁(1977年)等に記載の検電
材料および他の添加剤を用いることで行なわれる。
【0101】具体的には、例えば、英国特許第8934
29号、同第934038号、米国特許第112239
7号、同第3900412号、同第4606989号、
特公平4−51023号公報、同6−19595号公
報、同6−19596号公報、同6−23865号公
報、特開昭60−185963号、特開平2−1396
5号等に記載されている。
【0102】上述のような荷電調節剤は、担体液体であ
る分散媒1000重量部に対して0.001〜1.0重
量部が好ましい。更に所望により各種添加剤を加えても
よく、それら添加物の総量は、油性インクの電気抵抗に
よってその上限が規制される。本発明の検電性樹脂粒子
を含有する油性インクは、静電界を印加して、静電誘引
力を利用する電界制御方式のインクジェット記録方式に
おいて、好ましい態様であり、油性インクのノズルから
の吐出のされ易さがより向上する。
【0103】しかし、分散粒子を除去した状態のインク
の静電抵抗が109Ωcmより低くなると良質の連続階調
画像が得られ難くなるので、各添加物の添加量を、この
限度内でコントロールすることが必要である。
【0104】本発明に用いられる、平版印刷可能な親水
性表面を有する平版印刷用原版は、平版印刷に適した親
水性表面を提供するものであればよく、従来のオフセッ
ト印刷に使用される原版をそのまま用いることができ
る。
【0105】好ましくは、インク画像を受像する画像受
理の表面は、水との接触角が、5度以下、より好ましく
は0度となる親水性表面のものであり、平版印刷版とし
て非画像部へのインク付着汚れが発生しない印刷物が得
られる。
【0106】好ましくは、平版印刷用原版として、耐水
性支持体上に平版印刷可能な親水性表面を有する画像受
理層を設けて成る版材が挙げられる。
【0107】耐水性支持体としては、アルミニウム板、
亜鉛板、銅−アルミニウム板、銅−ステンレス板、クロ
ム−銅板等のバイメタル板、クロム−銅−アルミニウム
板、クロム−鉛−鉄板、クロム−銅−ステンレス板等の
トライメタル板でその厚さが0.1〜3mm、特に0.1
〜1mmのものが挙げられる。
【0108】また厚みが80μ〜200μの耐水性処理
を施した紙、プラスチックフィルムあるいは金属泊をラ
ミネートした紙またはプラスチックフィルム等が挙げら
れる。
【0109】上記耐水性支持体は、導電性を有するもの
であることが好ましく、少なくともその画像受理層の直
下の部分が1010Ωcm以下の固有電気抵抗値を有するも
のであることが好ましい。上記の固有電気抵抗値は、よ
り好ましくは108Ωcm以下であり、この抵抗値が小さ
ければ小さいほど好ましい。
【0110】紙、フィルム等の基体上に支持体の画像受
理層の直下の部分に上記のような導電性を持たせるに
は、カーボンブラック等の導電性フィラーと結着剤から
なる層を塗布したり、金属泊を貼り付けたり、金属を蒸
着したりする方法があげられる。
【0111】一方、支持体全体が導電性を有するものと
しては、塩化ナトリウムなどを含浸させた導電性紙、カ
ーボンブラック等の導電性フィラーを混入させたプラス
チックフィルム、アルミニウムなどの金属板等があげら
れる。
【0112】導電性が上記の範囲であれば、電界制御式
インクジェット記録において帯電したインク滴が画像受
理層上に付着した際に該インク滴の電荷が速やかに接地
面を通して消失するために、乱れを生じない鮮明な画像
が形成される。
【0113】なお、固有電気抵抗値(体積固有電気抵抗
値または比電気抵抗値とも呼ばれる)の測定はJIS
K−6911に基づきガード電極を設けた3端子法で行
った。
【0114】さらに、本発明では、支持体の画像受理層
に隣接する側の表面の平滑性をベック平滑度で300
(秒/10cc)以上に規正することによって、画像再
現性および耐刷性をさらに向上させることができる。こ
のような向上効果は、画像受理層表面の平滑性が同じで
あっても得られるものであり、支持体表面の平滑性が増
すことで画像部と画像受理層との密着性が向上したため
と考えられる。
【0115】また、該画像受理層表面の平滑性が、ベッ
ク平滑度で好ましくは50(秒/10cc)以上、より
好ましくは80(秒/10cc)以上である。
【0116】画像受理層表面のベック平滑度が50以上
であれば、画像受理層の凹凸の大きさによる形成される
インク画像の欠損・カスレ等が抑制される。
【0117】ここで、ベック平滑度とは、ベック平滑度
試験機により測定することができる。ベック平滑度試験
機とは、高度に平滑に仕上げられた中央に穴のある円形
のガラス板上に、試験片を一定圧力(1kg/cm2)で押し
つけ、減圧下で一定量(10cc)の空気が、ガラス面
と試験片との間を通過するのに要する時間を測定するも
のである。
【0118】さらに、本発明の平版印刷原版の好ましい
作成方法について説明する。
【0119】まず、本発明に供せられる導電性を有する
耐水性支持体について説明する。
【0120】はじめに、支持体全体が導電性を有するも
のについて説明する。
【0121】例えば基体に塩化ナトリウムなどを含浸さ
せた導電性原紙を用い、その両面に耐水性を有する導電
