JPH10256378A - 半導体集積回路装置の配線方法および半導体集積回路装置 - Google Patents

半導体集積回路装置の配線方法および半導体集積回路装置

Info

Publication number
JPH10256378A
JPH10256378A JP5467397A JP5467397A JPH10256378A JP H10256378 A JPH10256378 A JP H10256378A JP 5467397 A JP5467397 A JP 5467397A JP 5467397 A JP5467397 A JP 5467397A JP H10256378 A JPH10256378 A JP H10256378A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
power supply
wiring
integrated circuit
circuit device
semiconductor integrated
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP5467397A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiroyuki Ota
浩之 大田
Yosuke Yatsuse
陽介 八瀬
Kazuo Kato
和雄 加藤
Takeshi Ono
健 小野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Ltd
Hitachi Solutions Technology Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
Hitachi ULSI Systems Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Ltd, Hitachi ULSI Systems Co Ltd filed Critical Hitachi Ltd
Priority to JP5467397A priority Critical patent/JPH10256378A/ja
Publication of JPH10256378A publication Critical patent/JPH10256378A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【課題】 作業工数の増加を抑えるとともに、半導体チ
ップにかかる応力を分散させることができる半導体集積
回路装置の配線方法、およびこの配線方法を用いて電源
配線の剥離などの問題が回避できる半導体集積回路装置
を提供する。 【解決手段】 DAレイアウトツールを用いて複数の基
本セル、I/Oセルを自動配置配線して、所望の集積回
路としてレイアウト設計されるLSIであって、半導体
チップ1上に配置される、論理回路を構成する基本セル
2と、この論理回路に電源および信号を入出力するため
のI/Oセル3とから構成され、周辺部には外部と接続
される電源または信号のパッド4が配設されており、特
に半導体チップ1の四隅のコーナー部6は、配線格子を
基準とした配線格子ルールおよび配線間の間隔ルールに
従い、2つの屈曲点7を経由した斜め部8を有する屈曲
状の周回電源配線5となっている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体集積回路装
置の配線技術に関し、特にLSI(Large ScaleIntegra
tion)などの半導体チップのDA(Design Automation)
によるレイアウト設計において、半導体チップにかかる
応力を分散させる手法として好適な半導体集積回路装置
の配線方法および半導体集積回路装置に適用して有効な
技術に関する。
【0002】
【従来の技術】たとえば、本発明者が検討した技術とし
て、LSIなどの半導体チップのレイアウト設計におい
ては、DAレイアウトツールを用いて、論理回路を構成
する複数の基本セルと、この論理回路に信号および電源
を入出力するための複数のI/Oセルとを自動配置配線
して、所望の集積回路を構成して半導体集積回路装置が
製造されるようになっている。
【0003】このような半導体チップのレイアウト設計
において、半導体チップのコーナー部に電源配線を配線
処理する手法には、(1).コーナーセルを作成して半導体
チップのコーナーに配置することによって実現する手
法、(2).I/Oセルのエッジから配線を直行するように
配線することで実現する手法などが考えられる。
【0004】なお、このような半導体チップのレイアウ
ト設計に関する技術としては、たとえば昭和59年11
