JP2005090905A - 浴室暖房装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 換気ユニット2のケーシング20内に仕切壁22を設けて換気ファン21を収納した換気ファン収納空間A1と区画し、且つ脱衣室DRと連通する脱衣室連通空間A2を設ける。脱衣室連通空間A2内に脱衣室DR内の空気を循環させるための脱衣室用循環ファン24及び該空気を加熱するための脱衣室用熱交換器23を収納する。仕切壁22に換気ファン収納空間A1と脱衣室連通空間A2とを連通させる換気用連通口27を設けると共に、この換気用連通口27を開閉させる脱衣室用ダンパ28を設ける。制御盤8によって脱衣室乾燥を行う場合は脱衣室用ダンパ28を開閉させる間欠動作制御を行う。従って脱衣室DRに十分な温風が吹き込まれる一方、脱衣室DRの湿気が十分に排気され、乾燥機能が向上する。
【選択図】 図2
Description
例えば、この浴室暖房装置としては、図5に示すように、浴室Aと連通する浴室循環通路L1を形成し、この浴室循環通路L1内に浴室用熱交換器504と浴室用循環ファン501とを設け、また、排気ダクト511を通じて外部と連通すると共に上記浴室循環通路L1と連通する換気用通路Rを形成し、この換気用通路R内に換気ファン512を設けている。さらに、この浴室暖房装置は、脱衣室Bの暖房をも行えるようにするため、上記換気用通路Rに隣接し脱衣室Bと連通する脱衣室循環通路L2を形成し、この脱衣室循環通路L2内に脱衣室用熱交換器510と脱衣室用循環ファン505とを設けている。また、上記脱衣室循環通路L2には、脱衣室Bの換気を行えるようにするため、上記換気用通路Rと連通した連通口516が形成され、この連通口516には、上記換気ファン512の作動に伴う通風力(負圧)により開放されると共に上記換気ファン512が作動停止すると遮断されるシャッター部材513が設けられている。
本発明は、上記事情に鑑みてなされ、多室暖房機能を備えた浴室暖房装置において、浴室以外の他室の乾燥運転を乾燥機能を低下させることなく浴室とは独立して行えるものを実現することを課題とする。
ケーシング内に浴室内の空気を循環させるための浴室用循環ファンおよび該空気を加熱するための浴室用熱交換器を収納する暖房ユニットと、
浴室や浴室以外の他室と連通可能とするケーシング内に浴室や他室の空気を外部に排気させるための換気ファンを収納する換気ユニットと、
上記暖房ユニットおよび上記換気ユニットの動作制御を行う制御手段とを備え、
上記換気ユニットのケーシング内に仕切壁を設けて上記換気ファンを収納した換気ファン収納空間と区画し、且つ他室と連通する他室連通空間を設け、
上記他室連通空間内に他室内の空気を循環させるための他室用循環ファンおよび該空気を加熱するための他室用熱交換器を収納し、
上記仕切壁に換気ファン収納空間と他室連通空間とを連通させる換気用連通口を設けると共に、この換気用連通口を開閉させる開閉機構を設け、
上記制御手段は、他室乾燥を行う場合は、開閉機構の開閉を間欠動作させる制御構成としたことを特徴とするものである。
これにより、他室乾燥を行う場合は、開閉機構の閉状態のときは他室内の空気が外部に排気されず、他室用熱交換器を通り温風となって他室に吹き出される。よって、この間に他室内に十分な温風を送り込むことができる。
従って、他室乾燥を行う場合は、他室に十分な温風が吹き込まれる一方、他室の湿気が十分に排気される。
上記開閉機構を開状態とする開時間は、上記開閉機構を閉状態とする閉時間よりも短く設定したことを特徴とするものである。
これにより、他室乾燥を行う場合、他室の湿気を排出させるため開閉機構を開状態とし他室の空気を排気する間は、他室内の暖まった空気をも同時に排気されて他室内の室温上昇度合を低下させ得るが、上記開閉機構の開時間を閉時間よりも短く設定することで、他室内の室温上昇度合を大きく低下させることがない。従って、他室内の室温上昇が確実に行われるため乾燥機能を低下させることなく効率よく他室の乾燥運転を行うことができる。
