JP2001302463A - 毛髪処理剤 - Google Patents

毛髪処理剤

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JP2001302463A
JP2001302463A JP2000125317A JP2000125317A JP2001302463A JP 2001302463 A JP2001302463 A JP 2001302463A JP 2000125317 A JP2000125317 A JP 2000125317A JP 2000125317 A JP2000125317 A JP 2000125317A JP 2001302463 A JP2001302463 A JP 2001302463A
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guar gum
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Yoichi Kawachi
洋一 河内
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Naris Cosmetics Co Ltd
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Naris Cosmetics Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明のは、毛髪の補修性に優れ、毛髪保護の
ために櫛どうり性の向上、帯電防止効果を持ち、かつ製
造方法が簡便で安定性に優れた粘度発現性を持つ、安全
性に優れ、外観で他製剤と差別化した毛髪処理剤組成物
を提供することである。 【解決手段】本発明は、カチオン化グアーガムとタンパ
ク加水分解物および/または、タンパク加水分解物誘導
体を固形分として2.0重量%以上含むことで構成され
た毛髪処理剤が、毛髪の損傷を補修し、毛髪にツヤ、柔
軟性を与え、保湿性を向上させ、毛髪の櫛どうり性を改
善することを見いだした。かつ、使用性の面から適度な
粘度を得るための製造法が簡便で粘度の発現も安定であ
り、外観も透明であった。

Description

【発明の詳細な説明】 【産業上の利用分野】本発明は、毛髪処理剤に関し、更
に詳しくは、高濃度のタンパク加水分解物および/また
はその誘導体をカチオン化グアーガムで増粘することで
優れた使用性が得られ、かつ柔軟性および保湿性に優れ
ると共に、透明であることで美しい外観を有する毛髪処
理剤を提供することに関する。 【0002】 【従来の技術】従来、毛髪の柔軟処理剤については、高
級アルコール−塩化アルキルアンモニウムのコンプレッ
クスによるゲルで増粘させた処方系について、よく利用
されている。この処方系については、適度な粘度を有す
るため使用性が良好であり、処理によって柔軟性が向上
すること、帯電防止効果、保湿性に優れることはよく知
られている。しかしながら、現在は一般的な剤型となっ
ているため製剤の外観による差別化を訴求することがで
きない。同時に、カチオン化セルロース、シリコンポリ
マーなどの高分子を用いて、パーマネントウェーブ、染
毛剤による化学的な毛髪損傷やブラッシング、洗髪など
による物理的損傷に対する保護、回復を目的とした試み
がなされている。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】毛髪処理剤として一般
的に使用されている剤型として、高級アルコール−塩化
アルキルアンモニウムのコンプレックスを用いた不透明
系ゲルがあげられるが、このものについては、ゲル形成
が不安定であり製造時の温度、撹拌条件などに大きく左
