JPH09254637A - ビスカスヒータ - Google Patents

ビスカスヒータ

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JPH09254637A
JPH09254637A JP8066422A JP6642296A JPH09254637A JP H09254637 A JPH09254637 A JP H09254637A JP 8066422 A JP8066422 A JP 8066422A JP 6642296 A JP6642296 A JP 6642296A JP H09254637 A JPH09254637 A JP H09254637A
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JP
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heat generating
rotor
generating chamber
chamber
heating
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Takashi Ban
孝志 伴
Hidefumi Mori
英文 森
Satoshi Yagi
聖史 八木
Tatsuya Hirose
達也 廣瀬
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Toyota Industries Corp
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Toyoda Automatic Loom Works Ltd
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    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60HARRANGEMENTS OF HEATING, COOLING, VENTILATING OR OTHER AIR-TREATING DEVICES SPECIALLY ADAPTED FOR PASSENGER OR GOODS SPACES OF VEHICLES
    • B60H1/00Heating, cooling or ventilating [HVAC] devices
    • B60H1/22Heating, cooling or ventilating [HVAC] devices the heat being derived otherwise than from the propulsion plant
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F24HEATING; RANGES; VENTILATING
    • F24VCOLLECTION, PRODUCTION OR USE OF HEAT NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • F24V40/00Production or use of heat resulting from internal friction of moving fluids or from friction between fluids and moving bodies

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  • Physics & Mathematics (AREA)
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  • Mechanical Engineering (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】安価に製造可能であるとともに、様々な暖房効
率の要望に逐次答え得るビスカスヒータを提供する。 【解決手段】軸方向で複数に分断された発熱室7、8を
設け、各発熱室7、8内に同軸のロータ13、14を回
動可能に設ける。ここで、各ロータ13、14は外径が
異なるか、厚みが異なっている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、粘性流体をせん断
により発熱させ、放熱室内を循環する循環流体に熱交換
して暖房熱源に利用するビスカスヒータに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、実開平4−11716号公報に車