上記開閉機構を開状態とする開時間を、浴室の換気運転や乾燥運転が行われているとき、または上記他室以外の他室の換気運転が行われているときは、これらの運転が行われていないときよりも長く設定したことを特徴とするものである。
これにより、他室の乾燥運転中に、浴室の換気運転や乾燥運転、あるいは上記他室以外の他室の換気運転が並行して行われると、乾燥運転中の他室の空気の排気能力が低下され得るが、この場合に上記開閉機構を開状態とする開時間を長く設定することで、他室の湿気の排気能力を低下させることがない。従って、乾燥機能を低下させることなく効率よく他室の乾燥運転を行うことができる。
他室乾燥を行う場合、上記開閉機構が閉状態のときは他室用循環ファンの回転数を他室暖房運転時と同様にし、上記開閉機構の開状態のときは他室用循環ファンの回転数を他室暖房時よりも高くしたことを特徴とするものである。
これにより、上記開閉機構が開状態のときに他室連通空間側から換気ファン収納空間側に空気が移行されるので、他室内の暖まった空気が排気されて他室内の室温上昇を抑制させるが、上記開閉機構が開状態となったときは他室用循環ファンの回転数を高くすることにより、他室用熱交換器を通る空気量が増え、他室内の室温上昇が確実に行われる。従って、乾燥機能を低下させることなく効率よく他室の乾燥運転を行うことができる。
しかも、他室用循環ファンの回転数は、上記開閉機構が閉状態のときは暖房運転時と同様にするので、他室用循環ファンの高速回転に伴う騒音や電力消費等を必要以上に生じさせることがない。
ケーシング内に浴室内の空気を循環させるための浴室用循環ファンおよび該空気を加熱するための浴室用熱交換器を収納する暖房ユニットと、
浴室や浴室以外の他室と連通可能とするケーシング内に浴室や他室の空気を外部に排気させるための換気ファンを収納する換気ユニットと、
上記暖房ユニットおよび上記換気ユニットの動作制御を行う制御手段とを備え、
上記換気ユニットのケーシング内に仕切壁を設けて上記換気ファンを収納した換気ファン収納空間と区画し、且つ他室と連通する他室連通空間を設け、
上記他室連通空間内に他室内の空気を循環させるための他室用循環ファンおよび該空気を加熱するための他室用熱交換器を収納し、
上記仕切壁に換気ファン収納空間と他室連通空間とを連通させる換気用連通口を設けると共に、この換気用連通口を開閉させる開閉機構を設け、
上記制御手段は、他室乾燥を行う場合は、開閉機構を開状態としその開度を一定に保持させる制御構成としたことを特徴とするものである。
これにより、他室乾燥を行う場合、開状態とする開閉機構の開度が換気ファンや他室用循環ファンの作動によって変動されずに一定に保つことができる。従って、他室乾燥を行う場合に、他室内の空気のほとんどが、換気ファン収納空間側に移行されて排気されてしまったり、あるいは排気されずに他室用熱交換器を通って他室内に循環通風されることもなく、他室に十分な温風が吹き込まれる一方、他室の湿気が十分に排気されて、効率のよい乾燥機能が確保される。
上記開閉機構を開状態とする開度を、浴室の換気運転や乾燥運転が行われているとき、または上記他室以外の他室の換気運転が行われているときは、これらの運転が行われていないときよりも大きく設定したことを特徴とするものである。
これにより、他室の乾燥運転中に、浴室の換気運転や乾燥運転、あるいは上記他室以外の他室の換気運転が並行して行われると、乾燥運転中の他室の空気の排気能力が低下され得るが、この場合に上記開閉機構を開状態とする開度を大きく設定することで、他室の湿気の排気能力を低下させることがない。従って、乾燥機能を低下させることなく効率よく他室の乾燥運転を行うことができる。
他室乾燥を行う場合は、他室用循環ファンの回転数を他室暖房運転時よりも高くしたことを特徴とするものである。