月30日、株式会社オーム社発行、社団法人電子通信学
会編の「LSIハンドブック」P193〜P217の文
献に記載される技術などが挙げられる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前記のよう
な半導体チップのコーナー部に電源配線を配線処理する
技術において、前記(1).の手法ではI/Oセルの形状が
変更された場合に新たにセルを作成する必要が生じる。
すなわち、セルの配置となるために、配置プログラムの
中で対応することが必要となり、論理上は存在しないセ
ルをDAツール側で認識する必要がある。
【0006】また、前記(2).の手法では、チップ中央か
らの応力が直線的に配線の交差部分に集中するという問
題が生じる。すなわち、半導体チップの中心から一番遠
くなる点には応力が発生しやすく、そのライン上に直行
配線の交点が連続してあるとアルミニウムによる電源配
線が剥離するなどの問題が生じる。
【0007】さらに、近年、半導体チップの高性能、高
機能化が進み、チップサイズが増加する傾向にあり、ま
たI/O機能の多様化によりI/Oセルのサイズも多岐
にわたる傾向にあるため、半導体チップのコーナー部に
対する応力を考慮する必要が生じてきている。
【0008】たとえば、半導体チップに対する応力は、
半導体チップのダイボンディング工程などで熱応力とし
て発生する。すなわち、ダイボンディングでは、高温で
半導体チップが基板に固着されて室温まで冷却される
が、この冷却過程で両者の熱膨張係数の差に起因する熱
応力が半導体チップおよび接合層内に発生する。
【0009】一般に、リードフレーム(Cu)は半導体
チップ(Si)より熱膨張係数が大きく、よって固着後
の室温冷却状態において、半導体チップ内に圧縮、リー
ドフレーム内に引張応力が働いて湾曲し、半導体チップ
の表面には引張応力が作用し、また接着層内には半導体
チップの周辺で増大する剪断応力が作用する。
【0010】このような熱応力の影響は配線の剥離、ひ
いては半導体チップの破壊につながり、たとえば半導体
チップ(Si)をリードフレーム(Cu)にAu・Si
共晶法で接合した場合には、Au・Si接合層の伸びが
小さく強度が大きいため、半導体チップ側にクラックが
発生することになり、熱応力を考慮した配線処理は重要
な設計要素となっている。
【0011】以上のような要因により、従来の手法に従
ってコーナーセルを作成することは作業工数の増加を意
味するため、DAレイアウトツールを用いてコーナー部
の電源配線を自動的に配線処理することが望ましく、ま
たこのときに屈曲状の配線を使用することによってコー
ナー部の応力集中を解決することが可能であることを本
発明者は見い出した。
【0012】そこで、本発明の目的は、DAレイアウト
ツールを用いてコーナー部の電源配線を自動的に配線処
理し、かつ屈曲状の電源配線を使用することによって作
業工数の増加を抑えるとともに、半導体チップにかかる
応力を分散させることができる半導体集積回路装置の配
線方法を提供し、さらにこの配線方法を用いて電源配線
の剥離などの問題を回避することができる半導体集積回
路装置を提供することにある。
【0013】本発明の前記ならびにその他の目的と新規
な特徴は、本明細書の記述および添付図面から明らかに
なるであろう。
【0014】
【課題を解決するための手段】本願において開示される
発明のうち、代表的なものの概要を簡単に説明すれば、
次のとおりである。
【0015】すなわち、本発明による半導体集積回路装
置の配線方法は、半導体チップのコーナー部における各
周回電源配線の自動配線処理において、コーナー部の接
続されるべき端子同士を接続する周回電源配線の屈曲点
を2つ以上決定し、この決定された2つ以上の屈曲点を
経由した屈曲状の周回電源配線の配線処理を自動で行う
ものである。これにより、半導体チップのレイアウト設
計において、作業工数の増加を抑えるとともに、屈曲状
の周回電源配線を用いてコーナー部の応力分散を考慮し
た配線を行うことができる。
【0016】具体的には、各周回電源配線の屈曲点を2
つ以上決定する工程に先立って、コーナー部にI/Oセ
ルの周回電源配線が隣接しているか否かを判定し、この
判定の結果隣接していない場合にはコーナー部までI/
Oセルから周回電源配線を延長し、隣接または延長され
た周回電源配線の幅および属性をもとに端子情報を生成
し、この端子情報をもとに接続されるべき端子同士の幅
および属性の一致を確認した後に、この一致した端子同
士を接続する周回電源配線の屈曲点を2つ以上決定する
ものである。
【0017】特に、屈曲状の各周回電源配線の2つ以上
の屈曲点を、内部配線領域の配線格子、配線ピッチなど
の任意の格子上に配置するとともに、コーナー部の原点
からの2つ以上の延長線上からずらして配置するように
