JPH10263192A - 遊戯情報記録担体 - Google Patents

遊戯情報記録担体

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JPH10263192A
JPH10263192A JP9087556A JP8755697A JPH10263192A JP H10263192 A JPH10263192 A JP H10263192A JP 9087556 A JP9087556 A JP 9087556A JP 8755697 A JP8755697 A JP 8755697A JP H10263192 A JPH10263192 A JP H10263192A
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game
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Toshihiro Shiroguchi
口 利 広 代
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 読み取りと書き込み装置が簡単にできると共
に記録担体搬送装置を必要としないか、又はその搬送装
置を使用しても位置決めが精確に行われる必要がなく、
遊戯情報記録担体との交信がスムーズに行われる遊戯機
に使用される遊戯情報記録担体を提供することを目的と
する。 【解決手段】 電波信号を受信する受信手段と、該受信
手段による誘起電流を整流して基準電圧を提供する電源
回路又は基準電圧を提供する電池と、前記受信手段によ
るアナログ信号を復調する復調手段と、該復調手段によ
るデジタル信号を遊戯情報記録担体内に備えた中央処理
CPUに伝送する入力手段と、前記CPUによる信号を
伝送する出力手段と、該出力手段によるデジタル信号を
変調する変調手段と、該変調手段による無線周波信号を
発信する発信手段と、情報を保存する記録手段とを取付
基体に設けてなるものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は遊戯機に使用される
遊戯カード等の遊戯者が所有の遊戯情報記録担体に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、プリペイドカードを使用する遊戯
媒体払い出し機、例えば、パチンコ機の玉貸機が有っ
た。この玉貸機によく使用されている磁気式プリペイド
カードは記録メモリが少なく、会員カードとして使用す
る場合、会員確認情報、遊戯履歴情報等を記録すること
ができないので、このような情報は全てパチンコ店のホ
ストコンピュータに記録されており、玉貸機はその情報
を得るため、パチンコ店のホストコンピュータとの交信
をしなければならない。したがって、玉貸機におけるカ
ードの読み取りと書き込み装置は複雑的で、コストも高
くなっている。
【0003】上記の問題を解消するため、色々なICカ
ードを使用するパチンコ機或は玉貸機が提案された。例
えば、特開昭61−238370号公報に記載されてい
る”電子カード式パチンコ機”はその好適な例である。
その電子カード(つまり接触式ICカード)はマイクロ
コンピュータの制御部とICメモリとを有するので、記
録機能は強化されると共にプログラムを運行することも
できるようになった。
【0004】しかしながら、その電子カードとパチンコ
機との交信は接続端子群を介して電気的に連接されるこ
とで行われる。この接続端子群についてのゴミ、汚水等
の影響、チャタリング等による溶着の発生、消耗による
劣化があって、電気的性能が不安定的である。
【0005】又、前記何れかのカードの読み取りと書き
込み装置は精確にカードの位置決めが要求されるカード
搬送装置を必要とする。このため、遊戯機のコストを一
層高くさせる。
【0006】更に、前記いずれかのカード或は遊戯情報
記録担体における情報の読み取り又は書き込み処理は接
触式を用いて行われて、その記録担体の形状或は取付基
体の形状がよく制限されているので、今まで遊戯者所有
の遊戯情報担体としては扁平長方形のカードしか挙げら
