JPH10251851A - 成膜方法及び成膜装置 - Google Patents

成膜方法及び成膜装置

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JPH10251851A
JPH10251851A JP6070797A JP6070797A JPH10251851A JP H10251851 A JPH10251851 A JP H10251851A JP 6070797 A JP6070797 A JP 6070797A JP 6070797 A JP6070797 A JP 6070797A JP H10251851 A JPH10251851 A JP H10251851A
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film
substrate
magnet
reaction chamber
film forming
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JP6070797A
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Takahiro Kawana
隆宏 川名
Ryoichi Hiratsuka
亮一 平塚
Seiichi Onodera
誠一 小野寺
Atsumichi Kawashima
敦道 川島
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 薄膜(例えばカーボン膜)の成膜速度を大き
く向上させることができる成膜方法、及びその実施に使
用できる成膜装置を提供すること。 【解決手段】 反応室4内で成膜物質11を分解して、
この反応室4に対向して配置された基体5上に薄膜を形
成するに際し、基体5に関して反応室4内の成膜物質分
解領域23とは反対側に第1の磁石1を配し、成膜物質
分解領域23に関して基体5とは反対側に第2の磁石2
を配して、これらの磁石の作用下で基体5上に薄膜を形
成する成膜方法。反応室4内で成膜物質11を分解し、
この反応室4に対向して配置された基体5上に薄膜を形
成するに際し、反応室4内に磁束密度250〜1000
ガウスの静磁場を基体5の厚み方向に沿って発生させな
がら、基体5上に薄膜を形成する成膜方法。及びこれら
の成膜方法を再現性良く実施できる成膜装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、薄膜の成膜方法及
びその実施の際に使用できる成膜装置、例えば、CVD
法(化学的気相成長法)による炭素保護膜の成膜方法及
びそのCVD装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】磁気テープ、磁気ディスク等の磁気記録
媒体は、例えばオ−ディオ機器、ビデオ機器、コンピュ
−タ等に用いられ、その需要は著しく伸びてきている。
【0003】従来より、磁気記録媒体としては、非磁性
支持体上に酸化物磁性粉末又は合金磁性粉末等の粉末磁
性材料を、塩化ビニル−酢酸ビニル系共重合体、ポリエ
ステル樹脂、ウレタン樹脂、ポリウレタン樹脂等の有機
バインダー中に分散せしめた磁性塗料を塗布、乾燥する
ことにより作成された、いわゆる塗布型の磁気記録媒体
が広く使用されている。
【0004】これに対して、高密度磁気記録への要求の
高まりと共に、Co−Ni合金、Co−Cr合金、Co
−O等の金属磁性材料を、メッキや真空薄膜形成手段
〔(真空蒸着法やスパッタリング法、イオンプレーティ
ング法等のいわゆるPVD技術(物理的蒸着法:Physic
al Vapor Deposition )〕によってポリエステルフィル
ムやポリアミド、ポリイミドフィルム等の非磁性支持体
上に直接被着した、いわゆる金属磁性薄膜型の磁気記録
媒体が提案され、注目を集めている。
【0005】この金属磁性薄膜型の磁気記録媒体は、保
磁力や角型比に優れ、磁性層の厚みを極めて薄くできる
ため、記録減磁や再生時の厚み損失が著しく小さく、ま
た、短波長での電磁変換特性に優れるばかりでなく、磁
性層中に非磁性材料であるバインダーを混入する必要が
ないために磁性材料の充填密度を高めることができるな
ど、数々の利点を有している。
【0006】即ち、金属磁性薄膜型の磁気記録媒体は、
電磁変換特性及び磁気特性的な優位性のゆえに、高密度
磁気記録の主流になると考えられている。
【0007】さらに、この種の磁気記録媒体の電磁変換
特性を向上させ、より大きな出力を得ることができるよ
うにするために、磁気記録媒体の磁性層を形成するに際
し、磁性層を斜めに蒸着する、いわゆる斜方蒸着が提案
され、実用化されている。
【0008】ところで、この種の磁気記録媒体では、一
層の高密度記録化を目的として、スペーシング損失を少
なくするために媒体が平滑化される傾向にある。しか
し、磁性層表面が平滑であると、磁気ヘッドやガイドロ
ーラー等の摺動部材に対する実質的な接触面積が大きく
なり、従って、例えば媒体と磁気ヘッドとの間の摩擦力
が大きくなって、凝着現象(いわゆる張り付き)が起き
易く、走行性や耐久性に欠けるなど、媒体に生ずる剪断
応力は大きくなり、問題点が多い。
【0009】例えば、8ミリビデオデッキに挿入された
8ミリテープは、10個以上のガイドピンを通って、ド
ラムに巻き付けられる。その際、ピンチローラーとキャ
プスタンによってテープテンションとテープ走行速度は
一定に保たれていて、テンションは約20g、走行速度
は約0.5cm/sである。
【0010】この走行系において、テープの磁性層はス
テンレス製の固定されたガイドピンと接触する構造にな
っている。そのために、テープ表面の摩擦が大きくなる
と、テープがスティックスリップを起こして、いわゆる
テープ鳴きという現象が起き、再生画面のひきつれを起
こす。
【0011】また、テープとヘッドとの相対速度は非常
に大きく、特にポーズ状態では同じ場所での高速接触と
なるので、磁性層の摩耗の問題が生じ、再生出力の低下
につながっている。特に、磁性層を蒸着で形成した蒸着
テープの場合、この磁性層は非常に薄いので、この問題
は更に助長される。
【0012】また、ハードディスク装置は、CSS(コ
ンタクト・スタート・ストップ)といって、回転前には
磁気ヘッドは磁気ディスクに接触しており、ディスクが
高速で回転を始めると、発生する空気流によって浮上す
るタイプの装置である。従って、起動停止又は起動時に
は媒体が擦って走行するので、そのときの摩擦の増加が
大きな問題となっている。
【0013】商品レベルの信頼性を保つには、CSS操
