JP3582317B2 - 局部洗浄装置 - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、局部洗浄装置に関し、詳しくは例えば臀部洗浄用のノズルとビデ用のノズルとを備えたトイレ設備の局部洗浄装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来より、臀部洗浄用のノズルとビデ用のノズルとを備えた局部洗浄装置が知られている。図10(イ)は、従来の臀部の洗浄時における臀部用の洗浄弁の開閉状態を示し、(ロ)はビデ用の洗浄弁の開閉状態を示している。臀部洗浄を行う場合は、図10に示すt1の時点で臀部用の洗浄弁を開いて臀部用のノズルから洗浄水を噴射させるようにしており、また臀部洗浄を終了させるときには、図10に示すt2の時点で臀部用の洗浄弁を閉じることにより、洗浄動作を終了するようにしている。このときビデ用の洗浄弁は閉じたままの状態に保持されている。なお、図13中のa,c′は臀部用の洗浄弁とビデ用の洗浄弁の両方が閉じた状態を示し、bは臀部用の洗浄弁のみが開いた状態を示している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、臀部用のノズルの使用時には、ノズルが最も伸長した状態となるため、ノズル先端に汚物が付着し易くなるが、従来のような2つの電磁弁(臀部用の洗浄弁、ビデ用の洗浄弁)を単に開閉して水路を切り替えるだけでは、ノズルに付着した汚物を洗い流すことはできず、そのために従来ではノズルを掃除する回数が増えるという問題があった。
【0004】
本発明は、上記従来例に鑑みてなされたもので、洗浄後のノズルのアフタークリーニングを行うことにより、快適な使用を確保することができる局部洗浄装置を提供することを課題とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、本発明は、温水供給装置21と第1のノズル5との間の水路Bに第1の洗浄弁2を設けると共に、上記水路Bから分岐した分岐水路Cに第2の洗浄弁6を介して第2のノズル9を設け、いずれか一方の洗浄弁5又は6を開いて一方のノズル5又は9に洗浄水を供給するようにした局部洗浄装置において、使用時に伸長し、不使用時に収縮するように構成された第1及び第2のノズル5,9の先端に噴射孔60を設けると共に、噴射孔60以外の部位にノズル洗浄用の開口部11を設け、上記第1及び第2のノズル5,9のいずれか一方を使用した後に開放されている側の洗浄弁を一旦閉にし、その後第1及び第2の洗浄弁2,6の両方を一定時間c開いて洗浄水が上記ノズル洗浄用の開口部11に供給されるように制御する制御部10を備えていることを特徴としており、このように構成することで、ノズル5又は9の使用を終了させるときに、制御部10により開放されている側の洗浄弁が一旦閉じられた後に、一定時間cだけ第1及び第2の洗浄弁2,6の両方が開かれるので、両方のノズル5,9に洗浄水が供給されるが、この洗浄水は各ノズル5,9の噴射孔60には供給されず、ノズル洗浄用の開口部11に供給されることとなり、従って、洗浄用の開口部11から噴射する洗浄水によってノズル部分に付着した汚物が流し流されて、洗浄後のノズルのアフタークリーニングが行われる。
【0006】
また、上記第1及び第2のノズル5,9は使用時に伸長し、不使用時に収縮するように構成されていると共に、いずれか一方の洗浄弁2又は6を開いた状態では一方のノズル5又は9が最も伸長して該一方のノズル5又は9の先端に設けた噴射孔60に洗浄水が供給され、且つ制御部10により両方の洗浄弁2,6が開かれる一定時間c中は各ノズル5,9は途中までそれぞれ伸長して各ノズル5,9の噴射孔60には洗浄水は供給されず、ノズル洗浄用の開口部11に洗浄水がそれぞれ供給されるように構成されているのが好ましく、この場合、制御部10により設定された一定時間c中は、ノズル5,9を途中まで伸長した状態で止めることによって、洗浄水はノズル5,9の噴射孔60には供給されず、洗浄用の開口部11からの吐出水量を増やすことができる。
【0007】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態の一例を説明する。
温水洗浄便座12は、図4及び図5に示すように、便器13の上面後部に蓋14と共に回動自在に連結されている。温水洗浄便座12の側部には温水タンク15が設置されており、吸水タンク16或いは水道管17から供給される常水がポンプ(図示せず)によって温水タンク15に送られ、温水タンク15内で温水が常備されている。そして、操作部18の操作によってポンプが作動し、電磁弁によって温水給水路から後述のビデ用のノズルブロック7又は臀部用のノズルブロック3のいずれか一方に温水が送り込まれるようになっている。図5中の19は温水洗浄便座12の回動部、20はコードユニットである。
【0008】
