JPH10253122A - 乾燥装置 - Google Patents
乾燥装置Info
- Publication number
- JPH10253122A JPH10253122A JP7906297A JP7906297A JPH10253122A JP H10253122 A JPH10253122 A JP H10253122A JP 7906297 A JP7906297 A JP 7906297A JP 7906297 A JP7906297 A JP 7906297A JP H10253122 A JPH10253122 A JP H10253122A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- blower
- air
- heater
- pressure difference
- ventilation
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Central Heating Systems (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 暖房時にトイレ室からの悪臭を含んだ空気が
流入したり、外気が侵入したりするのを防止することが
可能な乾燥装置を提供する。 【解決手段】 換気用ファンモータ39の回転数は、通
常の換気時よりもかなり低速に設定される。つまり、モ
ータ39の回転数は、その駆動による微量な空気流によ
り、送風機5側の領域において送風機3側の領域におけ
る圧力低下に見合った圧力低下が生じ、その結果双方の
領域間の圧力差が略0になるような大きさに設定され
る。この微量な空気流は、送風機3側には流入せず、送
風機5から屋外に排気される。このため、副室吸気口7
を通じてトイレ室から送風機5に流入する空気流は、換
気用吸込口17を逆流して送風機3側に侵入することな
く、屋外に流出する。送風機5によって排出される空気
は、トイレ室からの空気流だけであり、浴室内の空気は
排出されないから、暖房効率の低下は生じにくい。
流入したり、外気が侵入したりするのを防止することが
可能な乾燥装置を提供する。 【解決手段】 換気用ファンモータ39の回転数は、通
常の換気時よりもかなり低速に設定される。つまり、モ
ータ39の回転数は、その駆動による微量な空気流によ
り、送風機5側の領域において送風機3側の領域におけ
る圧力低下に見合った圧力低下が生じ、その結果双方の
領域間の圧力差が略0になるような大きさに設定され
る。この微量な空気流は、送風機3側には流入せず、送
風機5から屋外に排気される。このため、副室吸気口7
を通じてトイレ室から送風機5に流入する空気流は、換
気用吸込口17を逆流して送風機3側に侵入することな
く、屋外に流出する。送風機5によって排出される空気
は、トイレ室からの空気流だけであり、浴室内の空気は
排出されないから、暖房効率の低下は生じにくい。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は一般に乾燥装置に関
わり、特に、浴室内に干される衣類等の乾燥に好適な乾
燥装置の改良に関するものである。
わり、特に、浴室内に干される衣類等の乾燥に好適な乾
燥装置の改良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、浴室天面に吊るした衣類等を乾燥
させる乾燥装置において、循環用送風機と、換気用送風
機とを装置本体に一体的に組込んだ構成の装置が知られ
ている。循環用送風機は、浴室内の空気を装置本体のグ
リル部を通して吸込んで加熱器で加熱し温風として浴室
内に吹出す。一方、換気用送風機は、浴室内の空気を上
記グリル部を通して吸込んで外部に排気することで浴室
内の換気を行う。
させる乾燥装置において、循環用送風機と、換気用送風
機とを装置本体に一体的に組込んだ構成の装置が知られ
ている。循環用送風機は、浴室内の空気を装置本体のグ
リル部を通して吸込んで加熱器で加熱し温風として浴室
内に吹出す。一方、換気用送風機は、浴室内の空気を上
記グリル部を通して吸込んで外部に排気することで浴室
内の換気を行う。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記構成の
乾燥装置において、浴室内に温風を供給するために循環
用送風機のみを駆動すると、循環用送風機内の圧力が低
下し、それによって浴室内の空気が上記グリル部を通し
て循環用送風機内に吸込まれるが、この吸込みに伴いグ
リル部において圧力損失が生じる。
