JPH1025344A - 重合体、その製造方法、毛髪処理剤組成物及び香粧品組成物 - Google Patents
重合体、その製造方法、毛髪処理剤組成物及び香粧品組成物Info
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- JPH1025344A JPH1025344A JP8264365A JP26436596A JPH1025344A JP H1025344 A JPH1025344 A JP H1025344A JP 8264365 A JP8264365 A JP 8264365A JP 26436596 A JP26436596 A JP 26436596A JP H1025344 A JPH1025344 A JP H1025344A
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Abstract
髪処理剤組成物や香粧品組成物に有用な重合体(ポリア
スパラギン酸誘導体)を提供する。 【解決手段】 下記式(1)及び式(2) 【化1】 で表される繰返し単位からなる群から選択される少なく
とも1種類の繰返し単位を分子内に1モル%以上有する
重合体。
Description
繰返し単位がベタイン構造を含むペンダント基を有する
重合体(ポリアスパラギン酸誘導体等)、その製造方
法、並びに、その重合体を含む毛髪処理剤組成物及び香
粧品組成物に関する。
ローションやヘアースプレー等の毛髪処理剤は、使用時
のベタつきが少ない点や洗髪時の落ちが良い点で、油性
化粧料より優れている。この合成高分子化合物として
は、ノニオン系、アニオン系及びカチオン系の高分子化
合物が使用されている。しかし、ノニオン系高分子はフ
レーキング現象(剥離脱落)を起こし易い、高温多湿下
でのセット力が弱い等の問題がある。またアニオン系高
分子は、高温多湿下でのセット力はノニオン系高分子に
比べ優れているが、毛髪に対する親和性が低いので毛髪
に対するなじみが悪い、カチオン性物質を添加し過ぎる
と沈澱が生じてしまうのでカチオン性物質添加が制限さ
れる等の問題がある。またカチオン系高分子は、ノニオ
ン系高分子と同様に高温多湿下でセット力が弱い、カチ
オン性であることにより毒性や皮膚刺激性の問題等があ
る。このような事情に鑑みて、毛髪処理剤については、
以下の通り多くの研究開発が進められてきた。
ゾール化整髪剤へ好適に応用し得るジメチルアミノエチ
ルメタクリレート/エチルアクリルレート/ブチルメタ
アクリレート共重合体からなるモノクロル酢酸両性イオ
ン高分子化合物が開示されている。また、特公昭62−
32165号公報には、毛髪化粧品へ好適に応用し得る
N−メタクリロイルエチル−N,N−ジメチルアンモニ
ウム−α−N−メチルカルボキシベタイン・メタクリル
酸エステル等の両性イオン高分子化合物が開示されてい
る。しかしながら、これら毛髪処理剤は高湿下でのセッ
ト力が不十分である。しかも、その両性イオン高分子化
合物は、生体に対する安全性が十分とはいえず、処理後
の残留物が河川等の自然界に放出された場合、殆ど分解
されずに環境に蓄積するおそれがある点で問題がある。
ているような両性イオンポリマーは、ハロゲン化炭化水
素を噴射剤としてエアゾールスプレーとする用途には適
している。しかしながら、環境上の問題により、ハロゲ
ン化炭化水素に替えて、プロパン、ブタン等の炭化水素
を噴射剤とする新しいタイプのエアゾールスプレーとし
た場合には、炭化水素の存在によりポリマー溶液(溶媒
はアルコール等)中のポリマーの溶解度が低下してしま
い、溶液の不均一化、ポリマー析出等を生じ、スプレー
された塗膜が不均一であったり、バルブで目詰まりを起
こすおそれがある。
チルアミノアルキルアクリレート及びアクリル酸長鎖ア
ルキルエステルの共重合体をハロ酢酸アルカリ金属塩と
反応させて得られるアクリル酸系両性イオン樹脂が開示
されている。しかしながら、このアクリル酸系の両性イ
オン樹脂は、生体に対する安全性が十分とはいえない。
しかも、炭素−炭素結合を主骨格にもつ高分子化合物な
ので、自然環境下でほとんど分解せず、使用後の洗浄液
等が河川等の自然界に放出された場合、環境中に蓄積す
るおそれがある点で問題がある。
れる各種性能を満たし、使用時には優れた整髪特性(特
に高湿度状態における優れたセット保持力)と高い生体
適合性を同時に発現し、かつ使用後又は廃棄後には容易
に分解して環境に優しい毛髪処理剤組成物の創出が望ま
れていた。
溶性のポリアミノ酸を応用する技術等の研究開発が進め
られていた。
リグルタミン酸塩を化粧用保湿剤に用いた場合、皮膚に
適度な潤いと滑らかさを付与し、皮膚あれを防ぐ効果を
奏することが開示されている。しかしながら、ポリグル
タミン酸は保湿性にpH依存性があり、中性以外のpH
では十分な保湿性を示さないという問題がある。
アスパラギン酸と、アミノ酸、ピロリドンカルボン酸及
びグリシンベタイン等を配合することにより、しっとり
として滑らかな使用感を有する化粧料が得られることが
開示されている。しかしながら、この化粧料は皮膚や毛
髪への親和性が不十分であり、高湿下でのべたつき感が
生じるという問題がある。
グルタミン酸及びその塩並びにポリアスパラギン酸及び
その塩から選ばれる少なくも1種類の皮膚刺激抑制剤を
配合した界面活性剤組成物が開示されている。また、米
国特許第3,846,380号には、側鎖に疎水性基と
親水性基を有するポリアスパラギン酸誘導体を界面活性
剤として使用することが開示されている。また、米国特
許第4,363,797号には、チオール基を有するポ
リアスパラギン酸誘導体が、シャンプー、ローション、
染料、入浴剤等の用途に適し、ポリ−β−アラニン基質
のポリマーと組み合わせて毛髪化粧料に使用することが
開示されている。また、特開平6−248072号公報
には、チオール基及び/又はジスルフィド基を有する水
溶性ポリアミノ酸誘導体が、シャンプー、ヘアクリー
ム、ヘアローション、ヘアブラッシング剤等の用途に好
適であることが開示されている。しかしながら、これら
のポリアミノ酸を用いた香粧品は、整髪セット力は有し
ていない。
ンプー組成物中に真珠光沢剤を微細かつ安定に分散させ
るために、メタクリル酸系の両性イオン高分子化合物を
分散安定剤として使用することが開示されている。しか
しながら、この両性イオン高分子化合物は生体に対する
安全性が十分とは言えず、また自然環境下でほとんど分
解せず、環境中に蓄積するおそれがある点で問題があ
る。
を満たし、しかも使用時には優れた整髪特性(特に高湿
度状態における優れたセット保持力)と高い生体適合性
を同時に発現し、かつ使用後又は廃棄後には容易に分解
して環境に優しい香粧品組成物はなかった。
は、使用時には、優れた整髪特性(特に高湿度状態にお
ける優れたセット保持力)と、生体に対する高い生体適
合性(バイオコンパティビリティー)(例えば、マウ
ス、ラット、家兎等の実験動物の眼や皮膚等に対する生
体適合性を包含する)や低い変異原性が期待され、か
つ、使用後又は廃棄後には、容易に分解して環境に優し
い、毛髪処理剤組成物、香粧品組成物等に有用な重合体
を提供することにある。
を有する重合体を簡易かつ良好に製造できる方法を提供
することにある。
下記式(1)及び式(2)
は炭素原子数1乃至6の低級炭化水素基を示し、R2 及
びR5 は、それぞれ独立して、炭素原子数1乃至24の
飽和若しくは不飽和炭化水素基を示し、R3 及びR4
は、それぞれ独立して、水素原子又は炭素原子数1乃至
24の飽和若しくは不飽和炭化水素基を示し、またR3
とR4 が結合して窒素原子を含む六員環を形成してもよ
い。]で表される繰返し単位からなる群から選択される
少なくとも1種類の繰返し単位を分子内に1モル%以上
有する重合体により達成される。
体を製造するための方法であって、下記式(12)
数1乃至6の低級炭化水素基を示し、R2 は、炭素原子
数1乃至24の飽和若しくは不飽和炭化水素基を示し、
R3 及びR4 は、それぞれ独立して、水素原子又は炭素
原子数1乃至24の飽和若しくは不飽和炭化水素基を示
し、またR3 とR4 が結合して窒素原子を含む六員環を
形成してもよい。]で表されるアミン類及びその塩から
なる群から選択された少なくとも1種類とを反応させ、
さらに、下記式(14)
5 は、炭素原子数1乃至24の飽和若しくは不飽和炭化
水素基を示し、Mは、水素原子、アルカリ金属原子又は
アルカリ土類金属原子を示す。]で表されるハロゲン化
脂肪酸塩で両性化することを特徴とする重合体の製造方
法により達成される。
重合体を製造するための方法であって、前記式(12)
で表されるポリこはく酸イミドと、下記式(15)
数1乃至6の低級炭化水素基を示し、R2 及びR5 は、
それぞれ独立して、炭素原子数1乃至24の飽和若しく
は不飽和炭化水素基を示し、R3 及びR4 は、それぞれ
独立して、水素原子又は炭素原子数1乃至24の飽和若
しくは不飽和炭化水素基を示し、またR3とR4 が結合
して窒素原子を含む六員環を形成してもよい。]で表さ
れる両性イオンを有するアミン類及びその塩からなる群
から選択された少なくとも1種類とを反応させることを
特徴とする重合体の製造方法によっても達成される。
及び分解性を有すると同時に、式(1)及び式(2)に
示す様に少なくとも一部の繰返し単位が特定のベタイン
構造を含むペンダント基を有するので、優れた整髪特性
(特に高湿度状態における優れたセット保持力)を示
す。また、毛髪処理剤組成物又は香粧品組成物等の用途
において、優れた保湿性、形成皮膜の柔軟性を示し、毛
髪処理に使用した際、毛髪がゴワつきにくく、自然な柔
らかさを発現し、良好なセット状態が得られる。更には
毛髪処理剤組成物及び香粧品組成物を調製する際の作業
性も良い。
体は、前記式(1)及び式(2)で表される繰返し単位
からなる群から選択される少なくとも1種類の繰返し単
位を分子内に1モル%以上有する。この繰返し単位は、
例えば、アスパラギン酸若しくはそれらの塩の縮合反応
から得られるポリこはく酸イミドの繰返し単位を、更に
化学修飾することにより得られる。すなわち本発明の重
合体は、製法に限定は無いが、代表的にはポリアスパラ
ギン酸誘導体である。以下の記載においては、本発明の
重合体を「ポリアスパラギン酸誘導体」と称して説明す
る。また、本願の特許請求の範囲及び明細書の全記載に
おいて、「炭化水素基」は、直鎖状のみならず、分枝
状、環状のものも包含し、さらに原子団中にN、O、S
等のCやH以外の原子が含まれた炭化水素基も包含す
る。具体的には、例えば、カルボキシル基、アミノ基、
ヒドロキシル基、エステル基等の置換基を有しているも
のも「炭化水素基」と総称する。
下の通りである。
の低級炭化水素基を示す。R1 の具体例としては、水素
原子;メチル、エチル、プロピル、ブチル等のアルキル
基;ヒドロキシメチル、ヒドロキシエチル、ヒドロキシ
プロピル、ヒドロキシブチル等のヒドロキシアルキル
基;などが挙げられる。これらの中では、水素原子、メ
チル、エチル、ヒドロキシメチル、ヒドロキシエチルが
好ましく、水素原子、メチル、エチルがより好ましく、
水素原子が最も好ましい。
原子数1乃至24の飽和若しくは不飽和炭化水素基を示
す。R2 及びR5 の具体例としては、メチレン、エチレ
ン、トリメチレン、テトラメチレン、ペンタメチレン、
ヘキサメチレン、ドデシレン、オクタデシレン等のアル
キレン基;シクロブチレン、シクロペンチレン、シクロ
ヘキシレン等のシクロアルキレン基;ヒドロキシエチレ
ン、ヒドロキシトリメチレン、ヒドロキシテトラメチレ
ン、ヒドロキシペンタメチレン、ヒドロキシヘキサメチ
レン等のヒドロキシアルキレン基;ビニレン、プロペニ
レン、ブテニレン、ペンテニレン、ヘキセニレン、トリ
デセニレン、テトラデセニレン、ヘキサデセニレン、オ
クタデセニレン等のアルケニレン基;などが挙げられ
る。他の具体例としては、アザテトラメチレン、アザペ
ンタメチレン等のアザアルキレン基及びアザアルケニレ
ン基;オキサトリメチレン、オキサテトラメチレン、オ
キサペンタメチレン等のオキサアルキレン基及びオキサ
アルケニレン基;更に、チオテトラメチレン、チオペン
タメチレン等のチオアルキレン基及びチオアルケニレン
基;なども挙げられる。
素原子数1乃至18のアルキレン基、ヒドロキシアルキ
レン基、アルケニレン基が好ましい。更にR2 として
は、炭素原子数1乃至5のアルキレン基、ヒドロキシア
ルキレン基がより好ましい。また、更にR5 としては、
炭素原子数1乃至5のアルキレン基、ヒドロキシアルキ
レン基;炭素原子数12又は18のアルキレン基、ヒド
ロキシアルキレン基、アルケニレン基;がより好まし
い。特に、R2 としては、トリメチレンが最も好まし
く、R5 としては、メチレン、エチレン、ドデシレン、
オクタデシレン、オクタデセニレンが最も好ましい。
原子又は炭素原子数1乃至24の飽和若しくは不飽和炭
化水素基を示し、またR3 とR4 が結合して窒素原子を
含む六員環を形成してもよい。R3 及びR4 の具体例と
しては、水素原子;メチル、エチル、プロピル、ブチ
ル、ペンチル、ヘキシル、ドデシル、オクタデシル等の
アルキル基;シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘ
キシル等のシクロアルキル基;ヒドロキシメチル、ヒド
ロキシエチル、ヒドロキシプロピル、ヒドロキシブチ
ル、ヒドロキシペンチル、ヒドロキシヘキシル、ヒドロ
キシドデシル、ヒドロキシオクタデシル等のヒドロキシ
アルキル基;プロペニル、ブテニル、ペンテニル、ヘキ
サニル、ヘプテニル、トリデセニル、テトラデセニル、
ヘキサデセニル、オクタデセニル等のアルケニル基;な
どが挙げられる。他の具体例としては、アザプロピル、
アザテトラメチル、アザペンチル、アザヘキシル等のア
ザアルキル基及びアザアルケニル基;オキサエチル、オ
キサプロピル、オキサテトラメチル、オキサペンチル、
オキサヘキシル、オキサヘプチル、オキサオクチル等の
オキサアルキル基及びオキサアルケニル基;更に、チオ
テトラメチル、チオペンチル、チオシヘキシル、チオヘ
プチル、チオオクタメチル等のチオアルキル基及びチオ
アルケニル基;なども挙げられる。
ルキル基、ヒドロキシアルキル基、アルケニル基等が好
ましく、炭素原子数1乃至6のアルキル基、ヒドロキシ
アルキル基;炭素原子数12又は18のアルキル基、ア
ルケニル基;がより好ましい。特に、メチル、エチル、
プロピル、ドデシル、オクタデシル、オクダデセニルが
最も好ましい。
環を形成する場合、すなわちR3 とR4 の各々が結合し
ている窒素原子を含む六員環を形成する場合、上記列挙
した各基が結合して得られる六員環が好ましい。六員環
はその窒素原子以外の、異原子を含んでいてもよい。こ
の六員環としては、ピペラジン環、ピペリジン環、モル
ホリン環等が好ましく、特にモルホリン環がより好まし
い。
1 が水素原子であり、R2 が炭素原子数1乃至5の飽和
炭化水素基であり、R5 が炭素原子数1乃至5の飽和炭
化水素基、又は炭素原子数12又は18の飽和若しくは
不飽和炭化水素基であり、R 3 及びR4 が各々独立して
炭素原子数1乃至6の飽和炭化水素基であることが好ま
しい。
は、式(1)及び式(2)で表される繰返し単位からな
る群から選択される少なくとも1種類の繰返し単位を分
子内に1モル%以上有し、残余の繰返し単位として、下
記式(3)及び式(4)
れぞれ独立して、水素原子又は炭素原子数1乃至24の
飽和若しくは不飽和炭化水素基を示し、またR6及びR7
が結合して窒素原子を含む六員環を形成してもよ
い。]で表される繰返し単位からなる群から選択される
少なくとも1種類の繰返し単位を、分子内に99モル%
以下有することが好ましい。式(3)及び式(4)に示
す様な疎水基をペンダント基として有する繰返し単位を
同時に併せ持つと、優れた整髪特性(特に高湿度状態に
おける優れたセット保持力)の効果がより顕著となる。
また、式(3)及び式(4)においてR6 及びR7 が、
各々独立して、水素原子又は炭素原子数4乃至18の飽
和若しくは不飽和炭化水素基であることが好ましい。
7 の具体例としては、式(1)及び式(2)におけるR
3 及びR4 の具体例として先に挙げたものと同じもの
(六員環も含む)が挙げられる。ただし、式(3)及び
式(4)におけるR6 及びR7としては、その一方が水
素原子で、他方が炭素原子数7乃至18のアルキル基、
ヒドロキシアルキル基、アルケニル基、オキサアルキル
基であることが好ましく、特に、ブチル、イソブチル、
ヘキシル、ドデシル、オキサヘキシル、オキサドデシ
ル、オクタデシル、オクタデセニルがより好ましい。
は、式(1)及び式(2)で表される繰返し単位からな
る群から選択される少なくとも1種類の繰返し単位を分
子内に1モル%以上有し、残余の繰返し単位として、前
記式(3)及び式(4)、並びに下記式(5)乃至式
(9)
は炭素原子数1乃至6の低級炭化水素基を示し、R2
は、炭素原子数1乃至24の飽和若しくは不飽和炭化水
素基を示し、R3 及びR4 は、それぞれ独立して、水素
原子又は炭素原子数1乃至24の飽和若しくは不飽和炭
化水素基を示し、またR3 とR4 が結合して窒素原子を
含む六員環を形成してもよい。]
ルカリ金属原子又はアルカリ土類金属原子を示す。]で
表される繰返し単位からなる群から選択される少なくと
も1種類の繰返し単位を、分子内に99モル%以下有す
る有することが好ましい。なお、式(6)及び式(7)
において、R1 が水素原子であり、R2 が炭素原子数1
乃至5の飽和炭化水素基であり、R3 及びR4 が各々独
立して炭素原子数1乃至6の飽和炭化水素基又は炭素原
子数12又は18の飽和若しくは不飽和炭化水素基であ
ることが好ましい。
2 、R3 及びR4 の具体例としては、式(1)及び式
(2)におけるR1 、R2 、R3 及びR4 と同じもの
(六員環も含む)が挙げられる。ただし、式(6)及び
式(7)におけるR3 及びR4 の最も好ましい具体例に
は、水素原子も含まれる。
としては、水素原子;ナトリウム、リチウム、カリウム
等のアルカリ金属原子;カルシウム、バリウム、マグネ
シウム等のアルカリ土類金属原子;などが挙げられる。
これら中では、水素原子、ナトリウム、カリウム、カル
シウム、マグネシウムが好ましく、水素原子、ナトリウ
ム、カリウム、カルシウムがより好ましい。
