JP3431217B2 - 浴室乾燥機 - Google Patents

浴室乾燥機

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JP3431217B2
JP3431217B2 JP17392993A JP17392993A JP3431217B2 JP 3431217 B2 JP3431217 B2 JP 3431217B2 JP 17392993 A JP17392993 A JP 17392993A JP 17392993 A JP17392993 A JP 17392993A JP 3431217 B2 JP3431217 B2 JP 3431217B2
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伸一 萩原
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  • Control Of Washing Machine And Dryer (AREA)
  • Accessory Of Washing/Drying Machine, Commercial Washing/Drying Machine, Other Washing/Drying Machine (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、浴室乾燥機に関し、更
に詳しくは、浴室の空気を吸い込むとともにその吸い込
み空気を前記浴室に通風する循環用通風手段と、前記浴
室の空気を前記浴室の外に通風する排気用通風手段と、
前記循環用通風手段により前記浴室に通風される通風空
気を加熱する加熱手段と、前記循環用通風手段及び前記
排気用通風手段の作動を制御する制御手段が設けられた
浴室乾燥機に関する。
【0002】
【従来の技術】かかる浴室乾燥機は、浴室に温風を通風
するとともに、浴室の多湿空気を浴室の外に通風して、
例えば、浴室に吊るした衣類等の洗濯物を乾燥させるも
のである。従来では、洗濯物の乾燥過程の経過にかかわ
らず、常時、循環用通風手段及び排気用通風手段の通風
量を夫々所定の一定通風量に制御するように、制御手段
を構成していた。しかも、乾燥作業の所要時間の短縮を
図るべく、前記一定通風量を比較的大きく設定してい
た。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、乾燥過程の
初期では、洗濯物に多量の水分が含まれているので、循
環用通風手段の通風量を大にして多量の温風を洗濯物に
当てるとともに、排気用通風手段の通風量を大にして多
量に発生した水蒸気を浴室の外に排出することにより、
乾燥を効果的に促進することができる。又、乾燥過程の
中期(例えば、洗濯物が25〜30%程度乾燥した状
態)は、洗濯物の表面が乾燥して内部が全く乾燥してい
ない状態である。温風は洗濯物の表面を通過するが内部
を通過しないので、この時期に、循環用通風手段の通風
量を大にして多量の温風を洗濯物に当てても、乾燥を促
進する効果はほとんどない。又、乾燥過程の後期(例え
ば、洗濯物が85〜90%程度乾燥した状態)は、、生
地の厚い洗濯物の内部が乾燥していず最も乾燥しにくい
状態であり、水蒸気はほとんど発生しなくなっている。
従って、この時期に、排気用通風手段の通風量を大にし
て浴室の空気を多量に浴室の外に排出しても、乾燥を促
進する効果はほとんどない。
【0004】従って、上記従来の浴室乾燥機では、洗濯
物の乾燥を促進する効果がない状態においても、不必要
に、循環用通風手段及び排気用通風手段の通風量を大に
制御していることになり、その結果、循環用通風手段及
び排気用通風手段の消費電力が多くなり、ひいては、ラ
ンニングコストが高いという問題があった。
【0005】本発明は、かかる実情に鑑みて成されたも
のであり、その目的は、乾燥作業の所要時間が長くなる
ことを回避し、且つ、ランニングコストの低減を図りな
がら、乾燥が終了した時点で乾燥作業を自動的に停止す
ることが可能となる浴室乾燥機を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明による浴室乾燥機
の第1の特徴構成は、前記浴室の湿度を検出する湿度検
出手段と前記浴室の温度を検出する温度検出手段とが設
