JPH10258497A - 化粧シート - Google Patents

化粧シート

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JPH10258497A
JPH10258497A JP9085652A JP8565297A JPH10258497A JP H10258497 A JPH10258497 A JP H10258497A JP 9085652 A JP9085652 A JP 9085652A JP 8565297 A JP8565297 A JP 8565297A JP H10258497 A JPH10258497 A JP H10258497A
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JP
Japan
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sheet
resin
layer
lubricant
olefin
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JP9085652A
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English (en)
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Kazuhiko Shimizu
和彦 清水
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Dai Nippon Printing Co Ltd
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Dai Nippon Printing Co Ltd
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Publication date
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  • Laminated Bodies (AREA)
  • Extrusion Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)
  • Shaping Of Tube Ends By Bending Or Straightening (AREA)
  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 印刷基材上にオレフィン系熱可塑性エラスト
マー樹脂を積層した後に、2液硬化型のオーバーコート
樹脂をコートする方式と比較して安価であること。耐擦
り傷性能については滑剤を入れない場合と比較して良好
であること。滑剤の添加による印刷絵柄の曇りがないこ
と。滑剤のブリードにより、トップシートと印刷基材シ
ートとの密着が経時で低下しないこと。エンボスの再現
性が良いこと。 【解決手段】 不透明なオレフィン系熱可塑性エラスト
マー樹脂からなる基材シートの表面に、透明オレフィン
系熱可塑性エラストマー樹脂を溶融押し出しによりトッ
プシートとして積層すると同時にエンボス加工を施して
なる化粧シートにおいて、前記トップシートを多層共押
し出しにより形成し、そのうちの最表面にくる層を滑剤
を含有した滑剤樹脂層としたことを特徴とする化粧シー
ト。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、建築物の内装、建
具の表面化粧、車両内装等に用いる表面化粧シートとし
て利用可能なオレフィン化粧シートであって、特にその
表面にエンボスが形成されている化粧シートに関する。
【0002】
【従来の技術】従来の化粧シートの製造方法としては、
任意の印刷模様を施した隠蔽性を有する基材シートの表
面に、押し出し機を用いて溶融した透明熱可塑性樹脂を
積層し、同時にエンボスの施された冷却ロールで冷却固
化、エンボス加工を行うことを特徴とする化粧シートお
よびその製造方法があった。(特開平8−90740
号) また、最近では、廃棄した際に、塩素ガス等の有害なガ
スが発生せず、環境を汚染することのない無公害な化粧
シートとして、オレフィン系熱可塑性エラストマーを用
いた化粧シートが提案されている。(例えば、特開平6
−16832号) これらは印刷を施した基材シートの上に、オレフィン系
熱可塑性エラストマー樹脂を溶融押し出しコートし積層
するか、別途Tダイ押し出し法によりシーティングして
おき、後からドライラミネートまたは熱ラミネートによ
って基材シートに貼り合わせる方法をとっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記のオレフィン系熱
可塑性エラストマー樹脂を用いた化粧シートは、塩化ビ
ニル系樹脂からなる化粧シートに代わるものとして、同
等の後加工適性を要求される為、表面の硬度は十分では
なく、擦り傷に対する耐性を持たせる為には、特開平6
−16832号に開示されている様に、硬化型のオーバ
ーコート層を表面に施すのが一般的に行われる。しかし
この方法では、オーバーコートの工程が必要な分コスト
的に不利であり、オレフィン系樹脂表面への十分な密着
強度を得ようとした場合、オレフィン系熱可塑性エラス
トマーの表面層に共押し出しして、易接着層を設けた
