JPH10255261A - 磁気記録媒体の配向方法 - Google Patents

磁気記録媒体の配向方法

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JPH10255261A
JPH10255261A JP9076705A JP7670597A JPH10255261A JP H10255261 A JPH10255261 A JP H10255261A JP 9076705 A JP9076705 A JP 9076705A JP 7670597 A JP7670597 A JP 7670597A JP H10255261 A JPH10255261 A JP H10255261A
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JP
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magnetic
support
recording medium
powder
magnetic field
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JP9076705A
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English (en)
Inventor
Takumi Umishita
巧 海下
Masayasu Sato
雅安 佐藤
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Kao Corp
Original Assignee
Kao Corp
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    • GPHYSICS
    • G11INFORMATION STORAGE
    • G11BINFORMATION STORAGE BASED ON RELATIVE MOVEMENT BETWEEN RECORD CARRIER AND TRANSDUCER
    • G11B5/00Recording by magnetisation or demagnetisation of a record carrier; Reproducing by magnetic means; Record carriers therefor
    • G11B5/84Processes or apparatus specially adapted for manufacturing record carriers
    • G11B5/852Orientation in a magnetic field

Abstract

(57)【要約】 【課題】 磁気記録媒体において、支持体の塗膜幅方向
で均一な角形比を得るように配向し、出力の安定確保を
図ること。 【解決手段】 磁気記録媒体の配向方法において、配向
器14の出口側に、支持体1の通過領域を挟む一対の高
透磁率材料からなる磁場矯正板20、20を設け、該磁
場矯正板20と配向器14の出口との間にギャップGを
形成してなるもの。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は磁気記録媒体の配向
方法に関する。
【0002】
【従来の技術】磁気記録媒体は、支持体を走行させ、こ
の支持体に磁性塗料を塗布し、磁性塗料が塗布された支
持体を配向器に通して磁性塗料中の磁性粒子を配向さ
せ、乾燥機で乾燥した後、巻き芯に巻き取り、これを製
品幅にスリットし、更に製品長に切断し、スプールに巻
き取って製品としている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】然しながら、従来の磁
気記録媒体の配向方法には以下の如くの問題点がある。 配向器の出口側に生ずる漏れ磁束が、支持体の塗膜幅
方向両端部で外側に向き、支持体の塗膜幅方向各部に均
一な磁場を印加できず、結果として支持体の塗膜幅方向
両端部で磁性粒子の配向の乱れを生ずる(図3
(B))。このため、支持体の塗膜幅方向で均一な角形
比を得ることができず、出力の安定確保に困難がある。
【0004】磁気記録媒体の高記録密度化は単位記録
波長に対応する磁性粒子数の減少をもたらすため、少数
の磁性粒子で十分な高出力を安定確保する必要がある。
このことは、支持体の塗膜幅方向で均一な高角形比を確
保する必要があることを意味する。
【0005】本発明の課題は、磁気記録媒体において、
支持体の塗膜幅方向で均一な角形比を得るように配向
し、出力の安定確保を図ることにある。
【0006】また、本発明の課題は、高記録密度の磁気
記録媒体において、支持体の塗膜幅方向で均一な高角形
比を得るように配向し、高出力の安定確保を図ることに
ある。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の本発明
は、支持体を走行させ、この支持体に磁性塗料を塗布
