JP3301372B2 - トロイダル型無段変速機の変速制御装置 - Google Patents
トロイダル型無段変速機の変速制御装置Info
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- JP3301372B2 JP3301372B2 JP794998A JP794998A JP3301372B2 JP 3301372 B2 JP3301372 B2 JP 3301372B2 JP 794998 A JP794998 A JP 794998A JP 794998 A JP794998 A JP 794998A JP 3301372 B2 JP3301372 B2 JP 3301372B2
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両等に用いられ
るトロイダル型無段変速機の変速制御装置の改良に関す
る。
るトロイダル型無段変速機の変速制御装置の改良に関す
る。
【0002】
【従来の技術】自動車などの車両に採用されるトロイダ
ル型無段変速機では、変速制御を油圧によって行ってお
り、このような変速制御装置としては、特開平7−19
8015号等がある。
ル型無段変速機では、変速制御を油圧によって行ってお
り、このような変速制御装置としては、特開平7−19
8015号等がある。
【0003】これは、図6に示すように、変速制御装置
は、変速リンク9の途中には、図示しないトラニオンを
駆動する油圧サーボシリンダ(油圧アクチュエータ)へ
油圧の供給を行う変速制御弁7が連結される一方、変速
リンク9の一端に形成した係合部91には、変速制御弁
7のスプール8を駆動するステップモータ50が送りネ
ジ機構51、スライダ52及びピン52aを介して連結
される一方、変速リンク9の他端には、形成した係合部
90には、図示しないパワーローラの傾転及びトラニオ
ンの軸方向変位に応じて、変速リンク9へ実際の変速比
をフィードバックするフィードバックリンクのボール5
8が係合する。
は、変速リンク9の途中には、図示しないトラニオンを
駆動する油圧サーボシリンダ(油圧アクチュエータ)へ
油圧の供給を行う変速制御弁7が連結される一方、変速
リンク9の一端に形成した係合部91には、変速制御弁
7のスプール8を駆動するステップモータ50が送りネ
ジ機構51、スライダ52及びピン52aを介して連結
される一方、変速リンク9の他端には、形成した係合部
90には、図示しないパワーローラの傾転及びトラニオ
ンの軸方向変位に応じて、変速リンク9へ実際の変速比
をフィードバックするフィードバックリンクのボール5
8が係合する。
【0004】通常運転時には、ステップモータ50が目
標変速比に応じて、係合部91側の変速リンク9を図中
制御範囲Sで駆動し、スプール8の変位に応じて変速制
御弁7のポート17Pから、ポート17Hへ圧油を供給
すると、図示しない油圧サーボシリンダは、変速比がH
i側となるようトラニオンを駆動する一方、ポート17
Lへ圧油を供給すると、油圧サーボシリンダは変速比が
Lo側となるようトラニオンを駆動する。なお、このと
き他方のポートは、ドレーン17Dに接続される。
標変速比に応じて、係合部91側の変速リンク9を図中
制御範囲Sで駆動し、スプール8の変位に応じて変速制
御弁7のポート17Pから、ポート17Hへ圧油を供給
すると、図示しない油圧サーボシリンダは、変速比がH
i側となるようトラニオンを駆動する一方、ポート17
Lへ圧油を供給すると、油圧サーボシリンダは変速比が
Lo側となるようトラニオンを駆動する。なお、このと
き他方のポートは、ドレーン17Dに接続される。
【0005】そして、パワーローラが傾転すると、フィ
ードバックリンクのボール58が実変速比RRTOに応
じた位置へ係合部90側の変速リンク9を駆動し、目標
変速比RTOと実変速比RRTOが一致すると、変速リ
ンク9はスプール8を図中実線で示す、中立位置に戻し
て、ポート17H、L、Pを封止して、設定された変速
比を維持する。
ードバックリンクのボール58が実変速比RRTOに応
じた位置へ係合部90側の変速リンク9を駆動し、目標
変速比RTOと実変速比RRTOが一致すると、変速リ
ンク9はスプール8を図中実線で示す、中立位置に戻し
て、ポート17H、L、Pを封止して、設定された変速
比を維持する。
【0006】このような変速リンク9を用いたトロイダ
ル型無段変速機の変速制御装置では、車両が牽引された
場合、変速制御弁7等に油圧が加わっていないため、図
示しない出力ディスク側からの入力に応じて、前進、後
進に関わらずパワーローラは最Hi側まで傾転し、フィ
ードバックリンクのボール58は、図中58’のRRT
O=Himaxの位置へ変位する。この最Hi側への変速
によって、スプール8が変速不能となる位置まで変位す
るのを防止するため、本願出願人は、特願平9−129
799号のように、変速制御弁7とステップモータ50
の間に、変速リンク9の過大な揺動を規制するストッパ
ー30を配設し、牽引によって変速リンク9が図中LH
まで変位するのを防いで、牽引終了後の発進を円滑に行
うものを提案している。
ル型無段変速機の変速制御装置では、車両が牽引された
場合、変速制御弁7等に油圧が加わっていないため、図
示しない出力ディスク側からの入力に応じて、前進、後
進に関わらずパワーローラは最Hi側まで傾転し、フィ
ードバックリンクのボール58は、図中58’のRRT
O=Himaxの位置へ変位する。この最Hi側への変速
によって、スプール8が変速不能となる位置まで変位す
るのを防止するため、本願出願人は、特願平9−129
799号のように、変速制御弁7とステップモータ50
の間に、変速リンク9の過大な揺動を規制するストッパ
ー30を配設し、牽引によって変速リンク9が図中LH
まで変位するのを防いで、牽引終了後の発進を円滑に行
うものを提案している。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、エンジンの
運転による通常走行を開始する際には、ステップモータ
50のイニシャライズが行われ、例えば、制御範囲Sよ
りも大きなステップ数でステップモータ50をLo側へ
駆動し、ステップモータ50の最Lo位置(原点)であ
る図中STPLomaxまで戻してから、通常の変速制
御、すなわち、目標変速に対応したステップ数に応じ