は、式(1)及び式(2)で表される繰返し単位からな
る群から選択される少なくとも1種類の繰返し単位を分
子内に1モル%以上有し、残余の繰返し単位として前記
式(3)乃至式(9)、並びに下記式(10)及び式
(11)
子又は炭素原子数1乃至6の低級炭化水素基を示し、R
2 は、炭素原子数1乃至24の飽和若しくは不飽和炭化
水素基を示し、R3 及びR4 は、それぞれ独立して、水
素原子又は炭素原子数1乃至24の飽和若しくは不飽和
炭化水素基を示し、またR3 とR4 が結合して窒素原子
を含む六員環を形成してもよく、R8 は、水素原子又は
炭素原子数1乃至24の飽和若しくは不飽和炭化水素基
を示し、Z- は、有機又は無機の酸から導かれるアニオ
ンを示す。]で表される繰返し単位からなる群から選択
される少なくとも1種類の繰返し単位を、分子内に有す
ることも好ましい。
R2 、R3 及びR4 の具体例としては、各々、式(1)
及び式(2)におけるR1 、R2 、R3 及びR4 と同じ
もの(六員環も含む)が挙げられる。また式(10)及
び式(11)におけるR8 の具体例としても、式(1)
及び式(2)におけるR3 及びR4 と同じもの(六員環
も含む)が挙げられる。ただし、式(10)及び式(1
1)におけるR3 、R 4 及びR8 の最も好ましい具体例
には、水素原子も含まれる。
て、R1 が水素原子であり、R2 が炭素原子数1乃至5
の飽和炭化水素基であり、R3 及びR4 が各々独立して
炭素原子数1乃至6の飽和炭化水素基であり、R8 が炭
素原子数1乃至5の飽和炭化水素基、又は炭素原子数1
2又は18の飽和若しくは不飽和炭化水素基であること
が好ましい。
ニオンを示す。具体的には、OH-、Cl- 、Br- 、
F- 、I- 、CO3 -、PO3 -、SO4 2- 等の無機酸から
導かれるアニオンや、脂肪酸のカルボアニオン、芳香酸
のカルボアニオン、脂肪酸のスルホアニオン、芳香酸の
スルホアニオン等の有機酸から導かれるアニオン等が挙
げられる。
内のα型繰返し単位及びβ型繰返し単位の比率は特に限
定されず、一方の単位が単独で存在していてもよく、両
単位が混在していてもよい。
て、式(1)及び式(2)で表される繰返し単位からな
る群から選択される少なくとも1種類の繰返し単位(以
下、両性イオン構造単位という)の割合は、1〜100
モル%である。本発明のポリアスパラギン酸誘導体は、
本発明の効果を損なわない範囲で、両性イオン構造単位
以外の繰返し単位を含んでもよい。両性イオン構造単位
以外の繰返し単位としては、式(3)乃至式(11)で
表される繰返し単位からなる群から選択される少なくと
も1種類の繰返し単位が好ましい。
返し単位からなる群から選択される少なくとも1種類の
繰返し単位(以下、疎水性構造単位という)を含む場合
は、高温多湿度条件下での整髪セット力の点でより優れ
た効果を奏する。その他の繰返し単位、例えば式(6)
乃至式(11)で表される繰返し単位は、その種類にも
よるが、実質的にポリアスパラギン酸誘導体の整髪セッ
ト力効果を損なわない程度にすることが更に好ましい点
を考慮すると、その割合はおよそ50モル%以下が好ま
しい。
おいては、両性イオン構造単位と、式(3)乃至式(1
1)で表されるの繰り返し構造単位との割合を制御する
ことにより、溶媒に対する溶解性をも制御できる。特
に、疎水性構造単位の割合と式(3)及び式(4)にお
けるR6 及びR7 の炭素原子数を制御することにより、
その溶媒に対する溶解性を制御することができる。一般
に、毛髪処理剤等の用途における整髪特性及び実用性を
考慮すると、使用する樹脂としては、水、水/エタノー
ル混合溶媒、エタノール等に溶解できるものが望まし
い。
て、下記[a]〜[g]の態様を採用することは、優れ
た整髪特性を保持しながらも、水、又は、水/エタノー
ル混合溶媒に溶解できる点でより優れた効果を奏する。 [a]炭素原子数が1乃至5の疎水性構造単位が15〜
90モル%であり、両性イオン構造単位が10〜85モ
ル%であり、他の繰返し単位も含む場合は式(5)〜
(11)の繰返し単位から選ばれる。 [b]炭素原子数6乃至10の疎水性構造単位が5〜8
0モル%であり、両性イオン構造単位が20〜95モル
%であり、他の繰返し単位も含む場合は式(5)〜(1
1)の繰返し単位から選ばれる。 [c]炭素原子数11乃至18の疎水性構造単位が1〜
35モル%であり、両性イオン構造単位が65〜99モ
ル%であり、他の繰返し単位も含む場合は式(5)〜
(11)の繰返し単位から選ばれる。 [d]炭素原子数が1乃至5の疎水性構造単位が15〜
90モル%であり、炭素原子数6乃至10の疎水性構造
単位が5〜80モル%であり、両性イオン構造単位が1
0〜80モル%であり、他の繰返し単位も含む場合は式
(5)〜(11)の繰返し単位から選ばれる。 [e]炭素原子数1乃至5の疎水性構造単位が15〜9
0モル%であり、炭素原子数11乃至18の疎水性構造
単位が1〜35モル%であり、両性イオン構造単位が1
0〜84モル%であり、他の繰返し単位も含む場合は式
(5)〜(11)の繰返し単位から選ばれる。 [f]炭素原子数6乃至10の疎水性構造単位が5〜8
0モル%であり、炭素原子数11乃至18の疎水性構造
単位が1〜35モル%であり、両性イオン構造単位が2
0〜94モル%であり、他の繰返し単位も含む場合は式
(5)〜(11)の繰返し単位から選ばれる。 [g]炭素原子数が1乃至5の疎水性構造単位が15〜
90モル%であり、炭素原子数6乃至10の疎水性構造
単位が5〜80モル%であり、炭素原子数11〜18の
疎水性構造単位が1〜35モル%であり、両性イオン構
造単位が10〜79モル%であり、他の繰返し単位も含
む場合は式(5)〜(11)の繰返し単位から選ばれ
る。
て、下記[h]〜[n]の態様を採用することは、優れ
た整髪特性を保持しながらも、エタノールに溶解できる
点でより優れた効果を奏する。 [h]炭素原子数1乃至5の疎水性構造単位が50〜9
5モル%であり、両性イオン構造単位が5〜50モル%
であり、他の繰返し単位も含む場合は式(5)〜(1
1)の繰返し単位から選ばれる。 [i]炭素原子数6乃至10の疎水性構造単位が20〜
99モル%であり、両性イオン構造単位が1〜80モル
%であり、他の繰返し単位も含む場合は式(5)〜(1
1)の繰返し単位から選ばれる。 [j]炭素原子数11乃至18の疎水性構造単位が10
〜40モル%であり、両性イオン構造単位が60〜90
モル%であり、他の繰返し単位も含む場合は式(5)〜
(11)の繰返し単位から選ばれる。 [k]炭素原子数1乃至5の疎水性構造単位が50〜9
5モル%であり、炭素原子数6乃至10の疎水性構造単
位が20〜99モル%であり、両性イオン構造単位が1
〜30モル%であり、他の繰返し単位も含む場合は式
(5)〜(11)の繰返し単位から選ばれる。 [l]炭素原子数1乃至5の疎水性構造単位が50〜9
5モル%であり、炭素原子数11乃至18の疎水性構造
単位が10〜40モル%であり、両性イオン構造単位が
5〜40モル%で、他の繰返し単位も含む場合は式
(5)〜(11)の繰返し単位から選ばれる。 [m]炭素原子数6乃至10の疎水性構造単位が20〜
99モル%であり、炭素原子数11乃至18の疎水性構
造単位が10〜40モル%であり、両性イオン構造単位
が1〜70モル%であり、他の繰返し単位も含む場合は
式(5)〜(11)の繰返し単位から選ばれる。 [n]炭素原子数1乃至5の疎水性構造単位が50〜9
5モル%であり、炭素原子数6乃至10の疎水性構造単
位が20〜99モル%であり、炭素原子数11乃至18
の疎水性構造単位が10〜40モル%であり、両性イオ
ン構造単位が1〜20モル%であり、他の繰返し単位も
含む場合は式(5)〜(11)の繰返し単位から選ばれ
る。
する繰返し単位の配列の様式は特に制限されない。共重
合体である場合はランダム共重合体、交替共重合体、ブ
ロック共重合体、グラフト共重合体のいずれでもよい。
重合体又はポリマーは、線状、大環状、分岐状、星状、
三次元編目状のいずれでもよい。また、この「ポリアス
パラギン酸」は、アミノ酸がペプチド縮重合した重合体
を包含する。
量は、所望する作用効果が実質的に発現すれば、特に制
限されない。ただし、その平均分子量は、例えばクロロ
ホル溶媒系等のゲル・パーミエーション・グロマトグラ
フィー(以下、GPCという。)による重量平均分子量
換算で、5000以上500万以下程度が望ましく、7
000以上400万以下程度が好ましく、8000以上
350万以下程度がより好ましく、1万以上200万以
下程度が最も好ましい。この平均分子量を特定値(望ま
しくは5000、好ましくは7000、より好ましくは
8000、最も好ましくは1万)以上にする事は、毛髪
処理剤組成物の整髪セット力の向上、保湿剤組成物の保
湿能や使用感の向上、洗浄剤組成物の分散能やコンディ
ショニング効果の向上等の点でより優れた効果を奏す
る。一方、この平均分子量を特定値(望ましくは500
万、好ましくは400万、より好ましくは350万、最
も好ましくは200万)以下にする事は、溶媒への溶解
性の向上、溶液粘度の低下による取扱性の向上等の点で
より優れた効果を奏する。
る全繰返し単位の数平均は、好ましくは10乃至500
0である。このポリアスパラギン酸誘導体の全繰返し単
位の数平均は、原料ポリこはく酸イミドにより決定され
る。
製造方法]本発明の重合体は、その製造方法について特
に制限は無い。ただし、本発明の製造方法、すなわち、
ポリこはく酸イミド及びアミン類を、塩基性触媒存在下
又は非存在下で反応させ、更にハロゲン化有機酸により
両性化させる方法、又は、ポリこはく酸イミド及び両性
イオンを有するアミン類を塩基性触媒下又は非存在下で
反応させる方法によれば、上述したポリアスパラギン酸
誘導体を簡易かつ良好に製造できる。以下に、本発明の
製造方法について説明する。
方法において、原料として用いるポリこはく酸イミド
は、下記式(12)
製造できる。例えば、ジャーナル・オブ・アメリカン・
ケミカル・ソサエティー(J.Amer.Chem.S
oc),80巻,3361頁〜(1958年)に、アス
パラギン酸を200℃で2〜3時間加熱縮合させる方法
が開示されている。また特公昭48−20638号公報
には、85%燐酸を触媒としてロータリーエバポレータ
ーを用いて薄膜状で反応を行うことにより、高分子量の
ポリこはく酸イミドを得る方法が開示されている。米国
特許第5057597号には、工業的にポリこはく酸イ
ミドを得る方法として、流動床によりポリこはく酸イミ
ドをさらに加熱縮合させる方法が開示されている。ま
た、より高分子量のポリこはく酸イミドを必要とする場
合には、上述の各方法で得られたポリこはく酸イミド
を、ジシクロヘキシルカルボジイミド等の縮合剤で処理
することもできる。
特性を有する生成物が実質的に得られれば、特に制限さ
れないが、その繰返し単位の数平均nは、10乃至50
00であることが好ましい。分子量の観点からは、GP
Cによる重量平均分子量は5000以上50万以下が望
ましく、7000以上40万以下が好ましく、9000
以上30万以下がより好ましく、1万以上20万以下が
特に好ましい。この平均分子量を特定値(望ましくは5
000、好ましくは7000、より好ましくは900
0、特に好ましくは1万)以上にする事は、得られるポ
リアスパラギン酸誘導体の分子量の増加につながり、前
述した各種点でより優れた効果を奏する。一方、この平
均分子量を特定値(望ましくは50万、好ましくは40
万、より好ましくは30万、特に好ましくは20万)以
下にする事は、反応溶剤への溶解性の向上、反応粘度の
低下等の点においてもより優れた効果を奏する。
としては、ポリこはく酸イミドとアミン類及びその塩の
少なくともいずれか一方を溶解させるものが使用できる
が、反応を速く行わせるにはポリこはく酸イミドとアミ
ン類及びその塩の両者を溶解する溶媒が好ましい。有機
溶剤の具体例としては、例えば、N,N−ジメチルホル
ムアミド(DMF)、N,N−ジメチルアセトアミド
(DMAc)、N,N’−ジメチルイミダゾリジノン
(DMI)、N−メチルピロリドン(NMP)、N−イ
ミダゾリジン、ジメチルスルホキシド(DMSO)スル
ホラン等の非プロトン性有機溶剤及びこれらを主成分と
する他の溶媒との混合溶媒等が挙げられる。これらの中
では、DMFやDMSOを主成分とする溶媒が好まし
い。
ン類及びその塩)及び反応溶媒は、あらかじめ乾燥等に
より水分を除去しておくことが好ましい。特に使用する
原料はいずれも吸湿性があるため、通常数%程度の水分
を含んでいることが多い。水分が多く存在すると、反応
中に副反応が併発し、目的とする構造のポリアスパラギ
ン酸誘導体を得ることができなくなる。原料と溶媒から
なる反応系に含まれる水分量は、仕込のポリこはく酸イ
ミド100重量部に対して18重量部未満であることが
好ましく、10重量部未満であることがより好ましく、
5重量部未満であることが更に好ましく、1重量部未満
であることが特に好ましい。
で表されるポリこはく酸イミドと、下記式(13)
数1乃至6の低級炭化水素基を示し、R2 は、炭素原子
数1乃至24の飽和若しくは不飽和炭化水素基を示し、
R3 及びR4 は、それぞれ独立して、水素原子又は炭素
原子数1乃至24の飽和若しくは不飽和炭化水素基を示
し、またR3 とR4 が結合して窒素原子を含む六員環を
形成してもよい。]で表されるアミン類及びその塩(以
下、ジアミン類という。)からなる群から選択された少
なくとも1種類とを反応させる。なお、式(13)にお
いて、R1 が水素原子であり、R2 が炭素原子数1乃至
5の飽和炭化水素基であり、R3 及びR4 が各々独立し
て炭素原子数1乃至6の飽和炭化水素基であることが好
ましい。
は、式(1)及び式(2)におけるR 1 の具体例として
先に挙げたものと同じものが挙げられる。ただし、式
(13)におけるR1 としては、水素原子、メチル、エ
チル、プロピル等がより好ましく、水素原子が最も好ま
しい。式(13)におけるR2 の具体例としては、式
(1)及び式(2)におけるR2 の具体例として先に挙
げたものと同じものが挙げられる。式(13)における
R3 及びR4 の具体例としては、式(1)及び式(2)
におけるR3 及びR4 と同じもの(六員環も含む)が挙
げられる。ただし、式(13)におけるR3 及びR4 の
最も好ましい具体例には、水素原子も含まれる。
N,N−ジメチル−1, 2−エチレンジアミン、N,N
−ビス(2−ヒドロキシエチル)エチレンジアミン、
N,N−ジエチル−1, 2−エタンジアミン、N,N−
ジプロピル−1, 2−エタンジアミン、N,N−ジイソ
プロピル−1, 2−エタンジアミン、N,N−t−ブチ
ルエチレンジアミン、N−エチル−N−β−ヒドロキシ
エチルエチレンジアミン、N,N−ジイソブチル−1,
2−エタンジアミン、N,N−ジブチル−1, 2−エタ
ンジアミン、N−エチル−N−n−ブチルエチレンジア
ミン、2−(メチル−N−ブチルアミノ)エチルアミ
ン、N2, N2−ジメチル−1, 2−プロパンジアミ
ン、N2,N2−ジエチル−1, 2−プロパンジアミ
ン、N1,N1−ジ−n−プロピル−1, 2−プロパン
ジアミン、N1,N1−ジメチル−1, 2−プロパンジ
アミン、N,N−ジメチル−1, 3−プロパンジアミ
ン、N,N−ジエチル−1, 3−プロパンジアミン、
N,N−ジブチル−1, 3−プロパンジアミン、N,
N, 2,2−テトラメチル−1,3−プロパンジアミ
ン、ジエタノールアミノプロピルアミン、1−アミノ−
3−ジエチルアミノ−2−プロパノール、2−アミノ−
2−メチル−3−ヘキサノール、N,N−ジメチル−
1, 4−ブタンジアミン、N,N−ジエチル−1, 4−
ブタンジアミン、N,N−ジイソプロピル−1, 4−ブ
タンジアミン、N1,N1−ジエチル−1, 4−ペンタ
ンジアミン、N,N−ジメチル−1, 5−ペンタンジア
ミン、N,N−ジエチル−1, 5−ペンタンジアミン、
N,N−ジイソプロピル−1, 5−ペンタンジアミン、
N,N−ジイソブチル−1, 5−ペンタンジアミン、
N,N−ジブチル−1,6−ヘキサンジアミン、N,N
−ジメチル−1, 6−ヘキサンジアミン、N,N−ジメ
チル−1, 7−ヘプタンジアミン、N,N−ジエチル−
1, 7−ヘプタンジアミン、N1,N9−ジメチル−1
0−ヒドロキシ−オクタデカンジアミン、N1,N9−
ジエチル−10−ヒドロキシ−オクタデカンジアミン、
N1,N9−ジエタノール−10−ヒドロキシ−オクタ
デカンジアミン、N,N−ジエチル−2−ブテン−1,
4−ジアミン等が挙げられる。また、ジメチルアミノエ
トキシプロピルアミン等のオキサアルキレン基を持つア
ミン類及びその塩や、3−アミノ−3’−ジメチルアミ
ノ−N−メチルジプロピルアミン、N−(ジメチルアミ
ノエチル)エチレンジアミン等のアザアルキレン基をも
つアミン類及びその塩も挙げられる。
ポリこはく酸イミドと、下記式(15)
数1乃至6の低級炭化水素基を示し、R2 及びR5 は、
それぞれ独立して、炭素原子数1乃至24の飽和若しく
は不飽和炭化水素基を示し、R3 及びR4 は、それぞれ
独立して、水素原子又は炭素原子数1乃至24の飽和若
しくは不飽和炭化水素基を示し、またR3とR4 が結合
して窒素原子を含む六員環を形成してもよい。]で表さ
れる両性イオンを有するアミン類及びその塩(以下、両
性アミン類という。)からなる群から選択された少なく
とも1種類とを反応させる。
は、式(1)及び式(2)におけるR 1 と同じものが挙
げられる。ただし、式(15)におけるR1 としては、
水素原子、メチル、エチル、プロピルがより好ましく、
水素原子が最も好ましい。
としては、式(1)及び式(2)におけるR2 及びR5
と同じものが挙げられる。
としては、式(1)及び式(2)におけるR3 及びR4
と同じもの(六員環も含む)が挙げられる。ただし、式
(1)4におけるR3 及びR4 の最も好ましい具体例に
は、水素原子も含まれる。
反応速度を実質的に確保できるものであれば、特に制限
されず、フリー型でも、塩酸塩、硫酸塩等の鉱酸塩の型
でもよい。一般的には、反応速度の観点から、フリー型
が好ましい。
量は、ポリこはく酸イミドのイミド環のモル数に対して
0.01〜10倍モルの範囲から、所望とするポリアス
パラギン酸誘導体中の両性イオンの組成比にあわせて適
宜決定する。すなわち、ポリこはく酸イミドに対するア