し、磁性塗料が塗布された支持体を配向器に通して磁性
塗料中の磁性粒子を配向させる磁気記録媒体の配向方法
において、配向器の出口側に、支持体の通過領域を挟む
少なくとも一対の高透磁率材料からなる磁場矯正板を設
け、該磁場矯正板と配向器の出口との間にギャップを形
成してなるようにしたものである。
【0008】請求項2に記載の本発明は、請求項1に記
載の発明において更に、前記磁場矯正板の初透磁率100
以上、保持力100[AT/m] 以下、比最大透磁率5000以上と
し、一対の磁場矯正板が支持体の通過領域を挟む間隔S
を 160mm以下とし、それら磁場矯正板と配向器の出口と
の間に形成するギャップGを100mm 以下とするようにし
たものである。
【0009】請求項3に記載の本発明は、請求項1又は
2に記載の本発明において更に、前記磁気記録媒体の角
形比を0.82以上の高角形比とするようにしたものであ
る。
【0010】請求項1に記載の本発明によれば下記の
作用がある。 配向器の出口側に一対の磁場矯正板を設けることによ
り、配向器の出口側に生ずる漏れ磁束を支持体の長手方
向に向け、支持体の塗膜幅方向各部に均一な磁場を印加
し、結果として支持体の塗膜幅方向で磁性粒子の配向を
同一方向に整える(図3(A))。これにより、支持体
の塗膜幅方向で角形比を均一とし、出力の安定確保を図
ることができる。
【0011】請求項2に記載の本発明によれば下記の
作用がある。 磁場矯正板の初透磁率100 以上、保持力100[AT/m] 以
下、比最大透磁率5000以上とし、一対の磁場矯正板が支
持体の通過領域を挟む間隔Sを 160mm以下とし、それら
磁場矯正板と配向器の出口との間に形成されるギャップ
Gを100mm 以下とすることにより、支持体の塗膜幅方向
における角形比のばらつきを確実に小として、その均一
を図ることができる。
【0012】請求項3に記載の本発明によれば下記の
作用がある。 磁気記録媒体の角形比を0.82以上の高角形比とするに
際し、本発明を採用することにより、高記録密度の磁気
記録媒体において、支持体の塗膜幅方向で均一な高角形
比を得るように配向し、高出力の安定確保を図ることが
できる。
【0013】
【発明の実施の形態】図1は磁気記録媒体製造装置を示
す模式図、図2は配向装置を示す模式図、図3は配向器
出口側に生ずる磁場の向きを示す模式図、図4は実験1
〜3で得た角形比の塗膜幅方向分布図、図5は実験4〜
7で得た角形比の塗膜幅方向分布図である。
【0014】磁気記録媒体製造装置10は、図1に示す
如く、支持体1をその長手方向に走行させる巻出装置1
1と巻取装置12(走行装置)を有し、支持体1の搬送
ラインに沿って、塗布装置13、配向装置14、乾燥装
置15を配置している。配向器14は、ソレノイド、永
久磁石のいずれであっても良く、また、AC、DC配向のい
ずれであっても良い。これにより、磁気記録媒体製造装
置10は、塗布装置13によって支持体1の表面に磁性
塗料を塗布し、配向装置14によって塗膜内の磁性粒子
を支持体1の長手方向に配向し、更に乾燥装置15によ
り乾燥する。
【0015】配向装置14にあっては、図2に示す如
く、配向器14の出口側に、支持体1の通過領域を挟む
少なくとも一対の高透磁率材料からなる磁場矯正板2
0、20を互いに間隔Sを介して設け、磁場矯正板20
と配向器14の出口との間にギャップGを形成すること
としている。磁場矯正板20の間隔S、ギャップGは調
整装置により調整自在とされている。磁場矯正板20
は、幅L、高さH、長さDの角棒状(例えば、L=1050
mm、H=80mm、D=50mm)としてある。
【0016】幅Lは通常配向器幅と同等又はそれ以上の
幅長を有し、高さH、長さDは数ミリから数百ミリ程度
が実用的であるが、大きさの上限は本発明の場合特に無
い。また、矯正板の設置方法は図2(B)の様に、複数
の板を重ねて並べても良いが、図2(A)の様な形でま
とめても良い。
【0017】本発明に用いられる材料は、機械的には柔
らかく、ヒステリシス損も小さい、軟磁性材料と呼ばれ
るものが多く使われ、例えば鉄、ケイ素鋼、純鉄、など
があるがこの限りでは無い。
【0018】配向装置14によれば、以下の如くの作用
がある。 配向器14の出口側に一対の磁場矯正板20を設ける
ことにより、配向器14の出口側に生ずる漏れ磁束を支
持体1の長手方向に向け、支持体1の塗膜幅方向各部に
均一な磁場を印加し、結果として支持体1の塗膜幅方向
で磁性粒子の配向を同一方向に整える(図3(A))。
これにより、支持体1の塗膜幅方向で角形比を均一と
し、出力の安定確保を図ることができる。
【0019】磁場矯正板20の初透磁率100 以上、保
持力100[AT/m] 以下、比最大透磁率5000以上とし、一対
の磁場矯正板20が支持体1の通過領域を挟む間隔Sを
160mm以下とし、それら磁場矯正板20と配向器14の
出口との間に形成されるギャップGを100mm 以下とする
ことにより、支持体1の塗膜幅方向における角形比のば
らつきを確実に小として、その均一を図ることができ
る。
【0020】磁気記録媒体の角形比を0.82以上の高角
形比とするに際し、本発明を採用することにより、高記