けられ、前記制御手段は、運転開始指令が与えられる
と、前記湿度検出手段の検出情報に基づいて、前記検出
湿度が第1設定湿度より高いときは前記排気用通風手段
の通風量を大にし、且つ、前記検出湿度が前記第1設定
湿度以下のときは前記排気用通風手段の通風量を小に
し、且つ、前記検出湿度が前記第1設定湿度よりも低い
第2設定湿度以下になってから、第1設定時間が経過す
ると、前記循環用通風手段及び前記排気用通風手段を停
止させ、前記運転開始指令が与えられた後、前記検出湿
度が前記第2設定湿度以下になってから前記第1設定時
間が経過するまでの間は、前記温度検出手段の検出温度
に基づいて、前記検出温度が設定温度よりも低いときは
前記循環用通風手段の通風量を大に、且つ、前記検出温
度が前記設定温度以上のときは前記循環用通風手段の通
風量を小に制御するように構成されている点にある。
【0007】第2の特徴構成は、前記制御手段は、前記
運転開始指令が与えられてから第2設定時間が経過する
までは前記循環用通風手段の通風量を前記大に維持する
ように構成され、前記第2設定時間として、乾燥過程が
開始されてから、乾燥対象の洗濯物に多量の水分が含ま
れている状態である乾燥過程の初期が終了するまでの時
間が設定されている点にある。
【0008】
【0009】
【作用】第1の特徴構成による作用は以下の通りであ
る。制御手段は、運転開始指令が与えられると、湿度検
出手段の検出情報に基づいて、その検出湿度が第1設定
湿度より高いときは排気用通風手段の通風量を大にし、
且つ、検出湿度が第1設定湿度以下のときは排気用通風
手段の通風量を小にし、且つ、検出湿度が第1設定湿度
よりも低い第2設定湿度以下になってから、第1設定時
間が経過すると、循環用通風手段及び排気用通風手段を
停止させ、運転開始指令が与えられた後、検出湿度が第
2設定湿度以下になってから第1設定時間が経過するま
での間は、温度検出手段の検出温度に基づいて、その検
出温度が設定温度よりも低いときは循環用通風手段の通
風量を大に、且つ、検出温度が設定温度以上のときは循
環用通風手段の通風量を小に制御する。そして、乾燥過
程が進むほど浴室の湿度は低くなるので、乾燥過程が後
期に達したこと、及び、乾燥過程が終了したことを浴室
の湿度により推定することができるものとなり、前記第
1設定湿度を、乾燥過程が後期に達したときに対応する
浴室の湿度に設定し、前記第2設定湿度を、乾燥過程が
終了したときに対応する浴室の湿度に設定する。又、乾
燥過程が進むほど浴室の温度は上昇するので、乾燥過程
が中期に達したことを浴室の温度により推定することが
できるものとなり、前記設定温度を、乾燥過程が中期に
達したときに対応する浴室の温度に設定する。すると、
排気用通風手段の通風量が、乾燥過程が後期に達してい
ない間は大に制御され、乾燥過程の後期では小に制御さ
れ、且つ、循環用通風手段の通風量が、乾燥過程の初期
では大に制御され、乾燥過程の中期以降は小に制御さ
れ、且つ、検出湿度が乾燥過程の終了に対応する湿度に
なってから第2設定時間が経過すると、循環用通風手段
及び排気用通風手段が停止されるようにすることが可能
となる。つまり、乾燥過程の初期では、排気用通風手段
の大きな通風量により、多量の温風が洗濯物に当てられ
る共に、循環用通風手段の大きな通風量により、多量に
発生した水蒸気が浴室の外に効率よく排出されることに
なり、乾燥が効果的に促進されて、乾燥の所要時間を短
縮することが可能となり、又、乾燥過程の中期では、排
気用通風手段の大きな通風量により、水蒸気が浴室の外
に効率よく排出されることになり、乾燥が効果的に促進
されて、乾燥の所要時間を短縮することが可能となる。
又、循環用通風手段の通風量を大にしても乾燥の促進に
効果のない乾燥過程の中期以降は、循環用通風手段の通
風量を小にし、又、発生する水蒸気が少なくなって、排
気用通風手段の通風量を大にしても乾燥の促進に効果の
ない乾燥過程の後期は、排気用通風手段の通風量を小に
することにより、循環用通風手段及び排気用通風手段の
消費電力を低減することが可能となる。更に、検出湿度
が乾燥過程の終了に対応する湿度になってから第1設定
時間が経過するのを待って、循環用通風手段及び排気用
通風手段を停止させることにより、季節による気温及び
湿度の変化に起因した乾燥状態のバラツキを解消して確
