JP7456172B2 - 衛生洗浄装置 - Google Patents

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Description

開示の実施形態は、衛生洗浄装置に関する。
従来、貯湯タンクにバキュームブレーカを設け、洗浄水が逆流することを抑制する衛生洗浄装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。また、衛生洗浄装置では、逆止弁を設け、貯湯タンクに溜められた洗浄水が逆流することを抑制している。
特開2004-116242号公報
近年、衛生洗浄装置の小型化が望まれており、バキュームブレーカを小型化することが望まれている。
バキュームブレーカを小型化し、バキュームブレーカの負圧発生抑制機能が低下した場合であっても、洗浄水の給水が停止して逆止弁が洗浄水の供給路を閉じると、洗浄水の逆流は発生しない。
しかし、例えば、ゴミなどが逆止弁に付着し、逆止弁のシール性が低下した場合には、貯湯タンクに溜められた洗浄水が逆流することによって、貯湯タンクに負圧が発生し、洗浄水が逆流するおそれがある。
実施形態の一態様は、洗浄水の逆流を抑制する衛生洗浄装置を提供することを目的とする。
実施形態の一態様に係る衛生洗浄装置は、洗浄水を溜める貯湯タンクと、前記貯湯タンクに溜められた前記洗浄水を使用者の局部に向けて吐水する吐水ノズルと、前記洗浄水の逆流を抑制するバキュームブレーカと、前記貯湯タンクに接続され、前記貯湯タンクに前記洗浄水を供給する給水部と、前記給水部から前記洗浄水が流入する前記貯湯タンクの流入部に設けられ、前記給水部への前記洗浄水の逆流を抑制する逆止弁とを備え、前記逆止弁は、前記洗浄水が前記給水部から供給されない場合に、前記給水部に形成された給水流路と前記流入部とをシールするシール部材と、前記シール部材よりも前記給水流路側に設けられ、前記給水流路に向けて突出する突出部とを備え、前記突出部は、前記逆止弁が全開状態よりも閉方向に移動した場合に、前記給水流路を狭める。
これにより、衛生洗浄装置は、給水部から貯湯タンクへの給水が停止した場合に、給水部への洗浄水の逆流の発生を抑制し、貯湯タンクにおいて負圧が発生することを抑制することができる。衛生洗浄装置は、例えば、逆止弁にゴミなどが付着し、逆止弁を全閉状態にすることができない場合であっても、貯湯タンクにおいて負圧が発生することを抑制することができる。
そのため、衛生洗浄装置は、吐水ノズルから貯湯タンクへ洗浄水が逆流することを抑制することができる。従って、衛生洗浄装置は、小型のバキュームブレーカを用いつつ、洗浄水が逆流することを抑制することができる。
また、前記逆止弁は、前記逆止弁の移動方向に交差する方向に突出し、前記シール部材を保持する保持部を備え、前記突出部は、前記保持部よりも前記給水流路側に設けられ、前記保持部よりも外径が小さい、ことを特徴とする。
これにより、衛生洗浄装置は、逆止弁が全開状態よりも閉方向に移動した場合に、保持部によってシール部材を保持しつつ、突出部によって給水流路を狭めることができる。
また、前記給水部には、前記給水流路よりも前記流入部側に、前記給水流路よりも流路面積が大きい接続流路が形成され、前記保持部は、全閉状態において前記接続流路に設けられ、少なくとも前記突出部の先端は、前記全閉状態において前記給水流路に設けられる、ことを特徴とする。
これにより、衛生洗浄装置は、保持部によってシール部材を保持し、接続流路を形成する側壁部にシール部材を密着させることができる。また、衛生洗浄装置は、全閉状態において逆止弁の先端側を給水部によってガイドすることができ、逆止弁の安定性を向上させることができる。
また、少なくとも前記突出部の先端は、前記全開状態において前記給水流路に設けられる、ことを特徴とする。
これにより、衛生洗浄装置は、突出部が給水流路から外れることを防止することができる。衛生洗浄装置は、例えば、突出部の先端が接続流路を形成する部材に当接することを防止することができ、逆止弁の動作不良が発生することを抑制することができる。
また、前記突出部の先端には、テーパ部が形成される、ことを特徴とする。
