JP2007209673A - 個体認証媒体および遊技施設用景品 - Google Patents

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Abstract

【課題】 真偽判定精度が高く、改竄の痕跡が明瞭な遊技施設用景品を提供する。
【解決手段】 一定以上の強度の外力が加わることにより、ICチップ3が物理的に損壊し、正常動作が不能となる程度に、ICチップ3表面の厚さを設定する。
【選択図】 図3

Description

本発明は、個体認証媒体に関するもので、特に、不正使用や偽造判別のための真偽判定に好適な個体認証媒体および遊技施設用景品に関するものである。
一般にパチンコ店のような遊技施設は、例えば、顧客がゲームによって獲得したパチンコ玉を、顧客が希望する景品に交換する。これら交換済みの景品は、さらに前記顧客が、いわゆる古物商に売却して換金する。古物商は、前記景品の価値を判断し、相応の金額で買い取るが、前記景品は多種多様であるため、価値の判断を正確に行うことが難しい。
そこで、遊技施設は、換金目的の顧客向けに、特殊景品と呼ばれる遊技施設用景品、すなわち、売却換金を目的とする専用の景品を予め用意しておく。前記顧客は、獲得したパチンコ玉を前記遊技施設用景品と交換する。これら遊技施設用景品は、種類が限定されているので、古物商は遊技施設用景品の種類と数を確認するだけで、買取り価格を容易に決定することができる。この方法は、古物商の買取り業務の簡素化に貢献するばかりでなく、買取り価格決定に伴うトラブル防止にも寄与することから、従来、遊技施設や古物商の間で広く利用されている。
しかしながら、上記正規の遊技施設用景品以外の、安価な偽造品や改竄品を正規の遊技施設用景品と偽って、古物商に持ち込むことによる事件も発生している。
このような事件を未然に防止するために、従来から、遊技施設用景品本体の表面にその売却金額などに応じた文字や図柄により構成される認証シンボルを描き、かつ遊技施設用景品の本体である物品をケースに封入することによって偽造や改竄の防止対策が施されていた。前記認証シンボルの文字や図柄は改竄し難いように、繊細な模様を含むよう工夫されている。従って、古物商がケース接着部位における破損の有無や認証シンボルの真偽を判定すれば、偽造や改竄の有無をも判別することが可能であり、偽造品や改竄品の購入を防止することができる。
図4は、従来の遊技施設用景品の説明図である。
ケース21内に、物品23を接着剤26にて固定し、遊技施設用景品20を構成する。物品23の上面には視覚的認証機能を有する認証シンボル22が描かれている。
上記の場合、古物商が目視により、認証シンボル22の真偽を判断し、物品23の真偽判定を行わなければならない。しかしながら、古物商は、膨大な量の遊技施設用景品を取り扱うため、手作業で真偽判定を精度良く行うのは困難である。
この問題を解消するために、機械的に真偽判定を実施可能な認証シンボルが配された遊技施設用景品が提案されている。
図5は、従来の認証シンボルの説明図で、表面の部分拡大図である。
認証シンボルに配置された真偽判定手段31は、四角錐形状体を規則的に並べて構成した凹凸部32からなる。前記構成により、凹凸部32は、複数の異なる向きの傾斜を有する金属光沢面を有する。この認証シンボルを貼り付けた遊技施設用景品を、図示しない判定装置内に載置してレーザ光などの所定の光を照射すると、凹凸部32の各面での反射光が互いに干渉し合い、結像部に位置するスクリーン上に固有の図柄が映し出される。古物商は、この映し出された図柄を見て、真偽判定を行う。このような認証シンボルは例えば、特許文献1に開示されている。
図6は、従来の遊技施設用景品の説明図で、各構成部材を積層した方向の断面図である。
物品41はケース下蓋42およびケース上蓋43の間に封入されており、物品41の上下両面には、真偽判別層44が設けられている。真偽判別層44は、たとえば、スズ酸化物材料で文字や図柄が描かれている。古物商が、遊技施設用景品20を、図示しない光学的判定装置内に載置すると、スズ酸化物材料によって描かれた文字や図柄が映像化される。古物商はこの文字や図柄を見て、遊技施設用景品20の真偽判定を行う。なお、真偽判別層44が物品41の上面および下面に配されているのは、ケースの向きを考慮せずに光学的判定装置内に載置可能だからである。このような遊技施設用景品は例えば、特許文献2に開示されている。