これにより、他室の乾燥運転を行う場合は、上記開閉機構が開状態のときに他室連通空間側から換気ファン収納空間側に空気が移行されるので、他室内の暖まった空気が排気されて他室内の室温上昇を抑制させるが、他室用循環ファンの回転数を高くすることにより、他室用熱交換器を通る空気量が増え、他室内の室温上昇が確実に行われる。従って、乾燥機能を低下させることなく効率よく他室の乾燥運転を行うことができる。
〔実施の形態1(請求項1〜3に対応)〕
実施の形態1による浴室暖房装置は、浴室BRとは独立して脱衣室DR(他室)の暖房運転と乾燥運転を行えるようにしたものである。
図1に示すように、この浴室暖房装置は、暖房ユニット1とこれに並設された換気ユニット2とを備えており、浴室BRの天井裏に設置されている。この浴室暖房装置は、屋外等に設置したガス給湯器や電気温水器等からなる外部熱源機3から導出された温水循環配管31が接続されている。また、この浴室暖房装置は、外壁等から導出されて外界と連通した排気ダクト4、トイレTRの天井裏から導出されてトイレTRと連通したトイレ用吸気ダクト5、および脱衣室DRの天井裏から導出されて脱衣室DRと連通した脱衣室用吸気ダクト6と脱衣室用吹出ダクト7が接続されている。また、この浴室暖房装置には、暖房ユニット1および換気ユニット2の動作制御を行う制御盤8(制御手段)が換気ユニット2の外側面に取り付けられている。そして、脱衣室DRの内壁面には、上記制御盤8に対して浴室BRと脱衣室DRとにおける運転操作信号を送信するリモコン81が取り付けられ、また、トイレTRの入口の外装面には、上記制御盤8に対してトイレTRにおける運転操作信号を送信するトイレ用スイッチSW82が取り付けられている。
制御盤8は、上記リモコン81や上記トイレ用スイッチSW82からの操作信号が入力される。そして、制御盤8は、これらリモコン81やトイレ用スイッチSW82でのスイッチ操作に応じて暖房ユニット1、換気ユニット2、外部熱源機3等の運転制御を行う。
トイレ用スイッチSW82が「入」側にされると、換気ユニット2においてトイレ用ダンパ29を開かせると共に換気ファン21を作動させる。これにより、トイレTRの空気が換気ファン収納空間A1に吸込まれると共に排気ダクト4を通して外界に排気され、トイレTRの換気が行われる。この際、浴室BRまたは脱衣室DRの乾燥運転や換気運転が行われない限り、浴室用ダンパ16および脱衣室用ダンパ28は、トイレTRの換気効率を上げるため閉じられる。なお、トイレ用スイッチSW82が「切」側にされると、このトイレ換気運転が終了される。
浴室BRに対する運転は、リモコン81の浴室用の操作部811からのスイッチ操作により行われる。なお、以下の運転は、タイマ設定ボタンSW6で設定した運転時間が終了するまで実行されるが、途中で終了させたい場合は停止スイッチSW5を押すことで、運転が終了される。
浴室用の暖房スイッチSW1がオンされると、外部熱源機3に給湯指令し、暖房ユニット1において浴室側熱動弁13を開弁させて浴室用熱交換器11に温水を供給すると共に浴室用循環ファン12を作動させる。これにより、浴室BRの空気が暖房ユニット1のケーシング10内(浴室循環通路L1)に吸込まれて加熱されると共に浴室BR内に温風が循環通風され、浴室暖房が行われる。この際、浴室用ダンパ16は、浴室BRの暖房効率を上げるため閉じられる。
浴室用の乾燥スイッチSW2がオンされると、浴室暖房時と同様に浴室用熱交換器11への温水供給と浴室用循環ファン12の作動とを行わせ、更に、浴室用ダンパ16を開かせると共に換気ユニット2において換気ファン21を作動させる。これにより、浴室BR内に温風が循環通風されると共に浴室BR内の湿気が連通口15を通過して換気ファン収納空間A1に引き込まれて排気ダクト4から外界に排気され、浴室乾燥が行われる。この際、トイレTRまたは脱衣室DRの換気運転、脱衣室DRの乾燥運転が行われない限り、トイレ用ダンパ29および脱衣室用ダンパ28は、浴室BRの乾燥効率を上げるため閉じられる。
