JP2014090947A - 自動製パン器 - Google Patents

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晋介 佐々木
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卓 桐石
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Abstract

【課題】パン生地に加わる押圧力および引張り力を適切に制御し、グルテンのネットワーク構造を強く成長させることによって、グルテン膜のちぎれによる生地だれを防いで、大きく膨らんだパンを製パンできるようにする。
【解決手段】パン羽根5を駆動するためのモーター7の負荷を、応力検知手段40によって測定し、その応力が所定の範囲に収まるようにモーター7の回転数、トルクなどを制御することによって、パン生地に加わる応力である押圧力および引張り力を適切に保つことができ、グルテンのネットワーク構造を分断・損傷することなく、パン生地の粘弾性を強く保つ混練工程を実施することができる。これによって、発酵工程時に生地だれせずに、大きく膨らんだパンを製パンすることができる。
【選択図】図1

Description

本発明は自動製パン器に関するものである。
従来、市販の家庭用自動製パン器は、パン原料を入れたパン容器を本体内の焼成室に入れ、パン容器内のパン原料を混練手段で練り上げ(練り工程)、発酵工程を経た後に、パン容器をそのままパン焼き型としてパンを焼き上げる(焼成工程)仕組みのものが一般的である(例えば、特許文献1参照)。
混練手段としては、パン羽根と呼ばれる、パン容器に着脱自在に装着できて、かつパン容器に具備された軸に伴って回転する平板形状のものが一般的に用いられ、パン生地をパン容器の壁に押し付けるための、回転軸方向と略平行鉛直方向に延出するからみ部と、パン生地をパン容器の壁面とパン羽根のクリアランスに通すことで効率よく混練を実施するための、回転軸を含む主平面と略平行方向にパン容器の底面に沿い、かつパン容器の壁面方向に延出した延出羽根部を有する略L字状に構成した自動製パン器が発明されている(例えば、特許文献2参照)。
特許第3191645号公報 特許第2676809号公報
しかしながら、一方で、長い発酵時間を取る必要のあるフランスパンなどのハード系パンの製パン時には、少ないイーストで長時間発酵させることで大きく膨らんだパンを焼くために、発酵が進み気泡が大きくなるとグルテン膜がちぎれ、パンがしぼんでしまうという課題を有していた。
グルテンは、弾力に富むが伸びにくい性質のグルテニンと、その逆に弾力は弱いが粘着力が強くて伸びやすい性質を持つグリアジンの2種類の蛋白質により形成される。
グルテニンとグリアジンがネットワーク構造を多く形成することで、粘弾性に富んだパン生地となる。混練工程において、パン生地に加わる押圧力および引張り力が、強い場合にはグルテンのネットワーク構造を損傷し、弱い場合にはネットワーク構造が成長せずに、パン生地の粘弾性は弱くなる。
本発明は、前記従来の課題を解決するもので、混練工程において小麦粉のタンパク質より生成されるグルテンを強く形成して、長時間の発酵にもグルテン膜がちぎれることなく、大きく膨らんだパンを製パンすることができる自動製パン器を提供することを目的とする。
本発明の発明者らは、前記従来の課題を解決するために鋭意検討を重ねた結果、以下のことを見出した。
即ち、グルテンを形成するグルテニンとグリアジンのネットワーク構造は、パン生地に
加える応力である押圧力および引張り力を適切に制御することによって強く成長し、長時間発酵による炭酸ガス気泡の膨張に耐えうる、強いパン生地を得ることができることを見出した。そしてこの知見によって本発明に想到した。
前記従来の課題を解決するために、本発明の自動製パン器は、パン生地に対して、適切な応力である押圧力および引張り力を加える混練工程を実施することで、グルテンのネットワーク構造を強く保ち、長時間の発酵にもグルテン膜がちぎれることなく、大きく膨らんだパンを製パンすることができる自動製パン器を提供することができる。
本発明の自動製パン器は、混練工程において、パン生地に適切な応力である押圧力および引張り力が加わるように制御することができるために、グルテンのネットワーク構造を損傷することなく、成長させることで強く保つことができる。損傷したグルテンのネットワーク構造は、長時間の発酵による炭酸ガス気泡の膨らみに耐え切れずに破れてしまう、いわゆる「生地だれ」の状態を引き起こす。逆に強く保たれたネットワーク構造を持つパン生地は、長時間の発酵にもグルテン膜がちぎれることなく、大きく膨らんだパンを製パンすることができる自動製パン器を提供することができるものである。