て、ステップモータ50は係合部91側を最Lo位置S
TPLomaxから最Hi位置STPHimaxの間で駆動
し、変速リンク9は図中αの範囲で揺動する。
運転による通常走行を開始する際には、ステップモータ
50のイニシャライズが行われ、例えば、制御範囲Sよ
りも大きなステップ数でステップモータ50をLo側へ
駆動し、ステップモータ50の最Lo位置(原点)であ
る図中STPLomaxまで戻してから、通常の変速制
御、すなわち、目標変速に対応したステップ数に応じ
て、ステップモータ50は係合部91側を最Lo位置S
TPLomaxから最Hi位置STPHimaxの間で駆動
し、変速リンク9は図中αの範囲で揺動する。
【0008】しかしながら、前記従来例では、牽引直後
では図6に示すように、フィードバックリンクのボール
58が最Hi位置(RRTO=Himax)となる58’
にあって、変速リンク9はストッパー30の内周31に
係止されて9’の位置となり、係合部91と連結するス
ライダ52のピン52aは、ステップ数=Hilimとな
る52a’の位置となる。
では図6に示すように、フィードバックリンクのボール
58が最Hi位置(RRTO=Himax)となる58’
にあって、変速リンク9はストッパー30の内周31に
係止されて9’の位置となり、係合部91と連結するス
ライダ52のピン52aは、ステップ数=Hilimとな
る52a’の位置となる。
【0009】この状態で、エンジンを始動して再度発進
するため、上記したようにステップモータ50のイニシ
ャライズを行うと、車両が停止している間は、パワーロ
ーラの傾転が行われないためボール58’は、最Hi位
置RRTO=Himaxに固定され、また、変速リンク9
の途中もストッパー30で固定されるため、ステップモ
ータ50をLo側へ駆動しても最Lo位置STPLoma
xまで戻ることができない。
するため、上記したようにステップモータ50のイニシ
ャライズを行うと、車両が停止している間は、パワーロ
ーラの傾転が行われないためボール58’は、最Hi位
置RRTO=Himaxに固定され、また、変速リンク9
の途中もストッパー30で固定されるため、ステップモ
ータ50をLo側へ駆動しても最Lo位置STPLoma
xまで戻ることができない。
【0010】このため、イニシャライズ終了後でもステ
ップモータ50の位置は、図中Hilimの位置のままで
あり、この状態で発進を行うと、図示しないコントロー
ラはこのHilimの位置を最Loと誤認識して変速制御
を開始することになり、図7に示すように、発進直後に
は図6の破線で示したスプール8’の位置(ポート17
Pと17Lが連通する)に応じて最HiからLo側へ変
速するが、その後は、最Lo位置STPLomaxとスト
ッパー30で係止された位置Hilimとのステップ数の
差ΔSTPだけ実変速比RRTOがHi側にずれたまま
変速制御が行われてしまい、運転性が悪化するという問
題があり、この変速比のずれは、一旦イグニッションキ
ーをOFFにして、再度イニシャライズを行うまで回復
できない。
ップモータ50の位置は、図中Hilimの位置のままで
あり、この状態で発進を行うと、図示しないコントロー
ラはこのHilimの位置を最Loと誤認識して変速制御
を開始することになり、図7に示すように、発進直後に
は図6の破線で示したスプール8’の位置(ポート17
Pと17Lが連通する)に応じて最HiからLo側へ変
速するが、その後は、最Lo位置STPLomaxとスト
ッパー30で係止された位置Hilimとのステップ数の
差ΔSTPだけ実変速比RRTOがHi側にずれたまま
変速制御が行われてしまい、運転性が悪化するという問
題があり、この変速比のずれは、一旦イグニッションキ
ーをOFFにして、再度イニシャライズを行うまで回復
できない。
【0011】そこで本発明は、上記問題点に鑑みてなさ
れたもので、牽引後の走行開始時に発生する実変速比の
ずれを抑制することを目的とする。
れたもので、牽引後の走行開始時に発生する実変速比の
ずれを抑制することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】第1の発明は、入力ディ
スク及び出力ディスクとの対向面に挟持されて傾転自在
なパワーローラと、前記パワーローラを軸支するととも
に、軸まわりに回動可能かつ軸方向へ変位可能なローラ
支持部材と、前記ローラ支持部材を軸方向へ駆動する油
圧アクチュエータと、前記油圧アクチュエータへの油圧
を制御する変速制御弁と、前記ローラ支持部材の軸まわ
りの回動または軸方向変位を伝達するフィードバック部
材と、前記変速制御弁を駆動する駆動手段と、この駆動
手段と前記フィードバック部材と前記変速制御弁とを揺
動自在に連結する変速リンクと、前記変速制御弁のスト
ローク量が通常の変速制御範囲内となるよう前記変速リ
ンクの揺動を規制する変位規制手段と、車両の運転状態
に基づいて目標変速比を演算する目標変速比演算手段
と、この目標変速比に応じて駆動手段を駆動する変速制
御手段とを備えたトロイダル型無段変速機の変速制御装
置において、前記変速制御手段は、車両が牽引されたこ
とを検出する牽引検出手段と、車両の牽引が検出された
後の走行開始時には、予め設定した仮目標変速比が前記
目標変速比に一致するまで、実変速比がLo側となるよ
う駆動手段を駆動する初期化手段とを備える。
スク及び出力ディスクとの対向面に挟持されて傾転自在
なパワーローラと、前記パワーローラを軸支するととも
に、軸まわりに回動可能かつ軸方向へ変位可能なローラ
支持部材と、前記ローラ支持部材を軸方向へ駆動する油
圧アクチュエータと、前記油圧アクチュエータへの油圧
を制御する変速制御弁と、前記ローラ支持部材の軸まわ
りの回動または軸方向変位を伝達するフィードバック部
材と、前記変速制御弁を駆動する駆動手段と、この駆動
手段と前記フィードバック部材と前記変速制御弁とを揺
動自在に連結する変速リンクと、前記変速制御弁のスト
ローク量が通常の変速制御範囲内となるよう前記変速リ
ンクの揺動を規制する変位規制手段と、車両の運転状態
に基づいて目標変速比を演算する目標変速比演算手段
と、この目標変速比に応じて駆動手段を駆動する変速制
御手段とを備えたトロイダル型無段変速機の変速制御装
置において、前記変速制御手段は、車両が牽引されたこ
とを検出する牽引検出手段と、車両の牽引が検出された
後の走行開始時には、予め設定した仮目標変速比が前記