浴室用の涼風スイッチSW3がオンされると、暖房ユニット1において浴室用循環ファン12を作動させる。なお、浴室側熱動弁13は閉弁された状態に保持される。これにより、浴室BRの空気が暖房ユニット1のケーシング10内(浴室循環通路L1)に吸込まれると共に浴室BR内に空気が循環通風され、浴室涼風が行われる。
浴室用の換気スイッチSW4がオンされると、暖房ユニット1において浴室用ダンパ16を開かせると共に換気ユニット2において換気ファン21を作動させる。これにより、浴室BR内の空気が連通口15を通過して換気ファン収納空間A1に引き込まれて排気ダクト4から外界に排気され、浴室換気が行われる。この際、トイレTRまたは脱衣室DRの換気運転、脱衣室DRの乾燥運転が行われない限り、トイレ用ダンパ29および脱衣室用ダンパ28は、浴室BRの換気効率を上げるため閉じられている。
脱衣室DRに対する運転は、リモコン81の脱衣室用の操作部812からのスイッチ操作により行われる。なお、以下の運転は、タイマ設定ボタンSW60で設定した運転時間が終了するまで実行されるが、途中で終了させたい場合は停止スイッチSW50を押すことで、運転が終了される。
脱衣室用の暖房スイッチSW10がオンされると、外部熱源機3に給湯指令し、換気ユニット2において脱衣室側熱動弁25を開弁させて脱衣室用熱交換器23に温水を供給すると共に脱衣室用循環ファン24を作動させる。これにより、脱衣室DRの空気が換気ユニット2の脱衣室連通空間A2内に吸込まれて加熱されると共に脱衣室DR内に温風が循環通風され、脱衣室暖房が行われる。この際、脱衣室用ダンパ28は、脱衣室DRの暖房効率を上げるため閉じられる。
脱衣室用の涼風スイッチSW30がオンされると、換気ユニット2において脱衣室用循環ファン24を作動させる。なお、脱衣室側熱動弁25は閉弁された状態に保持される。これにより、脱衣室DRの空気が脱衣室連通空間A2に吸込まれると共に脱衣室DR内に空気が循環通風され、脱衣室涼風が行われる。
脱衣室用の換気スイッチSW40がオンされると、換気ユニット2において脱衣室用ダンパ28を開かせると共に換気ファン21を作動させる。これにより、脱衣室DR内の空気が換気用連通口27を通過して換気ファン収納空間A1に引き込まれて排気ダクト4から外界に排気され、脱衣室換気が行われる。この際、トイレTRまたは浴室BRの換気運転、浴室BRの乾燥運転が行われない限り、トイレ用ダンパ29および浴室用ダンパ16は、脱衣室DRの換気効率を上げるため閉じられる。
脱衣室用の乾燥スイッチSW20がオンされると、脱衣室暖房時と同様に脱衣室用熱交換器23への温水供給と脱衣室用循環ファン24の作動とを行わせ、更に、脱衣室用ダンパ28を開度制御させて駆動すると共に換気ファン21を作動させる。これにより、脱衣室DR内に温風が循環通風されると共に脱衣室DR内の湿気が換気用連通口27を通過して換気ファン収納空間A1に引き込まれて排気ダクト4から外界に排気され、脱衣室乾燥が行われる。
浴室BRの「換気」や「乾燥」が実行されておらず(浴室用ダンパ16が閉状態)、かつトイレTRの「換気」が実行されていない(トイレ用ダンパ29が閉状態)場合は、脱衣室用ダンパ28を開状態にする開時間を、例えば、3分間に設定し、脱衣室用ダンパ28を閉状態にする閉時間を、例えば、6分間に設定して、この脱衣室用ダンパ28を開閉動作させる間欠動作制御が行われる。なお、脱衣室用ダンパ28の開時間をその閉時間よりも短くするのは、脱衣室用ダンパ28の開状態に伴う脱衣室DR内での温度上昇度合の低下を抑え、脱衣室DR内の室温上昇が確実に行われて乾燥能力の低下を防止するためである。また、この脱衣室用ダンパ28の開時間が閉時間よりも短く設定されることを条件に、上記開時間は、例えば、2〜5分間の範囲で決定でき、上記閉時間は、例えば、5〜10分間の範囲で決定できる。
