JPH10250355A - ビスカスヒータ - Google Patents

ビスカスヒータ

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JPH10250355A
JPH10250355A JP9061115A JP6111597A JPH10250355A JP H10250355 A JPH10250355 A JP H10250355A JP 9061115 A JP9061115 A JP 9061115A JP 6111597 A JP6111597 A JP 6111597A JP H10250355 A JPH10250355 A JP H10250355A
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heat generating
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Takashi Ban
孝志 伴
Nobuaki Hoshino
伸明 星野
Hajime Ito
肇 伊藤
Shozo Tatematsu
章三 立松
Toshio Morikawa
敏夫 森川
Toshihiro Oshima
敏浩 大島
Shinji Aoki
青木  新治
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Denso Corp
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Denso Corp
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    • F24HEATING; RANGES; VENTILATING
    • F24VCOLLECTION, PRODUCTION OR USE OF HEAT NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • F24V40/00Production or use of heat resulting from internal friction of moving fluids or from friction between fluids and moving bodies

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  • Air-Conditioning For Vehicles (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】発熱室から放熱室への伝熱性を向上させること
により、粘性流体の耐久性を向上させる。 【解決手段】発熱室の壁面、すなわち前部側板2の凹陥
部2c及び後部側板の前端面は、発熱室から放熱室への
伝熱性を向上させる熱伝達向上手段としての複数の凹部
(半径方向に延在する長溝23a及び短溝23b)を有
しており、該凹部は発熱室の内周側に対して外周側が密
になるように形成されている。凹部の側面積の分だけ発
熱室壁面における伝熱面積が増大しているので、発熱室
から放熱室への伝熱量を増大させることができる。特
に、発熱室の内周側に対して外周側が密となるように形
成されていることから、より高温となり易い外周側にお
いて発熱室から放熱室へ効果的に伝熱させることができ
る。発熱室において粘性流体の温度が過度に上昇するこ
とによる粘性流体の劣化を抑えることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、粘性流体をせん断
により発熱させ、放熱室内を循環する循環流体に熱交換
して暖房熱源に利用するビスカスヒータに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、特開平2−246823号公報に
車両用暖房装置に利用されるビスカスヒータが開示され
ている。このビスカスヒータでは、前部及び後部ハウジ
ングが対設された状態で通しボルトにより締結され、内
部に発熱室と、この発熱室の外域にウォータジャケット
とを形成している。ウォータジャケット内では循環水が
入水ポートから取り入れられ、出水ポートから外部の暖
房回路へ送り出されるべく循環されている。前部ハウジ
ングには軸受装置を介して駆動軸が回動可能に支承さ
れ、駆動軸には発熱室内で回動可能なロータが固定され
ている。発熱室の壁面とロータの外面とは互いに近接す
るラビリンス溝を構成し、これら発熱室の壁面とロータ
の外面との間隙にはシリコンオイル等の粘性流体が介在
