JPH1025787A - ノズル装置及びそれを用いた温水洗浄装置 - Google Patents
ノズル装置及びそれを用いた温水洗浄装置Info
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- JPH1025787A JPH1025787A JP19835196A JP19835196A JPH1025787A JP H1025787 A JPH1025787 A JP H1025787A JP 19835196 A JP19835196 A JP 19835196A JP 19835196 A JP19835196 A JP 19835196A JP H1025787 A JPH1025787 A JP H1025787A
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- Japan
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- nozzle
- reflector
- cleaning liquid
- nozzle device
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- Bidet-Like Cleaning Device And Other Flush Toilet Accessories (AREA)
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 ノズルを固定させることにより構成を簡単に
でき、且つ、ノズル先端部が汚れにくくする。 【解決手段】 水圧室21内が洗浄水で満杯状態となり
水圧室21内の圧力がコイルばね27の付勢力を上廻っ
て環状基部25cを斜め右下方向に摺動させる。リフレ
クタ本体25a及び偏向部25bは、ケーシング17か
ら便槽内へと進出を開始する。環状基部25cが固定ノ
ズル23の位置に達すると、内側突出部23bが円形貫
通孔25dに収容され、蓋体25eが内側突出部23b
によって開かれる。リフレクタ本体25a及び偏向部2
5bは、ケーシング17外へと伸び切った状態にある。
容積の拡大した水圧室21内に溜まっている洗浄水が固
定ノズル23を通じてノズルユニット5外部に噴射さ
れ、偏向部25bで反射されて人体局部へと導かれる。
洗浄水の噴射は、水圧室21内に洗浄水が残留していて
円形貫通孔25dが開いている間も継続されので、人体
局部の洗浄が終了した後も洗浄水が偏向部25bに向け
て引続き噴射される。
でき、且つ、ノズル先端部が汚れにくくする。 【解決手段】 水圧室21内が洗浄水で満杯状態となり
水圧室21内の圧力がコイルばね27の付勢力を上廻っ
て環状基部25cを斜め右下方向に摺動させる。リフレ
クタ本体25a及び偏向部25bは、ケーシング17か
ら便槽内へと進出を開始する。環状基部25cが固定ノ
ズル23の位置に達すると、内側突出部23bが円形貫
通孔25dに収容され、蓋体25eが内側突出部23b
によって開かれる。リフレクタ本体25a及び偏向部2
5bは、ケーシング17外へと伸び切った状態にある。
容積の拡大した水圧室21内に溜まっている洗浄水が固
定ノズル23を通じてノズルユニット5外部に噴射さ
れ、偏向部25bで反射されて人体局部へと導かれる。
洗浄水の噴射は、水圧室21内に洗浄水が残留していて
円形貫通孔25dが開いている間も継続されので、人体
局部の洗浄が終了した後も洗浄水が偏向部25bに向け
て引続き噴射される。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、洗浄便座に取付け
られるノズル装置及びそれを用いた温水洗浄装置の改良
に関するものである。
られるノズル装置及びそれを用いた温水洗浄装置の改良
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、温水洗浄装置において、洗浄水を
人体局部に噴射するためのノズル自身が伸縮自在に形成
され、このノズルが給水圧やモータの回転力等により伸
縮して人体局部を洗浄する構成の装置が知られている。
人体局部に噴射するためのノズル自身が伸縮自在に形成
され、このノズルが給水圧やモータの回転力等により伸
縮して人体局部を洗浄する構成の装置が知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記装置で
は、ノズルを伸縮自在に保持するために構成が複雑化す
るという問題点がある。また、上記装置では、人体局部
を洗浄するためにノズル先端部を人体局部の下方に位置
させる必要があるので、ノズル先端部が汚れる可能性が
高い。よって、上記ノズルを伸縮自在に保持するための
構成に加えて、ノズル先端部に付着した汚れを洗浄する
ための構成も必要になるから、更に構成が複雑化すると
いう問題点もあった。
は、ノズルを伸縮自在に保持するために構成が複雑化す
るという問題点がある。また、上記装置では、人体局部
を洗浄するためにノズル先端部を人体局部の下方に位置
させる必要があるので、ノズル先端部が汚れる可能性が
高い。よって、上記ノズルを伸縮自在に保持するための
構成に加えて、ノズル先端部に付着した汚れを洗浄する
ための構成も必要になるから、更に構成が複雑化すると
いう問題点もあった。
【0004】従って本発明の目的は、ノズルを固定させ
ることにより構成を簡単にでき、且つ、ノズル先端部が
汚れにくくしようとすることにある。
ることにより構成を簡単にでき、且つ、ノズル先端部が
汚れにくくしようとすることにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の第1の側面に従
うノズル装置は、局部洗浄のために噴射した洗浄液が便
槽に受けられるよう設置されるもので、洗浄液を噴射す
るための、所定位置に固定されたノズルと、このノズル
から噴射された洗浄液を反射して所望の方向に導くリフ
レクタとを備える。
うノズル装置は、局部洗浄のために噴射した洗浄液が便
槽に受けられるよう設置されるもので、洗浄液を噴射す
るための、所定位置に固定されたノズルと、このノズル
から噴射された洗浄液を反射して所望の方向に導くリフ
レクタとを備える。
【0006】本発明の第1の側面によれば、洗浄液を噴
射するためのノズルを所定位置に固定し、このノズルか
ら噴射された洗浄液をリフレクタで反射して所望の方向
に導くこととしたので、ノズルを伸縮自在に保持するた
めの構成が不要である。よって装置構成を従来装置の構
成より簡単にできる。
射するためのノズルを所定位置に固定し、このノズルか
