JPH10254316A - ベルト搬送装置、及び、ベルト搬送装置を用いた被記録材再生装置 - Google Patents

ベルト搬送装置、及び、ベルト搬送装置を用いた被記録材再生装置

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JPH10254316A
JPH10254316A JP9076538A JP7653897A JPH10254316A JP H10254316 A JPH10254316 A JP H10254316A JP 9076538 A JP9076538 A JP 9076538A JP 7653897 A JP7653897 A JP 7653897A JP H10254316 A JPH10254316 A JP H10254316A
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JP
Japan
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belt
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peeling
image
shaped
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JP9076538A
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Inventor
Hiroshi Kondo
浩 近藤
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Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 剥離ベルトに、ベルト搬送方向、該搬送方向
に直交する方向又は両方向に剛性の弱い部分を繰り返し
設け、ベルト上での斜め方向の折れ目が発生することを
防止できるベルト搬送装置、及び、ベルト搬送装置を用
いた被記録材再生装置を提供する。 【解決手段】 剥離ベルト303に、ベルト搬送方向及
び該搬送方向に直交する方向に剛性の弱い部分が繰り返
し生じるよう、格子状に剛性の弱い部分A、Bを設け、
ベルト搬送方向に対して斜め方向に発生する波打ちの一
部を、剛性の弱い部分との交差部から剛性の弱い部分側
に逃がす。これにより、剥離ベルトに予期せぬストレス
がかかり斜め方向に波打ちが生じた際に、波打ちが大き
くならないようにし、ローラの挟持部などを通過した際
に大きくなった波打ちが斜め方向のしわとして固定され
ないようにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、所定の経路に沿っ
て移動するように駆動されるベルト状部材を有するベル
ト搬送装置、及び、ファクシミリ、プリンター等の画像
形成装置によって表面に像形成物質が付着した被記録材
から像形成物質を取り除き被記録材を再利用可能な状態
に再生する装置に上記ベルト搬送装置を用いた被記録材
再生装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、電子写真法、熱転写法、ホットメ
ルト・インクを用いるインクジェット法や印刷法等のよ
うな画像形成方法を用いたプリンターや複写機、印刷機
が普及し、紙が大量に使用されている。ところが、画像
が形成される被記録材として一般に用いられる紙は木材
より得られるパルプを原料とするため、紙を大量に消費
することは、森林の伐採、地球環境の悪化につながるこ
とになり、近年、社会問題となってきつつある。更に、
これらの画像形成方法により画像が形成された被記録材
が大量に廃棄されて、ごみの処分が困難となるという問
題も生じている。
【0003】これらの不具合を解決するための方法とし
て、画像が形成された被記録材から画像を除去して再利
用を可能にする被記録材の再生技術が開発されるように
なった。また、この被記録材の再生技術は、近年頻繁に
利用されるようになりつつある両面に画像が形成された
被記録材にも適用できるようになってきており、これか
らの利用価値は一層高まると思われる。