実に乾燥させることを可能としながらも、必要以上に乾
燥のためにエネルギーを消費しないようにするために排
気用通風手段及び循環用通風手段を自動的に停止させる
ことができるものとなる。
【0010】第2の特徴構成による作用は以下の通りで
ある。制御手段は、運転開始指令が与えられてから第2
設定時間が経過するまでは、温度検出手段による検出温
度にかかわらず、循環用通風手段の通風量を前記大に維
持する。そして、前記第2設定時間として、乾燥過程が
開始されてから、乾燥対象の洗濯物に多量の水分が含ま
れている状態である乾燥過程の初期が終了するまでの時
間が設定されている。つまり、乾燥作業の終了直後で浴
室の温度が高いときに、次の乾燥作業が開始された場合
のように、前記第2設定時間が経過するまでの短時間で
浴室の温度が前記第2設定温度以上になる場合でも、前
記第2設定時間が経過するまでは循環用通風手段の通風
量が前記大に維持される。従って、乾燥作業が繰り返し
行われても、乾燥過程の初期で前記第2設定時間が経過
するまでは、多量の温風が洗濯物に当てられるので乾燥
が効果的に促進される。
【0011】
【0012】
【発明の効果】第1の特徴構成によれば、全体として乾
燥作業の所要時間が長くなるのを回避し、且つ、ランニ
ングコストの低減を図りながら、乾燥が終了した時点で
乾燥作業を自動的に停止することが可能となる浴室乾燥
機を提供することができるようになった。更に、第2の
特徴構成によれば、乾燥作業を繰り返し行っても、所望
通りの乾燥ができるようになった。
【0013】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。先ず、図1に基づいて、浴室乾燥機の全体構成に
ついて説明する。図1中の1は、吸気口1a、吹出口1
b及び排気口1cが開口形成されたケーシングである。
吸気口1aには、吸込グリル2を備え付け、吹出口1b
には、可動ルーバー3を備え付け、排気口1cには、排
気ダクト(図示せず)接続用のテーパージョイント4を
接続してある。
【0014】ケーシング1の内部には、浴室の空気を吸
気口1aから吸い込むとともにその吸い込み空気を吹出
口1bから浴室に通風する循環ファン5と、浴室の空気
を浴室の外に通風する排気ファン6と、循環ファン5に
より浴室に通風される通風空気を加熱する熱交換器7と
を設けてある。熱交換器7は、その熱交換部分が筒体8
の内部に位置するように配置してあり、筒体8は、その
下部開口を吹出口1bに臨ませる状態で配置してある。
循環ファン5の吹出口と、排気ファン6の吸込口と、筒
体8の上部開口を、ダクト9にて連通接続してあり、循
環ファン5により吸い込まれた空気の一部を排気ファン
6にて浴室の外に排出し、残部を熱交換器7にて加熱し
て浴室に供給するようにしてある。従って、循環ファン
5は循環用通風手段として機能し、排気ファン6は排気
用通風手段として機能し、熱交換器7は加熱手段として
機能する。
【0015】浴室乾燥機とは別置きの熱源機(図示せ
ず)から温水を熱交換器7に循環供給するように、熱交
換器7に温水循環路10を接続してあり、その温水循環
路10には、熱動弁Vを介装してある。又、循環ファン
5により吸い込まれた浴室の空気の温度を検出する温度
センサStと、前記空気の湿度を検出する湿度センサS
hとを、ケーシング1の内部に配設してある。従って、
温度センサStは浴室の温度を検出する温度検出手段と
して機能し、湿度センサShは浴室の湿度を検出する湿
度検出手段として機能する。
【0016】図1中のRは、運転開始指令、運転停止指
令、乾燥モード、暖房モード及び換気モードのうちから
一つのモードを指令するモード指令等を行うリモートコ
ントローラであり、このリモートコントローラRは、図
示してしないが、使用者が便利に操作できるように、浴
室内部の壁面等に設置する。又、図1中のCは、マイク
ロコンピュータを利用した制御装置であり、この制御装
置Cは、リモートコントローラRからの指令、温度セン
サSt及び湿度センサSh夫々の検出情報に基づいて、
循環ファン5及び排気ファン6夫々の作動制御、及び、
熱動弁Vの開閉制御を実行する。尚、制御装置Cは、ケ
ーシング1の内部に断熱した状態で設けてある。つま
り、この制御装置Cにより、循環用通風手段5及び排気
用通風手段6の作動を制御する制御手段を構成してあ
る。
