JPH10257977A - 自動製パン機 - Google Patents

自動製パン機

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Publication number
JPH10257977A
JPH10257977A JP6583397A JP6583397A JPH10257977A JP H10257977 A JPH10257977 A JP H10257977A JP 6583397 A JP6583397 A JP 6583397A JP 6583397 A JP6583397 A JP 6583397A JP H10257977 A JPH10257977 A JP H10257977A
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JP
Japan
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bread
kneading
motor
dough
blade
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JP6583397A
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English (en)
Inventor
Yasuhiro Kakimoto
泰洋 垣本
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 羽根によるパン材料の飛びちりをおさえ、高
い外観品位を持つパンができ、パン混練時の振動と騒音
を抑えたコンパクトで軽量な自動製パン機を提供するこ
とを目的とする。 【解決手段】 パン材料を入れる略四角形の断面形状を
したパン焼き型9と、パン焼き型9の底部に軸支される
ネリ羽根10と、ネリ羽根10を駆動するモーター5を
備え、前記ネリ羽根10の高さを軸心近傍をのぞき約1
5mm以下とした自動製パン機。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、主に所定のパン材
料を機器に準備するだけで自動的にパンの製造を行うこ
とができる一般家庭で使用する自動製パン機に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】近年、家庭用の自動製パン機においてパ
ンの出来映え・品質はもちろんのこと機器のコンパクト
化、運転音の静音化に対するユーザー・ニーズが高まっ
ている。
【0003】以下に従来の自動製パン機の一例について
説明する。図12は、従来の自動製パン機の断面図であ
る。図13は、従来の自動製パン機のパン生地混練用の
羽根である。羽根は、水平方向に延びた水平突起部と、
軸心近傍から垂直に延びた垂直突起部を有する形状であ
る。
【0004】図12において、基台1はその上部に加熱
手段であるヒーター2を内蔵した焼成室3を、パン焼き
型取り付け台4により挟持して固定しており、下面には
モーター5を固定している。モーター5は4極単相誘導
モーターである。また、基台1は、下端部で底板6によ
り、板金製のボデー7を挟持して固定している。8は焼
成室3を覆う開閉自在の蓋である。
【0005】パン焼き型9は、パン焼き型取り付け台4
に着脱自在に配設されており、パン焼き型9の中央底部
には上方に混練手段としての羽根10を、下方には従動
コネクター11を取りつけた軸12が回転自在に軸支さ
れる。従動コネクター11は、パン焼き型取り付け台4
に回転自在に軸支されている軸13に設けた駆動コネク
ター14に係合し、大プーリー15、ベルト16、小プ
ーリー17を介してモーター5により羽根10が回転で
きる。
【0006】電源基板18は、ヒーター2、モーター5
に電力を供給するための電気回路基板であり、樹脂製の
基板台19を介し基台1上に固定されている。マイコン
基板20は、電源基板18が駆動するヒーター2、モー
ター5のスイッチングを行うトライアック、リレー等の
電子部品へ制御命令を出す電気回路基板であり、制御手
段を含むものである。そして、ケーブル21にて電源基
板18に接続されている。
【0007】以上のように構成された自動製パン機につ
いて、以下その動作を説明する。パン焼き型9にパン材
料を入れ運転すると、マイコン基板20から発せられる