本発明の実施の形態1における自動製パン器の側断面図 本発明の実施の形態1における自動製パン器の応力検知手段の検知結果に基づく制御例を示す模式図 本発明の実施の形態2における自動製パン器の側断面図 本発明の実施の形態3における自動製パン器のパン羽根の上面図 本発明の実施の形態3における自動製パン器のパン羽根の正面図 本発明の実施の形態4における自動製パン器のパン羽根の側断面図
第1の発明は、モーターにより駆動される駆動コネクタを底部に設けた焼成室と、前記焼成室内に着脱自在に装着され、かつ、前記駆動コネクタによって駆動されるパン羽根を内底部に具備するパン容器とを有し、前記パン羽根は、前記駆動コネクタに係着されて従動する従動コネクタと、前記従動コネクタと一体で、かつ前記パン容器に回転自在に軸支される駆動軸に嵌合する羽根軸受部と、前記羽根軸受部から駆動軸と平行に平板状に突出する羽根板とを備え、パン生地を練り上げる混練工程において、パン生地に加わる応力を、所定範囲に制御する制御手段を設ける構成とした。
これによって、混練工程においてパン生地に対して、応力である押圧力および引張り力が強くかかることを抑制して、グルテンのネットワーク構造を損傷することなく強く保つことができて、長時間の発酵にもグルテン膜がちぎれることなく、大きく膨らんだパンを製パンすることができる自動製パン器を提供することができる。
第2の発明は、特に、第1の発明において、前記モーターまたは前記モーターが駆動する部材に掛かる応力を測定することで、パン生地にかかる応力を検知する応力検知手段を設け、前記応力検知手段が検知した応力値に応じて前記制御手段は前記モーターの回転速度、トルクなどを制御する構成とした。
これによって、混練工程においてパン生地に対して、応力である押圧力および引張り力が強くかかることを抑制して、グルテンのネットワーク構造を損傷することなく強く保つことができて、長時間の発酵にもグルテン膜がちぎれることなく、大きく膨らんだパンを製パンすることができる自動製パン器を提供することができる。
第3の発明は、特に、第1または第2の発明において、前記パン羽根の回転軸方向高さを、パン生地が前記パン羽根の回転時に、所定以上の応力を受けると前記パン羽根を乗り越える高さにする構成とした。
これによって、混練工程においてパン生地に対して、応力である押圧力および引張り力が強くかかることを抑制して、グルテンのネットワーク構造を損傷することなく強く保つことができて、長時間の発酵にもグルテン膜がちぎれることなく、大きく膨らんだパンを製パンすることができる自動製パン器を提供することができる。
第4の発明は、特に、第1から第3のいずれか1つの発明において、前記パン羽根の羽根板は、パン生地が前記パン羽根の回転時に所定以上の応力を受けると前記パン羽根を乗り越えるように、回転方向にスロープ状に傾斜させた構成とした。
これによって、混練工程においてパン生地に対して、応力である押圧力および引張り力が強くかかることを抑制して、グルテンのネットワーク構造を損傷することなく強く保つことができて、長時間の発酵にもグルテン膜がちぎれることなく、大きく膨らんだパンを製パンすることができる自動製パン器を提供することができる。
第5の発明は、特に、第1から第3のいずれか1つの発明において、前記パン羽根は、前記羽根軸受部と前記羽根板部はバネ構造部によって接続されて、所定以上の応力がパン生地にかかると、前記バネ構造部が前記パン羽根の回転方向に変形することによって応力を低減する構成としたものである。
これによって、混練工程においてパン生地に対して、応力である押圧力および引張り力が強くかかることを抑制して、グルテンのネットワーク構造を損傷することなく強く保つことができて、長時間の発酵にもグルテン膜がちぎれることなく、大きく膨らんだパンを製パンすることができる自動製パン器を提供することができる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、この実施の形態によって本発明が限定されるものではない。
(実施の形態1)
図1は本発明の第1の実施の形態における自動製パン器の側断面図である。
図1において、有底筒形状に構成した本体1には板金で構成した焼成室17が具備され、焼成室17内を加熱することができるシーズヒーター4と、焼成室17内の温度を検知できる庫内温度センサ16を備える。