したものである。これにより、内部配線領域の格子設定
を利用することによって内部配線と同等の間隔ルール、
および配線格子を基準として配線を行うことができ、よ
って半導体チップにかかる応力を分散させて一定方向に
応力が発生することを防止し、周回電源配線の剥離など
の問題を回避することができる。
【0018】すなわち、本発明は、レイアウトツールで
使用する配線格子の考え方を通常の配線領域外のI/O
領域まで拡大して適用し、自動配線を行う場合の間隔ル
ールが守られるように格子単位に配線を行い、内部配線
と同等の間隔ルール、および配線格子を基準として配線
を行うことによって特定の方向に応力が集中するを防止
することができる。
【0019】また、本発明による他の半導体集積回路装
置の配線方法は、コーナー部の接続されるべき端子同士
を接続する周回電源配線の経由点を決定し、この決定さ
れた経由点を経由した円弧状の周回電源配線の配線処理
を自動で行うものであり、前記屈曲状の周回電源配線の
場合と同様に、コーナー部の応力分散を考慮した配線を
行うことができ、よって半導体チップにかかる応力を分
散させて一定方向に応力が発生することを防止し、周回
電源配線の剥離などの問題を回避することができる。
【0020】また、本発明による半導体集積回路装置
は、コーナー部の接続されるべき端子同士を接続する周
回電源配線が2つ以上の屈曲点を経由した屈曲状、また
は経由点を経由した円弧状に形成されているものであ
り、よって半導体チップのダイボンディング工程などの
熱処理において、半導体チップにかかる応力を分散させ
て一定方向への応力の発生を防止し、周回電源配線の剥
離などを回避することが可能となる。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて詳細に説明する。なお、実施の形態を説明す
るための全図において同一の部材には同一の符号を付
し、その繰り返しの説明は省略する。
【0022】(実施の形態1)図1は本発明の実施の形
態1である半導体集積回路装置の半導体チップを示す概
略レイアウト図、図2は本実施の形態1における半導体
チップのコーナー部周回電源配線方法を示すフローとそ
れに対応する説明図、図3および図4はコーナー部周回
電源配線の屈曲点の決定方法を示す説明図、図5および
図6は他のコーナー部周回電源配線の屈曲点の決定方法
を示す説明図である。
【0023】まず、図1により本実施の形態1の半導体
集積回路装置における半導体チップの概略構成を説明す
る。なお、図1においては、明瞭化のためにセルおよび
パッドと周回電源配線のみを示している。
【0024】本実施の形態1の半導体集積回路装置にお
ける半導体チップは、たとえばDAレイアウトツールを
用いて複数の基本セル、I/Oセルを自動配置配線し
て、所望の集積回路としてレイアウト設計されるLSI
とされ、半導体チップ1上に配置される、論理回路を構
成する基本セル2と、この論理回路に電源および信号を
入出力するためのI/Oセル3とから構成され、周辺部
には外部と接続される電源または信号のパッド4が配設
されている。
【0025】基本セル2には、たとえば回路素子の組み
合わせによりデジタル回路、アナログ回路などが構成さ
れ、これらのデジタル回路、アナログ回路には信号の入
出力とともに、デジタル回路にはたとえば5Vのデジタ
ル電源電圧と0Vのデジタルグランド電圧、アナログ回
路にはたとえば+5V、−5Vのアナログ電源電圧と0
Vのアナロググランド電圧がそれぞれ供給されている。
【0026】I/Oセル3には、たとえばデジタル回
路、アナログ回路に信号を入出力するためのデジタル信
号I/Oセル、アナログ信号I/Oセルと、電圧を供給
するためのデジタル電圧I/Oセル、アナログ電圧I/
Oセルとがあり、デジタル電圧I/Oセルはデジタル回
路の対応して5V、0Vの2種類、アナログ電圧I/O
セルはアナログ回路に対応して+5V、−5V、0Vの
3種類から構成されている。
【0027】また、これらのI/Oセル3には周回電源
配線5が配設されており、5V、0Vのデジタル電圧、
+5V、−5V、0Vのアナログ電圧の周回電源配線5
がそれぞれのI/Oセル3を横断して半導体チップ1の
周辺部を周回するように設けられ、特に半導体チップ1
の四隅のコーナー部6は、それぞれ2つ以上の屈曲点7
を経由した斜め部8を有する屈曲状の周回電源配線5と
なっている。
【0028】次に、本実施の形態1の作用について、始
めにコーナー部6の斜め部8を有する周回電源配線5の
配線方法の概念を説明する。
【0029】(1).斜め部8を有する周回電源配線5の導
入 半導体チップ1の四隅のI/O電源を直線で配線する
と、チップ端で応力が大きくなり、アルミニウムによる
電源配線の剥離が生じやすくなるため、応力分散を目的