ミン類及びその塩の仕込比が高くなると生成するポリア
スパラギン酸誘導体中の両性イオンのモル組成が上昇す
る。また、反応に用いるジアミン類及び/又は両性アミ
ン類は、嵩高くなればなるほど、ポリこはく酸イミドと
の反応性は遅くなる傾向にあるので、嵩高いジアミン類
及び/又は両性アミン類を反応させる時は、所望とする
両性イオンの組成比より仕込比を多くすると反応が速く
進む。しかしながら、反応させるジアミン類及び/又は
両性アミン類及が、ポリこはく酸イミドのイミド環に対
して多すぎると反応系の塩基性が強くなってしまい、ポ
リこはく酸イミドの主鎖が切れることにつながるので、
反応に使用するジアミン類及び/又は両性アミン類の仕
込比は、ポリこはく酸イミドのイミド環の当量に対し
て、一般的には、0.01〜10倍モルが好ましく、
0.07〜2倍モルが更に好ましい。
ン類及び/又は両性アミン類の濃度は、反応の進行を実
質的に維持できれば、特に限定されない。反応系の濃度
は、ポリこはく酸イミドの濃度を基準として選択され、
一般的には、ポリこはく酸イミドは1〜50重量%の濃
度範囲から選択される。また、ポリこはく酸イミド濃度
は1〜50重量%の範囲から、使用するジアミン類及び
/又は両性アミン類に最適な濃度を選択することもでき
るが、一般的には、5〜30重量%濃度が好ましい。
用いなくても、原料ポリこはく酸イミドとジアミン類及
び/又は両性アミン類の反応は進行するが、必要に応じ
て塩基性触媒を用いても良い。塩基性触媒の具体例とし
ては、例えば、トリメチルアミン、トリエチルアミン、
トリプロピルアミン、トリブチルアミン、ジイソプロピ
ルエチルアミン(DIEA)、トリエタノールアミン、
トリエチレンジアミン(DABCO)等の脂肪族3級ア
ミン、N−メチルモルホリン等の脂環式3級アミン、ジ
メチルアニリン、ジエチルアニリン等の芳香族3級アミ
ン及びテトラメチルグアニジン等が挙げられ、これらは
単独で又は組み合わせて使用することができる。塩基性
触媒の使用量は、反応速度を実質的に促進すれば、特に
限定されない。上記した塩基性触媒の使用量は、一般的
には、ジアミン類及び/又は両性アミン類のモル数に対
して、0〜2倍モルを用いる。ジアミン類及び/又は両
性アミン類が鉱酸塩の場合には、更に中和モル分の塩基
を加える。
は両性アミンによって適宜決定する。一般的には、ジア
ミン類及び/又は両性アミン類は、嵩高くなればなるほ
ど凝固点が低くなり、溶媒に溶けにくくなる傾向にある
ので、嵩高いジアミン類及び/又は両性アミン類は反応
温度を高くすると反応が速く進む。また、反応温度は、
あまり高すぎると、ポリこはく酸イミドが反応系の不純
物と副反応を起こしたり、ジアミン類及び/又は両性ア
ミン類が変性したりするので好ましくなく、反応温度が
低すぎても反応の進行が遅くなり好ましくない。反応温
度は、一般的には、0〜150℃が好ましく、0〜10
0℃がより好ましく、20〜80℃が更に好ましい。
ジアミン類を原料ポリこはく酸イミドと反応させた場
合、その後ペンダント基としてぶら下がっているアミン
類を4級化し、両性イオン化する反応を行う。すなわ
ち、さらに、下記式(14)
5 は、炭素原子数1乃至24の飽和若しくは不飽和炭化
水素基を示し、Mは、水素原子、アルカリ金属原子又は
アルカリ土類金属原子を示す。]で表されるハロゲン化
脂肪酸塩(以下、脂肪酸塩という。)と反応させる。な
お、式(14)において、R5 は炭素原子数1乃至18
の飽和若しくは不飽和炭化水素基であることが好まし
い。式(14)におけるR5 の具体例としては、式
(1)及び式(2)におけるR5 の具体例として先に挙
げたものと同じものが挙げられる。
クロル酢酸カリウム、モノクロル酢酸ナトリウム、モノ
ブロモ酢酸カリウム、モノブロモ酢酸ナトリウム、モノ
フルオロ酢酸ナトリウム、モノフルオロ酢酸カリウム、
モノヨード酢酸ナトリウム、モノヨード酢酸カリウム、
モノクロルプロピオン酸カリウム、モノクロルプロピオ
ン酸ナトリウム、モノブロモプロピオン酸カリウム、モ
ノブロモプロピオン酸ナトリウム、モノフルオロプロピ
オン酸ナトリウム、モノフルオロプロピオン酸カリウ
ム、モノヨードプロピオン酸ナトリム、モノヨードプロ
ピオン酸カリウム等が挙げられる。これらの中では、モ
ノクロル酢酸カリウム、モノクロル酢酸ナトリウム、モ
ノクロルプロピオン酸カリウム、モノクロルプロピオン
酸ナトリウム等が好ましい。
をそのまま使用してもよいが、例えば、モノクロル酢酸
塩を、例えば、アンモニア、水酸化リチウム、水酸化ナ
トリウム、水酸化カリウム、モノ−、ジ−又は、トリエ
タノールアミン、モノ−、ジ−又は、トリプロパノール
アミン、アミノメチルプロパノール、アミノエチルプロ
パノール、アミノメチルプロパンジオール、ベンジルア
ミン、モルホリン、ラウリルアミン、シクロアルキルア
ミン等の単独又は組み合わせを用いて中和して得られた
ものを使用しても良い。溶解性や生成塩の除去容易性の
観点から、両性化に使用されるハロゲン化脂肪酸塩は、
カリウム塩が好ましく、モノクロル酢酸カリウムがより
好ましい。
して、炭素原子数1乃至24の飽和若しくは不飽和炭化
水素基を示す。]で表される少なくとも1種類のハロゲ
ン化エステルとを用いてカチオン化した後、加水分解し
て両性イオン化することもできる。なおカチオン化操作
についてはあとに詳述する。
(ハロゲン化脂肪酸エステル)の具体例としては、例え
ば、モノクロル酢酸メチル、モノクロル酢酸エチル、モ
ノクロル酢酸プロピル、モノクロル酢酸ドデシル、モノ
クロル酢酸オクタデシル、モノクロル酢酸オクタデセニ
ル、モノブロモ酢酸メチル、モノブロモ酢酸エチル、、
モノフルオロ酢酸メチル、モノフルオロ酢酸エチル、モ
ノヨード酢酸メチル、モノヨード酢酸エチル、モノクロ
ルプロピオン酸メチル、モノクロルプロピオン酸エチ
ル、モノフルオロプロピオン酸メチル、モノフルオロプ
ロピオン酸エチル、モノヨードプロピオン酸メチル、モ
ノヨードプロピオン酸エチル等が挙げられる。これらの
中では、モノクロル酢酸メチル、モノクロル酢酸エチ
ル、モノクロルプロピオン酸メチル、モノクロルプロピ
オン酸エチル等が好ましく、モノクロル酢酸メチル、モ
ノクロル酢酸エチルがより好ましい。
イミドとジアミン類の反応物(以下、ジアミン開環物と
いう。)、及び、上記脂肪酸塩のいずれか一方を実質的
に溶解させるものであればよい。反応の進行を考慮する
と、ジアミン開環物と脂肪酸塩の両者を実質的に溶解さ
せる溶剤が好ましい。溶剤の具体例としては、例えば、
蒸留水;DMF、DMAc、DMI、DMSO、スルホ
ラン等の非プロトン性有機溶剤;メタノール、エタノー
ル、n−プロパノール、イソプロピルアルコール等のア
ルコール系有機溶剤;クロロメタン、ジクロロメタン、
トリクロロメタン、テトラクロロメタン、o−ジクロロ
ベンゼン等のハロゲン系有機溶剤;などが挙げられる。
これらは単独で又は組み合わせて使用することができ
る。ジアミン開環物、及び、脂肪酸塩を実質的に容易に
溶解させる理由等により、メタノール、エタノール、ク
ロロホルム、メタノール/クロロホルム混合溶剤が好ま
しい。
に溶解すれば、及び/又は反応速度を実質的に促進すれ
ば、特に限定されない。所望のポリアスパラギン酸誘導
体中の両性イオンのモル数及び/又はジアミン開環物合
成時に使用したジアミン類のモル数を基準に適宜決定す
ればよい。両性化に用いる脂肪酸量が必要以上に過剰す
ぎると生成塩の除去が困難となる場合があることから、
ジアミン誘導体合成時に使用したジアミン類に対し、一
般に0. 1〜10倍モル程度が用いられ、0.1〜2倍
モルが好ましい。
度について、一般的には、ジアミン開環物の濃度を1〜
50重量%にすることが望ましく、5〜30重量%が好
ましい。
0℃の温度範囲から選択されるが、使用する溶剤によっ
て適宜決定することもできる。しかしながら、あまり反
応温度が高すぎると、ジアミン開環物が反応系中の不純
物と副反応を起こしたり、ジアミン開環物が変性したり
する場合があるので、一般的には、反応温度は0〜10
0℃程度が好ましく、20〜80℃がより好ましい。
ン酸誘導体の単離方法は、実質的に反応生成物を所望の
純度で単離できれば特に限定されず、公知の方法によれ
ばよい。一般的には、濃縮、再結晶、又は再沈澱の公知
・公用の単離操作が採用される。具体例としては、例え
ば、反応終了後に、適当な温度において、反応生成物が
溶解している反応液に、過剰の貧溶媒(例えば、メチル
アコール、エチルアルコール、イソプロピルアルコー
ル、アセトン、ヘキサン等)を加え、析出した反応生成
物の沈澱物を、デカンテーション、濾過又は吸引濾過等
により単離し、該沈澱を溶解しない貧溶媒で充分に洗浄
後、乾燥する方法が挙げられる。その他の具体例として
は、例えば、反応終了後に、適当な温度において、反応
生成物が溶解している反応液を、前記と同じ過剰の貧溶
媒に加え、析出した反応生成物の沈澱を、前記と同様に
して単離、洗浄し、乾燥する方法等が挙げられる。
応のアミン類が容易に洗浄できる溶媒が好ましく、例え
ば、アセトン、メタノール、エタノール、イソプロパノ
ール、酢酸エチル、ヘキサン、ジエチルエーテル、テト
ラヒドロフラン、クロロホルム、トルエン及びこれらの
混合溶媒が挙げられる。好ましくは、アセトン、メタノ
ール、エタノール、ヘキサン、クロロホルム、アセトン
/ヘキサン混合溶媒である。
とジアミン類及び/又は両性アミン類とを反応させ、更
にジアミン類を用いた場合には、脂肪酸を用いて両性化
まで行って上記の単離方法で単離する方法、ポリこはく
酸イミドとジアミン類及び/又は両性アミン類を反応さ
せた後一度単離し、ジアミン類を用いた場合には両性化
反応を行って再び上記の単離方法で単離する方法のいず
れでも良い。しかしながら、反応系にはポリこはく酸イ
ミドとわずかであるが未反応のジアミン類が残存するこ
と、また両性化の際は塩が生成する点を考慮すると、一
般的には、ジアミン類を用いる時は、ポリこはく酸イミ
ドとジアミン類とを反応させた後一度単離し、その後に
両性化反応を行って再び単離方法で単離する方法が、得
られるポリアスパラギン酸誘導体の純度の点からも好ま
しい。
選択することにより、副成無機塩、すなわちハロゲン化
ナトリウム又は、ハロゲン化カリウムが、両性化済みの
反応液中に沈澱(必ずしも沈降するわけではない)とな
って析出するので、これを除去する。この副成無機塩を
除去する方法としては、実質的に副成無機塩を所望の純
度で除去できる方法であれば特に限定されず、公知の方
法によればよい。一般的には、遠心分離、濾過、その他
固−液分離に利用しうる公知の除去方法が採用される。
除去方法の具体例としては、例えば、反応終了後に、適
当な温度において、析出している副成無機塩を、遠心分
離、デカンテーション、濾過又は吸引濾過等により除去
する方法が挙げられる。
液中には、未だ少量(0.1〜1重量%程度)の副成無
機塩が含まれている場合がある。このような場合に無機
塩を充分に除去したいときは、副成無機塩濾過後の反応
液を、例えば回分式又は流通式でイオン交換樹脂で処理
することによって、灰分を0.1重量%以下とすること
ができる。
去又はイオン交換処理した後、ポリアスパラギン酸誘導
体溶液は、好ましくは10〜60重量%の濃度に調製
し、そのまま溶剤に溶解した状態で各種用途に使用でき
る。また、副生無機塩を除去又はイオン交換処理した
後、溶剤を除去すれば、ポリアスパラギン酸誘導体を固
体として取り出すことができ、その後各種用途に応じて
溶媒等で希釈して使用することもできる。
6)
して、水素原子又は炭素原子数1乃至24の飽和若しく
は不飽和炭化水素基を示し、またR6 及びR7 が結合し
て窒素原子を含む六員環を形成してもよい。]で表され
るアミン類及びその塩(以下、疎水性アミン類とい
う。)からなる群から選択された少なくとも1種類を反
応に用いることが好ましい。この疎水性アミン類は、高
温多湿度下での整髪セット力向上の点でより優れた効果
を奏する。なお、式(16)において、R6 及びR7 が
各々独立して炭素原子数4乃至18の飽和若しくは不飽
和炭化水素基であることが好ましい。
としては、式(3)及び式(4)におけるR3 及びR4
と同じもの(六員環も含む)が挙げられる。
アミン、エチルアミン、プロピルアミン、ブチルアミ
ン、ペンチルアミン、ヘキシルアミン、ヘプチルアミ
ン、オクチルアミン、ノニルアミン、デシルアミン、ド
デシルアミン、テトラデシルアミン、ヘキサデシルアミ
ン、オクタデシルアミン、オクタデセニルアミン、イコ
サデシルアミン等のアルキルアミン;ヒドロキシメチル
アミン、2−アミノエタノール、ヒドロキシプロピルア
ミン、ヒドロキシブチルアミン、2,2−アミノエトキ
シエタノール、3−(2−エチルヘキシオキシ)プロピ
ルアミン、N−アミノエチルエタノールアミン、ヒドロ
キシペンチルアミン、ヒドロキシヘキシルアミン、ヒド
ロキシオクチルアミン、ヒドロキシデシルアミン、ヒド
ロキシドデシルアミン、ヒドロキシテトラデシルアミ
ン、ヒドロキシヘキサデシルアミン、ヒドロキシオクタ
デシルアミン、ヒドロキシエイコシルアミン等のヒドロ
キシアルキルアミン;ヒドロキシアルケニルアミン、ヘ
キセニルアミン、オクチニルアミン、デセニルアミン、
ドデセニルアミン、テトラデセニルアミン、ヘキサデカ
シニルアミン、オクタデセニルアミン、エイコセニルア
ミン等のアルケニルアミン;シクロブチルアミン、シク
ロペンチルアミン、シクロヘキシルアミン、シクロヘプ
チルアミン、シクロヘキシルメチルアミン、シクロヘキ
シルエチルアミン、シクロヘキシルブチルアミン等のシ
クロアルキルアミンが挙げられる。また、アザアルキル
アミン、アザアルケニルアミン;チオアルキルアミン、
チオアルケニルアミン;オキサアルキルアミン、オキサ
アルケニルアミン;アミノカプロン酸、11−アミノウ
ンデカン酸等のアミノアルキル酸も挙げられる。更に、
シスタミン、システアミン、スペルミジン、スペルミ
ン、ノルエピネフリン等の生体アミン類;アザセリン、
グリシン、アスパラギン、4−アミノ酪酸、β−アラニ
ン、アルギニン、オルニチン、グルタミン、クレアチ
ン、サルコシン、シスチン、シトルリン、タウリン、ヒ
ドロキシリジン、リジン、ラチオニン等のアミノ酸及び
これらのアミノ酸エステル類;も挙げられる。
ミン、プロピルアミン、ブチルアミン、ペンチルアミ
ン、ヘキシルアミン、オクチルアミン、ドデシルアミ
ン、テトラデシルアミン、ヘキサデシルアミン、オクタ
デシルアミン、オクタデセニルアミン、2−アミノエタ
ノール、ヒドロキシプロピルアミン、ヒドロキシブチル
アミン、2,2−アミノエトキシエタノール、3−(2
−エチルヘキシオキシ)プロピルアミン、N−アミノエ
チルエタノールアミン、ヒドロキシヘキシルアミン、ヒ
ドロキシオクチルアミン、ヒドロキシドデシルアミン、
ヒドロキシオクタデシルアミン、シクロブチルアミン、
シクロペンチルアミン、シクロヘキシルアミン、シクロ
ヘプチルアミン;シスタミン、システアミン等の生体ア
ミン類;グリシン、アスパラギン、4−アミノ酪酸、β
−アラニン、アルギニン、オルニチン、グルタミン、シ
スチン、シトルリン、タウリン、ヒドロキシリジン、リ
ジン等のアミノ酸及びこれらのアミノ酸エステル類;が
好ましい。
ヘキシルアミン、オクチルアミン、ドデシルアミン、オ
クタデシルアミン、オクタデセニルアミン、2−アミノ
エタノール、ヒドロキシプロピルアミン、ヒドロキシブ
チルアミン、2,2−アミノエトキシエタノール、3−
(2−エチルヘキシオキシ)プロピルアミン、N−アミ
ノエチルエタノールアミン;シスタミン、システアミン
等の生体アミン類;グリシン、アスパラギン、4−アミ
ノ酪酸、β−アラニン、アルギニン、オルニチン、グル
タミン、シスチン、タウリン、ヒドロキシリジン、リジ
ン等のアミノ酸及びこれらのアミノ酸エステル類;がよ
り好ましい。
塩、硫酸塩等の鉱酸塩の型でもよい。一般的には、反応
速度の観点から、フリー型が好ましい。
イミドのイミド環のモル数に対して0.1〜10モル倍
の範囲から、所望とするポリアスパラギン酸誘導体中の
疎水性アミン類の組成比にあわせて適宜決定する。すな
わち、ポリこはく酸イミドに対する疎水性アミン類の仕
込比が高くなると生成するポリアスパラギン酸誘導体中
の疎水性アミン類のモル組成が上昇する。また、反応に
用いる疎水性アミン類は、嵩高くなればなるほど、ポリ
こはく酸イミドとの反応性は遅くなる傾向にあるので、
嵩高い疎水性アミン類を反応させる時は、所望とする疎
水性アミン類及びその塩のモル組成比より仕込比を多く
すると反応が速く進む。しかしながら、反応させる疎水
性アミン類が、ポリこはく酸イミドのイミド環に対して
多すぎると反応系の塩基性が強くなってしまい、ポリこ
はく酸イミドの主鎖が切れることにつながるので、反応
に使用する疎水性アミン類の仕込比は、ポリこはく酸イ
ミドのイミド環に対して、一般的には、0.1〜5倍モ
ルが好ましく、0.1〜2倍モルが更に好ましい。
応における反応系の濃度、塩基性触媒の種類と量、及び
反応温度については、ジアミン類及び/又は両性アミン
類について先に説明したものと同様である。
反応、ポリこはく酸イミドとジアミン類との反応は、い
ずれが先でも良く、又は同時でも良い。しかしながら、
反応の速度を考慮すると、ジアミン類と疎水性アミン類
は、炭素原子数が増えたり、1級アミン類よりも2級ア
ミン類といったように、立体的に嵩高くなると反応速度
が遅くなる傾向にある。一般的には、ジアミン類と疎水
性アミン類を比較し、炭素原子数の多い方又は立体的に
嵩高い方を優先的に反応させた方が、ポリこはく酸イミ
ドとの反応速度が速くなるので好ましい。
せた場合、そのアミン類を4級化し、カチオン化する目
的で、ハロゲン化アルキルや先に述べた式(17)で表
されるハロゲン化エステル類を(以下、エステル類とい
う。)使用しカチオン化することもできる。またジアミ
ン類をポリこはく酸イミドと反応させる前に、エステル
類でカチオン化し、その後ポリこはく酸イミドと反応さ
せることもできる。
をそのまま使用してもよいが、例えば、モノクロル脂肪
酸を、例えば、硫酸、塩酸、塩化チオニル、トリフルオ
ル酢酸等酸触媒の単独又は組み合わせを用いてエステル
化して得られたものを使用しても良い。この反応に、式
(17)以外に、その他のハロゲン化アルキル類を使用
することもできる。
イミドとジアミン類の反応物(ジアミン開環物)、及び