録密度の磁気記録媒体において、支持体1の塗膜幅方向
で均一な高角形比を得るように配向し、高出力の安定確
保を図ることができる。
【0021】尚、本発明により製造される磁気記録媒体
の構成と、その製造方法は例えば下記(A) 、(B) を採用
できる。 (A) 磁気記録媒体の構成 本発明の磁気記録媒体は、非磁性支持体と、該非磁性支
持体上に位置する磁性層と、該非磁性支持体上に位置す
る中間層と該中間層上に位置する最上層としての磁性層
とからなる。また、上記非磁性支持体の裏面には、必要
に応じてバックコート層が設けられる。
【0022】尚、本発明の磁気記録媒体には、上記非磁
性支持体、上記中間層、上記磁性層及び上記バックコー
ト層以外に、更に、非磁性支持体と中間層又はバックコ
ート層との間に設けられるプライマー層や、長波長信号
を使用するハードシステムに対応してサーボ信号等を記
録するために設けられる他の磁性層等の他の層を設けて
も良い。
【0023】本発明の磁気記録媒体において用いられる
上記非磁性支持体は、通常公知のものを特に制限される
ことなく用いることができるが、具体的には、高分子樹
脂からなる可撓性フィルムやディスク;Cu、Al、Z
n等の非磁性金属、ガラス、磁気、陶器等のセラミック
等からなるフィルム、ディスク、カード等を用いること
ができる。
【0024】上記可撓性フィルムや上記ディスクを形成
する上記高分子樹脂としては、ポリエチレンテレフタレ
ート、ポリブチレンテレフタレート、ポリエチレンナフ
タレート、ポリシクロヘキシレンジメチレンテレフタレ
ート、ポリエチレンビスフェノキシカルボキシレート等
のポリエステル類、ポリエチレン、ポリプロピレン等の
ポリオレフィン類、セルロースアセテートブチレート、
セルロースアセテートプロピオネート等のセルロース誘
導体、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン等のビニル
系樹脂、或いはポリアミド、ポリイミド、ポリカーボネ
ート、ポリスルフォン、ポリエーテル・エーテルケト
ン、ポリウレタン等が挙げられ使用に際しては、単独若
しくは2種以上併用して用いることができる。
【0025】また、本発明の磁気記録媒体において上記
非磁性支持体の裏面に必要に応じて設けられる上記バッ
クコート層は、公知のバックコート塗料を特に制限なく
用いて形成することができる。
【0026】本発明の磁気記録媒体において上記非磁性
支持体上に位置する上記中間層は、磁性を有する層であ
っても、磁性を有しない層であっても良い。
【0027】上記中間層が磁性を有する層である場合に
は、上記中間層は、磁性粉末を含有する磁性の層(以
下、「磁性中間層」という)であって、上記非磁性支持
体上に該磁性粉末を含有する磁性の塗料を塗布して形成
される。
【0028】また、上記中間層が磁性を有しない層であ
る場合には、上記中間層は、磁性粉末を含有しない非磁
性の層(以下、「非磁性中間層」という)であって、上
記非磁性支持体上に非磁性の塗料を塗布して形成され
る。
【0029】上記磁性中間層の形成に用いられる磁性の
塗料は、磁性粉末、バインダ及び溶剤を主成分とする塗
料を好ましく用いることができる。
【0030】上記の磁性の塗料に用いられる磁性粉末と
しては、強磁性粉末が好ましく用いられ、該強磁性粉末
としては、軟磁性粉末及び硬磁性粉末のいずれも好まし
く用いられる。
【0031】該軟磁性粉末としては、軟磁性粉末であれ
ばその種類等は特に制限されないが、特に磁気ヘッドや
電子回路等のいわゆる弱電機器に用いられるものが好ま
しく、例えば近角聡信著「強磁性体の物理(下)磁気特
性と応用」(裳華房、1984年) 368〜 376頁に記載され
ているソフト磁性材料が使用でき、具体的には、酸化物
軟磁性粉末が挙げられる。
【0032】上記酸化物軟磁性粉末としては、スピネル
型フェライト粉末が好ましく用いられ、該スピネル型フ
ェライト粉末としては、MnFe24 、Fe34
CoFe24 、NiFe24 、MgFe24 、L
0.5 Fe2.54 や、Mn−Zn系フェライト、Ni
−Zn系フェライト、Ni−Cu系フェライト、Cu−
Zn系フェライト、Mg−Zn系フェライト、Li−Z
n系フェライト、Mn系フェライト、Zn系フェライト
等を挙げることができる。また、使用に際しては、その
1種を単独で使用することもできるが、その2種以上を
併用することもできる。
【0033】また、上記軟磁性粉末としては、金属軟磁
性粉末等を用いることもできる。
【0034】上記金属軟磁性粉末としては、Fe−Si
合金、Fe−Al合金(Alperm, Alfenol, Alfer)、パ
ーマロイ(Ni−Fe系二元合金、及びこれにMo、C
u、Cr等を添加した多元系合金)、センダスト(Fe
−Si−Al[9.6 重量%のSi、5.4 重量%のAl、
残りがFeである組成])、Fe−Co合金等を挙げる
ことができる。また、使用に際しては、その1種を単独
で使用することもできるし、またその2種以上を併用す
ることもできる。
【0035】上記酸化物軟磁性粉末の保磁力は、通常0.
