JPH0547866Y2 - - Google Patents

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JPH0547866Y2
JPH0547866Y2 JP1987073964U JP7396487U JPH0547866Y2 JP H0547866 Y2 JPH0547866 Y2 JP H0547866Y2 JP 1987073964 U JP1987073964 U JP 1987073964U JP 7396487 U JP7396487 U JP 7396487U JP H0547866 Y2 JPH0547866 Y2 JP H0547866Y2
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rotor
working chamber
chamber
partition plate
return hole
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Description

【考案の詳細な説明】 〔考案の目的〕 (産業上の利用分野) 本考案は、流体継手装置に関するものであり、
詳細には、自動車用冷却フアンの回転数を温度に
よつて制御する温度制御式粘性流体継手装置の改
良に関するものである。
(従来の技術) 本考案に係る従来技術として、例えば特開昭58
−160632号公報に開示されるものがある。
これは、ロータを有する入力部材、入力部材に
対して回転自在な出力部材、出力部材内に仕切板
によつて区画された貯蔵室及び作動室、ロータと
出力部材との間に形成された第1作動室、ロータ
と仕切板との間に形成された第2作動室、仕切板
に形成された第1及び第2戻し穴、ロータに形成
された第3戻し穴、仕切板に設けられたポンプ機
構、第1、第2の戻し穴を開閉する感温手段から
成る温度制御式流体継手装置であり、感温手段に
よつて第1、第2の戻し穴を開閉することで貯蔵
室から第1、第2作動室への粘性流体量を制御
し、入力部材へのトルク伝達を制御するものであ
る。
(考案が解決しようとする問題点) しかしながらこの従来技術においては、第3図
に示す如く粘性流体継手装置110の回転が停止
したときには粘性流体が継手装置内の一方(底
部)に溜まるが、貯蔵室17及び作動室18での
停滞流体面の位置hが高く、再回転させるとき入
力部材13から出力部材20へのトルク伝達が急
激に行われ作動室18から貯蔵室17への流体の
回収が遅れるため出力部材20に取付けたフアン
が急激に高速回転してしまい、粘性流体継手装置
の雰囲気温度が低い場合、機関の暖気性の低下、
ヒータの効力の低下、フアン騒音の増加などの問
題が出る。
本考案はこれらの問題を解消し、再回転時に入
力部材からの出力部材にトルク伝達が急激には行
われなくすることを、その技術的課題とするもの
である。
〔考案の構成〕
(問題点を解決するための手段) 上記技術的課題を解決するために講じた技術的
手段は、ロータを中空構造にして第2貯蔵室を設
けると共に、第2貯蔵室と作動室とを連通するオ
リフイスをロータの外周部に設けることである。
(作用) 上記技術的手段により、粘性流体継手装置の回
転停止時には、粘性流体が継手装置内の一方(底
部)に溜まるが、ロータの外周部のオリフイスを
通して第2貯蔵室に入り込むため、第1貯蔵室及
び作動室での停滞流体面の位置が低くなる。従つ
て再回転したとき入力部材から出力部材へのトル
ク伝達が急激には行われない。
(実施例) 以下本考案を実施例に基づいて説明する。
第1図における粘性流体継手装置10は、図示
しないエンジン等動力源に連結される入力軸11
と入力軸11上に固定されるロータ12とで構成
される入力部材13、入力軸11上にベアリング
14を介して支承されるケース15とケース15
に固定され空室を形成するカバー16と空室を第
1貯蔵室17と作動室18とに区画するようカバ
ー16に固定される仕切板19とで構成される出
力部材20、及びカバー16に支承される軸の一
端に取付けられ第1貯蔵室17内に配されるバル
ブ21と軸の他端に取付けられるバイメタル22
とで構成される感温手段23から主として成る。
ロータ12は作動室18内に配され、両側面は
各々ケース15の側面及び仕切板19の側面に近
隣し、第1作動室18a及び第2作動室18bを
形成する。ロータ12は中空構造となつており、
第2貯蔵室24が形成され、ロータ12の外周部
にはオリフイス25が設けられ、第2貯蔵室24
と作動室18とを連通している。ロータ12の第
2貯蔵室24より内周側には両作動室18a,1
8b側を連通する第3戻し穴25が設けられる。
仕切板19には前述の第3戻し穴26に相対する
位置に第1貯蔵室17と第2作動室18b側とを
連通する第2戻し穴27が設けられ、この第2戻
し穴26の外周側にも第1貯蔵室17と第2作動
室18bとを連通する第1戻し穴28が設けられ
る。感温手段23のバルブ21は、低温時には前
述の第1戻し穴28及び第2戻し穴27を塞ぐよ
うに配される。仕切板19の外周部には第1貯蔵
室17と第2作動室18bとを連通するポンプ機
構29が設けられる。出力部材20にはボルト3
0を介してフアン(図示なし)が固定される。
以上の構成において、粘性流体は第2図に示さ
れるよう、粘性流体継手装置10の停止時には、
底部に溜まるが、オリフイス25を通つて第2貯
蔵室24内にも入るため、流体面高さはHとな
り、第3図に示される従来技術の流体面高さhに
比べ第2貯蔵室24に貯えられる量だけ低くな
る。