上記エステル類のいずれか一方を実質的に溶解させるも
のであればよい。しかしながら、反応の進行を考慮する
と、ジアミン開環物と脂肪酸の両者を実質的に溶解させ
る溶剤が好ましい。溶剤の具体例としては、例えば、蒸
留水、又は、DMF、DMAc、DMI、DMSO、ス
ルホラン等の非プロトン性有機溶剤、又はメタノール、
エタノール、n−プロパノール、イソプロピルアルコー
ル等のアルコール系有機溶剤、クロロメタン、ジクロロ
メタン、トリクロロメタン、テトラクロロメタン、o−
ジクロロベンゼン等のハロゲン系有機溶剤が挙げられ、
これらは単独で又は組み合わせて使用することができ
る。
的に容易に溶解させる理由等により、メタノール、エタ
ノール、クロロホルム、メタノール/クロロホルム混合
溶剤、又は、DMF、DMAc、DMI、DMSO、ス
ルホラン等が好ましい。
及びハロゲン化アルキルの使用量は、誘導体合成時に使
用したジアミン類に対し、0.1乃至10倍モル程度が
用いられ、0.1乃至2倍モルが好ましい。カチオン化
反応において採用される反応系の濃度は、一般的には、
ジアミン開環物の濃度を基準として1乃至50重量%の
濃度範囲から選択される。一般的には、濃度1乃至50
重量%の範囲からカチオン化に使用するハロゲン化エス
テル類及びハロゲン化アルキル脂肪酸類に最適な濃度を
選択することもでき、5乃至30重量%が好ましい。カ
チオン化反応において採用する反応温度は、0乃至15
0℃の温度範囲から選択されるが、使用する溶剤によっ
て適宜決定することもできる。しかしながら、あまり反
応温度が高すぎると、ジアミン開環物が反応系中の不純
物と副反応を起こしたり、ジアミン開環物が変性したり
する場合があるので、一般的には、反応温度は0乃至1
00℃程度が好ましく、20乃至80℃がより好まし
い。
イミドのイミド環のモル数に対して、ジアミン類、両性
アミン類、疎水性アミン類(以下、これらをアミン類と
総称する。)の使用量の合計が1倍モル未満で反応を行
うと、一般的に未反応のイミド環がポリアスパラギン酸
誘導体中に残存する。この場合、ポリこはく酸イミドに
アミン類を反応させる前後又は同時に、活性水素を有す
る他の物質(以下、活性水素物質という。)によりポリ
こはく酸イミドの一部のイミド環を開環させても良い。
活性水素物質としては、イミド環を開環させるものであ
ればよいが、例えば、アンモニア、アミン、水等を挙げ
ることができ、これら単独でも組み合わせても使用する
ことができる。具体的にアミンとしては、エタノールア
ミン、トリエチルアミン、トリエタノールアミン、N−
メチルモルホリン、ジブチルアミン、ジイソプロピルエ
チルアミン等の有機塩基等が挙げられる。また、水によ
りイミド環を開環する場合には、塩基水溶液を用いてア
ルカリ加水分解することにより、原料ポリこはく酸イミ
ドのイミド環を開環させることもできる。アルカリ加水
分解反応において用いるアルカリ化合物は、ポリこはく
酸イミドの分子量を実質的に低下させずに、ポリこはく
酸イミド分子中のイミド環を所望の程度までに開環する
ものであれば、特に限定されない。使用する塩基の具体
例としては、例えば、水酸化ナトリウム、水酸化カリウ
ム等のアルカリ金属水酸化物、炭酸ナトリウム、炭酸カ
リウム等の金属炭酸塩が挙げられ、これらは単独で又は
組み合わせて使用することができ、水溶液として加えら
れる方が好ましい。活性水素物質の量は、所望の程度と
ポリこはく酸イミドのイミド環のモル数により適宜決定
すればよい。
は、未反応のイミド環を有するポリアスパラギン酸誘導
体と活性水素物質のいずれか一方が実質的に溶解する溶
剤であれば特に制限されない。一般的には、反応の進行
を考慮すると両方が溶解する溶剤が好ましい。溶剤の具
体例としては、例えば、蒸留水、又は、DMI、DMS
O、スルホラン等の非プロトン性有機溶剤;メタノー
ル、エタノール、n−プロパノール、イソプロピルアル
コール等のアルコール系有機溶剤;クロロメタン、ジク
ロロメタン、トリクロロメタン、テトラクロロメタン、
o−ジクロロベンゼン等のハロゲン系有機溶剤;更にア
セトン、ヘキサン等が挙げられる。これらは単独で又は
組み合わせて使用することができる。ポリアスパラギン
酸誘導体と活性水素物質を実質的に容易に溶解させる点
から、蒸留水、アセトン、ヘキサン、クロロホルム、D
MI、DMSO、スルホランの単独溶剤、及びこれらの
混合溶剤が好ましい。
イミドの分子量を実質的に低下させずに、ポリこはく酸
イミドのイミド環を所望の程度までに開環できれば、特
に限定されない。ポリこはく酸イミドのイミド環を開環
させる場合、活性水素物質の濃度が低すぎると、イミド
環の開環効率が悪くなり、活性水素物質の濃度が高すぎ
ると、ポリこはく酸イミドの主鎖や側鎖、ポリこはく酸
イミドとアミン類の反応物の主鎖や側鎖が切れ分子量の
低下がおこる場合がある。一般的には、使用する活性水
素物質の濃度は溶媒に対して、0.01規定〜5規定の
範囲が好ましく、0.1規定〜3規定の範囲がより好ま
しい。
は、使用する活性水素物質により適宜決定されるが、あ
まり温度が高すぎるとポリこはく酸イミドの主鎖や側
鎖、ポリこはく酸イミドとアミン類の反応物の主鎖や側
鎖が切れ分子量の低下が起こったり、反応系の不純物と
の副反応や、活性水素とポリこはく酸イミドとアミン類
の反応物との副反応が起こる場合があるので、0〜80
℃が好ましい。
用途]本発明のポリアスパラギン酸誘導体は、毛髪処理
剤組成物及び香粧品組成物に好適に使用できる。これら
組成物は、使用時には、優れた整髪特性(特に高湿度状
態における優れたセット保持力)と、生体に対する高い
生体適合性や低い変異原性が期待され、使用後又は廃棄
後には容易に分解する。しかも、優れた保湿性、自然な
滑らかさ等を有し、洗髪等により失われるポリペプチド
鎖を毛髪に補う等の優れたヘアケア効果をも有する。
なる毛髪処理剤組成物及び香粧品組成物は、公知の方法
により所望の成分と混合、攪拌することにより製造でき
る。また、本発明のポリアスパラギン酸誘導体が溶液と
して得られた場合にはそのまま、あるいは溶媒を除去し
てから、又は、そのポリアスパラギン酸誘導体を単離し
てから、それら組成物に使用できる。溶液としてそのま
ま用いる場合には、溶媒はエタノール及びエタノール混
合溶媒が好ましい。これらは1種類を用いてもよいし、
2種以上を併用してもよい。
剤を包含し、その具体例としては、乳液、ヘアムース、
ヘアジェル、ヘアスプレー、ヘアトニック、ヘアクリー
ム、ヘアオイル、枝毛コート剤、ブラッシング剤、トリ
ートメントフォーム剤、ブロースタイリング剤、スタイ
リングフォーム、スタイリングローション、スタイリン
グジェル、ヘアリキッド、ポマード、チック、シャンプ
ー、フケ取りシャンプー、リンス/コンディショナー、
ヘアートリートメント、一時染毛剤、半永久染毛剤、永
久染毛剤、ヘアブリーチ、パーマネントウェーブ剤、育
毛・養毛剤等が挙げられる。香粧品の具体例としては、
例えば、乳液、エマルジョン、クリーム、クレンジング
クリーム、おしろい、口紅、化粧水、ローション、ぬれ
ティッシュ、マニキュア、ペディキュア、保湿剤、パッ
ク、ムース、シェービングクリーム、アフターシェービ
ングローション、デオドラント、消臭剤等が挙げられ
る。さらに、本出願の特許請求の範囲及び明細書におい
て用いる「香粧品」、「化粧料」、「毛髪化粧料」、
「整髪剤」、「整髪用スプレー」、「整髪用樹脂」なる
語の概念には、例えば、「第26回新入社員化粧品技術
講習会テキスト」(東京化粧品工業会・東京化粧品技術
者会共同主催、財団法人日本粧業会主催、平成6年6
月、朝日生命ホール)第34頁及び第35頁記載の「表
ー化粧品の種類と効能の範囲」記載の種別及び品目、並
びに、同テキスト64頁記載の「毛髪化粧品の分類」記
載の化粧品及び医薬部外品を包含する。その記載は全
て、引用文献及び引用範囲を明示したことにより本出願
明細書の開示の一部とし、明示した引用範囲を参照する
ことにより、本発明に係る出願明細書に記載した事項又
は開示からみて、当業者が直接的かつ一義的に導き出せ
る事項又は開示とする。
る、ポリアスパラギン酸誘導体以外の成分(例えば、添
加剤成分、乳化剤成分、配合成分等をも包含する)は、
所望の効果を発現すれば、特に制限されない。その具体
例としては、例えば、アルコール類、中和剤、pH調整
剤、香料、安定剤、界面活性剤、乳化剤、着色料、顔
料、UVシールド性セラミック粒子、増粘剤、増量剤、
保湿剤、殺菌剤、静菌剤、保存料、防腐剤、高分子シリ
コーン化合物、毛髪処理剤に使用されるアニオン系高分
子化合物、カチオン系高分子化合物、ノニオン系高分子
化合物、両性イオン系高分子化合物等が挙げられる。そ
の添加量は、その成分による好ましくない効果が発現し
ない範囲で、適宜選択される。
剤組成物、保湿剤組成物、洗浄剤組成物、整髪用スプレ
ー組成物、整髪用樹脂組成物、及び、染毛剤組成物につ
いて説明する。
してなるゲル状整髪剤組成物は、ポリアスパラギン酸誘
導体、ゲル形成基剤、並びに、水及び/又は低級アルコ
ールを主体とする溶媒を含有することが望ましい。
例えばビニルピロリドン重合体、ビニルピロリドン/酢
酸ビニル共重合体等のノニオン系樹脂を使用していた。
しかし、このゲル状整髪剤は、使用後の毛髪に形成され
るフィルムが硬いのでフレーキングを起こし易い上に、
高温多湿条件下では逆に非常に柔軟となり毛髪のセット
がくずれ易い。一方、本発明のポリアスパラギン酸誘導
体を含有してなるゲル状整髪剤組成物は、整髪力に優
れ、整髪後の毛髪の艶がよく、生分解性や生体への安全
性が高く、自然な柔らかさと良好なつやを発現し、良好
なセット状態が得られる等の優れた特性を有する。
基剤としては、公知のものを使用できる。例えば、架橋
型カルボキシビニルポリマーやセルロース誘導体等が挙
げられ、特に架橋型カルボキシビニルポリマーが好まし
い。架橋型カルボキシビニルポリマーは、例えば、アク
リル酸、メタクリル酸、イタコン酸、マレイン酸等の不
飽和カルボン酸を主成分とする単量体を、エチレングリ
コールジアクリレート、ジビニルベンゼン、ポリアリル
化合物、ポリエポキサイド等の多官能性化合物等の存在
下で架橋重合させることによって製造される。この種の
架橋型カルボキシビニルポリマーは、種々の商品名、例
えば、カーボポール(B.F.グッドリッチ社商品
名)、ハイビスワコー(和光純薬社商品名)、ルブラジ
ェル(ガーディアンケミカル社商品名)等として既に市
販されている。これらは1種類を用いてもよいし、2種
以上を併用してもよい。また、ゲル形成基剤に架橋型カ
ルボキシビニルポリマーを使用する場合は、適当なアル
カリで部分的もしくは完全に中和された塩の形で使用す
るのが望ましい。
低級アルコールを主体とする溶媒には、例えばエチレン
グリコール、エチルセロソルブ、ジオキサン、酢酸メチ
ル等の親水性溶媒が比較的少量含まれていてもよい。低
級アルコールの具体例としては、例えば、メタノール、
エタノール、イソプロパノール等が挙げられる。特に
水、水/エタノール混合溶媒、水/イソプロパノール混
合溶媒が好ましい。
ギン酸誘導体の割合は、組成物全体の量に対して0.1
〜20重量%程度が好ましい。より好ましくは0.2〜
10重量%程度である。その割合を特定値(好ましくは
0.1重量%、より好ましくは0.2重量%)以上にす
る事により、整髪特性等の点でより優れた効果を奏す
る。一方、その割合を特定値(好ましくは20重量%、
より好ましくは10重量%)以下にする事により、ごわ
つき感やフレーキングの防止の点でより優れた効果を奏
する。ゲル形成基剤の割合は、組成物全体の量に対して
0.1〜10重量%が好ましく、0.2〜5重量%程度
がより好ましい。溶媒の割合は、70〜99.8重量%
が好ましい。
に、必要に応じて種々の添加剤を配合することができ
る。添加剤としては、例えば、ラノリン、ラノリン誘導
体、グリセリン、グリセリン誘導体、イソプロピルミリ
ステート、オレイルアルコール、ジブチルフタレート、
シリコーン誘導体、ポリエチレングリコール、ポリエチ
レングリコール誘導体、パントテニルアルコール等の軟
化、潤滑、艶出し等を目的とする添加剤がある。また、
界面活性剤、香料、着色剤、防腐剤、顔料等の公知の添
加剤を添加することもできる。更に、ゲル状整髪剤組成
物の性能を損なわない範囲内において、各種の他のポリ
マーを添加することもできる。
剤を予め溶媒に溶解してゲル化させ、次いでポリアスパ
ラギン酸誘導体をそのまま、あるいは溶媒に溶解させた
ものを添加する方法により調製することができる。又
は、ゲル形成基剤及びポリアスパラギン酸誘導体を溶媒
に溶解し、その後ゲル化、pH調整することによっても
調製できる。ゲル化においては公知の方法によりゲル化
を行うことができるが、例えば、ゲル形成基剤に架橋型
カルボキシビニルポリマーを使用する場合、カルボキシ
ル基を塩基により部分的あるいは完全に中和することに
よりゲル化、pH調整することができる。使用する塩基
の具体例としては、例えば、2−アミノ−2−メチル−
1−プロパノール、2−アミノ−2−メチル−1,3−
プロパンジオール、トリエタノールアミン、ジイソプロ
パノールアミン等のアルカノールアミン、水酸化ナトリ
ウム、水酸化カリウム等のアルカリ金属水酸化物、アル
ギニン、リジン等の塩基性アミノ酸、アンモニア等が挙
げられる。好ましくは2−アミノ−2−メチル−1−プ
ロパノール、ジイソプロパノールアミン、水酸化ナトリ
ウム等が用いられる。
してなる保湿剤組成物は、ポリアスパラギン酸誘導体
と、本発明の効果を損なわない範囲で通常の化粧料等に
使用される各種成分を含有することが望ましい。
リセリン、ポリエチレングリコール等の多価アルコー
ル;乳酸ナトリウム、ピロリドンカルボン酸ナトリウム
等の低分子化合物;ヒアルロン酸、コンドロイチン硫酸
等の酸性ムコ多糖類の他、コラーゲン、カラギーナン等
が知られている。しかしながら、多価アルコールは製品
にべたつきが生じやすく使用感に問題があり、低分子化
合物の場合は保湿効果に劣るという欠点がある。更に、
酸性ムコ多糖類は原料が高価である。一方、本発明のポ
リアスパラギン酸誘導体を含有してなる保湿剤組成物
は、そのような問題が無く、皮膚及び毛髪に対して低刺
激性であり、保湿効果に優れ、しっとり感を付与する共
に、高湿下でもべたつき感が少なく使用感に優れてい
る。又、この保湿剤組成物は帯電防止効果も有し、化粧
料を塗布した皮膚への埃などの付着を防ぎ、毛髪に使用
した場合には毛髪のまとまりを良くしてパサツキを防止
できる。したがって、この保湿剤組成物は、特に化粧料
や皮膚外用剤の用途に有用である。
えば洗顔クリーム、洗顔フォーム、化粧石けん、クレン
ジングクリーム等の洗顔料類、一般化粧水、アフターシ
ェービングローション、ハンドローション、日焼けロー
ション、日焼け止めローション等の化粧水類、マッサー
ジクリーム、モイスチャークリーム、シェービングクリ
ーム、ハンドクリーム、日焼け止めクリーム等のクリー
ム乳液類、及びパック類等の基礎化粧品、シャンプー、
リンス、ヘアフォーム、ヘアスプレー、セットローショ
ン、ヘアリキッド、染毛剤、育毛剤等の頭髪用化粧品、
白粉、ファンデーション、口紅、アイシャドー等の仕上
げ用化粧品、ボディシャンプー等を挙げることができ
る。又、この保湿剤組成物を皮膚外用剤に配合する場
合、その皮膚外用剤は特に制限されず、例えば、鎮痛
剤、消毒殺菌剤、制汗剤、脱毛剤、抗生物質、ビタミン
剤、ホルモン剤等が挙げられる。
ラギン酸誘導体の割合は、組成物全体の量に対して0.
01〜30重量%が望ましく、特に0.1〜10重量%
が好ましい。又、本発明のポリアスパラギン酸誘導体の
他に、他の保湿剤を併用することもできる。
わない範囲で、通常の化粧料等に使用される成分を添加
できる。例えば、アルキルエーテル硫酸塩、ポリオキシ
エチレンアルキルエーテル硫酸塩、α−オレフィンスル
ホン酸塩、モノアルキルアンモニウム塩、ソルビタン脂
肪酸エステル、脂肪酸アルカノールアミド、アルキルジ
メチルアミノ酢酸ベタイン等の界面活性剤;高級アルコ
ール、脂肪酸、シリコーン誘導体、ヒマシ油、ヤシ油、
スクワラン、ミツロウ等の油性成分;脂肪酸石けん等の
増泡剤;カチオン化セルロース誘導体、カチオン化グア
ーガム等のカチオン性ポリマー;カルボキシビニルポリ
マー、ポリビニルピロリドン等の増粘剤;メチルセルロ
ース、ポリビニルアルコール、ポリエチレングリコール
等の水溶性ポリマー;ジンクピリチオン、イオウなどの
フケ止め剤;高級脂肪酸グリコールエステル、金属石け
ん等の真珠光沢剤;パラアミノ安息香酸、ベンゾフェノ
ン誘導体等の紫外線吸収剤;EDTA、クエン酸等のキ
レート剤;パラオキシ安息香酸エステル等の殺菌剤、パ
ラベン等の防腐剤;クエン酸、トリエタノールアミンな
どのpH調整剤;可塑剤、タルク、カオリン、シリカ粉
末、硫酸バリウム、二酸化チタン等の顔料;その他、酸
化防止剤、生理活性物質、植物抽出成分、香料及び着色
料などが挙げられる。
成分と混合、攪拌することにより製造できる。その形態
は特に限定されず、液状、クリーム状、ゲル状、固形
状、粉末状等の何れでもよい。
してなる洗浄剤組成物は、ポリアスパラギン酸誘導体、
界面活性剤、及び、水不溶性添加剤を含有することが望
ましい。一般に洗浄剤組成物は、抗フケ剤、真珠光沢
剤、顔料等の水不溶性添加剤を含んでいる。そして、従
来の洗浄剤組成物には、これら添加剤の分散安定性を付
与するべく、例えばポリアクリル酸ナトリウム、ポリエ
チレンオキサイド、ポリビニルピロリドン及びカチオン
化セルロースエーテル等の高分子化合物が添加されてい
る。しかし、これらの高分子化合物を用いても分散物の
安定性が不十分であったり、水不溶成分が二次凝集を起
こしたり、界面活性剤の選択が限定されるといった問題
が生じる。一方、本発明のポリアスパラギン酸誘導体を
含有してなる洗浄剤組成物は、そのような問題が無く、
驚くべきことに洗浄剤の主成分であるアニオン性界面活
性剤等が多少なりとも示す刺激性が低減され、皮膚及び
毛髪に対して温和な作用を示すようになり、しかも上記
水不溶性添加剤に対して優れた分散能を示すと共に、優
れた使用感やコンディショニング効果を奏する。
ンプー、リンス、ヘアトリートメント、皮膚用洗浄剤
(ボディシャンプー、洗顔フォーム、ハンドソープ、化
粧石鹸)、台所用洗剤、家庭用洗剤等が挙げられる。
ラギン酸誘導体の割合は、組成物全体の量に対して0.