り、また、オーバーコートの前に、化粧シート表面をコ
ロナ処理することが必要となるという問題があった。
【0004】
【課題を解決するための手段】そこで上記課題を解決す
るために、本発明者は、次の化粧シートを新たに発明し
た。それは、『不透明なオレフィン系熱可塑性エラスト
マー樹脂からなる基材シートの表面に、透明オレフィン
系熱可塑性エラストマー樹脂を溶融押し出しによりトッ
プシートとして積層すると同時にエンボス加工を施して
なる化粧シートにおいて、前記トップシートを多層共押
し出しにより形成し、そのうちの最表面にくる層を滑剤
を含有した滑剤樹脂層としたことを特徴とする化粧シー
ト。』である。そして、滑剤樹脂層に用いる滑剤が、脂
肪酸のアミド誘導体であること、また滑剤樹脂層におけ
る滑剤の添加量が0.1〜5重量%であることが、好ま
しい。
【0005】つまり、印刷基材上に設けるオレフィン系
熱可塑性エラストマー樹脂を2層以上の構成にし、表層
の樹脂層に透明性の高い滑剤を添加する事により、下層
の絵柄に影響なく、製造工程でのガイドローラーとの擦
れによる傷や製品となった後の表面上への擦り傷の発生
を低下させることができた。また、化粧シートはオーバ
ーコートをする必要が無く、滑剤も表層の樹脂部分だけ
に添加している為安価にできたのである。
【0006】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図面に基づき説明
する。図1は本発明の化粧シートの1例を示す縦断面図
である。この化粧シート25は、不透明なオレフィン系
熱可塑性エラストマー樹脂からなる基材シートの表面
に、透明オレフィン系熱可塑性エラストマー樹脂を溶融
押し出しによりトップシートとして積層すると同時にエ
ンボス加工を施したものである。そして、このトップシ
ートを多層共押し出しにより形成し、そのうちの最表面
にくる層を滑剤を含有した滑剤樹脂層29としたもので
ある。
【0007】即ち、本発明の化粧シート25は、不透明
オレフィン系熱可塑性エラストマー樹脂層32からなる
基材シートの表面側に直接あるいは印刷インキ31のよ
うな装飾層や接着性層を介して透明オレフィン系熱可塑
性エラストマー樹脂層30と滑剤樹脂層29とからなる
表面樹脂層(トップシート)が設けられてなる。
【0008】基材シートとして、オレフィン系熱可塑性
エラストマー樹脂を用いた場合には、表面樹脂層と基材
シートとの間で剥離し易い。また、押出コート(ext
rusion coating 以下、ECコートと言
う)法で表面樹脂層を積層する場合、溶融状態のポリオ
レフィン系樹脂は基材シートに接着しにくい傾向が大き
い。このような場合には、基材シートと表面樹脂層との
間に接着剤層を設け、表面樹脂層が基材シートから剥離
しにくいような化粧シートにすればよい。
【0009】本発明では、このような多層押し出し樹脂
による表面樹脂層(トップシート)を有するオレフィン
化粧シートを特に、安定した支えとなる水平な冷却ロー
ルが2本以上入ったステンレスベルト上に載せた形で、
そのまま冷却ロールが2本以上入った凹凸付き無端ステ
ンレスベルトの直下に入れるようにすれば、冷却容量が
増大し、高速でのエンボス加工ができる様になる。
【0010】本発明において冷却ロールは、金属やゴム
製のロールである。加工速度を上げる為には、数が多い
方が有利である。冷却ロールの温度は、エンボスの進行
とともに低くなるようにしておくとエンボスの入りが良
く効果的である。
【0011】もちろん、このような無端ステンレスベル
トを使用しない特開平8−90740号に記載された従
来のエンボスロールを用いるエンボス加工方法でも良
い。
【0012】基材シートに使用されるオレフィン系熱可
塑性エラストマー樹脂は以下に上げる〜の6種類が
ある。
【0013】(A)ソフトセグメントとしての熱可塑
性エラストマーと(B)ハードセグメントとしてのオレ
フィン系樹脂とを単純にブレンドしたもの。具体的に
は、オレフィン樹脂として、ポリエチレン、ポリプロピ
レン、エチレン・プロピレン共重合体、エチレン・ブテ
ン−1共重合体、プロピレン・ブテン−1共重合体、ポ
リブテン−1、ブテン−1・プロピレン・エチレン・3
元共重合体、ブテン−1・ヘキセン−1・オクテン−1
・3元共重合体、ポリメチルペンテン等の樹脂単独又は
2種以上混合したものが挙げられる。熱可塑性エラスト
マーとしては各種ゴム類が挙げられ、ゴム類としては、
ジエン系ゴム、水素添加ジエン系ゴム等であるが、中で
も水素添加ジエン系ゴムが好ましい。
【0014】水素添加ジエン系ゴムは、ジエン系ゴム分
子の二重結合の少なくとも一部分に水素原子を付加させ
てなるもので、ポリオレフィン系樹脂の結晶化を抑え、
柔軟性を向上させる。ジエン系ゴムは具体的には、イソ
プレンゴム、ブタジエンゴム、ブチルゴム、プロピレン
・ブタジエンゴム、アクリロニトリル・ブタジエンゴ
ム、アクリロニトリル・イソプレンゴム、スチレン・ブ
タジエンゴム等が挙げられる。オレフィンエラストマー
としては、2種類又は3種類以上のオレフィンと共重合
しうるポリエンを少なくとも1種加えた弾性共重合体で
あり、オレフィンはエチレン、プロピレン、α−オレフ
ィン等が使用され、ポリエンとしては、1,4ヘキサジ
エン、環状ジエン、ノルボルネン等が使用される。好ま
しいオレフィン系共重合体ゴムとしては、例えばエチレ
ン−プロピレン共重合体ゴム、エチレン−プロピレン−
非共役ジエンゴム、エチレン−ブタジエン共重合体ゴム
等のオレフィンを主成分とする弾性共重合体が挙げられ