性層を設けることにより得られる。
【0122】本発明において、基体として用いられる原
紙としては、例えば木材パルプ紙、合成パルプ紙、木材
パルプ紙と合成パルプ紙の混抄紙をそのまま用いること
ができる。また原紙の厚さとしては80μm 〜200μ
m が好ましい。
【0123】次に導電層の形成について説明する。
【0124】導電性層の形成は、導電性フィラーと結着
剤を含む層を上記導電性紙の両面に塗布することにより
達成される。塗布される導電性層の厚さは、5μm 〜2
0μm が好ましい。
【0125】導電性フィラーとしては、粒子状のカーボ
ンブラック、グラファイト、例えば銀、銅、ニッケルな
どの金属粉、酸化スズ粉末、フレーク状のアルミまたは
ニッケル、繊維状の炭素、真鍮、アルミ、銅、ステンレ
スなどがあげられる。
【0126】一方、結着剤として使用される樹脂として
は、各種の樹脂が適宜選択して用いられる。具体的に
は、疎水性樹脂としては、例えばアクリル系樹脂、塩化
ビニル系樹脂、スチレン系樹脂、スチレン−ブタジエン
系樹脂、スチレン−アクリル系樹脂、ウレタン系樹脂、
塩化ビニリデン系樹脂、酢酸ビニル系樹脂等が挙げら
れ、親水性樹脂としては例えばポリビニルアルコール系
樹脂、セルロール系誘導体、でんぷんおよびその誘導
体、ポリアクリルアミド系樹脂、スチレン無水マレイン
酸系共重合体等が挙げられる。
【0127】導電性層を形成する他の方法として、導電
性の薄膜をラミネートすることがあげられる。導電性薄
膜としては、例えば金属箔、導電性プラスチックフィル
ムなどを用いることができる。さらに具体的には、金属
箔ラミネート材としてアルミ箔、導電性プラスチックフ
ィルムのラミネート材としては、カーボンブラックを混
入したポリエチレン樹脂などがあげられる。アルミ箔と
しては、硬質および軟質のどちらでも良く、厚みは5μ
m 〜20μm が好ましい。
【0128】カーボンブラックを混入したポリエチレン
樹脂のラミネートは押し出しラミネート法が好ましい。
押し出しラミネート法とは、ポリオレフィンを熱溶融
し、これをフィルムにしてから直ちに原紙に圧着後、冷
却してラミネートする方法であり、種々の装置が知られ
ている。ラミネート層の厚みは、10μm 〜30μm が
好ましい。支持体全体が導電性を有するものとして、基
体として導電性を有するプラスチックフィルムや、金属
板を用いる場合は、耐水性が満たされていればそのまま
で使用できる。
【0129】導電性を有するプラスチックフィルムとし
ては、例えば炭素繊維やカーボンブラック等の導電性フ
ィラーを混入させたポリプロピレン、ポリエステルフィ
ルムなどが、また金属板としては、アルミニウムなどが
使用できる。基体の厚みは80μm 〜200μm が好ま
しい。80μm 未満では印刷版としての強度が不足し、
200μを超えると描画装置内での搬送性などのハンド
リング性が低下する。
【0130】次に、導電性を有する層を設ける構成につ
いて説明する。
【0131】耐水性基体として、厚みが80μ〜200
μの耐水性処理を施した紙、プラスチックフィルムある
いは金属箔をラミネートした紙またはプラスチックフィ
ルム等を用いることができる。
【0132】該基体上に導電性層を形成する方法として
は、上記の支持体全体が導電性を有する場合で述べた方
法が使用できる。すなわち該基体の一つの面に導電性フ
ィラーと結着剤を含む層を厚さ5μm 〜20μm で塗布
する、または金属箔、あるいは導電性を有するプラスチ
ックフィルムをラミネートすることにより得られる。
【0133】上記以外の方法として、例えばプラスチッ
クフィルムにアルミ、スズ、パラジュウム、金などの金
属蒸着膜を設けても良い。
【0134】以上のようにして固有電気抵抗が1010Ω
cm以下の導電性を有する耐水性支持体を得ることができ
る。
【0135】この耐水性支持体上に画像受理層を設け
る。設けられる画像受理層の厚さは5〜50μm の範囲
が適当である。
【0136】画像受理層としては、例えば水溶性バイン
ダー、無機顔料および耐水化剤を主成分として構成され
る。バインダーとしてはPVA、カルボキシPVAのよ
うな変性PVA、デンプンおよびその誘導体、CMC、
ヒドロキシエチルセルロース、ガゼイン、ゼラチン、ポ
リビニルピロリドン、酢酸ビニル〜クロトン酸共重合
体、スチレン〜マレイン酸共重合体等の水溶性樹脂が使
用される。
【0137】耐水化剤としてはグリオキザール、メラミ
ンホルムアルデヒド樹脂、尿素ホルムアルデヒド樹脂等
のアミノブラストの初期縮合物、メチロール化ポリアミ
ド樹脂のような変性ポリアミド樹脂、ポリアミド、ポリ
アミン、エピクロルヒドリン付加物、ポリアミドエピク
ロルヒドリン樹脂、変性ポリアミドポリイミド樹脂等が
挙げられる。無機顔料としては、カオリン、クレー、炭
酸カルシウム、シリカ、酸化チタン、酸化亜鉛、酸化バ
リウム、アルミナ等が挙げられるが、中でもシリカが好
ましい。そのほか、画像受理層中には塩化アンモニウ
ム、シランカップリング剤などの架橋触媒を使用でき
る。
【0138】次に、前記した平版印刷原版(以下「マス
ター」とも称する)上に画像を形成する方法を説明す
