JP2005247692A - 毛髪化粧料 - Google Patents

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正人 吉岡
Hiroshi Shintani
博 新谷
Takashi Adachi
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Abstract

【課題】 毛髪に対して、優れた艶、潤い感、はりを付与し、毛髪の櫛通り性を改善し、かつ毛髪をなめらかな感触に仕上げることができる毛髪化粧料を提供する。
【解決手段】 羊毛由来のキューティクルタンパクを塩酸とチオグリコール酸で加水分解して得られ、アミノ酸分析でシスチンとシステインの合計量がハーフシスチンとして12モル%以上存在し、ペプチド部分の数平均分子量が200〜3,000である加水分解キューティクルタンパクおよびその誘導体からなる群から選ばれる少なくとも1種を含有させて毛髪化粧料を構成する。加水分解キューティクルタンパクおよびその誘導体からなる群から選ばれる少なくとも1種の毛髪化粧料中の含有量は0.05〜20質量%であることが好ましい。
【選択図】 なし

Description

本発明は、シャンプー、ヘアリンス、ヘアコンディショナー、毛髪セット剤、整髪料、ヘアクリーム、パーマネントウェーブ用剤、染毛剤、染毛料、パーマネントウェーブ処理や染毛処理での前処理剤および後処理剤などの毛髪化粧料に関し、さらに詳しくは、毛髪への収着性に優れ、毛髪に優れた艶、潤い感、はりを付与し、損傷した毛髪を修復して毛髪の引っ張り強度を増強し、毛髪の櫛通り性を改善し、かつ毛髪をなめらかな感触に仕上げることができる毛髪化粧料に関するものである。
従来から、コラーゲン、ケラチン、絹、大豆、小麦などの天然物由来のタンパク質を加水分解することによって得られるペプチドやその誘導体を毛髪化粧料に配合することは行われている。これは、それらの加水分解ペプチドやその誘導体が毛髪への収着性がよく、毛髪の損傷を防止し、損傷した毛髪を回復させたり、毛髪に保湿性を付与する作用を有し、しかも、それらの加水分解ペプチドやその誘導体が天然蛋白質由来であって、毛髪に対する刺激が少なく、安全性が高いという理由によるものである。
上記のタンパク源の中でもケラチンは、構成アミノ酸にシスチンを多量に含み、その加水分解ペプチドは毛髪のケラチンのシスチンと強固に結合するので、特に損傷した毛髪の修復効果に優れ、毛髪の引っ張り強度を増強し、しかも加水分解ペプチドが有する保湿性やなめらかさ、艶を付与する作用を有していることから、各種の毛髪用化粧品に広く用いられている。
このケラチンタンパクの中でも、羊毛や毛髪に存在するキューティクル(クチクル)を構成するタンパク質は、特にシスチンの含有量が多く、表1に羊毛キューティクルタンパクのアミノ酸組成の一例を、キューティクルを含めた羊毛全体およびヒトの毛髪のアミノ酸組成と比較して示すが、キューティクルタンパクには、シスチンがハーフシスチンとして14.8モル%と非常に多い。なお、タンパク質のアミノ酸分析にあたっては、アミノ酸分析を行う前に試料を6N塩酸で完全加水分解を行うので、アスパラギンやグルタミンのアミド結合は加水分解されてそれぞれアスパラギン酸とグルタミン酸になるため、表1ではアスパラギンはアスパラギン酸に、グルタミンはグルタミン酸に加算されて表示されていて、シスチンはハーフシスチンの量として表示してある。
Figure 2005247692
羊毛のキューティクルタンパクには上記のように多量のシスチンが含まれているため、このタンパク質をシスチンを破壊せずに加水分解し毛髪に適用できれば、毛髪ケラチン中のシスチンと強固に結合し、損傷した毛髪を修復して毛髪の引っ張り強度を増強し、保湿性やなめらかさ、艶などを付与する作用を従来のケラチン加水分解物以上に発揮させることが期待できる。しかしながら、シスチンを多量に含むタンパク質は、通常のタンパク加水分解酵素では容易に加水分解することができず、アルカリ加水分解ではシスチンが破壊され、さらに通常の酸分解では加水分解されにくく、シスチン含有量の高いキューティクルタンパクの加水分解物を得るのは難しく、毛髪化粧料に配合した際に従来の加水分解ケラチン以上の効果を充分に発揮できるものはなかった。
特開2000−219612号公報
従って、本発明は、上記のような従来技術における問題点を解決し、毛髪に対して優れた収着性を有し、特に損傷した毛髪の修復効果に優れ、毛髪の引っ張り強度を増強し、しかも加水分解ペプチドが有する保湿性(潤い感)やなめらかさ、艶を付与する作用に優れた毛髪化粧料を提供することを目的とする。
本発明者らは、上記課題を解決するため鋭意研究を重ねた結果、羊毛由来のキューティクルタンパクを塩酸とチオグリコール酸で加水分解して得られ、アミノ酸分析でシスチンとシステインの合計量がハーフシスチンとして12モル%以上存在し、ペプチド部分の数平均分子量が200〜3,000である加水分解キューティクルタンパクおよびその誘導体からなる群から選ばれた少なくとも1種を毛髪化粧料に含有させることによって、特に損傷した毛髪に対して修復効果を発揮し、毛髪の引っ張り強度を増強し、毛髪に潤い感やなめらかさ、艶を付与することを見出し、本発明を完成するにいたった。
本発明の毛髪化粧料は、羊毛由来のキューティクルタンパクを塩酸とチオグリコール酸で加水分解して得られ、アミノ酸分析でシスチンとシステインの合計量がシステイン換算で12モル%以上存在し、ペプチド部分の数平均分子量が200〜3,000である加水分解キューティクルタンパクおよびその誘導体からなる群から選ばれた少なくとも1種を含有していて、毛髪に優れた艶、潤い感、はりを付与し、毛髪の櫛通り性を改善し、かつ毛髪をなめらかな感触に仕上げることができる。
本発明の毛髪化粧料に含有させる羊毛由来の加水分解キューティクルタンパクは、羊毛よりキューティクル部分を分離して加水分解に供するが、羊毛からのキューティクル部分の分離法は特に限定はなく、蟻酸や界面活性剤水溶液中で羊毛を機械的攪拌してスクリーン処理や遠心分離による方法、乾燥羊毛を粉砕後空気流の中で比重差による分離など公知の方法を採用することができる。
