JPH05270249A - 車両用暖房装置 - Google Patents

車両用暖房装置

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JPH05270249A
JPH05270249A JP6843492A JP6843492A JPH05270249A JP H05270249 A JPH05270249 A JP H05270249A JP 6843492 A JP6843492 A JP 6843492A JP 6843492 A JP6843492 A JP 6843492A JP H05270249 A JPH05270249 A JP H05270249A
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JP
Japan
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water
viscous fluid
chamber
gear
chambers
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Application number
JP6843492A
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English (en)
Inventor
Shigeru Suzuki
鈴木  茂
Osamu Hiramatsu
修 平松
Kunifumi Gotou
邦文 後藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Industries Corp
Original Assignee
Toyoda Automatic Loom Works Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】エンジンの始動により比較的迅速に車室内の暖
房を実現可能とし、かつ優れた搭載性と、製造コストの
低廉化とを同時に実現するとともに、その暖房を効果的
に行なう。 【構成】ウォータジャケットは軸方向前後二室W1 、W
2 に区画され、各室W1、W2 には軸方向投影面内の同
一位相にそれぞれ入水、出水ポート16、17が形成さ
れ、かつ両室は上記各ポート16、17と最も離隔した
位相域に設けられた連通孔20によって接続されてい
る。これにより、入水ポート16から導入した循環水は
入水ポート16から出水ポート17へと短絡せずに満遍
なくウォータジャケットWを流れて滞留せず、シリコン
オイルの発熱を有効に受けて加熱される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は車両用暖房装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来の一般的な車両用暖房装置は、エン
ジンの冷却に供された高温の循環水をラジエータへ供給
して冷却するとともに、その一部をヒータにも供給し、
ヒータにおいて高温の循環水から空気への熱交換を図
り、車室内に温風を供給する構成のものである。ヒータ
を経た循環水は、ラジエータからの帰還循環水とともに
再びエンジンの冷却に供される。
【0003】しかし、この一般的な車両用暖房装置で
は、エンジンを冷却する循環水が高温にならなければ車
室内に温風を供給することができず、特に寒冷地等の比
較的低温環境下では、エンジンの始動から車室内の暖房
の実現までに長時間を要してしまう。そこで、エンジン
の始動により比較的迅速に車室内の暖房を実現可能とす
べく、粘性流体継手をエンジンの冷却回路に接続した車
両用暖房装置も開発されている(特開平2−24682
3号公報、特開平2−254010号公報、特開平3−
57877号公報)。この車両用暖房装置における粘性
流体継手は、ハウジングと、このハウジング内に支承さ
れエンジンの駆動力が電磁クラッチを介して伝達される
入力軸と、ハウジング内で入力軸に固定され多数かつ大