右されるため、粘度、使用感、経時安定性などの面から
一定の製剤を製造することは難しい。また、透明な新し
い製剤を作ることも可能となった。一方、毛髪の補修効
果を向上させるために多量のタンパク加水分解物やその
誘導体を多量に配合することが検討されているが、この
ことで高級アルコール−塩化アルキルアンモニウムのコ
ンプレックスのゲル構造が妨げられるため、充分な粘度
得られなかったり、分離が生じたりする。また、製剤中
に皮膚刺激性の高いカチオン活性剤が多量に必要となる
ために洗い流しが不可欠とされている。他に塩化アルキ
ルアンモニウムの中で塩化セチルトリメチルアンモニウ
ムを用いた透明系の毛髪処理剤も知られているが、塩化
セチルトリメチルアンモニウムは、皮膚刺激性が高いた
め安全性が良好な毛髪処理剤とはならない。タンパク加
水分解物および、タンパク加水分解物誘導体を多量に配
合することで、毛髪を保護、補修する毛髪処理剤も提案
されているが、吸着効率が悪く実際の製剤化には問題が
ある。使用性および処理効果のを向上させるためにカチ
オン化セルロースが用いられることがあるが、カチオン
化セルロースの性質上、毛髪上に形成された皮膜は、硬
質で脆くフレーキングが発生しやすいので、充分な処理
効果及び粘度を得るための配合量を添加することは困難
である。他に、良く使用されるシリコンポリマーについ
ては疎水性であるため、損傷により毛髪内部の親水基が
露出した毛髪についての吸着性が弱く、光沢の付与や櫛
どうり性の向上という本来の効果が発揮しにくい。以上
の記載から明らかな様に、本発明の目的は、毛髪の補修
性に優れ、毛髪保護のために櫛どうり性の向上、帯電防
止効果を持ち、かつ製造方法が簡便で安定性に優れた粘
度発現性を持つ、安全性に優れた毛髪処理剤組成物を提
供することである。 【0004】 【問題を解決するための手段】本発明者らは、上記の状
況に鑑み優れた毛髪処理剤を得るべく鋭意検討を行った
結果、カチオン化グアーガム0.1〜10.0重量%と
タンパク加水分解物および/または、タンパク加水分解
物誘導体を固形分として2.0〜50.0重量%を含む
ことで構成された毛髪処理剤が、毛髪の損傷を補修し、
毛髪にツヤ、柔軟性を与え、保湿性を向上させ、毛髪の
櫛どうり性を改善することを見いだした。かつ、使用性
の面から適度な粘度を得るための製造法が簡便で粘度の
発現も安定であった。通常、毛髪の保護や使用感的な調
整剤として用いられている油性成分は、先に毛髪表面上
に吸着されることで、毛髪表面が疎水性になり、親水性
であるタンパク加水分解物および/または、タンパク加
水分解物誘導体が吸着されにくくなる事はよく知られて
いる。ところが、本発明のとうりに透明系で油性成分を
含まず処方化することで、油性成分と競合関係にあった
タンパク加水分解物および/または、タンパク加水分解
物誘導体の、毛髪への吸着量が大幅にアップすること
で、毛髪処理剤として最も重要な効果である補修性が向
上する。また、透明溶解性のカチオン化グアーガムを用
いることで、充分な粘度を持ちながら高い透明度を持つ
剤型も可能になった。また、カチオン化グアーガムとタ
ンパク加水分解物または、タンパク加水分解物誘導体を
それぞれ単体で用いた時と比較して、格段に毛髪の補修
性が向上した。これは、カチオン化グアーガム自体が損
傷毛への吸着性能が高いこと、吸着する際に単独では吸
着効率の悪いタンパク加水分解物または、タンパク加水
分解物誘導体を同時に固定化するため、その処理効果が
格段に向上すると考えられる。つまり、配合したタンパ
ク加水分解物または、タンパク加水分解物誘導体を最大
限に毛髪に吸着させるには、カチオン化グアーガムが必
要である。しかも、カチオン化グアーガムの水溶液は、
比較的高い粘度を有するため使用性に充分な粘度を得る