得られた羊毛キューティクルタンパクは、塩酸とチオグリコール酸を用いて加水分解するが、この塩酸としては、塩化水素濃度が20〜36重量%の水溶液を羊毛キューティクルタンパクに対して重量比で0.5〜3.0倍用いるのが適量である。これは、上記塩酸の使用量が上記範囲より少ない場合には、特に反応初期において反応混合物が不均一であるため加水分解のコントロールがしにくく、かつ得られる加水分解物の収率が悪くなり、また、上記塩酸の使用量が上記範囲より多い場合には、不必要であるばかりでなく、加水分解後の中和や脱塩、および濃縮に多大な労力を要して不経済であるからである。
また、チオグリコール酸は、羊毛キューティクルタンパクに対して重量比で0.02〜0.2倍量用いるのが適量である。これは、羊毛キューティクルタンパク中には上記のようにシスチンがハーフシスチン換算で約15モル%含まれているため、チオグリコール酸量が上記範囲より少ない場合にはシスチンのジスルフィド結合が充分に切断されない恐れがあり、また、チオグリコール酸量が上記範囲より多くなっても、不経済なだけでなく反応後のチオグリコール酸の除去に多大な労力を要するようになるからである。チオグリコール酸は、シスチンのジスルフィド結合を還元により切断して、酸による加水分解では最も加水分解しにくいシスチン部分が加水分解されやすい状態になるので、加水分解の程度をコントロールしやすくなり、収率も向上する。羊毛キューティクルタンパク中のシスチンはチオグリコール酸による還元によってシステインになるが、このシステインは加水分解物中に構成アミノ酸として含まれており、空気中の酸素や加水分解以降の工程での過酸化水素などの酸化剤の添加によってシスチンになる。従って、加水分解時にチオグリコール酸を用いる方法では、構成アミノ酸としてシスチンの減少が少ない加水分解物が得られる。
加水分解は、10〜80℃で行われるが、これは加水分解の温度が上記範囲より低いと、加水分解の進行が遅くなり、また、加水分解時の温度が上記範囲より高くなると、加水分解の反応が激しくなって、得られる加水分解物の分子量のコントロールがしにくくなり、収率が低下する上に、着色、着臭が多くなるからである。
得られた羊毛キューティクルタンパクの加水分解物液は、等電点付近で濾過して不溶物を除去し、電気透析装置により脱塩と脱チオグリコール酸処理を行い、過酸化水素水で酸化してペプチド中のシステインをシスチンに戻し、pHや濃度を調整して加水分解キューティクルタンパクが得られ、毛髪化粧料の配合成分として、また、加水分解キューティクルタンパク誘導体の原料として利用できる。なお、pH調製後の溶液を凍結乾燥やスプレードライ法によって粉体にして用いてもよい。
本発明の毛髪化粧料には羊毛由来の加水分解キューティクルタンパクおよびその誘導体よりなる群から選ばれる少なくとも1種を含有させるが、その加水分解キューティクルタンパクの誘導体としては、例えば、加水分解キューティクルタンパクのN−シリル化誘導体、加水分解キューティクルタンパクのN−第4級アンモニウム誘導体、加水分解キューティクルタンパクのエステル誘導体などが挙げられる。そして、これらの加水分解キューティクルタンパクやその誘導体は、それぞれ単独で用いてもよいし、また2種以上併用してもよい。
加水分解キューティクルタンパクは、分解時、塩酸の量や加熱温度、分解時間などを変化させることにより、生成するペプチドの分子量をコントロールすることができるが、本発明の毛髪化粧料に含有させる加水分解キューティクルタンパクとしては、数平均分子量が約200〜約3,000のものが好ましく、約300〜約2,000のものがより好ましい。
これは、加水分解キューティクルタンパクの数平均分子量が上記範囲より小さい場合は、毛髪への収着性が低くなる上に、加水分解ペプチドの有する毛髪への造膜作用、艶、はり、なめらかさの付与作用などが充分に発揮することができなくなるおそれがあり、加水分解キューティクルタンパクの分子量が上記範囲より大きくなると、毛髪がゴワついたり、高湿度下では毛髪がべたついたりするおそれがある上、保存中にペプチドが会合して濁りや沈殿物を生じる恐れがあるからである。
なお、本発明の加水分解キューティクルタンパクの数平均分子量は、総窒素量とアミノ態窒素量から求めた平均アミノ酸重合度に羊毛キューティクルタンパクの平均アミノ酸分子量を掛けて求めた計算値で、羊毛キューティクルタンパクの平均アミノ酸分子量を124としているが、キューティクルタンパクでは、アミノ酸100残基当たり約14モル%のハーフシスチンを含むため、アミノ酸10残基程度のペプチドではペプチド当たりのN末端アミノ基数を2、アミノ酸5残基程度のペプチドではペプチド当たりのN末端アミノ基数を1.3として計算している。
上記加水分解キューティクルタンパクのシリル化誘導体としては、例えば、下記一般式(I)
Figure 2005247692
〔式中、R、R、Rのうち少なくとも一つは水酸基を示し、残りは炭素数1〜3のアルキル基を示す。Rは側鎖の末端にアミノ基を有する加水分解キューティクルタンパクの塩基性アミノ酸の側鎖の末端アミノ基を除く残基を示し、RはR以外の加水分解キューティクルタンパクのアミノ酸の側鎖を示す。Aは結合手で、メチレン、プロピレン、−CHOCHCH(OH)CH−または−(CHOCHCH(OH)CH−で示される基であり、aは0〜20、bは1〜30、a+bは2〜30である(ただし、aおよびbはアミノ酸の数を示すのみで、アミノ酸配列の順序を示すものではない)〕
で表される加水分解キューティクルタンパクのアミノ酸側鎖のアミノ基を含むアミノ基にケイ素原子をただ一つ含む官能基が結合したシリル化加水分解キューティクルタンパクが挙げられ、このようなシリル化加水分解キューティクルタンパクは、例えば、特開平8−59424号公報、特開平8−607608号公報、特開平7−228505号公報などに記載の方法を利用することによって製造することができる。