目標変速比に一致するまで、実変速比がLo側となるよ
う駆動手段を駆動する初期化手段とを備える。
【0013】また、第2の発明は、前記第1の発明にお
いて、前記牽引検出手段は、運転者の操作に応じて牽引
状態を設定する牽引状態設定スイッチを備える。
いて、前記牽引検出手段は、運転者の操作に応じて牽引
状態を設定する牽引状態設定スイッチを備える。
【0014】また、第3の発明は、前記第1の発明にお
いて、前記牽引検出手段は、エンジンの回転を検出する
エンジン回転センサと、車輪の回転を検出する車輪速セ
ンサと、前記エンジン回転数が0のときに車輪の回転が
検出された場合に車両の牽引を検出する。
いて、前記牽引検出手段は、エンジンの回転を検出する
エンジン回転センサと、車輪の回転を検出する車輪速セ
ンサと、前記エンジン回転数が0のときに車輪の回転が
検出された場合に車両の牽引を検出する。
【0015】また、第4の発明は、前記第1の発明にお
いて、前記牽引検出手段は、前記変速リンクが変位規制
手段で揺動を規制された場合に車両の牽引を検出する。
いて、前記牽引検出手段は、前記変速リンクが変位規制
手段で揺動を規制された場合に車両の牽引を検出する。
【0016】また、第5の発明は、前記第4の発明にお
いて、前記牽引検出手段は、前記変速リンクと変位規制
手段の導通状態に基づいて車両の牽引を検出する。
いて、前記牽引検出手段は、前記変速リンクと変位規制
手段の導通状態に基づいて車両の牽引を検出する。
【0017】また、第6の発明は、前記第1の発明にお
いて、前記牽引検出手段は、ローラ支持部材が所定の最
Hi変速比を超えて回動するのを規制する傾転ストッパ
を備え、ローラ支持部材がこの傾転ストッパに当接した
場合に、車両の牽引を検出する。
いて、前記牽引検出手段は、ローラ支持部材が所定の最
Hi変速比を超えて回動するのを規制する傾転ストッパ
を備え、ローラ支持部材がこの傾転ストッパに当接した
場合に、車両の牽引を検出する。
【0018】また、第7の発明は、前記第6の発明にお
いて、前記牽引検出手段は、前記ローラ支持部材と傾転
ストッパの導通状態に基づいて車両の牽引を検出する。
いて、前記牽引検出手段は、前記ローラ支持部材と傾転
ストッパの導通状態に基づいて車両の牽引を検出する。
【0019】また、第8の発明は、前記第1の発明にお
いて、前記初期化手段は、車両の牽引が検出された後の
走行開始時には、所定の時間だけ駆動手段の駆動を禁止
する制御遅延手段を備える。
いて、前記初期化手段は、車両の牽引が検出された後の
走行開始時には、所定の時間だけ駆動手段の駆動を禁止
する制御遅延手段を備える。
【0020】
【発明の効果】したがって、第1の発明は、牽引時では
出力ディスクが駆動されて、パワーローラも回転するた
め、ローラ支持部材は、機構的に変位可能な位置まで軸
方向及び軸まわりに変位し、フィードバック部材によっ
て変速リンクが駆動されるが、変速リンクは変位規制手
段によって変速制御弁のストローク量が通常の変速制御
範囲内となるよう過大な揺動を規制される。牽引終了後
にエンジンを始動した再発進時には、駆動手段が変速リ
ンクの係止位置に応じた位置から変速制御が開始され
て、本来の変速制御開始位置との間に誤差を生じている
が、まず、予め設定した仮目標変速比に応じてLo側の
変速比となるよう駆動手段を駆動して、仮目標変速比と
運転状態に応じた目標変速比が一致した後は通常の変速
制御を行うようにしたため、前記従来例のように、牽引
後の走行時には実変速比がHi側へずれてしまい加速性
能などが低下するのを防止でき、駆動手段の発進開始位
置と変速リンクの係止位置に応じた駆動手段の位置の差
を解消して実変速比と目標変速比させることが可能とな
り、牽引直後であっても円滑に変速制御を行うことが可
能となって、トロイダル型無段変速機を備えた車両の運
転性を向上させることができる。
出力ディスクが駆動されて、パワーローラも回転するた
め、ローラ支持部材は、機構的に変位可能な位置まで軸
方向及び軸まわりに変位し、フィードバック部材によっ
て変速リンクが駆動されるが、変速リンクは変位規制手
段によって変速制御弁のストローク量が通常の変速制御
範囲内となるよう過大な揺動を規制される。牽引終了後
にエンジンを始動した再発進時には、駆動手段が変速リ
ンクの係止位置に応じた位置から変速制御が開始され
て、本来の変速制御開始位置との間に誤差を生じている
が、まず、予め設定した仮目標変速比に応じてLo側の
変速比となるよう駆動手段を駆動して、仮目標変速比と
運転状態に応じた目標変速比が一致した後は通常の変速
制御を行うようにしたため、前記従来例のように、牽引
後の走行時には実変速比がHi側へずれてしまい加速性
能などが低下するのを防止でき、駆動手段の発進開始位
置と変速リンクの係止位置に応じた駆動手段の位置の差
を解消して実変速比と目標変速比させることが可能とな
り、牽引直後であっても円滑に変速制御を行うことが可
能となって、トロイダル型無段変速機を備えた車両の運
転性を向上させることができる。
【0021】また、第2の発明は、運転者の操作に応じ
て牽引状態を設定する牽引状態設定スイッチを備えたた
め、このスイッチに応じて容易に牽引されたことを検出
できる。
て牽引状態を設定する牽引状態設定スイッチを備えたた
め、このスイッチに応じて容易に牽引されたことを検出
できる。
【0022】また、第3の発明は、エンジン回転数が0
のときに車輪の回転が検出された場合に車両の牽引を検
出するため、運転者の特別な操作がなくても確実に牽引
されたことを検出できる。
のときに車輪の回転が検出された場合に車両の牽引を検
出するため、運転者の特別な操作がなくても確実に牽引
されたことを検出できる。
【0023】また、第4の発明は、変速リンクが変位規
制手段で揺動を規制された場合には、ローラ支持部材が
最Hiまたは最Loまで傾転したことを示すため、この
傾転位置に基づいて、牽引されたことを確実に検出でき
る。
制手段で揺動を規制された場合には、ローラ支持部材が
最Hiまたは最Loまで傾転したことを示すため、この
傾転位置に基づいて、牽引されたことを確実に検出でき
る。
【0024】また、第5の発明は、変速リンクと変位規
制手段が当接して導通状態となったことから、車両が牽
引されたことを確実に検出することができる。
制手段が当接して導通状態となったことから、車両が牽
引されたことを確実に検出することができる。
