JPH10252879A - 無段変速機の制御装置 - Google Patents

無段変速機の制御装置

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JPH10252879A
JPH10252879A JP9058719A JP5871997A JPH10252879A JP H10252879 A JPH10252879 A JP H10252879A JP 9058719 A JP9058719 A JP 9058719A JP 5871997 A JP5871997 A JP 5871997A JP H10252879 A JPH10252879 A JP H10252879A
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JP
Japan
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control
control device
value
command value
feedforward
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Application number
JP9058719A
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English (en)
Inventor
Hitoshi Kidokoro
仁 城所
Itsuro Muramoto
逸朗 村本
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Nissan Motor Co Ltd
Original Assignee
Nissan Motor Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 フィードバック制御とフィードフォワード制
御の併用制御と、フィードフォワード制御の単独制御の
切り替えを円滑に行なうこと。 【解決手段】 入力または出力回転数が所定の第一回転
数より高い回転数であって、かつフィードバック制御装
置が発する指令値を用いない制御を行っている場合は、
フィードバック制御装置が用いる積分器の値を一旦0と
した後に、フィードフォワード制御装置による指令値に
フィードバック制御装置による指令値を合成した値を用
いる制御に切り替え、入力または出力回転数が前記第一
回転数未満の値である所定の第二回転数より低い回転数
であって、かつフィードフォワード制御装置による指令
値にフィードバック制御装置による指令値を合成した値
を用いる制御を行っている場合は、フィードフォワード
制御の指令値のみを用いる制御に切り替えるよう構成し
た。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】 本発明は、トロイダル型無
段変速機やVベルト式無段変速機に代表される自動車用
無段変速機の制御装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】 無段変速機をトロイダル型無段変速機
について説明するに、このトロイダル型無段変速機は通
常、例えば特開昭58−54262号公報や、特開平3
−288062号公報に記載の如くに、また図10、図
11に略図するように構成する。この図10、図11に
おけるトロイダル型無段変速機は、同軸配置した入力コ
ーンディスク1、出力コーンディスク2と、これら入出
力コーンディスク1、2間で摩擦係合により動力の受け
渡しを行うパワーローラ3とよりなるトロイダル伝動ユ
ニット、および後述の如き変速制御装置を備える。パワ
ーローラ3は、変速機入力トルクに応じたスラストで入
出力コーンディスク1、2間に挟圧され、パワーローラ
3と、入出力コーンディスク1、2との間の油膜のせん
断によって、パワーローラ3と、入出カコーンディスク
1、2での動力伝達を行う。つまり、入力コーンディス
ク1の回転は上記油膜のせん断によってパワーローラ3
に伝達され、次いでパワーローラ3の回転が上記油膜の
せん断によって出力コーンディスク2に伝達され、逆に
出力コーンディスク2から入力コーンディスク1への動
力伝達もパワーローラ3を介して同様になされる。
【0003】ここで変速制御装置を説明するに、これは
アクチエータ(以下、ステップモータと言う)4を有
し、該ステップモータ4は、目標変速比に対応した変速
指令値(ステップ数)を与えられて対応位置に駆動さ
れ、変速制御弁5の内外弁体5a、5bのうち、外弁体
5bを内弁体5aに対し相対的に中立位置から変位され
て変速制御弁5を開く。これにより、変速制御弁5への
入力油圧がピストン6の一側における室に供給され、他
例の室がドレンされることから、ピストン6はパワーロ
ーラ3を流体圧で図中上下方向へ変位させる。これによ
りパワーローラ3は入出力コーンディスク1、2からの
分力で自己の回転軸線O1 と交差する図示位置から対応
方向にオフセットされ、該オフセットyによりパワーロ
ーラ3は入出力コーンディスク1、2からの分力で自己
の回転軸O1 と直交する首振り軸O3の周りに傾転φさ
れ、入出力コーンディスク1、2に対するパワーローラ
3の摩擦接触円弧半形が連続的に変化することで無段変
速を行うことができる。
【0004】かかる無段変速により上記の変速指令値
(目標変速比)に対応したパワーローラ目標傾転角度が
達成される時、パワーローラ3のオフセットyおよび傾
転φをプリセスカム7および変速リンク8を介してフィ