そして、この加水分解キューティクルタンパクのシリル化誘導体においても、そのペプチド部分の数平均分子量は、上記加水分解キューティクルタンパクと同様の理由で、約200〜約3,000であることが好ましく、約300〜約2,000であることがより好ましい。
上記加水分解キューティクルタンパクのN−第4級アンモニウム誘導体としては、例えば、下記の一般式(II)
Figure 2005247692
〔式中、R、R、Rは炭素数1〜22のアルキル基または炭素数1〜22のアルケニル基、あるいはR〜Rのうち1個または2個が炭素数1〜22のアルキル基または炭素数1〜22のアルケニル基で、残りが炭素数1〜3のアルキル基、炭素数1〜3のヒドロキシアルキル基またはベンジル基である。Bは炭素数2〜3のアルキレン基または炭素数2〜3のヒドロキシアルキレン基で、Rは加水分解キューティクルタンパクのアミノ酸側鎖を示し、cは2〜30であり、Xはハロゲン原子を示す〕
で表されるものが挙げられ、この加水分解キューティクルタンパクのN−第4級アンモニウム誘導体は、アルカリ条件下で加水分解キューティクルタンパクと第4級アンモニウム化合物とを反応させることによって得られる。
上記第4級アンモニウム化合物の具体例としては、例えば、グリシジルステアリルジメチルアンモニウムクロリド、グリシジルヤシ油アルキルジメチルアンモニウムクロリド、グリシジルラウリルジメチルアンモニウムクロリド、グリシジルトリメチルアンモニウムクロリドなどのグリシジルアンモニウム塩、3−クロロ−2−ヒドロキシプロピルステアリルジメチルアンモニウムクロリド、3−クロロ−2−ヒドロキシプロピルヤシ油アルキルジメチルアンモニウムクロリド、3−クロロ−2−ヒドロキシプロピルラウリルジメチルアンモニウムクロリド、3−クロロ−2−ヒドロキシプロピルエチルジメチルアンモニウムクロリド、3−クロロ−2−ヒドロキシプロピルトリメチルアンモニウムクロリドなどの3−ハロ−2−ヒドロキシプロピルアンモニウム塩、2−クロロエチルトリメチルアンモニウムクロリドなどの2−ハロゲンエチルアンモニウム塩、3−クロロプロピルトリメチルアンモニウムクロリドなどの3−ハロゲンプロピルアンモニウム塩などが挙げられる。
そして、この加水分解キューティクルタンパクのN−第4級アンモニウム誘導体においても、そのペプチド部分の数平均分子量は、上記加水分解キューティクルタンパクと同様の理由で、約200〜約3,000であることが好ましく、約300〜約2,000であることがより好ましい。
上記加水分解キューティクルタンパクのエステル誘導体としては、上記加水分解キューティクルタンパクのカルボキシル基における炭素数1〜22のアルコール類とのエステル、例えば、メチルエステル、エチルエステル、プロピルエステル、イソプロピルエステル、ラウリルエステル、セチルエステル、2−エチルヘキシルエステル、2−ヘキシルデシルエステル、ステアリルエステル、イソステアリルエステル、オレイルエステルなどが挙げられる。
そして、この加水分解キューティクルタンパクのエステル誘導体においても、そのペプチド部分の数平均分子量は、上記加水分解キューティクルタンパクと同様の理由で、約200〜約3,000であることが好ましく、約300〜約2,000であることがより好ましい。
本発明の毛髪化粧料は、羊毛由来の加水分解キューティクルタンパクおよびその誘導体よりなる群から選ばれる少なくとも1種を各種の毛髪化粧料に含有させることによって構成されるが、対象となる毛髪化粧料としては、例えば、ヘアリンス、ヘアトリートメント、シャンプー、毛髪セット剤、整髪料、ヘアクリーム、パーマネントウェーブ用剤、染毛剤、染毛料などが挙げられる。
そして、加水分解キューティクルタンパクおよびその誘導体よりなる群から選ばれる少なくとも1種の毛髪化粧料中での含有量(毛髪化粧料中への配合量)としては、毛髪化粧料の種類によっても異なるが、0.01〜20質量%が好ましく、0.1〜15質量%がより好ましい。ただし、パーマネントウェーブ処理や染毛処理などの化学処理を毛髪に施す際の前処理剤、中間処理剤や後処理処理剤として使用されるPPTトリートメント(ポリペプチドトリートメント)では、加水分解ペプチドやその誘導体は高濃度に配合され、含有量が15質量%を超えるものもある。
加水分解キューティクルタンパクおよびその誘導体よりなる群から選ばれる少なくとも1種の毛髪化粧料中での含有量を上記のように規定しているのは、加水分解キューティクルタンパクおよびその誘導体よりなる群から選ばれる少なくとも1種の毛髪化粧料中での含有量が上記範囲より少ない場合は、毛髪に優れた艶、潤い感、はりを付与し、毛髪の櫛通り性を改善し、かつ毛髪をなめらかな感触に仕上げる作用が充分に発揮されないおそれがあり、また逆に、加水分解キューティクルタンパクおよびその誘導体よりなる群から選ばれる少なくとも1種の毛髪化粧料中での含有量が上記範囲より多くなると、毛髪への収着量が多くなりすぎて、毛髪にゴワツキ感やべたつき感を与えるおそれがあるためである。
本発明の毛髪化粧料は、加水分解キューティクルタンパクおよびその誘導体よりなる群から選ばれる少なくとも1種を毛髪化粧料中に含有させることによって構成されるが、加水分解キューティクルタンパクおよびその誘導体を2種以上含有させる場合は、異なった種類のものを2種以上含有させてもよいし、同種でペプチドの分子量が異なるものを2種以上含有させてもよい。
そして、本発明の毛髪化粧料中に、加水分解キューティクルタンパクおよびその誘導体よりなる群から選ばれる少なくとも1種と併用して配合できる成分としては、例えば、アニオン性界面活性剤、ノニオン性界面活性剤、両性界面活性剤、カチオン性界面活性剤、カチオン性ポリマー、両性ポリマー、アニオン性ポリマーなどの合成ポリマー、半合成ポリマー類、動植物油、炭化水素類、エステル油、高級アルコール類、シリコーン油などの油剤、天然多糖類、保湿剤、低級アルコール類、アミノ酸類、増粘剤、動植物抽出物、動植物および微生物由来のタンパク質を加水分解した得られた加水分解ペプチドおよびそれらのペプチドエステル誘導体、第4級アンモニウム誘導体、シリル化誘導体、アシル化誘導体およびその塩、シリコーン類、防腐剤、香料などが挙げられるが、それら以外にも本発明の毛髪化粧料の特性を損なわない範囲で適宜他の成分を添加することができる。