れなく、色々な新規な外形を施すのは難しい。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は以上の問題に
鑑み、読み取りと書き込み装置が簡単にできると共に記
録担体搬送装置を必要としないか、又はその搬送装置を
使用しても位置決めが精確に行われる必要がなく、遊戯
情報記録担体との交信がスムーズに行われる遊戯機に使
用される遊戯情報記録担体を提供することを目的とす
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するた
め、本発明に係る遊戯情報記録担体(以下、記録担体と
称する)は電波信号を受信する受信手段と、該受信手段
による誘起電流を整流して基準電圧を提供する電源回路
又は基準電圧を提供する電池と、前記受信手段によるア
ナログ信号を復調する復調手段と、該復調手段によるデ
ジタル信号を遊戯情報記録担体内に備えた中央処理CP
Uに伝送する入力手段と、前記CPUによる信号を伝送
する出力手段と、該出力手段によるデジタル信号を変調
する変調手段と、該変調手段による無線周波信号を発信
する発信手段と、情報を保存する記録手段とを取付基体
に設けてなるものである。所謂取付基体とは記録素子
(例えば磁気カードの磁粉、接触式ICカードのICメ
モリ)及び他の要素(例えば接触式ICカードのCPU
を備えたICチップ及び接続端子群等)を一緒に取付る
のに用いる基体(例えば磁気カードのプラスチック基
体)を意味する。以下、略して基体と称する。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、図面を用いて本発明の記録
担体を詳細に説明する。
【0010】図1は本発明実施例に係る記録担体の構成
とこれを使用する遊戯媒体払い出し機を示すプロック図
である。
【0011】図1によって、本発明の記録担体1は電波
信号を受信する受信手段101と、該受信手段101に
よる誘起電流を整流して基準電圧を提供する電源回路1
10と、前記受信手段101によるアナログ信号を復調
する復調手段111と、復調手段111によるデジタル
信号を記録担体内に備えた中央処理CPU115に伝送
する入力手段113と、前記CPU115による信号を
伝送する出力手段114と、該出力手段114によるデ
ジタル信号を変調する変調手段112と、該変調手段1
12による無線周波信号を発信する発信手段102と、
データを保存するICメモリ116とを有するものであ
り、前記あらゆる手段及びメモリ116を基体に取付て
本記録担体1が形成される。前記したように記録担体に
おける電源は電源回路110によって提供されている
が、それに代わって、電池を用いてもよい。
【0012】記録担体1のICメモリ116は1Kバイ
ト以上の容量を用いることが可能。このため、図1に示
すように、記録担体1に記録されるデータが豊富であ
り、CPUを動かすプログラムも格納される。会員カー
ドとして使用するとき、身分データ、暗証番号、総遊戯
回数、総使用金額、累計当り金額(例えばパチンコ機に
おいての累計貯玉金額)、当り金額残高、当日遊戯金額
残高、当日当り金額残高等のデータを全て記録すること
ができる。このため、遊戯媒体払い出し機はそのような
情報を得るため、遊戯店のホストコンピュータとの交信
を必要とはしなくてもよく、遊戯媒体払い出し機又は遊
戯機における記録担体の読み取りと書き込み装置は簡単
に出来ると共に、本発明の記録担体だけで再プレイ、景
品交換、精算等もできる。
【0013】図1を参照して、本発明の記録担体1を使
用する遊戯媒体払い出し機2は非接触式の記録担体1を
使用するのに用いる読み取り手段21と書き込み手段2
2とを有し、又、遊戯者によって遊戯金額を(段階的又
は一括的に)設定するための金額設定手段23と遊戯残
金等を可視的又は音声で表示する表示手段24と、前記
全ての手段をコントロールする中央処理装置(CPU)
25とを備える。又、図示してない媒体供給手段(例え
ばパチンコ玉供給ノズル等)を一体に備えてもよい。
【0014】読み取り手段21は記録担体1の情報を変
調した搬送波信号を受信する受信手段211と、前記受