ードバックされる変速制御弁5の内弁体5aは、外弁体
5bに対し相対的に追従変位xして初期の中立位置に復
帰し、同時に、パワーローラ3は、回転軸線O1 が入出
力コーンディスク1、2の回転軸線O2 と交差する図示
位置に戻ることで、上記変速指令値(目標変速比)に対
応したパワーローラ目標傾転角の達成状態を維持するこ
とができる。
【0005】パワーローラオフセットyおよび傾転φの
関係は以下の式により近似的に与えられることが知られ
ている。
【数1】 従って、トロイダル型無段変速機のパワーローラ3は、
上記オフセット量yを与えられることで傾転φを生起
し、またオフセットyを与えるための機構に傾転角度φ
をフィードバックすれば、上記の変速制御がなされるこ
とがわかる。ここで、オフセットyを与える機構が、実
際にオフセットyを生起せしめるまでに微分方程式で表
される遅れを伴う場合には、数1の特性より、傾転角度
φおよびオフセットyを共にフィードバックすること
が、ハンチングを生じない安定的な変速制御を行うため
に必要である。違って、微分方程式で表される遅れを伴
う油圧動作によりオフセットyを生起せしめる機構で構
成される図11においては、プリセスカム7および変速
リンク8を用い、傾転角度φおよびオフセットyをフィ
ードバックする機械的フィードバック系を備えるもので
ある。
【0006】しかし、上記のトロイダル型無段変速機を
始めとする無段変速機においては、構成部品が、上記の
機械的フィードバック系の経路長変化を伴う変形を生じ
ることがあり、所望の変速比とは異なる変速比に制御さ
れることがある。図10、図11のトロイダル型無段変
速機においては、パワーローラ3を回転自在に支持する
部材が入出力コーンディスク1、2間に動力を伝達する
ときに発生するO3 軸方向に加わる加重により生じる変
形などがある。
【0007】パワーローラ3支持部材の変形はプリセス
カム7のy軸方向における変位を伴い、上記機械的フィ
ードバック系の経路長変化をもたらす。この機械的フィ
ードバック系の経路長変化は、変速リンク8を介して変
速制御弁5の内弁体5aに伝達され、変速制御弁5が中
立位置に戻って変速が終了した時のパワーローラ3傾転
角(実変速状態)が変速指令値に対応した目標傾転角
(目標変速状態)に対し誤差を持ったものとなり、変速
制御精度の低下を招く。このように、無段変速機の伝達
トルクに応じた構成部品の変形で、機械的フィードバッ
ク系が実変速状態を目標変速状態に一致させることがで
きなくなる現象は、トルクシフトと俗称される。この問
題は、目標変速状態に対する実変速状態の偏差に基づく
PI(P:比例、I:積分)制御および、機械的フィー
ドバック機構の変形を見越した所定のフィードフォワー
ド制御によりステップモータ4への変速指令値を決定す
ることにより解決できることを、本出願入は特願平7−
137885号として出願済みである。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】 しかしながら、図1
2に従来例として示す特願平7−137885号として
出願した発明を電子的手段により実施する場合には、以
下の問題点があることが判明した。実変速状態をフィー
ドバックするためには実変速状態を検知することが必要
である。実変速状態は、入力コーンディスク1の回転数
および出力コーンディスク2の回転数の比を用いて検知
することが簡便であるが、回転数を検知する手段として
一般に用いられる単位時間あたりの発生パルスの個数を
計数する周波数計測の手法では、特願平7−20430
9号に本出願人が記載したごとく、低回転において検出
精度が著しく低下するなどの問題がある。
【0009】また、発生パルスの時間間隔を計測する周
期計測の手法では、制御に必要な所定の時間以内にパル
スが発生しないという問題により低回転での回転計測が
不正となることは本出願人が特願平7−110609号
などとして指摘したものである。そのため本出願人は、
特願平7−204309号として、特に回転数検知の精
度が低下し、周期計測の手法を用いた場合には計測が不
正となる低回転状態においては、予め定められた所定の
ステップモータ4への変速指令値を発するフィードフォ
ワード制御を用い、回転数検知精度が向上する回転数に
なった場合には、フィードバック制御を行い、さらに両
者の切り替えを円滑にするために、フィードフォワード
指令値の学習を行うとの発明を行ったものである。特願
平7−137885号の発明の問題点であると指摘した
低回転における計測精度の低下もまた、特願平7−20
4309号の発明を適用し、フィードバック制御からフ
ィードフォワード制御への切り替えを行い解決されるこ
とが期待されるが、特願平7−137885号はフィー
ドフォワード制御とフィードバック制御を併用し、かつ
積分器を使用するものであるから、積分器を含まない単
純フィードバック制御からフィードフォワード制御へ切
り替える場合のフィードフォワード指令値の学習を行う
特願平7−204309号の発明を適用しても問題は解
決されないのである。すなわち、目標変速状態と実変速
状態が正確に一致することが保証されないフィードフォ
ワード制御を適用している間は、自ずと偏差が生じるも
のであるが、フィードバック制御に用いる積分器は、目
標変速状態と実変速状態の偏差を積分するものであるか
ら、例え僅かな偏差であれこれを一定時間積分すると無
視できない値となり円滑な切り替えを行うことができな
い。従って、積分器を構成に含まない特願平7−204
309号の発明では、積分器を含む特願平7−1378
85号の発明の問題を解決するものではないのである。