される。なお、このラビリンス溝は発熱室及びロータの
半径方向において、均一に形成されている。
【0003】車両の暖房装置に組み込まれたこのビスカ
スヒータでは、駆動軸がエンジンにより駆動されれば、
発熱室内でロータが回動するため、粘性流体が発熱室の
壁面とロータの外面との間隙でせん断により発熱する。
この発熱はウォータジャケット内の循環水に熱交換さ
れ、加熱された循環水が暖房回路で車両の暖房に供され
ることとなる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記従来のビ
スカスヒータでは、発熱室から放熱室への伝熱が不十分
となって、発熱室における粘性流体の温度が過度に上昇
し、粘性流体の劣化進行を速めてしまうという問題があ
った。なお、上記従来のビスカスヒータでは、ラビリン
ス溝の形成により発熱室壁面における伝熱面積が増大し
ており、これにより発熱室から放熱室としてのウォータ
ージャケットへの伝熱性が向上されているが、このラビ
リンス溝は発熱室の内周側から外周側にわたって半径方
向に均一に形成されているため、特に高温となりやすい
発熱室の外周側において高温の粘性流体の熱を放熱室へ
効果的に伝熱することができなかった。
【0005】本発明は上記実情に鑑みてなされたもので
あり、発熱室から放熱室への伝熱性を向上させることに
より、粘性流体の耐久性を向上させることを解決すべき
技術課題とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
(1)請求項1のビスカスヒータは、内部に発熱室及び
該発熱室に隣接して循環流体を循環させる放熱室を形成
するハウジングと、該ハウジングに軸受装置を介して回
動可能に支承された駆動軸と、該発熱室内で該駆動軸に
より回動可能に設けられたロータと、該発熱室の壁面と
該ロータの外面との間隙に介在され、該ロータの回動に
より発熱される粘性流体とを有するビスカスヒータにお
いて、前記発熱室の壁面は発熱室から前記放熱室への伝
熱性を向上させる熱伝達向上手段を有し、該熱伝達向上
手段は発熱室の内周側に対して外周側が密になるように
形成された複数の凹部又は凸部よりなることを特徴とす
る。
【0007】このビスカスヒータでは、発熱室から放熱
室への伝熱性を向上させる熱伝達向上手段としての凹部
又は凸部が発熱室の壁面に形成されているので、この凹
部又は凸部の側面積の分だけ発熱室壁面における伝熱面
積が増大している。そして、発熱室壁面における伝熱面
積が増大する分だけ、粘性流体から発熱室壁面へ熱伝達
される熱流量が増大する。このため、発熱室から放熱室
への伝熱量を増大させることができる。特に、このビス
カスヒータでは、熱伝達向上手段としての凹部又は凸部
は、発熱室の内周側に対して外周側が密となるように形
成されていることから、より高温となり易い外周側にお
いて発熱室から放熱室へ効果的に伝熱させることができ
る。
【0008】したがって、発熱室及び放熱室間におい
て、より効果的に熱交換させることが可能となる。ま
た、発熱室においては、放熱室への伝熱性が向上した分
だけ熱がこもることを抑えることができので、粘性流体
の温度が過度に上昇することによる粘性流体の劣化を抑
えることができ、粘性流体の耐久性を向上させることが
可能となる。
【0009】(2)請求項2記載のビスカスヒータは、
請求項1記載のビスカスヒータにおいて、前記凹部又は
凸部は発熱室の外周側のみに形成されていることを特徴
とする。なお、上記外周側とは、発熱室の内径をrとし
たとき、発熱室の中心からr/4以上離れた範囲をい
う。
【0010】発熱室の外周側と内周側とを比較した場
合、ロータの周回速度が外周側の方が大きいことから、
粘性流体に作用するせん断摩擦力も外周側で大きくな
る。このため、発熱室内においては、外周側の方が粘性
流体の温度が高くなる。このビスカスヒータでは、熱伝
達向上手段としての凹部又は凸部が発熱室の外周側のみ
に形成されていることから、製造過程において凹部又は
凸部の形成に伴う煩雑さの増大を抑えつつ、より高温と
なりやすい発熱室の外周側の粘性流体から放熱室への熱
交換率を効果的に増大させることができるとともに、粘
性流体の耐久性を効果的に向上させることができる。
【0011】(3)請求項3記載のビスカスヒータは、
請求項1又は2記載のビスカスヒータにおいて、前記凹
部は発熱室の半径方向に延在している溝であることを特
徴とする。このビスカスヒータでは、熱伝達向上手段と
しての凹部が発熱室の半径方向に延在する溝により構成
されていることから、ロータ外面及び発熱室壁面間の間
隙が溝の形成により増大するため、発熱室の半径方向に
おける粘性流体の循環性を向上させることができる。こ