面積の壁からなるラビリンス溝が形成されたロータと、
ハウジングに固着されロータのラビリンス溝と所定間隙
を有して嵌合するラビリンス溝が形成されたカバーとを
有し、ロータとカバーとの間にはシリコンオイル等の粘
性流体が封入されたものである。カバーとハウジングと
の間にはエンジンの冷却水が循環されている。この粘性
流体継手では、入力軸の回転によりロータが回転すれ
ば、ハウジングに固定されたカバーとの間に封入された
粘性流体がロータとカバーとの相対回転の攪拌及びせん
断により発熱するため、この熱がカバーとハウジングと
の間の循環水に伝達され、加熱された循環水がヒータに
より車室内の暖房に供される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記公
報記載の車両用暖房装置では、粘性流体継手におけるロ
ータ及びカバーがそれぞれ多数かつ大面積の壁からなる
ラビリンス溝をもつため、肥大化してしまい、限られた
広さのエンジンルーム内での取り付けスペースが広くな
り、搭載性に不具合がある。また、この暖房装置では、
ロータ及びカバーの製造に複雑な加工を要し、製造コス
トも高騰してしまう。
【0005】そこで、本出願人は、エンジンの始動によ
り比較的迅速に車室内の暖房を実現可能であるととも
に、優れた搭載性と、製造コストの低廉化とを同時に実
現することのできる車両用暖房装置を提案した(特願平
3−286359号)。この車両用暖房装置は、エンジ
ンに連結された入力軸と、該入力軸に固着された駆動歯
車と、該駆動歯車と噛合する従動歯車とを有し、密閉空
間内において、該駆動歯車と該従動歯車との回転により
粘性流体を強制移送し、かつ吐出側から内部漏れによる
該粘性流体の逆流を許容し、該粘性流体を発熱させる歯
車ポンプ機構と、該歯車ポンプ機構を囲繞する外域に形
成され、該粘性流体の発生熱を循環水の温度上昇に変換
するウォータジャケットと、を具備するものである。
【0006】ところが、この車両用暖房装置では、ウォ
ータジャケットが軸方向に伸びる複数室に区画され、車
両への搭載性を考慮してそのうち一室に入水、出水ポー
トを形成したものであった。このため、入水ポートから
導入した循環水はその一室を経てそのまま出水ポートか
ら短絡して導出されやすく、その一室では粘性流体との
熱交換が行われるものの、他の室では循環水の滞留によ
って外部への放熱量が増加し、有効な熱変換が行われに
くいという不具合があった。
【0007】本発明は、エンジンの始動により比較的迅
速に車室内の暖房を実現可能とし、かつ優れた搭載性
と、製造コストの低廉化とを同時に実現するとともに、
その暖房を効果的に行なうことを解決すべき課題とす
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】
(1)第1発明の車両用暖房装置は、上記課題を解決す
るため、エンジンに連結された入力軸と、該入力軸に固
着された駆動歯車と、該駆動歯車と噛合する従動歯車と
を有し、密閉空間内において、該駆動歯車と該従動歯車
との回転により粘性流体を強制移送し、かつ吐出側から
内部漏れによる粘性流体の逆流を促して、該粘性流体を
発熱させる歯車ポンプ機構と、該歯車ポンプ機構外域に
形成され、該粘性流体の発生熱を循環水の温度上昇に変
換するウォータジャケットと、を具備し、前記ウォータ
ジャケットは軸方向前後二室に区画され、該各室には軸
方向投影面内の同一位相にそれぞれ入水、出水ポートが
形成され、かつ該両室は上記各ポートと最も離隔した位
相域に設けられた連通孔によって接続されているという
新規な構成を採用している。 (2)第2発明の車両用暖房装置は、上記課題を解決す
るため、エンジンに連結された入力軸と、該入力軸に固
着された駆動歯車と、該駆動歯車と噛合する従動歯車と
を有し、密閉空間内において、該駆動歯車と該従動歯車
との回転により粘性流体を強制移送し、かつ吐出側から
内部漏れによる粘性流体の逆流を促して、該粘性流体を
発熱させる歯車ポンプ機構と、該歯車ポンプ機構外域に
形成され、該粘性流体の発生熱を循環水の温度上昇に変
換するウォータジャケットと、を具備し、前記ウォータ