【0004】図1は、本出願人が特開平8−44260
号公報で提案した被記録材の再生装置の概略構成図であ
る。この装置は、複数のローラに張架された2本のベル
ト状部材303、304の表面を互いに蛇行状態で接触
させ、このニップ部に被記録材を通過させて被記録材表
面からベルト状部材303側に像形成物質を転移させて
被記録材表面から像形成物質を除去するものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記特開平
8−44260号公報に示すように、剥離部材としてベ
ルト状部材303、304を用いた構成においては、ベ
ルト状部材303、304に予期せぬストレスがかかっ
て斜め方向の波打ちが発生することがあり、これが大き
くなると斜め方向の折れ目となり、被記録材からの像形
成物質の除去に支障をきたしたり、ベルト状部材30
3、304の寿命が短くなったりしてしまうおそれがあ
る。特に、図5(a)、(b)に示すようにベルト状部
材303、304のより補正のためにトラッキングロー
ラ320、321をベルト状部材303、304の幅方
向に対して所定の角度θのふれ幅をもたせて張架した場
合、ベルト状部材303、304の幅方向両端部での線
速差、同両端部における駆動を受けるタイミングのずれ
等が生じやすい。このような線速差や駆動を受けるタイ
ミングのずれが生じると、ベルト状部材303、304
に斜め方向の波打ちが生じ、この波打ちが大きくなって
斜め方向の折れ目となってしまう。
【0006】従来、複数のローラに張架されたベルト状
部材を有するベルト搬送装置は、様々な装置に利用され
ており、上記のようなベルト搬送装置におけるベルト状
部材の斜め方向の折れ目は、被記録材再生装置のベルト
搬送装置に用いられている剥離ベルトに限らず、ベルト
搬送装置に用いられているベルト状部材であれば発生す
るおそれがある。
【0007】本発明は以上の問題点に鑑みなされたもの
であり、その目的とするところは、ベルト上での斜め方
向の折れ目が発生することを防止できるベルト搬送装
置、及び、ベルト搬送装置を用いた被記録材再生装置を
提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1のベルト搬送装置は、表面が所定の経路に
沿って移動するように駆動されるベルト状部材を有する
ベルト搬送装置において、上記ベルト状部材搬送方向、
該ベルト状部材搬送方向に直交する方向又は両方向にお
いて、該ベルト状部材に剛性の弱い部分を繰り返し設け
たことを特徴とするものである。
【0009】ここで、ベルト状部材搬送方向においてベ
ルト状部材に剛性の弱い部分を繰り返し設ける方法とし
ては、例えば、ベルト状部材搬送方向に直交する方向に
筋状の溝を複数形成したり、他の部分に比して剛性の弱
い材質からなる部分をベルト状部材搬送方向に直交する
方向に複数本の筋状に設けたりすることが考えられる。
また、ベルト状部材搬送方向に直交する方向においてベ
ルト状部材に剛性の弱い部分を繰り返し設ける方法とし
ては、上記の筋状の溝や剛性の弱い材質からなる部分な
どをベルト状部材搬送方向に複数形成することが考えら
れる。更に、上記両方向においてベルト状部材に剛性の
弱い部分を繰り返し設ける方法としては、ベルト状部材
に格子状に溝や剛性の弱い材質からなる部分を形成した
り、螺旋状、同心円状などに溝や剛性の弱い材質からな
る部分を形成したりすることが考えられる。これらベル
ト状部材に剛性の弱い部分を繰り返し設ける方法や剛性
の弱さの程度、位置等については、ベルト状部材の材
質、搬送経路、搬送方法、より防止を行っている場合の
より防止方法等の設定など種々の条件によって適宜設定
することが望ましい。
【0010】請求項1のベルト搬送装置においては、ベ
ルト状部材のベルト搬送方向に対して斜め方向に発生す
る波打ちは、ベルト状部材の搬送方向、垂直方向又は両
方向に繰り返し設けられている剛性の弱い部分に交差す
る。この剛性の弱い部分との交差部では、斜め方向の波
打ちによるベルト状部材の歪みの少なくとも一部が剛性
の弱い部分に逃げ、波打ちが剛性の弱い部分側に分散さ
れながら延びる。このため、剛性の弱い部分には小さな
波打ちができるが、これによって、斜め方向の波打ちは