として斜め部8を有する周回電源配線5を導入する。
【0030】この斜め部8を有する周回電源配線5の導
入において、角度一定の条件で配線すると周回電源配線
5の交点が一直線上に並んでしまい、応力が二方向に発
生してしまう。これは、角度一定の条件のみで配線を決
定したために生じる問題といえるので、後述の(2).を導
入する。
【0031】(2).配線格子の導入 前記(1).の条件において、周回電源配線5はいかなる座
標値も取り得る。そこで、内部の配線格子をI/Oセル
3の外まで設定し、その格子を使用して配線を行う。す
なわち、通常の配線で使用する配線格子ルールおよび配
線間の間隔ルールを適用する。なお、座標値は配線ピッ
チ上にとることも可能である。
【0032】(3).コーナー部6のDAによる周回電源配
線5で使用されるパラメータ パラメータとして、I/Oセル3の側面に設定されてい
る電源端子の位置、I/Oセル3の側面に設定されてい
る電源端子の層、I/Oセル3の側面に設定されている
電源端子の間隔、および通常の配線で使用する配線ルー
ルを用いる。
【0033】次に、コーナー部6の斜め部8を有する周
回電源配線5の配線方法の手順を図2に基づいて説明す
る。なお、図2において、右側の図は左側のフローに対
応するレイアウトの概略説明図であり、明瞭化のために
3本の周回電源配線5のみを示している。
【0034】まず、半導体チップ1の四隅のコーナー部
6に、I/Oセル3の5V、0Vのデジタル電圧、+5
V、−5V、0Vのアナログ電圧の各周回電源配線5が
隣接しているか否かを判定し(ステップ201)、この
判定の結果、隣接していない場合にはコーナー部6まで
I/Oセル3から各周回電源配線5を延長し(ステップ
202)、一方、隣接している場合には次の処理に移
る。
【0035】そして、隣接または延長された各周回電源
配線5の幅および属性をもとに端子情報を生成し、この
端子情報をもとに仮の端子位置を決定し(ステップ20
3)、接続されるべき端子同士の幅および属性が一致す
るか否かを判定する(ステップ204)。すなわち、コ
ーナー部6からの端子の距離、属性、端子幅をチェック
する。
【0036】この判定の結果、一致する場合には端子同
士を接続する各周回電源配線5の屈曲点7の座標を決定
する(ステップ205)。たとえば、各周回電源配線5
を2箇所で屈曲させる場合には、内部配線領域の配線ル
ール、すなわち、配線格子を基準とした配線格子ルール
および配線間の間隔ルールに従って配線格子上に2つの
屈曲点7を設定する。一方、一致しない場合にはエラー
処理とする。
【0037】そして、決定された2つの屈曲点7を経由
した斜め部8を有する屈曲状の周回電源配線5の配線処
理をセグメント表現ではなく、ワイヤー表現で自動で行
う(ステップ206)。この際、アートワーク処理を行
う場合に1つの配線単位でデータを処理するとパターン
の欠けが生じるため、連続線分として記述し、アートワ
ーク処理で欠けた部分を補正する。
【0038】以上の処理を、半導体チップ1の四隅のコ
ーナー部6に対してそれぞれ行い、このような2つの屈
曲点7を経由した斜め部8を有する屈曲状の周回電源配
線5の配線処理を、DAレイアウトツールを用いてコー
ナー部6を除く他の周回部分とともに自動で実行するこ
とができる。
【0039】次に、コーナー部6の斜め部8を有する周
回電源配線5の配線方法において、屈曲点7の決定方法
を図3に基づいて詳細に説明する。
【0040】この斜め部8を有する周回電源配線5は内
側から引いていき、たとえばn本目における隣接または
延長された周回電源配線5の端子の中心点から屈曲点7
までの長さXn (単位はDA格子)は、 Xn =[an ×tan(π/8)]+bn bn =[{an-1 ×tan(π/8)} −{an ×tan(π/8)}]+bn-1 b0 =0 で表すことができる。
【0041】但し、 an :コーナー部6の原点9から隣接または延長された
周回電源配線5の端子の中心点までの間隔 [α]:実数αを小数点以下切り上げした整数 {α}:[α]−α(αを切り上げた時の増分) である。
【0042】なお、この際に、丸め誤差、桁落ちなどに
より間隔不足が生じないことや、周回電源配線5が2層
以上ある場合には、端子座標と幅が同一な配線は同じ点
で屈曲することが必要である。
【0043】以上のようにして決定された、1本目から
5本目までの斜め部8を有する屈曲状の周回電源配線5
において、周回電源配線5のn本目に対応するan 、X
n 、an ×tan(π/8)、bn 、端子間隔、斜め部
間隔、マージンは図4のようになる。
【0044】たとえば、1本目と2本目の斜め部8を有
する周回電源配線5において、1本目に対する2本目の
周回電源配線5の端子間隔は4、斜め部間隔は4.242