ジャケットは軸方向前後二室に区画され、該両室は軸方
向投影面内の同一位相で周方向に離断され、該各室の整
合する一方の離断端にはそれぞれ入水、出水ポートが形
成され、かつ他方の離断端は連通孔によって接続されて
いるという新規な構成を採用している。
【0009】第1、2発明の車両用暖房装置において、
前記入水ポートは、前記入力軸の軸封装置近傍の前記一
室に形成することが好ましい。
【0010】
【作用】第1、2発明の車両用暖房装置では、エンジン
により歯車ポンプ機構の入力軸が回転されれば、密閉空
間内において駆動歯車と従動歯車とが回転する。このと
き、駆動歯車と従動歯車とは粘性流体を強制移送し、密
閉空間内に粘性流体の吐出側と吸入側とを生じさせる。
また、内部漏れは、吐出側から吸入側への粘性流体の逆
流を生じさせる。このため、粘性流体は、駆動歯車と従
動歯車との間で攪拌かつせん断されて摩擦を生じ、また
生じる圧力差により内部エネルギーが上昇され、発熱す
る。そして、この粘性流体の発生熱は、歯車ポンプ機構
を囲繞する外域に形成されたウォータジャケットによっ
て循環水の温度上昇に変換される。
【0011】このとき、第1発明の車両用暖房装置で
は、循環水は、ウォータジャケットが軸方向前後二室に
区画されたうちの一室に入水ポートにより導入され、同
室の内壁壁に案内されて2方向に周行し、しかる後入水
ポートと最も離隔した位相域に接続された連通孔を経由
して他の一室に移動し、同室の内壁に案内されて再び2
方向に周行した後、入水ポートと軸方向投影面内で同一
位相の出水ポートから導出される。
【0012】また、第2発明の車両用暖房装置では、循
環水は、ウォータジャケットが軸方向前後二室に区画さ
れたうちの一室の一方の離断端に入水ポートにより導入
され、同室の内壁に案内されて1方向で周行し、しかる
後他方の離断端に接続された連通孔を経由して他の一室
に移動し、同室の内壁に案内されて再び1方向に周行し
た後、入水ポートと軸方向投影面内で同一位相の出水ポ
ートから導出される。
【0013】このため、第1、2発明の車両用暖房装置
では、入水ポートから導入した循環水は入水ポートから
出水ポートへと短絡せずに満遍なくウォータジャケット
を流れて滞留せず、粘性流体の発熱を有効に受けて加熱
される。そして、加熱された循環水はヒータにより車室
内の暖房に有効に供される。したがって、この車両用暖
房装置では、エンジンの始動により比較的迅速かつ効果
的に車室内の暖房を実現することができる。
【0014】また、この車両用暖房装置は、ラビリンス
溝と比較して小型でかつ加工が容易な駆動歯車及び従動
歯車をもつ歯車ポンプ機構を採用しているため、肥大化
の抑制により優れた搭載性を発揮し、かつ製造コストの
低廉化が可能となる。なお、第1、2発明の車両用暖房
装置において、入水ポートを軸封装置近傍の室に形成し
た場合には、その軸封装置が入水ポートから導入される
比較的低温の循環水によって冷却され、軸封装置の延命
化が図られる。
【0015】
【実施例】
(実施例1)以下、第1発明を具体化した実施例1を図
面を参照しつつ説明する。この車両用暖房装置では、図
1及び図3に示すように、シリンダブロック1、フロン
トハウジング2及びリアカバー3内に外接歯車ポンプ機
構Gが形成されている。すなわち、シリンダブロック1
内には繭状の密閉空間10が形成されており、このシリ
ンダブロック1の前端面はガスケット11を介してフロ
ントハウジング2によって閉塞され、シリンダブロック
1の後端面もガスケット12を介してリアカバー3によ
って閉塞されている。フロントハウジング2、シリンダ
ブロック1、リアカバー3及びガスケット11、12に
は計4個のボルト穴が貫設され、各ボルト穴に螺合され
る計4本のボルト4によりこれらは締結されている。
【0016】シリンダブロック1、ガスケット11及び
フロントハウジング2には、図1に示すように、密閉空
間10と連通する主軸孔が前後に貫設されており、この
主軸孔には前方に軸封装置5a、スリーブ13に保持さ
れた軸受5bを介し、後方に軸受5cを介して入力軸5
