JPH10249073A - 電動ケ−ブルカッタ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 作業時間を短縮し、また、被加工材に応じた
回転トルクで切断作業を行うことができると共に、一定
値以上のトルク反力がかかると動力伝達機構を遮断する
ことのできるクラッチ機構を備えた電動ケ−ブルカッタ
を提供する。 【解決手段】 電動モ−タ１の駆動ギヤ３ａにより駆動
され遊星歯車減速機構を構成し側面に平坦部と凸部とを
設けた内歯歯車７とこの平坦部に当接されるボ−ル９と
ケ−スに配置され該ボ−ル９を介して付勢されるばね８
とで構成されるクラッチ機構１０と、この内歯歯車７を
介して駆動される中間歯車減速機構２０と、遊星歯車減
速機構３０と、該遊星歯車減速機構３０の駆動歯車２５
により駆動される複数の拘束歯車列４０と、該拘束歯車
列４０により駆動される回転刃２７と固定刃２６とより
成るカッタ部５０と、で構成する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】この発明は、電線等の線材を
切断するための電動ケ−ブルカッタ、特に電池を電源と
する電動モ−タで歯車減速（変速）機構を介して線材等
を切断する携帯可能な電動ケ−ブルカッタに関する。

【０００２】

【従来の技術】電設工事でケ−ブルを切断したり、或い
は鉄工所や建設工事等で棒鋼を切断する場合、ケ−ブル
カッタが使用される。従来のケ−ブルカッタとしては、
油圧式のケッブルカッタ或いはトッグル機構を応用した
手動式工具等があるが、本出願人は、図８に示すような
蓄電池式の電動ケ−ブルカッタを提案している（特願平
５−１４６９３５号）。即ち、この電動ケ−ブルカッタ
は、遊星歯車減速機構を内蔵したケ−ス６１と、該ケ−
ス６１のハンドル部６１ａの下部に着脱可能に装着する
蓄電池カ−トリッジ６２と、該ケ−ス６１に固定される
固定刃６６と、該固定刃６６の端部に回動自在に軸６５
に枢着され外側に扇形歯車６７ｂを設けたた回転刃６７
と、で構成されている。

【０００３】この電動ケ−ブルカッタは、作業者が片手
でハンドル部６１ａを握り、回転刃６７をフリ−の状態
として、固定刃６６の内側に被加工材を置き、該回転刃
６７を手で回し、歯車６７ｂ端部とケ−ス６１に内蔵し
た遊星歯車減速機構の最終段の駆動歯車６３とを係合さ
せ、スイッチレバ−（図示省略）を押すと、強力な回転
トルクにより被加工線材を切断するようにしたものであ
る。この電動ケ−ブルカッタは、片手で操作可能であ
り、腕力等も必要とせず便利なカッタである。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】上記する電動ケ−ブル
カッタは、図７に示すように、ケ−ス６１に内蔵した遊
星歯車減速機構の最終段の駆動歯車６３で回転刃６７の
扇形歯車６７ｂと噛合するようにしてある。このため、
駆動歯車６３と噛合しはじめてから噛合状態が終了する
までの回転刃６７の扇形歯車６７ｂの円弧の大きさＬ₁
或いは中心角θ₁は、該扇形歯車６７ｂが大歯車である
ため、どうしても大きくなる。したがってカッティング
作業時間も長くかかる傾向にある。また、電動ケ−ブル
カッタで切断加工する被加工材は細い線材から太く固い
ものまで種々あるが、これら被加工材に応じた回転トル
クで切断作業ができれば効率的な作業を行うことができ
る。更に、被加工材が固くなかなか切断できない場合、
過大なトルク反力がかかって電動モ−タが加熱したり、
或いは蓄電池の過放電を招き蓄電池の寿命を短くしたり
する恐れがあった。

【０００５】この発明は上記する課題に対処するために
なされたものであり、回転刃６７の扇形歯車６７ｂ部分
の円弧長さをできるだけ小さくして作業時間を短縮し、
また、被加工材に応じた回転トルクで切断作業を行うこ
とができると共に、一定値以上のトルク反力がかかると
動力伝達機構を遮断することのできるクラッチ機構を備
えた電動ケ−ブルカッタを提供することを目的としてい
る。