作を2万回行った後の摩擦係数が特に0.5以下である
ことが望まれる。また、高速で回転しているので、ヘッ
ドと媒体によるヘッドクラッシュ等の発生も課題の一つ
である。
【0014】このように、摺動耐久性が厳しくなる状況
の中で、特に、耐久性を向上させる目的で、磁性層の表
面に保護膜を形成する技術の検討がなされてきた。
【0015】このような保護膜としては、カーボン膜
(炭素膜:以下、同様)、石英(SiO2 )膜、ジルコ
ニア(ZrO2 )膜等が検討され、ハードディスクにお
いては実用化されているものもある。
【0016】特に、最近は、カーボン膜よりも硬度が大
きいダイヤモンドライクカーボン(DLC:ダイヤモン
ド構造を主とするカーボン)膜等の膜形成の検討も行わ
れており、このDLC膜は今後主流になるものと思われ
る保護膜である。
【0017】現在、このような保護膜の形成手段とし
て、スパッタリング法、CVD法等が用いられている。
【0018】スパッタリング法とは、電場や磁場を利用
してアルゴンガス等の不活性ガスの電離(プラズマ化)
を行い、更に、電離したイオンを加速することにより得
られる運動エネルギーによって、ターゲットの原子を叩
き出す。そして、その叩き出された原子が対向する基板
上に堆積し、目的とする膜を形成する物理的プロセスで
ある。
【0019】一方、CVD法(化学的気相成長法:Chem
ical Vapor Deposition )とは、気相の成長を利用した
薄膜形成技術の一つであり、成膜物質を含有するガスの
高温空間等における化学反応を利用して、原料ガスを分
解し、成膜物質を生成させ、この成膜物質を基体上に堆
積させる方法である。CVD法を用いた装置の代表的な
ものとして、プラズマCVD装置が挙げられる。
【0020】プラズマCVD装置を用いたプラズマCV
D法は、電場や磁場を用いて発生させたプラズマのエネ
ルギーを利用して、原料となる気体の分解、合成等の化
学反応を起こさせて、薄膜を形成する化学的プロセスで
あり、このプラズマCVD法による成膜は、上記のスパ
ッタリング法に比べて膜の形成速度が大きく、また、様
々な原料ガスを選択することができるなど、今後、保護
膜(特にDLC膜)の形成に期待されているものであ
る。
【0021】また、例えば、磁気記録媒体の表面保護膜
の形成には、原料となる気体を分解して磁気記録媒体上
に誘導する反応管を使用して、キャンロール上で案内さ
れながら連続走行する長尺状の磁気記録媒体原反(実際
には上記の金属磁性薄膜付きのもの)上に連続的に成膜
する方法が提案されている。
【0022】このような反応管を用いると、原料となる
物質(例えば、エチレン等の炭化水素系のガス)を十分
に分解し、媒体上に効率よく誘導することができる。
【0023】ここで、従来より使用されているプラズマ
CVD装置の一例を、図5を参照しながら説明する。こ
の装置は金属磁性薄膜からなる磁性層を有する磁気記録
媒体の前記磁性層上に表面保護膜としてカーボン膜を成
膜する装置である。
【0024】この装置内では、磁気記録媒体(原反)5
は巻き出しロール12から、回転支持体(ガイドローラ
ー)14、反応管4に対向配置される対向電極(キャン
ロール)3、回転支持体(ガイドローラー)14、巻き
取りロール13の順に搬送される。
【0025】反応管4の内部にはメッシュ電極8が組み
込まれており、この電極8には直流電源9により+50
0〜2000V程度の電圧が加えられる。また、炭化水
素を主成分とするガス(例えばエチレンガス)11は、
ガス導入口10から導入される。また、ここでは反応管
4に対向して円筒状の回転可能な対向電極(キャンロー
ル)3が微小な隙間(例えば1mm程度)を置いて設置
されている。また、この装置の内部は、真空排気系16
により真空状態になされている。
【0026】この装置においては、ガス導入口10から
導入される炭化水素を主成分とするガス(エチレンガス
等の成膜物質)11が、反応管4内の成膜物質分解領域
23に生じる直流電界によって分解(励起、プラズマ
化)され、キャンロール3で順次搬送される磁気記録媒
体5上に堆積してカーボン膜を形成する。
【0027】このような方法及び装置によって作製され
たカーボン膜によって、磁気記録媒体の耐久性は著しく
向上する。
【0028】しかしながら、この成膜装置では、成膜物
質分解領域23における成膜物質11の分解は電極8に
よる直流電界によってのみ行われており、分解された成
膜物質11のプラズマ密度が小さい上に、発生したプラ
ズマの閉じ込めが十分でないことなどから成膜速度が遅
く、また、この成膜速度の向上には限界があった。特に
原料ガスの圧力が低い状態のときに十分な成膜速度が取
れないなどの欠点があった。
【0029】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上述した従
来の実情に鑑みてなされたものであり、その目的は、主
として薄膜(例えばカーボン膜)の成膜速度を向上させ
ることができる成膜方法、及びその実施に使用できる成
膜装置を提供することにある。
【0030】
【課題を解決するための手段】即ち、本発明は、反応室
内で成膜物質を分解して、この反応室に対向して配置さ
れた基体上に薄膜を形成するに際し、前記基体に関して
前記反応室内の成膜物質分解領域とは反対側に第1の磁
石を配し、前記成膜物質分解領域に関して前記基体とは
反対側に第2の磁石を配して、これらの磁石の作用下で
前記基体上に薄膜を形成する成膜方法(以下、本発明の
第1の成膜方法と称する。)に係るものである。
【0031】本発明の第1の成膜方法によれば、反応室
内で成膜物質(例えばエチレンガス)を分解(励起、プ
ラズマ化など)して、この反応室に対向して配置された
基体(例えば磁気記録媒体)上に薄膜(例えばカーボン
膜)を形成するに際し、前記基体に関して前記反応室内
の成膜物質分解領域(実質的に成膜物質の分解を行う領
域)とは反対側に第1の磁石(特に永久磁石)を配し、
前記成膜物質分解領域に関して前記基体とは反対側に第
2の磁石(特に永久磁石)を配して、これらの磁石の作
用下で前記基体上に薄膜を形成するので、前記薄膜の成
膜速度を大きく向上させることができる。
【0032】また、特に、磁気記録媒体の磁性層上に表
面保護膜(カーボン膜)を形成する場合、前記カーボン
膜の成膜速度を著しく向上させることができる上に、そ
の耐久性や電磁変換特性などの特性を劣化させることな
く成膜することができる。
【0033】ここで、本発明の第1の成膜方法におい
て、上記成膜速度が向上する理由としては、成膜物質分
解領域に生じる磁場によって、分解された成膜物質の密
度(特にプラズマ密度)が大きくなると共に、この成膜