が支承されている。フロントハウジング2から延設され
た入力軸5は図示しないエンジンに電磁クラッチを介し
て連結されている。また、同シリンダブロック1、ガス
ケット11及びフロントハウジング2には密閉空間10
と連通する副軸孔が主軸孔と平行に刻設されており、こ
の副軸孔には前方にスリーブ14に保持された軸受6a
を介し、後方に軸受6bを介して従動軸6が支承されて
いる。
【0017】密閉空間10内では入力軸5に駆動歯車8
が一体的に形成され、同密閉空間10内では従動軸6に
駆動歯車8と噛合する従動歯車9が一体的に形成されて
いる。密閉空間10は、図3に示すように、駆動歯車8
と従動歯車9との噛合部位近傍において、各歯の集合す
る側が吐出室Dとされ、各歯の離散する側が吸入室Sと
されている。吸入室Sにはボルト15により閉塞される
注入孔15aが貫設されている。これら駆動歯車8と従
動歯車9との噛合部分及び駆動歯車8と従動歯車9と密
閉空間10の周壁との間には所定の間隙Cが維持され、
この間隙C、吸入室S及び吐出室Dには注入孔15aよ
り注入した粘性流体としてのシリコンオイルが充填され
ている。
【0018】また、上記外接歯車ポンプ機構Gの外域の
シリンダブロック1及びフロントハウジング2内には、
図2〜4にも示すように、軸方向前後室W1 、W2 に区
画されたウォータジャケットWが形成されている。前室
1 は、周方向で互いに連通された第1前室W11、第2
前室W12、第3前室W13及び第4前室W14からなる。第
1前室W11は軸方向前方に入水ポート16をもつ。後室
2 は、周方向で互いに連通された第1後室W21、第2
後室W22、第3後室W23、第4後室W24からなる。第1
後室W21は軸方向後方で入水ポート16と軸方向投影面
内の同一位相に出水ポート17をもつ。これら入水ポー
ト16及び出水ポート17は図示しないホースによりヒ
ータとウォータポンプを介して接続され、循環水の循環
をなすように構成されている。第1前室W11と第1後室
21との間、第2前室W12と第2後室W22との間及び第
4前室W14と第4後室W24との間には隔壁18が形成さ
れているが、第3前室W13と第3後室W23との間には隔
壁が形成されておらず、上記各ポート16、17ともっ
とも離隔した位相域に設けられた連通孔20によって接
続されている。なお、注入孔15aはリブ内に貫設さ
れ、ウォータジャケットWとは連通しない。
【0019】このように構成された車両用暖房装置で
は、電磁クラッチのONによりエンジンの回転が外接歯
車ポンプ機構Gの入力軸5に伝達されれば、密閉空間1
0内において駆動歯車8と従動歯車9とが一方向に回転
する。このとき、駆動歯車8と従動歯車9とはシリコン
オイルを強制移送し、シリコンオイルで密閉空間10内
の吐出室Dを高圧とし、吸入室Sを低圧とする。また、
間隙Cは、内部漏れにより、吐出室Dから吸入室Sへの
シリコンオイルの逆流を生じさせる。このため、シリコ
ンオイルは、駆動歯車8と従動歯車9との間で攪拌かつ
せん断されて摩擦を生じるとともに、間隙Cを逆流する
際に生じる圧力差により内部エネルギーが上昇され、発
熱する。
【0020】そして、このシリコンオイルの発熱は、シ
リンダブロック1を介してウォータジャケットW内の循
環水の温度上昇に変換される。加熱された循環水はヒー
タにより車室内の暖房に供される。このとき、この車両
用暖房装置では、入水ポート16から第1前室W11に導
入された循環水は、図5に示すように、隔壁18に案内
されて第1前室W11から第2前室W12を経て第3前室W
13へ、また第1前室W11から第4前室W14を経て第3前
室W13へと、2方向に周行する。そして、第3前室W13
内の循環水は、連通孔20によって第3後室W23へと軸
後方に移動し、そしてさらに隔壁18に案内されて第3
後室W23から第2後室W22を経て第1後室W21へ、また
第3後室W23から第4後室W24を経て第1後室W21
と、2方向に周行する。この後、第1後室W21内の循環
水は出水ポート17から導出する。このため、この車両
用暖房装置では、入水ポート16から導入した循環水が