る。このような方法を実施する装置系としては例えば図
1に示すものがある。
【0139】図1に示す装置系は油性インクを使用する
インクジェット記録装置1を有するものである。
【0140】図1のように、まず、マスター2に形成す
べき画像(図形や文章)のパターン情報を、コンピュー
タ3のような情報供給源から、パス4のような伝達手段
を通し、油性インクを使用するインクジェット記録装置
1に供給する。記録装置1のインクジェット記録用ヘッ
ド10は、その内部に油性インクを貯え、記録装置1内
にマスター2が通過すると、前記情報に従い、インクの
微小な液滴をマスター2に吹き付ける。これにより、マ
スター2に前記パターンでインクが付着する。
【0141】こうしてマスター2に画像を形成し終え、
製版マスター(製版印刷版)を得る。
【0142】図1の装置系におけるようなインクジェッ
ト記録装置の構成例を電界制御による記録方法を例にし
て図2および図3に示す。図2および図3では図1と共
通する部材は共通の符号を用いて示している。
【0143】図2はこのようなインクジェット記録装置
の要部を示す概略構成図であり、図3はヘッドの部分断
面図である。
【0144】インクジェット記録装置に備えられている
ヘッド10は、図2、図3に示されるように、上部ユニ
ット101と下部ユニット102とで挟まれたスリット
を有し、その先端は吐出スリット10aとなっており、
スリット内には吐出電極10bが配置され、スリット内
には油性インク11が満たされた状態になっている。
【0145】ヘッド10では、画像のパターン情報のデ
ジタル信号に従って、吐出電極10bに電圧が印加され
る。図2に示されるように、吐出電極10bに対向する
形で対向電極10cが設置されており、対向電極10c
上にはマスター2が設けられている。電圧の印加によ
り、吐出電極10bと、対向電極10cとの間には回路
が形成され、ヘッド10の吐出スリット10aから油性
インク11が吐出され対向電極10cに設けられたマス
ター2上に画像が形成される。
【0146】吐出電極10bの幅は、高画質の画像形
成、例えば印字を行うためにその先端はできるだけ狭い
ことが好ましい。
【0147】例えば油性インクを図3のヘッド10に満
たし、先端が20μm 幅の吐出電極10bを用い、吐出
電極10bと対向電極10cの間隔を1.5mmとして、
この電極間に3KVの電圧を0.1ミリ秒印加すること
で40μm のドットの印字をマスター2上に形成するこ
とができる。
【0148】
【実施例】以下に実施例を示して、本発明を詳細に説明
するが、本発明の内容がこれらに限定されるものではな
い。
【0149】〔樹脂粒子の製造例1:樹脂粒子L−1〕
ポリ(ドデシルメタクリレート)14g 、酢酸ビニル1
00g 、オクタデシルメタクリレート4.0g およびア
イソパーHを385g の混合溶液を、窒素気流下撹拌し
ながら温度70℃に加温した。重合開始剤として2,
2’−アゾビス(イソバレロニトリル)(略称A.I.
V.N.)を1.5g 加え、4時間反応した。更に、
2,2’−アゾビス(イソブチロニトリル)(略称A.
I.B.N.)を0.8g を加えた後、温度80℃に加
温して2時間反応し、続けてA.I.B.N.を0.6
g を加えて2時間反応した。その後、温度を100℃に
上げそのまま1時間撹拌し未反応の酢酸ビニルを留去し
た。冷却後200メッシュのナイロン布を通し、得られ
た白色分散物は重合率93%で平均粒径0.20μm の
ラテックスであった。粒径はCAPA−500(堀場製
作所(株)製)で測定した(以下、同じ)。
【0150】上記白色分散物の一部を、遠心分離機(回
転数1×104 r.p.m.、回転時間1時間)にかけて、沈
降した樹脂粒子分を、捕集・乾燥し、該樹脂粒子分の重
量平均分子量(Mw:ポリスチレン換算GPC値)とガ
ラス転移点(Tg)を測定したところ、Mwは2×10
5 、Tgは38℃であった。
【0151】〔樹脂粒子の製造例2:樹脂粒子L−2〕
〔ドデシルメタクリレート/アクリル酸(97/3)重
量比〕共重合体18gとアイソパーHを177g の混合
溶液を、窒素気流下撹拌しながら温度60℃に加温し
た。メチルメタクリレート20g 、メチルアクリレート
80g 、オクタデシルアクリレート3.5g 、アイソパ
ーGを200g およびA.I.V.N.を1.0g の混
合液を2時間で滴下し、そのまま2時間撹拌した。更
に、A.I.V.N.を0.5g 加えて3時間撹拌し
た。冷却後200メッシュのナイロン布を通し、得られ
た白色分散物は重合率99%で平均粒径0.23μm の
ラテックスであった。
【0152】樹脂粒子分のTgは、28℃で、Mwは3
×105であった。
【0153】〔樹脂粒子の製造例3:樹脂粒子L−3〕
ポリ(オクタデシルメタクリレート)12g 、酢酸ビニ
ル95g 、クロトン酸5g 、オクタデシルメタクリレー
ト8g およびアイソパーE468g の混合溶液を、窒素
気流下撹拌しながら温度70℃に加温した。重合開始剤
としてA.I.V.N.を1.7g 加え、3時間反応し
た。更に、A.I.B.N.を0.8gを加えた後、温
度85℃に加温して3時間反応し、続けてA.I.B.