物質を十分に成膜領域に閉じ込める(特にプラズマを閉
じ込める又は収束させる)ことができるので、前記薄膜
の成膜速度が大きく向上するものと考えられる。
【0034】また、本発明は、反応室内で成膜物質を分
解し、この反応室に対向して配置された基体上に薄膜を
形成するに際し、前記反応室内に磁束密度250〜10
00ガウスの静磁場を前記基体の厚み方向に沿って発生
させながら、前記基体上に薄膜を形成する成膜方法(以
下、本発明の第2の成膜方法と称する。)に係るもので
ある。
【0035】本発明の第2の成膜方法によれば、反応室
内で成膜物質(例えばエチレンガス)を分解(励起、プ
ラズマ化など)して、この反応室に対向して配置された
基体(例えば磁気記録媒体)上に薄膜(例えばカーボン
膜)を形成するに際し、前記反応室内に磁束密度250
〜1000ガウスの静磁場(永久磁石や電磁石などの静
止した磁石や、定常電流によって作られる時間的に不変
な磁場)を前記基体の厚み方向に沿って(即ち、基体の
成膜面に対して垂直若しくはほぼ垂直方向に)発生させ
ながら、前記基体上に薄膜を形成するので、前記薄膜の
成膜速度を大きく向上させることができる。
【0036】特に、本発明の第2の成膜方法において
は、前記基体の厚み方向に沿って磁束密度250〜10
00ガウスの静磁場を発生させながら、前記成膜物質を
分解し、前記基体上に導くので、分解された成膜物質の
密度(特にプラズマ密度)を大きくすると共に、この成
膜物質を十分に成膜領域に閉じ込める(特にプラズマを
閉じ込める又は収束させる)ことができ、これによって
前記薄膜の成膜速度が大きく向上するものと考えられ
る。
【0037】また、例えば、磁気記録媒体の磁性層上に
表面保護膜(カーボン膜)を形成する場合、前記カーボ
ン膜の成膜速度を大きく向上させることができると共
に、耐久性や電磁変換特性などの特性を劣化させること
なく成膜することができる。
【0038】また、本発明は、本発明の第1の成膜方法
を再現性良く実施できる装置として、成膜物質を分解す
る反応室と、この反応室に対向して配置される基体の支
持部材と、前記基体に関して前記反応室内の成膜物質分
解領域とは反対側に配される第1の磁石と、前記成膜物
質分解領域に関して前記基体とは反対側に配される第2
の磁石とを有する成膜装置(以下、本発明の第1の成膜
装置と称する。)も提供するものである。
【0039】更に、本発明は、本発明の第2の成膜方法
を再現性良く実施できる装置として、成膜物質を分解す
る反応室と、この反応室に対向して配置される基体の支
持部材と、前記反応室内に磁束密度250〜1000ガ
ウスの静磁場を前記基体の厚み方向に沿って発生させる
ように構成された成膜装置(以下、本発明の第2の成膜
装置と称する。)も提供するものである。
【0040】
【発明の実施の形態】本発明の第1の成膜方法及び第1
の成膜装置においては、前記第1の磁石と第2の磁石と
によって前記基体の厚み方向に沿う磁束を発生させ、こ
の磁束密度が250〜1000ガウスとすることが望ま
しい。
【0041】特に、これらの磁石によって、静磁場(永
久磁石や電磁石などの静止した磁石や、定常電流によっ
て作られる時間的に不変な磁場)を発生させることが好
ましい。
【0042】詳しくは後述するが、磁束密度250〜1
000ガウスの磁場(特に静磁場)を前記基体の厚み方
向、即ち、前記基体の成膜面に対して垂直方向若しくは
ほぼ垂直方向に発生させると、この磁場を全く作用させ
ない場合に比べて前記基体への成膜速度が大きく向上す
ることが分かった。この磁束密度が250ガウス未満で
あると、磁場による成膜物質の分解やその閉じ込めが不
十分であり、成膜速度を大きく向上させることが困難な
場合がある。また、磁束密度が1000ガウスを超える
と、成膜物質の分解やその閉じ込めに効果が大きくなり
すぎて、成膜物質分解領域内での分解状態が変化するこ
とがある。
【0043】また、本発明の第1の成膜方法及び第1の
成膜装置においては、前記磁石が永久磁石であることが
好ましい。勿論、電磁石を使用することも十分に可能で
あるが、装置構成の簡便さの点から永久磁石を使用する
ことが好ましい。
【0044】次に、本発明の第1の成膜方法及び第1の
成膜装置に基づいて磁気記録媒体上に表面保護膜を形成
することができる成膜装置について説明する。
【0045】図1は、本発明の第1の成膜方法を実施す
るに際し使用可能なプラズマCVD連続膜形成装置の要
部構成図である。
【0046】この装置は、非磁性支持体(例えばポリエ
チレンテレフタレート)上にコバルト−ニッケル合金等
からなる金属磁性薄膜が設けられた磁気記録媒体(原
反)の前記金属磁性薄膜上にカーボン膜を形成すること
ができる装置である。
【0047】この装置15内で、磁気記録媒体(原反)
5は巻き出しロール12から、回転支持体(ガイドロー
ラー)14、前記反応室としての反応管4に対向配置さ
れる対向電極(キャンロール)3、回転支持体14、巻
き取りロール13の順に搬送される。
【0048】反応管4の内部にはメッシュ電極8が組み
込まれており、この電極8には直流電源9により+50
0〜2000Vの電圧が加えられる。また、例えばエチ
レン等の炭化水素を主成分とする成膜物質(原料ガス)
11はガス導入口10から導入される。更に、この反応
管4に対向して、円筒状の回転可能な対向電極(キャン
ロール)3が微小な間隔(例えば1mm程度)を置いて
設置されている。
【0049】上記磁気記録媒体5はキャン3の表面に巻
き付けられて搬送されており、反応管4の成膜物質分解
領域23にて分解(励起、プラズマ化)したガスを反応
管4の開口部28方向に引き寄せ、その表面に、所定の
膜厚で表面保護膜としてのカーボン膜を形成する。但
し、この装置15の内部は、真空排気系16により真空
状態になされている。
【0050】また、本装置において、キャンロール3は
円筒状の永久磁石1として形成した構造となっている。
また、成膜物質分解領域23に関して磁気記録媒体5及
び磁石1とは反対側に第2の磁石としての永久磁石2が
配されており、これらの磁石(即ち磁場)の作用下で磁
気記録媒体上に表面保護膜(例えばDLC膜)を形成す
るように構成されている。
【0051】この装置では、成膜物質分解領域23内
で、成膜物質の分解によって生じるプラズマに対して、
媒体原反5のほぼ厚み方向に沿って磁石1−2間で磁束
を発生させて、成膜物質のプラズマ密度を大きすると共
に、この成膜物質(分解されたプラズマ状態の成膜物
質)を十分に成膜領域に閉じ込める(又は収束させる)
ことができ、更に媒体原反5が配される開口部28方向
に効率よく前記成膜物質を導くことができるので、表面
