JPH10251333A - 塩素化塩化ビニル系樹脂の製造方法 - Google Patents

塩素化塩化ビニル系樹脂の製造方法

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JPH10251333A
JPH10251333A JP5285497A JP5285497A JPH10251333A JP H10251333 A JPH10251333 A JP H10251333A JP 5285497 A JP5285497 A JP 5285497A JP 5285497 A JP5285497 A JP 5285497A JP H10251333 A JPH10251333 A JP H10251333A
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chlorinated
pvc
temperature
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Hideaki Yoshitomi
英明 吉富
Teruo Fujimoto
照雄 藤本
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Tokuyama Sekisui Co Ltd
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    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08FMACROMOLECULAR COMPOUNDS OBTAINED BY REACTIONS ONLY INVOLVING CARBON-TO-CARBON UNSATURATED BONDS
    • C08F8/00Chemical modification by after-treatment
    • C08F8/18Introducing halogen atoms or halogen-containing groups
    • C08F8/20Halogenation
    • C08F8/22Halogenation by reaction with free halogens

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  • Organic Chemistry (AREA)
  • Polymerisation Methods In General (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 加工性に優れ熱安定性に優れたCPVCが高
い生産性で得られる製造方法を提供する。 【解決手段】 リフラックスコンデンサ−を備えた重合
器で塩化ビニル系単量体を重合するに際し、前記リフラ
ックスコンデンサ−による除熱率を全重合反応発熱量の
30〜90%としながら水懸濁重合反応を行い、塩化ビ
ニル系単量体の重合転化率が60〜90重量%の範囲に
ある塩化ビニル系重合体を製造し、得られた塩化ビニル
系重合体を塩素化する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、塩素化塩化ビニル
系樹脂の製造方法に関し、詳しくは加工性に優れた塩素
化塩化ビニル系樹脂を、高い生産性で製造する方法に関
する。
【0002】
【従来の技術】塩素化塩化ビニル系樹脂(以下「CPV
C」という)は、塩化ビニル系樹脂(以下「PVC」と
いう)を塩素化して得られる。
【0003】CPVCは、PVCの長所といわれる優れ
た特性をそのまま保有し、かつPVCの欠点といわれる
性質が改良されているので、有用な樹脂として多方面の
用途に使用されている。即ち、CPVCは、PVCの長
所といわれる優れた耐候性、耐薬品性などを保有し、さ
らにPVCよりも熱変形温度が20〜40℃も高いた
め、PVCの使用可能な上限温度が60〜70℃付近で
あるのに対して、CPVCは100℃近くでも使用可能
であり、耐熱パイプ、耐熱継手、耐熱バルブなどに好適
に使用されている。
【0004】しかしながら、上述したように、CPVC
はPVCより熱変形温度が高いため、PVCより高温で
加熱溶融しなければ成形加工することができない。とこ