【0025】また、第6の発明は、ローラ支持部材が所
定の最Hi変速比を超えて回動するのを規制する傾転ス
トッパと当接した場合には、ローラ支持部材が最Hiま
たは最Loまで傾転したことを示すため、車両の牽引を
検出することが可能となる。
定の最Hi変速比を超えて回動するのを規制する傾転ス
トッパと当接した場合には、ローラ支持部材が最Hiま
たは最Loまで傾転したことを示すため、車両の牽引を
検出することが可能となる。
【0026】また、第7の発明は、ローラ支持部材と傾
転ストッパが当接して導通状態となったことから、車両
が牽引されたことを確実に検出することができる。
転ストッパが当接して導通状態となったことから、車両
が牽引されたことを確実に検出することができる。
【0027】また、第8の発明は、車両の牽引が検出さ
れた後の走行開始時には、所定の時間だけ駆動手段の駆
動を禁止するため、発進開始直後は、変位規制手段によ
って係止された変速リンクは、変速制御弁のストローク
量が通常の変速制御範囲内にあるため、所定の油圧を油
圧アクチュエータに供給することができ、例えば、Lo
側への変速を行うことができ、所定時間が経過した後に
は、この変速によって変速リンクが変位規制手段から離
れるため、駆動手段を駆動しても変速リンクを無理矢理
Lo側へ駆動することがなくなるため、駆動手段をステ
ップモータなどで構成してオープンループ制御で駆動す
る場合、脱調等を防いで正確な変速制御を行うことがで
きる。
れた後の走行開始時には、所定の時間だけ駆動手段の駆
動を禁止するため、発進開始直後は、変位規制手段によ
って係止された変速リンクは、変速制御弁のストローク
量が通常の変速制御範囲内にあるため、所定の油圧を油
圧アクチュエータに供給することができ、例えば、Lo
側への変速を行うことができ、所定時間が経過した後に
は、この変速によって変速リンクが変位規制手段から離
れるため、駆動手段を駆動しても変速リンクを無理矢理
Lo側へ駆動することがなくなるため、駆動手段をステ
ップモータなどで構成してオープンループ制御で駆動す
る場合、脱調等を防いで正確な変速制御を行うことがで
きる。
【0028】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態を添付
図面に基づいて説明する。
図面に基づいて説明する。
【0029】図1は、前記従来例と同様の変速制御装置
を備えたトロイダル型無段変速機10に本発明を適用し
た場合を示し、無段変速機10は、入力ディスク21に
ロックアップ機構L/Uを備えたトルクコンバータT/
Cを介してエンジン11と連結する一方、出力ディスク
22側を図示しない駆動輪に連結しており、トロイダル
型の無段変速機10の変速制御装置は前記従来例に示し
た図6と同様に構成され、変速制御コントローラ1の指
令に応動するステップモータ50(駆動手段)とフィー
ドバックリンクが変速リンク9を介して変速制御弁7を
駆動することで変速が行われるもので、前記従来例と同
一のものに同一の図番を付して重複説明を省略する。
を備えたトロイダル型無段変速機10に本発明を適用し
た場合を示し、無段変速機10は、入力ディスク21に
ロックアップ機構L/Uを備えたトルクコンバータT/
Cを介してエンジン11と連結する一方、出力ディスク
22側を図示しない駆動輪に連結しており、トロイダル
型の無段変速機10の変速制御装置は前記従来例に示し
た図6と同様に構成され、変速制御コントローラ1の指
令に応動するステップモータ50(駆動手段)とフィー
ドバックリンクが変速リンク9を介して変速制御弁7を
駆動することで変速が行われるもので、前記従来例と同
一のものに同一の図番を付して重複説明を省略する。
【0030】変速制御コントローラ1は、マイクロコン
ピュータを主体に構成されており、エンジン回転数セン
サ12が検出したエンジン回転数Ne、図示しないスロ
ットル開度センサが検出したスロットル開度TVO、無
段変速機10の入力軸回転数センサ13が検出した入力
軸回転数Ni及び出力軸側に配設された出力軸回転数セ
ンサ14が検出した出力軸回転数No及び車輪速センサ
15FL〜15RRが検出した車速VSPに基づいて、
車両の運転状態に応じた目標変速比RTOを図示しない
マップなどから演算するとともに、無段変速機10の実
際の変速比RRTOがこの目標変速比RTOと一致する
ようなステップ数STPをステップモータ50(駆動手
段)へ指令する。
ピュータを主体に構成されており、エンジン回転数セン
サ12が検出したエンジン回転数Ne、図示しないスロ
ットル開度センサが検出したスロットル開度TVO、無
段変速機10の入力軸回転数センサ13が検出した入力
軸回転数Ni及び出力軸側に配設された出力軸回転数セ
ンサ14が検出した出力軸回転数No及び車輪速センサ
15FL〜15RRが検出した車速VSPに基づいて、
車両の運転状態に応じた目標変速比RTOを図示しない
マップなどから演算するとともに、無段変速機10の実
際の変速比RRTOがこの目標変速比RTOと一致する
ようなステップ数STPをステップモータ50(駆動手
段)へ指令する。
【0031】そして、変速制御コントローラ1は、運転
者の操作によって牽引スイッチ16(牽引状態設定スイ
ッチ)がONになると、車両が牽引されたことを検知す
る。また、運転者が牽引スイッチ16を操作しない場合
でも、エンジン回転数Ne=0で車速VSP>0Km/hの
場合には、車両が牽引されたことを検知する。なお、こ
れら牽引の検出は、図示しないイグニッションキーのO
N、OFFに関わらず行われる。
者の操作によって牽引スイッチ16(牽引状態設定スイ
ッチ)がONになると、車両が牽引されたことを検知す
る。また、運転者が牽引スイッチ16を操作しない場合
でも、エンジン回転数Ne=0で車速VSP>0Km/hの
場合には、車両が牽引されたことを検知する。なお、こ
れら牽引の検出は、図示しないイグニッションキーのO
N、OFFに関わらず行われる。
【0032】車両の牽引直後には、前記したように、図
6に示すフィードバックリンクのボール58は最Hi位
置Himaxで、変速リンク9はストッパー30に係止さ
れた状態であるため、ステップモータ50のイニシャラ
イズは、図2のフローチャートに示すように、通常走行
時とは異なる牽引直後のイニシャライズモードにして実
行する。
6に示すフィードバックリンクのボール58は最Hi位
