JPH10251127A - 毛髪化粧料組成物 - Google Patents
毛髪化粧料組成物Info
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- JPH10251127A JPH10251127A JP5284897A JP5284897A JPH10251127A JP H10251127 A JPH10251127 A JP H10251127A JP 5284897 A JP5284897 A JP 5284897A JP 5284897 A JP5284897 A JP 5284897A JP H10251127 A JPH10251127 A JP H10251127A
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Abstract
キトサン又はキチンから誘導された水溶性化合物とを含
む毛髪化粧料組成物。 【効果】本発明の毛髪化粧料組成物は毛髪に保湿性を与
えパサツキを解消して櫛通り性が良く優れたしっとり感
とさらさら感を与える。
Description
コンディショナー、ヘアートリートメント等の毛髪化粧
料組成物に関するものである。
泌される皮脂等により覆われているが、石けんや合成洗
剤等で洗髪すると、皮脂は必要以上に除去されてその結
果洗髪後の毛髪は滑らかさが失われ、パサパサした硬い
感触となり、櫛通りが悪くなり、毛髪を損傷することに
なる。そのためこのような皮脂の除去に伴う不都合を解
決する目的で洗髪後の毛髪処理剤として各種の毛髪化粧
料組成物が開発され、使用されている。
髪化粧料組成物としては、主にジアルキルジメチルアン
モニウム塩と高級アルコールを主要成分として含まれる
ものであり、これらの組成物は毛髪の陰極部に吸着され
て毛髪の帯電性を減少させ櫛通り、柔軟性を改善する作
用を有する。(特開昭57−109707号、特開昭5
7−109708号) しかし上記のような配合品を長
期間繰り返し使用したり、ドライヤー等の熱器を反復し
て使用するとカチオン界面活性剤の毛髪に対する過剰な
吸着により毛髪中のタンパク成分の溶出や、保湿性が低
下するため損傷を生じる。
カチオン界面活性剤にシリコーンを配合した毛髪処理剤
が提案されている。(特開昭63−222109号)こ
の場合は、シリコーンにより櫛のすべりや、さらさら感
は改善されるが油残留感が多くなるという問題が出てく
る。更に特開平4−139113号には植物性タンパク
誘導体とカチオン界面活性剤にシリコーンを配合した毛
髪処理剤が提案されている。これより毛髪に対するカチ
オン界面活性剤の過剰吸着を防ぎタンパク成分の溶出を
防止するといわれているが未だ十分なしっとり感が得ら
れない。
性塩を非イオン、カチオン又は両性界面活性剤等と併用
することが特公昭58−31324号に開示されてい
る。これにより傷んだ毛髪の場合、とかし易さ、手触
り、つやが改善されると述べられている。 更に特開昭
62−221615号にはキチン、キトサンの水溶性誘
導体とカチオン界面活性剤を毛髪化粧料に使用すること
が開示されている。これによって処理した毛髪にしっと
り感とさらさら感を与えると述べられているがこの配合
では長期間にわたり反復使用した場合に、カチオン界面
活性剤の毛髪に対する吸着を十分に避けることが出来ず
そのためしっとり感が次第に失われてくるという問題が
ある。
物タンパク誘導体とカチオン界面活性剤とキトサン又は
キチンから誘導された水溶性化合物を配合することによ
り洗髪後の毛髪に浸透して保湿性を高め、しっとり感と
同時にさらさら感触を与えるものである。すなわち、植
物性タンパク誘導体は毛髪を保護し、その潤いを長期間
保たせると共に、毛髪へのカチオン界面活性剤の過剰吸
着を防ぐので、毛髪の損傷が防止される。そして毛髪中
に浸透した植物タンパク誘導体をキトサン又はキチン誘
導体の被膜によって覆いその溶出を防止するので植物タ
ンパクが失われることなく長期間毛髪の保湿性を維持す
る。更にキトサン又はキチン誘導体の形成されたフィル
ムはたわみ性が良好で毛髪にすべり感とカール保持性を
向上させる。本発明において上記のように植物タンパク
誘導体、カチオン界面活性剤およびキトサン又はキチン
から誘導される水溶性化合物を必須成分として毛髪化粧
料に含有させるが、これらの構成成分について以下に詳
しく述べる。
ては、穀類、豆類、いも類、海藻類などのタンパク、具
体的にはコメ、小麦、ライ麦、トウモロコシ、ソバ、大
豆、えんどう豆、アーモンド、ゴマ、落花生、ジャガイ
モ、サトイモ、サツマイモ、山イモ、わかめ、アマノ
リ、カワノリ等の植物類を酸、アルカリ又はタンパク分
解酵素等を用いて加水分解することによって得る種々の
アミノ酸の低分子ペプチドである。この加水分解したア
ミノ酸としてはグアニン、アラニン、グリシン、バリ
ン、ロイシン、イソロイシン、プロリン、フェニルアラ
ニン、チロシン、メチオニン、アルギニン、ヒスチジ
ン、リシン、アスパラギン酸、グルタミン酸、トリプト
ファン、デスモシン等が挙げられる。加水分解に用いる
酸、アルカリ、又は酵素の濃度、反応温度、時間等を適
宜選択することによって得られるタンパク誘導ペプチド
の分子量を200−10000にする事が出来る。植物
タンパク加水分解物として商業的にはヘンケルジャパン
(株)からグルアデインW20、R、アーモンド等の商品
名で入手出来る。これらタンパク加水分解物中のアミノ
酸組成比は、表1に示される。
る刺激が少なく毛髪に吸着して保湿性を与え、その損傷
を防ぎ、また損傷した毛髪を回復させる作用を持つ。
植物性タンパク誘導体の配合量は組成物全体の0.1〜10.