ろが、CPVCは一般に熱安定性(初期着色性、耐熱安
定性)が悪く、このように高い温度で加工しようとすれ
ば着色が著しく、分解してしまうこともある。そのため
熱変形温度が高いにも関わらず、PVCと同等の低い温
度で成形加工しなければならない。従って、CPVCの
成形加工はPVCと較べて困難であり、十分にゲル化さ
せることができず、成形体の衝撃強度が劣るといった結
果となっていた。
【0005】このため、熱安定性に優れなおかつ加工性
も優れるCPVCを製造する方法が数多く提案されてい
る。例えば、特開昭58−103507号公報には塩化
ビニル単量体の重合転化率が40〜70重量%のPVC
を原料として用い、酸素濃度が1000ppm以下の塩
素ガスを使用して塩素化反応を行う製造方法が提案され
ている。しかしながら、このような製造方法では、単量
体の重合転化率がまだ十分でなく生産性の悪いものとな
っており、又熱安定性も十分とはいえない等の問題点が
あった。。
【0006】又、特開平7−76608号公報には、重
合度分布が2山分布をとるPVCを原料として用い、塩
素化反応を行う製造方法が提案されている。しかしなが
ら、このような製造方法では、重合度の異なる2種類の
PVCを混合し目的とする平均重合度のPVCを調整し
なければならず、煩雑な操作となる等の問題点があっ
た。
【0007】更には、特開平4−106110号公報に
は、塩化ビニル系単量体を分散剤として平均分子量が5
万〜480万であるポリエチレンオキサイドの存在下で
重合し、これを原料としてCPVCを得る製造方法が提
案されている。しかしながら、このような製造方法で
は、重合時の安定性が悪くスケ−ル付着量が多く、生産
性を阻害するという問題点があった。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記問題点
を解決するものであって、加工性に優れ熱安定性に優れ
たCPVCが高い生産性で得られる製造方法を提供する
ことにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の塩素化塩化ビニ
ル系樹脂の製造方法は、リフラックスコンデンサ−(以
下RCという)を備えた重合器で塩化ビニル系単量体を
重合するに際し、前記RCによる除熱率を全重合反応発
熱量の30〜90%としながら水懸濁重合反応を行い、
塩化ビニル系単量体の重合転化率が60〜90重量%、
好ましくは70〜90重量%の範囲にある塩化ビニル系
重合体を製造し、得られた塩化ビニル系重合体を塩素化
することを特徴とする。
【0010】塩化ビニル系単量体の水懸濁重合反応にお
いては、重合器の大型化にともないRC及びジャケット
を備えた重合器を用いる方法が一般的に行われている。
RCは、重合反応に伴い液層から気化してきたガスを冷
却して凝縮させ、液体状態にして重合器内の液層に戻す
為のものである。従って、RCは重合器内の気相部に連
通して設置することが必要とされる。RCとしては特に
は限定されず、冷却器として公知の構造のものが用いら
れる。
【0011】塩化ビニル系単量体の重合反応による発熱
の除熱は、重合器に設置されたジャケットとRCを併用
して行われるが、一般的にはジャケットによる除熱が主
でRCによる除熱は補助的に用いられる事が多い。
【0012】しかしながら、本発明においては、RCに
よる除熱を主とし、その割合を通常より高く、全重合反
応熱量の30〜90%に制御して、比較的高い重合転化
率(60〜90重量%)のPVCを得、このPVCを原
料としてCPVCを得る。
【0013】RCによる除熱の割合を全重合反応熱量の
30〜90%に制御する理由は除熱の割合が30%未満
では得られるCPVCのゲル化改良の効果が小さく、9
0%を超えると、原料であるPVCの粒子が粗粒化した
り塊状となり重合の継続が困難となる場合があり好まし
くないからである。
【0014】RCによる除熱の割合は以下の式で計算す
る。 RC除熱率(%)=(RC全除熱量/重合反応での全発
生熱量)×100
【0015】上記RCによる除熱は重合温度に達する迄
は冷却水を通さず、重合温度到達後徐々に冷却水を通し
て除熱するか、あるいは重合温度に達する迄は温水で温
めておき、重合温度到達後徐々に冷却水を通して除熱す
る等、従来公知の方法によって行われるが、重合の開始