信手段211によるアナログ信号を復調する復調手段2
13と、前記復調手段213によるデジタル信号を中央
処理装置25に伝送する入力手段212とで構成されれ
ている。
【0015】書き込み手段22は、前記中央処理装置2
5による信号を伝送する出力手段222と、該出力手段
222によるデジタル信号を変調する変調手段223
と、該変調手段223による無線周波信号を記録担体1
に発信する発信手段221とで構成されている。
【0016】図1による記録担体1を使用する遊戯媒体
払い出し機2の作動は以下で有り得る。読み取り手段2
1によって記録担体1の真偽を鑑別し、記録担体1の金
額残高データを読み取りして中央処理装置25に発信す
る。中央処理装置25は表示手段24に指令をし、表示
手段24はその残高を表示する。遊戯者は金額設定手段
23を利用して遊戯金額を(段階的又は一括的に)設定
すると、中央処理装置25は該当金額に対応する遊戯媒
体(例えばパチンコ玉)を供給するよう指令をする(例
えばパチンコ機についての玉供給装置に発信する)と共
に、書き込み手段22は減算をもって記録担体1の金額
残高データを書き直して、読み取り手段21はその書き
直されたデータを再読み取りして中央処理装置25に発
信する。中央処理装置25は表示手段24に再び指令を
し、表示手段24はその残高を再表示する。
【0017】更に、遊戯媒体払い出し機2の記録担体1
のデータを読み取りする流れは以下の通りである。 (1)記録担体1の(CPU115が出力回路113を
通じて出す)情報を(変調手段112で)変調した搬送
波信号(発信手段102から発信する)を受信手段21
1で受信する。 (2)このアナログ信号を復調手段213によって復調
される。 (3)入力手段212によってこの復調手段213によ
るデジタル信号を中央処理装置25に伝送する。 (4)中央処理装置25の指示によって、対応の処理が
行われる。
【0018】書き込みする流れは以下の通りである。 (1)中央処理装置25による信号を出力手段222に
よって変調手段223へ伝送する。 (2)該出力手段222によるデジタル信号を変調手段
223によって変調する。 (3)該変調手段223による無線周波信号を発信手段
221を通じて前記カード1に発信する。 (4)記録担体1において、この無線周波信号が受信手
段101、復調手段111、入力回路114を経てデジ
タル信号としてCPU115に伝送される。 (5)CPU115の指示に従って対応のデータがメモ
リ116に書き込まれる。
【0019】以上に示すように、遊戯媒体払い出し機と
記録担体1との交信が無線電波を用いるため、接続端子
群を介して電気的連接方式を用いる交信より、接続端子
群についてのゴミ、汚水等の影響、チャタリング等によ
る溶着の発生、消耗による劣化がされるようなことがな
く、安定性が高くなる。又、記録担体の搬送装置を必要
としないか、又はその搬送装置を使用しても位置決めが
精確に行われる必要がなく、記録担体との交信がスムー
ズに行われて、遊戯媒体払い出し機又は遊戯機のコスト
が軽減される。
【0020】図2は本発明の記録担体の実施例の構造を
示す図である。図2において、本発明の記録担体として
の遊戯カードAはプラスチックの基体12に図1に示す
電源回路110、復調手段111、CPU115、入出
力手段113、114、変調手段112、ICメモリ1
16等を集積してなるマイクロコンピュータとICメモ
リを備えたICチップ11を埋蔵し、受信手段101と
発信手段102としてのアンテナ10を埋入して形成さ
れたものである。
【0021】カードAを製造するには図2(b)に示す
ような射出成形方法が用いられる。図2(b)によっ
て、長方形のラベル121(塩化ビニール等)をベース
にICチップ11とアンテナ10を粘着(且つ電気的に
連接させる)する。そして、金型K11とK12内に電
気的に連接されたICチップ11とアンテナ10が粘着
されているラベル121とラベル123(ラベル121
と同材料、同形状も可)とを挿入次第、約220゜C温
度条件で成形樹脂122(ABS等)を射出する。これ
によって、プラスチック基体12を基体としての遊戯カ