る。
【0015】また、オレフィン系熱可塑性エラストマー
として、下記の〜を用いてもよい。
【0016】特公平6−23278号公報記載の
(A)数平均分子量Mnが25000以上、且つ重量平
均分子量Mwと数平均分子量Mnとの比Mw/Mn≦7
の沸騰ヘプタン可溶ポリプロピレン10〜90重量%
と、(B)メルトインデックスが0.1〜4g/10分
の沸騰ヘプタン不溶性ポリプロピレン90〜10重量%
との混合物からなる軟質ポリプロピレン。
【0017】特公昭53−21021号公報記載の如
き、(A)ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリメチル
ペンテン等のオレフィン重合体(結晶性高分子)をハー
ドセグメントとし、これに(B)部分架橋したエチレン
プロピレン共重合体ゴム、不飽和エチレン・プロピレン
・非共軛ジエン三元共重合体ゴム等のモノオレフィン共
重合体ゴムをソフトセグメントとし、これらを均一に配
合し、混合してなるオレフィン系エラストマー。(B)
モノオレフィンゴム/(A)オレフィン重合体=50/
50〜90/10(重量比)の割合で混合する。
【0018】特公昭53−34210号公報記載の如
き、(A)未架橋モノオレフィン共重合体ゴム(ソフト
セグメント)と、(B)オレフィン共重合体(結晶性ハ
ードセグメント)と架橋剤とを混合し、加熱し剪断応力
を加えつつ動的に部分架橋させてなるオレフィン系エラ
ストマー。(A)モノオレフィンゴム/(B)オレフィ
ン共重合体=60/40〜80/20(重量比)であ
る。
【0019】特公昭56−15751号公報記載の如
き、(a)アイソタクチックポリプロピレン、プロピレ
ン・エチレン共重合体、プロピレン・ブテン共重合体等
のペルオキシドと混合・加熱すると分子量を減じ、流動
性を増すペルオキシド分解型オレフィン重合体(ハード
セグメント)と、(b)エチレン・プロピレン共重合体
ゴム、エチレン・プロピレン・非共軛ジエン三元共重合
体ゴム等のペルオキシドと混合加熱することにより、架
橋して流動性が減じるペルオキシド架橋型モノオレフィ
ン共重合体ゴム(ソフトセグメント)、(c)ポリイソ
ブチレン、ブチルゴム等のペルオキシドと混合、加熱し
ても架橋せず、流動性が不変の、ペルオキシド非架橋型
炭化水素ゴム(ソフトセグメント兼流動性改質成分)、
及び(d)パラフィン系、ナフテン系、芳香族系等の鉱
物油系軟化剤、とを混合し、有機ペルオキシドの存在下
で動的に熱処理してなるオレフィン系エラストマー。
(a)が90〜40重量部、(b)が10〜60重量
部、(c)、及び(d)が5〜100重量部の配合比と
なる。
【0020】特開平2−139232号公報に記載の
如き、エチレン・スチレン・ブチレン共重合体からなる
オレフィン系エラストマー。
【0021】基材シートであるオレフィン系熱可塑性エ
ラストマー樹脂シートは、厚さ50〜500μm程度
で、延伸シート、未延伸シートのいずれも使用可能であ
るが、Vカット加工等の成形適正等は未延伸シートが良
好である。また、上記オレフィン系熱可塑性エラストマ
ー樹脂には必要に応じ顔料、染料、充填剤、発泡剤、難
燃剤、熱安定剤、紫外線吸収剤等を添加することができ
る。
【0022】基材シートは顔料又は染料からなる着色剤
を添加して着色するのが好ましい。用途に応じて着色透
明又は不透明(隠蔽性)着色とする。基材シートの着色
は一般的には被着体の表面を隠蔽することが可能なこと
から着色不透明が好ましい。また、他に必要に応じ、炭
酸カルシウム、シリカ(二酸化珪素)、アルミナ(酸化
アルミニウム)、硫酸バリウムの様な体質顔料(充填
剤)を添加する。
【0023】基材シートとして好ましいものとして、高
密度ポリエチレン樹脂、熱可塑性エラストマー、着色
剤、及び無機充填剤からなるシートが挙げられる。上記
高密度ポリエチレンとしては、比重が0.94〜0.9
6のポリエチレンであって、低圧法で得られる結晶化度
が高く分子に枝分かれ構造の少ない高分子を用いるのが
より好ましい。また、上記熱可塑性エラストマーとして
は、ジエン系ゴム、水素添加ジエンゴム、オレフィンエ
ラストマー等が挙げられる。熱可塑性エラストマーの添
加量としてはシート基材中に10〜60重量%、好まし
くは30重量%程度である。10重量%より低いと一定
荷重時伸度の変化が急峻になり過ぎ、また、破断時伸
度、耐衝撃性の低下が生じ、60%より高いと透明性、
耐候性及び耐クリープ性の低下が生じる。上記無機充填
剤としては、炭酸カルシウム、硫酸バリウム、クレー、
タルク等の粉末が、シート基材中に5〜60重量%程
度、好ましくは30重量%程度添加される。添加量が5
重量%より低いと耐クリープ変形性及び易接着性の低下
が生じ、60重量%より高いと破断時伸度及び耐衝撃性
の低下が生じる。
【0024】基材シートに添加される熱安定剤は、フェ
ノール系、サルファイト系、フェニルアルカン系、フォ
スファイト系、アミン系等公知のものであり、熱加工時
の熱変色等の劣化の防止性をより向上させる場合に用い
られる。難燃剤としては水酸化アルミニウム、水酸化マ
グネシウム等の粉末が挙げられる。紫外線吸収剤、光安
定剤は、樹脂により良好な耐候性(耐光性)を付与する
ためのものであり、その添加量は紫外線吸収剤、光安定
剤とも通常0.01〜0.15重量%程度である。一般
的には紫外線吸収剤と光安定剤とを併用するのが好まし
い。紫外線吸収剤としては、ベンゾトリアゾール、ベン
ゾフェノン、サリチル酸エステル等の有機物、又は0.
