JPH10249052A - 遊技場の景品カード - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 換金額相当の市場価値のある物品を内蔵した
景品カードであって、内蔵物品の市場価値が容易に認識
できる景品カードを提供する。 【解決手段】 遊技場内で流通する景品としての景品カ
ード１であって、現金に代替して使用できるカード２
と、カード２を収納するケース３と、カード２を収納し
たケース３に分解可能に取り付けられて蓋をする透明な
カバー４とからなることを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は遊技場内で流通する
景品としての景品カードに関するものである。

【０００２】

【従来の技術】パチンコ店などの遊技場では遊技者は遊
技の結果に応じて、例えばパチンコの場合は遊技者の獲
得したパチンコ玉の数、スロットマシンの場合は遊技者
の獲得したコインの数に応じて景品が得られるようにな
っている。この景品には煙草や食料品あるいは家庭用品
などの一般景品と換金所で換金することができる特殊景
品とがある。この特殊景品は換金額が、例えば千円、三
千円あるいは五千円のものというように数種類ある。そ
して、この特殊景品のひとつの形態としてカード型をし
た景品カードがある。図５は従来の景品カードを示す斜
視図であり、景品カード３１はその内部に例えばメダル
のような物品（以下内蔵物品３５）が内蔵されている。

【０００３】景品カード３１は換金額を証明するための
識別手段が必要であり、同時にこの識別手段は偽造され
にくいものである必要がある。この識別手段としては景
品カード３１表面に設けられたホログラム３２によるも
の、景品カード３１裏面に設けられた磁気データ３３に
よるもの、景品カード３１内部に埋め込まれたＩＣチッ
プ３４によるものなどがある。さらに、図示しないが、
バーコードによるものもある。そして、ホログラム３２
によるものが最も偽造防止の効果があるとされている。
なお、図５は説明のために複数の識別手段を備えたもの
を示しているが通常は一つでもよい。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】近年来、上記の景品カ
ード３１に対して、内蔵物品３５として換金額相当の市
場価値のある物品を内蔵することが要求されるようにな
ってきた。つまり、遊技者の希望により景品カード３１
を換金せずに、景品カード３１から取り出した内蔵物品
３５を市場価値のある景品として得られるようにしたい
という要求である。この要求に対応するために、内蔵物
品３５として例えばメダルなどを内蔵する場合は、金や
銀といった市場価値のある貴金属で製造されたメダルを
内蔵することになる。しかしながら、上記の貴金属メダ
ルを内蔵した景品カード３１は、内蔵された貴金属メダ
ルを見ただけでは貴金属メダルが換金額相当であると認
識することができない。本発明の第１の目的は、換金額
相当の市場価値のある物品を取り出し可能に内蔵した景
品カードであって、内蔵物品の市場価値が容易に認識で
きる景品カードを提供することである。

【０００５】さらに、換金額相当の内蔵物品３５を内蔵
した景品カード３１は、内蔵物品３５を景品カード３１
から取り出し、物品をすり替えて景品カード３１を復元
したあと換金するといった不正行為が行われる危険をは
らんでいる。本発明の第２の目的は、換金額相当の市場
価値のある物品を取り出し可能に内蔵した景品カードで
あって、内蔵物品の市場価値が容易に認識でき、かつ上
記した不正行為が防止できる景品カードを提供すること
である。

【０００６】

【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
本発明はその構成を以下のようにした。すなわち、遊技
場内で流通する景品としての景品カードであって、現金
に代替して使用できるカードと、該カードを収納するケ
ースと、前記カードを収納した前記ケースに分解可能に
取り付けられて蓋をする透明なカバーとからなることを
特徴とする。これにより、景品カードに内蔵された現金
に代替して使用できるカードが景品カードの外側から確
認できる。そして、内蔵されたカードはカバーを取り外
して取り出すことができる。また、前記ケースと前記カ
バーの封じ目に剥がすことにより不可逆変化を起こす封
緘シールを貼着したことを特徴とする。これにより、内
蔵されたカードは封緘シールを剥がさなければ取り出せ
ず、取り出したことが証拠として残る。そして、前記ケ
ースと前記カバーを透明なプラスチックフィルムを使用
して包装し、ヒートシーリングによって封緘したことを
特徴とする。これにより、内蔵されたカードはプラスチ
ックフィルムを破いて剥がさなければ取り出せず、取り
出したことが証拠として残る。