ための処方化が易しい。 【0005】一方、カチオン性ポリマーとしては、多種
多様な物が現在では市販されている。カチオン化グアー
ガム以外のジアリル4級アンモニウム塩の重合物、カチ
オン化セルロース、カチオン性でんぷん、カチオン性ビ
ニル重合体では、毛髪に吸着した際の皮膜が、硬質で脆
いため、使用性上で適度な粘度を得るため必要な配合量
とすると、毛髪がバリバリになる、毛髪から皮膜が剥が
れ落ちてフケのように見えるフレーキングと言われてい
る状態になる。これらの現象は特に損傷毛で著しい。本
発明で使用するカチオン化グアーガムが形成する皮膜に
ついては、非常に柔軟性が高くなめらかであり、適度な
残留性を有するため毛髪がバリバリになったりフレーキ
ングが発生することはない。しかも、カチオン性を有す
るため帯電防止効果も有する。 【0006】毛髪に対して柔軟性、光沢、櫛どうり性、
なめらかさを与えるコンディショニング成分としては、
上記カチオン性ポリマーの他に、4級アンモニウム塩、
エステル油や液状シリコン、ガム質シリコン、アミノ変
性シリコン、ポリエーテル変性シリコンなどのシリコン
ポリマー類が知られている。4級アンモニウム塩では、
毛髪を柔軟にし帯電を防止する効果は高いが、毛髪中か
ら失われたタンパク質を元の状態に戻すわけではないの
で一時的な効果が得られるだけである。エステル油や液
状シリコン、ガム質シリコンは親油性であるため、前記
のとうり親水性である損傷毛に対しての効果が少ない。
また、アミノ変性シリコン、ポリエーテル変性シリコン
では、4級アンモニウム塩と同様一時的な効果のみであ
る。各種タンパク質の加水分解物は、毛髪の補修効果が
あり損傷毛を健常毛に近い状態にすることで、継続的に
有効であることはよく知られている。ところが上記のコ
ンディショニング成分と比較すると吸着性能が悪く配合
量当たりの有効性が低くなってしまう。そのため加水分
解するタンパク質の種類をケラチンにする、加水分解後
4級アンモニウム化してカチオン性とするなどの試みが
なされ各種コンディショニング成分として市販されてい
る。しかし他のコンディショニング剤と比較するとまだ
まだ吸着効率が悪いのが現状である。また、多量に配合
すると、特に高級アルコール−カチオン活性剤のゲル構
造を破壊したり、乳化不良を起こしたりするので高配合
が困難である。本発明では、カチオン化グアーガムと併
用することで、タンパク加水分解物または、タンパク加
水分解物誘導体が毛髪にたいして効果的に吸着されるこ
とを見いだした。また、カチオン化グアーガムが毛髪表
面を均一に被覆することにより毛髪補修、保護効果が長
期間維持される。 【0007】本発明で使用されるカチオン化グアーガム
は、グアーガムを4級アンモニウム化した物質である。
グアーガムは、豆科植物グアー(Cyamopsis tetragonol
obus)の種子の胚乳部分より得られるガラクトマンナン
と呼ばれる多糖類であり、マンノース主鎖にガラクトー
スが側鎖として結合した構造を有する。代表的な例とし
て、このグアーガムに塩化グリシジルトリメチルアンモ
ニウムを用いてカチオン化した物がある。このようにし
て得られたカチオン化グアーガムは、白色あるいは淡褐
色の粉末であり、カチオン化セルロースなどと比較して
高い粘度を示す。また、水溶液は耐塩性に優れている。
化粧品においては、コンディショニング効果によりヘア
ケア製品全般に使用されているが、増粘剤として単品で
使用された例はない。通常、カチオン化グアーガム水溶
液については、若干のに白濁が見られるが0.5重量%
以下の濃度では、ほとんど透明な外観を得ることができ
る。また透明溶解性カチオン化グアーガムを用いること
で、0.5重量%以上の濃度でも透明な外観が可能であ
る。透明溶解性カチオン化グアーガムについては、充分
精製されたグアーガムをカチオン化することで得られ、