温水洗浄便座12に設置される局部洗浄装置1は、図3に示すように、温水供給装置21と臀部用のノズルブロック3との間の水路Bの途中に電磁弁からなる第1の洗浄弁(以下、「臀部用の洗浄弁2」という。)が設けられており、また、上記水路Bから分岐した分岐水路Cには、電磁弁からなる第2の洗浄弁(以下「ビデ用の洗浄弁6」という。)を介してビデ用のノズルブロック7が設けられている。
【0009】
上記温水供給装置21は、湯と水とを混合して局部洗浄を行うのに適した温度に自動的に調整できるミキシングユニット21aで構成されており、臀部洗浄或いはビデ洗浄はミキシングユニット21a内の湯が使用される。ミキシングユニット21a内の温度は温水サーミスタ22で検知してマイクロコンピューターによって実現される制御部10に入力され、湯が熱くなりすぎないように監視している。制御部10には、着座スイッチ23及び操作スイッチ24(臀部用、ビデ用、停止用)からの信号がそれぞれ入力される。制御部10は、臀部用のノズル5又はビデ用のノズル9のいずれか一方の使用を終了するときに、開放されている側の洗浄弁を一旦閉じた後に、図6に示す一定時間cだけ、臀部用の洗浄弁2とビデ用の洗浄弁6の両方を開くように制御するものであり、制御部10には上記一定時間cを計測するタイマー回路(図示せず)が内蔵されている。ここで、図6は臀部用のノズル5を使用する場合を示しており、(イ)はこの場合における臀部用の洗浄弁2の開閉状態を示し、(ロ)はこの場合におけるビデ用の洗浄弁6の開閉状態を示している。
【0010】
温水供給装置21と洗浄弁2,6との間の水路部分からは分岐水路Aが分岐しており、この分岐水路Aに電磁弁からなる冷水除去弁24が設けられている。この冷水除去弁24は、ノズル5,9から冷水が吐出するのを防止するためのものであり、ノズル5又は9の使用を開始する前に冷水除去弁24を開くことによって、温水供給装置21と各洗浄弁2,洗浄弁6との間の水路部分に溜まっている冷水を分岐水路Aから除去できるようになっている。一方、洗浄弁2,6の下流側の水路B,Cには、ノズル5,9からの噴射圧を調整するためのWCV(Water Control Valve)25が設けられており、ノズル5,9から洗浄水が高圧で噴射するのを防止できるようにしてある。
【0011】
上記臀部用のノズルブロック3とビデ用のノズルブロック7は、それぞれ局部に適合し、効果的な洗浄が行えるように互いに接近して並設されている。各ノズルブロック3,7は同じ構造を有しており、以下、臀部用のノズルブロック3について説明する。
臀部用のノズルブロック3は、図2に示すように、洗浄水の供給時に伸長し且つ給水停止時に収縮する臀部用のノズル流路4と、ノズル流路4の先端に接続された第1のノズル(以下、「臀部用のノズル5」という。)とで構成されている。一方、ビデ用のノズルブロック7も同じ構造をしており、臀部用のノズル流路4と同じノズル流路8と、臀部用のノズル5と同じノズル9を備えている。各ノズル5,9の先端にはそれぞれ噴射孔60が形成されている。
【0012】
ここで、臀部用のノズル流路4は、シリンダー30内にスライダー31が嵌挿された一段繰り出し構造となっている。シリンダー30の後端開口には給水蓋32がOリング33で密封して被着され、この給水蓋32には上記温水タンク15に連通する給水口34が設けてある。一方、スライダー31は、筒状に形成され、シリンダー30の前端開口より前進後退自在に嵌挿されており、シリンダー30内に供給される温水圧によって前進すると共に、温水が遮断されるとバネ35により後退方向に付勢される構成としてある。つまり、スライダー31の後端部には、シリンダー30とスライダー31間を密封するパッキンを具備したフランジ部36が設けられ、スライダー31の外周に巻装されたバネ35の先端はシリンダー30の前端内面で支承されており、スライダー31はバネ35によって後退方向に向けて付勢されている。このスライダー31の先端には噴出孔を有するノズル5が装着されている。ノズル5は清掃の必要性からスライダー31に対して着脱自在となっている。
【0013】
さらにスライダー31の内側には、洗浄水(温水)をシリンダー30内に通過させながら水流抑制としても作用させるための水流移動の止水玉37が貫挿されたガイドピン38が配置されており、このガイドピン38の基端部は上記給水蓋32に支持されていると共に、ガイドピン38の先端は止水玉37の抜け止め部39となっている。
【0014】
上記シリンダー30の後端側の外周部には、一時的に冷水を溜めるための環状の貯水室40が設けられている。この貯水室40は、不使用時は空状態であり空気が入っている。本実施形態では、図7(b)に示すように、シリンダー30を水平方向に向けて、貯水室40が設けられるシリンダー30の外周部の上部に貯水室抜け口41を穿設し、この貯水室抜け口41をシリンダー30とスライダー31の間の外周通路42に連通させてある。また、貯水室40の軸方向の幅Lはシリンダー30の下部で最小となっている。つまり貯水室40の図7(b)の仮想線Fで示す部分が省略されており、これに伴い貯水室40の下部の残水を極力無くすことができるようになっている。また、上記最も幅狭である貯水室40の下部は、給水蓋32に設けたL形に屈曲した水路43の一端に連通しており、この水路43の他端は給水蓋32の給水口34に連通している。一方、貯水室40の上部はシリンダー30の後端部に穿孔した貯水室抜け口41を介して上記外周通路42に連通しており、この外周通路42はシリンダー30の前端に形成されたノズル洗浄用の開口部11に連通している。