これにより、衛生洗浄装置は、給水部から供給される洗浄水の圧損を低減することができる。また、衛生洗浄装置は、流入部に流入する洗浄水の流れを整えることができ、給水部から供給された新たな洗浄水と、貯湯タンクに溜められた洗浄水とが混じることを抑制することができる。そのため、衛生洗浄装置は、貯湯タンクから吐水ノズルに排出される洗浄水の温度が低下することを抑制することができる。
また、前記テーパ部は、リブである、ことを特徴とする。
これにより、衛生洗浄装置は、洗浄水が逆流することを抑制することができる。また、衛生洗浄装置は、逆止弁の動作不良が発生することを抑制することができる。
実施形態の一態様によれば、洗浄水などの逆流を抑制することができる。
図1は、実施形態に係る衛生洗浄装置を備えるトイレ装置の概略斜視図である。 図2は、実施形態に係る衛生洗浄装置の構成の一例を示すブロック図である。 図3は、貯湯タンクを示す斜視図である。 図4は、貯湯タンクの一部などを示す平面図である。 図5は、図4のV-V断面図である。 図6は、逆止弁の全開状態を示す図である。 図7は、変形例に係る突出部の先端を示す側面図である。 図8は、図7における矢視A図である。
以下、添付図面を参照して、本願の開示する衛生洗浄装置の実施形態を詳細に説明する。なお、以下に示す実施形態によりこの発明が限定されるものではない。また、図面は模式的なものであり、各要素の寸法の関係、各要素の比率などは、現実と異なる場合があることに留意する必要がある。図面の相互間においても、互いの寸法の関係や比率が異なる部分が含まれている場合がある。
<トイレ装置の概要>
まず、図1を参照して実施形態に係る衛生洗浄装置20を備えるトイレ装置10の概要について説明する。図1は、実施形態に係る衛生洗浄装置20を備えるトイレ装置10の概略斜視図である。
なお、図1には、説明の便宜上、鉛直上向き(上方)を正方向とするZ軸を含む3次元の直交座標系を示し、X軸の正方向を右方、X軸の負方向を左方、Y軸の正方向を前方、Y軸の負方向を後方と規定する。このため、以下では、X軸方向を左右方向、Y軸方向を前後方向、Z軸方向を上下方向という場合がある。
また、以下における「洗浄水」という表現は、必ずしも冷水を意味するものではなく、温水を含む意味で用いる場合がある。図1に示すように、トイレ装置10は、トイレ室1内に設置される。トイレ装置10は、洋式大便器(以下、便器という)11と、洗浄水タンク12と、衛生洗浄装置20とを備える。
便器11は、たとえば、陶器製である。なお、便器11は、樹脂製でもよいし、陶器および樹脂を組み合わせて製造されたものでもよい。また、便器11は図示の例ではトイレ室1の床面に設置される、いわゆる床置き式であるが、トイレ室1の壁面に設置される、いわゆる壁掛け式などでもよい。
洗浄水タンク12は、便器11の上面後部に設置される。洗浄水タンク12は、便器11において汚物を受けるボウル部(図示せず)に供給するための洗浄水を貯留する。このように、トイレ装置10は、洗浄水タンク12に貯留された便器洗浄水によって便器11のボウル部を洗浄する、いわゆるタンク式である。
なお、トイレ装置10は、タンク式のものに限定されず、たとえば、水道水の給水圧を直接利用する水道直圧式のもの、フラッシュバルブ式のもの、ポンプの補圧を利用して洗浄水を供給するものなどでもよい。
衛生洗浄装置20は、便器11の上面後部に設置され、たとえば、洗浄水タンク12の前方に設置される。衛生洗浄装置20は、本体部21と、便蓋22と、便座(図示せず)とを備える。便蓋22および便座は共に、本体部21に開閉可能となるように取り付けられる。本体部21は、ケース21aを備える。ケース21aは、後述する貯湯タンク33や、吐水ノズル35(図2参照)などを収容する。
<衛生洗浄装置の構成>
次に、図2を参照して実施形態に係る衛生洗浄装置20の構成について説明する。図2は、実施形態に係る衛生洗浄装置20の構成の一例を示すブロック図である。図2に示すように、衛生洗浄装置20は、バルブユニット31と、逆止弁32と、貯湯タンク33と、バキュームブレーカ34と、吐水ノズル35とを備える。
衛生洗浄装置20は、給水経路30を流れる洗浄水を吐水ノズル35によって使用者の局部に向けて吐水する。給水経路30は、給水源36(例えば、水道管)から吐水ノズル35までを接続する。給水経路30には、給水源36から供給される洗浄水が流れる。給水経路30は、配管や、ホースなどによって形成される。なお、給水経路30には、バルブユニット31などにおいて洗浄水が流れる経路が含まれる。