2μm径以下の微粒子状の酸化亜鉛、酸化セリウム、酸
化チタン等の無機物を用いることができる。光安定剤と
しては、ビス−(2,2,6,6−テトラメチル−4−
ピペリジニル)セバケート等のヒンダードアミン系ラジ
カル捕捉剤、ピペリジン系ラジカル捕捉剤等のラジカル
捕捉剤を用いることができる。なお、基材シートと表面
樹脂層の密着強度は紫外線により経時的に劣化するた
め、製造時に化粧シートとしての初期密着強度を確保す
るだけでは不十分であり、ウェザ・オ・メーター200
0時間(ブラックパネル63°C)照射後においてもな
おかつ化粧シートとして十分な密着強度をもたせるため
には、表面樹脂層に紫外線吸収剤を添加するとよい。こ
の紫外線吸収剤としては、種々の検討の結果、ベンゾト
リアゾール系紫外線吸収剤を0.1重量%以上添加する
か、或いはヒンダードアミン系ラジカル捕捉剤を0.1
重量%以上添加するとよい。
【0025】オレフィン系熱可塑性エラストマー樹脂シ
ートからなる基材シートは、上記材料をブレンドしたも
のをカレンダー製法等の常用の方法により製膜すること
で得られる。基材シートがポリオレフィン系樹脂シート
の場合の厚みは、50〜200μm程度、好ましくは、
100μm程度である。
【0026】本発明において、基材シートの表面には、
樹脂溶液を塗布して易接着層を形成したり、コロナ放電
処理、プラズマ処理等を行って、易接着処理を施しても
よい。易接着層(プライマー層或いはアンカー層とも言
う)の樹脂としては、アクリル、塩化ビニル−酢酸ビニ
ル共重合体、ポリエステル、ポリウレタン、塩素化ポリ
プロピレン、塩素化ポリエチレン等が用いられるが、特
にポリウレタンが好ましい。
【0027】本発明の化粧シートにおいては、基材シー
トの表面に装飾処理を施すことができる。例えば基材シ
ートの表面に印刷層等の模様層を設ける。模様層は基材
シートの易接着処理を施した表面或いは基材シート表面
に直接形成される。具体的には顔料添加による着色(透
明又は不透明)の模様印刷、金属薄膜の形成、エンボス
加工(加熱プレス)、ヘアライン加工等による凹凸模様
形成等による。印刷模様は、グラビア印刷、オフセット
印刷、シルクスクリーン印刷、転写シートからの転写印
刷等の公知の印刷法を用い、インキ(或いは塗料)にて
模様を形成する。模様としては、木目模様、石目模様、
布目模様、皮絞模様、幾何学図形、文字、記号、或いは
全面ベタ等がある。上記インキは、バインダーとして、
塩素化ポリエチレン、塩素化ポリプロピレン等の塩素化
ポリオレフィン、ポリエステル、ポリウレタン、アクリ
ル、酢酸ビニル、塩化ビニル・酢酸ビニル共重合体、セ
ルロース系樹脂、等を用い、1種又は2種以上混合して
用いる。またこれに顔料等を添加したものでもよい。金
属薄膜の模様層は、アルミニウム、クロム、金、銀、銅
等の金属を用い、真空蒸着、スパッタリング等の方法で
製膜することで形成できる。模様層は基材シート表面の
全面に設けても部分的に設けても何れでもよい。
【0028】化粧シートのエンボス加工は、オレフィン
系熱可塑性エラストマー樹脂からなる基材シート1の表
面に、多層押し出し機を用いて溶融したオレフィン系熱
可塑性エラストマー樹脂を多層積層し、同時に複数の冷
却ロールに掛け回される凹凸を設けた無端ステンレスベ
ルトに抱かせながら、この無端ステンレスベルトと複数
の冷却ロールに掛け回される無端ステンレスベルトとの
間に挟み込んで、冷却しながらエンボスを施してなるも
のである。エンボスの凹凸形状は、木目導管溝、石板表
面凹凸(花崗岩劈開面等)、布表面テクスチュア、梨
目、砂目、ヘアライン、万線条溝等である。更に必要に
応じ上記凹凸模様の凹部にワイピング法等により着色イ
ンキを充填してもよい。
【0029】接着性層のバインダー樹脂は、基材シート
と表面樹脂層を接着しうるものであればよく、アクリ