【０００６】

【課題を解決するための手段】即ち、この発明は、上記
する課題を解決するために、電動ケ−ブルカッタが、
電動モ−タと、該電動モ−タの駆動歯車により駆動され
側面に平坦部と突起を設けた内歯歯車と該内歯歯車の側
面の平坦部に当接されるボ−ルとギヤケ−スに配置され
該ボ−ルを介して付勢されるばねとで構成されたクラッ
チ機構と、前記内歯歯車を介して駆動される複数の小歯
車と大歯車から構成される中間歯車減速機構と、該中間
歯車減速機構からの回転トルクを伝達する遊星歯車減速
機構と、該遊星歯車減速機構の駆動歯車により駆動され
回転刃と固定刃とより成るカッタ部と、より成ることを
特徴とする。

【０００７】或いは、電動ケ−ブルカッタが、電動モ
−タと、該電動モ−タの駆動ギヤにより駆動され側面に
平坦部と突起を設けた内歯歯車と該内歯歯車の側面の平
坦部に当接されるボ−ルとギヤケ−スに配置され該ボ−
ルを介して付勢されるばねとで構成されたクラッチ機構
と、前記内歯歯車を介して駆動される複数の小歯車と大
歯車から構成される中間歯車減速機構と、該中間歯車減
速機構からの回転トルクを伝達する遊星歯車減速機構
と、該遊星歯車減速機構の駆動歯車により駆動される複
数の拘束歯車列と、該拘束歯車列により駆動される回転
刃と固定刃とより成るカッタ部と、より成ることを特徴
とする。

【０００８】また、前記或いはの手段の前記クラ
ッチ機構は、電動モ−タの駆動軸に固定される駆動歯車
を太陽歯車とし、該太陽歯車と噛合すると共に内歯歯車
とも噛合する遊星歯車を軸支する遊星保持板を備えた遊
星歯車減速機構であることを特徴とする。

【０００９】更に、前記における前記遊星歯車
減速機構には、遊星歯車減速機構には、内歯歯車であっ
て外周面にはケ−スに設けた内歯と噛合する外歯とケ−
ス外側でスライドさせるスライドア−ム端部に設けかつ
該ケ−スに穿設した窓から中へ通した突起が嵌まる溝と
を設けると共に内周面には遊星歯車及び該遊星歯車を軸
支する遊星保持板の外周に設けた外歯と噛合する内歯を
設け且つ前記スライドア−ムを前後にスライドさせるこ
とによりその外歯をケ−ス内側に設けた内歯と係合・離
脱可能とした内歯歯車を配置したことを特徴とする。

【００１０】

【発明の実施の形態】以下、この発明の具体的実施の形
態について図面を参照しながら説明する。図１はこの発
明の電動ケ−ブルカッタの正面図、図２は図１のＸ−Ｘ
矢視断面図であってこの発明の電動カッタの動力伝達機
構を示す図、図３はこの電動カッタの背面図、図４と図
５はこの発明の電動カッタの動力伝達機構を示す斜視図
である。この電動ケ−ブルカッタは、電動モ−タ１と、
クラッチ機構１０と、中間歯車減速機構２０と、遊星歯
車減速（変速）機構３０と、拘束歯車列４０と、カッタ
部５０と、で構成されている。尚、電動モ−タ１は蓄電
池（図示省略）で駆動する。

【００１１】この電動ケ−ブルカッタは、ケ−ス４に取
り付けられた電動モ−タ１の回転力を、該電動モ−タ１
の駆動軸２に固定された駆動歯車３ａから、中間減速機
構２０と遊星歯車減速機構３０を介して最終段の駆動歯
車（ピニオン）２５に伝達するように構成されている。
以下の説明では、この駆動歯車３ａを第１段の遊星歯車
減速機構の太陽歯車とし、後述する遊星歯車減速機構３
０の第２段の太陽歯車は、中間歯車減速機構の歯車例２
０の大歯車５ｄに形成される太陽歯車１２ａが該当する
ものとして説明する。

【００１２】先ず、第１段の太陽歯車３ａは、反対側中
心部に中間歯車減速機構２０を構成する小歯車５ａを形
成した遊星保持板３ｃに軸支されている第１段の遊星歯
車３ｂと噛合する。該第１段の遊星歯車３ｂは、ケ−ス
４内に配置された内歯歯車７とも噛合する。この内歯歯
車７は、一定値以上の過大なトルク反力がかかったとき
空回りさせるためのクラッチ機構１０を構成し、ケ−ス
４とカバ−ケ−ス６との間に配置される。