N.を0.6g を加えて2時間反応した。その後、温度
を100℃に上げそのまま1時間撹拌し未反応の酢酸ビ
ニルを留去した。冷却後200メッシュのナイロン布を
通し、得られた白色分散物は重合率95%で平均粒径
0.18μm のラテックスであった。
【0154】樹脂粒子分のTgは、44℃で、Mwは8
×104であった。
【0155】〔樹脂粒子の製造例4:樹脂粒子L−4〕
〔トリデシルメタクリレート−2−ヒドロキシエチルメ
タクリレート(共重合比9/1モル比)〕共重合体18
g 、酢酸ビニル85g 、N−ビニルピロリドン15g 、
ステアリン酸ビニル6g およびn−デカン380g の混
合溶液を、窒素気流下撹拌しながら温度75℃に加温し
た。重合開始剤としてA.I.V.N.を1.7g 加
え、4時間反応した。更に、A.I.B.N.を0.5
g を加えて2時間反応した。冷却後200メッシュのナ
イロン布を通し、得られた白色分散物は重合率93%で
平均粒径0.20μm のラテックスであった。
【0156】樹脂粒子分のTgは、47℃で、Mwは7
×104であった。
【0157】〔樹脂粒子の製造例5〜11:樹脂粒子L
−5〜L−11〕樹脂粒子の製造例1において、オクタ
デシルメタクリレート4.0g の代わりに下記表1に記
載の単量体(B)0.01モルを用いた他は、上記製造
例1と全く同様にして本発明の樹脂粒子L−5〜L−1
1を製造した。
【0158】得られた各樹脂粒子の重合率は88〜95
%で、平均粒径は0.15〜0.25μm の範囲内でか
つ単分散性が良好であった。
【0159】各樹脂粒子分のMwは8×104 〜2×1
5 、Tgは36〜39℃の範囲内であった。
【0160】
【表1】
【0161】〔樹脂粒子の製造例12〜20:樹脂粒子
L−12〜L−20〕樹脂粒子の製造例2において、単
量体(A)(すなわちメチルメタクリレートとメチルア
クリレート)、単量体B(すなわちオクタデシルアクリ
レート)の代わりに下記表2に記載の化合物をそれぞれ
用いた他は、上記製造例2と全く同様にして本発明の樹
脂粒子L−12〜L−20を製造した。
【0162】得られた各樹脂粒子の重合率は95〜10
0%で、平均粒径は0.18〜0.28μm の範囲内で
かつ単分散性が良好であった。
【0163】各樹脂粒子分のMwは8×104 〜2×1
5 、Tgは36〜39℃の範囲内であった。
【0164】
【表2】
【0165】〔樹脂粒子の製造例21:(比較例A)〕
製造例1において用いた、単量体(B)としてのオクタ
デシルメタクリレートを除いた他は、上記製造例1と全
く同様にして本発明の樹脂粒子L−21を製造した。
【0166】得られた樹脂粒子の重合率は95%で、平
均粒径は0.20μm であった。
【0167】樹脂粒子分のMwは1×105 、Tgは3
8℃であった。
【0168】〔樹脂粒子の製造例22:(比較例B)〕
製造例1において用いた、単量体(B)としてのオクタ
デシルメタクリレートの代わりにn−ヘキシルメタクリ
レート1.7g を用いた他は、上記製造例1と全く同様
にして本発明の樹脂粒子L−22を製造した。
【0169】得られた樹脂粒子の重合率は90%で、平
均粒径は0.28μm であった。
【0170】樹脂粒子分のMwは1×105 、Tgは3
7℃であった。
【0171】〔実施例1〕 <平板印刷用原版の作成>下記内容の組成物1を、ガラ
スビーズと共にペイントシェーカー(東洋精機(株)
製)に入れ、60分間分散した後、ガラスビーズを濾別
し、分散物を得た。
【0172】 (組成物1) ゼラチン 20g シリカ:サイリシア310(富士シリシア化学(株)製) 3g コロイダルシリカ 20%溶液 スノーテックC(日産化学工業(株)製) 3.8g フッ化アルキルエステル:FC430(3M社製) 0.8g 硬膜性化合物 0.24g 〔CH2 =CHSO2 CH2 CONH(CH2 3 NHCOCH2 SO2 CH =CH2 〕 水 54g
【0173】厚み100μm のPETフィルムの版面上
に蒸着アルミ層を設けて成る基体のメタルミー100T
S(東洋メタライジング(株)製)を支持体として用
い、この上に上記組成物をワイヤーバーを用いて塗布
し、100℃で10分間乾燥して、塗布量15g /m2
画像受理層を形成し、平板印刷用原版を得た。
【0174】得られた画像受理層の表面平滑性は、ベッ
ク平滑度試験機(熊谷理工(株)製)を用い、空気容量
10ccの条件にて、その平滑度(sec/10cc)
を測定し、180(sec/10cc)であった。ま
た、その表面の水との接触角は、0度であった。ただ
し、表面接触角は、原版の表面に、蒸留水2μlを乗
せ、30秒後の表面接触角(度)を、表面接触計(CA
−D、協和界面科学(株)製商品名)を用いて測定し
た。
【0175】<油性インク(IK−1)の作成>ドデシ
ルメタクリレート/アクリル酸共重合体(共重合比;9
5/5重量比)を10g 、アルカリブルー10g 、およ
びシェルゾール71の30g をガラスビーズと共にペイ
ントシェーカー(東京精機(株)製)に入れて4時間分
散し、アルカリブルーの微少な分散物を得た。
【0176】樹脂粒子の製造例1の樹脂粒子(L−1)
45g (固体分量として)、上記アルカリブルーの分散
物を18g 、FOC−1400(日産化学(株)製、テ
トラデシルアルコール)60g 、およびオクタデセン−
半マレイン酸オクタデシルアミド共重合体0.16g を
アイソパーGの1リットルに希釈することにより青色油
性インクを得た。
【0177】上記のようにして作成した平板印刷用原版
を用いて、パソコン出力を描画できるグラフテック社製
サーボ・プロターDA8400を改造し、ペン・プロタ