大きくなることがくい止められる。ここで、ベルト状部
材に発生する波打ちは、ベルト搬送方向に対して斜め方
向に発生しやすく、ベルト搬送方向又は該ベルト搬送方
向に直交する方向には発生しにくいので、剛性の弱い部
分に波打ちによるひずみが及んでも、ベルト搬送方向又
は該ベルト搬送方向に直交する方向の波打ちが大きくな
って折れ目が発生することはない。なお、ベルト状剥離
部材の剛性が下がりすぎた場合は、剛性の低い部分に沿
って波打ちが発生しやすくなるため、剛性の弱い部分と
強い部分との断面二次モーメントの比(剛性弱/剛性
強)を下げすぎないようにすることが望ましい。
【0011】また、請求項2のベルト搬送装置を用いた
被記録材再生装置は、像形成物質からなる画像が形成さ
れた被記録材を、所定の経路に沿って移動するように駆
動されるベルト状部材からなり該被記録材と該像形成物
質との付着力よりも該像形成物質に対して大きい付着力
を発揮し得る剥離面を有するベルト状剥離部材に接触さ
せた後離間させることにより、該被記録材から像形成物
質を剥離し該ベルト状剥離部材に転写するベルト搬送装
置を用いた被記録材再生装置において、上記ベルト状剥
離部材を、該ベルト状部材搬送方向、該ベルト状部材搬
送方向に直交する方向又は両方向において、該ベルト状
剥離部材に剛性の弱い部分を繰り返し設けたことを特徴
とするものである。
【0012】請求項2のベルト搬送装置を用いた被記録
材再生装置においては、ベルト状剥離部材のベルト搬送
方向に対して斜め方向に発生する波打ちは、ベルト状剥
離部材の搬送方向に平行方向、垂直方向又は両方向に繰
り返し設けられた剛性の弱い部分に交差する。この剛性
の弱い部分との交差部では、斜め方向の波打ちによるベ
ルト状剥離部材の歪みの少なくとも一部が剛性の弱い部
分に逃げ、斜め方向の波打ちが大きくなることを防ぐ。
【0013】また、請求項3の被記録材再生装置は、請
求項2のベルト搬送装置を用いた被記録材再生装置にお
いて、上記ベルト状剥離部材に、該ベルト状剥離部材と
の接触にって剥離しようとする上記被記録材上の画像の
最小幅より小さい径の穴を設けることにより、該ベルト
状剥離部材に剛性の弱い部分を繰り返し設けたことを特
徴とするものである。
【0014】ここで、上記ベルト状剥離部材との接触に
より剥離しようとする被記録材上の画像の最小幅とは、
例えば、剥離しようとする画像が線幅の異なる数本の線
からなる画像の場合、最小の線幅がその画像の最小幅と
なる。文字画像であれば、文字を形成する全ての線の最
小幅がその画像の最小幅となる。更に、ドットからなる
画像であれば、その最小ドット径がその画像の最小幅と
なる。これらの線、文字、ドットなどが混在している画
像の場合は、各々の画像の最小幅のなかから最も値が小
さいものを剥離しようとする被記録材上の画像の最小幅
とする。尚、この穴の径を除去しようとする画像の最小
幅より小さく設定しているので、被記録材とベルト状剥
離部材とを接触させた際に最小単位ごとの画像の一部は
必ずベルト状剥離部材に接触でき、穴を設けないベルト
状剥離部材で画像を除去する場合と同等の剥離効果を維
持ることができる。
【0015】請求項3の被記録材再生装置においては、
ベルト状剥離部材に穴を設けることでベルト状剥離部材
に剛性の弱い部分を繰り返し設ける。また、穴のピッチ
を適宜決めることにより、剛性の調節を可能とする。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係るベルト搬送装
置、及びベルト搬送装置を用いた被記録材再生装置を、
ベルト搬送装置を用いた被記録材の再生装置で説明す
る。本実施形態に係る被記録材の再生装置は、像形成物
質からなる画像が形成された被記録材からこの画像をベ
ルト状剥離部材側に剥離し、被記録材を再生するもので
ある。
【0017】被記録材上に画像を形成する方法として
は、従来より多くの方法が提案されている。例えば、乾
式トナーや湿式トナーを用いた電子写真法、熱溶融性イ
ンク・シートを用いた熱転写法、熱拡散性染料を用いた
熱拡散転写法、インクジェット法、熱により発色する材
料を用いた感熱記録方法、銀塩写真法、オフセット版、
凹版、凸版、孔版を用いる印刷方法などがその例として