1 〜150 Oeであり、飽和磁化は、通常30〜90emu/g で
ある。また、金属軟磁性粉末の保磁力は、通常0.02〜10
0 Oeであり、飽和磁化は、通常50〜500emu/gである。
【0036】上記軟磁性粉末は、例えば、下記の如くし
て製造することができる。即ち、金属軟磁性粉末におい
ては、気相法により得ることができる。また、酸化物軟
磁性粉末においては、ガラス結晶化法、共沈焼成法、カ
焼法、水熱合成法、ソルゲム法等により製造することが
できる。
【0037】また、上記軟磁性粉末の形状は、特に制限
されないが、具体的には、球状、板状、無定形であるの
が好ましい。また、上記軟磁性粉末の大きさは、0.001
〜0.2 μm であるのが好ましい。
【0038】また、上記硬磁性粉末としては、硬磁性金
属粉末、硬磁性酸化物粉末、六方晶系フェライト粉末等
が挙げられる。
【0039】該硬磁性金属粉末としては、金属分が50重
量%以上であり、該金属分の70重量%以上がFeである
鉄を主体とした硬磁性金属粉末が挙げられ、該硬磁性金
属粉末の具体例としては、例えば、Fe−Co、Fe−
Ni、Fe−Al、Fe−Ni−Al、Fe−Co−N
i、Fe−Ni−Al−Zn、Fe−Al−Si等が挙
げられる。
【0040】また、該硬磁性酸化物粉末としては、Fe
X (4/3 ≦x≦3/2 )で表わされる酸化鉄系の強磁性
粉末、該FeOX にCr、Mn、Co、Ni等の2価の
金属が添加された酸化鉄粉末、該FeOX にCo被着さ
せてなるCo被着FeOX 、二酸化クロム、又は該二酸
化クロムにNa、K、Fe或いはMn等の金属、P等の
半導体若しくは該金属の酸化物が添加されてなる酸化物
粉末等が挙げられる。
【0041】また、該硬磁性金属粉末及び硬磁性酸化物
粉末の形状は、針状又は紡錘状で、その長軸長が好まし
くは0.05〜0.25μm 、更に好ましくは0.05〜0.2 μm で
あり、好ましい針状比が、 3〜20、好ましいX線粒径
(結晶子サイズ)が、130 〜250 オングストロームであ
るのが望ましい。
【0042】また、上記六方晶系フェライト粉末として
は、微小平板状のバリウムフェライト及びストロンチウ
ムフェライト並びにそれらのFe原子の一部がTi、C
o、Ni、Zn、V等の原子で置換された磁性粉末等が
挙げられる。また、該六方晶系フェライト粉末の形状
は、板径が0.02〜0.09μm で板状比が 2〜7 であるのが
好ましい。
【0043】また、上記磁性中間層を形成する磁性の塗
料における磁性粉末には、必要に応じて、稀土類元素や
還移金属元素を含有せしめることもできる。
【0044】尚、本発明においては、上記磁性粉末の分
散性等を向上させるために、該磁性粉末に表面処理を施
しても良い。
【0045】上記表面処理は、「Characterization of
Powder Surfaces 」;Academic Pressに記載されている
方法等と同様の方法により行なうことができ、例えば上
記磁性粉末の表面を無機質酸化物で被覆する方法が挙げ
られる。この際、用いることができる上記無機質酸化物
としては、Al23 、SiO2 、TiO2 、ZrO
2 、SnO2 、Sb23 、ZnO等が挙げられ、使用
に際しては、単独若しくは2種以上混合して用いること
ができる。
【0046】上記表面処理は、上記の方法以外に、シラ
ンカップリング処理、チタンカップリング処理及びアル
ミニウムカップリング処理等の有機処理により行なうこ
ともできる。
【0047】上記磁性中間層を形成する上記の磁性の塗
料に用いられる上記バインダとしては、熱可塑性樹脂、
熱硬化性樹脂、及び反応型樹脂等が挙げられ、使用に際
しては単独又は混合物として用いることができる。
【0048】上記バインダの具体例としては、塩化ビニ
ル系の樹脂、ポリエステル、ポリウレタン、ニトロセル
ロース、エポキシ樹脂等が挙げられ、その他にも、特開
昭57-162128 号公報の第 2頁右上欄19行〜第 2頁右下欄
19行等に記載されている樹脂等が挙げられる。更に、上
記バインダは、分散性等向上のために極性基を含有して
も良い。
【0049】上記のバインダ配合割合は、上記磁性粉末
100 重量部に対して、 5〜200 重量部が好ましく、 5〜
100 重量部が更に好ましい。
【0050】また、上記磁性中間層を形成する上記の磁
性の塗料に用いられる上記溶剤としては、ケトン系の溶
剤、エステル系の溶剤、エーテル系の溶剤、芳香族炭化
水素系の溶剤、及び塩素化炭化水素系の溶剤等が挙げら
れ、具体的には、特開昭57-162128 号公報の第 3頁右下
欄17行〜第 4頁左下欄10行等に記載されている溶剤を用
いることができる。
【0051】上記溶剤の配合割合は、上記磁性粉末100