命令により、電源基板18上のトライアック、リレー等
のスイッチングが行われ、ヒーター2、モーター5を制
御し、パン生地の混練工程、発酵工程、発酵工程の間に
行われるガス抜き工程を順次行い、最後に焼成室3内を
130℃〜200℃程度の高温に加熱し、パンを焼き上
げる焼成工程を行う。
【0008】混練工程時にパン生地を練り込む羽根10
は、高さが端部で約30mm程度、大プーリー15と小
プーリー17の速度比は5:1程度であり、これらの条
件と羽根10がパン生地から受ける負荷からモーター5
は4極単相誘導モーターの場合出力が最低でも30〜4
0W程度は必要となる。そのため、一般的にはモーター
の出力確保およびコイル温度抑制のために洗濯機用に開
発された大きなモーターをベースにコイル線径、ターン
数を変更することにより自動パン焼き機用モーターとし
て使用することが多かった。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記従来
の構成では、混練工程時初期における小麦粉、砂糖、塩
等を主とした粉類と、水、牛乳等の水分類の粉合わせ時
に羽根の高さが高いため、羽根の攪拌の勢いにより粉が
飛び散り、焼成室内が汚れるという問題があった。ま
た、焼成室内に飛び散った粉は焼成工程時にヒーターの
加熱により発煙し、蒸気口から製品の外部へ漏れ出すた
め、使用者に不安感と臭い等による不快感を与えてい
た。
【0010】また、混練工程時の中期および終期におい
て粉と水分が十分に混ざりパン生地状態になった時、パ
ン生地は羽根によりパン焼き型内を激しく動きながら練
り込まれる。そのため、パン焼き型は激しく振動するこ
ととなり、騒音の原因となっていた。また、ガス抜き工
程時には、羽根の回転によりパン生地内に発生したガス
を抜くが、その際パン生地表面には羽根のガス抜き跡が
おおきく残り、出来上がりのパンの表面が荒れ外観品位
を損なっていた。
【0011】また、羽根の高さは約30mmと高いた
め、パン生地から受ける負荷が大きく、そのため羽根を
まわすための回転トルクを大きくしなければならない
が、大プーリーと小プーリーの軸間距離寸法および大プ
ーリーの直径寸法は、製品全体のコンパクト化の観点か
ら制約を受け、小プーリーの直径寸法の小径化は小プー
リーに対するベルトの掛り角度が小さくなり、ベルトス
リップの原因となるため、モーターの高トルク化、高出
力化によりパン生地の高負荷に対応している。しかし、
そのためにモーターは洗濯機用の大きなモーター(出力
30W以上が主流)の流用が主となり製品のコンパクト
化、軽量化の妨げとなっていた。
【0012】本発明は、上記従来の問題点を解決するも
ので、羽根によるパン材料の飛びちりをおさえ、高い外
観品位を持つパンができ、パン混練時の振動と騒音を抑
えたコンパクトで軽量な自動製パン機を提供することを
目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記従来の課題を解決す
るために本発明は、練り羽根の高さを軸心近傍をのぞき
約15mm以下としたものであり、また、パン材料の負
荷の程度により練り羽根の形状が変形するものである。
これらの構成により、混練工程時のパン材料の焼成室内
への飛び散りを抑制するとともに、羽根がパン生地から
受ける負荷が小さくなるために混練時のパン焼き型内で
のパン生地の動きか少なく低振動となり、低い出力のモ
ーターでもパン生地の混練を可能としたものである。
【0014】
【発明の実施の形態】請求項1記載の発明は、練り羽根
の高さを軸心近傍をのぞき15mm以下としたもので、
パン材料混練時にパン焼き型からパン材料が飛び散るの
を防ぎ、焼成室がパン材料により汚れることを防ぐこと
ができる。また、パン材料混練時にパン焼き型内でパン
生地が練り羽根の回転により激しく動くことがないため
混練時の騒音を抑えることができる。
【0015】また、請求項2記載の発明は、練り羽根の
高さを軸心近傍をのぞき15mm以下とし、モーターの
出力を30W以下としたものであり、パン材料混練時に
パン焼き型からパン材料が飛び散るのを防ぎ、焼成室が
パン材料により汚れることを防ぐことができる。また、
パン材料混練時にパン焼き型内でパン生地が練り羽根の
回転により激しく動くことがないため混練時の騒音を抑
えることができる。また、モーターの出力が低くより小
型のモーターになるため軽量、コンパクトな機器を実現
することができる。