【0015】
ノズル洗浄用の開口部11は、図1(c)に示すように、シリンダー30の前端部30aとスライダー31の間の隙間にて形成されており、この開口部11から図1(c)の矢印d方向に洗浄水を噴射させることにより、ノズル5の外周面が洗浄されてクリーニングが行われるようになっている。尚、開口部11は、スライダー31を伸長させるときにシリンダー30とスライダー31の間の外周通路42内の空気を外部に逃がす空気抜け孔も兼用している。開口部11の数、形状、大きさは適宜に設計変更自在である。また、シリンダー30の前端部30aとスライダー31との隙間にて開口部11を形成する場合を説明したが、これに限らず、例えばシリンダー30の前端部30aに小孔を開口し、この小孔を開口部11として用いるようにしてもよいものであり、要はシリンダー30とスライダー31の外周通路42内の洗浄水をノズル5の先端に向けて吐出させることができるものであればよい。
【0016】
次に、臀部の洗浄時及び洗浄後における動作を説明する。
臀部の洗浄時には、図7に示すように、臀部用のノズル流路4の給水口34から洗浄水(湯)が入る。この洗浄水はシリンダー30内に送り込まれるのに先行して、図7(b)の矢印D方向に沿ってシリンダー30の外周部に設けた貯水室40に流れ込み、更に図7(b)の矢印E方向に沿って貯水室40の下部から上部へと満水になるまで流れ込む。この貯水室40は不使用時は空状態であり、内部に空気が入っており、この空気は貯水室抜け口41からシリンダー30とスライダー31間に設けた外周通路42からシリンダー30の前端部30aのノズル洗浄用の開口部11から抜け出ることができるので、上記残水を貯水室40内に一旦溜めることができる。これにより、温水がシリンダー30内に入るのに先行して、洗浄弁4中などに残っている温度の低い残水が貯水室40に溜められる。その後、貯水室40が満水になると、シリンダー30内の内圧が上がり、シリンダー30内に洗浄水が供給される。この段階で洗浄水は温水となっている。洗浄水がシリンダー30内に入ると、スライダー31のフランジ部36及びガイドピン38を貫挿した止水玉37の水流移動によって、スライダー31がバネ35に抗して前方に押し出されて、図8に示す状態から図9に示す状態となり、最終的にノズル流路4が最も伸長した状態となってノズル5に洗浄水が供給され、ノズル5の先端の噴射孔60(図1)から噴射する洗浄水によって臀部の洗浄が行われる。
【0017】
その後、洗浄を終了させるときには、制御部10は図6に示すt1の時点で図6の(イ)のように臀部用の洗浄弁2を一旦閉じる。これにより、スライダー31が後退してシリンダー30内に収納される(図7の状態)。洗浄水の供給が遮断されると、スライダー31はバネ35の弾発力によってシリンダー30内に引き込まれる。このとき、シリンダー30とスライダー31間の外周通路42は貯水室抜け口41を介して貯水室40に連通させてあるので、スライダー31の後退動作に応動してシリンダー30内に残留した水は水路43から貯水室40へと流れ込み、さらに貯水室抜け口41から外周通路42内に流れ込む。
【0018】
そして、臀部用のノズル5が完全に後退した後(図6に示す時間bが経過した後)に、制御部10は図6に示すt2→t3までの一定時間cだけ、臀部用の洗浄弁2とビデ用の洗浄弁6の両方をそれぞれ開く。これにより、洗浄水の水圧で両方のノズル5,9が同時に伸長するが、このときのミキシングユニット21aからの洗浄水は2つのノズル流路4,8に分流されるので、各ノズル流路4,8内のスライダー31を押し出す水力が半減することとなり、図8に示すようにスライダー31は途中まで伸長した状態で止まり、ノズル流路4内への洗浄水の供給は行われなくなる。その代わりにミキシングユニット21aからの洗浄水の水圧によって、シリンダー30とスライダー31の間の外周通路42に溜まっている残水が図1(b)に示す矢印d方向にノズル洗浄用の開口部11からノズル5の先端側に向かって噴射することとなり、これによりノズル部分に付着した汚物が流し流され、洗浄後のノズル5のアフタークリーニングが行われる。つまり、一定時間c中は残水は各ノズル5,9の噴射孔60からではなく、洗浄用の開口部11から噴射することとなり、ノズル洗浄が確実に行われることとなる。またこのとき、ビデ用の洗浄弁6が途中まで伸長することで、ビデ用のノズル流路8に設けられるノズル洗浄用の開口部(ビデ用のノズル流路4の開口部11と同じ構造)からも洗浄水が吐出して、ビデ用のノズル9の洗浄も同時に行われる。しかも、制御部10により設定された一定時間c中は、洗浄水はノズル5の噴射孔60から噴射しないので、洗浄用の開口部11からの吐出水量を増やすことができ、ノズル5,9のクリーニング効果をより向上させることができ、従って、ノズル5,9の掃除の手間を省くことができ、ノズル5,9を衛生的に保つことができる。