(1)上記脱衣室乾燥の運転の際は、上記脱衣室用ダンパ28の間欠動作による開閉制御と共に、脱衣室用循環ファン24の回転数を脱衣室暖房の運転時よりも高くする(請求項7に対応)。
これにより、開閉が間欠動作されている脱衣室用ダンパ28が開状態となったとき脱衣室連通空間A2側から換気ファン収納空間A1側に空気が移行されるので、脱衣室DR内の暖まった空気が排気されて脱衣室DR内の室温上昇を抑制させ得るが、脱衣室用循環ファン24の回転数を高くすることにより、脱衣室用熱交換器23を通る空気量が増え、脱衣室DR内の室温上昇が確実に行われる。従って、乾燥機能を低下させることなく効率よく脱衣室DRの乾燥運転を行うことができる。
上記実施の形態1では、脱衣室乾燥を行う場合、制御盤8(制御手段)によって脱衣室用ダンパ28を開閉させる間欠動作制御を行わせるが、この実施の形態2では、制御盤8(制御手段)は、脱衣室乾燥を行う場合、上記脱衣室用ダンパ28を開状態としその開度を一定に保持させる制御を行うようにしたものである。そして、この脱衣室乾燥のときの開状態とする脱衣室用ダンパ28の開度は、脱衣室DR内に十分な温風が吹き込まれる一方、脱衣室DR内の湿気が十分に排気される最適な位置に設定される。従って、この脱衣室用ダンパ28の開度は、脱衣室DRの容積、脱衣室用熱交換器23や脱衣室用循環ファン24の能力、換気ファン21の能力等により適宜決定される。なお、その他の構成は、上記実施の形態1のものと同様である。
(1)上記脱衣室乾燥の運転の際は、上記脱衣室用ダンパ28を開状態とする開度を、浴室BRの換気運転や乾燥運転が行われているとき、またはトイレTRの換気運転が行われているときは、これらの運転が行われていないときよりも大きく設定する(請求項6に対応)。
これにより、脱衣室DRの乾燥運転中に、浴室BRの換気運転や乾燥運転、あるいはトイレTRの換気運転が並行して行われると、乾燥運転中の脱衣室DRの空気の排気能力が低下され得るが、この場合に上記脱衣室用ダンパ28を開状態とする開度を大きく設定することで、脱衣室DRの湿気の排気能力を低下させることがない。従って、乾燥機能を低下させることなく効率よく脱衣室DRの乾燥運転を行うことができる。
これにより、脱衣室DRの乾燥運転を行う場合は、上記脱衣室用ダンパ28が開状態のときに脱衣室連通空間A2側から換気ファン収納空間A1側に空気が移行されるので、脱衣室DR内の暖まった空気が排気されて脱衣室DR内の室温上昇を抑制させ得るが、脱衣室用循環ファン24の回転数を高くすることにより、脱衣室用熱交換器23を通る空気量が増え、脱衣室DR内の室温上昇が確実に行われる。従って、乾燥機能を低下させることなく効率よく脱衣室DRの乾燥運転を行うことができる。
図4に示すように、リモコン81’は、乾燥運転について浴室BRと脱衣室DRとを連動とし浴室用操作部811’にのみ乾燥スイッチ2’を設け、脱衣室用操作部812’には乾燥スイッチを設けないようにする。そして、この浴室用操作部811’に設けた乾燥スイッチSW2’がオンされると、制御盤8の指令によって上述した浴室BRと脱衣室DRとの乾燥運転を同時に開始する。浴室BRのみの乾燥運転を行う場合は、上記乾燥スイッチSW2’をオンした後に脱衣室用操作部812’の停止スイッチSW50をオンし、脱衣室DRの乾燥運転を停止させる。また、脱衣室DRのみの乾燥運転を行う場合は、上記乾燥スイッチSW2’をオンした後に浴室用操作部811’の停止スイッチSW5をオンし、浴室BRの乾燥運転を停止させる。従って、浴室BRと脱衣室DRとを同時に乾燥運転させる場合は、1操作で行うことができ、また、浴室BRと脱衣室DRとを別々に独立して乾燥運転させることもできる。このリモコン81’のその他の構成は、上述のリモコン81(図3)と同様である。
2 換気ユニット、
3 外部熱源機、