両用暖房装置に利用される補助暖房熱源としてのビスカ
スヒータが開示されている。このビスカスヒータでは、
ハウジングの内部に軸方向で複数に分断された発熱室が
形成されているとともに、ウォータジャケットが形成さ
れている。また、ハウジングには軸受装置を介して駆動
軸が回動可能に支承され、駆動軸には各発熱室内で回動
可能な複数枚のロータが固定され、これら発熱室の壁面
とロータの外面との間隙には粘性流体が介在される。ウ
ォータジャケット内では循環水が入水ポートから取り入
れられ、出水ポートから外部の暖房回路へ送り出される
べく循環されている。
【0003】車両の暖房装置に組み込まれたこのビスカ
スヒータでは、駆動軸がエンジン等により駆動されれ
ば、各発熱室内で各ロータが回動するため、粘性流体が
各発熱室の壁面と各ロータの外面との間隙でせん断によ
り発熱する。この発熱はウォータジャケット内の循環水
に熱交換され、加熱された循環水が暖房回路で車両の暖
房に供されることとなる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、車両の暖房
は、その車両が使用される地域等に応じ、高い効率が望
まれる場合や比較的低い効率で足りる場合等、様々に要
望される。この一方、上記従来のビスカスヒータで様々
な要望に逐次答えんとすれば、各ロータが全て同一の外
径及び厚みのものであるため、発熱室及びロータの数を
異ならせることによりこれに対処しなければならず、こ
れでは外形が機種毎に異なることとなり、複数の機種に
共通する部品を採用しにくくなって、製造コストの高騰
化を招来してしまう。
【0005】本発明は、上記従来の実情に鑑みてなされ
たものであって、安価に製造可能であるとともに、様々
な暖房効率の要望に逐次答え得るビスカスヒータを提供
することを解決課題とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
(1)請求項1のビスカスヒータは、内部に発熱室及び
該発熱室に隣接して循環流体を循環させる放熱室を形成
するハウジングと、該ハウジングに軸受装置を介して回
動可能に支承された駆動軸と、該発熱室内で該駆動軸に
より回動可能に設けられたロータと、該発熱室の壁面と
該ロータの外面との間隙に介在され、該ロータの回動に
より発熱される粘性流体とを有するビスカスヒータにお
いて、前記発熱室は軸方向で複数に分断され、前記ロー
タは前記駆動軸にトルク伝達可能に嵌合されて各該発熱
室内で回動する同軸の複数個からなり、各該ロータは外
径が異なっていることを特徴とする。
【0007】請求項1のビスカスヒータで様々な暖房効
率の要望に逐次答える場合、異なる外径のロータを組み
合わせれば、外径が異なることにより発熱量を異ならせ
ることができるため、外形が機種毎に同一のまま、これ
に対処することができる。このため、複数の機種に共通
する部品を採用しやすく、製造コストの低廉化を実現で
きる。
【0008】(2)請求項2のビスカスヒータは、内部
に発熱室及び該発熱室に隣接して循環流体を循環させる
放熱室を形成するハウジングと、該ハウジングに軸受装
置を介して回動可能に支承された駆動軸と、該発熱室内
で該駆動軸により回動可能に設けられたロータと、該発
熱室の壁面と該ロータの外面との間隙に介在され、該ロ
ータの回動により発熱される粘性流体とを有するビスカ
スヒータにおいて、前記発熱室は軸方向で複数に分断さ
れ、前記ロータは前記駆動軸にトルク伝達可能に嵌合さ
れて各該発熱室内で回動する同軸の複数個からなり、各
該ロータは厚みが異なっていることを特徴とする。
【0009】請求項2のビスカスヒータで様々な暖房効
率の要望に逐次答える場合、異なる厚みのロータを組み
合わせれば、厚みが異なることにより発熱量を異ならせ
ることができるため、外形が機種毎に同一のまま、これ
に対処することができる。このため、複数の機種に共通
する部品を採用しやすく、製造コストの低廉化を実現で
きる。
【0010】(3)請求項3のビスカスヒータは、請求
項1又は2記載のビスカスヒータにおいて、分断された
発熱室の少なくとも一つは能力可変機構を有する可変発
熱室をなし、該可変発熱室はその中央域で制御室と連通
され、能力縮小時における該可変発熱室内から該制御室
内への粘性流体の回収は少なくとも該粘性流体のワイセ
ンベルク効果により行われることを特徴とする。
【0011】請求項3のビスカスヒータでは、可変発熱
室内の粘性流体は、ロータが回動されたままであれば、
液面と直角に回動されることで、遠心力に逆らって軸芯
回りに集合するワイセンベルク効果(Weissenb
erg Effect)を生じる。このワイセンベルク
効果は法線応力効果により生じると考えられている。こ