01〜20重量%が望ましく、0.1〜10重量%がよ
り好ましい。
てアニオン性界面活性剤を含有することが望ましい。使
用されるアニオン性界面活性剤としては特に限定されな
いが、例えばアルキルエーテル硫酸エステル塩、ポリオ
キシエチレンアルキルエーテル硫酸塩、ポリオキシエチ
レン脂肪酸モノエタノールアミド硫酸塩、アルキルベン
ゼンスルホン酸塩、α−オレフィンスルホン酸塩、リグ
ニンスルホン酸塩、スルホコハク酸アルキルエステル
塩、脂肪酸アミドスルホコハク酸塩、高級脂肪酸塩、ポ
リオキシエチレンアルキルエーテル酢酸塩、N−アシル
グルタミン酸塩、N−アシルアスパラギン酸塩、N−ア
シルザルコシン塩、N−アシル−β−アラニン塩、モノ
アルキルリン酸エステル塩等が挙げられる。これらのア
ニオン性界面活性剤は単独又は2種以上を組み合わせて
用いてもよい。又、塩基成分としては、ナトリウム、カ
リウム等のアルカリ金属、マグネシウムなどのアルカリ
土類金属、アンモニアなどの無機アミン、モノエタノー
ルアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン
などの有機アミン、及びリジン、アルギニンなどの塩基
性アミノ酸等が挙げられる。
い範囲で、その他の成分を添加することができる。例え
ば、ジメチルポリシロキサン、モノアルキルアンモニウ
ム塩等のカチオン性界面活性剤、脂肪酸アルカノールア
ミド、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油、アルキルポリ
グリコシド、ショ糖脂肪酸エステル等のノニオン性界面
活性剤、N−アルキルスルホベタイン、アルキルアミノ
酢酸ベタイン、アシルアミドプロピルベタイン、イミダ
ゾリニウムベタイン等の両性イオン界面活性剤や、カチ
オン化セルロース誘導体、カチオン化グアーガム、ジア
リル4級アンモニウム塩/アクリルアミド共重合物、4
級化ポリビニルピロリドン誘導体、メタクリル系両性/
カチオンポリマー等のカチオン性ポリマーの他、高級脂
肪酸、高級アルコール等の増泡剤、グリセリン、エチレ
ングリコール、プロピレングリコール、ソルビトール等
の保湿剤、グリセリルモノステアレート、ソルビタンモ
ノパルミテート、ポリオキシエチレンセチルエーテル等
の乳化剤、シリコーン油、シリコーン誘導体、スクワラ
ン、オリーブ油、ヒマシ油、ポリエチレングリコールの
脂肪酸エステル類等の油性成分、スチレンポリマー、ジ
エチレングリコールジステアレートなどの真珠光沢剤、
ジンクピリチオンなどの抗フケ剤、パラオキシ安息香酸
エステルなどの殺菌剤、防腐剤、酸化防止剤、増粘剤、
ベンゾフェノン誘導体などの紫外線吸収剤、クエン酸な
どのpH調整剤、顔料及び香料などを含むことができ
る。
の成分と混合、攪拌することにより製造することがで
き、その形態は特に限定されず、液状、クリーム状、ム
ース状、ゲル状、固形状、粉末状等の何れでもよい。
してなる整髪用スプレー組成物は、ポリアスパラギン酸
誘導体、溶媒、及び、噴射剤を含有してなることが望ま
しい。近年のエアゾールスプレーにおいては、環境上の
問題により、噴射剤として、ハロゲン化炭化水素に替え
てプロパン、ブタン等の炭素水素を使用したものが増加
している。しかし、このスプレーにおいては炭化水素の
存在によりポリマー溶液(溶媒はアルコール等)中のポ
リマーの溶解度が低下してしまい、溶液の不均一化、ポ
リマー析出等を生ずるおそれがある。この場合、スプレ
ーされた塗膜が不均一であったり、バルブで目詰まりを
起こす。一方、本発明のポリアスパラギン酸誘導体を含
有してなる整髪用スプレー組成物は、そのような問題が
無く、新しいタイプの整髪用エアゾールスプレーの用途
に適している。
リアスパラギン酸誘導体又はその溶液を希釈するために
用いる。溶媒としては、水及び/又は低級アルコールを
主体とする溶媒が望ましく、特に低級アルコール及びそ
の混合物が好ましい。溶媒には、例えば、エチレングリ
コール、エチルセロソルブ、ジオキサン、酢酸メチル等
の親水性溶媒が比較的少量含まれていても良い。低級ア
ルコールの具体例としては、例えば、メタノール、エタ
ノール、プロパノール、イソプロパノール、1−メトキ
シプロパノール等及びその混合物が挙げられ、水を含有
していても良い。特に好ましくは、エタノール、エタノ
ールとイソプロパノールの混合溶媒、水、水/エタノー
ル混合溶媒、水/イソプロパノール混合溶媒等が挙げら
れる。
ては、例えば、プロパン、n−ブタン、イソブタン、
2,2−ジメチルプロパン、イソペンタン、ジメチルエ
ーテル等が挙げられる。また、例えば、炭化水素又は塩
素化炭化水素、フルオロカーボン類、フロン類、水、窒
素、LPG、LNG、低沸点有機液体、炭酸ガス、不活
性ガス等であってもよい。プロパン、n−ブタン、イソ
ブタン、2,2−ジメチルプロパン、イソペンタン、ジ
メチルエーテル及びそれらの混合物の液化ガスが好まし
い。この噴射剤は、ジフルオロジクロロメタン、フルオ
ロトリクロロメタン等のフッ化炭化水素類、メチレンク
ロライド等の塩化炭化水素及び窒素、二酸化炭素等と混
合使用しても良い。特に好ましい噴射剤としては、プロ
パン、n−ブタン、イソブタンの混合物よりなる石油系
の液化ガスとジメチルエーテルとの混合物が挙げられ
る。
−11、CFC−12、CFC−113、CFC−11
4等のCFCシリーズのフロンが挙げられる。ただし、
これらの従来型のクロロフルオロカーボン(CFC)
は、オゾン層破壊物質として使用が規制される。したが
って、規制に適合し、環境規制基準をクリアした新しい
噴射剤や噴射技術を、適宜応用することが望ましい。上
記クロロフルオロカーボン(CFC)の代替物質の具体
例としては、例えば、ハイドロクロロフルオロカーボン
(HCFC)シリーズやハイドロフルオロカーボン(H
FC)シリーズ等が挙げられ、より具体的には、HCF
C−141b、142b、HCFC−141b/142
b、HFC−134a、HFC−143a、HCFC−
22、CFC−1113、HFC−32、HFC−12
5、HCFC−124、HFC−125/HCFC−1
24、HFC−125、HFC−152a、HCFC−
123、HFC4310等が挙げられる。
リアスパラギン酸誘導体の使用量は、組成物全体の量に
対して好ましくは0. 1〜20重量%、より好ましくは
0.5〜15重量%である。その使用量を特定値(好ま
しくは0.1重量%、より好ましくは0.5重量%)以
上にする事により、毛髪のセット力向上等の点でより優
れた効果を奏する。一方、その使用量を特定値(好まし
くは20重量%、より好ましくは15重量%)以下にす
る事により、ごわつき感やフレーキングの防止の点でよ
り優れた効果を奏する。溶媒の使用量は、好ましくは1
0〜99. 8重量%、より好ましくは10〜89. 5重
量%、特に好ましくは20〜85重量%である。その使
用量を特定値(好ましくは10重量%、特に好ましくは
20重量%)以上にする事により、ごわつき感等の異和
感の防止等の点でより優れた効果を奏する。一方、その
使用量を特定値(好ましくは99. 8重量%、より好ま
しくは89. 5重量%、特に好ましくは85重量%)以
下にする事により、スプレー塗布後の乾燥速度の向上等
の点でより優れた効果を奏する。噴射剤の使用量は、好
ましくは10〜75重量%、より好ましくは15〜65
重量%である。その使用量を特定値(好ましくは10重
量%、より好ましくは15重量%)以上にする事によ
り、スプレー時の微細な粉霧の形成、スプレー塗布後の
乾燥速度の向上等の点でより優れた効果を奏する。一
方、その使用量を特定値(好ましくは75重量%、より
好ましくは65重量%)以下にする事により、乾燥速度
を適度に遅くすることによる毛髪への塗布の均一性向上
の点でより優れた効果を奏する。
ないし補助剤、例えばミリスチン酸イソプロピル、フタ
ル酸エステル等のエステル類、グリセリン、グリセリン
誘導体、ポリエチレングリコール等の多価アルコール
類、シリコーン化合物類、パラフィン、スクワラン等の
油剤、ラノリン、ラノリン誘導体、イソプロピルミリス
テート、オレイルアルコール、ジブチルフタレート、パ
ントテニルアルコール、カチオン性、アニオン性、両
性、ノニオン性の界面活性剤、カチオン性、アニオン
性、ノニオン性の整髪用樹脂、水溶性高分子化合物及び
その誘導体、キレート剤、酸化防止剤、色素、塗料、顔
料等の着色剤、UV吸収剤、防腐剤、香料等の毛髪化粧
料として使用されている公知の添加剤を、必要に応じ
て、この発明の効果を損なわない範囲で添加できる。更
に、整髪用スプレー組成物の性能を損なわない範囲内に
おいて、各種他のポリマーも添加できる。
ルブで目詰まりを起こさない範囲であれは、溶液状、均
一分散状、不均一分散状のいずれの剤型にも調製し得
る。この整髪用スプレー組成物は、前記三成分を、公知
の方法によりスプレー容器に充填することにより得るこ
とが出来る。例えば、ポリアスパラギン酸誘導体又はそ
の溶液を溶剤を用いて希釈し、その溶液を容器に入れ、
噴射剤を加圧封入することにより、スプレーとして使用
できる。
してなる整髪用樹脂組成物は、ポリアスパラギン酸誘導
体及び溶媒を含有してなることが望ましい。従来の両性
イオン樹脂及びアニオン性樹脂等を、ノンガスタイプ
(噴射剤を使用しないタイプ)の整髪用スプレーの形態
として用いようとすると、噴霧された液滴のサイズが粗
くなるので、毛髪上に均一に塗布されにくく、そのため
セット力及びフレーキング性に問題を生じ、感触が不自
然になり、更にはバルブが目詰まりを起こし易い。一
方、本発明のポリアスパラギン酸誘導体を含有してなる
整髪用樹脂組成物は、そのような問題が無く、優れた整
髪特性を示す。
水及び/又は親水性溶媒が望ましい。この「親水性溶
媒」とは、水に対する溶解度が10g/100g水(2
5℃)以上である有機溶媒を意味する。親水性溶媒の具
体例としては、例えば、炭素原子数1乃至4の脂肪族1
〜4価アルコール、例えば、メチルアルコール、エチル
アルコール、ノルマルプロピルアルコール、イソプロピ
ルアルコール、1−メトキシプロパノール、エチレング
リコール、ジエチレングリコール等があり、その他メチ
ルセロソルブ、エチルセロソルブ、ブチルセロソルブ、
ジオキサン、酢酸メチル、ジメチルホルムアミド等が挙
げられる。これらの親水性溶媒は、単独でも混合で使用
しても良く、水との混合でも良い。好ましくは、エチル
アルコール、ノルマルプロピルアルコール、イソプロピ
ルアルコール、水/エタノール混合溶媒、水/イソプロ
パノール混合溶媒等が挙げられる。
ン酸誘導体の割合は、組成物全体の量に対して0.1〜
20重量%程度が好ましい。より好ましくは0.5〜1
5重量%程度である。その割合を特定値(好ましくは
0.1重量%、より好ましくは0.5重量%)以上にす
る事により、整髪性能等の点でより優れた効果を奏す
る。一方、その割合を特定値(好ましくは20重量%、
より好ましくは15重量%)以下にする事により、ごわ
つき感やフレーキング防止等の点でより優れた効果を奏
する。
形態等にするには、各種の添加剤等を配合するのが普通
である。その場合、公知の添加剤ないし補助剤、例えば
ミリスチン酸イソプロピル、フタル酸エステル等のエス
テル類、グリセリン、グリセリン誘導体、ポリエチレン
グリコール等の多価アルコール類、シリコーン化合物
類、パラフィン、スクワラン等の油剤、ラノリン、ラノ
リン誘導体、イソプロピルミリステート、オレイルアル
コール、ジブチルフタレート、パントテニルアルコー
ル、カチオン性、アニオン性、両性、ノニオン性の界面
活性剤、カチオン性、アニオン性、ノニオン性の整髪剤
樹脂、水溶性高分子化合物及びその誘導体、キレート
剤、酸化防止剤、色素、塗料、顔料等の着色剤、UV吸
収剤、防腐剤、香料、毛髪栄養剤等の毛髪化粧料として
使用されている公知の添加剤を、必要に応じて、本発明
の効果を損なわない範囲で添加使用することは可能であ
る。更に、本発明の整髪用樹脂組成物の性能を損なわな
い範囲内において、各種他のポリマーを添加できる。
まりを起こさない範囲であれは、溶液状、均一分散状、
不均一分散状のいずれの剤型にも調整し得る。
してなる染毛剤組成物は、ポリアスパラギン酸誘導体、
顔料、並びに、水及び/又は低級アルコールを主体とす
る溶媒を含有してなることが望ましい。顔料を着色料と
して、樹脂を固着剤として使用する従来の染毛剤組成物
において、その樹脂としてはアニオン系のアクリル樹脂
のアルカノールアミン中和物、及び両性イオン系樹脂等
が一般的である。しかし、これらの染毛剤用樹脂は、生
体に対する安全性が十分とはいえない上に、自然環境下
でほとんど分解しない。また、例えば、ビニルピロリド
ン重合体、ビニルピロリドン/酢酸ビニル共重合体等の
ノニオン系樹脂を使用した整髪剤は、使用後の毛髪に形
成されるフィルムが硬いため、フレーキングを起こし易
い上に、高温多湿条件下では逆に非常に柔軟となり毛髪
のセットがくずれ易い。一方、本発明のポリアスパラギ
ン酸誘導体を含有してなる染毛剤組成物は、そのような
問題が無く、染毛後の毛髪の整髪性や毛髪の艶がよく、
生分解性や生体への高い安全性が期待される。しかも、
ポリアスパラギン酸誘導体により顔料が効果的に分散さ
れるため、顔料が長期にわたって沈澱することなく安定
に分散される。さらに染毛後の毛髪にある程度の整髪性
を与えることもできる。
を使用することができる。例えば、カーボンブラック、
タルク、カオリン、マイカ、酸化チタン等の無機顔料、
赤色202号、赤色204号、赤色205号、赤色20
6号、赤色219号、228号、黄色205号、赤色4
04号、橙401号、黄色401号、青色404号等の
有機顔料等があり、一種又は二種以上を選択して用いる
ことができる。また、必要に応じて赤色3号、赤色10
4号、赤色105号、黄色4号、黄色5号、緑色3号、
青色1号、青色2号、赤色201号、赤色225号、橙
207号、黄色202号、緑色205号、青色203
号、赤色502号、橙402号、黒色401号等の酸性
染料を添加することが可能である。
び/又は低級アルコールを主体とする溶媒が望ましい。
溶媒には、例えば、エチレングリコール、エチルセロソ
ルブ、ジオキサン、酢酸メチル等の親水性溶媒が比較的
少量含まれていてもよい。低級アルコールの具体例とし
ては、例えば、メタノール、エタノール、イソプロパノ
ール等が挙げられる。特に好ましくは、水、水/エタノ
ール混合溶媒、水/イソプロパノール混合溶媒が挙げら
れる。
誘導体の割合は、組成物全体の量に対して0.1〜20
重量%程度が好ましい。より好ましくは0.2〜10重
量%程度である。その割合を特定値(好ましくは0.1
重量%、より好ましくは0.2重量%)以上にする事に
より、整髪性能等の点でより優れた効果を奏する。一
方、その割合を特定値(好ましくは20重量%、より好
ましくは10重量%)以下にする事により、ごわつき感
やフレーキング防止等の点でより優れた効果を奏する。
顔料の割合は、希望する染毛剤の染毛力によって適宜決
定される。通常、組成物全体の量に対して0.1〜10
重量%が好ましく、より好ましくは0.5〜5重量%で
ある。その割合を特定値(好ましくは0.1重量%、よ
り好ましくは0.5重量%)以上にする事により、毛髪
の染毛性等の点でより優れた効果を奏する。一方、その
割合を特定値(好ましくは10重量%、より好ましくは
5重量%)以下にする事により、染毛後の毛髪の艶、手
触り等の点でより優れた効果を奏する。
要に応じて種々の添加剤を配合できる。添加剤の具体例
としては、例えば、ラノリン、ラノリン誘導体、グリセ
リン、グリセリン誘導体、イソプロピルミリステート、
オレイルアルコール、ジブチルフタレート、シリコーン
誘導体、ポリエチレングリコール、ポリエチレングリコ
ール誘導体、パントテニルアルコール等の軟化、潤滑、
艶出し等を目的とする添加剤が挙げられ、また、界面活
性剤、香料、着色剤、防腐剤、ゲル化剤等の公知の添加
剤を添加することもできる。更に、染毛剤組成物の性能
を損なわない範囲内において、各種の他のポリマーを添
加することもできる。
誘導体及び顔料を、溶媒中に溶解・分散させることによ
って調製できる。なお、この染毛剤組成物において、本
発明のポリアスパラギン酸誘導体は、顔料を組成物中に
安定に分散させる効果を有しており、染毛剤組成物中の
顔料は長期間安定に分散状態を保ち続けることができ
る。
内容を詳細に説明する。なお、本出願の明細書における
実施例、調製例、及び先に挙げた各態様の記載は、本発
明の内容の理解を支援するための説明であって、その記
載は本発明の技術的範囲を狭く解釈する根拠となる性格
のものではない。
用した評価方法を、以下に示す。
分子量の評価 原料ポリこはく酸イミドの重量平均分子量(以下、Mw
という)は、GPCにより、ポリスチレンを標準とし
て、以下の条件で評価した。 (DMF系GPC) 装置 :日本分光880−PU 検出器:Shodex RID−300 カラム:Shodex KD−804+KD−80M 溶媒 :0.01M・LiBr/DMF 濃度 :0.5重量% 注入量:20μl 流速 :1.0ml/min。
均分子量の評価 ポリアスパラギン酸誘導体のMwは、GPCにより、以
下の条件で評価した。なお、水系GPCは、ポリエチレ
ンオキサイドを標準物質とし、クロロホルム系GPC
は、ポリスチレンを標準物質とした。 (水系GPC) 装置 :日本分光880−PU 検出器:日本分光830−RI カラム:Shodex OHpak B−804 溶媒 :0.1M・KCl/水:メタノノール=8:2
の混合溶媒 濃度 :0.5重量% 注入量:20μl 流速 :0.4ml/min (クロロホルム系GPC) 装置、検出器:Shodex GPC System−
11 カラム:Shodex K−805L 溶媒 :クロロホルム 濃度 :0.5重量% 注入量:20μl 流速 :1.0ml/min。
クトル) 核磁場共鳴測定装置(日本電子(株)製、形式FX−9
0及びEX−400)を使用し、重水素化ジメチルスル
ホキシド(d−DMSO)、又は重水素化クロロホルム
(CDCl3 )、重水素化メタノール(CD3 OD)又
は重水素化クロロホルム/重水素化メタノール混合溶
媒、又は重水に試料を溶解し(濃度3重量%)、室温に
て 1H−NMRスペクトル(90MHz)、 1H−NM
Rスペクトル(400MHz)、13C−NMRスペクト
ル(400MHz)を測定した。
溶解性を溶媒に対し、10wt%の濃度で、下記のよう
に評価した。エタノール/水混合溶媒については、エタ
ノール:水=7:3、5:5、3:7の3点で行い評価
した。 エタノールの場合、 ○;溶解した、△;加温後溶解した、×;溶解しなかっ
た エタノール/水混合溶媒の場合、 ○;溶解した(溶解した点が1点でもある)、 △;加温後溶解した(加熱すると溶解する点があった場
合)、 ×;溶解しなかった。
硫酸ソーダ水溶液で2回洗浄し、乾燥させた。この毛束
を3重量%のポリマー溶液(水/エタノール混合溶媒、
または、エタノール)に浸けた後、指で強く5回しごい
て余分なポリマー液を除去し、直径1.4cmのロット
に巻き付けて輪ゴムで固定し、50℃で2時間乾燥させ
た。乾燥後の毛束をロットから外し、30℃、相対湿度
90%の恒温・恒湿室に吊り下げ、5時間後のカールの
長さを測定し、下記式によりカールリテンション率
(%)を算出した。
n)/(L−L0)]×100 L:もとの直毛の毛束の長さ(25cm)、L0:0時