【0010】
【課題を解決するための手段】 本発明はかかる問題を
解決することを目的とするものである。すなわち、回転
数計測精度が低下する低回転においては、フィードフォ
ワード制御を適用し、十分な回転数計測精度が得られる
回転領域においては積分器を用いたフィードバック制御
と機械的フィードバック機構の変形を見越したフィード
フォワード制御を併用することで、高精度な変速制御性
能を達成する制御手法において、積分器を使用するフィ
ードバック制御およびフィードフォワード制御の併用か
らフィードフォワード制御単独に切り替える場合、およ
びその逆の切り替えにおいて円滑に切り替えを行うため
に、請求項1記載の無段変速機の制御装置は、目標変速
状態に対応した予定の値を用いるフィードフォワード制
御装置と、目標変速状態および実変速状態間における変
速状態偏差、および変速状態偏差を積分する積分器の値
に応じた指令値を発するフィードバック制御装置を備
え、該フィードフォワード制御装置と該フィードバック
制御装置が発する指令値によりアクチエータを駆動し無
段変速機の変速動作を行う無段変速機の制御装置におい
て、入力または出力回転数が所定の第一回転数より高い
回転数であって、かつ該フィードバック制御装置が発す
る指令値を用いない制御を行っている場合は、該フィー
ドバック制御装置が用いる積分器の値を一旦0とした後
に、該フィードフォワード制御装置による指令値に該フ
ィードバック制御装置による指令値を合成した値を用い
る制御に切り替え、入力または出力回転数が前記第一回
転数未満の値である所定の第二回転数より低い回転数で
あって、かつ該フィードフォワード制御装置による指令
値に該フィードバック制御装置による指令値を合成した
値を用いる制御を行っている場合は、該フィードフォワ
ード制御の指令値のみを用いる制御に切り替えることを
特徴とするものである。フィードフォワード単独制御
(以下にこれを単独制御と呼ぶ)を適用している場合に
おいては、フィードバック制御およびフィードフォワー
ド制御併用(以下にこれを併用制御と呼ぶ)に用いる積
分器の値を0とすることで円滑に切り替えを行える事を
以下に説明する。特願平7−137885号に記載した
フィードフォワード制御の指令値をフィードバック制御
の指令値により学習する併用制御では、フィードフォワ
ード制御の学習が正しくなされているならば、目標変速
状態と実変速状態が一致し、かつ積分器の出力が0とな
るのである。すなわちフィードバック制御の出力値が無
くなり、フィードフォワード制御の出力値のみがステッ
プモータ4に与えられるることを意味するのであるか
ら、逆に単独制御から併用制御へ切り替える場合に積分
器の出力が0であれば、その切り替えにおいて指令値の
変動は無く、従ってフィードフォワード単独制御からフ
ィーバック併用制御への円滑な切り替えが実現されるの
である。以上の作用は、単独制御から併用制御に切り替
える第一回転数において用いられる変速状態を達成する
フィードフォワード制御値が正しく学習されていること
が前提となる。ここで、第一回転数は併用制御から単独
制御に切り替える第二回転数より高い回転数である。従
って第一回転数においては併用制御が用いられる状態も
発生し、この時に学習が行われるのである。また、第一
回転数と第二回転数を用いることにより切り替え時のチ
ャタリング現象を回避するという作用も得られる。
【0011】請求項2記載の無段変速機の制御装置は、
請求項1記載の無段変速機の制御装置の構成および作用
に加え、請求項1記載の無段変速機の制御装置の条件に
より該フィードフォワード制御装置が発する指令値のみ
を用いる制御から、該フィードフォワード制御装置によ
る指令値および該フィードバック制御装置による指令値
を合成した値を用いる制御に切り替えるにあたり、指令
値に前記フィードフォワード指令値を、前記フィードバ
ック制御が発する指令値を用いた値に修正するフィード
フォワード学習を行うことを特徴とするものである。第
一回転数においては前述のごとくフィードフォワード値
が学習されるため、円滑な切り替えが行えるが、第二回
転数においてはフィードフォワード値が学習されていな
いため、切り替えの瞬間にこれを行うものである。
【0012】請求項3記載の無段変速機の制御装置は、
請求項1または請求項2記載の無段変速機の制御装置の
構成および作用に加え、単独制御と併用制御の切り替え
を行うにあたり、フィードフォワード指令値にローパス
フィルタを適用した値を該アクチエータに指令値として
与えることを特徴とするものである。一般に自動車用変
速機では、速度が低い場合においてはローギアとするこ
とが普通であり、第二回転数において無段変速機が最も
ローギアとなる位置に制御されるのであれば、請求項2
記載の無段変速機の制御装置の構成によりその切り替え
は円滑に行われるのであるが、第二回転数においもてフ
ィードフォワード制御装置により最ローギア以外の変速
比に制御が行われる場合は、切り替えが円滑にいくとは
限らないためにフィードフォワード時の指令値にローパ
スフィルタを適用し、そのような場合であっても切り替
えを円滑にするものである。なお、指令値にローパスフ
ィルタを適用しても、切り替え前後の指令値の差異が大
きい場合は、円滑な切り替えを実現するためにはよりカ
ットオフ周波数の低いローパスフィルタを用いざるを得
ず、その結果制御性能を大幅に悪化せしめるため、単に
ローパスフィルタを適用するだけでなく、切り替え時に
おいてのみ特にカットオフ周波数の低いフィルターに切
り替えるなどの処置が必要である。
【0013】請求項4記載の無段変速機の制御装置は、