置Himaxで、変速リンク9はストッパー30に係止さ
れた状態であるため、ステップモータ50のイニシャラ
イズは、図2のフローチャートに示すように、通常走行
時とは異なる牽引直後のイニシャライズモードにして実
行する。
【0033】以下、図2のフローチャートを参照しなが
ら、変速制御コントローラ1で行われるステップモータ
50のイニシャライズについて詳述する。
ら、変速制御コントローラ1で行われるステップモータ
50のイニシャライズについて詳述する。
【0034】まず、ステップS1では、図示しないイグ
ニッションキーがONとなってエンジン11が始動され
たか否かを判定し、ONとなってエンジン回転数Neが
所定値以上であれば、ステップS2で車両が牽引された
か否かを判定する。
ニッションキーがONとなってエンジン11が始動され
たか否かを判定し、ONとなってエンジン回転数Neが
所定値以上であれば、ステップS2で車両が牽引された
か否かを判定する。
【0035】この牽引の判定は、上記したように、エン
ジン回転数センサ12と車輪速センサ15FL〜15R
Rの検出値や、牽引スイッチ16の状態に基づいて行わ
れ、牽引が検知された場合には、ステップS3へ進んで
牽引後のイニシャライズを行う一方、そうでない場合に
はステップS10へ進んで、前記従来例と同様に、通常
のイニシャライズ処理を行った後、ステップS9へ進
む。
ジン回転数センサ12と車輪速センサ15FL〜15R
Rの検出値や、牽引スイッチ16の状態に基づいて行わ
れ、牽引が検知された場合には、ステップS3へ進んで
牽引後のイニシャライズを行う一方、そうでない場合に
はステップS10へ進んで、前記従来例と同様に、通常
のイニシャライズ処理を行った後、ステップS9へ進
む。
【0036】牽引後のイニシャライズは、まず、ステッ
プS3で、車輪速センサ15FL〜15RRの検出値に
基づく車速VSPの絶対値が0よりも大きくなったか否
かによって車両の発進を判定し、車両の発進が判定され
るとステップS4へ進んで、所定時間TQが経過するの
を待ってからステップS5へ進む。
プS3で、車輪速センサ15FL〜15RRの検出値に
基づく車速VSPの絶対値が0よりも大きくなったか否
かによって車両の発進を判定し、車両の発進が判定され
るとステップS4へ進んで、所定時間TQが経過するの
を待ってからステップS5へ進む。
【0037】ステップS5では、現在のステップモータ
50の位置を、図6に示すように、ストッパー30で係
止されたHilimとして設定する。変速リンク9がスト
ッパー30で係止されたステップモータ50の位置(ピ
ン52aの位置)Hilimは既知であり、ステップモー
タ50の最Lo位置STPLomaxから既知の値である
ΔSTPだけHi側の位置である。
50の位置を、図6に示すように、ストッパー30で係
止されたHilimとして設定する。変速リンク9がスト
ッパー30で係止されたステップモータ50の位置(ピ
ン52aの位置)Hilimは既知であり、ステップモー
タ50の最Lo位置STPLomaxから既知の値である
ΔSTPだけHi側の位置である。
【0038】次に、ステップS6では、ステップモータ
50をLo側へ向けて駆動を開始するとともに、ステッ
プS7で目標ステップモータ位置Kstp(ステップ数)
を演算する。
50をLo側へ向けて駆動を開始するとともに、ステッ
プS7で目標ステップモータ位置Kstp(ステップ数)
を演算する。
【0039】ここで、目標ステップモータ位置Kstpの
演算は、まず、目標変速比RTOに応じたステップモー
タ位置Rstpを、予め設定した関数またはマップなどに
基づいて演算する。この目標変速比RTOに応じたステ
ップモータ位置Rstpは、原点、すなわち、図6に示し
た、最Lo位置STPLomaxからのステップ数で表さ
れるから、目標ステップモータ位置Kstpは、 Kstp=Rstp−ΔSTP ………(1) となる。すなわち、牽引後のイニシャライズ処理では、
Kstpを仮の目標値(仮目標変速比)として制御を行
う。
演算は、まず、目標変速比RTOに応じたステップモー
タ位置Rstpを、予め設定した関数またはマップなどに
基づいて演算する。この目標変速比RTOに応じたステ
ップモータ位置Rstpは、原点、すなわち、図6に示し
た、最Lo位置STPLomaxからのステップ数で表さ
れるから、目標ステップモータ位置Kstpは、 Kstp=Rstp−ΔSTP ………(1) となる。すなわち、牽引後のイニシャライズ処理では、
Kstpを仮の目標値(仮目標変速比)として制御を行
う。
【0040】そして、ステップS8では、現在のステッ
プモータ位置STP(最Lo位置STPLomaxからの
ステップ数)が目標ステップモータ位置Kstpに一致し
たか否かを判定し、一致していればイニシャライズ処理
を終了してステップS9へ進み、通常の変速制御を開始
する。一致していない場合には、再度ステップS7へ戻
って、そのときの目標変速比RTOに応じて目標ステッ
プモータ位置Kstpを演算し、ステップモータ50の駆
動を行う。
プモータ位置STP(最Lo位置STPLomaxからの
ステップ数)が目標ステップモータ位置Kstpに一致し
たか否かを判定し、一致していればイニシャライズ処理
を終了してステップS9へ進み、通常の変速制御を開始
する。一致していない場合には、再度ステップS7へ戻
って、そのときの目標変速比RTOに応じて目標ステッ
プモータ位置Kstpを演算し、ステップモータ50の駆
動を行う。
【0041】イニシャライズ処理が終了したステップS
9からは、目標変速比RTOに対応するステップモータ
位置Rstpに基づいてステップモータ50の駆動を行
う、通常の変速制御へ移行する。
9からは、目標変速比RTOに対応するステップモータ
位置Rstpに基づいてステップモータ50の駆動を行
う、通常の変速制御へ移行する。
【0042】以上のようなイニシャライズ処理を、走行
開始の度(例えば、エンジン始動の度)に行うことによ
り、牽引された後に、エンジン11の駆動によって走行
を再開する場合、牽引によって変速リンク9がストッパ
ー30に係止されてるため、前記したように、実変速比
RRTOは最Hiの値Himaxで発進が行われる。
開始の度(例えば、エンジン始動の度)に行うことによ
り、牽引された後に、エンジン11の駆動によって走行
を再開する場合、牽引によって変速リンク9がストッパ