透明度については1.0%水溶液1cmで可視光の透過
度が98.0%以上である。このカチオン性基で修飾さ
れたグアーガムは、よく知られており例えば、大日本製
薬株式会社のラボールガムCG−M、CG−M6L、C
G−M8MなどやRhodia Inc.社のJAGU
AR C−13S、C−15、C−17などが市販され
ており、特に透明度の高い性状が必要とされる場合に
は、ラボールガムCG−M8Mが好ましい。なお、市販
品を本発明毛髪処理剤中に配合する場合においては、可
能な限り精製されたものを用いることが好ましい。本発
明毛髪処理剤における、このカチオン化グアーガムの配
合量は、使用性と毛髪処理効果の面から全体に対して
0.1重量%以上,10.0重量%以下であり、好まし
くは同0.5重量%以上,4.0重量%以下である。す
なわち配合量が0.1%未満では、増粘効果が充分でな
いため使用時に、毛髪上に製剤を保持することができな
い、手に取ったとき指からこぼれるといった状態になる
ため使用性が充分でなく、また10.0%より多い場合
では、毛髪全体に広がらない、製造、充填が困難になる
といった問題が生じるからである。 【0008】本発明に使用されるタンパク加水分解物お
よび、タンパク加水分解物誘導体については、周知の方
法である酸、アルカリ、酵素による加水分解法で得られ
た物であり、その分子量については、通常200〜10
000程度である、その後に化学的修飾法である4級ア
ンモニウム化、シリル化、エステル化、アシル化などを
行うことで誘導体を得ることができる。その起源につい
ては、コラーゲン、ケラチン、絹タンパク、牛乳カゼイ
ン、コンキオリンなどの動物性タンパクや、コムギタン
パク、大豆タンパク、などの植物性タンパク、ビール酵
母、清酒酵母、キノコ類(担子菌)、クロレラなどの微
生物由来タンパクも用いることができる。これらのタン
パク加水分解物および、タンパク加水分解物誘導体につ
いては、毛髪の損傷を予防、補修する目的で、保湿効
果、造膜効果、吸着効果、静電気防止効果、柔軟効果、
ツヤ、摩擦低下効果などを目的として、毛髪処理剤に利
用される。またそれぞれの誘導体によって得られる効果
が異なるので、用途、剤型、処方系に応じて、組み合わ
せて用いられる。タンパク加水分解物または、タンパク
加水分解物誘導体で市販されている物としては、成和化
成株式会社製 プロモイス W、E、WK、WS,WG
などのシリーズや、クローダ ジャパン株式会社製 ク
ロテインシリーズが好適な例である。タンパク加水分解
物および、タンパク加水分解物誘導体の毛髪処理剤への
配合量は、固形分として2.0〜50.0重量%含むこ
とが好ましく、特に3.0〜20.0重量%がより好ま
しい。すなわち、タンパク加水分解物および/または、
タンパク加水分解物誘導体の配合量が、上記範囲より少
ない場合は、毛髪への保護、補修効果が少なくツヤ、潤
いを付与したり、櫛どうり性を良好にする効果が十分に
発揮されない。また、上記範囲より多い場合は、配合量
の増加に伴った効果の向上が見られないため有効でな
く、極端に多い場合には、ベトツキを生じたり、粘度が
高くなりすぎたりして使用に問題をきたす。毛髪処理剤
への配合に当たっては、上記タンパク加水分解物およ
び、タンパク加水分解物誘導体は、単独の配合でもよ
く、2種類以上を同時に配合してもよい。 【0009】本発明の毛髪処理剤に配合される成分とし
て下記に示す、その配合に際しては、本発明の効果を損
なわない量的、質的範囲内である。もちろんこれに限定
されるものではない。乳化、可溶化、分散剤としての界
面活性剤、例としては、POE脂肪酸エステル、ポリグ
リセリン脂肪酸エステル、POE高級アルコールエーテ
ル、POE.POPブロックポリマーなどの非イオン性