挙げられる。本実施形態に係る被記録材の再生方法は、
上記従来から用いられている画像形成方法の中で、通常
の電子写真法、熱転写方法、ホットメルト・インクを用
いるインクジエット法または印刷法などように熱可塑性
又は熱溶融性の画像形成物質が用いられ、且つ、画像形
成物質が被記録材の表面近傍に皮膜状に形成される方法
で画像が形成された被記録材から画像形成物質を除去し
再生する被記録材の再生装置に関するものである。
【0018】ここで、上記皮膜状とは、必ずしも画像全
体が一つの膜を形成している必要はなく、単に画像形成
物質が被記録材の内部に深く浸透していないことや、染
料を含有する水性インクで印字した場合のように画像形
成物質がほとんど分子レベルで被記録材に吸着されてい
る状態ではないことを意味する。従って、例えば乾式ト
ナーを用いる電子写真法により形成された画像であっ
て、1つの文字画像の中でその画像がとぎれているよう
な場合でも、そのトナー粒子が被記録材の内部深くまで
浸透していない場合には、その除去原理から被膜状の画
像とみなすことができ、本実施形態の方法で除去可能な
画像の範疇に含まれる。
【0019】本再生装置で再生することができる被記録
材としては、除去しようとする像形成物質を有する表面
の近傍がセルロース繊維を主成分とする一般の記録用
紙、又は、樹脂材料を用いたOHPフィルムを挙げるこ
とができる。
【0020】また、本再生装置で上記被記録材から剥離
除去することができる像形成物質の構成材料としては、
ポリスチレン、アクリル樹脂、メタクリル樹脂、及びこ
れらの重合体等が挙げられる。
【0021】また、本発明に用いることができるベルト
状剥離部材の主材料としては、像形成物質とある程度以
上の接着性や耐熱性を示すことが必要であり、その具体
的な例としては、例えばビスフェノール、エピクロルヒ
ドリン縮合物などのエポキシ樹脂、アルキド樹脂、尿素
ホルムアルデヒド樹脂、ブチル尿素ホルムアルデヒド樹
脂、ブチル化メラニンホルムアルデヒド樹脂、ベンゾグ
アナミンホルムアルデヒド樹脂などのアミノ樹脂、テル
ペンフェノール樹脂、フェノールエーテル樹脂、フェノ
ール樹脂などのフェノール系熱硬化樹脂、ポリ塩化ビニ
ル、ポリ塩化ビニリデン、塩化ビニリデン−アクリロニ
トリル共重合体、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体、エ
チレン−酢酸ビニル共重合体、エチレン−テトラフルオ
ロエチレン共重合体、ポリフッ化ビニリデン等のビニル
共重合体、ポリビニルビチラール、ポリビニルホルマー
ル、ポリプロピレン、ポリエチレンなどのビニル系共重
合体、ポリブチルアクリレート、ポリメタクリル酸、ポ
リメチルメタクリレートなどのアクリル樹脂、ポリイミ
ド、6,6−ナイロン、6−ナイロンなどのポリアミ
ド、ポリカーボネート、ポリエーテルスルホン、ポリエ
ーテルエーテルケトン、ポリエチレンテレフタレート、
ポリエチレンナフタレート、芳香族ポリエステルなどの
ポリエステル、ポリフェニレンサルファイド、ポリパラ
バラン酸、ポリエーテルニトリル、アラミドなどの熱可
塑性あるいは熱硬化性の合成樹脂、ニッケル、ステンレ
ススチール、アルミニウムなどの金属及びその酸化物、
セラミック材料を挙げることができる。
【0022】また、上記材料は単独でも用いられるが、
耐久性向上又は剥離特性等の特性を向上するために積層
したり、アロイ化したり、グラスファイバー、ウィスカ
ー、カーボン、シリカ、酸化チタンなどの他の添加剤を
加えるなどにより複合して用いることもできる。
【0023】次に、上記の材料からなる被記録材上に上
記のようにして画像が形成された被記録材から画像を除
去し再生する被記録材の再生装置について説明する。本
実施形態にかかる被記録材の再生装置は、その全体構成
は前述の図1の装置と同一である。図1において、熱可
撓性または熱軟化性の像形成物質としてのトナーからな
る画像が形成されている被記録材を給紙ユニット100
の給紙トレイ101から給紙ローラ102によりガイド
板を通して液付与ユニット200に搬送する。
【0024】この液付与ユニット200では、まず液容
器201、202内の界面活性剤を含んだ画像除去促進
液を汲み上げローラ203、204で汲み上げ、搬送ロ