ー部に図2に示したインク吐出ヘッドを装着し、1.5
mmの間隔をおいた対向電極上に設置された平板印刷用原
版に上記内容の油性インク(IK−1)を用いて印字を
行い製版した。なお、製版に際して、印刷用原版の画像
受理層直下のアルミ蒸着層と対向電極を、銀ペーストを
用いて電気的に接続した。
【0178】続けて、RICOH FUSER モデル
592(リコー(株)製)を用いて、インク画像面の表
面温度が70℃となるように調整して20秒間加熱し、
画像部を充分に定着した。
【0179】得られた製版物(すなわち印刷版)の複写
画像を、光学顕微鏡により200倍の倍率で目視観察し
たところ、複写画像に問題なく、細線や細文字も良好
で、滲み、欠落、ツブレ等の異常は認められず、かつ非
画像部に汚染も認められなかった。
【0180】この印刷版を、浸し水として、SLM−O
D(三菱製紙(株)製)を水で15倍に希釈した溶液を
用い、印刷材として、オリバー94型((株)桜井製作
所製)を用い、オフセット印刷用墨インクで印刷した。
【0181】その結果、地汚れの発生しない鮮明な画像
に印刷物が3千枚以上得られた。
【0182】次に、上記インクジェットプリンターを用
いて、インク噴射試験を行ったところ、500時間でも
安定したインクの噴射が得られた。また、室温で6ヶ月
保存したインクは、凝集物の発生も見られず、上記と同
様の噴射試験を行っても安定したインクの噴射が得られ
た。
【0183】また、これらの条件での製版印刷版を、実
際に印刷したところ、地汚れのない鮮明な画像の印刷物
が3千枚以上得られた。
【0184】更に、インクの再分散性の強制条件下での
評価を行った。すなわち、上記プリンターに用いた吐出
ヘッドにインクを満たして、取り外し、35℃で3日間
放置した後、吐出ヘッドをアイソパーG中に30分間漬
け、その後軽く撹拌すると、インクIK−1はスリット
内から全て取り除かれた。すなわち、放置で吐出ヘッド
のスリット先端部に、流動性の無い状態で付着していた
IK−1のインクは、分散物との溶媒和により容易に再
分散したことによると考えられる。
【0185】〔比較例A〕実施例1において、油性イン
クIK−1の代わりに、下記内容の油性インクIKR−
1を用いた他は、実施例1と同様に行った。
【0186】<比較用油性インクIKR−1>油性イン
クIK−1において、樹脂粒子(L−1)の代わりに、
比較用樹脂粒子(L−21)45g (固形分量として)
を用いた他は、インクIK−1と同様にして作成した。
【0187】〔比較例B〕実施例1において、油性イン
クIK−1の代わりに、下記内容の油性インクIKR−
2を用いた他は、実施例1と同様に行った。
【0188】<比較用油性インクIKR−2>油性イン
クIK−1において、樹脂粒子(L−1)の代わりに、
比較用樹脂粒子(L−22)45g (固形分量として)
を用いた他は、インクIK−1と同様にして作成した。
【0189】以上の比較例AおよびBを用いて得られた
平板印刷版は、最初に印刷したものは、実施例1と同様
に汚れのない鮮明な画像の印刷物が3千枚以上得られ
た。しかし、インク噴射試験では、比較例A、Bとも1
00時間程度でインク噴射が安定しなくなった。また、
6ヶ月保存した比較例A、Bのインクは、凝集沈殿のも
のが析出し、振盪しても再分散しなかった。
【0190】更に、比較例A,Bについて、インク再分
散性の強制試験を実施例1と同条件で行ったところ、吐
出ヘッド部分のスリットには付着物が残存した。
【0191】以上のように、本発明の油性インクは長期
間連続して製版しても、インクの吐出安定性が良好で、
汚れのない画像を形成し、かつ印刷版として印刷して
も、高耐刷性を示すものである。
【0192】実施例2〜8 基体として秤量100g/m2の上質紙を用い、基体の一方
の面に下記組成のバック層用塗料をワイヤーバーを用い
て塗布して、乾燥塗布量12g/m2のバック層を設けた
後、バック層の平滑度が50(秒/10cc)程度にな
るようにカレンダー処理を行った。
【0193】 〈バックコート層用塗料〉 ・カオリン(50%水分散液) 200部 ・ポリビニルアルコール水溶液(10%) 60部 ・SBRラテックス(固形分50%、Tg0℃) 100部 ・メラミン樹脂(固形分80%、スミレッツレジンSR−613) 5部
【0194】次いで、基体の他方の面に下記組成のアン
ダー層用塗料A〜G(表1に詳細を示した)をワイヤー
バーを用いて塗布して、乾燥塗布量10g/m2のアンダー
層を設けた後、アンダー層の平滑度は1500(秒/1
0cc)程度になるようにカレンダー処理を行った。こ
のようにして得られた耐水性支持体7種を、表1に示す
ように塗布量A〜Gに対応して、各々支持体サンプルN
o.01〜No.07とした。
【0195】
【表3】
【0196】<アンダー層用塗布> ・カーボンブラック(30%水分散液) ・クレー(50%水分散液) ・SBRラテックス(固形分50%、Tg25℃) ・メラミン樹脂(固形分80%、スミレッツレジンSR
−613)
【0197】上記の各成分を表1に示す組成で混合し、
全体の固形分濃度が25%となるように水を加えてアン
ダー層用塗料A〜Gの塗布液とした。
【0198】1)アンダー層の固有電気抵抗値 アンダー層の固有電気抵抗値の測定は、以下のようにし
て行った。
【0199】アンダー層用塗料A〜Gを、充分に脱脂洗
浄したステンレス板上に各々塗布し、乾燥塗布量10g
/m2の塗膜とした。得られた7種のサンプルについて、
その固有電気抵抗値をJISK−6911に基づきガー
ド電極を設けた3端子法で測定した。結果は表4中に示
した。
【0200】
【表4】
【0201】次いで支持体サンプルNo.02〜No.