ードAが出来た。
【0022】前記したように、ICチップ11とアンテ
ナ10とはそれぞれ単独な部品として基体12に取付ら
れているが、ICチップ11とアンテナ10とを一体に
集積してなる所謂ICモジュールを用いて前記基体12
又は他の基体に取付て本発明の記録担体を造り出しても
良い。
【0023】以下、図面に基づいて前記所謂ICモジュ
ールの形成方法における二つの実施例を詳細に説明す
る。
【0024】(1)樹脂射出成形方法 図3は前記ICモジュールを形成するのに用いる射出成
形方法を示す図である。図によって、その方法は以下の
ステップからなるものである。 金型K1内に樹脂32を射入してからその上に既に電
気的に連接されたICチップ31(図2に示すICチッ
プ11と同様なもの)とループアンテナ30とを載せ
る。 金型K2を装着してから、約200゜C温度条件で金
型K1、K2内に樹脂32を射入する。 温度が降下して、樹脂32が固化され次第、金型K
1、K2を取り出すと、ICモジュール3が出来るよう
になる。
【0025】(2)粘着成形方法 図4は前記ICモジュールを形成するのに用いる粘着成
形方法を示す図である。図4によって、先ず、長方形
(他の形状でもよい)のフィルム42にアンテナ40を
粘着(又は金属インクを用いて印刷)してから、ICチ
ップ41(ICチップ11と同様なもの)を粘着し、且
つ、ICチップ41とアンテナ40とを電気的に連接さ
せる。このように、簡単な方法でICモジュール4が造
れる。
【0026】図5は前記したICモジュールを用いて造
り出した記録担体であるカードの構造を示す図である。
図5によって、カードBは嵌め枠550にICモジュー
ル50が嵌入されたフィルム55の両側にそれぞれ印刷
被覆材53、54を貼着され、更に、これらの印刷被覆
材53、54の外側には保護フィルム51、52がラミ
ネートされて形成されたものである。
【0027】前記フィルム55は厚さがICモジュール
50に等しい塩化ビニールを用いることが望ましい。印
刷被覆材53、54は遊戯店の名称、マーク、顔写真等
の文字、図柄が印刷された紙材又はその他の材料による
もので有り得る。保護フィルム51、52は印刷被覆材
53、54を保護するものであり、塩化ビニールを用い
ても良い。
【0028】前記した実施例の記録担体は扁平長方形の
カードにしているが、実に、遊戯機側との交信は無線電
波を用いる、つまり、非接触交信方法を用いて、記録担
体の搬送装置を必要としないか、又はその搬送装置を使
用しても位置決めが精確に行われる必要がないため、記
録担体の形状或は基体の形状は円形、三角形及び以下の
実施例に示すような錠のキー状、遊戯媒体の形状等の形
状にしてもよい。
【0029】図6は錠のキー状の記録担体を示す図であ
る。図6によって、記録担体Cは長条状の舌部61と把
持部62とからなる錠のキー状の基体6にICモジュー
ル60を内蔵して形成したものである。
【0030】ICモジュール60に代わって、前記した
ICチップ11を舌部61若しくは把持部62に内蔵
し、ICチップ11と電気的連接されたループアンテナ
若しくはコイルアンテナを舌部61に埋設してもよい。
又は、記録担体Cの舌部61に凹部610(その機能は
後述する)を設けてもよい
【0031】このような記録担体Cはドア錠及び机の引
き出しの錠等のキーと一緒にキーホルダに(取付孔62
0を介して)取付ることができる。このようなメリット
のみに拘らず、更に、遊戯機の遊戯方法についても醍醐
味が一層上げられる
【0032】図8は記録担体Cを利用する遊戯媒体払い
出し機(例えばパチンコ機の玉貸機)の参考図である。
図8においては、遊戯媒体払い出し機G1は図1に示す
遊戯媒体払い出し機の構成を有するものであり、その記
録担体Cとの交信を可能にするように記録担体Cを保持
するためのホルダ8は、一端が払い出し機G1のパネル
20の円孔部29より露出し、軸線Xにおいて回転自在
に払い出し機G1内に取付られている。
【0033】ホルダ8は図6による記録担体Cの舌部6
1を入れる案内溝80を設け、該案内溝80の両側壁に
図1に示すような払い出し機側の受信と発信手段として