【００１３】前記クラッチ機構１０は、内歯歯車７と、
ケ−ス４の周辺部の該内歯歯車７と対向する位置の周方
向所定間隔（実施の形態では１２０°間隔）に設けた穴
４ａに配置したばね８と、内歯歯車７の側面７ａで該ば
ね８を付勢するように配置したボ−ル９と、で構成され
る。また、前記内歯歯車７の側面７ａには、周方向の所
定間隔（実施の形態では６０°間隔）に突起７ｂ，７
ｂ，・・・が形成されている。

【００１４】次に、前記小歯車５ａは、カバ−ケ−ス６
にそれぞれ軸支された小歯車５ｂ，５ｃを介して同じく
該カバ−ケ−ス６に軸支された大歯車５ｄに回転力を伝
達する。これら小歯車５ａと、小歯車５ｂ，５ｃと、大
歯車５ｄは、中間歯車減速機構２０を構成する。該大歯
車５ｄの反対側中心部には、遊星歯車減速機構の第２段
の太陽歯車１２ａが形成されている。該第２段の太陽歯
車１２ａは、反対側中心部に第３段の太陽歯車１４ａを
設けた第２段の遊星保持板１２ｃに軸支された第２段の
遊星歯車１２ｂと噛合するが、この第２段の遊星歯車１
２ｂは、ケ−ス４内に配置されスライド可能な内歯歯車
１３とも噛合している。また、前記第２段の遊星保持板
１２ｃの外周には後述する該内歯歯車１３の内歯１３ａ
と噛合可能な外歯１２ｄが形成されている。

【００１５】前記内歯歯車１３には、第２段の遊星歯車
１２ｂと噛合する内歯１３ａが形成されると共に、ケ−
ス４に設けた内歯４ｂと噛合する外歯１３ｂと、更に、
速度切換用のチェンジレバ−１５に一体に形成された円
弧状のア−ム部１５ａの両端部に設けた突起１５ｂ、１
５ｂを嵌め入れる溝１３ｃとが形成され、チェンジレバ
−１５により回転速度を高速、低速に変更できるように
してある。このチェンジレバ−１５の突起１５ｂ、１５
ｂは、ケ−ス４の両側（１８０度間隔）に設けた窓４
ｃ，４ｃから中へ入れるようにしてある（図４参照）。

【００１６】前記第２段の遊星保持板１２ｃに形成され
た第３段の太陽歯車１４ａは、反対側に遊星歯車減速機
構の第４段の太陽歯車１７ａを一体に形成した（スプラ
イン嵌合により一体とした）第３段の遊星保持板１４ｃ
に軸支された第３段の遊星歯車１４ｂと噛合するが、該
第３段の遊星歯車１４ｂはケ−ス４に固定配置される第
３段の内歯歯車１６とも噛合している。この第３段の内
歯歯車１６と前記第２段の遊星保持板１４ｃとの間には
第１のワッシャ１８が配置される。

【００１７】前記第３段の遊星保持板１４ｃに形成され
た第４段の太陽歯車１７ａは、反対側に遊星歯車変速機
構の第５段の太陽歯車２２ａを一体に形成した（スプラ
イン嵌合により一体とした）第４段の遊星保持板１７ｃ
に軸支された第４段の遊星歯車１７ｂと噛合するが、該
第４段の遊星歯車１７ｂはケ−ス２４に固定配置される
第４段の内歯歯車２１とも噛合している。この第４段の
内歯歯車２１と前記第４段の遊星保持板１７ｃとの間に
は第２のワッシャ１９が配置される。そして、第５段の
太陽歯車２２ａは、第５段の遊星保持板２２ｃに軸支さ
れた第５段の遊星歯車２２ｂと噛合するが、該第５段の
遊星歯車２２ｂはケ−ス２４に固定配置される第５段の
内歯歯車２３とも噛合している。この第５段の遊星保持
板２２ｃの中心部には雌スプラインが形成され、駆動歯
車２５の軸部２５ａに形成された雄スプラインが嵌合さ
れる。尚、前記第４段の遊星星板１７ｃに軸支される第
４段の遊星歯車１７ｂと第５段の遊星星板２２ｃに軸支
される第５段の遊星歯車２２ｂの歯数、及び第４段の内
歯歯車２１と第５段の内歯歯車２３とは同じ歯数であ
り、従って回転数も同一となる（即ち、第４段の遊星歯
車機構と第５段の遊星歯車機構とは同一回転となり減速
されない）。