0重量%特に0.5〜5.0重量%が好ましい。0.1%未満では毛
髪に保湿性を与え保護する効果がほとんど得られない。
又10%以上配合すると処理後の毛髪に残存してベトツキ
を生じかえって感触を損なう。
導される水溶性化合物は主としてエビやカニ等の節足動
物の甲殻から塩酸で処理して得られるキチンを脱アセチ
ル化して得る。キチンは、一般式[1]で表される2-ア
セトアミド-2-デオキシ-D-グルコースから成るポリマ
ーで、これを脱アセチル化して得たキトサンは一般式
[2]で表され、pH6以下ではプラスの電荷を持ち水
に可溶であるがpH6以上では水に溶けない。
からハイダゲンCMF、HCMFの商品名で入手可能で
ある。ハイダゲンCMFは、1%キトサン水溶液(0.4%グ
リコール酸を含む)で分子量は105から5×106Dで
ある。ハイダゲンHCMFは分子量104〜106のキト
サン粉末であり、両者とも水、エタノールに可溶であ
る。
性化合物は、毛髪表面にたわみ性の良いフィルムを形成
して毛髪の保湿性を向上し、しっとり感と共にさらさら
感を与える。また、表面に形成したフィルムは毛髪にカ
ール保持性を与える。 キトサン又はキチンから誘導さ
れた水溶性化合物の配合量は組成物全体の0.1〜10重量
%、特に0.1〜5重量%が好ましい。0.1%未満では毛髪にし
っとり感やさらさら感を与える効果が不十分であり、10
%を超えると髪の仕上がりがベトついてさらさら感が失
われることがある。
しては以下の一般式[3]で表されるものが挙げられ
る。
の具体例としては例えば塩化ステアリルトリメチルアン
モニウム、塩化セチルトリメチルアンモニウム、塩化ベ
ヘニルトリメチルアンモニウム、塩化ステアリルジメチ
ルベンジルアンモニウム、塩化オレイルベンジルジメチ
ルアンモニウム、塩化オレイルビス(ポリオキシエチレ
ン)メチルアンモニウム、臭化ジステアリルジメチルア
ンモニウム、ヨウ化セトステアリルトリメチルアンモニ
ウム、塩化ヒドロキシセチルジメチルヒドロキシエチル
アンモニウム等が挙げられる。このようなカチオン界面
活性剤は商業的にはヘンケルジャパン(株)からデヒコー
トA、B、BT、DAM、TA100、LT、E等の商
品名で入手可能である。カチオン界面活性剤は、毛髪の
陰極部分に吸着して柔軟性を与え、帯電防止効果、櫛通
り性を向上させる。カチオン界面活性剤の配合量は組成
物の全体の0.1〜10重量%特に0.5〜5重量%が好ましい。
0.1%以下では柔軟性、櫛通り性の効果が十分に表れな
い。10%以上使用すると毛髪に過剰に吸着して毛髪中の
タンパク成分を溶出し、保湿性が低下してパサツキを生
ずる。
の以外にパラフィン、ワックス、ワセリン、スクワラン
等の炭化水素、脂肪酸グリセライド、高級脂肪酸、高級
アルコール、高級アルコールエステル、高級アルコール
エーテル、脂肪酸エステル、シリコーン等が油性剤とし
て併用することが出来る。又高分子物質としてゼラチ
ン、カゼイン、カルボキシメチルセルローズ、ヒドロキ
シエチルセルローズ、ポリビニルアルコール等が、保湿
剤としてグリセリン、ソルビット、ポリエチレングリコ
ール等が、乳化剤として非イオン界面活性剤や両性活性
剤が、更にその他の添加剤として色素、香料、防腐剤、
フケ取り剤、紫外線吸収剤、酸化防止剤や育毛剤等が本
組成物の効果を損なわない程度に適正量添加することが
出来る。
損傷を防ぎ、保湿性の低下およびパサツキを解消し、優
れたしっとり感とさらさら感を与え、毛髪のカール保持
性を向上させる効果がある。
体的に説明するがこれらの例中の配合量は全て重量%で
示されている。最初に試験法について説明する。
し、手で均一に伸ばした後、すすぎ、25゜C、65%RHの雰
囲気下で乾燥させた。乾燥後、10名のパネラーにより
毛束のしっとり感およびさらさら感を官能評価した。評
価の基準は次に示すモデル試料により得た評価を基準と
した4段階評価である。 ◎:良い ○:やや良い △:同等 ×:劣る
に示す組成を有する実施例1〜3、比較例4〜7のヘア
ーリンス組成物をそれぞれ常法により調製し、その性能
を評価した。結果を同表に示す。これらの表より、キト
サン、キチン誘導体、カチオン界面活性剤と植物性タン
パク誘導体とを含むこの発明の組成物は、優れたしっと
り感とさらさら感を有するが、これらいずれかを欠く比
較例4〜7の組成物は、これらの性能が本発明の組成物
より劣ることがわかる。
Claims (3)