ら噴射された洗浄液をリフレクタで反射して所望の方向
に導くこととしたので、ノズルを伸縮自在に保持するた
めの構成が不要である。よって装置構成を従来装置の構
成より簡単にできる。
【0007】本発明の第1の側面に係る好適な実施形態
では、ノズルは、便槽の溢れ面から所定高さ離れた位置
にて固定される。また、リフレクタは、便槽に対して進
退自在に形成される。リフレクタの駆動源としては、ノ
ズル装置に供給される洗浄液の液圧が用いられる。
では、ノズルは、便槽の溢れ面から所定高さ離れた位置
にて固定される。また、リフレクタは、便槽に対して進
退自在に形成される。リフレクタの駆動源としては、ノ
ズル装置に供給される洗浄液の液圧が用いられる。
【0008】上記構成によれば、ノズルが便槽の溢れ面
から所定高さ離れた位置に固定されているので、便槽の
汚水によってノズル先端部が汚れることはない。このた
め、従来装置のような汚水の逆流防止のためにノズル装
置の給水路にバキュームブレーカや、エアーギャップ等
を設けなくて済む。また、リフレクタが便槽方向に進出
した場合に、仮に便槽の汚水や人体局部からの汚物によ
って汚れたとしても、ノズルから噴射される洗浄液によ
って洗浄されるので、リフレクタのみを特別に洗浄する
ための構成を必要としない。
から所定高さ離れた位置に固定されているので、便槽の
汚水によってノズル先端部が汚れることはない。このた
め、従来装置のような汚水の逆流防止のためにノズル装
置の給水路にバキュームブレーカや、エアーギャップ等
を設けなくて済む。また、リフレクタが便槽方向に進出
した場合に、仮に便槽の汚水や人体局部からの汚物によ
って汚れたとしても、ノズルから噴射される洗浄液によ
って洗浄されるので、リフレクタのみを特別に洗浄する
ための構成を必要としない。
【0009】上記と別の好適な実施形態では、リフレク
タは、大部分が装置本体に収容されるリフレクタ本体
と、リフレクタ本体のノズル装置から常時露出している
先端においてリフレクタ本体から所定の傾斜角度で設け
られた、洗浄液を所定方向に反射するための偏向部とを
備える。
タは、大部分が装置本体に収容されるリフレクタ本体
と、リフレクタ本体のノズル装置から常時露出している
先端においてリフレクタ本体から所定の傾斜角度で設け
られた、洗浄液を所定方向に反射するための偏向部とを
備える。
【0010】この偏向部によってノズルから噴射された
洗浄液が所望の方向、即ち、人体局部に噴射される訳で
ある。
洗浄液が所望の方向、即ち、人体局部に噴射される訳で
ある。
【0011】また、上記と別の好適な実施形態では、リ
フレクタ本体と偏向部とは別部材で構成され、偏向部
は、傾斜角度から所定角度回転可能にリフレクタ本体に
よって支持されており、ノズルから所定温度以上の洗浄
液が噴射されたとき、この洗浄液を所定方向とは異なる
方向に導くよう、偏向部を上述した傾斜角度から強制的
に所定角度回転させる回転手段を備える。
フレクタ本体と偏向部とは別部材で構成され、偏向部
は、傾斜角度から所定角度回転可能にリフレクタ本体に
よって支持されており、ノズルから所定温度以上の洗浄
液が噴射されたとき、この洗浄液を所定方向とは異なる
方向に導くよう、偏向部を上述した傾斜角度から強制的
に所定角度回転させる回転手段を備える。
【0012】この構成により、万一、所定温度以上の洗
浄液がノズルから噴射された場合でも、これが人体局部
に噴射することがないので、使用者が火傷等を負う虞は
なく安全であり、安心して使用できる。
浄液がノズルから噴射された場合でも、これが人体局部
に噴射することがないので、使用者が火傷等を負う虞は
なく安全であり、安心して使用できる。
【0013】また、上記と別の好適な実施形態では、ノ
ズルから噴射される洗浄液温度が所定温度以下になった
とき、回転手段によって強制的に回転させられた偏向部
を元の傾斜角度に復帰させる復帰手段を更に備える。
ズルから噴射される洗浄液温度が所定温度以下になった
とき、回転手段によって強制的に回転させられた偏向部
を元の傾斜角度に復帰させる復帰手段を更に備える。
【0014】この構成によれば、ノズルから噴射される
洗浄液温度が所定温度以下になったとき復帰手段によっ
て偏向部を元の傾斜角度に自動的に復帰させることがで
きるので、使い勝手が良い。
洗浄液温度が所定温度以下になったとき復帰手段によっ
て偏向部を元の傾斜角度に自動的に復帰させることがで
きるので、使い勝手が良い。
【0015】また、上記と別の好適な実施形態では、偏
向部は、ノズルから噴射される洗浄液を所望の方向に導
くために湾曲したパイプ状部材を備えており、このパイ
プ状部材は、比較的大きい洗浄液取入れ口と、比較的小
さい洗浄液吐出口とを有する。
向部は、ノズルから噴射される洗浄液を所望の方向に導
くために湾曲したパイプ状部材を備えており、このパイ
プ状部材は、比較的大きい洗浄液取入れ口と、比較的小
さい洗浄液吐出口とを有する。
【0016】この構成によれば、ノズルから噴射された
洗浄水は、偏向部において比較的大きい洗浄液取入れ口
からパイプ状部材内に入り、比較的小さい洗浄液吐出口
を通ることにより集中し、この状態で所定の方向に噴射
されることとなるので、供給された洗浄水を人体局部へ
無駄なく噴射することができる。
洗浄水は、偏向部において比較的大きい洗浄液取入れ口
からパイプ状部材内に入り、比較的小さい洗浄液吐出口
を通ることにより集中し、この状態で所定の方向に噴射
されることとなるので、供給された洗浄水を人体局部へ
無駄なく噴射することができる。
【0017】また、上記と別の好適な実施形態では、偏
向部は、ノズルから噴射される洗浄液を所望の方向に導
くためにリフレクタ本体から所定方向に滑らかに湾曲し
ており、偏向部の断面形状は、先端に向うにつれて曲率
の大きい円弧形状から曲率の小さい円弧形状に変化し、
先端に至って最も曲率の小さい半円形状になるよう形成
されている。
向部は、ノズルから噴射される洗浄液を所望の方向に導
くためにリフレクタ本体から所定方向に滑らかに湾曲し
ており、偏向部の断面形状は、先端に向うにつれて曲率
の大きい円弧形状から曲率の小さい円弧形状に変化し、
先端に至って最も曲率の小さい半円形状になるよう形成
されている。
【0018】この構成によれば、上記実施形態と相違し
て偏向部にパイプ状部材を用いていないから、清掃が比
較的簡単にできるという利点がある。
て偏向部にパイプ状部材を用いていないから、清掃が比
較的簡単にできるという利点がある。
【0019】
【実施の形態】以下、本発明の実施の形態を、図面によ
り詳細に説明する。
り詳細に説明する。
【0020】図1は、本発明の一実施形態に係る温水洗