ーラ205、206との挟持搬送部で被記録材の画像形
成面に付与し、被記録材を該搬送ローラ205、206
で搬送する。そして、液付与ユニット200で液付与が
行われた被記録材は剥離ユニット300に搬送される。
【0025】剥離部ユニット300では、液が付与され
た被記録材を、一体化ローラ301、302によって2
つのエンドレス状のベルト状剥離部材(以下「剥離ベル
ト」という。)303、304で密着挟持して一体化し
た後、連続接触状態で千鳥状に配設した複数個の加圧ロ
ーラ305と複数個のバックアップローラ306とによ
り加熱加圧して、被記録材から画像を剥離ベルト303
に転写して除去する(本実施形態では画像が剥離ベルト
303に接触している)。
【0026】上記加圧ローラ305は、例えばアルミニ
ウム、ステンレスなどの金属よりなるローラであり、バ
ックアップローラ306は、アルミニウム、ステンレス
などの金属よりなるローラを用いてもよいし、表面にシ
リコン・ゴム等の弾性部材の被膜を設けたローラを用い
てもよい。エンドレス・ベルト状の剥離ベルト303、
304には図示を省略した付勢手段により圧力が加えら
れ、一定の張力がかかるように調整される。
【0027】ここで、上記剥離ベルト303、304及
び被記録材の一体化物を加熱する場合、上記複数個の加
圧ローラ305又は複数個の回転体306を加熱体とし
てもよいし、他に加熱部材を設けてもよい。上記一体化
物は剥離ベルト304、303が巻き付けられた分離ロ
ーラ307、308及び分離爪309、310によっ
て、被記録材と各剥離ベルト303、304とに分離さ
れる。被記録材から分離した剥離ベルト303は、表面
に転写されているトナーがクリーニング部材311でク
リーニングされる。該クリーニング部材311で剥離ベ
ルト303表面から除去されたトナーはトナー容器31
2内に収容される。次いで、クリーニング部材311で
クリーニングされた剥離ベルト303は再び被記録材か
らのトナー像の剥離に用いられる。
【0028】図1において、剥離ベルト303、304
はジグザグ状に巻付けられているため、上下の剥離ベル
ト303、304の間、被記録材と剥離ベルト303、
304との間には被記録材及び剥離ベルト303、30
4の厚みに対応する速度差を生じる。すなわち、上下の
剥離ベルト間、被記録材と剥離ベルトとの間に、ずれが
発生する。このずれの発生により、画像形成物質を介し
て接着していた被記録材と剥離ベルト303とは分離
し、画像形成物質は剥離ベルト303へ転写する。
【0029】剥離ベルト303、304から分離された
被記録材は、もはや表面に画像がない状態になって排紙
ユニット400に送られる。排紙ユニット400では、
この被記録材を、搬送ベルト401及び排紙ローラ対4
02、403で排紙トレイ404に排紙する。
【0030】次に、本実施形態の特徴部について説明す
る。本実施形態における被記録材の再生装置では、上記
剥離ベルト303、304に、ベルト搬送方向及び該搬
送方向に直交する方向に剛性の弱い部分が繰り返し生じ
るよう、格子状に剛性の弱い部分を設けている。図2
は、格子状に剛性の弱い部分A、Bを設けている剥離ベ
ルト303の斜視図である。このうち、剥離ベルト30
3の搬送方向に設けている剛性の弱い部分Aは、剥離ベ
ルト303の搬送方向に直交する方向において剛性の弱
い部分を繰り返し形成している。また、搬送方向に直交
する方向に設けている剛性の弱い部分Bは、ベルトの搬
送方向において剛性の弱い部分を繰り返し形成してい
る。このように剥離ベルト303に剛性の弱い部分A、
Bを設けることによって、ベルト搬送方向に対して斜め
方向に発生する波打ちを、剥離ベルト303の搬送方向
に平行方向、垂直方向又は両方向に設けた剛性の弱い部
分A、Bに交差させる。そして、斜め方向の波打ちによ
る剥離ベルト303の歪みの少なくとも一部を、剛性の
弱い部分A、Bとの交差部から剛性の弱い部分A、B側
に逃げさせ、斜め方向の波打ちが大きくなることを防
ぐ。これにより、剥離ベルト303に予期せぬストレス
がかかり斜め方向に波打ちが生じた際に、波打ちが大き
くならず、大きくなった波打ちがしわとなることを防止
できる。通常、剥離ベルト303に生じる波打ちは、ベ