から終了迄のト−タルの除熱率が30〜90%の範囲に
制限されれば良い。
【0016】塩素化前の塩化ビニル系重合体としては、
塩化ビニル単量体の重合転化率60〜90重量%のもの
が用いられ、好ましくは70〜90重量%である。重合
転化率が60重量%未満ではPVCの生産性が悪く、重
合体粒子が空隙の高いものでありRCで除熱する効果が
得られず、重合転化率が90重量%を超えると加工性の
改良効果がなく、熱安定性も悪いものとなるからであ
る。
【0017】本発明でいう塩化ビニル系単量体とは塩化
ビニル単量体単独、及び塩化ビニル単量体と共重合可能
な他の単量体との混合物である。塩化ビニルと共重合可
能な他の単量体としては、酢酸ビニル、プロピオン酸ビ
ニル等のビニルエステル、アクリル酸メチル、アクリル
酸エチル等のアクリル酸エステルもしくはメタクリル酸
エステル、エチレン、プロピレン等のオレフィン、無水
マレイン酸、アクリロニトリル、スチレン、塩化ビニリ
デン等公知の単量体が例示されるが、、これらに限定さ
れるものではない。
【0018】又、本発明で用いられる分散剤としては一
般に塩化ビニルの懸濁重合に使用されるものが好適に用
いられる。このような分散剤としては、例えば、メチル
セルロース、エチルセルロース、ヒドロキシエチルセル
ロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース等水溶性
セルロース類、部分ケン化ポリビニルアルコール、ポリ
エチレンオキサイド、アクリル酸重合体、ゼラチン等の
水溶性高分子、ソルビタンモノラウレ−ト、ポリオキシ
エチレンソルビタンモノラウレ−ト等の水溶性乳化剤が
挙げられ、これらは単独で用いられてもよく、2種以上
が混合して用いられてもよい。また、分散剤の使用量と
しては、塩化ビニル系単量体の重量に対して0.01〜
0.2重量%が好ましい。
【0019】又、本発明で用いられる重合開始剤として
は一般に塩化ビニルの懸濁重合に使用される油溶性の開
始剤が好適に用いられる。このような重合開始剤として
は、例えば、ジ−2−エチルヘキシルパーオキシジカー
ボネート、ジエトキシエチルパーオキシジカーボネー
ト、α−クミルパーオキシネオデカーネート、t−ブチ
ルパーオキシネオデカーネート、t−ブチルパーオキシ
ピバレ−ト、t−ブチルパーオキシ−3,5,5−トリ
メチルヘキサノエ−ト、アセチルシクロヘキシルスルホ
ニルパ−オキサイド、2,4,4−トリメイルペンチル
−2−パ−オキシフェノキシアセテ−ト、ラウロイルパ
−オキサイド等が挙げられ、これらは単独で用いられて
もよく、2種以上が混合して用いられてもよい。また、
重合開始剤の使用量としては、塩化ビニル系単量体の重
量に対して0.001〜2重量%が好ましい。
【0020】さらに、塩化ビニル系単量体の重合に通常
使用される重合調整剤、連鎖移動剤、pH調整剤、帯電
防止剤、架橋剤、安定剤、充填剤、酸化防止剤等が添加
されてもよい。
【0021】本発明でのPVCの製造は例えば、以下の
とおり行われる。まず、RC及びジャケットを備えた重
合器に塩化ビニル系単量体、水性媒体、分散剤を投入
し、さらに重合開始剤を投入する。この時、水性媒体/
塩化ビニル系単量体の重量比率は1.0〜2.0が好ま
しい。
【0022】次いで、所定の重合温度に昇温して重合反
応を行う。重合温度は特に限定されないが、通常40〜
80℃で行われる。この時RCに冷却水を通水し、除熱
割合が全重合反応熱量の30〜90%になるように、R
C及びジャケットの運転条件を調整する。塩化ビニル系
単量体の重合転化率が60〜90重量%の所定の割合に
達した後、冷却、排ガス、脱モノマ−の処理を行い、P
VCを含むスラリ−を得る。PVCの平均重合度は50
0〜2000が好ましい。
【0023】上記の方法によって得られたPVCを、後
塩素化してCPVCを製造する。塩素化反応の方法とし
ては公知の方法を用いることができる。例えば水性懸濁
状態のPVCに塩素を導入して光照射により塩素化反応
を行う方法、水性懸濁状態のPVCに塩素を導入して加
熱加圧下で塩素化反応を行う方法、あるいは、気相中で
塩素ガスと接触させて行う方法等が挙げられ、いずれの
方法でも好適に製造できる。
【0024】本発明請求項2の製造方法では、上記の方
法によって得られたPVCを、水性懸濁状態下で光照射
により塩素化反応を行う。水性懸濁状態下で光照射によ