浄装置の全体構成を示すブロック図である。
浄装置の全体構成を示すブロック図である。
【0021】上記装置は、図示のように、バルブユニッ
ト1と、熱交換器ユニット(熱交ユニット)3と、ノズ
ルユニット5とを備える。
ト1と、熱交換器ユニット(熱交ユニット)3と、ノズ
ルユニット5とを備える。
【0022】バルブユニット1は、上流側を給水源(図
示しない)に、また、下流側を熱交ユニット3及びバイ
パス流路14に夫々接続された給水路7と、給水路7に
上流側から下流側に向って順に設けられた減圧弁9、開
閉弁11、及び流量調整弁13とを備える。
示しない)に、また、下流側を熱交ユニット3及びバイ
パス流路14に夫々接続された給水路7と、給水路7に
上流側から下流側に向って順に設けられた減圧弁9、開
閉弁11、及び流量調整弁13とを備える。
【0023】減圧弁9は、給水源(図示しない)から供
給される水の圧力を、内機が耐え得る圧力まで下げるた
めのものである。開閉弁11は、給水源から供給される
洗浄水を断/続するためのもので、電動により開/閉さ
れる。流量調整弁13は、モータにより駆動され、給水
路7の断面積を調節することで給水源からの洗浄水供給
量を調整する。バイパス流路14は、給水路7内の水の
一部を熱交ユニット3を通さずに便槽Aに直接導くため
のもので、給水路7から分岐して便槽Aに達しており、
安全弁16を有する。この安全弁16は、給水路7内の
圧力を常に所定圧力以下に保持するためのもので、上記
圧力が所定値以上になるとバイパス流路14を自動的に
開いて給水路7内の圧力を減圧する。熱交ユニット3
は、熱交換器内配管を加熱することによりバルブユニッ
ト1側から熱交換器内配管に流入する洗浄水を所定温度
に暖めるための電気ヒータ15を内蔵する。更に、ノズ
ルユニット5は、熱交ユニット3から供給される洗浄水
を人体局部(図示しない)に噴射することにより、人体
局部(図示しない)を洗浄する。本実施形態では、ノズ
ルユニット5は、以下に説明するような構成を備える。
給される水の圧力を、内機が耐え得る圧力まで下げるた
めのものである。開閉弁11は、給水源から供給される
洗浄水を断/続するためのもので、電動により開/閉さ
れる。流量調整弁13は、モータにより駆動され、給水
路7の断面積を調節することで給水源からの洗浄水供給
量を調整する。バイパス流路14は、給水路7内の水の
一部を熱交ユニット3を通さずに便槽Aに直接導くため
のもので、給水路7から分岐して便槽Aに達しており、
安全弁16を有する。この安全弁16は、給水路7内の
圧力を常に所定圧力以下に保持するためのもので、上記
圧力が所定値以上になるとバイパス流路14を自動的に
開いて給水路7内の圧力を減圧する。熱交ユニット3
は、熱交換器内配管を加熱することによりバルブユニッ
ト1側から熱交換器内配管に流入する洗浄水を所定温度
に暖めるための電気ヒータ15を内蔵する。更に、ノズ
ルユニット5は、熱交ユニット3から供給される洗浄水
を人体局部(図示しない)に噴射することにより、人体
局部(図示しない)を洗浄する。本実施形態では、ノズ
ルユニット5は、以下に説明するような構成を備える。
【0024】図2は、本発明の一実施形態に係るノズル
ユニットの詳細構成を示す断面図であり、図3は、洗浄
動作時における上記ノズルユニットの各部の位置関係を
示す断面図である。
ユニットの詳細構成を示す断面図であり、図3は、洗浄
動作時における上記ノズルユニットの各部の位置関係を
示す断面図である。
【0025】ノズルユニット5は、図示のように、ケー
シング17と、洗浄水導入部19と、水圧室21と、固
定ノズル23と、リフレクタ25と、コイルばね27と
を備える。
シング17と、洗浄水導入部19と、水圧室21と、固
定ノズル23と、リフレクタ25と、コイルばね27と
を備える。
【0026】ケーシング17は、円筒状に形成されてい
て、便槽Aの上端面に対し所定の傾斜角度を呈し、且
つ、ケーシング17の下側端部が便槽の溢れ面29に対
し所定距離α(例えば、α≧25mm)を隔てて対向す
るよう、固定的に保持されている。
て、便槽Aの上端面に対し所定の傾斜角度を呈し、且
つ、ケーシング17の下側端部が便槽の溢れ面29に対
し所定距離α(例えば、α≧25mm)を隔てて対向す
るよう、固定的に保持されている。
【0027】洗浄水導入部19は、ケーシング17の上
側端部寄りの外周面に設けられ、給水路7を通じて熱交
ユニット3から供給される洗浄水を、ケーシング17の
内周面とリフレクタ25の環状基部35とにより画定さ
れる水圧室21に送り込む。
側端部寄りの外周面に設けられ、給水路7を通じて熱交
ユニット3から供給される洗浄水を、ケーシング17の
内周面とリフレクタ25の環状基部35とにより画定さ
れる水圧室21に送り込む。
【0028】固定ノズル23は、熱交ユニット3から洗
浄水導入部19、及び水圧室21を通じて供給される洗
浄水を人体局部(図示しない)に噴射するためのもの
で、ケーシング17の下端面においてケーシング17と
同心状に、且つ、ケーシング17と一体的に形成されて
いる。そして、固定ノズル23の、ケーシング17内に
突出する部位(内側突出部)23bは、ケーシング17
外に突出する部位(外側突出部)23aよりも小径に設
定されている。
浄水導入部19、及び水圧室21を通じて供給される洗
浄水を人体局部(図示しない)に噴射するためのもの
で、ケーシング17の下端面においてケーシング17と
同心状に、且つ、ケーシング17と一体的に形成されて
いる。そして、固定ノズル23の、ケーシング17内に
突出する部位(内側突出部)23bは、ケーシング17
外に突出する部位(外側突出部)23aよりも小径に設
定されている。
【0029】リフレクタ25は、固定ノズル23から噴
射される洗浄水を反射させることによって洗浄水を人体
局部(図示しない)へと導くもので、ケーシング17か
ら便槽方向に対し進退自在に形成されている。リフレク
タ25は、リフレクタ本体25aと、偏向部25bと、
環状基部25cとを備える。
射される洗浄水を反射させることによって洗浄水を人体
局部(図示しない)へと導くもので、ケーシング17か
ら便槽方向に対し進退自在に形成されている。リフレク
タ25は、リフレクタ本体25aと、偏向部25bと、
環状基部25cとを備える。
【0030】リフレクタ本体25aは、全体として靴べ
ら状を呈している。リフレクタ本体25aの長さは、ケ
ーシング17の長尺方向の長さより長く設定されてお
り、リフレクタ本体25aの断面は、本体25aがケー
シング17の内周面に対して摺動が自在なように、ケー
シング17の内周面と略同一の曲率を持った円弧状に形