ー30に係止されてるため、前記したように、実変速比
RRTOは最Hiの値Himaxで発進が行われる。
【0043】図6に示したように、ストッパー30によ
る変速リンク9の係止位置9’では、油圧が供給される
ポート17Pは、Lo側への変速を行うポート17Lと
連通しているため、変速比は最HiからLo側へ変化す
る。
る変速リンク9の係止位置9’では、油圧が供給される
ポート17Pは、Lo側への変速を行うポート17Lと
連通しているため、変速比は最HiからLo側へ変化す
る。
【0044】そして、図3に示すように、発進開始から
所定時間TQの間は、ステップモータ50の駆動を禁止
して、ステップモータ50の位置STPをHilimに固
定したまま、上記ポート17P、17Lの連通によって
Lo側への変速を行い、最Hi位置でストッパー30に
係止されていた変速リンク9を、ステップモータ50が
無理矢理Lo側へ駆動することで脱調してしまうのを防
止する。
所定時間TQの間は、ステップモータ50の駆動を禁止
して、ステップモータ50の位置STPをHilimに固
定したまま、上記ポート17P、17Lの連通によって
Lo側への変速を行い、最Hi位置でストッパー30に
係止されていた変速リンク9を、ステップモータ50が
無理矢理Lo側へ駆動することで脱調してしまうのを防
止する。
【0045】所定時間TQ経過後には、実変速比RRT
OがLo側に変化するため、変速リンク9の位置は、図
6において、通常の揺動範囲αとなって、ステップモー
タ50をLo側へ駆動しても変速リンク9がストッパー
30に係止されることがなくなる。
OがLo側に変化するため、変速リンク9の位置は、図
6において、通常の揺動範囲αとなって、ステップモー
タ50をLo側へ駆動しても変速リンク9がストッパー
30に係止されることがなくなる。
【0046】そこで、時間TQ以降では、ステップモー
タ50の位置を現在の目標変速比RTOへ一致させるた
め、仮の目標値である目標ステップモータ位置Kstpに
基づいてステップモータ50を駆動する。
タ50の位置を現在の目標変速比RTOへ一致させるた
め、仮の目標値である目標ステップモータ位置Kstpに
基づいてステップモータ50を駆動する。
【0047】すなわち、図3に示すように、発進してか
ら時間TQまでは、変速制御弁7のポート17P、17
Lとストッパー30による変速リンク9の係止位置に応
じてLo側への変速が行われた後、時間TQ以降では、
既知である係止された変速リンク9’の位置に対応した
ステップモータ50の位置Hilimと、発進時に使用さ
れる最Lo位置STPLomaxの差ΔSTPを解消する
方向へ、ステップモータ50が駆動され、時間T1で
は、仮の目標値である目標ステップモータ位置Kstp
が、運転状態に応じた目標変速比RTOに対応するステ
ップモータ位置Rstpに一致して、牽引によるステップ
モータ50の位置のずれΔSTPを解消することができ
る。
ら時間TQまでは、変速制御弁7のポート17P、17
Lとストッパー30による変速リンク9の係止位置に応
じてLo側への変速が行われた後、時間TQ以降では、
既知である係止された変速リンク9’の位置に対応した
ステップモータ50の位置Hilimと、発進時に使用さ
れる最Lo位置STPLomaxの差ΔSTPを解消する
方向へ、ステップモータ50が駆動され、時間T1で
は、仮の目標値である目標ステップモータ位置Kstp
が、運転状態に応じた目標変速比RTOに対応するステ
ップモータ位置Rstpに一致して、牽引によるステップ
モータ50の位置のずれΔSTPを解消することができ
る。
【0048】こうして、仮の目標値である目標ステップ
モータ位置Kstpが、運転状態に応じた目標変速比RT
Oに応じたステップモータ位置Rstpに一致する時間T
1以降では、牽引によるステップモータ50の位置のず
れΔSTPが解消されて、通常の変速制御へ移行するこ
とができる。
モータ位置Kstpが、運転状態に応じた目標変速比RT
Oに応じたステップモータ位置Rstpに一致する時間T
1以降では、牽引によるステップモータ50の位置のず
れΔSTPが解消されて、通常の変速制御へ移行するこ
とができる。
【0049】したがって、前記従来例では、牽引直後の
走行時に、ステップモータ50の位置ずれΔSTPに対
応して、目標変速比Rと実変速比RRTOがΔRTOだ
け常時Hi側にずれてしまい、加速性能などの運転性を
低下させていたのに対し、本発明によれば、変速リンク
9の係止位置9’に応じたステップモータ50の位置H
ilimと、ステップモータ50の発進開始位置STPL
omaxの差ΔSTPを解消して、実変速比RRTOと目
標変速比RTOを一致させて、牽引直後であっても円滑
に変速制御を行うことが可能となり、トロイダル型無段
変速機を備えた車両の運転性を向上させることができる
のである。
走行時に、ステップモータ50の位置ずれΔSTPに対
応して、目標変速比Rと実変速比RRTOがΔRTOだ
け常時Hi側にずれてしまい、加速性能などの運転性を
低下させていたのに対し、本発明によれば、変速リンク
9の係止位置9’に応じたステップモータ50の位置H
ilimと、ステップモータ50の発進開始位置STPL
omaxの差ΔSTPを解消して、実変速比RRTOと目
標変速比RTOを一致させて、牽引直後であっても円滑
に変速制御を行うことが可能となり、トロイダル型無段
変速機を備えた車両の運転性を向上させることができる
のである。
【0050】図4は第2の実施形態を示し、前記第1実
施形態の牽引スイッチ16に代わって、パワーローラ3
及びトラニオン4が最Hi変速比Himaxまで傾転した
とことを検出する傾転ストッパースイッチ17を設けた
もので、その他の構成は前記第1実施形態と同様であ
る。
施形態の牽引スイッチ16に代わって、パワーローラ3
及びトラニオン4が最Hi変速比Himaxまで傾転した
とことを検出する傾転ストッパースイッチ17を設けた
もので、その他の構成は前記第1実施形態と同様であ
る。
【0051】対向配置されたトラニオン4、4の上部に
形成された軸部4A、4A、アッパーリンク23を介し
て軸方向(図中紙面の貫通方向)へ変位可能に連結さ
れ、このアッパーリンク23には、パワーローラ3を軸
支するトラニオン4、4が最Hi変速比Himaxを超え
て傾転するのを防止する規制するHi側傾転ストッパー