64069となり、マージンを0.24264069(D
A格子)にすることができ、また2本目に対する3本
目、3本目に対する4本目、4本目に対する5本目のマ
ージンをそれぞれ、0.65685425、0.65685
425、0.12132034にすることができる。
【0045】以上のようにして、半導体チップ1のコー
ナー部6を斜め部8を有する屈曲状の周回電源配線5に
配線処理することにより、たとえば半導体チップ1のダ
イボンディング工程などで発生する熱応力が一定方向、
すなわち図3において、コーナー部6の原点9から(π
/8)の角度による延長線10上に集中することがな
い。これは、(π/8)の角度による延長線10上から
斜め部8を有する周回電源配線5の屈曲点7がずらされ
て設定されるためである。
【0046】なお、図3においては、2つの屈曲点7を
経由した斜め部8を有する屈曲状の周回電源配線5をD
A格子上を通る線で示しているが、実際の1本目から5
本目までの周回電源配線5は、それぞれおよそ4DA格
子分、2DA格子分、6DA格子分、1.5DA格子分、
1.5DA格子分の幅で形成される。
【0047】また、コーナー部6の斜め部8を有する周
回電源配線5の配線方法において、最小配線幅(およそ
1.5DA格子分)を想定し、9本の斜め部8を有する周
回電源配線5を配線処理する場合には図5のようにな
る。すなわち、配線格子の1つおきに周回電源配線5を
配置し、この場合に1本目から9本目までの斜め部8を
有する周回電源配線5においては、図6に示すように全
ての周回電源配線間5において、端子間隔は2、斜め部
間隔は2.12132034となり、マージンを0.121
32034(DA格子)にすることができる。
【0048】従って、本実施の形態1の半導体集積回路
装置によれば、半導体チップ1のレイアウト設計におい
て、斜め部8を有する屈曲状の周回電源配線5を用いて
コーナー部6の応力分散を考慮した配線を行い、内部配
線領域の格子設定を利用することによって内部配線と同
等の間隔ルール、および配線格子を基準として配線を行
うことができるので、半導体チップ1のダイボンディン
グ工程などの熱処理において、半導体チップ1にかかる
応力を分散させて一定方向に応力が発生することを防止
し、アルミニウムによる周回電源配線5の剥離などの問
題を回避することができる。
【0049】また、本実施の形態1においては、DAレ
イアウトツールを用いた自動配線処理により、コーナー
セルを作成するなどの処理が不要となるので、作業工数
の増加を最小限に抑えることができる。
【0050】(実施の形態2)図7は本発明の実施の形
態2である半導体集積回路装置の半導体チップを示す概
略レイアウト図である。
【0051】本実施の形態2の半導体集積回路装置にお
ける半導体チップは、前記実施の形態1と同様に、DA
レイアウトツールを用いて複数の基本セル、I/Oセル
を自動配置配線して、所望の集積回路としてレイアウト
設計されるLSIとされ、半導体チップ1上に配置され
る、論理回路を構成する基本セル2と、この論理回路に
電源および信号を入出力するためのI/Oセル3とから
構成され、前記実施の形態1との相違点は、半導体チッ
プ1のコーナー部6の周回電源配線5aを円弧状に形成
するようにした点である。
【0052】すなわち、本実施の形態2においては、半
導体チップ1の四隅のコーナー部6の周回電源配線5a
の配線処理において、図7に示すようにコーナー部6の
接続されるべき端子同士を接続する各周回電源配線5a
の経由点を決定し、この決定された経由点を経由した円
弧状の各周回電源配線5aの配線処理を自動で行うもの
である。たとえば、この各周回電源配線5aは真円の円
周のおよそ1/4の円弧で形成されている。
【0053】従って、本実施の形態2の半導体集積回路
装置によれば、半導体チップ1のレイアウト設計におい
て、円弧状の周回電源配線5aを用いてコーナー部6の
応力分散を考慮した配線を行うことによって、前記実施
の形態1と同様に半導体チップ1のダイボンディング工
程などの熱処理において、半導体チップ1にかかる応力
を分散させて一定方向への応力の発生を防止することが
でき、周回電源配線5aの剥離などを回避するととも
に、DAレイアウトツールを用いた自動配線処理によっ
て作業工数の増加を最小限に抑えることが可能となる。
【0054】(実施の形態3)図8は本発明の実施の形
態3である半導体集積回路装置の半導体チップを示す概
略レイアウト図である。
【0055】本実施の形態3の半導体集積回路装置にお
ける半導体チップは、前記実施の形態1と同様に、DA
レイアウトツールを用いて複数の基本セル、I/Oセル
を自動配置配線して、所望の集積回路としてレイアウト
設計されるLSIとされ、半導体チップ1上に配置され