界面活性剤や、脂肪酸カリウム、脂肪酸ナトリウム、高
級アルキル硫酸エステル塩、アルキルエーテル硫酸エス
テル塩、アシルサルコシン酸塩、スルホコハク酸塩など
のアニオン性界面活性剤、また、アルキルトリメチルア
ンモニウム塩、ジアルキルジメチルアンモニウム塩、ア
ルキルピリジニウム塩、塩化ベンザルコニウムなどのカ
チオン性界面活性剤があり、イミダゾリン系や、ベタイ
ン系の両性界面活性剤を配合することも可能である。油
分としては、通常の毛髪処理剤に使用できるものであれ
ば配合可能で、植物油としては、オリーブ油、ホホバ
油、ヒマシ油、コメヌカ油、ヤシ油など、動物油として
は、スクワラン、牛脂、ラノリンなど、合成油として
は、シリコン油、ポリイソブテン、脂肪酸エステル、脂
肪酸グリセリンなど、ロウとして、ミツロウ、モクロ
ウ、キャンデリラロウ、カルナウバロウなど、炭化水素
としては、流動パラフィン、セレシン、マイクロクリス
タリンワックス、ワセリンなど、高級アルコールとして
は、セタノール、ステアリルアルコール、オクチルドデ
カノールなど、高級脂肪酸としては、ステアリン酸、ラ
ウリン酸、ミリスチン酸、オレイン酸など、その他、シ
リコーン樹脂、シリコーンゴム、ポリエーテル変性シリ
コン、パーフルオロエーテルなどがあげられる着色剤と
しては、通常毛髪処理剤に使用されるもので、有機色素
(青色1号、緑色3号、、赤色202号、赤色227号、黄
色4号や、クロロフィル、βーカロチンなどの天然色素
があげられる。これらの中から1種または2種以上を任
意に選択して用いてもかまわない。また、その他の効果
成分としてビタミンA,B,C,Eやその誘導体、各種
アミノ酸などがあげられ、イオウやチアントールなどの
抗脂漏剤、ジンクピリチオンなどの抗菌剤やヒアルロン
酸ナトリウムやトリメチルグリシンなどの保湿剤も必要
に応じて適宜配合してもよい。本発明の組成物は、系の
安定性を損なわない範囲であれば、上記成分のほかにグ
アーガムやタマリンドガムなどの非イオン性高分子、カ
チオン化セルロースや、ジアリルジメチルアンモニウム
クロリドポリマーなどのカチオン性高分子、キサンタン
ガムやアルギン酸ナトリウムなどのアニオン性高分子、
その他天然水溶性化合物及びその誘導体、防腐剤、キレ
ート剤、酸化防止剤、保湿剤、低級アルコール、多価ア
ルコール、香料、清涼剤、PH調整剤、紫外線防止剤等
を配合することも可能である。 【0011】以下に実施例を示して本発明について具体
的に説明するが、これによって本発明の技術的範囲が限
定的に解釈されるべきものではない。なお、以下の表に
示す組成物の配合量は総て重量%で示す。また、加水分
解タンパクおよび、その誘導体については、その固形分
の%を示す。 【実施例1】作成した試料について、下記の方法により
評価し毛髪への処理効果とした。以下で使用する毛髪束
は、POE(3)ラウリルエーテル硫酸ナトリウム2%
水溶液を用いて洗浄し、流水5分ですすいだ後、イオン
交換水で洗浄し、タオルドライ後にドライヤー乾燥した
物を用いる。 (1)毛髪への吸着効果(a) 毛髪束5gに試料2gを均一に塗布し、室温下10分間
放置後、流水にて5分間すすぎ、精製水100gに浸し
た後、60℃の乾燥機で1時間放置して乾燥したもの
を、重量変化より評価した。 100mg以上 吸着性大 50以上〜100mg未満 吸着性中 △ 50mg未満 吸着性なし × (2)毛髪への吸着効果(b) 各試料1gを長さ20cmの毛髪束5gに均一に塗布
し、室温下10分間放置後、流水にて5分間すすぎ、精
製水100gに浸した後、60℃の乾燥機で1時間放置
して乾燥したものを、SEMを用いて観察し毛髪表面の
均一性を3段階で評価した。 最も平滑性の高いもの 吸着性大 未処理と比較して平滑であるもの 吸着性中 △ 未処理品と大差無し 吸着性なし × (3)櫛どうり性評価 各試料1gを長さ20cmの毛髪束5gに均一に塗布