ル、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体、ポリエステル、
ポリウレタン、塩素化ポリエチレン、塩素化ポリプロピ
レン等が用いられる。接着性層の厚みは1〜20μmが
好ましく、更に好ましくは3〜5μmである。
【0030】上記アクリルとしては、ポリ(メタ)アク
リル酸メチル、ポリ(メタ)アクリル酸エチル、ポリ
(メタ)アクリル酸プロピル、ポリ(メタ)アクリル酸
ブチル、(メタ)アクリル酸メチル・(メタ)アクリル
酸ブチル共重合体、(メタ)アクリル酸エチル・(メ
タ)アクリル酸ブチル共重合体、エチレン・(メタ)ア
クリル酸メチル共重合体、スチレン・(メタ)アクリル
酸メチル共重合体等の(メタ)アクリル酸エステルを含
む単独又は共重合体からなるアクリル樹脂〔但し、此処
で(メタ)アクリルとはアクリル又はメタアクリルを意
味するものとする。〕。
【0031】上記ポリウレタンとはポリオール(多価ア
ルコール)を主剤とし、イソシアネートを架橋剤(硬化
剤)とするポリウレタンである。上記ポリオールは、分
子中に2個以上の水酸基を有するもので、例えばポリエ
チレングリコール、ポリプロピレングリコール、アクリ
ルポリオール、ポリエステルポリオール、ポリエーテル
ポリオール等が挙げられる。上記イソシアネートは、分
子中に2個以上のイソシアネート基を有する多価イソシ
アネートが用いられる。例えば、2−4トリレンジイソ
シアネート、キシリレンジイソシアネート、4−4ジフ
ェニルメタンジイソシアネート等の芳香族イソシアネー
ト、或いはヘキサメチレンジイソシアネート、イソホロ
ンジイソシアネート、水素添加トリレンジイソシアネー
ト、水素添加ジフェニルメタンジイソシアネート等の脂
肪族イソシアネートが用いられる。
【0032】押し出し樹脂による表面樹脂層は、オレフ
ィン系熱可塑性エラストマー樹脂を主成分とするもので
あり、上記の装飾層や接着性層の表面に、溶融した状態
の樹脂をECコート法を用いたラミネートの手段で、基
材シートの表面側に積層される。表面樹脂層の厚みは、
10〜500μm程度に形成され、好ましくは30〜1
20μmである。表面樹脂層として予め製膜されたシー
トを張り合わせて用いる場合、該シートは延伸シート、
未延伸シートのいずれでも使用可能であるが、Vカット
加工等の成形適性が良好なことからは、未延伸シートが
好ましい。
【0033】好ましい表面樹脂層として、アイソタクチ
ックポリプロピレンとアクタチックポリプロピレンとの
混合系からなる、複合立体構造を有する無色又は着色透
明な軟質ポリプロピレン系樹脂からなるシートがある。
このポリプロピレン系樹脂は具体的には、(A)(イ)
マグネシウム、チタン、ハロゲン原子及び電子供与体を
必須成分として含有する固体触媒成分、(ロ)有機アル
ミニウム化合物、及び(ハ)一般式〔化1〕
【化1】 (式中のR1 は炭素数1〜20のアルキル基、R2 は炭
素数1〜10の炭化水素基、水酸基又はニトロソ基、m
は1〜6の整数、nは0又は1〜(6−m)の整数であ
る)で表されるアルコキシ基含有芳香族化合物の組合わ
せからなる触媒の存在下、プロピレンを重合させること
により得られる、数平均分子量(Mn)が25,000
以上で、且つ重量平均分子量(Mw)と数平均分子量
(Mn)との比(Mw/Mn)が7以下の沸騰ヘプタン
可溶性ポリプロピレン(アタクチックポリプロピレン)
10〜90重量%と、(B)メルトインデックスが0.
1〜4g/10分の沸騰ヘプタン不溶性ポリプロピレン
(アイソタクチックポリプロピレン)90〜10重量%
とからなる軟質ポリプロピレン樹脂組成物が挙げられ
る。
【0034】上記軟質ポリプロピレン樹脂組成物は、破
断伸び(Tb )が400%以上、好ましくは500〜7
00%、100%伸長後の残留伸び(PS100 )が80
%以下、好ましくは50〜75%、及び破断時応力(M
B )と降伏時応力(MY )との比(MB /MY )が1.