る、論理回路を構成する基本セル2と、この論理回路に
電源および信号を入出力するためのI/Oセル3bとか
ら構成され、前記実施の形態1との相違点は、I/Oセ
ル3bとパッド4bを一体型とし、かつ周回電源配線5
bのマルチ電源を行えるようにした点である。
【0056】すなわち、本実施の形態3においては、図
8に示すように、パッド4bをI/Oセル3bから分離
せずに一体に形成し、さらに周回電源配線5bを、たと
えばアナログ回路にアナログ電圧を供給するための周回
電源配線、3V系、または5V系のデジタル回路に3V
系デジタル電圧、5V系デジタル電圧をそれぞれ供給す
るための周回電源配線に分けて、これらの屈曲状の各周
回電源配線5bの配線処理を自動で行うものである。
【0057】従って、本実施の形態3の半導体集積回路
装置によれば、前記実施の形態1と同様に半導体チップ
1のダイボンディング工程などの熱処理において、半導
体チップ1にかかる応力を分散させて一定方向への応力
の発生を防止することができ、周回電源配線5bの剥離
などを回避するとともに、DAレイアウトツールを用い
た自動配線処理によって作業工数の増加を最小限に抑え
ることが可能となり、さらに同一の端子位置で電圧が異
なるI/Oセル3bを作成した場合には、異なる電位が
半導体チップ1上を一周する必要はなく、未配線として
電位を分けることが可能となり、マルチ電源のレイアウ
トを行えるようにすることができる。
【0058】以上、本発明者によってなされた発明を発
明の実施の形態1〜3に基づき具体的に説明したが、本
発明は前記実施の形態に限定されるものではなく、その
要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることは言う
までもない。
【0059】たとえば、前記実施の形態1においては、
2つの屈曲点を経由した周回電源配線を形成した場合に
ついて説明したが、これに限られるものではなく、3つ
以上の屈曲点を設定して、より多くの屈曲点を有する屈
曲状の周回電源配線を形成する場合についても広く適用
可能である。
【0060】また、前記実施の形態2においても、周回
電源配線を真円の円周のおよそ1/4の円弧で形成する
場合の他に、たとえば楕円としたり、円周の1/3程度
の円弧で形成する場合などについても適用可能であるこ
とは言うまでもない。
【0061】さらに、以上の説明では、主として本発明
者によってなされた発明をその属する技術分野である半
導体集積回路装置の半導体チップに用いられるコーナー
部周回電源配線方法に適用した場合について説明した
が、これに限定されるものではなく、たとえば周回電源
配線の配線処理が必要とされるプリント回路基板などの
他の種々の装置に適用することも可能である。
【0062】
【発明の効果】本願において開示される発明のうち、代
表的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば、
以下のとおりである。
【0063】(1).半導体チップのコーナー部における各
周回電源配線の自動配線処理において、コーナー部の接
続されるべき端子同士を、2つ以上の屈曲点を経由した
屈曲状の周回電源配線で配線処理することで、チップレ
イアウト設計において、作業工数の増加を抑えるととも
に、屈曲状の周回電源配線を用いてコーナー部の応力分
散を考慮した配線設計が可能となる。
【0064】(2).特に、屈曲状の各周回電源配線の屈曲
点を、内部配線領域の配線格子、配線ピッチなどの任意
の格子上に配置するとともに、コーナー部の原点からの
延長線上からずらして配置することで、内部配線と同等
の間隔ルール、および配線格子を基準として配線を行う
ことができるので、半導体チップにかかる応力を分散さ
せて一定方向に応力が発生することを防止し、周回電源
配線の剥離などの問題を回避することが可能となる。
【0065】(3).コーナー部の接続されるべき端子同士
を、経由点を経由した円弧状の周回電源配線で配線処理
する場合にも、作業工数の増加を抑えるとともに、半導
体チップにかかる応力を分散させて一定方向に応力が発
生することを防止し、周回電源配線の剥離などの問題を
回避することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1である半導体集積回路装
置の半導体チップを示す概略レイアウト図である。
【図2】本発明の実施の形態1における半導体チップの
コーナー部周回電源配線方法を示すフローとそれに対応
する説明図である。
【図3】本発明の実施の形態1において、コーナー部周
回電源配線の屈曲点の決定方法を示す説明図である。
【図4】本発明の実施の形態1において、図3のコーナ
ー部周回電源配線の屈曲点の決定方法による値を示す説
明図である。