乾燥装置において、浴室内に温風を供給するために循環
用送風機のみを駆動すると、循環用送風機内の圧力が低
下し、それによって浴室内の空気が上記グリル部を通し
て循環用送風機内に吸込まれるが、この吸込みに伴いグ
リル部において圧力損失が生じる。
【0004】そのため、換気用送風機に接続する副室吸
気口がダクトを通してトイレ室に連通したトイレ室内の
換気をも行える構成の乾燥装置にあっては、上記圧力損
失に起因してトイレ室内の空気も換気用送風機を通して
循環用送風機内に吸込まれることとなる。よって、トイ
レ室内の悪臭を含んだ空気も、循環用送風機で加熱され
温風として浴室内に吹出されるという問題が生じる。
気口がダクトを通してトイレ室に連通したトイレ室内の
換気をも行える構成の乾燥装置にあっては、上記圧力損
失に起因してトイレ室内の空気も換気用送風機を通して
循環用送風機内に吸込まれることとなる。よって、トイ
レ室内の悪臭を含んだ空気も、循環用送風機で加熱され
温風として浴室内に吹出されるという問題が生じる。
【0005】一方、上記副室吸気口がトイレ室に連通し
ていない構成の乾燥装置にあっては、上記圧力損失に起
因して換気用送風機の排気口から冷たい外気が循環用送
風機内に吸込まれることとなるので、暖房効率が低下す
るという問題が生じる。排気口の出口付近には、外気の
換気用送風機内への吹込みや小動物等の侵入を規制する
ためにシャッタ(=ダンパ)が取付けられているが、こ
のシャッタでは、構造的に上記圧力損失に起因する外気
の吸入を防止することができないからである。
ていない構成の乾燥装置にあっては、上記圧力損失に起
因して換気用送風機の排気口から冷たい外気が循環用送
風機内に吸込まれることとなるので、暖房効率が低下す
るという問題が生じる。排気口の出口付近には、外気の
換気用送風機内への吹込みや小動物等の侵入を規制する
ためにシャッタ(=ダンパ)が取付けられているが、こ
のシャッタでは、構造的に上記圧力損失に起因する外気
の吸入を防止することができないからである。
【0006】従って本発明の目的は、暖房時にトイレ室
からの悪臭を含んだ空気が流入したり、外気が侵入した
りするのを防止することが可能な乾燥装置を提供するこ
とにある。
からの悪臭を含んだ空気が流入したり、外気が侵入した
りするのを防止することが可能な乾燥装置を提供するこ
とにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明に従う乾燥装置
は、室内に温風を供給するための第1の送風機と、室内
の空気を換気するための第2の送風機とを備えるもの
で、第1の送風機を駆動中に、第2の送風機から第1の
送風機への空気流の逆流を防止する逆流防止手段を有す
る。
は、室内に温風を供給するための第1の送風機と、室内
の空気を換気するための第2の送風機とを備えるもの
で、第1の送風機を駆動中に、第2の送風機から第1の
送風機への空気流の逆流を防止する逆流防止手段を有す
る。
【0008】上記構成によれば、逆流防止手段が、第1
の送風機を駆動中に第2の送風機から第1の送風機への
空気流の逆流を防止するので、第1の送風機から室内に
温風が供給されているとき、例えばトイレ室からの悪臭
を含んだ空気が流入したり、外気が侵入したりすること
がない。
の送風機を駆動中に第2の送風機から第1の送風機への
空気流の逆流を防止するので、第1の送風機から室内に
温風が供給されているとき、例えばトイレ室からの悪臭
を含んだ空気が流入したり、外気が侵入したりすること
がない。
【0009】本発明の好適な実施形態では、逆流防止手
段として、第1の送風機を駆動することによって生じる
第1、第2の送風機間の圧力差を解消する圧力差解消手
段が採用される。この圧力差解消手段は、例えば、第1
の送風機の駆動中に第1、第2の送風機間に生じる圧力
差や、温度差や、空気流の方向を検知して、圧力差が解
消するよう第2の送風機による換気量を設定する。
段として、第1の送風機を駆動することによって生じる
第1、第2の送風機間の圧力差を解消する圧力差解消手
段が採用される。この圧力差解消手段は、例えば、第1
の送風機の駆動中に第1、第2の送風機間に生じる圧力
差や、温度差や、空気流の方向を検知して、圧力差が解
消するよう第2の送風機による換気量を設定する。
【0010】上述した実施形態の変形例としては、逆流
防止手段として、第2の送風機から第1の送風機への空
気流の逆流を阻止するための開閉部材が用いられる。こ
の構成によれば、第2の送風機による換気量を設定して
第2の送風機を駆動しなくても、第2の送風機からの空