【0016】また、請求項3記載の発明は、練り羽根の
高さを軸心近傍をのぞき15mm以下とし、モーターの
出力を30W以下としたとともに、パン焼き型の断面形
状を略正方形としたものであり、パン材料混練工程終了
時のパン焼き型内の粉残りを防ぐことができる。
【0017】また、請求項4記載の発明は、パン材料の
負荷の程度により練り羽根の形状が変形するものであ
り、練り羽根が受けるパン材料の負荷をコントロールす
ることができ、低い出力のモーターでのパン材料混練が
可能となる。そのため、より小型のモーターを使用で
き、軽量、コンパクトな機器を実現することができる。
【0018】また、請求項5記載の発明は、練り羽根が
弾性材料からなるため、単純で安価に練り羽根の受ける
パン材料の負荷コントロールができる。
【0019】また、請求項6記載の発明は、負荷検知手
段によるパン材料混練時の負荷情報によりモーターの出
力を制御するため、パン材料の量に関係なく最適な強さ
でパン生地練りを行うことができる。
【0020】また、請求項7記載の発明は、負荷検知手
段によるパン材料混練時の負荷情報によりパン材料混練
時間を決定するため、パン材料の量に関係なく最適混練
時間でパン生地練りを行うことができる。
【0021】また、請求項8記載の発明は、負荷検知手
段によるパン材料混練時の負荷情報により製パン工程に
おけるガス抜き時のモーターの動作を決定するため、パ
ン材料の量に関係なく最適ガス抜きを行うことができ
る。
【0022】
【実施例】以下、その発明の実施例について添付図面を
参照しつつ説明する。なお、同一構成部品については、
同じ符号を付し説明は省略する。
【0023】(実施例1)図1〜図4において、基台1
はその上部に加熱手段であるヒーター2を内蔵した焼成
室3を、パン焼き型取り付け台4により挟持して固定し
ており、下面にはモーター5を固定している。モーター
5は4極単相誘導モーターであり最高出力は28Wであ
る。また基台1は、下端部で底板6により、板金製のボ
デー7を挟持して固定している。8は焼成室3を覆う開
閉自在の蓋である。
【0024】パン焼き型9は、パン焼き型取り付け台4
に着脱自在に配設されており、パン焼き型9の中央底部
には上方に混練手段としての羽根10を、下方には従動
コネクター11を取りつけた軸12が回転自在に軸支さ
れる。
【0025】羽根10は、水平方向に延びた水平突起部
と、軸心近傍から垂直に延びた垂直突起部を有する形状
である。
【0026】従動コネクター11は、パン焼き型取り付
け台4に回転自在に軸支されている軸13に設けた駆動
コネクター14に係合し、大プーリー15、ベルト1
6、小プーリー17を介してモーター5により羽根10
が回転できる。大プーリー15と小プーリー17の速度
比は5.4:1となっている。
【0027】電源基板18は、ヒーター2、モーター5
に電力を供給するための電気回路基板であり、樹脂製の
基板台19を介し基台1上に固定されている。マイコン
基板20は、電源基板18が駆動するヒーター2、モー
ター5のスイッチングを行うトライアック、リレー等の
電子部品へ制御命令を出す電気回路基板であり、制御手
段を含むものである。そして、ケーブル21にて電源基
板18に接続されている。
【0028】以上のように構成された自動製パン機につ
いて、以下その動作を説明する。パン焼き型9にパン材
料を入れ運転すると、マイコン基板20から発せられる
命令により電源基板18上のトライアック、リレー等の
スイッチングが行われ、ヒーター2、モーター5を制御
し、パン生地の混練工程、発酵工程、発酵工程の間に行
われるガス抜き工程を順次行い、最後に焼成室3内を1
30℃〜200℃程度の高温に加熱し、パンを焼き上げ
る焼成工程を行う。
【0029】混練工程時にパン生地を練り込む羽根10
は、高さが端部で約15mmと低くなっている。大プー
リー15と小プーリー17の速度比は5.4:1であ
る。羽根10の高さが高いと羽根がパン生地から受ける
負荷が大きくなり、高さが約20mmをこえると本実施
例ではモーターがロックする。
【0030】羽根10は高さ約15mmと低く、また、
パン材料の底部で回転しているため、パン材料混練時に
パン生地全体が激しく混練・運動することがなく、パン
焼き型からパン材料が飛び散ることがない。そのため焼
成室がパン材料により汚れることを防ぐことができる。
【0031】また、パン材料混練時にパン焼き型内でパ