し、室温下10分間放置後、流水にて5分間すすぎ、精
製水100gに浸した後、60℃の乾燥機で1時間放置
して乾燥したものを、一定の力でブラッシングを行い、
全本数に対する切れ毛の発生率を計算し、精製水のみで
の処理での発生率に対する%で評価した。 50%未満 櫛どうり向上性大 50%以上80%未満 櫛どうり向上性中 △ 80%以上 櫛どうり向上性なし × (4)補修効果評価(引っ張り強度評価) 毛髪束を2%アンモニア水:6%過酸化水素水=1:1
で1時間室温で処理し流水で5分間すすぎ、精製水で洗
浄した後、ドライヤーで乾燥する。各試料1gを長さ2
0cmの処理した毛髪束5gに均一に塗布し、室温下1
0分間放置後、流水にて5分間すすぎ、精製水100g
に浸した後、60℃の乾燥機で1時間放置して乾燥した
ものを、不動工業株式会社製 レオメーターNRM−2
002Jを用いて1本ずつの強度を測定し、精製水のみ
での処理と比較した。 130%以上 補修効果大 110%以上130%未満 補修効果中 △ 110%未満 補修効果なし × (5)官能評価(乾燥後のなめらかさに対する評価) 試験対象者として20才から40才の女性20名を選ん
だ。各試験者は、市販シャンプー(ポリオキシエチレン
アルキルエーテル硫酸塩を主剤とする)で洗髪後の毛髪
に、各試料を10gずつ塗布した後、40℃の温湯です
すいでから、ドライヤーで乾燥し、精製水のみの処理と
比較して評価した。評価は、「著しく良好」、「良
好」、「同程度」、「劣っている」の4段階である。 15名以上が「著しく良好」、「良好」と答えたもの ◎ 10名以上が「著しく良好」、「良好」とこたえたもの 5名以上が「著しく良好」、「良好」と答えたもの △ 4名以下が「著しく良好」、「良好」と答えたもの × 【0012】 成分 配合量 比較例1 加水分解ケラチン 0.1% [商品名 プロモイス WK、株式会社成和化成製] 精製水 99.9% 比較例2 加水分解ケラチン 5.0% 精製水 95.0% 比較例3 カチオン化グアーガム 1.0% [商品名 ラボールガム CG−M 大日本製薬株式会社製] 精製水 99.0% 実施例1 カチオン化グアーガム 1.0% 加水分解ケラチン 5.0% 精製水 94.0% 【0013】【表1】からわかるように、本発明の毛髪処理剤は、比
較例に比べ毛髪への吸着効果、櫛どうり性、補修効果、
乾燥後のなめらかさに優れている。つまり、カチオン化
グアーガムと加水分解ケラチンとの相乗効果により毛髪
処理剤として好適な組成物である。また、比較例3、実
施例1については、カチオン化グアーガムの増粘作用に
より使用に好適な粘度であった。 【0014】 【実施例2】 比較例4 カチオン化セルロース 1.0% [商品名 ポリマー JR−400、ユニオンカーバイド社製] 加水分解ケラチン 5.0% 精製水 94.0% 実施例5 ジアリルジメチルアンモニウムクロリドポリマー 3.0% [商品名 マーコート 100、MERCK社製] 加水分解ケラチン 5.0% 精製水 92.0% 【0015】 【表2】からわかるように、本発明の毛髪処理剤は、比
較例に比べ乾燥後のなめらかさに優れている。これは、
カチオン化セルロースでは、形成される皮膜が硬質であ
るため手触りが悪くパサついた感じになり、ジアリルジ
メチルアンモニウムクロリドポリマーでは、吸着性能が
弱いため相乗効果に劣る。特にカチオン化セルロースに
ついては、官能評価を繰り返し試験した結果でフレーキ
ングが発生した。また、ジアリルジメチルアンモニウム
クロリドポリマーについては、増粘効果が低く低粘性で