つぎに、実施例を挙げて本発明をより具体的に説明する。ただし、本発明はそれらの実施例のみに限定されるものではない。なお、実施例に先立ち、以下の実施例に用いる羊毛由来の加水分解キューティクルタンパクおよびその誘導体の製造例を参考例として示す。また、以下の参考例、実施例、比較例などにおいて、溶液や分散液などの濃度を示す%はいずれも質量%である。
参考例1〔羊毛由来の加水分解キューティクルタンパクの製造例−1〕
内容積5リットルの反応容器に粉砕した羊毛由来のキューティクルタンパク500gを入れ、その中に塩化水素濃度30%の塩酸850gとチオグリコール酸65gを添加し、60℃で8時間加水分解した後、その溶液中にアンモニアガス125gを通じてpHを4にした。不溶物を濾過により除去した後、20%水酸化ナトリウム水溶液150gを加えてpHを6に調整し、電気透析により脱塩、脱チオグリコール酸処理を行った。つぎに、脱塩した溶液に35%過酸化水素水を25g加えて一晩放置してシステイン部を酸化してシスチンにした。この酸化した溶液を減圧下に濃縮して濃度を調整し、固形分濃度25%の加水分解キューティクルタンパクの水溶液を1200g得た。この加水分解キューティクルタンパクの総窒素量は3.33%で、アミノ態窒素量は10.669mg/gあり、総窒素量とアミノ態窒素量より求めた数平均分子量は448であった。また、この加水分解キューティクルタンパクを6N塩酸で完全加水分解後にアミノ酸分析を行ったところ、シスチン量は、ハーフシスチンとして12.5モル%であった。
参考例2〔羊毛由来の加水分解キューティクルタンパクの製造例−2〕
内容積5リットルの反応容器に粉砕した羊毛由来のキューティクルタンパク500gを入れ、その中に塩化水素濃度30%の塩酸850gとチオグリコール酸65gを添加し、50℃で8時間加水分解した後、その溶液中にアンモニアガス125gを通じてpHを4にした。不溶物を濾過により除去した後、20%水酸化ナトリウム水溶液150gを加えてpHを6に調整し、電気透析により脱塩、脱チオグリコール酸処理を行った。つぎに、脱塩した溶液に35%過酸化水素水を25g加えて一晩放置してシステイン部を酸化してシスチンにした。この酸化した溶液を減圧下に濃縮して濃度を調整し、固形分濃度25%の加水分解キューティクルタンパクの水溶液を1020g得た。この加水分解キューティクルタンパクの総窒素量は3.54%で、アミノ態窒素量は5.983mg/gあり、総窒素量とアミノ態窒素量より求めた数平均分子量は1254であった。また、この加水分解キューティクルタンパクを6N塩酸で完全加水分解後にアミノ酸分析を行ったところ、シスチン量は、ハーフシスチンとして13.3モル%であった。
参考例3〔加水分解キューティクルタンパクのN−シリル化誘導体の製造例〕
参考例1で得られた加水分解キューティクルタンパクの25%水溶液100gと蒸留水100gを1リットルの反応容器に入れて混合し、20%水酸化ナトリウム水溶液を加えてpHを9.5に調整して55℃に加温した。シリル化剤として、γ−グリシドキシプロピルメチルジエトキシシラン17g(加水分解キューティクルタンパクのアミノ態窒素量に対して0.9当量)を水に15%水溶液となるように溶解し、希塩酸でpHを3.5に調整して50℃で15分間攪拌を続けてエトキシ基を加水分解して水酸基に変換させた。つぎに、55℃に加温した加水分解キューティクルタンパクの水溶液を攪拌しながら、この水酸基に変換させたシリル化剤を30分かけて滴下した。滴下終了後、55℃でさらに5時間攪拌を続けて反応を完結させた。反応液を希塩酸でpHを6.5に調整し、濃縮により濃度を調整して、加水分解キューティクルタンパクのN−シリル化誘導体であるN−〔2−ヒドロキシ−3−(3−ジヒドロキシメチルシリルプロポキシ)プロピル〕加水分解キューティクルタンパクの20%水溶液を202g得た。
参考例4〔加水分解キューティクルタンパクのN−第4級アンモニウム誘導体の製造例−1〕
参考例1で製造した加水分解キューティクルタンパクの25%水溶液100gを1リットルの反応容器に入れ、20%水酸化ナトリウム水溶液を加えてpHを9.5に調整し、攪拌下加温して40℃に保ち、その中にグリシジルトリメチルアンモニウムクロライドの75%水溶液15.4g(加水分解キューティクルタンパクのアミノ態窒素量に対して1.0当量)を30分かけて滴下し、滴下終了後45℃で3時間攪拌を続けて反応を完結させた。反応液は希塩酸でpH7に調整し、電気透析によって脱塩した後、濃縮により濃度を調整して、加水分解キューティクルタンパクのN−(3−トリメチルアンモニオ−2−ヒドロキシプロピル)誘導体〔加水分解キューティクルタンパクのN−第4級アンモニウム誘導体〕である塩化N−〔2−ヒドロキシ−3−(トリメチルアンモニオ)プロピル〕加水分解キューティクルタンパクの25%水溶液を95g得た。
参考例5〔加水分解キューティクルタンパクのN−第4級アンモニウム誘導体の製造例−2〕
参考例2で得られた加水分解キューティクルタンパクの25%水溶液100gを1リットルの反応容器に入れ、20%水酸化ナトリウム水溶液を加えてpHを9.5に調整し、攪拌下加温して40℃に保ち、その中に3−クロロ−2−ヒドロキシプロピルジメチルヤシ油アルキルアンモニウムクロライドの35%水溶液36.3g(加水分解キューティクルタンパクのアミノ態窒素量に対して0.9当量)を1時間かけて滴下した。この間20%水酸化ナトリウム水溶液を添加して反応液のpHが9.5になるように保った。滴下終了後さらに45℃で3時間攪拌を続けて反応を完結させた。反応液は希塩酸でpH7に調整し、濃縮により濃度を調整して、加水分解キューティクルタンパクのN−(3−ヤシ油アルキルジメチルアンモニオ−2−ヒドロキシプロピル)誘導体〔加水分解キューティクルタンパクのN−第4級アンモニウム誘導体〕である塩化N−〔2−ヒドロキシ−3−(ヤシ油アルキルジメチルアンモニオ)プロピル〕加水分解キューティクルタンパクの25%水溶液を120g得た。