ン生地が練り羽根の回転により激しく動くことがないた
め混練時の騒音を抑えることができる。これにより、従
来の自動製パン機のパン生地混練音が約40dB(A)で
あったのに対し、約35dB(A)に抑えることが可能と
なる。
【0032】また、羽根10が高さ約15mmと低いた
めにパン生地から受ける負荷トルクが約13Kgf・c
mと小さい。そのため出力約28Wと低出力で小型のモ
ーターを使用することが可能となる。したがって、軽
量、コンパクトな機器を実現することができる。
【0033】さらに、モーターの出力を約28Wと低く
することにより、パン材料を練り込む為の仕事率は低く
なるが、出力の高いモーターを使用する場合に比べ混練
時間を長くしているため、混練工程終了時のパン生地温
度、グルテンの生成等の物性は、ほぼ同じ状態となる。
【0034】パン生地の最適混練時間はパン生地量、パ
ンの種類、混練後の発酵工程の時間・温度、ガス抜きの
強さにより左右され一義的には決まらないが、図4に本
実施例におけるモーター出力とパン材料650g時の最
適練り時間の関係を示す。参考として羽根10の高さが
30mmと高い場合の同時間も示す。
【0035】なお、本実施例のモーター5は扇風機に使
用するモーターのコイルの線径とターン数を変更したも
のを流用している。また、ガス抜き工程時には羽根10
の回転によりパン生地内に発生したガスを抜くが、羽根
10は高さ約15mmと低いため、ガス抜き時の羽根1
0によるパン生地表面荒れを抑え、出来上がりのパンの
外観品位を向上させることができる。
【0036】また、図5に示すように、パン焼き型9は
l寸法とm寸法がほぼ等しく、容器断面形状が略正方形
となっている。パン焼き型9のl寸法とm寸法が大きく
違う長方形断面の場合には、小麦粉、砂糖、塩等を主と
した粉類と、水、牛乳等の水分類の混合が不十分となり
パン焼き型内のコーナー部に粉残りが発生しやすいが、
本実施例ではl寸法とm寸法がほぼ等しく、容器断面形
状が略正方形となっている為、パン焼き型内のコーナー
部への粉残りを防ぐことができる。
【0037】また、羽根10のステンレスのバネ材をシ
リコンゴムでモールドすることにより、パン材料の負荷
の程度により練り羽根の形状が変形するようにしてい
る。パン材料混練時にパン材料により羽根10が受ける
負荷トルクは、パン生地のグルテン生成状態およびパン
生地のパン焼き型内での位置・姿勢により、時々刻々変
化する。そのパン生地の最大負荷を想定し、最大負荷時
に羽根10がロックしないようにするためには、通常8
00g程度のパン生地負荷の場合には、羽根10の軸ト
ルクは約25Kgf・cm以上必要となる。そのために
洗濯機用の大きなモーターの流用が必要となり、製品の
コンパクト化、軽量化の妨げとなる。
【0038】しかし、本実施例の羽根10はステンレス
のバネ材をシリコンゴムでモールドしたものであり、図
6に示すように、パン材料の負荷の程度により練り羽根
の形状が変形するものである為、受けるパン材料の負荷
をコントロールすることができ、低い出力のモーターで
のパン材料混練が可能となる。そのため、より小型のモ
ーターを使用でき、軽量、コンパクトな機器を実現する
ことができる。また、モータのロックによるコイル温度
の上昇を防ぎモーターの発煙・発火等の不安全を防止す
ることができる。
【0039】(実施例2)次に、本発明の制御回路につ
いて図7を用いて説明する。本実施例の構成部品につい
ては、本発明の実施例1と同じため、同一符号を付し説
明は省略する。図7において、パン生地を練り込む羽根
10の受ける負荷とモーター5の出力特性によりモータ
ー5の回転数は決まる。4極単相誘導モーターであるモ
ーター5は回転数が決まるとモーターの電流値が決まる
ため、電流値を検知することによりパン生地負荷を推定
することができる。
【0040】図7のモーター回路は、パン材料混練初期
においてはスイッチ21はAの位置にある。パン材料混
練を5分間行った時点で、負荷検知手段である電流検知
手段22により検知されたモーター5の電流値の情報は
マイコン基盤19に送られる。この電流情報によりパン
生地量が推定される。それによりマイコン基盤19の命
令が発せられ、スイッチ23がA,BまたはCに選択さ
れる。スイッチ23のA、BまたはCの位置によりモー
ター5の回路がかわり、モーター5の出力が弱、中また
は強の三段階にかわる。これによりパン材料の量に関係