成されている。
ら状を呈している。リフレクタ本体25aの長さは、ケ
ーシング17の長尺方向の長さより長く設定されてお
り、リフレクタ本体25aの断面は、本体25aがケー
シング17の内周面に対して摺動が自在なように、ケー
シング17の内周面と略同一の曲率を持った円弧状に形
成されている。
【0031】偏向部25bは、固定ノズル23から噴射
される洗浄水を人体局部(図示しない)方向へと反射さ
せるためのもので、リフレクタ本体25aの先端部から
所定の角度方向に伸びており、本体25aと一体的に形
成されている。
される洗浄水を人体局部(図示しない)方向へと反射さ
せるためのもので、リフレクタ本体25aの先端部から
所定の角度方向に伸びており、本体25aと一体的に形
成されている。
【0032】環状基部25cは、ケーシング17の内周
面と共に水圧室21を形成するもので、ケーシング17
の内周面に対し摺動が自在で、リフレクタ本体25aと
一体的に形成されており、円形貫通孔25dと、蓋体2
5eと、Vパッキン25fとを備える。即ち、環状基部
25cは、水圧室21内の圧力上昇を駆動源として、リ
フレクタ25を図2に示す位置(ホームポジション)か
ら図3に示す位置に摺動させる。環状基部25cは、ま
た、リフレクタ25が図3の位置にある状態で水圧室2
1内の圧力が低下したとき、後述するコイルばね27の
図2(図3)の斜め左上方向への付勢力を駆動源とし
て、リフレクタ25を図3の位置から図2の元の位置に
摺動させる。
面と共に水圧室21を形成するもので、ケーシング17
の内周面に対し摺動が自在で、リフレクタ本体25aと
一体的に形成されており、円形貫通孔25dと、蓋体2
5eと、Vパッキン25fとを備える。即ち、環状基部
25cは、水圧室21内の圧力上昇を駆動源として、リ
フレクタ25を図2に示す位置(ホームポジション)か
ら図3に示す位置に摺動させる。環状基部25cは、ま
た、リフレクタ25が図3の位置にある状態で水圧室2
1内の圧力が低下したとき、後述するコイルばね27の
図2(図3)の斜め左上方向への付勢力を駆動源とし
て、リフレクタ25を図3の位置から図2の元の位置に
摺動させる。
【0033】円形貫通孔25dは、水圧室21内の洗浄
水を通すためのもので、環状基部25cの中心部に形成
されており、上述した内側突出部23bの収容が可能な
ように(図3参照)、内側突出部23bより大径に設定
されている。蓋体25eは、水圧室21内の洗浄水の貫
通孔25dへの流入を断/続するためのもので、円形貫
通孔25dの近傍に備えられている。この蓋体25e
は、円形貫通孔25dを常時閉じており、図3に示すよ
うに貫通孔25dに収容された内側突出部23bとの圧
接によってのみ強制的に開かれるよう構成されている。
Vパッキン25fは、環状基部25cの外周面とケーシ
ング17の内周面との間隙を密閉するためのもので、環
状基部25cの外周面に備えられている。
水を通すためのもので、環状基部25cの中心部に形成
されており、上述した内側突出部23bの収容が可能な
ように(図3参照)、内側突出部23bより大径に設定
されている。蓋体25eは、水圧室21内の洗浄水の貫
通孔25dへの流入を断/続するためのもので、円形貫
通孔25dの近傍に備えられている。この蓋体25e
は、円形貫通孔25dを常時閉じており、図3に示すよ
うに貫通孔25dに収容された内側突出部23bとの圧
接によってのみ強制的に開かれるよう構成されている。
Vパッキン25fは、環状基部25cの外周面とケーシ
ング17の内周面との間隙を密閉するためのもので、環
状基部25cの外周面に備えられている。
【0034】コイルばね27は、環状基部25cを図2
(図3)の斜め左上方向に付勢するもので、環状基部2
5cとケーシング17の先端部内周側との間に介装され
ている。コイルばね27は、洗浄水が水圧室21内に全
く無いか殆ど残っていないことによって水圧室21内の
圧力が大気圧に略等しいとき、上述した付勢力により環
状基部25c(即ち、リフレクタ25)を図2に示す位
置に保持する。コイルばね27は、また、水圧室21内
への洗浄水流入量の増大に起因する水圧室21内の圧力
上昇につれて圧縮され、この圧縮は、環状基部25cが
図3に示す位置に達するまで継続される。
(図3)の斜め左上方向に付勢するもので、環状基部2
5cとケーシング17の先端部内周側との間に介装され
ている。コイルばね27は、洗浄水が水圧室21内に全
く無いか殆ど残っていないことによって水圧室21内の
圧力が大気圧に略等しいとき、上述した付勢力により環
状基部25c(即ち、リフレクタ25)を図2に示す位
置に保持する。コイルばね27は、また、水圧室21内
への洗浄水流入量の増大に起因する水圧室21内の圧力
上昇につれて圧縮され、この圧縮は、環状基部25cが
図3に示す位置に達するまで継続される。
【0035】水圧室21の容積は、円形貫通孔25dが
蓋体25eによって塞がれた状態で、且つ、水圧室21
への洗浄水供給が継続されることにより最大で図3に示
す大きさまで拡大し、円形貫通孔25dが開放された状
態で、且つ、水圧室21への洗浄水供給が断たれること
により図2に示す大きさまで縮小する。
蓋体25eによって塞がれた状態で、且つ、水圧室21
への洗浄水供給が継続されることにより最大で図3に示
す大きさまで拡大し、円形貫通孔25dが開放された状
態で、且つ、水圧室21への洗浄水供給が断たれること
により図2に示す大きさまで縮小する。
【0036】上記構成において、図2で示した状態にあ
る水圧室21に対し洗浄水供給を開始すると、水圧室2
1内に洗浄水が溜まりだし、やがて水圧室21内が洗浄
水で満杯状態となり水圧室21内の圧力がコイルばね2
7の付勢力を上廻って環状基部25cを図2の斜め右下
方向に摺動させる。これに伴い、リフレクタ本体25
a、及び偏向部25bは、ケーシング17から便槽(図
示しない)内へと進出を開始する。そして、環状基部2
5cが図3に示す位置に達すると、上述した内側突出部
23bが円形貫通孔25dに収容され、蓋体25eが内
側突出部23bによって開かれる。このとき、リフレク
タ本体25a、及び偏向部25bは、ケーシング17か
ら図3に示す位置にまで進出している。
る水圧室21に対し洗浄水供給を開始すると、水圧室2
1内に洗浄水が溜まりだし、やがて水圧室21内が洗浄
水で満杯状態となり水圧室21内の圧力がコイルばね2
7の付勢力を上廻って環状基部25cを図2の斜め右下
方向に摺動させる。これに伴い、リフレクタ本体25
a、及び偏向部25bは、ケーシング17から便槽(図
示しない)内へと進出を開始する。そして、環状基部2