さらに、近年は、ICモジュールを遊技施設用景品の物品自体や、前記物品を封入したケース内に配し、ICチップに記憶させた種々の情報によって、遊技施設用景品の管理や真偽判定を行う遊技施設用景品管理システムも提案されている。
図7は、従来の遊技施設用景品を説明する図で、分解斜視図である。
ケース下蓋52に設けられた物品収納部55に物品53を、ICタグ収納部56にはICタグ54をそれぞれ収納し、ケース上蓋51で覆い、物品53とICタグ54をケースに封入している。ICタグ54には、遊技施設用景品情報が記憶され、この情報を図示しない装置で読み出して、景品の管理、真偽判定を行う。このようなケースの一部にICタグやICモジュールを内蔵した遊技施設用景品は、例えば、特許文献3、特許文献4、特許文献5に開示されている。
特開平5−266266号公報 実開平6−57388号公報 特開平10−187902号公報 特開平10−256960号公報 特開2002−320761号公報
しかしながら、従来の認証シンボルやこれを施した遊技施設用景品は、すでに偽造や改竄の対象となっている。また、ICタグやICモジュールを内蔵した遊技施設用景品は、視覚判別用の認証シンボルを、ICタグやICモジュールに置き換えただけであり、視覚情報のかわりにICチップ内の情報を用いるだけである。また、ICタグやICモジュールは、遊技施設用景品の本体である物品を収納するケースに付設するので、ケース自体を交換することにより、偽造を行うことも可能である。従って、ICモジュールそのものを交換する、もしくは、データの改竄を行えば、真偽判定は難しくなる。また、ICモジュール改竄の痕跡を、判定者が各遊技施設用景品について個別に目視検出するのにも限界がある。
本発明は、このような従来の真偽判定手段が有していた問題を解決しようとするものである。すなわち、短時間で真偽判別が可能であり、万一改竄された場合は、その痕跡を明瞭に残すことにより、真偽判定の信頼性を向上させた個体認証媒体および遊技施設用景品を提供するものである。
本発明は、基材上に、ICチップおよびこれに接続されたアンテナが配設され、該ICチップ上面に文字や図柄等の視覚情報を有する部材を固着し一体化した個体認証媒体である。本個体認証媒体は、いわゆる特殊景品と称される遊技施設用景品の本体となる物品に付設するか、または、前記物品を収納したケースの少なくとも一部に付設して、視覚的真偽判定および判定装置を用いた判定、すなわち、ICチップに記憶された固有情報を無線通信手段で読み取ることによる判定で、真偽判定を行うのに用いる。
さらに、本発明は、基材上に、ICチップおよびこれに接続されたアンテナが配設され、該ICチップ上面に前記物品を載置して、接着または一体成型等の手段により一体化し、さらに前記物品に、前記ICチップに記憶された情報と同一の視覚情報を施した部材である認証シンボルを配して、ケースに封入した遊技施設用景品である。
ICチップは、RF−ID真偽判別機能を有しており、ICチップに接続されたアンテナを介して、真偽判別装置と通信し、真偽判別結果を通知する。
認証シンボルは、文字や図柄が施されて形成された視覚情報を有する部材で、視覚的真偽判定部として機能するとともに、前記ICチップまたは前記物品の上面に、ICチップまたは物品と密着一体化するように配される。
具体的改竄方法としては、前記認証シンボルを剥がし他の認証シンボルと張り替える、ICチップに記憶されている情報を書き換える、ICモジュールそのものを入れ替える等が想定され、これらの方法はいずれも、認証シンボルやICチップ、ICモジュールに一定以上の強度の外力が加えられる。本発明は、このように一定以上の外力が加えられる改竄が試みられた場合に、ICチップが物理的に破壊し、ICチップに記憶された情報を用いた真偽判定が不能となるように構成する。
すなわち、認証シンボル、物品、ICチップの少なくとも一部に、一定以上の強度の外力が加わった時に、前記ICチップが破損し、正常動作が困難または不能となるように、ICチップ表面の厚さを制御することで実現する。
本発明によれば、基材上に、アンテナおよび前記アンテナに接続されてなる1個以上のICチップを有し、前記ICチップの収納壁の少なくとも一部に、視覚情報を有する部材の少なくとも一部が固定されてなることを特徴とする個体認証媒体が得られる。