以下作動について説明する。まず出力部材20
外の温度が第1の温度例えば40℃以下の時バルブ
21は、第1戻し穴28および第2戻し穴27の
いずれも閉じる。このため第1作動室18aおよ
び第2作動室18bのいずれにも粘性流体は供給
されず、ポンプ機構29によつて第1貯蔵室17
へ送り込まれるので、作動室18側の粘性流体は
実質的に最小の量となる。従つて出力部材20す
なわちフアン(図示せず)は、定速回転を維持さ
れる。
次にバイメタル22が第2所定温度(例えば、
40〜70度)を検知すると、バルブ21が第1戻し
穴28のみを開放させる位置に保持され、粘性流
体は第1作動室18bのみに供給される。このた
めフアンは中速回転を維持される。
次にバイメタル22が第3所定温度(例えば70
度以上)を検知すると、バルブ21が第1戻し穴
28および第2戻し穴27の双方を開放する位置
に保持され、第1戻し穴28を通つて第2作動室
18bおよび第2戻し穴27から第3戻し穴26
を通つて第1作動室18aに粘性流体が供給され
るので、伝達トルク量は最大となり、フアンは高
速回転する。
次に出力部材20外方温度が徐々に降下し、第
2温度になると、第2戻し穴27が閉じられ、第
1作動室18a内の粘性流体は、ポンプ機構29
により第1貯蔵室17へ送られて排除される。こ
のためフアン回転数は、減少する。次に第1温度
に達すれば、第1、第2戻し穴28,27は閉じ
られて第2作動室18bの流体もポンプ機構29
によつて第1貯蔵室17へ送られフアン回転数は
最小となる。
前述の第3所定温度において、エンジンを止め
てしまうと、継手装置10の回転も止つてしまう
ため、第1・第2作動室18a,18bにある粘
性流体はその作動室18の底部に溜まるが、オリ
フイス25を通つてロータ12の第2貯蔵室24
に入り込む。これによつて第2図の如く、停滞流
体面高さはHとなり、第1・第2貯蔵室18a,
18b内の流体が従来に比べ少ないため次にエン
ジン及び継手装置10を回転させる時出力部材2
0の急激なつれ回りが小さい。
〔考案の効果〕
以上の如く、本考案の構成により、エンジン停
止時の継手装置内の停滞流体面高さが従来技術よ
り低くなるので、次にエンジンを回転させる時、
出力部材の急激なつれ回りがなく、フアンが急激
に高速回転してしまうこともなく、機関の暖気性
の低下、ヒータの効力の低下、フアン騒音の増加
等の問題がない。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本考案に係る粘性流体継手装置の一
実施例を示す断面図、第2図は第1図の簡略図、
第3図は第2図に相当する従来技術の簡略図であ
る。 10,110……継手装置、12……ロータ、
13……入力部材、17……第1貯蔵室、18…
…作動室、18a……第1作動室、18b……第
2作動室、19……仕切板、20……出力部材、
23……感温手段、24……第2貯蔵室、25…
…オリフイス。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. ロータを有する入力部材と、該入力部材に対し
    て相対回転自在な出力部材と、該出力部材内に仕
    切板によつて区画された粘性流体の第1貯蔵室お
    よび前記ロータを収容する作動室と、該作動室内
    において前記ロータと前記出力部材との間に形成
    された第1作動室と、前記ロータと前記仕切板と
    の間に形成された第2作動室と、前記第1貯蔵室
    から前記第1作動室に流体を供給するため前記仕
    切板に形成された第1戻し穴と、前記第1貯蔵室
    から前記第2作動室に流体を供給するため前記仕
    切板及び前記ロータに形成された第2戻し穴及び
    第3戻し穴と、前記第1作動室および前記第2作
    動室から前記第1貯蔵室へ流体を排出するため前
    記仕切板に設けられたポンプ機構と、温度変化に
    応答して前記第1および第2戻し穴を選択的に開
    閉し前記第1及び第2作動室への流体供給量を制
    御する感温手段とから成る温度制御式流体継手装
    置において、前記ロータを中空構造にして第2貯
    蔵室を設けると共に、該第2貯蔵室と前記作動室
    とを連通するオリフイスを前記ロータの外周部に
    設けてなる温度制御式流体継手装置。
JP1987073964U 1987-05-18 1987-05-18 Expired - Lifetime JPH0547866Y2 (ja)

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JPS63182332U JPS63182332U (ja) 1988-11-24
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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE19643926A1 (de) * 1995-10-30 1997-05-07 Unisia Jecs Corp Viskose-Fluidkupplung

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US6634476B2 (en) 2000-10-20 2003-10-21 Usui Kokusai Sangyo Kaisha, Limited Magnet type fan clutch apparatus
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