【0017】図1中の11は、浴室を内部に設けた駆体
の天井部(図示せず)にケーシング1を吊り下げるため
の吊り金具である。尚、ケーシング1を前記駆体の天井
部に吊り下げるに際しては、図示しないが、浴室の天井
部に形成した給排気口に対してケーシング1の吸気口1
a及び吹出口1bを位置合わせしたうえで吊り下げる。
【0018】次に、浴室乾燥機の制御構成について説明
する。先ず、図2ないし図7に示す制御タイムチャート
に基づいて、リモートコントローラRから乾燥モードが
指令された場合の制御装置Cの制御作動を説明する。
尚、図中のT1は循環ファン5の通風量を切り換えるた
めの第1設定温度を示し、この第1設定温度T1は、具
体的には、乾燥過程が中期に達したときに対応する浴室
の温度、例えば40°Cに設定する。図中のT2は熱動
弁Vを閉成状態から開成状態に切り換えるための第2設
定温度を示し、例えば53°Cに設定する。図中のT3
は、熱動弁Vを開成状態から閉成状態に切り換えるため
の第3設定温度を示し、例えば55°Cに設定する。図
中のH1は排気ファン6の通風量を切り換えるための第
1設定湿度を示し、この第1設定湿度H1は、具体的に
は、乾燥過程が後期に達したときに対応する浴室の湿
度、例えば35%RHに設定する。又、図中のH2は乾
燥過程の終了を検知するための第2設定湿度を示し、例
えば20%RHに設定する。又、以下の説明において、
循環ファン5の通風量を大に制御するとは、具体的に
は、循環ファン5を回転駆動する電動モータを高回転数
にて駆動することであり、循環ファン5の通風量を小に
制御するとは、具体的には、前記電動モータを低回転数
にて駆動することである。又、排気ファン6の通風量を
大に制御するとは、具体的には、排気ファン6を回転駆
動する電動モータを高回転数にて駆動することであり、
排気ファン6の通風量を小に制御するとは、具体的に
は、前記電動モータを低回転数にて駆動することであ
る。
【0019】図2に基づいて、通常時の制御作動につい
て説明する。制御装置Cは、運転開始指令が与えられる
と、湿度センサShの検出湿度に基づいて、その検出湿
度が第1設定湿度H1より高いときは排気ファン6の通
風量を大にし、且つ、前記検出湿度が前記第1設定湿度
H1以下のときは排気ファン6の通風量を小にし、且
つ、前記検出湿度が第1設定湿度H1よりも低い第2設
定湿度H2以下になってから、第1設定時間t1が経過
すると、循環ファン5及び排気ファン6を停止させ、前
記運転開始指令が与えられた後、前記検出湿度が第2設
定湿度H2以下になってから第1設定時間t1が経過す
るまでの間は、温度センサStの検出温度に基づいて、
前記検出温度が第1設定温度T1よりも低いときは循環
ファン5の通風量を大に、且つ、前記検出温度が第1設
定温度T1以上のときは循環ファン5の通風量を小に制
御するように構成してある。 つまり、リモートコントロ
ーラRから乾燥モードで運転開始指令が与えられると、
熱動弁Vを開成し、循環ファン5及び排気ファン6夫々
を、通風量大で作動させる。続いて、温度センサStの
検出温度が第1設定温度T1以上になると、循環ファン
5の通風量を小に切り換える。続いて、湿度センサSh
の検出湿度が第1設定湿度H1以下になると、排気ファ
ン6の通風量を小に切り換える。続いて、湿度センサS
hの検出湿度が第2設定湿度H2以下になってから、第
1設定時間t1が経過すると、循環ファン5及び排気フ
ァン6を停止させるとともに、熱動弁Vを閉成する。従
って、一回の乾燥作業が終了する。尚、湿度センサSh
の検出湿度が第2設定湿度H2以下になってから循環フ
ァン5及び排気ファン6を停止させるまでに、第1設定
時間t1が経過するのを待つのは、季節による気温及び
湿度の変化により乾燥状態にバラツキが生じるが、それ
を解消して確実に乾燥させるためである。
【0020】次に、図3ないし図7に基づいて、異常時
における制御作動について説明する。例えば、前回の乾
燥作業の終了直後で浴室の温度が高いときに、次の乾燥
作業が開始された場合のように、浴室の温度が短時間で
第1設定温度T1以上になる場合がある。このような場
合のように、短時間で循環ファン5の通風量が小に切り
換えられるのを回避するために、図2に示すように、運
転開始指令が与えられてから第2設定時間t2が経過す
るまでは、前記検出温度が第1設定温度T1以上になっ