08上に、下記組成の分散液を乾燥後塗布量として6g
/m2となるように画像受理層を設けてそれぞれ平版印刷
版用原版サンプルNo.2〜No.8とした。
【0202】以上のように作成した平版印刷用原版のサ
ンプルNo.2〜No.8を用いて実施例1と同様にし
て、油性インクIK−1を用いて製版を行った。製版に
際しては、印刷用原版サンプルNo.2〜No.8の画
像受理層直下に設けられたアンダー層と対向電極を、銀
ペーストを用いて電気的に接続した。
【0203】次に、上記のように製版した後、全自動印
刷機(AM−2850、エーエム(株)製商品名)で、
湿し水としてEU−3(富士写真フイルム(株)製PS
版処理剤商品名)を蒸留水で100倍に希釈した溶液
を、湿し水受皿部に入れ、オフセット印刷用墨インキを
用い、印刷機に製版物を通して印刷を行なった。
【0204】このようにして得られた製版物の描画画像
の画質を以下のようにして評価した。結果を表5に示
す。
【0205】
【表5】
【0206】2)製版画質 得られた製版物の描画画像を光学顕微鏡により、200
倍の倍率で観察して評価した。表中には◎、○、×で表
示する。
【0207】 ◎ 描画画像に全く問題がなく、細線や細文字も非
常に良好 ○ 描画画像に問題がなく、細線や細文字も良好 × 細線や細文字に欠落や滲みがあり、不良
【0208】3)印刷画像 得られた印刷物の画像を上記製版画質と同様の方法で評
価したところ、印刷画質も製版画質と全く同じ結果であ
った。
【0209】4)耐刷性 印刷物の地汚れもしくは画像の欠落が目視で判別できる
までの印刷枚数を調べた。
【0210】表4の固有電気抵抗値を参考にして、表5
の結果について考察する。
【0211】固有電気抵抗値が1012〜1011Ωcmと大
きい原版サンプルNo.2〜No.3は画像が欠けた
り、滲んだりする。また滲みの結果として描画画像の樹
脂層が薄くなるために耐刷性が低く、一方固有電気抵抗
値が108 〜102 Ωcmと小さい原版サンプルNo.5
〜No.8は画像に全く問題がなく、細線や細文字も非
常に良好である。耐刷性も高い。
【0212】すなわち、画像受理層直下の支持体アンダ
ー層の導電性が高いほど、製版画質および印刷画質が良
好となることを示している。
【0213】〔実施例8〕 <平板印刷用原版の作成>下記内容の組成物2を、ガラ
スビーズと共にペイントシェーカー(東洋精機(株)
製)に入れ、60分間分散した後、ガラスビーズを濾別
し、分散物を得た。
【0214】 (組成物2) ゼラチン 20g シリカ:サイリシア310(富士シリシア化学(株)製) 3g アルミナゾル 10%溶液(日産化学工業(株)製) 10.3g フッ化アルキルエステル:FC430(3M社製) 0.8g 硬膜性化合物 0.30g 〔CH2 =CHSO2 CH2 CONH(CH2 3 NHCOCH2 SO2 CH =CH2 〕 水 54g
【0215】軽印刷用電子写真式平板印刷原版として用
いられているELP−IX型マスター(富士写真フィルム
(株)製商品名)の支持体上に、実施例7で用いたアン
ダー層処方Fの分散物を膜厚6g/m2となる様に塗布して
アンダー層を設けた支持体を用い、この上に上記組成物
をワイヤーバーを用いて塗布し、100℃で10分間乾
燥して、塗布量18g/m2の画像受理層を形成し、平板印
刷用原版を得た。
【0216】表面平滑性は、ベック平滑度で200(s
ec/10cc)また、表面の水との接触角は、0度で
あった。
【0217】<油性インク(IK−2)の作成>ポリ
(ドデシルメタクリレート)を10g 、ニグロシン10
g 、およびアイソパー30g をガラスビーズと共にペイ
ントシェーカー(東京精機(株)製)に入れて4時間分
散し、ニグロシンの微少な分散物を得た。
【0218】樹脂粒子の製造例13の樹脂粒子(L−1
3)50g (固形分量として)上記のニグロシン分散物
35g 、イソステアリルアルコール20g および〔オク
タデシルビニルエーテル−半マレイン酸ドデシルアミ
ド〕共重合体0.08g をアイソパーGの1リットルに
希釈することにより、黒色油性インクを作成した。
【0219】この印刷原版と油性インク(IK−2)と
を用いて実施例1と同様にして、製版し、印刷版とし、
オフセット印刷を行った。
【0220】得られた印刷物は、実施例1の印刷版と同
様に、非画像部の汚れのない鮮明な画質のものであり、
耐刷性5千枚以上と良好なものであった。
【0221】また、実施例1と同様に、500時間のイ
ンク噴射試験および再分散性強制試験でも、インクIK
−1と全く同等の性能を示し良好なものであった。
【0222】〔実施例9〜20〕実施例1において、油
性インク(IK−1)の代わりに、下記表6の油性イン
クを用いた他は実施例1と同様にして製版・印刷を行っ
た。使用した油性インクは、油性インク(IK−1)に
おいて、樹脂粒子(L−1)の代わりに下記表6の樹脂
粒子を45g (固形分量として)用いる他は同様にして
作成したものである。
【0223】
【表6】
【0224】各版とも、実施例1の印刷版と同等の画質
のものが得られることがわかり、かつ耐刷性も3千枚以
上であった。
【0225】また、実施例1と同様に、500時間のイ
ンク噴射試験および再分散性強制試験でも、インクIK
−1と全く同等の性能を示し良好なものであった。
【0226】〔実施例21〕実施例2において、油性イ
ンク(IK−2)の代わりに、下記内容の油性インク
(IK−15)を用いた他は実施例2と同様にして製版
・印刷を行った。
【0227】<油性インクIK−15>樹脂粒子粒子の
製造例4で得られた白色分散物(L−4)500g およ
びスミカロンブラック7.5g の混合物を、温度100
℃に加温し、6時間加熱撹拌した。室温に冷却後200
メッシュのナイロン布を通し、残存した染料を除去する