あるため、手からこぼれ使用しにくかった。 【0016】不透明トリートメント 【実施例2】 (1)カチオン化グアーガム 1.0% [商品名 ラボールガム CG−M 大日本製薬株式会社製] (2)加水分解ケラチン 3.0% [商品名 プロモイス WK 株式会社成和化成製] (3)アミノ変性シリコーン乳化物 2.0% [商品名 SM8704C 東レ・ダウコーニングシリコーン株式会社製] (4)トリメチルグリシン 2.0% [商品名 アミノコート 旭化成工業株式会社製] (5)塩化ジメチルジステアリルアンモニウム 1.0% (6)パルミチン酸イソプロピル 3.0% (7)POE50硬化ひまし油 1.0% (8)グリセリン 6.0% (9)防腐剤 適量 (10)色素 微量 (11)精製水 81.0% (1)〜(11)の各成分を80℃で加熱溶解した後、
室温まで冷却し不透明な外観のトリートメントを得た。
このトリートメントは、適度な粘度を持つため毛髪への
延び、なじみが良好であり使用性が良好であった。ま
た、毛髪への吸着効果、櫛どうり性、補修効果、乾燥後
のなめらかさに優れていた。 【0017】透明トリートメント 【実施例3】 (1)カチオン化グアーガム 1.5% [商品名 ラボールガム CG−M8M 大日本製薬株式会社製] (2)加水分解コラーゲン誘導体 3.0% [商品名 プロモイス W−52SIG 株式会社成和化成製] (3)加水分解ケラチン誘導体 2.0% [商品名 プロモイス WK−HCAQ 株式会社成和化成製] (4)ポリエーテル変性シリコーン 2.0% (5)塩化トリメチルステアリルアンモニウム 0.5% (6)1.3ブチレングリコール 7.0% (7)POE20モノラウリン酸ソルビタン 1.0% (8)ジブチルヒドロキシトルエン 0.1% (9)防腐剤 適量 (10)香料 適量 (11)色素 微量 (12)精製水 82.9% (1)〜(12)の各成分を室温で混合し透明な外観の
トリートメントを得た。このトリートメントは、適度な
粘度を持つため毛髪への延び、なじみが良好であり使用
性が良好であった。また、毛髪への吸着効果、櫛どうり
性、補修効果、乾燥後のなめらかさに優れていた。 【0018】 【発明の効果】本発明の毛髪処理剤組成物は、カチオン
化グアーガムとタンパク加水分解物および/または、タ
ンパク加水分解物誘導体の相乗効果によって得られる優
れた毛髪処理剤組成物である。この組成物は、毛髪の損
傷を補修し、毛髪にツヤ、柔軟性を与え、保湿性を向上
させ、毛髪の櫛どうり性を改善する。しかも良好な安定
性と使用性を有する。かつ、使用性の面から適度な粘度
を得るための製造法が簡便で粘度の発現も安定である。
また、透明溶解性のカチオン化グアーガムを用いること
で、充分な粘度を持ちながら高い透明度を持つことが可
能になった。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 【請求項1】 カチオン化グアーガムの配合量が0.1
    重量%から10.0重量%であり、タンパク加水分解物
    および/または、タンパク加水分解物誘導体を固形分と
    して2.0〜50.0重量%含むことを特徴とした毛髪
    処理剤。 【請求項2】 カチオン化グアーガムが透明溶解性であ
    ることで、毛髪処理剤の外観が、透明の粘性液体または
    固体である 【請求項1】に記載の毛髪処理剤。 【請求項3】 カチオン化グアーガムが塩化O−[2−ヒ
    ドロキシ−3−(トリメチルアンモニオ)プロピル]グ
    アーガムであり、タンパク加水分解物誘導体がN−[2
    −ヒドロキシ−3−[3−(ジヒドロキシメチルシリ
    ル)プロポキシ]プロピル]タンパク加水分解物であるこ
    とを特徴とする 【請求項2】に記載の毛髪処理剤。 【0001】
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