参考例6〔加水分解キューティクルタンパクのエステル誘導体の製造例〕
参考例2で得られた加水分解キューティクルタンパクの水溶液約250gを凍結乾燥により粉末化し、この加水分解キューティクルタンパク粉末50gを1リットルの三口フラスコに入れ、エタノールを200g加えて攪拌しながら、濃硫酸1mlを滴下した。エタノールを沸点まで加熱し、冷却管を用いて還流し、3時間還流を続けて反応を終了した。反応液を冷却後、攪拌しながら20%水酸化ナトリウム水溶液を添加して中和し、活性炭を加えて濾過することで脱色し、濃縮により濃度を調整して、加水分解キューティクルタンパクのエステルである加水分解キューティクルタンパクエチルエステルの25%エタノール溶液を165g得た。
実施例1および比較例1〜2
表2に示す3種類のヘアリンスを調製し、処理後の毛髪の滑らかさを評価した。実施例1では、参考例1で製造したペプチドの平均数分子量が448の加水分解キューティクルタンパクを用い、比較例1では、加水分解キューティクルタンパクに代えて羊毛由来の数平均分子量が約450でシスチン量がハーフシスチンとして6.3モル%である加水分解ケラチンを用い、比較例2は加水分解タンパクなどは用いていないブランク品である。なお、表2中の各成分の配合量はいずれも重量部によるものであり、配合量が固形分量でないものについては、成分名のあとに括弧書きで固形分濃度を示している。これらは、以降の組成を示す表2、表4、表6、表8、表9、表12、表14、表16、表18および表19などにおいても同様である。
Figure 2005247692
*1は(株)成和化成製のプロモイスWK(商品名)、*2は(株)成和化成製のアヤコールアミンアミド50E(商品名)である。
上記ヘアリンスによる処理に先立ち、処理用の毛髪として、毛髪の損傷度を一定にするためにブリーチ処理を行なった損傷毛髪を作製した。すなわち、長さ約15cmで重さ約2gの毛束を40℃に加温した0.5%のポリオキシエチレン(3)ラウリルエーテル硫酸ナトリウム中に浸漬し、30分間保温式振盪機で振盪した後、毛束を5分間水道水の流水中で洗浄した。次にブリーチ処理として、この毛束を6%過酸化水素水と2%アンモニア水の1:1(重量比)の混合液に30℃で30分間浸漬した後、水道水の流水中で5分間洗浄を行い、ついで室温でイオン交換水に5分間浸漬して洗浄した。次にこの毛束をpH3の0.1Mクエン酸−0.2Mリン酸水素二ナトリウム緩衝液に5分間浸漬し、水道水流水中で5分間ゆすぎ、室温でイオン交換水に5分間浸漬して洗浄することを2回繰り返した。このブリーチ処理操作を5回繰り返した後、毛束をヘアリンス処理に供した。
このブリーチした損傷毛髪の毛束から毛髪を切り出し、スライドグラスに根元と毛先を揃えて長さ4cmで幅1cmの中に毛髪を20本、根元と毛先の部分を両面テープで固定した。この毛髪を固定したスライドグラスを12枚用意し、処理前の平均摩擦係数が近いものを4枚ずつに分け、上記3種のヘアリンス処理用とした。
毛髪のヘアリンス処理は、毛髪を固定したスライドグラスにそれぞれ0.5gのヘアリンスを均一に塗布し、ラップフィルムで覆い、40℃の恒温槽中で10分間加温した後、水道水の流水中で10秒間洗浄し、ヘアドライヤーで乾燥した。このヘアリンス処理を10回繰り返した後、相対湿度40%の恒湿槽に一晩保管し、毛髪の滑らかさの測定を行った。
上記の処理を行った毛髪のなめらかさは、カトーテック(株)製の摩擦感テスターKES−SEを使用して摩擦力を測定することで評価した。この装置においては、なめらかさ(ざらつき)は、試料の表面の一定距離を移動する摩擦子が感じる摩擦係数の平均偏差で表され、単位は無次元であり、値が小さいほど「なめらかである」ことを示している。摩擦力の測定は、湿度43±1%、温度20±1℃の条件下で、摩擦静荷重25gf、測定距離20mm、測定速度0.5mm/秒の条件で、毛髪を固定したスライドグラスにつき5回測定した。ヘアリンス毎4枚の毛髪を固定したスライドグラスを処理しているので、合計20回の測定結果の平均値を各ヘアリンス処理毛髪の測定値とした。その結果を表3に示す。
Figure 2005247692
毛髪のなめらかさの評価を示す摩擦係数の平均偏差は、実施例1で処理した毛髪が最も小さく、比較例1で処理した毛髪の88%、ブランク試験である比較例2で処理した毛髪の82%であった。この結果から、実施例1のヘアリンス中の加水分解キューティクルタンパクが毛髪表面に均一に強く吸着し、数平均分子量がほぼ同じ従来品の加水分解ケラチンより毛髪表面をなめらかにする作用に優れていることが明らかであった。
実施例2および比較例3〜4
表4に示す組成の3種類のシャンプーを調製し、それぞれのシャンプーで毛髪を洗浄し、洗浄後の毛髪の艶、潤い感、なめらかさおよび櫛通り性を評価した。
実施例2においては、参考例2で製造した数平均分子量1254の加水分解キューティクルタンパクを用い、比較例3では加水分解キューティクルタンパクに代えて数平均分子量が約1200の加水分解ケラチンを用い、比較例4は加水分解タンパクなどを用いていないブランク品である。
Figure 2005247692
*3は(株)成和化成製のプロモイスWK−H(商品名)、*4は(株)成和化成製セイセプトH(商品名)である。
上記シャンプーによる毛髪の処理に先立ち、長さ18cmで重さ1gの毛束を3本用意し、それぞれの毛束に対して、実施例2および比較例3〜4のシャンプーをそれぞれ2g用いて毛束を洗浄し、お湯の流水中でゆすぎ、ヘアドライヤーで乾燥した。この洗浄、ゆすぎ、ヘアドライヤーによる乾燥処理を10回繰り返した後、毛髪の艶、潤い感、なめらかさおよび櫛通り性について、10人の女性パネラーに、最も良いものを2点とし、2番目に良いものを1点とし、悪いものを0点として評価させた。その結果を10人の平均値で表5に示す。
Figure 2005247692
表5に示すように、加水分解キューティクルタンパクを含有する実施例2のシャンプーで処理した毛髪は、加水分解ケラチンを含有する比較例3のシャンプーで処理した毛髪や加水分解ペプチドなどを含まない比較例4で処理した毛髪に比べて、いずれの評価項目においても評価値が高く、加水分解キューティクルタンパクは、毛髪に艶、潤い感、なめらかさおよび良好な櫛通り性を付与する効果が高いことが明らかであった。