入水ポート16から出水ポート17へと短絡せずに満遍
なくウォータジャケットWを流れて滞留せず、シリコン
オイルの発熱を有効に受けて加熱される。そして、加熱
された循環水はヒータにより車室内の暖房に有効に供さ
れる。
【0021】また、この車両用暖房装置では、入水ポー
ト16を軸封装置5a近傍の前室W 1 に形成しているた
め、その軸封装置5aが入水ポート16から導入される
比較的低温の循環水によって冷却され、軸封装置5aの
延命化が図られている。そして、加熱された循環水はヒ
ータにより車室内の暖房に供される。したがって、この
車両用暖房装置では、エンジンの始動により比較的迅速
かつ効果的に車室内の暖房を実現することができるとと
もに、軸封装置5aの延命化が図られている。
【0022】さらに、この車両用暖房装置は、上記従来
公報記載の車両用暖房装置におけるラビリンス溝と比較
して、小型でかつ加工が容易な駆動歯車8及び従動歯車
9をもつ外接歯車ポンプ機構Gを採用しているため、肥
大化の抑制により優れた搭載性を発揮し、かつ製造コス
トの低廉化が可能となる。加えて、この車両用暖房装置
では、入水、出水ポート16、17が軸方向投影面内の
同一位相に形成されているため、車両への搭載性に優れ
ている。また、ウォータジャケットWに設けた隔壁18
がリブとしても機能するため、外圧に強く、剛性を高め
るという効果も発揮することができる。このため、全体
の薄肉化により、軽量化も可能となる。 (実施例2)次に、第2発明を具体化した実施例2を図
面を参照しつつ説明する。
【0023】この車両用暖房装置では、図6に示すよう
に、前後室W1 、W2 が軸方向投影面内の同一位相で周
方向に離断されている。つまり、前室W1 の第1前室W
11と第2前室W12、第2前室W12と第3前室W13、第3
前室W13と第4前室W14とは互いに連通されているが、
第4前室W14と第1前室W11とは離断壁によって連通さ
れていない。また、後室W1 の第1後室W21と第2後室
22、第2後室W22と第3後室W23、第3後室W23と第
4後室W24とは互いに連通されているが、第4後室W24
と第1後室W21とは離断壁によって連通されていない。
第1後室W21は軸方向後方で入水ポート16と軸方向投
影面内の同一位相に出水ポート17をもつ。整合する一
方の離断端である第1前室W11と第1後室W21とにはそ
れぞれ入水、出水ポート16、17が形成されている。
第1前室W11と第1後室W21との間、第2前室W12と第
2後室W22との間及び第3前室W13と第3後室W23との
間には隔壁19が形成されているが、他方の離断端であ
る第4前室W14と第4後室W24との間には隔壁が形成さ
れておらず、連通孔21によって接続されている。他の
構成は実施例1と同様であり、同一符号を付して説明を
省略する。
【0024】この車両用暖房装置では、入水ポート16
から第1前室W11に導入された循環水は、図7に示すよ
うに、離断壁及び隔壁19に案内されて第1前室W11
第2前室W12、第3前室W13、第4前室W14へと1方向
に周行する。そして、第4前室W14内の循環水は、連通
孔21によって第4後室W24へと軸後方に移動する。そ
してさらに離断壁及び隔壁19に案内されて第4後室W
24から第3後室W23、第2後室W22、第1後室W21へと
1方向に周行する。この後、第1後室W21内の循環水は
出水ポート17から導出される。
【0025】したがって、この車両用暖房装置において
も、実施例1と同様の作用及び効果を奏することができ
る。なお、上記実施例1、2では、歯車ポンプ機構とし
て外接歯車ポンプ機構を採用したが、仕切り板を用いた
内接歯車ポンプ機構、トロコイド歯形による内接歯車ポ
ンプ機構を採用することもできる。また、粘性流体もシ
リコンオイルに限られず、一般的な作動油を使用するこ
ともできる。
【0026】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明の車両用暖
房装置では、歯車ポンプ機構とウォータジャケットとを
具備し、ウォータジャケットが隔壁等によって一定に区