請求項1〜3いずれか一項記載の無段変速装置の制御装
置の構成および作用に加え、第一回転数より高い回転数
である所定の第三回転数より高い回転数であって、かつ
該フィードバック制御装置が発する指令値を用いる制御
を行っている場合は、該フィードフォワード制御の指令
値のみを用いる制御に切り替え、第一回転数より高く第
三回転数未満の値である第四回転数より低い回転数であ
って、かつ該フィードフォワード制御装置が発する指令
値のみを用いる制御を行っている場合は、該フィードバ
ック制御装置が用いる積分器の値を0とした後に、該フ
ィイードフォワード制御装置が発する指令値に該ィード
バック制御装置が発する指令値を合成した値を用いる制
御に切り替えることを特徴とするものである。回転数の
計測に対し、回転数に応じて発生されるパルスの時間間
隔を計測する周期計測の手法を適合した場合、回転数が
低い場合は上記した回転数計測不正の問題が生じると同
時に回転数が高い場合もまた回転数の計測精度が低下す
るという問題が生じるのである。すなわち、パルスの時
間間隔の計測に使用するシステムクロックは一定の周波
数の信号であるが、パルスの時間間隔が短い高回転の場
合は、パルス時間間隔に対しシステムクロックの周期が
相対的に大きくなり計測精度が低下する事が特開平3−
75567号公報などとして一般に知られている。従っ
て、本発明においては図1に示すごとく、単独制御から
併用制御に切り替える第一回転数より高く計測精度が問
題となる第三回転数において、併用制御から再び単独制
御とし、同じく第一回転数より高いものの第三回転数よ
り低い第四回転数において、単独制御から併用制御とす
るものである。ここで、第三回転数と第四回転数が異な
る回転数であるのは、第一回転数と第二回転数が異なる
ものと同様な理由によるものである。
【0014】
【発明の実施の形態】 以下、本発明の実施の形態を図
面に基づき詳細に説明する。まず、図10、図11を用
いてトロイダル伝動ユニットを説明するに、これは図示
せざるエンジンからの回転をこれも図示せざる逆転ギア
機構を通し、さらに後述するローディングカム機構から
伝達される入力軸20を備え、この入力軸は、エンジン
から遠い端部を変速機ケース21に内に軸受け22を介
して回転自在に支持し、中央部を変速機ケース21の中
間壁23内に軸受け24および中空出力軸25を介して
回転自在に支持する。入力軸20上には入力コーンディ
スク1および出力コーンディスク2をそれぞれ回転自在
に支持し、これら入出力コーンディスク1、2を、トロ
イド曲面が相互に対向するように配置する。そして入出
力コーンディスク1、2の対向するトロイド曲面間に
は、入力軸20を挟んでその両側に配置した一対のパワ
ーローラ3を介在させ、これらパワーローラ3を入出力
コーンディスク1、2間に挟圧する為に、以下の構成を
採用する。
【0015】即ち、入力軸20の軸受け端部にローディ
ングナット26を結合し、該ローディングナット26に
より抜け止めして入力軸20上に回転係合させたカムデ
ィスク27と、入力コーンディスク1のトロイド曲面か
ら遠い端面との間にローディングカム28を介在させ、
このローディングカム28を介して入力軸20からカム
ディスク27への回転入力コーンディスク1に伝達され
るようになす。ここで、入力コーンディスク1の回転は
パワーローラ3の回転を介して出力コーンディスク2に
伝わり、この伝動中ローディングカム28は伝達トルク
に比例したスラストを発生して、パワーローラ3を入出
力コーンディスク1、2間に挟圧し、上記の動力伝達を
可能ならしめる。出力コーンディスク2は出力軸25に
接合され、この軸上に出力歯車29を一体に回転するよ
うに結合し、出力歯車29の出力は出力軸に伝達され
る。各パワーローラ3は、トラニオン41に回転自在に
支持し、該トラニオン41は各々、上端を球面継手42
によりアッパリンク43の両端に回転自在および揺動自
在に、また下端を球面継手44によりロアリンク45の
両端に回転自在および揺動自在に連結する。そして、ア
ッパリンク43およびロアリンク45は中央を球面継手
46、47により変速機ケース21に上下方向揺動可能
に支持し、両トラニオン41を相互逆向きに同期して上
下動させ得るようにする。かように両トラニオン41を
相互逆向きに同期して上下動させることにより変速を行
う変速制御機構を次に説明する。各トラニオン41に
は、これらを個々に上下方向へストロークさせるための
ピストン6を設け、両ピストン6の両側にそれぞれピス
トン室51、52およびピストン室53、54を画成す
る。そして両ピストン6を相互逆向きにストローク制御
するため、変速制御弁5を設置する。ここで、変速制御
弁5はスプール型の内弁体5aとスリーブ型の外弁体5
bとを相互に摺動自在に嵌合して備え、外弁体5bを弁
外筐5cに摺動自在に嵌合して構成する。
【0016】上記の変速制御弁5は、入力ポート5dを
圧力源55に接続し、一方の連絡ポート5eをピストン
室51およびピストン室52に、他方の連絡ポート5f
をピストン室53およびピストン室54にそれぞれ接続
する。そして内弁体5aを、一方のトラニオン41の下
端に固着したカム7のカム面に、軸により一方を変速比
ケースに回転自在に保持されたリンク8を介し共働さ
せ、外弁体5bをステップモータ4にラックアンドピニ
オン型式で駆動係合させる。
【0017】変速制御弁5の繰作指令は、変速指令値U
に応動するステップモータ4がラックアンドピニオンを
介し外弁体5bが内弁体5aに対し相対的に中立位置か
ら変位される時、圧力源55からの流対庄がピストン室