実施例3および比較例5〜6
表6に示す組成の3種類の毛髪セット剤を調製し、毛髪に適用したときの毛髪の艶、潤い感、はりおよびなめらかさについて評価した。
実施例3では参考例3で製造したペプチド部分の数平均分子量が448の加水分解キューティクルタンパクのN−シリル化誘導体であるN−〔2−ヒドロキシ−3−(3−ジヒドロキシメチルシリルプロポキシ)プロピル〕加水分解キューティクルタンパクを用い、比較例5ではN−〔2−ヒドロキシ−3−(3−ジヒドロキシメチルシリルプロポキシ)プロピル〕加水分解キューティクルタンパクに代えて、ペプチド部分の数平均分子量が約450のN−〔2−ヒドロキシ−3−(3−ジヒドロキシメチルシリルプロポキシ)プロピル〕加水分解ケラチンを用い、比較例6は加水分解ペプチドのN−シリル化誘導体を用いていないブランク品である。
Figure 2005247692
*5は(株)成和化成製のプロモイスWG(商品名)、*6は(株)成和化成製のセイセプトH(商品名)である。
上記毛髪セット剤による毛髪の処理は下記のように行った。すなわち、長さ20cmで重さ1gの毛束を3本用意し、2%ポリオキシエチレン(3)ラウリルエーテル硫酸ナトリウム水溶液で洗浄し、水でゆすいで室温で風乾し、それらをそれぞれ直径1cmのロッドに巻き付けた。そのロッドに巻き付けた毛束に、実施例3および比較例5〜6の毛髪セット剤をそれぞれ2mlずつ塗布し、90℃の熱風乾燥機中で乾燥した。乾燥後の毛髪をロッドよりはずし、毛髪の艶、潤い感、はりおよびなめらかさを10人の女性パネラーに実施例2と同様の評価基準で評価させた。その結果を表7に10人の平均値で示す。
Figure 2005247692
表7に示すように、N−〔2−ヒドロキシ−3−(3−ジヒドロキシメチルシリルプロポキシ)プロピル〕加水分解キューティクルタンパクを含有する実施例3の毛髪セット剤で処理した毛髪は、N−〔2−ヒドロキシ−3−(3−ジヒドロキシメチルシリルプロポキシ)プロピル〕加水分解ケラチンを含有する比較例5の毛髪セット剤で処理した毛髪やシリル化加水分解ペプチドなどを含有しない比較例6の毛髪セット剤で処理した毛髪に比べて、すべての評価項目において評価値が高く、加水分解キューティクルタンパクのN−シリル化誘導体であるN−〔2−ヒドロキシ−3−(3−ジヒドロキシメチルシリルプロポキシ)プロピル〕加水分解キューティクルタンパクは、従来の加水分解ケラチンのN−シリル化誘導体であるN−〔2−ヒドロキシ−3−(3−ジヒドロキシメチルシリルプロポキシ)プロピル〕加水分解ケラチンより、毛髪に艶、潤い感、はりおよびなめらかさを付与する効果に優れていることが明らかであった。
実施例4および比較例7〜8
表8に示す組成の3種類のヘアリンスを調製し、それぞれのヘアリンスをパーマネントウェーブ処理した毛髪に使用して、毛髪の引っ張り強度を比較し、さらに、艶、潤い感、はり、なめらかさおよび櫛通り性について評価した。
実施例4においては、参考例4で製造したペプチド部分の数平均分子量が448の加水分解キューティクルタンパクのN−(3−トリメチルアンモニオ−2−ヒドロキシプロピル)誘導体である塩化N−〔2−ヒドロキシ−3−(トリメチルアンモニオ)プロピル〕加水分解キューティクルタンパクを用い、比較例7では塩化N−〔2−ヒドロキシ−3−(トリメチルアンモニオ)プロピル〕加水分解キューティクルタンパクに代えてペプチド部分の数平均分子量が約450の加水分解ケラチンのN−(3−トリメチルアンモニオ−2−ヒドロキシプロピル)誘導体である塩化N−〔2−ヒドロキシ−3−(トリメチルアンモニオ)プロピル〕加水分解ケラチンを用い、比較例8は加水分解ペプチドのN−第4級アンモニウム誘導体を用いていないブランク品である。
Figure 2005247692
*7は(株)成和化成製のプロモイスシルク−1000(商品名)、*8は(株)成和化成製のセイセプトH(商品名)である。
上記ヘアリンスによる処理に先立ち、長さ15cmの毛髪30本よりなる毛束を3本用意し、毛髪の損傷度を一定にするために実施例1と同様の方法でブリーチ処理を行なった損傷毛髪を作製した。次に、これらの毛束に、表9に示す組成のパーマネントウェーブ用第1剤をそれぞれ5g均一に塗布し、25℃で15分間静置後水道水の流水中で洗浄し、タオルで水分を軽く除去し、6%臭素酸ナトリウム水溶液からなるパーマネントウェーブ第2剤をそれぞれ5g均一に塗布し、25℃で15分間静置した後水道水の流水中で洗浄し、タオルで水分を軽く除去し、さらにヘアドライヤーで乾燥した。このブリーチ処理とパーマネントウェーブ処理を2回繰り返して行った毛束を、ヘアリンス処理に供した。
Figure 2005247692
上記実施例4および比較例7〜8のヘアリンス処理は、それぞれのヘアリンス1gを各毛束に均一に塗布し、ラップフィルムで覆い、40℃の恒温槽中で10分間加温し、水道水流水中で10秒間洗浄後ヘアドライヤーで乾燥したものを1回処理とし、それぞれの毛束を10回ヘアリンス処理した。処理後の毛髪の長径および短径をカトーテック社製の毛髪直径計測装置で測定し、毛髪断面を楕円形と仮定して断面積を求めた。それぞれの毛束の毛髪30本より断面積の大きな毛髪5本と小さな毛髪5本を除外し、各毛束から20本の毛髪の引っ張り強度を、カトーテック社製の高感度毛髪引っ張り試験機KES−G1−SH(商品名)を用いて測定した。表10に実施例4および比較例7〜8のヘアリンスで処理した毛髪の引っ張り強度(破断強度)を各20本の毛髪の平均値で示す。なお、引っ張り強度の単位はニュートン(N)である。
Figure 2005247692