【0019】
なお、ビデ用のノズル9の使用を終了するときも同様、ビデ用の洗浄弁6を閉にした後に一定時間c、臀部用のノズル5とビデ用のノズル9の両方が開となるように制御することで、両方のノズル5,9のアフタークリーニングが行われるものである。
また、アフタークリーニングを行う時間は制御部10に内蔵されたタイマーで設定されており、制御部10は図6に示す一定時間cが経過した後に、図6に示す時点t3で臀部用の洗浄弁2とビデ用の洗浄弁6とをそれぞれ閉じて、ノズルの洗浄動作を終了させる。これにより、洗浄水の供給が停止してスライダー31が後退してシリンダー30内に完全に収納された状態となり、次回の洗浄動作に備える。なお、図6中のaは臀部洗浄中を示し、dは臀部用の洗浄弁2及びビデ用の洗浄弁6がそれぞれ閉じられた洗浄終了状態を示している。
【0020】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明のうち請求項1記載の発明は、温水供給装置と第1のノズルとの間の水路に第1の洗浄弁を設けると共に、上記水路から分岐した分岐水路に第2の洗浄弁を介して第2のノズルを設け、いずれか一方の洗浄弁を開いて一方のノズルに洗浄水を供給するようにした局部洗浄装置において、使用時に伸長し、不使用時に収縮するように構成された第1及び第2のノズルの先端に噴射孔を設けると共に、噴射孔以外の部位にノズル洗浄用の開口部を設け、上記第1及び第2のノズルのいずれか一方を使用した後に開放されている側の洗浄弁を一旦閉にし、その後第1及び第2の洗浄弁の両方を一定時間開いて洗浄水が上記ノズル洗浄用の開口部に供給されるように制御する制御部を備えているから、ノズルの使用を終了させるときに、制御部により開放されている側の洗浄弁が一旦閉じられた後に、一定時間だけ第1及び第2の洗浄弁の両方が開かれるので、両方のノズルに洗浄水が供給されると共に、この洗浄水は各ノズルの噴射孔には供給されず、ノズル洗浄用の開口部に供給される。従って、洗浄用の開口部から噴射する洗浄水によってノズル部分に付着した汚物が流し流されて、洗浄後のノズルのアフタークリーニングが行われ、快適な使用を確保できるものである。
【0021】
また請求項2記載の発明は、請求項1において、第1及び第2のノズルは使用時に伸長し、不使用時に収縮するように構成されていると共に、いずれか一方の洗浄弁を開いた状態では一方のノズルが最も伸長して該一方のノズルの先端に設けた噴射孔に洗浄水が供給され、且つ制御部により両方の洗浄弁が開かれる一定時間中は各ノズルは途中までそれぞれ伸長して各ノズルの噴射孔には洗浄水は供給されず、ノズル洗浄用の開口部に洗浄水がそれぞれ供給されるように構成されているから、請求項1記載の効果に加えて、制御部により設定された一定時間中は、ノズルを途中まで伸長した状態で止めることによって、洗浄水はノズルの噴射孔には供給されず、洗浄用の開口部に供給されるので、開口部からの吐出水量を増やして、ノズルのクリーニング効果を一層向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態を示し、(a)はノズルブロックの正面図、(b)は(a)の右側面図、(c)は(a)のイ部の拡大断面図である。
【図2】(a)は同上のノズルブロックの断面図、(b)は給水蓋の説明図である。
【図3】同上のブロック図である。
【図4】同上の温水洗浄便座を説明する側面図である。
【図5】同上の温水洗浄便座を説明する斜視図である。
【図6】同上の臀部用のノズルの使用時のタイムチャートであり、(イ)は臀部用の洗浄弁の開閉状態を示し、(ロ)はビデ用の洗浄弁の開閉状態を示している。
【図7】(a)(b)はノズルの後退状態を説明する側面断面図及び平面断面図である。
【図8】(a)(b)はスライダーの最も伸長しない状態を状態を説明する側面断面図及び平面断面図である。
【図9】(a)(b)はスライダーの最も伸長した状態を状態を説明する側面断面図及び平面断面図である。
【図10】従来の臀部用のノズルの使用時のタイムチャートであり、(イ)は臀部用の洗浄弁の開閉状態を示し、(ロ)はビデ用の洗浄弁の開閉状態を示している。
【符号の説明】
1 温水洗浄便座
2 第1の洗浄弁
5 第1のノズル
6 第2の洗浄弁
9 第2のノズル
10 制御部
11 開口部
21 温水供給装置
c 一定時間
【発明の属する技術分野】