52、53に供給される一方、他のピストン室51、5
4がドレンされ、また変速制御弁5の外弁体5bが内弁
体5aに対し相対的に中立位置から逆方向に変位される
時、圧力源55からの流対庄がピストン室51、54に
供給される一方、他のピストン室52、53がドレンさ
れ、両トラニオン41が流対圧でピストン6を介して図
中、対応した上下方向へ相互逆向きに変位されるものと
する。これにより両パワーローラ3は、回転軸線O1
入力コーンディスク1、2の回転軸線O2 と交差する図
示位置からオフセット(オフセット量y)されることに
なり、該オフセットによりパワーローラ3は入出力コー
ンディスク1、2からの首振り分力で、自己の回転軸線
1 と直交する首振り軸線O3 の周りに傾転(傾転角
φ)されて無段変速を行うことができる。かかる変速
中、一方のトラニオン41の下端に結合したプリセスカ
ム7は、変速リンク8を介して、トラニオン41および
パワーローラ3の傾転角φを変速制御弁5の内弁体5a
にフィードバックされる。そして上記の無段変速により
ステップモータ4への変速指令値Uが達成される時、上
記プリセスカム7を介した機械的フィードバックが変速
制御弁5の内弁体5aをして、外弁体5bに対し相対的
に初期の中立位置に復帰させ、同時に、両パワーローラ
3は、回転軸線O1 が入出力コーンディスク1、2の回
転軸線O2 と交差する図示位置に戻ることで、上記変速
指令値の達成状態を維持することができる。
【0018】ここで、オフセットyを与える機構が、実
際にオフセットyを生起せしめるまでに微分方程式で表
される遅れを伴う場合には、数1の特性より、傾転角度
φおよびオフセットyを共にフィ ードバックすること
が、ハンチングを生じない安定的な変速制御を行うため
に必要である。違って、微分方程式で表される遅れを伴
う油圧動作によりオフセットyを生起せしめる機構で構
成される図10、図11の構成においては、プリセスカ
ム7および変速リンク8を用い、傾転角度φおよびオフ
セットyをフィードバックする機械的フィードバック系
を備えるものである。
【0019】ステップモータ4への変速指令値Uは、制
御装置61によりこれを決定し、これがため制御装置6
1には、エンジンスロットル開度TVOを検出するスロ
ットル開度センサ62からの信号、図示されていない出
力軸に設置され出力軸の回転角度に応じたパルス信号を
発し車速VSPを検出ならしめる入力回転センサ63か
らの信号、および入力軸20に設置され入力軸20の回
転角度に応じたパルス信号を発し変速機入力回転数Ni
(エンジン回転数Neであってもよい)を検出ならしめ
る出力回転センサ64からの信号をそれぞれ入力する。
【0020】制御装置61は、これらの情報をもとに、
図2および以下に説明する構成および作用によりステッ
プモータ4への変速指令値Uを決定するものとする。制
御装置61は回転数計算手段67、回転数計算手段6
8、変速比計算手段69、制御切り替え手段70、切り
替え器71、フィードバック制御装置76、目標変速比
生成手段75、エンジントルク推定手段74、構成部品
変形量推定手段73、フィ ードフォワード制御装置7
2、から構成される。回転数計算手段67は入力回転セ
ンサ63からの信号の時間間隔を計測し入力回転数を算
出し、回転数計算手段68は出力回転センサ64からの
信号の時間間隔により出力回転数を計算し、それぞれ変
速比計算手段69に送る。変速比計算手段69は入力回
転数と出力回転数の比をとり変速比を算出し、これをフ
ィードバック制御装置76に送る。一方目標変速比生成
手段75はスロットル開度センサ62よりスロットル開
度、回転数計算手段68より出力軸回転数を得、これよ
り車速を算出し、スロットル開度および車速より最適な
運転特性が得られる変速比をあらかじめ決定された変速
マップデータより得、これを出力する。フィードバック
制御装置76は変速比計算手段69と目標変速比生成手
段75の変速比との差をとり、これに所定のゲインを乗
じたものと、変速比の差を積分した値に所定のゲインを
乗じたものを加算して出力することで、所謂PI制御を
実行する。またフィードバック制御装置76は制御切り
替え手段70から信号を受け、積分器の値を0とするこ
とができる。エンジントルク推定手段74はスロットル
開度センサ62および回転数計算手段67から得られる
入力回転数からエンジン回転数を得、これよりあらかじ
め実験により設定されたトルクマップデータよりエンジ
ンが発生しているトルクを推定する。構成部品変形量推
定手段73は、上記エンジン発生トルクより、あらかじ
め実験によって求められた構成部品変形量を推定し、こ
れをフィードフォワード制御装置72に送る。
【0021】フィードフォワード制御装置72は図3に
示す動作を行う。以下に図3を用いてフィードフォワー
ド制御装置72の動作を説明する。先ずステップ(S)
87において、一時的に使用する2次元配列Tempを
0に初期化する。ステップ88においては一定周期で発
信される同期信号を待ち、動作が正しく周期的に行われ
るようにする。ステップ89ではフィードフォワード制
御装置72に入力される目標変速比を変数Ri1へ、構
成部品変形量を変数T1へ、フィードバック制御値を変
数S1へ代入する。
【0022】ステップ90において、制御切り替え手段
70がFB信号を出力しているかを調べ、出力していな
いならばステップ91へ進み、ステップ91において予
め設定されたフィードフォワード量が収容された2次元
配列FFTableのRi1とT1の値に対応した値を
フィードフォワードとして出力し、ステップ88へ戻
る。ステップ91においてFB信号が出力されているな