のため、可変発熱室内の粘性流体が制御室に回収されれ
ば、可変発熱室の壁面とその中のロータの外面との間隙
の発熱量が減少し(能力縮小)、暖房が弱められること
となる。
【0012】逆に、制御室内の粘性流体が可変発熱室に
供給されれば、可変発熱室の壁面とその中のロータの外
面との間隙の発熱量が増大し(能力拡大)、暖房が強め
られることとなる。かかるビスカスヒータでは、可変発
熱室内に設けるロータをその外径又は厚みで選択するこ
とにより、能力制御の程度を異ならせることができる。
また、エンジン等による駆動ショックを小さくすること
ができる。
【0013】(4)請求項4のビスカスヒータは、請求
項3記載のビスカスヒータにおいて、可変発熱室内には
他の発熱室内のロータに比して小径のロータが設けられ
ていることを特徴とする。請求項4のビスカスヒータで
は、能力縮小状態から能力拡大状態に至る時、また能力
拡大状態から能力縮小状態に至る時、小径のロータが設
けられた可変発熱室への粘性流体の供給及び回収が迅速
に行われることとなり、暖房能力の応答性が向上され
る。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、各請求項記載の発明を具体
化した実施形態1〜4を図面を参照しつつ説明する。 (実施形態1)実施形態1のビスカスヒータでは、請求
項1を具体化している。
【0015】このビスカスヒータでは、図1に示すよう
に、ハウジングを構成する前部ハウジング本体1、第1
プレート2、第2プレート3及び後部ハウジング本体4
が第2プレート3と後部ハウジング本体4との間にガス
ケット5を介し、各々積層された状態で複数本の通しボ
ルト6により締結されている。そして、前部ハウジング
本体1の後端面に凹設された凹部1aは第1プ1ート2
の平坦な前端面とともに第1発熱室7を形成し、第2プ
レート3の前端面に凹設された凹部3aは第1プレート
2の平坦な後端面とともに第1発熱室7と同軸の第2発
熱室8を形成している。このようにして、第1発熱室7
と第2発熱室8とは、ハウジング内で第1プレート2に
より分断され、同第1プレート2の貫通孔2aにより各
第1、2発熱室7、8は連通可能となっている。
【0016】また、第2プレート3の後端面と後部ハウ
ジング本体4の内面とが第1、2発熱室7、8の後部に
隣接する放熱室としてのウォータジャケットWJを形成
している。後部ハウジング本体4の後面の外域には入水
ポート9及び図示しない出水ポートが隣接して形成さ
れ、入水ポート9と出水ポートとはウォータジャケット
WJに連通されている。
【0017】さらに、前部ハウジング本体1には第1、
2発熱室7、8に隣接して軸封装置10が設けられ、ボ
ス内には軸受装置11が設けられている。これら軸封装
置10及び軸受装置11を介して駆動軸12が回動可能
に支承され、駆動軸12の後方には、第1発熱室7内で
回動可能な平円板形状の第1ロータ13と、第2発熱室
8内で回動可能な平円板形状であり、第1ロータ13よ
り小径の第2ロータ14とがトルク伝達可能に嵌合され
るべく圧入されている。そして、第1、2発熱室7、8
の壁面と第1、2ロータ13、14の外面との間隙に
は、粘性流体としてのシリコンオイルが介在されてい
る。また、駆動軸12の先端にはボルト15によりプー
リ16が設けられ、車両のエンジンによりベルトで回転
されるようになっている。
【0018】車両の暖房装置に組み込まれたこのビスカ
スヒータでは、駆動軸12がプーリ16を介してエンジ
ンにより駆動されれば、第1発熱室7内で第1ロータ1
3が回動し、第2発熱室8内で第2ロータ14が回動す
るため、シリコンオイルが第1、2発熱室7、8の壁面
と第1、2ロータ13、14の外面との間隙でせん断に
より発熱する。
【0019】このとき、粘性係数をμ、第1、2ロータ
13、14の半径をR、第1、2ロータ13、14の軸
長をl、第1、2発熱室7、8の壁面と第1、2ロータ
13、14の外面との間隙をδ、角速度をωとすれば、
前後面における発熱量L1 は、 L1 =πμωR4 /δ である。
【0020】また、同様に、外周面における発熱量L2
は、 L2 =2πμωR3 l/δ である。この発熱はウォータジャケットWJ内の循環流
体としての循環水に熱交換され、加熱された循環水が暖
房回路で車両の暖房に供されることとなる。このビスカ
スヒータで様々な暖房効率の要望に逐次答える場合、第
1、2ロータ13、14の他、第1、2発熱室7、8内
に収納可能な厚みが等しく、異なる外径の第1、2ロー
タを組み合わせれば、外径が異なることにより発熱量L
1 、L2 を異ならせることができるため、外形が機種毎
に同一のまま、これに対処することができる。このた
め、実施形態1では、第1、2ロータ13、14以外の