8 制御盤(制御手段)、
10 ケーシング(暖房ユニット側)、
11 浴室用熱交換器、
12 浴室用循環ファン、
20 ケーシング(換気ユニット側)、
21 換気ファン、
22 仕切壁、
23 脱衣室用熱交換器(他室用熱交換器)、
24 脱衣室用循環ファン(他室用循環ファン)、
27 換気用連通口、
28 脱衣室用ダンパ(開閉機構)、
A2 脱衣室連通空間(他室連通空間)
BR 浴室
DR 脱衣室(他室)
TR トイレ(他室)
Claims (7)
- ケーシング内に浴室内の空気を循環させるための浴室用循環ファンおよび該空気を加熱するための浴室用熱交換器を収納する暖房ユニットと、
浴室や浴室以外の他室と連通可能とするケーシング内に浴室や他室の空気を外部に排気させるための換気ファンを収納する換気ユニットと、
上記暖房ユニットおよび上記換気ユニットの動作制御を行う制御手段とを備え、
上記換気ユニットのケーシング内に仕切壁を設けて上記換気ファンを収納した換気ファン収納空間と区画し、且つ他室と連通する他室連通空間を設け、
上記他室連通空間内に他室内の空気を循環させるための他室用循環ファンおよび該空気を加熱するための他室用熱交換器を収納し、
上記仕切壁に換気ファン収納空間と他室連通空間とを連通させる換気用連通口を設けると共に、この換気用連通口を開閉させる開閉機構を設け、
上記制御手段は、他室乾燥を行う場合は、開閉機構の開閉を間欠動作させる制御構成としたことを特徴とする浴室暖房装置。 - 請求項1に記載の浴室暖房装置において、
上記開閉機構を開状態とする開時間は、上記開閉機構を閉状態とする閉時間よりも短く設定したことを特徴とする浴室暖房装置。 - 請求項1または2に記載の浴室暖房装置において、
上記開閉機構を開状態とする開時間を、浴室の換気運転や乾燥運転が行われているとき、または上記他室以外の他室の換気運転が行われているときは、これらの運転が行われていないときよりも長く設定したことを特徴とする浴室暖房装置。 - 請求項1ないし3のいずれかに記載の浴室暖房装置において、
他室乾燥を行う場合、上記開閉機構が閉状態のときは他室用循環ファンの回転数を他室暖房運転時と同様にし、上記開閉機構の開状態のときは他室用循環ファンの回転数を他室暖房時よりも高くしたことを特徴とする浴室暖房装置。 - ケーシング内に浴室内の空気を循環させるための浴室用循環ファンおよび該空気を加熱するための浴室用熱交換器を収納する暖房ユニットと、
浴室や浴室以外の他室と連通可能とするケーシング内に浴室や他室の空気を外部に排気させるための換気ファンを収納する換気ユニットと、
上記暖房ユニットおよび上記換気ユニットの動作制御を行う制御手段とを備え、
上記換気ユニットのケーシング内に仕切壁を設けて上記換気ファンを収納した換気ファン収納空間と区画し、且つ他室と連通する他室連通空間を設け、
上記他室連通空間内に他室内の空気を循環させるための他室用循環ファンおよび該空気を加熱するための他室用熱交換器を収納し、
上記仕切壁に換気ファン収納空間と他室連通空間とを連通させる換気用連通口を設けると共に、この換気用連通口を開閉させる開閉機構を設け、
上記制御手段は、他室乾燥を行う場合は、開閉機構を開状態としその開度を一定に保持させる制御構成としたことを特徴とする浴室暖房装置。 - 請求項5に記載の浴室暖房装置において、
上記開閉機構を開状態とする開度を、浴室の換気運転や乾燥運転が行われているとき、または上記他室以外の他室の換気運転が行われているときは、これらの運転が行われていないときよりも大きく設定したことを特徴とする浴室暖房装置。 - 請求項1,2,3,5,6のいずれかに記載の浴室暖房装置において、
他室乾燥を行う場合は、他室用循環ファンの回転数を他室暖房運転時よりも高くしたことを特徴とする浴室暖房装置。
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