間のカールの長さ(cm)、Ln:n時間後のカールの
長さ(cm)。
束を、櫛でといた時に脱落した樹脂の量を次のように評
価した。○:脱落ほとんどなし、△:脱落少ない、×:
脱落多い又はべたつき感が強い。
束に手で触れたときの感触を次のように評価した。○:
柔軟で手触りがよい、△:ゴワツキ又はべたつきが少し
ある、×:ゴワツキ又はべたつき感が強い。
束を見たときの艶を次のように評価した。○:艶があ
る、△:やや艶がある、×:艶はない。
束のまとまり性を下記のように評価した。○:髪のまと
まりが良い、△:髪のまとまりがやや良い、×:髪のま
とまりが悪い。
グ、風合い、艶、まとまり性において、下記のように評
価した。 ×;不可(×が2つ以上ある)、△;可(×が一つでも
ある)、□;良(×なし、△が3つ以上ある)、○;優
(×なし、△が1〜2つある、カールリテンションが4
0%以上) ◎;最良(すべて○である、カールリテンションが70
%以上) なお、特に断りのない限り、ポリマー使用量として表記
したモル数は、繰り返し構造単位のモル数とする(共重
合体の場合は、繰り返し単位の平均分子量によるモル数
とする。)。
ンを備えたセパラブル・フラスコを使用し、反応中は反
応系を充分に攪拌した。原料ポリこはく酸イミド(DM
F系GPCによるMw=81,000)は、60℃の減
圧加熱乾燥により、良く乾燥したものを使用し、このポ
リこはく酸イミド(以下、PSIという。)19.4 g
(0.2 mol)をDMF60gに室温で溶解した後、n
−ラウリルアミン9.3g(0.05mol)を滴下し
た。反応溶媒であるDMFは、モレキュラシーブと乾燥
窒素ガスを吹き込みで乾燥さたものを用い、反応系内の
水分を800ppm以下にて反応を行なった。
ながら、4時間反応させた。n−ラウリルアミンの反応
終了後、反応器を冷却し、内温が40℃以下になったと
ころでN,N−ジメチル−1,3−プロパンジアミン1
8.4g(0.18mol)を滴下し、さらに室温で4
時間反応させた。反応終了後、反応液を以下の単離操作
に供した。
であるアセトン:ヘキサン=5:2混合溶媒800ml
中に、攪拌しながら排出し、生成ポリアスパラギン酸誘
導体を沈澱させた。この誘導体懸濁液を吸引濾過し、誘
導体を濾塊として単離した。さらに、濾塊を上記混合貧
溶媒へ分散攪拌し、吸引濾過する操作を、数回繰り返し
行うことにより、誘導体の洗浄を充分に行った。その
後、60℃で熱風乾燥し、生成ポリアスパラギン酸誘導
体を単離した。その収量は41.8g(収率95%)で
あった。生成ポリアスパラギン酸誘導体は、以下の両性
化反応に供した。
ンを備えたセパラブル・フラスコを使用し、反応中は反
応系を充分に攪拌した。上記の単離したポリアスパラギ
ン酸誘導体33.0g(平均繰り返し構造単位0.15
mol)を、エタノール150ml中に室温で溶解した
後、反応器に装入した。 次に、上記の単離したポリア
スパラギン酸誘導体に対し0.9倍モル(0.135m
ol)のモノクロル酢酸カリウムを装入し、装入後、さ
らに窒素気流下で環流して14時間反応させた。反応終
了後、反応液を約70mlまで濃縮し、吸引濾過にて沈
澱物副生塩を濾別し、以下の単離操作に供した。
ラギン酸誘導体の貧溶媒であるアセトン:ヘキサン=
5:2の混合溶媒700ml中に、攪拌しながら排出
し、誘導体を沈澱させた。この誘導体懸濁液を吸引濾過
し、誘導体を濾塊として単離した。さらに、濾塊を上記
貧溶媒へ分散攪拌し、吸引濾過する操作を数回繰り返し
行うことにより、誘導体の洗浄を充分に行った。その
後、60℃で熱風乾燥し、生成した両性イオンを有する
ポリアスパラギン酸誘導体を単離した。その収量は3
4.3g(収率 97.0%)であった。この両性イオ
ンを有するポリアスパラギン酸誘導体を、評価に供し
た。
た結果、平均分子量(Mw)は、33,400であっ
た。
ンを備えたセパラブル・フラスコを使用し、反応中は反
応系を充分に攪拌した。原料PSI(DMF系GPCに
よるMw=81,000)は、60℃の減圧加熱乾燥に
より、良く乾燥したものを使用し、PSI19.4 g
(0.2 mol)をDMF60gに室温で溶解した後、n
−ラウリルアミン18.5g(0.1mol)を滴下し
た。反応溶媒であるDMFは、モレキュラシーブと乾燥
窒素ガスを吹き込みで乾燥さたものを用い、反応系内の
水分を800ppm以下にて反応を行なった。滴下終了
後、反応器の内温を60℃に保ちながら、4時間反応さ
せた。n−ラウリルアミンの反応終了後、反応器を冷却
し、内温が40℃以下になったところでN,N−ジメチ
ル−1,3−プロパンジアミン12.3g(0.12m
ol)を滴下し、さらに40℃で4時間反応させた。反
応終了後、反応液を単離操作に供した。
であるアセトン:ヘキサン=5:2混合溶媒800ml
中に、攪拌しながら排出し、誘導体を沈澱させた。この
誘導体懸濁液を吸引濾過し、誘導体を濾塊として単離し
た。さらに、濾塊を上記混合貧溶媒へ分散攪拌し、吸引
濾過する操作を数回繰り返し行うことにより、誘導体の
洗浄を充分に行った。その後、60℃で熱風乾燥し、生
成ポリアスパラギン酸誘導体を単離した。その収量は4
6.7g(収率97%)であった。生成ポリアスパラギ
ン酸誘導体は、以下の両性化反応に供した。
ンを備えたセパラブル・フラスコを使用し、反応中は反
応系を充分に攪拌した。上記の単離したポリアスパラギ
ン酸誘導体36.1g(平均繰り返し構造単位0.15
mol)を、エタノール:クロロホルム=5:3の混合
溶媒150ml中に室温で溶解した後、反応器に装入し
た。 次に、上記の単離したポリアスパラギン酸誘導体
に対し0.6倍モル(0.09mol)のモノクロル酢
酸カリウムを装入し、装入終了後、さらに窒素気流下で
環流して14時間反応させた。反応終了後、反応液を約
70mlまで濃縮し、吸引濾過にて沈澱物副生塩を濾別
し、後述する単離操作に供した。
ラギン酸誘導体の貧溶媒であるアセトン:ヘキサン=
5:1の混合溶媒800ml中に、攪拌しながら排出
し、生成した両性イオンを有するポリアスパラギン酸誘
導体を沈澱させた。この誘導体懸濁液を吸引濾過し、誘
導体を濾塊として単離した。さらに、濾塊を上記貧溶媒
へ分散攪拌し、吸引濾過する操作を数回繰り返し行うこ
とにより、誘導体の洗浄を充分に行った。その後、60
℃で熱風乾燥し、生成した両性イオンを有するポリアス
パラギン酸誘導体を単離した。その収量は40.6g
(収率95.0%)であった。 この両性イオンを有す
るポリアスパラギン酸誘導体を、評価に供した。
した結果、前記水系GPCで119,000、前記クロ
ロホルム系GPCで1,642,000であった。
ンを備えたセパラブル・フラスコを使用し、反応中は反
応系を充分に攪拌した。原料PSI(DMF系GPCに
よるMw=156,000)は、60℃の減圧加熱乾燥
により、良く乾燥したものを使用し、PSI19.4 g
(0.2 mol)をDMF60gに室温で溶解した後、n
−ラウリルアミン18.5g(0.1mol)を滴下し
た。反応溶媒であるDMFは、モレキュラシーブと乾燥
窒素ガスを吹き込みで乾燥さたものを用い、反応系内の
水分を800ppm以下にて反応を行なった。滴下終了
後、反応器の内温を60℃に保ちながら、4時間反応さ
せた。n−ラウリルアミンの反応終了後、反応器を冷却
し、内温が40℃以下になったところでN,N−ジメチ
ル−1,3−プロパンジアミン12.3g(0.12m
ol)を滴下し、さらに40℃で4時間反応させた。反
応終了後、反応液を単離操作に供した。
であるアセトン:ヘキサン=5:2混合溶媒800ml
中に、攪拌しながら排出し、生成ポリアスパラギン酸誘
導体を沈澱させた。この誘導体懸濁液を吸引濾過し、誘
導体を濾塊として単離した。さらに、濾塊を上記混合貧
溶媒へ分散攪拌し、吸引濾過する操作を数回繰り返し行
うことにより、誘導体の洗浄を充分に行った。その後、
60℃で熱風乾燥し、生成ポリアスパラギン酸誘導体を
単離した。その収量は47.2g(収率98%)であっ
た。生成ポリアスパラギン酸誘導体は、以下の両性化反
応に供した。
ンを備えたセパラブル・フラスコを使用し、反応中は反
応系を充分に攪拌した。上記の単離したポリアスパラギ
ン酸誘導体36.1g(平均繰り返し構造単位0.15
mol)を、エタノール:クロロホルム=6:4混合溶
媒150ml中に室温で溶解した後、反応器に装入し
た。 次に、上記の単離したポリアスパラギン酸誘導体
に対し0.6倍モル(0.09mol)のモノクロル酢
酸カリウムを装入し、装入終了後、さらに窒素気流下で
環流して14時間反応させた。反応終了後、反応液を約
70mlまで濃縮し、吸引濾過にて沈澱物副生塩を濾別
し、後述する単離操作に供した。
ラギン酸誘導体の貧溶媒であるアセトン:ヘキサン=
5:2の混合溶媒700ml中に、攪拌しながら排出
し、生成した両性イオンを有するポリアスパラギン酸誘
導体を沈澱させた。この誘導体懸濁液を吸引濾過し、誘
導体を濾塊として単離した。さらに、濾塊を上記貧溶媒
へ分散攪拌し、吸引濾過する操作を数回繰り返し行うこ
とにより、誘導体の洗浄を充分に行った。その後、60
℃で熱風乾燥し、生成した両性イオンを有するポリアス
パラギン酸誘導体を単離した。その収量は40.1g
(収率99.0%)であった。この両性イオンを有する
ポリアスパラギン酸誘導体を、評価に供した。
した結果、前記クロロホルム系GPCで53,600で
あった。
酸誘導体(以下、n−ラウリルアミン−両性イオン誘導
体という。)について1H−NMR測定を行ったところ
以下のピークが観察された。(CDCl3:CD3OD=
1:1) 0. 9ppm(CH3 −n−ラウリルアミン) 1.2〜1.4ppm(CH3 −(CH2 )9 −n−ラ
ウリルアミン) 1. 5ppm(−CH2 −CH2 −NH−n−ラウリル
アミン) 2. 0ppm(−CH2 −CH2 −N+ −両性イオン) 2. 6〜3. 0ppm(−CH2 −開環PSI) 3. 1〜3. 4ppm(−N+ −(CH3 )2 −両性イ
オン、−CONH−CH2 −両性イオン、−CONH−
CH2 −n−ラウリルアミン) 3. 6ppm(−N+ −CH2 COO- 両性イオン) 3. 8ppm(CH2 −N+ −両性イオン) 4. 5ppm(−CH−開環PSI) PSIのメチンプロトン固有の5.1ppmのピークは
検出されなかったことから、生成n−ラウリルアミン誘
導体には、未反応のPSI繰返し単位は存在しないと推
測される。また、ジメチルアミノプロピルアミンの[−
CH2 −CH2 −CH2 −N(CH3 )2 ]プロトン固
有の1.8ppmのピークが検出されなかったことか
ら、ジメチルアミノプロピルアミンは全て両性化された
と考えられる。
体の13C−NMR測定を行ったところ以下のピークが
観察された。(CDCl3:CD3OD=1:1) 14ppm(CH3 −n−ラウリルアミン) 23. 0ppm(CH3 −CH2 −n−ラウリルアミ
ン、CH2 −CH2 −N+ −両性イオン) 26. 7ppm(CONH−(CH2 )2 −CH2 −n
−ラウリルアミン) 30ppm(CONH−CH2 −CH2 −n−ラウリル
アミン) 32. 2ppm(CH3 −CH2 −CH2 −n−ラウリ
ルアミン) 36. 4〜38. 4ppm(−CH2 −開環PSI) 40. 2ppm(CONH−CH2 −n−ラウリルアミ
ン) 43ppm(CONH−CH2 −両性アミン) 52. ppm(−N+ −(CH3 )2 −両性イオン) 60. 4〜65. 8ppm(−CH2 N+ (CH3 )−
CH2 −両性イオン) 168ppm (−CH2 −COO- 両性イオン)。
について、IRを測定したところ次のピークが検出され
た。 1660cm-1、1540cm-1(開環PSIのアミド
吸収) PSIのイミド環固有の1750cm-1が検出されなか
ったことからも、生成n−ラウリルアミン−両性イオン
誘導体には、未反応のPSI繰返し単位は存在しないと
推測される。
ンを備えたセパラブル・フラスコを使用し、反応中は反
応系を充分に攪拌した。原料PSI(DMF系GPCに
よるMw=81,000)は、60℃の減圧加熱乾燥に
より、良く乾燥したものを使用し、PSI19.4 g
(0.2 mol)をDMF60gに室温で溶解した後、n
−ステアリルアミン9.2g(0.034mol)を装
入した。反応溶媒であるDMFは、モレキュラシーブと
乾燥窒素ガスを吹き込みで乾燥さたものを用い、反応系
内の水分を800ppm以下にて反応を行なった。
ながら、4時間反応させた。n−ステアリルアミンの反
応終了後、反応器を冷却し、内温が40℃以下になった
ところでN,N−ジメチル−1,3−プロパンジアミン
20.4(0.2mol)を滴下し、さらに40℃で4
時間反応させた。反応終了後、反応液を単離操作に供し
た。
であるアセトン:ヘキサン=5:2混合溶媒800ml
中に、攪拌しながら排出し、生成ポリアスパラギン酸誘
導体を沈澱させた。この誘導体懸濁液を吸引濾過し、誘
導体を濾塊として単離した。さらに、濾塊を上記混合貧
溶媒へ分散攪拌し、吸引濾過する操作を数回繰り返し行
うことにより、誘導体の洗浄を充分に行った。その後、
60℃で熱風乾燥し、生成ポリアスパラギン酸誘導体を
単離した。その収量は43.7g(収率96%)であっ
た。生成ポリアスパラギン酸誘導体は、以下の両性化反
応に供した。
ンを備えたセパラブル・フラスコを使用し、反応中は反
応系を充分に攪拌した。上記の単離したポリアスパラギ
ン酸誘導体36.1g(平均繰り返し構造単位0.15
mol)を、エタノール150ml中に室温で溶解した
後、反応器に装入した。 次に、上記の単離したポリア
スパラギン酸誘導体に対し1倍モル(0.15mol)
のモノクロル酢酸カリウム装入し、装入終了後、さらに
窒素気流下で環流して14時間反応させた。反応終了
後、反応液を約70mlまで濃縮し、吸引濾過にて沈澱
物副生塩を濾別し、後述する単離操作に供した。
ラギン酸誘導体の貧溶媒であるアセトン:ヘキサン=
5:3の混合溶媒700ml中に、攪拌しながら排出
し、生成した両性イオンを有するポリアスパラギン酸誘
導体を沈澱させた。この誘導体懸濁液を吸引濾過し、誘
導体を濾塊として単離した。さらに、濾塊を上記貧溶媒
へ分散攪拌し、吸引濾過する操作を数回繰り返し行うこ
とにより、誘導体の洗浄を充分に行った。その後、60
℃で熱風乾燥し、生成した両性イオンを有するポリアス
パラギン酸誘導体を単離した。その収量は39.3g
(収率95.0%)であった。この両性イオンを有する
ポリアスパラギン酸誘導体を、評価に供した。
した結果、前記クロロホルム系GPCで2,000,00
0であった。
ンを備えたセパラブル・フラスコを使用し、反応中は反
応系を充分に攪拌した。原料PSI(DMF系GPCに
よるMw=77,000)は、60℃の減圧加熱乾燥に
より、良く乾燥したものを使用し、PSI19.4 g
(0.2 mol)をDMF gに室温で溶解した後、n−
ステアリルアミン13.5g(0.05mol)を滴下
した。反応溶媒であるDMFは、モレキュラシーブと乾
燥窒素ガスを吹き込みで乾燥さたものを用い、反応系内
の水分を800ppm以下にて反応を行なった。滴下終
了後、反応器の内温を60℃に保ちながら、4時間反応
させた。n−ラウリルアミンの反応終了後、反応器を冷
却し、内温が40℃以下になったところでN,N−ジメ
チル−1,3−プロパンジアミン18.4g(0.18
mol)を滴下し、さらに40℃で4時間反応させた。
反応終了後、反応液を単離操作に供した。
であるアセトン:ヘキサン=5:2混合溶媒800ml
中に、攪拌しながら排出し、生成ポリアスパラギン酸誘
導体を沈澱させた。この誘導体懸濁液を吸引濾過し、誘
導体を濾塊として単離した。さらに、濾塊を上記混合貧
溶媒へ分散攪拌し、吸引濾過する操作を数回繰り返し行
うことにより、誘導体の洗浄を充分に行った。その後、
60℃で熱風乾燥し、生成ポリアスパラギン酸誘導体を
単離した。その収量は45.3g(収率94%)であっ
た。生成ポリアスパラギン酸誘導体は、両性化反応に供
した。
ンを備えたセパラブル・フラスコを使用し、反応中は反
応系を充分に攪拌した。上記の単離したポリアスパラギ
ン酸誘導体36.2g(平均繰り返し構造単位0.15
mol)を、エタノール:クロロホルム=1:1混合溶
媒150ml中に室温で溶解した後、反応器に装入し
た。 次に、上記の単離したポリアスパラギン酸誘導体
に対し0.9倍モル(0.135mol)のモノクロル
酢酸カリウムを装入し、装入終了後、さらに窒素気流下
で環流して14時間反応させた。反応終了後、反応液を
約70mlまで濃縮し、吸引濾過にて沈澱物副生塩を濾
別し、以下の単離操作に供した。
ラギン酸誘導体の貧溶媒であるアセトン700ml中
に、攪拌しながら排出し、生成した両性イオンを有する
ポリアスパラギン酸誘導体を沈澱させた。この誘導体懸
濁液を吸引濾過し、誘導体を濾塊として単離した。さら
に、濾塊を上記貧溶媒へ分散攪拌し、吸引濾過する操作
を数回繰り返し行うことにより、誘導体の洗浄を充分に
行った。その後、60℃で熱風乾燥し、生成した両性イ
オンを有するポリアスパラギン酸誘導体を単離した。そ
の収量は41.0g(収率 96.0%)であった。両
性イオンを有するポリアスパラギン酸誘導体を、評価に
供した。
した結果、前記クロロホルム系GPCで2,429,20
0であった。
酸誘導体(以下、n−ステアリルアミン誘導体という)
について1H−NMR測定を行ったところ以下のピーク
が観察された。(CDCl3:CD3OD=1:1) 0. 9ppm(CH3 −n−ステアリルアミン) 1.1〜1.7ppm(CH3 −(CH2 )16 −n−ス
テアリルアミン) 2. 0ppm(−CH2 −CH2 −N+ −両性イオン) 2. 6〜3. 0ppm(−CH2 −開環PSI) 3. 1〜3. 4ppm(−N+ −(CH3 )2 −両性イ
オン −CONH−CH2 −両性イオン −CONH−CH2 −n−ステアリルアミン) 3. 6ppm(−N+ −CH2 COO- 両性イオン) 3. 8ppm(CH2 −N+ −両性イオン) 4. 5ppm(−CH−開環PSI)。
mのピークは検出されなかったことから、生成n−ステ
アリルアミン−両性イオン誘導体には、未反応のPSI
繰返し単位は存在しないと推測される。また、ジメチル
アミノプロピルアミンの[−CH2 −CH2 −CH2 −
N(CH3 )2 ]プロトン固有の1.8ppmのピーク
が検出されなかったことから、ジメチルアミノプロピル
アミンは全て両性化されたと考えられる。
体の13C−NMR測定を行ったところ以下のピークが
観察された。(CDCl3:CD3OD=1:1) 14ppm(CH3 −n−ステアリルアミン) 23. 0ppm(CH3 −CH2 −n−ステアリルアミ
ン、CH2 −CH2 −N+ −両性イオン) 26. 7ppm(CONH−(CH2 )2 −CH2 −n
−ステアリルアミン) 30ppm(CONH−CH2 −CH2 −n−ステアリ
ルアミン) 32. 2ppm(CH3 −CH2 −CH2 −n−ステア
リルアミン) 36. 4〜38. 4ppm(−CH2 −開環PSI) 40. 2ppm(CONH−CH2 −n−ステアリルア
ミン) 43ppm(CONH−CH2 −両性イオン) 52. ppm(−N+ −(CH3 )2 −両性イオン) 60. 4〜65. 8ppm(−CH2 N+ (CH3 )2