なお、衛生洗浄装置20は、電解槽ユニットを設け、洗浄水を電気分解することによって、次亜塩素酸を含む洗浄水(機能水ともいう。)を生成し、ボウル部に吐出してもよい。次亜塩素酸を含む洗浄水は、吐水ノズル35の洗浄に用いられてもよい。
バルブユニット31は、制御部(不図示)から出力される制御信号に応じて駆動され、給水経路30を開閉する。バルブユニット31は、例えば、制御信号に応じて給水源36から貯湯タンク33へ洗浄水を供給する。また、バルブユニット31は、例えば、制御信号に応じて給水源36から貯湯タンク33への洗浄水の供給を停止する。
逆止弁32は、貯湯タンク33への洗浄水の供給が停止された場合に、洗浄水の逆流の発生を抑制する。逆止弁32の構成例については、後述する。
貯湯タンク33は、給水源36から供給される洗浄水を溜める。貯湯タンク33は、予め設定された所定量の洗浄水を溜めることができる。貯湯タンク33には、ヒータ37が設けられる。貯湯タンク33に溜められた洗浄水は、ヒータ37によって予め設定された温度に温められる。貯湯タンク33に溜められた洗浄水は、吐水ノズル35から使用者の局部に向けて洗浄水を吐水する場合に、貯湯タンク33から排出される。貯湯タンク33の構成例については、後述する。
バキュームブレーカ34は、貯湯タンク33から洗浄水を排出する排出部40a(図3参照)に取り付けられる。バキュームブレーカ34は、給水経路30において負圧が発生した場合に、逆流する洗浄水を大気開放経路(不図示)に流すことによって、負圧発生抑制機能を発揮させ、洗浄水の逆流を抑制する。バキュームブレーカ34は、吐水ノズル35から貯湯タンク33への洗浄水の逆流を抑制する。
なお、逆流する洗浄水などには、洗浄水の他に汚水が含まれることがある。例えば、ボウル部において汚物を含む洗浄水の水位が上昇した状態で、吐水ノズル35がボウル部内に進出すると、洗浄水中に吐水ノズル35が浸かり、汚水を含む洗浄水が吐水ノズル35を介して逆流することがある。
衛生洗浄装置20は、バキュームブレーカ34を設けることによって、汚水を含む洗浄水の逆流を抑制し、汚水を含む洗浄水が貯湯タンク33に流入することを抑制することができる。
吐水ノズル35は、便座に着座した使用者の局部に向けて洗浄水を吐出する。吐水ノズル35は、ケース21aに対して進退可能である。具体的には、吐水ノズル35は、ノズルモータなどの駆動源(不図示)に接続され、ケース21a内から便器11のボウル部内に進出した位置から、ケース21a内に格納されるよう後退した位置の間を進退する。吐水ノズル35は、進出した位置で使用者の局部に向けて洗浄水を吐出し、局部を洗浄する。
<貯湯タンクの構成>
次に、実施形態に係る貯湯タンク33について図3~図5を参照し説明する。図3は、貯湯タンク33を示す斜視図である。図4は、貯湯タンク33の一部などを示す平面図である。図5は、図4のV-V断面図である。
貯湯タンク33は、上部タンク40と、下部タンク41とを備える。上部タンク40には、洗浄水を排出する排出部40aが形成される。下部タンク41には、洗浄水が流入する流入部42が形成される。流入部42は、凹状に形成される。例えば、流入部42は、前方から後方に向けて窪むように形成される。
流入部42において底部となる側壁部43には、前方に向けて突出する支持部44が形成される。支持部44の外周には、後述する逆止弁32のバネ63が設けられる。支持部44は、バネ63のずれを抑制するガイド部材として機能する。
また、支持部44には、後述する逆止弁32の支柱部70が挿入される第1孔44aが形成される。支持部44は、逆止弁32を摺動可能に支持する。第1孔44aは、側壁部43を貫通するように形成される。なお、第1孔44aは、側壁部43を貫通せずに、凹状に形成されてもよい。
側壁部43には、支持部44の周囲に複数の第2孔44bが形成される。流入部42に流入した洗浄水は、複数の第2孔44bを通り、流入部42から流出する。これにより、洗浄水が貯湯タンク33に溜められる。以下において、流入部42から流出した洗浄水が溜められる貯湯タンク33の領域を、流入部42と区別するために「貯湯部33a」として説明することがある。