り塩素化反応を行う場合は、例えば特開昭58−103
507号公報に記載の方法で行うことができる。前記の
水懸濁重合によって得られたPVCスラリ−をそのま
ま、あるいは水を分離したあとのPVC、またはこれを
乾燥したPVCを反応器中に投入し、適宜水性媒体を投
入する。反応器内を真空にし、または窒素ガス置換等で
脱酸素し、所定の反応温度に昇温した後、塩素を導入
し、光照射しながら塩素化反応を開始する。この時の反
応温度は40〜80℃で行う。CPVCの塩素含有量が
所定に達した所で光の照射及び塩素の供給を停止し、脱
塩素、水洗、脱水、乾燥の工程を経て製品樹脂を得る。
【0025】本発明請求項3の製造方法では、上記の方
法によって得られたPVCを、水性懸濁状態下で光照射
をせず、加熱加圧下で塩素化反応を行う。光照射をせ
ず、加熱加圧下で塩素化する方法で得られるCPVC
は、加工性が良好であるばかりでなく、熱安定性に優れ
るのでより好ましい。
【0026】水性懸濁状態下で光照射をせず、加熱加圧
下で塩素化反応を行う場合は、例えば特開昭48−61
94号公報に記載の方法で行うことができる。前記の水
懸濁重合によって得られたPVCスラリ−をそのまま、
あるいは水を分離したあとのPVC、またはこれを乾燥
したPVCを耐圧の反応器中に投入し、適宜水性媒体を
投入する。次いで、反応器内を減圧にして酸素を除去し
た後、所定の反応温度に昇温し、塩素を導入し塩素化反
応を開始する。この時の反応温度は特には限定されない
がおおよそ80〜140℃である。この時の反応圧力
は、反応温度における水蒸気圧に0.03〜0.5MP
aの圧力を加えた範囲とすることが好ましい。この時、
反応促進の為、適宜過酸化水素等を添加しても良い。C
PVCの塩素含有量が所定量に達した所で冷却し、塩素
の供給を停止し、脱塩素、水洗、脱水、乾燥の工程を経
て製品樹脂を得る。
【0027】本発明で得られるCPVCの塩素含有量
は、特に限定されないが、62〜70重量%とするのが
好ましい。
【0028】
【発明の実施の形態】以下に実施例を掲げて本発明を詳
しく説明するが、本発明はこれら実施例のみに限定され
るものではない。
【0029】(実施例1) 〔PVCの製造〕RC及びジャケットを備えた内容積6
60リットルのステンレス製重合器にイオン交換水26
4kg、ケン化度72モル%の部分ケン化ポリビニルア
ルコール176g、重量平均分子量430万のポリエチ
レンオキサイド22gを仕込み、減圧にして重合器内の
空気を除き、塩化ビニル単量体220kgを仕込んだ。
ジ−2−エチルヘキシルパーオキシジカーボネート66
gとα−クミルパーオキシネオデカーネート88gを圧
入した後、ジャケットを加熱し、重合器内の温度を57
℃に昇温し重合反応をおこなった。この時の器内内圧は
0.9MPaであった。
【0030】重合温度に到達後、RCに冷却水を通し除
熱を開始し、ジャケット及びRCでの除熱割合を制御し
ながら重合を継続した。器内内圧が0.87MPaに低
下したとき、冷却、排ガスし、未反応の塩化ビニル単量
体を除去し、重合体粒子のスラリ−を得た。この時のR
Cでの除熱率は全重合反応熱量の40%であり、塩化ビ
ニル単量体の重合転化率は70重量%であった。またP
VCの平均重合度は1000であった。
【0031】〔CPVCの製造〕内容積300リットル
のグラスライニング製反応器に、イオン交換水 200
kgと上記PVC40kgを投入し、70℃に昇温し
た。反応器内を水蒸気圧+2.7kPaまで真空にし
た。次いで、塩素ガスを水蒸気圧+0.3MPaとなる
よう通気し、水銀ランプを照射し塩素化反応を行った。
塩素含有量が約66.5重量%に達した時点で水銀ラン
プを消灯し、塩素ガスの供給を停止し、塩素化反応を終
了した。次いで、窒素ガスを通気して、未反応塩素を除
去し、得られたCPVCスラリ−を水洗により塩酸を除
去し、脱水、乾燥して粉状のCPVCを得た。得られた
CPVCの物性を表1に示す。
【0032】(実施例2、3、比較例1〜3)実施例1
と同様の方法で、表1に示すようにRCでの除熱率、及
び塩化ビニル単量体の重合転化率の異なるPVCを製造
した。ただし、比較例1〜3はRCでの除熱率、又は塩
化ビニル単量体の重合転化率の何れかが請求項1記載の
範囲を外れている場合である。これらのPVCを、実施
例1と同様にして塩素化反応を行いCPVCを得た。