のため、発熱室の内周側と外周側とにおける粘性流体の
温度差を小さくすることができ、発熱室の外周側におけ
る粘性流体の温度が過度に上昇することを効果的に抑え
ることが可能となる。
【0012】(4)請求項4記載のビスカスヒータは、
請求項1又は2記載のビスカスヒータにおいて、前記凹
部又は凸部は点在していることを特徴とする。このビス
カスヒータは、基本的には請求項1又は2記載のビスカ
スヒータと同様に機能する。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、各請求項記載の発明を具体
化した実施形態を図面を参照しつつ説明する。 (実施形態1)図1及び図2において、1はビスカスヒ
ータの外郭を構成する前部ハウジングであって、該前部
ハウジング1はクラッチ等の伝動機構を装着すべく前方
(図示左方)に向かって突出した中空筒状のボス部1a
と、該ボス部1aの基端壁1bから後方に向かって大き
く碗形状に延在した円筒部1cとからなり、該円筒部1
c内には対をなす前部側板2及び後部側板3が内装され
て、これらは該円筒部1cの開放端を覆蓋すべく結合さ
れる後部ハウジング4によって囲封されている。
【0014】両ハウジング1、4によって囲封される両
側板2、3は共に円筒部1cの内壁と嵌合するリム部2
a、3aが、結合される両ハウジング1、4の対向壁面
によって挟着されており、軸方向に密合される両側板
2、3の密合界域には、前部側板2に設けられた円形凹
陥部2cと後部側板3の平坦な前端面3cとで発熱室5
が形成されている。そして両側板2、3は対向する両ハ
ウジング1、4との間の各中央領域で、それぞれ軸方向
に延びる相対嵌合部6、7を有し、該相対嵌合部6と該
リム部2aとの間で発熱室5と隣接する環状空間は、前
部放熱室(ウォータジャケット)FWに形成され、一方
相対嵌合部7とリム部3aとの間で同様に発熱室5と隣
接する環状空間は、後部放熱室(ウォータジャケット)
RWに形成されている。そして、両ハウジング1、4の
結合界面には両放熱室FW、RWを外方に向けて封止す
るOリングS1 が介装され、また、相対嵌合部6、7の
各嵌合周面には、嵌合部相互の微少な軸方向移動を許容
しつつ各放熱室FW、RWを内方に向けて封止するシー
ル部材としてのOリングS2 、S3 が介装されている。
【0015】前部ハウジング1のボス部1a内に挿通さ
れる駆動軸8は2個の軸受9、10に支承されて延在
し、その後端には発熱室5内で回転可能なロータ11が
固着されており、前部側板2に設けられた相対嵌合部
(ボス部)6の内方域、つまり前部放熱室FWの近傍域
には、粘性流体の漏出を封止する軸封装置(オイルシー
ル)12が駆動軸8との間に介装されている。
【0016】また、両側板2、3の各放熱室FW,RW
を形成する基壁には、軸方向に同心円弧状をなす複数条
のフィン2b、3bが突設され、対向して放熱室FW、
RWを形成する両ハウジング1、4の壁面と各フィン2
b、3b先端との間には所要の空隙が設けられている。
そして各放熱室FW、RW内は各側板2、3の径方向に
延設された直壁(図示せず)によって区画され、さらに
フィン2b、3bによって各流路に分岐されるととも
に、その両端部分はそれぞれ流入ポート及び流出ポート
(図示せず)を介して前部ハウジング1に連結される図
示しない循環流体の配管に接続されている。
【0017】OリングS4 によって封止された上記発熱
室5の内壁面とロータ11の外面とで形成される間隙に
は粘性流体としてのシリコーンオイルが封入され、一
方、後部側板3と後部ハウジング4とで形成される相対
嵌合部7の内方空洞部は、該粘性流体を回生する密封状
の貯留室19に構成されて、該貯留室19は後部側板3
に貫設された回収通路20並びに供給孔21及び供給溝
22からなる供給通路を介して発熱室5に連通されてい
る。
【0018】さて、本実施形態のビスカスヒータでは、
発熱室5の壁面、すなわち前部側板2の凹陥部2c及び
後部側板3の前端面3cには、図2に示すように、発熱
室5の内周側に対して外周側の方が密になるように形成
された複数の凹部よりなる熱伝達向上手段が設けられて
いる(図2には前部側板2のみを示す)。この熱伝達向
上手段としての凹部は、発熱室5の半径方向に延在する
長溝23a及び短溝23bよりなる。長溝23aは発熱
室5の中央域から外周端まで半径方向に延在している。
一方、短溝23bは発熱室5の外周側のみで半径方向に
延在している。詳しくは、発熱室5の内径をrとしたと
き、短溝23bの内端は発熱室5の中心から(4/5)
r離れた位置にあり、短溝23bの外端は発熱室5の外
周端まで延びている。
【0019】なお、長溝23a及び短溝23bは、いず