流入部42には、前方に形成された開口部42aから給水部50の一部が挿入される。開口部42aは、給水部50によって塞がれる。流入部42は、給水部50の先端が側壁部43に形成された支持部44に接触しないように形成される。
給水部50は、貯湯タンク33の下部タンク41に接続される。給水部50は、洗浄水を貯湯タンク33に供給する接続部材である。給水部50は、洗浄水が流れる給水流路50aが形成される。また、給水部50には、接続流路50bが形成される。接続流路50bは、給水流路50aよりも流入部42側に設けられ、給水流路50aよりも流路面積が大きい。流路面積は、洗浄水の流れ方向に対して直交する方向における面積である。接続流路50bは、流入部42に挿入される給水部50の先端側に形成される。
流入部42に挿入される給水部50の外壁部50cには、全周にわたりシール部材60が設けられる。
<逆止弁の構成>
次に、実施形態に係る逆止弁32について図5を参照し説明する。逆止弁32は、流入部42に設けられる。逆止弁32は、バネ63によって貯湯タンク33と給水部50の給水流路50aとの連通を遮断するように付勢される。具体的には、逆止弁32は、バネ63によって給水部50に向けて付勢される。すなわち、逆止弁32は、給水部50を閉じる方向に付勢される。バネ63の一端は、逆止弁32に当接する。バネ63の他端は、流入部42の側壁部43に当接する。なお、図5は、逆止弁32によって給水部50が閉じられた状態を示す。
逆止弁32は、支柱部70と、第1保持部71と、第2保持部72(保持部の一例)と、突出部73とを備える。支柱部70の外形状は、円形である。支柱部70は、支持部44に形成された第1孔44aに挿入され、支持部44によって摺動可能に支持される。逆止弁32は、支持部44に支持され、前後方向に沿って移動可能である。
第1保持部71は、支柱部70よりも給水部50の給水流路50a側に設けられる。すなわち、第1保持部71は、給水部50から流れる洗浄水の流れ方向において、支柱部70よりも上流側に設けられる。
第1保持部71は、逆止弁32の移動方向に交差する方向に向けて突出する。具体的には、第1保持部71は、支柱部70の径方向外側に向けて突出するように形成される。第1保持部71の外形状は、円形である。第1保持部71は、支柱部70よりも外径(直径)が大きい。なお、第1保持部71は、円形に限られず、一部が切り欠いた形状(例えば、C形状、およびD形状)であってもよい。
第1保持部71には、バネ63の一端が当接する。第1保持部71には、流入部42の側壁部43に向けて突出する突起部71aが形成される。突起部71aは、第1保持部71の全周にわたり形成される。なお、突起部71aは、複数箇所に形成されてもよい。突起部71aは、支柱部70の径方向におけるバネ63のずれを抑制する。
第2保持部72は、第1保持部71よりも給水流路50a側に設けられる。第2保持部72は、逆止弁32の移動方向に交差する方向に向けて突出する。具体的には、第2保持部72は、支柱部70の径方向外側に向けて突出するように形成される。
第2保持部72の外形状は、円形である。第2保持部72は、支柱部70よりも外径(直径)が大きく、かつ第1保持部71よりも外径が小さい。また、第2保持部72の外径は、第1保持部71と第2保持部72との間に設けられたシール部材65の外径よりも小さい。第2保持部72には、給水部50側となるにつれて縮径するテーパ部72aが形成される。
第1保持部71、および第2保持部72は、シール部材65を保持する。シール部材65は、洗浄水が給水部50から供給されない場合に、給水部50に形成された給水流路50aと流入部42とをシールする。
突出部73は、第2保持部72よりも給水流路50a側に設けられる。すなわち、突出部73は、給水部50から流れる洗浄水の流れ方向において、第1保持部71、および第2保持部72によって保持されるシール部材65よりも上流側に設けられる。突出部73は、給水流路50a側に向けて突出する。突出部73の外形状は、円形である。突出部73の先端には、テーパ部73aが形成される。テーパ部73aは、先端側、すなわち給水流路50a側となるにつれて縮径する。
突出部73は、給水流路50aに挿入される。具体的には、突出部73は、逆止弁32が全閉状態である場合には、大部分が給水流路50aに挿入されるように形成される。