本発明によれば、基材上に、アンテナおよび前記アンテナに接続されてなる1個以上のICチップを有し、前記ICチップの収納壁の少なくとも一部に、視覚情報を有する部材の少なくとも一部が固定されてなり、前記視覚情報を有する部材の少なくとも一部が、前記ICチップの収納壁の少なくとも一部から剥離する程度の外力を加えることにより、前記ICチップが正常動作不能に損壊することを特徴とする個体認証媒体が得られる。
本発明によれば、前記ICチップの収納壁の少なくとも一部は、厚さが0μmより大きく、90μm以下であることを特徴とする個体認証媒体が得られる。
本発明によれば、前記ICチップと前記視覚情報を有する部材は一体に成型されてなることを特徴とする個体認証媒体が得られる。
本発明によれば、前記ICチップと前記視覚情報を有する部材は、熱硬化型接着剤を用いて、一体化されてなることを特徴とする個体認証媒体が得られる。
本発明によれば、前記視覚情報を有する部材は、金箔からなることを特徴とする個体認証媒体が得られる。
本発明によれば、前記視覚情報は、文字、図柄からなることを特徴とする個体認証媒体が得られる。
本発明によれば、前記個体認証媒体は、物品と共に、同一ケース内に封入して用いることを特徴とする個体認証媒体の使用方法が得られる。
本発明によれば、前記個体認証媒体が、物品と共に、同一ケース内に封入されてなることを特徴とする遊技施設用景品が得られる。
本発明によれば、基材上に、アンテナおよび前記アンテナに接続されてなる1個以上のICチップが配され、前記ICチップの収納壁の少なくとも一部に、物品の少なくとも一部が固定されてなり、さらに前記物品の少なくとも一部に視覚的情報を有する部材が固定されてなり、前記視覚情報を有する部材または前記ICチップまたは前記物品の少なくとも一部に、前記視覚情報を有する部材または前記ICチップのいずれかが前記物品から剥離する程度の外力を加えることにより、前記ICチップが正常動作不能に損壊することを特徴とする遊技施設用景品が得られる。
本発明によれば、前記ICチップの収納壁の少なくとも一部は、厚さが0μmより大きく、90μm以下であることを特徴とする遊技施設用景品が得られる。
本発明によれば、前記ICチップと前記物品は一体に成型されてなることを特徴とする遊技施設用景品が得られる。
前記ICチップと前記物品は、熱硬化型接着剤を用いて、一体化されてなることを特徴とする遊技施設用景品が得られる。
前記視覚情報を有する部材は、金箔からなることを特徴とする遊技施設用景品が得られる。
前記視覚情報は、文字、図柄からなることを特徴とする遊技施設用景品が得られる。
前記遊技施設用景品は、ケース内に封入されてなることを特徴とする遊技施設用景品が得られる。
以上述べたように、本発明の個体認証媒体および遊技施設用景品によれば、簡単かつ正確に真偽判定を行うことができる。さらに、視覚情報とICチップ記憶情報の両手段を併用することにより、確実に偽造を防止することができる。
以下、本発明の実施の形態を、図面を用いて説明する。
図1は、本発明による個体認証媒体を示した説明図であり、板状構成品の積層方向断面を示す。
ポリエチレンテレフタレート材や紙、繊維からなる基材7上にアンテナ6を配し、バンプ4を介して、ICチップ3を載置する。ICチップ3の上面には、視覚情報を有する部材である認証シンボル2、すなわち、視覚的認証のための文字や図柄からなる視覚情報を有する部材が形成され、熱硬化型接着剤5により、固定一体化して、個体認証媒体1を構成する。熱硬化型接着剤5の代わりに、樹脂を用いて一体成形するのもよい。
認証シンボル2は、シート状部材に印刷したものであっても、ICチップ3表面に直接形成したものであっても、従来から用いられている方法はいずれでも採用しうるが、金箔や樹脂を用いて、印刷や型押しによって直接形成するのが密着性の向上の観点からは好ましい。なお、認証シンボル2は、ICチップ3の収納壁が変形しない程度の押圧力でICチップ3表面に形成し、ICチップ3を破壊しないようにする。
図2は、本発明による遊技施設用景品を示した説明図である。
図1に示した個体認証媒体1を景品本体となる物品9に載置固定して一体とし、ケース8に封止、封入している。認証シンボル2は、物品9の個体識別情報や価値情報等の任意の情報を、視覚情報として表現している。ICチップ3にも、同様に物品9の個体識別情報や価値情報等の任意の情報が記憶されている。