れも幅:0.5mm、深さ:0.5mmとされている。
また、長溝23a及び短溝23bは発熱室5の周方向に
交互に、かつ、全周にわたって配設され、隣接する長溝
23a及び23b間の間隔は3°とされている。ここ
で、発熱室5内の粘性流体から発熱室5の壁面への熱伝
達性をより向上させるべく、発熱室5の壁面における伝
熱面積をより増大させる観点から、熱伝達向上手段とし
ての長溝23a及び短溝23bは、深さが深いほど、ま
た長溝23a及び短溝23b自身の幅や隣接する長溝2
3a及び短溝23b間の間隔が小さく数が多いほど長溝
23a及び短溝23bの側面の総面積が増大して好まし
いが、製造の困難性や側板2、3の強度等を鑑みれば、
深さ:0.3〜2.0mm程度、幅:0.3〜2.0m
m程度、間隔:1°〜10°程度とすることが好まし
い。
【0020】車両の暖房装置に適用される本実施形態の
ビスカスヒータでは、プーリ又は電磁クラッチ等を介し
てエンジンと連結された駆動軸8が回転されると、発熱
室5内でロータ11が回転されるため、封入されたシリ
コーンオイルが発熱室5の壁面とロータ11の外面との
間でせん断作用を受けて発熱し、この熱は前部及び後部
放熱室FW、RW内を流動する循環流体たる循環水に熱
交換され、加熱された循環水は暖房回路を経由して車両
の暖房に供される。
【0021】このとき、このビスカスヒータでは、発熱
室5の壁面、すなわち前部側板2の凹陥部2c及び後部
側板3の前端面3cに長溝23a及び短溝23bが形成
されているので、この長溝23a及び短溝23bの側面
積の分だけ発熱室5の壁面における伝熱面積が増大して
いる。そして、発熱室5の壁面における伝熱面積が増大
する分だけ、粘性流体から発熱室5の壁面へ熱伝達され
る熱流量が増大する。このため、発熱室5から放熱室F
W、RWへの伝熱量を増大させることができる。特に、
このビスカスヒータでは、発熱室5の外周側に長溝23
aの他に短溝23bも形成されており、熱伝達向上手段
としての凹部は、発熱室5の内周側に対して外周側が密
となるように形成されていることから、より高温となり
易い外周側において発熱室5から放熱室FW、RWへ効
果的に伝熱させることができる。
【0022】したがって、このビスカスヒータでは、発
熱室5及び放熱室FW、RW間において、伝熱性を増大
させてより効果的に熱交換させることが可能となる。ま
た、発熱室5においては、放熱室FW、RWへの伝熱性
が向上した分だけ熱がこもることを抑えることができの
で、粘性流体の温度が過度に上昇することによる粘性流
体の劣化を抑えることができ、粘性流体の耐久性を向上
させることが可能となる。
【0023】また、このビスカスヒータでは、熱伝達向
上手段としての凹部が発熱室5の半径方向に延在する長
溝23a及び短溝23bにより構成されていることか
ら、ロータ11外面及び発熱室5壁面間の間隙が長溝2
3a及び短溝23b溝の形成部分で増大しているため、
発熱室5の半径方向における粘性流体の循環性を向上さ
せることができる。すなわち、図3に発熱室5内におけ
る粘性流体の流れの方向を矢印で示すように、ワイセン
ベルク効果に対して遠心力が優勢の場合には、ロータ1
1の回動に伴う遠心作用によりロータ11表面近傍の粘
性流体が発熱室5の外周側に流動し、外周側の粘性流体
は内周側から流動した粘性流体に押し出されて発熱室5
の壁面に形成された長溝23a(又は短溝23b)内を
通って発熱室5の内周側に流動する。また、図示しない
が、遠心力に対してワイセンベルク効果が優勢の場合に
は、ロータ11の回動に伴うワイセンベルク効果の作用
によりロータ11表面近傍の粘性流体が発熱室5の内周
側に移動し、内周側の粘性流体は外周側から流動した粘
性流体に押し出されて発熱室5の壁面に形成された長溝
23a(又は短溝23b)内を通って発熱室5の外周側
に流動する。特に、このビスカスヒータでは発熱室5の
中央域から外周端まで延在する長溝23aが形成されて
いることから、粘性流体が発熱室5の中央域から外周端
にわたって良好に循環する。このため、発熱室5の内周
側と外周側とにおける粘性流体の温度差を小さくするこ
とができ、発熱室5の外周側における粘性流体の温度が
過度に上昇することを効果的に抑えることが可能とな
る。
【0024】(実施形態2)このビスカスヒータは、図
4に示すように、発熱室5の外周側のみに熱伝達向上手
段としての凹部を形成したものである。すなわち、前部
側板2の凹陥部2c及び後部側板3の前端面3cの外周
側に、上記実施形態1と同様の短溝23bが設けられて
いる。その他の構成は上記実施形態1と同様である。
【0025】このため、ビスカスヒータでは、製造過程