5cが図3に示す位置に達すると、上述した内側突出部
23bが円形貫通孔25dに収容され、蓋体25eが内
側突出部23bによって開かれる。このとき、リフレク
タ本体25a、及び偏向部25bは、ケーシング17か
ら図3に示す位置にまで進出している。
【0037】内側突出部23bによって円形貫通孔25
dが開放されると、容積の拡大した水圧室21内に溜ま
っている洗浄水が、固定ノズル23を通じてノズルユニ
ット5外部に噴射される。そして、この噴射された洗浄
水は、偏向部25bで反射されて人体局部(図示しな
い)へと導かれ、人体局部(図示しない)を洗浄するこ
ととなる。
dが開放されると、容積の拡大した水圧室21内に溜ま
っている洗浄水が、固定ノズル23を通じてノズルユニ
ット5外部に噴射される。そして、この噴射された洗浄
水は、偏向部25bで反射されて人体局部(図示しな
い)へと導かれ、人体局部(図示しない)を洗浄するこ
ととなる。
【0038】リフレクタ本体25a、及び偏向部25b
の図3に示したようなケーシング17からの突出状態
は、水圧室21に対する洗浄水の供給が継続されること
によって水圧室21が拡大した容積を保持している間、
即ち、人体局部(図示しない)の洗浄を継続している間
維持される。そして、水圧室21に対する洗浄水の供給
が断たれることにより水圧室21の容積が縮小するにつ
れて、ケーシング17内に退くこととなる。即ち、水圧
室21に対する洗浄水の供給が断たれることにより人体
局部(図示しない)の洗浄が終了した後も、水圧室21
内の洗浄水は、ケーシング17内とVパッキン25fの
間の隙間から外部突出部23aを介して偏向部25bに
向けて引続き噴射されるので、偏向部25bに汚れが付
着した場合でも、その汚れが洗浄水により清掃除去され
ることとなる。
の図3に示したようなケーシング17からの突出状態
は、水圧室21に対する洗浄水の供給が継続されること
によって水圧室21が拡大した容積を保持している間、
即ち、人体局部(図示しない)の洗浄を継続している間
維持される。そして、水圧室21に対する洗浄水の供給
が断たれることにより水圧室21の容積が縮小するにつ
れて、ケーシング17内に退くこととなる。即ち、水圧
室21に対する洗浄水の供給が断たれることにより人体
局部(図示しない)の洗浄が終了した後も、水圧室21
内の洗浄水は、ケーシング17内とVパッキン25fの
間の隙間から外部突出部23aを介して偏向部25bに
向けて引続き噴射されるので、偏向部25bに汚れが付
着した場合でも、その汚れが洗浄水により清掃除去され
ることとなる。
【0039】このようにして、人体局部(図示しな
い)、及び偏向部25bに対する洗浄が終了したときに
は、水圧室21内の圧力は大気圧に略等しい値にまで低
下しているために、コイルばね27の付勢力によりリフ
レクタ本体25a、及び偏向部25bは図2で示した原
位置まで復帰する。上記装置では、環状基部25cに弁
体25eを設けている。しかし、円形貫通路25cが充
分小さければ、弁体25eを設けなくても水圧室21内
の洗浄水を外側突出部23aから吐水しつつリフレクタ
本体25aを前方に押出し、給水停止後は同じく水圧室
21内の洗浄水を外側突出部23aから排水しつつリフ
レクタ本体25aを収納することも可能である。この場
合も、水圧室21内の洗浄水が外側突出部23aから偏
向部25bに向けて噴出されるので、偏向部25bに汚
れが付着した場合でも、その汚れが洗浄水により清掃除
去されることとなる。
い)、及び偏向部25bに対する洗浄が終了したときに
は、水圧室21内の圧力は大気圧に略等しい値にまで低
下しているために、コイルばね27の付勢力によりリフ
レクタ本体25a、及び偏向部25bは図2で示した原
位置まで復帰する。上記装置では、環状基部25cに弁
体25eを設けている。しかし、円形貫通路25cが充
分小さければ、弁体25eを設けなくても水圧室21内
の洗浄水を外側突出部23aから吐水しつつリフレクタ
本体25aを前方に押出し、給水停止後は同じく水圧室
21内の洗浄水を外側突出部23aから排水しつつリフ
レクタ本体25aを収納することも可能である。この場
合も、水圧室21内の洗浄水が外側突出部23aから偏
向部25bに向けて噴出されるので、偏向部25bに汚
れが付着した場合でも、その汚れが洗浄水により清掃除
去されることとなる。
【0040】以上説明したように、本発明の一実施形態
によれば、固定ノズル23から噴射される洗浄水を、ケ
ーシング17に対して進退自在なリフレクタ25により
反射させて人体局部に導くこととしたので、ノズル自身
を伸縮自在に構成した従来装置と異なり、ノズルを伸縮
自在に保持するための複雑な構成が不要である。よっ
て、装置構成を簡単化することができる。
によれば、固定ノズル23から噴射される洗浄水を、ケ
ーシング17に対して進退自在なリフレクタ25により
反射させて人体局部に導くこととしたので、ノズル自身
を伸縮自在に構成した従来装置と異なり、ノズルを伸縮
自在に保持するための複雑な構成が不要である。よっ
て、装置構成を簡単化することができる。
【0041】また、本実施形態では、ノズル23は便槽
の溢れ面29から所定高さ(=α)離れた位置において
ケーシング17に固定されているから、ノズル23自身
が汚れることはなく、従ってノズルの先端部に付着した
汚れを洗浄するための構成も不要である。
の溢れ面29から所定高さ(=α)離れた位置において
ケーシング17に固定されているから、ノズル23自身
が汚れることはなく、従ってノズルの先端部に付着した
汚れを洗浄するための構成も不要である。
【0042】また、ノズル23の代りに人体局部(図示
しない)の下方に位置することとなるリフレクタ25に
ついても、ノズル23から噴射される洗浄水によって自
動的に洗浄されるので、特にリフレクタ25のみを洗浄
する必要はない。
しない)の下方に位置することとなるリフレクタ25に
ついても、ノズル23から噴射される洗浄水によって自
動的に洗浄されるので、特にリフレクタ25のみを洗浄
する必要はない。
【0043】更に、本実施形態では、ケーシング17の
下側端部が便槽の溢れ面29に対し所定距離αを隔てて
対向するよう固定的に保持されているために、固定ノズ
ル23の先端部も便槽の溢れ面29から距離αを隔てて
対向していることとなる。そのため、この距離αによっ
て便槽内の汚水の固定ノズル23への浸入が防止されて
おり、汚水が固定ノズル23から熱交ユニット3側に逆
流することはない。
下側端部が便槽の溢れ面29に対し所定距離αを隔てて
対向するよう固定的に保持されているために、固定ノズ