【００１８】ケ−ス２４には、刃部２６ａを形成した固
定歯２６が固定されている。該固定刃２６の先端部２６
ｂには、前記固定歯２６に対して被加工線材を挟持しつ
つ切断する刃部２７ａを設け、外周に扇形歯車２７ｂを
設けた回転刃２７の橋部がボルト２９により回動自在に
枢着してある。また、固定刃２６には二つの拘束歯車３
１，３２が回動自在に枢着されており、前記駆動歯車２
５は、これらの拘束歯車３１，３２と噛合している。即
ち、前記回転刃２７は、これら拘束歯車３１，３２を介
して駆動歯車２５により駆動される。

【００１９】更に、回転刃２７の扇形歯車２７ｂの両端
部には、合成樹脂等の弾性材で製作された歯車部２７
ｃ、２７ｄが固定されている。即ち、該回転刃２７の駆
動は、先ず該弾性材の歯車部２７ｃが一方の拘束歯車３
１と係合してから噛合することになる。これは、扇形歯
車２７ｂが一方の拘束歯車３１と噛合する際の衝撃を緩
和し且つスム−ズに噛合させるための工夫である。

【００２０】この発明の電動ケ−ブルカッタは、以上の
ような構成から成り、ハンドル部６１ａ（図８参照、こ
のハンドル部６１ａ等は従来のものと同様）に設けたス
イッチレバ−（図示省略）を押すと、電動モ−タ１の回
転力は、第１段の太陽歯車３ａからクラッチ機構１０を
備えた第１段の遊星歯車減速機構及び小歯車５ａ，５ｂ
等を備えた中間歯車減速機構２０を経由し、更に、第２
段以降の遊星歯車減速機構３０を経由して駆動歯車２５
に伝達される。多段減速された駆動歯車２５は、固定刃
２６に回動自在に枢着された二つの拘束歯車３１，３２
と噛合する。更に、これらの拘束歯車３１，３２は、回
転刃２７の外周に形成された扇形状の歯車２７ｂと噛合
させ、該回転刃２７を回転させる。そして固定刃２６と
回転刃２７との間に置かれたケ−ブル等の被加工材は、
この回転刃２７の回転により切断加工される。

【００２１】図６（Ａ）及び（Ｂ）は、回転刃２７の噛
合状態を示す図である。ケ−ブル等の切断に際して、駆
動歯車２５から二つの拘束歯車３１，３２を介して回転
刃２７を回転駆動させる場合、当初回転刃２７の扇形歯
車２７ｂは、二つの拘束歯車３１，３２のうちの一方の
拘束歯車３１と噛合する。そして、図６（Ａ）に示すよ
うに、ケ−ブル等の切断を開始する場合、該回転刃２７
の扇形歯車２７ｂは同時に二つの拘束歯車３１，３２に
噛合し、切断が進むと図６（Ｂ）に示すように、扇形歯
車２７ｂは一つの拘束歯車３１と噛合し、やがて噛合は
解除される。

【００２２】上記ケ−ブル切断時の回転刃２７と拘束歯
車３１，３２の動作において、ケ−ブルを切断しはじめ
る際の回転刃２７に最も大きな駆動力を必要とするとき
には、二つの拘束歯車３１，３２が噛合している。ま
た、回転刃２７が更に回転して、ケ−ブルの切断に大き
な駆動力を必要としなくなったときは、残りの一つの拘
束歯車３２と噛合する。そしてケ−ブルの切断終了と共
に拘束歯車３１，３２と扇形歯車２７ｂの噛合は解除さ
れる。こうして、回転刃２７と二つの拘束歯車３１，３
２は、ケ−ブルの切断状態に応じて噛合させることがで
きる。また、これらの拘束歯車３１，３２は薄く且つ小
さくすることができる。更に、回転刃２７はその円弧部
長さＬ₂ 或いは中心角θ₂ を、図７（Ａ）と比較すると
明らかなように、従来の回転刃６７の扇形状の歯車６７
ｂの円弧部の長さＬ₁ 或いは中心角θ₁ よりも短くする
ことができる。尚、上記実施の形態においては拘束歯車
列４０を用いたが、これを用いず遊星歯車減速機構３０
の最終段の駆動歯車２５で回転歯の扇形歯車２７ｂを駆
動するようにしてもよい。