部品全てを複数の機種に共通させることができるため、
製造コストの低廉化を実現できる。
【0021】なお、本実施形態におけるプーリ16を電
磁クラッチ等に置き換えることもできる。 (実施形態2)実施形態2のビスカスヒータでは、請求
項1、3、4を具体化している。このビスカスヒータで
は、図2に示すように、ハウジングを構成する前部ハウ
ジング本体21、第1プレート22、第2プレート2
3、第3プレート24及び後部ハウジング本体25が第
2プレート24の両側にOリング26a、26bを介
し、かつ前部ハウジング本体21と第1プレート22と
の間及び第3プレート24と後部ハウジング本体25と
の間にガスケット27、28を介し、各々積層された状
態で複数本の通しボルト29により締結されている。
【0022】第1プレート22の後端面に凹設された凹
部22aは第2プレート23の平坦な前端面とともに発
熱室30を形成し、第3プレート24の前端面に凹設さ
れた凹部24aは第2プレート23の平坦な後端面とと
もに発熱室30と同軸の可変発熱室31を形成してい
る。第3プレート24の前端面には、可変発熱室31の
中央域と対面する回収凹部24bが凹設され、回収凹部
24bの外よりの位置において第1回収孔24cが後端
面まで貫設されている。また、この第3プレート24に
は、回収凹部24bの下側外方から可変発熱室31の下
側外域まで供給溝24dが延在されており、供給溝24
dの内よりの位置において第1供給孔24eがやはり後
端面まで貫設されている。このようにして、発熱室30
と可変発熱室31とはハウジング内で第2プレート23
により分断され、同第2プレート23の貫通孔23aに
より各発熱室30、31は連通可能になっている。
【0023】また、前部ハウジング本体21の内面と第
1プレート22の前端面とが発熱室30の前部に隣接す
る放熱室としての前部ウォータジャケットFWを形成し
ている。他方、後部ハウジング本体25にはガスケット
28と当接する第1リブ25aがリング状に突設されて
おり、第3プレート24の後端面と後部ハウジング本体
25の第1リブ25aより外側の内面とが可変発熱室3
1の後部に隣接する放熱室としての後部ウォータジャケ
ットRWを形成しているとともに、第3プレート24の
後端面と後部ハウジング本体25の第1リブ25aより
内側の内面とが回収凹部24b及び第1供給孔24eと
連通する制御室CRを形成している。
【0024】後部ハウジング本体25の後面には入水ポ
ート32及び図示しない出水ポートが隣接して形成さ
れ、入水ポート32と出水ポートとは後部ウォータジャ
ケットRWに連通されている。第1〜3プレート22〜
24には各通しボルト29間で等間隔に複数の循環流体
路としての水路33が貫設され、前部ウォータジャケッ
トFWと後部ウォータジャケットRWとは水路33によ
り連通されている。
【0025】後部ハウジング本体25の制御室CR内に
は第2リブ25bがリング状に突設されているととも
に、第2リブ25bの中央に弁軸34が回動可能に保持
されている。第2リブ25bには温度感応型アクチュエ
ータとしてのバイメタル渦巻ばね35の外端が係止さ
れ、バイメタル渦巻ばね35の内端は弁軸34に係止さ
れている。このバイメタル渦巻ばね35は、設定された
暖房温度の過強・過弱に基づき、変位のための所定温度
が設定されている。また、弁軸34の前端には円板状の
回転弁36が固定されており、この回転弁36は第2リ
ブ25bの前端面を座面とする皿ばね37により第1回
収孔24c及び第1供給孔24eの制御室CR側の開口
を閉塞する方向に押圧されている。この回転弁36に
は、回転弁36の回転角度により第1回収孔24c又は
第1供給孔24eと連通可能な弧状の第2回収孔(図示
せず)及び第2供給孔36aが貫設されている。
【0026】さらに、第1プレート22のボス内には発
熱室30に隣接して軸封装置38が設けられ、前部ハウ
ジング本体21のボス内には軸受装置39が設けられて
いる。これら軸封装置38及び軸受装置39を介して駆
動軸40が回動可能に支承され、駆動軸40の後方に
は、発熱室30内で回動可能な平板形状の第1ロータ4
1と、可変発熱室31内で回動可能な平円板形状であ
り、第1ロータ41より小径の第2ロータ42とがトル
ク伝達可能に嵌合されるべく圧入されている。第2ロー
タ42の中央域には前後に貫通する複数個の連通孔42
aが貫設されている。そして、発熱室30の壁面と第1
ロータ41の外面との間隙、可変発熱室31の壁面と第
2ロータ42の外面との間隙及びバイメタル渦巻ばね3
5のほとんどが浸る程度での制御室CR内にシリコンオ
イルが介在されている。駆動軸40の先端には図示しな
いプーリ又は電磁クラッチが設けられ、車両のエンジン