ルト搬送方向に対して斜め方向に発生しやすく、ベルト
搬送方向や搬送方向に直交する方向には発生しにくいの
で、この方向に剛性の弱い部分A、Bを形成しても、波
打ちが剛性の弱い部分A、Bに沿って波打ちが発生する
ことはない。
【0031】図3は、剥離ベルト303に格子状に剛性
の弱い部分A、Bを形成する一例を示した図である。こ
の例では、剥離ベルト303の被記録材が接触しない面
(以下、裏面という)に、格子状にベルト303の厚み
が薄くなるような溝A、Bを形成することによりその部
分の膜厚を薄くしてベルトの剛性を弱くしている。この
溝は、ベルト搬送方向に直交する方向に所定のピッチG
aとなるようにベルト搬送平行に形成された搬送方向溝
Aと、ベルト搬送方向に所定のピッチGbとなるように
ベルト搬送方向に直交する方向に形成された幅方向溝B
とからなり、全体として格子状の溝部が剥離ベルト30
3の裏面に一様に形成されている。また、溝A、Bを形
成するピッチGa、Gbは、ベルト幅方向、搬送方向の
それぞれにおいて独立に設定している。また図3に示す
ように、上記溝A、Bを形成するピッチGa、Gbや、
その他溝の深さ、溝幅等は、ベルト303の材質、剛
性、再生装置の構造等により、適宜設定するものとす
る。
【0032】このように剥離ベルト303の剛性の弱い
部分A、Bを、膜厚の薄い溝を筋状に形成することによ
って作れば、溝と溝とのピッチGa、Gb、溝A、Bの
深さ、溝幅等を適宜変えることによって剥離ベルト30
3の剛性を任意に変えることができる。
【0033】また、ベルト状剥離部材の剛性が下がりす
ぎた場合は、剛性の弱い部分に沿って波打ちが発生しや
すくなるため、あまり剛性を弱くしすぎても好ましくな
い。具体的には、剛性の弱い部分と強い部分との断面二
次モーメントの比(剛性弱/剛性強)を0.3以上にす
ることが望ましい。
【0034】図4は、剥離ベルト303に格子状に剛性
の弱い部分A、Bを形成する他の例を示した図である。
この例では、剥離ベルト303の上記格子状の線上に、
貫通する穴hを設けている。ここで、隣り合う穴hと穴
hとの間隔は、ベルト搬送方向に直交する方向に所定の
ピッチGa、ベルト搬送方向に所定のピッチGbで設け
ている。また、この例においても穴hを形成するピッチ
Ga、Gbは、ベルトの幅方向、搬送方向のそれぞれに
おいて独立に設定し、かつ、ベルト303の材質、剛
性、再生装置の構造等により、適宜設定するものとす
る。ここで、剥離ベルト303に設ける穴hの径は、被
記録材上に形成されている画像の最小幅よりも小さくす
る。日常用いられるコピー画像を考慮した場合、この穴
の径は100μm程度かそれ以下とすれば画像の除去に
問題はないものと考えられる。また、穴hの径が小さす
ぎた場合、剥離ベルト303の剛性の低下が充分でない
ことが考えられるが、この場合は穴hを設けるピッチG
a、Gbを小さくすればよい。
【0035】尚、この穴hの径を除去しようとする画像
の最小幅より小さく設定しているので、被記録材と剥離
ベルトとを接触させた際に最小単位ごとの画像の一部は
必ず剥離ベルトに接触し、穴をあけない剥離ベルトで画
像を除去する場合と同等の剥離効果を維持することがで
きる。尚、本実施形態においては、液付与ユニット20
0で被記録材上に画像除去促進液を付与している。この
ため、画像の最小単位の一部が剥離ベルト303側に付
着して被記録材から剥離されると、その部分につられて
残りの画像も被記録材から剥離されやすくなっている。
従って、剥離ベルト303の穴hの部分に対応する被記
録材上の画像が剥離されずに被記録材上に残留してしま
うことはない。
【0036】このように、剥離ベルト303の剛性に弱
い部分を設ける方法として剥離ベルト303に貫通する
穴hを形成すれば、完成した剥離ベルト303に後から
穴hを設けることができ、ベルト303に剛性の弱い部
分を容易につけることができる。また、穴hの数を後で
増やしたりでき、剛性の調節がしやすいという利点があ
る。
【0037】以上のように、剥離ベルト303にベルト
搬送方向及び、幅方向に剛性の弱い部分A、Bを繰り返
し設けることにより、剥離ベルト303に予期せぬスト
レスがかかり斜め方向に波打ちが生じた際に、波打ちの