−CH2 −両性イオン) 168ppm (−CH2 −COO- 両性イオン)。
について、IRを測定したところ次のピークが検出され
た。 1660cm-1、1540cm-1(開環PSIのアミド
吸収) PSIのイミド環固有の1750cm-1が検出されなか
ったことからも、生成n−ステアリリルアミン−両性イ
オン誘導体には、未反応のPSI繰返し単位は存在しな
いと推測される。
置、操作を行った。実施例6〜45の反応に用いたPS
Iの分子量、反応させたジアミン及び疎水性アミンの種
類、それらアミンのPSIに対する仕込割合、反応温度
は、表1〜3に示すとおりである。
〜45で得られたポリアスパラギン酸誘導体は、前記評
価方法で評価試験を行った。結果は表5〜7の通りであ
る。
は反応系を充分に攪拌した。原料PSI(DMF系GP
CによるMw=81,000)は、60℃の減圧加熱乾
燥により、良く乾燥したものを使用し、PSI19.4
g(0.2 mol)をDMF60gに室温で溶解した後、
n−ラウリルアミン7.4g(0.04mol)を滴下
した。滴下終了後、反応器の内温を60℃に保ちなが
ら、4時間反応させた。反応終了後反応液を単離操作に
供した。
「このラウリルルアミンによる誘導体」をLA誘導体と
いう。)の貧溶媒であるメタノール800ml中に、攪
拌しながら排出し、生成LA誘導体を沈澱させた。この
生成LA誘導体懸濁液を吸引濾過し、生成LA誘導体を
濾塊として単離した。さらに、濾塊を上記混合貧溶媒へ
分散攪拌し、吸引濾過する操作を、数回繰り返し行うこ
とにより、生成LA誘導体の洗浄を充分に行った。その
後、60℃で熱風乾燥し、生成LA誘導体を単離した。
その収量は25.2g(収率94%)であり、そのMw
はDMF系のGPCで、33,000であった。
誘導体20.1g(0.15mol)を150mlの蒸
留水に懸濁させた。この懸濁液に2N水酸化ナトリウム
水溶液60mlを室温で、反応系のpHが9〜12の範
囲になるよう注意しながら徐々に滴下した。滴下終了後
単離操作に供した。
あるアセトン800ml中に攪拌しながら排出し、生成
LA誘導体加水分解物を沈澱させた。この生成LA誘導
体加水分解物懸濁液を吸引濾過し、生成LA誘導体加水
分解物を濾塊として単離した。さらに、濾塊を上記混合
貧溶媒へ分散攪拌し、吸引濾過する操作を、数回繰り返
し行うことにより、生成LA誘導体加水分解物の洗浄を
充分に行った。その後、60℃で熱風乾燥し、生成LA
誘導体加水分解物を単離した。その収量は20.2g
(収率98%)であり、そのMwは水系のGPCで3
8,000であった。
応中は反応系を充分に攪拌した。原料PSI(DMF系
GPCによるMw=81,000)は、60℃の減圧加
熱乾燥により、良く乾燥したものを使用し、PSI1
1.7g(0.12mol)をDMF125gに室温で
溶解した後、システアミン1.85g(0.024mo
l)とDMF75mlの懸濁液に滴下した。滴下終了
後、室温で24時間反応させた。反応終了後、反応液を
単離操作に供した。
で、さらにDMFを50ml加え、反応液の粘度を下げ
た後、生成ポリこはく酸イミド誘導体(以下、この「シ
ステアミンによる誘導体」をCA誘導体という。)の貧
溶媒であるエタノール600ml中へ攪拌しながら排出
し、生成CA誘導体を沈澱させた。得られた生成CA誘
導体懸濁液は吸引濾過し、生成CA誘導体を濾塊として
単離した。さらに、濾塊を上記混合貧溶媒へ分散攪拌
し、吸引濾過する操作を、数回繰り返し行うことによ
り、生成CA誘導体の洗浄を充分に行った。その後、6
0℃で熱風乾燥し、生成CA誘導体を単離した。その収
量は13.2g(収率98%)であった。この得られた
CA誘導体は、以下の加水分解反応に供した。
w=124,000であった。
ークが検出された。
吸収) この結果より、生成CA誘導体中には、未反応のPSI
繰り返し構造単位が残存していることが推測される。
l)を蒸留水50mlに懸濁し、2Nの水酸化ナトリウ
ム17.7mlを室温にて滴下した。適下する際は、反
応系のpHが9〜12の範囲になるよう注意しながら徐
々に滴下した。反応途中で、ゲル化したので、蒸留水を
50ml加えて、攪拌がしやすいようにした。反応後、
反応液は、凍結乾燥し、粉末5.72g(90%)を得
た。
ころ次のピークが検出された。 1650cm-1、1540cm-1(開環PSIのアミド
吸収) この結果より、生成CA酸誘導体加水分解物中には、未
反応のPSI繰り返し構造単位が残存していないことが
推測される。
は反応系を充分に攪拌した。原料PSI(DMF系GP
CによるMw=81,000)は、60℃の減圧加熱乾
燥により、良く乾燥したものを使用し PSI19.4
g(0.2mol)をDMF60gに室温で溶解した
後、N,N−ジメチル−1,3−プロパンジアミン2
0.4(0.2mol)を滴下した。滴下終了後、室温
で4時間反応させた。反応溶媒であるDMFは、モレキ
ュラシーブと乾燥窒素ガスを吹き込みで乾燥さたものを
用い、反応系内の水分を800ppm以下にて反応を行
なった。反応終了後、反応液を以下の単離操作に供し
た。
であるアセトン:ヘキサン=5:3混合溶媒800ml
中に、攪拌しながら排出し、生成ポリアスパラギン酸誘
導体を沈澱させた。この誘導体懸濁液を吸引濾過し、誘
導体を濾塊として単離した。さらに、濾塊を上記混合貧
溶媒へ分散攪拌し、吸引濾過する操作を数回繰り返し行
うことにより、誘導体の洗浄を充分に行った。その後、
60℃で熱風乾燥し、生成ポリアスパラギン酸誘導体を
単離した。その収量は38.3g(収率96%)であっ
た。
は反応系を充分に攪拌した。原料PSI(DMF系GP
CによるMw=81,000)は、60℃の減圧加熱乾
燥により、良く乾燥したものを使用し PSI19.4
g(0.2mol)を300mlの蒸留水に懸濁させ
た。この懸濁液に2N水酸化ナトリウム水溶液100m
lを室温で、反応系のpHが9〜12の範囲になるよう
注意しながら徐々に滴下した。滴下終了後、以下の単離
操作に供した。
タノール800ml中にに攪拌しながら排出し、生成ポ
リアスパラギン酸ナトリウム(以下PAsp−Naとい
う)を沈澱させた。この生成PAsp−Naを吸引濾過
し、生成PAsp−Naを濾塊として単離した。さら
に、濾塊を上記混合貧溶媒へ分散攪拌し、吸引濾過する
操作を、数回繰り返し行うことにより、生成PAsp−
Naを洗浄を充分に行った。その後、60℃で熱風乾燥
し、生成PAsp−Naをを単離した。その収量は2
7.1g(収率99%)であり、Mwは水系のGPCで
56,000であった。
は反応系を充分に攪拌した。原料PSI(DMF系GP
CによるMw=81,000)は、60℃の減圧加熱乾
燥により、良く乾燥したものを使用し PSI19.4
g(0.2mol)を、 DMF60gに室温で溶解し
た後、n−ラウリルアミン9.3g(0.05mol)
を滴下した。反応溶媒であるDMFは、モレキュラシー
ブと乾燥窒素ガスを吹き込みで乾燥さたものを用い、反
応系内の水分を800ppm以下にて反応を行なった。
滴下終了後、反応器の内温を60℃に保ちながら、4時
間反応させた。n−ラウリルアミンの反応終了後、反応
器を冷却し、内温が40℃以下になったところでN,N
−ジメチル−1,3−プロパンジアミン18.4 (0.
18mol)を滴下し、さらに室温で4時間反応させ
た。反応終了後、反応液を単離操作に供した。
であるアセトン:ヘキサン=5:2混合溶媒800ml
中に、攪拌しながら排出し、生成ポリアスパラギン酸誘
導体を沈澱させた。この誘導体懸濁液を吸引濾過し、誘
導体を濾塊として単離した。さらに、濾塊を上記混合貧
溶媒へ分散攪拌し、吸引濾過する操作を数回繰り返し行
うことにより、誘導体の洗浄を充分に行った。その後、
60℃で熱風乾燥し、生成ポリアスパラギン酸誘導体を
単離した。その収量は40.5g(収率92%)であっ
た。
と同様に前記評価法で評価した。結果を表4に示した。
剤組成物へ利用した場合の実施例を記載する。
パラギン酸誘導体の製造) 反応器として、攪拌機、ヒーター、温度計及び窒素ライ
ンを備えたセパラブル・フラスコを使用し、反応中は反
応系を充分に攪拌した。原料PSI(DMF系GPCに
よるMw=81,000)は、60℃の減圧加熱乾燥に
より、良く乾燥したものを使用し、このPSI15gを
DMF100gに室温で溶解した後、n−ラウリルアミ
ンを7.14g(0.0386mol=PSIのイミド
環に対して25モル%)を加えた。反応溶媒であるDM
Fは、モレキュラシーブと乾燥窒素ガスを吹き込みで乾
燥さたものを用い、反応系内の水分を800ppm以下
にて反応を行なった。反応器の内温を60℃に保ちなが
ら、4時間反応させた。反応終了後、反応器を冷却し、
内温が40℃以下になったところで残りのPSIイミド
環のモル量に相当する量のN,N−ジメチル−1, 3−
プロパンジアミンを滴下し、さらに室温で4時間反応さ
せた。
5:2混合溶媒800ml中に排出し、沈澱を生成させ
た。沈澱物を吸引濾過により回収し、さらに、上記混合
溶媒にて数回洗浄した。単離したポリマー粉末15g
を、エタノール100ml中に室温で溶解した後、反応
器に装入した。次に、上記のN,N−ジメチル−1, 3
−プロパンジアミンの付加モル量より10%過剰量のモ
ノクロル酢酸カリウムを溶解させたモノクロル酢酸カリ
ウムエタノール溶液100mlを滴下漏斗にてフラスコ
内に滴下し、滴下終了後、さらに窒素気流下で加熱還流
して10時間反応させた。反応終了後、反応液を約70
mlまで濃縮し、加圧濾過にて沈澱物(無機塩)を除去
した。
2の混合溶媒700ml中に排出し、沈澱を生成させ
た。沈澱物を吸引濾過により回収し、さらに、上記混合
溶媒にて数回洗浄した後、真空乾燥してポリマー白色粉
末を得た。収率は93%であった。
タイン構造約75モル%、ラウリル基約25モル%を有
するポリアスパラギン酸誘導体であることを確認した。
以降このポリマーをBL25と略記する。
パラギン酸誘導体の製造) n−ラウリルアミンをPSIのイミド環に対して40モ
ル%使用した以外は調製例2−同様に操作を行い、ベタ
イン構造約60モル%、ラウリル基約40モル%を有す
るポリアスパラギン酸誘導体を調製した。以降このポリ
マーをBL40と略記する。
ラギン酸誘導体の製造) n−ラウリルアミンの代わりにステアリルアミンをPS
Iのイミド環に対して20モル%使用した以外は調製例
1と同様に操作を行い、ベタイン構造約80モル%、ス
テアリル基約20モル%を有するポリアスパラギン酸誘
導体を調製した。以降このポリマーをBS20と略記す
る。
ギン酸誘導体の製造) n−ラウリルアミンを反応させる工程を省略し、N,N
−ジメチル−1, 3−プロパンジアミンをPSIのイミ
ド環に対して105モル%使用して調製例1と同様に操
作を行い、ベタイン構造100モル%を有するポリアス
パラギン酸誘導体を調製した。以降このポリマーをBT
と略記する。
ポリアスパラギン酸誘導体BL25の5gを純水/エタ
ノール(1/1)混合溶媒にて濃度10%となるように
溶解した。一方、ゲル形成基剤として市販のカーボポー
ル940(グッドリッチ社商品名)0.5gを純水4
7.7gで溶解し、塩基として水酸化ナトリウムの10
%水溶液1.8gを加えて攪拌した。次いで、上記ポリ
アスパラギン酸誘導体の水/エタノール溶液を加え、均
一に攪拌してゲル状整髪剤組成物を得た。
ポリアスパラギン酸誘導体BL40の3gを純水/エタ
ノール(1/1)混合溶媒にて濃度10%となるように
溶解した。一方、ゲル形成基剤として前記カーボポール
2.0gを純水60.8gで溶解し、塩基として水酸化
ナトリウムの10%水溶液7.2gを加えて攪拌した。
次いで、上記ポリアスパラギン酸誘導体の水/エタノー
ル溶液を加え、均一に攪拌してゲル状整髪剤組成物を得
た。
ポリアスパラギン酸誘導体BS20の1gを純水/エタ
ノール(1/1)混合溶媒にて濃度10%となるように
溶解した。一方、ゲル形成基剤として前記カーボポール
0.5gを純水87.7gで溶解し、塩基として水酸化
ナトリウムの10%水溶液1.8gを加えて攪拌した。
次いで、上記ポリアスパラギン酸誘導体の水/エタノー
ル溶液を加え、均一に攪拌してゲル状整髪剤組成物を得
た。
ポリアスパラギン酸誘導体BTの10gを純水にて濃度
20%となるように溶解した。ゲル形成基剤として前記
カーボポール0.5gを純水47.7gで溶解し、塩基
として水酸化ナトリウムの10%水溶液1.8gを加え
て攪拌した。次いで、上記ポリアスパラギン酸誘導体の
水溶液を加え、均一に攪拌してゲル状整髪剤を得た。
カーボポール0.5gを純水47.7gで溶解し、塩基
として水酸化ナトリウムの10%水溶液1.8gを加え
て攪拌した。次いで、水/エタノール(1/1)混合溶
液50gを加え、均一に攪拌してゲル状整髪剤組成物を
得た。
カーボポール0.5gを純水90.7gで溶解し、塩基
として水酸化ナトリウムの10%水溶液1.8gを加え
て攪拌した。次いで、アニオン性整髪剤用樹脂として市
販のダイヤホールド(三菱化学社商品名。アクリル系ポ
リマーの50%エタノール溶液)7gを加え、均一に攪
拌して整髪剤組成物を得た。
としてポリビニルピロリドン粉末5.0gを純水にて濃
度20%となるように溶解した。ゲル形成基剤として前
記カーボポール0.5gを純水47.7gで溶解し、塩
基として水酸化ナトリウムの10%水溶液1.8gを加
えて攪拌した。次いで、上記ポリビニルピロリドン水溶
液を加え、均一に攪拌して整髪剤組成物を得た。
のカーボポール940(グッドリッチ社商品名)0.5
gを純水87.7gで溶解し、塩基として水酸化ナトリ
ウムの10%水溶液1.8gを加えて攪拌した。次い
で、カチオン性整髪剤用樹脂として市販のMERQUA
T(メルク社商品名。ジアリルジメチルアンモニウムク
ロライド重合物の40%水溶液)10gを加え、均一に
攪拌して整髪剤組成物を得た。
2−4の各整髪剤組成物について、先に述べた方法に従
い評価した結果を表8及び表9に示した。なおカールリ
テンションについては、次のように評価した。○:カー
ルリテンション率が70%以上、△:カールリテンショ
ン率が50以上70%未満、×:カールリテンション率
が50%未満。
をガラスビンに入れ、目視によりその透明性を調べ、次
のように評価した。○:透明性良好、△:わずかにかす
みあり、×:白濁。
例 以下、本発明のポリアスパラギン酸誘導体を保湿剤組成
物へ利用した場合の実施例を記載する。
をDMF100gに室温で溶解した後、n−ドデシルア
ミン15gを滴下して、攪拌しながら60℃で5時間反
応させた。反応終了後、N,N−ジメチル−1,3−プ
ロパンジアミン24gを滴下し、更に室温で5時間反応
させた。この反応液をアセトン500ml中に攪拌しな
がら排出し、生成物を濾過、洗浄及び乾燥して、63g
のポリマーを得た。次に、このポリマー60gをエタノ
ール400ml中に溶解した溶液に、32gのモノクロ
ル酢酸カリウムを溶解させたエタノール溶液400ml
を滴下し、窒素気流下で還流させながら6時間反応させ
た。反応終了後の反応液を約300mlまで濃縮して沈
澱物を濾別し、その濾液をアセトン:ヘキサン=8:2
の混合溶媒3L中に攪拌しながら排出し、生成物を濾
過、洗浄及び乾燥して、両性イオンを有するポリアスパ
ラギン酸誘導体70g(収率 92%)を得た。
わりにn−オクタデシルアミン15gを用いた以外は調
製例3−1と同様にして、両性イオンを有するポリアス
パラギン酸誘導体65g(収率85%)を得た。
3−プロパンジアミンの代わりにN,N−ジメチル−
1,2−エタンジアミン20gを用いた以外は調製例3
−1と同様にして、両性イオンを有するポリアスパラギ
ン酸誘導体68g(収率88%)を得た。
ポリアスパラギン酸誘導体1.0重量%、ポリオキシエ
チレン(20モル付加)ソルビタンモノラウリン酸エス
テル2.0重量%、ポリオキシエチレン(20モル付
加)ラウリルエーテル硫酸Na1.0重量%、エタノー
ル8.0重量%、グリセリン5.0重量%、プロピレン
グリコール4.0重量%、クエン酸0.2重量%、残余
は精製水からなる化粧水を調製した。
ポリアスパラギン酸誘導体2.0重量%、ポリオキシエ
チレン(20モル付加)硬化ヒマシ油2.0重量%、ヤ
シ油脂肪酸モノグリセライド1.0重量%、オレイン酸
トリグリセライド7.0重量%、グリセリン3.0重量
%、香料と防腐剤適量、残余は精製水からなる乳液を調
製した。
ポリアスパラギン酸誘導体3.0重量%、ワセリン2
0.0重量%、セタノール7.0重量%、ポリオキシエ
チレン(20モル付加)ラウリルエーテル硫酸Na1.
0重量%、ソルビタンモノステアリン酸エステル1.0
重量%、香料と防腐剤適量、残余は精製水からなるハン
ドクリームを調製した。
ポリアスパラギン酸誘導体1.0重量%、ポリオキシエ
チレン(15モル付加)ノニルフェニルエーテル2.0
重量%、トリエタノールアミン0.5重量%、メチルパ
ラベン0.1重量%、エタノール40.0重量%、残余
は精製水からなるクレンジングゲルを調製した。
体を無添加にした以外は、実施例3−1と同様にして化
粧水を調製した。
体を無添加にした以外は、実施例3−2と同様にして乳
液を調製した。
体の代わりにポリアスパラギン酸ナトリウムを3.0重
量%添加した以外は、実施例3−3と同様にしてハンド
クリームを調製した。実施例3−1〜3−4及び比較例
3−1〜3−3の各保湿剤組成物について、以下の官能
試験に従って実施し、結果を表10に示した。
成物を使用した際の皮膚の滑らかさ、しっとり感及びべ
たつき感につき、下記3段階で評価してその平均点をと
った。 (1)滑らかさ 3:非常に滑らか、2:やや滑らか、1:滑らかさがな
い (2)しっとり感 3:しっとり感が良好、2:しっとり感が普通、1:し
っとり感がしない (3)べたつき感 3:べたつき感が無い、2:少しべたつく、1:非常に
べたつく
物へ利用した場合の実施例を記載する。
をDMF50gに室温で溶解した後、n−ドデシルアミ
ン7.2gを滴下して、攪拌しながら60℃で4時間反
応させた。反応終了後、N,N−ジメチル−1,3−プ
ロパンジアミン12gを滴下し、更に室温で4時間反応
させた。この反応液をアセトン200ml中に攪拌しな
がら排出し、生成物を濾過、洗浄及び乾燥して、31g
のポリマーを得た。次に、このポリマー15gをエタノ
ール100ml中に溶解した溶液に、8.1gのモノク
ロル酢酸カリウムを溶解させたエタノール溶液100m
lを滴下し、窒素気流下で還流させながら6時間反応さ
せた。反応終了後の反応液を約70mlまで濃縮して沈
澱物を濾別し、その濾液をアセトン:ヘキサン=8:2
の混合溶媒700ml中に攪拌しながら排出し、生成物
を濾過、洗浄及び乾燥して、両性イオンを有するポリア
スパラギン酸誘導体17g(収率 90%)を得た。
わりにn−オクタデシルアミン7.1gを用いた以外は
調製例4−1と同様にして、両性イオンを有するポリア
スパラギン酸誘導体18g(収率94%)を得た。
3−プロパンジアミンの代わりにN,N−ジメチル−
1,2−エタンジアミン10gを用いた以外は調製例4
−1と同様にして、両性イオンを有するポリアスパラギ
ン酸誘導体17g(収率88%)を得た。
ポリアスパラギン酸誘導体2.0重量%、ポリオキシエ
チレン(20モル付加)ラウリルエーテル硫酸Na8.