この発明は、局部洗浄装置に関し、詳しくは例えば臀部洗浄用のノズルとビデ用のノズルとを備えたトイレ設備の局部洗浄装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来より、臀部洗浄用のノズルとビデ用のノズルとを備えた局部洗浄装置が知られている。図10(イ)は、従来の臀部の洗浄時における臀部用の洗浄弁の開閉状態を示し、(ロ)はビデ用の洗浄弁の開閉状態を示している。臀部洗浄を行う場合は、図10に示すt1の時点で臀部用の洗浄弁を開いて臀部用のノズルから洗浄水を噴射させるようにしており、また臀部洗浄を終了させるときには、図10に示すt2の時点で臀部用の洗浄弁を閉じることにより、洗浄動作を終了するようにしている。このときビデ用の洗浄弁は閉じたままの状態に保持されている。なお、図13中のa,c′は臀部用の洗浄弁とビデ用の洗浄弁の両方が閉じた状態を示し、bは臀部用の洗浄弁のみが開いた状態を示している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、臀部用のノズルの使用時には、ノズルが最も伸長した状態となるため、ノズル先端に汚物が付着し易くなるが、従来のような2つの電磁弁(臀部用の洗浄弁、ビデ用の洗浄弁)を単に開閉して水路を切り替えるだけでは、ノズルに付着した汚物を洗い流すことはできず、そのために従来ではノズルを掃除する回数が増えるという問題があった。
【0004】
本発明は、上記従来例に鑑みてなされたもので、洗浄後のノズルのアフタークリーニングを行うことにより、快適な使用を確保することができる局部洗浄装置を提供することを課題とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、本発明は、温水供給装置21と第1のノズル5との間の水路Bに第1の洗浄弁2を設けると共に、上記水路Bから分岐した分岐水路Cに第2の洗浄弁6を介して第2のノズル9を設け、いずれか一方の洗浄弁5又は6を開いて一方のノズル5又は9に洗浄水を供給するようにした局部洗浄装置において、使用時に伸長し、不使用時に収縮するように構成された第1及び第2のノズル5,9の先端に噴射孔60を設けると共に、噴射孔60以外の部位にノズル洗浄用の開口部11を設け、上記第1及び第2のノズル5,9のいずれか一方を使用した後に開放されている側の洗浄弁を一旦閉にし、その後第1及び第2の洗浄弁2,6の両方を一定時間c開いて洗浄水が上記ノズル洗浄用の開口部11に供給されるように制御する制御部10を備えていることを特徴としており、このように構成することで、ノズル5又は9の使用を終了させるときに、制御部10により開放されている側の洗浄弁が一旦閉じられた後に、一定時間cだけ第1及び第2の洗浄弁2,6の両方が開かれるので、両方のノズル5,9に洗浄水が供給されるが、この洗浄水は各ノズル5,9の噴射孔60には供給されず、ノズル洗浄用の開口部11に供給されることとなり、従って、洗浄用の開口部11から噴射する洗浄水によってノズル部分に付着した汚物が流し流されて、洗浄後のノズルのアフタークリーニングが行われる。
【0006】
また、上記第1及び第2のノズル5,9は使用時に伸長し、不使用時に収縮するように構成されていると共に、いずれか一方の洗浄弁2又は6を開いた状態では一方のノズル5又は9が最も伸長して該一方のノズル5又は9の先端に設けた噴射孔60に洗浄水が供給され、且つ制御部10により両方の洗浄弁2,6が開かれる一定時間c中は各ノズル5,9は途中までそれぞれ伸長して各ノズル5,9の噴射孔60には洗浄水は供給されず、ノズル洗浄用の開口部11に洗浄水がそれぞれ供給されるように構成されているのが好ましく、この場合、制御部10により設定された一定時間c中は、ノズル5,9を途中まで伸長した状態で止めることによって、洗浄水はノズル5,9の噴射孔60には供給されず、洗浄用の開口部11からの吐出水量を増やすことができる。
【0007】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態の一例を説明する。
温水洗浄便座12は、図4及び図5に示すように、便器13の上面後部に蓋14と共に回動自在に連結されている。温水洗浄便座12の側部には温水タンク15が設置されており、吸水タンク16或いは水道管17から供給される常水がポンプ(図示せず)によって温水タンク15に送られ、温水タンク15内で温水が常備されている。そして、操作部18の操作によってポンプが作動し、電磁弁によって温水給水路から後述のビデ用のノズルブロック7又は臀部用のノズルブロック3のいずれか一方に温水が送り込まれるようになっている。図5中の19は温水洗浄便座12の回動部、20はコードユニットである。
【0008】
温水洗浄便座12に設置される局部洗浄装置1は、図3に示すように、温水供給装置21と臀部用のノズルブロック3との間の水路Bの途中に電磁弁からなる第1の洗浄弁(以下、「臀部用の洗浄弁2」という。)が設けられており、また、上記水路Bから分岐した分岐水路Cには、電磁弁からなる第2の洗浄弁(以下「ビデ用の洗浄弁6」という。)を介してビデ用のノズルブロック7が設けられている。
【0009】