気流の逆流を確実に阻止することができる。
防止手段として、第2の送風機から第1の送風機への空
気流の逆流を阻止するための開閉部材が用いられる。こ
の構成によれば、第2の送風機による換気量を設定して
第2の送風機を駆動しなくても、第2の送風機からの空
気流の逆流を確実に阻止することができる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を、図
面により詳細に説明する。
面により詳細に説明する。
【0012】図1は、本発明の一実施形態に係る乾燥装
置が設置された浴室天面の一部を示す図である。
置が設置された浴室天面の一部を示す図である。
【0013】図1において、浴室天面1の裏面側には、
浴室内に温風や涼風を供給するための循環用送風機と、
浴室内の空気を換気するための換気用送風機とを、一体
的に組込んだ構成の乾燥装置が設置される(循環用送風
機と換気用送風機については、図2おいて夫々符号3、
5で示す)。
浴室内に温風や涼風を供給するための循環用送風機と、
浴室内の空気を換気するための換気用送風機とを、一体
的に組込んだ構成の乾燥装置が設置される(循環用送風
機と換気用送風機については、図2おいて夫々符号3、
5で示す)。
【0014】上述した乾燥装置本体には、換気用送風機
に接続された副室吸気口7が取付けられている。副室吸
気口7には、トイレ室(図示しない)に連通する排気用
ダクト(図示しない)が取付けられる。一方、浴室天面
1には、浴室内へ温風を吹出すための吹出口9と、吹出
口9に隣接して大きな矩形状のグリル部11とが形成さ
れている。吹出口9は、循環用送風機に連通する。グリ
ル部11は、浴室内の塵埃が空気と共に侵入するのを防
止するために防塵用フィルタ13で覆われており、循環
用送風機に連通する循環用吸込口15、及び換気用送風
機5に連通する換気用吸込口17が夫々連通している。
に接続された副室吸気口7が取付けられている。副室吸
気口7には、トイレ室(図示しない)に連通する排気用
ダクト(図示しない)が取付けられる。一方、浴室天面
1には、浴室内へ温風を吹出すための吹出口9と、吹出
口9に隣接して大きな矩形状のグリル部11とが形成さ
れている。吹出口9は、循環用送風機に連通する。グリ
ル部11は、浴室内の塵埃が空気と共に侵入するのを防
止するために防塵用フィルタ13で覆われており、循環
用送風機に連通する循環用吸込口15、及び換気用送風
機5に連通する換気用吸込口17が夫々連通している。
【0015】図2は、本発明の一実施形態に係る乾燥装
置の全体構成を示す正面から見た断面図、図3は、図2
に示した装置の側面から見た断面図である。
置の全体構成を示す正面から見た断面図、図3は、図2
に示した装置の側面から見た断面図である。
【0016】上記装置は、図示のように、循環用送風機
3と換気用送風機5とが装置本体19内に一体的に組込
まれて構成されるもので、循環用送風機3と換気用送風
機5とは、装置本体19内の略中央部を上下方向に仕切
る仕切板21によって隔てられている。仕切板21は、
図2の表面方向から見た形状がL字状をを呈するように
構成されており、その底面部に上述した換気用吸込口1
7が形成されている。
3と換気用送風機5とが装置本体19内に一体的に組込
まれて構成されるもので、循環用送風機3と換気用送風
機5とは、装置本体19内の略中央部を上下方向に仕切
る仕切板21によって隔てられている。仕切板21は、
図2の表面方向から見た形状がL字状をを呈するように
構成されており、その底面部に上述した換気用吸込口1
7が形成されている。
【0017】装置本体19の底部は、図1で示した浴室
天面1の裏面側に取付固定されるもので、上述した吹出
口9と、防塵フィルタ13で覆われたグリル部11とを
有する。
天面1の裏面側に取付固定されるもので、上述した吹出
口9と、防塵フィルタ13で覆われたグリル部11とを
有する。
【0018】循環用送風機3は、図2に示すように、仕
切板21によって仕切られた装置本体19内の左側領域
に設けられており、循環用ファンケース(ファンケー
ス)23と、循環用ファン25と、循環用ファンモータ
(ファンモータ)27と、加熱器29とを備える。ファ
ンケース23は、装置本体19の左端面に沿って仕切板
21に対向した状態で設けられており、仕切板21との
間に形成される循環用吸込口15に連通する開口31
と、吹出口9に連通する開口33とを有する。開口31
には循環用ファン25が、また、開口33には加熱器2
9が、夫々臨んでいる。なお、循環用ファン25は、装
置本体19の左端面外周側に取付固定されたファンモー