重量部に対して、80〜500 重量部が好ましく、100 〜35
0 重量部が更に好ましい。
【0052】また、上記磁性中間層を形成する上記の磁
性の塗料には、分散剤、潤滑剤、研磨剤、帯電防止剤、
防錆剤、防黴剤、及び硬化剤等の通常磁気記録媒体に用
いられている添加剤を、必要に応じて添加することがで
きる。上記添加剤としては、具体的には、特開昭57-162
128 号公報の第 2頁左上欄 6行〜第 2頁右上欄10行及び
第 3頁左上欄 6行〜第 3頁右上欄18行等に記載されてい
る種々の添加剤を挙げることができる。
【0053】また、上記非磁性中間層の形成に用いられ
る上記の非磁性の塗料は、非磁性粉末、バインダ及び溶
剤を主成分とする塗料を好ましく用いることができる。
【0054】上記の非磁性の塗料に用いられる上記非磁
性粉末としては、非磁性であれば特に制限されないが、
カーボンブラック、グラファイト、酸化チタン、硫酸バ
リウム、硫化亜鉛、炭酸マグネシウム、炭酸カルシウ
ム、酸化亜鉛、酸化カルシウム、酸化マグネシウム、二
酸化タングステン、二酸化モリブデン、窒化ホウ素、二
酸化錫、二酸化珪素、非磁性の酸化クロム、アルミナ、
炭化珪素、酸化セリウム、コランダム、人造ダイヤモン
ド、非磁性の酸化鉄、ザクロ石、ガーネット、ケイ石、
窒化珪素、炭化モリブデン、炭化ホウ素、炭化タングス
テン、炭化チタン、ケイソウ土、ドロマイト、樹脂性の
粉末等が挙げられ、中でも、カーボンブラック、酸化チ
タン、硫酸バリウム、炭酸カルシウム、アルミナ、非磁
性の酸化鉄等が好ましく用いられる。
【0055】該非磁性粉末の形状は、球状、板状、針
状、無定形のいずれでも良く、また、その大きさは、球
状、板状、無定形のものにおいては、 5〜200 nmである
のが好ましく、また、針状のものにおいては、長軸長が
20〜300nm で、軸比が 3〜20であるのが好ましい。
【0056】尚、本発明においては、上記非磁性粉末の
分散性等を向上させるために、該非磁性粉末に、上述の
磁性中間層が含有する磁性粉末に施した表面処理と同様
の表面処理を施すことができる。
【0057】上記非磁性中間層を形成する非磁性の塗料
に用いられる上記バインダ及び上記溶剤としては、上記
磁性の塗料に用いられるバインダ及び溶剤と同様のもの
が用いられる。
【0058】上記バインダの配合割合は、上記非磁性粉
末100 重量部に対して、 5〜200 重量部が好ましく、 5
〜100 重量部が更に好ましい。また、上記溶剤の配合割
合は、上記非磁性粉末100 重量部に対して、80〜500 重
量部が好ましく、100 〜350重量部が更に好ましい。
【0059】また、上記の非磁性の塗料には、分散剤、
潤滑剤、研磨剤、帯電防止剤、防錆剤、防黴剤、及び硬
化剤等の通常磁気記録媒体に用いられている添加剤を、
必要に応じて添加することができる。上記添加剤として
は、具体的には、上記の磁性の塗料に用いられる添加剤
と同じものを挙げることができる。
【0060】また、上記中間層の厚みは、0.2 〜5 μm
であるのが好ましく、0.5 〜4 μmであるのが更に好ま
しく、0.5 〜3.5 μm であるのが最も好ましい。0.2 μ
m 未満であると、得られる磁気記録媒体のこしの強さが
弱くなり、5 μm を超えると、得られる磁気記録媒体の
こしが強くなり過ぎたり、カッピングやカーリングを生
じてヘッド当たりが低下する場合があるので上記範囲内
とするのが好ましい。
【0061】本発明の磁気記録媒体において該非磁性支
持体上に位置する磁性層及び該上記中間層上に位置する
上記磁性層は、磁気記録媒体の表面に位置する層として
設けられる層であり、該非支持体上もしくは該上記中間
層上に磁性塗料を塗布することにより形成される。
【0062】上記磁性塗料は、磁性粉末、バインダ及び
溶剤を主成分とする塗料が好ましく用いられる。
【0063】上記磁性粉末としては、上述した磁性中間
層に用いられる上記の鉄を主体とする強磁性金属粉末、
又は上記六方晶系フェライト粉末と同じものが用いられ
る。
【0064】また、本発明においては、上記磁性粉末の
分散性等を向上させるために、該磁性粉末に、上述の磁
性中間層が含有する磁性粉末に施した表面処理と同様の
表面処理を施すことができる。
【0065】上記強磁性金属粉末の保磁力は、1600〜25
00Oeであるのが好ましく、1800〜2400Oeであるのが
更に好ましい。また、上記六方晶系フェライト粉末の保
磁力は、1300〜2300Oe、好ましくは1500〜2200Oeで
あるのが好ましい。上記強磁性金属粉末及び六方晶系フ
ェライトの上記保磁力が、それぞれ、上記の下限未満で
あると、減磁しやすいため、短波長RF出力が低下し、