保護膜(例えばカーボン膜)の成膜速度を大きく向上す
ることができると考えられる。上記磁束は実際には、キ
ャンロール3の成膜領域に面する領域において生じる
が、上記厚み方向にほぼ沿う状態となる。
【0052】また、キャンロール3を形成する磁石1
と、この磁石1に対向して配される磁石2とは永久磁石
であり、装置15の構成は比較的簡便である。即ち、電
磁石に必要な電源などの設備が必要なく、また、成膜物
質分解領域23においてプラズマ発生密度を高めるため
に設けられることのある高周波放電部用のコイルや高周
波電源を設けるといったことも必要ない。特に、装置1
5のように、真空若しくはほぼ真空状態のなされた空間
内に高周波放電用のコイルを設けて高周波放電を行うた
めには、このコイルによる熱放射を防ぐための冷却設備
が必要となり、装置構成が非常に複雑になる。
【0053】このように、図1の装置15では、反応管
(反応室)4の成膜物質分解領域23に磁場を発生させ
るための磁場発生体として永久磁石を用いており、更
に、図1に示すように、その所定位置にそれぞれ永久磁
石を配しているので、複雑化しがちな成膜装置におい
て、装置内の様々な設備の配置構成の自由度を大きくす
ることが十分に可能である。
【0054】ここで、本発明の第1の成膜方法及び第1
の成膜装置に基づいて発生する磁場を構成する磁気ベク
トルについて図3を参照しながら説明する。
【0055】本発明によれば、図1に示したように、磁
場発生源としての磁石を前記基体(媒体原反)に関して
成膜物質分解領域23とは反対側に第1の磁石(特に永
久磁石)を配し、成膜物質分解領域23に関して前記基
体とは反対側に第2の磁石(特に永久磁石)を配してい
るので、図3(A)に示すように、反応室(反応管)4
aの成膜物質分解領域23において、磁気ベクトル20
は開口部18(即ち基体の成膜面)に対して垂直方向に
発生する(或いは、図中一点鎖線20’で示すように開
口部18に向かって収束するように発生する)。
【0056】これに対して、図3(B)に示すように、
従来より、成膜物質の分解を促進させるための手段とし
て、反応管4bの外周に高周波放電用のコイル30を巻
回し、高周波電源31から高周波電力を供給して成膜物
質分解領域23に高周波放電による電磁誘導を生じさせ
る方法が知られている。この方法では、プラズマの密度
を高めることができるが、その誘導磁場による磁気ベク
トル21が開口部28方向に対して収束せず、いわゆる
漏洩磁界が生じるためにプラズマの閉じ込め効率がよく
ない場合が多い。また、この方法ではプラズマの発生密
度が高くなりすぎて、反応管内で異常放電を生じること
があり、このよう放電を発生させないような条件(反応
管内の圧力や供給電力など)を設定することが難しい。
【0057】従って、本発明によれば、本発明の第1の
成膜方法及び第1の成膜装置に基づいて発生する方向性
の優れた磁場によって、分解された成膜物質を十分に成
膜領域に閉じ込め(特にプラズマを閉じ込める又は収束
させ)、前記基体の成膜領域に対して十分かつ均一に前
記成膜物質を導くことできる。また、本発明において
は、磁気ベクトルの発生方向は図3に示した方向に限定
されず、その逆方向でも上記と同様の効果を得ることが
できる。
【0058】次に、本発明の第1の成膜方法及び第1の
成膜装置に基づいた本発明の変形例を説明する。
【0059】図1に示した成膜装置15では、そのキャ
ンロール3は円筒状の磁石1として形成された構造にな
っている。
【0060】これに対して、例えば図1の装置15にお
いて、キャン3としては円筒状の支持部材(本体)の内
周面又は外周面に永久磁石が配された構造としてよい。
このような磁石は例えばフレキシブルな磁石とすれば、
キャンロールへの取付けが容易となる。また、内周面に
設けるときはキャンロール本体は良透磁率を有すること
が望ましい(外周面に設けるときはその限りではな
い)。また、複数の磁石(特に永久磁石)をキャンロー
ル本体の内周面又は外周面上に並列に配置してもよい。
【0061】また、本発明の第1の成膜方法及び第1の
成膜装置において、図1に示したようにキャンロール自
体又はその内周部(或いは外周部)が磁石であると、特
に、前記基体が磁気記録媒体(特に磁性層として金属磁
性薄膜を有する磁気記録媒体)のような磁性体である場
合、媒体原反の搬送性がよくなり、特に高速の成膜が可
能となるといった効果も得られる。
【0062】これは、前記媒体の磁性層が磁性体である
ので、キャンロールに設けられた磁場発生体(即ち第1
の磁石)により磁力が作用して、媒体原反がキャンロー
ルに密着して搬送されることになり、結果として媒体表
面のしわが少なくなるなど、媒体の表面性の向上させる
ことになる。
【0063】また、図4(B)のように、前記第2の磁
石を反応室(反応管)4dの内側に配置してもよい。
【0064】この場合、ガス導入口10から導入される
成膜物質(原料ガス)11は、成膜物質分解領域23に
て、直流電源9によって印加される電極8での直流放電
によって分解(励起、プラズマ化)されると共に、反応
管4dの内部に設けられた磁石2bによって、分解され
た成膜物質の密度(特にプラズマ密度)を大きくすると
共に、この成膜物質を十分に成膜領域に閉じ込める(特
にプラズマを閉じ込める又は収束させる)ことができ
る。ここで、反応管4dの内部に設けられた磁石2bを
絶縁材料によって絶縁被覆(図中、一点鎖線27)する
こともできる。
【0065】また、図1に示した装置15において、第
1の磁石及び第2の磁石の向きを変えることもできる。
即ち、反応管内の成膜物質分解領域に作用する磁気ベク
トルの向きを逆にしてもよい。
【0066】また、上記反応管の原料ガス導入口を、図
1に示すように、前記基体に対して前記成膜物質(原料
ガス)が正面方向から導入できるように設けてもよい
し、また、図示しないが、前記反応管の側面から前記成
膜物質が導入できるように設けてもよい。即ち、本発明
においては、特に前述の所定位置に磁石を配することか
ら、前記反応管の側面から前記成膜物質を導入できるよ
うに前記ガス導入口を設けてもよい。
【0067】また、本発明の第2の成膜方法及び第2の
成膜装置においては、前記基体に関して前記反応室内の
成膜物質分解領域とは反対側に第1の磁石を配し、前記
成膜物質分解領域に関して前記基体とは反対側に第2の
磁石を配して、これらの磁石の作用下で前記静磁場を発
生させることが好ましい。
【0068】ここで、前記第1の磁石及び前記第2の磁
石は、永久磁石又は電磁石とすることができる。第1の
磁石と第2の磁石との両方の磁石を永久磁石又は電磁石
とすることができるが、どちらか一方を永久磁石とし、