において凹部の形成に伴う煩雑さの増大を抑えつつ、発
熱室5から放熱室FW、RWへの熱交換率を効果的に増
大させることができるとともに、粘性流体の耐久性を効
果的に向上させることができる。 (実施形態3)このビスカスヒータは、図5に示すよう
に、前部側板2の凹陥部2c及び後部側板3の前端面3
cに、発熱室5の円周方向に延びる周回溝24を形成し
たものである。この周回溝24は、幅:0.5mm、深
さ:0.5mmとされ、発熱室5の外周側ほど密となる
ように周回溝24同士の半径方向の間隔が徐々に狭くさ
れている。その他の構成は上記実施形態1と同様であ
る。
【0026】このビスカスヒータにおいても、熱伝達向
上手段としての周回溝24により、発熱室5から放熱室
FW、RWへの熱交換率を増大させることができるとと
もに、粘性流体の耐久性を向上させることができる。 (実施形態4)このビスカスヒータは、図6に示すよう
に、発熱室5の壁面に熱伝達向上手段としての凸部を点
在させたものである。すなわち、前部側板2の凹陥部2
c及び後部側板3の前端面3cに多数の微小突起25が
設けられている。この微小突起25は、高さ:0.15
mm、径:0.3mmとされ、発熱室5の外周側ほど密
となるように形成されている。その他の構成は上記実施
形態1と同様である。
【0027】このビスカスヒータにおいても、熱伝達向
上手段としての突起25により、発熱室5から放熱室F
W、RWへの熱交換率を増大させることができるととも
に、粘性流体の耐久性を向上させることができる。な
お、微小突起25の代わりにディンプル(微小な窪み
部)を点在させてもよい。
【0028】また、上記微小突起(又はディンプル)
は、高さ(又は深さ):0.05〜0.5mm程度、
径:0.05〜2.0mm程度とすることが好ましい。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態1のビスカスヒータの縦断面図であ
る。
【図2】実施形態1のビスカスヒータに係る前部側板の
平面図である。
【図3】実施形態1のビスカスヒータに係り、発熱室内
の粘性流体の流れ方向を説明する要部断面図である。
【図4】実施形態2のビスカスヒータに係る前部側板の
平面図である。
【図5】実施形態3のビスカスヒータに係る前部側板の
平面図である。
【図6】実施形態4のビスカスヒータに係る前部側板の
平面図である。
【符号の説明】
1…前部ハウジング、2…前部側板、3…後部側板、4
…後部ハウジング 5…発熱室、8…駆動軸、11…ロータ 23a、23b、24…熱伝達向上手段としての凹部
(23a…長溝、23b…短溝、24…周回溝) 25…微小突起(熱伝達向上手段としての凸部)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 伊藤 肇 愛知県刈谷市昭和町1丁目1番地 株式会 社デンソー内 (72)発明者 立松 章三 愛知県刈谷市昭和町1丁目1番地 株式会 社デンソー内 (72)発明者 森川 敏夫 愛知県刈谷市昭和町1丁目1番地 株式会 社デンソー内 (72)発明者 大島 敏浩 愛知県刈谷市昭和町1丁目1番地 株式会 社デンソー内 (72)発明者 青木 新治 愛知県刈谷市昭和町1丁目1番地 株式会 社デンソー内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】内部に発熱室及び該発熱室に隣接して循環
    流体を循環させる放熱室を形成するハウジングと、該ハ
    ウジングに軸受装置を介して回動可能に支承された駆動
    軸と、該発熱室内で該駆動軸により回動可能に設けられ
    たロータと、該発熱室の壁面と該ロータの外面との間隙
    に介在され、該ロータの回動により発熱される粘性流体
    とを有するビスカスヒータにおいて、 前記発熱室の壁面は発熱室から前記放熱室への伝熱性を
    向上させる熱伝達向上手段を有し、該熱伝達向上手段は
    発熱室の内周側に対して外周側が密になるように形成さ
    れた複数の凹部又は凸部よりなることを特徴とするビス
    カスヒータ。
  2. 【請求項2】前記凹部又は凸部は発熱室の外周側のみに
    形成されていることを特徴とする請求項1記載のビスカ
    スヒータ。
  3. 【請求項3】前記凹部は発熱室の半径方向に延在してい
    る溝であることを特徴とする請求項1又は2記載のビス
    カスヒータ。
  4. 【請求項4】前記凹部又は凸部は点在していることを特
    徴とする請求項1又は2記載のビスカスヒータ。
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