らばステップ92に進み、変数S1とS2との差の絶対
値が予め決められた所定の定数SConstより小さい
かが調べられる。ステップ93においては変数T1とT
2の差が、ステップ94においてはRi1とRi2との
差が調べられ、すべての条件が満たされたならば、ステ
ップ95において、2次元配列Tempの変数Ri1、
T1に対応する値がS1を所定の定数LConstで割
った値とされ、そうでなければステップ96において、
Tempの変数Ri1、T1に対応する値は0とされ
る。ステップ97において予め設定されたフィードフォ
ワード量が収容された2次元配列FFTableのRi
1とT1の値に対応した値をフィードフォワード量とし
て出力し、ステップ98において、変数Ri2にRi1
の値を、変数T2にT1の値を、変数S2にS1の値を
代入し、ステップ88に戻る。
【0023】次に、制御切り替え手段70の動作を図4
を用いて説明する。先ずステップ80において変数FB
Stateに0を代入する。ステップ81において変数
Revに回転数計測手段68より得られる出力回転数を
代入する。ここで精度上の問題が出力回転数より入力回
転数に発生するならば、Revに代入される値は入力回
転数であってもかまわない。ステップ82ではFBSt
ateが0であり、かつ変数Revの値が所定の第一回
転数より高いことが調べられ、条件が成立するならばス
テップ84に進み、そうでなければステップ83に進
む。ステップ84では積分器の出力を0とする信号をフ
ィードバック制御装置76に送り、ステップ85におい
てFB出力信号を切り変え器71およびフィードフォワ
ード制御装置72に送り、ステップ81に戻る。ステッ
プ83では変数FBStateの値が1でありかつ変数
Revの値が所定の第二回転数より低いことが調べら
れ、条件が成立すればステップ86に進みFB停止信号
が切り変え器71およびフィードフォワード制御装置7
2に送られ、変数FBStateの値が0とされる。切
り替え器71ではFB出力信号が送られたならばフィー
ドバック制御装置76とフィードフォワード制御装置7
2の値を加算してステップモータ4に出力し、FB停止
信号が送られたならフィードフォワード制御装置72の
値のみをステップモータ4に出力する。
【0024】図5は実施の形態2の動作を説明するフロ
ーチャートである。制御装置61の構成は図2に示す実
施の形態1と同等であるが、フィードフォワード制御装
置72の動作が図5に示すものとなる。以下にフィード
フォワード制御装置72の動作を図5により説明する。
【0025】図3との相違は、ステップ99に変わりス
テップ100となり、変数FBFlagに1を代入する
動作が追加されたことである。さらに、ステップ90に
より条件判断されたならば、ステップ101においてF
BFlagの値が調べられ、FBFlagが1であれ
ば、FFTableのRi1、T1に対応する値をS2
の値とし、ステップ103においてFBFlagの値を
0とする。第二回転数以下においては目標変速比すなわ
ちRi1の値が変化せず、構成部品変形量が変化しない
のであれば、ステップ91において出力されるFFTa
bleの値は以後一定となるため、以上の処置によりフ
ィードフォワード値の学習が行われ、円滑な切り替えが
行われるのである。なお、一般に自動車用変速器では低
速回転においては最ローギアに固定することが普通であ
るから目標変速比Ri1は一定であり、また変速比の微
小な変化が運転者に感知されるような状況では急激なス
ロットル操作はおこなわれていないため、上記の構成部
品の変形量が急激に変化することは無い。
【0026】図6は実施の形態3を示す図である。本実
施の形態においては、制御装置61がローパスフィルタ
ー77、フィルター切り替え器78を有する構成であ
り、制御切り替え手段70が図7に示す作用を行うもの
である。すなわち制御切り替え手段70はステップ10
4において変数FBStateLastを0に初期化
し、ステップ105において変数FBStateLas
tと変数FBStateの値が異なっていた場合はステ
ップ106においてフィルター切り替え信号を出力し、
ステップ107において変数FBStateLastに
変数BFStateの値を代入するのである。フィルタ
ー切り替え器78はフィルター切り替え信号を受けたな
ら、一定時間ローパスフィルター77の出力をステップ
モータ4に送り、一定時間経過後は切り替え器71の出
力をステップモータ4に送るものである。
【0027】一般に自動車用変速器では低速回転におい
ては最ローギアに固定することが普通であるが、第二回
転数が比較的高い場合、あるいはスリップコントロール
などの応用において変速比制御を行う場合には、最ロー
ギアに固定しない場合もありえ、その場合には本発明が
有効となるものである。また図6は図8に示す特性の異
なる複数のローパスフィルター77を用いる形態であっ
てもよい。この場合は、併用制御と単独制御との切り替
え時点だけでなく、併用制御および単独制御を行ってい
る場合であってもこれに適したローパスフィルター77
を用いることが可能となり、スロットル開度センサ62
に混入するノイズなどによりステップモータ4に対して
不正な動作が指令されることを防ぐことができる。
【0028】スロットル開度センサ62に混入するノイ
ズがステップモータ4に与える影響は単独制御を適用す
る場合と併用制御を適用する場合は異なるため、これに
対しそれぞれ最適な特性を持つローパスフィルター77
を用いる事が良好な制御特性を得るためには必要であ
る。すなわち、単独制御を適用している場合はローパス