他方を電磁石とすることも可能である。
【0069】また、本発明の第2の成膜方法及び第2の
成膜装置においては、前記反応室の外部に巻回したコイ
ルに定常電流を印加することによって前記静磁場を発生
させることができる。この場合の反応室の一構成例を図
4(A)に示す。
【0070】図4(A)においては、反応管4cの内部
には、ガス導入口10から導入される原料ガス11を分
解して図示しない基体が配されている方向に誘導する電
極8が配設されており、更に、反応管4cの外周には、
直流電源26に接続されているコイル25が巻回されて
おり、成膜物質分解領域23内に直流電界による静磁場
を発生することができるように構成されている。
【0071】また、本発明の第2の成膜装置において
は、その装置構成例として、本発明の第1の成膜装置と
して、図1に示した成膜装置15、図4(B)に示した
反応管4dを有する成膜装置などを使用することができ
る。即ち、これらの装置において、反応室(反応管)内
に磁束密度250〜1000ガウスの静磁場を前記基体
(特に磁気記録媒体)の厚み方向に沿って発生させなが
ら、前記基体上に薄膜を形成することができ、その成膜
時には上述した効果を十分に得ることができる。また、
前記磁束密度については、後述の実施例で図2に基づい
て説明する。
【0072】また、本発明の第1の成膜方法(及び成膜
装置)及び第2の成膜方法(及び成膜装置)において
は、例えば、図1の成膜装置15の反応管4の代わり
に、図4の反応管4cを使用するように、その構成を組
み合わせることができる。このように、図1の成膜装置
15の反応管4の代わりに、図4の反応管4cを使用す
るときは、成膜物質分解領域23内での磁場の発生源と
して、図1の第1の磁石1及び第2の磁石2と、図4の
静磁場発生用のコイル25が存在することになる。前記
薄膜の成膜時には、これらの磁場の発生源の両方を動作
させることもできるし、一方のみを動作させることもで
きる。また、一方の磁場発生源と他方の磁場発生源とを
交互に動作させてもよい。
【0073】また、本発明においては、反応室(反応
管)内の圧力(反応圧力)が比較的低い場合(通常の3
0〜40Paに対して例えば20Pa、更には20Pa
未満)でも有効であり、特にこの圧力が低い場合に十分
にその効果を発揮することができる。勿論、反応管のサ
イズ、原料ガスの種類などによってその反応圧力は種々
異なるが、反応室(反応管)内の圧力は20〜50Pa
が好ましい。
【0074】また、本発明の第1の成膜方法(及び成膜
装置)、及び本発明の第2の成膜方法(及び成膜装置)
においては、前記反応室をプラズマCVD装置の反応管
として構成し、この反応管内で炭化水素系のガスを分解
し、前記基体上に炭素を主体とする薄膜を形成すること
が十分に可能である。
【0075】上記プラズマCVD装置としては、公知の
プラズマ発生方法が適用可能である。例えば、熱陰極か
ら放出された電子が陽極に流入するまでに気体分子と衝
突し、これをイオン化或いは励起してプラズマを作る熱
電子放電形、冷陰極にイオンが流入する時に引きだれた
電子が、陽極に向かって直進して流入するまでに気体分
子と衝突してプラズマを作る2極放電形、マグネトロン
放電形に代表されるような磁場収束形、高周波コイルを
設けることで高周波電磁誘導によりプラズマを作る無電
極形、マイクロ波を利用するECR形(Electron Cyclo
tron Resonance)などが挙げられる。
【0076】また、上記炭化水素系のガスには、例え
ば、メタン、エタン、エチレン、アセチレン、トルエン
などを使用することができ、これらの原料を用いると、
カーボン膜(アモルファス構造を主とするカーボン
膜)、DLC膜(ダイヤモンド構造を主とするカーボン
膜)、ダイヤモンド膜などの炭素を主体とする薄膜を得
ることが十分に可能である。
【0077】また、本発明の第1の成膜方法(及び成膜
装置)、及び本発明の第2の成膜方法(及び成膜装置)
においては、長尺状の前記基体を支持部材上で導いて搬
送しながら、前記基体上に連続的に前記薄膜を形成する
ことができ、更に、このような前記基体として、非磁性
支持体上に磁性層(特に金属磁性薄膜からなる磁性層)
を有する磁気記録媒体とし、この磁気記録媒体上に炭素
保護膜を形成することができる。
【0078】特に、この保護膜はDLC膜であることが
好ましく、CVD法等でカーボン膜を形成したのち、高
エネルギーのイオン(例えば窒素イオン)を前記カーボ
ン膜に照射することにより、DLC(ダイヤモンドライ
クカーボン:ダイヤモンド構造を有するカーボン)化を
促進させることが可能である。
【0079】また、前記保護膜としては、カーボン膜以
外にも、一般に使用されている他の原料を使用して保護
膜を形成することも十分に可能である。例示すれば、C
rO2 、Al2 3 、BN、Co酸化物、MgO、Si
2 、Si3 4 、SiNX、SiC、SiNX −Si
2 、ZrO2 、TiO2 、TiC等が挙げられる。こ
れらは単層膜であってもよいし、多層膜又は複合膜であ
ってもよい。
【0080】また、本発明の第1の成膜方法(及び成膜
装置)、及び本発明の第2の成膜方法(及び成膜装置)
においては、上述したように、前記支持部材を請求項1
に記載した前記第1の磁石とすることもできる。ここ
で、上述の「請求項1に記載した前記第1の磁石」と
は、前記基体(ここでは、磁気記録媒体)に関して前記
反応室(反応管)内の成膜物質分解領域とは反対側に配
した第1の磁石(永久磁石又は電磁石)である。
【0081】また、上記磁気記録媒体としては、非磁性
支持体上に磁性層が設けられている磁気記録媒体(磁気
テープ、磁気ディスク等)の全てが対象となるが、特
に、ケースに内蔵されている媒体に比べて、外部に露出
する機会の多いテープ媒体等は、耐環境特性が厳しく要
求されるので、前記表面保護膜による効果が大きい。
【0082】また、特に、非磁性支持体の表面上に蒸着
等の手法により磁性膜が磁性層として形成され、更にそ
の磁性層の上にカーボン膜を形成した、いわゆる金属薄
膜型の磁気記録媒体に前記表面保護膜を設けることが好
ましい。また、この金属薄膜型の磁気記録媒体において
は、非磁性支持体と磁性層との間に下地層を設けた構成
とすることもできる。
【0083】上記非磁性支持体上には、強磁性金属材料
を直接被着することにより、金属磁性薄膜が磁性層とし
て形成されているが、この金属磁性材料としては、通常
の蒸着テープ等に使用されるものであれば如何なるもの
であってもよい。
【0084】例示すれば、Fe、Co、Ni等の強磁性
金属やFe−Co、Co−Ni、Fe−Co−Ni、F