タ27の出力軸と同軸の回転軸により回転自在に軸支さ
れている。また、加熱器29は、消費電力が約780W
の第1ヒータと、消費電力が約390Wの第2ヒータ
(いずれも図示しない)とを備える。
切板21によって仕切られた装置本体19内の左側領域
に設けられており、循環用ファンケース(ファンケー
ス)23と、循環用ファン25と、循環用ファンモータ
(ファンモータ)27と、加熱器29とを備える。ファ
ンケース23は、装置本体19の左端面に沿って仕切板
21に対向した状態で設けられており、仕切板21との
間に形成される循環用吸込口15に連通する開口31
と、吹出口9に連通する開口33とを有する。開口31
には循環用ファン25が、また、開口33には加熱器2
9が、夫々臨んでいる。なお、循環用ファン25は、装
置本体19の左端面外周側に取付固定されたファンモー
タ27の出力軸と同軸の回転軸により回転自在に軸支さ
れている。また、加熱器29は、消費電力が約780W
の第1ヒータと、消費電力が約390Wの第2ヒータ
(いずれも図示しない)とを備える。
【0019】換気用送風機5は、図2に示すように、仕
切板21によって仕切られた装置本体19内の右側領域
に設けられており、換気用ファンケース(ファンケー
ス)35と、換気用ファン37と、換気用ファンモータ
(ファンモータ)39とを備える。ファンケース35
は、装置本体19の右端面に沿って仕切板21に対向し
た状態で設けられており、図2の裏面側の部位には、図
3に示す態様で装置本体19に取付けられた副室吸気口
7が開口している。また、ファンケース35は、上述し
た換気用吸込口17に連通する開口41と、図3に示す
態様で屋外に開放している排気ダクト45に連通する開
口43とを有する。開口41には、換気用ファン37が
臨んでいる。なお、換気用ファン37は、装置本体19
の右端面外周側に取付固定されたファンモータ39の出
力軸と同軸の回転軸により回転自在に軸支されている。
本実施形態では、送風機5側から換気用吸込口17を通
って送風機3側に侵入しようとする空気流を検知するた
めの圧力センサ47が、図2に示すように、循環用吸込
口15と換気用吸込口17との間に設けられている。
切板21によって仕切られた装置本体19内の右側領域
に設けられており、換気用ファンケース(ファンケー
ス)35と、換気用ファン37と、換気用ファンモータ
(ファンモータ)39とを備える。ファンケース35
は、装置本体19の右端面に沿って仕切板21に対向し
た状態で設けられており、図2の裏面側の部位には、図
3に示す態様で装置本体19に取付けられた副室吸気口
7が開口している。また、ファンケース35は、上述し
た換気用吸込口17に連通する開口41と、図3に示す
態様で屋外に開放している排気ダクト45に連通する開
口43とを有する。開口41には、換気用ファン37が
臨んでいる。なお、換気用ファン37は、装置本体19
の右端面外周側に取付固定されたファンモータ39の出
力軸と同軸の回転軸により回転自在に軸支されている。
本実施形態では、送風機5側から換気用吸込口17を通
って送風機3側に侵入しようとする空気流を検知するた
めの圧力センサ47が、図2に示すように、循環用吸込
口15と換気用吸込口17との間に設けられている。
【0020】循環用送風機3、及び換気用送風機5の起
動/停止は、例えば複数個の操作釦(図示しない)を備
えたリモコン(図示しない)からの指令情報により、マ
イクロコンピュータやタイマを備えたコントローラ(図
示しない)が送風機3、5の各部(ファンモータ27、
39、加熱器29)を制御することによって行う。な
お、リモコンは、浴室内、或いは浴室以外の室内の適宜
箇所に取付けられる。コントローラは、装置本体19に
基板と共に内蔵されている。コントローラは、圧力セン
サ47からの出力信号に基づいて、ファンモータ27、
39、及び加熱器29等を制御する。
動/停止は、例えば複数個の操作釦(図示しない)を備
えたリモコン(図示しない)からの指令情報により、マ
イクロコンピュータやタイマを備えたコントローラ(図
示しない)が送風機3、5の各部(ファンモータ27、
39、加熱器29)を制御することによって行う。な
お、リモコンは、浴室内、或いは浴室以外の室内の適宜
箇所に取付けられる。コントローラは、装置本体19に
基板と共に内蔵されている。コントローラは、圧力セン
サ47からの出力信号に基づいて、ファンモータ27、
39、及び加熱器29等を制御する。
【0021】本実施形態では、浴室内を暖房するとき
に、トイレ室(図示しない)内の空気が換気用送風機5