焼成室17に着脱自在に装着することができる有底筒形状のパン容器2の内底部には、駆動軸である軸6がパン容器2の内外に貫通するように具備される。軸6に伴って回転するように、パン羽根5を着脱自在に軸6に嵌合させることができる。軸6はパン容器2の外側で従動コネクタ14が一体に構成される。
また、パン羽根5はパン容器2に回転自在に軸支される駆動軸である軸6に嵌合する羽根軸受部である軸受け部5cを備え、さらに、軸受け部5cから軸6の軸方向と平行に平板状に突出する羽根板である平板部5bを有している。
本体1のモーター7の回転動作が駆動コネクタ13に伝わるように、モーター7の駆動軸と一体に構成した小プーリー11と、駆動コネクタ13の回転軸と一体に構成した大プ
ーリー12をベルト15で接続してある。モーター7により駆動される駆動コネクタ13を焼成室17の底部に設けている。
パン容器2を本体1内部の焼成室17に設置する際に、従動コネクタ14と駆動コネクタ13が嵌合することによって、モーター7の回転動作が駆動コネクタ13を介して従動コネクタ14に伝わって、軸6を介してパン容器2内のパン羽根5を回転させることができる。
また、モーター7またはモーター7が駆動する部材に掛かる応力を測定することで、パン生地にかかる応力を検知する応力検知手段40と、パン生地を練り上げる混練工程において、応力検知手段40が検知した応力値に応じて、モーター7の回転速度、トルクなどを制御して、パン生地に加わる押圧力および引張り力などの応力を、所定範囲に制御する制御手段8を有している。
本体1の上部を覆う板金製の内蓋21は樹脂製の下蓋3aに係合、固定されている。また、内蓋21及び下蓋3aには、上下に連通する筒形状を有して、レーズンやナッツ類などを自動投入するための具材収納容器20を取り外し自在に固定することができる。
そして容器蓋20aは、具材収納容器20に回動自在に接続されており、容器蓋開手段20bによって容器蓋20aが閉じた状態で固定されている。
また、容器蓋20aの少なくとも底部は金属で構成されて、閉じた状態で内蓋21の一部を構成する。
本体1には、ロッド10bとロッド10bを支持するシリンダ10aで構成されたソレノイド10が配されている。ソレノイド10は、ロッド10bの動作を操作することにより、容器蓋開手段20bを動作させ具材収納容器20に対して、容器蓋20aを閉じた状態から開放する状態に連動させることが出来る。
また、下蓋3aにはドライイーストを自動投入するためのイースト収納部24を備えている。イースト投入手段25が内蓋21に押し当てられていることでイースト収納部24内にドライイーストを保持し、イースト投入手段25が内蓋21から離れることによって、ドライイーストをパン容器2に自動投入することができる。
ここで、製パン工程の最終工程である焼成工程時には、シーズヒーター4により焼成室17内の雰囲気は150〜230℃の高温となる。この時、内蓋21の表面も約150〜230℃の高温となり、下蓋3aの表面も約60〜90℃の温度となる。
このように、蓋体全体が加熱される為に、蓋体内にソレノイド10を配設すると、コイル線の温度による絶縁劣化、リード線の温度対策等に問題が生じるが、本実施の形態の構成によると、ソレノイド10を焼成時にも蓋体に比べ温度が低い本体1内に配設し、ロッド10bを介し動力伝達を行なっているために上記問題を解決することが出来る。
また、蓋3はヒンジ22を介し、本体1に扉状に取り付けているので蓋3を閉める時、内蓋21は本体1に当たる事により、かなりの衝撃、振動を受ける。この場合、約100g程度の重量部品であるソレノイド10をこの衝撃、振動に耐えうるように固定するには複数のネジ止め固定等の強固な固定が必要とされるが、上記構成の為にそれを必要としない。また、蓋3内にソレノイド10を配設する場合に比べ、スペースを必要とせず蓋体を薄くすることが可能となる。
また、上蓋3bは下蓋3aにヒンジ23を介して回動自在に接続され、パン焼成時の蒸気もれなどを防ぐ役割を果たす。また、図1において具材収納容器20は上方向が開かない構成で表現してあるが、上方向に開く構成でも良い。その場合は、具材収納容器20を蓋3に装着した状態でも、上蓋3bを開けることによって具材収納容器20に具材を収納することができる。
以上のように構成された本実施の形態の自動製パン器について、以下、製パン工程とその動作、作用について説明する。
まず、ユーザはレシピを参照してあらかじめ計量した小麦粉、水、バター、砂糖といったパン材料を、パン容器2に投入する。そして、イースト収納部24にドライイーストを入れて操作入力表示部9を操作して選択した製パン工程を実行する。