e−Cu、Co−Cu、Co−Au、Co−Pt、Mn
−Bi、Mn−Al、Fe−Cr、Co−Cr、Ni−
Cr、Fe−Co−Cr、Co−Ni−Cr、Fe−C
o−Ni−Cr、等の強磁性合金が例示される。これら
は、単層膜であっても、多層膜であってもよい。
【0085】さらには、非磁性支持体と金属磁性薄膜
間、あるいは多層膜の場合には、各層間の付着力向上及
び保磁力の制御のため、下地層又は中間層を設けてもよ
い。
【0086】金属磁性薄膜の形成手段としては、真空下
で強磁性材料を加熱蒸発させ、非磁性支持体上に沈着さ
せる真空蒸着法や、強磁性材料の蒸発を放電中で行うイ
オンプレーティング法、アルゴンを主成分とする雰囲気
中でグロー放電を起こし、生じたアルゴンイオンでター
ゲット表面の原子を叩き出すスパッタリング法等、いわ
ゆるPVD(Physical Vapor Deposition )技術を使用
してよい。
【0087】また、非磁性支持体としても公知の材料を
使用できる。例えば、ポリエチレンテレフタレート、ポ
リエチレン−2,6−ナフタレート等のポリエステル類
の他、ポリオレフィン類、セルロース誘導体、ポリ塩化
ビニル等のビニル系樹脂等が挙げられる。その形態も何
ら限定されるものではなく、テープ状、シート状、ドラ
ム状等いかなる形態であってもよい。
【0088】また、上述の金属磁性薄膜型の磁気記録媒
体において、バックコート層等が必要に応じて形成され
ていてもよい。即ち、公知の方法と同様に、カーボン等
の非磁性顔料を塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体等の結
合剤及び有機溶剤と共に混練することによってバックコ
ート層用塗料を調製し、これを非磁性支持体の磁性層と
は反対側の面に塗布することによって形成されるが、こ
のとき使用される結合剤や有機溶剤はいずれも、従来公
知のものが使用可能であり、何ら限定されるものではな
い。
【0089】また、本発明は上記した金属薄膜型の磁気
記録媒体だけでなく、非常に微細な磁性粒子と樹脂結合
剤とを含む磁性塗料を非磁性支持体上に塗布し、これを
磁性層とした、いわゆる塗布型の磁気記録媒体に適用し
てもよい。
【0090】なお、本発明は、磁気記録媒体以外に、光
学的装置及び素子、半導体装置等に薄膜、例えば表面保
護膜を成膜する場合にも十分に適用可能である。
【0091】
【実施例】以下、本発明を具体的な実施例について説明
するが、本発明は以下の実施例に限定されるものではな
い。
【0092】まず、比較例1として、従来の成膜装置
(図5参照)を用いて、非磁性支持体上に金属磁性薄膜
が設けられている磁気記録媒体原反上にDLC膜を形成
した。この成膜条件は下記の通りである。 原料ガス : エチレンガス 反応圧力(反応管内) : 20Pa 導入電力 : DC1.0kV 成膜速度 : 100nm/min DLC膜厚 : 10nm 媒体原反の搬送速度 : 約1m/min ギャップ間隔 : 1mm
【0093】次に、実施例として、図1に示した装置を
用いて上記比較例1の成膜条件と同様の条件で、非磁性
支持体上に金属磁性薄膜が設けられている磁気記録媒体
原反上に、DLC膜を形成した。なお、本実施例では、
図1に示すようにマグネットを配することによって成膜
速度が変化するため、前記DLC膜の膜圧が一定(10
nm)となるように媒体原反の搬送速度を調整した。
【0094】なお、比較例及び実施例に用いた磁気記録
媒体(蒸着テープ)は以下に示す構成のものである。 ベースフィルム : 10μmPET 磁性層 : 厚さ200nm、組成Co80−Ni20の単層 入射角 : 45〜90° 導入ガス : 酸素ガス 蒸着時真空度 : 2×10-2Pa
【0095】また、これら実施例及び比較例の媒体原反
(非磁性支持体上に金属磁性薄膜が形成された磁気記録
媒体原反)を作製した後、さらにトップコート層として
含フッ素カルボン酸のアミン塩(C5 11(CH2 10
COOH:N(C8 173)からなる潤滑剤を、湿式
塗布法によって3nm程度の厚さに形成した。次いで、
8mm幅にスリットして8mmVTR用の金属磁性薄膜
型蒸着テープを作成した。
【0096】そして、実施例の各蒸着テープについて、
図1に示した磁石1及び磁石2を適宜変更することによ
って、磁束密度(ガウス:gauss )が種々異なる環境下
で成膜速度(nm/min)を測定した。これらの測定
結果を下記の表1及び図2に示す。
【0097】 表1 ────────────────────────────── 比較例 実施例 実施例 実施例 実施例 1 1 2 3 4 ────────────────────────────── 磁束密度 0 250 500 750 1000 (gauss) ────────────────────────────── 成膜速度 100 150 250 400 500 (nm/min) ──────────────────────────────
【0098】次に、上述した媒体原反上に、DLC膜の
形成時の反応管内の圧力を種々変更させて成膜速度の変
化を調べた。この時の成膜条件は、反応圧力(反応室
内)以外は上記した条件と同様である。下記の表2にこ
の結果を示す。
【0099】 表2 ──────────────────────── 実施例 実施例 実施例 5 6 7 ──────────────────────── 反応圧力(Pa) 40 50 60 (反応管内) ────────────────────── 成膜速度 400 500〜600 600以上 (nm/min) ────────────────────── 磁束密度 750 750 750 (gauss) ────────────────────────
【0100】次に、実施例及び比較例の各蒸着テープに
ついて、耐久性、電磁変換特性の評価を行った。この結
果を下記の表3に示す。
【0101】但し、各評価は、次の要領で行った。
【0102】スティルライフ:改造したソニー社製の8
mmVTR(ビデオテープレコーダ)を用い、温度30
℃、湿度10%の環境下にてスティルライフ(スティル
寿命)の測定を行った。測定時間は、再生出力が3dB
落ちるまでの時間とし、3時間(180分)で打切りと
した。
【0103】レベルダウン:改造したソニー社製の8m
mVTRを用い、温度30℃、湿度10%の環境下に
て、60分長の各蒸着テープに映像信号を記録し、再生
を100回繰り返した。再生1回目の出力を基準とし
(0dB)、100回目の再生出力値(dB)を示し
た。
【0104】摩擦係数:直径3mm、表面粗さ0.2S
(最大粗さ)のステンレス(SUS420J製)円柱に