ル23の先端部も便槽の溢れ面29から距離αを隔てて
対向していることとなる。そのため、この距離αによっ
て便槽内の汚水の固定ノズル23への浸入が防止されて
おり、汚水が固定ノズル23から熱交ユニット3側に逆
流することはない。
【0044】よって、図8に示す従来装置(日本や米国
において採用されている方式で構造が比較的簡単)のよ
うに、便器内の汚水がノズルユニット65から上流側に
逆流するのを防止するために、バキュームブレーカ63
をバルブユニット61に設ける必要もない。また、図9
に示す従来装置(独、仏、スイス等の欧州諸国において
採用されている方式で図8の装置よりも汚水の逆流防止
効果が高い)のように、バキュームブレーカに代えてエ
アーギャップ67を有する弁をバルブユニット61に設
けたために、洗浄水の一部が必ず捨て水になるような無
駄が生じることもない。しかも、本実施形態では、捨て
水が生じないので温水洗浄装置内に漏水等の不具合が生
じる虞もない。
において採用されている方式で構造が比較的簡単)のよ
うに、便器内の汚水がノズルユニット65から上流側に
逆流するのを防止するために、バキュームブレーカ63
をバルブユニット61に設ける必要もない。また、図9
に示す従来装置(独、仏、スイス等の欧州諸国において
採用されている方式で図8の装置よりも汚水の逆流防止
効果が高い)のように、バキュームブレーカに代えてエ
アーギャップ67を有する弁をバルブユニット61に設
けたために、洗浄水の一部が必ず捨て水になるような無
駄が生じることもない。しかも、本実施形態では、捨て
水が生じないので温水洗浄装置内に漏水等の不具合が生
じる虞もない。
【0045】図4は、本発明の一実施形態の第1変形例
に係るリフレクタの構成を示す説明図である。
に係るリフレクタの構成を示す説明図である。
【0046】本変形例は、万一、固定ノズル23から高
温の洗浄水が噴射したとき、これが人体局部(図示しな
い)に噴射するのを防止するものである。そのため、本
変形例ではリフレクタ35を構成するリフレクタ本体3
7と偏向部39とを別部材とし、SMA(形状記憶合
金)で構成されたコイルばね(SMAスプリング)41
と、捩りばねから成るバイアススプリング43とで上記
両部材を連結するようにした。
温の洗浄水が噴射したとき、これが人体局部(図示しな
い)に噴射するのを防止するものである。そのため、本
変形例ではリフレクタ35を構成するリフレクタ本体3
7と偏向部39とを別部材とし、SMA(形状記憶合
金)で構成されたコイルばね(SMAスプリング)41
と、捩りばねから成るバイアススプリング43とで上記
両部材を連結するようにした。
【0047】上記構成について更に詳述する。
【0048】リフレクタ本体37は、その先端部寄りの
部位(ケーシング17から常時露出している部位)に、
夫々直角方向に伸びる第1突出部37a、及び第2突出
部37bを備え、更に、先端部に円弧状支持部37cを
備える。
部位(ケーシング17から常時露出している部位)に、
夫々直角方向に伸びる第1突出部37a、及び第2突出
部37bを備え、更に、先端部に円弧状支持部37cを
備える。
【0049】円弧状支持部37cには、偏向部39を回
転自在に支持する支持軸37dが嵌挿されている。第1
突出部37aには、破線で示す位置にある偏向部39を
実線で示す位置に復帰させるためのバイアススプリング
43の一端部が取付けられている。第2突出部37bに
は、支持軸37dに巻回され、固定ノズル23から高温
の洗浄水が噴射したとき、それを感知して縮むことによ
り偏向部39を実線で示す位置から破線で示す位置まで
強制的に回転させるSMAスプリング41の一端部が取
付けられている。
転自在に支持する支持軸37dが嵌挿されている。第1
突出部37aには、破線で示す位置にある偏向部39を
実線で示す位置に復帰させるためのバイアススプリング
43の一端部が取付けられている。第2突出部37bに
は、支持軸37dに巻回され、固定ノズル23から高温
の洗浄水が噴射したとき、それを感知して縮むことによ
り偏向部39を実線で示す位置から破線で示す位置まで
強制的に回転させるSMAスプリング41の一端部が取
付けられている。
【0050】一方、偏向部39は、リフレクタ本体37
側の端部に直角方向に伸びる第1突出部39a、及び第
1突出部39aの端部から直角方向に伸びる、第1突出
部39aと一体的に形成された第2突出部39bを備え
る。
側の端部に直角方向に伸びる第1突出部39a、及び第
1突出部39aの端部から直角方向に伸びる、第1突出
部39aと一体的に形成された第2突出部39bを備え
る。
【0051】第1突出部39aには、バイアススプリン
グ43の他端部が取付けられており、また、第2突出部
39bには、支持軸37dが嵌挿されている。そして、
SMAスプリング41の他端部は、偏向部39自身に取
付けられている。
グ43の他端部が取付けられており、また、第2突出部
39bには、支持軸37dが嵌挿されている。そして、
SMAスプリング41の他端部は、偏向部39自身に取
付けられている。
【0052】上記構成において、固定ノズル23から所
定温度値以上に加熱された洗浄水が吐出すると、SMA
スプリング41がこれを感知して変形する(縮む)。そ
して、この変形(縮み)によりバイアススプリング43
の付勢力を上廻る付勢力を生じて偏向部39を実線で示
す位置から破線で示す位置にまで強制的に回転させる。
この状態は、上記所定温度値以上の洗浄水が噴射され続
けることでSMAスプリング41が上記変形状態を生じ
ている間保持されるので、高温の洗浄水が偏向部39で
反射して人体局部(図示しない)に導かれることはな
い。
定温度値以上に加熱された洗浄水が吐出すると、SMA
スプリング41がこれを感知して変形する(縮む)。そ
して、この変形(縮み)によりバイアススプリング43
の付勢力を上廻る付勢力を生じて偏向部39を実線で示
す位置から破線で示す位置にまで強制的に回転させる。
この状態は、上記所定温度値以上の洗浄水が噴射され続
けることでSMAスプリング41が上記変形状態を生じ
ている間保持されるので、高温の洗浄水が偏向部39で
反射して人体局部(図示しない)に導かれることはな
い。
【0053】上記所定温度値以上の洗浄水の噴射が停止
されるか、或いは、噴射される洗浄水の温度が所定温度
値より低下した場合には、SMAスプリング41の縮み
は解消して元の状態に復帰するので、バイアススプリン
グ43の付勢力を上廻る付勢力は消滅する。そのため、
バイアススプリング43の付勢力により、破線で示す位
置にある偏向部39は実線で示す位置に復帰する。
されるか、或いは、噴射される洗浄水の温度が所定温度