24、24が突設されるとともに、トラニオン4、4パ
ワーローラ3が最Lo変速比Lomaxを超えて傾転する
のを防止する規制するLo側傾転ストッパー25、25
が突設され、パワーローラ3がHi側へ傾転し続ける
と、トラニオン4がHi側傾転ストッパー24に係止さ
れて、実変速比RRTOが最Hiを超えないように規制
される一方、パワーローラ3がLo側へ傾転し続ける
と、トラニオン4がLo側傾転ストッパー25に係止さ
れて、実変速比RRTOが最Loを超えないように規制
される。
形成された軸部4A、4A、アッパーリンク23を介し
て軸方向(図中紙面の貫通方向)へ変位可能に連結さ
れ、このアッパーリンク23には、パワーローラ3を軸
支するトラニオン4、4が最Hi変速比Himaxを超え
て傾転するのを防止する規制するHi側傾転ストッパー
24、24が突設されるとともに、トラニオン4、4パ
ワーローラ3が最Lo変速比Lomaxを超えて傾転する
のを防止する規制するLo側傾転ストッパー25、25
が突設され、パワーローラ3がHi側へ傾転し続ける
と、トラニオン4がHi側傾転ストッパー24に係止さ
れて、実変速比RRTOが最Hiを超えないように規制
される一方、パワーローラ3がLo側へ傾転し続ける
と、トラニオン4がLo側傾転ストッパー25に係止さ
れて、実変速比RRTOが最Loを超えないように規制
される。
【0052】傾転ストッパースイッチ17は、トラニオ
ン4とHi側傾転ストッパー24の導通状態に基づい
て、パワーローラ3が最Hi変速比であるHimaxに到
達したか否かを検出するもので、トラニオン4がHi側
傾転ストッパー24と当接していれば、傾転ストッパー
スイッチ17は、例えば、ONの信号を変速制御コント
ローラ1へ送出する一方、そうでない場合にはOFFの
信号を送出する。なお、トラニオン4、軸部4A、アッ
パーリンク23及びHi側傾転ストッパー24は導通部
材で形成されている。
ン4とHi側傾転ストッパー24の導通状態に基づい
て、パワーローラ3が最Hi変速比であるHimaxに到
達したか否かを検出するもので、トラニオン4がHi側
傾転ストッパー24と当接していれば、傾転ストッパー
スイッチ17は、例えば、ONの信号を変速制御コント
ローラ1へ送出する一方、そうでない場合にはOFFの
信号を送出する。なお、トラニオン4、軸部4A、アッ
パーリンク23及びHi側傾転ストッパー24は導通部
材で形成されている。
【0053】したがって、変速制御コントローラ1は、
傾転ストッパースイッチ17の状態がONであれば、車
両が牽引されたことを確実に検出することができるので
ある。
傾転ストッパースイッチ17の状態がONであれば、車
両が牽引されたことを確実に検出することができるので
ある。
【0054】図5は第3の実施形態を示し、前記第1実
施形態の牽引スイッチ16に代わって、変速リンク9が
ストッパー30に当接したか否かを検出するリンクスト
ッパースイッチ18を設けた、その他の構成は前記第1
実施形態と同様である。
施形態の牽引スイッチ16に代わって、変速リンク9が
ストッパー30に当接したか否かを検出するリンクスト
ッパースイッチ18を設けた、その他の構成は前記第1
実施形態と同様である。
【0055】変速リンク9とストッパー30は導通部材
で構成されて、リンクストッパースイッチ18は、スト
ッパー30に挿通された変速リンク9が、最Hi位置H
imaxまたは最Lo位置Lomaxの位置となると、変速リ
ンク9はストッパー30の内周31に当接して導通状態
となり、リンクストッパースイッチ18はこの導通状態
のときにON信号を変速制御コントローラ1へ送出する
一方、絶縁状態のときにOFF信号送出する。
で構成されて、リンクストッパースイッチ18は、スト
ッパー30に挿通された変速リンク9が、最Hi位置H
imaxまたは最Lo位置Lomaxの位置となると、変速リ
ンク9はストッパー30の内周31に当接して導通状態
となり、リンクストッパースイッチ18はこの導通状態
のときにON信号を変速制御コントローラ1へ送出する
一方、絶縁状態のときにOFF信号送出する。
【0056】したがって、変速制御コントローラ1は、
リンクストッパースイッチ18の状態がONであれば、
車両が牽引されたことを確実に検出することができるの
である。
リンクストッパースイッチ18の状態がONであれば、
車両が牽引されたことを確実に検出することができるの
である。
【0057】なお、図中54はL字状の部材で構成され
たフィードバックリンクを示し、一体的に結合されたア
ーム55、56は揺動軸57によって揺動可能に支持さ
れており、アーム55の端部には、トラニオン4の軸部
4Aに設けたプリセスカム2のカム面20と係合する係
合部材55aが形成される一方、アーム56の端部には
変速リンク9に形成したコの字状の係合部90内周に当
接するボール58が配設され、パワーローラ3が傾転す
ると、トラニオン4が軸回りに回動して、軸部4A、プ
リセスカム2、フィードバックリンク54を介して係合
部90側の変速リンク9が変速方向(HiまたはLo)
に応じて駆動されるものである。
たフィードバックリンクを示し、一体的に結合されたア
ーム55、56は揺動軸57によって揺動可能に支持さ
れており、アーム55の端部には、トラニオン4の軸部
4Aに設けたプリセスカム2のカム面20と係合する係
合部材55aが形成される一方、アーム56の端部には
変速リンク9に形成したコの字状の係合部90内周に当
接するボール58が配設され、パワーローラ3が傾転す
ると、トラニオン4が軸回りに回動して、軸部4A、プ
リセスカム2、フィードバックリンク54を介して係合
部90側の変速リンク9が変速方向(HiまたはLo)
に応じて駆動されるものである。
【0058】なお、上記実施形態において、傾転ストッ
パースイッチ17、リンクストッパースイッチ18が導
通状態に応じてパワーローラ3が最Hi変速比Himax
まで傾転したことを検出したが、図示はしないが、リミ
ットスイッチ等で構成してもよい。
パースイッチ17、リンクストッパースイッチ18が導
通状態に応じてパワーローラ3が最Hi変速比Himax
まで傾転したことを検出したが、図示はしないが、リミ
ットスイッチ等で構成してもよい。
【図1】本発明の一実施形態を示し、トロイダル型無段
変速機の変速制御装置を示す概略構成図。
変速機の変速制御装置を示す概略構成図。