によりベルトで回転されるようになっている。
【0027】車両の暖房装置に組み込まれたこの能力可
変型ビスカスヒータにおいても、駆動軸40がエンジン
により駆動されれば、発熱室30内で第1ロータ41が
回動し、可変発熱室31内で第2ロータ42が回動する
ため、シリコンオイルが発熱室30の壁面と第1ロータ
41の外面との間隙及び可変発熱室31の壁面と第2ロ
ータ42の外面との間隙でせん断により発熱する。この
発熱は前部及び後部ウォータジャケットFW、RW内の
循環流体としての循環水に熱交換され、加熱された循環
水が暖房回路で車両の暖房に供されることとなる。
【0028】この間、第2ロータ42が回動されたまま
であれば、可変発熱室31内のシリコンオイルは、ワイ
センベルク効果により、中央域に集合しようとする。こ
こで、制御室CR内のシリコンオイルの温度が低けれ
ば、暖房が過弱であるため、バイメタル渦巻ばね35
は、第2回収孔を第1回収孔24cに連通させず、第2
供給孔36aを第1供給孔24eに連通させる。このた
め、可変発熱室31内のシリコンオイルは回収凹部24
b、第1回収孔24c及び第2回収孔を経ては制御室C
R内に回収されない。また、制御室CR内に回収されて
いたシリコンオイルは第2供給孔36a、第1供給孔2
4e及び供給溝24dを経て可変発熱室31内に供給さ
れる。このとき、制御室CR内のシリコンオイルが可変
発熱室31の前壁面と第2ロータ42の前側面との間に
連通孔42aを経て送り出されやすい。そして、可変発
熱室31の壁面と第2ロータ42の外面との間隙にシリ
コンオイルが供給されれば、可変発熱室31の壁面と第
2ロータ42の外面との間隙の発熱量が増大し(能力拡
大)、暖房が強められることとなる。
【0029】他方、制御室CR内のシリコンオイルの温
度が高くなれば、暖房が過強になりつつあるため、バイ
メタル渦巻ばね35は、第2回収孔を第1回収孔24c
に連通させ、第2供給孔36aを第1供給孔24eに連
通させない。このため、可変発熱室31内のシリコンオ
イルは回収凹部24b、第1回収孔24c及び第2回収
孔を経て制御室CR内に回収される。このとき、可変発
熱室31の前壁面と第2ロータ42の前側面との間のシ
リコンオイルが連通孔42aを経て制御室CRに回収さ
れやすい。また、制御室CR内に回収されたシリコンオ
イルは第2供給孔36a、第1供給孔24e、供給溝2
4dを経ては可変発熱室31内に供給されない。そし
て、制御室CRにシリコンオイルが回収されれば、可変
発熱室31の壁面と第2ロータ42の外面との間隙の発
熱量が減少し(能力縮小)、暖房が弱められることとな
る。
【0030】この能力縮小状態から能力拡大状態に至る
時、また能力拡大状態から能力縮小状態に至る時、小径
の第2ロータ42が設けられた可変発熱室31へのシリ
コンオイルの供給及び回収が迅速に行われることとな
り、暖房能力の応答性が向上される。また、この可変発
熱室31の採用により、エンジン等による駆動ショック
を低減することができる。
【0031】なお、この間、発熱室30の壁面と第1ロ
ータ41の外面との間隙のシリコンオイルの量がほとん
ど変化しないように貫通孔23aの大きさが形成されて
いる。このビスカスヒータで様々な暖房効率の要望に逐
次答える場合、第1、2ロータ41、42の他、発熱室
30及び可変発熱室31内に収納可能な厚みが等しく、
異なる外径の第1、2ロータを組み合わせれば、外径が
異なることにより発熱量L1 、L2 を異ならせることが
できるため、外形が機種毎に同一のまま、これに対処す
ることができる。また、可変発熱室31内に設ける第2
ロータをその外径で選択することにより、能力制御の程
度を異ならせることもできる。このため、実施形態2に
おいても、第1、2ロータ41、42以外の部品全てを
複数の機種に共通させることができるため、製造コスト
の低廉化を実現できる。 (実施形態3)実施形態3のビスカスヒータでは、請求
項2、3、4を具体化している。
【0032】このビスカスヒータでは、図3に示すよう
に、実施形態2のものに比して(図2参照)、軸長が長
く、より深く凹部51aが凹設されて発熱室55を形成
する第1プレート51と、軸長が長く、より深く凹部5
2aが凹設されて可変発熱室56を形成する第3プレー
ト52と、ともに厚みの厚い第1ロータ53及び第2ロ
ータ54とを採用している。また、実施形態2のものに
比して、軸長が長い通しボルト57及び駆動軸58を採
用している。他の構成部品は実施形態2と同一のもので
ある。
【0033】このビスカスヒータでは、実施形態2のも
のに比して厚みの厚い第1、2ロータ53、54を組み
合わせることで、様々な暖房効率及び能力制御の程度の
要望に答えんとしている。この場合、上記以外の構成部