上記温水供給装置21は、湯と水とを混合して局部洗浄を行うのに適した温度に自動的に調整できるミキシングユニット21aで構成されており、臀部洗浄或いはビデ洗浄はミキシングユニット21a内の湯が使用される。ミキシングユニット21a内の温度は温水サーミスタ22で検知してマイクロコンピューターによって実現される制御部10に入力され、湯が熱くなりすぎないように監視している。制御部10には、着座スイッチ23及び操作スイッチ24(臀部用、ビデ用、停止用)からの信号がそれぞれ入力される。制御部10は、臀部用のノズル5又はビデ用のノズル9のいずれか一方の使用を終了するときに、開放されている側の洗浄弁を一旦閉じた後に、図6に示す一定時間cだけ、臀部用の洗浄弁2とビデ用の洗浄弁6の両方を開くように制御するものであり、制御部10には上記一定時間cを計測するタイマー回路(図示せず)が内蔵されている。ここで、図6は臀部用のノズル5を使用する場合を示しており、(イ)はこの場合における臀部用の洗浄弁2の開閉状態を示し、(ロ)はこの場合におけるビデ用の洗浄弁6の開閉状態を示している。
【0010】
温水供給装置21と洗浄弁2,6との間の水路部分からは分岐水路Aが分岐しており、この分岐水路Aに電磁弁からなる冷水除去弁24が設けられている。この冷水除去弁24は、ノズル5,9から冷水が吐出するのを防止するためのものであり、ノズル5又は9の使用を開始する前に冷水除去弁24を開くことによって、温水供給装置21と各洗浄弁2,洗浄弁6との間の水路部分に溜まっている冷水を分岐水路Aから除去できるようになっている。一方、洗浄弁2,6の下流側の水路B,Cには、ノズル5,9からの噴射圧を調整するためのWCV(Water Control Valve)25が設けられており、ノズル5,9から洗浄水が高圧で噴射するのを防止できるようにしてある。
【0011】
上記臀部用のノズルブロック3とビデ用のノズルブロック7は、それぞれ局部に適合し、効果的な洗浄が行えるように互いに接近して並設されている。各ノズルブロック3,7は同じ構造を有しており、以下、臀部用のノズルブロック3について説明する。
臀部用のノズルブロック3は、図2に示すように、洗浄水の供給時に伸長し且つ給水停止時に収縮する臀部用のノズル流路4と、ノズル流路4の先端に接続された第1のノズル(以下、「臀部用のノズル5」という。)とで構成されている。一方、ビデ用のノズルブロック7も同じ構造をしており、臀部用のノズル流路4と同じノズル流路8と、臀部用のノズル5と同じノズル9を備えている。各ノズル5,9の先端にはそれぞれ噴射孔60が形成されている。
【0012】
ここで、臀部用のノズル流路4は、シリンダー30内にスライダー31が嵌挿された一段繰り出し構造となっている。シリンダー30の後端開口には給水蓋32がOリング33で密封して被着され、この給水蓋32には上記温水タンク15に連通する給水口34が設けてある。一方、スライダー31は、筒状に形成され、シリンダー30の前端開口より前進後退自在に嵌挿されており、シリンダー30内に供給される温水圧によって前進すると共に、温水が遮断されるとバネ35により後退方向に付勢される構成としてある。つまり、スライダー31の後端部には、シリンダー30とスライダー31間を密封するパッキンを具備したフランジ部36が設けられ、スライダー31の外周に巻装されたバネ35の先端はシリンダー30の前端内面で支承されており、スライダー31はバネ35によって後退方向に向けて付勢されている。このスライダー31の先端には噴出孔を有するノズル5が装着されている。ノズル5は清掃の必要性からスライダー31に対して着脱自在となっている。
【0013】
さらにスライダー31の内側には、洗浄水(温水)をシリンダー30内に通過させながら水流抑制としても作用させるための水流移動の止水玉37が貫挿されたガイドピン38が配置されており、このガイドピン38の基端部は上記給水蓋32に支持されていると共に、ガイドピン38の先端は止水玉37の抜け止め部39となっている。
【0014】
上記シリンダー30の後端側の外周部には、一時的に冷水を溜めるための環状の貯水室40が設けられている。この貯水室40は、不使用時は空状態であり空気が入っている。本実施形態では、図7(b)に示すように、シリンダー30を水平方向に向けて、貯水室40が設けられるシリンダー30の外周部の上部に貯水室抜け口41を穿設し、この貯水室抜け口41をシリンダー30とスライダー31の間の外周通路42に連通させてある。また、貯水室40の軸方向の幅Lはシリンダー30の下部で最小となっている。つまり貯水室40の図7(b)の仮想線Fで示す部分が省略されており、これに伴い貯水室40の下部の残水を極力無くすことができるようになっている。また、上記最も幅狭である貯水室40の下部は、給水蓋32に設けたL形に屈曲した水路43の一端に連通しており、この水路43の他端は給水蓋32の給水口34に連通している。一方、貯水室40の上部はシリンダー30の後端部に穿孔した貯水室抜け口41を介して上記外周通路42に連通しており、この外周通路42はシリンダー30の前端に形成されたノズル洗浄用の開口部11に連通している。
【0015】