【０００７】

【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を図面を参照
して説明する。図１は本発明の第１実施形態の景品カー
ドの構成を示す分解斜視図、図２は本発明の第１実施形
態の景品カードの斜視図である。

【０００８】図に示すように、本発明の第１実施形態の
景品カード１は市場価値のある内蔵物品として現金に代
替して使用できるカード、例えばプリペイドカード２を
使用する。そして、このプリペイドカード２、プリペイ
ドカード２を収納するためのケース３、およびケース３
に蓋をするためのカバー４から景品カード１は構成され
る。ケース３は、例えばプラスチックなどでカード状に
成形する。そして、ケース３にはプリペイドカード２を
収納するための収納部５とカバー４を嵌合するための嵌
合部６とが形成される。また、カバー４は嵌合部６に嵌
まり込む大きさに成形された透明の薄板で、例えばハー
ドコートをしたポリカーボネイトなどの透明薄板を打ち
抜いて成形できる。景品カード１はケース３の収納部５
にプリペイドカード２を収納し、ケース３の嵌合部６と
カバー４とを例えばゴム系エラストマーまたはアクリル
樹脂などの粘着剤によって貼り付けて完成する。

【０００９】景品カード１は上述のように内蔵物品がプ
リペイドカード２であり、プリペイドカード２にはその
種類と市場価値が表示されている。そして、カバー４を
透明としたので、図２に示すように、プリペイドカード
２の種類と市場価値が景品カード１の外側から容易に認
識することができる。

【００１０】上記の景品カード１に内蔵されたプリペイ
ドカード２は換金額相当の価値があり、現金に代替して
使用できるものである。したがって、遊技者は景品カー
ド１を市場価値のある景品として、つまりプリペイドカ
ードとして使用することができる。この場合、遊技者は
景品カード１からプリペイドカード２を取り出すことに
なるが、ケース３とカバー４は粘着剤で取り付けられて
いるので、容易に取り外すことができる。

【００１１】つぎに、第２実施形態の景品カードについ
て説明する。図３は第２実施形態の景品カードを示す。
第２実施形態の景品カード１１は第１実施形態の景品カ
ード１同様にプリペイドカード１２、ケース１３、およ
びカバー１４から構成される。ただし、図に示すよう
に、ケース１３とカバー１４の封じ目に封緘シール１７
を貼着する。この封緘シール１７は、例えば透明のシー
ルに図柄が描かれた薄膜層を介在させて接着剤を付着
し、剥がすときに接着剤とともに薄膜層がシールから剥
離するようにしたものや、歪みが生じると変色する材料
でシールを成形し、剥がすときにシールが変色するもの
など、剥がすことにより不可逆変化を起こすシールを使
用する。

【００１２】景品カード１１は上述のように内蔵物品が
プリペイドカード１２であり、プリペイドカード１２に
はその種類と市場価値が表示されている。そして、カバ
ー１４を透明としたので、プリペイドカード１２の種類
と市場価値が景品カード１１の外側から容易に認識する
ことができる。

【００１３】上記の景品カード１１に内蔵されたプリペ
イドカード１２を市場価値のある景品として、つまりプ
リペイドカードとして使用する場合、遊技者は景品カー
ド１１からプリペイドカード１２を取り出すことにな
る。このとき、遊技者は封緘シール１７を剥がし、カバ
ー１４を取り外せばプリペイドカード１２を取り出せ
る。しかも、封緘シール１７は剥がすことにより不可逆
変化を起こし、復元できないので、使用済みのプリペイ
ドカード１２を景品カード１１内に戻して換金するとい
った不正行為を防止することができる。

【００１４】また、上記の景品カード１１は封緘シール
１７によってケース１３にカバー１４の蓋をした状態を
保てるので、第１実施形態のようにケース１３とカバー
１４を粘着剤で貼り付けなくてもよい。

【００１５】つぎに、第３実施形態の景品カードについ
て説明する。図４は第３実施形態の景品カードの部分断
面図である。第３実施形態の景品カード２１は第１実施
形態の景品カード１同様にプリペイドカード２２、ケー
ス２３、およびカバー２４から構成される。ただし、図
に示すように、ケース２３とカバー２４を透明なプラス
チックフィルム２７を使用して包装し、ヒートシーリン
グによって封緘する。

【００１６】景品カード２１は上述のように内蔵物品が
プリペイドカード２２であり、プリペイドカード２２に
はその種類と市場価値が表示されている。そして、カバ
ー２４およびプラスチックフィルム２７を透明としたの
で、プリペイドカード２２の種類と市場価値が景品カー
ド２１の外側から容易に認識することができる。