0以上、好ましくは1.5〜3.5の範囲にあることが
望ましい。
【0035】上記軟質ポリプロピレン樹脂組成物におい
ては、(A)成分のアタクチックポリプロピレンとし
て、沸騰ヘプタンに可溶性であって、数平均分子量(M
n)が2,5000以上、好ましくは30,000〜6
0,000の範囲にあり、かつ重量平均分子量(Mw)
と数平均分子量(Mn)との比Mw/Mnが7以下、好
ましくは2〜6の範囲にあるものが用いられる。このM
nが25,000未満のものやMw/Mn比が7を超え
るものでは得られる樹脂における該アタクチックポリプ
ロピレンの力学的特性への寄与効果が十分に発揮され
ず、得られる樹脂の破断時応力(MB )と降伏時応力
(MY )とのひが1.0未満になったり、100%伸長
後の残留伸び(PS100 )が80%を超えたりして、望
ましくない。
【0036】上記(A)成分のアタクチックポリプロピ
レンはプロピレンの単独重合体であってもよいし、プロ
ピレン単位と40重量%以下、好ましくは30重量%以
下の他の炭素数2〜30のα−オレフィン単位とを含有
するプロピレン共重合体であってもよい。また、このア
タクチックポリプロピレンは1種用いてもよいし、2種
以上組み合わせて用いてもよい。このような(A)成分
のアタクチックポリプロピレンは公知の方法(特開昭6
3−243106号公報等)によって製造することがで
きる。
【0037】上記軟質ポリプロピレン樹脂組成物におい
ては、(B)成分として、メルトインデックス(MI)
が0.1〜4g/10分の沸騰ヘプタン不溶性の結晶性
アイソタクチックポリプロピレンが用いられる。このメ
ルトインデックスが0.1g/10分未満では溶融特性
が低く、シート成形が困難になるし、4g/10分を超
えると機械的強度が不充分となってVカット加工が良好
に行えなくなる虞れがある。上記(B)成分のアイソタ
クチックポリプロピレンは、アイソタクチックの立体規
則性を有するプロピレン単独重合体であってもよいし、
該立体規則性を有するプロピレンと他のα−オレフィン
との共重合体であってもよい。このα−オレフィンとし
ては炭素数2〜8のもの、例えばエチレン、ブテン−
1、ペンテン−1、ヘプテン−1、オクテン−1などが
好ましく、中でもエチレン及びブテン−1が好適であ
る。また該共重合体としては、前記の他のα−オレフィ
ン単位を通常40重量%以下、好ましくは30重量%以
下含有するブロック共重合体やランダム共重合体が用い
られる。
【0038】この(B)成分のアイソタクチックポリプ
ロピレンの好ましいものとしては、プロピレン単独重合
体、及びエチレン単位1〜30重量%、好ましくは3〜
25重量%を含有するプロピレンとエチレンとのランダ
ム共重合体又はブロック共重合体が挙げられる。このよ
うなアイソタクチックポリプロピレンの製造は、従来の
結晶性ポリプロピレンの製造と同様に行うことができ
る。
【0039】上記軟質ポリプロピレン樹脂組成物におい
ては、この(B)成分のアイソタクチックポリプロピレ
ンは1種用いてもよいし、2種以上を組合わせてもよ
い。また、前記(A)成分のアタクチックポリプロピレ
ンと(B)成分のアイソタクチックポリプロピレンは、
(A)成分の含有量が10〜90重量%、好ましくは2
5〜80重量%で、(B)成分の含有量が90〜10重
量%、好ましくは75〜20重量%になるような割合で
用いられる。該(A)成分の含有量が10重量%未満で
は、樹脂の降伏時応力(MY )が大きくなりすぎて、破
断時応力(MB )と降伏時応力(MY )との比MB /M
Y 比が1.0未満となり、かつ100%伸長後の残留伸
び(PS100 )も80%より大きくなってしまう。一方
含有量が90重量%を超えると破断時応力(MB )が小
さくなりすぎて、該MB /MY 比が1.0未満となり、
かつ機械的強度が低下する虞れがある。また、(B)成
分の比率を高くすることにより、得られる軟質ポリプロ
ピレンのヤング率は高くなる。(A)成分と(B)成分
の特に好ましい比率は1:1である。
【0040】本発明の化粧シートにおいて表面樹脂層の
うち、最表面にくる層は、オレフィン系熱可塑性エラス
トマー樹脂に滑剤を0.1〜5重量%の範囲で含有させ
た滑剤樹脂層である。0.1重量%以下ではその効果が
不足し、5重量%以上ではブリードする滑剤によりエン
ボス化粧シートの表面の艶が高くなり不都合である。ま
た、滑剤がボイド等の核になりやすくフィルム層の透明
性を低下させる原因となる。
【0041】滑剤としては、脂肪族炭化水素、高級脂肪
族アルコール、脂肪酸、脂肪酸金属塩、脂肪酸のエステ