また、上記の上限を超えると、ヘッド磁界が不充分とな
り書き込み能力が不足し、更にはオーバーライト特性が
低下するので、上記範囲内とするのが好ましい。
【0066】また、上記強磁性金属粉末の飽和磁化は、
100 〜180 emu/g であるのが好ましく、110 〜160emu/g
であるのが更に好ましい。また、上記六方晶系フェライ
ト粉末の飽和磁化は、30〜70emu/g であるのが好まし
く、45〜70emu/g であるのが更に好ましい。上記強磁性
金属粉末及び上記六方晶系フェライト粉末の上記飽和磁
化が、それぞれ、上記の下限未満であると、磁性粉末の
充填率が低くなり、出力が低下し、また、上記の上限を
超えると、結合剤を減少させる必要が生じ、各磁性粉末
間の相互作用が大きくなり、結果的に、磁性粉末が凝集
状態となって、所望の出力を得るのが困難となるので、
上記範囲内とするのが好ましい。
【0067】従って、上記強磁性金属粉末を含有する磁
性層の保磁力は、好ましくは1800〜2400Oe、更に好ま
しくは1800〜2300Oeであり、上記六方晶系フェライト
粉末を含有する磁性層の保磁力は、好ましくは1500〜22
00Oe、更に好ましくは1500〜2100Oeである。また、
上記強磁性金属粉末を含有する磁性層の飽和磁束密度
は、好ましくは3000〜4500ガウス、更に好ましくは3200
〜4000ガウスであり、上記六方晶系フェライト粉末を含
有する磁性層の飽和磁束密度は、好ましくは1500〜2500
ガウス、更に好ましくは1600〜2500ガウスである。
【0068】また、上記磁性層を形成する磁性塗料に用
いられる上記バインダ及び上記溶剤は、上記中間層を形
成する上記の磁性又は非磁性の塗料に用いられる上記バ
インダ及び上記溶剤と同じものを用いることができる。
【0069】上記バインダの使用量は、上記磁性粉末10
0 重量部に対して約5 〜100 重量部とするのが好まし
く、5 〜70重量部とするのが特に好ましい。
【0070】また、上記溶剤の使用量は、上記磁性粉末
100 重量部に対して、80〜500 重量部が好ましく、100
〜350 重量部が更に好ましい。
【0071】また、上記磁性塗料には、分散剤、潤滑
剤、研磨剤、帯電防止剤、防錆剤、防黴剤、及び硬化剤
等の通常磁気記録媒体に用いられている添加剤を、必要
に応じて添加することができる。上記添加剤としては、
具体的には、特開昭57-162128号公報の第 2頁左上欄 6
行〜第 2頁右上欄10行及び第 3頁左上欄 6行〜第 3頁右
上欄18行等に記載されている種々の添加剤を挙げること
ができる。
【0072】上記磁性塗料を調製するには、例えば、上
記磁性粉体及び上記バインダを溶剤の一部と共にナウタ
ーミキサー等に投入し予備混合して混合物を得、得られ
た混合物を連続式加圧ニーダー等により混練し、次い
で、溶剤の一部で希釈し、サンドミル等を用いて分散処
理した後、潤滑剤等の添加剤を混合して、濾過し、更に
ポリイソシアネート等の硬化剤や残りの溶剤を混合する
方法等を挙げることができる。
【0073】而して、本発明の磁気記録媒体において、
上記磁性層の厚みは、0.05〜0.6 μm 、好ましくは0.08
〜0.5 μm であり、上記磁性層の中心線表面粗さ(R
a)は、2 〜10nm、好ましくは2.5 〜 8nmであり、上記
磁性層の残存溶剤量は、 5〜3000ppm 、好ましくは20〜
2000ppm である。尚、上記「ppm 」は重量基準である。
【0074】ここで、上記「残存溶剤量」は、製造直後
の磁気記録媒体における残存溶剤量並びに通常の使用・
保存状態で使用・保存された磁気記録媒体における残存
溶剤量のいずれをも指す。
【0075】上記磁性層の厚みが0.05μm 未満である
と、均一塗布が困難となり、耐久性も低下する場合があ
り、0.6 μm を超えると、厚み損失が大きくなり、出力
特性が低下したり、オーバーライト特性が低下する。
【0076】また、上記磁性層の中心線表面粗さが 2nm
未満であると、摩擦係数が高くなる等の走行上の支障が
生ずる。10nmを超えると、スペース・ロスのため出力特
性が低下する。
【0077】また、上記磁性層の残存溶剤量を5ppm未満
とするのは実際上困難であり、3000ppm を超えると、
磁気記録媒体がテープ状である場合、該テープを巻き取
った後に磁性層とテープ裏面とが粘着して磁性面が荒
れ、更にその粘着が甚だしい場合には磁性面のはがれや
テープ切れを生じる、磁気記録媒体がテープである場
合に、該テープのカーリングが発生する、等の問題が生
じる。
【0078】また、上記磁性層が強磁性金属粉末を含有
する場合、該磁性層の保磁力が1800〜2400Oeであり、
飽和磁束密度が3000〜4500ガウスであるときに、又は上