【００２３】電動モ−タ１からの回転トルクは、クラッ
チ機構１０を構成するばね８とボ−ル９により内歯歯車
７を付勢した状態で、第１段の遊星歯車３ａや第２段の
太陽歯車１２ａ等へ伝達される。この場合、回転トルク
伝達時のトルク反力が一定値以下ならボ−ル９は内歯歯
車７の側面７ａに設けた突起７ｂ，７ｂ，・・・を乗り
越えることはできない。しかし、例えば切断加工時被加
工材が固くて、歯車機構に一定値以上のトルク反力がか
かると、ボ−ル９は内歯歯車７の側面７ａに設けた突起
７ｂ，７ｂ，・・・を乗り越える。このため内歯歯車７
は空回りを始めるので回転トルクの伝達は遮断される。
したがって、このクラッチ機構１０により過大なトルク
反力がかかっても電動モ−タ等の加熱や蓄電池の過放電
を防止することができる。

【００２４】次に、この発明の電動カッタには、被加工
材によって高速回転と低速回転可能なように変速機構が
組み込んである。即ち、チェンジレバ−１５をＡ方向に
摺動させると、内歯歯車１３は、その外歯１３ｂがギヤ
ケ−ス４に設けた内歯４ｂと噛合するため固定される。
従って、第２段の遊星歯車１２ｂを軸支する第２段の遊
星保持板１２ｃは減速されて低速で回転し、駆動歯車２
５には低速で回転力（高トルク）を伝達する。

【００２５】次に、チェンジレバ−１５をＢ方向に摺動
させると、内歯歯車１３は、その外歯１３ｂはギヤケ−
ス４に設けた内歯４ａとの噛合が解除され、内刃１３ａ
は第２段の遊星保持板１２ｃの遊星歯車１２ｂ及び外歯
１２ｄと噛合するため、第２段の太陽歯車１２ａと第２
段の遊星歯車１２ｂと第２段の遊星保持板１２ｃとは一
体となって回転する。従って、第２段の遊星歯車１２ｂ
を軸支する第２段の遊星保持板１２ｃは減速されず高速
で回転し、駆動歯車２５には高速で回転力（低トルク）
を伝達する。このように低速回転或いは高速回転させる
ことにより被加工材の切断のしやすさに応じた回転数を
選択することができる。

【００２６】

【発明の効果】以上詳述したように、この発明の電動カ
ッタによれば、回転刃の円弧部長さを短くすることがで
きるので、カッティング作業時間を短くすることが可能
となり、それだけ作業能率を上げることができる。ま
た、過大なトルク反力がかかってもクラッチ機構を通じ
て逃がすことができるので電動モ−タが加熱することも
なく、且つ過放電を起こし電池寿命が短くなることもな
くなる。更に、遊星減速機構は変速機構も組み込んであ
るため被加工材に応じた回転数で効率的な切断作業を行
うことができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】この発明の電動ケ−ブルカッタの正面図であ
る。

【図２】図１のＸ−Ｘ矢視断面図であってこの発明の電
動カッタの動力伝達機構を示す図である。

【図３】この発明の電動ケ−ブルカッタの上部の背面図
である。

【図４】この発明の電動ケ−ブルカッタの動力伝達機構
の一部（前部）を示す斜視図である。

【図５】この発明の電動ケ−ブルカッタの動力伝達機構
の一部（後部）を示す斜視図である。

【図６】この発明の電動ケ−ブルカッタで被加工材を切
断する際の動作を示し、図６（Ａ）は切断時の二つの拘
束歯車と噛合し、図６（Ｂ）は切断が進み一つの拘束歯
車と噛合している回転刃の噛合状態を示す図である。

【図７】従来の電動ケ−ブルカッタで被加工材を切断す
る際の動作を示し、図７（Ａ）は切断時の駆動歯車と回
転刃の扇形歯車と噛合し、図７（Ｂ）は切断が進んだ状
態の駆動歯車と回転刃の扇形歯車との噛合状態を示す図
である。