のアンテナ201が埋設されていて、外周に案内溝80
に挿通する孔81が設けられ、後部に凸部82を形成し
ている。
【0034】ホルダ8の後端には、部材83が固設され
ている。該部材83には、払い出し機G1のパネル20
の円孔部29の外周縁に90゜角毎設けられたマーク2
91(”OFF”)、292(”ON”),293(”
STOP”)に対応している凹部831、832、83
3が形成されていて、更に、これら凹部はホルダ8の凸
部82を(仮)止めすることができると共に、凸部82
と凹部832、凸部82と凹部833はそれぞれ図10
(後述する)に示すスイッチK2とK3を形成してい
る。又、ホルダ8の下方にはソレノイド84が設けられ
ている。
【0035】以下、記録担体Cを利用する払い出し機G
1の作動プロセスを詳細に説明する。
【0036】(1)”発車”(遊戯開始する) パネル20から記録担体Cをホルダ8の案内溝80に挿
入し、記録担体Cの把持部62の上側がマーク291か
らマーク292まで移動するように時計順90゜回転す
と、ホルダ8の凸部82は部材83の凹部831から
凹部832に入るようになる。そして、図10に示すよ
うに、前記したこの凸部82と凹部832とからなるス
イッチK2は”ON”にされ、払い出し機G1の遊戯プ
ロセス開始又は停止の指令としてのVo端信号は高電位
の”1”になって、払い出し機G1が記録担体Cとの交
信、遊戯媒体供給等の遊戯プロセスが行われるようにな
る。
【0037】(2)一時”停車” 一時”停車”とは遊戯者が遊戯途中休憩しようとする場
合(又は他の場合)、休憩後、休憩前の状態で遊戯を再
開することができるように、遊戯機を一時停止させると
いうことである。記録担体Cを、把持部62の上側がマ
ーク292からマーク293まで移動するように更に時
計順90゜回転すると、ホルダ8の凸部82は部材83
の凹部832から凹部833に入るようになる。そし
て、図10に示すように、前記したこの凸部82と凹部
833とからなるスイッチK3は”ON”にされ、K2
は”OFF”になる。これによってリレーKRが作動
し、リレーKRのスイッチKR1は”ON”になってV
o端信号は”1”にしたままと共にリレーKRのスイッ
チKR3も”ON”にされて、払い出し機G1への一
時”停車”の開始又は解除としてのVt端信号は”1”
になって払い出し機G1は一時”停車”状態にされる
(この時、図8に示すモニタ26に”一時停止中”等の
表示をしてもよい)。同時に、スイッチKR2が”OF
F”にされるため、ソレノイド84が断電され、その端
子840がホルダ8の孔81を挿通し、図6に示す記録
担体Cの舌部61の凹部610に挿入するようになる。
これによって、記録担体Cを回転又はホルダ8の案内溝
80より取り出しすることができなくなって、他者によ
る使用が禁じられる。この一時”停車”を解除しようと
する場合、遊戯者は図8に示すキーボード28を利用し
て暗証番号を入力すると、払い出し機G1はそれを判別
した上、一時(スイッチK3が”OFF”になるまで)
スイッチKGを”OFF”にすると、リレーKRが断電
され、スイッチKR1、KR3が”OFF”、KR2
が”ON”になるため、Vt端信号は”0”に変わっ
て、払い出し機G1は一時”停車”解除の手続きをす
る。一方、ソレノイド84は再び導通し、端子840が
凹部61、孔81より離脱するようになって、記録担体
C及びホルダ8は回転できるようになる。再び記録担体
Cを、把持部62の上側がマーク293からマーク29
2まで移動するように逆時計順90゜回転すると、払い
出し機G1は遊戯プロセスを続行することができる。
【0038】前記したように、図6に示すような錠のキ
ー状の記録担体Cを利用すると、自動車運転するような
遊戯ステップを遊戯者に提供することができ、遊戯中の
醍醐味が一層揚がられるようになる。
【0039】更に、本発明の記録担体は遊戯媒体(例え
ば、パチンコ機のパチンコ玉、パチスロマシンのメダ
ル)の形状にすることもできる。図7はパチンコ玉状の
記録担体を示す図である。図7によって、記録担体Dは
球状つまりパチンコ玉状にしている基体7内にICモジ
ュール70(前記のICモジュール3又は4等と同構成