また、突出部73は、図6に示すように、逆止弁32が全開状態である場合には、テーパ部73aの少なくとも一部が給水流路50aに設けられるように形成される。すなわち、突出部73は、逆止弁32の移動位置にかかわらず、少なくとも一部が給水流路50aに設けられるように形成される。図6は、逆止弁32の全開状態を示す図である。
<逆止弁の動作>
逆止弁32は、バネ63の付勢力、および貯湯タンク33に溜められた洗浄水の水圧によって生じる力によって給水流路50a側に向けて付勢されている。以下において、バネ63の付勢力、および貯湯タンク33に溜められた洗浄水の水圧によって生じる力を「閉じ力」と称する。逆止弁32は、閉じ力と、給水部50から供給される洗浄水の水圧によって生じる力(以下、「開き力」と称する。)との大小によって移動し、給水流路50aを開閉する。
具体的には、衛生洗浄装置20は、バルブユニット31(図2参照)によって給水部50から洗浄水が供給された場合には、開き力が閉じ力よりも大きくなるように、設定されている。
そのため、給水部50から洗浄水が供給されていない場合には、逆止弁32は、閉じ力によって給水流路50a側に押され、図5に示すように、給水部50の接続流路50bを閉塞する全閉状態となる。具体的には、逆止弁32に保持されたシール部材65が、接続流路50bを形成する給水部50の内壁部50dに当接し、接続流路50bを閉塞する。このとき、接続流路50bには、逆止弁32の突出部73の一部、第2保持部72が設けられた状態となる。また、給水流路50aには、逆止弁32の突出部73の大部分が設けられた状態となる。
図5に示す全閉状態から、洗浄水が給水部50から供給された場合には、開き力が閉じ力よりも大きくなるため、逆止弁32が後退し、接続流路50bを形成する内壁部50dからシール部材65が離間し、洗浄水が流入部42に流入する。そして、洗浄水は、第2孔44bを通り、貯湯部33aに流入する。
給水部50から洗浄水が供給されると、開き力と閉じ力とが釣り合う位置に逆止弁32が保持され、図6に示すように、全開状態となる。なお、全開状態には、第1保持部71が、流入部42の側壁部43に形成された支持部44の先端に当接する状態が含まれてもよい。
逆止弁32の突出部73には、テーパ部73aが設けられている。また、逆止弁32の第2保持部72には、テーパ部72aが設けられている。そのため、給水部50によって供給される洗浄水は、テーパ部73a、およびテーパ部72aに沿って流入部42に流入する。すなわち、各テーパ部72a、73aは、洗浄水の流れを整える整流部として機能する。
これにより、貯湯部33aに流れる洗浄水の流れを整えることができる。貯湯タンク33に溜められた洗浄水は、ヒータ37(図2参照)によって温められていることがある。このような場合には、給水部50によって新たな洗浄水を貯湯タンク33に供給しつつ、貯湯タンク33から吐水ノズル35(図2参照)へ温められた洗浄水が排出される。
貯湯タンク33に新たに供給される洗浄水は、逆止弁32の各テーパ部72a、73aによって流れが整えられているため、温められていた洗浄水と、新たな洗浄水とが混ざることが抑制される。そのため、吐水ノズル35から吐出される洗浄水の温度が低下することが抑制される。
また、テーパ部72a、73aが設けられることによって、給水部50から供給される洗浄水の圧損が低減される。
全開状態において、突出部73の先端に設けられたテーパ部73aの一部は、給水流路50aに設けられる。すなわち、少なくとも突出部73の一部は、全閉状態において給水流路50aに設けられる。そのため、全開状態においても、逆止弁32は、給水流路50aから抜けない。
なお、テーパ部73a以外の突出部73は、全開状態において給水流路50aには設けられず、接続流路50bに設けられる。
全開状態から全閉状態に向けて逆止弁32が移動する場合に、逆止弁32は、テーパ部73aによってガイドされて給水流路50a内に進入する。
全開状態から全閉状態に向けて逆止弁32が移動すると、テーパ部73aを含む突出部73が給水流路50aに進入するため、全開状態に比べ、給水流路50aの開口面積が小さくなる。すなわち、給水流路50aが狭められる。このように、給水部50からの給水が停止し、逆止弁32が全開状態から閉方向に向けて移動すると、給水流路50aが狭められる。