【図5】本発明の実施の形態1において、他のコーナー
部周回電源配線の屈曲点の決定方法を示す説明図であ
る。
【図6】本発明の実施の形態1において、図5のコーナ
ー部周回電源配線の屈曲点の決定方法による値を示す説
明図である。
【図7】本発明の実施の形態2である半導体集積回路装
置の半導体チップを示す概略レイアウト図である。
【図8】本発明の実施の形態3である半導体集積回路装
置の半導体チップを示す概略レイアウト図である。
【符号の説明】
1 半導体チップ 2 基本セル 3,3b I/Oセル 4,4b パッド 5,5a,5b 周回電源配線 6 コーナー部 7 屈曲点 8 斜め部 9 原点 10 延長線
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 八瀬 陽介 東京都小平市上水本町5丁目22番1号 株 式会社日立マイコンシステム内 (72)発明者 加藤 和雄 東京都小平市上水本町五丁目20番1号 株 式会社日立製作所半導体事業部内 (72)発明者 小野 健 東京都小平市上水本町5丁目22番1号 株 式会社日立マイコンシステム内

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半導体チップの四隅のコーナー部に周回
    電源配線を自動配線処理する配線方法であって、前記コ
    ーナー部の接続されるべき端子同士を接続する各周回電
    源配線の屈曲点を2つ以上決定する工程と、この決定さ
    れた2つ以上の屈曲点を経由した屈曲状の各周回電源配
    線の配線処理を自動で行う工程とを含むことを特徴とす
    る半導体集積回路装置の配線方法。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の半導体集積回路装置の配
    線方法であって、前記各周回電源配線の屈曲点を2つ以
    上決定する工程に先立って、前記コーナー部にI/Oセ
    ルの各周回電源配線が隣接しているか否かを判定する工
    程と、この判定の結果隣接していない場合には前記コー
    ナー部まで前記I/Oセルから各周回電源配線を延長す
    る工程と、前記隣接または延長された各周回電源配線の
    幅および属性をもとに端子情報を生成する工程と、この
    端子情報をもとに接続されるべき端子同士の幅および属
    性の一致を確認する工程とを有し、この一致した端子同
    士を接続する各周回電源配線の屈曲点を2つ以上決定す
    ることを特徴とする半導体集積回路装置の配線方法。
  3. 【請求項3】 請求項1または2記載の半導体集積回路
    装置の配線方法であって、前記屈曲状の各周回電源配線
    の2つ以上の屈曲点を、任意の格子上に配置することを
    特徴とする半導体集積回路装置の配線方法。
  4. 【請求項4】 請求項1または2記載の半導体集積回路
    装置の配線方法であって、前記屈曲状の各周回電源配線
    の2つ以上の屈曲点を、前記コーナー部の原点からの2
    つ以上の延長線上からずらして配置することを特徴とす
    る半導体集積回路装置の配線方法。
  5. 【請求項5】 半導体チップの四隅のコーナー部に周回
    電源配線を自動配線処理する配線方法であって、前記コ
    ーナー部の接続されるべき端子同士を接続する各周回電
    源配線の経由点を決定する工程と、この決定された経由
    点を経由した円弧状の各周回電源配線の配線処理を自動
    で行う工程とを含むことを特徴とする半導体集積回路装
    置の配線方法。
  6. 【請求項6】 請求項5記載の半導体集積回路装置の配
    線方法であって、前記各周回電源配線の経由点を決定す
    る工程に先立って、前記コーナー部にI/Oセルの各周
    回電源配線が隣接しているか否かを判定する工程と、こ
    の判定の結果隣接していない場合には前記コーナー部ま
    で前記I/Oセルから各周回電源配線を延長する工程
    と、前記隣接または延長された各周回電源配線の幅およ
    び属性をもとに端子情報を生成する工程と、この端子情
    報をもとに接続されるべき端子同士の幅および属性の一
    致を確認する工程とを有し、この一致した端子同士を接
    続する各周回電源配線の経由点を決定することを特徴と
    する半導体集積回路装置の配線方法。
  7. 【請求項7】 半導体チップの四隅のコーナー部に周回
    電源配線が自動配線処理される半導体集積回路装置であ
    って、前記コーナー部の接続されるべき端子同士を接続
    する各周回電源配線が2つ以上の屈曲点を経由した屈曲
    状、または経由点を経由した円弧状に形成されているこ
    とを特徴とする半導体集積回路装置。