表10に示すように、塩化N−〔2−ヒドロキシ−3−(トリメチルアンモニオ)プロピル〕加水分解キューティクルタンパクを含有する実施例4のヘアリンスで処理した毛髪は、ブランク品である比較例8に比べて引っ張り強度は9%以上増加していて、ペプチド部分の数平均分子量が同程度の塩化N−〔2−ヒドロキシ−3−(トリメチルアンモニオ)プロピル〕加水分解ケラチンを含有する比較例7のヘアリンスで処理した毛髪に比べても約5%の強度の増加があり、塩化N−〔2−ヒドロキシ−3−(トリメチルアンモニオ)プロピル〕加水分解キューティクルタンパクは、ブリーチ処理やパーマネントウェーブ処理などの化学的損傷を受けた毛髪に対して毛髪の引っ張り強度を増加させることが、すなわち、毛髪の損傷を回復させる効果が大きいことが明らかであった。
さらに、上記ヘアリンス処理した毛髪について、毛髪の艶、潤い感、はり、なめらかさおよび櫛通り性を10人の女性パネラーに実施例2と同様の評価基準で評価させた。その結果を表11に10人の平均値で示す。
Figure 2005247692
表11に示すように、塩化N−〔2−ヒドロキシ−3−(トリメチルアンモニオ)プロピル〕加水分解キューティクルタンパクを含有する実施例4のヘアリンスで処理した毛髪は、塩化N−〔2−ヒドロキシ−3−(トリメチルアンモニオ)プロピル〕加水分解ケラチンを含有する比較例7のヘアリンスで処理した毛髪に比べて、艶、潤い感、はり、なめらかさ、櫛通り性のいずれにおいても評価値が高く、加水分解キューティクルタンパクのN−(3−トリメチルアンモニオ−2−ヒドロキシプロピル)誘導体は従来の加水分解ケラチンのN−(3−トリメチルアンモニオ−2−ヒドロキシプロピル)誘導体以上の効果を毛髪に付与することが明らかであった。
実施例5および比較例9〜10
表12に示す組成の3種類のヘアスタイリングジェルを調製し、それぞれのヘアスタイリングジェルを洗浄した毛束に使用して、処理後の毛髪の艶、潤い感、なめらかさ、櫛通り性およびウェーブの感触を評価した。
実施例5では参考例5で製造したペプチド部分の数平均分子量が1254の加水分解キューティクルタンパクのN−(3−ヤシ油アルキルジメチルアンモニオ−2−ヒドロキシプロピル)誘導体である塩化N−〔2−ヒドロキシ−3−(ヤシ油アルキルジメチルアンモニオ)プロピル〕加水分解キューティクルタンパクを用い、比較例9では塩化N−〔2−ヒドロキシ−3−(ヤシ油アルキルジメチルアンモニオ)プロピル〕加水分解キューティクルタンパクに代えてペプチド部分の数平均分子量が約1200の加水分解ケラチンのN−(3−ヤシ油アルキルジメチルアンモニオ−2−ヒドロキシプロピル)誘導体である塩化N−〔2−ヒドロキシ−3−(ヤシ油アルキルジメチルアンモニオ)プロピル〕加水分解ケラチンを用い、比較例10はペプチドのN−第4級アンモニウム誘導体などを用いていないブランク品である。
Figure 2005247692
*9は(株)成和化成製のプロモイスWK−HCAQ(商品名)、*10はロームアンドハース社(米国)製のアキュリン22(商品名)、*11は(株)成和化成製のセイセプトH(商品名)である。
上記ヘアスタイリングジェルによる処理に先立ち、長さ30cmで重さ2.5gの毛束を3本用意し、それらの毛束を2%ポリオキシエチレン(3)ラウリルエーテル硫酸ナトリウム水溶液で洗浄し、水道水流水中でゆすいで室温で風乾した。この毛束を直径25mmのカール用ロッドに巻き付け、そのロッドに巻き付けた毛束に実施例5および比較例9〜10のヘアスタイリングジェルをそれぞれ2gずつ塗布し、ヘアドライヤーで乾燥した。乾燥後、毛束をロッドから外し、毛髪の艶、潤い感、なめらかさ、櫛通り性およびウェーブの感触を10人の女性パネラーに実施例2と同様の評価基準で評価させた。その結果を表13に10人の平均値で示す。
Figure 2005247692
表13に示すように、塩化N−〔2−ヒドロキシ−3−(ヤシ油アルキルジメチルアンモニオ)プロピル〕加水分解キューティクルタンパクを含有する実施例5のヘアスタイリングジェルで処理した毛髪は、塩化N−〔2−ヒドロキシ−3−(ヤシ油アルキルジメチルアンモニオ)プロピル〕加水分解ケラチンを含有する比較例9のヘアスタイリングジェルで処理した毛髪に比べて、艶、潤い感、なめらかさ、櫛通り性およびウェーブの感触のいずれも評価値がやや高く、加水分解キューティクルタンパクのN−(3−ヤシ油アルキルジメチルアンモニオ)−2−ヒドロキシプロピル誘導体である塩化N−〔2−ヒドロキシ−3−(ヤシ油アルキルジメチルアンモニオ)プロピル〕加水分解キューティクルタンパクは従来の加水分解ケラチンのN−(3−ヤシ油アルキルジメチルアンモニオ)−2−ヒドロキシプロピル誘導体である塩化N−〔2−ヒドロキシ−3−(ヤシ油アルキルジメチルアンモニオ)プロピル〕加水分解ケラチン以上の効果を毛髪に付与することが明らかであった。
実施例6および比較例11〜12
表14に示す組成の3種類の整髪料(ヘアリキッド)を調製し、毛髪に適用したときの毛髪の艶、潤い感、なめらかさおよび櫛通り性について評価した。
実施例6では参考例6で製造したペプチド部分の数平均分子量が1254の加水分解キューティクルタンパクのエチルエステルを用い、比較例11では加水分解キューティクルタンパクのエチルエステルに代えてペプチド部分の数平均分子量が約1200の加水分解ケラチンのエステル誘導体である加水分解ケラチンのエチルエステルを用い、比較例12はペプチドのエステル誘導体などを用いていないブランク品である。
Figure 2005247692
*12は互応化学(株)製のプラスサイズL−53P(商品名)である。
上記整髪料による処理に先立ち、長さ15cmで重さ1gの毛束を3本用意し、2%ポリオキシエチレン(3)ラウリルエーテル硫酸ナトリウム水溶液で洗浄し、お湯でゆすぎ、ヘアドライヤーで乾燥した。この乾燥後の毛束に対して、上記実施例6および比較例11〜12の整髪料をそれぞれ2gずつ用いて処理し、ヘアドライヤーで充分に乾燥し、室温で1時間放置した。1時間放置後、各毛束を2%ポリオキシエチレン(3)ラウリルエーテル硫酸ナトリウム水溶液で洗浄し、お湯でゆすぎ、ヘアドライヤーで乾燥した。このシャンプー洗浄と整髪料処理を5回繰り返した後、毛髪の艶、潤い感、なめらかさおよび櫛通り性を10人の女性パネラーに実施例2と同様の評価基準で評価させた。その結果を表15に10人の平均値で示す。