なく最適な強さでパン生地練りを行うことができる。ま
た、Dを選択すると、回路は切断され、混練動作は停止
する。すなわち、図8に示すような状態になる。また、
本発明の自動製パン機は図9に示すような工程を順次経
て製パンを行うものである。
【0041】(実施例3)本実施例の構成部品について
は、本発明の実施例1と同じため、同一符号を付し説明
は省略する。パン生地を練り込む羽根10の受ける負荷
とモーター5の出力特性によりモーター5の回転数は決
まる。4極単相誘導モーターであるモーター5は回転数
が決まるとモーターの電流値が決まるため、電流値を検
知することによりパン生地負荷を推定することができ
る。
【0042】図9に示すように、パン材料混練を5分間
行った時点で、電流検知手段22により検知されたモー
ター5の電流値の情報はマイコン基盤20に送られる。
この電流情報によりパン生地量が推定される。その情報
によりパン混練工程の時間を決定し、最適な時間パン材
料を混練する。パン生地質量と、最適混練時間との関係
を示すグラフを図10に示す。
【0043】このように、本実施例によれば、パン材料
の量に関係なく最適混練時間でパン生地練りを行うこと
ができ、美味しいパンを製造することができる。
【0044】(実施例4)本実施例の構成部品について
は、本発明の実施例1と同じため同一符号を付し説明は
省略する。パン生地を練り込む羽根10の受ける負荷と
モーター5の出力特性によりモーター5の回転数は決ま
る。
【0045】4極単相誘導モーターであるモーター5は
回転数が決まるとモーターの電流値が決まるため、電流
値を検知することによりパン生地負荷を推定することが
できるパン材料混練を5分間行った時点で電流検知手段
22により検知されたモーター5の電流値の情報はマイ
コン基盤20に送られる。
【0046】この電流情報によりパン生地量が推定され
る。その情報によりガス抜き工程時のモーターON時間
を決定し、最適な時間ガス抜きを行う。パン生地質量
と、最適ガス抜き時間との関係を示すグラフを図11に
示す。
【0047】なお、ガス抜き工程は図8に示されるよう
に、工程中複数回行われるが全てのガス抜き工程につい
て適応することができる。
【0048】したがって、パン材料の量に関係なく最適
ガス抜きを行うことができ、美味しいパンを製造するこ
とができる。
【0049】
【発明の効果】このように請求項1記載の発明によれ
ば、練り羽根の高さを軸心近傍をのぞき約15mm以下
としているので、パン材料混練時にパン焼き型からパン
材料が飛び散るのを防ぎ、焼成室がパン材料により汚れ
ることを防ぐことができる。また、パン材料混練時にパ
ン焼き型内でパン生地が練り羽根の回転により激しく動
くことがないため混練時の騒音を抑えることができる。
【0050】また、請求項2記載の発明によれば、請求
項1記載の発明に加え、モーターの出力を30W以下と
しているので、パン材料混練時にパン焼き型からパン材
料が飛び散るのを防ぎ、焼成室がパン材料により汚れる
ことを防ぐことができる。また、パン材料混練時にパン
焼き型内でパン生地が練り羽根の回転により激しく動く
ことがないため混練時の騒音を抑えることができる。ま
た、モーターの出力が低くより小型のモーターになるた
め軽量、コンパクトな機器を実現することができる。
【0051】また、請求項3記載の発明によれば、パン
焼き型の断面形状を略正方形としているので、パン材料
混練工程終了時のパン焼き型内の粉残りを防ぐことがで
きる。
【0052】また、請求項4記載の発明によれば、パン
材料の負荷の程度により練り羽根の形状が変形するよう
にしているので、練り羽根が受けるパン材料の負荷をコ
ントロールすることができ、低い出力のモーターでのパ
ン材料混練が可能となる。そのため、より小型のモータ
ーを使用でき、軽量、コンパクトな機器を実現すること
ができる。
【0053】また、請求項5記載の発明によれば、練り
羽根は弾性材料を具備したものとしているので、単純で
安価に練り羽根の受けるパン材料の負荷コントロールが
できる。
【0054】また、請求項6記載の発明によれば、負荷
検知手段によるパン材料混練時の負荷情報によりモータ
ーの出力を制御するようにしているので、パン材料の量
に関係なく最適な強さでパン生地練りを行うことができ
る。
【0055】また、請求項7記載の発明によれば、負荷
検知手段によるパン材料混練時の負荷情報によりパン材