を通して循環用送風機3内に吸込まれ浴室内に温風とし
て吹出されるのを防止するために、コントローラは以下
に説明する態様で乾燥装置各部を制御することとした。
に、トイレ室(図示しない)内の空気が換気用送風機5
を通して循環用送風機3内に吸込まれ浴室内に温風とし
て吹出されるのを防止するために、コントローラは以下
に説明する態様で乾燥装置各部を制御することとした。
【0022】図4は、本発明の一実施形態に係る乾燥装
置各部の制御態様を示すタイミングチャートである。
置各部の制御態様を示すタイミングチャートである。
【0023】図4において、時刻t1でリモコン(図示
しない)からコントローラ(図示しない)に対し、循環
用送風機3の運転指令が与えられると、コントローラ
は、直ちにファンモータ27、39、及び加熱器29に
対して夫々駆動指令信号を出力する。その際、ファンモ
ータ27に対しては、通常の暖房運転時の速度で回転す
るよう回転数を設定し、また、ファンモータ39に対し
ては、上述した圧力センサ47からの出力信号に基づ
き、通常の換気時よりもかなり低速で回転するよう回転
数を設定する。更に、加熱器29に対しては、第1ヒー
タは直ちに起動するよう、第2ヒータは第1ヒータが起
動してから7秒経過後に起動するよう、起動時間を設定
する。
しない)からコントローラ(図示しない)に対し、循環
用送風機3の運転指令が与えられると、コントローラ
は、直ちにファンモータ27、39、及び加熱器29に
対して夫々駆動指令信号を出力する。その際、ファンモ
ータ27に対しては、通常の暖房運転時の速度で回転す
るよう回転数を設定し、また、ファンモータ39に対し
ては、上述した圧力センサ47からの出力信号に基づ
き、通常の換気時よりもかなり低速で回転するよう回転
数を設定する。更に、加熱器29に対しては、第1ヒー
タは直ちに起動するよう、第2ヒータは第1ヒータが起
動してから7秒経過後に起動するよう、起動時間を設定
する。
【0024】ここで、モータ39の回転数は、通常の換
気時よりもかなり低速に設定される。つまり、モータ3
9の回転数は、その駆動による微量な空気流により、送
風機5側の領域(仕切板21より右側の領域)において
送風機3側の領域(仕切板21より左側の領域)におけ
る圧力低下に見合った圧力低下が生じ、その結果双方の
領域間の圧力差が略0になるような大きさに設定され
る。この微量な空気流は、双方の領域間の圧力差が略0
であるために送風機3側には流入せず、送風機5から排
気ダクト45を通して屋外に排気される。よって、トイ
レ室内の空気は送風機3側に流入することなく、屋外に
排気されることとなる。また、第1ヒータの起動時間と
第2ヒータの起動時間をずらした理由は、加熱器29へ
の突入電流を小さくするためである。
気時よりもかなり低速に設定される。つまり、モータ3
9の回転数は、その駆動による微量な空気流により、送
風機5側の領域(仕切板21より右側の領域)において
送風機3側の領域(仕切板21より左側の領域)におけ
る圧力低下に見合った圧力低下が生じ、その結果双方の
領域間の圧力差が略0になるような大きさに設定され
る。この微量な空気流は、双方の領域間の圧力差が略0
であるために送風機3側には流入せず、送風機5から排
気ダクト45を通して屋外に排気される。よって、トイ
レ室内の空気は送風機3側に流入することなく、屋外に
排気されることとなる。また、第1ヒータの起動時間と
第2ヒータの起動時間をずらした理由は、加熱器29へ
の突入電流を小さくするためである。
【0025】次に、これらの駆動指令信号が出力された
時刻t1から3秒経過後の時刻t2で、ファンモータ2
7、39、及び第1ヒータは夫々駆動を開始する。そし
て、更に時刻t2から7秒経過後の時刻t3で、第2ヒー
タも駆動を開始する。このようにして送風機3、5が駆
動中に、時刻t4でコントローラに内蔵されているタイ
マ(図示しない)が送風機3、5の駆動を停止させるた
めの限時動作をするか、或いはリモコンから停止指令情
報が与えられると、コントローラは送風機3、5の駆動
を停止させる。
時刻t1から3秒経過後の時刻t2で、ファンモータ2
7、39、及び第1ヒータは夫々駆動を開始する。そし
て、更に時刻t2から7秒経過後の時刻t3で、第2ヒー
タも駆動を開始する。このようにして送風機3、5が駆
動中に、時刻t4でコントローラに内蔵されているタイ
マ(図示しない)が送風機3、5の駆動を停止させるた
めの限時動作をするか、或いはリモコンから停止指令情
報が与えられると、コントローラは送風機3、5の駆動
を停止させる。