値より低下した場合には、SMAスプリング41の縮み
は解消して元の状態に復帰するので、バイアススプリン
グ43の付勢力を上廻る付勢力は消滅する。そのため、
バイアススプリング43の付勢力により、破線で示す位
置にある偏向部39は実線で示す位置に復帰する。
【0054】上記構成によれば、万一、固定ノズル23
から高温の洗浄水が噴射したとしても、これが人体局部
に噴射することがないので、使用者が火傷等を負う虞は
なく安全であり、安心して使用できる。なお、本変形例
では、SMAスプリング41をコイルばねとし、バイア
ススプリング43を捩りばねとしたが、両者を逆にして
も良いし、両者をコイルばね又は捩りばねのいずれか一
方で統一しても良い。また、本変形例では、バイアスス
プリング43により偏向部39を自動復帰させることと
したが、高温の洗浄水の噴射は温水洗浄装置に何らかの
異常や故障が生じたことを示唆しているので、これらが
解消されるまでの間、装置の積極的な使用を控えさせる
意味からバイアススプリング43を外すことも想定され
得る。
から高温の洗浄水が噴射したとしても、これが人体局部
に噴射することがないので、使用者が火傷等を負う虞は
なく安全であり、安心して使用できる。なお、本変形例
では、SMAスプリング41をコイルばねとし、バイア
ススプリング43を捩りばねとしたが、両者を逆にして
も良いし、両者をコイルばね又は捩りばねのいずれか一
方で統一しても良い。また、本変形例では、バイアスス
プリング43により偏向部39を自動復帰させることと
したが、高温の洗浄水の噴射は温水洗浄装置に何らかの
異常や故障が生じたことを示唆しているので、これらが
解消されるまでの間、装置の積極的な使用を控えさせる
意味からバイアススプリング43を外すことも想定され
得る。
【0055】図5は、本発明の一実施形態の第2変形例
に係るリフレクタの構成を示す斜視図である。
に係るリフレクタの構成を示す斜視図である。
【0056】本変形例に係るリフレクタ45は、その偏
向部に、広い入口と、所定の方向を向いた狭い出口とを
有するパイプ状部材47を備えたことを特徴とする。即
ち、固定ノズル23から噴射された洗浄水は、偏向部に
おいて広い入口47aからパイプ状部材47内に入り、
狭い出口47bを通ることにより集中し、この状態で所
定の方向に噴射されることとなるので、供給された洗浄
水を人体局部(図示しない)等、所望の方向へ無駄なく
噴射することができる。
向部に、広い入口と、所定の方向を向いた狭い出口とを
有するパイプ状部材47を備えたことを特徴とする。即
ち、固定ノズル23から噴射された洗浄水は、偏向部に
おいて広い入口47aからパイプ状部材47内に入り、
狭い出口47bを通ることにより集中し、この状態で所
定の方向に噴射されることとなるので、供給された洗浄
水を人体局部(図示しない)等、所望の方向へ無駄なく
噴射することができる。
【0057】図6は、本発明の一実施形態の第3変形例
に係るリフレクタの構成を示す斜視図である。
に係るリフレクタの構成を示す斜視図である。
【0058】本変形例に係るリフレクタ49は、その偏
向部49bをリフレクタ本体49aから滑らかに湾曲さ
せ、且つ、偏向部49bを、その先端に向うにつれて円
弧状断面の曲率を徐々に小さくして行き、先端に至って
半円状断面に形成する。これにより固定ノズル23から
噴射された洗浄水は、偏向部49bの先端において集中
することとなり、所望の方向へ無駄なく噴射されること
となる。
向部49bをリフレクタ本体49aから滑らかに湾曲さ
せ、且つ、偏向部49bを、その先端に向うにつれて円
弧状断面の曲率を徐々に小さくして行き、先端に至って
半円状断面に形成する。これにより固定ノズル23から
噴射された洗浄水は、偏向部49bの先端において集中
することとなり、所望の方向へ無駄なく噴射されること
となる。
【0059】本変形例の場合、上記変形例と相違して偏
向部49bにパイプ状部材を用いていないから、清掃が
比較的簡単にできるという利点がある。本変形例におい
ても、上述した第2変形例におけると同様な効果を奏し
得るものである。
向部49bにパイプ状部材を用いていないから、清掃が
比較的簡単にできるという利点がある。本変形例におい
ても、上述した第2変形例におけると同様な効果を奏し
得るものである。
【0060】図7は、本発明の一実施形態の第4変形例
に係るリフレクタの構成を示す斜視図である。
に係るリフレクタの構成を示す斜視図である。
【0061】本変形例に係るリフレクタ51は、リフレ
クタ本体51aと、偏向部51bとを別部材で構成し、
且つ、リフレクタ本体51aと、偏向部51bとをヒン
ジ52で結合すると共に、このヒンジ52に、SMAキ
ックスプリング51cを設けたことをその特徴とする。
なお、偏向部51bの断面は、上記第3変形例における
偏向部49bと略同様に形成されている。
クタ本体51aと、偏向部51bとを別部材で構成し、
且つ、リフレクタ本体51aと、偏向部51bとをヒン
ジ52で結合すると共に、このヒンジ52に、SMAキ
ックスプリング51cを設けたことをその特徴とする。
なお、偏向部51bの断面は、上記第3変形例における
偏向部49bと略同様に形成されている。
【0062】本変形例では、上述した第2、第3変形例
におけると同様の効果を奏し得るのに加えて、第1変形
例におけると同様の効果をも奏し得るものである。
におけると同様の効果を奏し得るのに加えて、第1変形
例におけると同様の効果をも奏し得るものである。
【0063】なお、上述した内容は、あくまで本発明の
一実施形態、及びその各変形例に関するものであって、
本発明が上記内容のみに限定されることを意味するもの
でないのは勿論である。
一実施形態、及びその各変形例に関するものであって、
本発明が上記内容のみに限定されることを意味するもの
でないのは勿論である。
【0064】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
ノズルを固定させることにより構成を簡単にでき、且
つ、ノズル先端部が汚れにくくすることができる。
ノズルを固定させることにより構成を簡単にでき、且
つ、ノズル先端部が汚れにくくすることができる。
【図1】一実施形態の温水洗浄装置の全体構成を示すブ
ロック図。
ロック図。
【図2】一実施形態のノズルユニットの詳細構成を示す
断面図。
断面図。
【図3】洗浄動作時における図2のノズルユニットの各
部の位置関係を示す断面図。
部の位置関係を示す断面図。
【図4】一実施形態の第1変形例のリフレクタの構成を
示す説明図。
示す説明図。
【図5】一実施形態の第2変形例のリフレクタの構成を