フィルター77aが併用制御を適用している場合はロー
パスフィルター77cが、そして切り替え時にはローパ
スフィルター77bが用いられるのである。
【0029】図9は実施の形態4の動作を説明するフロ
ーチャートである。制御装置61の構成は図2、図6ま
たは図8に示すものであり、制御切り替え手段70の作
用が図9に示すものとなる。すなわち本実施の形態にお
いては、図1に示すごとく高速回転においてもフィード
フォワード単独制御となる動作を行うものである。
【0030】前記説明したように、パルスの時間間隔を
計測する手法を用いた場合、高速回転においてはパルス
の時間間隔が短くなり、計測に用いるシステムクロック
が計測パルス時間間隔に対して相対的に長くなるため精
度が低下するという問題があり、このような場合におい
てもフィードバック制御を停止するのである。一般に自
動車用変速機の場合、高速においては最ハイギアに固定
され、また走行抵抗に打ち勝つため、ある一定のエンジ
ン出力を必要とし、その結果構成部品の変形量が一定の
範囲に収まるため、フィードフォワード単独であっても
変速比制御に問題を生じることは無い。
【0031】
【発明の効果】 以上説明してきたとおり、請求項1記
載の無段変速機の制御装置は、目標変速状態に対応した
予定の値を用いるフィードフォワード制御装置と、目標
変速状態および実変速状態間における変速状態偏差、お
よび変速状態偏差を積分する積分器の値に応じた指令値
を発するフィードバック制御装置を備え、該フィードフ
ォワード制御装置と該フィードバック制御装置が発する
指令値によりアクチエータを駆動し無段変速機の変速動
作を行う無段変速機の制御装置において、入力または出
力回転数が所定の第一回転数より高い回転数であって、
かつ該フィードバック制御装置が発する指令値を用いな
い制御を行っている場合は、該フィードバック制御装置
が用いる積分器の値を一旦0とした後に、該フィードフ
ォワード制御装置による指令値に該フィードバック制御
装置による指令値を合成した値を用いる制御に切り替
え、入力または出力回転数が前記第一回転数未満の値で
ある所定の第二回転数より低い回転数であって、かつ該
フィードフォワード制御装置による指令値に該フィード
バック制御装置による指令値を合成した値を用いる制御
を行っている場合は、該フィードフォワード制御の指令
値のみを用いる制御に切り替えることにより、フィード
フォワード制御とフィードバック制御を併用して所望の
変速比に無段変速機の変速比を制御することが可能とな
ると同時に、変速比を正しく計測できない状態において
はフィードフォワード単独制御とすることで変速比制御
が困難になることを防止し、フィードバック制御からフ
ィードバック制御を併用する制御への切り替えが円滑に
行われるものである。また、第一回転数と第二回転数を
用いることにより切り替え時のチャタリング現象を回避
するという効果も得られる。
【0032】請求項2記載の無段変速機の制御装置は、
請求項1記載の無段変速機の制御装置における条件によ
り該フィードフォワード制御装置が発する指令値のみを
用いる制御から、該フィードフォワード制御装置による
指令値および該フィードバック制御装置による指令値を
合成した値を用いる制御に切り替えるにあたり、指令値
に前記フィードフォワード指令値を、前記フィードバッ
ク制御が発する指令値を用いた値に修正するフィードフ
ォワード学習装置を有することを特徴とすることによ
り、フィードバック制御とフィードフォワード制御の併
用からフィードバック単独制御への切り替えを円滑に行
うものである。
【0033】請求項3記載の無投変速機の制御装置は、
請求項1または請求項2記載の無段変速機の制御装置に
おける構成および作用に加え、単独制御と併用制御の切
り替えを行うにあたり、フィードフォワード指令値にロ
ーパスフィルタを適用した値を該アクチエータに指令値
として与えることにより、第二回転数以下の状態で任意
の変速比にフィードフォワード制御により制御する必要
が生じた場合において、上記切り替えを円滑に行うもの
である。
【0034】請求項4記載の無段変速機の制御装置は、
請求項1〜3いずれか一項記載の無段変速機の制御装置
の構成および作用に加え、第一回転数より高い回転数で
ある所定の第三回転数より高い回転数であって、かつ該
フィードバック制御装置が発する指令値を用いる制御を
行っている場合は、該フィードフォワード制御の指令値
のみを用いる制御に切り替え、第一回転数より高く第三
回転数未満の値である第四回転数より低い回転数であっ
て、かつ該フィードフォワード制御装置が発する指令値
のみを用いる制御を行っている場合は、該フィードバッ
ク制御装置が用いる積分器の値を0とした後に、該フィ
ードフォワード制御装置が発する指令値に該フィードバ
ック制御装置が発する指令値を合成した値を用いること
により、高回転状態において回転数計測精度が不足した
状態において、フィードフォワード単独制御として良好
な変速比制御を行うものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の概要を説明する図である。
【図2】 本発明実施の形態1を示す図である。
【図3】 本発明実施の形態1の動作を説明するフロー
チャートである。
【図4】 本発明実施の形態1の制御切り替え手段の動
作を示すフローチャートである。
【図5】 本発明実施の形態2の動作を説明するフロー
チャートである。
【図6】 本発明実施の形態3を示す図である。
【図7】 本発明実施の形態3の動作を説明するフロー
チャートである。
【図8】 実施の形態3において複数のローパスフィル