画されているため、エンジンの始動により比較的迅速に
車室内の暖房を実現でき、かつ優れた搭載性と、製造コ
ストの低廉化とを同時に実現し、さらにその暖房を効果
的に行なうことができる。
【0027】加えて、この車両用暖房装置では、入水、
出水ポートが軸方向投影面内の同一位相に形成されるた
め、車両への優れた搭載性を発揮することができる。ま
た、この車両用暖房装置では、ウォータジャケットを区
画する隔壁等がリブとしても機能するため、剛性が高め
られ、全体の薄肉化により軽量化も可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1の車両用暖房装置に係る縦断面図であ
る。
【図2】実施例1の車両用暖房装置を示し、図1のA−
A矢視断面図である。
【図3】実施例1の車両用暖房装置を示し、図1のB−
B矢視断面図である。
【図4】実施例1の車両用暖房装置を示し、図1のC−
C矢視断面図である。
【図5】実施例1の車両用暖房装置に係り、循環水の流
れを示す模式図である。
【図6】実施例2の車両用暖房装置を示し、図3と同様
な矢視断面図である。
【図7】実施例2の車両用暖房装置に係り、循環水の流
れを示す模式図である。
【符号の説明】
5…入力軸 8…駆動歯車 9
…従動歯車 10…密閉空間 D…吐出室 S
…吸入室 C…間隙 G…歯車ポンプ機構 W
…ウォータジャケット W1 …前室 W2 …後室 1
6…入水ポート 17…出水ポート 20、21…連通孔 5
a…軸封装置

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】エンジンに連結された入力軸と、該入力軸
    に固着された駆動歯車と、該駆動歯車と噛合する従動歯
    車とを有し、密閉空間内において、該駆動歯車と該従動
    歯車との回転により粘性流体を強制移送し、かつ吐出側
    から内部漏れによる粘性流体の逆流を促して、該粘性流
    体を発熱させる歯車ポンプ機構と、 該歯車ポンプ機構を囲繞する外域に形成され、該粘性流
    体の発生熱を循環水の温度上昇に変換するウォータジャ
    ケットと、を具備し、 前記ウォータジャケットは軸方向前後二室に区画され、
    該各室には軸方向投影面内の同一位相にそれぞれ入水、
    出水ポートが形成され、かつ該両室は上記各ポートと最
    も離隔した位相域に設けられた連通孔によって接続され
    ていることを特徴とする車両用暖房装置。
  2. 【請求項2】エンジンに連結された入力軸と、該入力軸
    に固着された駆動歯車と、該駆動歯車と噛合する従動歯
    車とを有し、密閉空間内において、該駆動歯車と該従動
    歯車との回転により粘性流体を強制移送し、かつ吐出側
    から内部漏れによる粘性流体の逆流を促して、該粘性流
    体を発熱させる歯車ポンプ機構と、 該歯車ポンプ機構を囲繞する外域に形成され、該粘性流
    体の発生熱を循環水の温度上昇に変換するウォータジャ
    ケットと、を具備し、 前記ウォータジャケットは軸方向前後二室に区画され、
    該両室は軸方向投影面内の同一位相で周方向に離断さ
    れ、該各室の整合する一方の離断端にはそれぞれ入水、
    出水ポートが形成され、かつ他方の離断端は連通孔によ
    って接続されていることを特徴とする車両用暖房装置。
JP6843492A 1992-03-26 1992-03-26 車両用暖房装置 Pending JPH05270249A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE19712150A1 (de) * 1996-03-22 1997-11-06 Toyoda Automatic Loom Works Wärmegenerator vom Viskosfluid-Typ mit Wärmeerzeugungsleistung-Änderungseinheit

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