ことで、平均粒径0.20μm の黒色の樹脂分散物を得
た。
【0228】上記黒色の樹脂分散物250g 、下記構造
の荷電調節材(CD−3)0.4g、FOC−1600
(日産化学(株)製、ヘキサデシルアルコール)70g
をアイソパーGの1リットルに希釈することにより、黒
色油性インクを作成した。
【0229】
【化15】
【0230】得られた印刷物は、実施例2の印刷版と同
様に、非画像部の汚れの無い鮮明な画質のものであり、
耐刷性5千枚以上と良好なものであった。
【0231】また、実施例2と同様に、500時間のイ
ンク噴射試験および再分散性強制試験でも、インクIK
−1と全く同等の性能を示し良好なものであった。
【0232】〔実施例22〕実施例1において、油性イ
ンク(IK−1)の代わりに、下記内容の油性インク
(IK−16)を用いた他は実施例1と同様にして製版
・印刷を行った。
【0233】<油性インクIK−16>樹脂粒子の製造
例3で得られた白色分散物(L−3)300g およびビ
クトリアブルーB,5g の混合物を、温度100℃に加
温し、4時間加熱撹拌した。室温に冷却後200メッシ
ュのナイロン布を通し、残存した染料を除去すること
で、平均粒径0.18μm の黒色の樹脂分散物を得た。
【0234】上記黒色の樹脂分散物260g 、ナフテン
酸ジルコニウム0.42g 、FOC−1600(日産化
学(株)製、ヘキサデシルアルコール)75g をシェル
ゾール71の1リットルに希釈することにより、青色油
性インクを作成した。
【0235】得られた印刷物は、実施例1の印刷版と同
様に、非画像部の汚れの無い鮮明な画質のものであり、
耐刷性3千枚以上と良好なものであった。
【0236】また、実施例1と同様に、500時間のイ
ンク噴射試験および再分散性強制試験でも、インクIK
−1と全く同等の性能を示し良好なものであった。
【0237】〔実施例23〕 <平版印刷用原版の作成>下記内容の組成物を、ガラス
ビーズと共に、ペイントシェーカーに入れ、80分間分
散した後、ガラスビーズを濾別し、分散物を得た。
【0238】 シリカ:サイリシア445(富士シリシア化学(株)製) 40g コロイダルシリカ20%溶液;スノーテックC(日産化学工業(株)製) 200g クレー50%分散液 40g ポリビニルアルコール;PVA−117 10%溶液(クラレ(株)製) 120g メラミン樹脂 2.0g 塩化アンモニウム 0.2g 水 55g
【0239】支持体としては、実施例8で用いた支持体
を用い、その上に上記分散物をワイヤーバーを用いて塗
布量20g/m2となるように、塗布・乾燥して、表面平滑
度150(秒/10cc)の平版印刷用原版を作成し
た。また表面の水との接触角は0度であった。
【0240】この印刷原版を、実施例8と同様にして、
製版し、印刷版として、オフセット印刷を行った。
【0241】得られた印刷物は、実施例8の印刷版と同
様に、非画像部の汚れの無い鮮明な画質のものであり、
耐刷5千枚以上と良好なものであった。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に用いる装置系の一例を示す概略構成図
である。
【図2】本発明に用いるインクジェット記録装置の要部
を示す概略構成図である。
【図3】本発明に用いるインクジェット記録装置のヘッ
ドの部分断面図である。
【符号の説明】
1 インクジェット記録装置 2 マスター 3 コンピューター 4 パス 10 ヘッド 10a 吐出スリット 10b 吐出電極 10c 対向電極 11 油性インク 101 上部ユニット 102 下部ユニット

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 平版印刷可能な親水性表面を有する耐水
    性支持体上に、電気抵抗109 Ωcm以上、かつ誘電率
    3.5以下の非水担体液中に、少なくとも樹脂粒子が分
    散された油性インクを、ノズルから液滴状に射出するイ
    ンクジェット方式にて画像を形成する製版印刷版用油性
    インクにおいて、 前記分散された樹脂粒子が、前記非水溶媒に可溶であっ
    て、重合することにより不溶となる一官能性単量体
    (A)の少なくとも一種、 および、前記単量体(A)と共重合可能な下記一般式
    (I)で表される単量体(B)の少なくとも1種(ただ
    し、単量体(B)の使用量は一官能性単量体(A)に対
    し0.1〜15重量%である)、 および、前記非水溶媒に可溶で単量体と重合するグラフ
    ト基を有しない分散安定用樹脂の少なくとも一種(ただ
    し、分散安定用樹脂の使用量は単量体(A)、単量体
    (B)の総量に対して5〜50重量%である)を含有す
    る溶液を重合造粒することによって得られる重合体であ
    るインクジェット式製版印刷版用油性インク。 一般式(I) 【化1】 上記一般式(I)中、E1 は炭素数8以上の脂肪族基、
    または下記一般式(II)で示される置換基から選ばれる
    置換基を表す。 一般式(II) −(A1 −B1 m −(A2 −B2 n −R21 上記一般式(II)中、R21は水素原子または炭素数1〜
    18の脂肪族基を表す。B1 およびB2 は、互いに同じ
    でも異なっていてもよく、各々−O−,−S−,−CO
    −,−CO2 −,−OCO−,−SO2 −,−N
    (R22)−,−CON(R22)−,−N(R22)CO
    −,−N(R22)SO2 −,SO2 N(R22)−,−N
    HCO2 −または−NHCONH−を表す(ここでR22
    は、上記R21と同義である)。A1 およびA2 は互いに
    同じでも異なってもよく、各々置換されてもよい、また