ノズル洗浄用の開口部11は、図1(c)に示すように、シリンダー30の前端部30aとスライダー31の間の隙間にて形成されており、この開口部11から図1(c)の矢印d方向に洗浄水を噴射させることにより、ノズル5の外周面が洗浄されてクリーニングが行われるようになっている。尚、開口部11は、スライダー31を伸長させるときにシリンダー30とスライダー31の間の外周通路42内の空気を外部に逃がす空気抜け孔も兼用している。開口部11の数、形状、大きさは適宜に設計変更自在である。また、シリンダー30の前端部30aとスライダー31との隙間にて開口部11を形成する場合を説明したが、これに限らず、例えばシリンダー30の前端部30aに小孔を開口し、この小孔を開口部11として用いるようにしてもよいものであり、要はシリンダー30とスライダー31の外周通路42内の洗浄水をノズル5の先端に向けて吐出させることができるものであればよい。
【0016】
次に、臀部の洗浄時及び洗浄後における動作を説明する。
臀部の洗浄時には、図7に示すように、臀部用のノズル流路4の給水口34から洗浄水(湯)が入る。この洗浄水はシリンダー30内に送り込まれるのに先行して、図7(b)の矢印D方向に沿ってシリンダー30の外周部に設けた貯水室40に流れ込み、更に図7(b)の矢印E方向に沿って貯水室40の下部から上部へと満水になるまで流れ込む。この貯水室40は不使用時は空状態であり、内部に空気が入っており、この空気は貯水室抜け口41からシリンダー30とスライダー31間に設けた外周通路42からシリンダー30の前端部30aのノズル洗浄用の開口部11から抜け出ることができるので、上記残水を貯水室40内に一旦溜めることができる。これにより、温水がシリンダー30内に入るのに先行して、洗浄弁4中などに残っている温度の低い残水が貯水室40に溜められる。その後、貯水室40が満水になると、シリンダー30内の内圧が上がり、シリンダー30内に洗浄水が供給される。この段階で洗浄水は温水となっている。洗浄水がシリンダー30内に入ると、スライダー31のフランジ部36及びガイドピン38を貫挿した止水玉37の水流移動によって、スライダー31がバネ35に抗して前方に押し出されて、図8に示す状態から図9に示す状態となり、最終的にノズル流路4が最も伸長した状態となってノズル5に洗浄水が供給され、ノズル5の先端の噴射孔60(図1)から噴射する洗浄水によって臀部の洗浄が行われる。
【0017】
その後、洗浄を終了させるときには、制御部10は図6に示すt1の時点で図6の(イ)のように臀部用の洗浄弁2を一旦閉じる。これにより、スライダー31が後退してシリンダー30内に収納される(図7の状態)。洗浄水の供給が遮断されると、スライダー31はバネ35の弾発力によってシリンダー30内に引き込まれる。このとき、シリンダー30とスライダー31間の外周通路42は貯水室抜け口41を介して貯水室40に連通させてあるので、スライダー31の後退動作に応動してシリンダー30内に残留した水は水路43から貯水室40へと流れ込み、さらに貯水室抜け口41から外周通路42内に流れ込む。
【0018】
そして、臀部用のノズル5が完全に後退した後(図6に示す時間bが経過した後)に、制御部10は図6に示すt2→t3までの一定時間cだけ、臀部用の洗浄弁2とビデ用の洗浄弁6の両方をそれぞれ開く。これにより、洗浄水の水圧で両方のノズル5,9が同時に伸長するが、このときのミキシングユニット21aからの洗浄水は2つのノズル流路4,8に分流されるので、各ノズル流路4,8内のスライダー31を押し出す水力が半減することとなり、図8に示すようにスライダー31は途中まで伸長した状態で止まり、ノズル流路4内への洗浄水の供給は行われなくなる。その代わりにミキシングユニット21aからの洗浄水の水圧によって、シリンダー30とスライダー31の間の外周通路42に溜まっている残水が図1(b)に示す矢印d方向にノズル洗浄用の開口部11からノズル5の先端側に向かって噴射することとなり、これによりノズル部分に付着した汚物が流し流され、洗浄後のノズル5のアフタークリーニングが行われる。つまり、一定時間c中は残水は各ノズル5,9の噴射孔60からではなく、洗浄用の開口部11から噴射することとなり、ノズル洗浄が確実に行われることとなる。またこのとき、ビデ用の洗浄弁6が途中まで伸長することで、ビデ用のノズル流路8に設けられるノズル洗浄用の開口部(ビデ用のノズル流路4の開口部11と同じ構造)からも洗浄水が吐出して、ビデ用のノズル9の洗浄も同時に行われる。しかも、制御部10により設定された一定時間c中は、洗浄水はノズル5の噴射孔60から噴射しないので、洗浄用の開口部11からの吐出水量を増やすことができ、ノズル5,9のクリーニング効果をより向上させることができ、従って、ノズル5,9の掃除の手間を省くことができ、ノズル5,9を衛生的に保つことができる。
【0019】
なお、ビデ用のノズル9の使用を終了するときも同様、ビデ用の洗浄弁6を閉にした後に一定時間c、臀部用のノズル5とビデ用のノズル9の両方が開となるように制御することで、両方のノズル5,9のアフタークリーニングが行われるものである。