ターを用いた場合を示す図である。
【図9】 本発明実施の形態4の動作を説明するフロー
チャートである。
【図10】 実施の形態により変速制御を行うトロイダ
ル型無段変速機を例示する縦断面図である。
【図11】 実施の形態により変速制御を行うトロイダ
ル型無段変速機を例示する線図的縦断面図である。
【図12】 従来例にかかる変速制御装置を示す図であ
る。
【符号の説明】
1 入力コーンディスク 2 出力コーンディスク 3 パワーローラ 4 ステップモータ 5 変速制御弁 5a 内弁体 5b 外弁体 5c 弁外筺 5d 入力ポート 5e 連絡ポート 5f 連絡ポート 6 ピストン 7 プリセスカム 8 変速リンク 9 逆転制御弁 9b 内弁体 20 入力軸 21 変速機ケース 22 軸受け 23 中間壁 24 軸受け 25 出力軸 26 ローディングナット 27 カムディスク 28 ローディングカム 29 出力歯車 30 出力軸 41 トラニオン 42 球面継手 43 アッパリンク 44 球面継手 45 ロアリンク 46 球面継手 47 球面継手 51 ピストン室 52 ピストン室 53 ピストン室 54 ピストン室 55 圧力源 61 制御装置 62 スロットル開度センサ 63 入力回転センサ 64 出力回転センサ 67 回転数計算手段 68 回転数計算手段 69 変速比計算手段 70 制御切り替え手段 71 切り替え器 72 フィードフォワード制御装置 73 構成部品変形量推定手段 74 エンジントルク推定手段 75 目標変速比生成手段 76 フィードバック制御装置 77 ローパスフィルター 78 フィルター切り替え器

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 目標変速状態に対応した予定の値を用い
    るフィードフォワード制御装置と、目標変速状態および
    実変速状態間における変速状態偏差、および変速状態偏
    差を積分する積分器の値に応じた指令値を発するフィー
    ドバック制御装置を備え、該フィードフォワード制御装
    置と該フィードバック制御装置が発する指令値によりア
    クチエータを駆動し無段変速機の変速動作を行う無段変
    速機の制御装置において、 入力または出力回転数が所定の第一回転数より高い回転
    数であって、かつ該フィードバック制御装置が発する指
    令値を用いない制御を行っている場合は、該フィードバ
    ック制御装置が用いる積分器の値を一旦0とした後に、
    該フィードフォワード制御装置による指令値に該フィー
    ドバック制御装置による指令値を合成した値を用いる制
    御に切り替え、 入力または出力回転数が前記第一回転数未満の値である
    所定の第二回転数より低い回転数であって、かつ該フィ
    ードフォワード制御装置による指令値に該フィードバッ
    ク制御装置による指令値を合成した値を用いる制御を行
    っている場合は、 該フィードフォワード制御の指令値
    のみを用いる制御に切り替えることを特徴とする無段変
    速機の制御装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の無段変速機の制御装置に
    おいて、請求項1記載の条件によりフィードフォワード
    制御装置による指令値のみを用いる制御に切り替えるに
    あたり、前記フィードフォワード指令値を、前記フィー
    ドバック制御が発する指令値を用いた値に修正すること
    を特徴とする無段変速機の制御装置。
  3. 【請求項3】 請求項1または2記載の無段変速機の制
    御装置において、請求項1記載の条件により切り替えを
    行うにあたり、フィードフォワード指令値にローパスフ
    ィルタを適用した値を該アクチエータに指令値として与
    えることを特徴とする無段変速機の制御装置。
  4. 【請求項4】 上記請求項1〜3いずれか一項記載の無
    段変速機の制御装置において、入力または出力回転数が
    請求項1記載の第一回転数より高い回転数である所定の
    第三回転数より高い回転数であって、かつ該フィードバ
    ック制御装置が発する指令値を用いる制御を行っている
    場合は、該フィードフォワード制御の指令値のみを用い
    る制御に切り替え、 第一回転数より高く第三回転数未満の値である第四回転
    数より低い回転数であって、かつ該フィードフォワード
    制御装置が発する指令値のみを用いる制御を行っている
    場合は、該フィードバック制御装置が用いる積分器の値
    を0とした後に、該フィードフォワード制御装置が発す
    る指令値に該フィードバック制御装置が発する指令値を
    合成した値を用いる制御に切り替えることを特徴とする
    無段変速機の制御装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005170194A (ja) * 2003-12-10 2005-06-30 Nissan Motor Co Ltd 駆動力制御装置
JP2006275172A (ja) * 2005-03-29 2006-10-12 Toyota Motor Corp ベルト式無段変速機の変速制御装置
JP2020172989A (ja) * 2019-04-11 2020-10-22 株式会社デンソー 自動変速機制御装置

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