【0026】図5は、本発明の一実施形態に係る乾燥装
置において生じる空気流れを示し、図6は、従来の乾燥
装置において生じる空気流れを示す。
置において生じる空気流れを示し、図6は、従来の乾燥
装置において生じる空気流れを示す。
【0027】本実施形態では、上述したような制御を行
うことによって、送風機3側の領域(仕切板21より左
側の領域)と、送風機5側の領域(仕切板21より右側
の領域)との間の圧力差は略0になる。そのため、副室
吸気口7等を通じてトイレ室(図示しない)から送風機
5内に流入する空気流は、図5に示すように、仕切板2
1に設けられた換気用吸込口17を逆流して送風機3側
に侵入することなく、排気ダクト45を通って屋外に流
出する。よって、悪臭を含んだトイレ室内の空気が温風
として浴室内に吹出されるという問題を生じない。ま
た、送風機5によって排出される空気は、副室吸気口7
を通じてトイレ室(図示しない)から流入する空気流だ
けであり、浴室内の空気は排出されないから、暖房効率
の低下は生じにくい。
うことによって、送風機3側の領域(仕切板21より左
側の領域)と、送風機5側の領域(仕切板21より右側
の領域)との間の圧力差は略0になる。そのため、副室
吸気口7等を通じてトイレ室(図示しない)から送風機
5内に流入する空気流は、図5に示すように、仕切板2
1に設けられた換気用吸込口17を逆流して送風機3側
に侵入することなく、排気ダクト45を通って屋外に流
出する。よって、悪臭を含んだトイレ室内の空気が温風
として浴室内に吹出されるという問題を生じない。ま
た、送風機5によって排出される空気は、副室吸気口7
を通じてトイレ室(図示しない)から流入する空気流だ
けであり、浴室内の空気は排出されないから、暖房効率
の低下は生じにくい。
【0028】これに対して従来の乾燥装置では、循環用
送風機103のみを駆動するために、グリル部111に
おける圧力損失等に起因して送風機103側の圧力が換
気用送風機105側の圧力より低下する。そのため、送
風機103の駆動により、副室吸気口107を通じてト
イレ室(図示しない)から送風機105内に流入する空
気流が、図6に示すように、仕切板121に設けられた
換気用吸込口117を逆流して送風機103側に侵入す
る。よって、悪臭を含んだトイレ室内の空気が温風とし
て浴室内に吹出されるという問題を生じていたのであ
る。
送風機103のみを駆動するために、グリル部111に
おける圧力損失等に起因して送風機103側の圧力が換
気用送風機105側の圧力より低下する。そのため、送
風機103の駆動により、副室吸気口107を通じてト
イレ室(図示しない)から送風機105内に流入する空
気流が、図6に示すように、仕切板121に設けられた
換気用吸込口117を逆流して送風機103側に侵入す
る。よって、悪臭を含んだトイレ室内の空気が温風とし
て浴室内に吹出されるという問題を生じていたのであ
る。
【0029】上述した内容は、あくまで本発明の一実施
形態に関するものであって、本発明が上記内容のみに限
定されることを意味するものでないのは勿論である。例
えば、上述した制御態様を、トイレ室(図示しない)に
連通するダクト(図示しない)を副室吸気口7に接続し
てない構成の乾燥装置に適用した場合にも、排気ダクト
45からの外気の流入を阻止することができ、暖房効率
の低下を防止することができる。また、本実施形態で
は、送風機5側から換気用吸込口17を通って送風機3
側に侵入しようとする空気流の検知を、圧力センサ47
によって行うこととしたが、圧力センサ47に代えて空
気流センサや温度センサを用いることとしても差支えな
い。また、上記実施形態に係る装置では、第1ヒータの
起動時間と第2ヒータの起動時間をずらすこととした
が、第1ヒータと第2ヒータを同時に起動することとし
ても差支えない。
形態に関するものであって、本発明が上記内容のみに限
定されることを意味するものでないのは勿論である。例
えば、上述した制御態様を、トイレ室(図示しない)に
連通するダクト(図示しない)を副室吸気口7に接続し
てない構成の乾燥装置に適用した場合にも、排気ダクト
45からの外気の流入を阻止することができ、暖房効率
の低下を防止することができる。また、本実施形態で
は、送風機5側から換気用吸込口17を通って送風機3
側に侵入しようとする空気流の検知を、圧力センサ47
によって行うこととしたが、圧力センサ47に代えて空
気流センサや温度センサを用いることとしても差支えな
い。また、上記実施形態に係る装置では、第1ヒータの
起動時間と第2ヒータの起動時間をずらすこととした