また、アフタークリーニングを行う時間は制御部10に内蔵されたタイマーで設定されており、制御部10は図6に示す一定時間cが経過した後に、図6に示す時点t3で臀部用の洗浄弁2とビデ用の洗浄弁6とをそれぞれ閉じて、ノズルの洗浄動作を終了させる。これにより、洗浄水の供給が停止してスライダー31が後退してシリンダー30内に完全に収納された状態となり、次回の洗浄動作に備える。なお、図6中のaは臀部洗浄中を示し、dは臀部用の洗浄弁2及びビデ用の洗浄弁6がそれぞれ閉じられた洗浄終了状態を示している。
【0020】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明のうち請求項1記載の発明は、温水供給装置と第1のノズルとの間の水路に第1の洗浄弁を設けると共に、上記水路から分岐した分岐水路に第2の洗浄弁を介して第2のノズルを設け、いずれか一方の洗浄弁を開いて一方のノズルに洗浄水を供給するようにした局部洗浄装置において、使用時に伸長し、不使用時に収縮するように構成された第1及び第2のノズルの先端に噴射孔を設けると共に、噴射孔以外の部位にノズル洗浄用の開口部を設け、上記第1及び第2のノズルのいずれか一方を使用した後に開放されている側の洗浄弁を一旦閉にし、その後第1及び第2の洗浄弁の両方を一定時間開いて洗浄水が上記ノズル洗浄用の開口部に供給されるように制御する制御部を備えているから、ノズルの使用を終了させるときに、制御部により開放されている側の洗浄弁が一旦閉じられた後に、一定時間だけ第1及び第2の洗浄弁の両方が開かれるので、両方のノズルに洗浄水が供給されると共に、この洗浄水は各ノズルの噴射孔には供給されず、ノズル洗浄用の開口部に供給される。従って、洗浄用の開口部から噴射する洗浄水によってノズル部分に付着した汚物が流し流されて、洗浄後のノズルのアフタークリーニングが行われ、快適な使用を確保できるものである。
【0021】
また請求項2記載の発明は、請求項1において、第1及び第2のノズルは使用時に伸長し、不使用時に収縮するように構成されていると共に、いずれか一方の洗浄弁を開いた状態では一方のノズルが最も伸長して該一方のノズルの先端に設けた噴射孔に洗浄水が供給され、且つ制御部により両方の洗浄弁が開かれる一定時間中は各ノズルは途中までそれぞれ伸長して各ノズルの噴射孔には洗浄水は供給されず、ノズル洗浄用の開口部に洗浄水がそれぞれ供給されるように構成されているから、請求項1記載の効果に加えて、制御部により設定された一定時間中は、ノズルを途中まで伸長した状態で止めることによって、洗浄水はノズルの噴射孔には供給されず、洗浄用の開口部に供給されるので、開口部からの吐出水量を増やして、ノズルのクリーニング効果を一層向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態を示し、(a)はノズルブロックの正面図、(b)は(a)の右側面図、(c)は(a)のイ部の拡大断面図である。
【図2】(a)は同上のノズルブロックの断面図、(b)は給水蓋の説明図である。
【図3】同上のブロック図である。
【図4】同上の温水洗浄便座を説明する側面図である。
【図5】同上の温水洗浄便座を説明する斜視図である。
【図6】同上の臀部用のノズルの使用時のタイムチャートであり、(イ)は臀部用の洗浄弁の開閉状態を示し、(ロ)はビデ用の洗浄弁の開閉状態を示している。
【図7】(a)(b)はノズルの後退状態を説明する側面断面図及び平面断面図である。
【図8】(a)(b)はスライダーの最も伸長しない状態を状態を説明する側面断面図及び平面断面図である。
【図9】(a)(b)はスライダーの最も伸長した状態を状態を説明する側面断面図及び平面断面図である。
【図10】従来の臀部用のノズルの使用時のタイムチャートであり、(イ)は臀部用の洗浄弁の開閉状態を示し、(ロ)はビデ用の洗浄弁の開閉状態を示している。
【符号の説明】
1 温水洗浄便座
2 第1の洗浄弁
5 第1のノズル
6 第2の洗浄弁
9 第2のノズル
10 制御部
11 開口部
21 温水供給装置
c 一定時間
Claims (2)
- 温水供給装置と第1のノズルとの間の水路に第1の洗浄弁を設けると共に、上記水路から分岐した分岐水路に第2の洗浄弁を介して第2のノズルを設け、いずれか一方の洗浄弁を開いて一方のノズルに洗浄水を供給するようにした局部洗浄装置において、使用時に伸長し、不使用時に収縮するように構成された第1及び第2のノズルの先端に噴射孔を設けると共に、噴射孔以外の部位にノズル洗浄用の開口部を設け、上記第1及び第2のノズルのいずれか一方を使用した後に開放されている側の洗浄弁を一旦閉にし、その後第1及び第2の洗浄弁の両方を一定時間開いて洗浄水が上記ノズル洗浄用の開口部に供給されるように制御する制御部を備えていることを特徴とする局部洗浄装置。
- 第1及び第2のノズルは、最も伸長した状態では洗浄水が噴射孔に供給され、且つ途中まで伸長した状態では洗浄水が噴射孔に供給されずにノズル洗浄用の開口部に供給されるように構成されており、上記制御部により両方の洗浄弁が開いた状態では各ノズルは途中まで伸長した状態で止まるように構成されていることを特徴とする請求項1記載の局部洗浄装置。
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