これに対し、突出部73を有さない比較例では、給水部50からの給水が停止し、全開状態から閉方向に向けて逆止弁32が移動し、全閉状態となるまでの間に、貯湯タンク33から給水部50に逆流する洗浄水の流量が多くなり、貯湯タンク33に負圧が発生し易い。
そのため、貯湯タンク33における負圧に発生によって、バキュームブレーカ34による負圧発生抑制機能が十分に発揮される前に、洗浄水の逆流が発生するおそれがある。特に、逆止弁32にゴミなどが付着することによって動作不良が生じ、逆止弁32が全閉状態とならない場合に、洗浄水の逆流が発生する。
実施形態に係る逆止弁32は、突出部73を設けることによって、給水部50からの給水が停止し、全開状態から全閉状態に向けて逆止弁32が移動するとすぐに、給水流路50aを狭め、貯湯タンク33から給水部50へ洗浄水が逆流することを抑制する。これにより、貯湯タンク33における負圧の発生が抑制され、洗浄水の逆流が抑制される。
<効果>
衛生洗浄装置20は、貯湯タンク33と、吐水ノズル35と、バキュームブレーカ34と、給水部50と、逆止弁32とを備える。貯湯タンク33は、洗浄水を溜める。吐水ノズル35は、貯湯タンク33に溜められた洗浄水を使用者の局部に向けて吐水する。バキュームブレーカ34は、吐水ノズル35から貯湯タンク33への洗浄水の逆流を抑制する。給水部50は、貯湯タンク33に接続され、貯湯タンク33に洗浄水を供給する。逆止弁32は、給水部50から貯湯タンク33に洗浄水が流入する貯湯タンク33の流入部42に設けられ、給水部50への洗浄水の逆流を抑制する。逆止弁32は、洗浄水が給水部50から供給されない場合に、給水部50に形成された給水流路50aと流入部42とをシールするシール部材65と、シール部材65よりも給水流路50a側に設けられ、給水流路50aに向けて突出する突出部73とを備える。突出部73は、逆止弁32が全開状態よりも閉方向に移動した場合に、給水流路50aを狭める。
これにより、衛生洗浄装置20は、給水部50から貯湯タンク33への給水が停止した場合に、給水部50への洗浄水の逆流の発生を抑制し、貯湯タンク33において負圧が発生することを抑制することができる。衛生洗浄装置20は、例えば、逆止弁32にゴミなどが付着し、逆止弁32を全閉状態にすることができない場合であっても、貯湯タンク33において負圧が発生することを抑制することができる。
そのため、衛生洗浄装置20は、吐水ノズル35から貯湯タンク33へ洗浄水が逆流することを抑制することができる。従って、衛生洗浄装置20は、小型のバキュームブレーカ34を用いつつ、洗浄水が逆流することを抑制することができる。
また、逆止弁32は、第2保持部72を備える。第2保持部72は、逆止弁32の移動方向に交差する方向に向けて突出し、シール部材65を保持する。突出部73は、第2保持部72よりも給水流路50a側に設けられ、第2保持部72よりも外径が小さい。
これにより、衛生洗浄装置20は、逆止弁32が全開状態よりも閉方向に移動した場合に、第2保持部72によってシール部材65を保持しつつ、突出部73によって給水流路50aを狭めることができる。
また、給水部50には、給水流路50aよりも流入部42側に、給水流路50aよりも流路面積が大きい接続流路50bが形成される。第2保持部72は、全閉状態において接続流路50bに設けられる。少なくとも突出部73の先端は、全閉状態において給水流路50aに設けられる。
これにより、衛生洗浄装置20は、第2保持部72によってシール部材65を保持し、接続流路50bを形成する内壁部50dにシール部材65を密着させることができる。また、衛生洗浄装置20は、全閉状態において逆止弁32の先端側を給水部50によってガイドすることができ、逆止弁32の安定性を向上させることができる。
また、少なくとも突出部73の先端は、全開状態においてが給水流路50aに設けられる。
これにより、衛生洗浄装置20は、突出部73が給水流路50aから外れることを防止することができる。衛生洗浄装置20は、例えば、突出部73の先端が接続流路50bを形成する部材に当接することを防止することができ、逆止弁32の動作不良が発生することを抑制することができる。