記磁性層が六方晶系フェライト粉末を含有する場合、該
磁性層の保磁力が1500〜2200Oeであり、飽和磁束密度
が1500〜2500ガウスであるときに、上記磁性層は、上記
中間層の湿潤時に塗設・形成されていることが好まし
い。
【0079】本発明の磁気記録媒体は、8mm ビデオテー
プやDATテープ等の磁気テープとして好適であるが、
フロッピーディスク等の他の磁気記録媒体としても適用
することができる。
【0080】(B) 磁気記録媒体の製造方法 まず、上記非磁性支持体上に磁性塗料の塗布を行なっ
た。上記塗布方法には特開昭63-88080号公報の様な塗布
装置を用いて塗布を行なうことができる。
【0081】次いで、該塗膜に対して、磁場配向処理を
行なった後、乾燥処理を行ない巻き取る。この後、カレ
ンダー処理を行なった後、更に必要に応じてバックコー
ト層を形成する。次いで、必要に応じて、例えば、磁気
テープを得る場合には、40〜70℃下にて、 6〜72時間エ
ージング処理し、所望の幅にスリットする。
【0082】また、上記塗布方法としては、特開平5-73
883 号公報の第43欄31行等に記載されている同時重層塗
布方法を用いることもできる。この方法は、上記中間層
を形成する上記の磁性又は非磁性の塗料が乾燥する前に
上記磁性層を形成する上記磁性塗料を塗布する方法であ
って、上記中間層と上記磁性層との境界面が滑らかにな
ると共に上記磁性層の表面性も良好になるため、ドロッ
プアウトが少なく、高密度記録に対応でき且つ塗膜(中
間層及び磁性層)の耐久性にも優れた磁気記録媒体が得
られる。
【0083】また、上記磁場配向処理は、上記の磁性又
は非磁性の塗料及び上記磁性塗料が乾燥する前に行なわ
れ、例えば、本発明の磁気記録媒体が磁気テープの場合
には、上記磁性塗料の塗布面に対して平行方向に約500
Oe以上、好ましくは約100〜10000 Oeの磁界を印加
する方法や、上記の磁性又は非磁性の塗料及び上記磁性
塗料が湿潤状態のうちに1000〜10000 Oeのソレノイド
等の中を通過させる方法等により行なうことができる。
【0084】上記乾燥処理は、例えば、加熱された気体
の供給により行なうことができ、この際、気体の温度と
その供給量を制御することにより塗膜の乾燥程度を制御
することができる。
【0085】また、上記カレンダー処理は、メタルロー
ル及びコットンロール若しくは合成樹脂ロール、メタル
ロール及びメタルロール等の2本のロールの間を通すス
ーパーカレンダー法等により行なうことができる。
【0086】また、必要に応じて設けられる上記バック
コート層は、上記非磁性支持体の裏面(上記中間層及び
上記磁性層を設けていない側の面)に設けられるもので
あり、通常バックコート層の形成に用いられているバッ
クコート塗料を上記非磁性支持体上に塗布することによ
り得られるものである。
【0087】尚、本発明の磁気記録媒体の製造に際して
は、必要に応じ、磁性層表面の研磨やクリーニング工程
等の仕上げ工程を施すこともできる。また、上記の磁性
又は非磁性の塗料及び磁性塗料の塗布は、通常公知の逐
次重層塗布方法により行なうこともできる。
【0088】本発明の磁気記録媒体は、上記磁性層の厚
みが0.05〜0.6 μm であり、上記磁性層の中心線表面粗
さ(Ra)が 2〜10nmであり、上記磁性層の残存溶剤量
が 5〜3000ppm であれば、何等制限されないが、該中心
線表面粗さ及び該残存溶剤量は、下記の如くして上述の
範囲内に調節することができる。
【0089】上記磁性層の中心線表面粗さを上記の範囲
とするには、磁性塗料における溶剤組成、磁性塗料の乾
燥条件(風速、温度等)、カレンダー条件(速度、圧
力、ロール温度等)等を適宜選定した調節することによ
り行なうことができ、また、上記磁性層の残存溶剤量を
上記の範囲とするには、磁性塗料における溶剤組成、磁
性塗料の塗工速度、乾燥条件(風速、温度等)等を適宜
選定して調節することにより行なうことができる。
【0090】ここで、上記溶剤組成は、少なくとも1種
以上のシクロヘキサノン等の高沸点溶剤を含む組成とす
るのが好ましい。
【0091】また、上記乾燥条件は、熱風の温度を60〜
120 ℃、風速を 5〜35m/sec とし、乾燥時間を 1〜60秒
間とするのが好ましい。
【0092】上記カレンダー条件は、カレンダー速度
を、50〜300 m/min とし、圧力を50〜450 kg/cm とし、
ロール温度を60〜120 ℃とするのが好ましい。また、上
記塗工速度は、50〜800m/minとするのが好ましい。
【0093】
【実施例】
(1) 表1に示す配合の磁性塗料を、メチルエチルケトン
/トルエン/シクロヘキサノン=3/3/1 (重量比)の溶