【図８】従来の電動ケ−ブルカッタの背面図である。

【符号の説明】

１ 電動モ−タ ２ 駆動軸 ３ａ 太陽歯車 ３ｂ 第１段の遊星歯車 ３ｃ 第１段の遊星保持板 ４ ケ−ス ４ａ 内歯 ５ａ、５ｂ、５ｃ 小歯車 ５ｄ 大歯車 ６ カバ−ケ−ス ７ 内歯歯車 ８ ばね ９ ボ−ル １０ クラッチ機構 １２ａ 第２段の太陽歯車 １２ｂ 第２段の遊星歯車 １２ｃ 第２段の遊星保持板 １２ｄ 外歯 １３ 内歯歯車 １３ａ 内歯 １３ｂ 外歯 １３ｃ 溝 １４ａ 第３段の太陽歯車 １４ｂ 第３段の遊星歯車 １４ｃ 第３段の遊星保持板 １５ チェンジレバ− １６ 内歯歯車 １７ａ 第４段の太陽歯車 １７ｂ 第４段の遊星歯車 １７ｃ 第４段の遊星保持板 ２０ 中間歯車減速機構 ２１ 内歯歯車 ２２ａ 第４段の太陽歯車 ２２ｂ 第４段の遊星歯車 ２２ｃ 第４段の遊星保持板 ２３ 内歯歯車 ２５ 駆動歯車 ２６ 固定刃 ２７ 回転刃 ３０ 遊星歯車減速（変速）機構 ３１、３２ 拘束歯車 ４０ 拘束歯車列 ５０ 切断加工部

Claims (4)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 電動モ−タと、該電動モ−タの駆動歯車
   により駆動され側面に平坦部と突起を設けた内歯歯車と
   該内歯歯車の側面の平坦部に当接されるボ−ルとギヤケ
   −スに配置され該ボ−ルを介して付勢されるばねとで構
   成されるクラッチ機構と、前記内歯歯車を介して駆動さ
   れる複数の小歯車と大歯車から構成される中間歯車減速
   機構と、該中間歯車減速機構からの回転トルクを伝達す
   る遊星歯車減速機構と、該遊星歯車減速機構の駆動歯車
   により駆動され回転刃と固定刃とより成るカッタ部と、
   より成ることを特徴とする電動ケ−ブルカッタ。
2. 【請求項２】 電動モ−タと、該電動モ−タの駆動ギヤ
   により駆動され側面に平坦部と突起を設けた内歯歯車と
   該内歯歯車の側面の平坦部に当接されるボ−ルとギヤケ
   −スに配置され該ボ−ルを介して付勢されるばねとで構
   成されるクラッチ機構と、前記内歯歯車を介して駆動さ
   れる複数の小歯車と大歯車から構成される中間歯車減速
   機構と、該中間歯車減速機構からの回転トルクを伝達す
   る遊星歯車減速機構と、該遊星歯車減速機構の駆動歯車
   により駆動される複数の拘束歯車列と、該拘束歯車列に
   より駆動される回転刃と固定刃とより成るカッタ部と、
   より成ることを特徴とする電動ケ−ブルカッタ。
3. 【請求項３】 クラッチ機構は、電動モ−タの駆動軸に
   固定される駆動歯車を太陽歯車とし、該太陽歯車と噛合
   すると共に内歯歯車とも噛合する遊星歯車を軸支する遊
   星保持板を備えた遊星歯車減速機構であることを特徴と
   する請求項１若しくは請求項２に記載の電動ケ−ブルカ
   ッタ。
4. 【請求項４】 遊星歯車減速機構には、内歯歯車であっ
   て外周面にはケ−スに設けた内歯と噛合する外歯とケ−
   ス外側でスライドさせるスライドア−ム端部に設けかつ
   該ケ−スに穿設した窓から中へ通した突起が嵌まる溝と
   を設けると共に内周面には遊星歯車及び該遊星歯車を軸
   支する遊星保持板の外周に設けた外歯と噛合する内歯を
   設け且つ前記スライドア−ムを前後にスライドさせるこ
   とによりその外歯をケ−ス内側に設けた内歯と係合・離
   脱可能とした内歯歯車を配置したことを特徴とする請求
   項１乃至請求項３に記載の電動ケ−ブルカッタ。