ケース8は、封入されている認証シンボル2、物品9、ICチップ3等に、何らかの加工を施すためにケース8を開封すると、復元不能となるように封止する構造とするのが好ましい。
アンテナ6およびICチップ3はRF−IDタグを構成している。判定者は、ケース8を、図示しない判定装置に載置またはかざすことにより、ICチップ3に記憶された物品9の情報を読み取り、物品9の真偽判別を行う。
なお、前記RF−IDタグは、判定装置からの信号を受信すると、ICチップ3に記憶された物品9の個体識別情報を含むデータ信号のレスポンスを送信し、これを受信した判定装置は、物品9の個体認証を行い、真偽を判定する。
加えて、判定者が、必要に応じて、従前通りに、ケース8の外観および認証シンボル2を目視確認することにより、さらに正確に真偽判定を行うことができる。
さらに、ICチップ3は、その収納壁の厚さを薄くし、認証シンボル2の少なくとも一部が、ICチップ3から剥離する程度の外力を加えると、ICチップ3の収納壁に窪みができる程度の厚さとする。種々の実験を試みた結果、ICチップ3の収納壁が、90μm以下であれば良いが、ICチップ3の強度を考慮すると10μm以上、90μm以下に設定したものを使用するのが好ましい。
ICチップ3表面に形成された認証シンボル2を剥離するまたは、重ね貼りする等の改竄によって、ICチップ3の収納壁が変形すると、ICチップ3は物理的に破壊され、記憶された情報の出力が困難または不能となり、判定装置による真偽判定も不能となる。
また、仮に他のICチップを物品9に付け替えたり、記憶された情報を書き換えたりすることが可能であったとしても、認証シンボル2から得られる視覚情報とICチップ3の記憶情報が一致しないため、改竄が発覚するので、真偽判定の精度が高まる。
本発明のICチップ3は、収納壁が薄く設計製造された製品を用いても、既製の製品を研削して所定の厚さにしたものを用いてもよい。なお、熱硬化型接着剤5をはじめとする、充分な接着性能を有し、かつある程度の弾性を有する部材で固定または一体化すれば、通常の使用や運搬によってICチップ3が破壊されることはない。
図3は、本発明による遊技施設用景品を示した説明図であり、各構成部材の積層方向断面を示す。
略直方体のケース8の底部に、アンテナ6およびICチップ3が搭載された基材7を載置する。アンテナ6とICチップ3は、バンプ4を介して接続されている。ICチップ3の上面には物品9が配設されており、アンテナ6、ICチップ3、物品9は熱硬化型接着剤5によって互いに接着されている。
物品9の表面には認証シンボル2、すなわち、視覚的認証のための文字や図柄からなる視覚情報を有する部材が配されており、これらはケース8内に封入、封止されている。ケース8は、物品9に何らかの加工を施すためにケース8を開封すると、復元不能となるように封止する構造とするのが好ましい。
なお、認証シンボル2は、シート状部材に印刷したものであっても、物品9表面に直接形成したものであっても、従来から用いられているものはいずれでも採用し得る。金箔、樹脂等の部材を用いて印刷、型押し等によって、物品9表面に直接形成するのが密着性の向上の観点からは好ましい。また、製造過程におけるICチップ3の破壊を防止するために、認証シンボル2を、物品9に形成した後に、ICチップ3と一体化するのが好ましい。
アンテナ6およびICチップ3はRF−IDタグを構成する。判定者は、ケース8を、図示しない判定装置に載置またはかざすことにより、物品9の真偽判定を行う。ケース8内に構成された、前記RF−IDタグは、判定装置からの信号を受信すると、ICチップ3に記憶された固有識別番号を含むデータ信号のレスポンスを送信し、判定装置は、このデータ信号を受信して、物品の個体認証を行い、真偽を判定する。
加えて、判定者が、必要に応じて、従前通りにケース8の外観および認証シンボル2を目視確認することにより、さらに正確に真偽判定を行うことができる。
ICチップ3の収納壁は、物品9から、認証シンボル2またはICチップ3の少なくとも一部が剥離する程度の外力を加えられると、ICチップ3の収納壁に窪みや亀裂などの変形が生じる程度の厚さとする。種々の実験を試みた結果、ICチップ3の収納壁の厚さは、10μm以上、90μm以下に設定したものを使用するのが好ましい。