【００１７】上記の景品カード２１に内蔵されたプリペ
イドカード２２を市場価値のある景品として、つまりプ
リペイドカードとして使用する場合、遊技者は景品カー
ド２１からプリペイドカード２２を取り出すことにな
る。このとき、遊技者はプラスチックフィルム２７を破
いて剥がし、カバー２４を取り外せばプリペイドカード
２２が取り出せる。しかも、プラスチックフィルム２７
は破いて剥がしたあとに復元できないので、使用済みの
プリペイドカード２２を景品カード２１内に戻して換金
するといった不正行為を防止することができる。なお、
プラスチックフィルム２７にミシン目などを設けて、よ
り破きやすいようにしてもよい。

【００１８】また、上記の景品カード２１はプラスチッ
クフィルム２７の封緘によってケース１３にカバー１４
の蓋をした状態を保てるので、第１実施形態のようにケ
ース１３とカバー１４を粘着剤で貼り付けなくてもよ
い。

【００１９】本発明の景品カード１、１１、２１はその
利用形態として、異なる種類のプリペイドカード２、１
２、２２を内蔵した景品カード１、１１、２１を多種に
渡って揃えておき、遊技者が選択できるようにしてもよ
い。プリペイドカードの種類としては、例えば国際電話
カード、テレホンカード、バス共通カード、ハイウェイ
カード、オレンジカードなどがある。このような多種の
カードを揃えておくことにより、景品カード１、１１、
２１を景品として充実させることができる。また、本発
明の実施形態において、現金に代替して使用できるカー
ドとしてプリペイドカード２、１２、２２を例に挙げた
が、本発明はこれに限定されるものではない。つまり、
ケース３、１３、２３に収納できるカード状のものであ
れば、遊技場がデパートやコンビニエンスストアなどと
提携し、提携先のデパートやコンビニエンスストアなど
で商品購入用に使用できるようにした金券カードなどで
もよい。

【００２０】

【発明の効果】以上説明してきたように本発明の景品カ
ードは、現金に代替して使用できるカードと、該カード
を収納するケースと、前記カードを収納した前記ケース
に分解可能に取り付けられて蓋をする透明なカバーとか
らなる。このため、景品カードは現金に代替して使用で
きるカードの市場価値が景品カードの外側から容易に認
識することができる。そして、遊技者はカバーを取り外
せば、現金に代替して使用できるカードを取り出して使
用することができる。また、前記ケースと前記カバーの
封じ目に剥がすことにより不可逆変化を起こす封緘シー
ルを貼着した場合、あるいは前記ケースと前記カバーを
透明なプラスチックフィルムを使用して包装し、ヒート
シーリングによって封緘した場合は、封緘シールやプラ
スチックフィルムを剥がして、現金に代替して使用でき
るカードを取り出すことになる。したがって、現金に代
替して使用できるカードを取り出したあとに封緘シール
やプラスチックフィルムは復元できないので、使用済み
のカードを景品カード内に入れて換金するといった不正
行為を防止することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の第１実施形態の景品カードの分解斜視
図である。

【図２】本発明の第１実施形態の景品カードの斜視図で
ある。

【図３】本発明の第２実施形態の景品カードの斜視図で
ある。

【図４】本発明の第３実施形態の景品カードの部分断面
図である。

【図５】従来の景品カードの斜視図である。

【符号の説明】

１、１１、２１ 景品カード ２、１２、２２ プリペイドカード ３、１３、２３ ケース ４、１４、２４ カバー １７ 封緘シール ２７ プラスチックフィルム

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 遊技場内で流通する景品としての景品カ
   ードであって、 現金に代替して使用できるカードと、 該カードを収納するケースと、 前記カードを収納した前記ケースに分解可能に取り付け
   られて蓋をする透明なカバーとからなることを特徴とす
   る遊技場の景品カード。
2. 【請求項２】 前記ケースと前記カバーの封じ目に剥が
   すことにより不可逆変化を起こす封緘シールを貼着した
   ことを特徴とする請求項１記載の遊技場の景品カード。
3. 【請求項３】 前記ケースと前記カバーを透明なプラス
   チックフィルムを使用して包装し、ヒートシーリングに
   よって封緘したことを特徴とする請求項１記載の遊技場
   の景品カード。