ルあるいはアミド誘導体(ステアリン酸アミド、オレイ
ン酸アミド、エルシン酸アミド等)、無機系ではゼオラ
イト等を用いることができるが、透明性が高く印刷絵柄
の意匠性を損なうことのない脂肪酸のアミド誘導体特に
ステアリン酸アミドを主成分とする滑剤が好ましい。
【0042】本発明の化粧シートの表面樹脂層には、紫
外線吸収剤、光安定剤、充填剤、難燃剤、発泡剤等の各
種添加剤を必要に応じて添加することができる。
【0043】また、表面樹脂層の表面には必要に応じて
装飾処理を施してもよい。装飾処理は基材シートの装飾
処理と同様の手段を用いることができる。例えば、表面
樹脂層の表面にエンボス加工、ヘアライン加工等による
凹凸模様を賦形した化粧シートである。上記装飾処理は
表面樹脂層の全面にわたっても或いは部分的でもいずれ
でもよい。
【0044】また特に図示しないが、表面樹脂層の表面
には、表面の保護と艶を調整する目的で、艶調整保護コ
ート層を設けることができる。該保護コート層は塩素化
ポリオレフィン、2液硬化ポリウレタン樹脂、電離放射
線硬化性樹脂等が用いられる。また、該保護コート層を
艶消しにする場合は、艶消(光拡散)剤を添加する。艶
消剤としては、炭酸カルシウム、シリカ、アルミナ、硫
酸バリウム、ウレタン樹脂ビーズ、ポリカーボネート樹
脂ビーズ等の粒径1〜30μm程度の微粒子が用いられ
る。保護コート層は1〜100μm程度に形成される。
【0045】化粧シートを建築内外装用、建具・家具等
の表面化粧用、車両内装用等に用いる場合は、下記
(1)〜(9)の機能を備えているのがより好ましい。 (1)ポリ塩化ビニル並みの熱成形性。特に温度変化に
伴う一定荷重時伸度の変化がポリ塩化ビニルとほぼ同等
の緩やかで連続的に変化する特性をそなえていること。
また、加熱→冷却に伴って、強度低下等の材料力学的特
性の劣化が生じないこと。 (2)耐クリープ性が良好なこと。外装材や内装材には
建具や家具による定荷重が長時間かけられる場合が多
く、クリープ変形が生じると、荷重部分がめくれたり剥
がれたりする。従って、極力クリープ変形が生じない材
料であることが好ましい。 (3)耐寒折り曲げ強度が良好なこと。寒冷時にVカッ
ト加工等の折り曲げ加工を行うと応力緩和が不充分な場
合は、折り曲げ部に白化、亀裂、破断等が生じ易くな
る。 (4)耐有機溶媒性が良好なこと。化粧シートと被着体
を接着する接着剤中の溶剤により化粧シートが膨潤・変
形するのを防止できる。多層構造の化粧シートを得る場
合も同様である。 (5)破断時伸度、耐衝撃強度が高いこと。Vカット加
工時の折り曲げ部の亀裂を防止するための特性である。 (6)適度な曲げ弾性率を持つこと。曲げ加工部での化
粧シートの追従性が十分となる。 (7)透明性が良好であること。 (8)エンボス加工等に伴う加熱と冷却が加わっても再
結晶による白化、濁りを生じないこと。 (9)耐候性に優れること。
【0046】上記の特性を満足するための好ましい基材
シート及び表面樹脂層の材質は、基材シートとしては、
高密度ポリエチレン樹脂、熱可塑性エラストマー、着色
剤、及び無機充填剤からなるシートが挙げられ、また、
表面樹脂層としてはアイソタクチックポリプロピレンと
アタクチックポリプロピレンとの混合系からなる複合立
体構造を有する無色又は着色透明な軟質ポリプロピレン
系樹脂シートが挙げられる。
【0047】本発明の化粧シートは、他の被着体(裏打
材)に積層することもできる。被着体としては、各種素
材の平板状、曲面板等の板状材、シート、立体形状物等
の各種形状、材質が用いられる。化粧シートは各種被着
体に積層し、所定の成形加工等を施して、各種の用途に
用いられる。例えば、壁、天井、床等建築物の内装、窓
枠、扉、手摺等の建具の表面化粧、家具又は弱電・OA
機器のキャビネットの表面化粧、自動車、電車等の車両
内装、航空機内装、窓硝子の化粧等がある。
【0048】
【実施例】
実施例1 オレフィン系熱可塑性エラストマー樹脂からなる厚さ1
00μmの基材シート(日本石油化学株式会社製の商品
名『ソフトレックス』)に柾目柄印刷を施して印刷シー
トとした。
【0049】上記印刷シートにおける印刷面の上に、多
層押し出し機により溶融状態の透明オレフィン系熱可塑
性エラストマーを2層で押し出してトップシートとして
積層し、これと同時にエンボス加工を施した。この実施
例では、印刷面側の層にアイソタクティックポリプロピ
レンとアタクティックポリプロピレンの混合系ポリプロ
ピレンからなる三井石油化学工業株式会社製の商品名
『タフマーXR110T』を使用し、最表面側の層はこ
れにステアリン酸アミドからなる滑剤1重量%とブロッ