なもの)を内蔵してなるものである。記録担体Dは基体
7の中心部に図2に示すようなICチップ11を、基体
7の球面に沿ってICチップ11と電気的連接したアン
テナを埋設して形成しても良い。
【0040】図9は記録担体Dを利用するパチンコ機の
玉貸機の参考図である。図8においては、玉貸機G2は
図1に示す遊戯媒体払い出し機の構成を有するものであ
る。又、本実施例ではこのような玉貸機に利用される記
録担体Dは金額前払で使い捨てのものであると想定す
る。図9においては、上部に挿入孔200を有するパネ
ル20に嵌められた透明な板202に接設されているホ
ルダ9は、断面が”U”字状の案内溝90を有し、案内
溝90の周壁に図1に示すような払い出し機側の受信と
発信手段としてのアンテナ201が埋設されていて(部
品を取付するための部品取付部93に図1に示す払い出
し機のその他の手段を取付てもよい)、ホルダ9の下側
には案内溝90を挿通するスロット92が設けられ、ホ
ルダ9の外側に固設されているソレノイド94の端子9
40は離脱自在にスロット92に挿入されている。ホル
ダ9の下方にパネル20の下端の開口203より挿入さ
れ引き出し式のボックス95が設けられている。
【0041】遊戯する際、値段(例えば500円)が印
加された記録担体Dを挿入孔200に挿入すると、記録
担体Dは案内溝90に進入し、ソレノイド94の端子9
40に担持され、アンテナ201を用いる玉貸機G2側
との交信が出来るようになって、つまり、遊戯プロセス
が行われるようになる。玉貸機G2は遊戯金額がなくな
ることを検出したら、ソレノイド94を作動させる指令
を発行して、ソレノイド94の端子940は一時案内溝
90より離脱し、記録担体Dはボックス95に落下し、
回収される。 一方、遊戯者はモニタ26によらずに
も、透明な板202を介してその記録担体Dが見えない
と、すぐ遊戯金額がなくなると解るようになる。
【0042】前記したように、図7に示すような遊戯媒
体の形状の記録担体Dを利用すると、記録担体Dは従来
のように支払い手段とされると共に、遊戯媒体とされる
感覚もするようになって、遊戯中の醍醐味が一層揚がら
れるようになる。
【0043】
【発明の効果】本発明に係る遊戯情報記録担体は遊戯機
との交信が無線電波を用いるので、接続端子群を介して
電気的連接方式を用いる交信より、接続端子群について
のゴミ、汚水等の影響、チャタリング等による溶着の発
生、消耗による劣化がされるようなことがなく、安定性
が高くなって、記録担体の搬送装置を必要としないか、
又はその搬送装置を使用しても位置決めが精確に行われ
る必要がなく、記録担体との交信がスムーズに行われ
て、遊戯機のコストが軽減される。
【0044】又、記録担体のメモリ容量が大きくなっ
て、記録担体に記録されるデータが豊富であり、CPU
を動かすプログラムも格納される。会員カードとして使
用するとき、身分データ、暗証番号、総遊戯回数、総使
用金額、累計当り金額(例えばパチンコ機においての累
計貯玉金額)、当り金額残高、当日遊戯金額残高、当日
当り金額残高等のデータを全て記録することができる。
このため、遊戯機はそのような情報を得るため、遊戯店
のホストコンピュータとの交信を必要とはしなくてもよ
く、遊戯機における記録担体の読み取りと書き込み装置
は簡単に出来ると共に、本発明の記録担体だけで再プレ
イ、景品交換、精算等もできる。
【0045】記録担体については、円形、三角形、錠の
キー、パチンコ玉等の遊戯媒体の形状等色々な新規デザ
インを施すのは容易に出来る。記録担体の形状の特徴を
利用して遊戯機の遊戯方法についても一層な醍醐味が揚
げられる。
【0046】更に、本発明の記録担体は遊戯機に使用さ
れる記録担体に拘らず、電車の定期券、高速道路料金徴
収用のカード、金融機関のATM機に使用される貯金カ
ード等にも適する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明実施例に係る遊戯情報記録担体とこれを
使用する遊戯媒体払い出し機を示すプロック図である。
【図2】本発明の遊戯情報担体の実施例の構造図であ