製パン工程をスタートすると、制御手段8はモーター7を駆動させてパン羽根5を回転させて、パン生地を混練する混練工程が開始される。小麦粉と水が混ぜられて一体のパン生地となり、パン羽根5の回転によって、パン羽根5がパン生地をパン容器2の壁面の凸部2aに押し付けることにより、パン生地には応力として押圧力がかかる。
また、押し付けられたパン生地の一部は、粘性によってパン容器2の壁面に付着し、パン羽根5がパン生地を回転させることによって、パン生地に応力として引張り力が加わる。この押圧力と、引張り力によってパン生地内のグルテンのネットワークが成長して、強いパン生地が形成される。
しかしながら、押圧力もしくは引張り力が強い場合には、グルテンのネットワーク構造を分断・損傷してしまう。また、押圧力もしくは引張り力が弱い場合には、グルテンのネットワーク構造が成長しないために、粘弾性の弱いパン生地となる。
そこで、モーター7にかかる負荷である応力を測定することで、パン生地にかかる応力である押圧力および引張り力を検知する応力検知手段40が配されている。
応力検知手段40が検知した応力値である負荷を測定することによって、押圧力もしくは引張り力を検知した結果に基づいて、制御手段8によりモーター7の回転数、トルクなどを制御することで、パン生地にかかる応力である押圧力および引張り力を適切に制御することができる。
ここで、図2は本発明の第1の実施の形態における自動製パン器の応力検知手段40による検知結果に基づく制御例を示す模式図である。
図2に示すように、混練工程おいて、パン羽根5の回転に伴って、パン生地が応力である押圧力または引張り力を受けてパン羽根5にかかる負荷が増えていくことを応力検知手段40が検知する。応力検知手段40の検知結果であるパン羽根5にかかる負荷が上限しきい値を超えると、例えば、制御手段8はモーター7の回転数を下げ、応力検知手段40の検知結果であるパン羽根5にかかる負荷が下限しきい値を下回ると制御手段8はモーター7の回転数を上げることによって、パン羽根5にかかる負荷を所定範囲内に保ち、パン生地にかかる応力である押圧力および引張り力を所定の範囲に保持するように制御手段8は制御することができる。
以上のように本実施の形態においては、モーター7にかかる負荷情報を元に、パン生地にかかる応力を応力検知手段40が検知して、応力である押圧力および引張り力を所定の範囲に保持するように制御手段8がモーター7の回転数、トルクなどを制御することによって、混練工程においてパン生地中のグルテンのネットワーク構造を、分断・損傷するこ
となく強く保つ混練を実施することができて、長時間の発酵にもグルテン膜がちぎれることなく、大きく膨らんだパンを製パンすることができる自動製パン器を提供することができる。
(実施の形態2)
図3は本発明の第2の実施の形態における自動製パン器の側断面図である。なお、実施の形態1と構成が同じところは説明を省略し、その差異について説明する。
図3において、パン羽根5の回転軸方向高さは、パン生地がパン羽根5の回転時に、所定以上の応力である押圧力および引張り力を受けるとパン羽根5を乗り越える高さに構成している。ここで、パン羽根5の回転軸方向高さは、パン容器2の内底部からの高さを基準としている。
したがって、混練工程において、パン生地に対する応力である押圧力、もしくは引張り力が所定以上に高まった際には、パン羽根5の回転軸方向高さが、パン羽根5の上方にパン生地が逃げるように設定されているため、パン生地に対する応力である押圧力、もしくは引張り力が所定以上かからない。
以上のように本実施の形態においては、パン生地にかかる応力である押圧力および引張り力を所定以下に保持することができ、混練工程においてパン生地中のグルテンのネットワーク構造を、分断・損傷することなく強く保つ混練を実施することができて、長時間の発酵にもグルテン膜がちぎれることなく、大きく膨らんだパンを製パンすることができる自動製パン器を提供することができる。
(実施の形態3)
図4は本発明の第3の実施の形態における自動製パン器のパン羽根の上面図、図5は本発明の第3の実施の形態における自動製パン器のパン羽根の正面図である。なお、実施の形態1と構成が同じところは説明を省略し、その差異について説明する。
図4、図5において、パン羽根5の羽根板である平板部5bを、パン羽根5の回転方向に対してスロープ状に傾斜させた構成としている。混練工程において、パン生地に対する応力である押圧力、もしくは引張り力が所定以上に高まった際には、パン羽根5の平板部5bを、パン羽根5の回転方向に対してスロープ状に傾斜させたことによって、パン羽根5の上方にパン生地が逃げることとなり、パン生地に対する応力である押圧力、もしくは引張り力が所定以上かからない。