0重量%、ミリスチン酸トリエタノールアミン3.0重
量%、ヤシ油脂肪酸ジエタノールアミド2.0重量%、
グリセリン5.0重量%、ジエチレングリコールジステ
アレート1.0重量%、香料と防腐剤適量、残余は精製
水からなるシャンプー組成物を調製した。
ポリアスパラギン酸誘導体5.0重量%、ポリオキシエ
チレン(20モル付加)ラウリルエーテル硫酸Na4.
0重量%、N−ココイルメチルタウリンNa8.0重量
%、ラウリン酸トリエタノールアミン5.0重量%、ヤ
シ油脂肪酸ジエタノールアミド5.0重量%、グリセリ
ン3.0重量%、顔料と防腐剤適量、残余は精製水から
なるボディシャンプーを調製した。
ポリアスパラギン酸誘導体3.0重量%、N−ミリスト
イルグルタミン酸Na8.0重量%、モノミリスチルリ
ン酸Na10.0重量%、ミリスチン酸8.0重量%、
ステアリン酸6.0重量%、水酸化カリウム4.0重量
%、ラウリン酸ジエタノールアミド3.0重量%、グリ
セリン10.0重量%、香料と防腐剤適量、残余は精製
水からなる洗顔フォームを調製した。
ポリアスパラギン酸誘導体5.0重量%、ポリオキシエ
チレン(20モル付加)ラウリルエーテル硫酸Na1
5.0重量%、ヤシ油脂肪酸ジエタノールアミド4.0
重量%、メチルパラベン0.1重量%、香料と防腐剤適
量、残余は精製水からなる台所洗剤を調製した。
体を用いないで、ポリオキシエチレンラウリルエーテル
硫酸Naの添加量を10.0重量%とした以外は、実施
例4−1と同様にしてシャンプー組成物を調製した。
体を用いないで、ポリオキシエチレンラウリルエーテル
硫酸Naの添加量を9.0重量%とした以外は、実施例
4−2と同様にしてボディシャンプーを調製した。
体を無添加にした以外は、実施例4−3と同様にして洗
顔フォームを調製した。
体を無添加にした以外は、実施例4−4と同様にして台
所洗剤を調製した。
4−4の各洗浄剤組成物について、以下の各方法に従っ
て評価し、結果を表11に示した。
従って、各組成物当たり3匹の白色ウサギを用いて試験
した。有効成分濃度を5重量%にしてウサギに塗布し、
一定時間経過後の皮膚の様子からドレイズスコアにより
次の4段階で評価した。◎:Minimal、○:Mi
ld、△:Moderate、×:Severe。
し、次のように評価した。○:均一に分散、△:若干の
沈澱が発生、×:多量の沈澱が生成。
0ml容量の蓋付きサンプル瓶に入れ、密栓をして20
回激しく振盪した後の泡の様子を観察し、次のように評
価した。○:きめ細かくクリーミーな泡、△:泡のきめ
細かさが普通、×:泡のきめ細かさが不良。
次のように評価した。○:良好ななめらかさ、△:なめ
らかさが少し不足、×:なめらかさを感じない。
レー組成物へ利用した場合の実施例を記載する。
ラギン酸誘導体の製造) 調整例2−1と同様にしてBL25を得た。さらに、得
られたBL25の白色粉体を純水/エタノール(3/
7)混合溶媒にて濃度30%となるように溶解、BL2
5の溶液を得た。
ラギン酸誘導体の製造) 調整例2−2と同様にしてBL40を得た。さらに調製
例5−1と同様に操作を行いBL40溶液(エタノー
ル)を得た。
ラギン酸誘導体の製造) 調整例2−3と同様にしてBS20を得た。さらに調整
例5−1と同様に操作を行いBS20溶液(純水/エタ
ノール=3/7)を得た。
リアスパラギン酸誘導体の製造) n−ラウリルアミンの代わりにステアリルアミンをPS
Iのイミド環に対して15モル%先に反応させ、その後
ラウリルアミンをPSIのイミド環に対して10モル%
使用した以外は調製例5−1と同様に操作を行い、ベタ
イン約75モル%、ステアリル基約15モル%、ラウリ
ル基10モル%を有するポリアスパラギン酸誘導体を調
製した。以降このポリマーをBS15/L10と略記す
る。さらに調製例5−1と同様に操作を行いBS15/
L10溶液(エタノール)を得た。
ン酸誘導体の製造) 調整例2−4と同様にしてBTを得た。さらに調整例5
−1と同様に操作を行いBT溶液(純水/エタノール=
3/7)を得た。
ポリアスパラギン酸誘導体BL25溶液50gと無水エ
タノール22gを耐圧ガラス製スプレー瓶に入れ、次に
プロパン/n−ブタン/イソブタンが20/50/30
の重量比で混合された噴射剤20gをスプレー瓶に圧入
しスプレーサンプルを得た。
5−5においては、スプレー組成を表12に示すとおり
変更し、それ以外の点については実施例5−1と同様に
して、スプレーサンプルを得た。
あるGantrezES−225(米国ISP社より販
売のアニオン性ポリマー:アミノメチルプロパノールで
理論量の20%を中和し、有効成分濃度50%エタノー
ル溶液として使用)を使用し、スプレー組成を表12に
示すとおり変更し、それ以外の点については実施例5−
1と同様にしてスプレーサンプルを得た。
であるAmphomer(米国ガフコーポレション社よ
り販売の両性イオンポリマー:アミノメチルプロパノー
ルで理論量の95%を中和して使用)を使用し、スプレ
ー組成を表12に示すとおり変更し、それ以外の点につ
いては実施例5−1と同様にしてスプレーサンプルを得
た。
であるユカフォーマーAM−75(三菱化学製)を使用
し、スプレー組成を表12に示すとおり変更し、それ以
外の点については実施例5−1と同様にしてスプレーサ
ンプルを得た。
5−3の各整髪用スプレー組成物について、先に述べた
方法及び下記に示す方法従い評価した結果を表13に示
した。
ンプー含有温水に浸漬した場合の1分後のフィルム溶解
状態より次のように評価した。○;溶解、△;表面が溶
解、×;不溶解。
0℃、60%RH(相体湿度)の雰囲気下で1日放置
し、目視及び指覚で次のように評価した。○;平滑であ
る、×;平滑でない。
定し、次のように評価した。○:F以下、△:2H〜
H、×:3H以上。
硫酸ソーダ水溶液で洗浄し、乾燥させた後、2gずつ束
ねた。この毛髪にスプレーサンプルを10秒間スプレー
し、1.2cmのカーラーに巻き、乾燥後30℃、90
%RH(相体湿度)の雰囲気下に吊り下げ、前記式によ
り5時間後のカールリテンション率(%)を測定し、次
のように評価した。○:カールリテンション率が70%
以上、△:カールリテンション率が50以上70%未
満、×:カールリテンション率が50%未満。
組成物へ利用した場合の実施例を記載する。
ラギン酸誘導体の製造) 調整例2−1と同様にしてBL25を得た。さらに、得
られたBL25の白色粉体を純水/エタノール(3/
7)混合溶媒にて濃度30%となるように溶解、BL2
5の溶液を得た。
ラギン酸誘導体の製造) 調整例2−2と同様にしてBL40を得た。さらに調製
例6−1と同様に操作を行いBL40溶液(エタノー
ル)を得た。
ラギン酸誘導体の製造) 調整例2−3と同様にしてBS20を得た。さらに調製
例6−1と同様に操作を行いBS20溶液(純水/エタ
ノール=3/7)を得た。
リアスパラギン酸誘導体の製造) 調整例5−3と同様にしてBS15/L10を得た。さ
らに調製例6−1と同様に操作を行いBS15/L10
溶液(エタノール)を得た。
ン酸誘導体の製造) 調整例2−4と同様にしてBTを得た。さらに調製例6
−1と同様に操作を行いBT溶液(純水/エタノール=
3/7)を得た。
ポリアスパラギン酸誘導体BL25溶液5gをエタノー
ルで希釈し、スプレーサンプルを得た。
6−5においては、有効成分である両性イオン樹脂の種
類、量を表14に示すとおり変更し、それ以外の点につ
いては実施例6−1と同様にしてスプレーサンプルを得
た。
6−5においては、有効成分である両性イオン樹脂の量
を表14に示すとおり大幅に変更し、それ以外の点につ
いては実施例6−1と同様にしてスプレーサンプルを得
た。
trez ES−25(米国ガフコーポレーション社販
売のアニオン性ポリマー)をアミノメチルプロパノール
で理論量の20%を中和し、エタノールで希釈してスプ
レーサンプルを得た。
homer(米国ナショナルスターチ社販売の両性ポリ
マー)をアミノメチルプロパノールで理論量の95%を
中和して使用し、エタノールで希釈してスプレーサンプ
ルを得た。
ォーマーAM−75(三菱化学社販売の両性ポリマー)
をエタノールで希釈してスプレーサンプルを得た。
6−3の各整髪用樹脂組成物について、先に述べた方法
及び下記に示す方法に従い、評価した結果を表14に示
した。
距離より感熱紙に1度スプレー塗布した。感熱紙の発色
状況により、スプレーパターンを次のように評価した。
○;噴霧液の粒子が細かく、均一にスプレーされた。
△;噴霧液の粒子がやや粗く、やや不均一にスプレーさ
れ、噴霧の広がりはやや狭く中心部に噴霧される密度が
やや濃かった。×;噴霧液の粒子が粗く、不均一にスプ
レーされ、噴霧の広がりが狭く中心部に密度濃く噴霧さ
れた。
プレーした後、3日間放置し、再びスプレーするときの
目詰まりを次のように評価した。○;目詰まりを起こさ
なかった。×;目詰まりを起こした。
導体の製造) 調整例2−1と同様にしてBL25を得た。
パラギン酸誘導体の製造) 調整例2−2と同様にしてBL40を得た。
パラギン酸誘導体の製造) 調整例2−3と同様にしてBS20を得た。
ギン酸誘導体の製造) 調整例2−4と同様にしてBTを得た。
アスパラギン酸誘導体BL25の5gに純水/エタノー
ル(1/1)混合溶媒92gを加えて溶解した。そこへ
顔料としてカーボンブラック3gを加えて良く攪拌混合
し、染毛剤組成物を得た。
ポリアスパラギン酸誘導体BL40の2gに純水/エタ
ノール(1/1)混合溶媒97gを加えて溶解した。そ
こへ顔料としてカーボンブラック1gを加えて良く攪拌
混合し、染毛剤組成物を得た。
ポリアスパラギン酸誘導体BS20の3gに純水/エタ
ノール(1/1)混合溶媒97gを加えて溶解した。そ
こへ顔料としてカーボンブラック0.5gを加えて良く
攪拌混合し、染毛剤組成物を得た。
ポリアスパラギン酸誘導体BTの10gに純水/エタノ
ール(1/1)混合溶媒97gを加えて溶解した。そこ
へ顔料としてカーボンブラック1gを加えて良く攪拌混
合し、染毛剤組成物を得た。
体のかわりに、アニオン性整髪剤用樹脂として知られて
いる市販のダイヤホールド(三菱化学社商品名。アクリ
ル系ポリマーの50%エタノール溶液)7gを純水/エ
タノール(1/1)混合溶媒93gにて溶解した。そこ
へ顔料としてカーボンブラック0.5gを加えて良く攪
拌混合し、染毛剤組成物を得た。
体のかわりに、ノニオン性整髪剤用樹脂として知られて
いるポリビニルピロリドン粉末5.0gを純水92gに
て溶解した。そこへ顔料としてカーボンブラック3gを
加えて良く攪拌混合し、染毛剤組成物を得た。 [比較例7−3]ポリアスパラギン酸誘導体のかわり
に、カチオン性整髪剤用樹脂として知られている市販の
MERQUAT(メルク社商品名。ジアリルジメチルア
ンモニウムクロライド重合物の40%水溶液)5gを純
水94gにて溶解した。そこへ顔料としてカーボンブラ
ック1gを加えて良く攪拌混合し、染毛剤組成物を得
た。
7−3の各染毛剤組成物について、先に述べた方法、及
び下記方法に従い評価した結果を表15及び表16に示
した。
髪を見たときの染毛の程度及び毛髪の艶を次の様に評価
した。○:良く染まっており、毛髪に艶がある。△:毛
髪は良く染まっているがやや艶が悪い。×:染毛が弱
い、又は毛髪に艶がない。
は、優れた整髪特性(特に高湿度状態における優れたセ
ット保持力)と、生体に対する高い生体適合性(バイオ
コンパティビリティー)(例えば、マウス、ラット、家
兎等の実験動物の眼や皮膚等に対する生体適合性を包含
する)や低い変異原性が期待され、かつ、使用後又は廃
棄後には、容易に分解して環境に優しい、毛髪処理剤組
成物、香粧品組成物等に有用な重合体を提供できる。ま
た、上述の優れた特性を有する重合体を簡易かつ良好に
製造できる。
Claims (15)
- 【請求項1】 下記式(1)及び式(2) 【化1】 [式(1)及び式(2)において、R1 は、水素原子又
は炭素原子数1乃至6の低級炭化水素基を示し、R2 及
びR5 は、それぞれ独立して、炭素原子数1乃至24の
飽和若しくは不飽和炭化水素基を示し、R3 及びR4
は、それぞれ独立して、水素原子又は炭素原子数1乃至
24の飽和若しくは不飽和炭化水素基を示し、またR3
とR4 が結合して窒素原子を含む六員環を形成してもよ
い。]で表される繰返し単位からなる群から選択される
少なくとも1種類の繰返し単位を分子内に1モル%以上
有する重合体。 - 【請求項2】 さらに下記式(3)及び式(4) 【化2】 [式(3)及び式(4)において、R6 及びR7 は、そ
れぞれ独立して、水素原子又は炭素原子数1乃至24の
飽和若しくは不飽和炭化水素基を示し、またR6及びR7
が結合して窒素原子を含む六員環を形成してもよ
い。]で表される繰返し単位からなる群から選択される
少なくとも1種類の繰返し単位を分子内に99モル%以
下有する請求項1記載の重合体。 - 【請求項3】 さらに前記式(3)及び式(4)、並び
に下記式(5)乃至式(9) 【化3】 [式(6)及び式(7)において、R1 は、水素原子又
は炭素原子数1乃至6の低級炭化水素基を示し、R2
は、炭素原子数1乃至24の飽和若しくは不飽和炭化水
素基を示し、R3 及びR4 は、それぞれ独立して、水素
原子又は炭素原子数1乃至24の飽和若しくは不飽和炭
化水素基を示し、またR3 とR4 が結合して窒素原子を
含む六員環を形成してもよい。] 【化4】 [式(8)及び式(9)において、Yは、水素原子、ア
ルカリ金属原子又はアルカリ土類金属原子を示す。]で
表される繰返し単位からなる群から選択される少なくと
も1種類の繰返し単位を分子内に99モル%以下有する
請求項1記載の重合体。 - 【請求項4】 さらに前記式(3)乃至式(9)、並び
に下記式(10)及び式(11) 【化5】 [式(10)及び式(11)において、R1 は、水素原
子又は炭素原子数1乃至6の低級炭化水素基を示し、R
2 は、炭素原子数1乃至24の飽和若しくは不飽和炭化
水素基を示し、R3 及びR4 は、それぞれ独立して、水
素原子又は炭素原子数1乃至24の飽和若しくは不飽和
炭化水素基を示し、またR3 とR4 が結合して窒素原子
を含む六員環を形成してもよく、R8 は、水素原子又は
炭素原子数1乃至24の飽和若しくは不飽和炭化水素基
を示し、Z- は、有機又は無機の酸から導かれるアニオ
ンを示す。]で表される繰返し単位からなる群から選択
される少なくとも1種類の繰返し単位を分子内に有する
請求項1記載の重合体。 - 【請求項5】 分子内の全繰返し単位の数平均が10乃
至5000である請求項1記載の重合体。 - 【請求項6】 請求項1記載の重合体を製造するための
方法であって、下記式(12) 【化6】 で表されるポリこはく酸イミドと、下記式(13) 【化7】 [式(13)において、R1 は、水素原子又は炭素原子
数1乃至6の低級炭化水素基を示し、R2 は、炭素原子
数1乃至24の飽和若しくは不飽和炭化水素基を示し、
R3 及びR4 は、それぞれ独立して、水素原子又は炭素
原子数1乃至24の飽和若しくは不飽和炭化水素基を示
し、またR3 とR4 が結合して窒素原子を含む六員環を
形成してもよい。]で表されるアミン類及びその塩から
なる群から選択された少なくとも1種類とを反応させ、
さらに、下記式(14) 【化8】 [式(14)において、Lは、ハロゲン原子を示し、R
5 は、炭素原子数1乃至24の飽和若しくは不飽和炭化
水素基を示し、Mは、水素原子、アルカリ金属原子又は
アルカリ土類金属原子を示す。]で表されるハロゲン化
脂肪酸塩で両性化することを特徴とする重合体の製造方
法。 - 【請求項7】 請求項1記載の重合体を製造するための
方法であって、下記式(12) 【化9】 で表されるポリこはく酸イミドと、下記式(15) 【化10】 [式(15)において、R1 は、水素原子又は炭素原子
数1乃至6の低級炭化水素基を示し、R2 及びR5 は、
それぞれ独立して、炭素原子数1乃至24の飽和若しく
は不飽和炭化水素基を示し、R3 及びR4 は、それぞれ
独立して、水素原子又は炭素原子数1乃至24の飽和若
しくは不飽和炭化水素基を示し、またR3とR4 が結合
して窒素原子を含む六員環を形成してもよい。]で表さ
れる両性イオンを有するアミン類及びその塩からなる群
から選択された少なくとも1種類とを反応させることを
特徴とする重合体の製造方法。 - 【請求項8】 前記式(12)で表されるポリこはく酸
イミドと、下記式(16) 【化11】 [式(16)において、R6 及びR7 は、それぞれ独立
して、水素原子又は炭素原子数1乃至18の飽和若しく
は不飽和炭化水素基を示し、またR6 及びR7 が結合し
て窒素原子を含む六員環を形成してもよい。]で表され
るアミン類及びその塩からなる群から選択された少なく
とも1種類と、前記式(13)で表されるアミン類及び
その塩からなる群から選択された少なくとも1種類とを
反応させ、さらに、前記式(14)で表されるハロゲン
化脂肪酸塩で両性化することを特徴とする請求項6記載
の重合体の製造方法。 - 【請求項9】 前記式(12)で表されるポリこはく酸
イミドと、前記式(16)で表されるアミン類及びその
塩からなる群から選択された少なくとも1種類と、前記
式(13)で表されるアミン類及びその塩からなる群か
ら選択された少なくとも1種類とを反応させ、さらに、
前記式(14)で表されるハロゲン化脂肪酸塩と、ハロ
ゲン化アルキルと、下記式(17) 【化12】 [式(17)において、R8 及びR9 は、それぞれ独立
して、炭素原子数1乃至24の飽和若しくは不飽和炭化
水素基を示す。]で表される少なくとも1種類のハロゲ
ン化エステルとを用いて、両性化及びカチオン化する請
求項8記載の重合体の製造方法。 - 【請求項10】 請求項1記載の重合体を、含有してな
る毛髪処理剤組成物。 - 【請求項11】 請求項1記載の重合体を、含有してな
る香粧品組成物。 - 【請求項12】 成分(A)として、請求項1記載の重
合体0.1〜20重量%、 成分(B)として、ゲル形成基剤0.1〜10重量%、
並びに、 成分(C)として、水及び/又は炭素原子数1乃至6の
低級アルコールを主体とする溶媒70〜99.8重量
%、を含有してなるゲル状整髪剤組成物。 - 【請求項13】 成分(A)として、請求項1記載の重
合体0.1〜20重量%、 成分(B)として、溶剤10〜99.8重量%、及び、 成分(C)として、噴射剤10〜75重量%、を含有し
てなる整髪用スプレー組成物。 - 【請求項14】 成分(A)として、請求項1記載の重
合体0.1〜20重量%、及び、 成分(B)として、溶剤80〜99.9重量%を含有し
てなる整髪用樹脂組成物。 - 【請求項15】 成分(A)として、請求項1記載の重
合体0.1〜20重量%、 成分(B)として、顔料0.1〜10重量%、並びに、 成分(C)として、水及び/又は炭素原子数1乃至6の
低級アルコールを主体とする溶媒70〜99.8重量
%、を含有してなる染毛剤組成物。
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