が、第1ヒータと第2ヒータを同時に起動することとし
ても差支えない。
【0030】図7は、上述した実施形態の変形例に係る
ダンパ機構を示す斜視図である。
ダンパ機構を示す斜視図である。
【0031】このダンパ機構は、換気用吸込口17に設
けられるもので、吸込口17に2本の回転軸53、55
を並設し、各回転軸53、55に、2個のダンパ部材4
9、51を、吸込口17を開/閉するために夫々回転自
在に取付けている。各ダンパ部材49、51は、換気運
転時に風圧により吸込口17を開き、換気運転以外の運
転モードでは、その自重により吸気口17を閉じるよう
に構成されている。なお、各ダンパ部材49、51は、
コントローラの制御下で開/閉動作し、暖房運転以外の
運転モードでは吸込口17を開いており、運転モードが
暖房運転に設定されると、コントローラにより暖房運転
の開始に同期して吸込口17を閉じるべく駆動するよう
にしてもよい。
けられるもので、吸込口17に2本の回転軸53、55
を並設し、各回転軸53、55に、2個のダンパ部材4
9、51を、吸込口17を開/閉するために夫々回転自
在に取付けている。各ダンパ部材49、51は、換気運
転時に風圧により吸込口17を開き、換気運転以外の運
転モードでは、その自重により吸気口17を閉じるよう
に構成されている。なお、各ダンパ部材49、51は、
コントローラの制御下で開/閉動作し、暖房運転以外の
運転モードでは吸込口17を開いており、運転モードが
暖房運転に設定されると、コントローラにより暖房運転
の開始に同期して吸込口17を閉じるべく駆動するよう
にしてもよい。
【0032】上記構成のダンパ機構を、換気用吸込口1
7に設ければ、ファンモータ27と共にファンモータ3
9を駆動しなくても、副室吸気口7を通じてトイレ室
(図示しない)から流入する空気流が逆流して送風機3
側に侵入するのを阻止することができる。
7に設ければ、ファンモータ27と共にファンモータ3
9を駆動しなくても、副室吸気口7を通じてトイレ室
(図示しない)から流入する空気流が逆流して送風機3
側に侵入するのを阻止することができる。
【0033】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
暖房時にトイレ室からの悪臭を含んだ空気が流入した
り、外気が侵入したりするのを防止することが可能な乾
燥装置を提供することができる。
暖房時にトイレ室からの悪臭を含んだ空気が流入した
り、外気が侵入したりするのを防止することが可能な乾
燥装置を提供することができる。
【図1】本発明の一実施形態に係る乾燥装置を設置した
浴室天面の一部を示す図。
浴室天面の一部を示す図。
【図2】一実施形態に係る乾燥装置の全体構成を示す正
面から見た断面図。
面から見た断面図。
【図3】図2に示した装置の右側面から見た断面図。
【図4】一実施形態に係る乾燥装置各部の制御態様を示
すタイミングチャート。
すタイミングチャート。
【図5】従来の乾燥装置において生じる空気流れを示す
図。
図。
【図6】一実施形態に係る乾燥装置において生じる空気
流れを示す図。
流れを示す図。
【図7】一実施形態の変形例に係るダンパ機構を示す斜
視図。
視図。
1 浴室天面 3 循環用送風機 5 換気用送風機 7 副室吸気口 9 吹出口 11 グリル部 13 防塵用フィルタ 15 循環用吸込口 17 換気用吸込口 19 装置本体 21 仕切板 23 循環用ファンケース 25 循環用ファン 27 循環用ファンモータ 29 加熱器 31、33、41、43 開口 35 換気用ファンケース 37 換気用ファン 39 換気用ファンモータ 45 排気ダクト 47 圧力センサ 49、51 ダンパ部材 53、55 回転軸
Claims (6)
- 【請求項1】 室内に温風を供給するための第1の送風
機と、室内の空気を換気するための第2の送風機とを備
える乾燥装置において、 前記第1の送風機を駆動中に、前記第2の送風機から前
記第1の送風機への空気流の逆流を防止する逆流防止手
段を有することを特徴とする乾燥装置。 - 【請求項2】 請求項1記載の乾燥装置において、 前記逆流防止手段が、前記第1の送風機を駆動すること
によって生じる前記第1、第2の送風機間の圧力差を解
消する圧力差解消手段であることを特徴とする乾燥装
置。 - 【請求項3】 請求項2記載の乾燥装置において、 前記圧力差解消手段が、前記第1の送風機の駆動中に前
記第1、第2の送風機間に生じる圧力差を検知して、前
記圧力差が解消するよう前記第2の送風機による換気量
を設定することを特徴とする乾燥装置。 - 【請求項4】 請求項2記載の乾燥装置において、 前記圧力差解消手段が、前記第1の送風機の駆動中に前