以上のように本実施の形態においては、パン生地にかかる応力である押圧力および引張り力を所定以下に保持することができ、混練工程においてパン生地中のグルテンのネットワーク構造を、分断・損傷することなく強く保つ混練を実施することができて、長時間の発酵にもグルテン膜がちぎれることなく、大きく膨らんだパンを製パンすることができる自動製パン器を提供することができる。
(実施の形態4)
図6は本発明の第4の実施の形態における自動製パン器のパン羽根の側断面図である。なお、実施の形態1と構成が同じところは説明を省略し、その差異について説明する。
図6において、パン羽根5の羽根板である平板部5bは、羽根軸受部である軸受け部5cとバネ構造部5d(図6)を介して接続される構成としている。バネ構造部5dは、平板部5bをパン羽根5の回転方向に変形させる構成である。混練工程において、パン生地に対する応力である押圧力、もしくは引張り力が所定以上に高まった際には、パン羽根5
のバネ構造部5dがパン羽根5の回転方向に変形することによって、パン生地にかかる応力を逃がすことができ、パン生地に対する応力である押圧力、もしくは引張り力が所定以上かからない。
以上のように本実施の形態においては、パン生地にかかる応力である押圧力および引張り力を所定以下に保持することができ、混練工程においてパン生地中のグルテンのネットワーク構造を、分断・損傷することなく強く保つ混練を実施することができて、長時間の発酵にもグルテン膜がちぎれることなく、大きく膨らんだパンを製パンすることができる自動製パン器を提供することができる。
以上のように、本発明にかかる自動製パン器は、パン生地にかかる応力である押圧力、引張り力を適切に制御することによって、パン生地中のグルテンを強く保持することができて、長時間の発酵にも生地だれを起こしにくいことが期待でき、フランスパンなど、長時間の発酵工程を要する自動製パン器の用途に有効である。
1 本体
2 パン容器
2a 凸部
3 蓋
3a 下蓋
3b 上蓋
4 シーズヒーター
5 パン羽根
5b 平板部
5c 軸受け部
5d バネ構造部
6 軸
7 モーター
8 制御手段
9 操作入力表示部
10 ソレノイド
11 小プーリー
12 大プーリー
13 駆動コネクタ
14 従動コネクタ
15 ベルト
16 庫内温度センサ
17 焼成室
20 具材収納容器
20a 容器蓋
20b 容器蓋開手段
21 内蓋
22、23 ヒンジ
24 イースト収納部
25 イースト投入手段
40 応力検知手段

Claims (5)

  1. モーターにより駆動される駆動コネクタを底部に設けた焼成室と、
    前記焼成室内に着脱自在に装着され、かつ、前記駆動コネクタによって駆動されるパン羽根を内底部に具備するパン容器とを有し、
    前記パン羽根は、前記駆動コネクタに係着されて従動する従動コネクタと、前記従動コネクタと一体で、かつ前記パン容器に回転自在に軸支される駆動軸に嵌合する羽根軸受部と、前記羽根軸受部から駆動軸と平行に平板状に突出する羽根板とを備え、
    パン生地を練り上げる混練工程において、パン生地に加わる応力を、所定範囲に制御する制御手段を設けた自動製パン器。
  2. 前記モーターまたは前記モーターが駆動する部材に掛かる応力を測定することで、パン生地にかかる応力を検知する応力検知手段を設け、前記応力検知手段が検知した応力値に応じて前記制御手段は前記モーターの回転速度、トルクなどを制御する請求項1に記載の自動製パン器。
  3. 前記パン羽根の回転軸方向高さを、パン生地が前記パン羽根の回転時に、所定以上の応力を受けると前記パン羽根を乗り越える高さに構成する請求項1または2に記載の自動製パン器。
  4. 前記パン羽根の羽根板は、パン生地が前記パン羽根の回転時に所定以上の応力を受けると前記パン羽根を乗り越えるように、回転方向にスロープ状に傾斜させた構成とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の自動製パン器。
  5. 前記パン羽根は、前記羽根軸受部と前記羽根板はバネ構造部によって接続されて、所定以上の応力がパン生地にかかると、前記バネ構造部が前記パン羽根の回転方向に変形することによって応力を低減する請求項1〜3のいずれか1項に記載の自動製パン器。
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