【0033】(実施例4)実施例1と同様の方法によっ
て、RCでの除熱率40%、及び塩化ビニル単量体の重
合転化率70重量%、平均重合度1000のPVCを得
た。
【0034】〔CPVCの製造方法〕内容積300リッ
トルのグラスライニング製反応器に、イオン交換水 2
00kgと上記PVC50kgを投入した。真空ポンプ
で水蒸気圧+2.7kPaまで真空にした後、110℃
に昇温した。次いで、塩素ガスを水蒸気圧+0.3MP
aとなるよう導入し、塩素化反応を開始した。塩素化度
が66.5重量%に到達した時、冷却し塩素の供給を停
止した。次いで窒素ガスを通気して未反応の塩素を除去
した。得られたCPVCスラリ−は水洗により塩酸を除
去し、脱水、乾燥して粉末のCPVCを得た。
【0035】(実施例5、6、比較例4〜5)実施例1
と同様の方法で、表1に示すように、RCでの除熱率、
及び塩化ビニル単量体の重合転化率の異なるPVCを製
造した。ただし、比較例4〜6はRCでの除熱率、又は
塩化ビニル単量体の重合転化率の何れかが請求項1記載
の範囲を外れている場合である。次いで、これらのPV
Cを、実施例4と同様にして塩素化反応を行いCPVC
を得た。
【0036】尚上記実施例及び比較例で得られたCPV
Cの物性評価は以下の通り行った。CPVC100重量
部、三塩基性硫酸鉛3重量部、二塩基性ステアリン酸鉛
1重量部及びMBS樹脂10重量部からなる配合物を2
本の8インチロールに供給し、190℃で3分間混練し
て厚さ0.5mmのシートを得た。このシートを重ね合
わせ、195℃の温度、150kg/cm2 の圧力で8
分間プレス成形して、厚さ3mmと6.4mmのプレス
板を得た。
【0037】上記配合物及びプレス板につき下記の物性
評価を行い、その結果を表1に示す。 (1)熱変形温度 厚さ6.4mmのプレス板を試験片として、JIS−K
7207に準拠し、負荷荷重18.5kg/cm2 で熱
変形温度を測定した。 (2)シャルピー衝撃強度 厚さ3mmのプレス板を試験片として、JIS−K71
11に準拠し、23℃の温度下でシャルピー衝撃強度を
測定した。
【0038】(3)熱安定性 上記0.5mmのシ−トをギヤオ−ブン中で200℃の
温度で加熱し、黒化する迄の時間を測定した。 (4)ゲル化温度 プラストミル(Haak社製「R−90」)を使用し
て、上記配合物55gを回転数40rpm、試験温度を
150℃から毎分5℃の昇温スピードで昇温しながら混
練し、混練トルクがピークになる時の温度をゲル化温度
とした。
【0039】
【表1】
【0040】
【発明の効果】本発明のCPVCの製造方法は、上述の
通りであり、加工性に優れ、かつ熱安定製も良好なCP
VCを高い生産性で製造することができる。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 リフラックスコンデンサ−を備えた重合
    器で塩化ビニル系単量体を重合するに際し、前記リフラ
    ックスコンデンサ−による除熱率を全重合反応発熱量の
    30〜90%としながら水懸濁重合反応を行い、塩化ビ
    ニル系単量体の重合転化率が60〜90重量%の範囲に
    ある塩化ビニル系重合体を製造し、得られた塩化ビニル
    系重合体を塩素化することを特徴とする塩素化塩化ビニ
    ル系樹脂の製造方法。
  2. 【請求項2】 前記塩化ビニル系重合体を水性媒体中に
    懸濁させ、塩素化反応を光照射下で行うことを特徴とす
    る請求項1記載の塩素化塩化ビニル系樹脂の製造方法。
  3. 【請求項3】 塩化ビニル系重合体を水性媒体中に懸濁
    させ、塩素化反応を加熱下で行うことを特徴とする請求
    項1記載の塩素化塩化ビニル系樹脂の製造方法。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2018523719A (ja) * 2016-03-08 2018-08-23 オキシ ビニルズ, エルピー 塩素化ポリ塩化ビニルを製造するためのポリ塩化ビニル粒子の提供方法
CN113292665A (zh) * 2021-06-28 2021-08-24 天伟化工有限公司 一种中高聚合度聚氯乙烯专用树脂

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