また、突出部73の先端には、テーパ部73aが形成される。
これにより、衛生洗浄装置20は、給水部50から供給される洗浄水の圧損を低減することができる。また、衛生洗浄装置20は、流入部42に流入する洗浄水の流れを整えることができ、給水部50から供給された新たな洗浄水と、貯湯タンク33に溜められた洗浄水とが混じることを抑制することができる。そのため、衛生洗浄装置20は、貯湯タンク33から吐水ノズル35に排出される洗浄水の温度が低下することを抑制することができる。
<変形例>
変形例に係る衛生洗浄装置20は、図7、および図8に示すように、突出部73の先端に形成されるテーパ部73bをリブとして設けてもよい。図7は、変形例に係る突出部73の先端を示す側面図である。図8は、図7における矢視A図である。テーパ部73bは、突出部73の周方向に沿って複数設けられる。ここでは、突出部73が4つのテーパ部73bを有する一例を示すが、これに限られることない。
変形例に係る衛生洗浄装置20においても、上記実施形態と同様に、洗浄水が逆流することを抑制することができる。また、変形例に係る衛生洗浄装置20は、逆止弁32の動作不良が発生することを抑制することができる。
また、変形例に係る衛生洗浄装置20は、突出部73の先端にテーパ部73aを設けなくてもよい。この場合であっても、逆止弁32は、全開状態から閉方向に移動すると、突出部73が給水流路50aに挿入され、給水流路50aを狭める。
さらなる効果や変形例は、当業者によって容易に導き出すことができる。このため、本発明のより広範な態様は、以上のように表しかつ記述した特定の詳細および代表的な実施形態に限定されるものではない。したがって、添付の特許請求の範囲およびその均等物によって定義される総括的な発明の概念の精神または範囲から逸脱することなく、様々な変更が可能である。
10 トイレ装置
20 衛生洗浄装置
32 逆止弁
33 貯湯タンク
34 バキュームブレーカ
35 吐水ノズル
42 流入部
44 支持部
50 給水部
50a 給水流路
50b 接続流路
63 バネ
65 シール部材
70 支柱部
71 第1保持部
72 第2保持部
72a テーパ部
73 突出部
73a テーパ部

Claims (5)

  1. 洗浄水を溜める貯湯タンクと、
    前記貯湯タンクに溜められた前記洗浄水を使用者の局部に向けて吐水する吐水ノズルと、
    前記洗浄水の逆流を抑制するバキュームブレーカと、
    前記貯湯タンクに接続され、前記貯湯タンクに前記洗浄水を供給する給水部と、
    前記給水部から前記洗浄水が流入する前記貯湯タンクの流入部に設けられ、前記給水部への前記洗浄水の逆流を抑制する逆止弁とを備え、
    前記逆止弁は、
    前記洗浄水が前記給水部から供給されない場合に、前記給水部に形成された給水流路と前記流入部とをシールするシール部材と、
    前記シール部材よりも前記給水流路側に設けられ、前記給水流路に向けて突出する突出部とを備え、
    前記突出部は、前記逆止弁が全開状態よりも閉方向に移動した場合に、前記給水流路を狭め、
    少なくとも前記突出部の先端は、前記全開状態において前記給水流路に位置する
    ことを特徴とする衛生洗浄装置。
  2. 前記逆止弁は、
    前記逆止弁の移動方向に交差する方向に突出し、前記シール部材を保持する保持部を備え、
    前記突出部は、前記保持部よりも前記給水流路側に設けられ、前記保持部よりも外径が小さい、
    ことを特徴とする請求項1に記載の衛生洗浄装置。
  3. 前記給水部には、
    前記給水流路よりも前記流入部側に、前記給水流路よりも流路面積が大きい接続流路が形成され、
    前記保持部は、全閉状態において前記接続流路に位置し
    少なくとも前記突出部の先端は、前記全閉状態において前記給水流路に位置する
    ことを特徴とする請求項2に記載の衛生洗浄装置。
  4. 前記突出部の先端には、
    テーパ部が形成される、
    ことを特徴とする請求項1~のいずれか一つに記載の衛生洗浄装置。
  5. 前記テーパ部は、リブである、
    ことを特徴とする請求項に記載の衛生洗浄装置。
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