Figure 2005247692
表15に示すように、加水分解キューティクルタンパクエチルエステルを含有する実施例6の整髪料で処理した毛髪は、加水分解ケラチンエチルエステルを含有する比較例11の整髪料で処理した毛髪と比べて、毛髪の艶、潤い感および櫛通り性がやや優れ、なめらかさについては同等という評価であり、加水分解キューティクルタンパクエチルエステルは従来の加水分解ケラチンエチルエステルと同等あるいはそれ以上の効果を毛髪に付与することが明らかであった。
実施例7および比較例13〜14
表16に示す組成の3種類のパーマネントウェーブ用第1剤を調製し、それぞれのパーマネントウェーブ用第1剤と、6%臭素酸ナトリウム水溶液からなるパーマネントウェーブ第2剤を用いて毛束にパーマネントウェーブ処理を施し、毛髪の艶、潤い感、はりおよびなめらかさを評価した。
実施例7では参考例2で製造した数平均分子量1254の加水分解キューティクルタンパクを用い、比較例13では加水分解キューティクルタンパクに代えて数平均分子量約1200の加水分解ケラチンを用い、比較例14は加水分解ペプチドなどを用いていないブランク品である。
Figure 2005247692
*13は(株)成和化成製のプロモイスWK−H(商品名)である。
上記パーマネントウェーブ用第1剤による毛髪の処理は下記のように行った。すなわち、長さ20cmに揃えた毛髪をあらかじめ2%ポリオキシエチレン(3)ラウリルエーテル硫酸ナトリウム水溶液で洗浄し、水道水流水中でゆすいで室温で風乾し、これらの毛髪40本からなる毛束を3本作製し、それらをそれぞれ長さ10cmで直径1cmのロッドに巻き付けた。そのロッドに巻き付けた毛束に、実施例7および比較例13〜14のパーマネントウェーブ用第1剤をそれぞれ2mlずつ塗布し、それらの毛束をラップで覆い、15分間放置後、流水で静かに10秒間洗浄し、ついでパーマネントウェーブ用第2剤を2mlずつ塗布し、ラップで覆い、15分間放置した後、流水中で30秒間静かに洗浄した。各ロッドは60℃の熱風乾燥機中で乾燥し、乾燥後、毛束をロッドからはずし、毛髪の艶、潤い感、はりおよびなめらかさを10人のパネラーに実施例2と同じ評価基準で評価させた。その結果を表17に10人の平均値で示す。
Figure 2005247692
表17に示すように、加水分解キューティクルタンパクを含有する実施例7のパーマネントウェーブ用第1剤で処理した毛髪は、加水分解ケラチンを含有する比較例13のパーマネントウェーブ用第1剤で処理した毛髪に比べて、毛髪の艶、潤い感、はり、なめらかさのいずれにおいても評価値が高く、パーマネントウェーブ用第1剤に含有させた場合、加水分解キューティクルタンパクは従来の加水分解ケラチンより優れた効果を毛髪に付与することが明らかであった。
実施例8および比較例15〜16
表18に示す組成の3種類の酸化型染毛剤第1剤を調製し、それぞれの酸化型染毛剤第1剤と下記表19に示す酸化型染毛剤第2剤とを混合し、毛髪を染毛後、毛髪の艶、潤い感、はり、なめらかさおよび櫛通り性を評価した。
実施例8では参考例1で製造した数平均分子量448の加水分解キューティクルタンパクを用い、比較例15では加水分解キューティクルタンパクに代えて数平均分子量約450の加水分解ケラチンを用い、比較例16では加水分解ペプチドなどを用いていないブランク品である。
Figure 2005247692
*14は(株)成和化成製のプロモイスWK(商品名)である。
酸化型染毛剤第2剤は、実施例8および比較例15〜16に共通で、表19に示す通りである。
Figure 2005247692
上記酸化型染毛剤による毛髪の処理は下記のように行った。すなわち、長さ15cmで重さ1gの毛束を3本用意し、それらの毛束を2%ポリオキシエチレン(3)ラウリルエーテル硫酸ナトリウム水溶液で洗浄し、水道水の流水中でゆすいだ後、風乾した。これらの毛束に、実施例8の酸化型染毛剤第1剤と上記第2剤を同量ずつ混合した酸化型染毛剤および比較例15〜16の酸化型染毛剤第1剤と上記第2剤を同量ずつ混合した酸化型染毛剤をそれぞれ2gずつを均一に塗布した後、30分間放置し、お湯でゆすぎ、ついで2%ポリオキシエチレン(3)ラウリルエーテル硫酸ナトリウム水溶液で洗浄し、さらに水道水の流水中でゆすぎ、ヘアドライヤーで熱風乾燥した。乾燥後の毛束の艶、潤い感、はり、なめらかさおよび櫛通り性を10人のパネラーに実施例2と同様の評価基準で評価させた。その結果を表20に10人の平均値で示す。
Figure 2005247692
表20に示すように、加水分解キューティクルタンパクを含有する実施例8の酸化型染毛剤で染毛処理した毛髪は、加水分解ケラチンを含有する比較例15の酸化型染毛剤で染毛処理した毛髪に比べて、艶、潤い感、はり、なめらかさおよび櫛通り性のいずれにおいても評価値がやや高く、加水分解キューティクルタンパクは、酸化型染毛剤に含有させた場合、毛髪に対して、従来の加水分解ケラチン以上の優れた効果を付与することが明らかであった。

Claims (3)

  1. 羊毛由来のキューティクルタンパクを塩酸とチオグリコール酸で加水分解して得られ、アミノ酸分析で構成アミノ酸としてシスチンとシステインの合計量がハーフシスチンとして12モル%以上存在し、ペプチド部分の数平均分子量が200〜3,000である加水分解キューティクルタンパクおよびその誘導体からなる群から選ばれた少なくとも1種を含有することを特徴とする毛髪化粧料。
  2. 加水分解キューティクルタンパクおよびその誘導体よりなる群から選ばれる少なくとも1種の含有量が0.05〜20重量%である請求項1記載の毛髪化粧料。
  3. 加水分解キューティクルタンパクの誘導体が、加水分解キューティクルタンパクのN−シリル化誘導体、加水分解キューティクルタンパクのN−第4級アンモニウム誘導体および加水分解キューティクルタンパクのエステル誘導体よりなる群から選ばれる少なくとも1種である請求項1または2記載の化粧料。
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