る。(a)は平面図、(b)は製造工程を示す図であ
る。
【図3】本発明の遊戯情報担体が用いるICモジュール
製造工程を示す図である。
【図4】本発明の遊戯情報担体が用いる他のICモジュ
ールの構造を示す斜視図である。
【図5】本発明の遊戯情報担体の他の実施例の構造を示
す斜視図である。
【図6】本発明の遊戯情報担体の他の実施例の構造を示
す斜視図である。
【図7】本発明の遊戯情報担体の他の実施例の構造を示
す斜視図である。
【図8】図6に示す本発明の遊戯情報担体を利用する遊
戯媒体払い出し機の実施例を示す図である。(a)は斜
視図、(b)は要部の平面図である。
【図9】図7に示す本発明の遊戯情報担体を利用するパ
チンコ玉貸機の実施例を示す図である。(a)は斜視
図、(b)は要部の平面図である。
【図10】図8に示す遊戯媒体払い出し機に用いられる
電気回路図である。
【符号の説明】
A,B カード C,D 遊戯情報記録担体 11 ICチップ 10、30、40、201 アンテナ 3、4、50、60、70 ICモジュール
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI H04B 5/00 G06K 19/00 H

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電波信号を受信する受信手段と、該受信
    手段による誘起電流を整流して基準電圧を提供する電源
    回路又は基準電圧を提供する電池と、前記受信手段によ
    るアナログ信号を復調する復調手段と、該復調手段によ
    るデジタル信号を遊戯情報記録担体内に備えた中央処理
    CPUに伝送する入力手段と、前記CPUによる信号を
    伝送する出力手段と、該出力手段によるデジタル信号を
    変調する変調手段と、該変調手段による無線周波信号を
    発信する発信手段と、情報を保存する記録手段とを取付
    基体に設けてなる遊戯情報記録担体。
  2. 【請求項2】 前記受信手段と発信手段としてのアンテ
    ナを前記取付基体に埋入していることを特徴とする請求
    項1に記載の遊戯情報記録担体。
  3. 【請求項3】 前記電源回路、復調手段、CPU、入出
    力手段、変調手段等を集積してなるICチップを前記取
    付基体に取付することを特徴とする請求項2に記載の遊
    戯情報記録担体。
  4. 【請求項4】 前記ICチップと前記アンテナを一体に
    集積してなるICモジュールを前記取付基体に取付て形
    成されたことを特徴とする請求項2に記載の遊戯情報記
    録担体。
  5. 【請求項5】 嵌め枠に前記ICモジュールが嵌入され
    たフィルムの両側にそれぞれ印刷被覆材を貼着され、更
    に、これらの印刷被覆材の外側には保護フィルムがラミ
    ネートされて形成されたものであることを特徴とする請
    求項4に記載の遊戯情報記録担体。
  6. 【請求項6】 前記取付基体は錠のキー形状にしている
    ことを特徴とする請求項1、2、3又は4に記載の遊戯
    情報記録担体。
  7. 【請求項7】 前記取付基体は遊戯媒体の形状にしてい
    ることを特徴とする請求項1、2、3又は4に記載の遊
    戯情報記録担体。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000201565A (ja) * 1999-01-18 2000-07-25 Hitachi Maxell Ltd 電子標識内蔵養殖真珠
JP2007209673A (ja) * 2006-02-13 2007-08-23 Nec Tokin Corp 個体認証媒体および遊技施設用景品
JP2009056097A (ja) * 2007-08-31 2009-03-19 Moriso:Kk 遊技機の扉の解錠履歴管理システム
JP2009261704A (ja) * 2008-04-25 2009-11-12 Sammy Corp 封入循環式遊技機

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