- 【請求項1】 植物性タンパク誘導体とキトサンま
たはキチンから誘導される水溶性化合物とカチオン界面
活性剤とを含有することを特徴とする毛髪化粧料組成
物。 - 【請求項2】 カチオン界面活性剤が第4級アンモ
ニウム塩型カチオン界面活性剤である特許請求の範囲第
1項記載の毛髪化粧料組成物。 - 【請求項3】 植物性タンパク誘導体が組成全体の
0.1〜10重量%で、キトサンまたはキチンから誘導される
水溶性化合物が組成全体の0.1〜10重量%で、カチオン界
面活性剤が組成全体の0.1〜10重量%である特許請求範囲
第1項または第2項のいずれかに記載の毛髪化粧料組成
物。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5284897A JPH10251127A (ja) | 1997-03-07 | 1997-03-07 | 毛髪化粧料組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5284897A JPH10251127A (ja) | 1997-03-07 | 1997-03-07 | 毛髪化粧料組成物 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10251127A true JPH10251127A (ja) | 1998-09-22 |
Family
ID=12926278
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5284897A Pending JPH10251127A (ja) | 1997-03-07 | 1997-03-07 | 毛髪化粧料組成物 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH10251127A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2000273025A (ja) * | 1999-03-24 | 2000-10-03 | Sanei Kagaku Kk | 毛髪柔軟化処理剤及びそれを含有したコールドウェーブ処理剤 |
JP2004149474A (ja) * | 2002-10-31 | 2004-05-27 | Milbon Co Ltd | 整髪料 |
KR100445966B1 (ko) * | 2002-06-15 | 2004-08-25 | (주) 아름다운 화장품 | 액상의 모발 보습영양제 조성물 |
US9993415B2 (en) | 2015-09-15 | 2018-06-12 | Milbon Co., Ltd. | Hair treatment agent and method for causing modified peptide to penetrate into hair |
-
1997
- 1997-03-07 JP JP5284897A patent/JPH10251127A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2000273025A (ja) * | 1999-03-24 | 2000-10-03 | Sanei Kagaku Kk | 毛髪柔軟化処理剤及びそれを含有したコールドウェーブ処理剤 |
KR100445966B1 (ko) * | 2002-06-15 | 2004-08-25 | (주) 아름다운 화장품 | 액상의 모발 보습영양제 조성물 |
JP2004149474A (ja) * | 2002-10-31 | 2004-05-27 | Milbon Co Ltd | 整髪料 |
US9993415B2 (en) | 2015-09-15 | 2018-06-12 | Milbon Co., Ltd. | Hair treatment agent and method for causing modified peptide to penetrate into hair |
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A621 | Written request for application examination |
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