各蒸着テープの磁性面が90度接触するようにして30
gの重りを用い、テープ走行速度0.5mm/sec、
温度30℃、湿度80%の環境下に設定して、次式より
摩擦係数μkを求めた。 μk=(2/π)・In(x/30) (但し、xは摩擦力である。)
【0105】 表3 ──────────────────────────────────── (DLC膜厚) スティルライフ(分) レベルダウン(dB) 摩擦係数 ──────────────────────────────────── 比較例1(10nm) >180 −0.5 0.23 実施例2(10nm) >180 −0.5 0.23 ────────────────────────────────────
【0106】次に、比較例2として、図5に示した成膜
装置において、反応管4の成膜物質分解領域23の外周
部にコイルを巻回し、このコイルに高周波電源から高周
波電力を供給して、成膜物質分解領域23内で高周波に
よる電磁誘導を生じさせて、成膜物質(エチレンガス)
の分解(励起、プラズマ化)を行いながら、上記媒体原
反上にDLC膜の成膜を行った。この時の成膜条件を以
下に示す。 原料ガス : エチレンガス 反応圧力(反応管内) : 20Pa 導入電力 : DC1.0kV及びRF100W 成膜速度 : 200nm/min DLC膜厚 : 10nm 媒体原反の搬送速度 : 1m/min ギャップ間隔 : 1mm
【0107】得られた媒体原反(DLC成膜済み)に、
更に上記と同様の成分、膜厚のトップコート層を形成し
た。次いで、8mm幅にスリットして8mmVTR用の
金属磁性薄膜型蒸着テープ(比較例2)を作成した。
【0108】この比較例2の蒸着テープについて、その
成膜速度、スティルライフ、レベルダウン、摩擦係数を
測定した。但し、成膜速度、スティルライフ、レベルダ
ウン及び摩擦係数は上記と同様の基準で測定した。ま
た、テープの相対速度は10m/minである。
【0109】以下の表4にこれらの測定結果を示す。な
お、実施例2の測定結果も併せて示す。
【0110】 表4 ────────────────────────────── 比較例2 実施例2 ────────────────────────────── 成膜速度(nm/min) 200 250 ───────────────────────────── スティルライフ(分) >180 >180 ───────────────────────────── レベルダウン(dB) −0.5 −0.5 ───────────────────────────── 摩擦係数 0.25 0.23 ──────────────────────────────
【0111】以下、本実施例の評価を行う。まず、表1
及び図2から、本実施例(実施例1〜4)の蒸着テープ
は成膜速度が大幅に向上していることがわかった。特
に、磁束密度が250〜1000ガウスのとき成膜速度
が大幅に向上している。
【0112】また、実施例1〜4のDLC膜の成膜時の
反応圧力(20Pa)は比較的低い反応圧力であり、こ
のような比較的低い圧力下でも十分な成膜速度を取るこ
とができる。
【0113】また、表2から、反応圧力(反応管内)が
高い場合でも、本実施例(実施例5〜7)によれば、一
層成膜速度を大きくすることができることがわかる。
【0114】次に、表3から、本実施例の蒸着テープ
は、従来と同等の耐久性及び電磁変換特性が得られた。
即ち、図1に示したように配置した磁石による各特性の
劣化は見られなかった。
【0115】更に、表4から、高周波による電磁誘導を
生じさせて、成膜物質(エチレンガス)の分解(励起、
プラズマ化)を行いながら、上記媒体原反上にDLC膜
の成膜を行った比較例2の蒸着テープにおいて、そのス
ティルライフ、レベルダウン、摩擦係数は本実施例の蒸
着テープ(実施例2)とほぼ同様の特性が得られたが、
この方法での成膜速度は200nm/minがほぼ上限
であった。また、そのドロップアウト(D.O.)が本
実施例の蒸着テープよりもかなり多く発生していること
が確認されている。
【0116】
【発明の作用効果】本発明の第1の成膜方法及び第1の
成膜装置によれば、反応室内で成膜物質を分解して、こ
の反応室に対向して配置された基体上に薄膜を形成する
に際し、前記基体に関して前記反応室内の成膜物質分解
領域(実質的に成膜物質の分解を行う領域)とは反対側
に第1の磁石を配し、前記成膜物質分解領域に関して前
記基体とは反対側に第2の磁石を配して、これらの磁石
の作用下で前記基体上に薄膜を形成するので、前記薄膜
の成膜速度を大きく向上させることができる。
【0117】また、本発明の第2の成膜方法及び第2の
成膜装置によれば、反応室内で成膜物質を分解して、こ
の反応室に対向して配置された基体上に薄膜を形成する
に際し、前記反応室内に磁束密度250〜1000ガウ
スの静磁場(永久磁石や電磁石などの静止した磁石や、
定常電流によって作られる時間的に不変な磁場)を前記
基体の厚み方向に沿って(即ち、基体の成膜面に対して
垂直若しくはほぼ垂直方向に)発生させながら、前記基
体上に薄膜を形成するので、前記薄膜の成膜速度を大き
く向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の成膜方法及び第2の成膜方法に
使用できるプラズマCVD連続膜形成装置の要部概略図
である。
【図2】同、成膜方法における磁束密度による成膜速度
の変化を示すグラフである。
【図3】同、成膜方法に基づいて発生する磁場(ベクト
ル)のモデル図(A)、従来の成膜方法により発生する
磁場(ベクトル)のモデル図(B)である。
【図4】同、成膜方法に使用できる反応室(反応管)の
要部概略図(A)及び(B)である。
【図5】従来のプラズマCVD連続膜形成装置の要部概
略図である。
【符号の説明】
1…第1の磁石、2、2b…第2の磁石、3…キャンロ
ール、4、4a、4b、4c、4d…反応室(反応
管)、5…磁気記録媒体、8…電極、9,26…直流電
源、10…ガス導入口、11…成膜物質(原料ガス)、
12…巻き出しロール、13…巻き取りロール、14…
回転支持体、15…薄膜形成装置、16…真空排気系、
20、20’、21…磁気ベクトル、23…成膜物質分
解領域,26、30…コイル、27…絶縁体、28…開
口部、31…高周波電源
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 川島 敦道 東京都品川区北品川6丁目7番35号 ソニ ー株式会社内