さらに、物品9表面に形成された認証シンボル2を剥離するもしくは重ね貼りする等の改竄を行った場合であっても、ICチップ3に前記改竄行為で発生した外力が伝達し、ICチップ3の収納壁が変形する程度の収納壁厚さとするのがより好ましい。
上記範囲に収納壁厚みを設定することにより、ICチップ3は物理的に破壊され、記憶された情報の出力が困難または不能となり、判定装置による真偽判定も不能となる。
また、他のICチップを物品9に付け替えたり、記憶された情報を書き換えたりした場合は、認証シンボル2から得られる視覚情報と一致しないため、改竄が発覚するので、真偽判定の精度が高まる。
本発明のICチップ3は、収納壁が薄く設計製造された製品を用いても、既製の製品を研削して所定の厚さにしたものを用いてもよい。なお、熱硬化型接着剤5をはじめとする、充分な接着性能を有し、かつある程度の弾性を有する部材で固定または一体化すれば、通常の使用や運搬によってICチップ3が破壊されることはない。
図1および図2を用いて、実施例を説明する。
(実施例1)
ポリエチレンテレフタレートからなる基材7表面に、銅を用いてアンテナ6を印刷形成した。なお、アンテナは印刷形成を採用したが、エッチング手法での形成も可能である。次にRF−ID認証用に適したICチップ3を研削して得た、ICチップ収納壁の厚さが50μmのICチップを、前記アンテナ6上にフリップチップ実装し、バンプ4を介してアンテナ6とICチップ3が電気的に接続されるように構成した。
続いて、ICチップ3、アンテナ6、基材7およびバンプ4を、熱硬化型接着剤5で一体となるよう接着した。さらに、ICチップ3露出面に、金箔を貼り付け、その上に、認証シンボル2を印刷形成し、個体認証媒体1を得た。印刷は、ICチップ3の収納壁が変形しない程度の押圧力で実施した。
前記個体認証媒体1をコイン状の物品9に熱硬化型接着剤5を用いて接着し、全体がケース内で移動しないように係止して、ケース8に封止、封入し、遊技施設用景品10とした。
上記遊技施設用景品10を、別途用意した判定装置に近づけ、ICチップ3からの固有識別番号を含むデータ信号のレスポンスを検出し、真偽判定が正しく行われたことを確認した。
続いて、認証シンボル2の一部を削り取って、同程度の面積の金箔を新たに貼り付け、図柄を改竄し、別途用意したケース8と同様のケースに封入した。前記判定装置を用いて同様の真偽判定を行ったところ、データ信号のレスポンスが検出できず、ICチップ3が正常に動作しないことから改竄されたことを認識した。
(実施例2)
図3を用いて、実施例を説明する。
ポリエチレンテレフタレートからなる基材7表面に、アンテナ6を、銅を用いて印刷形成した。なお、アンテナ6は印刷手法で形成したが、エッチング手法で形成することも可能である。次にRF−ID認証用に適したICチップ3を研削して得た、ICチップ収納壁の厚さが50μmのICチップを、前記アンテナ6上にフリップチップ実装し、バンプ4を介してアンテナ6とICチップ3が電気的に接続されるように構成した。
続いて、ペンダントトップである物品9、ICチップ3、アンテナ6、基材7およびバンプ4を、熱硬化型接着剤5で一体となるよう接着した。物品9は、あらかじめ、露出面の一部に下地塗装し、その上に認証シンボル2を印刷形成しておいた。
前記物品9等を、全体がケース内で移動しないように係止して、ケース8に封止、封入し、遊技施設用景品10とした。
前記遊技施設用景品10を、別途用意した判定装置に近づけ、ICチップ3からの固有識別番号を含むデータ信号のレスポンスを検出し、真偽判定が正しく行われたことを確認した。
続いて、認証シンボル2を削り取って、他のシート状の認証シンボルを新たに貼り付け、図柄を改竄し、別途用意したケース8と同様のケースに封入した。前記判定装置を用いて同様の真偽判定を行ったところ、データ信号のレスポンスは検出できず、ICチップ3が正常に動作しないことから、改竄されたことを認識した。
以上、図面を用いて、この発明の実施の形態および実施例を説明したが、この発明は、これらの図面に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計変更があっても本発明に含まれる。すなわち、当業者であれば、当然なしえるであろう各種変形、修正もまた本発明に含まれる。
本発明の個体認証媒体および遊技施設用景品を用いることにより、偽造されやすい各種物品、金券、チケットなどの管理に代表される多様な情報システムを構築、運用することができる。