キング防止剤0.5重量%とを含有させたものを使用し
た。積層したトップシートにおける基材シート側のオレ
フィン系熱可塑性エラストマー樹脂層の厚さは80μ
m、滑剤樹脂層の厚さは20μmである。
【0050】実施例2 オレフィン系熱可塑性エラストマー樹脂からなる厚さ1
00μmの基材シート(日本石油化学株式会社製の商品
名『ソフトレックス』)に柾目柄印刷を施して印刷シー
トとした。
【0051】上記印刷シートにおける印刷面の上に、多
層押し出し機により溶融状態の透明オレフィン系熱可塑
性エラストマーを2層で押し出してトップシートとして
積層し、これと同時にエンボス加工を施した。この実施
例では、印刷面側の層にアイソタクティックポリプロピ
レンとアタクティックポリプロピレンの混合系ポリプロ
ピレンからなる出光石油化学工業株式会社製の商品名
『E−2600』を使用し、最表面側の層はこれにステ
アリン酸アミドからなる滑剤1.5重量%とブロッキン
グ防止剤0.5重量%とを含有させたものを使用した。
積層したトップシートにおける基材シート側のオレフィ
ン系熱可塑性エラストマー樹脂層の厚さは100μm、
滑剤樹脂層の厚さは10μmである。
【0052】実施例3 オレフィン系熱可塑性エラストマー樹脂からなる厚さ1
00μmの基材シート(日本石油化学株式会社製の商品
名『ソフトレックス』)に柾目柄印刷を施して印刷シー
トとした。
【0053】上記印刷シートにおける印刷面の上に、多
層押し出し機により溶融状態の透明オレフィン系熱可塑
性エラストマーを3層で押し出してトップシートとして
積層し、これと同時にエンボス加工を施した。この実施
例では、印刷面側に易接着層として出光石油化学工業株
式会社製の商品名『ポリタック』を使用し、中間層にア
イソタクティックポリプロピレンとアタクティックポリ
プロピレンの混合系ポリプロピレンからなる出光石油化
学工業株式会社製の商品名『E−2600』を使用し、
最表面側の層はこれにステアリン酸アミドからなる滑剤
1重量%とブロッキング防止剤0.5重量%とを含有さ
せたものを使用した。積層したトップシートにおける易
接着層の厚さは10μm、中間層の厚さは70μm、滑
剤樹脂層の厚さは20μmである。
【0054】
【発明の効果】 印刷基材上にオレフィン系熱可塑性エラストマー樹脂
を積層した後に、2液硬化型のオーバーコート樹脂をコ
ートする方式と比較して安価である。 耐擦り傷性能については滑剤を入れない場合と比較し
て良好である。 滑剤の添加による印刷絵柄の曇りがない。 2層共押し出しの表層のみに滑剤を含む為、滑剤のブ
リードにより、トップシートと印刷基材シートとの密着
が経時で低下しない。 高温で多層溶融押し出ししてエンボスを入れる為、エ
ンボスの再現性が良い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の化粧シートの1例を示す縦断面図であ
る。
【符号の説明】
25 化粧シート 29 滑剤樹脂層 30 透明オレフィン系熱可塑性エラストマー樹脂層 31 印刷インキ 32 不透明オレフィン系熱可塑性エラストマー樹脂層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI B32B 25/04 B32B 25/04 27/00 27/00 E 27/32 27/32 Z 31/30 31/30 B44C 3/02 B44C 3/02 A C08K 5/20 C08K 5/20 C08L 23/12 C08L 23/12 // B29K 23:00 B29L 7:00 9:00

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 不透明なオレフィン系熱可塑性エラスト
    マー樹脂からなる基材シートの表面に、透明オレフィン
    系熱可塑性エラストマー樹脂を溶融押し出しによりトッ
    プシートとして積層すると同時にエンボス加工を施して
    なる化粧シートにおいて、前記トップシートを多層共押
    し出しにより形成し、そのうちの最表面にくる層を滑剤
    を含有した滑剤樹脂層としたことを特徴とする化粧シー
    ト。
  2. 【請求項2】 滑剤樹脂層に用いる滑剤が、脂肪酸のア
    ミド誘導体である請求項1に記載の化粧シート。
  3. 【請求項3】 滑剤樹脂層における滑剤の添加量が0.
    1〜5重量%である請求項1または請求項2に記載の化
    粧シート。
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