ても、循環ファン5の通風量を大に維持する。
【0021】又、例えば、乾燥する洗濯物が少ない場
合、浴室の湿度が短時間で低くなる場合がある。このよ
うの場合のように、短時間で排気ファン6の通風量が小
に切り換えられたり、短時間で循環ファン5及び排気フ
ァン6が停止されるのを回避するために、図3及び4に
示す制御を行う。図3に示すように、運転開始指令が与
えられてから第2設定時間t2が経過するまでは、前記
検出湿度が第1設定湿度H1以下になっても、排気ファ
ン6の通風量を大に維持するとともに、第2設定時間t
2の経過後、第3設定時間t3が経過するまでは、前記
検出湿度が第2設定湿度H2以下になっても、循環ファ
ン5及び排気ファン6を停止させない。図4に示すよう
に、第2設定時間t2が経過後、前記検出温度が第1設
定温度T1以上になる前に、前記検出湿度が第1設定湿
度H1以下になると、循環ファン5及び排気ファン6夫
々の通風量を小に切り換えるとともに、その後、第3設
定時間t3が経過するまでは、前記検出湿度が第2設定
湿度H2以下になっても、循環ファン5及び排気ファン
6を停止させない。
【0022】又、例えば、浴室のドアが開けられた儘で
運転が開始された場合のように、浴室の温度が第1設定
温度T1以上に上昇しない場合がある。このような場合
のように、長時間連続して循環ファン5の通風量が大の
状態で運転されるのを回避するために、図5及び図6に
示す制御を行う。図5に示すように、運転開始指令が与
えられてから第4設定時間t4が経過すると、前記検出
温度が第1設定温度T1より低くても、循環ファン5の
通風量を小に切り換える。尚、第4設定時間t4が経過
時点で、前記検出湿度が第1設定湿度H1より高いとき
は、排気ファン6の通風量を大に維持する。図6に示す
ように、運転開始指令が与えられてから第4設定時間t
4が経過するまでに、前記検出湿度が第1設定湿度H1
以下になると、排気ファン6の通風量を小に切り換える
とともに、前記検出温度が第1設定温度T1より低くて
も、循環ファン5の通風量を小に切り換える。
【0023】又、例えば、浴槽の蓋が開けられた儘で運
転が開始された場合のように、浴室の湿度が第2設定湿
度H2以下にならない場合がある。このような場合のよ
うに、長時間連続して循環ファン5及び排気ファン6が
運転されるのを回避するために、図7に示すように、運
転開始指令が与えられてから第5設定時間t5が経過す
ると、前記検出湿度が第2設定湿度H2より高くても、
循環ファン5及び排気ファン6を停止させるとともに、
熱動弁Vを閉成する。又、前記検出温度が第3設定温度
T3になると熱動弁Vを開成状態から閉成状態に切り換
え、且つ、前記検出温度が第2設定温度T2になると熱
動弁Vを閉成状態から開成状態に切り換えて、浴室の温
度が上昇しすぎないようにしている。
【0024】次に、図8に示す制御タイムチャートに基
づいて、換気モードが指令された場合の制御作動につい
て説明する。換気モードで運転開始指令が与えられる
と、熱動弁Vを閉成し、且つ、循環ファン5を停止させ
た状態で、排気ファン6を通風量大で作動させる。続い
て、第6設定時間t6が経過すると、排気ファン6の通
風量を小に切り換え、その後、前記検出湿度が第2設定
湿度H2になると排気ファン6停止させ、且つ、前記検
出湿度が第1設定湿度H1になると排気ファン6を通風
量小で作動させるという制御を継続する。そして、運転
停止指令が与えらると、排気ファン6を停止させる。
【0025】次に、図9に示す制御タイムチャートに基
づいて、暖房モードが指令された場合の制御作動につい
て説明する。暖房モードで運転開始指令が与えられる
と、循環ファン5及び排気ファン6を停止させた状態
で、熱動弁Vを開成し、続いて、第7設定時間t7が経
過すると、循環ファン5を通風量大で作動させ、その
後、前記検出温度が第3設定温度T3になると熱動弁V
を閉成状態に切り換えるとともに循環ファン5の通風量
を小よりも少ない微に切り換え、且つ、前記検出温度が
第2設定温度T2になると熱動弁Vを開成状態に切り換
えるとともに循環ファン5の通風量を小に切り換えると
いう制御を継続する。尚、暖房運転の継続時間を自在に
設定できるタイマーを設けてあり、このタイマーがタイ
ムアップすると、熱動弁Vを閉成し、循環ファン5を停