本発明による個体認証媒体を示した説明図である。 本発明による遊技施設用景品を示した説明図である。 本発明による遊技施設用景品を示した説明図である。 従来の遊技施設用景品の説明図である。 従来の認証シンボルの説明図である。 従来の遊技施設用景品の説明図である。 従来の遊技施設用景品を説明する図である。
符号の説明
1 個体認証媒体
2、22 認証シンボル
3 ICチップ
4 バンプ
5 熱硬化型接着剤
6 アンテナ
7 基材
8、21 ケース
9、23、41、53 物品
10、20 遊技施設用景品
26 接着剤
31 真偽判定手段
32 凹凸部
42、52 ケース下蓋
43、51 ケース上蓋
44 真偽判別層
54 ICタグ
55 物品収納部
56 ICタグ収納部

Claims (16)

  1. 基材上に、アンテナおよび前記アンテナに接続されてなる1個以上のICチップを有し、前記ICチップの収納壁の少なくとも一部に、視覚情報を有する部材の少なくとも一部が固定されてなることを特徴とする個体認証媒体。
  2. 基材上に、アンテナおよび前記アンテナに接続されてなる1個以上のICチップを有し、前記ICチップの収納壁の少なくとも一部に、視覚情報を有する部材の少なくとも一部が固定されてなり、前記視覚情報を有する部材の少なくとも一部が、前記ICチップの収納壁の少なくとも一部から剥離する程度の外力を加えることにより、前記ICチップが正常動作不能に損壊することを特徴とする個体認証媒体。
  3. 前記ICチップの収納壁の少なくとも一部は、厚さが0μmより大きく、90μm以下であることを特徴とする請求項1または2に記載の個体認証媒体。
  4. 前記ICチップと前記視覚情報を有する部材は一体に成型されてなることを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の個体認証媒体。
  5. 前記ICチップと前記視覚情報を有する部材は、熱硬化型接着剤を用いて、一体化されてなることを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載の個体認証媒体。
  6. 前記視覚情報を有する部材は、金箔からなることを特徴とする請求項1ないし5のいずれかに記載の個体認証媒体。
  7. 前記視覚情報は、文字、図柄からなることを特徴とする請求項1ないし6のいずれかに記載の個体認証媒体。
  8. 前記個体認証媒体は、物品と共に、同一ケース内に封入して用いることを特徴とする請求項1ないし7のいずれかに記載の個体認証媒体の使用方法。
  9. 請求項1ないし7のいずれかに記載の個体認証媒体が、物品と共に、同一ケース内に封入されてなることを特徴とする遊技施設用景品。
  10. 基材上に、アンテナおよび前記アンテナに接続されてなる1個以上のICチップが配され、前記ICチップの収納壁の少なくとも一部に、物品の少なくとも一部が固定されてなり、さらに前記物品の少なくとも一部に視覚的情報を有する部材が固定されてなり、前記視覚情報を有する部材または前記ICチップまたは前記物品の少なくとも一部に、前記視覚情報を有する部材または前記ICチップのいずれかが前記物品から剥離する程度の外力を加えることにより、前記ICチップが正常動作不能に損壊することを特徴とする遊技施設用景品。
  11. 前記ICチップの収納壁の少なくとも一部は、厚さが0μmより大きく、90μm以下であることを特徴とする請求項10記載の遊技施設用景品。
  12. 前記ICチップと前記物品は一体に成型されてなることを特徴とする請求項10または11のいずれか記載の遊技施設用景品。
  13. 前記ICチップと前記物品は、熱硬化型接着剤を用いて、一体化されてなることを特徴とする請求項10ないし12のいずれかに記載の遊技施設用景品。
  14. 前記視覚情報を有する部材は、金箔からなることを特徴とする請求項10ないし13のいずれかに記載の遊技施設用景品。
  15. 前記視覚情報は、文字、図柄からなることを特徴とする請求項10ないし14のいずれかに記載の遊技施設用景品。
  16. 前記遊技施設用景品は、ケース内に封入されてなることを特徴とする請求項10ないし15のいずれかに記載の遊技施設用景品。
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