記第1、第2の送風機間に生じる温度差を検知して、前
記圧力差が解消するよう前記第2の送風機による換気量
を設定することを特徴とする乾燥装置。 - 【請求項5】 請求項2記載の乾燥装置において、 前記圧力差解消手段が、前記第1の送風機の駆動中に前
記第1、第2の送風機間に生じる空気流の方向を検知し
て、前記圧力差が解消するよう前記第2の送風機による
換気量を設定することを特徴とする乾燥装置。 - 【請求項6】 請求項1記載の乾燥装置において、 前記逆流防止手段が、前記第2の送風機から前記第1の
送風機への空気流の逆流を阻止するための開閉部材であ
ることを特徴とする乾燥装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7906297A JPH10253122A (ja) | 1997-03-12 | 1997-03-12 | 乾燥装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7906297A JPH10253122A (ja) | 1997-03-12 | 1997-03-12 | 乾燥装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10253122A true JPH10253122A (ja) | 1998-09-25 |
Family
ID=13679413
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7906297A Pending JPH10253122A (ja) | 1997-03-12 | 1997-03-12 | 乾燥装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH10253122A (ja) |
-
1997
- 1997-03-12 JP JP7906297A patent/JPH10253122A/ja active Pending
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP2004333071A (ja) | 2室暖房システム | |
JP2005164113A (ja) | 換気装置 | |
JPH10253122A (ja) | 乾燥装置 | |
JP3757366B2 (ja) | 浴室換気乾燥機 | |
JP4258255B2 (ja) | 浴室換気乾燥装置 | |
JPH09126516A (ja) | 浴室換気乾燥機 | |
JP3567863B2 (ja) | 浴室乾燥装置 | |
JP3129996B2 (ja) | 他室暖房機能付き浴室暖房装置 | |
JP3129993B2 (ja) | 他室暖房機能付き浴室暖房装置 | |
JP3015576B2 (ja) | 浴室用空気調和機 | |
JP4026463B2 (ja) | 換気装置 | |
JP2005090905A (ja) | 浴室暖房装置 | |
JP3521175B2 (ja) | 浴室暖房・乾燥システムの運転制御方法、浴室暖房乾燥装置及びそれ用のコントローラ | |
JP4304402B2 (ja) | 浴室換気装置 | |
JP3427097B2 (ja) | サニタリ換気乾燥システム | |
JPH07171299A (ja) | 浴室換気乾燥機 | |
JP2933527B2 (ja) | 浴室暖房乾燥機 | |
JP3730577B2 (ja) | 暖房装置 | |
JP3431217B2 (ja) | 浴室乾燥機 | |
JPH08187397A (ja) | サニタリ換気乾燥システム | |
JP3555127B2 (ja) | 浴室暖房乾燥装置 | |
JPH10253120A (ja) | 乾燥装置 | |
JP3879077B2 (ja) | 複室対応型浴室換気乾燥機 | |
JPH10267349A (ja) | 浴室換気乾燥システム | |
JPH11164998A (ja) | 温風換気式乾燥装置 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20050805 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Effective date: 20050810 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20051202 |