一部を通常の剛性に比して剛性の弱い部分に逃がしそれ
以上大きくなることを阻止する構成によれば、斜め方向
の波打ちが大きくなってローラ301、302、30
7、308の挟持部等で圧接されて剥離ベルトに斜め方
向の折れ目が発生することを防止できる。また、剥離ベ
ルト303に折れ目が生じないので、剥離ベルト303
と被記録材との密着状態を被記録材の全面に渡って保つ
ことができ、被記録材を剥離ベルト303から離間させ
ることによって被記録材の全面から画像を良好に除去す
ることができる。また、剥離ベルト303に斜めの折れ
目が入ったまま搬送され続けることによって剥離ベルト
303の寿命が低下することも防止でき、剥離ベルト3
03のコストを削減できる供に、剥離ベルト303の交
換の手間も省くことができる。
【0038】[実施例1]図5(a)は、被記録材の搬送
装置に用いることができるベルト搬送装置の概略構成図
であり、剥離ベルト303、304に積極的に斜め方向
の波打ちを発生させるために、剥離ベルト303、30
4にはベルトより補正用のトラッキングローラ320、
321を押圧している。図5(b)は、トラッキングロ
ーラ320、321のふれ幅を示した図である。また更
に、図5(b)に示すように、このベルト搬送装置に設
けたトラッキングローラ320、321は、剥離ベルト
303、304に波打ちが発生しやすくする目的で、剥
離ベルト303、304の幅方向に対してふれの角度θ
を通常に比して大きい20度に設定すると供に、剥離ベ
ルト303、304のトラッキングローラ320、32
1への巻き付き角を通常の設定に比して大きくしてい
る。
【0039】上記構成のベルト搬送装置で、図3に示す
ように剛性の弱い部分を溝で構成した剥離ベルト303
の搬送を行い、装置の駆動開始から剥離ベルト303に
斜め方向の折れ目が入るまでにかかった時間を計測し
た。 (装置条件) 装置線速(剥離ベルト線速):36mm/sec 剥離ベルト :ポリエーテルエーテルケ
トン(膜厚100μm) 加熱機構による剥離ベルト303の加熱温度:100℃ トラッキングローラ320への剥離部材の巻き付き角:
90度 (剥離ベルト303) 膜厚の薄い部分 :膜厚75μm、幅3mmの
溝を剥離ベルト303裏面に作成。 溝Aのベルト幅方向のピッチGa:20mm 溝Bのベルト搬送方向のピッチGb:20mm
【0040】[実験例2]図4に示すように剛性の弱い部
分を穴hで構成した剥離ベルト303として、下記のよ
うに作成した剥離ベルト303の搬送を行い、装置の駆
動開始から剥離ベルト303に斜め方向の折れ目が入る
までにかかった時間を計測した。この実施例2では、剥
離ベルト303以外の装置条件等は、上記実験例1と同
様であるので説明を省略する。 (剥離ベルト303) 穴径 :100μm 穴hのベルト幅方向のピッチGa:8mm 穴hのベルト搬送方向のピッチGb:8mm
【0041】[比較例1]剥離ベルト303を膜厚の均一
(100μm)なポリエーテルエーテルケトンで構成
し、実施例1と同様のベルト搬送装置で剥離ベルト30
3の搬送を行い、装置の駆動開始から剥離ベルト303
に斜め方向の折れ目が入るまでにかかった時間を計測し
た。
【0042】表1に上記実施例1、2及び比較例1の結
果を示す。
【表1】 上記の結果より、剥離ベルト303に複数の格子状の溝
を設けたり、穴hを形成したりする事により、剥離ベル
ト303の搬送を開始してから剥離ベルト303上に斜
めの折れ目が入るまでにかかるかかる時間が大幅に延長
され、剥離ベルト303に折れ目が入りにくくなった。
【0043】
【発明の効果】請求項1の被記録材再生装置によれば、
ベルト状部材に発生する斜め方向の波打ちが大きくなる
ことを防止できるので、波打ちが大きくなって斜め方向
の折れ目が発生することを防止できるという優れた効果
がある。また、ベルト状部材に斜めの折れ目が発生する
ことによるベルト状部材寿命の低下も防止できるという
優れた効果もある。
【0044】特に、請求項2の被記録材再生装置によれ
ば、ベルト状剥離部材に発生する斜め方向の波打ちが大
きくなることを防止できるので、波打ちが大きくなって
斜め方向の折れ目となることを防止できるという優れた
効果がある。また、ベルト状剥離部材に斜め方向の折れ