止させる。尚、循環ファン5を通風量大で作動させるま
でに、第7設定時間t7が経過するのを待つのは、吹出
口1bから冷風が吹き出すのを防止するためである。
【0026】〔別実施例〕次に別実施例を列記する。 上記実施例では、温度センサSt及び湿度センサS
hをケーシング1の内部に配設する場合について例示し
たが、これに代えて、温度センサSt及び湿度センサS
hを浴室内に配設しても良い。
【0027】 上記実施例では、加熱手段の具体構成
として、熱交換器7を適用する場合について例示した
が、この他に種々の構成が適用可能であり、例えば、電
気ヒータを適用できる。
【0028】尚、特許請求の範囲の項に図面との対照を
便利にするために符号を記すが、該記入により本発明は
添付図面の構成に限定されるものではない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例にかかる浴室乾燥機のブロック
【図2】乾燥モードの制御タイムチャートを示す図
【図3】乾燥モードの制御タイムチャートを示す図
【図4】乾燥モードの制御タイムチャートを示す図
【図5】乾燥モードの制御タイムチャートを示す図
【図6】乾燥モードの制御タイムチャートを示す図
【図7】乾燥モードの制御タイムチャートを示す図
【図8】換気モードの制御タイムチャートを示す図
【図9】暖房モードの制御タイムチャートを示す図
【符号の説明】
5 循環用通風手段 6 排気用通風手段 7 加熱手段t1 第1設定時間 t2 第2設定時間 C 制御手段H1 第1設定湿度 H2 第2設定湿度 Sh 湿度検出手段 St 温度検出手段 T1 設定温度
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) D06F 58/28 D06F 58/10

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 浴室の空気を吸い込むとともにその吸い
    込み空気を前記浴室に通風する循環用通風手段(5)
    と、前記浴室の空気を前記浴室の外に通風する排気用通
    風手段(6)と、前記循環用通風手段(5)により前記
    浴室に通風される通風空気を加熱する加熱手段(7)
    と、前記循環用通風手段(5)及び前記排気用通風手段
    (6)の作動を制御する制御手段(C)が設けられた浴
    室乾燥機であって、 前記浴室の湿度を検出する湿度検出手段(Sh)と前記
    浴室の温度を検出する温度検出手段(St)とが設けら
    れ、 前記制御手段(C)は、運転開始指令が与えられると、
    前記湿度検出手段(Sh)の検出情報に基づいて、前記
    検出湿度が第1設定湿度(H1)より高いときは前記排
    気用通風手段(6)の通風量を大にし、且つ、前記検出
    湿度が前記第1設定湿度(H1)以下のときは前記排気
    用通風手段(6)の通風量を小にし、且つ、前記検出湿
    度が前記第1設定湿度(H1)よりも低い第2設定湿度
    (H2)以下になってから、第1設定時間(t1)が経
    過すると、前記循環用通風手段(5)及び前記排気用通
    風手段(6)を停止させ、前記運転開始指令が与えられ
    た後、前記検出湿度が前記第2設定湿度(H2)以下に
    なってから前記第1設定時間(t1)が経過するまでの
    間は、前記温度検出手段(St)の検出温度に基づい
    て、前記検出温度が設定温度(T1)よりも低いときは
    前記循環用通風手段(5)の通風量を大に、且つ、前記
    検出温度が前記設定温度(T1)以上のときは前記循環
    用通風手段(5)の通風量を小に制御するように構成さ
    れている浴室乾燥機。
  2. 【請求項2】 前記制御手段(C)は、前記運転開始指
    令が与えられてから第2設定時間(t2)が経過するま
    では前記循環用通風手段(5)の通風量を前記大に維持
    するように構成され、 前記第2設定時間(t2)として、乾燥過程が開始され
    てから、乾燥対象の洗濯物に多量の水分が含まれている
    状態である乾燥過程の初期が終了するまでの時間が設定
    されている請求項1記載の浴室乾燥機。
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