    は下記一般式(IIa)を主鎖の結合に介在させてもよい
    炭素数1〜18の炭化水素基を表す。 一般式(IIa) 【化2】 上記一般式(IIa)中、B3 およびB4 は互いに同じで
    も異なっていてもよく、上記B1 ,B2 と同一内容を表
    し、A4 は置換されてもよい炭素数1〜18の炭化水素
    基を示し、R23は上記R21と同一内容を示す。m、nお
    よびpは、互いに同じでも異なっていてもよく、各々0
    〜4の整数を表す。但しm+n+p=0となることはな
    い。式(I)中、U1 は−COO−、−CONH−、−
    CON(E2 )−〔ここで、E2 は、脂肪族基もしくは
    前記一般式(II)で示される置換基を表す〕、−OCO
    −、−CONHCOO−、−CH2 COO−、−(CH
    2 kOCO−、〔ここで、kは1〜4の整数を表
    す〕、−O−または−C6 4 −COO−を表す。a1
    およびa2 は、互いに同じでも異なっていてもよく、各
    々水素原子、アルキル基、ハロゲン原子、シアノ基、−
    COO−E3 または−CH2 COO−E3(ここでE3
    は脂肪族基を表す)を表す。
  2. 【請求項2】 平版印刷可能な親水性表面を有する平版
    印刷用原版に、電気抵抗109 Ωcm以上、かつ誘電率
    3.5以下の非水担体液中に、少なくとも樹脂粒子が分
    散された油性インクを、ノズルから液滴状に射出するイ
    ンクジェット方式にて画像を形成する製版方法におい
    て、 前記分散された樹脂粒子が、前記非水溶媒に可溶であっ
    て、重合することにより不溶となる一官能性単量体
    (A)の少なくとも一種、 および、前記単量体(A)と共重合可能な下記一般式
    (I)で表される単量体(B)の少なくとも1種(ただ
    し、単量体(B)の使用量は一官能性単量体(A)に対
    し0.1〜15重量%である)、 および、前記非水溶媒に可溶で単量体と重合するグラフ
    ト基を有しない分散安定用樹脂の少なくとも一種(ただ
    し、分散安定用樹脂の使用量は単量体(A)、単量体
    (B)の総量に対して5〜50重量%である)を含有す
    る溶液を重合造粒することによって得られる重合体であ
    る油性インクを用いることを特徴とするインクジェット
    式製版印刷版の作成方法。 一般式(I) 【化3】 上記一般式(I)中、E1 は炭素数8以上の脂肪族基、
    または下記一般式(II)で示される置換基から選ばれる
    置換基を表す。 一般式(II) −(A1 −B1 m −(A2 −B2 n −R21 上記一般式(II)中、R21は水素原子または炭素数1〜
    18の脂肪族基を表す。B1 およびB2 は、互いに同じ
    でも異なっていてもよく、各々−O−,−S−,−CO
    −,−CO2 −,−OCO−,−SO2 −,−N
    (R22)−,−CON(R22)−,−N(R22)CO
    −,−N(R22)SO2 −,SO2 N(R22)−,−N
    HCO2 −または−NHCONH−を表す(ここでR22
    は、上記R21と同義である)。A1 およびA2 は互いに
    同じでも異なってもよく、各々置換されてもよい、また
    は下記一般式(IIa)を主鎖の結合に介在させてもよい
    炭素数1〜18の炭化水素基を表す。 一般式(IIa) 【化4】 上記一般式(IIa)中、B3 およびB4 は互いに同じで
    も異なっていてもよく、上記B1 ,B2 と同一内容を表
    し、A4 は置換されてもよい炭素数1〜18の炭化水素
    基を示し、R23は上記R21と同一内容を示す。m、nお
    よびpは、互いに同じでも異なっていてもよく、各々0
    〜4の整数を表す。但しm+n+p=0となることはな
    い。式(I)中、U1 は−COO−、−CONH−、−
    CON(E2 )−〔ここで、E2 は、脂肪族基もしくは
    前記一般式(II)で示される置換基を表す〕、−OCO
    −、−CONHCOO−、−CH2 COO−、−(CH
    2 kOCO−、〔ここで、kは1〜4の整数を表
    す〕、−O−または−C6 4 −COO−を表す。a1
    およびa2 は、互いに同じでも異なっていてもよく、各
    々水素原子、アルキル基、ハロゲン原子、シアノ基、−
    COO−E3 または−CH2 COO−E3(ここでE3
    は脂肪族基を表す)を表す。
  3. 【請求項3】 前記インクジェット方式の画像形成が、
    静電界を利用して該油性インクを吐出させる方法である
    ことを特徴とする請求項2のインクジェット式製版印刷
    版の作成方法。
  4. 【請求項4】 前記平版印刷用原版が、耐水性支持体上
    に平版印刷可能な親水性表面を有する画像受理層を設け
    て成り、且つ前記耐水性支持体として、少なくとも前記
    画像受理層直下の部分が1010Ωcm以下の固有電気抵抗
    値を有する支持体を用いる請求項2または3のインクジ
    ェット式製版印刷版の作成方法。
  5. 【請求項5】 前記耐水性支持体として、支持体全体の
    固有電気抵抗値が1010Ωcm以下の支持体を用いる請求
    項2または3のインクジェット式製版印刷版の作成方
    法。
  6. 【請求項6】 前記油性インク中に分散されて成る樹脂
    粒子が、正電荷もしくは負電荷に荷電されて成る検電性
    粒子である油性インクを用いる請求項3〜5のいずれか
    のインクジェット式製版印刷版の作成方法。
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