剤にて塗布前の固形分濃度が約35%になるように混練、
分散、希釈し、次いでこの塗料に硬化剤としてポリイソ
シアネート系(コロネートHX)を 4.0部加えた。
【0094】
【表1】
【0095】(2) 上記(1) の塗料を支持体に塗布し、本
発明の配向装置を用いた配向処理を行ない、更に所定の
カレンダー処理により、膜厚 2.0ミクロンの磁気記録媒
体を得た。この磁気記録媒体を 1/2インチにスリットし
た後、静磁気特性(角形比)を調査し、またテスターに
よる出力特性を評価し、図4、図5、表2を得た。
【0096】
【表2】
【0097】(実験1〜3)磁場矯正板20の間隔Sの
適正値を求める実験。磁場矯正板20、20の間隔Sが
160mm以下であれば、塗膜幅方向における角形比の均一
化に効果を呈する。即ち、間隔Sの適正値は、実験2、
3による 160mm以下である。
【0098】(実験4、5)配向器の出口と磁場矯正板
20とのギャップGの適正値を求める実験。磁場矯正板
20、20の間隔Sを 160mm以下に設定しても、ギャッ
プGが 150mmであると、配向器の出口からの漏れ磁束が
磁場矯正板20の手前で外側に逃げてしまい、塗膜幅方
向における角形比の均一化効果を得ることができない。
即ち、ギャップGの適正値は、実験2、3による100mm
以下である。
【0099】(実験6)磁場矯正板20の構成材料を適
正化する実験。磁場矯正板20の構成材料は、配向器か
らの漏れ磁束を外側へ逃がさず、且つ磁化しない低保磁
力であることが必要であり、低透磁率のニッケル(比初
透磁率110)では不適である。即ち、磁場矯正板20の
構成材料は、実験2、3で用いた高透磁率の例えばケイ
素鋼(比初透磁率1500)が適当である。
【0100】(実験7)実験7は低角形比の場合、実験
2、3は高角形比の場合である。本発明の角形比の均一
化効果は低角形比〜高角形比のいずれにおいても有用で
ある。
【0101】(実験8)磁場矯正板の種類を変え、実験
を行なった所、効果が見られた。使用した材料の鉄か
ら、初透磁率100 、保持力100[AT/m] 、比最大透磁率50
00の本発明の効果が確認できた。
【0102】以上、本発明の実施の形態を図面により詳
述したが、本発明の具体的な構成はこの実施の形態に限
られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の
設計の変更等があっても本発明に含まれる。
【0103】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、磁気記録
媒体において、支持体の塗膜幅方向で均一な角形比を得
るように配向し、出力の安定確保を図ることができる。
【0104】また、本発明によれば、高記録密度の磁気
記録媒体において、支持体の塗膜幅方向で均一な高角形
比を得るように配向し、高出力の安定確保を図ることが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は磁気記録媒体製造装置を示す模式図であ
る。
【図2】図2は配向装置を示す模式図である。
【図3】図3は配向器出口側に生ずる磁場の向きを示す
模式図である。
【図4】図4は実験1〜3で得た角形比の塗膜幅方向分
布図である。
【図5】図5は実験4〜7で得た角形比の塗膜幅方向分
布図である。
【符号の説明】
1 支持体 14 配向装置 20 磁場矯正板

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 支持体を走行させ、この支持体に磁性塗
    料を塗布し、磁性塗料が塗布された支持体を配向器に通
    して磁性塗料中の磁性粒子を配向させる磁気記録媒体の
    配向方法において、 配向器の出口側に、支持体の通過領域を挟む少なくとも
    一対の高透磁率材料からなる磁場矯正板を設け、該磁場
    矯正板と配向器の出口との間にギャップを形成してなる
    ことを特徴とする磁気記録媒体の配向方法。
  2. 【請求項2】 前記磁場矯正板の初透磁率100 以上、保
    持力100[AT/m] 以下、比最大透磁率5000以上とし、一対
    の磁場矯正板が支持体の通過領域を挟む間隔Sを 160mm
    以下とし、それら磁場矯正板と配向器の出口との間に形
    成するギャップGを100mm 以下とする請求項1記載の磁
    気記録媒体の配向方法。
  3. 【請求項3】 前記磁気記録媒体の角形比を0.82以上の
    高角形比とする請求項1又は2記載の磁気記録媒体の配
    向方法。
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