目が発生しないので、ベルト状剥離部材と被記録材とを
均一に接触させることができ、被記録材からの像形成物
質の剥離を良好に行うことができるという優れた効果が
ある。また、ベルト状剥離部材に斜めの折れ目が発生す
ることによるベルト状剥離部材寿命の低下も防止できる
という優れた効果もある。
【0045】請求項3の被記録材再生装置によれば、ベ
ルト状剥離部材に穴を設けるという容易な方法でベルト
状部材に剛性の弱い部分を繰り返し設けることができ、
構成が容易であるという優れた効果がある。また、この
穴は、ベルト状剥離部材の作成後においても容易に加工
でき、また、穴のピッチを適宜決めることによって剛性
の調節が容易であるという優れた効果もある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明が適用できる被記録材の再生装置の概略
構成図。
【図2】格子状に剛性の弱い部分を設けた剥離ベルトの
斜視図。
【図3】剥離ベルトに格子状に剛性の弱い部分を形成す
る一例を示した図。
【図4】剥離ベルトに格子状に剛性の弱い部分を形成す
る他の例を示した図。
【図5】(a)は、被記録材の搬送装置に用いることが
できるベルト搬送装置の概略構成図。(b)は、トラッ
キングローラのふれ幅を示した図。
【符号の説明】
100 給紙ユニット 101 給紙トレイ 200 液付与ユニット 201、202 液容器 203、204 汲み上げローラ 205、206 搬送ローラ 300 剥離ユニット 303、304 剥離ベルト 305 加圧ローラ 306 バックアップローラ 320、321 トラッキングローラ 400 排紙ユニット 404 排紙トレイ A、B 剛性の弱い部分 h 穴

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】表面が所定の経路に沿って移動するように
    駆動されるベルト状部材を有するベルト搬送装置におい
    て、 上記ベルト状部材搬送方向、該ベルト状部材搬送方向に
    直交する方向又は両方向において、該ベルト状部材に剛
    性の弱い部分を繰り返し設けたことを特徴とするベルト
    搬送装置。
  2. 【請求項2】像形成物質からなる画像が形成された被記
    録材を、所定の経路に沿って移動するように駆動される
    ベルト状部材からなり該被記録材と該像形成物質との付
    着力よりも該像形成物質に対して大きい付着力を発揮し
    得る剥離面を有するベルト状剥離部材に接触させた後離
    間させることにより、該被記録材から像形成物質を剥離
    し該ベルト状剥離部材に転写するベルト搬送装置を用い
    た被記録材再生装置において、 上記ベルト状剥離部材を、該ベルト状部材搬送方向、該
    ベルト状部材搬送方向に直交する方向又は両方向におい
    て、該ベルト状剥離部材に剛性の弱い部分を繰り返し設
    けたことを特徴とするベルト搬送装置を用いた被記録材
    再生装置。
  3. 【請求項3】請求項2のベルト搬送装置を用いた被記録
    材再生装置において、上記ベルト状剥離部材に、該ベル
    ト状剥離部材との接触にって剥離しようとする上記被記
    録材上の画像の最小幅より小さい径の穴を設けることに
    より、該ベルト状剥離部材に剛性の弱い部分を繰り返し
    設けたことを特徴とする被記録材再生装置。
JP9076538A 1997-03-12 1997-03-12 ベルト搬送装置、及び、ベルト搬送装置を用いた被記録材再生装置 Withdrawn JPH10254316A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2021084076A (ja) * 2019-11-28 2021-06-03 株式会社御池鐵工所 廃棄物選別装置

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2021084076A (ja) * 2019-11-28 2021-06-03 株式会社御池鐵工所 廃棄物選別装置

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