【図2】同じく、変速制御コントローラで行われる処理
の一例を示すフローチャート。
の一例を示すフローチャート。
【図3】牽引後の再発進時において、変速比と時間の関
係を示すグラフ。
係を示すグラフ。
【図4】第2の実施形態を示し、傾転ストッパスイッチ
を示す概略図。
を示す概略図。
【図5】第3の実施形態を示し、リンクストッパスイッ
チを示す概略斜視図。
チを示す概略斜視図。
【図6】従来例を示す、変速制御装置の概念図。
【図7】同じく従来例で、牽引後の再発進時において、
変速比と時間の関係を示すグラフ。
変速比と時間の関係を示すグラフ。
1 変速制御コントローラ 2 プリセスカム 3 パワーローラ 4 トラニオン 7 変速制御弁 8 スプール 9 変速リンク 10 無段変速機 11 エンジン 12 エンジン回転数Neセンサ 13 入力軸回転数センサ 14 出力軸回転数センサ 15 牽引スイッチ 16 車輪速センサ 17 傾転ストッパースイッチ 18 リンクストッパースイッチ 21 入力ディスク 22 出力ディスク 23 アッパーリンク 24 Hi側傾転ストッパー 30 ストッパー 31 内周 50 ステップモータ
Claims (8)
- 【請求項1】 入力ディスク及び出力ディスクとの対向
面に挟持されて傾転自在なパワーローラと、 前記パワーローラを軸支するとともに、軸まわりに回動
可能かつ軸方向へ変位可能なローラ支持部材と、 前記ローラ支持部材を軸方向へ駆動する油圧アクチュエ
ータと、 前記油圧アクチュエータへの油圧を制御する変速制御弁
と、 前記ローラ支持部材の軸まわりの回動または軸方向変位
を伝達するフィードバック部材と、 前記変速制御弁を駆動する駆動手段と、 この駆動手段と前記フィードバック部材と前記変速制御
弁とを揺動自在に連結する変速リンクと、 前記変速制御弁のストローク量が通常の変速制御範囲内
となるよう前記変速リンクの揺動を規制する変位規制手
段と、 車両の運転状態に基づいて目標変速比を演算する目標変
速比演算手段と、 この目標変速比に応じて駆動手段を駆動する変速制御手
段とを備えたトロイダル型無段変速機の変速制御装置に
おいて、 前記変速制御手段は、 車両が牽引されたことを検出する牽引検出手段と、 車両の牽引が検出された後の走行開始時には、予め設定
した仮目標変速比が前記目標変速比に一致するまで、実
変速比がLo側となるよう駆動手段を駆動する初期化手
段とを備えたことを特徴とするトロイダル型無段変速機
の変速制御装置。 - 【請求項2】 前記牽引検出手段は、運転者の操作に応
じて牽引状態を設定する牽引状態設定スイッチを備えた
ことを特徴とする請求項1に記載のトロイダル型無段変
速機の変速制御装置。 - 【請求項3】 前記牽引検出手段は、エンジンの回転を
検出するエンジン回転センサと、車輪の回転を検出する
車輪速センサと、前記エンジン回転数が0のときに車輪
の回転が検出された場合に車両の牽引を検出することを
特徴とする請求項1に記載のトロイダル型無段変速機の
変速制御装置。 - 【請求項4】 前記牽引検出手段は、前記変速リンクが
変位規制手段で揺動を規制された場合に車両の牽引を検
出することを特徴とする請求項1に記載のトロイダル型
無段変速機の変速制御装置。 - 【請求項5】 前記牽引検出手段は、前記変速リンクと
変位規制手段の導通状態に基づいて車両の牽引を検出す
ることを特徴とする請求項4に記載のトロイダル型無段
変速機の変速制御装置。 - 【請求項6】 前記牽引検出手段は、ローラ支持部材が
所定の最Hi変速比を超えて回動するのを規制する傾転
ストッパを備え、ローラ支持部材がこの傾転ストッパに
当接した場合に、車両の牽引を検出することを特徴とす
る請求項1に記載のトロイダル型無段変速機の変速制御
装置。 - 【請求項7】 前記牽引検出手段は、前記ローラ支持部
材と傾転ストッパの導通状態に基づいて車両の牽引を検
出することを特徴とする請求項6に記載のトロイダル型
無段変速機の変速制御装置。 - 【請求項8】 前記初期化手段は、車両の牽引が検出さ
れた後の走行開始時には、所定の時間だけ駆動手段の駆
動を禁止する制御遅延手段を備えたことを特徴とする請
求項1に記載のトロイダル型無段変速機の変速制御装
置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP794998A JP3301372B2 (ja) | 1998-01-19 | 1998-01-19 | トロイダル型無段変速機の変速制御装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP794998A JP3301372B2 (ja) | 1998-01-19 | 1998-01-19 | トロイダル型無段変速機の変速制御装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11201268A JPH11201268A (ja) | 1999-07-27 |
JP3301372B2 true JP3301372B2 (ja) | 2002-07-15 |
Family
ID=11679757
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP794998A Expired - Fee Related JP3301372B2 (ja) | 1998-01-19 | 1998-01-19 | トロイダル型無段変速機の変速制御装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3301372B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4967346B2 (ja) * | 2006-01-23 | 2012-07-04 | トヨタ自動車株式会社 | トロイダル型無段変速機の制御装置 |
-
1998
- 1998-01-19 JP JP794998A patent/JP3301372B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Publication date |
---|---|
JPH11201268A (ja) | 1999-07-27 |
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