示す説明図。
示す説明図。
【図6】一実施形態の第3変形例のリフレクタの構成を
示す説明図。
示す説明図。
【図7】一実施形態の第4変形例のリフレクタの構成を
示す説明図。
示す説明図。
【図8】従来の温水洗浄装置の全体構成を示すブロック
図。
図。
【図9】従来の温水洗浄装置の全体構成を示すブロック
図。
図。
1 バルブユニット 3 熱交換器ユニット(熱交ユニット) 5 ノズルユニット 7 給水路 9 止水弁 11 流量調整弁 13 安全弁 15 電気ヒータ 17 ケーシング 19 洗浄水導入部 21 水圧室 23 固定ノズル 23a 外側突出部 23b 内側突出部 25 リフレクタ 25a リフレクタ本体 25b 偏向部 25c 環状基部 25d 円形貫通孔 25e 蓋体 27 コイルばね
Claims (10)
- 【請求項1】 局部洗浄のための洗浄液を噴射すべく便
槽に設置されるノズル装置において、 洗浄液を噴射するための、所定位置に固定されたノズル
と、 前記ノズルから噴射された洗浄液を反射して所望の方向
に導くリフレクタと、 を備えることを特徴とするノズル装置。 - 【請求項2】 請求項1記載のノズル装置において、 前記ノズルは、前記便槽の溢れ面から所定高さ離れた位
置にて固定されていることを特徴とするノズル装置。 - 【請求項3】 請求項1記載のノズル装置において、 前記リフレクタは、前記便槽に対して進退自在に形成さ
れていることを特徴とするノズル装置。 - 【請求項4】 請求項1記載のノズル装置において、 前記リフレクタは、ノズル装置に供給される洗浄液の液
圧を駆動源として前記便槽方向へ進出することを特徴と
するノズル装置。 - 【請求項5】 請求項1記載のノズル装置において、 前記リフレクタは、大部分が装置本体に収容されるリフ
レクタ本体と、前記リフレクタ本体の前記装置から常時
露出している先端において前記リフレクタ本体から所定
の傾斜角度で設けられた、洗浄液を所定方向に反射する
ための偏向部と、を備えることを特徴とするノズル装
置。 - 【請求項6】 請求項5記載のノズル装置において、 前記リフレクタ本体と前記偏向部とは別部材で構成され
ていて、前記偏向部は、前記傾斜角度から所定角度回転
可能に前記リフレクタ本体によって支持されており、 前記ノズルから所定温度以上の洗浄液が噴射されたと
き、この洗浄液を前記所定方向とは異なる方向に導くよ
う、前記偏向部を前記傾斜角度から強制的に所定角度回
転させる回転手段を備えることを特徴とするノズル装
置。 - 【請求項7】 請求項6記載のノズル装置において、 前記ノズルから噴射される洗浄液温度が前記所定温度よ
り低下したとき、前記回転手段によって強制的に回転さ
せられた前記偏向部を元の傾斜角度に復帰させる復帰手
段を更に備えたことを特徴とするノズル装置。 - 【請求項8】 請求項5記載のノズル装置において、 前記偏向部は、前記ノズルから噴射される洗浄液を所望
の方向に導くために湾曲したパイプ状部材を備え、 前記パイプ状部材は、比較的大きい洗浄液取入れ口と、
比較的小さい洗浄液吐出口とを有することを特徴とする
ノズル装置。 - 【請求項9】 請求項5記載のノズル装置において、 前記偏向部は、前記ノズルから噴射される洗浄液を所望
の方向に導くために前記リフレクタ本体から所定方向に
滑らかに湾曲しており、 前記偏向部の断面形状は、先端に向うにつれて曲率の大
きい円弧形状から曲率の小さい円弧形状に変化し、先端
に至って最も曲率の小さい半円形状になるよう形成され
ていることを特徴とするノズル装置。 - 【請求項10】 局部洗浄のために噴射した洗浄液が便
槽に受けられるよう設置されるノズル装置を備える温水
洗浄装置において、 前記ノズル装置は、 洗浄液を噴射するための、所定位置に固定されたノズル
と、 前記ノズルから噴射された洗浄液を反射して所望の方向
に導くリフレクタと、 を有することを特徴とするノズル装置を備える温水洗浄
装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP19835196A JPH1025787A (ja) | 1996-07-09 | 1996-07-09 | ノズル装置及びそれを用いた温水洗浄装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP19835196A JPH1025787A (ja) | 1996-07-09 | 1996-07-09 | ノズル装置及びそれを用いた温水洗浄装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1025787A true JPH1025787A (ja) | 1998-01-27 |
Family
ID=16389672
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP19835196A Pending JPH1025787A (ja) | 1996-07-09 | 1996-07-09 | ノズル装置及びそれを用いた温水洗浄装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH1025787A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2017002700A (ja) * | 2015-09-10 | 2017-01-05 | Toto株式会社 | 衛生洗浄装置 |
JP2017002502A (ja) * | 2015-06-05 | 2017-01-05 | Toto株式会社 | 衛生洗浄装置 |
JP2017002503A (ja) * | 2015-06-05 | 2017-01-05 | Toto株式会社 | 衛生洗浄装置 |
-
1996
- 1996-07-09 JP JP19835196A patent/JPH1025787A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2017002502A (ja) * | 2015-06-05 | 2017-01-05 | Toto株式会社 | 衛生洗浄装置 |
JP2017002503A (ja) * | 2015-06-05 | 2017-01-05 | Toto株式会社 | 衛生洗浄装置 |
JP2017002700A (ja) * | 2015-09-10 | 2017-01-05 | Toto株式会社 | 衛生洗浄装置 |
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