JP5467397A 1997-03-10 1997-03-10 半導体集積回路装置の配線方法および半導体集積回路装置 Withdrawn JPH10256378A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5467397A JPH10256378A (ja) 1997-03-10 1997-03-10 半導体集積回路装置の配線方法および半導体集積回路装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5467397A JPH10256378A (ja) 1997-03-10 1997-03-10 半導体集積回路装置の配線方法および半導体集積回路装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH10256378A true JPH10256378A (ja) 1998-09-25

Family

ID=12977313

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP5467397A Withdrawn JPH10256378A (ja) 1997-03-10 1997-03-10 半導体集積回路装置の配線方法および半導体集積回路装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH10256378A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008192816A (ja) * 2007-02-05 2008-08-21 Sanyo Electric Co Ltd 半導体チップ及びその位置合わせ方法
JP2014033109A (ja) * 2012-08-03 2014-02-20 Renesas Electronics Corp 半導体チップ

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008192816A (ja) * 2007-02-05 2008-08-21 Sanyo Electric Co Ltd 半導体チップ及びその位置合わせ方法
JP2014033109A (ja) * 2012-08-03 2014-02-20 Renesas Electronics Corp 半導体チップ

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPS63245952A (ja) マルチチップモジュ−ル構造体
KR100282973B1 (ko) 반도체장치
JPH05121548A (ja) クロツク供給回路及びクロツク供給回路を有する集積回路
JPH0750817B2 (ja) 配線相互接続構造体
US5808900A (en) Memory having direct strap connection to power supply
JP2004047516A (ja) 半導体集積回路装置及び半導体集積回路装置のレイアウト方法
JP2001306641A (ja) 半導体集積回路の自動配置配線方法
JPH10256378A (ja) 半導体集積回路装置の配線方法および半導体集積回路装置
US7389486B2 (en) Arc routing system and method
JPH04159751A (ja) 半導体集積回路装置およびその配線方法
JP2521041B2 (ja) 集積回路における配線方法
JP3335916B2 (ja) ワイヤボンディングパッドの自動検索装置及び検索方法
JP2910734B2 (ja) レイアウト方法
JP3647642B2 (ja) 半導体集積回路の電源回路及び電源配線方法並びに電源配線手順を実行するプログラムを記録した記録媒体
JP3541782B2 (ja) 半導体集積回路の設計方法
JP3178443B2 (ja) 半導体集積装置のレイアウト方法
JP2005310825A (ja) クリアランス検査装置および方法
JPH02185056A (ja) 半導体集積回路のセル自動配置方法
JP3721304B2 (ja) めっき引き出し線の配線方法
JPH0260148A (ja) 半導体集積回路装置
JP2004259293A (ja) 配線設計装置
JPS582037A (ja) Ic等の実装方法
JPH0547929A (ja) 自動配置配線方法
JPH104141A (ja) 半導体集積装置
JPH06252202A (ja) 半導体素子の電極パッド配置方法

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20040511