品を共通させているため、製造コストの低廉化を実現で
きる。他の作用及び効果は実施形態2と同様である。 (実施形態4)実施形態3のビスカスヒータでも、請求
項2、3、4を具体化している。
【0034】このビスカスヒータでは、図4に示すよう
に、実施形態3のものに比して(図3参照)、軸長が短
く、より浅い凹部61aが凹設されて発熱室65を形成
する第1プレート61と、軸長が長く、より深く凹部6
2aが凹設されて可変発熱室66を形成する第3プレー
ト62と、厚みが前後で反対となった第1ロータ63及
び第2ロータ64とを採用している。他の構成部品は実
施形態2、3と同一のものである。
【0035】このビスカスヒータでは、実施形態3のも
のと厚みが前後で反対となった第1ロータ63及び第2
ロータ64を採用しているが、外形が全く実施形態3の
ビスカスヒータと同一である。他の作用及び効果は実施
形態2、3と同様である。なお、上記各実施形態では、
循環流体として循環水たる冷却水を採用したが、これに
限定されず、他の流体、例えばオイル等も採用できる。
また、貫通孔2a、23aはなくともよく、シール部材
等によって発熱室(可変発熱室)を各々離隔してもよ
い。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態1のビスカスヒータの縦断面図であ
る。
【図2】実施形態2のビスカスヒータの縦断面図であ
る。
【図3】実施形態3のビスカスヒータの縦断面図であ
る。
【図4】実施形態4のビスカスヒータの縦断面図であ
る。
【符号の説明】
7、8、30、31、55、56、65、66…発熱室
(7…第1発熱室、8…第2発熱室、31、56、66
…可変発熱室) WJ、FW、RW…ウォータジャケット(FW…前部ウ
ォータジャケット、RW…後部ウォータジャケット) 1、2、3、4、21、22、23、24、25、5
1、52、61、62…ハウジング(1、21…前部ハ
ウジング本体、2、22、51、61…第1プレート、
3、23…第2プレート、24、52、62…第3プレ
ート、4、25…後部ハウジング本体) 11、39…軸受装置 12、40、58…駆動軸 13、41、53、63…第1ロータ 14、42、54、64…第2ロータ CR…制御室
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 廣瀬 達也 愛知県刈谷市豊田町2丁目1番地 株式会 社豊田自動織機製作所内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】内部に発熱室及び該発熱室に隣接して循環
    流体を循環させる放熱室を形成するハウジングと、該ハ
    ウジングに軸受装置を介して回動可能に支承された駆動
    軸と、該発熱室内で該駆動軸により回動可能に設けられ
    たロータと、該発熱室の壁面と該ロータの外面との間隙
    に介在され、該ロータの回動により発熱される粘性流体
    とを有するビスカスヒータにおいて、 前記発熱室は軸方向で複数に分断され、前記ロータは前
    記駆動軸にトルク伝達可能に嵌合されて各該発熱室内で
    回動する同軸の複数個からなり、各該ロータは外径が異
    なっていることを特徴とするビスカスヒータ。
  2. 【請求項2】内部に発熱室及び該発熱室に隣接して循環
    流体を循環させる放熱室を形成するハウジングと、該ハ
    ウジングに軸受装置を介して回動可能に支承された駆動
    軸と、該発熱室内で該駆動軸により回動可能に設けられ
    たロータと、該発熱室の壁面と該ロータの外面との間隙
    に介在され、該ロータの回動により発熱される粘性流体
    とを有するビスカスヒータにおいて、 前記発熱室は軸方向で複数に分断され、前記ロータは前
    記駆動軸にトルク伝達可能に嵌合されて各該発熱室内で
    回動する同軸の複数個からなり、各該ロータは厚みが異
    なっていることを特徴とするビスカスヒータ。
  3. 【請求項3】分断された発熱室の少なくとも一つは能力
    可変機構を有する可変発熱室をなし、該可変発熱室はそ
    の中央域で制御室と連通され、能力縮小時における該可
    変発熱室内から該制御室内への粘性流体の回収は少なく
    とも該粘性流体のワイセンベルク効果により行われるこ
    とを特徴とする請求項1又は2記載のビスカスヒータ。
  4. 【請求項4】可変発熱室内には他の発熱室内のロータに
    比して小径のロータが設けられていることを特徴とする
    請求項3記載のビスカスヒータ。
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