Claims (30)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 反応室内で成膜物質を分解して、この反
    応室に対向して配置された基体上に薄膜を形成するに際
    し、前記基体に関して前記反応室内の成膜物質分解領域
    とは反対側に第1の磁石を配し、前記成膜物質分解領域
    に関して前記基体とは反対側に第2の磁石を配して、こ
    れらの磁石の作用下で前記基体上に薄膜を形成する成膜
    方法。
  2. 【請求項2】 前記第1の磁石と第2の磁石とによって
    前記基体の厚み方向に沿う磁束を発生させ、この磁束密
    度が250〜1000ガウスとする、請求項1に記載し
    た成膜方法。
  3. 【請求項3】 前記磁石が永久磁石である、請求項1に
    記載した成膜方法。
  4. 【請求項4】 前記反応室をプラズマCVD装置の反応
    管として構成し、この反応管内で炭化水素系のガスを分
    解し、前記基体上に炭素を主体とする薄膜を形成する、
    請求項1に記載した成膜方法。
  5. 【請求項5】 長尺状の前記基体を支持部材上で導いて
    搬送しながら、前記基体上に連続的に前記薄膜を形成す
    る、請求項4に記載した成膜方法。
  6. 【請求項6】 前記支持部材を請求項1に記載した前記
    第1の磁石とする、請求項5に記載した成膜方法。
  7. 【請求項7】 前記基体が磁気記録媒体であって、この
    磁気記録媒体上に炭素保護膜を形成する、請求項4に記
    載した成膜方法。
  8. 【請求項8】 反応室内で成膜物質を分解し、この反応
    室に対向して配置された基体上に薄膜を形成するに際
    し、前記反応室内に磁束密度250〜1000ガウスの
    静磁場を前記基体の厚み方向に沿って発生させながら、
    前記基体上に薄膜を形成する成膜方法。
  9. 【請求項9】 前記基体に関して前記反応室内の成膜物
    質分解領域とは反対側に第1の磁石を配し、前記成膜物
    質分解領域に関して前記基体とは反対側に第2の磁石を
    配して、これらの磁石の作用下で前記静磁場を発生させ
    る、請求項8に記載した成膜方法。
  10. 【請求項10】 前記磁石が永久磁石又は電磁石であ
    る、請求項9に記載した成膜方法。
  11. 【請求項11】 前記反応室の外部に巻回したコイルに
    定常電流を印加することによって前記静磁場を発生させ
    る、請求項8に記載した成膜方法。
  12. 【請求項12】 前記反応室をプラズマCVD装置の反
    応管として構成し、この反応管内で炭化水素系のガスを
    分解し、前記基体上に炭素を主体とする薄膜を形成す
    る、請求項8に記載した成膜方法。
  13. 【請求項13】 長尺状の前記基体を支持部材上で導い
    て搬送しながら、前記基体上に連続的に前記薄膜を形成
    する、請求項12に記載した成膜方法。
  14. 【請求項14】 前記支持部材を請求項9に記載した前
    記第1の磁石とする、請求項13に記載した成膜方法。
  15. 【請求項15】 前記基体が磁気記録媒体であって、こ
    の磁気記録媒体上に炭素保護膜を形成する、請求項12
    に記載した成膜方法。
  16. 【請求項16】 成膜物質を分解する反応室と、この反
    応室に対向して配置される基体の支持部材と、前記基体
    に関して前記反応室内の成膜物質分解領域とは反対側に
    配される第1の磁石と、前記成膜物質分解領域に関して
    前記基体とは反対側に配される第2の磁石とを有する成
    膜装置。
  17. 【請求項17】 前記第1の磁石と第2の磁石とによっ
    て前記基体の厚み方向に沿う磁束を発生させ、この磁束
    密度が250〜1000ガウスとするように構成され
    た、請求項16に記載した成膜装置。
  18. 【請求項18】 前記磁石が永久磁石である、請求項1
    6に記載した成膜装置。
  19. 【請求項19】 前記反応室がプラズマCVD装置の反
    応管として構成され、この反応管内で炭化水素系のガス
    を分解し、前記基体上に炭素を主体とする薄膜を形成す
    る、請求項16に記載した成膜装置。
  20. 【請求項20】 長尺状の前記基体を支持部材上で導い
    て搬送しながら、前記基体上に連続的に前記薄膜を形成
    する、請求項19に記載した成膜装置。
  21. 【請求項21】 前記支持部材が請求項16に記載した
    前記第1の磁石である、請求項20に記載した成膜装
    置。
  22. 【請求項22】 前記基体が磁気記録媒体であって、こ
    の磁気記録媒体上に炭素保護膜が形成される、請求項1
    9に記載した成膜装置。
  23. 【請求項23】 成膜物質を分解する反応室と、この反
    応室に対向して配置される基体の支持部材と、前記反応
    室内に磁束密度250〜1000ガウスの静磁場を前記
    基体の厚み方向に沿って発生させるように構成された成
    膜装置。
  24. 【請求項24】 前記基体に関して前記反応室内の成膜
    物質分解領域とは反対側に第1の磁石を配し、前記成膜
    物質分解領域に関して前記基体とは反対側に第2の磁石
    を配して、これらの磁石の作用下で前記静磁場が発生す
    るように構成された、請求項23に記載した成膜装置。
  25. 【請求項25】 前記磁石が永久磁石又は電磁石であ
    る、請求項24に記載した成膜装置。
  26. 【請求項26】 前記反応室の外部に巻回したコイルに
    定常電流を印加することによって前記静磁場が発生する
    ように構成された、請求項23に記載した成膜装置。
  27. 【請求項27】 前記反応室がプラズマCVD装置の反
    応管として構成され、この反応管内で炭化水素系のガス
    を分解し、前記基体上に炭素を主体とする薄膜が形成さ
    れる、請求項23に記載した成膜装置。
  28. 【請求項28】 長尺状の前記基体を支持部材上で導い
    て搬送しながら、前記基体上に連続的に前記薄膜が形成
    される、請求項27に記載した成膜装置。
  29. 【請求項29】 前記支持部材が請求項24に記載した
    前記第1の磁石である、請求項28に記載した成膜装
    置。
  30. 【請求項30】 前記基体が磁気記録媒体であって、こ
    の磁気記録媒体上に炭素保護膜が形成される、請求項2
    7に記載した成膜装置。
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