料混練時間を決定するようにしているので、パン材料の
量に関係なく最適混練時間でパン生地練りを行うことが
できる。
【0056】また、請求項8記載の発明によれば、負荷
検知手段によるパン材料混練時の負荷情報により製パン
工程のガス抜き時における前記モーターの動作を決定す
るようにしているので、パン材料の量に関係なく最適ガ
ス抜きを行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1の形態を示す自動製パン機の
全体構成断面図
【図2】同、自動製パン機の羽根の側面図
【図3】同、自動製パン機におけるパン材料の混練状態
を示した模式図
【図4】同、自動製パン機のモーター出力と最適練り時
間の関係を示す図
【図5】同、自動製パン機のパン焼き型の平面図
【図6】同、自動製パン機におけるパン材料の混練状態
を示した模式図
【図7】本発明の実施例2に示す自動製パン機のモータ
ー回路図
【図8】同、自動製パン機のモーター回路図
【図9】本発明の自動製パン機の調理工程図
【図10】本発明の実施例3におけるパン生地質量と最
適混練時間との関係を示す図
【図11】本発明の実施例4におけるパン生地質量と最
適ガス抜き時間との関係を示す図
【図12】従来例における自動製パン機の断面図
【図13】従来例における自動製パン機の羽根の側面図
【符号の説明】
5 モーター 9 パン焼き型 10 練り羽根 19 マイコン基板 22 電流検知手段

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 パン材料を入れるパン焼き型と、前記パ
    ン焼き型の底部に軸支される練り羽根と、練り羽根を駆
    動するモーターを備え、前記練り羽根の高さを軸心近傍
    をのぞき約15mm以下とした自動製パン機。
  2. 【請求項2】 モーターの出力を30W以下とした請求
    項1記載の自動製パン機。
  3. 【請求項3】 パン焼き型の断面形状を略正方形とした
    請求項1または2記載の自動製パン機。
  4. 【請求項4】 パン材料を入れるパン焼き型と、パン焼
    き型の底部に軸支される練り羽根と、練り羽根を駆動す
    るモーターを備え、パン材料の負荷の程度により前記練
    り羽根の形状が変形することを特徴とした自動製パン
    機。
  5. 【請求項5】 練り羽根は弾性材料を具備した請求項4
    記載の自動製パン機。
  6. 【請求項6】 パン材料を入れるパン焼き型と、パン焼
    き型の底部に軸支される練り羽根と、練り羽根を駆動す
    るモーターと、パン材料混練時に前記練り羽根にかかる
    負荷を検知する負荷検知手段と、前記モーターの出力を
    制御する制御手段とを備え、前記負荷検知手段によるパ
    ン材料混練時の負荷情報により前記モーターの出力を制
    御する自動製パン機。
  7. 【請求項7】 パン材料を入れるパン焼き型と、前記パ
    ン焼き型の底部に軸支される練り羽根と、前記練り羽根
    を駆動するモーターと、パン材料混練時に前記練り羽根
    にかかる負荷を検知する負荷検知手段と、前記モーター
    の出力を制御する制御手段とを備え、前記負荷検知手段
    によるパン材料混練時の負荷情報によりパン材料混練時
    間を決定する自動製パン機。
  8. 【請求項8】 パン材料を入れるパン焼き型と、前記パ
    ン焼き型の底部に軸支される練り羽根と、練り羽根を駆
    動するモーターと、パン材料混練時に前記練り羽根にか
    かる負荷を検知する負荷検知手段と、前記モーターの出
    力を制御する制御手段とを備え、前記負荷検知手段によ
    るパン材料混練時の負荷情報により製パン工程のガス抜
    き時における前記モーターの動作を決定する自動製パン
    機。
JP6583397A 1997-03-19 1997-03-19 自動製パン機 Pending JPH10257977A (ja)

Priority Applications (1)

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JP6583397A JPH10257977A (ja) 1997-03-19 1997-03-19 自動製パン機

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